JPH09174543A - ワイヤ式切断加工方法及び装置 - Google Patents

ワイヤ式切断加工方法及び装置

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JPH09174543A
JPH09174543A JP33920095A JP33920095A JPH09174543A JP H09174543 A JPH09174543 A JP H09174543A JP 33920095 A JP33920095 A JP 33920095A JP 33920095 A JP33920095 A JP 33920095A JP H09174543 A JPH09174543 A JP H09174543A
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JP
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wire
cut
cutting
pressing
speed
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Withdrawn
Application number
JP33920095A
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English (en)
Inventor
Tatsuyuki Suzuki
龍之 鈴木
Atsushi Sakamoto
敦 坂本
Takahiro Uchida
高広 内田
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Mitsubishi Materials Corp
Original Assignee
Mitsubishi Materials Corp
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Publication date
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  • Finish Polishing, Edge Sharpening, And Grinding By Specific Grinding Devices (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 そりやうねり等を防止し精度よく切断する。 【解決手段】 溝ローラ12a,12b,12cの間に
張設されたワイヤ4をワイヤ走行装置2の駆動モータ1
2dの作動で交互に逆方向に走行させる。駆動モータ1
2dの走行方向変更作動を、押付装置3に設けた押付力
検出器23で検出し、該押付力検出器23の検出信号に
より、ワイヤ4に対する被切断部材Wの押付力が一定に
保たれるようにワイヤ4に対する被切断部材Wの押付装
置3による押付移動速度を制御する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、半導体材料や磁性
材料、或いはセラミックス等の高硬度脆性材料をワイヤ
にて切断するワイヤ式切断加工方法及び装置に関する。
【0002】
【従来の技術】ワイヤ式切断加工装置として、従来、複
数の溝ローラの間に張設されたワイヤを、ワイヤ走行装
置によって一方向に所定速度で走行させながら、被切断
部材を押付装置によって上記ワイヤに押し付けるととも
に被切断部材の切断加工部に砥粒を含む加工液を供給し
て被切断部材を切断加工するもの、及びワイヤを交互に
逆方向に走行させて切断加工するものが知られている。
【0003】上記前者の一方向切断方式は、被切断部材
に対するワイヤの切断開始端側(切断入口側)の切断幅
がワイヤ出口側の切断幅よりも広くなって切断製品の厚
さがワイヤ入口側と出口側で異なる現象が生じる。この
ため、切断製品を研摩する必要があるような場合、研摩
に時間がかかるという不満がある。この点、後者の両方
向切断方式においては、切断入口側と出口側が交互に変
わる関係上、上記のような不都合はない。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところで、ワイヤの走
行方向を交互に変更する上記後者のワイヤ式切断加工装
置の場合は、図7(I)に示すように、変更作動の開始
点aから徐々に走行速度を低下させ、方向変更点bで瞬
間的に停止した後、逆方向に徐々に速度を上げて走行
し、点cで所定の速度となって変更作動を終了する。
【0005】従来においては、ワイヤ走行方向の変更作
動時におけるワイヤの上記のような速度変化を全く考慮
せずに、被切断部材を一定の押付移動速度でワイヤに絶
え間なく常時押し付けて切断加工している。ところが、
子細に検討してみると、方向変更作動時に必然的に生じ
るワイヤの速度変化によって、図7(II)のように被切
断部材にかかる反力が大きく変化し、速度低下にしたが
って反力が大きくなる。上記従来の切断加工方式では、
上記の反力上昇が切断精度を低下させ、またウェハ等の
切断製品にそりやうねり等の支障を生じさせる場合があ
ることが判明した。
【0006】本発明は、上記の知見に基づいてなされた
ものであり、そりやうねり等を生じることなく精度よく
被切断部材を切断加工することができるワイヤ式切断加
工方法及び装置を提供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
めに、本発明に係るワイヤ式切断加工方法は、複数の溝
ローラの間に張設されたワイヤを、ワイヤ走行装置によ
って交互に逆方向に所定速度で走行させながら、被切断
部材を押付装置によって上記ワイヤに押し付けるととも
に被切断部材の切断加工部に砥粒を含む加工液を供給し
て被切断部材を切断加工するワイヤ式切断加工方法にお
いて、ワイヤ走行装置の走行方向変更作動時にワイヤに
対する被切断部材の押付装置による押付移動速度を上記
ワイヤの速度変化に比例的に対応して変化させる構成と
した。
【0008】上記のワイヤ式切断加工方法において、ワ
イヤ走行方向の変更作動を検出手段によって検出し、該
検出手段の検出信号によりワイヤに対する被切断部材の
押付装置による押付移動速度を制御する構成とすること
ができる。また、ワイヤ走行装置に対する走行方向変更
指令信号によりワイヤに対する被切断部材の押付装置に
よる押付移動速度を上記ワイヤの速度変化に比例的に対
応して変化させる構成としてもよい。
【0009】また、本発明に係るワイヤ式切断加工装置
は、複数の溝ローラの間に張設されたワイヤを、ワイヤ
走行装置によって交互に逆方向に所定速度で走行させな
がら、被切断部材を押付装置によって上記ワイヤに押し
付けるとともに被切断部材の切断加工部に砥粒を含む加
工液を供給して被切断部材を切断加工するワイヤ式切断
加工装置において、上記押付装置に、ワイヤ走行方向の
変更作動を検出してワイヤに対する被切断部材の押付装
置による押付移動速度を制御する信号を出力する検出手
段を設けた構成とした。
【0010】更に、本発明に係るワイヤ式切断加工装置
は、複数の溝ローラの間に張設されたワイヤを、ワイヤ
走行装置によって交互に逆方向に所定速度で走行させな
がら、被切断部材を押付装置によって上記ワイヤに押し
付けるとともに被切断部材の切断加工部に砥粒を含む加
工液を供給して被切断部材を切断加工するワイヤ式切断
加工装置において、押付装置を、ワイヤ走行装置に対す
る走行方向変更指令信号でワイヤに対する被切断部材の
押付移動速度を上記ワイヤの速度変化に比例的に対応し
て変化させる構成とした。
【0011】ワイヤは、ワイヤ走行装置の走行方向変更
作動時に走行速度を必然的に低下させるので、ワイヤの
切断能力が低下する。押付装置は、ワイヤの切断能力の
低下に対応して、ワイヤに対する被切断部材の押付移動
速度を低くする。このため、ワイヤが方向を変更するに
際して、無理な外力が被切断部材とワイヤにかかること
がない。
【0012】ワイヤ走行装置の走行方向変更作動を検出
手段で検出する構成とした場合は、押付装置の押付移動
速度をワイヤの速度変化に対応して微調節することがで
きる。押付装置に検出手段を設けると、走行方向変更作
動をより的確に検出することができる。また、ワイヤ走
行装置に対する走行方向変更指令信号で押付装置の押付
移動速度を低下させる構成とした場合は、検出手段が不
要となる。
【0013】
【発明の実施の形態】図1ないし図6は本発明に係るワ
イヤ式切断加工装置の一実施形態を示す。図中符号1は
器枠である。器枠1にはワイヤ走行装置2と押付装置3
等が設けられている。ワイヤ走行装置2は、ACサーボ
モータ等の駆動モータ6L,6Rによってそれぞれ個々
に回転させられるリール7L,7R、張力保持機構8
L,8R、張力検出機構10L,10R,11、切断機
構12、及び走行量検出機構13を備え、ワイヤ4を、
リール7L、走行量検出機構13、張力保持機構8L、
張力検出機構10L、切断機構12、張力検出機構10
R、張力保持機構8R、張力検出機構11、リール7R
の順と、その逆の順に、例えば一側に17.5秒、他側
に12.5秒、同速度でワイヤ4を送るというように、
ワイヤ4の走行方向と走行量を交互に変えて走行させる
ものである。
【0014】なお、上記及び図において「L」は、ワイ
ヤ4の繰出側、或いは巻取側を示し、「R」は「L」が
繰出側である場合に巻取側を、また「L」が巻取側の場
合に繰出側を示す。「L」と「R」を省いた数字符号が
同一の部材は同一の機能を持つ。以下、説明が紛らわし
くならない限り「L」と「R」を省く。
【0015】張力保持機構8は、ダンサローラ8aと、
このダンサローラ8aを付勢する空圧シリンダ等の付勢
部材8bと、ダンサローラ8aの移動位置を検出するポ
テンショメータ等の移動位置検出器8cを備え、該検出
器8cの検出信号によって、その張力保持機構8側の駆
動モータ6の回転速度を、リール7と張力保持機構8間
のワイヤ4の張力が所定の張力を保つように制御する構
成となっている。
【0016】また、張力検出機構10は、可動ローラ1
0aと、該可動ローラ10aにかかるワイヤ4の張力を
検出するロードセル等の荷重検出器10bを備える。他
の張力検出機構11は、可動ローラ11aと、該可動ロ
ーラ11aにかかるワイヤ4の張力を検出するロードセ
ル等の荷重検出器11bを備え、リール7Rと張力保持
機構8Rの間に設けられている。
【0017】切断機構12は、互いに平行かつ水平に逆
三角形状に配設された3個の溝ローラ12a,12b,
12cと、下の溝ローラ12aを回転させる切断走行用
の駆動モータ12dを備え、張力検出機構10L,10
Rの間において、ワイヤ4を、各溝ローラ12a,12
b,12cに所定の間隔で形成された複数の溝に互いに
平行に巻き付けてなる。上の2個の溝ローラ12b,1
2c間のワイヤ4は水平である。
【0018】更に、走行量検出機構13は、ワイヤ4の
走行によって回転させられる検出ローラ13aと、該ロ
ーラ13aによって回転させられる回転板13bと、該
回転板13bの回転を検出する近接スイッチ等の回転検
出器13cとを備える。走行量検出機構13は、回転板
13bの回転数からワイヤ4の走行量を検出するもので
あり、リール7Lと張力保持機構8Lの間に設けられて
いる。
【0019】押付装置3は、被切断部材Wを支持する支
持機構20と、該支持機構20を上下させるボールねじ
等の移動機構21と、該移動機構21を作動させるAC
サーボモータ等の移動用駆動モータ22と、ワイヤ4に
対する被切断部材Wの押付力(反力)を検出するロード
セル等の押付力検出器(検出手段)23、及び駆動モー
タ22の回転数(角)から支持機構20の移動量を検出
するロータリエンコーダ等の移動量検出器24を備え
る。
【0020】押付装置3は、被切断部材Wを支持機構2
0で支持してこれを切断機構12の溝ローラ12b,1
2c間のワイヤ4に垂直に押し付けるものであり、押付
力検出器23の検出信号によって、ワイヤ4に対する被
切断部材Wの単位長さ当たりの押付力が一定に保たれ、
また、ワイヤ4の走行速度が低下して反力が上がった場
合は、被切断部材Wの押付移動速度が遅くなり、ワイヤ
4の走行速度が上昇して反力が下がった時は、被切断部
材Wの押付移動速度が速くなるように移動用駆動モータ
22による被切断部材Wの押付移動速度を、例えば図7
(III)のように制御する構成となっている。なお、押
付装置3による被切断部材Wの押付移動速度はワイヤ4
の走行速度に必ずしも正確に比例しなくてもよい。
【0021】ワイヤ4に対する被切断部材Wの押付総力
は、被切断部材Wの中心から切断位置までの距離によっ
て変わる被切断部材Wの切断長により変化するので、移
動量検出器24の検出信号から切断長を知り、その切断
長に対応して被切断部材Wの押付移動速度を自動的に調
整する構成とされている。なお、前述のように、ワイヤ
走行方向の変更作動時には、ワイヤ4の速度低下につれ
て反力が高まるため、これを検出する押付力検出器23
は、間接的にワイヤ走行装置2のワイヤ走行方向の変更
作動を検出することになる。
【0022】支持機構20は、移動ブロック20aと、
着脱ブロック20bと、支持ブロック20cを主体とす
る。移動ブロック20aは移動機構21によって上下に
動かされるものであり、固定用シリンダ20dを有す
る。着脱ブロック20bの上面にはあり溝20eが形成
されている。着脱ブロック20bは、固定用シリンダ2
0dの固定駒20fにあり溝20eを嵌合させ、シリン
ダ20dによる固定駒20fの上方への締付けによって
移動ブロック20aに着脱自在に固定されるようになっ
ている。固定用シリンダ20dと固定駒20fは図4で
あり溝20eの左側にも設けられているが、図示されて
いない。
【0023】支持ブロック20cはウォーム歯車20g
を備え、着脱ブロック20bの下面に水平に回転自在に
取り付けられている。ウォーム歯車20gにはウォーム
20hが噛み合わされており、回転操作軸20iによる
ウォーム20hの回転で支持ブロック20cを自由に回
転させることができる。支持ブロック20cの下面に
は、被切断部材Wが、例えば半導体電子材料のインゴッ
トであるような場合、通常、これを接着剤Sで水平に接
着して支持する。
【0024】駆動モータ6,12d,22等には制御装
置(図示せず)が接続されており、各駆動モータ6,1
2dは制御装置の走行方向変更指令で回転方向を変更す
る構成となっている。ワイヤ走行方向の変更間隔は、例
として、一側に17.5秒、他側に12.5秒と説明し
たが(この場合の図7(I)の(a−b)と(b−c)
の時間はそれぞれ5秒程度である。)、これに限られる
ものではない。器枠1には、ワイヤ走行装置2等の作動
を見るための覗窓1a,1b,1cと、制御盤1d等が
設けられている。また溝ローラ12b,12cの部分に
は、砥粒を含む加工液をワイヤ4に供給する加工液供給
装置25,25が設けられている。
【0025】次に上記の構成とされたワイヤ式切断加工
装置による切断加工方法を説明する。ワイヤ走行装置2
は、制御装置の指令に基づいてワイヤ4の走行方向を変
更させる。ワイヤ4は、前述のように、ワイヤ走行装置
2の走行方向変更作動の開始点a(図7)から徐々に走
行速度を低下させ、方向変更点bで一瞬停止した後、そ
れまでとは逆の方向に徐々に速度を上げて走行し、点c
で所定の速度となる。
【0026】上記において、ワイヤ4の走行速度が低下
すると、ワイヤ4の切断能力が下がるので、一定の速度
で被切断部材Wを押付移動させた場合、ワイヤ4に押し
付けられている被切断部材Wによって溝ローラ12b,
12c間のワイヤ4の反力が大きくなり、逆に、ワイヤ
4の速度が上昇すると、ワイヤ4の切断能力が上がるた
め、ワイヤ4の反力が小さくなる。
【0027】押付力検出器23は、溝ローラ12b,1
2c間のワイヤ4の反力を検出してその検出信号を制御
装置に出力する。押付装置3の移動用駆動モータ22
は、上記押付力検出器23の検出信号によって、図7
(III)のように、ワイヤ4の走行速度が低下して反力
が上がった場合は、被切断部材Wの押付移動速度が遅く
なるように、またワイヤ4の走行速度が上昇して反力が
下がった時は、被切断部材Wの押付移動速度が速くなる
ように制御装置で制御される。このため、ワイヤ4の走
行方向変更時、或いは何らかの事情でワイヤ4の走行速
度が変化したような場合でも過大な力が被切断部材Wと
ワイヤ4に掛かることがなく、そりやうねり等の支障や
ワイヤ4の不測の断線等が防止される。
【0028】押付装置3は、被切断部材Wを下から上に
動かすものであってもよい。この場合の溝ローラ12
a,12b,12cの配置は上下逆となる。また、図の
ものは、押付力検出器23がワイヤ走行方向の変更を間
接的に検出しているが、制御装置からワイヤ走行装置2
に出力される走行方向の変更指令信号(その変更指令に
関連してその前若しくは後に出される信号も含む。)を
利用し、押付装置3による被切断部材Wの押付移動速度
が、例えばゼロとなるように押付装置3の移動用駆動モ
ータ22を制御してもよい。押付力検出器23の信号と
制御装置からの走行方向変更指令信号との二つの信号を
利用することができ、そのようにした場合は、より確実
な制御が可能となり誤動作を防止することができる。
【0029】更にまた、走行量検出機構13によってワ
イヤ走行量を単位時間ごとに測定して走行速度の変化を
検出することにより、ワイヤ走行装置2の方向変更作動
を検出し、移動用駆動モータ22を制御することもでき
る。このような構成とした場合、走行量検出機構(走行
速度検出機構)13は検出手段として働くことになる。
押付力検出器23と走行速度検出機構13の検出信号、
及び制御装置の走行方向変更指令信号のうちの2以上の
信号で押付装置3を制御することもできる。図のワイヤ
式切断加工装置においては、使用ワイヤ4の直径は、
0.16〜0.18mm、ワイヤ4の走行速度は、最大
800m/分、被切断部材Wの下降速度(押付移動速
度)は、0.1〜0.36mm/分となっているが、こ
れに限らないことは言うまでもない。
【0030】
【発明の効果】以上説明したように、本発明に係るワイ
ヤ式切断加工方法は、複数の溝ローラの間に張設された
ワイヤを、ワイヤ走行装置によって交互に逆方向に所定
速度で走行させながら、被切断部材を押付装置によって
上記ワイヤに押し付けるとともに被切断部材の切断加工
部に砥粒を含む加工液を供給して被切断部材を切断加工
するワイヤ式切断加工方法において、ワイヤ走行装置の
走行方向変更作動時にワイヤに対する被切断部材の押付
装置による押付移動速度を上記ワイヤの速度変化に比例
的に対応して変化させる構成とされているので、そりや
うねり等の支障を防止して被切断部材を精度よく切断加
工することができる。
【0031】また、本発明に係るワイヤ式切断加工装置
は、複数の溝ローラの間に張設されたワイヤを、ワイヤ
走行装置によって交互に逆方向に所定速度で走行させな
がら、被切断部材を押付装置によって上記ワイヤに押し
付けるとともに被切断部材の切断加工部に砥粒を含む加
工液を供給して被切断部材を切断加工するワイヤ式切断
加工装置において、上記押付装置に、ワイヤ走行方向の
変更作動を検出してワイヤに対する被切断部材の押付装
置による押付移動速度を制御する信号を出力する検出手
段が設けられた構成とされているので、ワイヤ走行装置
の走行方向変更作動をより的確に検出することができ、
また、押付装置による被切断部材の押付移動速度をワイ
ヤの速度変化に対応して正確に微調節することができ
る。
【0032】更にまた、ワイヤ走行装置に対する走行方
向変更指令信号によりワイヤに対する被切断部材の押付
装置による押付移動速度を上記ワイヤの速度変化に比例
的に対応して変化させる構成とした場合は、検出手段を
設ける必要がなく、構造及び制御が簡単になる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明に係るワイヤ式切断加工装置の一実施
形態を示す正面図である。
【図2】 切断機構と押付装置の正面図である。
【図3】 切断機構を除いたワイヤ走行装置の正面図で
ある。
【図4】 押付装置の支持機構の断面図である。
【図5】 図4の(V−V)部分の断面図である。
【図6】 図4の(VI−VI)部分の断面図である。
【図7】 ワイヤの走行速度と被切断部材にかかる反力
及び被切断部材の押付移動速度の関係を示す図である。
【符号の説明】
2 ワイヤ走行装置 3 押付装置 4 ワイヤ 12 切断機構 12a,12b,12c 溝ローラ 12d 駆動モータ 13 走行量検出機構(検出手段) 23 押付力検出器(検出手段) W 被切断部材
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 内田 高広 埼玉県大宮市桜木町1丁目7番5号 ソニ ックシテイビル21階 三菱マテリアル株式 会社生野製作所大宮事務所内

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 複数の溝ローラの間に張設されたワイヤ
    を、ワイヤ走行装置によって交互に逆方向に所定速度で
    走行させながら、被切断部材を押付装置によって上記ワ
    イヤに押し付けるとともに被切断部材の切断加工部に砥
    粒を含む加工液を供給して被切断部材を切断加工するワ
    イヤ式切断加工方法において、ワイヤ走行装置の走行方
    向変更作動時にワイヤに対する被切断部材の押付装置に
    よる押付移動速度を上記ワイヤの速度変化に比例的に対
    応して変化させることを特徴とするワイヤ式切断加工方
    法。
  2. 【請求項2】 ワイヤ走行方向の変更作動を検出手段に
    よって検出し、該検出手段の検出信号によりワイヤに対
    する被切断部材の押付装置による押付移動速度を制御す
    ることを特徴とする請求項1記載のワイヤ式切断加工方
    法。
  3. 【請求項3】 ワイヤ走行装置に対する走行方向変更指
    令信号によりワイヤに対する被切断部材の押付装置によ
    る押付移動速度を上記ワイヤの速度変化に比例的に対応
    して変化させることを特徴とする請求項1記載のワイヤ
    式切断加工方法。
  4. 【請求項4】 複数の溝ローラの間に張設されたワイヤ
    を、ワイヤ走行装置によって交互に逆方向に所定速度で
    走行させながら、被切断部材を押付装置によって上記ワ
    イヤに押し付けるとともに被切断部材の切断加工部に砥
    粒を含む加工液を供給して被切断部材を切断加工するワ
    イヤ式切断加工装置において、上記押付装置に、ワイヤ
    走行方向の変更作動を検出してワイヤに対する被切断部
    材の押付装置による押付移動速度を制御する信号を出力
    する検出手段が設けられたことを特徴とするワイヤ式切
    断加工装置。
  5. 【請求項5】 複数の溝ローラの間に張設されたワイヤ
    を、ワイヤ走行装置によって交互に逆方向に所定速度で
    走行させながら、被切断部材を押付装置によって上記ワ
    イヤに押し付けるとともに被切断部材の切断加工部に砥
    粒を含む加工液を供給して被切断部材を切断加工するワ
    イヤ式切断加工装置において、押付装置は、ワイヤ走行
    装置に対する走行方向変更指令信号でワイヤに対する被
    切断部材の押付移動速度を上記ワイヤの速度変化に比例
    的に対応して変化させる構成とされたことを特徴とする
    ワイヤ式切断加工装置。
JP33920095A 1995-12-26 1995-12-26 ワイヤ式切断加工方法及び装置 Withdrawn JPH09174543A (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN109624112A (zh) * 2018-11-21 2019-04-16 苏州协鑫光伏科技有限公司 金刚线切割方法

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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN109624112A (zh) * 2018-11-21 2019-04-16 苏州协鑫光伏科技有限公司 金刚线切割方法

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