JPH0917287A - 車両用レバースイッチおよびその製造方法 - Google Patents

車両用レバースイッチおよびその製造方法

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JPH0917287A
JPH0917287A JP20455396A JP20455396A JPH0917287A JP H0917287 A JPH0917287 A JP H0917287A JP 20455396 A JP20455396 A JP 20455396A JP 20455396 A JP20455396 A JP 20455396A JP H0917287 A JPH0917287 A JP H0917287A
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Masaki Konya
雅樹 紺谷
Katsuya Saito
克也 斉藤
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Matsushita Electric Industrial Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 操作レバーのノブに切換スイッチ機構を内蔵
した車両用レバースイッチに関し、部品点数の削減によ
る小型化、コストダウンおよび組立作業時間の短縮を図
ることを目的とするものである。 【解決手段】 ホルダ3の同一底面上の一方に端子2
3,24を、他方に節度山部3bを形成するとともに、
対向するロータ4に端子23.24と対応する箇所に可
動コンタクト5を設け、節度山部3bに対応する箇所に
鋼球6とスプリング7とを設けた構成により、従来必要
としていた節度板を廃止し、部品点数の削減および組立
作業時間の短縮を図ることができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、操作レバーのノブ
に切換スイッチ機構を内蔵した車両用レバースイッチお
よびその製造方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】図6,図7は、従来の車両用レバースイ
ッチの構成を示すものであり、図6は側断面図、図7は
分解斜視図であり、同図において、41は操作レバーと
なるノブベースで、その軸42が回動不能に嵌合固定さ
れている。43はホルダで、その底面の基板43a上の
全周に渡って端子51,52が装着され、軸42に嵌合
されている。45はロータでその一端には環状の可動コ
ンタクト44が固定され、また他の一端には回転操作時
の節度感を得るために鋼球46とスプリング47とが穴
45aに挿入されている。そしてこのロータ45は軸4
2に回動可能に取りつけられている。
【0003】48は節度板で軸42に回動不能に嵌合固
定されている。そして節度板48に凹凸状の節度山部4
8aをロータ45との組合せ側に形成することでロータ
45の回動操作により節度感が得られるようになってい
る。節度板48の上方には、節度板48が軸42の上部
方向へ抜けるのを防止するため、軸42に設けられた溝
42aに係止するリング状の止め輪49aが装着されて
いる。50はロータ45に回転操作を伝達する可動ノブ
で、その内周面でロータ45と嵌合固定されている。
【0004】さらに可動ノブ50の上方には、軸42を
収納するキャップ55が設けられ、ピン56により軸4
2と固定されている。また、軸42の下端近傍には軸4
2がノブベース41から抜けるのを防止するための止め
輪49bが装着されている。そしてノブベース41の開
口部を閉じるようにカバー54が被せられ、ビス53に
よりノブベース41にビス止めされた構成となってい
る。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら上記従来
の構成の車両用レバースイッチでは、構成部品点数が多
くて組立作業時間が長いこと、ホルダ43、可動コンタ
クト44、ロータ45、節度板48等が積み上げられて
組み立てられる構成であるために小型化が難しいこと、
あるいは軸42の上部方向にスペースの余裕がないた
め、軸42上部に第2、第3のスイッチユニットを設け
ることができず、多機能化が難しい等の問題があった。
【0006】本発明は上記従来の課題を解決しようとす
るもので、構成部品点数の削減により小型化並びに組立
作業時間の短縮が図れ、多機能化が可能な車両用レバー
スイッチおよびその製造方法を提供することを目的とす
るものである。
【0007】
【課題を解決するための手段】この課題を解決するため
に本発明の車両用レバースイッチは、ホルダの同一底面
の少なくとも一方に端子を、他方に節度山部を形成する
とともに、対向するロータにホルダの端子と対応する箇
所に可動コンタクトを設け、節度山部に対応する箇所の
穴にスプリングとボールまたはピン等からなる節度発生
部材を挿入することにより、スイッチ機構と節度機構を
備えたスイッチユニットとして独立した構成としたもの
である。
【0008】この本発明により、ホルダの同一底面にス
イッチの切換操作を行う端子と節度感を得るための節度
山部を形成することによって従来の節度板が廃止可能と
なり、部品点数の削減によるコスト低減および組立作業
時間の短縮、またスイッチユニットとして組み立てるこ
とができるために組み立てやすくなり、さらに操作レバ
ースイッチの内部スペースの余裕拡大に伴う有効活用を
容易にすることができるものである。
【0009】
【発明の実施の形態】本発明の請求項1に記載の発明
は、操作レバーとなるノブベースと、このノブベースと
嵌合固定された軸と、同一底面における少なくとも一方
にスイッチの切換操作を行う端子を他方に回転操作時の
節度感を発生する節度山部を形成し前記軸に固定された
ホルダと、回転操作により前記端子の間を選択的に接続
する可動コンタクトおよび前記節度山部に接する節度発
生部材を有するロータと、このロータと嵌合され回転操
作可能な可動ノブとを備えた車両用レバースイッチとし
たものであり、従来必要であった節度板を無くし、部品
点数の削減と組立て作業性の向上によるコストダウンが
図れるという作用を有する。
【0010】請求項2に記載の発明は、操作レバーとな
るノブベースと、このノブベースと嵌合固定された軸
と、同一底面における少なくとも一方に印刷抵抗体を他
方に回転操作時の節度感を発生する節度山部を形成し前
記軸に固定されたホルダと、回転操作により前記印刷抵
抗体とで抵抗値を可変させる可動コンタクトおよび前記
節度山部に接する節度発生部材を有するロータと、この
ロータと嵌合され回転操作可能な可動ノブとを備えた車
両用レバースイッチとしたものであり、請求項1による
作用と同様の作用を有する。
【0011】請求項3に記載の発明は、請求項1もしく
は2記載の発明において、ホルダにロータを組み込んで
スイッチ機構と節度機構を備えたスイッチユニット部を
組み立て、このユニット化されたスイッチユニット部を
操作レバーとなるベースに嵌合固定される軸に装着した
後、このスイッチユニット部のロータを回転操作する可
動ノブをロータに嵌合して組み立てを行うようにしたも
のであり、部品点数を削減してスイッチユニットとして
組み立てることができるために組立作業性を向上させる
ことができるという作用を有する。
【0012】以下、本発明の実施の形態における車両用
レバースイッチについて図面を用いて説明する。
【0013】(実施の形態1)図1は第1の実施の形態
における車両用レバースイッチの側断面図、図2はその
分解斜視図である。
【0014】同図において、1は自動車用のウインカ用
スイッチ装置(図示せず)を操作する操作レバーとなる
ノブベースであり、中央部に係止用突部21aを備えた
筒状の穴21がある。2は軸で、下方に設けられた割り
溝20aがノブベース1の穴21内部の突部21aに挿
入固定されている。さらに軸2には、軸方向の抜け防止
用の溝19a,19bが、また先端から中央にかけ軸方
向に延びる割り溝20bが形成されている。3はホルダ
で、軸2の係止突部22に切欠き部3aを係合させるこ
とによって回転しないように装着可能な構造となってい
る。ホルダ3において、その同一底面(基板面)の一方
には例えば扇状をなす1個の端子23とさらに内周に環
状の端子24とがインサート成形等にて設置されるとと
もに、相対する他方には、凸部および凹部を有する曲面
山形からなる節度山部3bが形成されている。
【0015】4は円板形状の一部分が扇状に切欠かれた
切欠き部4dを設けた回転操作時にホルダ3の壁面3c
に当接して回転ストッパとなりうる構造のロータであ
る。
【0016】このロータ4には、ホルダ3に向かい合う
端面上の一方にホルダ3上の端子23,24に弾性力で
接触可能なように例えばリン青銅製で略弓形状の可動コ
ンタクト5が設けられている。この可動コンタクト5は
5ヶ所の切起こし部5a,5bを有し、その根本がロー
タ4の保持用の角穴4aと位置決めおよび熱かしめ固定
用突起4bに固定されている。またロータ4には、可動
コンタクト5に相対する他方に節度発生部材である1個
の鋼球6および1個のスプリング7の挿入穴4cを形成
している。このロータ4と鋼球6とスプリング7と可動
コンタクト5とホルダ3とを組み合わせることにより、
ホルダ3の外周に設けた2ヶ所の弾性爪3dがロータ4
の外周面に係合してユニット化した第1のスイッチユニ
ット部25を構成するようになっている。
【0017】なお鋼球6とは、樹脂製であってもよく、
また先端部が半球状のピンでも可能であり、ロータ4お
よびホルダ3の構成は逆に構成しても可能である。
【0018】次に、第1のスイッチユニット部25を軸
2に挿入し、軸2の係止突部22とホルダ3の切欠き部
3aとを係合させた後、抜け防止のためにリング状の止
め輪9bを軸2の溝19bに係合して固定する。8は内
周部に係合用凹部8aを備えた可動ノブで、この係合用
凹部8aがロータ4の外周凸部4eに嵌合固定される。
このように第1のスイッチユニット部25を固定した軸
2をその溝部20aをノブベース1の穴21に設けた凸
部21aに挿入し、軸2の溝19aにリング状の止め輪
9aを係合して固定させる。そして、ノブベース1の開
口部にカバー26を被せてビス27で固定し、さらに軸
2を収納するようにキャップ28を被せてピン29で止
めた構成となっている。
【0019】次に、上記実施の形態の動作について説明
する。上記実施の形態で、切換回路が1回路の第1のス
イッチユニット部25のロータ4が可動ノブ8の回転操
作に連動して回動することにより、鋼球6がスプリング
7の圧力でホルダ3上の節度山部3bを乗り越えて節度
感をもたらし、ロータ4の扇状の切欠き部4dがホルダ
3に形成された壁面3cに当接してストップする。同時
に図3(a),(b)に示すようにロータ4に固定され
た可動コンタクト5の2本からなる切起こし部5bがホ
ルダ3の環状の端子24と常時接触状態にあり、また、
図3(a)に示すように、3本からなる切起こし部5a
がホルダ3上の端子23が存在しない絶縁性の樹脂部に
接触したスイッチ切りの状態から、図3(b)に示すよ
うに、切起こし部5aがホルダ3上の扇状をなす端子2
3に接触したスイッチ入りの状態に切換わることでラン
プが点灯される。また逆回転操作を行うと上記動作の逆
動作が行われ、ランプが消灯される。
【0020】このようにホルダ3に端子23,24と節
度山部3bを同一底面上に設けることにより、従来必要
としていた節度板を廃止でき、なおかつスイッチの機能
を従来と同様に満足することができると共に、第1のス
イッチユニット部25を独立して組み立てることができ
るので作業性が向上するという利点が得られる。
【0021】なお、上記実施の形態においてはホルダ3
に節度山部3bを一体成形で構成しているが、回転操作
時の節度感を向上させるため、節度山部3bの材質をホ
ルダ3の材質とは異なったものを使用しなければならな
い場合、または複数の操作角度や操作荷重をバリエーシ
ョンとして対応しなければならない場合においては、図
4に示すように節度山部を異材質でまたは異形状で別ピ
ースとしたプレート30にて組立て時に嵌合させること
も可能である。
【0022】(実施の形態2)図5は本発明の第2の実
施の形態を示すものであり、これは上記第1の実施の形
態の第1のスイッチユニット部25におけるホルダ3の
端子23,24の代わりに、印刷抵抗体33を形成した
抵抗体基板31を装着し、可動コンタクト5との接触に
よって抵抗変化を可能にする可変抵抗器ユニット32と
したものである。この構成においても従来ロータの上部
に必要としていた節度板が不要となり、部品点数削減に
伴うコストダウン、組立時間の短縮、また操作レバー内
の空きスペース確保が可能となる等の上記実施例1と同
様の効果を有する。
【0023】
【発明の効果】本発明は、上記説明より明らかなよう
に、ホルダの同一底面上に端子と節度山部とを形成する
ことにより、従来必要としていた節度板を廃止すること
ができ、部品点数の削減によるコストダウンおよび組立
作業時間の短縮とスイッチユニットとして組み立てるこ
とができるために組み立てやすくなり、自動組立機によ
る大量生産が可能となり、低コストで品質が安定する等
の効果を有するとともに、またスイッチユニットのコン
パクト化によって多機能化する車両用レバースイッチに
おいて、余裕ができたスペースに第2,第3のスイッチ
ユニットを容易に構成させることができるという効果も
有するものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施の形態における車両用レバ
ースイッチの側断面図
【図2】同車両用レバースイッチの分解斜視図
【図3】(a)は同車両用レバースイッチの第1のスイ
ッチユニット部におけるスイッチ切りの状態を示す要部
平面図 (b)は同スイッチ入りの状態を示す要部平面図
【図4】同車両用レバースイッチにおける第1のスイッ
チユニット部の節度山部を別ピースにした例の要部分解
斜視図
【図5】本発明の第2の実施の形態における車両用レバ
ースイッチの側断面図
【図6】従来の車両用レバースイッチの側断面図
【図7】同車両用レバースイッチの分解斜視図
【符号の説明】
1 ノブベース 2 軸 3 ホルダ 3b 節度山部 4 ロータ 5 可動コンタクト 6 鋼球(節度発生部材) 7 スプリング(節度発生部材) 8 可動ノブ 9a,9b 止め輪 23,24 端子 31 抵抗体基板 33 印刷抵抗体

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 操作レバーとなるノブベースと、このノ
    ブベースと嵌合固定された軸と、同一底面における少な
    くとも一方にスイッチの切換操作を行う端子を他方に回
    転操作時の節度感を発生する節度山部を形成し前記軸に
    固定されたホルダと、回転操作により前記端子の間を選
    択的に接続する可動コンタクトおよび前記節度山部に接
    する節度発生部材を有するロータと、このロータと嵌合
    され回転操作可能な可動ノブとを備えた車両用レバース
    イッチ。
  2. 【請求項2】 操作レバーとなるノブベースと、このノ
    ブベースと嵌合固定された軸と、同一底面における少な
    くとも一方に印刷抵抗体を他方に回転操作時の節度感を
    発生する節度山部を形成し前記軸に固定されたホルダ
    と、回転操作により前記印刷抵抗体とで抵抗値を可変さ
    せる可動コンタクトおよび前記節度山部に接する節度発
    生部材を有するロータと、このロータと嵌合され回転操
    作可能な可動ノブとを備えた車両用レバースイッチ。
  3. 【請求項3】 ホルダにロータを組み込んでスイッチ機
    構と節度機構を備えたスイッチユニット部を組み立て、
    このユニット化されたスイッチユニット部を操作レバー
    となるベースに嵌合固定される軸に装着した後、このス
    イッチユニット部のロータを回転操作する可動ノブをロ
    ータに嵌合して組み立てを行うようにした請求項1もし
    くは2記載の車両用レバースイッチの製造方法。
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR101521430B1 (ko) * 2013-12-24 2015-05-19 주식회사 대동 차량의 스크롤 스위치 노브
CN105914082A (zh) * 2015-02-25 2016-08-31 株式会社东海理化电机制作所 开关装置
WO2019111537A1 (ja) * 2017-12-08 2019-06-13 パナソニックIpマネジメント株式会社 レバースイッチ装置

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