JPH09173460A - 閉塞防止用バルーン付カテーテル - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【課題】 ヘパリンロック時におけるカテーテル内への
血液の流れ込みを確実に防止することのできる閉塞防止
機能を備えたカテーテルを提供する。 【解決手段】 先端部外周に複数の側孔２ａを有し、基
部に内腔２ｂに連通する接続チューブ５ａが設けられた
外側カテーテル２と、外側カテーテル２の内腔２ｂに挿
通され、基部に内腔３ｂに連通する接続チューブ５ｂが
設けられた内側カテーテル３とを備えてなり、外側カテ
ーテル２の側孔２ａに対応する内側カテーテル３の側壁
に、バルーン６と、バルーン６に気体または液体を送る
バルーン内腔７ａと、バルーン内腔７ａとバルーンを連
通する複数の連通孔７ｂとを設けるとともに、内側カテ
ーテル３の基部にバルーン内腔７ａに連通する接続チュ
ーブ５ｃを設けたものである。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【発明の属する技術分野】この発明は、透析療法または
一時的な輸液などに使用される二重管状のカテーテルに
係り、さらに詳しくは、血管内に留置されてヘパリンロ
ックを行った場合に特に有効な内側カテーテルの構造に
関するものである。

【０００２】

【従来の技術】図５は従来のアウターカテーテルおよび
インナーカテーテルの構成図、図６はその要部の作用説
明図およびＺ−Ｚ断面図である。図において、１０は体
外循環などに使用され血管内に挿入されて留置されるア
ウターカテーテル、２０はアウターカテーテル１０に挿
入され留置されるインナーカテーテル、３０は両カテー
テル１０，２０に連結される接続チューブである。

【０００３】アウターカテーテル１０は、先端部に複数
の側孔１３を有し、基部に支管１２が分岐された主管１
１と、主管の中心から基部側に設けられアウターカテー
テル１０の自然抜去を防止するための糸掛け部１４と、
主管１１の基部先端部に設けられインナーカテーテル２
０のルアーロックキャップ２３などが嵌合して固定され
るルアーロックプラグ１５とからなり、例えばポリウレ
タンなどの合成樹脂材料によって構成されている。ま
た、主管１１の糸掛け部１４の基部側から支管１２の分
岐点近くにかけては、軟質な合成樹脂材料からなる柔管
部１６となっている。そして、支管１２には主管１１の
内腔１１ａに連通するように接続チューブ３０が連結さ
れている。

【０００４】インナーカテーテル２０は、外径ｒ２がア
ウターカテーテル１０の内腔１１ａの内腔径ｒ１より小
さく、かつアウターカテーテル１０の主管１１の縮径さ
れた先端部の内腔径ｒ３とほぼ同径で、長さｍ２がアウ
ターカテーテル１０の主管１１の長さｍ１よりも長く、
一方の先端部に側孔２２を有する本管２１と、本管２１
の他方の先端部に設けられアウターカテーテル１０のル
アーロックアダプター１５に嵌合してインナーカテーテ
ル２０をアウターカテーテル１０に固定するルアーロッ
クキャップ２３と、ルアーロックキャップ２３に連続し
て設けられ接続チューブ３０が本管２１の内腔２１ａに
連通するように連結されている接続部２４とからなり、
アウターカテーテル１０と同様の合成樹脂材料から構成
されている。そして、アウターカテーテル１０はインナ
ーカテーテル２０が嵌入されることによってダブルルー
メンとなり（図６参照）、アウターカテーテル１０の内
腔１１ａは体外循環の脱血側、インナーカテーテル２０
の内腔２１ａは体外循環の送血側となる。

【０００５】接続チューブ３０は一端がアウターカテー
テル１０の支管１２またはインナーカテーテル２０の接
続部２４に連結され、他端に注射器のルアーチップなど
が接続されるルアーアダプター３２を有する例えばシリ
コンまたはポリウレタンなどの軟質の合成樹脂材料から
なる柔管部３１と、この柔管部３１を締め付けて閉塞す
るクランプ３３とから構成されている。

【０００６】このように構成したアウターカテーテル１
０およびインナーカテーテル２０を使って体外循環を行
う場合、ガイドワイヤー等を用いてアウターカテーテル
１０を血管内に留置し、インナーカテーテル２０をアウ
ターカテーテル１０の基部側から挿入して嵌合し、固定
する。ついで、両カテーテル１０，２０に連結されてい
る接続チューブ３０，３０をそれぞれ透析回路に接続
し、体外循環を開始すると、血液はアウターカテーテル
１０の主管１１に設けられた側孔１３から主管１１の内
腔１１ａ内に流れ込んで透析回路に送られ、透析回路か
らの血液はインナーカテーテル２０の本管２１の内腔２
１ａを通って血管内に送られる。

【０００７】また、体外循環を中断して両カテーテル１
０，２０を血管内に留置する場合は、アウターカテーテ
ル１０の内腔１１ａおよびインナーカテーテル２０の内
腔２１ａ内に血液が流れ込んで血栓を形成しないよう
に、両カテーテル１０，２０の内腔１１ａ，２１ａ内を
ヘパリン加生理食塩水でフラッシュし、ヘパリンロック
を行う。そして、体外循環を再開する場合は、両カテー
テル１０，２０の内腔１１ａ，２１ａ内をヘパリン加生
理食塩水でフラッシュしてから行う。

【０００８】

【発明が解決しようとする課題】上記のような従来のカ
テーテルは、血管内に留置されたアウターカテーテル１
０にインナーカテーテル２０を挿入して嵌合し、図６に
示すように二重管状にしてから体外循環を行っており、
体外循環を中断して両カテーテル１０，２０を血管内に
留置する場合は、両カテーテル１０，２０の内腔１１
ａ，２１ａ内に血栓が形成されないようにヘパリンロッ
クを行っている。しかしながら、アウターカテーテル１
０の主管１１には複数の側孔１３が設けられているの
で、内腔１１ａ内のヘパリン加生理食塩水が短時間に血
管側に放出されてしまい、逆に内腔１１ａ内には血液が
流れ込んでしまって血栓が形成されることがあった。こ
れにより、次に体外循環を行おうとすると、内腔１１ａ
内の血栓によって血流が取れなかったり、少量の流量し
か得られないことがあった。

【０００９】この発明は、上記のような課題を解決する
ためになされたもので、ヘパリンロック時におけるカテ
ーテル内への血液の流れ込みを確実に防止することので
きる閉塞防止機能を備えたカテーテルを提供することを
目的としたものである。

【００１０】

【課題を解決するための手段】この発明に係る閉塞防止
用バルーン付カテーテルは、先端部外周に複数の側孔を
有し、基部に内腔に連通する接続チューブが設けられた
外側カテーテルと、外側カテーテルの内腔に挿通され、
基部に内腔に連通する接続チューブが設けられた内側カ
テーテルとを備えてなり、外側カテーテルの側孔に対応
する内側カテーテルの側壁に、バルーンと、バルーンに
気体または液体を送るバルーン内腔と、バルーン内腔と
バルーンを連通する複数の連通孔とを設けるとともに、
内側カテーテルの基部にバルーン内腔に連通する接続チ
ューブを設けたものである。

【００１１】また、この発明に係る閉塞防止用バルーン
付カテーテルは、外側カテーテルの内腔、内側カテーテ
ルの内腔およびバルーン内腔に連通するように設けられ
た各接続チューブを、接続部を介して外側カテーテルお
よび内側カテーテルの基部と一体的に結合するととも
に、外側カテーテルの先端部と内側カテーテルの先端部
の間に、チューブの基部側を嵌入して固着し、このチュ
ーブによりカテーテル先端部を構成したものである。

【００１２】さらに、この発明に係る閉塞防止用バルー
ン付カテーテルは、外側カテーテルの内腔に挿入された
内側カテーテルのバルーンが設けられた部分を除く側壁
基部側の少なくとも一部を、外側カテーテルの内腔に対
して偏心するように外側カテーテルの内壁に固着したも
のである。

【００１３】このように、内側カテーテルが挿入されて
いる外側カテーテルの側孔に対応する内側カテーテルの
側壁に、気体または液体によって膨らむバルーンを設け
ることにより、ヘパリンロックされた外側カテーテルの
側孔を膨らんだバルーンによって塞ぎ、外側カテーテル
の内腔内への血液の流れ込みを防止する。

【００１４】

【発明の実施の形態】図１はこの発明の実施形態の一部
断面で示した構成図、図２はその要部の作用を示す断面
図およびＸ−Ｘ断面図である。図において、１はアウタ
ーカテーテル２、インナーカテーテル３、先端部を構成
するチューブ３ａおよび透析回路に接続される接続チュ
ーブ５ａ等を備えた接続部４が一体に構成された透析な
どに用いられるダブルルーメンカテーテルである。

【００１５】ダブルルーメンカテーテル１のアウターカ
テーテル２は、例えばポリウレタンなどの合成樹脂材料
で構成されており、先端部外周に複数の側孔２ａが設け
られ、図３に示すように、内腔２ｂは接続部４の第１の
接続チューブ５ａに連通されていて、内腔２ｂは体外循
環の脱血側となる。

【００１６】インナーカテーテル３はアウターカテーテ
ル２と同様の合成樹脂材料によって構成され、図２
（ａ），（ｃ）に示すように、外径Ｒ１がアウターカテ
ーテル２の内腔２ｂの内腔径Ｒ２より小さく形成されて
おり、アウターカテーテル２の先端部とインナーカテー
テル３の先端部の間には、外径Ｒ３がアウターカテーテ
ル２の縮径された先端部の内腔径とほぼ等しく内径Ｒ４
がインナーカテーテル３の外径Ｒ３とほぼ等しいチュー
ブ３ａの基部側が嵌入して固着されていて、ダブルルー
メンカテーテル１の先端部を構成している。なお、チュ
ーブ３ａの内腔はインナーカテーテル３の内腔３ｂに連
通している。また、インナーカテーテル３の後述するバ
ルーンが設けられた部分を除く側壁基部側の少なくとも
一部は、図３および図４に示すように、アウターカテー
テル２の基部側内壁に固着されて、アウターカテーテル
２の内腔２ｂに対して偏心しており、インナーカテーテ
ル３の先端部側は、図２（ｃ）に示すように、アウター
カテーテル２の内腔２ｂに対して同心である。そして、
図３に示すように、インナーカテーテル３の内腔３ｂは
接続部４の第２の接続チューブ５ｂに連通されていて、
内腔３ｂは体外循環の送血側となる。なお、チューブ３
ａはアウターカテーテル２と同様の合成樹脂材料によっ
て構成されており、特にインナーカテーテル３の補強を
兼ねている。

【００１７】また、インナーカテーテル３のアウターカ
テーテル２の側孔２ａに対向する側壁外周には、図１お
よび図２に示すように、アウターカテーテル２と同様の
合成樹脂材料によって構成されたバルーン６が設けら
れ、インナーカテーテル３の側壁にはバルーン６に気体
または液体を送るバルーン内腔７ａおよびバルーン６と
バルーン内腔７ａを連通する連通孔７ｂが設けられてお
り、図３に示すように、バルーン内腔７ａは接続部４の
第３の接続チューブ５ｃに連通されている。なお、バル
ーン６の肉厚は、気体または液体によって膨らませた場
合にアウターカテーテル２の側孔２ａからバルーン６が
飛び出してしまうような薄さではなく、また容易に側孔
２ａを塞ぐことができる厚さである例えば０．０１〜
０．１ｍｍの範囲内とする。

【００１８】第１および第２の接続チューブ５ａ，５ｂ
は、図１に示すように、端部に注射器のルアーチップな
どが接続されるルアーアダプター８ｂを有する例えばシ
リコンまたはポリウレタンなどの軟質の合成樹脂材料か
らなる柔管部８ａと、この柔管部８ａを締め付けて閉塞
するクランプ８ｃとから構成されており、第３の接続チ
ューブ５ｃは、端部に気密性を有する一方弁９ｂを備え
た例えばシリコンまたはポリウレタンなどの軟質の合成
樹脂材料からなる柔管部９ａにより構成されている。な
お、一方弁９ｂを三方活栓としてもよい。

【００１９】このように構成したこの実施形態において
は、ガイドワイヤーおよび皮膚血管拡張用ダイレーター
等を用いてダブルルーメンカテーテル１を血管内に挿入
して留置する。この時、第１および第２の接続チューブ
５ａ，５ｂの柔管部８ａ，８ａはクランプ８ｃ，８ｃに
よって閉塞されている。ついで、ガイドワイヤーを抜い
てインナーカテーテル３から血液が逆流することを確認
すると、第１および第２の接続チューブ５ａ，５ｂのク
ランプ８ｃ，８ｃを外して柔管部８ａ，８ａを開放し、
第１および第２の接続チューブ５ａ，５ｂ側からアウタ
ーカテーテル２およびインナーカテーテル３内をヘパリ
ン加生理食塩水でフラッシュする。そして、第１の接続
チューブ５ａのルアーアダプター８ｂを透析回路の脱血
側に接続し、第２の接続チューブ５ｂのルアーアダプタ
ー８ｂを透析回路の送血側に接続して体外循環を開始す
る。

【００２０】体外循環が開始されると、血液はアウター
カテーテル２に設けられた側孔２ａから内腔２ｂ内に流
れ込んで透析回路に送られ、透析回路からの血液はイン
ナーカテーテル３の内腔３ｂを通って血管内に送られ
る。この時、インナーカテーテル３の側壁基部側がアウ
ターカテーテル２の内壁に固着されているので、アウタ
ーカテーテル２の内腔２ｂを流れる血液の流量を多くす
ることができる。

【００２１】体外循環を中断してダブルルーメンカテー
テル１を血管内に留置する場合は、まず、第１および第
２の接続チューブ５ａ，５ｂの柔管部８ａ，８ａをクラ
ンプ８ｃ，８ｃによって閉塞し、両接続チューブ５ａ，
５ｂのルアーアダプター８ｂ，８ｂを透析回路から取り
外す。ついで、第３の接続チューブ５ｃの一方弁９ｂに
適量のヘパリン加生理食塩水で満たした注射筒（図示せ
ず）を接続した後、第１および第２の接続チューブ５
ａ，５ｂのクランプ８ｃ，８ｃを外して柔管部８ａ，８
ａを開放し、両接続チューブ５ａ，５ｂのルアーアダプ
ター８ｂ，８ｂに注射器を接続して、アウターカテーテ
ル２およびインナーカテーテル３の内腔２ｂ，３ｂをヘ
パリン加生理食塩水でフラッシュし、ヘパリンロックす
る。

【００２２】次に、注射筒を用いて第３の接続チューブ
５ｃからバルーン内腔７ａにヘパリン加生理食塩水を送
り、図２（ｂ）の矢印に示すように、バルーン６内にヘ
パリン加生理食塩水を送ってバルーン６を膨らませる。
そして、ヘパリン加生理食塩水が溜まって膨らんだバル
ーン６は、図２（ｂ）に示すように、アウターカテーテ
ル２の内腔２ｂ内の余分なヘパリン加生理食塩水を側孔
２ａから血管側に押し出すとともに、側孔２ａからのヘ
パリン加生理食塩水の放出と血液の流入を防ぐために側
孔２ａを内側から塞ぐ。

【００２３】体外循環を再開する場合は、第３の接続チ
ューブ５ｃの一方弁９ｂに注射筒を接続し、バルーン内
腔７ａを介してバルーン６内のヘパリン加生理食塩水を
抜き、バルーン６を元の状態にする（図２（ａ）参
照）。ついで、アウターカテーテル２およびインナーカ
テーテル３の内腔２ｂ，３ｂをヘパリン加生理食塩水で
フラッシュし、第１および第２の接続チューブ５ａ，５
ｂを透析回路に接続して再度体外循環を開始する。

【００２４】このように、体外循環を中断してヘパリン
ロックを行った後、ダブルルーメンカテーテル１のイン
ナーカテーテル３の側壁に設けたバルーン６にヘパリン
加生理食塩水を送って膨らまし、この膨らんだバルーン
６によってアウターカテーテル２の側孔２ａを内側から
塞ぐことができるので、アウターカテーテル２の内腔２
ｂ内のヘパリン加生理食塩水が側孔２ａから放出される
のを確実に防止することができる。これにより、ヘパリ
ン加生理食塩水の放出による内腔２ｂ内への血液の流れ
込みを防止することができ、体外循環再開時の内腔２ｂ
内の血栓による脱血流量不足または脱血不可能を防止す
ることできる。

【００２５】なお、上述の実施形態ではアウターカテー
テル２とインナーカテーテル３が一体に形成されたダブ
ルルーメンカテーテル１のインナーカテーテル３にこの
発明を実施した場合を説明したが、従来例のようにアウ
ターカテーテル１０とインナーカテーテル２０が別個に
形成されたインナーカテーテル２０にもこの発明を実施
することができる。この場合も同様の効果を奏する。ま
た、バルーン６を例えばヘパリン加生理食塩水などの液
体を用いて膨らませた場合を示したが、例えば空気など
の気体を用いてバルーン６を膨らませるようにしてもよ
い。

【００２６】

【発明の効果】以上のようにこの発明に係る閉塞防止用
バルーン付カテーテルは、先端部外周に複数の側孔を有
し、基部に内腔に連通する接続チューブが設けられた外
側カテーテルと、外側カテーテルの内腔に挿通され、基
部に内腔に連通する接続チューブが設けられた内側カテ
ーテルとを備えてなり、外側カテーテルの側孔に対応す
る内側カテーテルの側壁に、バルーンと、バルーンに気
体または液体を送るバルーン内腔と、バルーン内腔とバ
ルーンを連通する複数の連通孔とを設けるとともに、内
側カテーテルの基部にバルーン内腔に連通する接続チュ
ーブを設けたので、内側カテーテルが挿入され血管内に
留置された外側カテーテルをヘパリンロックした場合、
気体または液体により膨らんだバルーンによって外側カ
テーテルの側孔を塞ぐことができ、外側カテーテルの内
腔内への血液の流れ込みを確実に防止することができ
る。これにより、外側カテーテルの内腔内に血栓が形成
されず、体外循環再開時等においての脱血流量不足また
は脱血不可能を防止することでき、閉塞防止性に優れた
カテーテルを得ることができる。

【００２７】また、外側カテーテルの内腔、内側カテー
テルの内腔およびバルーン内腔に連通するように設けら
れた各接続チューブを、接続部を介して外側カテーテル
および内側カテーテルの基部と一体的に結合するととも
に、外側カテーテルの先端部と内側カテーテルの先端部
の間に、チューブの基部側を嵌入して固着し、このチュ
ーブによりカテーテル先端部を構成したので、取扱いが
容易となり、操作性の向上を図ることができる。

【００２８】さらに、外側カテーテルの内腔に挿入され
た内側カテーテルのバルーンが設けられた部分を除く側
壁基部側の少なくとも一部を、外側カテーテルの内腔に
対して偏心するように外側カテーテルの内壁に固着した
ので、外側カテーテルの内腔の血液流量を多くすること
ができ、迅速に体外循環等を行うことができるカテーテ
ルを得ることができる。

【図面の簡単な説明】

【図１】この発明の実施形態の一部断面で示した構成図
である。

【図２】図１の要部の断面図および作用説明図並びにＸ
−Ｘ断面図である。

【図３】この発明の実施形態に係る接続部の拡大断面図
である。

【図４】図３のＹ−Ｙ断面図である。

【図５】従来のアウターカテーテルおよびインナーカテ
ーテルの構成図である。

【図６】図５の要部の作用説明図およびＺ−Ｚ断面図で
ある。

【符号の説明】

１ ダブルルーメンカテーテル ２ アウターカテーテル ２ａ 側孔 ２ｂ，３ｂ 内腔 ３，２０ インナーカテーテル ３ａ チューブ ４ 接続部 ５ａ，５ｂ，５ｃ 第１，第２，第３の接続チューブ ６ バルーン ７ａ バルーン内腔 ７ｂ 連通孔

Claims (3)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】 先端部外周に複数の側孔を有し、基部に
   内腔に連通する接続チューブが設けられた外側カテーテ
   ルと、該外側カテーテルの内腔に挿通され、基部に内腔
   に連通する接続チューブが設けられた内側カテーテルと
   を備えてなり、 前記外側カテーテルの側孔に対応する内側カテーテルの
   側壁に、バルーンと、該バルーンに気体または液体を送
   るバルーン内腔と、該バルーン内腔とバルーンを連通す
   る複数の連通孔とを設けるとともに、前記内側カテーテ
   ルの基部に前記バルーン内腔に連通する接続チューブを
   設けたことを特徴とする閉塞防止用バルーン付カテーテ
   ル。
2. 【請求項２】 外側カテーテルの内腔、内側カテーテル
   の内腔およびバルーン内腔に連通するように設けられた
   各接続チューブを、接続部を介して前記外側カテーテル
   および内側カテーテルの基部と一体的に結合するととも
   に、前記外側カテーテルの先端部と内側カテーテルの先
   端部の間に、チューブの基部側を嵌入して固着し、該チ
   ューブによりカテーテル先端部を構成したことを特徴と
   する請求項１記載の閉塞防止用バルーン付カテーテル。
3. 【請求項３】 外側カテーテルの内腔に挿入された前記
   内側カテーテルの前記バルーンが設けられた部分を除く
   側壁基部側の少なくとも一部を、前記外側カテーテルの
   内腔に対して偏心するように該外側カテーテルの内壁に
   固着したことを特徴とする請求項２記載の閉塞防止用バ
   ルーン付カテーテル。