JPH0917149A - テープカートリッジ - Google Patents

テープカートリッジ

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Publication number
JPH0917149A
JPH0917149A JP16531195A JP16531195A JPH0917149A JP H0917149 A JPH0917149 A JP H0917149A JP 16531195 A JP16531195 A JP 16531195A JP 16531195 A JP16531195 A JP 16531195A JP H0917149 A JPH0917149 A JP H0917149A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
tape
spring
slider
lock
loading space
Prior art date
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Pending
Application number
JP16531195A
Other languages
English (en)
Inventor
Tatsuya Wakui
達也 和久井
Masaaki Kubotsuka
雅章 久保塚
Tooru Misuga
徹 三菅
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Sony Corp
Original Assignee
Sony Corp
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Filing date
Publication date
Application filed by Sony Corp filed Critical Sony Corp
Priority to JP16531195A priority Critical patent/JPH0917149A/ja
Publication of JPH0917149A publication Critical patent/JPH0917149A/ja
Pending legal-status Critical Current

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Abstract

(57)【要約】 【目的】 ロックスプリング37A、37Bを正確に取
り付け得るようにして、組付け効率の向上を図る。 【構成】 ローディング空間部Sを開閉するようにカー
トリッジ本体2の底面部にスライド移動自在に支持され
たスライダ29と、下ハーフ8の底面部に一端部が弾性
変位自在に設けられスライド移動されたスライダ29の
スライド位置をロックするスライダロック片55A、5
5Bと、上ハーフ3の内部に設けられたスプリング取付
け部56に取付けられ先端部がスライダロック片55
A、55Bに当接されて設けられてスライダロック片5
5A、55Bにスライダ29のスライド位置をロックす
る付勢力を付与するコイル状のロックスプリング37
A、37Bとを備えて構成される。そして、スプリング
取付け部56には、ロックスプリング37A、37Bの
内周寸法より大とされた幅寸法Lを有する基端部が形成
されている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、テープ状記録媒体を巻
回した一対のテープリールをカートリッジ本体の内部に
回転自在に収納するとともに、このカートリッジ本体の
前面部に構成されたローディング空間部を開閉してテー
プ状記録媒体を保護するスライダがスライド移動自在に
設けられたテープカートリッジに関する。
【0002】
【従来の技術】テープカートリッジは、一般に上下ハー
フを組み合わせて構成したカートリッジ本体の内部に、
磁気テープを巻回した一対のテープリールが回転自在に
収納されて構成されている。例えば、デジタルオーディ
オ・テープレコーダ(DAT)用のテープカートリッ
ジ、データ記録用テープカートリッジ或いはビデオテー
プレコーダ(VTR)用のテープカートリッジ等におい
ては、記録再生装置に装填されることにより、この記録
再生装置側のテープ引出し手段によって磁気テープが記
録再生部へと引き出されるテープローディングが行われ
る。
【0003】これらテープカートリッジは、カートリッ
ジ本体の前面部が開放されて記録再生装置側のテープ引
出し手段が進入するためのローディング空間部が構成さ
れるとともに、一方のハーフ側にこのローディング空間
部の両側に位置して一対のテープガイドが設けられてい
る。テープリールから繰り出された磁気テープは、これ
らテープガイドに掛け合わされることによってカートリ
ッジ本体のローディング空間部に沿って延在される。
【0004】例えば、DAT用テープカートリッジは、
乱暴な取り扱いにも耐え得る信頼性の高い構造であるこ
と、2時間以上の情報信号の記録、再生を可能とするこ
と、或いは上述したように記録再生装置側でテープパス
を構成することによって大幅なコストダウンを達成する
こと等の仕様を満足したテープカートリッジであり、様
々な構造的特徴を有している。
【0005】すなわち、このDAT用テープカートリッ
ジは、横長の略矩形浅皿状に形成された上ハーフと下ハ
ーフとを互いに突き合わせて結合することによってカー
トリッジ本体が構成されている。また、テープカートリ
ッジは、カートリッジ本体にリッドやリールロック部材
或いはスライダ等の部材が組み合わされて、一対のテー
プリールを回転自在に収納する筐体部が構成されてい
る。
【0006】上ハーフは、前方部を除く他の外周部に立
上り周壁が一体に形成されている。また、上ハーフに
は、主面部にスプリング取付け部がそれぞれ突設されて
おり、スプリング取付け部にロックスプリングの基端部
がそれぞれ組み付けられている。
【0007】下ハーフには、カートリッジ本体の前面部
に構成された開放部の両側に位置して、一対のテープガ
イドが配設されている。磁気テープは、一方のテープリ
ールから繰り出されてこれらテープガイド間に掛け渡さ
れて他方のテープリールに巻き取られる。したがって、
磁気テープは、テープガイドに折り返しガイドされてカ
ートリッジ本体の開放部に延在し、通常、後述するリッ
ド及びスライダとによって保護されている。
【0008】また、下ハーフには、主面部に、互いに平
行な略矩形板状の一組のスライダロック片がそれぞれ一
体に設けられている。これらスライダロック片は、下ハ
ーフの主面部に基端部が揺動自在に支持されており、先
端部に係合凸部がそれぞれ一体に突出形成されている。
【0009】テープリールは、いわゆるフランジレス構
造が採用されており、芯材となるハブの周面に磁気テー
プが直接巻回されている。ハブには、上面部に軸方向に
突出形成されたボス部が一体に形成されるとともに、こ
のボス部の外周面に全周に亘ってそれぞれ歯車状のロッ
ク部が設けられている。テープリールは、リール穴がそ
れぞれ下ハーフに設けたリール軸進入用開口に臨ませら
れてカートリッジ本体の内部に回転自在に収納されてい
る。
【0010】リッドは、全体が略コ字状に形成されてお
り、カートリッジ本体の前面部に構成された開放部を開
閉するように、両側面部が上ハーフの両側面部に回動自
在に支持されて組み合わされる。リッドは、支点部に設
けられたスプリング部材の弾性力によって、通常カート
リッジ本体の開放部を閉塞している。リッドは、テープ
カートリッジが記録再生装置に装填されると、スライダ
との係合状態が解除されるとともに、記録再生装置側の
リッド駆動手段により回動動作されてカートリッジ本体
の開放部を開放する。
【0011】スライダは、主面部が前後方向の長さを下
ハーフの主面部よりやや小とされた矩形板状に形成され
ており、この主面部の両側にガイド壁が一体に立上り形
成されている。このスライダは、ガイド壁に形成した係
合部を、下ハーフの両側の立上り周壁に形成した係合部
に相対係合させることにより、下ハーフに前後方向に移
動自在に組み合わされる。
【0012】また、このスライダには、主面部に長手方
向に離間して円形のリール軸進入用開口が設けられると
ともに、前方側の中央部には軸状のスプリング掛止め部
が一体に突設されている。スプリング掛止め部は、スラ
イダが下ハーフに組み合わされた状態において、カート
リッジ本体の開放部に臨んで下ハーフ側のガイド壁に対
向位置している。
【0013】そして、このスプリング掛止め部には、両
端がコイル部から延長されたトーションスプリングが組
み付けられている。このトーションスプリングは、両端
をガイド壁に当接させることにより、スライダに対して
前方側へと付勢する。
【0014】さらに、このスライダには、主面部の前方
縁部に開口して形成された互いに平行な略矩形溝状の一
組のロック部がそれぞれ設けられている。これらロック
部には、両端部に、第1のロック穴及び第2のロック穴
とがそれぞれ設けられている。
【0015】このスライダは、ロック部の第1のロック
穴に、トーションスプリングの弾性力よって下ハーフの
主面部に形成されたスライダロック片の係合凸部がそれ
ぞれ相対係合して第1の位置に保持される。スライダ
は、この第1の位置において、主面部が下ハーフのリー
ル軸進入用開口及びカートリッジ本体の開放部を閉塞す
る。
【0016】また、このスライダは、テープカートリッ
ジが記録再生装置に装填されることにより、スライダ開
放手段によってトーションスプリングの弾性力に抗して
背面側の第2の位置へと移動動作される。このスライダ
は、ロック部の第2のロック穴に、トーションスプリン
グの弾性力よって下ハーフの主面部に形成されたスライ
ダロック片の係合凸部がそれぞれ相対係合して第2の位
置に保持される。
【0017】スライダは、第2の位置において、リール
軸進入用開口が下ハーフのリール軸進入用開口に対応位
置してこれを開放状態とするとともに、カートリッジ本
体の開放部も開放状態とする。なお、スライダは、上ハ
ーフとの間に圧縮状態で介挿されたロックスプリングの
弾性力によって、第1の位置と第2の位置とに安定した
状態でロックされる。
【0018】テープカートリッジは、記録再生装置に装
填されると、上述したようにスライダ開放手段によって
スライダが第1の位置から第2の位置へとスライド移動
されるとともに、リッド駆動手段によってリッドが回動
動作されてカートリッジ本体の開放部が開放される。ま
た、テープカートリッジは、リッドの回動動作に伴っ
て、リールロック部材によるテープリールのロック状態
が解除される。
【0019】そして、テープカートリッジは、この状態
で、カートリッジ本体の開放部に記録再生装置側のテー
プローディング手段が進入し、磁気テープをカートリッ
ジ本体から引き出して記録再生部へとローディングす
る。このように、カートリッジ本体の開放部は、記録再
生装置側のテープローディング手段が進入するローディ
ング空間部として構成される。
【0020】
【発明が解決しようとする課題】従来のロックスプリン
グ79A、79Bは、図12及び図13に示すように、
両端部に、折り曲げ加工によって内周側に折り返された
取付け用折曲部80A、80Bがそれぞれ一体に形成さ
れている。ロックスプリング79A、79Bは、取付け
用折曲部80A、80Bと内周部との間に、上ハーフ7
7に突設されたスプリング取付け部77Aの外周部を挟
み込むことによって、スプリング取付け部77Aに取り
付けられている。すなわち、ロックスプリング79A、
79Bは、スプリング取付け部77Aに、取付け用折曲
部80A、80Bの弾性力によって取り付けられてい
る。
【0021】ところで、ロックスプリング79A、79
Bは、両端部に取付け用折曲部80A、80Bを形成す
る折り曲げ加工を施すことが困難であり、製造コストが
かさむという問題があった。
【0022】また、ロックスプリング79A、79B
は、テープカートリッジの組立工程において取り扱われ
る際、複数の端部が互いに絡まってしまい組み付け作業
が煩雑になるという問題があった。
【0023】さらに、ロックスプリング79A、79B
は、取付け用折曲部80A、80Bが形成されることに
よって突き当て端面に段差が生じており、上ハーフ77
に突き当てられた端部が傾斜してしまう。このため、ス
プリング取付け部77Aに取り付けられたロックスプリ
ング79A、79Bは、上ハーフ77に対して良好な垂
直度が得られないという問題があった。
【0024】すなわち、テープカートリッジは、スライ
ダロック片にロックスプリング79A、79Bの先端部
が位置ズレを起こして押圧されることがあった。このた
め、スライダロック片に対応する位置に設けられたロッ
クスプリング79A、79Bは、先端部が折り曲げられ
てしまうことがあった。
【0025】したがって、テープカートリッジは、ロッ
クスプリング79A、79Bの垂直度がずれてしまうこ
とによって、スライダロック片を押圧するロックスプリ
ング79A、79Bの弾性力が充分に得られないという
不都合があった。
【0026】そこで、本発明は、スプリング取付け部に
ロックスプリングを正確に取り付け得るようにし、ロッ
クスプリングの組付け工程の組付け効率を向上させるこ
とを可能とされたテープカートリッジを提供することを
目的とする。
【0027】
【課題を解決するための手段】この目的を達成した本発
明に係るテープカートリッジは、上下ハーフを組み合わ
せて内部に一対のテープリールを回転自在に収納すると
ともに前面部を開放して記録再生装置側のテープローデ
ィング手段が進入するローディング空間部が構成された
カートリッジ本体と、一方のテープリールから繰り出さ
れカートリッジ本体のローディング空間部の両側に位置
して一方のハーフに設けられたテープガイド間に掛け合
わされることによってローディング空間部に沿って延在
されて他方のテープリールに巻き取られるテープ状記録
媒体と、ローディング空間部を開閉するようにカートリ
ッジ本体の底面部にスライド移動自在に支持されローデ
ィング空間部を閉塞した状態においてテープ状記録媒体
を保護するとともに記録再生装置側のスライダ開放手段
によってスライド移動されてローディング空間部を開放
するスライダと、下ハーフの底面部に一端部が弾性変位
自在に設けられスライド移動されたスライダのスライド
位置をロックするスライダロック片と、上ハーフの内部
に立設されたスプリング取付け部と、このスプリング取
付け部に基端部が取り付けられ先端部がスライダロック
片に当接されて設けられスライダロック片にローディン
グ空間部を開放及び閉塞するスライダのスライド位置を
ロックする付勢力を付与するコイル状のロックスプリン
グとを備える。そして、ロックスプリングの内周部に挿
通されるスプリング取付け部には、ロックスプリングの
内周寸法より大とされた幅寸法を有する基端部が形成さ
れる。
【0028】
【作用】以上のように構成された本発明に係るテープカ
ートリッジによれば、スプリング取付け部の基端部の幅
寸法がロックスプリングの内周寸法より大とされて形成
されたことによって、スプリング取付け部の基端部にロ
ックスプリングの内周部が係合されて取り付けられる。
【0029】
【実施例】以下、本発明の具体的な実施例を図面を参照
して詳細に説明する。図1乃至図9に実施例として示す
DAT用テープカートリッジ1は、横長の略矩形浅皿状
に形成された上ハーフ3と下ハーフ8とを互いに突き合
わせて結合することによってカートリッジ本体2を構成
している。また、テープカートリッジ1は、カートリッ
ジ本体2にリッド40やリールロック部材25或いはス
ライダ29等の部材を組み合わせて、一対のテープリー
ル15A、15Bを回転自在に収納する筐体部が構成さ
れている。
【0030】上ハーフ3は、前方部5を除く他の外周部
に立上り周壁4が一体に形成されるとともに、主面にウ
ィンドウ6が設けられている。ウィンドウ6には、透明
板が嵌め込まれており、カートリッジ本体2の内部に収
納されたテープリール15A、15Bの状態が外部より
識別可能とされている。上ハーフ3には、開放された前
面部5の長手方向の両側に位置して検出機構取付け部7
A、7Bが一体に形成されている。これら検出機構取付
け部7A、7Bには、テープ始端検出機構36A及びテ
ープ終端検出機構36Bが取り付けられる。
【0031】また、上ハーフ3には、検出機構取付け部
7A、7Bに隣接する位置に、図8及び図9に示すよう
に、本実施例の要部であるスプリング取付け部56が一
体に突出形成されている。このスプリング取付け部56
は、板状に形成されており、基端部が、後述するロック
スプリング37A、37Bの内周寸法よりやや大とされ
た幅寸法Lを有する。
【0032】また、このスプリング取付け部56には、
先端部に向かって次第に幅寸法Lが小とされた挿入ガイ
ド部56Aが形成されている。このスプリング取付け部
56は、先端部に挿入ガイド部56Aが形成されること
によって、ロックスプリング37A、37Bを取り付け
る際、先端部にロックスプリング37A、37Bの端部
を基端部側に導くことにより挿入の容易化が図られてい
る。
【0033】そして、このスプリング取付け部56に
は、基端部にコイル状のロックスプリング37A、37
Bが挿通されて取り付けられる。このスプリング取付け
部56には、ロックスプリング37A、37Bの内周部
に挿通された際、基端部の両側部にロックスプリング3
7A、37Bの内周部が係合することによって、ロック
スプリング37A、37Bが取り付けられる。
【0034】下ハーフ8は、矩形の主面部9の前方部を
除く他の外周部に立上り周壁10が一体に形成されると
ともに、主面部9に長手方向に離間してリール軸進入用
開口13A、13Bが設けられている。下ハーフ8に
は、前方部に略凸字状の切欠き部12が形成されてい
る。
【0035】この切欠き部12は、上ハーフ3の開放さ
れた前方部5とともに記録再生装置側のテープローディ
ング手段が進入するローディング空間部Sを構成する。
下ハーフ8には、主面部9に切欠き部12に面して略々
ヘ字状を呈するガイド壁11が立ち上がり形成されてい
る。
【0036】また、下ハーフ8には、切欠き部12の中
央部に隣接する位置に、軸状のスプリング掛止め部54
が突設されている。このスプリング掛止め部54には、
リールロック部材25にテープリール15A、15Bを
ロックさせる方向の移動習性を付与するトーションスプ
リング53が組み付けられている。
【0037】さらに、下ハーフ8には、切欠き部12を
構成する両側部にそれぞれテープガイド14A、14B
が一体に形成されている。これらテープガイド14A、
14Bは、それぞれ平滑な外周面14a、14bを有す
る筒状体を呈して、下ハーフ8の前方部の両側に位置し
て一体に立ち上がり形成されている。なお、テープガイ
ド14A、14Bは、上ハーフ3と下ハーフ8とを組み
合わせた状態において、上ハーフ3側に立設した図示し
ない嵌合凸部が中心穴に嵌合されることによって軸精度
が保持される。
【0038】さらにまた、下ハーフ8には、図4に示す
ように、底面部の背面縁に沿って、このテープカートリ
ッジ1を記録再生装置に装填した際に位置決め手段が嵌
合する位置決め穴20と磁気テープ17の種類や厚み等
のテープカートリッジ1の仕様を識別するための複数の
識別穴21とがそれぞれ設けられている。
【0039】また、下ハーフ8には、図6に示すよう
に、主面部9に、互いに平行な略矩形板状の一組のスラ
イダロック片55A、55Bがそれぞれ一体に設けられ
ている。これらスライダロック片55A、55Bは、下
ハーフ8の主面部9に、基端部が揺動自在に支持されて
おり、先端部に係合凸部55C、55Dがそれぞれ一体
に突出形成されている。
【0040】以上のように構成された上ハーフ3と下ハ
ーフ8には、詳細を省略するが、主面部にそれぞれ相対
向する複数個の軸穴及びボスが一体に形成されている。
上ハーフ3と下ハーフ8とは、これら軸穴とボスとを互
いに突き合わせるとともに、止めねじをねじ込むことに
より、一体に組み合わされてカートリッジ本体2を構成
する。カートリッジ本体2には、内部にテープリール1
5A、15Bが回転自在に収納されるとともに、前方部
にローディング空間部Sが構成される。
【0041】テープリール15A、15Bは、全体が筒
状に形成されたいわゆるフランジレス構造が採用されて
おり、芯材となるハブの周面に磁気テープ17が直接巻
回される。テープリール15A、15Bには、詳細を省
略するが、上面部に軸方向に突出形成されたボス部が一
体に形成されるとともに、このボス部の外周面に全周に
亘ってそれぞれ歯車状のロック部が設けられている。ま
た、テープリール15A、15Bは、内周部に複数の係
合リブが形成されて記録再生装置側のリール駆動軸が相
対係合するリール軸穴16A、16Bを有している。
【0042】テープリール15A、15Bは、リール軸
穴16A、16Bがそれぞれリール軸進入用開口13
A、13Bに臨ませられてカートリッジ本体2の内部に
回転自在に収納される。テープカートリッジ1は、図3
に示すように、磁気テープ17を一方のテープリール1
5Aから立上り周壁に沿って引き出して一方のテープガ
イド14Aに掛け合わせて前面部と平行にローディング
空間部Sに臨ませて導くとともに、他方のテープガイド
14Bに掛け合わせて立上り周壁に沿って他方のテープ
リール15Bへと導いたテープ走行路をカートリッジ本
体2の内部に構成する。
【0043】磁気テープ17は、図5に示すように、両
端部にセンシングテープ19を介してそれぞれ透明なリ
ーダテープ18が接合されており、これらリーダテープ
18の先端部を外周部に形成した係合部に差し込むこと
によってテープリール15A、15Bに固定されてい
る。リーダテープ18は、後述するようにテープ始端検
出機構36A及びテープ終端検出機構36Bによって検
出される。
【0044】磁気テープ17は、ローディング空間部S
に臨む部分、すなわちテープカートリッジ1が記録再生
装置に装填された状態においてテープローディング手段
よって引き出される引出し部17Aが、上ハーフ3に回
動自在に支持されたリッド40、及び下ハーフ8にスラ
イド移動自在に支持されたスライダ29によって保護さ
れる。
【0045】リッド40は、上ハーフ3と下ハーフ8の
前面部に構成されたローディング空間部Sを閉塞するに
足る外形を有する主面部41と、この主面部41の内面
50の両側に位置して腕状に一体に突出形成された一対
の側面部42、43とからなる全体が略コ字状に形成さ
れている。これら側面部42、43には、相対する内面
に互いに軸線を一致させて軸状の支点部44、45が一
体に突設されている。したがって、リッド40は、後述
するように、これら支点部44、45を上ハーフ3の立
上り周壁4の内面に形成した軸穴にそれぞれ嵌合される
ことによって、カートリッジ本体2の前方部に回動自在
に支持される。
【0046】リッド40は、一方の側面部42側の支点
部44に組み付けたトーションスプリング23によっ
て、図3において時計方向の弾性力が付与されることに
より、通常カートリッジ本体2のローディング空間部S
を閉塞する方向に付勢されている。リッド40は、図1
及び図2に示すように、ローディング空間部Sを閉塞し
た状態において、主面部41が磁気テープ17の引出し
部17Aの前方部に位置してこの引出し部17Aを保護
している。
【0047】リッド40の側面部42、43には、先端
部の外側面部に係合凹部46、47がそれぞれ凹設され
ている。これら係合凹部46、47には、リッド40が
上ハーフ3に回動自在に組み合わされた状態において、
後述するリールロック部材25の係合片27A、27B
の先端部が近接して延在される。
【0048】また、リッド40の主面部41には、下端
縁に長手方向に離間して切欠き部48、49が形成され
ている。これら切欠き部48、49は、後述するスライ
ダ29の主面部30の前方縁に開口して形成されたロッ
ク部30A、30Bとそれぞれ対応位置されている。そ
して、テープカートリッジ1は、記録再生装置に装填さ
れた際、スライダ開放手段がこれら切欠き部48、49
から進入してスライダ29のロック部30A、30Bに
到達する。
【0049】さらに、リッド40には、主面部41の内
面50側に、ローディング空間部Sとの対応領域の全域
に亘って横長矩形のテープ貼付き防止凹部51が凹設さ
れている。このテープ貼付き防止凹部51は、両端をロ
ーディング空間部Sを構成する切欠き部12の両側に位
置して下ハーフ8に設けられたテープガイド14A、1
4Bに対応させて、主面部41の内面50に凹設されて
いる。テープ貼付き防止凹部51は、リッド40がロー
ディング空間部Sを閉塞した状態において、テープガイ
ド14A、14Bに掛け合わされてローディング空間部
Sに臨ませられた磁気テープ17の引出し部17Aと対
向している。
【0050】上述したように、リッド40は、主面部4
1の内面50にテープ貼付き防止凹部51を凹設したこ
とによって、この内面50と磁気テープ17の引出し部
17Aとの間隔が大ならしめられて構成されることにな
る。したがって、リッド40は、後述するように運搬時
の振動等によって磁気テープ17がローディング空間部
Sに弛み出した場合において、内面50とこの磁気テー
プ17との接触面積が小とされることになり、内面50
に磁気テープ17が密着状態で貼り付くことが防止され
る。
【0051】リールロック部材25は、上ハーフ3の長
手方向寸法よりもやや小とされた長さを有する板状基部
26の両端部に下方へと折曲された立上り片を有する全
体が略下向きコ字状に形成されており、上ハーフ3の内
面部に前後方向に移動自在に組み合わされている。
【0052】このリールロック部材25には、板状基部
26の中央部にスプリング掛止め部52が設けられてい
る。このスプリング掛止め部52には、下ハーフ8のス
プリング掛止め部54に組み付けられたトーションスプ
リング53の一端部が取り付けられている。
【0053】また、リールロック部材25には、後方側
の側縁部に幅方向に離間して一対のロック片28A、2
8Bが一体に形成されている。これらロック片28A、
28Bは、リッド40がローディング空間部Sを閉塞し
た状態において、図1に示すように、トーションスプリ
ング53の弾性力によってテープリール15A、15B
のロック部にそれぞれ相対係合されて、これらテープリ
ール15A、15Bをロック状態とする。
【0054】さらに、リールロック部材25には、立上
り片の側縁に前方側へと突出する係合片27A、27B
が一体に形成されている。これら係合片27A、27B
は、先端部に係合部が形成されており、リールロック部
材25を上ハーフ3に組み合わせた状態において、上述
したようにリッド40の側面部42、43に凹設された
係合凹部46、47に近接して延在される。
【0055】したがって、リールロック部材25は、テ
ープカートリッジ1が記録再生装置に装填されてリッド
40がリッド駆動手段によって回動動作されると、図3
に示すように、係合凹部46、47に係合片27A、2
7Bが相対係合されて上ハーフ3の内面に沿って前方側
へと移動動作される。リールロック部材25は、この移
動動作によって、ロック片28A、28Bによるテープ
リール15A、15Bのロック状態を解除する。
【0056】スライダ29は、図5に示すように、主面
部30が前後方向の長さを下ハーフ8の主面部9よりも
やや小とされた矩形板を呈しており、この主面部30の
両側にガイド壁31A、31Bが一体に立ち上がり形成
されている。このスライダ29は、詳細を省略するが、
ガイド壁31A、31Bの上縁部に形成した係合部を、
下ハーフ8の両側の立上り周壁10に形成した係合部に
相対係合させることにより、下ハーフ8に前後方向に移
動自在に組み合わされる。
【0057】また、このスライダ29には、主面部30
に長手方向に離間して円形のリール軸進入用開口32
A、32Bが設けられるとともに、前方側の中央部には
軸状のスプリング掛止め部33が一体に突設されてい
る。スプリング掛止め部33は、スライダ29が下ハー
フ8に組み合わされた状態において、ローディング空間
部Sに臨んで下ハーフ8側のガイド壁11に対向位置し
ている。
【0058】そして、このスプリング掛止め部33に
は、両端がコイル部から延長されたトーションスプリン
グ34が組み付けられている。このトーションスプリン
グ34は、両端をガイド壁11に当接させることによ
り、スライダ29に対して前方側へと付勢する。
【0059】さらに、このスライダ29には、図7に示
すように、主面部の前方縁部に開口して形成された互い
に平行な略矩形溝状の一組のロック部30A、30Bが
それぞれ設けられている。これらロック部30A、30
Bには、両端部に、第1のロック穴38A、38B及び
第2のロック穴38C、38Dとがそれぞれ設けられて
いる。
【0060】このスライダ29は、ロック部30A、3
0Bの第1のロック穴38A、38Bに、トーションス
プリング34の弾性力よって下ハーフ8の主面部9に形
成されたスライダロック片55A、55Bの係合凸部5
5C、55Dがそれぞれ相対係合して図2に示す第1の
位置に保持される。スライダ29は、この第1の位置に
おいて、主面部30が下ハーフ8のリール軸進入用開口
13A、13B及びローディング空間部Sを閉塞する。
【0061】また、このスライダ29は、テープカート
リッジ1が記録再生装置に装填されることにより、図4
に示すように、スライダ開放手段によってトーションス
プリング34の弾性力に抗して背面側の第2の位置へと
移動動作される。このスライダ29は、ロック部30
A、30Bの第2のロック穴38C、38Dに、トーシ
ョンスプリング34の弾性力よって下ハーフ8の主面部
9に形成されたスライダロック片55A、55Bの係合
凸部55C、55Dがそれぞれ相対係合して図4に示す
第2の位置に保持される。
【0062】スライダ29は、第2の位置において、リ
ール軸進入用開口32A、32Bが下ハーフ8のリール
軸進入用開口13A、13Bに対応位置してこれを開放
状態とするとともに、ローディング空間部Sも開放状態
とする。なお、スライダ29は、上ハーフ3との間に圧
縮状態で介挿されたロックスプリング36A、36Bの
弾性力によって、第1の位置と第2の位置とに安定した
状態でロックされる。
【0063】上ハーフ3と下ハーフ8には、テープリー
ル保持シート35A、35Bがそれぞれ介挿される。こ
れらテープリール保持シート35A、35Bは、滑性及
び弾性を有する合成樹脂材料によって成形されており、
テープリール15A、15Bをカートリッジ本体2の内
部で円滑に回転動作させるとともに、磁気テープ17が
これらテープリール15A、15Bに適正な状態で巻回
されるように上下方向から押さえ付けて保持する。
【0064】テープ始端検出機構36A及びテープ終端
検出機構36Bは、詳細を省略するが、取付け基板に実
装されたプリズムによって構成されている。これらテー
プ始端検出機構36A及びテープ終端検出機構36B
は、テープカートリッジ1が記録再生装置に装填される
と、カートリッジ本体2の前方側の側方に位置する発光
素子と受光素子とを備える光学検出部に対応位置する。
【0065】テープ始端検出機構36A及びテープ終端
検出機構36Bは、光学検出部の発光素子から出射され
る検出光をプリズムによってカートリッジ本体2の内側
から磁気テープ17の表面に導く。テープ始端検出機構
36A及びテープ終端検出機構36Bは、磁気テープ1
7が始端或いは終端まで駆動されて透明なリーダテープ
18が対応位置すると、発光素子から出射された検出光
がこのリーダテープ18を透過して受光素子側で受光さ
れることにより、テープ始端の検出或いはテープ終端の
検出を行わさせる。
【0066】以上のように構成された実施例テープカー
トリッジ1は、記録再生装置に装填されると、図3及び
図4に示すように、スライダ開放手段によってスライダ
29が第1の位置から第2の位置へとスライド移動され
るとともにリッド駆動手段によってリッド40が回動さ
れてカートリッジ本体2のローディング空間部Sが開放
される。テープカートリッジ1は、リッド40の回動動
作に伴ってリールロック部材25によるテープリール1
5A、15Bのロック状態が解除される。
【0067】そして、テープカートリッジ1は、テープ
リール15A、15Bのリール軸穴16A、16Bに、
互いに対応位置された下ハーフ8のリール軸進入開口1
3A、13B及びスライダ29のリール軸進入開口32
A、32Bから進入する記録再生装置側のリール駆動軸
が相対係合される。
【0068】テープカートリッジ1は、ローディング空
間部Sに記録再生装置側のテープローディング手段が進
入して、このローディング空間部Sに延在された磁気テ
ープ17の引出し部17Aが引き出されて各テープガイ
ドに掛け合わせながら記録再生部へとローディングす
る。
【0069】テープカートリッジ1は、記録再生装置の
再生操作或いは記録操作等のテープ駆動操作が行われる
ことによって、リール駆動軸を介してテープリール15
A、15Bが回転駆動される。磁気テープ17は、例え
ば一方のテープリール15Aから繰り出されて所定のテ
ープ走行路に沿って走行されて情報信号の再生或いは記
録が行われた後、他方のテープリール15Bに巻き取ら
れる。
【0070】テープカートリッジ1は、再生操作或いは
記録操作等が終了するとテープローディング手段が復旧
動作して引き出された磁気テープ17のアンローディン
グ操作が行われる。テープカートリッジ1は、イジェク
ト操作が行われることによって、記録再生装置から排出
される。テープカートリッジ1は、図1に示すように、
リッド40がトーションスプリング23の弾性力によっ
てローディング空間部Sを閉塞する状態へと復帰回動す
るとともに、リールロック部材25によってテープリー
ル15A、15Bがロックされる。
【0071】また、このテープカートリッジ1は、トー
ションスプリング53の弾性力によってスライダ29が
第2の位置から第1の位置へと復帰動作して、図2に示
すように、主面部30によって下ハーフ8のリール軸進
入用開口13A、13Bが閉塞されるとともに、ローデ
ィング空間部Sが閉塞される。
【0072】上述したように、実施例テープカートリッ
ジ1によれば、ロックスプリング37A、37Bが取り
付けられるスプリング取付け部56に、ロックスプリン
グ37A、37Bの内周寸法よりやや大とされた基端部
が形成されたことによって、ロックスプリング37A、
37Bの両端部に取付け用折曲部80A、80Bを形成
する必要がなくなり、ロックスプリング37A、37B
を組み付ける工程において、ロックスプリング37A、
37Bの端部と他のロックスプリングの端部とが互いに
絡まることが防止される。
【0073】また、テープカートリッジ1によれば、ロ
ックスプリング37A、37Bの両端部に取付け用折曲
部80A、80Bを形成する必要がなくなり、スプリン
グ取付け部56にロックスプリング37A、37Bを良
好な垂直度で正確に取り付けることが可能とされて、ロ
ックスプリング37A、37Bを組み付ける工程におけ
る不良率が低減されて組付け効率を向上させる。
【0074】さらに、テープカートリッジ1は、スプリ
ング取付け部56に良好な垂直度で取り付けられること
によって、スライダロック片55A、55Bにロックス
プリング37A、37Bの弾性力が確実に付与される。
したがって、テープカートリッジ1は、スライド移動さ
れたスライダ29のスライド位置を確実にロックするこ
とができる。すなわち、スライダ29は、ローディング
空間部Sの開閉動作を確実に行うことが可能とされる。
【0075】本発明は、上述したテープカートリッジ1
が備えるスプリング取付け部56に限定されるものでな
く、例えば図10及び図11に示した他の実施例スプリ
ング取付け部57のように構成してもよい。なお、この
スプリング取付け部57を備えるテープカートリッジ
は、全体構成を上述したテープカートリッジ1とほぼ同
様としており、以下、要部であるスプリング取付け部5
7についてのみ説明する。また、このスプリング取付け
部57についても、基本的な構成を上述したテープカー
トリッジ1とほぼ同様とするため、対応する部位につい
ては同一符号を付すことにより、詳細な説明を省略す
る。
【0076】スプリング取付け部57は、図10及び図
11に示すように、円柱状に形成された基体部57A
と、この基体部57Aの基端部の外周部に一体に突出形
成された一対の板状の係合片57B、57Cとから構成
されている。
【0077】基体部57Aには、先端部に向かって次第
に直径寸法が小とされた挿入ガイド部57Dが形成され
ている。スプリング取付け部57は、先端部に挿入ガイ
ド部57Dが形成されることによって、ロックスプリン
グ37A、37Bを取り付ける際、先端部にロックスプ
リング37A、37Bの端部を基端部側に導くことによ
り挿入の容易化が図られている。
【0078】一対の係合片57B、57Cは、ロックス
プリング37A、37Bの内周寸法よりやや大とされた
幅寸法Lを有する。また、これらの係合片57B、57
Cには、先端部に向かって次第に幅寸法Lを小とされた
挿入ガイド部57Eがそれぞれ形成されており、ロック
スプリング37A、37Bを取り付ける際、先端部にロ
ックスプリング37A、37Bの端部を基端部側に導く
ことにより挿入の容易化が図られている。そして、この
スプリング取付け部57には、係合片57A、57Bに
ロックスプリング37A、37Bの基端部の内周部がそ
れぞれ係合することによって、ロックスプリング37
A、37Bが取り付けられる。
【0079】上述したように、スプリング取付け部57
は、円柱状の基体部57Aを備えることによって、基体
部57Aの外周部にロックスプリング37A、37Bの
内周部が保持されるため、ロックスプリング37A、3
7Bをより正確に取り付けることができる。
【0080】テープカートリッジ1によれば、ロックス
プリング37A、37Bが取り付けられるスプリング取
付け部57が、ロックスプリング37A、37Bの内周
寸法よりやや大とされた幅寸法Lを有する一対の係合片
57B、57Cが形成された基体部57Aを備えること
によって、ロックスプリング37A、37Bの両端部に
取付け用折曲部80A、80Bを形成する必要がなくな
り、ロックスプリング37A、37Bが互いに絡まるこ
とが防止される。
【0081】また、テープカートリッジ1によれば、ロ
ックスプリング37A、37Bの両端部に取付け用折曲
部80A、80Bを形成する必要がなくなり、スプリン
グ取付け部57にロックスプリング37A、37Bを良
好な垂直度で正確に取り付けることが可能とされて、ロ
ックスプリング37A、37Bを組み付ける工程におけ
る不良率が低減されて組付け効率を向上させる。
【0082】さらに、テープカートリッジ1は、スプリ
ング取付け部57に良好な垂直度で取り付けられること
によって、スライダロック片55A、55Bにロックス
プリング37A、37Bの弾性力が確実に付与される。
したがって、テープカートリッジ1は、スライド移動さ
れたスライダ29のスライド位置を確実にロックするこ
とができる。すなわち、スライダ29は、ローディング
空間部Sの開閉動作を確実に行うことが可能とされる。
【0083】
【発明の効果】本発明に係るテープカートリッジによれ
ば、スライダのスライド位置をロックするスライダロッ
ク片に付勢力を付与するロックスプリングが取り付けら
れるスプリング取付け部に、ロックスプリングの内周寸
法より大とされた基端部が形成されたことによって、ロ
ックスプリングの両端部に取付け用折曲部を形成する必
要がなくなり、ロックスプリング同士が互いに絡まるこ
とが防止される。
【0084】また、このテープカートリッジは、ロック
スプリングの両端部に取付け用折曲部が形成されないた
め、スプリング取付け部にロックスプリングを良好な垂
直度で正確に取り付けることが可能とされて、ロックス
プリングの組付け工程における不良率が低減されて組付
け効率を向上させる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る実施例テープカートリッジを示す
斜視図である。
【図2】同テープカートリッジを示す底面側からの斜視
図である。
【図3】同テープカートリッジにおいて、リッドを開い
た状態を示す斜視図である。
【図4】同テープカートリッジにおいて、リッドを開い
た状態を示す底面側からの斜視図である。
【図5】同テープカートリッジを示す分解斜視図であ
る。
【図6】同テープカートリッジを構成する下ハーフを示
す底面側からの平面図である。
【図7】同テープカートリッジを構成するスライダを示
す底面側からの平面図である。
【図8】同テープカートリッジが備えるスプリング取付
け部にロックスプリングを取り付けた状態の部分断面側
面図である。
【図9】同テープカートリッジが備えるスプリング取付
け部にロックスプリングを取り付けた状態を示す要部平
面図である。
【図10】同テープカートリッジが備える他の実施例ス
プリング取付け部にロックスプリングを取り付けた状態
を示す部分断面側面図である。
【図11】同テープカートリッジが備える他の実施例ス
プリング取付け部にロックスプリングを取り付けた状態
を示す要部平面図である。
【図12】従来のテープカートリッジが備えるスプリン
グ取付け部にロックスプリングを取り付けた状態の縦断
面図である。
【図13】従来のテープカートリッジが備えスプリング
取付け部にロックスプリングを取り付けた状態の要部平
面図である。
【符号の説明】
1 テープカートリッジ 2 カートリッジ本体 3 上ハーフ 8 下ハーフ 14 テープガイド 15 テープリール 17 磁気テープ(テープ状記録媒体) 29 スライダ 37A、37B ロックスプリング 55A、55B スライダロック片 S ローディング空間部

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 上下ハーフを組み合わせて内部に一対の
    テープリールを回転自在に収納するとともに、前面部を
    開放して記録再生装置側のテープローディング手段が進
    入するローディング空間部が構成されたカートリッジ本
    体と、 一方のテープリールから繰り出され、カートリッジ本体
    のローディング空間部の両側に位置して一方のハーフに
    設けられたテープガイド間に掛け合わされることによっ
    てローディング空間部に沿って延在されて、他方のテー
    プリールに巻き取られるテープ状記録媒体と、 ローディング空間部を開閉するようにカートリッジ本体
    の底面部にスライド移動自在に支持され、ローディング
    空間部を閉塞した状態においてテープ状記録媒体を保護
    するとともに記録再生装置側のスライダ開放手段によっ
    てスライド移動されてローディング空間部を開放するス
    ライダと、 下ハーフの底面部に一端部が弾性変位自在に設けられス
    ライド移動されたスライダのスライド位置をロックする
    スライダロック片と、 上ハーフの内部に立設されたスプリング取付け部と、 このスプリング取付け部に基端部が取り付けられ先端部
    がスライダロック片に当接されて設けられ、スライダロ
    ック片にローディング空間部を開放及び閉塞するスライ
    ダのスライド位置をロックする付勢力を付与するコイル
    状のロックスプリングとを備え、 スプリング取付け部には、ロックスプリングの内周寸法
    より大とされた幅寸法を有する基端部が形成され、この
    基端部にロックスプリングの内周部が係合されることを
    特徴とするテープカートリッジ。
  2. 【請求項2】 スプリング取付け部は、板状に形成され
    たことを特徴とする請求項1に記載のテープカートリッ
    ジ。
  3. 【請求項3】 スプリング取付け部は、略円柱状に形成
    されるとともに、基端部の外周部の相対する位置に幅寸
    法がロックスプリングの内周寸法より大とされた少なく
    とも一対の係合片がそれぞれ突出形成されたことを特徴
    とする請求項1に記載のテープカートリッジ。
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Effective date: 20030624