JPH09176251A - ハードコート用樹脂組成物及びその硬化物 - Google Patents

ハードコート用樹脂組成物及びその硬化物

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JPH09176251A
JPH09176251A JP34957495A JP34957495A JPH09176251A JP H09176251 A JPH09176251 A JP H09176251A JP 34957495 A JP34957495 A JP 34957495A JP 34957495 A JP34957495 A JP 34957495A JP H09176251 A JPH09176251 A JP H09176251A
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resin
unsaturated
meth
acid
component
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JP34957495A
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English (en)
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Terumichi Ohara
熈通 尾原
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Kayaku Akzo Corp
Original Assignee
Kayaku Akzo Corp
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】本発明はFRP(繊維強化プラスチック)や人
工大理石、レジンコンクリート等の表面をハードコート
するのに、有用な樹脂組成物を提供する。 【解決手段】不飽和アルキド樹脂及び/又は不飽和エポ
キシエステル樹脂、一種以上の多官能(メタ)アクリレ
−ト及びシリコ−ン処理された二酸化珪素を含有するハ
−ドコ−ト樹組成物を調製し、これを塗布、硬化させ
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明はFRP(繊維強化プ
ラスチック)や人工大理石、レジンコンクリート等の表
面をハードコートするための樹脂組成物に関する。
【0002】
【従来の技術】各種FRP製品やポリエステル人工大理
石の製品価値を大きく左右する特性としては表面(使用
する面)の耐煮沸水性、表面硬度、耐候性等の基本特性
及び色、光沢、透明性等、の外観特性があげられる。各
種FRP製品やポリエステル製人工大理石は、マトリッ
クス母材として不飽和ポリエステル樹脂やビニルエステ
ル樹脂を用い、強化剤としてガラスマット、チョップド
ストランド、ミルドファイバーなどのガラス繊維、充填
剤として、炭酸カルシウム、水酸化アルミニウム、ガラ
ス粉などの無機フィラー等を含む樹脂組成物を成形して
製造されている。成形法としては、ハンドレイアップ成
形、スプレーアップ成形、キャスティング(注型)成形
など、種々の方法で行われている。必要により表面特性
の改良や、外観向上のために、あらかじめ型にゲルコー
ト樹脂を塗布した後でFRPなどを成形することが行わ
れている。ゲルコート樹脂としては、不飽和ポリエステ
ル樹脂、ビスフェノール樹脂など熱硬化性樹脂に通常、
顔料、揺変剤、無機充填剤、空気遮断剤などが添加され
たものが用いられる。ゲルコート成形法は、通常スプレ
ーアップ法によりゲルコ−ト樹脂を型に塗布した後、常
温で硬化乾燥が行われているが場合により加熱による硬
化なも行われる。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】FRP製品やポリエス
テル製人工大理石などの製品価値を大きく左右する表面
(使用する面)の基本物性や外観特性としては、1)表
面硬度、2)耐煮沸水性、3)耐候性、4)光沢が、又
作業性の面では、5)スプレー性等が挙げられる。これ
らのうち、1)を除いた特性については、樹脂の改良、
硬化系の改善などにより優れた製品が得られるようにな
ってきている。しかし、1)については、マトリックス
樹脂として不飽和ポリエステル樹脂、ビニルエステル樹
脂等が使用されるため、これらの樹脂固有の硬度が低い
ために表面硬度の高い製品は得られなかった。そのた
め、マトリックス樹脂の変性、新規樹脂による成形な
ど、表面硬度の高い製品を得るために種々の改善が行わ
れている。一つの方法としてアクリル系樹脂、特に多官
能(メタ)アクリレートを使用して表面硬度の高い製品
を得る方法が試みられている。多官能(メタ)アクリレ
ートの使用方法としては、マトリックス樹脂として使用
する方法(特開昭61−69855)とゲルコートとし
て使用する方法があるが、前者の方法では、表面硬度の
高い製品を得るためには多官能(メタ)アクリレートの
含有率を高めたマトリックス樹脂組成物の使用が必要で
ありコスト的に不利である。また後者の方法において
も、アクリル系樹脂の場合、ラジカル開始剤などの熱硬
化による薄膜成形は空気の重合禁止作用により表面の硬
化が困難であり、また、重合時の大きい収縮率のためク
ラックやハクリが発生し塗膜の硬化が困難である。又増
感剤の添加による紫外線照射や電子線照射による硬化は
複雑な形状や厚膜での硬化が困難である。また、ラジカ
ル開始剤を用いた硬化方法において表面乾燥性や収縮率
の改善を計るため不飽和ポリエステル樹脂やビニルエス
テル樹脂と多官能(メタ)アクリレートを配合した樹脂
組成物の使用が検討されたが表面乾燥性や収縮率は改善
されるものの、逆に表面硬度が低下し不十分な硬度の塗
膜しか得られていない。高硬度を発現する高い架橋密度
を与えるハードコート組成物ではスプレー時にコート膜
が厚くなる場所や厚膜を作ろうとした場合に急激な反応
による発泡重合(塗膜がポップコーンのようにボロボロ
になる。)が起こるか、クラックが入るため製造が困難
であった。
【0004】本発明者らは、常温で硬化ができて表面硬
度の高いFRP製品等を得るハードコート樹脂組成物を
得るために研究した結果、不飽和アルキッド及び/又は
不飽和エポキシエステルと多官能(メタ)アクリレート
を含む樹脂組成物をゲルコート用樹脂とし、硬化剤とし
てのアセト酢酸エステルパーオキサイド、促進剤として
のコバルトの有機酸塩類をそれぞれ含有する配合物を使
用すると表面硬度が高く、表面乾燥性の良いハードコー
ト成形物が得られることを見いだした(特開平1−90
210)。また、この配合物の欠点である膜厚の厚いと
ころで発泡重合をおこすという現象をこの系にα−メチ
ルスチレンを加えることにより硬化速度、表面硬度等の
条件を満足するハードコート成形物が得られることも見
いだした(特開平3−115414)。しかし、この配
合においては今一つの欠点があった。通常の成形方法で
あるスプレーアップ法においては型にスプレーして吹き
つけた後に硬化させるため垂れ防止の為に搖変性を与え
る必要があるが、この配合においては通常使用される搖
変剤である二酸化珪素(例えばアエロジル200:日本
アエロジル株式会社製)、ステアリン酸アルミニウム、
有機処理粘土、メチルセルロース、ヒドロキシエチルセ
ルロース、ポバール、水添ヒマシ油、スメクタイト、等
では充分な搖変性を与えることが出来ず、実際の使用上
困難な状況にあった。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明者らは上記問題点
を解決すべく、鋭意検討の結果、シリコーン処理した二
酸化珪素により高い搖変性を与えることが出来る事を見
出し本発明に至った。
【0006】即ち、本発明は、 (1)不飽和アルキッド樹脂及び/または不飽和エポキ
シエステル樹脂、一種以上の多官能(メタ)アクリレー
ト及びシリコーン処理をされた二酸化珪素を含有する事
を特徴とするハードコート用樹脂組成物 (2)前項(1)に記載の樹脂組成物を硬化してなる硬
化物 に関する。
【0007】
【発明の実施の形態】以下、本発明を詳細に説明する。
本発明にいう不飽和アルキッド樹脂とは、不飽和二塩基
酸を必ず1成分として含み、必要により飽和二塩基酸を
併用して、グリコール類と加熱脱水縮合反応させて得ら
れるものである。仕込の割合は、酸とグリコール類のほ
ぼ当量比であるが、不飽和二塩基酸と飽和二塩基酸の比
は任意に選択できる。好ましい不飽和二塩基酸と飽和二
塩基酸の使用割合はモル比で1:0.2〜3である。本
発明で使用する不飽和二塩基酸の具体例としては、例え
ば、無水マレイン酸、フマル酸、イタコン酸、シトラコ
ン酸などがあげられる。飽和二塩基酸としては、例え
ば、無水フタル酸、イソフタル酸、テレフタル酸、アジ
ピン酸、セバシン酸、テトラクロロ無水フタル酸、ヘッ
ト酸、アゼライン酸、こはく酸、テトラヒドロ無水フタ
ル酸、エンドメチレンテトラヒドロ無水フタル酸、ヘキ
サヒドロ無水フタル酸などがあげられる。また、使用し
うるグリコール類の具体例としては、エチレングリコー
ル、プロピレングリコール、ブタンジオール、ジエチレ
ングリコール、ジプロピレングリコール、トリエチレン
グリコール、ペンタンジオール、ヘキサンジオール、ネ
オペンチルグリコール、2,2,4−トリメチルペンタ
ン−1,3−ジオール、水素化ビスフェノールA等が挙
げられる。本発明にいう不飽和エポキシエステル樹脂と
は、ポリエポキシドとα、β−不飽和一塩基酸をほぼ当
量仕込み、例えば触媒を用いて100〜130℃で5〜
10時間反応させて得られるものである。ここで使用し
うるポリエポキシドの具体例としては、例えば、ビスフ
ェノールA、ビスフェノールF、テトラブロモビスフェ
ノールA、テトラフェノールエタン、フェノールノボラ
ック等の多価フェノールのグリシジルエーテル、ポリプ
ロピレングリコール、水添ビスフェノールA、等の多価
アルコールのグリシジルエーテル、ヘキサヒドロ無水フ
タル酸、ダイマー酸などの飽和酸、不飽和酸のグリシジ
ルエステル、ジアミノジフェニルメタン、イソシアヌル
酸、ヒダントインなどのグリシジルアミン、エポキシ化
脂肪酸又はエポキシ化乾性油脂肪酸、エポキシ化ジオレ
フィン、エポキシ化ポリエステル等があげられる。更
に、使用しうるα,β−不飽和一塩基酸の具体例として
は例えば、メタアクリル酸、アクリル酸、クロトン酸等
があげられる。
【0008】又、本発明で使用する多官能(メタ)アク
リレートの具体例としては多官能アルコールと(メタ)
アクリル酸を反応させて得られるエステル化合物、ビス
フェノールA誘導体と(メタ)アクリル酸を反応させて
得られるエステル化合物などが挙げられ、一般的には下
記(a)〜(f)で示される化合物類である。
【0009】
【化1】
【0010】(式(a)中、n1 は0又は1〜4の整
数、X1 のうち少なくとも3個は(メタ)アクリロイル
オキシ基で残りは水酸基である)
【0011】で示される1分子中に3個以上の(メタ)
アクリロイルオキシ基を有するモノ又はポリペンタエリ
スリトールポリ(メタ)アクリレート、
【0012】
【化2】
【0013】(式(b)中、R1 は−CH2 −、−C
(CH3 2 −から選ばれる炭化水素基であり、n2
0又は1〜5の整数であり、X2 は(メタ)アクリロイ
ルオキシ基であり、Y1 は炭素原子数6以下のアルキレ
ン基の水素原子1個が水酸基で置換されたものである。
これらのY1 はn2 が2以上の時、同じか又は異なるも
のをとる)
【0014】で示される化合物、
【0015】式(a)、(b)で示される(メタ)アク
リル化エステル誘導体の残存水酸基とジイソシアネート
化合物を反応させて得られる(メタ)アクリルウレタン
樹脂、
【0016】
【化3】
【0017】(式(d)中、n3 は0又は1〜5の整数
でありX3 は(メタ)アクリロイルオキシ基であり、Y
2 は炭素原子数6以下のアルキレン基である)
【0018】で示される化合物、
【0019】
【化4】
【0020】(式(e)中、n4 は0又は1〜5の整数
でありX4 は(メタ)アクリロイルオキシ基であり、Y
3 は炭素数6以下のアルキレン基であり、R2 は少なく
とも1個は(メタ)アクリロイルオキシ基であり残りは
水素又は炭素数2までのアルキル基である)
【0021】で示される化合物、
【0022】
【化5】
【0023】(式(f)中、R3 、R4 は水素又はメチ
ル基であり、R5 は水素又はメチル基又は(メタ)アク
リロイルオキシ基であり、n5 は3〜23の整数であ
る)
【0024】で示される化合物。多官能(メタ)アクリ
レートは単独でまたは任意の2種以上を任意の割合で混
合したものも使用できるが、以降単独のものと混合した
ものの両者を単に多官能(メタ)アクリレートと称す
る。不飽和アルキッド樹脂及び/又は不飽和エポキシエ
ステル樹脂と、多官能(メタ)アクリレートとの配合の
割合は任意に選択できるが、好ましくは重量比で(不飽
和アルキッド樹脂及び/又は不飽和エポキシエステル樹
脂)/(多官能(メタ)アクリレート)=10/90〜
90/10である。本発明にいうシリコーン処理をされ
た二酸化珪素とは下記式で示されるシリコン化合物で処
理された二酸化珪素をいい、
【0025】
【化6】
【0026】(式中nは整数を表す) これらのものは、例えばアエロジルR−202(商品
名、日本アエロジル(株)製)等として市場から入手が
可能である。このシリコン化合物で処理された二酸化珪
素は揺変剤として働き、多官能(メタ)アクリレート混
合物に対して、0.1%から10%、このましくは1%
から6%(重量比)使用される。又、このような揺変剤
を添加することにより粘度が上がる場合にはスチレンモ
ノマー、MMA(メタメチルアクリレ−ト)等を加える
ことにより使用に適した粘度に下げることが出来る。
【0027】また所望に応じ、α−メチルスチレン、重
合禁止剤、重合促進剤、空気遮断剤、無機質充填剤、顔
料、紫外線吸収剤などの添加剤を配合してもよい。
【0028】本発明のハ−ドコ−ト用樹脂組成物は前記
した不飽和アルキッド樹脂及び/又は不飽和エポキシエ
ステル樹脂、多官能(メタ)アクリレート、シリコーン
処理をされた二酸化珪素さらに必要により前記の添加剤
を前記したような割合で混合して製造される。
【0029】本発明により得られるハ−ドコ−ト用樹脂
組成物の硬化方法は、任意に選択できるが例えば、スプ
レー法、ハケ塗り、静電塗装、浸せき法、フローコータ
ー法、インモールドコーティング法等が挙げられる。特
に本発明のハ−ドコ−ト用樹脂組成物はスプレー法に最
適な配合になっている。
【0030】
【実施例】以下、実施例、比較例により本発明を更に詳
細説明するが、これらにより、本発明が限定されるもの
ではない。尚、実施例における部は特に断りのない限
り、重量部を意味する。 不飽和アルキッド樹脂の製造(参考例) 1リットルの四っ口フラスコに、かき混ぜ棒、コンデン
サー、不活性ガス導入管、温度計を取り付ける。フラス
コの138部にエチレングリコール、98部の無水マレ
イン酸、148部の無水フタル酸をいれ、窒素ガスをゆ
っくり流しながら、油浴で80〜90℃に加熱する。こ
の段階より撹拌を始め1〜1.5時間かけて温度を15
0〜160℃に上げさらに3〜4時間で190℃とす
る。190℃に1時間保った後コンデンサーをサイホン
に取り替え100〜200mmHgの減圧にする。減圧
の間ときどき試料を取り出し酸価が50以下になるまで
反応を続ける。酸価が50以下に達したならば温度を1
00℃に下げ重合禁止剤として約0.02gのヒドロキ
ノンを加えることにより不飽和アルキッド樹脂(A)3
40部を得た。
【0031】不飽和エポキシエステルの作成(参考例) 4,4ーイソプロピリデンジフェノールのジグリシジル
エーテル376部、メタクリル酸172部、ベンジルジ
メチルアミン2部、ハイドロキノン0.05部を仕込
み、115℃で酸価を測定しながら反応させ、酸価7.
6の不飽和エポキシエステル樹脂(B)510部を得
た。
【0032】実施例1〜2 前記で得られた不飽和アルキッド樹脂(A)、アエロジ
ルR−202(商品名シリコン処理された二酸化珪素
日本アエロジル(株)製)及びその他の添加剤を表1に
示されるような割合に混合してそれぞれ本発明のハ−ド
コ−ト用樹脂組成物を得た。
【0033】
【表1】 表1 組成比表 実施例1 実施例2 不飽和アルキッド(A) 40 16 DPHA 20 28 TMPTA 40 56 α−MS 2 St 10 10 アエロジルR−202 3 3
【0034】符号の説明 DPHA :ペンタエリスリトールヘキサアクリレート
商品名 KAYARAD DPHA (日本化薬
(株)製) TMPTA:トリメチロールプロパントリアクリレート
商品名 KAYARAD TMPTA (日本化薬
(株)製) α−MS :α−メチルスチレン (和光純薬(株)製
試薬特級) St :スチレンモノマー (和光純薬(株)製
試薬特級)
【0035】揺変性テスト 実施例1及び実施例2で得られた本発明のハ−ドコ−ト
用樹脂組成物について揺変性のテストを実施した。
【0036】揺変性のテスト(1) 揺変性のテスト(1)では各樹脂組成物約2滴ガラス板
の上につけたあと、すぐほぼ垂直に立て、配合物の垂れ
具合を観察する。殆ど垂れないものを◎(チクソ性があ
るもの)、少し垂れる物を○、殆ど止まらない物を×と
判定する。実施例1で得られた本発明のハ−ドコ−ト用
樹脂組成物と次の表2の組成比に調製された比較用の樹
脂組成物について揺変性のテストを実施した。その結果
をしめす。
【0037】
【表2】 表2 組成比 不飽和アルキッド(A) 40 DPHA 20 TMPTA 40 St 10 各種揺変剤 3
【0038】 結果 実施例 1.アエロジルR−202 ◎ 比較例 1.アエロジル200 × 2.アエロジル300 × 3.アエロジルRX−200 × 4.アエロジルRY−200 × 5.アエロジル380E × 6.アエロジルR972 × (以上日本アエロジル(株)製) 7.アーモゲル × 8.エスベン × (有機処理粘土 豊順洋行(株)製) 9.メチルセルロース(SM−15) × 10.ヒドロキシエチルセルロース(ナトロゾル250RL)× (ハーキュレス(株)製) 11.ポバールUMR−10L × (ユニチカ化成(株)製) 12.酸化マグネシウム × (和光純薬(株)製 試薬1級) 13.シリカゲル(サイロイド66) × (富士デヴィッソン(株)製) 14.水添ヒマシ油 × (日本油脂(株)製) 15.カーボキシルメチルセルロース(セロゲンPR) × (第一工業製薬(株)製)
【0039】揺変性のテスト(2) 実施例2で得られた本発明のハ−ドコ−ト用樹脂組成物
と次の表3の組成比で調製された比較用の樹脂組成物に
ついて揺変性のテストを実施した。その結果をしめす。
【0040】
【表3】 表3 組成比 不飽和アルキッド(A) 16 DPHA 28 TMPTA 56 α−MS 2 St 10 各種揺変剤 3
【0041】 結果 実施例2 .アエロジルR−202 ◎ 比較例16.アエロジル300 × 17.アエロジルR972 × 18.アーモゲル × 19.エスベン × 20.ヒドロキシエチルセルロース(ナトロゾル250RL)× 21.水添ヒマシ油 ×
【0042】揺変性のテスト(3) 次表4の組成比で調製された本発明のハ−ドコ−ト用樹
脂組成物又は比較用の樹脂組成物について揺変性指数の
測定を行ない下記の結果をえた。尚、揺変性指数(T
I)は、B型回転粘度計でスピンドル4で測定した6回
転/分での粘度を60回転/分での粘度で割った数値で
示され、通常4〜6が要求される。下記においては各樹
脂組成物を混合し、25℃で揺変指数の測定を行った。
【0043】
【表4】 表4 組成比 不飽和アルキッド(A) 40 DPHA 20 TMPTA 40 St 10 各種揺変剤 3
【0044】
【表5】 表5 揺変指数の測定結果 60回転粘度 TI 本発明(アエロジルR−202) 22ポイズ 4.7 比較例22.アエロジル 200 15 2.8 23. 同 50 5 2.7 24. 同 300 11 2.5 25. 同 RY−200 19 2.6
【0045】実施例3〜13 次の表6に示される組成で本発明のハ−ドコ−ト用樹脂
組成物を調製しそれらについて揺変性指数(TI)を測
定した。
【0046】
【表6】 表6 組成比(1) 実施例3 実施例4 実施例5 実施例6 不飽和アルキッド(A) 30 30 不飽和エポキシエステル樹脂(B) 19 33 DPHA 44 17 70 TMPTA 37 50 70 α−MS St 10 10 10 10 アエロジルR−202 3 3 3 3 揺変性指数(TI) 5.1 5.3 4.4 4.7
【0047】
【表7】 表7 組成比(2) 実施例7 実施例8 実施例9 実施例10 不飽和アルキッド(A) 15 25 25 不飽和エポキシエステル樹脂(B)30 10 DPHA 58 TMPTA 70 58 58 R−551 17 R−604 17 DPCA−30 17 DPCA−20 St 10 10 10 10 アエロジルR−202 3 3 3 3 揺変性指数(TI) 4.8 5.0 4.8 4.6
【0048】
【表8】 表8 組成比(3) 実施例11 実施例12 不飽和アルキッド(A) 25 25 DPHA 58 TMPTA 58 DPCA−20 17 D−310 17 St 10 10 アエロジルR−202 3 3 揺変性指数(TI) 4.4 4.2
【0049】(略号の説明) DPHA :ペンタエリスリトールヘキサアクリレー
ト 商品名 KAYARAD DPHA (日本化薬
(株)製) TMPTA :トリメチロールプロパントリアクリレー
ト 商品名 KAYARAD TMPTA (日本化薬
(株)製) α−MS :α−メチルスチレン (和光純薬(株)
製 試薬特級) St :スチレンモノマー (和光純薬(株)製
試薬特級) R−551 :EO変性ビスフェノールAジアクリレー
ト 商品名 KAYARAD R−551 (日本化薬
(株)製) R−604 :ネオペンチルグリコール変性トリメチロ
ールプロパンジアクリレート 商品名 KAYARAD
R−604 (日本化薬(株)製) DPCA−30:カプロラクトン変性ジペンタエリスリ
トールヘキサアクリレ−ト 商品名 KAYARAD
DPCA−30 (日本化薬(株)製) DPCA−20:カプロラクトン変性ジペンタエリスリ
トールヘキサアクリレ−ト 商品名 KAYARAD
DPCA−20 (日本化薬株)製) D−310 :アルキル変性ジペンタエリスリトールテ
トラアクリレート 商品名 KAYARAD D−31
0 (日本化薬(株)製)
【0050】実施例13〜16 実施例1〜実施例4でえられた本発明の各ハ−ドコ−ト
用樹脂組成物に硬化剤としてAAEPO(アセト酢酸エ
チルエステルパ−オキサイド(化薬アクゾ(株)製)、
硬化促進剤としてナフテン酸コバルト(金属分 6%)
をそれぞれ樹脂組成物100部にたいしてそれぞれ2
部、0.3部を配合してゲルコ−ト樹脂を調製した。こ
のゲルコ−ト樹脂を25℃において、100mm×100
mm×0.4mmのガイドを設けたガラス板上に流す。表面
が乾燥した後、その上にレジコン層(イソ系UP樹脂:
無機充填剤=1:1、イソ系UP樹脂、ポリライトFG
−283,大日本インキ化学工業(株)製、無機充填
剤、フリットM−27S,日本フェロー(株)製)を3
mm厚に注型硬化させる。レジコン層の硬化は、25℃、
メチルエチルケトンパーオキサイド1phr(商品名カ
ヤメックM,化薬アクゾ(株)製)、6%ナフテン酸コ
バルト0.5phrの条件で行った。1日放置後、ゲル
コート面の表面硬度をJIS−K−5400に準拠し、
鉛筆硬度の測定を行った。また、その後更に80℃にお
いて2時間後硬化させたものについても表面硬度の測定
を行った。尚、イソ系UPはポリライトFG−283,
大日本インキ化学工業(株)製、ビニルエステル樹脂は
リポキシR−806,昭和高分子(株)を用いた。又、
AAEPOはビーカースケールで合成し、活性酸素量5
%に調整したものを用いた。得られた結果を表9に示
す。
【0051】
【表9】 表9 硬化物の性能試験 実施例13 実施例14 実施例15 実施例16 使用した樹脂組成物 (実施例1)(実施例2)(実施例3)(実施例4) 表面硬度 硬化法(1) 4H 5H 4H 4H 硬化法(2) 5H 8H 9H 5H 成形品の着色度 ○ ○ ○ ○
【0052】注1 硬化法(1);25℃で1日硬化後の表面硬度 硬化法(2);硬化法(1)のものを更に80℃で2時
間後硬化後の表面硬度
【0053】表から本発明のハ−ドコ−ト用樹組成物は
硬化した後の硬度、着色度において優れていることがわ
かる。
【0054】
【発明の効果】本発明のハ−ドコ−ト用樹組成物は、常
温においてスプレーアップ法によりゲルコートしUP成
形品を作成することにより、高い表面硬度を有する着色
度の小さい成形品が得られることがわかる。本発明のハ
−ドコ−ト用樹組成物を使用することによりFRP製品
や人工大理石の用途が広がり、高付加価値化が期待さ
れ、工業的価値は極めて大きい。

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】不飽和アルキッド樹脂及び/または不飽和
    エポキシエステル樹脂、一種以上の多官能(メタ)アク
    リレート及びシリコーン処理をされた二酸化珪素を含有
    する事を特徴とするハードコート樹脂組成物
  2. 【請求項2】請求項1に記載の樹脂組成物を硬化してな
    る硬化物
JP34957495A 1995-12-22 1995-12-22 ハードコート用樹脂組成物及びその硬化物 Pending JPH09176251A (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH1017797A (ja) * 1996-07-08 1998-01-20 Nippon Shokubai Co Ltd 揺変性樹脂組成物

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