JPH09173390A

JPH09173390A - 段差解消機

Info

Publication number: JPH09173390A
Application number: JP7350334A
Authority: JP
Inventors: Sumio Nanba; 寿美夫難波; Yasunari Okumura; 康成奥村
Original assignee: Og Giken Co Ltd
Current assignee: Og Giken Co Ltd
Priority date: 1995-12-22
Filing date: 1995-12-22
Publication date: 1997-07-08

Abstract

(57)【要約】【目的】労力を軽減できて、容易に安全に使用できる
段差解消機を提供すること。【構成】左右を平坦部（１）とし中央を凸部（２）と
した上プレート（３）と、上プレート（３）を昇降させ
凸部（２）の裏方空洞部に設けられるＸフレーム（４）
と、Ｘフレーム（４）を駆動させる駆動装置（５）とか
らなり、前記上プレート（３）が下限位置では平坦部
（１）が地面に接近し車椅子（６）の車輪（７）の乗降
が容易であり、前記凸部（２）の奥方部分を切り欠いて
なる切欠空間に駆動装置（５）を配設し、上プレート
（３）を通行する車椅子（６）は、前記駆動装置（５）
を跨越する段差解消機。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】本発明は、在宅介護用に家庭で使
用されるもので、車椅子を、段差部分を通過させる段差
解消機に関する。

【０００２】

【従来の技術】従来技術に特開平７−７５６６０号公報
があり、該公報には、ベースフレームと、支柱と、昇降
部材と、上プレートと、前側スロープと、モータと、巻
取り軸と、紐部材とからなる車椅子用の昇降機が開示さ
れている。

【０００３】

【発明が解決しようとする課題】従来技術は、所定の高
さを有するベースフレーム上に上プレートが載設される
ので、地面からベースフレームに移乗する際に前側スロ
ープが必要となる。その為、車椅子は前記前側スロープ
上を昇降しなければならず移動が困難であり、介助者に
あっては押し上げに掛る労力が負担となり、又、前側ス
ロープに係るスペースが必要となり設置上、不都合であ
る。更に、上プレートの左右に支柱及び昇降部材が立設
されるので、介助作業の邪魔になり、又、視野を妨げ、
不都合である。

【０００４】本発明の目的は、上記不都合点を解決した
ものであり、労力を軽減できて、容易に安全に使用でき
る段差解消機を提供することである。

【０００５】

【課題を解決するための手段】即ち本発明は、左右を平
坦部（１）とし中央を凸部（２）とした上プレート
（３）と、上プレート（３）を昇降させ凸部（２）の裏
方空洞部に設けられるＸフレーム（４）と、Ｘフレーム
（４）を駆動させる駆動装置（５）とからなり、前記上
プレート（３）が下限位置では平坦部（１）が地面に接
近し車椅子（６）の車輪（７）の乗降が容易であること
を特徴とする段差解消機である。前記凸部（２）の奥方
部分を切り欠いてなる切欠空間に駆動装置（５）を配設
し、上プレート（３）を通行する車椅子（６）は、前記
駆動装置（５）を跨越する。

【０００６】

【作用】本発明における上プレート３は、左右を平坦部
１とし中央を凸部２とし、車椅子６を乗せる。前記平坦
部１が下限位置では地面に接近し車椅子６の車輪７は容
易に乗降する。

【０００７】Ｘフレーム４は、凸部２の裏方空洞部に設
けられ、上プレート３を昇降させる。駆動装置５はＸフ
レーム４を作動させ該Ｘフレーム４の前後下端の相互間
隔を前後方向へ拡大又は縮小させる。

【０００８】凸部２の奥方部分に該凸部２を切り欠いて
切欠空間を形成する。該切欠空間に配設した駆動装置５
を、車椅子６は跨越する。

【０００９】

【実施例】本発明の実施例は、左右を平坦部１とし中央
を凸部２とした上プレート３と、上プレート３を昇降さ
せ凸部２の裏方空洞部に設けられるＸフレーム４と、Ｘ
フレーム４を駆動させる駆動装置５とからなる。

【００１０】上プレート３の左・右平坦部１ａ・１ｂ
は、車椅子６の車輪７が乗るものであり上面に滑り止め
の凹凸模様８が施される。平坦部１の前部には、所定の
間隔を設けた二本の凸条９でなる位置決め具１０が載設
される。該位置決め具１０は、車輪７のうち前輪７ａに
対して二凸条９で移動阻止の抵抗力を付加して位置決め
をするものである。

【００１１】位置決め具１０には、前輪７ａの首振りに
よる位置ずれに対応して、前進位置決め具１０ａと、後
進位置決め具１０ｂとがある。前記上プレート３が下限
位置に有るときには、左・右平坦部１ａ・１ｂが地面に
接近し、車椅子６の乗降が容易である。

【００１２】Ｘフレーム４は、下プレート１１に載設さ
れ、Ｘフレーム４の奥方下端は固定軸１２で下プレート
１１に軸止され、Ｘフレーム４の前方下端には移動軸１
６が軸止され、該移動軸１６にはローラー１３が取着さ
れ、該ローラー１３は移動自在に下プレート１１に接す
る。移動軸１６には油圧シリンダー１４の先端が軸止さ
れ、該油圧シリンダー１４の基端は下プレート１１に枢
着される。

【００１３】駆動装置５は、凸部２の奥方部分を切り欠
いてなる切欠空間に配設され、油圧シリンダー１４に圧
油を供給又は排出する油圧機構１５でなり、該油圧機構
１５の嵩は低位に構成される。

【００１４】他の実施例として、図示を省略するが、油
圧シリンダー１４をネジシャフトに代えた場合、駆動装
置５はモーター及び回動ナットに代えられる。前記油圧
機構１５は、油圧ポンプ（図示省略）と、モーター（図
示省略）と、制御弁（図示省略）等とからなる。上プレ
ート３を通行する車椅子６は、前記駆動装置５を跨越す
る。

【００１５】操作器１７は、駆動装置５を操作のうえ作
動させ上プレート３を昇降指示するものであり、無線リ
モートコントロール式の発信器である。操作器１７の指
示は、駆動装置５を作動させる受信器（図示省略）で受
信される。前記受信器は当該機器又は建物等の適宜位置
に取着される。操作器１７の他の実施例では、図示を省
略するが、駆動装置５にコードで接続されるものとして
天井等建物の高位部分から適宜に吊るす。

【００１６】Ｘフレーム４の前方下端が奥方向へ移動し
ている時に当って作動する上限リミットスイッチ１８
と、Ｘフレーム４の前方下端が奥方部から前方向へ移動
している時に当って作動する下限リミットスイッチ１９
とを下プレート１１の所定位置に取着する。

【００１７】図１中、２０は上昇スイッチ、２１は下降
イッチ、２２は電源を入れる入スイッチ、２３は電源を
切る切スイッチ、２６は上プレート３の端に形成される
縁部である。

【００１８】実施例の使用に際して、車椅子６を段差部
分の地面等の低位置２４から家屋床面等の高位置２５に
移動させる場合、先ず、下限位置に下降した上プレート
３に、患者が乗った車椅子６を後退移動させて載せる。
次に、操作器１７を操作して、上プレート３を上昇させ
る。詳しくは、上プレート３の上昇は、油圧機構１５を
作動し、油圧シリンダー１４を収縮させ、Ｘフレーム４
の前方下端を奥方へ引き込み、上プレート３を上昇させ
る。

【００１９】Ｘフレーム４の前方下端が上限リミットス
イッチ１８に当ると、油圧シリンダー１４の収縮は停止
し上プレート３の上昇は停止する。上プレート３の上昇
が停止すると、該上プレート３から車椅子６を高位置２
５に移乗し、移動を終了する。

【００２０】次に、段差部分の高位置２５から低位置２
５に移動する場合を述べると、先ず、上限位置に上昇し
た上プレート３に患者が乗った車椅子６を前進移動させ
て載せる。次に、操作器１７を操作して、上プレート３
を下降させる。詳しくは、上プレート３の下降は、油圧
機構１５の作動により、油圧シリンダー１４が伸長し、
Ｘフレーム４の前方下端が前方へ移動し、上プレート３
を下降させる。

【００２１】Ｘフレーム４の前方下端が下限リミットス
イッチ１９に当ると、油圧シリンダー１４の伸長は停止
する。上プレート３の下降が停止すると、該上プレート
３から車椅子６を低位置２４に移乗し、移動を終了す
る。

【００２２】上述のように、駆動装置５が設けられる側
に、車椅子６の後部が来るようにして載せれば、フット
プレート２８が上プレート３からはみ出した状態で載せ
ることができ、装置全長を短くでき、省スペース化が図
れる。

【００２３】上限リミットスイッチ１８の取着位置は適
宜変更可能であり、好適な上プレート３の上限高さを上
限リミットスイッチ１８の取着位置で調節設定する。上
プレート３が最大上昇位置へ到達した時に停止するよう
に、上限リミットスイッチ１８の取着位置を設定した場
合には、上プレート３の上昇時に上限位置の手前で該上
プレート３を停止したい時には、操作器１７の操作で手
動停止させる。

【００２４】

【発明の効果】請求項１に記載した本発明における上プ
レート３は、左右を平坦部１とし中央を凸部２としたの
で、上プレート３が下限位置では平坦部１が地面に接近
する。従って、上プレート３への乗降時にスロープは不
要であり該スロープを通らないから、車椅子６の移動に
係る操作が容易であり、安全であり、好都合である。更
に、スロープが不要であるから機器を小型化でき、スロ
ープが占める場所も不要であるから設置スペースは狭く
てよく、好都合である。

【００２５】請求項２に記載した本発明は、凸部２の奥
方部分に駆動装置５を配設し、上プレート３を通行する
車椅子６は前記駆動装置５を跨越し、上プレート３を昇
降させるた為の高い支柱等を設けないから、機器の近傍
において視野に障害が生ずることはなく、又、機器の近
傍に障害物がなく介助作業が容易かつ安全となり、好都
合である。

【図面の簡単な説明】

【図１】本発明の実施例の平面図である。

【図２】本発明の実施例の正面図である。

【図３】本発明の実施例の右側面図である。

【符号の説明】

１平坦部２凸部３上プレート４Ｘフレーム５駆動装置６車椅子

Claims

【特許請求の範囲】

【請求項１】左右を平坦部（１）とし中央を凸部
（２）とした上プレート（３）と、上プレート（３）を
昇降させ凸部（２）の裏方空洞部に設けられるＸフレー
ム（４）と、Ｘフレーム（４）を駆動させる駆動装置
（５）とからなり、前記上プレート（３）が下限位置では平坦部（１）が地
面に接近し車椅子（６）の車輪（７）の乗降が容易であ
ることを特徴とする段差解消機。
【請求項２】凸部（２）の奥方部分を切り欠いてなる
切欠空間に駆動装置（５）を配設し、上プレート（３）
を通行する車椅子（６）は、前記駆動装置（５）を跨越
することを特徴とする請求項１記載の段差解消機。