JP3408322B2 - プロジェクションスクリーン - Google Patents

プロジェクションスクリーン

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JP3408322B2
JP3408322B2 JP12495594A JP12495594A JP3408322B2 JP 3408322 B2 JP3408322 B2 JP 3408322B2 JP 12495594 A JP12495594 A JP 12495594A JP 12495594 A JP12495594 A JP 12495594A JP 3408322 B2 JP3408322 B2 JP 3408322B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、背面投射型テレビ用
のプロジェクションスクリーンに係り、特に、スクリー
ンシートが、垂直集光リニアフレネルレンズシート、水
平集光リニアフレネルレンズシート、及びレンチキュラ
ーレンズシートを含んで構成されるプロジェクションス
クリーンに関する。
【0002】
【従来の技術】背面投射型テレビ用のプロジェクション
スクリーンは、投射光を観察側へ集光させるフレネルレ
ンズ部と、投射光を散乱させ、画像を形成するレンチキ
ュラー部とからなり、これらが1枚のシートに形成され
たシングルスクリーンタイプと、2枚のシートに形成さ
れたダブルスクリーンタイプとがあり、民生用テレビの
場合は、後者が多く用いられている。
【0003】上記のプロジェクションスクリーンは、い
ずれのタイプにおいても、フレネルレンズが同心円状に
形成されていて、この同心円状のフレネルレンズシート
を製造するための金型は、回転円盤に切削されるもので
ある。
【0004】サーキュラーフレネルレンズは、前記回転
円盤に切削した金型である平板状の成形型により1枚ず
つ加熱プレス法やキャスティング法、又は紫外線硬化樹
脂を成形型の上に塗布した後、透明基板を積層し、この
状態で露光することによって透明基板上に紫外線硬化樹
脂からなるレンズ形状を付与する方法が取られているの
で、非常に生産効率が低く、製造コストが高くなるとい
う問題点があった。
【0005】上記に対して、実開昭56−74429号
公報や、実開昭56−74430号公報等に開示される
ように、同心円状のサーキュラーフレネルレンズの代替
として、フレネルレンズが一方向に形成されているリニ
アフレネルレンズを2枚そのラインが直交するように重
ねて用いることが提案されている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、リニア
フレネルレンズを交差させて用いる場合は、サーキュラ
ーフレネルレンズの場合と比較して、レンズシートが1
枚増加することによりゲインが低下すると共に、サーキ
ュラーフレネルレンズにおいては、同一水平/垂直座標
上の垂直/水平出射角が等しいのに、リニアフレネルレ
ンズでは、これらが等しくならず、画質が低下するとい
う問題点がある。
【0007】又、リニアフレネルレンズを交差させる場
合、水平・垂直に用いる場合と、レンズ角度を45°傾
けて交差させる場合とがあるが、45°傾ける場合に
は、リニアフレネルレンズシートを押出し法で成形した
場合でも材料コストが高くなるという問題点がある。
【0008】この発明は上記従来の問題点に鑑みてなさ
れたものであって、リニアフレネルレンズシートを、水
平方向及び垂直方向に配置した場合であっても、ゲイン
の低下や、同一水平/垂直座標上の垂直/水平出射角の
不等による画質の低下がないプロジェクションスクリー
ンを提供することを目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】この発明は、3枚以上の
シートから構成されるスクリーンシートを備えた背面投
射型テレビ用のプロジェクションスクリーンにおいて、
前記3枚のシートを、光投射側から水平集光リニアフレ
ネルレンズシート、垂直集光リニアフレネルレンズシー
ト、及び、光拡散用のレンチキュラーレンズシートをこ
の順で配置し、且つ、水平集光リニアフレネルレンズシ
ート、垂直集光リニアフレネルレンズシートは、それぞ
れ出光側にフレネルレンズ形状が形成されているととも
に、前記水平集光リニアフレネルレンズシートの屈折率
を、前記垂直集光リニアフレネルレンズシートの屈折率
よりも高くしたことを特徴とするプロジェクションスク
リーンにより、上記目的を達成するものである。
【0010】
【0011】又、請求項2のように、前記水平集光リニ
アフレネルレンズシートの焦点距離を、前記垂直集光リ
ニアフレネルレンズシートの焦点距離以上としてもよ
【0012】又、請求項のように、前記水平集光リニ
アフレネルレンズシート、前記垂直集光リニアフレネル
レンズシートのうち、少なくとも1枚のフレネルレンズ
部は紫外線硬化樹脂から形成するようにしてもよい。こ
のとき、請求項のように、フレネルレンズ部をフィル
ム基材上に形成するようにしてもよい。
【0013】更に、請求項のように、前記3枚のシー
トの機械的強度を向上させる第4のシートを最も観察者
側に配置することもできる。この場合に第4のシートに
反射防止膜や帯電防止処理、ハードコート等を施しても
よい。
【0014】
【作用及び効果】水平集光リニアフレネルレンズシート
と垂直集光リニアフレネルレンズシートを組合わせて用
いた場合、組合わされたリニアフレネルレンズシートか
ら出射される光は外周部ほど内向し、且つ、垂直集光リ
ニアフレネルレンズシートを光投射側に配置した場合、
前記内向の度合いは垂直方向に強く、水平集光リニアフ
レネルレンズシートを光投射側に配置した場合、内向の
度合いは水平方向に強くなる。これに対して光拡散シー
トであるレンチキュラーレンズシートは垂直方向に比べ
て、水平方向に圧倒的に大きな拡散角を有するようにレ
ンチキュラーレンズの長手方向を垂直にして配置される
ので、スクリーン上における光の出射角のばらつきは、
水平方向により大きな許容力がある。
【0015】従って、請求項1の発明によれば、水平集
光リニアフレネルレンズシートを光投射側に配置してい
るので、水平方向の出射角のばらつきをレンチキュラー
レンズシートにより緩和して画質の向上を図ることがで
きる。更に、一般のテレビセットの画面は縦横の比が
4:3又は16:9の比で横長であるために、スクリー
ンシートの最端部における光の屈折角は水平集光リニア
フレネルレンズシートの方が垂直集光リニアフレネルレ
ンズシートよりも大きくなる。これに対して、屈折角が
小さいときは屈折率が低い方が反射率が低く、屈折角が
大きいときには屈折率が高い方が反射率が低い。従っ
て、請求項1の発明によれば、光投射側から見て第1シ
ートにあたる水平集光リニアフレネルレンズシートを高
屈折率とし、第2シートである垂直集光リニアフレネル
レンズシートをそれよりも低屈折率とすることにより、
反射損失を低減させ、出射光の明るさを大きくすること
ができる。
【0016】
【0017】特に、請求項2の発明によれば、水平集光
リニアフレネルレンズシートの焦点距離を垂直集光リニ
アフレネルレンズシートの焦点距離より長くすることに
よって、水平方向の拡散角が大きいレンチキュラーレン
ズシートに対応させ、特に水平方向の出射光の内向傾向
を緩和させ、周辺部の輝度の向上を図ることができる。
【0018】又、水平集光リニアフレネルレンズシート
の最端部のレンズ角度は、垂直集光リニアフレネルレン
ズシートの最端部のレンズ角度より大きくなるが、水平
集光リニアフレネルレンズシートの屈折率を高くするこ
とにより、レンズ角度をより小さくすることができ、レ
ンズの成形をより容易ならしめることができる。
【0019】水平集光リニアフレネルレンズシートと垂
直集光リニアフレネルレンズシートを直交させて用いた
場合には、光軸補正用に2枚のレンズシートを用いるた
めに、1枚のサーキュラーフレネルレンズシートを用い
た場合に比べて、反射損失が大きくなるが、請求項
発明のように、紫外線硬化樹脂により基材上にフレネル
レンズ部を形成する紫外線硬化法により成形すれば、基
材の屈折率をフレネルレンズ部の屈折率よりも低くする
ことにより、反射損失の上昇を低減することができる。
又、リニアフレネルレンズシートを成形する際に、ロー
ル状の成形型を用いて熱可塑性樹脂の押し出し成形や紫
外線硬化樹脂を使用した成形法等が考えられるが、原料
樹脂の粘性から、押し出し成形に比較して紫外線硬化法
の方が型の再現性が良く好ましい。
【0020】請求項4の発明にれば、ロール状の成形
型を用いて紫外線硬化法により、リニアフレネルレンズ
シートを成形する際に、基材を柔軟性のあるフィルムと
することにより、長時間ロールに巻き付けた状態で成形
することが可能なため、剛性のある板状物を基材とする
場合よりも、型の再現性が良好であり、又、成形後、巻
き取ることができるので、その後の搬送等を容易にする
ことができる。
【0021】又、請求項の発明によれば、剛性のある
透明樹脂板等を最も観察者側に配置しているので、フィ
ルム状のリニアフレネルレンズシートを用いた場合に生
じるスクリーンとしての機械的強度の低下を補うことが
できる。
【0022】
【実施例】以下本発明の実施例を図面を参照して説明す
る。
【0023】この実施例は、図1に示されるように、背
面投射型テレビ用のプロジェクションスクリーン10
を、光投射側から、水平集光リニアフレネルレンズシー
ト12、垂直集光リニアフレネルレンズシート14、及
び光拡散用のレンチキュラーレンズシート16をこの順
で配置してHVLタイプとしたものである。
【0024】この実施例に係るプロジェクションスクリ
ーン10のスクリーンサイズを40インチ(NTS
C)、投射距離800mm、スクリーン中心を通る水平/
垂直軸上の集光距離無限大、プロジェクタ集中角9.5
°としたとき、前記水平及び垂直集光リニアフレネルレ
ンズシート12、14を透過した光(緑光)の出射角
は、図2の左半分に示されるようになった。レンチキュ
ラーレンズシート16は、その垂直拡散半値角が7°、
水平拡散半値角が37°である。
【0025】これに対して、光投射側に垂直集光リニア
フレネルレンズシートを、次に水平集光リニアフレネル
レンズシートを配置したVHLタイプのプロジェクショ
ンスクリーンの場合の光の出射角を図2の右半分に示
す。このVHLタイプと比較して、実施例に係るHVL
タイプのプロジェクションスクリーン10の方が、光の
出射角の内向性が低減されていることが判る。
【0026】又、図3に、本実施例のプロジェクション
スクリーン10における、観察距離3050mm(スクリ
ーン高さの5倍)のときの画面全体の明るさの分布を示
した。
【0027】更に、図4には、本実施例に係るHVLタ
イプのプロジェクションスクリーン10における画面最
上段の相対的な明るさを左半分に、又VHLタイプのプ
ロジェクションスクリーンの場合を右半分に、それぞれ
示した。図4の明るさは、出射光をその射線上にある点
から見た時の明るさ=(100−反射損失率)とした。
【0028】上記図2及び図4の結果から、本実施例に
係るHVLタイプのプロジェクションスクリーン10
が、VHLタイプのプロジェクションスクリーンよりも
出射角及び画面上の明るさの分布が良好であることが判
る。
【0029】次に、上記HVLタイプのプロジェクショ
ンスクリーン10において、水平方向集光距離、垂直方
向集光距離及び水平集光リニアフレネルレンズシート1
2と垂直集光距離リニアフレネルレンズシート14の屈
折率の条件を変えた場合の実測値を、表1に示す。
【0030】
【表1】
【0031】この表1には、スクリーンサイズは40イ
ンチ(NTSC)、投射距離800mm、プロジェクタ集
中角9.5°、観察距離3050mm(スクリーン高さの
5倍)のときのスクリーン最上段右側の、RGB3色の
水平出射角(度)、垂直出射角(度)、反射損失率
(%)、スクリーンの相対的な明るさが示されている。
【0032】スクリーンの明るさの計算は、レンチキュ
ラーレンズシート16の水平拡散半値角を37°、垂直
拡散半値角を7°と仮定し、出射光を、その射線上の点
から見た時の明るさを(100−反射損失率)%とし
た。
【0033】表1におけるサンプル〜は、水平及び
垂直方向のスクリーン中心軸上での集光点を10000
mmとし、サンプルは2枚のリニアフレネルレンズシー
トの屈折率を共に高屈折率(1.55)とした場合、サ
ンプルは垂直リニアフレネルレンズシート14を、又
サンプルは水平リニアフレネルレンズシート12をそ
れぞれ通常のアクリル材(屈折率1.49)としたもの
である。高屈折率のリニアフレネルレンズシートの材料
としてはウレタンアクリレート系の紫外線硬化樹脂を使
用している。
【0034】又、サンプル〜は、水平方向と垂直方
向の集光点(焦点距離)を変えたときの値である。
【0035】この実測値から、サンプルの場合が最も
画面が明るくなることが判る。
【0036】又、サンプル〜では、サンプルを、
垂直リニアフレネルレンズシートを通常のアクリル材で
屈折率1.49とし、水平リニアフレネルレンズシート
12を高屈折率(1.55)とした場合に、画面が最も
明るいことが判る。即ち、この場合はゲインの低下が少
ない。
【0037】これは、屈折角が小さいときは屈折率が小
さい方が反射率が低く、逆に屈折角が大きいときには屈
折率が大きい方が反射率が低くなるため、中心からの距
離が大きく、屈折角の大きな水平集光リニアフレネルレ
ンズを高屈折率とし、相対的に屈折角の小さな垂直集光
リニアフレネルレンズをそれよりも低屈折率とすること
で、反射損失を小さくすることができるからである。
又、スネルの法則に起因する非線形性のため、スクリー
ンの四隅においては、水平集光リニアフレネルレンズが
垂直方向にも集光性を有し、垂直集光リニアフレネルに
対して光がより浅い角度で入射するため、光投射側に配
置した水平集光リニアフレネルレンズを高屈折率とし、
その出射側に配置した垂直集光リニアフレネルレンズを
それよりも低屈折率とすることで、反射損失を小さくす
ることができるからである。
【0038】又、サンプル〜を比較すると、水平/
垂直軸上での集光距離が大きい方がよく、且つ、水平集
光リニアフレネルレンズシート12の焦点距離を垂直集
光リニアフレネルレンズシートの焦点距離よりも大きく
した場合に、良好な結果を得られることが判る。
【0039】これは、水平垂直リニアフレネルレンズで
は、周辺部ほど出射光が内向するが、水平方向に関して
は、レンチキュラーレンズシート16の拡散角が大きい
ので、垂直方向より更に遠距離とすることにより、出射
光の内向を緩和できるからである。
【0040】又、図5に、サンプル〜の、平均の明
るさと、RGBの3色の明るさの差との関係を示す。図
5においては、左上が最も良好であり、右下ほど劣って
いる。これからも、サンプルが最良であることが判
る。
【0041】図6は本発明の他の実施例の要部を示す斜
視図である。この実施例においては、光投射側から順に
水平集光リニアフレネルレンズシート22、垂直集光リ
ニアフレネルレンズシート24、レンチキュラーレンズ
シート26、厚さ3mmのポリメチルメタクリレートから
なる透明樹脂板28を配置している。
【0042】水平集光リニアフレネルレンズシート22
は、ベースフィルム22a 上に屈折率1.55のウレタ
ンアクリレート系紫外線硬化樹脂の硬化物からなるフレ
ネルレンズ部22b が形成され、垂直集光リニアフレネ
ルレンズシート24は、ベースフィルム24a 上に屈折
率1.51のウレタンアクリレート系紫外線硬化樹脂の
硬化物からなるフレネルレンズ部24b が形成されてい
る。
【0043】更に、レンチキュラーレンズシート26
は、ベースフィルム26a の一方の面に入光レンチキュ
ラーレンズ26b をウレタンアクリレート系紫外線硬化
樹脂により形成し、他方の面にはウレタンアクリレート
系紫外線硬化樹脂により出光レンチキュラーレンズしと
遮光層形成用凸状部が交互に配置された出光面26c を
形成し、更に遮光層形成用凸状部には黒色インキによる
遮光層を形成することにより構成されている。
【0044】水平集光リニアフレネルレンズシート2
2、垂直集光リニアフレネルレンズシート24、レンチ
キュラーレンズシート26のいずれも柔軟性のあるフィ
ルムレンズシートなので、これら3枚を組合わせてプロ
ジェクションスクリーンを構成しても、自立する機械的
強度は持っていない。従って、透明樹脂板28を組合わ
せて、一緒に枠(図示省略)に固定することにより、レ
ンズシートを補強し、自立性等の構造的な強度や表面の
摩擦等に対する強度を付与している。
【0045】図7は、本実施例におけるリニアフレネル
レンズシートの製造装置を示す図である。PET等のベ
ースフィルム31をリニアフレネルレンズ成形型が形成
された金型ロール32に巻き付けた状態で導き、ベース
フィルム31と金型ロール32の間に挾持されるように
紫外線硬化樹脂33を供給する。ニップロール34にて
ベースフィルム31と紫外線硬化樹脂33を金型ロール
32に加圧した状態で、紫外線ランプ35より紫外線を
照射して紫外線硬化樹脂を硬化させ、これを金型ロール
32により剥離し、巻き取ってリニアフレネルレンズシ
ートを得ることができる。
【0046】次に、図8に示される本発明の更に他の実
施例について説明する。
【0047】この実施例に係るプロジェクションスクリ
ーン40は、図9に示されるような斜め入射方式の背面
投射型テレビ50に用いられるものである。
【0048】図9に示される背面投射型テレビ50は、
前記プロジェクションスクリーン40と略平行に配置し
たプロジェクタ52から投射された光線が、該プロジェ
クタ52の上部に傾斜して設けたミラー54で反射さ
れ、プロジェクションスクリーン40に裏側から斜めに
入射するように構成されたものであり、これにより、テ
レビ本体がコンパクト化され、テーブルトップ型とされ
ている。
【0049】一般的に、図9のような背面投射型テレビ
50においては、ミラー54からの反射光線がプロジェ
クションスクリーン40の中心位置で角度θをもって入
射することになり、プロジェクションスクリーン40を
投射する光線も角度θをもって下側に出光するため、該
プロジェクションスクーン40を正面から見る観察者に
は画面が暗く感じられることになる。
【0050】そこで、この実施例は、プロジェクション
スクリーン40を光投射側から水平集光リニアフレネル
レンズシート42、垂直集光リニアフレネルレンズシー
ト44及びレンチキュラーレンズシート46をこの順に
配置して、且つ、垂直集光リニアフレネルレンズシート
44の光学的中心を、スクリーンの寸法上の中心より上
方になるように偏心して構成させており、例えば、プロ
ジェクションスクリーン40のサイズを40インチ(N
TSC)、投射距離800mm、水平方向の焦点距離∞、
垂直方向の焦点距離10000mm、入射角度θ=14°
としたとき、垂直集光リニアフレネルレンズシート44
の光学的中心を、プロジェクションスクリーン40の寸
法上の中心より15cm上方に偏心させてある。
【0051】このようにすると、プロジェクションスク
リーン40に対して斜めに入射する光線が、該プロジェ
クションスクリーン40の法線と略平行な方向に出光す
るので、入射光を観察位置に有効に出射することがで
き、しかも、プロジェクションスクリーン40の画面全
体に亘って均一な明るさとすることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係るHVLタイプのプロジェクション
スクリーンの要部を示す一部断面とした斜視図
【図2】同実施例に係るHVLタイプのプロジェクショ
ンスクリーンとVHLタイプのプロジェクションスクリ
ーンにおける出射角の方向を比較して示す線図
【図3】本実施例に係るプロジェクションスクリーン上
での明るさ分布を示す線図
【図4】同実施例のHVLタイプのプロジェクションス
クリーンとVHLタイプのプロジェクションスクリーン
における、スクリーン右側最上段の明るさ分布を比較し
て示す線図
【図5】本発明によるHVLタイプのプロジェクション
スクリーンの複数のサンプルの実測値における平均明る
さとRGB3色の明るさの差との関係を示す線図
【図6】本発明の他の実施例の要部を示す一部断面とし
た斜視図
【図7】上記実施例のリニアフレネルレンズシートの製
造装置を示す略示側面図
【図8】本発明の更に他の実施例の要部を示す斜視図
【図9】図8の実施例のプロジェクションスクリーンが
適用される斜め入射方式の背面投射型テレビを示す略示
断面図
【符号の説明】
10、40…プロジェクションスクリーン 12、22、42…水平集光リニアフレネルレンズシー
ト 14、24、44…垂直集光リニアフレネルレンズシー
ト 16、26、46…レンチキュラーレンズシート 22a 、24a 、26a …ベースフィルム 22b 、24b …フレネルレンズ部 26b …入光レンチキュラーレンズ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 本田 誠 東京都新宿区市谷加賀町一丁目1番1号 大日本印刷株式会社内 (72)発明者 中前 聡 東京都新宿区市谷加賀町一丁目1番1号 大日本印刷株式会社内 (72)発明者 小島 弘 東京都新宿区市谷加賀町一丁目1番1号 大日本印刷株式会社内 (56)参考文献 特開 昭58−134627(JP,A) 特開 平4−18536(JP,A) 特開 平4−296841(JP,A) 実開 平4−70644(JP,U) 実開 平4−24741(JP,U)

Claims (5)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】3枚以上のシートから構成されるスクリー
    ンシートを備えた背面投射型テレビ用のプロジェクショ
    ンスクリーンにおいて、前記3枚のシートを、光投射側
    から水平集光リニアフレネルレンズシート、垂直集光リ
    ニアフレネルレンズシート、及び、光拡散用のレンチキ
    ュラーレンズシートをこの順で配置し、且つ、水平集光
    リニアフレネルレンズシート、垂直集光リニアフレネル
    レンズシートは、それぞれ出光側にフレネルレンズ形状
    が形成されているとともに、前記水平集光リニアフレネ
    ルレンズシートの屈折率を、前記垂直集光リニアフレネ
    ルレンズシートの屈折率よりも高くしたことを特徴とす
    るプロジェクションスクリーン。
  2. 【請求項2】請求項1のプロジェクションスクリーンに
    おいて、前記水平集光リニアフレネルレンズシートの焦
    点距離を、前記垂直集光リニアフレネルレンズシートの
    焦点距離以上としたことを特徴とするプロジェクション
    スクリーン。
  3. 【請求項3】請求項1又は2のプロジェクションスクリ
    ーンにおいて、前記水平集光リニアフレネルレンズシー
    ト、前記垂直集光リニアフレネルレンズシートのうち、
    少なくとも1枚のフレネルレンズ部は紫外線硬化樹脂か
    ら形成されていることを特徴とするプロジェクションス
    クリーン。
  4. 【請求項4】請求項3のプロジェクションスクリーンに
    おいて、前記フレネルレンズ部はフィルム基材上に形成
    されていることを特徴とするプロジェクションスクリー
    ン。
  5. 【請求項5】請求項1乃至4のいずれかのプロジェクシ
    ョンスクリーンにおいて、前記3枚のシートの機械的強
    度を向上させる第4のシートを最も観察者側に配置した
    ことを特徴とするプロジェクションスクリーン。
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