JPH09174451A - 被締付物締付装置 - Google Patents
被締付物締付装置Info
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- JPH09174451A JPH09174451A JP33672895A JP33672895A JPH09174451A JP H09174451 A JPH09174451 A JP H09174451A JP 33672895 A JP33672895 A JP 33672895A JP 33672895 A JP33672895 A JP 33672895A JP H09174451 A JPH09174451 A JP H09174451A
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- Japan
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- tightening
- rotation angle
- torque
- tightened
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- Pending
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- Details Of Spanners, Wrenches, And Screw Drivers And Accessories (AREA)
- Force Measurement Appropriate To Specific Purposes (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【課題】 締め付けが正常に行われたか否かを正確に判
定できる被締付物締付装置を提供する。 【解決手段】 被締付物の締付過程で駆動軸の回転角度
θと締付トルクとが略一定の比例関係を示す範囲の下限
近傍に回転角度θの基準となる基準回転角度θ0と、上
記比例関係を介してこの基準回転角度θ0に対応する基
準締付トルクT0とを設定する。基準回転角度θ0と締付
完了角度θEとの間に検査用回転角度θi(iは整数)を
設定する。回転角度θが検査用回転角度θiと一致した
ときトルクセンサの出力を取り込み、上記トルクセンサ
の出力が表す締付トルクTiと基準締付トルクT0との差
と、上記検査用回転角度θiと基準回転角度θ0との差と
の比(Ti−T0)/(θi−θ0)又はその逆数を算出す
る。上記比又は逆数が許容範囲内にあるとき、被締付物
の締め付けが正常に行われたと判定する。
定できる被締付物締付装置を提供する。 【解決手段】 被締付物の締付過程で駆動軸の回転角度
θと締付トルクとが略一定の比例関係を示す範囲の下限
近傍に回転角度θの基準となる基準回転角度θ0と、上
記比例関係を介してこの基準回転角度θ0に対応する基
準締付トルクT0とを設定する。基準回転角度θ0と締付
完了角度θEとの間に検査用回転角度θi(iは整数)を
設定する。回転角度θが検査用回転角度θiと一致した
ときトルクセンサの出力を取り込み、上記トルクセンサ
の出力が表す締付トルクTiと基準締付トルクT0との差
と、上記検査用回転角度θiと基準回転角度θ0との差と
の比(Ti−T0)/(θi−θ0)又はその逆数を算出す
る。上記比又は逆数が許容範囲内にあるとき、被締付物
の締め付けが正常に行われたと判定する。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明はモータによって駆
動される駆動軸でボルトやナット等の被締付物を締め付
ける被締付物締付装置に関する。
動される駆動軸でボルトやナット等の被締付物を締め付
ける被締付物締付装置に関する。
【0002】
【従来の技術】被締結物、例えばナットを締め付ける場
合、ナットにソケットを嵌合し、このソケットを減速機
を介してモータの出力軸で駆動する。従来は、ソケット
の締付トルクをトルクセンサで監視して、締付トルクが
目標値に達すると締め付けが完了したと判断している。
合、ナットにソケットを嵌合し、このソケットを減速機
を介してモータの出力軸で駆動する。従来は、ソケット
の締付トルクをトルクセンサで監視して、締付トルクが
目標値に達すると締め付けが完了したと判断している。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来
は、締付トルクが目標値に達したことを検出しているだ
けであるため、締付過程でナットがソケットに対して斜
めに締め付けられる等の何らかの締め付け異常が生じた
場合に、そのような異常を検出できず、締め付けが正常
に行われたと誤判定するおそれがある。
は、締付トルクが目標値に達したことを検出しているだ
けであるため、締付過程でナットがソケットに対して斜
めに締め付けられる等の何らかの締め付け異常が生じた
場合に、そのような異常を検出できず、締め付けが正常
に行われたと誤判定するおそれがある。
【0004】そこで、この発明の目的は、締め付けが正
常に行われたか否かを正確に判定できる被締付物締付装
置を提供することにある。
常に行われたか否かを正確に判定できる被締付物締付装
置を提供することにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】一般に、回転によって締
め付けられる被締付物の締付過程は、図4に例示するよ
うに、回転角度θが増加しても締付トルクTが殆ど増加
しない被締付物着座前の第1段階と、被締付物着座後回
転角度θの増加に伴って締付トルクTが急激に増加する
第2段階と、この第2段階に続き、回転角度θと締付ト
ルクTとが略比例する第3段階とを有し、被締付物の締
め付けが正常ならば、同一の被締付物についてはこの第
3段階における回転角度θと締付トルクTとの略比例す
る関係(グラフ上の「勾配」)は比較的忠実に再現され
る。この発明は、このような事実に着目してなされたも
のである。
め付けられる被締付物の締付過程は、図4に例示するよ
うに、回転角度θが増加しても締付トルクTが殆ど増加
しない被締付物着座前の第1段階と、被締付物着座後回
転角度θの増加に伴って締付トルクTが急激に増加する
第2段階と、この第2段階に続き、回転角度θと締付ト
ルクTとが略比例する第3段階とを有し、被締付物の締
め付けが正常ならば、同一の被締付物についてはこの第
3段階における回転角度θと締付トルクTとの略比例す
る関係(グラフ上の「勾配」)は比較的忠実に再現され
る。この発明は、このような事実に着目してなされたも
のである。
【0006】すなわち、上記目的を達成するために、請
求項1に記載のナット締付装置は、被締付物を駆動する
駆動軸と、上記駆動軸を回転させるモータと、上記駆動
軸の締付トルクを検出するトルクセンサと、上記駆動軸
の回転角度を検出する角度センサと、上記モータを駆動
して上記駆動軸によって上記被締付物を締め付ける制御
を行うとともに、上記トルクセンサと角度センサの出力
に基づいて上記被締付物の締め付けが正常に行われたか
否かを判定する制御部を備えた被締付物締付装置におい
て、上記被締付物の締付過程で上記駆動軸の回転角度と
締付トルクとが略一定の比例関係を示す範囲の下限近傍
に設定された回転角度の基準となる基準回転角度と、上
記比例関係を介してこの基準回転角度に対応する基準締
付トルクと、上記基準回転角度と締め付けを完了すべき
締付完了角度との間に設定された検査用回転角度とを記
憶する第1記憶部を備え、上記制御部は、上記角度セン
サが検出する回転角度が上記第1記憶部に記憶された検
査用回転角度と一致したとき上記トルクセンサの出力を
取り込み、上記トルクセンサの出力が表す締付トルクと
基準締付トルクとの差と、上記検査用回転角度と基準回
転角度との差との比又はその逆数を算出して、上記比又
は逆数が予め定められた許容範囲内にあるとき、上記被
締付物の締め付けが正常に行われたと判定することを特
徴とする。
求項1に記載のナット締付装置は、被締付物を駆動する
駆動軸と、上記駆動軸を回転させるモータと、上記駆動
軸の締付トルクを検出するトルクセンサと、上記駆動軸
の回転角度を検出する角度センサと、上記モータを駆動
して上記駆動軸によって上記被締付物を締め付ける制御
を行うとともに、上記トルクセンサと角度センサの出力
に基づいて上記被締付物の締め付けが正常に行われたか
否かを判定する制御部を備えた被締付物締付装置におい
て、上記被締付物の締付過程で上記駆動軸の回転角度と
締付トルクとが略一定の比例関係を示す範囲の下限近傍
に設定された回転角度の基準となる基準回転角度と、上
記比例関係を介してこの基準回転角度に対応する基準締
付トルクと、上記基準回転角度と締め付けを完了すべき
締付完了角度との間に設定された検査用回転角度とを記
憶する第1記憶部を備え、上記制御部は、上記角度セン
サが検出する回転角度が上記第1記憶部に記憶された検
査用回転角度と一致したとき上記トルクセンサの出力を
取り込み、上記トルクセンサの出力が表す締付トルクと
基準締付トルクとの差と、上記検査用回転角度と基準回
転角度との差との比又はその逆数を算出して、上記比又
は逆数が予め定められた許容範囲内にあるとき、上記被
締付物の締め付けが正常に行われたと判定することを特
徴とする。
【0007】この請求項1の被締付物締付装置では、制
御部は、駆動軸の回転角度が検査用回転角度と一致した
とき上記トルクセンサの出力を取り込み、上記トルクセ
ンサの出力が表す締付トルクと基準締付トルクとの差
と、上記検査用回転角度と基準回転角度との差との比又
はその逆数(回転角度と締付トルクとの関係を平面上に
グラフとして表した場合の「勾配」に相当する。以下
「勾配」という。)を算出する。そして、上記勾配が予
め定められた許容範囲内にあるとき、上記被締付物の締
め付けが正常に行われたと判定する。ここで、上記検査
用回転角度は、被締付物の締付過程で駆動軸の回転角度
と締付トルクとが略一定の比例関係を示す範囲の下限近
傍に設定された基準回転角度と、締め付けを完了すべき
締付完了角度との間に設定されている。したがって、実
際に締め付けが正常に行われた場合、駆動軸の回転角度
と締付トルクとの比較的再現性が良い比例関係によって
上記勾配が上記許容範囲に入る結果、締め付けは正常に
行われたと判定される。一方、締付過程で被締付物が駆
動軸に対して斜めに締め付けられる等の何らかの締め付
け異常が生じた場合、上記勾配が上記許容範囲を逸脱す
ることによって、その異常が検出される。このように、
この被締付物締付装置では、被締付物の締付過程に検査
用回転角度が設定され、この検査用回転角度における勾
配に基づいて判定が行われるので、被締付物の締付過程
の状況が反映され、被締付物の締め付けが正常に行われ
たか否かが正確に判定される。
御部は、駆動軸の回転角度が検査用回転角度と一致した
とき上記トルクセンサの出力を取り込み、上記トルクセ
ンサの出力が表す締付トルクと基準締付トルクとの差
と、上記検査用回転角度と基準回転角度との差との比又
はその逆数(回転角度と締付トルクとの関係を平面上に
グラフとして表した場合の「勾配」に相当する。以下
「勾配」という。)を算出する。そして、上記勾配が予
め定められた許容範囲内にあるとき、上記被締付物の締
め付けが正常に行われたと判定する。ここで、上記検査
用回転角度は、被締付物の締付過程で駆動軸の回転角度
と締付トルクとが略一定の比例関係を示す範囲の下限近
傍に設定された基準回転角度と、締め付けを完了すべき
締付完了角度との間に設定されている。したがって、実
際に締め付けが正常に行われた場合、駆動軸の回転角度
と締付トルクとの比較的再現性が良い比例関係によって
上記勾配が上記許容範囲に入る結果、締め付けは正常に
行われたと判定される。一方、締付過程で被締付物が駆
動軸に対して斜めに締め付けられる等の何らかの締め付
け異常が生じた場合、上記勾配が上記許容範囲を逸脱す
ることによって、その異常が検出される。このように、
この被締付物締付装置では、被締付物の締付過程に検査
用回転角度が設定され、この検査用回転角度における勾
配に基づいて判定が行われるので、被締付物の締付過程
の状況が反映され、被締付物の締め付けが正常に行われ
たか否かが正確に判定される。
【0008】請求項2に記載の被締付物締付装置は、被
締付物を駆動する駆動軸と、上記駆動軸を回転させるモ
ータと、上記駆動軸の締付トルクを検出するトルクセン
サと、上記駆動軸の回転角度を検出する角度センサと、
上記モータを駆動して上記駆動軸によって上記被締付物
を締め付ける制御を行うとともに、上記トルクセンサと
角度センサの出力に基づいて上記被締付物の締め付けが
正常に行われたか否かを判定する制御部を備えた被締付
物締付装置において、上記被締付物の締付過程で上記駆
動軸の回転角度と締付トルクとが略一定の比例関係を示
す範囲の下限近傍に設定された締付トルクの基準となる
基準締付トルクと、上記比例関係を介してこの基準締付
トルクに対応する基準回転角度と、上記基準締付トルク
と締め付けを完了すべき締付完了トルクとの間に設定さ
れた検査用締付トルクとを記憶する第1記憶部を備え、
上記制御部は、上記トルクセンサが検出する締付トルク
が上記第1記憶部に記憶された検査用締付トルクと一致
したとき上記角度センサの出力を取り込み、上記角度セ
ンサの出力が表す回転角度と基準回転角度との差と、上
記検査用締付トルクと基準締付トルクとの差との比又は
その逆数を算出して、上記比又は逆数が予め定められた
許容範囲内にあるとき、上記被締付物の締め付けが正常
に行われたと判定することを特徴とする。
締付物を駆動する駆動軸と、上記駆動軸を回転させるモ
ータと、上記駆動軸の締付トルクを検出するトルクセン
サと、上記駆動軸の回転角度を検出する角度センサと、
上記モータを駆動して上記駆動軸によって上記被締付物
を締め付ける制御を行うとともに、上記トルクセンサと
角度センサの出力に基づいて上記被締付物の締め付けが
正常に行われたか否かを判定する制御部を備えた被締付
物締付装置において、上記被締付物の締付過程で上記駆
動軸の回転角度と締付トルクとが略一定の比例関係を示
す範囲の下限近傍に設定された締付トルクの基準となる
基準締付トルクと、上記比例関係を介してこの基準締付
トルクに対応する基準回転角度と、上記基準締付トルク
と締め付けを完了すべき締付完了トルクとの間に設定さ
れた検査用締付トルクとを記憶する第1記憶部を備え、
上記制御部は、上記トルクセンサが検出する締付トルク
が上記第1記憶部に記憶された検査用締付トルクと一致
したとき上記角度センサの出力を取り込み、上記角度セ
ンサの出力が表す回転角度と基準回転角度との差と、上
記検査用締付トルクと基準締付トルクとの差との比又は
その逆数を算出して、上記比又は逆数が予め定められた
許容範囲内にあるとき、上記被締付物の締め付けが正常
に行われたと判定することを特徴とする。
【0009】この請求項2の被締付物締付装置では、制
御部は、駆動軸の締付トルクが検査用締付トルクと一致
したとき上記角度センサの出力を取り込み、上記角度セ
ンサの出力が表す回転角度と基準回転角度との差と、上
記検査用締付トルクと基準締付トルクとの差との比又は
その逆数(回転角度と締付トルクとの関係を平面上にグ
ラフとして表した場合の「勾配」に相当する。以下「勾
配」という。)を算出する。そして、上記勾配が予め定
められた許容範囲内にあるとき、上記被締付物の締め付
けが正常に行われたと判定する。ここで、上記検査用締
付トルクは、被締付物の締付過程で駆動軸の回転角度と
締付トルクとが略一定の比例関係を示す範囲の下限近傍
に設定された基準締付トルクと、締め付けを完了すべき
締付完了トルクとの間に設定されている。したがって、
実際に締め付けが正常に行われた場合、駆動軸の回転角
度と締付トルクとの比較的再現性が良い比例関係によっ
て上記勾配が上記許容範囲に入る結果、締め付けは正常
に行われたと判定される。一方、締付過程で被締付物が
駆動軸に対して斜めに締め付けられる等の何らかの締め
付け異常が生じた場合、上記勾配が上記許容範囲を逸脱
することによって、その異常が検出される。このよう
に、この被締付物締付装置では、被締付物の締付過程に
検査用締付トルクが設定され、この検査用締付トルクに
おける勾配に基づいて判定が行われるので、被締付物の
締付過程の状況が反映され、被締付物の締め付けが正常
に行われたか否かが正確に判定される。
御部は、駆動軸の締付トルクが検査用締付トルクと一致
したとき上記角度センサの出力を取り込み、上記角度セ
ンサの出力が表す回転角度と基準回転角度との差と、上
記検査用締付トルクと基準締付トルクとの差との比又は
その逆数(回転角度と締付トルクとの関係を平面上にグ
ラフとして表した場合の「勾配」に相当する。以下「勾
配」という。)を算出する。そして、上記勾配が予め定
められた許容範囲内にあるとき、上記被締付物の締め付
けが正常に行われたと判定する。ここで、上記検査用締
付トルクは、被締付物の締付過程で駆動軸の回転角度と
締付トルクとが略一定の比例関係を示す範囲の下限近傍
に設定された基準締付トルクと、締め付けを完了すべき
締付完了トルクとの間に設定されている。したがって、
実際に締め付けが正常に行われた場合、駆動軸の回転角
度と締付トルクとの比較的再現性が良い比例関係によっ
て上記勾配が上記許容範囲に入る結果、締め付けは正常
に行われたと判定される。一方、締付過程で被締付物が
駆動軸に対して斜めに締め付けられる等の何らかの締め
付け異常が生じた場合、上記勾配が上記許容範囲を逸脱
することによって、その異常が検出される。このよう
に、この被締付物締付装置では、被締付物の締付過程に
検査用締付トルクが設定され、この検査用締付トルクに
おける勾配に基づいて判定が行われるので、被締付物の
締付過程の状況が反映され、被締付物の締め付けが正常
に行われたか否かが正確に判定される。
【0010】請求項3に記載の被締付物締付装置は、請
求項1又は2に記載の被締付物締付装置において、上記
検査用回転角度又は検査用締付トルク(以下「チェック
ポイント」という。)は複数設定され、上記制御部は、
上記各チェックポイントにおける上記勾配が全て上記許
容範囲内にあるときに、上記被締付物の締め付けが正常
に行われたと判定することを特徴とする。
求項1又は2に記載の被締付物締付装置において、上記
検査用回転角度又は検査用締付トルク(以下「チェック
ポイント」という。)は複数設定され、上記制御部は、
上記各チェックポイントにおける上記勾配が全て上記許
容範囲内にあるときに、上記被締付物の締め付けが正常
に行われたと判定することを特徴とする。
【0011】この請求項3の被締付物締付装置では、上
記チェックポイントが複数設定され、複数のチェックポ
イントにおける複数の勾配に基づいて判定が行われるの
で、判定の精度が高まる。なお、各チェックポイントに
おける勾配を算出するための範囲(勾配を算出する際の
分母又は分子)は、それぞれ上記基準回転角度又は基準
締付トルクを基準として測られるので、上記チェックポ
イントを複数設定することによって上記勾配を算出する
ための範囲が分割されて狭くなることはなく、判定精度
が損なわれることはない。
記チェックポイントが複数設定され、複数のチェックポ
イントにおける複数の勾配に基づいて判定が行われるの
で、判定の精度が高まる。なお、各チェックポイントに
おける勾配を算出するための範囲(勾配を算出する際の
分母又は分子)は、それぞれ上記基準回転角度又は基準
締付トルクを基準として測られるので、上記チェックポ
イントを複数設定することによって上記勾配を算出する
ための範囲が分割されて狭くなることはなく、判定精度
が損なわれることはない。
【0012】請求項4に記載の被締付物締付装置は、請
求項3に記載の被締付物締付装置において、上記各チェ
ックポイント毎に上記許容範囲の上限値及び下限値を記
憶する第2記憶部を備えたことを特徴とする。
求項3に記載の被締付物締付装置において、上記各チェ
ックポイント毎に上記許容範囲の上限値及び下限値を記
憶する第2記憶部を備えたことを特徴とする。
【0013】この請求項4の被締付物締付装置では、第
2記憶部が各チェックポイント毎に上記許容範囲の上限
値及び下限値を記憶するので、上記許容範囲の上限値及
び下限値を、締め付け対象のワークの種類や特性等に応
じて上記各チェックポイント毎に異なる値に設定され得
る。したがって、この被締付物締付装置を、様々なワー
クに適用することが可能となる。
2記憶部が各チェックポイント毎に上記許容範囲の上限
値及び下限値を記憶するので、上記許容範囲の上限値及
び下限値を、締め付け対象のワークの種類や特性等に応
じて上記各チェックポイント毎に異なる値に設定され得
る。したがって、この被締付物締付装置を、様々なワー
クに適用することが可能となる。
【0014】請求項5に記載の被締付物締付装置は、請
求項1乃至4のいずれか一つに記載の被締付物締付装置
において、上記制御部から受けた信号の内容を表示する
表示部を備え、上記制御部は、上記各チェックポイント
における上記勾配を表す信号と、締め付けが正常に行わ
れたか否かの判定結果を表す信号を、上記表示部に出力
することを特徴とする。
求項1乃至4のいずれか一つに記載の被締付物締付装置
において、上記制御部から受けた信号の内容を表示する
表示部を備え、上記制御部は、上記各チェックポイント
における上記勾配を表す信号と、締め付けが正常に行わ
れたか否かの判定結果を表す信号を、上記表示部に出力
することを特徴とする。
【0015】この請求項5の被締付物締付装置では、被
締付物の締め付けが完了する毎に表示部に判定結果が表
示されるので、判定結果がユーザに容易に認識される。
また、各チェックポイントにおける勾配が表示部に表示
されるので、締め付けが正常に行われなかった場合に、
ユーザは上記勾配がどのチェックポイントで許容範囲を
逸脱したかを直ちに知ることができる。したがって、適
切な対策を迅速にとることができる。
締付物の締め付けが完了する毎に表示部に判定結果が表
示されるので、判定結果がユーザに容易に認識される。
また、各チェックポイントにおける勾配が表示部に表示
されるので、締め付けが正常に行われなかった場合に、
ユーザは上記勾配がどのチェックポイントで許容範囲を
逸脱したかを直ちに知ることができる。したがって、適
切な対策を迅速にとることができる。
【0016】
【発明の実施の形態】以下、この発明の被締付物締付装
置の実施の形態を詳細に説明する。
置の実施の形態を詳細に説明する。
【0017】図3はこの発明の一実施形態のナット締付
装置の概略構成を示している。この締付装置は、締め付
けるべきナット(図示せず)に嵌合される駆動軸として
のソケット1と、トルクセンサ2と、角度センサ3と、
減速機4と、モータ(エアモータまたは電動機)5と、
制御部としてのCPU(中央演算処理装置)6を備えて
いる。上記トルクセンサ2はソケット1の締付トルク
を、上記角度センサ3はソケット1の回転角度をそれぞ
れ観測する。トルクセンサ2および角度センサ3の出力
はCPU6に入力される。CPU6は、トルクセンサ2
および角度センサ3の出力に基づいて、上記モータ5
と、このモータ5の回転出力を減速・増力する減速機4
とを駆動して、ソケット1によって上記ナットを締め付
ける制御を行う。これとともに、トルクセンサ2および
角度センサ3の出力に基づいて、後述する手順によって
上記ナットの締め付けが正常に行われたか否かを判定す
る。なお、複数のナットを並行して締め付ける場合は、
各ナット毎に上記ソケット1,減速機4およびモータ5
が設けられる。
装置の概略構成を示している。この締付装置は、締め付
けるべきナット(図示せず)に嵌合される駆動軸として
のソケット1と、トルクセンサ2と、角度センサ3と、
減速機4と、モータ(エアモータまたは電動機)5と、
制御部としてのCPU(中央演算処理装置)6を備えて
いる。上記トルクセンサ2はソケット1の締付トルク
を、上記角度センサ3はソケット1の回転角度をそれぞ
れ観測する。トルクセンサ2および角度センサ3の出力
はCPU6に入力される。CPU6は、トルクセンサ2
および角度センサ3の出力に基づいて、上記モータ5
と、このモータ5の回転出力を減速・増力する減速機4
とを駆動して、ソケット1によって上記ナットを締め付
ける制御を行う。これとともに、トルクセンサ2および
角度センサ3の出力に基づいて、後述する手順によって
上記ナットの締め付けが正常に行われたか否かを判定す
る。なお、複数のナットを並行して締め付ける場合は、
各ナット毎に上記ソケット1,減速機4およびモータ5
が設けられる。
【0018】CPU6には、ユーザが各種入力操作を行
うための例えばキーボードからなる入力部7と、CPU
6のための制御プログラムを格納したROM8と、第1
記憶部および第2記憶部としてのRAM(ランダム・ア
クセス・メモリ)9と、CPUから受けた信号の内容を
表示するための例えばCRT(陰極線管)からなる表示
部10が接続されている。
うための例えばキーボードからなる入力部7と、CPU
6のための制御プログラムを格納したROM8と、第1
記憶部および第2記憶部としてのRAM(ランダム・ア
クセス・メモリ)9と、CPUから受けた信号の内容を
表示するための例えばCRT(陰極線管)からなる表示
部10が接続されている。
【0019】このナット締付装置を動作させるために、
ユーザは次のように設定を行う。全ての設定は入力部7
を通して行われ、全ての設定値はRAM9に格納され
る。なお、このナット締付装置は、ソケット1の回転角
度を基準として締付トルクを管理する角度制御モード
と、ソケット1の締付トルクを基準として回転角度を管
理するトルク制御モードとを実行することができるが、
主に角度制御モードについて説明する。
ユーザは次のように設定を行う。全ての設定は入力部7
を通して行われ、全ての設定値はRAM9に格納され
る。なお、このナット締付装置は、ソケット1の回転角
度を基準として締付トルクを管理する角度制御モード
と、ソケット1の締付トルクを基準として回転角度を管
理するトルク制御モードとを実行することができるが、
主に角度制御モードについて説明する。
【0020】 まず、ナットを締め付けるべきワーク
(被締付物本体)の種類に応じて、図4中に示すよう
に、上記ナットの締付過程でソケット1の回転角度θと
締付トルクTとが略一定の比例関係を示す範囲(第3段
階)の上限近傍に、締め付けを完了すべきエンドポイン
トEを設定する。このエンドポイントEは、締め付けを
完了すべき締付完了角度θEと、上記比例関係を介して
この締付完了角度θEに対応する締付完了トルクTEによ
って規定する。
(被締付物本体)の種類に応じて、図4中に示すよう
に、上記ナットの締付過程でソケット1の回転角度θと
締付トルクTとが略一定の比例関係を示す範囲(第3段
階)の上限近傍に、締め付けを完了すべきエンドポイン
トEを設定する。このエンドポイントEは、締め付けを
完了すべき締付完了角度θEと、上記比例関係を介して
この締付完了角度θEに対応する締付完了トルクTEによ
って規定する。
【0021】 また、上記比例関係を示す範囲(第3
段階)の下限近傍に、締め付けの基準となるリニアポイ
ントLを設定する。ここで、リニアポイントLは、回転
角度の基準となる基準回転角度θ0と、上記比例関係を
介してこの基準回転角度θ0に対応する基準締付トルク
T0とによって規定する。
段階)の下限近傍に、締め付けの基準となるリニアポイ
ントLを設定する。ここで、リニアポイントLは、回転
角度の基準となる基準回転角度θ0と、上記比例関係を
介してこの基準回転角度θ0に対応する基準締付トルク
T0とによって規定する。
【0022】具体的には、リニアポイントLは、上記ワ
ークについてナット締め付けを試行(モニタリング)す
ることによって、ナット着座後回転角度θの増加に伴っ
て締付トルクTが急激に増加する第2段階と、回転角度
θと締付トルクTとが略比例する第3段階との境界点の
座標として求める。
ークについてナット締め付けを試行(モニタリング)す
ることによって、ナット着座後回転角度θの増加に伴っ
て締付トルクTが急激に増加する第2段階と、回転角度
θと締付トルクTとが略比例する第3段階との境界点の
座標として求める。
【0023】 また、図1に示すように、上記リニア
ポイントLとエンドポイントEとの間に、締付過程の進
行の程度に対応する4つのチェックポイントA,B,
C,Dを設定する。具体的には、リニアポイントLを0
%、エンドポイントEを100%とし、各チェックポイ
ントA,B,C,Dを%単位で入力して設定する(設定
可能範囲は、1≦Aの設定値<Bの設定値<Cの設定値
<Dの設定値≦99である。)。
ポイントLとエンドポイントEとの間に、締付過程の進
行の程度に対応する4つのチェックポイントA,B,
C,Dを設定する。具体的には、リニアポイントLを0
%、エンドポイントEを100%とし、各チェックポイ
ントA,B,C,Dを%単位で入力して設定する(設定
可能範囲は、1≦Aの設定値<Bの設定値<Cの設定値
<Dの設定値≦99である。)。
【0024】ここでは、Aの設定値を10(%)、Bの
設定値を30(%)、Cの設定値を60(%)、Dの設
定値を84.6(%)とした。
設定値を30(%)、Cの設定値を60(%)、Dの設
定値を84.6(%)とした。
【0025】このようなチェックポイントA,B,C,
Dの設定は、角度制御モードの場合、基準回転角度θ0
を0%、締付完了角度θEを100%とし、上記基準回
転角度θ0と締付完了角度θEとの間に、上記チェックポ
イントA,B,C,Dの設定値に対応する4つの検査用
回転角度θ1,θ2,θ3,θ4を設定したことに相当す
る。角度制御モードの場合、各チェックポイントA,
B,C,Dの設定値と同じ値となるように、CPU6が
検査用回転角度θ1,θ2,θ3,θ4(%)を算出するか
らである。
Dの設定は、角度制御モードの場合、基準回転角度θ0
を0%、締付完了角度θEを100%とし、上記基準回
転角度θ0と締付完了角度θEとの間に、上記チェックポ
イントA,B,C,Dの設定値に対応する4つの検査用
回転角度θ1,θ2,θ3,θ4を設定したことに相当す
る。角度制御モードの場合、各チェックポイントA,
B,C,Dの設定値と同じ値となるように、CPU6が
検査用回転角度θ1,θ2,θ3,θ4(%)を算出するか
らである。
【0026】 さらに、各チェックポイントA,B,
C,Dにおける締付トルクTiと基準締付トルクT0との
差と、上記検査用回転角度θiと基準回転角度θ0との差
との比、すなわち勾配(Ti−T0)/(θi−θ0)の許
容範囲を設定する。なお、以下では勾配(Ti−T0)/
(θi−θ0)≡Δiと表す。添字iは、各チェックポイ
ントA,B,C,Dに対応して、i=1,2,3,4の
うちのいずれか値をとるものとする。
C,Dにおける締付トルクTiと基準締付トルクT0との
差と、上記検査用回転角度θiと基準回転角度θ0との差
との比、すなわち勾配(Ti−T0)/(θi−θ0)の許
容範囲を設定する。なお、以下では勾配(Ti−T0)/
(θi−θ0)≡Δiと表す。添字iは、各チェックポイ
ントA,B,C,Dに対応して、i=1,2,3,4の
うちのいずれか値をとるものとする。
【0027】具体的には、上記ワークについてナット締
め付けを試行し、まず、各チェックポイントA,B,
C,Dにおける締付トルクTiの典型値を求める。締付
トルクTiは、CPU6が、基準締付トルクT0を0%、
締付完了トルクTEを100%とし、トルクセンサ2の
出力に基づいて%単位で算出する。次に、これに基づい
て上記勾配Δiの典型値を求める。そして、各チェック
ポイントA,B,C,D毎に、この勾配Δiの典型値に
対して、上記許容範囲の上限値及び下限値を%単位で入
力して設定する(設定可能範囲は、−99.999〜+
99.999である。)。
め付けを試行し、まず、各チェックポイントA,B,
C,Dにおける締付トルクTiの典型値を求める。締付
トルクTiは、CPU6が、基準締付トルクT0を0%、
締付完了トルクTEを100%とし、トルクセンサ2の
出力に基づいて%単位で算出する。次に、これに基づい
て上記勾配Δiの典型値を求める。そして、各チェック
ポイントA,B,C,D毎に、この勾配Δiの典型値に
対して、上記許容範囲の上限値及び下限値を%単位で入
力して設定する(設定可能範囲は、−99.999〜+
99.999である。)。
【0028】図1中には、2種類のワークW1,W2に
ついてモニタリングを行い、各チェックポイントA,
B,C,Dにおける締付トルクTiの典型値と、上記勾
配Δiの典型値を求めた結果を示している。すなわち、
ワークW1では、各チェックポイントA,B,C,Dに
おける締付トルクTiの典型値はそれぞれT1=35.
8、T2=57.3、T3=92.1、T4=99.8で
あり、上記勾配Δiの典型値はそれぞれΔ1=3.58
0、Δ2=1.910、Δ3=1.535、Δ4=1.1
79となっている。また、ワークW2では、各チェック
ポイントA,B,C,Dにおける締付トルクTiの典型
値はそれぞれT1=4.7、T2=22.1、T3=5
6.8、T4=93.0であり、上記勾配Δiの典型値は
それぞれΔ1=0.470、Δ2=0.736、Δ3=
0.946、Δ4=1.009となっている。図1中に
は、各チェックポイントA,B,C,Dにおける上記勾
配Δiの許容範囲に対応する締付トルクTiの許容範囲を
矢印「↑」「↓」で表している。
ついてモニタリングを行い、各チェックポイントA,
B,C,Dにおける締付トルクTiの典型値と、上記勾
配Δiの典型値を求めた結果を示している。すなわち、
ワークW1では、各チェックポイントA,B,C,Dに
おける締付トルクTiの典型値はそれぞれT1=35.
8、T2=57.3、T3=92.1、T4=99.8で
あり、上記勾配Δiの典型値はそれぞれΔ1=3.58
0、Δ2=1.910、Δ3=1.535、Δ4=1.1
79となっている。また、ワークW2では、各チェック
ポイントA,B,C,Dにおける締付トルクTiの典型
値はそれぞれT1=4.7、T2=22.1、T3=5
6.8、T4=93.0であり、上記勾配Δiの典型値は
それぞれΔ1=0.470、Δ2=0.736、Δ3=
0.946、Δ4=1.009となっている。図1中に
は、各チェックポイントA,B,C,Dにおける上記勾
配Δiの許容範囲に対応する締付トルクTiの許容範囲を
矢印「↑」「↓」で表している。
【0029】なお、工程管理面からは、各チェックポイ
ントA,B,C,Dの締付トルクTiの分布に応じて上
記勾配Δiの許容範囲を設定するのが望ましい。すなわ
ち、本来的に締付トルクTiのばらつきが大きいチェッ
クポイント(例えば締付過程の略半ばに設定されたチェ
ックポイントB,C)では上記許容範囲を大きく設定す
る一方、本来的に締付トルクTiのばらつきが小さいチ
ェックポイント(例えば締付過程が略完了したところに
設定されたチェックポイントD)では上記許容範囲を小
さく設定する。このようにした場合、締付トルクTiが
正常な分布内に入ったものをOK、締付トルクTiが正
常な分布から外れたものをNGと的確に判定でき、判定
の精度を高めることができる。
ントA,B,C,Dの締付トルクTiの分布に応じて上
記勾配Δiの許容範囲を設定するのが望ましい。すなわ
ち、本来的に締付トルクTiのばらつきが大きいチェッ
クポイント(例えば締付過程の略半ばに設定されたチェ
ックポイントB,C)では上記許容範囲を大きく設定す
る一方、本来的に締付トルクTiのばらつきが小さいチ
ェックポイント(例えば締付過程が略完了したところに
設定されたチェックポイントD)では上記許容範囲を小
さく設定する。このようにした場合、締付トルクTiが
正常な分布内に入ったものをOK、締付トルクTiが正
常な分布から外れたものをNGと的確に判定でき、判定
の精度を高めることができる。
【0030】以上の設定が行われた後、このナット締付
装置は次のようにしてナットの締め付けが正常に行われ
たか否かを判定する。判定の動作は、CPU6によって
図2のフローに従って行われる。
装置は次のようにしてナットの締め付けが正常に行われ
たか否かを判定する。判定の動作は、CPU6によって
図2のフローに従って行われる。
【0031】(i)ソケット1がナットに嵌合され、モ
ータ5による駆動によってソケット1が回転を開始した
後、トルクセンサ2によって締付トルクTを読み込む
(S1)。そして、締付過程の進行がリニアポイントL
に達したか否か、すなわち、締付トルクTが基準締付ト
ルクT0に達したか否かを判断する(S2)。
ータ5による駆動によってソケット1が回転を開始した
後、トルクセンサ2によって締付トルクTを読み込む
(S1)。そして、締付過程の進行がリニアポイントL
に達したか否か、すなわち、締付トルクTが基準締付ト
ルクT0に達したか否かを判断する(S2)。
【0032】(ii)リニアポイントLに達した後は、ト
ルクセンサ2によって締付トルクTを読み込むととも
に、角度センサ3によって回転角度θを読み込み(S
3)、締付過程の進行がチェックポイントAに達したか
否か、すなわち、回転角度θが検査用回転角度θ1に達
したか否かを判断する(S4)。チェックポイントAに
達したならば、チェックポイントAにおける締付トルク
T1と回転角度θ1とをRAM9に記憶させる(S5)。
ルクセンサ2によって締付トルクTを読み込むととも
に、角度センサ3によって回転角度θを読み込み(S
3)、締付過程の進行がチェックポイントAに達したか
否か、すなわち、回転角度θが検査用回転角度θ1に達
したか否かを判断する(S4)。チェックポイントAに
達したならば、チェックポイントAにおける締付トルク
T1と回転角度θ1とをRAM9に記憶させる(S5)。
【0033】(iii)この後さらに、トルクセンサ2に
よって締付トルクTを読み込むとともに、角度センサ3
によって回転角度θを読み込み(S6)、締付過程の進
行がチェックポイントBに達したか否か、すなわち、回
転角度θが検査用回転角度θ2に達したか否かを判断す
る(S7)。チェックポイントBに達したならば、チェ
ックポイントBにおける締付トルクT2と回転角度θ2と
をRAM9に記憶させる(S8)。
よって締付トルクTを読み込むとともに、角度センサ3
によって回転角度θを読み込み(S6)、締付過程の進
行がチェックポイントBに達したか否か、すなわち、回
転角度θが検査用回転角度θ2に達したか否かを判断す
る(S7)。チェックポイントBに達したならば、チェ
ックポイントBにおける締付トルクT2と回転角度θ2と
をRAM9に記憶させる(S8)。
【0034】(iv)この後、同様にして、チェックポイ
ントCにおける締付トルクT3と回転角度θ3とをRAM
9に記憶させ(S9〜S11)、さらに、チェックポイ
ントDにおける締付トルクT4と回転角度θ4とをRAM
9に記憶させる(S12〜S14)。
ントCにおける締付トルクT3と回転角度θ3とをRAM
9に記憶させ(S9〜S11)、さらに、チェックポイ
ントDにおける締付トルクT4と回転角度θ4とをRAM
9に記憶させる(S12〜S14)。
【0035】(v)この後さらに、トルクセンサ2によ
って締付トルクTを読み込むとともに、角度センサ3に
よって回転角度θを読み込み(S15)、締付過程の進
行がエンドポイントEに達したか否か、すなわち、回転
角度θが検査用回転角度θEに達したか否かを判断する
(S16)。エンドポイントEに達したならば、モータ
5を停止する(S17)。
って締付トルクTを読み込むとともに、角度センサ3に
よって回転角度θを読み込み(S15)、締付過程の進
行がエンドポイントEに達したか否か、すなわち、回転
角度θが検査用回転角度θEに達したか否かを判断する
(S16)。エンドポイントEに達したならば、モータ
5を停止する(S17)。
【0036】(vi)続いて、各チェックポイントA,
B,C,Dにおける勾配Δi≡(Ti−T0)/(θi−θ
0)を算出する(S18〜S21)。
B,C,Dにおける勾配Δi≡(Ti−T0)/(θi−θ
0)を算出する(S18〜S21)。
【0037】(vii)そして、4つのチェックポイント
における勾配Δi(i=1,2,3,4)が全て予め設
定された許容範囲内にあるか否かを判断し(S22)、
勾配Δi(i=1,2,3,4)が全て許容範囲内にあ
るときは、ナットの締め付けが正常に行われたと判定す
る一方、勾配Δiのいずれかが許容範囲から外れたとき
は、ナットの締め付けに異常が生じたと判定する。ナッ
トの締め付けが正常に行われたと判定したときは、各チ
ェックポイントA,B,C,Dにおける勾配Δi(i=
1,2,3,4)を表す信号とともに、締め付けが正常
に行われたことを表すOK信号を表示部10へ出力する
(S23)。一方、ナットの締め付けに異常が生じたと
反対したときは、各チェックポイントA,B,C,Dに
おける勾配Δi(i=1,2,3,4)を表す信号とと
もに、ナットの締付過程で異常が生じたことを表すNG
信号を表示部10へ出力する(S24)。表示部10は
受けた信号の内容を表示してユーザに知らせる。
における勾配Δi(i=1,2,3,4)が全て予め設
定された許容範囲内にあるか否かを判断し(S22)、
勾配Δi(i=1,2,3,4)が全て許容範囲内にあ
るときは、ナットの締め付けが正常に行われたと判定す
る一方、勾配Δiのいずれかが許容範囲から外れたとき
は、ナットの締め付けに異常が生じたと判定する。ナッ
トの締め付けが正常に行われたと判定したときは、各チ
ェックポイントA,B,C,Dにおける勾配Δi(i=
1,2,3,4)を表す信号とともに、締め付けが正常
に行われたことを表すOK信号を表示部10へ出力する
(S23)。一方、ナットの締め付けに異常が生じたと
反対したときは、各チェックポイントA,B,C,Dに
おける勾配Δi(i=1,2,3,4)を表す信号とと
もに、ナットの締付過程で異常が生じたことを表すNG
信号を表示部10へ出力する(S24)。表示部10は
受けた信号の内容を表示してユーザに知らせる。
【0038】このように、複数のチェックポイントA,
B,C,Dにおける複数の勾配Δiに基づいて判定を行
うので、ナットの締付過程の状況を良好に反映でき、判
定を正確に行うことができる。
B,C,Dにおける複数の勾配Δiに基づいて判定を行
うので、ナットの締付過程の状況を良好に反映でき、判
定を正確に行うことができる。
【0039】また、ナットの締め付けが完了する毎に表
示部10に判定結果が表示されるので、ユーザは判定結
果を容易に認識することができる。また、各チェックポ
イントA,B,C,Dで算出された勾配Δiが表示部1
0に表示されるので、締め付けが正常に行われなかった
場合に、ユーザはどのチェックポイントの勾配Δiが許
容範囲を逸脱したかを直ちに知ることができる。したが
って、適切な対策を迅速にとることができる。
示部10に判定結果が表示されるので、ユーザは判定結
果を容易に認識することができる。また、各チェックポ
イントA,B,C,Dで算出された勾配Δiが表示部1
0に表示されるので、締め付けが正常に行われなかった
場合に、ユーザはどのチェックポイントの勾配Δiが許
容範囲を逸脱したかを直ちに知ることができる。したが
って、適切な対策を迅速にとることができる。
【0040】このナット締付装置では、各チェックポイ
ントA,B,C,D毎に上記許容範囲の上限値及び下限
値を設定するようになっているので、上記許容範囲の上
限値及び下限値を、締め付け対象のワークの種類や特性
等に応じて上記各チェックポイント毎に異なる値に設定
できる。したがって、このナット締付装置を、様々なワ
ークに適用することができる。
ントA,B,C,D毎に上記許容範囲の上限値及び下限
値を設定するようになっているので、上記許容範囲の上
限値及び下限値を、締め付け対象のワークの種類や特性
等に応じて上記各チェックポイント毎に異なる値に設定
できる。したがって、このナット締付装置を、様々なワ
ークに適用することができる。
【0041】次に、トルク制御モードの動作について、
上述の角度制御モードとの相違を中心として説明する。
上述の角度制御モードとの相違を中心として説明する。
【0042】トルク制御モードでは、角度制御モードに
対して、回転角度θと締付トルクTとの立場を入れ替え
て設定を行う。
対して、回転角度θと締付トルクTとの立場を入れ替え
て設定を行う。
【0043】 すなわち、チェックポイントA,B,
C,Dの設定は、トルク制御モードの場合、基準締付ト
ルクT0を0%、締付完了トルクTEを100%とし、上
記基準締付トルクT0と締付完了トルクTEとの間に、上
記チェックポイントA,B,C,Dの設定値に対応する
4つの検査用締付トルクT1,T2,T3,T4を設定した
ことに相当する。トルク制御モードの場合、各チェック
ポイントA,B,C,Dの設定値と同じ値になるよう
に、CPU6が検査用締付トルクT1,T2,T3,T
4(%)を算出するからである。
C,Dの設定は、トルク制御モードの場合、基準締付ト
ルクT0を0%、締付完了トルクTEを100%とし、上
記基準締付トルクT0と締付完了トルクTEとの間に、上
記チェックポイントA,B,C,Dの設定値に対応する
4つの検査用締付トルクT1,T2,T3,T4を設定した
ことに相当する。トルク制御モードの場合、各チェック
ポイントA,B,C,Dの設定値と同じ値になるよう
に、CPU6が検査用締付トルクT1,T2,T3,T
4(%)を算出するからである。
【0044】 各チェックポイントA,B,C,Dに
おける勾配Δiは、回転角度θiと基準回転角度θ0との
差と、検査用締付トルクTiと基準締付トルクT0との差
との比(θi−θ0)/(Ti−T0)と定義する。ただ
し、その逆数で定義しても良い(なお、上述の角度制御
モードでも、勾配Δiをその逆数で定義しても良
い。)。各チェックポイントA,B,C,Dについての
勾配Δiの許容範囲(上限値および下限値)を、勾配Δi
の典型値に対して%単位で入力して設定する点は、上述
の角度制御モードと同様である。
おける勾配Δiは、回転角度θiと基準回転角度θ0との
差と、検査用締付トルクTiと基準締付トルクT0との差
との比(θi−θ0)/(Ti−T0)と定義する。ただ
し、その逆数で定義しても良い(なお、上述の角度制御
モードでも、勾配Δiをその逆数で定義しても良
い。)。各チェックポイントA,B,C,Dについての
勾配Δiの許容範囲(上限値および下限値)を、勾配Δi
の典型値に対して%単位で入力して設定する点は、上述
の角度制御モードと同様である。
【0045】また、ナットの締め付けが正常に行われた
か否かを判定する動作の要点は、次のようである。
か否かを判定する動作の要点は、次のようである。
【0046】(i)リニアポイントLに達したことの判
断は、上述の角度制御モードと同様に行う。
断は、上述の角度制御モードと同様に行う。
【0047】(ii)締付過程の進行が各チェックポイン
トA,B,C,Dに達したか否かを、締付トルクTが検
査用締付トルクTiに達したか否かによって判断する。
すなわち、リニアポイントLに達した後は、トルクセン
サ2によって締付トルクTを読み込むとともに、角度セ
ンサ3によって回転角度θを読み込み、締付過程の進行
が各チェックポイントA,B,C,Dに達したか否か
を、締付トルクTが検査用締付トルクTiに達したか否
かによって判断する。各チェックポイントに達したなら
ば、そのチェックポイントにおける締付トルクTiと回
転角度θiとをRAM9に記憶させる点は、上述の角度
制御モードと同様である。
トA,B,C,Dに達したか否かを、締付トルクTが検
査用締付トルクTiに達したか否かによって判断する。
すなわち、リニアポイントLに達した後は、トルクセン
サ2によって締付トルクTを読み込むとともに、角度セ
ンサ3によって回転角度θを読み込み、締付過程の進行
が各チェックポイントA,B,C,Dに達したか否か
を、締付トルクTが検査用締付トルクTiに達したか否
かによって判断する。各チェックポイントに達したなら
ば、そのチェックポイントにおける締付トルクTiと回
転角度θiとをRAM9に記憶させる点は、上述の角度
制御モードと同様である。
【0048】(iii)そして、上述の角度制御モードと
同様に、4つのチェックポイントにおける勾配Δi(i
=1,2,3,4)が全て予め設定された許容範囲内に
あるか否かを判断し、勾配Δi(i=1,2,3,4)
が全て予め設定された許容範囲内にあるときは、ナット
の締め付けが正常に行われたと判定する一方、勾配Δi
のいずれかが許容範囲から外れたときは、ナットの締め
付けに異常が生じたと判定する。
同様に、4つのチェックポイントにおける勾配Δi(i
=1,2,3,4)が全て予め設定された許容範囲内に
あるか否かを判断し、勾配Δi(i=1,2,3,4)
が全て予め設定された許容範囲内にあるときは、ナット
の締め付けが正常に行われたと判定する一方、勾配Δi
のいずれかが許容範囲から外れたときは、ナットの締め
付けに異常が生じたと判定する。
【0049】このようにして、トルク制御モードにおい
ても、チェックポイントA,B,C,Dで算出した勾配
Δiに基づいて判定を行うので、ナットの締付過程の状
況を反映でき、判定を正確に行うことができる。
ても、チェックポイントA,B,C,Dで算出した勾配
Δiに基づいて判定を行うので、ナットの締付過程の状
況を反映でき、判定を正確に行うことができる。
【0050】なお、上述の説明ではリニアポイントLと
エンドポイントEとの間に4つのチェックポイントA,
B,C,Dを設定したが、当然ながらこれに限られるも
のではない。チェックポイントの数は、必要な判定精度
と演算処理量とを比較考慮して、最適な値に設定すれば
良い。極端な場合、チェックポイントの数は1つでも良
い。
エンドポイントEとの間に4つのチェックポイントA,
B,C,Dを設定したが、当然ながらこれに限られるも
のではない。チェックポイントの数は、必要な判定精度
と演算処理量とを比較考慮して、最適な値に設定すれば
良い。極端な場合、チェックポイントの数は1つでも良
い。
【0051】また、リニアポイントLは、ワークについ
てナット締め付けを試行(モニタリング)することによ
って、図4に示したナット着座後回転角度θの増加に伴
って締付トルクTが急激に増加する第2段階と、回転角
度θと締付トルクTとが略比例する第3段階との境界点
の座標として求めたが、これに限られるものではない。
ナットを締め付けるべきワークの特性に応じて、単に、
回転角度θと締付トルクTとの関係を表すグラフ上で、
締付完了トルクTEの10%程度に相当する締付トルク
を与える点、又は、締付完了回転角度θEの10%程度
に相当する回転角度を与える点としてリニアポイントを
設定しても良い。
てナット締め付けを試行(モニタリング)することによ
って、図4に示したナット着座後回転角度θの増加に伴
って締付トルクTが急激に増加する第2段階と、回転角
度θと締付トルクTとが略比例する第3段階との境界点
の座標として求めたが、これに限られるものではない。
ナットを締め付けるべきワークの特性に応じて、単に、
回転角度θと締付トルクTとの関係を表すグラフ上で、
締付完了トルクTEの10%程度に相当する締付トルク
を与える点、又は、締付完了回転角度θEの10%程度
に相当する回転角度を与える点としてリニアポイントを
設定しても良い。
【0052】また、勾配Δiが許容範囲内にあるか否か
を締付完了後に判断するのではなく、締付過程の進行が
各チェックポイントA,B,C,Dに達する毎に判断し
ても良い。このようにリアルタイムで判断を行った場
合、ナットを最後まで締め付けることなく、異常発生時
点でナットの締め付けを停止することができる。このよ
うにした場合、例えばソケットがナットに斜め方向から
嵌合する等して異常が生じたときに、ナットのネジ山が
破損するまで至らずに締め付けを停止できる。すなわ
ち、異常内容を軽度に抑えることができる。したがっ
て、適切な処置を施して、容易にリワーク(再作業)を
行うことができる。
を締付完了後に判断するのではなく、締付過程の進行が
各チェックポイントA,B,C,Dに達する毎に判断し
ても良い。このようにリアルタイムで判断を行った場
合、ナットを最後まで締め付けることなく、異常発生時
点でナットの締め付けを停止することができる。このよ
うにした場合、例えばソケットがナットに斜め方向から
嵌合する等して異常が生じたときに、ナットのネジ山が
破損するまで至らずに締め付けを停止できる。すなわ
ち、異常内容を軽度に抑えることができる。したがっ
て、適切な処置を施して、容易にリワーク(再作業)を
行うことができる。
【0053】当然ながら、被締付物はナットに限られる
ものではない。この発明の被締付物締付装置は、回転に
よって締め付けられる被締付物に広く適用することがで
きる。
ものではない。この発明の被締付物締付装置は、回転に
よって締め付けられる被締付物に広く適用することがで
きる。
【0054】
【発明の効果】以上より明らかなように、請求項1の被
締付物締付装置では、被締付物の締付過程に検査用回転
角度が設定され、この検査用回転角度における勾配(回
転角度と締付トルクとの関係を平面上にグラフとして表
した場合の「勾配」)に基づいて判定が行われるので、
被締付物の締付過程の状況を反映でき、被締付物の締め
付けが正常に行われたか否かを正確に判定することがで
きる。
締付物締付装置では、被締付物の締付過程に検査用回転
角度が設定され、この検査用回転角度における勾配(回
転角度と締付トルクとの関係を平面上にグラフとして表
した場合の「勾配」)に基づいて判定が行われるので、
被締付物の締付過程の状況を反映でき、被締付物の締め
付けが正常に行われたか否かを正確に判定することがで
きる。
【0055】請求項2の被締付物締付装置では、被締付
物の締付過程に検査用締付トルクが設定され、この検査
用締付トルクにおける勾配(回転角度と締付トルクとの
関係を平面上にグラフとして表した場合の「勾配」)に
基づいて判定が行われるので、被締付物の締付過程の状
況を反映でき、被締付物の締め付けが正常に行われたか
否かを正確に判定することができる。
物の締付過程に検査用締付トルクが設定され、この検査
用締付トルクにおける勾配(回転角度と締付トルクとの
関係を平面上にグラフとして表した場合の「勾配」)に
基づいて判定が行われるので、被締付物の締付過程の状
況を反映でき、被締付物の締め付けが正常に行われたか
否かを正確に判定することができる。
【0056】請求項3の被締付物締付装置では、チェッ
クポイント(検査用回転角度又は検査用締付トルク)が
複数設定され、複数のチェックポイントにおける複数の
勾配に基づいて判定が行われるので、判定の精度を高め
ることができる。
クポイント(検査用回転角度又は検査用締付トルク)が
複数設定され、複数のチェックポイントにおける複数の
勾配に基づいて判定が行われるので、判定の精度を高め
ることができる。
【0057】請求項4の被締付物締付装置では、第2記
憶部が各チェックポイント毎に上記許容範囲の上限値及
び下限値を記憶するので、上記許容範囲の上限値及び下
限値を、締め付け対象のワークの種類や特性等に応じて
上記各チェックポイント毎に異なる値に設定できる。し
たがって、この被締付物締付装置を、様々なワークに適
用することができる。
憶部が各チェックポイント毎に上記許容範囲の上限値及
び下限値を記憶するので、上記許容範囲の上限値及び下
限値を、締め付け対象のワークの種類や特性等に応じて
上記各チェックポイント毎に異なる値に設定できる。し
たがって、この被締付物締付装置を、様々なワークに適
用することができる。
【0058】請求項5の被締付物締付装置では、被締付
物の締め付けが完了する毎に表示部に判定結果が表示さ
れるので、ユーザが判定結果を容易に認識することがで
きる。また、各チェックポイントにおける勾配が表示部
に表示されるので、締め付けが正常に行われなかった場
合に、ユーザは上記勾配がどのチェックポイントで許容
範囲を逸脱したかを直ちに知ることができ、適切な対策
を迅速にとることができる。
物の締め付けが完了する毎に表示部に判定結果が表示さ
れるので、ユーザが判定結果を容易に認識することがで
きる。また、各チェックポイントにおける勾配が表示部
に表示されるので、締め付けが正常に行われなかった場
合に、ユーザは上記勾配がどのチェックポイントで許容
範囲を逸脱したかを直ちに知ることができ、適切な対策
を迅速にとることができる。
【図1】 この発明の一実施形態のナット締付装置の動
作を説明する図である。
作を説明する図である。
【図2】 上記ナット締付装置による判定動作のフロー
を示す図である。
を示す図である。
【図3】 上記ナット締付装置のブロック構成を示す図
である。
である。
【図4】 ナットを締め付ける場合の、回転角度と締付
トルクとの一般的な関係を示す図である。
トルクとの一般的な関係を示す図である。
1 ソケット 2 トルクセ
ンサ 3 角度センサ 6 CPU 9 RAM 10 表示部
ンサ 3 角度センサ 6 CPU 9 RAM 10 表示部
Claims (5)
- 【請求項1】 被締付物を駆動する駆動軸と、上記駆動
軸を回転させるモータと、上記駆動軸の締付トルクを検
出するトルクセンサと、上記駆動軸の回転角度を検出す
る角度センサと、上記モータを駆動して上記駆動軸によ
って上記被締付物を締め付ける制御を行うとともに、上
記トルクセンサと角度センサの出力に基づいて上記被締
付物の締め付けが正常に行われたか否かを判定する制御
部を備えた被締付物締付装置において、 上記被締付物の締付過程で上記駆動軸の回転角度と締付
トルクとが略一定の比例関係を示す範囲の下限近傍に設
定された回転角度の基準となる基準回転角度と、上記比
例関係を介してこの基準回転角度に対応する基準締付ト
ルクと、上記基準回転角度と締め付けを完了すべき締付
完了角度との間に設定された検査用回転角度とを記憶す
る第1記憶部を備え、 上記制御部は、上記角度センサが検出する回転角度が上
記第1記憶部に記憶された検査用回転角度と一致したと
き上記トルクセンサの出力を取り込み、上記トルクセン
サの出力が表す締付トルクと基準締付トルクとの差と、
上記検査用回転角度と基準回転角度との差との比又はそ
の逆数を算出して、上記比又は逆数が予め定められた許
容範囲内にあるとき、上記被締付物の締め付けが正常に
行われたと判定することを特徴とする被締付物締付装
置。 - 【請求項2】 被締付物を駆動する駆動軸と、上記駆動
軸を回転させるモータと、上記駆動軸の締付トルクを検
出するトルクセンサと、上記駆動軸の回転角度を検出す
る角度センサと、上記モータを駆動して上記駆動軸によ
って上記被締付物を締め付ける制御を行うとともに、上
記トルクセンサと角度センサの出力に基づいて上記被締
付物の締め付けが正常に行われたか否かを判定する制御
部を備えた被締付物締付装置において、 上記被締付物の締付過程で上記駆動軸の回転角度と締付
トルクとが略一定の比例関係を示す範囲の下限近傍に設
定された締付トルクの基準となる基準締付トルクと、上
記比例関係を介してこの基準締付トルクに対応する基準
回転角度と、上記基準締付トルクと締め付けを完了すべ
き締付完了トルクとの間に設定された検査用締付トルク
とを記憶する第1記憶部を備え、 上記制御部は、上記トルクセンサが検出する締付トルク
が上記第1記憶部に記憶された検査用締付トルクと一致
したとき上記角度センサの出力を取り込み、上記角度セ
ンサの出力が表す回転角度と基準回転角度との差と、上
記検査用締付トルクと基準締付トルクとの差との比又は
その逆数を算出して、上記比又は逆数が予め定められた
許容範囲内にあるとき、上記被締付物の締め付けが正常
に行われたと判定することを特徴とする被締付物締付装
置。 - 【請求項3】 請求項1又は2に記載の被締付物締付装
置において、 上記検査用回転角度又は検査用締付トルクは複数設定さ
れ、 上記制御部は、上記各検査用回転角度又は各検査用締付
トルクについて算出した上記比又は逆数が全て上記許容
範囲内にあるときに、上記被締付物の締め付けが正常に
行われたと判定することを特徴とする被締付物締付装
置。 - 【請求項4】 請求項3に記載の被締付物締付装置にお
いて、 上記各検査用回転角度又は各検査用締付トルク毎に上記
許容範囲の上限値及び下限値を記憶する第2記憶部を備
えたことを特徴とする被締付物締付装置。 - 【請求項5】 請求項1乃至4のいずれか一つに記載の
被締付物締付装置において、 上記制御部から受けた信号の内容を表示する表示部を備
え、 上記制御部は、上記各検査用回転角度又は各検査用締付
トルクについて算出した上記比又は逆数を表す信号と、
締め付けが正常に行われたか否かの判定結果を表す信号
を、上記表示部に出力することを特徴とする被締付物締
付装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP33672895A JPH09174451A (ja) | 1995-12-25 | 1995-12-25 | 被締付物締付装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP33672895A JPH09174451A (ja) | 1995-12-25 | 1995-12-25 | 被締付物締付装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH09174451A true JPH09174451A (ja) | 1997-07-08 |
Family
ID=18302175
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP33672895A Pending JPH09174451A (ja) | 1995-12-25 | 1995-12-25 | 被締付物締付装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH09174451A (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2002011953A1 (en) * | 2000-08-07 | 2002-02-14 | Tohnichi Mfg. Co., Ltd. | Torque wrench for further tightening inspection |
JP2002071487A (ja) * | 2000-09-04 | 2002-03-08 | Tohnichi Mfg Co Ltd | ジョイント係数測定器 |
-
1995
- 1995-12-25 JP JP33672895A patent/JPH09174451A/ja active Pending
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2002011953A1 (en) * | 2000-08-07 | 2002-02-14 | Tohnichi Mfg. Co., Ltd. | Torque wrench for further tightening inspection |
US6698298B2 (en) | 2000-08-07 | 2004-03-02 | Tohnichi Mfg. Co., Ltd. | Torque wrench for further tightening inspection |
JP2002071487A (ja) * | 2000-09-04 | 2002-03-08 | Tohnichi Mfg Co Ltd | ジョイント係数測定器 |
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