JPH09172445A - バスシステムの電源装置 - Google Patents

バスシステムの電源装置

Info

Publication number
JPH09172445A
JPH09172445A JP7333403A JP33340395A JPH09172445A JP H09172445 A JPH09172445 A JP H09172445A JP 7333403 A JP7333403 A JP 7333403A JP 33340395 A JP33340395 A JP 33340395A JP H09172445 A JPH09172445 A JP H09172445A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
voltage
power supply
supply device
circuit
operational amplifier
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP7333403A
Other languages
English (en)
Other versions
JP3175569B2 (ja
Inventor
Shunsuke Hayashi
俊介 林
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Yokogawa Electric Corp
Original Assignee
Yokogawa Electric Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Yokogawa Electric Corp filed Critical Yokogawa Electric Corp
Priority to JP33340395A priority Critical patent/JP3175569B2/ja
Publication of JPH09172445A publication Critical patent/JPH09172445A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3175569B2 publication Critical patent/JP3175569B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Continuous-Control Power Sources That Use Transistors (AREA)
  • Dc Digital Transmission (AREA)
  • Small-Scale Networks (AREA)
  • Power Sources (AREA)

Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【課題】 出力電圧の低下を抑制し、回路の大型化を防
止したフィールドバス通信の物理層規約を満たすバスシ
ステムの電源装置を実現する。 【解決手段】 ドライブトランジスタTrの他端にか
かる電圧Vmを演算増幅器Aの負側入力端子にフィー
ドバックする。演算増幅器は、ドライブトランジスタの
他端にかかる電圧が分圧回路1で取り出した電圧Vpと
等しくなるようにドライブトランジスタの駆動を制御す
る。また、電圧制御用演算増幅器が基準電圧を制御し、
交流出力電圧の平均値が直流出力電圧と等しくなるよう
に制御する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、電力と通信信号を
同一のバスを用いて伝送するバスシステムに用いられる
バスシステムの電源装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】電力と通信信号を同一のバスを用いて伝
送するバスシステムでは、バスに電力を供給する電源装
置の出力インピーダンスが所定の値以上である必要があ
る。これは、通信キャリアの周波数付近において電源装
置の出力インピーダンスが低いと、通信キャリアの振幅
が小さくなることから、通信キャリアの減衰を招き、通
信距離を長くできなくなるためである。
【0003】プラント制御システムにはフィールドバス
が引かれている。フィールドバスは、プラントを制御す
る制御ステーションと、プラントに存在するセンサ、バ
ルブ等をつなぐバスである。フィールドバスには、電力
と通信信号を同一のバスで伝送するものがある。フィー
ルドバスに接続されたセンサ等のデバイスは、バスから
一定の直流電流を受けて回路動作をするためのエネルギ
ーを得るとともに、直流電流の上に通信キャリアの周波
数になった交流成分を重畳することによって送信動作を
行う。フィールドバス通信の物理層規約では、ターミネ
ータを含む系でのインピーダンスが、50Hz〜39k
Hzの範囲において、おおむね50Ω±10Ωとなるよ
うに規定されている。
【0004】ターミネータのインピーダンス分を差し引
くと、電源装置に求められる出力インピーダンスは、図
15に示すように、通信キャリアの周波数が50Hz〜
1.6kHzの範囲では約50Ωで一定であり、1.6
kHz〜39kHzの範囲では周波数に1次比例して増
加する特性となる。図15のMの範囲が出力インピーダ
ンスが規定される範囲である。図15のグラフは、縦軸
に出力インピーダンス、横軸に通信キャリアの周波数を
とっている。縦軸、横軸とも対数目盛になっている。以
下、出力インピーダンスを示すグラフについては同様な
座標軸をとる。
【0005】従来、このような出力インピーダンス特性
を満足する電源装置として、図16に示す構成のものが
あった。この電源装置は、物理層規約でのテスト回路の
一例として用いられている。図16で、VCCは電源、R
1は50Ωの抵抗、L1は5mHのコイルである。コイル
1の一端(−側端子)はバス2に接続されている。バ
ス2に電源装置の電力が供給される。このバス2を用い
て電力と通信信号が伝送される。
【0006】
【0007】しかし、図16に示す電源装置では次の問
題点があった。 電源装置にある50Ωの抵抗R1に直流電流が流れる
ことによって電力損失が生じるとともに、(直流電流
値)×50Ωの分だけ電源装置の出力電圧が低下する。 コイルL1に直流電流が流れることによってコイルの
コアが飽和しがちになる。このため、コイルL1には磁
路の断面積が大きいものが必要になり、回路が大型化す
る。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】本発明は上述した問題
点を解決するためになされたものであり、トランジスタ
と演算増幅器を用いた回路で抵抗とコイルの特性を実現
することによって、出力電圧の低下を抑制し、回路の大
型化を防止したフィールドバス通信の物理層規約を満た
すバスシステムの電源装置を実現することを目的とす
る。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明は次のとおりの構
成になったバスシステムの電源装置である。 (1)電力と通信信号を同一のバスを用いて伝送するバ
スシステムに接続され、前記バスに電力を供給するバス
システムの電源装置において、基準電圧を発生する基準
電圧源と、複数のインピーダンス素子を接続して構成さ
れ、前記インピーダンス素子の中にはインピーダンス値
が周波数に応じて変わる素子が含まれていて、一端は基
準電圧源に接続され、他端は電源装置の出力端に接続さ
れ、前記基準電圧と電源装置の出力電圧を内分した電圧
を取り出す分圧回路と、この分圧回路で取り出した電圧
が正側入力端子に印加される演算増幅器と、一端は電圧
源に接続され、他端は前記演算増幅器の負側入力端子に
接続され、制御端子は演算増幅器の出力端子に接続さ
れ、演算増幅器の出力によって駆動されるドライブトラ
ンジスタと、一端は前記ドライブトランジスタの他端に
接続され、他端は電源装置の出力端に接続され、ドライ
ブトランジスタに流れる電流に応じた電圧を発生する電
流検出抵抗と、を具備し、ドライブトランジスタの他端
にかかる電圧を演算増幅器の負側入力端子にフィードバ
ックし、演算増幅器はドライブトランジスタの他端にか
かる電圧が分圧回路で取り出した電圧と等しくなるよう
にドライブトランジスタの駆動を制御することを特徴と
するバスシステムの電源装置。 (2)正側入力端子は前記基準電圧源に接続され、負側
入力端子は電源装置の出力端に接続され、出力端子は前
記分圧回路の一端に接続され、電源装置の目標出力電圧
と電源装置の実際の出力電圧とを比較し、比較結果に応
じて分圧回路の一端に印加する基準電圧を制御する電圧
制御用演算増幅器を具備したことを特徴とする(1)記
載のバスシステムの電源装置。 (3)前記ドライブトランジスタの他端の電圧を演算増
幅器の負側入力端子にフィードバックする経路に挿入さ
れたコンデンサと、電源装置の出力端の電圧を演算増幅
器の負側入力端子にフィードバックする経路に挿入され
た抵抗回路と、を具備し、電源装置の出力電圧の直流成
分は前記抵抗回路を介して演算増幅器にフィードバック
し、交流成分は前記コンデンサを介して演算増幅器にフ
ィードバックすることを特徴とする(1)記載のバスシ
ステムの電源装置。 (4)前記分圧回路は、直列接続された抵抗とコンデン
サを並列接続してなる並列回路、この並列回路に対して
直列接続された抵抗、前記並列回路にある抵抗に並列接
続されたスイッチから構成され、前記スイッチがオフに
なったときに電源装置にターミネータを並列接続した回
路と等価な回路を構成することを特徴とする(1)、
(2)または(3)記載のバスシステムの電源装置。 (5)前記演算増幅器の代わりに制御用トランジスタを
設け、この制御用トランジスタは、制御端子に前記分圧
回路で取り出した電圧が印加され、一端は前記電圧源に
接続され、他端は前記ドライブトランジスタの制御端子
に接続されていることを特徴とする(1)または(2)
記載のバスシステムの電源装置。
【0010】
【作用】第1の発明では、ドライブトランジスタの他端
にかかる電圧を演算増幅器の負側入力端子にフィードバ
ックする。演算増幅器は、ドライブトランジスタの他端
にかかる電圧が分圧回路で取り出した電圧と等しくなる
ようにドライブトランジスタの駆動を制御する。(ドラ
イブトランジスタの他端にかかる電圧)=(分圧回路で
取り出した電圧)の状態では、電源装置の出力インピー
ダンスは(電流検出抵抗の抵抗値)/(分圧回路の内分
比)になる。第2の発明では、電圧制御用演算増幅器が
基準電圧を制御し、交流出力電圧の平均値が直流出力電
圧と等しくなるように制御する。第3の発明では、電源
装置の出力電圧の直流成分は抵抗回路を介して演算増幅
器にフィードバックし、交流成分はコンデンサを介して
演算増幅器にフィードバックすることにより、演算増幅
器が電圧制御用演算増幅器の動作を兼ねる。第4の発明
では、分圧回路を抵抗、コンデンサ及びスイッチからな
る回路で構成し、スイッチがオフになったときに電源装
置にターミネータを並列接続した回路と等価な回路を構
成する。第5の発明では、演算増幅器の代わりに制御用
トランジスタを設け、この制御用トランジスタでドライ
ブトランジスタを制御し、演算増幅器が動作できない高
周波数のキャリアで通信を行う場合に対応する。
【0011】
【発明の実施の形態】以下、図面を用いて本発明を説明
する。図1は本発明の原理説明図である。図1におい
て、Vrは基準電圧を発生する基準電圧源である。1は
分圧回路であり、直列接続された抵抗R1及びR2から構
成され、一端は基準電圧源Vrに接続され、他端は電源
装置の出力端Bに接続されている。分圧回路1は、基準
電圧と電源装置の出力電圧を内分した電圧を取り出す。
なお、図1の回路では分圧回路1は抵抗だけから構成さ
れているが、本発明の実施例ではコンデンサ等の周波数
依存性をもつインピーダンス素子を用い、分圧特性に周
波数依存性をもたせる。A1は演算増幅器であり、分圧
回路1で取り出した電圧が正側入力端子に印加されてい
る。Tr1はドライブトランジスタであり、一端は電圧
源V1に接続され、他端は演算増幅器A1の負側入力端子
に接続され、制御端子は演算増幅器A1の出力端子に接
続されている。ドライブトランジスタTr1は、演算増
幅器A1の出力によって駆動される。Rsは電流検出抵
抗であり、一端はドライブトランジスタTr1の他端に
接続され、他端は電源装置の出力端Bに接続されてい
る。電流検出抵抗Rsは、ドライブトランジスタTr1
に流れる電流に応じた電圧を発生する。
【0012】このような回路では、ドライブトランジス
タTr1は、演算増幅器A1の出力によって駆動され、
電圧源V1の電圧に基づいて流れる電流を制御する。ド
ライブトランジスタTr1の他端(D点)にかかる電圧
mはドライブトランジスタTr1に流れる電圧によっ
て変わる。この電圧Vmは演算増幅器A1の負側入力端子
にフィードバックされる。演算増幅器A1は電圧Vmが分
圧回路1で取り出した電圧Vpと等しくなるようにドラ
イブトランジスタTr1に流れる電流を制御する。
【0013】ここで、電源装置の出力インピーダンスは
次のとおりになる。分圧回路1は、基準電圧源Vrの基
準電圧と電源装置の出力電圧を内分しているため、分圧
回路1で取り出した電圧Vpは次式で与えられる。 Vp=Vo・(1−K)+Vr・K ただし、K:分圧回路1の内分比、Vr:基準電圧源Vr
の基準電圧 Vo:電源装置の出力電圧、R1=R・K、R2=R(1
−K) R1,R2:抵抗R1,R2の抵抗値、R=R1+R2 また、出力電圧Voは次式で与えられる。 Vo=Vm−Rs・I ただし、I:電流検出抵抗Rsに流れる電流、Rs:電
流検出抵抗Rsの抵抗値 式では、R>>Rsであり、分圧回路1に流れる電流は
電流検出抵抗Rsに流れる電流に比べて十分小さいとし
て省略している。演算増幅器A1のイマジナリショート
より次式が成立する。 Vp=Vm 〜式よりVp,Vmを消去すると次のとおりになる。 Vo=Vo・(1−K)+Vr・K−Rs・I Vo・K=Vr・K−Rs・I 電源装置の出力インピーダンスZは次式で与えられる。 Z=−ΔVo/ΔI=Rs/K 式に示すように出力インピーダンスZは電流検出抵抗
の抵抗値Rsと分圧比Kの比だけで定まる。
【0014】図2は本発明の一実施例を示した構成図で
ある。図2の回路では分圧回路1にコンデンサを設け、
内分比に周波数依存性をもたせている。図2において、
1,C2は分圧回路1に設けられたコンデンサである。
コンデンサC1は、抵抗R1,R2と直列に接続されてい
る。コンデンサC2は、抵抗R1とコンデンサC1の直列
接続部分に並列接続されている。3は通信キャリアを模
擬した信号を発生するシミュレーション用付加回路であ
る。図2の例では電源装置の出力インピーダンスを測定
するためにシミュレーション用付加回路3を設けてい
て、実際の通信ではこの回路は設けない。シミュレーシ
ョン用付加回路3において、S1は正弦波の交流電圧を
発生する信号源、C3はコンデンサ、RLはソースイン
ピーダンスとなっている抵抗、I1は負荷電流を模擬し
た電流源である。信号源S1の発生信号が通信キャリア
を模擬した信号となる。
【0015】図2の回路では分圧回路1にコンデンサを
設けているため、内分比は通信キャリアの周波数に応じ
て変わる。従って、式で与えられる出力インピーダン
スZも通信キャリアの周波数に応じて変化する。
【0016】図3はシミュレーション用付加回路3によ
り図2の電源装置の出力端にキャリアを模擬した交流電
圧を加えたときの各部の電圧波形を示した図である。シ
ミュレーション用付加回路3から加える交流電圧V
SOURCEは、振幅1V、周波数100Hzの正弦波電圧で
ある。電源装置の出力電圧Voの振幅が交流電圧V
SOURCEの振幅の半分になっていることから、電源装置の
出力インピーダンスは信号源S1のソースインピーダン
スRLと等しくなっている。
【0017】図4は図2の電源装置の出力インピーダン
ス特性を示した図である。図4に示すように電源装置の
出力インピーダンスは、50Hz以下の帯域では電流検
出抵抗Rsの抵抗値(図2の例では5Ω)がそのまま出
力インピーダンスになっている。また、50Hz〜1.
6kHzでは約50Ω、1.6kHz以上の帯域では周
波数に比例して増加している。このような周波数特性は
フィールドバス物理層での要求特性を満たしている。
【0018】図5は本発明の他の実施例を示した構成図
である。図5で、A2は電圧制御用演算増幅器、C4はコ
ンデンサ、R3〜R5は抵抗である。これらの回路によ
り、電圧制御用演算増幅器A2は、正側入力端子は基準
電圧源Vrに接続され、負側入力端子は抵抗R3〜R5
らなる抵抗回路を介して電源装置の出力端に接続され、
出力端子は分圧回路1の一端に接続されている。電圧制
御用演算増幅器A2は、電源装置の目標出力電圧と電源
装置の実際の出力電圧Voとを比較し、比較結果に応じ
て分圧回路1の一端に印加する基準電圧を制御する。図
5の回路では、2.5Vの基準電圧を8倍に増幅し、2
0Vの出力電圧を出力している。なお、図5の例では基
準電圧を増幅するために抵抗回路を設けているが、増幅
する必要がないときは抵抗回路はなくてもよい。
【0019】図6はシミュレーション用付加回路3によ
り図5の電源装置の出力端にキャリアを模擬した交流電
圧を加えたときの各部の電圧波形を示した図である。シ
ミュレーション用付加回路3から加える交流電圧V
SOURCEは、振幅1V、周波数100Hzの正弦波電圧で
ある。図6のグラフより、図5の回路では図2の回路と
比べて、電源装置の出力電圧Voの平均値がより正確に
20Vに維持されている点が改善されている。図2の回
路では、電流検出抵抗Rsの抵抗値(図2の例では5
Ω)と負荷電流I1(図2の例では20mA)の積の分
だけ出力電圧Voの平均値が下がっていたが、図5の回
路ではこれを解消している。
【0020】図7は図5の電源装置の出力インピーダン
ス特性を示した図である。図7では図4のグラフに比べ
て50Hz以下の低周波域の出力インピーダンスが低く
なっている。
【0021】図8は本発明の他の実施例を示した構成図
である。図8において、C5はドライブトランジスタT
r1の他端(D点)の電圧を演算増幅器A1の負側入力
端子にフィードバックする経路に挿入されたコンデンサ
である。図8の回路では、コンデンサC5が出力電圧の
交流成分を演算増幅器A1にフィードバックし、抵抗R3
〜R5からなる抵抗回路が出力電圧の直流成分を演算増
幅器A1にフィードバックする。演算増幅器A1は、フィ
ードバックにより、直流成分に対しては8倍のゲインを
もつアンプとして作用し、交流成分に対しては1倍のゲ
インをもつバッファとして作用している。
【0022】図9はシミュレーション用付加回路3によ
り図8の電源装置の出力端にキャリアを模擬した交流電
圧を加えたときの各部の電圧波形を示した図である。図
9の波形に示すように、図8の回路では図5の回路と同
様な動作を1個の演算増幅器A1で実現している。
【0023】図10は図8の電源装置の出力インピーダ
ンス特性を示した図である。図10のグラフは図7のグ
ラフに比べて50Hz以下の低周波域の出力インピーダ
ンスに若干の差異が認められるが、出力インピーダンス
の絶対値が低いことから、図7のグラフの特性と同等と
みなすことができる。図8の回路では図5の回路と同様
な特性を1個の演算増幅器A1で実現できる。
【0024】図11は本発明の他の実施例を示した構成
図である。図11の回路と図8の回路との相違は、抵抗
6をコンデンサC2に対して直列に接続したことと、設
定スイッチSWを抵抗R6に並列に接続したことであ
る。
【0025】図11の回路では、設定スイッチSWが閉
じているときは図8の回路と同じ特性になる。設定スイ
ッチSWが開いているときは、図12に示す出力インピ
ーダンス特性になる。図12に示すように1.6kHz
以上の帯域では出力インピーダンスが100Ωに保持さ
れていて、図8の電源装置に1個のターミネータを並列
に接続したのと同じ特性が、回路部品を追加することな
く得ることができる。ターミネータは、例えば、100
Ωの抵抗と1μFのコンデンサを直列接続した回路であ
る。
【0026】図13は本発明の他の実施例を示した構成
図である。図13の回路は図2の回路の演算増幅器A1
の代わりに出力トランジスタTr2を用いた構成になっ
ている。出力トランジスタTr2は、制御端子に分圧回
路1で取り出した電圧が印加され、一端は電圧源V1
接続され、他端はドライブトランジスタTr1の制御端
子に接続されている。演算増幅器の代わりにトランジス
タを用いることにより、演算増幅器が動作できない高周
波数のキャリアで通信を行う場合にも対応できる。
【0027】図14は本発明の他の実施例を示した構成
図である。図14の回路も図5の回路の演算増幅器A1
の代わりに出力トランジスタTr2を用いた構成になっ
ている。出力トランジスタTr2の接続は図13の回路
と同様である。図14の回路でも演算増幅器が動作でき
ない高周波数のキャリアで通信を行う場合にも対応でき
る。
【0028】
【発明の効果】本発明によれば、トランジスタと演算増
幅器を用いた回路で抵抗とコイルの特性を実現している
ため、従来におけるフィールドバス通信の物理層規約を
満たす電源装置の問題点を解決できる。すなわち、従来
の電源装置では、電源に直列接続された抵抗に直流電流
が流れることによって、(直流電流値)×(抵抗値)の
分だけ電源装置の出力電圧が低下するが、本願発明では
トランジスタと演算増幅器を用いた回路により出力電圧
の低下を抑制を抑制できる。また、従来の電源装置で
は、コイルに直流電流が流れることによってコイルのコ
アが飽和しがちになるため、コイルには磁路の断面積が
大きいものが必要になり、回路が大型化する。本願発明
ではコイルがないため、回路の大型化を防止できる。以
上説明したように本発明によれば、出力電圧の低下を抑
制し、回路の大型化を防止したバスシステムの電源装置
を実現することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の原理説明図である。
【図2】本発明の一実施例を示した構成図である。
【図3】図2の電源装置の各部の電圧波形を示した図で
ある。
【図4】図2の電源装置の出力インピーダンス特性を示
した図である。
【図5】本発明の他の実施例を示した構成図である。
【図6】図5の電源装置の各部の電圧波形を示した図で
ある。
【図7】図5の電源装置の出力インピーダンス特性を示
した図である。
【図8】本発明の他の実施例を示した構成図である。
【図9】図8の電源装置の各部の電圧波形を示した図で
ある。
【図10】図8の電源装置の出力インピーダンス特性を
示した図である。
【図11】本発明の他の実施例を示した構成図である。
【図12】図11の電源装置の出力インピーダンス特性
を示した図である。
【図13】本発明の他の実施例を示した構成図である。
【図14】本発明の他の実施例を示した構成図である。
【図15】電源装置に求められる出力インピーダンス特
性を示した図である。
【図16】従来におけるバスシステムの電源装置の構成
例を示した図である。
【符号の説明】
1 分圧回路 2 バス R1〜R6 抵抗 Rs 電流検出抵抗 C1〜C6 コンデンサ Tr1 ドライブトランジスタ Tr2 制御用トランジスタ A1 演算増幅器 A2 電圧制御用演算増幅器 Vr 基準電圧源 V1 電圧源 SW スイッチ

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 電力と通信信号を同一のバスを用いて伝
    送するバスシステムに接続され、前記バスに電力を供給
    するバスシステムの電源装置において、 基準電圧を発生する基準電圧源と、 複数のインピーダンス素子を接続して構成され、前記イ
    ンピーダンス素子の中にはインピーダンス値が周波数に
    応じて変わる素子が含まれていて、一端は基準電圧源に
    接続され、他端は電源装置の出力端に接続され、前記基
    準電圧と電源装置の出力電圧を内分した電圧を取り出す
    分圧回路と、 この分圧回路で取り出した電圧が正側入力端子に印加さ
    れる演算増幅器と、 一端は電圧源に接続され、他端は前記演算増幅器の負側
    入力端子に接続され、制御端子は演算増幅器の出力端子
    に接続され、演算増幅器の出力によって駆動されるドラ
    イブトランジスタと、 一端は前記ドライブトランジスタの他端に接続され、他
    端は電源装置の出力端に接続され、ドライブトランジス
    タに流れる電流に応じた電圧を発生する電流検出抵抗
    と、を具備し、ドライブトランジスタの他端にかかる電
    圧を演算増幅器の負側入力端子にフィードバックし、演
    算増幅器はドライブトランジスタの他端にかかる電圧が
    分圧回路で取り出した電圧と等しくなるようにドライブ
    トランジスタの駆動を制御することを特徴とするバスシ
    ステムの電源装置。
  2. 【請求項2】 正側入力端子は前記基準電圧源に接続さ
    れ、負側入力端子は電源装置の出力端に接続され、出力
    端子は前記分圧回路の一端に接続され、電源装置の目標
    出力電圧と電源装置の実際の出力電圧とを比較し、比較
    結果に応じて分圧回路の一端に印加する基準電圧を制御
    する電圧制御用演算増幅器を具備したことを特徴とする
    請求項1記載のバスシステムの電源装置。
  3. 【請求項3】 前記ドライブトランジスタの他端の電圧
    を演算増幅器の負側入力端子にフィードバックする経路
    に挿入されたコンデンサと、 電源装置の出力端の電圧を演算増幅器の負側入力端子に
    フィードバックする経路に挿入された抵抗回路と、を具
    備し、電源装置の出力電圧の直流成分は前記抵抗回路を
    介して演算増幅器にフィードバックし、交流成分は前記
    コンデンサを介して演算増幅器にフィードバックするこ
    とを特徴とする請求項1記載のバスシステムの電源装
    置。
  4. 【請求項4】 前記分圧回路は、直列接続された抵抗と
    コンデンサを並列接続してなる並列回路、この並列回路
    に対して直列接続された抵抗、前記並列回路にある抵抗
    に並列接続されたスイッチから構成され、前記スイッチ
    がオフになったときに電源装置にターミネータを並列接
    続した回路と等価な回路を構成することを特徴とする請
    求項1、請求項2または請求項3記載のバスシステムの
    電源装置。
  5. 【請求項5】 前記演算増幅器の代わりに制御用トラン
    ジスタを設け、この制御用トランジスタは、制御端子に
    前記分圧回路で取り出した電圧が印加され、一端は前記
    電圧源に接続され、他端は前記ドライブトランジスタの
    制御端子に接続されていることを特徴とする請求項1ま
    たは請求項2記載のバスシステムの電源装置。
JP33340395A 1995-12-21 1995-12-21 バスシステムの電源装置 Expired - Fee Related JP3175569B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP33340395A JP3175569B2 (ja) 1995-12-21 1995-12-21 バスシステムの電源装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP33340395A JP3175569B2 (ja) 1995-12-21 1995-12-21 バスシステムの電源装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH09172445A true JPH09172445A (ja) 1997-06-30
JP3175569B2 JP3175569B2 (ja) 2001-06-11

Family

ID=18265730

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP33340395A Expired - Fee Related JP3175569B2 (ja) 1995-12-21 1995-12-21 バスシステムの電源装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP3175569B2 (ja)

Also Published As

Publication number Publication date
JP3175569B2 (ja) 2001-06-11

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP2659925B2 (ja) 送信ステーションと受信ステーション間の信号伝送用装置
JPH01280998A (ja) インピーダンス補償回路
JP4488532B2 (ja) 集積化された電流測定部を備えたセンサインターフェース
JPH10285224A (ja) 信号伝送方法及びこれに用いる駆動回路、バイアス発生回路
JPH08305451A (ja) 電源バランス回路
US4677667A (en) Subscriber line circuit having improved AC impedance matching
EP0578389A2 (en) Audio amplifier circuit and method of operation
WO2003044550A1 (fr) Testeur de semi-conducteur
JPH09172445A (ja) バスシステムの電源装置
US5903189A (en) High gain low distortion bridge amplifier with feedback
JPH0626399B2 (ja) 交換局から加入者電話機への電流供給装置
JP3183325B2 (ja) バスシステムの電源装置
JP3847628B2 (ja) 低電圧駆動回路及び方法
JPS61269537A (ja) 端末装置
JP4859353B2 (ja) 増幅回路、及び試験装置
JPH04330812A (ja) Vca回路
JPH10177043A (ja) Whパルス検出回路
JP2000155139A (ja) 電流検出装置
US4783636A (en) Amplifiers providing balanced output signals
US7589505B2 (en) Power supply with reliable voltage feedback control independent of any ground voltage difference
JP2000295763A (ja) 多重化電源装置
JPH1023550A (ja) 子機用電源装置
JPH06133366A (ja) 通信バス駆動回路
JPS5852185B2 (ja) 基準電圧源
JP2529354B2 (ja) 電圧変換回路

Legal Events

Date Code Title Description
FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20080406

Year of fee payment: 7

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20090406

Year of fee payment: 8

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20090406

Year of fee payment: 8

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100406

Year of fee payment: 9

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100406

Year of fee payment: 9

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110406

Year of fee payment: 10

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120406

Year of fee payment: 11

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130406

Year of fee payment: 12

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees