JPH09174841A - インクジェット記録ヘッド用基板、インクジェット記録ヘッドおよびインクジェット記録装置 - Google Patents

インクジェット記録ヘッド用基板、インクジェット記録ヘッドおよびインクジェット記録装置

Info

Publication number
JPH09174841A
JPH09174841A JP33493495A JP33493495A JPH09174841A JP H09174841 A JPH09174841 A JP H09174841A JP 33493495 A JP33493495 A JP 33493495A JP 33493495 A JP33493495 A JP 33493495A JP H09174841 A JPH09174841 A JP H09174841A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
substrate
recording head
ink jet
ink
wiring pattern
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP33493495A
Other languages
English (en)
Inventor
Teruo Ozaki
照夫 尾▲崎▼
Toshihiro Mori
利浩 森
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Canon Inc
Original Assignee
Canon Inc
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Canon Inc filed Critical Canon Inc
Priority to JP33493495A priority Critical patent/JPH09174841A/ja
Publication of JPH09174841A publication Critical patent/JPH09174841A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Particle Formation And Scattering Control In Inkjet Printers (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 発熱抵抗体の上層の保護膜が薄く、消費電力
の少ない、信頼性の高いインクジェット記録ヘッド用基
板を得て、その基板を用いて優れたインクジェット記録
用ヘッドおよびインクジェット記録装置を得る。 【解決手段】 基板上に絶縁膜、配線パターン、絶縁
膜、発熱抵抗体の順に積層され、上層の絶縁膜に設けら
れたスルーホール介して発熱抵抗体と配線パターンと接
続し、さらにそれらの上に保護膜が全面に形成されてい
るインクジェット記録ヘッド用基板を用いてインクジェ
ット記録ヘッドおよびインクジェット記録装置を作製す
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、インクジェット記
録ヘッド、特に吐出エネルギー発生素子により、インク
内に生じるバブルの成長・収縮により、吐出口よりイン
クを吐出させて記録を行うインクジェット記録ヘッドに
関する。
【0002】
【従来の技術】米国特許第4723129号あるいは米
国特許第474079号に記載されているインクジェッ
ト記録方式は、高速・高密度で高精度・高画質の記録が
可能で、かつカラー化、コンパクト化に適しており、近
年特に注目を集めている。その方式を用いる装置の代表
例においては、記録液体等(以下、インクと称する)を
熱エネルギーを利用して吐出させるため、インクに熱を
作用させる熱作用部が存在する。すなわち、インク流路
に対応して、一対の配線電極と、それらの配線電極に接
続され、配線電極間の領域に熱を発生するための発熱抵
抗層とを有する電気熱変換体を設け、その発熱抵抗体層
から発生した熱エネルギーを利用して熱作用面上のイン
クを急激に加熱発泡させ、その発泡によってインクを吐
出するものである。
【0003】ところで、インクジェット記録ヘッドの熱
作用面については、インクの発泡と消泡の繰返しによる
キャビテーションがもたらす機械的衝撃、さらにはエロ
ージョンに曝されるという点、また、0.1〜10マイ
クロ秒という極めて短時間に1000℃前後の温度の上
昇および下降に曝されるといった点などのように厳しい
環境に置かれるため、使用する環境から発熱抵抗体層を
保護するための保護層が設けられている。
【0004】図3および図4に従来のインクジェット記
録ヘッド用基板の例を示した。図3は平面図、図4はそ
のB−B’線での断面図である。図中、102は発熱
部、103および104はAlなどからなる電極配線、
106は蓄熱層、109は発熱抵抗体、111は耐キャ
ビテーション膜、112は保護膜、120はSiなどの
基板である。
【0005】保護層は耐熱性、耐液性、液浸透防止性、
酸化安定性、絶縁性、耐破傷性および熱伝導性に優れて
いることが要求され、SiO2あるいはSiN等の無機
化合物が一般的に用いられている。さらに、単層の保護
膜では、発熱抵抗体層の保護性能に不十分な場合もあ
り、保護膜上に、より耐キャビテーション性の高いTa
等の金属の層を形成することもある。
【0006】また、上記構成は、発熱抵抗体部以外で
も、例えば発熱抵抗体と電気的接続を取る配線パターン
上にも、ここではインクによって配線が腐食するのを防
止するために、同様の構成が採られている。
【0007】このようにして、インクジェット記録ヘッ
ドにおいて、熱作用面であるHB基板が構成されてお
り、上記保護膜の構成が、インクジェット記録ヘッドの
性能、例えば消費電力および寿命を決定づける重要なフ
ァクターとなっている。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来の
保護膜の構成では、消費電力を下げることと、膜の信頼
性を上げ、寿命を伸ばすことは相反する要求となってし
まう。
【0009】例えば、発熱抵抗体とインクに接する面の
間の膜の厚さが薄く熱伝導率が大きいほど熱の逃げが減
るため、発泡させるための消費電力は少なくて済む。す
なわち、保護膜が薄いほどエネルギー効率が良くなる。
【0010】ところが一方、保護膜は発熱抵抗体を被覆
すると同時に、それにエネルギーを供給する配線パター
ンをも被覆している。配線パターンは通常、抵抗値が低
いほど良く、配線用金属としてはAlあるいはAl合金
系の金属が用いられ、レイアウト上できるだけ幅広く、
かつ厚く(1000Å〜数μm)形成されている。この
ために、保護膜を薄く形成した場合、配線パターン部の
段差の被覆性が悪くなったり、保護膜形成時の熱によっ
てヒロックやウィスカーが成長し、薄い保護膜をつき破
って、耐キャビテーション膜であるTaとショートする
という問題が生じる。あるいは、ピンホールが発生する
場合もある。
【0011】そこで本発明の目的は、発熱抵抗体の上層
の保護膜が薄く、消費電力の少ない、信頼性の高いイン
クジェット記録ヘッド用基板を得て、その基板を用いて
優れたインクジェット記録用ヘッドおよびインクジェッ
ト記録装置を得ることにある。
【0012】
【課題を解決するための手段】本発明は、基板上に複数
の発熱抵抗体、該発熱抵抗体と電気的に接続する配線パ
ターンが形成され、該発熱抵抗体と該配線パターンの上
にそれらをインクから保護するための保護膜が形成され
ているインクジェット記録ヘッド用基板において、基板
上に絶縁膜が形成され、該絶縁膜上に配線パターンが形
成され、該発熱抵抗体上に絶縁膜が形成され、前記配線
パターンがスルーホールを介して前記発熱抵抗体と接続
していることを特徴とするインクジェット記録ヘッド用
基板を提供する。
【0013】さらに本発明は、駆動用の集積回路が作り
込まれた基板上に複数の発熱抵抗体、該発熱抵抗体と電
気的に接続する配線パターンが形成され、該発熱抵抗体
と該配線パターンの上にそれらをインクから保護するた
めの保護膜が形成されているインクジェット記録ヘッド
用基板において、基板上に絶縁膜が形成され、該絶縁膜
上に配線パターンが形成され、該発熱抵抗体上に絶縁膜
が形成され、前記配線パターンがスルーホールを介して
前記発熱抵抗体と接続していることを特徴とするインク
ジェット記録ヘッド用基板を提供する。
【0014】なお上記のインクジェット記録ヘッド用基
板では、前記保護膜上にさらに耐キャビテーション膜が
形成されていることが好ましい。また、その保護膜と耐
キャビテーション膜は同一材料で形成してもよい。
【0015】本発明はさらに、上記のインクジェット記
録ヘッド用基板を具備するインクジェット記録ヘッドお
よびそのインクジェット記録ヘッドを搭載したインクジ
ェット記録装置を提供する。
【0016】本発明によれば、Alなどからなる配線パ
ターンを基板上に予め形成し、厚い絶縁膜で覆い、スル
ーホールを介して発熱抵抗体と接続することによって、
得られる基板における配線パターンの段差の被覆性、耐
ヒロック性および耐ウィスカー性を向上させ、かつ絶縁
膜のない部分であるスルホール部は、発熱抵抗体によっ
てヒロックとウィスカーの成長を抑制し、発熱抵抗体上
の保護膜を薄くすることを可能としたものである。
【0017】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照しながら、本発
明を詳細に説明する。
【0018】図1は、本発明の1実施態様に係わるイン
クジェット記録ヘッドのインクを発泡させる発熱部の基
板の平面図であり、図2は、図1で示された基板をA−
A’の一点鎖線に沿って基板面に垂直に切断したときの
切断面の部分図である。
【0019】本実施例による発熱部の基板の作製は、S
i基板(あるいはすでに駆動用のICを作り込んだSi
基板)(図中の120)などを用いる。その基板上には
蓄熱総を形成しておく。例えばSi基板の場合は、熱酸
化法、スパッタ法、CVD法などによってSi基板上に
SiO2の蓄熱層を形成し、またICを作り込んだ基板
の場合も同様にその製造プロセス中でSiO2の蓄熱層
(図中106に相当)を形成しておく。
【0020】次に、スパッタリングによって配線材の層
を形成する。その配線材の材料としては、AlやAl合
金を用いることができる。
【0021】次に、フォトリソ法などによって図1の配
線パターンを形成し、ドライエッチング法などで配線材
のエッチングを行う。そして残された部分が配線パター
ンとなる(図中、103および104)。
【0022】次に、全体をCVD法などの方法によって
絶縁膜を図2の107のように形成する。
【0023】次にフォトリソ法などによってその絶縁膜
にスルーホール用パターンを形成し、ドライエッチング
法などでその絶縁膜のエッチングを行い、スルーホール
部108とワイヤーボンディング用パッド穴部を形成す
る。
【0024】次に、反応性スパッタリング法等の方法に
よってTaN等の発熱抵抗体層を形成する。
【0025】次に、フォトリソ法等によって発熱抵抗体
のパターンを形成し、エッチングを行い、発熱抵抗体パ
ターン109を形成する。
【0026】次に、SiN等からなる保護膜をプラズマ
CVD法等によって図2の110のように形成する。
【0027】次に、耐キャビテーション性および耐イン
ク性を持つ層を図2の111のようにスパッタリング等
によって形成することができる。その耐キャビテーショ
ン膜の材料としてはTaなどが挙げられるが、前記発熱
抵抗体と同一の材料としてもよい。
【0028】最後に、ワイヤーボンディング用のパッド
の窓あけを行って、インクジェット記録ヘッドのインク
を発泡させる発熱部の基板(図1)を作製する。
【0029】なお、上記のような工程は、同一基板平面
上に、駆動用の集積回路が作り込まれている基板を用い
ても同様に行うことができる。
【0030】なお、上記の基板においては、Alなどの
配線材層は1層でも2層でも可能であるが、従来では配
線の抵抗値を下げるために配線材層を2層化していた
が、本発明においては配線材層を従来の厚さ(最大1μ
m程度)よりさらに厚くできるため、1層化が可能とな
る。それは、同一基板平面上に、駆動用の集積回路が作
り込まれている発熱抵抗体基板においても同様である。
そのような配線材層の1層化は、配線材上の絶縁膜が蓄
熱層として利用できるために、蓄熱層としての最初の絶
縁層(図の106)の厚さを従来より薄くでき、工程上
有利となる。
【0031】
【実施例】以下、実施例によって本発明を具体的に説明
するが、本発明は以下の実施例に限定されるものではな
い。
【0032】(実施例1)図1および図2に示したよう
なインクジェット記録ヘッド用基板を作製した。以下の
その手順を示す。
【0033】本実施例による発熱部の基板の作製では、
Si基板120を用いた。そのSi基板上にCVD法に
よってSiO2の蓄熱層を形成した。
【0034】次に、スパッタリングによって配線材とし
てAl層を約6000Åの厚さに形成した。
【0035】次に、フォトリソ法によって図1の配線パ
ターンを形成し、ドライエッチング法でAlのエッチン
グを行った。そして残された部分が配線パターンとなっ
た(図中、103および104)。
【0036】次に、全体をCVD法によってSiO2
絶縁膜を約1μm、図2の107のように形成した。
【0037】次にフォトリソ法によってSiO2の絶縁
膜にスルーホール用パターンを形成し、ドライエッチン
グ法でSiO2のエッチングを行い、スルーホール部1
08とワイヤーボンディング用パッド穴部を形成した。
【0038】次に、反応性スパッタリング法によってT
aNの発熱抵抗体層を形成した。
【0039】次に、フォトリソ法によって発熱抵抗体の
パターンを形成し、リアクティブイオンエッチングによ
ってエッチングを行い、発熱抵抗体パターン109を形
成した。
【0040】次に、保護膜としてのSiN層をプラズマ
CVD法によって図2の110のように約3000Åの
厚さに形成した。
【0041】次に、耐キャビテーションおよび耐インク
膜としてのTaを図2の111のようにスパッタリング
によって約2500Å形成した。最後に、フォトリソ法
によってTaおよびSiNについてリアクティブイオン
エッチングによってワイヤーボンディング用のパッドの
窓あけを行って、インクジェット記録ヘッドのインクを
発泡させる発熱部の基板(図1)を作製した。
【0042】その発熱体を用いて、インクジェット記録
ヘッドを製造し、発泡に必要な消費電力を確認したが、
保護膜が1μmの通常のものと比較して、ヒーター上の
保護膜を3000Åにしたものは約30%の消費電力の
改善が見られた。かつ、耐久性においても、通常の保護
膜1μmのものと同等の耐久実力があることが認められ
た。
【0043】その事実は、配線パターン上の厚い絶縁膜
あるいはスルーホール上の発熱抵抗体であるTaNがA
lのヒロックやウィスカーの成長によるショートおよび
ピンホール発生を抑制しているからであると考えられ
る。
【0044】(実施例2)基板としてすでに駆動用のI
Cを作り込んだSi基板を用いた以外、実施例1と同様
にして、インクジェット記録ヘッド用基板、インクジェ
ット記録ヘッドを作製し、同様の評価を行ったところ、
実施例1と同様の効果が認められた。
【0045】次に、図5〜図7を用いて、本発明が実施
もしくは適用される好適なインクジェットユニット(I
JU)、インクジェットヘッド(IJH)、インクジェ
ットカートリッジ(IJC)、インクジェット装置本体
(IJRA)を説明する。以下これらの図を用いて各部
構成の説明を行う。
【0046】本例のインクジェットカートリッジIJC
は、図6の斜視図でわかるように、インクジェットヘッ
ドとインクカートリッジが一体化されたものであり、イ
ンクの収納割合が大きくなっているものである。このイ
ンクジェットカートリッジIJCは、インクジェット記
録装置本体IJRAに載置されているキャリッジの位置
決め手段及び電気的接点とによって固定支持されるとと
もに、そのキャリッジHCに対して着脱可能なディスポ
ーザブルタイプである。
【0047】インクジェットユニットIJUは、電気信
号に応じて膜沸騰をインクに対して生じせしめるための
熱エネルギーを生成する電気熱変換体を用いて記録を行
う、所謂バブルジェット方式のヘッドである。
【0048】図5において、100はSi基板上に複数
の列状に配された電気熱変換体(吐出ヒータ)と、これ
に電力を供給するAl等の電気配線とが成膜技術により
形成されてなるヒーターボード(第1の基体)である。
200はヒーターボード100に対する配線基板であ
る。
【0049】1300は複数のインク流路をそれぞれ区
分するための隔壁(溝)や各インク流路(液流路)へイ
ンクを与えるためにインクを収納するための共通液室等
を設けた溝付天板で、各インク流路に対応した吐出口を
複数有するオリフィスプレート400を一体成型したも
のである。これらの一体成型材料としては、ポリサルフ
ォン樹脂が好ましいが、他の成型用樹脂材料でも良い。
【0050】300は配線基板200の裏面を平面で支
持する例えば金属製の支持体で、インクジェットユニッ
トの底板となる。500は押圧部材である押えばねであ
り、M字形状でそのM字の中央で共通液室を軽圧で押圧
すると共に前だれ部501で液路の一部、好ましくは吐
出口近傍の領域を線圧で集中押圧する。ヒータボード1
00および天板1300を押えばねの足部が支持体30
0の穴3121を通って支持体300の裏面側に係合す
ることでこれらを挟み込んだ状態で両者を係合させるこ
とにより、押えばね500とその前だれ部501の集中
付勢力によってヒータボード100と天板1300とを
圧着固定されている。
【0051】インクタンクは、カートリッジ本体100
0と、インク吸収体900とインク吸収体900をカー
トリッジ本体1000の上記ユニットIJU取付面とは
反対側の側面から挿入した後、これを封止する蓋部材1
100とで構成されている。1200はユニットIJU
に対してインクを供給するための供給口である。140
1はカートリッジ内部を大気に連通するために蓋部材に
設けられた大気連通口である。
【0052】なお、この例においては、天板1300は
耐インク性に優れたポリサルフォン、ポリエーテルポリ
サルフォン、ポリフェニレンオキサイド、ポリプロピレ
ンなどの樹脂を用い、オリフィスプレート400と共に
金型内で一体に同時成型してある。
【0053】上述のように一体成型部品は、インク供給
部材600、天板・オリフィスプレート一体、インクタ
ンク本体1000としたので組立て精度が高水準となる
ばかりではなく、大量生産の品質向上に極めて有効であ
る。また、部品点数の個数は従来に比較して減少できる
ので、優れた所望特性を確実に発揮できる。
【0054】図7は、本発明が適用されるインクジェッ
ト装置IJRAの概観図で、駆動モーター5013の正
逆回転に連動して駆動力伝達ギア5011、5009を
介して回転するリードスクリュー5005の螺旋溝50
04に対して係合するキャリッジHCはピン(不図示)
を有し、矢印a,b方向に往復移動される。
【0055】5002は紙押え板であり、キャリッジ移
動方向にわたって紙をプラテン5000に対して押圧す
る。5007、5008はフォトカプラで、キャリッジ
のレバー5006のこの領域での存在を確認してモータ
ー5013の回転方向切り換え等を行うためのホームポ
ジション検知手段である。5016はヘッドの前面をキ
ャップするキャップ部材5022を支持する部材で、5
015はこのキャップ内を吸引する手段であり、キャッ
プ内開口5023を介してヘッドの吸引回復を行う。
【0056】5017はクリーニングブレードで、50
19はこのブレードを前後方向に移動可能にする部材で
あり、本体支持板5018にこれらは支持されている。
ブレードは、ここに示した形態のもの以外に、周知のク
リーニングブレードが本例に適用できることは言うまで
もない。
【0057】5012は、吸引回復の吸引を開始するた
めのレバーで、キャリッジと係合するカム5020の移
動に伴って移動し、駆動モーターからの駆動力がクラッ
チ切り換え等の公知の伝達手段で移動制御される。
【0058】これらのキャッピング、クリーニングおよ
び吸引回復は、キャリッジがホームポジション側領域に
きた時に、リードスクリュー5005の作用によってそ
れらの対応位置で所望の処理が行えるように構成されて
いるが、周知のタイミングで所望の作動を行うようにす
れば何れも適用できる。上述における各構成は、単独で
も複合的に見ても優れた発明であり、本発明によって好
ましい構成例を示している。
【0059】なお、本装置は、インク吐出圧発生素子を
駆動するための駆動信号供給手段を有している。
【0060】
【発明の効果】以上説明したように、複数の発熱抵抗体
およびそれを電気的に接続する配線パターンをインクか
ら保護する保護膜が形成されているインクジェット記録
ヘッド用基板において、配線パターンと発熱抵抗体の間
に絶縁膜をはさみ、スルーホールを介して接続すること
で、発熱抵抗体の上層の保護膜を薄くでき、消費電力を
低減し、かつ発熱抵抗体基板の信頼性を高めることがで
きる。そして、そのようなインクジェット記録ヘッド用
基板を用いたインクジェット記録ヘッドは信頼性の高い
ものとなる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明によるインクジェット記録ヘッド用基板
の平面図である。
【図2】図1のA−A’線での断面図である。
【図3】従来のインクジェット記録ヘッド用基板の平面
図である。
【図4】図3のB−B’線での断面図である。
【図5】本発明のヘッドを有するインクジェットカート
リッジの1例の分解斜視図である。
【図6】本発明のヘッドの全体構成の1例を模式的に示
す概観斜視図である。
【図7】本発明のヘッドを搭載したインクジェット記録
装置の代表的なものの構造を示す斜視図である。
【符号の説明】
102 発熱部 103 配線 104 配線 106 蓄熱層 107 絶縁層 108 スルーホール 109 発熱抵抗体 110 保護膜 111 耐キャビテーション膜 112 保護膜 120 基板

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 基板上に複数の発熱抵抗体、該発熱抵抗
    体と電気的に接続する配線パターンが形成され、該発熱
    抵抗体と該配線パターンの上にそれらをインクから保護
    するための保護膜が形成されているインクジェット記録
    ヘッド用基板において、基板上に絶縁膜が形成され、該
    絶縁膜上に配線パターンが形成され、該発熱抵抗体上に
    絶縁膜が形成され、前記配線パターンがスルーホールを
    介して前記発熱抵抗体と接続していることを特徴とする
    インクジェット記録ヘッド用基板。
  2. 【請求項2】 駆動用の集積回路が作り込まれた基板上
    に複数の発熱抵抗体、該発熱抵抗体と電気的に接続する
    配線パターンが形成され、該発熱抵抗体と該配線パター
    ンの上にそれらをインクから保護するための保護膜が形
    成されているインクジェット記録ヘッド用基板におい
    て、基板上に絶縁膜が形成され、該絶縁膜上に配線パタ
    ーンが形成され、該発熱抵抗体上に絶縁膜が形成され、
    前記配線パターンがスルーホールを介して前記発熱抵抗
    体と接続していることを特徴とするインクジェット記録
    ヘッド用基板。
  3. 【請求項3】 前記保護膜上に耐キャビテーション膜が
    形成されている請求項1または2記載のインクジェット
    記録ヘッド用基板。
  4. 【請求項4】 前記発熱抵抗体と前記耐キャビテーショ
    ン膜とが同一材料で形成されている請求項3記載のイン
    クジェット記録ヘッド用基板。
  5. 【請求項5】 請求項1ないし4のいずれかに記載のイ
    ンクジェット記録ヘッド用基板を具備するインクジェッ
    ト記録ヘッド。
  6. 【請求項6】 記録媒体の記録領域の全幅にわたって吐
    出口が複数設けられているフルラインタイプのものであ
    る請求項5記載のインクジェット記録ヘッド。
  7. 【請求項7】 記録媒体の被記録面に対向してインクを
    吐出するためのインク吐出口が設けられている請求項5
    記載の記録ヘッドと、該記録ヘッドを載置するための部
    材とを少なくとも具備するインクジェット記録装置。
JP33493495A 1995-12-22 1995-12-22 インクジェット記録ヘッド用基板、インクジェット記録ヘッドおよびインクジェット記録装置 Pending JPH09174841A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP33493495A JPH09174841A (ja) 1995-12-22 1995-12-22 インクジェット記録ヘッド用基板、インクジェット記録ヘッドおよびインクジェット記録装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP33493495A JPH09174841A (ja) 1995-12-22 1995-12-22 インクジェット記録ヘッド用基板、インクジェット記録ヘッドおよびインクジェット記録装置

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH09174841A true JPH09174841A (ja) 1997-07-08

Family

ID=18282872

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP33493495A Pending JPH09174841A (ja) 1995-12-22 1995-12-22 インクジェット記録ヘッド用基板、インクジェット記録ヘッドおよびインクジェット記録装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH09174841A (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2002052725A (ja) * 2000-08-07 2002-02-19 Sony Corp プリンタ、プリンタヘッド及びプリンタヘッドの製造方法
US8523330B2 (en) 2006-02-02 2013-09-03 Ricoh Company, Ltd. Recording apparatus, liquid droplet discharging head, and liquid droplet discharging head circuit board with improved wiring pattern

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2002052725A (ja) * 2000-08-07 2002-02-19 Sony Corp プリンタ、プリンタヘッド及びプリンタヘッドの製造方法
US8523330B2 (en) 2006-02-02 2013-09-03 Ricoh Company, Ltd. Recording apparatus, liquid droplet discharging head, and liquid droplet discharging head circuit board with improved wiring pattern

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US7195343B2 (en) Low ejection energy micro-fluid ejection heads
JP3720689B2 (ja) インクジェットヘッド用基体、インクジェットヘッド、インクジェットヘッドの製造方法、インクジェットヘッドの使用方法およびインクジェット記録装置
KR0156612B1 (ko) 잉크 제트 헤드용 기판, 잉크 제트 헤드, 잉크 제트 펜 및 잉크 제트 장치
JP2611981B2 (ja) インクジエツト記録ヘツド用基板及びインクジエツト記録ヘツド
US6474788B1 (en) Substrate for use of ink jet head, ink jet head, ink jet cartridge, and ink jet recording apparatus
JPH0643128B2 (ja) インクジェットヘッド
JPH0729431B2 (ja) 液体噴射記録ヘツドの作成方法
JP3559701B2 (ja) インクジェット記録ヘッド用基板、該基板の製造方法及びインクジェット記録ヘッド及びインクジェット記録装置
US6357862B1 (en) Substrate for ink jet recording head, ink jet recording head and method of manufacture therefor
JP3382424B2 (ja) インクジェットヘッド用基板、インクジェットヘッド及びインクジェット装置の製造方法並びにインクジェットヘッド用基板、インクジェットヘッド及びインクジェット装置
JPH09174841A (ja) インクジェット記録ヘッド用基板、インクジェット記録ヘッドおよびインクジェット記録装置
JPH1170658A (ja) 記録素子ユニット、インクジェット記録素子ユニット、インクジェットカートリッジ、及びインクジェット記録装置
US5992983A (en) Liquid jet recording head
US7244370B2 (en) Method for producing circuit substrate
JP3658221B2 (ja) インクジェット記録ヘッド、該ヘッド用基板及び該基板の製造方法
EP0930167B1 (en) Ink jet recording head, substrate for this head, manufacturing method of this substrate and ink jet recording apparatus
JP2001341309A (ja) サーマルインクジェットヘッド
JP3563960B2 (ja) インクジェットヘッド用基体、インクジェットヘッド、インクジェット装置およびインクジェットヘッド用基体の製造方法
EP0559295B1 (en) Method of manufacturing a substrate for a liquid jet recording head
US6068369A (en) Ink jet head substrate, a method for manufacturing the substrate, an ink jet recording head having the substrate, and a method for manufacturing the head
JP2002011886A (ja) インクジェット記録ヘッド用基板、インクジェット記録ヘッド、および該ヘッド用基板の作成方法
JP7071067B2 (ja) 液体吐出ヘッド用基板、液体吐出ヘッド、および液体吐出ヘッド用基板の製造方法
JP2003136738A (ja) 回路基板及び液体吐出ヘッド、並びにそれらの製造方法
JP2000177135A (ja) インクジェット記録ヘッド用基板、インクジェット記録ヘッドおよびその製造方法
JPH10119284A (ja) インクジェット用基体、インクジェットヘッド、インクジェットペン、及びインクジェット装置