JPH09171110A - ホログラムカラーフィルターシステム - Google Patents

ホログラムカラーフィルターシステム

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JPH09171110A
JPH09171110A JP17237196A JP17237196A JPH09171110A JP H09171110 A JPH09171110 A JP H09171110A JP 17237196 A JP17237196 A JP 17237196A JP 17237196 A JP17237196 A JP 17237196A JP H09171110 A JPH09171110 A JP H09171110A
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light
hologram color
disperses
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Yoshiyuki Miyaji
宮地良幸
Yoichi Mori
陽一 森
Takeshi Hotta
豪 堀田
Nobuhiko Ichikawa
市川信彦
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 ホログラムカラーフィルターの0次透過光を
抑制してそれを用いた表示装置のコントラストの低下を
防止する。 【解決手段】 集光性ホログラム5′のアレーからな
り、その各集光性ホログラム5′が、ホログラム記録面
の法線に対して所定の角度をなして入射する白色光3を
ホログラム記録面に略沿う方向に波長分散させて分光す
るホログラムカラーフィルター5において、ホログラム
カラーフィルター5に入射する白色光をS偏光のみに制
限する偏光板13と、ホログラムカラーフィルター5で
回折されないで通過する0次透過光14を略遮断するル
ーバー、液晶層、多層干渉膜、反射型体積ホログラム、
透明板、透明ウエッジ板あるいは全反射プリズム体と
の、何れか一方が設けられている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ホログラムカラー
フィルターシステムに係わり、特に、0次透過光を少な
くして、コントラストの良好なカラー液晶液晶表示装置
用のホログラムカラーフィルターシステムに関するもの
である。
【0002】
【従来の技術】カラー液晶表示装置用のカラーフィルタ
ーとして、従来の波長吸収型のものと比較して、バック
ライトの各波長成分を無駄なく吸収なく各液晶セルへ入
射でき、バックライトの利用効率を大幅に向上させるも
のとして、本出願人は、特願平5−12170号等にお
いて、ホログラムカラーフィルターを提案した。その構
成には2つのタイプがあり、第1のタイプは、偏心した
フレネルゾーンプレート状の微小ホログラムアレーから
なるものである。第2のタイプは、平行で一様な干渉縞
からなるホログラム又は回折格子とそれに重畳したマイ
クロレンズアレーとからなるものである。以下、簡単に
これらのホログラムカラーフィルターについて説明す
る。
【0003】図17の断面図を参照にして第1のタイプ
のホログラムカラーフィルターを用いた液晶表示装置に
ついて説明する。同図において、規則的に液晶セル6′
(画素)に区切られた液晶表示素子6のバックライト3
入射側にこのホログラムカラーフィルターを構成するホ
ログラムアレー5が離間して配置される。液晶表示素子
6背面には、各液晶セル6′の間に設けられたブラック
・マトリックス4が配置される。以上の他、図示しない
偏光板が液晶表示素子6の両側に配置される。なお、ブ
ラック・マトリックス4の間には、従来のカラー液晶表
示装置と同様に、R、G、Bの分色画素に対応した色の
光を通過する吸収型のカラーフィルターを付加的に配置
するようにしてもよい。
【0004】ホログラムアレー5は、R、G、Bの分色
画素の繰り返し周期、すなわち、液晶表示素子6の紙面
内の方向に隣接する3つの液晶セル6′の組各々に対応
して、その繰り返しピッチと同じピッチでアレー状に配
置された微小ホログラム5′からなり、微小ホログラム
5′は液晶表示素子6の紙面内の方向に隣接する3つの
液晶セル6′各組に整列して各々1個ずつ配置されてお
り、各微小ホログラム5′は、ホログラムアレー5の法
線に対して角度θをなして入射するバックライト3の中
の緑色の成分の光を、その微小ホログラム5′に対応す
る3つの分色画素R、G、Bの中心の液晶セルG上に集
光するようにフレネルゾーンプレート状に形成されてい
るものである。そして、微小ホログラム5′は、回折効
率の波長依存性がないかもしくは少ない、レリーフ型、
位相型、振幅型等の透過型ホログラムからなる。ここ
で、回折効率の波長依存性がないかもしくは少ないと
は、リップマンホログラムのように、特定の波長だけを
回折し、他の波長は回折しないタイプのものではなく、
1つの回折格子で何れの波長も回折するものを意味し、
この回折効率の波長依存性が少ない回折格子は、波長に
応じて異なる回折角で回折する。
【0005】このような構成であるので、ホログラムア
レー5の液晶表示素子6と反対側の面からその法線に対
して角度θをなして入射する白色のバックライト3を入
射させると、波長に依存して微小ホログラム5′による
回折角は異なり、各波長に対する集光位置はホログラム
アレー5面に略平行な方向に分散される。その中の、赤
の波長成分は赤を表示する液晶セルRの位置に、緑の成
分は緑を表示する液晶セルGの位置に、青の成分は青を
表示する液晶セルBの位置にそれぞれ回折集光するよう
に、ホログラムアレー5を構成配置することにより、そ
れぞれの色成分はブラック・マトリックス4でほとんど
減衰されずに各液晶セル6′を通過し、対応する位置の
液晶セル6′の状態に応じた色表示を行うことができ
る。
【0006】このように、ホログラムアレー5をカラー
フィルターとして用いることにより、従来のカラーフィ
ルター用バックライトの各波長成分を無駄なく吸収なく
各液晶セル6′へ入射させることができるため、その利
用効率を大幅に向上させることができる。
【0007】図18の断面図を参照にして第2のタイプ
のホログラムカラーフィルターを用いた液晶表示装置に
ついて説明する。同図において、第2のタイプのホログ
ラムカラーフィルター10は、ホログラム7と集光性マ
イクロレンズアレー8とからなり、マイクロレンズアレ
ー8を構成するマイクロレンズ8′は、R、G、Bの分
色画素の繰り返し周期、すなわち、液晶表示素子6の紙
面内の方向に隣接する3つの液晶セル6′の組各々に対
応して、その繰り返しピッチと同じピッチでアレー状に
配置されている。また、ホログラム7は、回折格子の作
用をする平行で一様な干渉縞からなり、回折効率の波長
依存性がないかもしくは少ない、レリーフ型、位相型、
振幅型等の透過型ホログラムからなる。液晶表示素子6
背面には、各液晶セル6′の間に設けられたブラック・
マトリックス4が配置される。以上の他、図示しない偏
光板が液晶表示素子6の両側に配置される。なお、ブラ
ック・マトリックス4の間には、従来のカラー液晶表示
装置と同様に、R、G、Bの分色画素に対応した色の光
を通過する吸収型のカラーフィルターを付加的に配置す
るようにしてもよい。
【0008】このような構成であるので、ホログラム7
の液晶表示素子6と反対側の面からその法線に対して角
度θをなしてバックライト3を入射させると、波長に依
存して異なる角度で回折され、ホログラム7の射出側に
分散される。ホログラム7の入射側又は出射側に配置さ
れたマイクロレンズ8′により、この分散された光は、
その焦点面に波長毎に分離されて集光する。その中の、
赤の波長成分は赤を表示する液晶セルRの位置に、緑の
成分は緑を表示する液晶セルGの位置に、青の成分は青
を表示する液晶セルBの位置にそれぞれ回折集光するよ
うに、カラーフィルター10を構成配置することによ
り、それぞれの色成分はブラック・マトリックス4でほ
とんど減衰されずに各液晶セル6′を通過し、対応する
位置の液晶セル6′の状態に応じた色表示を行うことが
できる。
【0009】このような配置において、ホログラム7と
して、集光性でなく一様な干渉縞からなる回折効率の波
長依存性が少ない透過型ホログラムを用いることができ
るため、ホログラム7をマイクロレンズアレー8の各マ
イクロレンズ8′と位置合わせする必要がない点、及
び、マイクロレンズアレー8のピッチが各液晶セル6′
各々に対応して1個のマイクロレンズを配置する従来の
場合の3倍になり、作りやすくかつ整列しやすい点に特
長がある。
【0010】なお、図18の変形として、図19に示す
ように、マイクロレンズアレー8及び液晶表示素子6の
配置を図18の通りとし、回折格子の作用をする平行で
一様な干渉縞からなるホログラム7をマイクロレンズア
レー8から分離してバックライト3中にその進行方向に
対して略垂直になるように配置しても、同様にバックラ
イトの各波長成分を無駄なく吸収なく各液晶セル6′へ
入射させることができ、その利用効率を大幅に向上させ
たカラーフィルターを実現することができる。
【0011】
【発明が解決しようとする課題】ところで、バックライ
ト3として自然偏光あるいは楕円偏光を用いた場合に、
本出願人の提案に係る上記のホログラムカラーフィルタ
ー5、10で回折されずに透過してしまう成分(0次回
折光)が相当存在し、これが迷光となり、カラー液晶表
示装置のコントラスト低下の原因の1つになっている。
【0012】本発明はこのような従来のホログラムカラ
ーフィルターの問題点に鑑みてなされたものであり、そ
の目的は、ホログラムカラーフィルターの0次透過光を
少なくしてそれを用いた表示装置のコントラストの低下
を防止したホログラムカラーフィルターシステムを提供
することである。
【0013】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成する本発
明のホログラムカラーフィルターシステムは、要素集光
性ホログラムのアレーからなり、その各要素集光性ホロ
グラムが、ホログラム記録面の法線に対して所定の角度
をなして入射する白色光をホログラム記録面に略沿う方
向に波長分散させて分光するホログラムカラーフィルタ
ー、あるいは、平行で一様な干渉縞からなるホログラム
又は回折格子とその入射側あるいは射出側に配置された
要素集光性レンズのアレーとからなり、その要素集光性
レンズ各々が前記ホログラム又は回折格子と協働して、
ホログラム又は回折格子の記録面に所定の角度で入射す
る白色光を要素集光性レンズのアレーの面に略沿う方向
に波長分散させて分光するホログラムカラーフィルター
において、前記ホログラムカラーフィルターに入射する
白色光をS偏光のみに制限する偏光方向制限手段を設け
たことを特徴とするものである。
【0014】この場合、ホログラムカラーフィルターに
よって回折された光の直線偏光方向を任意の方向に変換
する直線偏光方向変換手段を設けるようにすることもで
きる。
【0015】本発明のもう1つのホログラムカラーフィ
ルターシステムは、要素集光性ホログラムのアレーから
なり、その各要素集光性ホログラムが、ホログラム記録
面の法線に対して所定の角度をなして入射する白色光を
ホログラム記録面に略沿う方向に波長分散させて分光す
るホログラムカラーフィルター、あるいは、平行で一様
な干渉縞からなるホログラム又は回折格子とその入射側
あるいは射出側に配置された要素集光性レンズのアレー
とからなり、その要素集光性レンズ各々が前記ホログラ
ム又は回折格子と協働して、ホログラム又は回折格子の
記録面に所定の角度で入射する白色光を要素集光性レン
ズのアレーの面に略沿う方向に波長分散させて分光する
ホログラムカラーフィルターにおいて、前記ホログラム
カラーフィルターで回折されないで通過する0次透過光
を略遮断する0次透過光遮断手段を設けたことを特徴と
するものである。
【0016】さらに、第3番目の本発明は、要素集光性
ホログラムのアレーからなり、その各要素集光性ホログ
ラムが、ホログラム記録面の法線に対して所定の角度を
なして入射する白色光をホログラム記録面に略沿う方向
に波長分散させて分光するホログラムカラーフィルタ
ー、あるいは、平行で一様な干渉縞からなるホログラム
又は回折格子とその入射側あるいは射出側に配置された
要素集光性レンズのアレーとからなり、その要素集光性
レンズ各々が前記ホログラム又は回折格子と協働して、
ホログラム又は回折格子の記録面に所定の角度で入射す
る白色光を要素集光性レンズのアレーの面に略沿う方向
に波長分散させて分光するホログラムカラーフィルター
において、前記ホログラムカラーフィルターに入射する
白色光をS偏光のみに制限する偏光方向制限手段と、前
記ホログラムカラーフィルターで回折されないで通過す
る0次透過光を略遮断する0次透過光遮断手段とを設け
たことを特徴とするものである。
【0017】これらの場合、0次透過光遮断手段として
は、ルーバー、0次透過光入射側とは反対側の表面に反
射層又は反射散乱層を配置したルーバー、液晶層、多層
干渉膜、反射型体積ホログラム、透明板、透明ウエッジ
板あるいは全反射プリズム体を用いることができる。
【0018】なお、これら第2、第3発明においても、
ホログラムカラーフィルターによって回折された光の直
線偏光方向を任意の方向に変換する直線偏光方向変換手
段を設けるようにすることができる。
【0019】本発明においては、ホログラムカラーフィ
ルターに入射する白色光をS偏光のみに制限する偏光方
向制限手段、又は、ホログラムカラーフィルターで回折
されないで通過する0次透過光を略遮断する0次透過光
遮断手段の少なくとも一方を設けるので、波長分散した
回折光をほとんど遮断することなく、迷光の原因となる
0次透過光を略完全に遮断することができ、このホログ
ラムカラーフィルターを用いる液晶表示装置のコントラ
ストの低下を防止することができる。
【0020】
【発明の実施の形態】以下、本発明のホログラムカラー
フィルターシステムの実施例について説明する。図1を
参照にして本発明によるホログラムカラーフィルターシ
ステムの第1の実施例について説明する。この図におけ
るホログラムカラーフィルターは、図17の微小ホログ
ラムアレーからなるホログラムカラーフィルターである
が、図18、図18の平行で一様な干渉縞からなるホロ
グラム又は回折格子とそれに重畳あるいは分離したマイ
クロレンズアレーからなるホログラムカラーフィルター
にも同様に適用できることは以下の説明から明らかにな
ろう。なお、他の実施例においても同様である。
【0021】図1において、光源11から放射された白
色光は光学系(放物面鏡)12により平行なバックライ
ト3に変換されてホログラムカラーフィルター5に入射
角θで入射する。この配置は、図17、図18の従来の
配置と同様である。この実施例において、光源11から
ホログラムカラーフィルター5に到る光路中にS偏光成
分のみを選択する偏光板13が配置されており、バック
ライト3としてS偏光のみをホログラムカラーフィルタ
ー5に入射させるようになっている。このように、ホロ
グラムカラーフィルター5に入射させるバックライト3
をS偏光とすることにより、ホログラムカラーフィルタ
ー5で回折されずに透過する0次光14(破線)を大幅
に少なくして、液晶表示装置のコントラストの低下を防
止する。以下に、この点についてさらに詳しく説明す
る。
【0022】ホログラムによる回折光線の回折効率η
は、コーゲルニクの式(H.Kogelnik"Coupled Wave Theo
ry for Thick Hologram Gratings"Bell Syst. Tech.,J.
48,2909(1969) )より、 η= sin2 ν ・・・(1) と表される。ただし、νについては、S偏光についての
値νS は、 νS =πΔnδ/{λ( cosθ cosθS 1/2 } ・・・(2) P偏光についての値νP は、 νP =νS cos{2(φ−θ)} ・・・(3) となる(例えば、“SPIE”vol.1507,pp.426-434(19
91) 参照)。ここで、記号は図3に示すように、δはホ
ログラムの干渉縞が記録されている有効厚、λは入射光
の波長、Δnはホログラム媒質の平均屈折率nに対する
干渉縞の屈折率変調、φは干渉縞の法線Kのホログラム
の法線に対する角、θはホログラムの法線に対して干渉
縞への入射光のなすホログラム内部での角(図1のバッ
クライト3の入射角θとは異なる。)、θS は干渉縞に
よりブラッグ回折された光のホログラム内部でのホログ
ラムの法線に対する角である。
【0023】このコーゲルニクの式と界面におけるフレ
ネル反射の式とを用いて、0次回折光14の大きさを計
算すると、入射光を100%、ホログラムカラーフィル
ター5の平均屈折率nを1.5、その屈折率変調Δnを
0.035、ホログラムカラーフィルター5の厚さδを
6μm、ホログラムカラーフィルター5の入射側に積層
されたカバーフィルムの屈折率を1.6、バックライト
3の入射角θ(コーゲルニクの式のθとは異なる。)を
40°、バックライト3の波長λを514nmとした場
合、S偏光が0次光14として透過する割合は0.4
%、P偏光が0次光14として透過する割合は4.3%
となり、この例示より、バックライト3としてS偏光の
みを用いると、P偏光あるいはS偏光とP偏光が混合し
た自然偏光あるいは楕円偏光を用いる場合に比較して、
0次光14の割合が大幅に低下し、0次光14が迷光に
なって液晶表示装置のコントラストを低下させることを
相当程度防止できることが分かる。
【0024】なお、この場合、ホログラムカラーフィル
ター5で波長分散された回折光15もS偏光となってい
るが、ホログラムカラーフィルター5を入射側に配置す
べき液晶表示素子6(図17、図18)の必要な偏光方
向が図1の紙面に垂直なS偏光以外の方向である場合に
は、図2に示すように、ホログラムカラーフィルター5
の射出側に2分の1波長板16を配置し、その光学軸の
方向を適当に選択することにより、所望の偏光方向の直
線偏光に変換することができる。
【0025】ところで、ホログラムカラーフィルター5
で回折されずに透過した0次光14は迷光となってコン
トラスト低下の原因となる。この0次透過光14を微小
ホログラム5′の集光点の前側で取り除くために、第2
実施例においては、図4に示すように、ルーバー19を
ホログラムカラーフィルター5の射出側に配置する。ル
ーバー19は透明板17内に黒色の平面状の薄い吸収層
18を一定間隔で平行に配置してなるものであり、一定
入射角度以上及び一定入射角度以下の光が吸収層18に
当たって吸収され透過できなくなるもので、透明板17
の厚さと吸収層18間の間隔と透明板17の平面に対す
る吸収層18がなす角度とに応じて所定範囲の入射角
度、例えば24°±6°の間の光のみを通す。したがっ
て、バックライト3の入射角θを例えば40°に設定し
たホログラムカラーフィルター5の場合には、このルー
バー19によって、波長分散した回折光15を何ら遮断
することなく、迷光の原因となる0次透過光14を完全
に遮断することができる。
【0026】しかしながら、上記のようなルーバー19
において、実際には、その入射側の面全体に占める吸収
層18の断面の面積の割合が比較的大きく、かつ、ホロ
グラムカラーフィルター5で波長分散された回折光15
の一部も吸収層18の側面に当たって吸収されるため、
0次透過光14を遮断できる代わりに、ルーバー19を
通過できる回折光15の割合も低くなってしまう。
【0027】そこで、0次透過光14を遮断しつつ可能
な限り多くの回折光15がルーバー19を通過できるよ
うに、吸収層18の0次透過光14入射側とは反対側の
表面に反射特性あるいは反射散乱特性を持たせるように
すると、吸収層18の側面で吸収される回折光15の割
合を低めることができる。すなわち、図5に示すよう
に、ルーバー19中の吸収層18の0次透過光14入射
側とは反対側の表面(図の場合は左側の表面)と透明板
17の間に、アルミ等の反射層あるいは白色反射散乱性
の反射散乱層18’を配置すると、迷光の原因となる0
次透過光14は吸収層18の吸収性表面に入射して完全
に遮断できると共に、回折光15の中の吸収層18の両
面に当たる成分の中、0次透過光14入射側とは反対側
の表面に当たる略半分は反射層あるいは反射散乱層1
8’で反射あるいは反射散乱を受け、ルーバー19を通
過することになる。したがって、図4の場合に比較して
ルーバー19を通過できる回折光15の割合が高くな
り、明るい表示が可能になる。
【0028】0次透過光14を微小ホログラム5′の集
光点の前側で取り除く別の手段を設けた第3実施例とし
ては、図6に示すように、透明ガラス板27、28で挟
んだ視角範囲の比較的狭い液晶層30あるいはその両側
に偏光板31、32を配置した視角範囲の比較的狭い液
晶層30をホログラムカラーフィルター5の射出側に配
置する。液晶30はその相状態あるいはモードに応じて
光が透過できる範囲が決まり、入射光が透過できる角度
範囲である層の法線を中心とする視角範囲φが狭いもの
は容易に入手可能である。なお、その相状態あるいはモ
ードに応じて偏光板31、32を配置する必要がある。
したがって、入射角θのバックライト3の0次透過光1
4を通さない視角範囲φ(φ<θ/2)の液晶層30を
ホログラムカラーフィルター5の射出側に配置すると、
この液晶層30によって、波長分散した回折光15を何
ら遮断することなく、迷光の原因となる0次透過光14
を遮断することができる。
【0029】0次透過光14を微小ホログラム5′の集
光点の前側で取り除く別の手段を設けた第4実施例とし
ては、図7に示すように、透明基板20の表面に設けた
多層干渉膜21をホログラムカラーフィルター5の射出
側に配置する。多層干渉膜21は、反射防止膜、バンド
パスフィルター、反射膜等として周知のものであり、波
長の2分の1あるいは4分の1の厚さの高屈折率、低屈
折率の薄膜を交互に積層してなるもので、市販のものと
して、例えば、400nm〜590nmの波長範囲で入
射角40°のものを99%反射光22として反射し、入
射角0°のものを400nm〜800nmの波長範囲で
80%以上透過するものがあり、波長分散した回折光1
5をほとんど遮断することなく、迷光の原因となる0次
透過光14を略完全に遮断することができる。
【0030】0次透過光14を微小ホログラム5′の集
光点の前側で取り除く別の手段を設けた第5実施例とし
ては、図8に示すように、反射型体積ホログラム40を
ホログラムカラーフィルター5の射出側に配置する。こ
の反射型体積ホログラム40は、ホログラムカラーフィ
ルター5で回折されずに透過した0次光14の波長に応
じた反射特性を有し、回折光15は反射せずに透過する
特性を有するものである。以下、この反射型体積ホログ
ラム40について説明する。
【0031】通常、ホログラムカラーフィルター5は図
9に模式的に示すような回折特性を有する。すなわち、
可視域において緑色の波長領域で最も回折効率が高く、
赤色及び青色の波長領域で回折効率がそれより低下して
いる。このような回折特性のホログラムカラーフィルタ
ー5に白色のバックライト3を入射させると、0次透過
光14の強度分布は図10に模式的に示すようになる。
すなわち、緑色領域の相対強度が最も小さく、赤色及び
青色の波長領域での相対強度が比較的大きくなる。そこ
で、このような0次透過光14を透過させないで反射除
去するために、入射角θで入射してくる0次透過光14
を図11に点線で示したような回折特性の体積ホログラ
ムをホログラム記録材料に二重に記録すると、図11に
実線で示すような回折特性を有する反射型体積ホログラ
ム40が得られる。このような回折特性の反射型体積ホ
ログラム40を図8に示すようにホログラムカラーフィ
ルター5の射出側に配置すると、図11の実線の回折効
率に従う回折を受け、図12に示すような強度分布の光
が反射型体積ホログラム40を透過することになるが、
図10と図12を比較すれば明らかなように、迷光の原
因となる0次透過光14は実質的に遮断することができ
る。しかも、反射型体積ホログラム40は角度依存性が
強いので、回折光15は何ら影響を受けずに反射型体積
ホログラム40を透過する。このようにして、波長分散
した回折光15をほとんど遮断することなく、迷光の原
因となる0次透過光14を略完全に遮断することができ
る。
【0032】0次透過光14を微小ホログラム5′の集
光点の前側で取り除くさらに別の手段を設けた第6実施
例としては、図13に示すように、ガラス板のような透
明板23をホログラムカラーフィルター5の射出側に略
平行に配置する。これは、入射角が大きくなるに従って
透明板23の表面及び裏面でのフレネル反射が大きくな
ることを利用するものである。すなわち、屈折率が小さ
い媒質から屈折率が大きい媒質(図15の場合は、屈折
率差1.5)へ入射角θ1 で光が入射する場合、その界
面で図15に示すような反射率Rで入射光が反射され
る。図中、Rs はS偏光の反射率、Rp はP偏光の反射
率である。この図15から明らかなように、一般的に、
透明板23への入射角が大きくなるに従って透明板23
の表面での反射率が大きくなる(P偏光については、例
外の角度もある。)。透明板23の裏面での反射率も同
様である。したがって、ホログラムカラーフィルター5
の射出側に、図13のように、透明板23を配置して回
折光15より大きな入射角で入射する0次透過光14を
より大きな割合で反射光22として反射させることによ
り、迷光の原因となる0次透過光14を大部分遮断する
ことができる。なお、このような透明板23を利用する
場合は、バックライト3として、図1の実施例のよう
に、S偏光のみを利用する方がより効率的に0次透過光
14を遮断することができる。その理由は、図15のS
偏光の反射率の曲線Rs とP偏光の反射率の曲線Rp
比べれば明らかである。具体例として、バックライト3
の入射角θを70°、透明板23の屈折率を1.5、回
折光15の法線に対する最大角度を6°とする場合、透
明板23の表面での反射率は、バックライト3をS偏光
とすると、0次透過光14の反射率30%、回折光15
の反射率4.1%以下、バックライト3をP偏光とする
と、0次透過光14の反射率4.2%、回折光15の反
射率3.9%以下となる。
【0033】第6実施例の変形例として、図13に破線
で示すように、透明板23表面に対する0次透過光14
の入射角がバックライト3の入射角θよりβだけ大きく
なるように、透明板23を傾けて配置するか、あるい
は、透明板23の代わりに、図14に示すように、0次
透過光14の入射角がバックライト3の入射角θよりβ
だけ大きくなるように入射側表面が傾いた透明ウエッジ
板24を用いてもよい。この場合、透明板23あるいは
透明ウエッジ板24の表面での反射率は、バックライト
3をS偏光とすると、0次透過光14の反射率39.9
%、回折光15の反射率4.2%以下、バックライト3
をP偏光とすると、0次透過光14の反射率10.7
%、回折光15の反射率3.8%以下となる。なお、透
明ウエッジ板24を用いる場合、図の右端の厚さが厚く
なりすぎる場合は、フレネルレンズのように表面側の断
面が鋸歯状となるフレネルレンズと同様の考え方に基づ
く変形透明ウエッジ板を用いればよい。なお、以上の第
6実施例においては、間隔を置いて複数の透明板23あ
るいは透明ウエッジ板24を配置することにより、迷光
の原因となる0次透過光14を相対的により高い割合で
遮断することができる。
【0034】0次透過光14を微小ホログラム5′の集
光点の前側で取り除くもう1つの手段を設けた第7実施
例としては、図16に示すように、頂角がγの全反射プ
リズム体25を入射側の面がホログラムカラーフィルタ
ー5の射出面と略平行になり、かつ、全反射プリズム体
25の射出側の面が0次透過光14に対してより大きな
入射角になるように配置するものである。全反射プリズ
ム体25をこのように配置すると、0次透過光14は入
射側の面で屈折してその中に入り射出側の面に当たる
が、このときの入射角は入射側の面での屈折角よりγだ
け大きくなるので、この入射角が臨界角以上になるよう
に設定されていれば、0次透過光14は全反射光26と
して全反射され、迷光の原因となる0次透過光14は完
全に遮断される。一方、回折光15は、全反射プリズム
体25の入射側の面でほとんど屈折されずに進み、その
射出側の面で若干屈折されるが(図では直進するように
描かれている。)、全反射プリズム体25の反対側に分
光されて射出することができる。なお、全反射プリズム
体25は、図の左端の厚さが厚くなりすぎる場合は、図
中点線で示したように、フレネルレンズのように裏面側
の断面が鋸歯状となるフレネルレンズと同様の考え方に
基づく変形全反射プリズム体を用いればよい。数値例と
して、バックライト3の入射角θを40°、全反射プリ
ズム体25の屈折率を1.5、回折光15の法線に対す
る最大角度を6°とする場合、全反射プリズム体25の
頂角γを16.4°とすれば、0次透過光14は全反射
プリズム体25の射出側の面に臨界角で入射して完全に
遮断される。このときの回折光15は、全反射プリズム
体25の射出側の面で、S偏光の場合は6.0%以下、
P偏光の場合は3.4%以下しか反射されない。
【0035】なお、ホログラムカラーフィルター5へ入
射させるバックライト3をS偏光のみに選択する図1に
示したような偏光板13等の偏光面選択手段と、ホログ
ラムカラーフィルター5を通過した0次透過光14を遮
断する手段である図4、図5に示したようなルーバー1
9、図6に示したような液晶層30、図7に示したよう
な多層干渉膜21、図8に示したような反射型体積ホロ
グラム40、図13、図14に示したような透明板23
又は透明ウエッジ板24、あるいは、図16に示すよう
な全反射プリズム体25とを組み合わせて用いると、0
次光14によるコントラスト低下を防止する効果はさら
に大きくなる。さらに、その場合も、液晶表示素子6へ
入射させる波長分散された回折光15を所定の偏光方向
の直線偏光に変換する図2に示したような2分の1波長
板16をルーバー19等の入射側又は射出側に配置して
もよい。
【0036】以上、本発明のホログラムカラーフィルタ
ーシステムをいくつかの実施例に基づいて説明してきた
が、本発明はこれら実施例に限定されず種々の変形が可
能である。また、本発明のホログラムカラーフィルター
システムを用いた液晶表示装置をそのまま直視型の液晶
表示装置として、あるいは、投影表示装置用の空間変調
素子として利用して液晶投影表示装置として利用するこ
ともできる。
【0037】
【発明の効果】以上の説明から明らかなように、本発明
のホログラムカラーフィルターシステムによると、ホロ
グラムカラーフィルターに入射する白色光をS偏光のみ
に制限する偏光方向制限手段、又は、ホログラムカラー
フィルターで回折されないで通過する0次透過光を略遮
断する0次透過光遮断手段の少なくとも一方を設けるの
で、波長分散した回折光をほとんど遮断することなく、
迷光の原因となる0次透過光を略完全に遮断することが
でき、このホログラムカラーフィルターを用いる液晶表
示装置のコントラストの低下を防止することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施例のホログラムカラーフィル
ターシステムの構成と作用を説明するための図である。
【図2】第1実施例の付加的構成とその作用を説明する
ための図である。
【図3】コーゲルニクの式における記号を説明するため
の図である。
【図4】第2実施例のホログラムカラーフィルターシス
テムの構成と作用を説明するための図である。
【図5】第2実施例の変形例のホログラムカラーフィル
ターシステムの構成と作用を説明するための図である。
【図6】第3実施例のホログラムカラーフィルターシス
テムの構成と作用を説明するための図である。
【図7】第4実施例のホログラムカラーフィルターシス
テムの構成と作用を説明するための図である。
【図8】第5実施例のホログラムカラーフィルターシス
テムの構成と作用を説明するための図である。
【図9】ホログラムカラーフィルターの回折特性を模式
的に示す図である。
【図10】ホログラムカラーフィルターの0次透過光の
強度分布を模式的に示す図である。
【図11】第5実施例で用いる反射型体積ホログラムの
回折特性を模式的に示す図である。
【図12】反射型体積ホログラムを透過する0次光の強
度分布を模式的に示す図である。
【図13】第6実施例のホログラムカラーフィルターシ
ステムの構成と作用を説明するための図である。
【図14】第6実施例の変形例のホログラムカラーフィ
ルターシステムの構成と作用を説明するための図であ
る。
【図15】フレネル反射に基づく入射角に依存した反射
率変化を示す図である。
【図16】第7実施例のホログラムカラーフィルターシ
ステムの構成と作用を説明するための図である。
【図17】従来の第1のタイプのホログラムカラーフィ
ルターを用いた液晶表示装置の断面図である。
【図18】従来の第2のタイプのホログラムカラーフィ
ルターを用いた液晶表示装置の断面図である。
【図19】図18の変形例を示す液晶表示装置の断面図
である。
【符号の説明】
3…バックライト 5…ホログラムカラーフィルター 5′…微小ホログラム 6…液晶表示素子 11…光源 12…光学系(放物面鏡) 13…偏光板 14…0次(透過)光 15…回折光 16…2分の1波長板 17…透明板 18…吸収層 18’…反射層又は反射散乱層 19…ルーバー 20…透明基板 21…多層干渉膜 22…反射光 23…透明板 24…透明ウエッジ板 25…全反射プリズム体 26…全反射光 27、28…透明ガラス板 30…液晶層 31、32…偏光板 40…反射型体積ホログラム
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 市川信彦 東京都新宿区市谷加賀町一丁目1番1号大 日本印刷株式会社内

Claims (12)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 要素集光性ホログラムのアレーからな
    り、その各要素集光性ホログラムが、ホログラム記録面
    の法線に対して所定の角度をなして入射する白色光をホ
    ログラム記録面に略沿う方向に波長分散させて分光する
    ホログラムカラーフィルター、あるいは、平行で一様な
    干渉縞からなるホログラム又は回折格子とその入射側あ
    るいは射出側に配置された要素集光性レンズのアレーと
    からなり、その要素集光性レンズ各々が前記ホログラム
    又は回折格子と協働して、ホログラム又は回折格子の記
    録面に所定の角度で入射する白色光を要素集光性レンズ
    のアレーの面に略沿う方向に波長分散させて分光するホ
    ログラムカラーフィルターにおいて、 前記ホログラムカラーフィルターに入射する白色光をS
    偏光のみに制限する偏光方向制限手段を設けたことを特
    徴とするホログラムカラーフィルターシステム。
  2. 【請求項2】 前記ホログラムカラーフィルターによっ
    て回折された光の直線偏光方向を任意の方向に変換する
    直線偏光方向変換手段を設けたことを特徴とする請求項
    1記載のホログラムカラーフィルターシステム。
  3. 【請求項3】 要素集光性ホログラムのアレーからな
    り、その各要素集光性ホログラムが、ホログラム記録面
    の法線に対して所定の角度をなして入射する白色光をホ
    ログラム記録面に略沿う方向に波長分散させて分光する
    ホログラムカラーフィルター、あるいは、平行で一様な
    干渉縞からなるホログラム又は回折格子とその入射側あ
    るいは射出側に配置された要素集光性レンズのアレーと
    からなり、その要素集光性レンズ各々が前記ホログラム
    又は回折格子と協働して、ホログラム又は回折格子の記
    録面に所定の角度で入射する白色光を要素集光性レンズ
    のアレーの面に略沿う方向に波長分散させて分光するホ
    ログラムカラーフィルターにおいて、 前記ホログラムカラーフィルターで回折されないで通過
    する0次透過光を略遮断する0次透過光遮断手段を設け
    たことを特徴とするホログラムカラーフィルターシステ
    ム。
  4. 【請求項4】 要素集光性ホログラムのアレーからな
    り、その各要素集光性ホログラムが、ホログラム記録面
    の法線に対して所定の角度をなして入射する白色光をホ
    ログラム記録面に略沿う方向に波長分散させて分光する
    ホログラムカラーフィルター、あるいは、平行で一様な
    干渉縞からなるホログラム又は回折格子とその入射側あ
    るいは射出側に配置された要素集光性レンズのアレーと
    からなり、その要素集光性レンズ各々が前記ホログラム
    又は回折格子と協働して、ホログラム又は回折格子の記
    録面に所定の角度で入射する白色光を要素集光性レンズ
    のアレーの面に略沿う方向に波長分散させて分光するホ
    ログラムカラーフィルターにおいて、 前記ホログラムカラーフィルターに入射する白色光をS
    偏光のみに制限する偏光方向制限手段と、 前記ホログラムカラーフィルターで回折されないで通過
    する0次透過光を略遮断する0次透過光遮断手段とを設
    けたことを特徴とするホログラムカラーフィルターシス
    テム。
  5. 【請求項5】 前記0次透過光遮断手段がルーバーから
    なることを特徴とする請求項3又は4記載のホログラム
    カラーフィルターシステム。
  6. 【請求項6】 前記ルーバーの前記0次透過光入射側と
    は反対側の表面に反射層又は反射散乱層を配置したこと
    を特徴とする請求項5記載のホログラムカラーフィルタ
    ーシステム。
  7. 【請求項7】 前記0次透過光遮断手段が液晶層からな
    ることを特徴とする請求項3又は4記載のホログラムカ
    ラーフィルターシステム。
  8. 【請求項8】 前記0次透過光遮断手段が多層干渉膜か
    らなることを特徴とする請求項3又は4記載のホログラ
    ムカラーフィルターシステム。
  9. 【請求項9】 前記0次透過光遮断手段が反射型体積ホ
    ログラムからなることを特徴とする請求項3又は4記載
    のホログラムカラーフィルターシステム。
  10. 【請求項10】 前記0次透過光遮断手段が透明板ある
    いは透明ウエッジ板からなることを特徴とする請求項3
    又は4記載のホログラムカラーフィルターシステム。
  11. 【請求項11】 前記0次透過光遮断手段が全反射プリ
    ズム体からなることを特徴とする請求項3又は4記載の
    ホログラムカラーフィルターシステム。
  12. 【請求項12】 前記ホログラムカラーフィルターによ
    って回折された光の直線偏光方向を任意の方向に変換す
    る直線偏光方向変換手段を設けたことを特徴とする請求
    項3又は4記載のホログラムカラーフィルターシステ
    ム。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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