JP2002311507A - 反射スクリーンおよびその製造方法 - Google Patents

反射スクリーンおよびその製造方法

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JP2002311507A
JP2002311507A JP2001114759A JP2001114759A JP2002311507A JP 2002311507 A JP2002311507 A JP 2002311507A JP 2001114759 A JP2001114759 A JP 2001114759A JP 2001114759 A JP2001114759 A JP 2001114759A JP 2002311507 A JP2002311507 A JP 2002311507A
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reflection
ridge
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light
screen
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Masahiro Goto
正浩 後藤
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 コントラストが高く、高輝度を実現しつつ映
り込みのない画像を得ることができ、かつ容易な製造方
法にて製造することができる反射スクリーンおよびその
製造方法を提供する。 【解決手段】 光透過性のあるベース部とベース部の裏
面側に形成され反射面を有する反射部とを備えたフロン
トプロジェクター反射スクリーンにおいて、ベース部に
は横方向に伸びる垂直拡散用レンチキュラーレンズを備
え、反射部にはレンチキュラーレンズの集光作用による
映像光の入射しない部分に設けられた光吸収部と略垂直
方向に伸びるリニアフレネルレンズ形状を有する反射面
を設ける。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、前方からの映像光
を反射面により反射させて観察する反射スクリーン及び
その反射スクリーンの製造方法の技術分野に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、この種の反射スクリーンは、透明
シートの表面側に光透過拡散層、裏面側に光反射用のリ
ニアフレネルレンズ面が設けられたもの(特開平8−2
9875号)が公知であった。また、特開平10−62
870号の明細書には、外光によるコントラストの低下
を抑え、好適な視野角を得ることを可能にする反射スク
リーンの構成が開示されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかし、これらの技術
に満足せず、更にコントラストの高い画像を得ることが
できないかという要求があった。また、光源の光度が弱
くても高輝度を得ることができないかという要求もあっ
た。更に高輝度を実現できた場合に映り込みのない画像
を得ることができないかという要求もあった。また従来
のスクリーンの構造ではその製造工程が複雑になり、結
果として製造コストが高くなるという問題もあった。
【0004】そこで、本発明は、従来にも増してコント
ラストが高く、高輝度を実現しつつ映り込みのない画像
を得ることができ、かつ容易な製造方法にて製造するこ
とができる反射スクリーンおよびその製造方法を提供す
ることを課題とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】以下、本発明について説
明する。なお、本発明の理解を容易にするために添付図
面の参照符号を括弧書きにて付記するが、それにより本
発明が図示の形態に限定されるものではない。
【0006】本発明の第一の態様では、光透過性のある
ベース部とベース部の裏面側に形成され反射面を有する
反射部とを備えたフロントプロジェクター反射スクリー
ンにおいて、ベース部(2)には略水平方向に伸びる垂
直拡散用レンチキュラーレンズ(3)が備えられ、反射
部にはレンチキュラーレンズの集光作用による映像光の
入射しない部分に設けられた光吸収部(7)と略垂直方
向に伸びるリニアフレネルレンズ(4)形状を有する反
射面(6)が設けられた反射スクリーン(1)により前
記課題を解決する。
【0007】この第一の態様によれば、スクリーン観察
者側のレンチキュラーレンズにより、垂直方向の光軸補
正効果と垂直拡散効果が得られ、リニアフレネルレンズ
反射部により水平方向の光軸が補正されるので、映像光
を有効に利用できゲインを高くすることができるととも
に、光吸収部により外光の反射を防止してコントラスト
を向上させることができる。
【0008】前記第一の態様において、光吸収部はレン
チキュラーレンズ形状に略平行に設けられた凸条(5)
の陵部に形成されていることとしてもよい。
【0009】このようにすれば、光吸収部が設けられる
凸条をリニアフレネルレンズとともに成形工程にて形成
できるので、スクリーンの内部に光吸収部を形成する場
合より、製造工程を簡略なものとすることができる。
【0010】また上記態様において、凸条の陵部の高さ
はフレネルレンズ形状の山部の高さより大となるように
構成することもできる。
【0011】このように構成した場合には、フレネルレ
ンズ部および凸条を形成後に凸条の陵部に光吸収部を形
成することができるので、正確に光吸収部の位置決めが
可能となり、性能に優れた反射スクリーンを製造するこ
とができる。
【0012】また、上記態様において、レンチキュラー
レンズの表面部にはマット形状(35)が付与されてい
るように構成してもよい。
【0013】このように構成すると、光源の映り込みを
防止することができる。また反射部の反射面に成形型に
起因するような欠陥がある場合に、これを目立たなくす
ることができる。
【0014】この態様において、レンチキュラーレンズ
の表面部に付与されたマット形状は、映り込みが発生す
る位置からその周辺に向けて凹凸が次第に小さくなるよ
うに形成されているようにしてもよい。
【0015】このようにすれば、映り込みを低減しつつ
更にコントラストの低減を最小限に抑えることができ
る。
【0016】また上記諸態様において、反射面にマット
形状が付与されていることとしてもよい。
【0017】このようにした場合には、更に十分な拡散
効果を得ることができる。
【0018】更に上記諸態様において、反射面を形成す
るリニアフレネルレンズの光学的中心が、スクリーンの
外方にシフトされているように構成してもよい。
【0019】ここにリニアフレネルレンズの光学的中心
とは、これを構成する長手方向が略垂直方向に配置され
たレンズ単位のレンズ角がゼロになる水平方向の光学的
な中心をいう。
【0020】このように構成すれば、外光の反射を防止
でき、反射スクリーンを明室でも利用することができ
る。
【0021】本発明の第二の態様は、反射スクリーンの
製造方法であって、光透過性を有し一方向に伸びるレン
チキュラーレンズをベース部に形成するステップと、ベ
ース部の裏面側にレンチキュラーレンズに略平行な凸条
とレンチキュラーレンズに略直交する方向に伸びるリニ
アフレネルレンズとを凸条の陵部の高さがフレネルレン
ズの山部の高さより大となるように形成するステップ
と、凸条の陵部のうちレンチキュラーレンズの集光作用
による映像光の入射しない部分へ黒色膜を形成後、蒸着
法にてリニアフレネルレンズ面に反射面を形成するステ
ップと、を備えたことを特徴とする反射スクリーンの製
造方法である。
【0022】この第二の態様の製造方法によれば、光吸
収部となる黒色膜の形成は、ベース部、リニアフレネル
レンズ部、および凸条の形成後に行なうので、ベース部
やレンズ部の内部に光吸収部を形成する場合と比較し
て、製造工程を簡素化することができる。
【0023】上記態様において、黒色膜の形成は、オフ
セット印刷によることとしてもよい。
【0024】このようにすれば、光吸収部を正確な位置
に形成することができる。
【0025】また必要に応じて反射面を形成するフレネ
ルレンズにR形状をつけるようにしてもよい。このよう
にすれば、水平方向の視野角を拡大することができる。
【0026】本発明のこのような作用及び利得は、次に
説明する実施の形態から明らかにされる。
【0027】
【発明の実施の形態】以下本発明を図面に示す実施形態
に基づき説明する。
【0028】図1は、本発明による反射スクリーンを拡
大して示す図である。図1における入射側(観察者側)は
紙面左奥側である(矢印の方向は入射光の方向を示して
いる。)。反射スクリーン1は、ベース部2と、ベース
部2の入光側に略水平方向に伸びるように設けられたレ
ンチキュラーレンズ3と、ベース部2をはさんでレンチ
キュラーレンズ3とは反対側に設けられ、略垂直方向に
伸びるリニアフレネルレンズ4および略水平方向に伸び
る凸条5とを備えている。
【0029】ベース部2は、アクリル、ポリカーボネー
ト、ポリエチレンテレフタレートなどの樹脂のシート又
はフィルムからなる光透過性のある部分である。このベ
ース部2には、必要に応じて透過率80%になるような
グレー等の染料、顔料等で着色(ティント)が施されて
いる。
【0030】レンチキュラーレンズ3とリニアフレネル
レンズ4および凸条5とは、電離放射線硬化性樹脂にて
構成されている。この目的に使用する電離放射線硬化性
樹脂は、紫外線、および、電子線硬化性の樹脂、アクリ
レート、エポキシアクリレート、シリコンアクリレー
ト、シロキサン等の多官能単量体を主成分とする高架橋
型のものを用いるのがよい。ここで電離放射線とは、電
磁波又は荷電粒子線のうち分子を重合、架橋し得るエネ
ルギー量子を有するものを意味し、通常、紫外線、電子
線が用いられる。
【0031】リニアフレネルレンズ4には反射面6が形
成されている。反射面6は、金属の蒸着層または光輝性
インキ層により形成することができる。蒸着層は、アル
ミニウムや銀、クロムなど、反射率の高い金属で形成で
きる。蒸着層の厚さが10〜50Å程度あれば、光を透
過させず、反射面として機能する。 蒸着は、真空蒸着
法、スパッタリング法など既知の手法によればよい。
【0032】凸条5の陵部にはブラックストライプ7が
設けられている。ブラックストライプ7は、レンチキュ
ラーレンズ3の集光作用による映像光の入射しない部分
に形成されている。ブラックストライプ7は、凸条5の
陵部を形成後、オフセット印刷による黒色層として形成
される。なお、このオフセット印刷は上記蒸着層等によ
る反射面の形成前に行なわれる必要がある。これについ
ては後述する。
【0033】上記各レンズ3、4、反射面6、光吸収部
7を備えた反射スクリーン1の構成において、レンチキュ
ラーレンズ3は垂直方向の光軸を制御し、映像光の垂直
方向の拡散を行なっている。必要に応じて、レンチキュ
ラーレンズ3の表面部にはマット形状35(図5参照)を
付与してもよい。このようにすることにより、水平方向
の光軸も制御することができる。また、マット形状35
が観察者側に設けられているために、光源の映り込みを
防止することができるとともに、反射面6に、成形型に
起因するような欠陥がある場合に、これを目立たなくす
ることができる。さらに、光源の映り込みはスクリーン
の中央部付近に出やすいので、この付近のマット形状を
強く(凹凸を大とする。)する一方で、周辺に行くほどマ
ット形状を弱くなるようにして、コントラストの低下を
抑えつつ映り込みを防止するようにしてもよい。
【0034】リニアフレネルレンズ4および反射面6
は、水平方向の光軸を補正し、映像光を反射している。
ブラックストライプ7は映像光以外のノイズ光を吸収す
る光吸収部として機能している。不要な外光は、観察側
の上方から入射してくるので、その外光は、垂直拡散機
能を有するレンチキュラーレンズ3により映像光よりも
下側にずれて集光し、レンチキュラーレンズ3の非集光
部に形成された光吸収部7に吸収される。このような反
射スクリーン1の構成によれば、映像光は、リニアフレ
ネルレンズ4および反射面6により、水平方向の光軸が
補正され、またレンチキュラーレンズ3によって、垂直
方向の拡散が行なわれるので、水平及び垂直の2方向に
拡散角度を制御することができる。また、光吸収部とし
てのブラックストライプ7を設けているので、反射型ス
クリーンでありながら、外光の反射を抑え、コントラス
トを向上させることができる。
【0035】次に本発明の反射スクリーン1の製造方法
について説明する。本発明の反射スクリーン1は、射出
成形法、熱プレス法、またはロール転写法等種々の方法
にて製造可能である。反射面6に設けられる形状は、リ
ニアフレネルレンズ形状であるので、ロール転写法によ
れば、ロール状の成形型を用いて成形してベースシート
2上に連続的に生産できるという利点がある。このよう
にロール転写法を採用する場合には、凸条5の厚さは、
基部から陵部にかけてわずかづつ薄くなって行くように
形成すると離型性が良好となる。また、ベースシート2
の観察者側に形成されるレンチキュラーレンズ3も、ロ
ール状の成形型により成形して連続的に生産することが
できる。以下に図2を参照しつつ本発明の反射スクリー
ンをロール転写法により製造する方法を説明する。
【0036】図2において、加工機10には2本の加工
用金型ロール11、および金型ロール12が装着されて
いる。ロール11には、レンチキュラーレンズ3の雌型
が表面部に形成されている。また、ロール12には、リ
ニアフレネルレンズ4、および凸条5の雌型が形成され
ている。
【0037】本製造方法は連続生産方法であり、製造中
は厚さ0.2mmのアクリルフイルムをベースシート2
として使用して、ニップロール13a〜13dによって
ロール11、およびロール12に圧着させ、ロールの回
転と同期する速度で走行させる。ロール11の下面側に
設けたT型ダイス14から電離放射線硬化性樹脂17を
供給してロール11の凹部に充填し、ベースフィルム2
に転移させる。そして、ロール11の上面側に設けた紫
外線照射装置16を用いて、所定条件のもと露光し硬化
させ、レンチキュラーレンズ3をベースシート2上に形
成させる。
【0038】このベースシート2を直ちにロール12に
導き、前段で加工を行った反対側の面がロール12と密
着するようニップロール13で圧着する。さらにロール
12の上面側に設けたT型ダイス15から電離放射線硬
化性樹脂17を供給してロール12の凹部に充填し、ベ
ースシート2に転移させる。そしてロール12の下面側
に設けた紫外線照射装置16によって前項と同一条件で
硬化させて、ベースシート2のレンチキュラーレンズ3
を設けた面の反対側の面にリニアフレネルレンズ4およ
び凸条5を形成する。これらの成形時、ロール11、お
よびロール12の中空部に温度調節用の液体を循環させ
て、ロール表面温度を20℃〜30℃に保持することに
より、高い品質の製品を安定して得ることができる。
【0039】次いでベースシート2を下流側に設けたオ
フセット印刷機20に引き込み、オフセット印刷によっ
て凸条5の陵部にブラックストライプ7(光吸収層)を
形成する。凸条5の陵部は、リニアフレネルレンズ4の
レンズ山部より高く形成されているので、オフセット印
刷の際に凸条5の陵部のみにブラックストライプを容易
に形成することができる。以上の工程によりできた反射
スクリーン1用の原反をリール21に巻き取り中間製品を
得ることができる。
【0040】次に、この中間製品を連続型の真空蒸着装
置22内にて、リニアフレネルレンズ4上に、厚さ0.
1μmとなるようにアルミニウムを蒸着し、反射面6を
形成する。このとき、凸条の陵部に形成されているブラ
ックストライプ7上にも蒸着膜が形成されるが、観察者
側にブラックストライプ7が配置されているので不要な
外光の吸収性能に影響はない。このような方法により本
発明の反射スクリーン1を連続的に製造することができ
る。
【0041】なお、本発明の反射スクリーン1は、上記
のロール転写法以外にも、例えばコイル状のベースシー
トの両面にレンチキュラーレンズ並びにリニアフレネル
レンズおよび凸条を形成後、リールに巻き取って中間製
品とし、その後別工程にてオフセット印刷およびアルミ
ニウム真空蒸着を行なってもよい。さらに例えば、カッ
トされたベースシートの両面に平面金型により所定形状
を転写して1枚ずつ製造する方法等、種々の方法で製造
することが可能である。
【0042】
【実施例】図3は、第一実施例の反射スクリーンを示す
図である。この反射スクリーン1Aは、80インチサイ
ズであって、レンチキュラーレンズのピッチが0.3m
m、リニアフレネルレンズのピッチが0.2mm、凸条
の高さ0.1mm、ベースシート厚が0.2mmに形成
されている。リニアフレネルレンズの光学的中心はスク
リーン外にシフトされている。レンチキュラーレンズ、
リニアフレネルレンズおよび凸条はウレタンアクリレー
ト系UV硬化型樹脂にて成形されている。レンチキュラ
ーレンズ表面にはマット性状は付与されていない。ま
た、反射面はアルミニウムの蒸着膜にて構成されてい
る。
【0043】投影機30からの映写角度は、スクリーン
下端で上方5°、スクリーン上端で上方15°である。
なお図面においてはこれらの角度は誇張して表現されて
いる。
【0044】この反射スクリーン1Aにより、高輝度で
コントラストが高く、かつ映り込みのない画像を得るこ
とができた。
【0045】図4は、第二実施例の反射スクリーン、図
5は、図4の反射スクリーンのレンチキュラーレンズ部
のマット形状を示す図である。この反射スクリーン1B
は、80インチサイズであって、レンチキュラーレンズ
のピッチが0.3mm、リニアフレネルレンズのピッチ
が0.2mm、凸条の高さ0.1mm、ベースシート厚
が0.2mmに形成されている。レンチキュラーレン
ズ、リニアフレネルレンズおよび凸条はウレタンアクリ
レート系UV硬化型樹脂にて成形されている。また、反
射面はアルミニウムの蒸着膜にて構成されている。
【0046】レンチキュラーレンズ3の表面にはマット
形状35が形成されている。このマット形状35は、ス
クリーン中央部から周辺にかけて凹凸が次第に緩やかに
なるように形成されている。
【0047】投影機30からの映写角度は、スクリーン
下端で上方15°、スクリーン上端で下方15°であ
る。なお図面においてはこれらの角度は誇張して表現さ
れている。
【0048】この反射スクリーン1Bによっても、高輝
度でコントラストが高く、かつ投影機がスクリーン正面
にあっても映り込みのない画像を得ることができた。
【0049】以上、現時点において、もっとも、実践的
であり、かつ、好ましいと思われる実施形態に関連して
本発明を説明したが、本発明は、本願明細書中に開示さ
れた実施形態に限定されるものではなく、請求の範囲お
よび明細書全体から読み取れる発明の要旨或いは思想に
反しない範囲で適宜変更可能であり、そのような変更を
伴う反射スクリーンおよびその製造方法もまた本発明の
技術的範囲に包含されるものとして理解されなければな
らない。
【0050】
【発明の効果】以上に説明したように、光透過性のある
ベース部とベース部の裏面側に形成され反射面を有する
反射部とを備えたフロントプロジェクター反射スクリー
ンにおいて、ベース部には略水平方向方向に伸びる垂直
拡散用レンチキュラーレンズが備えられ、反射部にはレ
ンチキュラーレンズの集光作用による映像光の入射しな
い部分に設けられた光吸収部と略垂直方向に伸びるリニ
アフレネルレンズ形状を有する反射面が設けられた反射
スクリーンによれば、スクリーン観察者側のレンチキュ
ラーレンズにより、垂直方向の光軸補正効果と垂直拡散
効果が得られ、リニアフレネルレンズ反射部により水平
方向の光軸が補正されるので、映像光を有効に利用でき
ゲインを高くすることができるとともに、光吸収部によ
り外光の反射を防止してコントラストを向上させること
ができる。
【0051】また、光吸収部をレンチキュラーレンズ形
状に略平行に設けられた凸条の陵部に形成すれば、凸条
をリニアフレネルレンズとともに成形工程にて形成でき
るので、スクリーンの内部に光吸収部を形成する場合よ
り製造工程を簡略なものとすることができる。
【0052】また凸条の陵部の高さをフレネルレンズ形
状の山部の高さより大とした場合には、フレネルレンズ
部および凸条を形成後に凸条の陵部に光吸収部を形成す
ることができるので、正確に光吸収部の位置決めが可能
となり、性能に優れた反射スクリーンを製造することが
できる。
【0053】また、レンチキュラーレンズの表面部にマ
ット形状を付与すると、光源の映り込みを防止すること
ができる。また反射部の反射面に成形型に起因するよう
な欠陥がある場合に、これを目立たなくすることができ
る。
【0054】さらに、レンチキュラーレンズの表面部に
付与されたマット形状を、映り込みが発生する位置から
その周辺に向けて凹凸が次第に小さくなるようにすれ
ば、映り込みを低減しつつ更にコントラストの低減を最
小限に抑えることができる。
【0055】また、反射面にマット形状を付与すれば、
更に十分な拡散効果を得ることができる。
【0056】さらに、反射面を形成するリニアフレネル
レンズの光学的中心をスクリーンの外方にシフトされて
いるようにすれば、外光の反射を防止でき、明室での利
用を可能とすることができる。
【0057】また、反射スクリーンの製造方法であっ
て、光透過性を有し一方向に伸びるレンチキュラーレン
ズをベース部に形成するステップと、ベース部の裏面側
にレンチキュラーレンズに略平行な凸条とレンチキュラ
ーレンズに略直交する方向に伸びるリニアフレネルレン
ズとを凸条の陵部の高さがフレネルレンズの山部の高さ
より大となるように形成するステップと、凸条の陵部の
うちレンチキュラーレンズの集光作用による映像光の入
射しない部分へ黒色膜を形成後、蒸着法にてリニアフレ
ネルレンズ面に反射面を形成するステップと、を備えた
ことを特徴とする反射スクリーンの製造方法によれば、
光吸収部となる黒色膜の形成は、ベース部、リニアフレ
ネルレンズ部、および凸条の形成後に行なうので、ベー
ス部やレンズ部の内部に光吸収部を形成する場合と比較
して、製造工程を簡略なものとすることができる。
【0058】黒色膜の形成を、オフセット印刷により行
なえば、光吸収部を正確な位置に形成することができ
る。
【0059】また反射面を形成するフレネルレンズにR
形状をつけるようにすれば、水平方向の視野角を拡大す
ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明による反射スクリーンを拡大して示す図
である。
【図2】反射スクリーンの製造工程を示す図である。
【図3】第一実施例の反射スクリーンを示す図である。
【図4】第二実施例の反射スクリーンを示す図である。
【図5】第二実施例の反射スクリーンのレンチキュラー
レンズ部のマット形状を示す図である。
【符号の説明】
1 反射スクリーン 2 ベースシート(ベース部) 3 レンチキュラーレンズ 4 リニアフレネルレンズ 5 凸条 6 フレネルレンズ反射面 7 ブラックストライプ(光吸収部) 35 マット形状
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) G02B 5/02 G02B 5/02 C 5/08 5/08 A C Z H04N 5/74 H04N 5/74 C Fターム(参考) 2H021 BA02 BA07 BA09 BA10 2H042 AA02 AA03 AA09 AA15 AA21 BA03 BA15 BA19 DA02 DA11 DB00 DC02 DC08 DD02 DE00 4F213 AA44 AG03 AG05 AH75 WA02 WA39 WA54 WA58 WA84 WA86 WB01 WC03 5C058 BA08 BA35 EA33 EA34 EA35

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 光透過性のあるベース部と、前記ベース
    部の裏面側に形成され、反射面を有する反射部とを備え
    たフロントプロジェクター反射スクリーンにおいて、 前記ベース部には略水平方向に伸びる垂直拡散用レンチ
    キュラーレンズが備えられ、 前記反射部には前記レンチキュラーレンズの集光作用に
    よる映像光の入射しない部分に設けられた光吸収部と、
    略垂直方向に伸びるリニアフレネルレンズ形状を有する
    反射面が設けられた反射スクリーン。
  2. 【請求項2】 前記光吸収部は、前記レンチキュラーレ
    ンズ形状に略平行に設けられた凸条の陵部に形成されて
    いることを特徴とする請求項1に記載された反射スクリ
    ーン。
  3. 【請求項3】 前記凸条の陵部の高さは、前記フレネル
    レンズ形状の山部の高さより大となるように形成されて
    いることを特徴とする請求項2に記載された反射スクリ
    ーン。
  4. 【請求項4】 前記レンチキュラーレンズの表面部に
    は、マット形状が付与されていることを特徴とする請求
    項1〜3のいずれかに記載された反射スクリーン。
  5. 【請求項5】 前記レンチキュラーレンズの表面部に付
    与されたマット形状は、映り込みが発生する位置からそ
    の周辺に向けてその凹凸が次第に小さくなるように形成
    されていることを特徴とする請求項4に記載された反射
    スクリーン。
  6. 【請求項6】 前記反射面にマット形状が付与されてい
    ることを特徴とする請求項1〜5のいずれかに記載され
    た反射スクリーン。
  7. 【請求項7】 前記反射面を形成するリニアフレネルレ
    ンズの光学的中心は、スクリーンの外方にシフトされて
    いることを特徴とする請求項1〜6のいずれかに記載さ
    れた反射スクリーン。
  8. 【請求項8】 反射スクリーンの製造方法であって、 光透過性を有し一方向に伸びるレンチキュラーレンズを
    ベース部に形成するステップと、 前記ベース部の裏面側に、前記レンチキュラーレンズに
    略平行な凸条と前記レンチキュラーレンズに略直交する
    方向に伸びるリニアフレネルレンズとを、前記凸条の陵
    部の高さが前記フレネルレンズの山部の高さより大とな
    るように、形成するステップと、 前記凸条の陵部のうち、前記レンチキュラーレンズの集
    光作用による映像光の入射しない部分へ黒色膜を形成
    後、蒸着法にて前記リニアフレネルレンズ面に反射面を
    形成するステップと、 を備えたことを特徴とする反射スクリーンの製造方法。
  9. 【請求項9】 前記黒色膜の形成は、オフセット印刷に
    より行なわれることを特徴とする請求項8に記載された
    反射スクリーンの製造方法。
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