JP2702205B2 - 背面透過型スクリーン用レンズシート - Google Patents
背面透過型スクリーン用レンズシートInfo
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- JP2702205B2 JP2702205B2 JP1011600A JP1160089A JP2702205B2 JP 2702205 B2 JP2702205 B2 JP 2702205B2 JP 1011600 A JP1011600 A JP 1011600A JP 1160089 A JP1160089 A JP 1160089A JP 2702205 B2 JP2702205 B2 JP 2702205B2
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- lens
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Description
【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は、背面投写型のテレビジョンスクリーンに用
いられるレンズシートに関するものである。
いられるレンズシートに関するものである。
背面投写型テレビジョンは、第8図の概略平面図に示
したように、同一平面上に配置された3台のCRT5R,5G,5
Bにそれぞれ赤色,緑色,青色の単色カラー画像を表示
し、これを投写レンズ6R,6G,6Bによってスクリーン7の
入射面側に投写する構造になっている。CRT5R,5G,5Bの
各々の画面中心とスクリーン7の中心とを結ぶ投写光軸
8R、8G,8Bは共通化できないため、一般に緑色画像を表
示するCRT5Gからの投写光軸8を、少なくとも水平面へ
の射影については垂直になるように設定し、他の投写光
軸8R,8Bは投写光軸8Gに対して集中角±εでスクリーン
7の中心に指向させている。
したように、同一平面上に配置された3台のCRT5R,5G,5
Bにそれぞれ赤色,緑色,青色の単色カラー画像を表示
し、これを投写レンズ6R,6G,6Bによってスクリーン7の
入射面側に投写する構造になっている。CRT5R,5G,5Bの
各々の画面中心とスクリーン7の中心とを結ぶ投写光軸
8R、8G,8Bは共通化できないため、一般に緑色画像を表
示するCRT5Gからの投写光軸8を、少なくとも水平面へ
の射影については垂直になるように設定し、他の投写光
軸8R,8Bは投写光軸8Gに対して集中角±εでスクリーン
7の中心に指向させている。
前記スクリーン7は、一般にフレネルレンズシート9
とレンチキュラーレンズシート10とから構成されてい
る。レンチキュラーレンズシート10は、例えば第9図に
示したように、入射面11,出射面12の画面に、鉛直方向
に伸びた微細な凸シリンドリカルレンズ条を1mm程度の
一定ピッチで成形したシー材からなる。シート材の素材
には、例えば透明なPMMA(ポリメチルメタクリレート:
屈折率n=1.494)樹脂が用いられ、その中にはガラス
やビーズやアルミナ粉末等が混入される他、入射面11ま
たは出射面12を粗面にするなどして光拡散性が付与され
ている。そして、入射面11に入射してきた光束を、水平
方向には最大放射角2θ(−θ〜+θ:θ=45〜60゜)
の範囲内に拡散させ、鉛直方向には±10〜20゜程度に拡
散させる。
とレンチキュラーレンズシート10とから構成されてい
る。レンチキュラーレンズシート10は、例えば第9図に
示したように、入射面11,出射面12の画面に、鉛直方向
に伸びた微細な凸シリンドリカルレンズ条を1mm程度の
一定ピッチで成形したシー材からなる。シート材の素材
には、例えば透明なPMMA(ポリメチルメタクリレート:
屈折率n=1.494)樹脂が用いられ、その中にはガラス
やビーズやアルミナ粉末等が混入される他、入射面11ま
たは出射面12を粗面にするなどして光拡散性が付与され
ている。そして、入射面11に入射してきた光束を、水平
方向には最大放射角2θ(−θ〜+θ:θ=45〜60゜)
の範囲内に拡散させ、鉛直方向には±10〜20゜程度に拡
散させる。
また、特開昭58−134627号公報で知られるように、出
射面12の凸シリンドリカルレンズ条の相互間には凸条13
が形成されるとともに、凸条13の端面には光吸収材すな
わちブラックストライプ13aが被着される。このブラッ
クストライプ13aは、出射面12に表示されるカラー画像
を±θの範囲内の視角で観察するときに、周囲からの光
によって画像のコントラストが低下することを防ぐ作用
を行う。
射面12の凸シリンドリカルレンズ条の相互間には凸条13
が形成されるとともに、凸条13の端面には光吸収材すな
わちブラックストライプ13aが被着される。このブラッ
クストライプ13aは、出射面12に表示されるカラー画像
を±θの範囲内の視角で観察するときに、周囲からの光
によって画像のコントラストが低下することを防ぐ作用
を行う。
前述した特開昭58−134627号公報、あるいは実開昭59
−60643号公報等で知られるレンチキュラーレンズシー
トでは、凸シリンドリカルレンズ条が水平方向に一定ピ
ッチで配列されており、そのレンズ単位要素の曲面形状
は、水平方向での断面が楕円,円,放物線、あるいは光
学設計で得られた比球面によって決められる曲線形状と
なっている。第10図は、レンズ単位要素の水平方向での
断面が楕円で表されるレンチキュラーレンズシートの要
部断面図を示し、入射面側のレンズ単位要素15の曲面
は、光軸O上のP1,P2を第1,第2焦点位置とする楕円面
となっている。また、出射面側のレンズ単位要素16の曲
面形状も、水平方向での断面形状が楕円,円,放物線、
あるいは非球面に対応した曲線形状で表され、これらの
レンズ単位要素16の相互間には端面にブラックストライ
プ13a層が形成された凸条13が設けられている。
−60643号公報等で知られるレンチキュラーレンズシー
トでは、凸シリンドリカルレンズ条が水平方向に一定ピ
ッチで配列されており、そのレンズ単位要素の曲面形状
は、水平方向での断面が楕円,円,放物線、あるいは光
学設計で得られた比球面によって決められる曲線形状と
なっている。第10図は、レンズ単位要素の水平方向での
断面が楕円で表されるレンチキュラーレンズシートの要
部断面図を示し、入射面側のレンズ単位要素15の曲面
は、光軸O上のP1,P2を第1,第2焦点位置とする楕円面
となっている。また、出射面側のレンズ単位要素16の曲
面形状も、水平方向での断面形状が楕円,円,放物線、
あるいは非球面に対応した曲線形状で表され、これらの
レンズ単位要素16の相互間には端面にブラックストライ
プ13a層が形成された凸条13が設けられている。
従来のレンチキュラーレンズシートでは、球面収差の
発生を抑えるために入射面側のレンズ単位要素15の楕円
面の離心率eをレンズ素材の屈折率nの逆数に一致させ
ている。そして、出射面側のレンズ単位要素16の頂点を
第2焦点P2とほぼ一致する位置に設定し、光軸Oと平行
に入射する緑色光G、及びの緑色光Gに対して±εの集
中角をもって入射する赤色光R,青色光Bのそれぞれの光
束を、最大放射角2θ内に出射させている。なお、レン
ズ単位要素16の頂点を第2焦点P2に一致させた場合に
は、レンズ単位要素15の頂点とレンズ単位要素16の光学
的な頂点間厚み(レンズ厚み)Dは、レンズ単位要素15
の楕円形状について長径を2a、短径を2b、離心率をeと
すると、 D=a(1+e) (=t) と表される。
発生を抑えるために入射面側のレンズ単位要素15の楕円
面の離心率eをレンズ素材の屈折率nの逆数に一致させ
ている。そして、出射面側のレンズ単位要素16の頂点を
第2焦点P2とほぼ一致する位置に設定し、光軸Oと平行
に入射する緑色光G、及びの緑色光Gに対して±εの集
中角をもって入射する赤色光R,青色光Bのそれぞれの光
束を、最大放射角2θ内に出射させている。なお、レン
ズ単位要素16の頂点を第2焦点P2に一致させた場合に
は、レンズ単位要素15の頂点とレンズ単位要素16の光学
的な頂点間厚み(レンズ厚み)Dは、レンズ単位要素15
の楕円形状について長径を2a、短径を2b、離心率をeと
すると、 D=a(1+e) (=t) と表される。
なお、上述の最大放射角2θ、あるいは後述する放射
角については拡散剤による拡散光成分を考慮してはいな
いが、基本的にはこれらの放射角を大きくすることがス
クリーンから放射される光を広げるのに直接的な影響を
もっている。
角については拡散剤による拡散光成分を考慮してはいな
いが、基本的にはこれらの放射角を大きくすることがス
クリーンから放射される光を広げるのに直接的な影響を
もっている。
また、第11図に示したように、フレネルレンズシート
9は、光軸Oから離れた位置に入射してきた光線ほど内
側に強く屈折させる。そして、特開昭58−134627号公報
によれば、レジストレーションの改善を図るために、こ
のようにフレネルレンズシートカードで屈折されてきた
光線をそのままの方向性を維持してレンチキュラーレン
ズシート10から出射させるべく、図示したように出射面
側のレンズ単位要素16を、入射面側のレンズ単位要素15
に対して端部側ほど内側にずらした設計となっている。
このような設計によれば、スクリーン7の中央に正対し
て画像観察を行う際には、スクリーン7の中央部と端部
との間で輝度ムラが生じにくくなる。
9は、光軸Oから離れた位置に入射してきた光線ほど内
側に強く屈折させる。そして、特開昭58−134627号公報
によれば、レジストレーションの改善を図るために、こ
のようにフレネルレンズシートカードで屈折されてきた
光線をそのままの方向性を維持してレンチキュラーレン
ズシート10から出射させるべく、図示したように出射面
側のレンズ単位要素16を、入射面側のレンズ単位要素15
に対して端部側ほど内側にずらした設計となっている。
このような設計によれば、スクリーン7の中央に正対し
て画像観察を行う際には、スクリーン7の中央部と端部
との間で輝度ムラが生じにくくなる。
しかしながら、第10図に示したように、出射画側のレ
ンズ単位要素16の頂点位置を、入射面側のレンズ単位要
素15の第2焦点P2の近傍に設定した場合、レンズ媒質の
屈折率nをPMMA樹脂の屈折率1.494、レンズ単位要素15,
16の配列ピッチを1mm、緑色光の波長を5510Åとすると
ともに、レンズ単位要素15の楕円形状の離心率eをレン
ズ媒質の屈折率の逆数(e=1/n≒0.669)に一致させた
場合、光軸Oの上側(+θ方向)における緑色光の最大
放射角θMAXと、レンズ単位要素15の楕円形状の半長径
a(長径の1/2),半短径b(短径の1/2)、さらにサグ
S(レンズ単位要素15の頂点から落ち込み部分までの光
軸O方向の距離)との間には、下表に示すような相関が
ある。
ンズ単位要素16の頂点位置を、入射面側のレンズ単位要
素15の第2焦点P2の近傍に設定した場合、レンズ媒質の
屈折率nをPMMA樹脂の屈折率1.494、レンズ単位要素15,
16の配列ピッチを1mm、緑色光の波長を5510Åとすると
ともに、レンズ単位要素15の楕円形状の離心率eをレン
ズ媒質の屈折率の逆数(e=1/n≒0.669)に一致させた
場合、光軸Oの上側(+θ方向)における緑色光の最大
放射角θMAXと、レンズ単位要素15の楕円形状の半長径
a(長径の1/2),半短径b(短径の1/2)、さらにサグ
S(レンズ単位要素15の頂点から落ち込み部分までの光
軸O方向の距離)との間には、下表に示すような相関が
ある。
上表から分るように、離心率eを屈折率nの逆数とし
た上で、出射面側のレンズ単位要素16の頂点を点P2に一
致させた場合、緑色光に対する最大放射角θMAXを大き
くしてゆくと、サグSの値も大きくなってゆく。
た上で、出射面側のレンズ単位要素16の頂点を点P2に一
致させた場合、緑色光に対する最大放射角θMAXを大き
くしてゆくと、サグSの値も大きくなってゆく。
このようにサグSの値が大きくなると、成形用金型の
製作が困難になると同時に、レンチキュラーレンズシー
トの成形適性に難が出てくる。すなわち、レンチキュラ
ーレンズシートは、入射面側のレンズ単位要素形状,出
射面側のレンズ単位要素形状のそれぞれ対応した凹型を
切削形成した一対の金型ローラ間に、溶融したPMMA樹脂
を押し出してゆく押し出し成形手法により作製される
が、上述のようにサグSが大きくなると、このようなサ
グ部分を転写するための金型ローラの部分的形状は反り
や欠けが出やすいものとなり、金型ローラそのものの形
状に欠陥が発生しやすい。また、成形直後にはレンチキ
ュラーレンズシートを金型ローラから剥離されてゆく
が、サグ部分が大きいとその部分で剥離しにくくなると
いう問題も生じる。さらに、サグSが大きくなるとレン
チキュラーレンズシートに割れが入りやすく、強度の点
でも弊害が生じてくる。
製作が困難になると同時に、レンチキュラーレンズシー
トの成形適性に難が出てくる。すなわち、レンチキュラ
ーレンズシートは、入射面側のレンズ単位要素形状,出
射面側のレンズ単位要素形状のそれぞれ対応した凹型を
切削形成した一対の金型ローラ間に、溶融したPMMA樹脂
を押し出してゆく押し出し成形手法により作製される
が、上述のようにサグSが大きくなると、このようなサ
グ部分を転写するための金型ローラの部分的形状は反り
や欠けが出やすいものとなり、金型ローラそのものの形
状に欠陥が発生しやすい。また、成形直後にはレンチキ
ュラーレンズシートを金型ローラから剥離されてゆく
が、サグ部分が大きいとその部分で剥離しにくくなると
いう問題も生じる。さらに、サグSが大きくなるとレン
チキュラーレンズシートに割れが入りやすく、強度の点
でも弊害が生じてくる。
このような背景から、これまでのレンチキュラーレン
ズシートで得られる最大放射角θMAXの値は50゜程度と
なっているのが実情である。したがって、例えスクリー
ンの中心に正対して画像観察を行った場合でも、スクリ
ーンの端部側に対する視角が50゜を越えてしまうと、端
部側の画像の輝度が著しく低下するという欠点があっ
た。もちろん、レンチキュラーレンズシートの媒質内に
混入する拡散剤の量を増やすことによって、スクリーン
端部側の輝度不足を拡散により補うことはできるが、こ
のような手段ではレンチキュラーレンズシートのゲイン
を全体的に低下させることになり、あまり得策ではな
い。
ズシートで得られる最大放射角θMAXの値は50゜程度と
なっているのが実情である。したがって、例えスクリー
ンの中心に正対して画像観察を行った場合でも、スクリ
ーンの端部側に対する視角が50゜を越えてしまうと、端
部側の画像の輝度が著しく低下するという欠点があっ
た。もちろん、レンチキュラーレンズシートの媒質内に
混入する拡散剤の量を増やすことによって、スクリーン
端部側の輝度不足を拡散により補うことはできるが、こ
のような手段ではレンチキュラーレンズシートのゲイン
を全体的に低下させることになり、あまり得策ではな
い。
また、第11図のように設計されたレンチキュラーレン
ズシート10では、光軸Oの近くで画像を観察する際には
中央部も両端部も輝度ムラなく観察できるという利点は
あるが、第12図に示したように、スクリーン7を斜めに
見込むような点位置Eから観察したときには、視点位置
Eに近い側の端部A3からの輝度が低下するという欠点が
ある。すなわち、スクリーン7の中央部A1,両端部A2,A3
からは方向性をもって光束が出射されるから、これらの
各部からの拡散光は、それぞれ楕円で示したような配光
特性をもつようになる。
ズシート10では、光軸Oの近くで画像を観察する際には
中央部も両端部も輝度ムラなく観察できるという利点は
あるが、第12図に示したように、スクリーン7を斜めに
見込むような点位置Eから観察したときには、視点位置
Eに近い側の端部A3からの輝度が低下するという欠点が
ある。すなわち、スクリーン7の中央部A1,両端部A2,A3
からは方向性をもって光束が出射されるから、これらの
各部からの拡散光は、それぞれ楕円で示したような配光
特性をもつようになる。
そこで、スクリーン7の中心部A1と視点位置Eとの距
離をL,中心部A1に対する視角をφ1,スクリーンの横幅を
Wとすると、視点位置Eから遠い側の端部A2における視
角φ2,近い側の端部A3における視角φ3(φ2>φ1>
φ3)は、 と表すことができる。ここで、スクリーン中央部A1にお
ける視角φ1を拡散光の輝度が急激に低下する角度、す
なわちカットオフ角に一致させたとすると、スクリーン
サイズを50インチ(対角線寸法),アスペクト比(縦横
比)を3:4に設定した場合には、両端部A2,A3における視
角φ2,φ3の値は、距離Lに関して下表のように算出さ
れる。
離をL,中心部A1に対する視角をφ1,スクリーンの横幅を
Wとすると、視点位置Eから遠い側の端部A2における視
角φ2,近い側の端部A3における視角φ3(φ2>φ1>
φ3)は、 と表すことができる。ここで、スクリーン中央部A1にお
ける視角φ1を拡散光の輝度が急激に低下する角度、す
なわちカットオフ角に一致させたとすると、スクリーン
サイズを50インチ(対角線寸法),アスペクト比(縦横
比)を3:4に設定した場合には、両端部A2,A3における視
角φ2,φ3の値は、距離Lに関して下表のように算出さ
れる。
このように視角φが異なってくる各部A1,A2,A3につい
て、従来では視点位置Eから遠い側の端部A2では光線が
内側に向かって放射されるため輝度の低下が少ないのに
対し、視点位置Eから近い側の端部A3では、同様に拡散
光を内側に向けているため輝度の低下が大きくなる。こ
の結果、第13図に示したように、視点位置Eを変えてス
クリーン中央に対する視角φが大きくなった場合には、
視点位置Eから近い方の端部側の輝度が大きく低下する
という傾向が表れ、見苦しい画面となってしまう。
て、従来では視点位置Eから遠い側の端部A2では光線が
内側に向かって放射されるため輝度の低下が少ないのに
対し、視点位置Eから近い側の端部A3では、同様に拡散
光を内側に向けているため輝度の低下が大きくなる。こ
の結果、第13図に示したように、視点位置Eを変えてス
クリーン中央に対する視角φが大きくなった場合には、
視点位置Eから近い方の端部側の輝度が大きく低下する
という傾向が表れ、見苦しい画面となってしまう。
上述のように、これまでの背面透過型スクリーン用の
レンズシートでは、水平方向の実用的な最大放射角θ
MAXが50〜60゜程度と狭く、特に水平方向の端部付近の
輝度が不足しがちになるという欠点があった。さらに、
スクリーンの中心部を斜めに見込むように視点位置を決
めたときには、水平方向における輝度分布が大きく変化
してしまい、実用上の視角範囲が狭いという問題があっ
た。
レンズシートでは、水平方向の実用的な最大放射角θ
MAXが50〜60゜程度と狭く、特に水平方向の端部付近の
輝度が不足しがちになるという欠点があった。さらに、
スクリーンの中心部を斜めに見込むように視点位置を決
めたときには、水平方向における輝度分布が大きく変化
してしまい、実用上の視角範囲が狭いという問題があっ
た。
本発明は以上のような従来技術をもつ問題点を解決す
るためになられたもので、広い放射角が得られるととも
に、スクリーンの周辺においても極端な輝度の低下を生
ずることがないようにした背面透過型スクリーン用レン
ズシートを提供することを目的とする。
るためになられたもので、広い放射角が得られるととも
に、スクリーンの周辺においても極端な輝度の低下を生
ずることがないようにした背面透過型スクリーン用レン
ズシートを提供することを目的とする。
〔課題を解決するための手段〕 本発明は上記目的を達成するために、入射側レンズ単
位要素を楕円シリンドリカルレンズとし、この楕円形状
の長径を2a,短径を2b,離心率を t=a(1+e)としたとき、入射面側レンズ単位要素
とこれに対応する出射面側レンズ単位炭素との頂点間厚
みDを、 0.6t≦D≦0.95t とするとともに、レンズ媒質の屈折率をnとしたとき、
離心率eの値を の範囲に設定したものである。
位要素を楕円シリンドリカルレンズとし、この楕円形状
の長径を2a,短径を2b,離心率を t=a(1+e)としたとき、入射面側レンズ単位要素
とこれに対応する出射面側レンズ単位炭素との頂点間厚
みDを、 0.6t≦D≦0.95t とするとともに、レンズ媒質の屈折率をnとしたとき、
離心率eの値を の範囲に設定したものである。
さらに、前記頂点間厚みDを、前記楕円シリンドリカ
ルレンズの配列方向に関し、その端部側ほど薄くなるよ
うにしたものである。
ルレンズの配列方向に関し、その端部側ほど薄くなるよ
うにしたものである。
入射面側レンズ単位要素の楕円形状について、その直
径を2a,離心率をe,t=a(1+e)としたとき、入射面
側レンズ単位要素と射出面側レンズ単位要素の各々の頂
点間厚みDが、 0.6t≦D≦0.95t の範囲となるように出射面を入射面側に寄せることによ
って、入射面側のレンズ単位要素の楕円形状を極端に偏
平なものにしなくても、広い拡散角を得ることができる
ようになる。なお、Dの値が上式の上限を越えてしまう
と放射角があまり広がらず、逆に下限に満たないとき
は、詳しくは後述するように、入射面側のレンズ単位要
素からの光束が充分に集光されないうちに出射面側のレ
ンズ単位要素に達し、カラーシフトの調整等が困難にな
る。
径を2a,離心率をe,t=a(1+e)としたとき、入射面
側レンズ単位要素と射出面側レンズ単位要素の各々の頂
点間厚みDが、 0.6t≦D≦0.95t の範囲となるように出射面を入射面側に寄せることによ
って、入射面側のレンズ単位要素の楕円形状を極端に偏
平なものにしなくても、広い拡散角を得ることができる
ようになる。なお、Dの値が上式の上限を越えてしまう
と放射角があまり広がらず、逆に下限に満たないとき
は、詳しくは後述するように、入射面側のレンズ単位要
素からの光束が充分に集光されないうちに出射面側のレ
ンズ単位要素に達し、カラーシフトの調整等が困難にな
る。
また、レンズ媒質の屈折率をnとしたとき、入射面側
のレンズ単位要素をもつ楕円形状の離心率eを、 に設定すると、その頂点から落ち込み部までのサグの値
を小さく抑えることができるため、楕円形状を金型成形
で得やすいものに収めることができる。また、離心率e
の下限値を上記範囲内に制限することによって、球面収
差の発生も実用上問題がない程度に抑えることができ
る。
のレンズ単位要素をもつ楕円形状の離心率eを、 に設定すると、その頂点から落ち込み部までのサグの値
を小さく抑えることができるため、楕円形状を金型成形
で得やすいものに収めることができる。また、離心率e
の下限値を上記範囲内に制限することによって、球面収
差の発生も実用上問題がない程度に抑えることができ
る。
上記に加え、さらに楕円シリンドリカルレンズの配列
方向において、その端部側に向かってレンズシートの厚
みを中央部に対して徐々に低減させてゆくと、端部側で
の光の放射角が徐々に広がる傾向となり、スクリーンを
斜めから観察した場合でも、スクリーン全面にわたって
精度分布をほぼ一様にすることが可能である。なお、レ
ンズシートの厚みを低減させるためにあたっては、入射
面側,出射面側の各々のレンズ単位要素の頂点間厚みD
を小さくすることで対処するための、各々のレンズ単位
要素の形状は一律のでものでよい。
方向において、その端部側に向かってレンズシートの厚
みを中央部に対して徐々に低減させてゆくと、端部側で
の光の放射角が徐々に広がる傾向となり、スクリーンを
斜めから観察した場合でも、スクリーン全面にわたって
精度分布をほぼ一様にすることが可能である。なお、レ
ンズシートの厚みを低減させるためにあたっては、入射
面側,出射面側の各々のレンズ単位要素の頂点間厚みD
を小さくすることで対処するための、各々のレンズ単位
要素の形状は一律のでものでよい。
以下、本発明の実施例について図面を参照しながら説
明する。
明する。
本発明を適用したレンズシート20を概念的に示した第
1図において、レンズシート20の入射面側に水平方向に
一定のピッチでレンズ単位要素21が配列されている。こ
のレンズ単位要素21の曲線形状は、光軸O上の点P2に光
学的な焦点をもつ楕円形状となっており、垂直方向では
同形状を延長した楕円柱となっている。
1図において、レンズシート20の入射面側に水平方向に
一定のピッチでレンズ単位要素21が配列されている。こ
のレンズ単位要素21の曲線形状は、光軸O上の点P2に光
学的な焦点をもつ楕円形状となっており、垂直方向では
同形状を延長した楕円柱となっている。
レンズシート20の出射面側には、入射面側のレンズ単
位要素21と同一ピッチでレンズ単位要素22が水平方向に
配列されている。このレンズ単位要素22も、やはり水平
断面では曲線形状となり、その形状は楕円,円,放物
線、さらには光学設計で得られた非球面で決まる曲線形
状等、カラーシフトを抑えるように設計された曲線形状
である。そして、レンズ単位要素22の曲面形状は、水平
断面における前記形状を垂直方向に延長して得られるシ
リンドリカルレンズとなっている。また、観察される画
像のコントラストを上げるために、出射面側のレンズ単
位要素22の相互間に凸条13及びブラックストライプ13a
が形成されていることは従来のものと同様である。
位要素21と同一ピッチでレンズ単位要素22が水平方向に
配列されている。このレンズ単位要素22も、やはり水平
断面では曲線形状となり、その形状は楕円,円,放物
線、さらには光学設計で得られた非球面で決まる曲線形
状等、カラーシフトを抑えるように設計された曲線形状
である。そして、レンズ単位要素22の曲面形状は、水平
断面における前記形状を垂直方向に延長して得られるシ
リンドリカルレンズとなっている。また、観察される画
像のコントラストを上げるために、出射面側のレンズ単
位要素22の相互間に凸条13及びブラックストライプ13a
が形成されていることは従来のものと同様である。
レンズ単位要素22の頂点は、図示したようにレンズ単
位要素21の楕円曲面を規定している第2焦点P2の位置よ
りも入射面側にずれている。このため、レンズ単位要素
21に光軸Oと平行に入射してきた緑色光G,及び緑色光G
に対して集中角±εだけ傾いて入射してきた青色光B,赤
色光Rは、それぞれ集光されてゆく途中で出射面側のレ
ンズ単域要素22の界面に達する。したがって、レンズ単
位要素22から出射する緑色光G,青色光B,赤色光Rは、広
い放射角θで出射されるようになる。
位要素21の楕円曲面を規定している第2焦点P2の位置よ
りも入射面側にずれている。このため、レンズ単位要素
21に光軸Oと平行に入射してきた緑色光G,及び緑色光G
に対して集中角±εだけ傾いて入射してきた青色光B,赤
色光Rは、それぞれ集光されてゆく途中で出射面側のレ
ンズ単域要素22の界面に達する。したがって、レンズ単
位要素22から出射する緑色光G,青色光B,赤色光Rは、広
い放射角θで出射されるようになる。
次表は第1図に示したレンズシート20の具体例のデー
タを従来例のデータとともに表したもので、a1,b1は入
射面側のレンズ単位要素21の楕円曲面を規定する半長
径,半短径を示し、a2,b2は出射面側のレンズ単位要素2
2の楕円曲面を規定する半長径,半短径を示している。
なお、レンズ単位要素21は長軸方向が光軸Oに一致し、
レンズ単位要素22は短径方向が光軸Oに一致する向きと
なっている。そして頂点間厚みDは、レンズ単位要素21
の頂点から第2焦点P2までの距離t(ただし、t=a1
(1+e))に対する比で表している。また、これらの
具体例及び従来例では、レンズ単位要素21,22の配列ピ
ッチを1mmにしたこと、光拡散剤としてガラスビーズを
5重量%混入させたことは共通である。
タを従来例のデータとともに表したもので、a1,b1は入
射面側のレンズ単位要素21の楕円曲面を規定する半長
径,半短径を示し、a2,b2は出射面側のレンズ単位要素2
2の楕円曲面を規定する半長径,半短径を示している。
なお、レンズ単位要素21は長軸方向が光軸Oに一致し、
レンズ単位要素22は短径方向が光軸Oに一致する向きと
なっている。そして頂点間厚みDは、レンズ単位要素21
の頂点から第2焦点P2までの距離t(ただし、t=a1
(1+e))に対する比で表している。また、これらの
具体例及び従来例では、レンズ単位要素21,22の配列ピ
ッチを1mmにしたこと、光拡散剤としてガラスビーズを
5重量%混入させたことは共通である。
また、上記各例におけるレンズシート素材には、屈折
率nが1.494のPMMA樹脂が用いられ、レンズ単位要素21
の離心率eは次表のとおりである。
率nが1.494のPMMA樹脂が用いられ、レンズ単位要素21
の離心率eは次表のとおりである。
第2図は、上記の各例について視角φと輝度との特性
を示したもので、従来例で視角φが0゜のときの輝度を
50(nit)として表している。この特性図から明らかな
ように、頂点間厚みDを薄くすることによって輝度分布
の裾が広がり、最大放射角が大きくなることがわかる。
すなわち、従来例では実用的な最大放射角が50゜程度で
あるのに対し、具体例1はこれが70゜以上に広がってい
る。また、具体例2の特性から分かるように、レンズ単
位要素21の離心率eを大きくした場合には水平半値角
(輝度が最大輝度の50%になる視角φ)が小さくなり、
周辺部で輝度が低下する。なお、参考例は頂点間厚みD
を極端に薄くした例を示している。この例では、最大放
射角は大きくなってはいるが、光の利用効率の点でかな
り不利となっている。
を示したもので、従来例で視角φが0゜のときの輝度を
50(nit)として表している。この特性図から明らかな
ように、頂点間厚みDを薄くすることによって輝度分布
の裾が広がり、最大放射角が大きくなることがわかる。
すなわち、従来例では実用的な最大放射角が50゜程度で
あるのに対し、具体例1はこれが70゜以上に広がってい
る。また、具体例2の特性から分かるように、レンズ単
位要素21の離心率eを大きくした場合には水平半値角
(輝度が最大輝度の50%になる視角φ)が小さくなり、
周辺部で輝度が低下する。なお、参考例は頂点間厚みD
を極端に薄くした例を示している。この例では、最大放
射角は大きくなってはいるが、光の利用効率の点でかな
り不利となっている。
上記参考例のように、頂点間厚みDを極端に薄くした
場合には、第3図に示したように、光軸Oと平行にレン
ズ単位要素21に入射した緑色光Gの周辺光束の一部が、
出射面側のレンズ単位要素22の界面で全反射され、結果
的に光量損失が発生してしまう。また、集中角εをもっ
て入射した赤色光R,青色光Bについては、第4図に示し
たように、各々光軸Oの片側で全反射しやすくなり、カ
ラーバランスがくずれてしまうようになる。さらに、レ
ンズ単位要素21で屈折した緑色光G,赤色光R、青色光B
が出射面側のレンズ単位要素22の内面に入射する際に、
大部分重なり合ってくるため、このレンズ単位要素22の
曲面を色光ごとに調節して色ズレを矯正することが困難
になり、光量損失だけでなくカラーシフトも出やすくな
ってくる。
場合には、第3図に示したように、光軸Oと平行にレン
ズ単位要素21に入射した緑色光Gの周辺光束の一部が、
出射面側のレンズ単位要素22の界面で全反射され、結果
的に光量損失が発生してしまう。また、集中角εをもっ
て入射した赤色光R,青色光Bについては、第4図に示し
たように、各々光軸Oの片側で全反射しやすくなり、カ
ラーバランスがくずれてしまうようになる。さらに、レ
ンズ単位要素21で屈折した緑色光G,赤色光R、青色光B
が出射面側のレンズ単位要素22の内面に入射する際に、
大部分重なり合ってくるため、このレンズ単位要素22の
曲面を色光ごとに調節して色ズレを矯正することが困難
になり、光量損失だけでなくカラーシフトも出やすくな
ってくる。
こうした弊害を考慮すると、頂点間厚みDの範囲とし
ては、 0.6t≦D≦0.95t とするのが実用的である。また、入射面側のレンズ単位
要素21の楕円形状の離心率eとしては、 の範囲が好適である。この範囲内の離心率eであれば、
球面収差の劣化が実用上問題がなく、しかもサグSの値
を小さくしてレンズシート20の成形適性を良好に維持で
きるようになる。
ては、 0.6t≦D≦0.95t とするのが実用的である。また、入射面側のレンズ単位
要素21の楕円形状の離心率eとしては、 の範囲が好適である。この範囲内の離心率eであれば、
球面収差の劣化が実用上問題がなく、しかもサグSの値
を小さくしてレンズシート20の成形適性を良好に維持で
きるようになる。
第5図は、楕円シリンドカルレンズからなるレンズ単
位要素31の頂点の包絡線31aを凸状に湾曲させ、レンズ
シート30が端部側ほど薄くなるようにした実施例を示し
ている。そして、第11図の例と同様に、出射面側のレン
ズ単位要素32の頂点位置は、端部側程中心側に寄せら
れ、光の集光効率が高められている。
位要素31の頂点の包絡線31aを凸状に湾曲させ、レンズ
シート30が端部側ほど薄くなるようにした実施例を示し
ている。そして、第11図の例と同様に、出射面側のレン
ズ単位要素32の頂点位置は、端部側程中心側に寄せら
れ、光の集光効率が高められている。
この実施例においては、レンズ単位要素31の形状は入
射面側で同一に維持され、出射面側のレンズ単位要素3
2,凸条33の形状も同一に維持されている。そして、レン
ズシート30を端部側に向かって徐々に薄くするために、
各々のレンズ単位要素31,32について、対応する頂点間
の間隔、すなわち前述した頂点間厚みDだけが徐々に薄
くなっている。
射面側で同一に維持され、出射面側のレンズ単位要素3
2,凸条33の形状も同一に維持されている。そして、レン
ズシート30を端部側に向かって徐々に薄くするために、
各々のレンズ単位要素31,32について、対応する頂点間
の間隔、すなわち前述した頂点間厚みDだけが徐々に薄
くなっている。
このように、レンズシート30の端部側ほど頂点間厚み
Dを薄くしてゆくと、すでに説明したように端部側に近
づくほど最大放射角が大きくなり、第6図に示したよう
に、レンズシート30の中央部A1よりも端部A2,A3の方が
拡散性が強いものになる。したがって、視点Eのように
レンズシート30を斜めに見込んだ場合であっても、中央
部A1から両端部A2,A3に向かって輝度がなだらかに変化
し、画面全体にわたって違和感のない画像観察ができる
ようになる。なお、第7図は中央部A1の視角φ1を変化
させたときのA1,A2,A3各部の輝度変化を示し、第13図に
示した従来例と比較して輝度勾配がゆるやかになってい
ることが分る。
Dを薄くしてゆくと、すでに説明したように端部側に近
づくほど最大放射角が大きくなり、第6図に示したよう
に、レンズシート30の中央部A1よりも端部A2,A3の方が
拡散性が強いものになる。したがって、視点Eのように
レンズシート30を斜めに見込んだ場合であっても、中央
部A1から両端部A2,A3に向かって輝度がなだらかに変化
し、画面全体にわたって違和感のない画像観察ができる
ようになる。なお、第7図は中央部A1の視角φ1を変化
させたときのA1,A2,A3各部の輝度変化を示し、第13図に
示した従来例と比較して輝度勾配がゆるやかになってい
ることが分る。
また、端部側で拡散性を強めてゆくと、第7図を示し
たように、端部A2,A3での輝度が中央部A1に対して
「δ」だけ低下する。この低下分「δ」が大きくなり過
ぎると、レンズシート30の中央部A1に正対(視角φが0
゜)して画像観察を行った場合に周辺が暗くなり、あま
り好ましいものとは言えない。したがって、端部側の拡
散性を適度に抑えるために、レンズシート30の中央部A1
の頂点間厚みをdc,端部A2,A3での頂点間厚みをdeとした
とき、 0.92dc≦de≦0.96dc とするのが実用上、有効である。なお、レンズシート30
の端部側を薄くするには、上記実施例のようにレンズ単
位要素31の頂点の包絡線31aを凸状に湾曲させる他、出
射側のレンズ単位要素32の頂点の包絡線を第5図中で下
向きの凸形状にしてもよい。また、この凸形状として
も、曲線状だけに限らず、直線的なものにしてもよい。
たように、端部A2,A3での輝度が中央部A1に対して
「δ」だけ低下する。この低下分「δ」が大きくなり過
ぎると、レンズシート30の中央部A1に正対(視角φが0
゜)して画像観察を行った場合に周辺が暗くなり、あま
り好ましいものとは言えない。したがって、端部側の拡
散性を適度に抑えるために、レンズシート30の中央部A1
の頂点間厚みをdc,端部A2,A3での頂点間厚みをdeとした
とき、 0.92dc≦de≦0.96dc とするのが実用上、有効である。なお、レンズシート30
の端部側を薄くするには、上記実施例のようにレンズ単
位要素31の頂点の包絡線31aを凸状に湾曲させる他、出
射側のレンズ単位要素32の頂点の包絡線を第5図中で下
向きの凸形状にしてもよい。また、この凸形状として
も、曲線状だけに限らず、直線的なものにしてもよい。
ところで、レンズシート30の放射角を端部側ほど広く
するには、上記実施例のように、入射側のレンズ単位要
素31,出射側のレンズ単位要素32を各々一定形状にした
まま頂点間厚みを端部側ほど薄くしてゆく他に、端部側
に近づくにつれて入射面側のレンズ単位要素31の曲率半
径を中央部分に対して小さくし、これにより中央部に対
して端部側の厚みを徐々に薄くしてゆく手法もある(例
えば実開昭59−60643号公報で提案されている)。
するには、上記実施例のように、入射側のレンズ単位要
素31,出射側のレンズ単位要素32を各々一定形状にした
まま頂点間厚みを端部側ほど薄くしてゆく他に、端部側
に近づくにつれて入射面側のレンズ単位要素31の曲率半
径を中央部分に対して小さくし、これにより中央部に対
して端部側の厚みを徐々に薄くしてゆく手法もある(例
えば実開昭59−60643号公報で提案されている)。
しかしながら、後者の手法を採る場合には、転写成形
用の金型ロールに形成する抜き型を徐々に変えなくては
ならない。一般に金型ロールの製造には、総型バイト利
用の精密NC旋盤が用いられるが、金型ロールの型形状を
変えるということは切削途中でバイト交換不可欠とな
り、その作業は極めて煩雑なものになる。しかも、バイ
ト交換の前後で隣接し合う抜き型の継ぎ目を精度良く合
わせることは至難の技で、現実的には実用性に欠けるも
のである。
用の金型ロールに形成する抜き型を徐々に変えなくては
ならない。一般に金型ロールの製造には、総型バイト利
用の精密NC旋盤が用いられるが、金型ロールの型形状を
変えるということは切削途中でバイト交換不可欠とな
り、その作業は極めて煩雑なものになる。しかも、バイ
ト交換の前後で隣接し合う抜き型の継ぎ目を精度良く合
わせることは至難の技で、現実的には実用性に欠けるも
のである。
この点、本発明のように入射面側のレンズ単位要素31
の形状、及び出射面側のレンズ単位要素32,凸条33の形
状を一定にしておけば、金型ロールの製作が単純化さ
れ、その製造コスト面でも非常に有利である。また、レ
ンズシート30の製造時には押し出しロール法によるバン
ク成形手法が用いられる。そして、所定の間隙をおいて
設置された一対の金型ロールは、成形工程時に線圧で15
0kg以上の反発力を受けるようになる。したがって、金
型ロールを剛性の強いものにし、その両端の軸受部の間
隔を厳格に規制したとしても、金型ロールの中央部分の
撓みを防ぐことができず、これによって転写成形される
レンズシート30は中高となってしまう。
の形状、及び出射面側のレンズ単位要素32,凸条33の形
状を一定にしておけば、金型ロールの製作が単純化さ
れ、その製造コスト面でも非常に有利である。また、レ
ンズシート30の製造時には押し出しロール法によるバン
ク成形手法が用いられる。そして、所定の間隙をおいて
設置された一対の金型ロールは、成形工程時に線圧で15
0kg以上の反発力を受けるようになる。したがって、金
型ロールを剛性の強いものにし、その両端の軸受部の間
隔を厳格に規制したとしても、金型ロールの中央部分の
撓みを防ぐことができず、これによって転写成形される
レンズシート30は中高となってしまう。
ところが、このような成形特性は上記実施例のレンズ
シート30を製造する上では利点となる。すなわち、成形
工程時の金型ロールの撓みを利用してレンズシート30の
端部側の頂点間厚みを中央部に対して徐々に薄くするこ
とができるようになる。したがって、金型ロールの型形
状を複雑化させることなく、金型ロール両端の位置規制
並びに成形時のバンク量制御を行うだけで、中高のレン
ズシート30が簡単に得られるようになる。
シート30を製造する上では利点となる。すなわち、成形
工程時の金型ロールの撓みを利用してレンズシート30の
端部側の頂点間厚みを中央部に対して徐々に薄くするこ
とができるようになる。したがって、金型ロールの型形
状を複雑化させることなく、金型ロール両端の位置規制
並びに成形時のバンク量制御を行うだけで、中高のレン
ズシート30が簡単に得られるようになる。
以上に説明してきたように、本発明のレンズシートに
よれば、入射面側のレンズ単位要素を楕円シリンドリカ
ルレンズとし、その楕円形状によって決まる第2焦点位
置よりも、出射側のレンズ単位要素の頂点を所定の範囲
内で入射面側に寄せるようにしている。こうして各々の
レンズ単位要素の頂点間厚みを従来のものよりも薄くす
ることによって、入射面側のレンズ構成要素の曲面を鋭
くせずに光の放射角を広げることが可能となる。さら
に、このようなレンズシートを前記シリンドリカルレン
ズの配列方向について、その端部に向かって徐々に肉薄
にしてゆくことによって、端部側での放射角を中央部の
放射角よりも大きくすることができるようになり、特に
スクリーンを斜めから見込んだときに、スクリーンの端
部側で輝度低下が大きくなるというこれまでの欠点を解
決することができる。
よれば、入射面側のレンズ単位要素を楕円シリンドリカ
ルレンズとし、その楕円形状によって決まる第2焦点位
置よりも、出射側のレンズ単位要素の頂点を所定の範囲
内で入射面側に寄せるようにしている。こうして各々の
レンズ単位要素の頂点間厚みを従来のものよりも薄くす
ることによって、入射面側のレンズ構成要素の曲面を鋭
くせずに光の放射角を広げることが可能となる。さら
に、このようなレンズシートを前記シリンドリカルレン
ズの配列方向について、その端部に向かって徐々に肉薄
にしてゆくことによって、端部側での放射角を中央部の
放射角よりも大きくすることができるようになり、特に
スクリーンを斜めから見込んだときに、スクリーンの端
部側で輝度低下が大きくなるというこれまでの欠点を解
決することができる。
また、本発明を適用するにあたっては、レンズシート
を押し出し成形するための金型ロールの構造をなんら複
雑化させることがなく、しかも成形時にも煩雑な調整作
業等を必要としない。したがって、本発明の適用により
レンズシートの製造コストを引き上げることがなく、そ
して品質を安定に維持することも容易で、製造適性にも
優れた背面透過型スクリーン用レンズシートが得られる
ようになる。
を押し出し成形するための金型ロールの構造をなんら複
雑化させることがなく、しかも成形時にも煩雑な調整作
業等を必要としない。したがって、本発明の適用により
レンズシートの製造コストを引き上げることがなく、そ
して品質を安定に維持することも容易で、製造適性にも
優れた背面透過型スクリーン用レンズシートが得られる
ようになる。
第1図は本発明の一実施例を示す要部断面図である。 第2図は従来例及び本発明の具体的な実施例の輝度分布
を表した特性図である。 第3図及び第4図は頂点間厚みDを薄くし過ぎた場合の
作用説明図である。 第5図は本発明の他の実施例を示す概略断面図である。 第6図は第5図に示した実施例の作用説明図である。 第7図は第5図の実施例の輝度分布を表した特性図であ
る。 第8図は背面投与型テレビジョンの原理構成図である。 第9図は従来のレンチキュラーレンズシートの要部を拡
大した外観斜視図である。 第10図は従来のレンチキュラーレンズシートの要部断面
図である。 第11図は従来の背面透過型スクリーンの概略断面図であ
る。 第12図は第11図に示したスクリーンの作用説明図であ
る。 第13図は第12図に示したスクリーンの輝度分布を示す特
性図である。 7……スクリーン 9……フレネルレンズシート 10……レンチキュラーレンズシート 15,21,31……レンズ単位要素(入射面側) 16,22,32……レンズ単位要素(出射面側) 20,30……レンズシート 13,33……凸条 13a……ブラックストライプ。
を表した特性図である。 第3図及び第4図は頂点間厚みDを薄くし過ぎた場合の
作用説明図である。 第5図は本発明の他の実施例を示す概略断面図である。 第6図は第5図に示した実施例の作用説明図である。 第7図は第5図の実施例の輝度分布を表した特性図であ
る。 第8図は背面投与型テレビジョンの原理構成図である。 第9図は従来のレンチキュラーレンズシートの要部を拡
大した外観斜視図である。 第10図は従来のレンチキュラーレンズシートの要部断面
図である。 第11図は従来の背面透過型スクリーンの概略断面図であ
る。 第12図は第11図に示したスクリーンの作用説明図であ
る。 第13図は第12図に示したスクリーンの輝度分布を示す特
性図である。 7……スクリーン 9……フレネルレンズシート 10……レンチキュラーレンズシート 15,21,31……レンズ単位要素(入射面側) 16,22,32……レンズ単位要素(出射面側) 20,30……レンズシート 13,33……凸条 13a……ブラックストライプ。
Claims (1)
- 【請求項1】一定ピッチで入射側レンズ単位要素が配列
され、異なった色光の画像が投影される入射面と、一定
ピッチで出射側レンズ単位要素を配列し、前記入射面に
投写された色光を合成してカラー画像を出射させる出射
面とを備えた背面透過型スクリーン用レンズシートにお
いて、 前記入射側レンズ単位要素を楕円シリンドリカルレンズ
とし、この楕円の長径を2a、短径を2b、離心率をe、t
=a(1+e)としたとき、入射側レンズ単位要素と出
射側レンズ単位要素との頂点間厚みDが、 0.6t≦D≦0.95t を満足するとともに、レンズ媒質の屈折率をnとしたと
き、前記離心率e の値を、 の範囲に設定し、かつ前記入射側及び出射側レンズ単位
要素の形状をそれぞれ一律にしたまま、前記頂点間の厚
みDのみを前記シリンドリカルレンズの配列方向の両端
部側に近づくに従って徐々に薄くしたことを特徴とする
背面透過型スクリーン用レンズシート。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP1011600A JP2702205B2 (ja) | 1989-01-20 | 1989-01-20 | 背面透過型スクリーン用レンズシート |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP1011600A JP2702205B2 (ja) | 1989-01-20 | 1989-01-20 | 背面透過型スクリーン用レンズシート |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH02190835A JPH02190835A (ja) | 1990-07-26 |
| JP2702205B2 true JP2702205B2 (ja) | 1998-01-21 |
Family
ID=11782397
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP1011600A Expired - Fee Related JP2702205B2 (ja) | 1989-01-20 | 1989-01-20 | 背面透過型スクリーン用レンズシート |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JP2702205B2 (ja) |
Families Citing this family (6)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP3593577B2 (ja) * | 1996-03-25 | 2004-11-24 | 大日本印刷株式会社 | レンチキュラーレンズシート |
| JP2004286995A (ja) | 2003-03-20 | 2004-10-14 | Dainippon Printing Co Ltd | レンチキュラーレンズシート |
| JP2006106049A (ja) * | 2004-09-30 | 2006-04-20 | Sony Corp | 光透過シート |
| JP4882342B2 (ja) * | 2005-11-07 | 2012-02-22 | 大日本印刷株式会社 | 光制御シート、面光源装置 |
| JP2007240918A (ja) * | 2006-03-09 | 2007-09-20 | Dainippon Printing Co Ltd | レンズシート、透過型スクリーンおよび背面投射型映像表示装置 |
| EP1855151B1 (en) * | 2006-05-10 | 2013-02-20 | Samsung Display Co., Ltd. | Optical plate, method of manufacturing optical plate, backlight assembly and liquid crystal display device |
Family Cites Families (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2695422B2 (ja) * | 1988-01-14 | 1997-12-24 | 三菱レイヨン株式会社 | 透過型スクリーン |
-
1989
- 1989-01-20 JP JP1011600A patent/JP2702205B2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JPH02190835A (ja) | 1990-07-26 |
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Legal Events
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|---|---|---|---|
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