JPH09173270A - 食器洗浄装置 - Google Patents

食器洗浄装置

Info

Publication number
JPH09173270A
JPH09173270A JP35092895A JP35092895A JPH09173270A JP H09173270 A JPH09173270 A JP H09173270A JP 35092895 A JP35092895 A JP 35092895A JP 35092895 A JP35092895 A JP 35092895A JP H09173270 A JPH09173270 A JP H09173270A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
wastewater
oil
drainage
cleaning
drainage channel
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP35092895A
Other languages
English (en)
Inventor
Eiko Hibino
栄子 日比野
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Ricoh Co Ltd
Original Assignee
Ricoh Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Ricoh Co Ltd filed Critical Ricoh Co Ltd
Priority to JP35092895A priority Critical patent/JPH09173270A/ja
Publication of JPH09173270A publication Critical patent/JPH09173270A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Washing And Drying Of Tableware (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】本発明は洗浄廃水中に含まれている油分を適切
に除去することのできる食器洗浄装置を提供する。 【解決手段】食器洗浄装置の排水路15の途中に油分離
部17が配設され、油分離部17は廃水貯溜槽18に洗
浄廃水を貯溜する。廃水貯溜槽18内は、仕切部材1
9、20により一部連通した状態で浮上経路18a、第
1排水経路18b及び第2排水経路18cに仕切られ、
浮上経路18aには一対の電極21a、21bが配設さ
れている。浮上経路18a及び第1排水経路18bの上
部には、液体吸収材25の収納された浮上油受け部22
が配設されており、廃水貯溜槽18に流入した洗浄排水
は、電極21a、21bの電荷により、洗浄廃水中の油
粒子が凝集・粗大化して油分24として浮上して浮上油
受け部22に分離収納される。浮上油受け部22の油分
24や液体吸収材25は、蓋26を開けて交換・清掃す
ることができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、食器洗浄装置に関
し、詳細には、食器洗浄装置から洗浄廃水とともに排出
される油分を適切に除去する食器洗浄装置に関する。
【0002】
【従来の技術】近時、家庭や食堂等における食器洗浄を
便宜で効率的なものとする食器洗浄装置が出現してお
り、食器洗浄装置は、一般に、図5に示すように構成さ
れている。この食器洗浄装置1は、洗浄槽2内に食器か
ご3を収納し、食器かご3には、洗浄対象の食器4が搭
載される。洗浄槽2には、洗浄を行うための洗浄水を導
入する洗浄水導入路5と、洗浄後の洗浄廃水を排出する
ための排水路6と、が接続されており、洗浄槽2内の食
器かご3の下部には、洗浄水導入路5から導入された洗
浄水を食器かご3に搭載された食器4に噴射する洗浄水
噴射ノズル7が配設されている。
【0003】食器洗浄装置1は、一般に、洗浄槽2内の
食器かご3に食器4がセットされ、必要に応じて洗剤が
投入されて、運転開始の操作が行われると、まず、所定
量の洗浄水が洗浄水導入路5から導入され、洗浄水噴射
ノズル7から食器4に噴射されて、洗浄処理が開始され
る。
【0004】所定の洗浄処理が完了すると、食器4等か
ら洗い落とされた汚れを含む洗浄廃水は、排水路6から
食器洗浄装置1外に排出され、そのまま排水路6から台
所の流し等に排出される。
【0005】次に、再度、洗浄水が洗浄水導入路5から
導入され、洗浄水噴射ノズル7から洗浄水を食器4に噴
射して、上記洗浄処理で付着した洗剤や残采をすすぐた
めのすすぎ処理を所定時間行った後、再度排水処理を行
う。
【0006】上記すすぎ処理を所定回数繰り返すことに
より、食器4の洗浄が完了し、必要に応じて、食器4に
付着した水分を温風等により乾燥させる乾燥処理を行
う。
【0007】このような食器洗浄装置においては、従
来、その洗浄能力を向上させるものとして、例えば、特
開平7−163505号公報記載の食器洗浄機や特開平
7−171085号公報記載の食器洗浄機等が提案され
ている。
【0008】これらの従来の食器洗浄機は、その洗浄能
力を向上させることが目的となっており、食器洗浄機か
ら排出される洗浄廃水に対する考慮がなされていない。
【0009】一方、河川や湖沼の富栄養化による水質汚
染が問題となっており、この水質汚染の主な原因は、家
庭や食堂等の生活雑排水であるといわれている。特に、
生活雑排水中に含まれる油分は、BOD(生化学的酸素
要求量)が高く、水質汚染にとって重要な問題となって
いる。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来の
食器洗浄装置は、洗浄能力の向上を図ったものであり、
洗浄廃水に対する考慮がなされていなかったため、水質
汚染が問題となっている今日、食器洗浄装置において
も、洗浄廃水をいかに清浄なものとするか、特に、洗浄
廃水に含まれる油分をいかに除去するかが要望されてい
る。
【0011】そこで、請求項1記載の発明は、食器を洗
浄する洗浄槽から洗浄廃水を排出する排水路に、洗浄廃
水中の油分を浮上させて分離収納する油分離手段を設け
ることにより、洗浄廃水から油分を除去することのでき
る食器洗浄装置を提供することを目的としている。
【0012】請求項2記載の発明は、食器を洗浄する洗
浄槽から洗浄廃水を排出する排水路に、洗浄廃水中の油
分を吸着除去する油分離手段を設けることにより、洗浄
廃水から油分を除去することのできる食器洗浄装置を提
供することを目的としている。
【0013】請求項3記載の発明は、洗浄廃水中の油粒
子の帯電電荷を除去する電極を設けることにより、油粒
子を凝集・粗大化させて分離・吸着による油分の除去を
効率的に行うことのできる食器洗浄装置を提供すること
を目的としている。
【0014】請求項4記載の発明は、洗浄廃水中の油分
を分離する油分離手段の設けられた排水路と油分離手段
を通過しない第2の排水路を設けることにより、油分を
分離しつつ、排水性能を向上させることのできる食器洗
浄装置を提供することを目的としている。
【0015】請求項5記載の発明は、洗浄処理時の洗浄
廃水を油分離手段を通過させて排出させ、すすぎ処理時
の洗浄廃水を第2の排水路を通過させて排出させること
により、適切に油分を分離しつつ、排水性能を向上させ
ることのできる食器洗浄装置を提供することを目的とし
ている。
【0016】
【課題を解決するための手段】請求項1記載の発明の食
器洗浄装置は、洗浄槽内に収納された食器を、少なくと
も洗浄処理及びすすぎ処理を行うことにより洗浄して、
排水処理により前記洗浄槽内の洗浄廃水を排水路を介し
て、外部に排出する食器洗浄装置において、前記排水路
の途中に、所定の容積を有し、流入口から前記排水路の
前記洗浄廃水が流入し、流入した前記洗浄廃水を所定量
貯溜した後、排水口から前記排水路の下流に排出する廃
水貯溜槽と、前記廃水貯溜槽の上部に前記廃水貯溜槽内
に貯溜される前記洗浄廃水の上部に浮上する前記洗浄廃
水の油分を分離収納する浮上油受け部と、を備えた油分
離手段を設けることにより、上記目的を達成している。
【0017】ここで、浮上油受け部は、廃水貯溜槽に貯
溜される廃水の上部に浮上した油分を適切に廃水と分離
収納する構造のものであれば、どのような構造のもので
あってもよい。
【0018】上記構成によれば、洗浄廃水中に含まれる
油分を浮上させて分離収納することができ、洗浄廃水を
清浄化して排出することができる。その結果、環境汚染
(水質汚染)を防止することのできる環境に良好な食器
洗浄装置を提供することができる。
【0019】請求項2記載の発明の食器洗浄装置は、洗
浄槽内に収納された食器を、少なくとも洗浄処理及びす
すぎ処理を行うことにより洗浄して、排水処理により前
記洗浄槽内の洗浄廃水を排水路を介して、外部に排出す
る食器洗浄装置において、前記排水路の途中に、所定の
容積を有し、流入口から前記排水路の前記洗浄廃水が流
入し、流入した前記洗浄廃水を所定量貯溜した後、排水
口から前記排水路の下流に排出する廃水貯溜槽と、前記
排水口から排水される前記洗浄廃水中に含まれる油分を
吸着する油分吸着材と、を備えた油分離手段を設けるこ
とにより、上記目的を達成している。
【0020】ここで、油分吸着材は、洗浄廃水中に含ま
れる油分を適切に吸着することのできるものであれば、
どのような素材のものであってもよい。
【0021】上記構成によれば、洗浄廃水中に含まれる
油分を吸着することができ、洗浄廃水を清浄化して排出
することができる。その結果、環境汚染(水質汚染)を
防止することのできる環境に良好な食器洗浄装置を提供
することができる。
【0022】この場合、例えば、請求項3に記載するよ
うに、前記油分離手段は、前記廃水貯溜槽の前記貯溜さ
れる前記洗浄廃水中に配設され所定電荷の印加される一
対の電極と、少なくとも前記すすぎ処理において発生し
た前記洗浄廃水の前記排水処理時においては、前記電極
への電荷の印加を停止する通電制御部と、を備えていて
もよい。
【0023】ここで、洗浄廃水中には、油粒子が含まれ
るが、この油粒子は、洗浄廃水との界面に電気二重層に
起因するゼーター電位を有しており、このゼーター電位
のクーロン力による反発力によって、油粒子同士が反発
しあいながら洗浄廃水中に分散浮遊している。一対の電
極は、印加される電荷によりこの油粒子をクーロン力で
吸引して、油粒子の電位を中和し、電位の中和された油
粒子は、油粒子間に自然力として働いている粒子間引力
により互いに引き合って、凝集・粗大化して、洗浄廃水
との比重差で、浮上する。
【0024】この浮上した凝集・粗大化した油分を、浮
上油受け部により分離収納、あるいは、油分吸着材によ
り吸着することにより、除去する。
【0025】上記構成によれば、洗浄廃水中の油粒子を
凝集・粗大化して、分離収納あるいは吸着することがで
き、洗浄廃水中の油分をより一層効率的に除去すること
ができる。
【0026】また、例えば、請求項4に記載するよう
に、前記食器洗浄装置は、前記油分離手段を通過しない
第2の排水路を、さらに備えていてもよい。
【0027】上記構成によれば、洗浄廃水が油分を含ん
でいない場合等などは、油分離手段を通過しない第2の
排水路により排水させ、油分を含んでいる洗浄廃水のと
きには、上記油分離手段の配設された上記排水路に洗浄
廃水を排出して、油分を分離することができ、排水性能
を確保しつつ、適切に洗浄排水を浄化することができ
る。
【0028】さらに、例えば、請求項5に記載するよう
に、前記食器洗浄装置は、前記洗浄処理時の前記洗浄廃
水を前記油分離手段の配設された前記排水路を通過させ
て排出させ、前記すすぎ処理時の前記洗浄廃水を前記第
2の排水路を通過させて排出させる排水路選択手段を備
えていてもよい。
【0029】ここで、排水路選択手段は、食器洗浄装置
の洗浄動作に対応して動作し、油分を含んでいる洗浄廃
水を排出するときには、油分離手段の配設された排水路
を通過させて排出させ、油分を含んでいないすすぎ洗浄
廃水を排出するときには、油分離手段の配設されていな
い第2の排水路を通過させて排出させる。
【0030】上記構成によれば、自動的に排水路を切り
換えて、洗浄廃水から油分を適切に分離して排出するこ
とができるとともに、排水性能を向上させることがで
き、環境に良好な食器洗浄装置の利用性を向上させるこ
とができる。
【0031】
【発明の実施の形態】以下、本発明の好適な実施の形態
を添付図面に基づいて詳細に説明する。
【0032】尚、以下に述べる実施の形態は、本発明の
好適な実施の形態であるから、技術的に好ましい種々の
限定が付されているが、本発明の範囲は、以下の説明に
おいて特に本発明を限定する旨の記載がない限り、これ
らの態様に限られるものではない。
【0033】図1は、本発明の食器洗浄装置の第1の実
施の形態を適用した食器洗浄装置を示す図であり、本実
施の形態は、食器洗浄装置の排水路に洗浄廃水中に含ま
れる油分を凝集・粗大化させて浮上分離収納する油分離
部を設けたもので、請求項1及び請求項3に対応するも
のである。
【0034】図1において、食器洗浄装置10は、洗浄
槽11内に食器かご12が収納されており、食器かご1
2には、洗浄対象の食器13が搭載される。洗浄槽11
には、洗浄を行うための洗浄水を導入する洗浄水導入路
14と、洗浄後の洗浄廃水を排出するための排水路15
と、が接続されており、洗浄槽11内の食器かご12の
下部には、洗浄水導入路14から導入された洗浄水を食
器かご12に搭載された食器13に噴射する洗浄水噴射
ノズル16が配設されている。
【0035】排水路15の途中には、油分離部(油分離
手段)17が配設されており、油分離部17は、図2に
示すように、洗浄廃水を貯溜する廃水貯溜槽18が排水
路15の途中に配設されている。廃水貯溜槽18は、上
流側の排水路15が廃水貯溜槽18の側面下端部に連通
して、洗浄槽11からの洗浄廃水が廃水貯溜槽18内に
流入し、廃水貯溜槽18の反対側の側面上部に下流側排
水路15が連通している。したがって、廃水貯溜槽18
内には、上流側排水路15と下流側排水路15の連通位
置の高低差に対応して廃水が貯溜される。
【0036】廃水貯溜槽18内には、仕切部材19、2
0が配設されており、廃水貯溜槽18内は、これらの仕
切部材19、20により一部連通した状態で浮上経路1
8a、第1排水経路18b及び第2排水経路18cに仕
切られている。
【0037】したがって、上流側排水路15から廃水貯
溜槽18に流入した廃水は、図2中矢印で示すように、
浮上経路18a、第1廃水経路18へ及び第2廃水経路
18cを順次流れて、下流側排水路15へ流出する。
【0038】浮上経路18aには、所定の間隔をあけて
一対の電極21a、21bが配設されており、当該電極
21a、21bには、図外の電源部から所定の電荷が印
加・供給される。この電極21a、21bには、直流が
供給されてもよいし、交流が供給されてもよいが、交流
を印加する方が、電極の電食及びガスの発生を防止する
上で好適である。また、電極21a、21bへの電荷の
印加・供給は、食器洗浄装置10内に組み込まれた図外
の通電制御回路により制御され、後述するように、通電
制御回路は、電極21a、21bへの通電を、油分を分
離する必要のある期間のみ通電するように制御する。
【0039】電極21a、21bは、浮上経路18a内
を流れる洗浄廃水中に含まれている油粒子を凝集・粗大
化して、浮上させる。
【0040】すなわち、廃水中に含まれる油粒子は、洗
浄廃水との界面に電気二重層に起因するゼーター電位を
有しており、このゼーター電位のクーロン力による反発
力によって、油粒子同士が反発しあいながら洗浄廃水中
に分散浮遊している。電極21a、21bは、この油粒
子をクーロン力で吸引して、油粒子の電位を中和し、電
位の中和された油粒子は、油粒子間に自然力として働い
ている粒子間引力により互いに引き合って、凝集・粗大
化して洗浄廃水との比重差で、図2中、○で表示するよ
うに、浮上する。
【0041】廃水貯溜槽18内の浮上経路18a及び第
1排水経路18bの上部には、箱状に形成された浮上油
受け部22が配設されており、浮上油受け部22は、仕
切部材20に固定されている。廃水貯溜槽18の浮上経
路18の上部内壁面と浮上油受け部22との間には、所
定の油浮上空間23を有しており、上記電極21a、2
1bにより凝集・粗大化された油分24(図2中、点々
のパターンで表示)が油浮上空間23に浮上して、浮上
油受け部22に流入する。
【0042】浮上油受け部22には、液体吸収材25が
セットされており、液体吸収材25は、浮上油受け部2
2に流入した油分24を吸収する。液体吸収材25は、
油分24を吸着するものであれば、どのようなものでも
よく、例えば、古新聞や古紙等を利用することができ
る。
【0043】浮上油受け部22の上部の廃水貯溜槽18
には、図示しないが所定の開口が形成されており、この
開口は、開閉可能な蓋26により閉止されている。
【0044】したがって、液体吸収材25の交換及び浮
上油受け部22の清掃を、蓋26を開けて、容易に行う
ことができる。
【0045】次に、本実施の形態の作用を説明する。
【0046】食器洗浄装置10は、排水路に設けた油分
離部17により洗浄廃水中に含まれる油分を凝集・粗大
化させて浮上分離収納するものである。
【0047】すなわち、食器洗浄装置10は、洗浄槽1
1内の食器かご12に食器13がセットされ、必要に応
じて洗剤が投入されて、運転開始の操作が行われると、
所定量の洗浄水が洗浄水導入路14から導入され、洗浄
水噴射ノズル16から食器13に噴射されて、洗浄処理
が開始される。
【0048】所定の洗浄処理が完了すると、食器洗浄装
置10は、食器13等から洗い落とされた汚れを含む洗
浄廃水を、洗浄槽11から排水路15に排出され、この
排水路15に設けられている油分離部17で油粒子を凝
集・粗大化させて油分24として浮上分離収納した後、
下流側排水路15から台所の流し等に排出させる。
【0049】すなわち、この洗浄処理時に発生した洗浄
廃水が排出されるときには、食器洗浄装置10は、上記
通電制御部により電極21a、21bに電極を通電し、
廃水貯溜槽18の浮上経路18aに流入した洗浄廃水
は、上述のように、その洗浄廃水中の油粒子が電極21
a、21bに引かれて中和されることにより、凝集・粗
大化して、油分24として油浮上空間23に浮上する。
【0050】このとき、電極21a、21bに交流を印
加することにより、電極21a、21bの電食やガスの
発生を防止することができ、適切、かつ、安全に排水中
の油粒子を凝集・粗大化することができる。
【0051】油浮上空間23に浮上した油分24は、浮
上油受け部22に流入し、浮上油受け部22にセットさ
れている液体吸収材25に吸着されて、洗浄廃水から油
分24が分離収納される。
【0052】したがって、洗浄処理時に食器13に付着
していた油粒子を油分24として凝集・粗大化して、適
切に、かつ、効率的に分離し、浮上油受け部22の液体
吸着材24に付着収納することができる。
【0053】そして、浮上油受け部22に流入して、液
体吸収材25に吸着された油分24は、蓋26を開い
て、液体吸収材25を交換し、また、浮上油受け部22
を清掃することにより、除去することができる。
【0054】油分24の分離された廃水は、第1排水経
路18b及び第2排水経路18cを経由して、下流側排
水路15から排出される。
【0055】次に、再度、洗浄水が洗浄水導入路5から
洗浄槽11に導入され、洗浄水噴射ノズル16から洗浄
水を食器13に噴射して、上記洗浄処理で付着した洗剤
や残采をすすぐためのすすぎ処理を所定時間行った後、
再度排水処理を行う。
【0056】この排水処理における廃水は、排水路15
の途中に設けられた油分離部17を介して排出される。
【0057】上記すすぎ処理を所定回数繰り返すことに
より、食器13の洗浄が完了し、必要に応じて、食器1
3に付着した水分を温風等により乾燥させる乾燥処理を
行う。
【0058】上記すすぎ処理において発生した廃水が排
出されるときには、電極21a、21bへの通電を行っ
てもよいが、本実施の形態においては、すすぎ処理にお
いて発生した洗浄廃水の排出時には、電極21a、21
bへの通電を停止する。
【0059】すなわち、食器13に付着していた油分2
4は、洗浄処理時に洗い落とされ、洗浄処理時の廃水中
にほとんど含まれており、すすぎ処理においては、洗浄
処理時に食器13に残った洗剤等をすすぎ流すため、廃
水中には、ほとんど油分24が含まれていないので、電
極21a、21bによる油粒子の凝集・粗大化が必要な
いからである。このように、すすぎ処理における排水時
に電極21a、21bへの通電を停止すると、消費電力
を削減することができるとともに、電極21a、21b
の寿命を長くすることができる。
【0060】なお、このすすぎ処理は、上述のように、
複数回繰り返し行われるが、最初のすすぎ処理の排水時
には、上記電極21a、21bへの通電を行うようにし
てもよい。
【0061】すなわち、1回目のすすぎ処理時には、洗
浄処理のときに付着した洗剤等の中に、油分24が含ま
れていることがあり、この油分24を電極21a、21
bにより凝集・粗大化して、除去することができるから
である。
【0062】このように、本実施の形態の食器洗浄装置
10においては、少なくとも洗浄処理で発生した排水中
の油分24を凝集・粗大化して、除去することができ、
食器洗浄装置10からの排水を適切に清浄化することが
できる。その結果、食器洗浄装置10から排出される油
分24をふくんだ排水による環境汚染(水質汚染)を防
止することができ、環境に良好な食器洗浄装置10を提
供することができる。
【0063】図3は、本発明の食器洗浄装置の第2の実
施の形態を適用した食器洗浄装置の油分離部を示す図で
あり、本実施の形態は、食器洗浄装置の排水路に、洗浄
廃水中に含まれる油分を凝集・粗大化させて、吸着除去
する油分離部を設けたもので、請求項2及び請求項3に
対応するものである。
【0064】なお、本実施の形態は、上記第1の実施の
形態と同様の食器洗浄装置に適用したものであり、上記
食器洗浄装置10及びその油分離部と同様の構成部分に
は、同一の符号を付して、その詳細な説明を省略する。
【0065】図3において、油分離部30は、食器洗浄
装置10の排水路15の途中に配設され、上流側排水路
15と下流側排水路15の連通する廃水貯溜槽31を備
えている。廃水貯溜槽31には、上流側排水路15が一
方側の側面下端部に連通し、下流側排水路15が他方側
の側面上部に連通している。したがって、廃水貯溜槽3
1内には、上流側排水路15と下流側排水路15の連通
位置の高低差に対応して廃水が貯溜される。
【0066】廃水貯溜槽31は、その内部に、上記第1
の実施の形態と同様の一対の電極21a、21bが配設
されており、また、下流側排水路15の連通口部分に
は、油分吸着材32が配設されている。この油分吸着材
32は、油のみをすばやく吸着する素材、例えば、多孔
質性のある天然樹皮を撥水加工したものが用いられてい
る。
【0067】また、廃水貯溜槽31の上面には、図示し
ないが所定の大きさの開口が形成されており、該開口
は、開閉可能な蓋33により閉止されている。
【0068】本実施の形態においては、食器洗浄装置1
0からの廃水は、図3中矢印で示すように、上流側排水
路15から廃水貯溜槽31内に流入し、電極21a、2
1bの間を通って、下流側排水路15から流出する。
【0069】そして、上記洗浄処理で発生した洗浄廃水
の処理時には、電極21a、21bに通電し、廃水中に
含まれる油粒子を凝集・粗大化して、油分24として浮
上させる。浮上した油分24は、廃水の上面近くを下流
側排水路15方向に流れるが、下流側排水路15の開口
部近くには、油分吸着材32が配設されているため、油
分24は、油分吸着材32に付着し、廃水と分離24さ
れる。
【0070】その結果、廃水貯溜槽31から下流側排水
路15には、油分24の分離された清浄な廃水が流出
し、食器洗浄装置10の洗浄による洗浄廃水を清浄化し
て、排出することができ、環境汚染(水質汚染)を防止
することができる。
【0071】また、上記すすぎ処理で発生した廃水の処
理時においては、上記実施の形態の場合と同様に、必要
に応じて、電極21a、21bへの通電を行い、また、
電極21a、21bへの通電を停止して、食器洗浄装置
10からの廃水を油分離部30を介して排出する。
【0072】そして、適当な時期に、蓋33を開けて、
油分吸着材32を交換することにより、適切な油分24
の吸着を行いつつ、良好を排水性能を確保することがで
きる。
【0073】図4は、本発明の食器洗浄装置の第3の実
施の形態を適用した食器洗浄装置を示す図であり、本実
施の形態は、排水路を2系統有するもので、請求項4及
び請求項5に対応するものである。
【0074】なお、本実施の形態は、上記第1の実施の
形態及び第2の実施の形態と同様の食器洗浄装置に適用
したものであり、上記食器洗浄装置10と同様の構成部
分には、同一の符号を付して、その詳細な説明を省略す
る。
【0075】図4において、食器洗浄装置40は、洗浄
槽41に洗浄水導入路14と2本の排水路15、42が
接続されており、洗浄槽41は、上記第1の実施の形態
の洗浄槽11と同様のものである。
【0076】排水路15の途中には、上記第1の実施の
形態あるいは第2の実施の形態と同様の油分離部43が
配設されており、排水路(第2の排水路)42には、油
分離部は、設けられていない。したがって、排水路42
は、油分離部43のような廃水の排出の抵抗になる部分
がなく、廃水は、スムースに排出される。
【0077】食器洗浄装置40は、図示しないが、排水
路15と排水路42とを切り換える排水路選択部(排水
路選択手段)を備えており、排水路選択部は、所定のタ
イミングで排水路15と排水路42とを切り換えて選択
することにより、排水性能を確保しつつ、排水中の油分
24(図2及び図3参照)の除去を適切に行う。
【0078】本実施の形態においては、上記洗浄処理で
発生した廃水の排出時には、排水路15を選択して、上
述のように、油分離部43で廃水中の油分を凝集・粗大
化させた後、浮上分離収納、あるいは、浮上吸着するこ
とにより、廃水中の油分24を除去して、排出する。
【0079】また、すすぎ処理で発生した廃水の排出時
には、排水路42を選択して、スムースな排水を行う。
【0080】したがって、適切に廃水中の油分24を除
去して排水することができるとともに、油分24の除去
の必要でない廃水をスムースに排出することができ、環
境汚染を適切に防止しつつ、食器洗浄装置40の利用性
を向上させることができる。
【0081】なお、一回目のすすぎ処理で発生した排水
の排出時には、排水路15を選択するようにしてもよ
い。このようにすると、より一層適切に廃水中の油分2
4を除去することができる。
【0082】以上、本発明者によってなされた発明を好
適な実施の形態に基づき具体的に説明したが、本発明は
上記のものに限定されるものではなく、その要旨を逸脱
しない範囲で種々変更可能であることはいうまでもな
い。
【0083】例えば、上記第2の実施の形態において
は、廃水貯溜槽31内に仕切板を設けていないが、上記
第1の実施の形態の場合と同様に、少なくとも、電極2
1a、21b部分を廃水が通過し易くする仕切板を設け
てもよい。
【0084】
【発明の効果】請求項1記載の発明の食器洗浄装置によ
れば、洗浄廃水中に含まれる油分を浮上させて分離収納
することができ、洗浄廃水を清浄化して排出することが
できる。その結果、環境汚染(水質汚染)を防止するこ
とのできる環境に良好な食器洗浄装置を提供することが
できる。
【0085】請求項2記載の発明の食器洗浄装置によれ
ば、洗浄廃水中に含まれる油分を吸着することができ、
洗浄廃水を清浄化して排出することができる。その結
果、環境汚染(水質汚染)を防止することのできる環境
に良好な食器洗浄装置を提供することができる。
【0086】請求項3記載の発明の食器洗浄装置によれ
ば、洗浄廃水中の油粒子を凝集・粗大化して、分離収納
あるいは吸着することができ、洗浄廃水中の油分をより
一層効率的に除去することができる。
【0087】請求項4記載の発明の食器洗浄装置によれ
ば、洗浄廃水が油分を含んでいない場合等などは、油分
離手段を通過しない第2の排水路により排水させ、油分
を含んでいる洗浄廃水のときには、上記油分離手段の配
設された上記排水路に洗浄廃水を排出して、油分を分離
することができ、排水性能を確保しつつ、適切に洗浄排
水を浄化することができる。
【0088】請求項5記載の発明の食器洗浄装置によれ
ば、自動的に排水路を切り換えて、洗浄廃水から油分を
適切に分離して排出することができるとともに、排水性
能を向上させることができ、環境に良好な食器洗浄装置
の利用性を向上させることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の食器洗浄装置の第1の実施の形態を適
用した食器洗浄装置の概略正面断面図。
【図2】図1の油分離部の正面断面図。
【図3】本発明の食器洗浄装置の第2の実施の形態を適
用した食器洗浄装置の油分離部の正面断面図。
【図4】本発明の食器洗浄装置の第3の実施の形態を適
用した食器洗浄装置の正面図。
【図5】従来の食器洗浄装置の正面断面図。
【符号の説明】
10、40 食器洗浄装置 11、41 洗浄槽 12 食器かご 13 食器 14 洗浄水導入路 15、42 排水路 16 洗浄水噴射ノズル 17、30、43 油分離部 18、31 廃水貯溜槽 18a 浮上経路 18b 第1排水経路 18c 第2排水経路 19、20 仕切部材 21a、21b 電極 22 浮上油受け部 23 油浮上空間 24 油分 25 液体吸収材 26、33 蓋 32 油分吸着材

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】洗浄槽内に収納された食器を、少なくとも
    洗浄処理及びすすぎ処理を行うことにより洗浄して、排
    水処理により前記洗浄槽内の洗浄廃水を排水路を介し
    て、外部に排出する食器洗浄装置において、 前記排水路の途中に、所定の容積を有し、流入口から前
    記排水路の前記洗浄廃水が流入し、流入した前記洗浄廃
    水を所定量貯溜した後、排水口から前記排水路の下流に
    排出する廃水貯溜槽と、 前記廃水貯溜槽の上部に前記廃水貯溜槽内に貯溜される
    前記洗浄廃水の上部に浮上する前記洗浄廃水の油分を分
    離収納する浮上油受け部と、 を備えた油分離手段を設けたことを特徴とする食器洗浄
    装置。
  2. 【請求項2】洗浄槽内に収納された食器を、少なくとも
    洗浄処理及びすすぎ処理を行うことにより洗浄して、排
    水処理により前記洗浄槽内の洗浄廃水を排水路を介し
    て、外部に排出する食器洗浄装置において、 前記排水路の途中に、所定の容積を有し、流入口から前
    記排水路の前記洗浄廃水が流入し、流入した前記洗浄廃
    水を所定量貯溜した後、排水口から前記排水路の下流に
    排出する廃水貯溜槽と、 前記排水口から排水される前記洗浄廃水中に含まれる油
    分を吸着する油分吸着材と、 を備えた油分離手段を設けたことを特徴とする食器洗浄
    装置。
  3. 【請求項3】前記油分離手段は、 前記廃水貯溜槽の前記貯溜される前記洗浄廃水中に配設
    され所定電荷の印加される一対の電極と、 少なくとも前記すすぎ処理において発生した前記洗浄廃
    水の前記排水処理時においては、前記電極への電荷の印
    加を停止する通電制御部と、 を備えたことを特徴とする請求項1または請求項2記載
    の食器洗浄装置。
  4. 【請求項4】前記食器洗浄装置は、 前記油分離手段を通過しない第2の排水路を、さらに備
    えたことを特徴とする請求項1から請求項3のいずれか
    に記載の食器洗浄装置。
  5. 【請求項5】前記食器洗浄装置は、 前記洗浄処理時の前記洗浄廃水を前記油分離手段の配設
    された前記排水路を通過させて排出させ、前記すすぎ処
    理時の前記洗浄廃水を前記第2の排水路を通過させて排
    出させる排水路選択手段を備えたことを特徴とする請求
    項4記載の食器洗浄装置。
JP35092895A 1995-12-25 1995-12-25 食器洗浄装置 Pending JPH09173270A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP35092895A JPH09173270A (ja) 1995-12-25 1995-12-25 食器洗浄装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP35092895A JPH09173270A (ja) 1995-12-25 1995-12-25 食器洗浄装置

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH09173270A true JPH09173270A (ja) 1997-07-08

Family

ID=18413868

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP35092895A Pending JPH09173270A (ja) 1995-12-25 1995-12-25 食器洗浄装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH09173270A (ja)

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2008168026A (ja) * 2007-01-15 2008-07-24 Matsushita Electric Ind Co Ltd 食器洗い機
CN105816130A (zh) * 2016-04-21 2016-08-03 刁俊起 一种去浮油浮物超声波清洗水槽
US20210113052A1 (en) * 2018-04-19 2021-04-22 Haohang CHEN Dishwasher filter device based on micro-nano aeration

Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2008168026A (ja) * 2007-01-15 2008-07-24 Matsushita Electric Ind Co Ltd 食器洗い機
CN105816130A (zh) * 2016-04-21 2016-08-03 刁俊起 一种去浮油浮物超声波清洗水槽
CN105816130B (zh) * 2016-04-21 2018-09-14 刁俊起 一种去浮油浮物超声波清洗水槽
US20210113052A1 (en) * 2018-04-19 2021-04-22 Haohang CHEN Dishwasher filter device based on micro-nano aeration

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP4835395B2 (ja) 食器洗い機
KR100601029B1 (ko) 자체 세척기능을 가진 건습식 복합 공기청정기
KR101867373B1 (ko) 집진판 세정 장치 및 이를 구비한 습식 전기집진기
KR100876198B1 (ko) 다중세척장치가 적용된 여과장치
KR200341199Y1 (ko) 이온 용출 유닛 및 이를 탑재한 기기
JPH09173270A (ja) 食器洗浄装置
JP2001079293A (ja) 洗濯機
JP4830863B2 (ja) 食器洗い機
KR20040053010A (ko) 슬러지 부상배출 초음파세척기
JP2004033939A (ja) 空気清浄器
JP2001238845A (ja) 食器洗浄機
CN211381175U (zh) 一种去除水面油污装置
JPH10314716A (ja) 汚水浄化装置及び汚水浄化システム
WO2010134175A1 (ja) 汚水処理装置
CN110255788A (zh) 一种垃圾分拣预处理系统
CN215975273U (zh) 一种截排污缓水沉积装置
JPH11221593A (ja) 排水等浄化装置
KR100556169B1 (ko) 이온 용출 유닛, 이온 용출 유닛을 탑재한 기기 및 이온용출 유닛을 탑재한 세탁기
JPH09271730A (ja) 洗浄水浄化装置
JP3217487B2 (ja) 浴槽湯の清浄化装置
CN217921556U (zh) 水油分离池及厨房设备
CN210286991U (zh) 一种便于清洗废水处理的造纸设备
KR20190080421A (ko) 공기청정기
CN219183492U (zh) 一种食材清洗机
KR100390189B1 (ko) 여과지의역세척수배출장치