JPH09172428A - 伝送速度推定装置、また、これを用いた伝送速度可変通信システム - Google Patents

伝送速度推定装置、また、これを用いた伝送速度可変通信システム

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JPH09172428A
JPH09172428A JP22110296A JP22110296A JPH09172428A JP H09172428 A JPH09172428 A JP H09172428A JP 22110296 A JP22110296 A JP 22110296A JP 22110296 A JP22110296 A JP 22110296A JP H09172428 A JPH09172428 A JP H09172428A
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  • Digital Transmission Methods That Use Modulated Carrier Waves (AREA)
  • Synchronisation In Digital Transmission Systems (AREA)
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 CDMA通信システムにおいて、演算量の減
少、処理速度の向上、また信頼性の向上を図る。 【解決手段】 送信機は、あらかじめ定められた複数の
伝送速度の何れかでデジタルデータを送信する。受信機
は、上記複数の伝送速度のいずれかを仮定して受信信号
の複号化を行い、その結果得られた信号の品質を評価す
る。この評価のためには、たとえばSN比を測定するこ
とが考えられる。受信機は、複数の伝送速度のうち一を
仮定するのではなく、まずはそのうちのいくつかを仮定
し、次に最終的な伝送速度を仮定するようにしても良
い。この評価結果に基づき、仮定した伝送速度が実際の
伝送速度であったか否かが判断できる。このような伝送
速度推定方法とすることにより、迅速な推定が可能とな
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、デジタル通信シ
ステムにおいて、送信された符号の伝送速度を推定する
装置に関する。また、そのような伝送速度推定装置を用
いた通信システムに関する。
【0002】
【従来の技術】携帯電話サービスの加入者が増加するに
つれて、周波数のより有効な利用が課題となってきた。
この有効利用のための技術の一つに、CDMA(Code D
ivision Multiple Access)がある。CDMAセルラ電
話システムについては、たとえば北米の通信規格である
TIA/EIA/IS-95に規定されている。
【0003】CDMA通信方式では、情報ビットを送信
する伝送速度として4種類の速度が利用され得る。すな
わち、8.6kbps、4.0kbps、2.0kbps、および0.8kbpsの4
種類の伝送速度が用いられる。実際には、これら4の伝
送速度のうち特定の1つで情報ビットが伝送される。伝
送されるべき情報ビットは、20msec毎に1フレームに区
切られる。そしてこのフレーム毎に伝送される。したが
って、上記4種類の伝送速度では、それぞれ172bit、80
bit、40bit、そして16bitが1フレームに含まれる。
【0004】上記4種類の伝送速度のうち、8.6kbpsと
4.0kbpsの情報ビットのフレームに対しては、それぞれ1
2bit、8bitのCRCビットが付加される。2.0kbpsおよ
び0.9kbpsの情報ビットのフレームにはCRCビットは
付加されない。そして、各伝送速度のフレームに、それ
ぞれ8ビットのテールビットが付加される。この時点
で、伝送速度はそれぞれ9.6kbps、4.8kbps、2.4kbps、
そして1.2kbpsとなる。次いで、レート1/2の畳み込
み符号化が行われる。その後、伝送速度が4.8kbpsの情
報ビットの場合は2回、伝送速度が2.4kbpsの情報ビッ
トの場合は4回、伝送速度が1.2kbpsの情報ビットの場
合は8回、同一のシンボルを繰り返すことで、各情報ビ
ットの伝送速度が19.2kspsに統一される。こうして伝送
速度が統一された情報ビットは、次にインターリーブさ
れ、次いでPN系列でスクランブルされる。
【0005】スクランブルされた情報ビットには、さら
に電力制御ビットが埋め込まれる。CDMA通信方式に
おいて、1フレームには384シンボルが含まれる。1
フレームは、16の電力制御グループ(以下PCGと言
う)に分割される。よって、1のPCGには24のシン
ボルが含まれる。各PCGの24シンボル中には、基地
局が移動局へ送信する電力制御情報として、2シンボル
の電力制御ビットがランダムな位置に配置される。この
とき、本来この位置にあったシンボルは失われる。電力
制御ビットが配置される位置は、電力制御ビット2シン
ボルの内、先頭のシンボルの位置で定義される。この位
置は、前述したPN系列から抜き出した4ビットに基づ
き、16種類の位置をとり得る。1の電力制御グループ
は24シンボルから成るため、電力制御ビットは、先頭
から17番目のシンボルまでに配置され、18番目から
24番目までのシンボルには配置されない。こうして電
力制御ビットが埋め込まれた情報ビットは、ウォルシュ
系列とパイロットPN系列で拡散される。そしてQPS
K変調され、移動局に送信される。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】移動局では、基地局か
ら送信された信号を受信する。この受信信号は、QPS
K復調され、そしてウォルシュ系列とパイロットPN系
列で逆拡散される。さらに、電力制御ビットが抜きださ
れる。電力制御ビットが抜き出された位置には、情報が
ないものとして「0」が埋め込まれる。この結果、19.2
kspsの受信シンボル系列が得られる。次いで、この受信
シンボル系列を復号し、さらにCRCのチェックを行
う。受信信号は畳み込み符号化された信号であり、復号
にはたとえばビタビ復号が用いられる。ここで移動局で
は、当初は受信信号の伝送速度が判別できていない。こ
のため、伝送速度を推定することが必要となる。すなわ
ち、4種類の伝送速度の中で、実際に受信した信号の伝
送速度が何れであるか、迅速に推定する必要がある。
【0007】
【課題を解決するための手段】以上の課題を解決するた
め、この発明の実施形態では、受信機は直列に接続され
た複数の累算器を有する。この累算器は、受信信号の所
定の帯域毎に累算した信号を出力する。これらは、それ
ぞれ電力測定器に与えられる。それぞれの電力測定器か
ら出力された出力結果は、伝送速度判定器に与えられ、
ここで実際の伝送速度が判定される。
【0008】この発明の別の形態では、受信機は直列に
接続された複数の累算器を有する。この累算器は、受信
信号の所定の帯域毎に累算した信号を出力する。これら
は、それぞれ電力測定器に与えられる。受信機はさら
に、受信信号のSN比を測定する。測定されたSN比
と、それぞれの電力測定器から出力された出力結果は、
伝送速度判定器に与えられ、ここで実際の伝送速度が判
定される。
【0009】この発明のさらに別の形態では、送信機は
あらかじめ定められた複数の中から伝送速度の中から、
所定の速度でデジタル信号を送出する。受信機はこのデ
ジタル信号を受信し、複数の伝送速度の中からいくつか
の速度を予備的に抽出する。抽出した速度のそれぞれに
ついて復号品質の評価を行い、その結果に基づいて最終
的に伝送速度を推定する。
【0010】この発明のさらに別の形態においては、送
信機はあらかじめ定められた複数の中から伝送速度の中
から、所定の速度でデジタル信号を送出する。受信機は
このデジタル信号を受信し、あらかじめ定められら伝送
速度それぞれについてSN比を測定する。そして、この
測定結果のそれぞれについて復号品質の評価を行い、そ
の結果に基づいて最終的に伝送速度を推定する。
【0011】
【発明の実施の形態】図1に、この発明のCDMA通信
システムを示す。このシステムは、送信機Txと、受信
機Rxとから構成されている。このシステムでは、前述
したように8.6kbps、4.0kbps、2.0kbps、および0.9kbps
の4種類の伝送速度が用いられる。これにCRCビット
やテールビットが付加されて9.6kbps、4.8kbps、2.4kbp
s、そして1.2kbpsとなることも前述した通りである。こ
うして生成された送信信号Sが、送信機Txの畳み込み
符号化部3に入力される。畳み込み符号化部3は、送信
信号Sをレート1/2で畳み込み符号化する。これによ
って伝送速度がそれぞれ2倍の19.2ksps、9.6ksps、4.8
ksps、2.4kspsとなる。畳み込み符号化された送信信号
Sは、繰り返し部4に入力される。
【0012】繰り返し部4で、伝送速度が19.2kspsに統
一される。すなわち折り返し部4は、入力された情報ビ
ットの伝送速度が8.6kbps(19.2ksps)の場合は繰り返し
をしない。しかし、4.0kbps(9.6ksps)の情報ビットの場
合は2回、2.0kbps(4.8ksps)の情報ビットの場合は4
回、そして0.8kbps(2.4ksps)の情報ビットの場合は8
回、同一のシンボルを繰り返して出力する。この出力
は、インターリーブされた後にPN系列でスクランブル
される。そして電力制御ビットが埋め込まれる。
【0013】繰り返し部4の出力は、スペクトル拡散部
5に与えられる。スペクトル拡散部5は、送信信号をス
ペクトル拡散して、これをデジタル変調部6に与える。
デジタル変調部6は、与えられた送信信号をQPSK
(Quadrature phase shift keying)変調する。こうし
て変調された信号がアンテナ71から送信される。
【0014】受信機Rx1は、送信機Txから到来した
信号をアンテナ72にて受信する。このアンテナ72で
受信された受信信号は、デジタル復調器8に入力され
る。ここで受信信号がQPSK復調される。この受信信
号は、スペクトル逆拡散部9に入力される。スペクトル
逆拡散部9において、受信信号がスペクトル逆拡散され
る。次いでPN系列で逆拡散され、デインターリーブさ
れる。こうして受信シンボルが得られる。
【0015】この受信シンボルは積分処理部10に入力
され、同時に伝送速度推定装置12にも入力される。こ
の伝送速度推定装置12において、伝送速度が推定さ
れ、その伝送速度に基づいて積分処理部10および畳み
込み復号部11での処理が行われる。すなわち、スペク
トル逆拡散部9から与えられる19.2kspsの受信シンボル
は、積分処理部10で、推定された伝送速度に基づいて
積分される。
【0016】次いで畳み込み復号部11は、積分処理部
10が積分したシンボルに基づき、情報ビット系列を復
号する。この情報ビット系列の長さは、伝送速度推定部
12が推定した伝送速度に基づいている。畳み込み復号
部11で行われる復号化には、ビタビ復号化などの方法
が用いられる。畳み込み復号部11では、CRCのチェ
ックも行われる。なお、送信機Txでインターリーブが
行われている場合には、スペクトル逆拡散部9で逆拡散
を行った後にデインターリーブを行う。
【0017】以下、積分処理部10が行う処理について
説明する。積分処理部10は、送信機Txで繰り返され
たシンボルを積分し、伝送速度推定部12が推定した伝
送速度に応じた長さのシンボル系列を畳み込み復号部1
1に供給する。具体的には、次式のような処理を行う。
推定した伝送速度が1/2の場合には、積分処理部10
の出力s(n)は次の(1)式で表わされる。
【数1】
【0018】同様に、伝送速度が1/4、1/8の場合
には、それぞれ(2)、(3)式で表わされる。
【数2】
【数3】
【0019】なお、伝送速度が1の場合には、積分処理
部10は何ら処理を行わない。
【0020】次に、伝送速度推定部12の詳細な構成お
よび動作について、図2を用いて説明する。スペクトル
逆拡散部9から出力された受信シンボルは、端子15に
与えられる。この受信シンボルは、第1の受信電力測定
器19に与えられると同時に、第1の累算器16に与え
られる。第1の累算器16の出力は、第2の電力測定器
20および第2の累算器17に与えられる。第2の累算
器17の出力は、第3の電力測定器21および第3の累
算器18に与えられる。第3の累算器18の出力は、第
4の電力測定器22に与えられる。各々の累算器は、直
列に接続されている。このため、これらの累算器は受信
サンプル値の帯域を制限して、複数の帯域制限信号を作
成する。また各々の電力測定器は、それぞれの累算器の
出力信号(帯域制限信号)の平均電力を求める。これら
電力測定器の出力は、伝送速度推定器23に与えられ
る。伝送速度推定器23は、電力測定器で求めた平均電
力に基づいて、受信信号に挿入されている符号の伝送速
度を推定する。推定された伝送速度が、端子24より積
分処理部10および畳み込み復号化部11に出力され
る。
【0021】端子15には、一定速度(たとえば19.2ks
ps)で受信シンボルが入力される。ここではサンプル周
期を1とし、送信符号の伝送速度が1、1/2、1/
4、1/8のいずれかであると仮定する。このため、伝
送速度が1/2の場合には2回、また伝送速度が1/4
の場合には4回、そして伝送速度が1/8の場合には8
回、同一の送信符号が繰り返された受信シンボルが入力
される。また、ここでは送信符号がフレームを構成し、
1フレームの長さはNサンプル周期とする。このフレー
ム長は時間で定義され、伝送速度に関わらず一定であ
る。この結果、1フレームに含まれる符号の数は伝送速
度に依存する。即ち、伝送速度が1の時にはN、伝送速
度が1/2の時にはN/2、伝送速度が1/4の時には
N/4、そして伝送速度が1/8の時にはN/8の符号
が、1フレームに含まれる。ただしここで、Nは8の整
数倍とする。
【0022】端子15へ与えられた受信シンボルは、第
1の累算器16に与えられる。この第1の累算器16
は、入力されてくる各サンプルを2サンプルずつ足し合
わせる。すなわち、入力信号をx(n)[n=1〜N]とすると、
第1の累算器16の出力a2(i)は、次の各式で表わされ
る。
【数4】
【0023】第2の累算器17、そして第3の累算器1
8も、第1の累算器16と同様、入力されるサンプルを
2サンプルずつ足し合わせる。すなわち、各々の累算器
の出力は、次の式で表わされる。
【数5】
【数6】
【0024】この実施形態においては、受信シンボルを
1フレーム毎に処理するものである。このため、第1の
累算器16ではN個の信号を読み込み、N/2個の信号
を出力する。同様に、第2の累算器17はN/2個の信
号を読み込み、N/4個の信号を出力する。そして第3
の累算器18は、N/4個の信号を読み込み、N/8個
の信号を出力する。
【0025】それぞれの電力測定器は、端子15から与
えられた受信シンボルと、それぞれの累算器から与えら
れた出力信号に対して、それぞれ1フレーム周期の平均
電力を求める。平均電力は、具体的には次式に基づいて
算出する。すなわち、入力サンプル系列をx(n) [n=1〜
N]とすると、それぞれの電力測定器の出力は以下の各式
で表わされる。
【数7】
【数8】
【数9】
【数10】
【0026】それぞれの電力測定器19、20、21、
22で、上記の式に基づいて1フレーム期間の平均電力
p5、p6、p7、p8が測定される。この測定結果は、伝送速
度判定器23へ供給される。伝送速度判定器23は、与
えられた平均電力p5、p6、p7そしてp8に基づき、伝送速
度を判定する。伝送速度判定器23における推定アルゴ
リズムは、図3に示されている。また、理想的な状態で
は各平均電力p5、p6、p7、p8の間に、図4に示す関係が
ある。
【0027】以下、伝送速度判定器23における伝送速
度の判定アルゴリズムを、図3を用いて詳しく説明す
る。伝送速度判定器23は、平均電力 p5とp8の比p8/p5
と、あらかじめ定められた閾値th1、th2、th3を用い
て、伝送速度を判定する。この例では、図2中の電力測
定器20と21とは省略することもできる。なお各閾値
は、図4に示した関係を考慮し、th1=3/4、th2=3
/8、th3=3/16として説明する。
【0028】図3のステップS1において、p8/p5とし
きい値th1との大小を判断する。p8/p5がしきい値th1よ
りも大きい場合には、伝送速度=1/8と判定される。
p8/p5がしきい値th1よりも小さい場合には、ステップS
2に進む。ステップS2において、p8/p5としきい値th2
との大小を判断する。p8/p5がしきい値th2よりも大きい
場合には、伝送速度=1/4と判定される。p8/p5がし
きい値th2よりも小さい場合には、ステップ3に進む。
ステップS3において、p8/p5としきい値th3との大小を
判断する。p8/p5がしきい値th3よりも大きい場合には、
伝送速度=1/2と判定される。p8/p5がしきい値th3よ
りも小さい場合には、伝送速度=1と判定される。
【0029】なお、上記(7)〜(10)式では、すべて
1/Nをかけている。しかし上記の説明のように各電力
測定器の出力値の比で判断する場合には、1/Nはたが
いに相殺さるため、省略しても良い。さらにx2(n),a22
(i),a32(j),a42(k)も絶対値を取って、2乗の計算を
省略することもできる。
【0030】伝送速度判定器23では、別のアルゴリズ
ムを用いることもできる。ここでは、測定した電力列
と、図4に示す4通りの電力列との距離を用いて伝送速
度を推定する方法を説明する。具体的には、4(種類)
の距離は次の各式で表わされる。
【数11】
【数12】
【数13】
【数14】
【0031】伝送路判定器23は、上記の各式によって
d1〜d4を算出し、その中から最も小さい値を選ぶ。
理想的な状態では、最も小さい値は0となる。最も小さ
い値がd1であれば、伝送速度は1と判定される。最も
小さい値がd2であれば、伝送速度は1/2と判定され
る。最も小さい値がd3であれば、伝送速度は1/4と
判定される。最も小さい値がd4であれば、伝送速度は
1/8と判定される。
【0032】このように、各帯域制限手段を通過する信
号の電力に基づいて伝送速度を判定している。このため
CRCチェック等の方法を用いなくとも伝送速度を推定
することができる。なお、以上に説明した図1では、本
発明を構成する機能をブロックで表して、それぞれを個
別のハードウェアで実現するように表現している。しか
しDSPなどを用いて、ソフトウェア機能として実現す
ることも可能である。なお、帯域制限手段は受信信号の
帯域を制限するものであればよい。一例として、FIR
やIIRなどのデジタルフィルタを用いても良い。
【0033】伝送速度推定器のさらに別の構成を表わす
ブロック図が図5に示されている。図5に示される伝送
速度推定器121の構成中、図2に示す伝送路推定器1
2と同様の部分には、同様の符号を付して詳しい説明は
省略する。この構成では、雑音の電力密度を推定するこ
とにより、受信信号に雑音が含まれている場合にも確実
に伝送速度を推定するものである。この(目的を達成す
る)ため、減算器32が追加されている。第1の電力測
定器19の出力は、この減算器32に入力される。また
第2の電力測定器20の出力は、減算器32と伝送速度
判定器23とに入力される。そして減算器32の出力
は、やはり伝送速度判定器23に入力される。伝送速度
判定器23は、個々の電力測定器で求められた平均電力
と、減算器32で求められた雑音の電力密度とに基づい
て、伝送速度を推定する。
【0034】減算器32では、第1の電力測定器19で
測定した平均電力から、第2の電力測定器20で測定し
た平均電力が減算される。この減算値p11は、伝送速
度が1未満であると仮定したときの、雑音の電力密度を
意味している。この値p11が、第2、第3、第4の電
力測定器の出力値と共に伝送速度判定器23に供給され
る。伝送速度判定器23では、それぞれの平均電力p6、
p7、p8、そして減算値p11に基づいて伝送速度が推定さ
れる。この推定動作を、図6を用いて説明する。
【0035】図6に示されるアルゴリズムでは、雑音の
電力密度p11、平均電力p6とp8の比p8/p6、そしてあらか
じめ定められた閾値th4、th5、th6を用いて伝送速度を
判定する。この例では、図5中の電力測定器21は省略
することもできる。なお各閾値は、図4に示した関係を
考慮し、たとえばth4=p5/4、th5=3/4、th6=3
/8として説明する。
【0036】図6のステップS11において、p6よりp1
1の結果としきい値th4との大小を判断する。p6-p11の結
果がしきい値th4よりも小さい場合には、伝送速度は1
と判断される。p6-p11の結果がしきい値th4よりも大き
い場合には、ステップS12に進む。ステップS12に
おいて、p8/p6としきい値th5との大小を判断する。p8/p
6がしきい値th5よりも大きい場合には、伝送速度=1/
8と判定される。p8/p6がしきい値th5よりも小さい場合
には、ステップS13に進む。ステップS13におい
て、p8/p6としきい値th6との大小を判断する。p8/p6が
しきい値th6よりも大きい場合には、伝送速度=1/4
と判定される。p8/p6がしきい値th6よりも小さい場合に
は、伝送速度=1/2と判定される。このように、白色
雑音が加わった状態でも伝送速度を正しく推定すること
ができる。
【0037】次に、伝送路推定器のさらに別の構成を説
明する。伝送速度推定器122の構成を表わすブロック
図が図7に示されている。図2に示す伝送路推定器12
と同様の部分には、同様の符号を付して詳しい説明は省
略する。この構成は、受信信号が白色とならない場合で
も伝送速度の推定を良好に行うものである。この(目的
を達成する)ため、信号選択器71が追加されている。
端子15に入力された受信シンボルは、まず信号選択器
71に入力される。信号選択器71は、受信信号のサン
プルの中から、有効な信号を第1の累算器24、電力測
定器19に供給する。送信選択回路で、受信信号から電
力制御ビットを取り除くためには、信号選択器71はフ
リップフロップやスイッチング素子を有するのが好まし
い。フリップフロップを用いる場合には、入力信号のう
ち電力制御ビットが位置するところでクロックを入力し
ない。これにより電力制御ビットを取り除く。またスイ
ッチング素子を用いる場合には、入力信号のうち電力制
御ビットが位置するところでスイッチをOFFする。こ
れにより電力制御ビットを取り除く。実際には、電力制
御ビットの位置を特定することは難しい。よって、電力
制御ビットが入り得る全ての位置を取り除くと処理が簡
単になる。
【0038】図8に、CDMAシステムにおける受信信
号の1フレームを示す。前述したように、1フレームは
384のシンボルを含む。図8に示す1フレーム中、網
掛け部分は電力制御ビットが入り得る部分である。一
方、図8の白抜き部分は、電力制御ビットが入り得ない
部分である。具体的には信号選択器71は、白抜き部分
のシンボルのみを第1の累算器24と電力測定器19と
に供給する。この場合、信号選択器71から出力された
シンボルに周期性は無く、そのスペクトルは白色とみな
すことができる。伝送速度判定器23で、それぞれの平
均電力p5、p6、p7、およびp8に基づいて伝送速度が推定
される。この推定動作を、図9を用いて説明する。
【0039】図9に示されるアルゴリズムでは、平均電
力p5、p6、p7、およびp8、そしてあらかじめ定められた
閾値th7、th8、th9を用いて伝送速度を判定する。それ
ぞれの閾値th7、th8、th9は、次のように設定されてい
る。
【0040】伝送速度が1である場合、受信信号のスペ
クトルは図10に示される(A) のような波形となってい
る。すなわち、雑音の帯域と信号の帯域とが等しい。こ
の場合、第1の電力測定器19の出力p5と第2の電力測
定器20の出力p6とを比較してみると、p6はp5のほぼ1
/2である。すなわち(2p6 - p5)は、ほぼ0とみなす
ことができる。一方、伝送速度が1/2である場合、信
号の帯域は雑音の帯域の半分である。すなわち、受信信
号のスペクトルは図10に示される(B) のような波形と
なっている。この場合、(2p6 - p5)は、伝送速度が1
/2である場合の信号電力とみなすことができる。した
がって理想的には、(2p6 - p5)が0であれば伝送速度
は1、(2p6 - p5)が0でなければ伝送速度は1/2と
判定できる。しかしながら実際には、伝送路ノイズなど
の影響で伝送速度が1であっても(2p6 - p5)は0には
ならない。よって、実験や計算機シミュレーションなど
により、伝送速度1と伝送速度1/2とを峻別できる閾
値th7を決定する。同様に、閾値th8は(2p7 - p6)を考
慮して設定し、閾値th9は(2p8 - p7)を考慮して設定
する。これらの閾値をもとにして、伝送速度を判定す
る。
【0041】図9のステップS21において、(2p6 -
p5)の結果としきい値th7との大小を判断する。(2p6 -
p5)の結果がしきい値th7以下の場合には、伝送速度は
1と判断される。(2p6 - p5)の結果がしきい値th7よ
りも大きい場合には、ステップS22に進む。ステップ
S22において、(2p7 - p6)の結果と閾値th8との大
小を判断する。(2p7 - p6)がしきい値th8よりも小さ
い場合には、伝送速度は1/2と判定される。(2p7 -
p6)がしきい値th8よりも大きい場合には、ステップS
23に進む。ステップS23において、(2p8 - p7)の
結果としきい値th9との大小を判断する。(2p8 - p7)
がしきい値th9よりも小さい場合には、伝送速度は1/
4と判定される。(2p8 - p7)がしきい値th6よりも大
きい場合には、伝送速度は1/8と判定される。
【0042】以上のように、信号選択器で有効な受信信
号サンプルのみを選択して、伝送速度を推定する。信号
選択器から出力される受信信号サンプルには周期性が存
在しないため、受信信号のスペクトルは白色とみなすこ
とができる。このため伝送速度の推定能力を高めること
ができる。また、有効な受信信号のみを選択するため、
演算量が大幅に減少することになる。なお、信号選択器
71で電力制御ビットを除去するとして説明したが、他
の信号を除去しても良い。
【0043】以下、この発明の別の実施形態について説
明する。この形態におけるシステムは、送信機Txと受
信機Rx2とから構成されている。送信機Txの構成は
図1に示したと同様であるので、説明は省略する。また
受信機Rx2についても、図1に示す受信機Rx1と同
様の部分には同様の符号を付して、詳しい説明は省略す
る。以下、受信機Rx2の構成を図11を用いて説明す
る。
【0044】アンテナ72で受信された受信信号は、デ
ジタル復調器8に入力される。デジタル復調器8の出力
は、スペクトル逆拡散部9に入力される。スペクトル逆
拡散部9の出力は、19.2kspsの受信シンボルである。こ
の受信シンボルは、いったんメモリ40に記憶される。
メモリ40から読み出された受信シンボルは、積分処理
部10に入力されると共に、後述するS/N推定部41
にも入力される。このS/N推定部41では、後述する
アルゴリズムによってS/N比が推定される。そして推
定されたS/N比は、伝送速度推定部42へ入力され
る。伝送速度推定部42では、伝送速度が推定される。
そして推定された伝送速度に基づいて積分処理部10お
よび畳み込み復号部11での処理が行われる。
【0045】積分処理部10に入力された受信シンボル
は、伝送速度推定部42から与えられた(推定された)
伝送速度に基づいて積分される。そして畳み込み復号部
11に与えられる。畳み込み復号部11では、ビタビ復
号等の方法によって畳み込み符号が復号され、さらにC
RCチェックが行われる。なお、送信機Txでインタリ
ーブが行われた場合には、スペクトル逆拡散部9で逆拡
散された後にデインタリーブが行われる。
【0046】以下、S/N推定部41で行われる処理に
ついて説明する。S/N推定部41はまず、19.2kHz、
9.6kHz、4.8kHzおよび2.4kHzの4種類の帯域に含まれる
電力P21、P22、P24、P28をそれぞれ計算する。具体的に
は、次式のように行う。すなわち、S/N推定部41へ
入力される信号をx(n)[n=1〜N]とすると、この信号は1
9.2kHzの帯域を有する。このため19.2kHzの帯域に含ま
れる電力P21は、(15)式のようになる。
【数15】
【0047】x(n)を2サンプルずつ積分すると、この帯
域は半分となる。したがって9.6kHzの帯域に含まれる電
力P22は、(16)式で表わされる。
【数16】
【0048】同様にして、4.8kHzの帯域に含まれる電力
P24、また2.4kHzの帯域に含まれる電力P28は、それぞれ
(17)式また(18)式で表わされる。
【数17】
【数18】
【0049】S/N推定部41は次に、 P21、P22、P2
4、P28に基づき、それぞれの伝送速度に対するS/N比
を計算する。伝送速度が1/2、1/4または1/8と
仮定したときのS/N比をそれぞれSNR2、SNR4およびSN
R8とすると、以下の各式で表わされる。
【数19】
【数20】
【数21】
【0050】S/N推定部41は、推定したS/N比SN
R2、SNR4およびSNR8を伝送速度推定部42へ供給する。
【0051】伝送速度推定部42は、図12に示すアル
ゴリズムにしたがって伝送速度を推定する。ここで、SN
RminおよびSNRmaxは、SNR2、SNR4、SNR8のうちのそれぞ
れ最小値および最大値である。またth10はあらかじめ定
めた閾値である。このth10は、実験や計算機シミュレー
ションにより、伝送速度を正しく推定する確率を最も高
くする値を求めて、その値に設定する。図11のステッ
プS31において、S/N比の最小値が閾値thよりも小
さいか否かを判断する。S/N比の最小値が閾値th10よ
りも小さい場合には、伝送速度を1と判定する。S/N
比の最小値が閾値th10よりも大きい場合には、ステップ
S32へ進む。ステップS32において、S/N比の最
大値がSNR2と等しければ伝送速度を1/2と判定する。
同様に、ステップS33において、S/N比の最大値が
SNR4と等しければ伝送速度を1/4と判定する。またス
テップS34において、S/N比の最大値がSNR8と等し
ければ伝送速度を1/8と判定する。このように、畳み
込み復号を行う前に伝送速度を推定する。この推定した
伝送速度の情報ビット系列のみを復号する。この結果、
畳み込み復号に要する処理量を削減することができる。
【0052】この発明の受信機のさらに別の形態を、図
13に示す。この受信機Rx3では、畳み込み復号前に
複数の伝送速度の候補に絞り込み、復号後に復号品質に
基づき最終的に伝送速度を特定するようにする。すなわ
ち図13においては、S/N比推定部41の後段に伝送
速度予備推定部43が接続されている。伝送速度予備推
定部43は、S/N比推定部41が推定したS/N比に
基づき、送信されうる伝送速度の中から複数の候補を選
び出す。
【0053】図14に、伝送速度予備推定部43での処
理アルゴリズムを示す。説明を簡単にするため、伝送速
度予備推定部43は2つの伝送速度の候補を推定するも
のとする。また、この候補の組み合わせは以下の3種類
とする。 (a) SUB2:伝送速度1または1/2 (b) SUB4:伝送速度1または1/4 (c) SUB8:伝送速度1または1/8
【0054】図14のステップS41において、S/N
比の最大値がSNR2と等しければ伝送速度を1または1/
2(SUB2)と判定する。同様にステップS42において、
S/N比の最大値がSNR4と等しければ伝送速度を1また
は1/4(SUB4)と判定する。ステップS43において、
S/N比の最大値がSNR8と等しければ伝送速度を1また
は1/8(SUB8)と判定する。このように伝送速度予備推
定部43は、最終的な伝送速度を判定するものではな
く、2種類の候補に絞り込むものである。
【0055】伝送速度予備推定部43の選び出した候補
の伝送速度(この場合は2)が、積分処理部10、畳み
込み復号部11、復号品質判定部44、および伝速度判
定部42へ供給される。この推定された複数の伝送速度
のそれぞれに基づいて、積分処理部10および畳み込み
復号部11での処理が行われる。したがって、畳み込み
復号化部11は複数の出力を復号品質判定部44および
メモリ45に供給する。メモリ45は、これら複数の出
力を記憶する。例えば、伝送速度予備推定部43がSUB2
を選び出した場合には、伝送速度が1と仮定して復号さ
れた情報ビットと、伝送速度が1/2と仮定して復号さ
れた情報ビットとが、メモリ45に記憶される。
【0056】復号品質判定部44では、畳み込み復号後
の情報ビットに基づき、畳み込み復号の品質が判定され
る。復号の品質の判定のためには、たとえばCRCチェ
ックが行われる。CDMAシステムでは、伝送速度1お
よび1/2の情報ビットに対してはCRCビットが付加
されている。しかし伝送速度が1/4および1/8の情
報ビットに対してはCRCビットは付加されていない。
この場合、ビタビ復号時の最終メトリックに基づいて復
号品質を判定し、誤り検出結果の代用としても良い。ま
た、情報ビットを再び畳み込み符号化し、これを復号前
のシンボルと比較することにより復号品質を判定しても
良い。あるいは、これらの方法を組み合わせても良い。
ようするに、復号された情報ビットの品質を判定するも
のであれば良い。復号品質判定部44には、前述したよ
うに複数の伝送速度が入力されている。従って復号品質
判定部44は、これらのそれぞれについて復号品質を判
定する。
【0057】復号品質判定部44の(複数の)判定結果
は伝送速度推定部42へ出力される。伝送速度推定部4
2では、伝送速度予備推定部43において推定された伝
送速度の候補と、復号品質判定部44において判定され
た畳み込み復号の品質に基づき、伝送速度を推定する。
ここでは、伝送速度1に対応する復号品質をQ1、伝送速
度1/2に対応する復号品質をQ2、伝送速度1/4に対
応する復号品質をQ4、そして伝送速度1/2に対応する
復号品質をQ8とする。またそれぞれの復号品質が"GOOD"
または"BAD"と判定されうるものとする。
【0058】伝送速度推定部42は、図15に示すアル
ゴリズムに基づいて伝送速度の推定を行う。図15のス
テップS51において、復号品質Q1が"GOOD"と判定され
た場合、伝送速度は1であると判定される。ステップS
52において、伝送速度予備推定部43がSUB2を選び出
し、かつ復号品質Q2が"GOOD"と判定された場合、伝送速
度は1/2であると判定される。同様にして1/4ない
し1/8の伝送速度が判定される。いずれの場合も復号
品質が"GOOD"と判定されなかった場合、そのフレームは
消失したものと判断される。
【0059】そして、伝送速度推定部42が判定した最
終的な伝送速度に対応した情報ビットが、メモリ45よ
り出力される。このように、畳み込み復号を行う前に伝
送速度を予備推定し、復号後に判定した復号品質も加味
して伝送速度を推定する。このため図11に示した受信
機より、さらに伝送速度の推定精度が向上する。また、
予備推定した伝送速度の候補のみを畳み込み復号するた
め、畳み込み復号に要する処理量を減少させることもで
きる。
【0060】この発明の受信機のさらに別の形態を、図
16に示す。この受信機Rx4では、畳み込み復号前に
は伝送速度の推定を行わず、復号後に復号品質とS/N
比とに基づき伝送速度を推定するようにするものであ
る。
【0061】この受信機Rx4では、メモり40の出力
はS/N比推定部41と積分処理部10とに与えられ
る。積分処理部10の出力は、畳み込み復号部11に与
えられる。畳み込み復号部11の出力、およびS/N比
推定部41の出力が、伝送速度推定部42に与えられ
る。
【0062】積分処理部10および畳み込み復号部11
は、予想される伝送速度全てに対する処理を行う。そし
て復号した情報ビットを復号品質判定部42へ出力する
と共に、メモリ45へ記憶させる。すなわちメモリ45
には、伝送速度1、1/2、1/4、そして1/8と仮
定した全ての場合の情報ビットが記憶される。ここで
は、伝送速度1と仮定して復号した復号品質をQ1、伝送
速度1/2と仮定して復号した復号品質をQ2、同様に伝
送速度1/4とした伝送品質をQ3、伝送速度1/4とし
た伝送品質をQ4と定義する。
【0063】復号品質判定部42は、復号された情報ビ
ットそれぞれに関して復号品質Q1ないしQ4を判定する。
そして判定結果を伝送速度推定部42へ出力する。伝送
速度推定部42は、S/N比推定部41が推定した信号
対雑音比と、復号品質判定部44が判定した復号品質判
定結果に基づき、伝送速度を推定する。次いで、この推
定された伝送速度に応じた情報ビットがメモリ45より
出力される。
【0064】図17に、伝送速度推定部42の行う処理
を示す。ステップS61において、復号品質Q1が"GOOD"
と判定された場合、伝送速度は1であると判定される。
ステップS62において、復号品質Q2が"GOOD"であるか
否かを判断する。復号品質Q2が"GOOD"である場合はステ
ップS63に進み、復号品質Q2が"GOOD"でない場合はス
テップS64に進む。ステップS63において、SNRmax
がSNR2と等しいと判断された場合、伝送速度は1/2で
あると判定される。SNRmaxがSNR2と異なる場合は、ステ
ップS64に進む。
【0065】ステップS64において、復号品質Q4が"G
OOD"であるか否かを判断する。復号品質Q4が"GOOD"であ
る場合はステップS65に進み、復号品質Q4が"GOOD"で
ない場合はステップS66に進む。ステップS65にお
いて、SNRmaxがSNR4と等しいと判断された場合、伝送速
度は1/4であると判定される。SNRmaxがSNR4と異なる
場合は、ステップS66に進む。
【0066】ステップS66において、復号品質Q8が"G
OOD"であるか否かを判断する。復号品質Q8が"GOOD"であ
る場合はステップS67に進む。ステップS67におい
て、SNRmaxがSNR8と等しいと判断された場合、伝送速度
は1/8であると判定される。ステップS66において
復号品質Q8が"GOOD"でない場合、またステップS67に
おいてSNRmaxがSNR8と異なる場合、そのフレームは消失
したものと判断される。
【0067】
【発明の効果】このように、受信シンボルのS/N比
と、畳み込み復号の復号品質との両方に基づき伝送速度
を推定する。このため、復号品質のみに基づき伝送速度
を推定した場合に比べ、伝送速度推定の信頼性が向上す
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明のCDMA通信システムを示すブロッ
ク図である。
【図2】伝送速度推定部の構成を示すブロック図であ
る。
【図3】伝送速度判定器における伝送速度の判定アルゴ
リズムを説明するフローチャートである。
【図4】伝送速度と電力列との関係を示す図である。
【図5】伝送速度推定器の別の構成を表わすブロック図
である。
【図6】伝送速度判定器における、伝送速度の別の判定
アルゴリズムを説明するフローチャートである。
【図7】伝送速度推定器のさらに別の構成を表わすブロ
ック図である。
【図8】CDMAシステムにおける受信信号の1フレー
ムを示す図である。
【図9】伝送速度判定器における、さらに別の伝送速度
の判定アルゴリズムを説明するフローチャートである。
【図10】受信信号のスペクトルを説明する図である。
【図11】受信器の別の実施形態を示す図である。
【図12】受信機Rx2における伝送速度の判定アルゴ
リズムを説明するフローチャートである。
【図13】受信機のさらに別の実施形態を示す図であ
る。
【図14】受信機Rx3における伝送速度予備推定の判
定アルゴリズムを説明するフローチャートである。
【図15】受信機Rx3における伝送速度の判定アルゴ
リズムを説明するフローチャートである。
【図16】受信機のさらに別の実施形態を示す図であ
る。
【図17】受信機Rx4における伝送速度の判定アルゴ
リズムを説明するフローチャートである。
【符号の説明】
12、121、122、42・・・伝送速度推定部 16、17、18・・・累算器 19、20、21、22・・・電力測定器 23、123、124・・・伝送速度判定器 41・・・S/N比推定部 43・・・伝送速度予備推定部 44・・・復号品質判定部

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 複数設定された伝送速度のうちのいずれ
    かで送信されてきた符号の伝送速度を推定する伝送速度
    推定装置において、 受信信号の帯域を制限した複数の帯域制限信号を作成す
    る帯域制限手段と、 この帯域制限手段からの各帯域制限信号の平均電力を求
    める平均電力測定手段と、 この平均電力測定手段で求めた平均電力に基づき、受信
    信号に挿入されている符号の伝送速度を推定する伝送速
    度推定手段とから構成されたことを特徴とする伝送速度
    推定装置。
  2. 【請求項2】 請求項1に記載の伝送速度推定装置にお
    いて、前記伝送速度推定手段が、 前記平均電力測定手段で求めた平均電力に基づき、雑音
    の電力密度を推定する雑音電力密度推定部と、 前記平均電力測定手段で求めた平均電力および雑音電力
    密度推定部で推定した雑音の電力密度に基づき伝送速度
    を推定する伝送速度推定部とから構成されたことを特徴
    とする伝送速度推定装置。
  3. 【請求項3】 送信すべき情報の一部が制御信号で置き
    換えられ、複数設定された伝送速度のうちのいずれかで
    送信された符号の伝送速度を推定する伝送速度推定装置
    において、 有効な信号を選択する信号選択手段と、 この信号選択手段で選択された有効な受信信号の帯域を
    制限した複数の帯域制限信号を作成する帯域制限手段
    と、 この帯域制限手段からの各帯域制限信号の平均電力を求
    める平均電力測定手段と、 この平均電力測定手段で求めた平均電力に基づき、受信
    信号に挿入されている符号の伝送速度を推定する伝送速
    度推定手段とから構成されたことを特徴とする伝送速度
    推定装置。
  4. 【請求項4】 複数設定されている伝送速度のいずれか
    で情報を送信する送信機と、この送信された情報を受信
    する受信機とから構成される伝送速度可変通信システム
    であって、 前記受信機は、受信した信号の信号品質を測定する品質
    測定手段と、 この品質測定手段が測定した信号品質に基づき、受信信
    号に挿入されている符号の伝送速度を推定する伝送速度
    推定手段とから構成されたことを特徴とする伝送速度可
    変通信システム。
  5. 【請求項5】 請求項4に記載の伝送速度可変通信シス
    テムであって、前記受信機は、 受信信号に基づき、前記複数設定された伝送速度の中か
    ら伝送速度の候補を選定する伝送速度予備推定手段を有
    することを特徴とする伝送速度可変通信システム。
  6. 【請求項6】 請求項5に記載の伝送速度可変通信シス
    テムであって、 前記品質測定手段は、前記伝送速度予備推定手段によっ
    て選定された伝送速度に関して受信信号の品質を測定
    し、 前記伝送速度推定手段は、前記伝送速度予備推定手段の
    推定結果と、前記品質測定手段の測定結果とに基づいて
    伝送速度を推定することを特徴とする、伝送速度可変通
    信システム。
  7. 【請求項7】 複数設定されている伝送速度のいずれか
    で情報を送信する送信機と、この送信された情報を受信
    する受信機とから構成される伝送速度可変通信システム
    であって、 受信信号の信号対雑音比を推定する信号対雑音比推定手
    段と、 復号品質を判定する復号品質判定手段と、 前記信号対雑音比推定手段が推定したと信号対雑音比
    と、前記復号品質判定手段が判定した復号品質とに基づ
    いて、受信信号に挿入されている符号の伝送速度を推定
    する伝送速度推定手段とから構成されたことを特徴とす
    る伝送速度可変通信システム。
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