JPH09171102A - フレネルレンズの製造方法および該製造方法によって得られたフレネルレンズを用いた投射型テレビ - Google Patents

フレネルレンズの製造方法および該製造方法によって得られたフレネルレンズを用いた投射型テレビ

Info

Publication number
JPH09171102A
JPH09171102A JP8343737A JP34373796A JPH09171102A JP H09171102 A JPH09171102 A JP H09171102A JP 8343737 A JP8343737 A JP 8343737A JP 34373796 A JP34373796 A JP 34373796A JP H09171102 A JPH09171102 A JP H09171102A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
lens
fresnel lens
length
fresnel
manufacture
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP8343737A
Other languages
English (en)
Inventor
Hisao Inage
久夫 稲毛
Masao Takagi
正雄 高木
Masayuki Muranaka
昌幸 村中
Norio Yatsuda
則夫 谷津田
Kiyoshi Wada
清 和田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Hitachi Ltd
Original Assignee
Hitachi Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Hitachi Ltd filed Critical Hitachi Ltd
Priority to JP8343737A priority Critical patent/JPH09171102A/ja
Publication of JPH09171102A publication Critical patent/JPH09171102A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Overhead Projectors And Projection Screens (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 フレネルレンズの非レンズ部からの不要光線
を防止したフレネルレンズの製造方法を提供する。 【構成】 上型と下型9に分離可能な金型において、該
金型におけるレンズ形状が不連続化したフレネルレンズ
の非レンズ形状部9bに、互いにほぼ平行で、かつそれ
ぞれの長さが非レンズ形状部の長さに応じた長さであっ
て互いにほぼ等しい複数の凹凸溝を予め形成した成形金
型を用い、予め材料のガラス転移温度領域に加熱したシ
ート材料10を前記上型と下型9の間に介在させ、加熱
した前記金型に圧力を加えプレスして、得られたフレネ
ルレンズの非レンズ部に、互いにほぼ平行で、かつそれ
ぞれの長さが非レンズ部の長さに応じた長さであって互
いにほぼ等しい複数の凹凸溝を形成する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、投射型テレビの透
過型スクリーンに用いて好適なフレネルレンズの製造方
法に関する。さらに、本発明は該製造方法によって得ら
れたフレネルレンズを用いた投射型テレビに関する。
【0002】
【従来の技術】投射型テレビ等のスクリーンの透過率を
上げるために、例えば特開昭57−61530号公報に
示されるように、フレネルレンズのレンズ面に反射防止
機構を有する微細な凹凸を形成する方法が提案されてい
る。
【0003】この提案された方法によれば、微細凹凸の
集光作用によって、レンズ面での反射光が少なくなりレ
ンズの透過率が向上し明るい画面が得られる。
【0004】しかし、フレネルレンズにはレンズ面を形
成しない非レンズ部があり、該非レンズ部からの入光に
よる散乱光が、スクリーンの鮮明度に影響を与えてい
た。前記発明においては上記散乱光については考慮され
ておらず、光学性能上若干の問題点が残されていた。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】本発明の目的は、フレ
ネルレンズの非レンズ部からの不要光線を防止したフレ
ネルレンズを製造する方法を提供することにある。更に
本発明は、この製造方法によって得られたフレネルレン
ズを用いた投射型テレビを提供することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明は、互いにほぼ平行で、かつそれぞれの長さ
が非レンズ形状部の長さに応じた長さであって互いにほ
ぼ等しい複数の凹凸溝が予め設けられた非レンズ形状部
を有するフレネルレンズ成形金型を用いて、フレネルレ
ンズの非レンズ部に、互いにほぼ平行で、かつそれぞれ
の長さが非レンズ部の長さに応じた長さであって互いに
ほぼ等しい複数の凹凸溝を形成するフレネルレンズの製
造方法を特徴としている。また、本発明は、非フレネル
レンズ部に、互いにほぼ平行で、かつそれぞれの長さが
非レンズ部の長さに応じた長さであって互いにほぼ等し
い複数の凹凸溝を設けたフレネルレンズと、レンチキュ
ラレンズとを組み合わせて構成したスクリーンを備えた
投写型テレビを構成した。
【0007】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施例を図1〜図
5を用いて説明する。
【0008】図2は、本発明の投射型テレビの概要を示
す断面図である。ケース内に、受像管2と、レンズ3
と、ミラー4、5と、スクリーン6が内蔵されている。
以上の構成においてレンズ3の中心から出た光L1は、
ミラー4、5を経てスクリーン6に到達する。一方レン
ズ3の外周より出た光L2も同様にスクリーン6に到達
する。このような種々の角度を持つ光Lで、スクリーン
6上に画像を写し出すことになる。
【0009】今、代表的な投射型テレビのスクリーン構
成を用いて、入射光の状態を更に詳細に説明する。図3
は、一般的に広く用いられている透過型スクリーンの概
要構成を示す斜視図である。透過型スクリーン6は、レ
ンチキュラレンズ7と、フレネルレンズ8で構成され
る。図2に示したスクリーン6への入射光Lは、フレネ
ルレンズ8によって一定の方向を持つ光Loに屈折し、
レンチキュラーレンズ7によって水平光線La,Lbに
拡散され水平指向性が与えられる。これによって、見る
人の水平方向位置がどの場所にあっても、一様の明るさ
と鮮明さを有する画像が得られる。
【0010】図4は、フレネルレンズ8のみを取り上げ
て前記入射光がどのように光線を描くかを表したもので
ある。図4は、フレネルレンズ8の要部断面図である。
フレネルレンズ8はレンズ形状となっているレンズ部8
aと、非レンズ形状となっている非レンズ部8cとから
構成され、この形状は略同心円状に形成されている。フ
レネルレンズ8に入光する光Lは、レンズ形状となって
いるレンズ面8aでは、所定の屈折角を持って略平行光
線Loとなる。一方、非レンズ形状となっている非レン
ズ部8bから入光した光Lは、そのまま通過するか、若
干の屈折角をもってLcとなってフレネルレンズを通過
する。該非レンズ部8bからの屈折光Lcは、規則的に
屈折した光線Loと異なる光線となり、フレネルレンズ
の目的である平行光線に集束させることができない。こ
の場合、投射型テレビのスクリーンでは、像がぼけたり
画像全体が白っぽくなったりして、鮮明な画像が得られ
ない。そこで、本発明は、該非レンズ部8bに、凹凸溝
を形成して入射光を拡散させ、良好な画面を得ることが
できるフレネルレンズを製造する方法を提供するもので
ある。
【0011】図1を用いて凹凸溝の形成方法すなわち本
発明のフレネルレンズを得るための製造方法について説
明する。図1は、非レンズ部に凹凸溝を有するフレネル
レンズを製造する方法を示す要部断面図である。フレネ
ルレンズの製造に使用する金型は、図示を省略した上型
と下型9からなり、上型と下型9の間にレンズ材料10
が配置される。図4に示したフレネルレンズ製品に対応
し、金型の表面はレンズ形状部9aと非レンズ形状部9
bとで構成される。非レンズ形状部9bは金型のプレス
方向(矢印で示す)と角度θで交わっており、その先端
9cはオーバハングしている。この形状は略同心円状に
形成されている。
【0012】以上の構成からなる金型を用いて、軟化温
度領域に加熱したレンズ材料10を形成する。該軟化温
度領域は、レンズ材料10に塑性領域と流動領域の介在
する温度であり、例えばその材料のガラス転移温度付近
が好適である。次に、適宜加熱された金型の下型9と図
示を省略した上型との間にレンズ材料10を介在した状
態で、前記金型を矢印の方向に加圧付加すれば、レンズ
材料10は金型9の先端部9cに塑性変形と流動変形の
両方を受けながら変形し、最終的に金型のレンズ形状9
aに密着し、レンズ形状部9aに接した部分にのみ、レ
ンズ材料の温度と金型温度によって滑らかなレンズ面が
形成される。
【0013】一方、金型の非レンズ形状部に、互いにほ
ぼ平行で、かつそれぞれの長さが非レンズ形状部の長さ
に応じた長さであって互いにほぼ等しい複数の凹凸溝を
予め形成し、レンズ材料10を加熱して金型9によって
図1の矢印方向に加圧すると、前記金型の凹凸溝の形状
をフレネルレンズの非レンズ部に密着転写させることが
できる。すなわち、金型の凹凸溝がレンズ材料に密着転
写されて、フレネルレンズの非レンズ部には凹凸溝が形
成される。この製造方法においては、バフや電解研磨な
どの加工方法と異なり、NC加工機によるミクロンオー
ダの精密切削によって極めて容易に金型の非レンズ形状
部のみに光散乱性の面性状を付与することができるの
で、一端非レンズ形状部とレンズ形状部をまとめて粗面
化したのちに改めてレンズ形状部を所定形状に仕上げる
というような複雑な工程をとる必要がない。一方、レン
ズ材料を金型によって加圧するときに、レンズ面と同様
に非レンズ部も金型と密着転写されることによりフレネ
ルレンズの非レンズ部に凹凸溝を形成することができる
ため。金型には図1に示したオーバハングは特に必要と
しない。成形温度領域は、材料の塑性領域だけでなく流
動領域でも良い。
【0014】以上、本発明の製造方法について説明した
が、金型をオーバハングさせた場合、加圧成形後の離型
が問題となる傾向にある。金型先端部のオーバハングの
ためにアンダーカットになり易い。図5は、本発明の製
造方法に用いる金型の一例を示す断面図であるが、本金
型9はいくつかのブロックから構成されており、離型に
際してはまずAブロックを矢印の如く後退させ、順次B
ブロック、Cブロック、Dブロックと後退させて、金型
を製品から離型する。各ブロックの後退方向は、オーバ
ハング角θと同一方向であるため、製品に何等離型力を
加えることなく離型することができる。以上説明したよ
うに、本発明は簡単にして極めて容易に凹凸溝を形成す
ることができ、その効果は顕著である。
【0015】
【発明の効果】本発明によれば、金型に施した凹凸形状
に対応した凹凸溝を、フレネルレンズの非レンズ部にレ
ンズ面成形と同時に容易に形成できるため、非レンズ部
に入光する光は拡散され、投射型テレビ用スクリーンに
適用した場合には、ボケや画面の白っぽさ(コントラス
トの低下)が低減された鮮明な画像が得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明による製造方法を示す要部断面図。
【図2】投射型テレビの概要断面図。
【図3】透過型スクリーンの概要斜視図。
【図4】フレネルレンズの光線屈折を示す要部断面図。
【図5】本発明の製造に用いる金型の断面図。
【符号の説明】
1 ケース 2 受像管 3 レンズ 4,5 ミラー 6 スクリーン 7 レンチキュラレンズ 8 フレネルレンズ 9 金型 10 レンズ材料
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 谷津田 則夫 神奈川県横浜市戸塚区吉田町292番地 株 式会社日立製作所家電研究所内 (72)発明者 和田 清 神奈川県横浜市戸塚区吉田町292番地 株 式会社日立製作所家電研究所内

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 互いにほぼ平行で、かつそれぞれの長さ
    が非レンズ形状部の長さに応じた長さであって互いにほ
    ぼ等しい複数の凹凸溝が予め設けられた非レンズ形状部
    を有するフレネルレンズ成形金型を用いて、フレネルレ
    ンズの非レンズ部に、互いにほぼ平行で、かつそれぞれ
    の長さが非レンズ部の長さに応じた長さであって互いに
    ほぼ等しい複数の凹凸溝を形成することを特徴とするフ
    レネルレンズの製造方法。
  2. 【請求項2】 非フレネルレンズ部に、互いにほぼ平行
    で、かつそれぞれの長さが非レンズ部の長さに応じた長
    さであって互いにほぼ等しい複数の凹凸溝を設けたフレ
    ネルレンズと、レンチキュラレンズとを組み合わせて構
    成したスクリーンを備えたことを特徴とする投写型テレ
    ビ。
JP8343737A 1996-12-24 1996-12-24 フレネルレンズの製造方法および該製造方法によって得られたフレネルレンズを用いた投射型テレビ Pending JPH09171102A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP8343737A JPH09171102A (ja) 1996-12-24 1996-12-24 フレネルレンズの製造方法および該製造方法によって得られたフレネルレンズを用いた投射型テレビ

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP8343737A JPH09171102A (ja) 1996-12-24 1996-12-24 フレネルレンズの製造方法および該製造方法によって得られたフレネルレンズを用いた投射型テレビ

Related Parent Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP7003367A Division JP2634778B2 (ja) 1995-01-12 1995-01-12 フレネルレンズの製造方法

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH09171102A true JPH09171102A (ja) 1997-06-30

Family

ID=18363865

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP8343737A Pending JPH09171102A (ja) 1996-12-24 1996-12-24 フレネルレンズの製造方法および該製造方法によって得られたフレネルレンズを用いた投射型テレビ

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH09171102A (ja)

Citations (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH04127101A (ja) * 1990-09-19 1992-04-28 Hitachi Ltd フレネルレンズ
JPH085804A (ja) * 1995-01-12 1996-01-12 Hitachi Ltd フレネルレンズの製造方法および該製造方法によって得られたフレネルレンズを用いた投射型テレビ

Patent Citations (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH04127101A (ja) * 1990-09-19 1992-04-28 Hitachi Ltd フレネルレンズ
JPH085804A (ja) * 1995-01-12 1996-01-12 Hitachi Ltd フレネルレンズの製造方法および該製造方法によって得られたフレネルレンズを用いた投射型テレビ

Similar Documents

Publication Publication Date Title
EP0087753B1 (en) Rear projection screen
US2529701A (en) Rear projection viewing screen
US2726573A (en) Rear projection viewing screen
JPH0456837A (ja) フロントプロジェクションテレビ用スクリーン
JP2670540B2 (ja) レンチキユラーレンズスクリーン
CA1158898A (en) Rear projection screen for a color television projector
US4340275A (en) Rear projection screen with patterned lenticular prismatic structure
US2984152A (en) Projection screens
JPH05297465A (ja) 斜め投写用反射型スクリーンとその製造方法とそれを用いたプロジェクションテレビ
JP2634778B2 (ja) フレネルレンズの製造方法
JPH09171102A (ja) フレネルレンズの製造方法および該製造方法によって得られたフレネルレンズを用いた投射型テレビ
JP2002311507A (ja) 反射スクリーンおよびその製造方法
JP2901727B2 (ja) フレネルレンズ
JPH0321894B2 (ja)
JPH0525081B2 (ja)
KR20040090876A (ko) 초점이 있는 정구면(正球面) 반사 스크린 및 그 제조방법
JP2702205B2 (ja) 背面透過型スクリーン用レンズシート
JPH01161328A (ja) 透過形スクリーン用レンチキュラーレンズシートおよびその製造方法
JPS6152601A (ja) フレネルレンズシ−ト
JP2732496B2 (ja) 透過形スクリーン
JP3310332B2 (ja) フレネルレンズシートの製造法
JPH08201603A (ja) フィルム状レンズシート及びその製造方法
JP3809699B2 (ja) レンチキュラーレンズシート
KR100332289B1 (ko) 광각관시야고휘도스크린및그제조방법
JPH0795187B2 (ja) 透過型スクリ−ン用レンチキユラ−レンズシ−ト