JPH02190835A - 背面透過型スクリーン用レンズシート - Google Patents

背面透過型スクリーン用レンズシート

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JPH02190835A
JPH02190835A JP1011600A JP1160089A JPH02190835A JP H02190835 A JPH02190835 A JP H02190835A JP 1011600 A JP1011600 A JP 1011600A JP 1160089 A JP1160089 A JP 1160089A JP H02190835 A JPH02190835 A JP H02190835A
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unit element
surface side
side lens
lens
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Hiroshi Kuwata
広志 桑田
Takeshi Kanda
毅 神田
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Kyowa Gas Chemical Industry Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は、背面投写型のテレビジョンスクリーンに用い
られるレンズシートに関するものである。
〔従来の技術〕
背面投写型゛テレビジョンは、第8図の概略平面図に示
したように、同一平面上に配置された3台のCRT5+
+ 、5c 、5mにそれぞれ赤色、緑色。
青色の単色カラー画像を表示し、これを投写レンズ6m
、6c、6gによってスクリーン7の入射面倒に投写す
る構造になっている。CR75m。
5゜、5□の各々の画面中心とスクリーン7の中心とを
結ぶ投写光軸811+  8c、8mは共通化できない
ため、一般に緑色画像を表示するCRT5゜からの投写
光軸8を、少なくとも水平面への射影については垂直に
なるように設定し、他の投写光軸8*、8gは投写光軸
8Gに対して集中色土εでスクリーン7の中tL−&こ
指向させている。
前記スクリーン7は、一般にフレネルレンズシート9と
レンチキュラーレンズシート10とから構成されている
。レンチキュラーレンズシート10は、例えば第9図に
示したように、入射面11゜出射面12の両面に、鉛直
方向に延びた微細な凸シリンドリカル171条を1mm
程度の一定ピッチで成形したシート材からなる。シート
材の素材には、例えば透明なPMMA (ポリメチルメ
タクリレート;屈折率n=1.494)樹脂が用いられ
、その中にはガラスピーズやアルミナ粉末等が混入され
る他、入射面11または出射面12を粗面にするなどし
て光拡散性が付与されている。そして、入射面11に入
射してきた光束を、水平方向には最大放射角2θ(−θ
〜十〇:θ−45〜60゛)の範囲内に拡散させ、鉛直
方向には±10〜20°程度に拡散させる。
また、特開昭58−134627号公報で知られるよう
に、出射面12の凸シリンドリカル171条の相互間に
は凸条13が形成されるとともに、凸条13の端面には
光吸収剤すなわちブラックストライプ13aが被着され
る。このブラックストライプ13aは、出射面12に表
示されるカラー画像を±θの範囲内の視角で観察すると
きに、周囲からの光によって画像のコントラストが低下
することを防ぐ作用を行う。
前述した特開昭5E1134627号公報、あるいは実
開昭59−60643号公報等で知られるレンチキュラ
ーレンズシートでは、凸シリンドリカル171条が水平
方向に一定ピッチで配列されており、そのレンズ単位要
素の曲面形状は、水平方向での断面が楕円1円、放物線
、あるいは光学設計で得られた非球面によって決められ
る曲線形状となっている。第10図は、レンズ単位要素
の水平方向での断面が楕円で表されるレンチキュラーレ
ンズシートの要部断面を示し、入射面側のレンズ単位要
素15の曲面は、光軸0上のPI。
P2を第1.第2焦点位置とする楕円面となっている。
また、出射面側のレンズ単位要素16の曲面形状も、水
平方向での断面形状が楕円3円、放物線、あるいは非球
面に対応した曲線形状で表され、これらのレンズ単位要
素I6の相互間には端面にブラックストライプ13a層
が形成された凸条1.3が設けられている。
従来のレンチキュラーレンズシートでは、球面収差の発
生を抑えるために入射面側のレンズ単位要素15の楕円
面の離心率eをレンズ素材の屈折率nの逆数に一致させ
ている。そして、出射面側のレンズ単位要素16の頂点
を第2焦点P2とほぼ一致する位置に設定し、光軸0と
平行に入射する緑色光G、及びこの緑色光Gに対して±
εの集中角をもって入射する赤色光R1青色光Bのそれ
ぞれの光束を、最大放射角2θ内に出射させている。な
お、レンズ単位要素16の頂点を第2焦点P2に一致さ
せた場合には、レンズ単位要素15の頂点とレンズ単位
要素16の光学的な頂点間厚み(レンズ厚み)Dは、レ
ンズ単位要素15の楕円形状について長径を2a、短径
を2b、#6率をeとすると、 D=a  (1+ e)        (−む )と
表される。
なお、上述の最大放射角2θ、あるいは後述する放射角
については拡散剤による拡散光成分を考慮してはいない
が、基本的にはこれらの放射角を大きくすることがスク
リーンから放射される光を広げるのに直接的な影響をも
っている。
また、第11図に示したように、フレネルレンズシート
9は、光軸Oから離れた位置に入射してきた光線はど内
側に強く屈折させる。そして、特開昭58−13462
7号公報によれば、レジストレーションの改善を図るた
めに、このようにフレネルレンズシートで屈折されてき
た光線をそのままの方向性を維持してレンチキュラーレ
ンズシー)10から射出させるべく、図示したように出
射面側のレンズ単位要素16を、入射面側のレンズ単位
要素15に対して端部側はど内側にずらした設計となっ
ている。このような設計によれば、スクリーン7の中央
に正対して画像観察を行う際には、スクリーン7の中央
部と端部との間で輝度ムラが生じに(くなる。
〔発明が解決しようとする課題〕
しかしながら、第10図に示したように、出射面側のレ
ンズ単位要素16の頂点位置を、入射面側のレンズ単位
要素15の第2焦点P2の近傍に設定した場合、レンズ
媒質の屈折率nをP MMA樹脂の屈折率1,494、
レンズ単位要素15゜16の配列ピッチを1mm、緑色
光の波長を5510人とするとともに、レンズ単位要素
15の楕円形状の離心率eをレンズ媒質の屈折率の逆数
(e=、1/n!=:0.669)に一致させた場合、
光軸Oの上側(+θ力方向における緑色光の最大放射角
θ□8と、レンズ単位要素15の楕円形状の半長径a(
長径の1/2)、半短径b(短径の1/2)、さらにサ
グS(レンズ単位要素15の頂点から落ち込み部分まで
の光軸O方向の距離)との間には、下表に示すような相
関がある。
上表から分るように、離心率eを屈折率nの逆数とした
上で、出射面側のレンズ単位要素16の頂点を点P2に
一致させた場合、緑色光に対する最大放射角θMA)l
を太き(してゆくと、サグSの値も大きくなってゆく。
このようにサグSの値が大きくなると、成形用金型の製
作が困難になると同時に、レンチキュラーレンズシート
の成形適性に難が出てくる。すなわち、レンチキュラー
レンズシートは、入射面側のレンズ単位要素形状、出射
面側のレンズ単位要素形状のそれぞれ対応した凹型を切
削形成した一対の金型ローラ間に、溶融したPMMA樹
脂を押し出してゆく押し出し成形手法により作製される
が、上述のようにサグSが大きくなると、このようなサ
グ部分を転写するための金型ローラの部分的形状は反り
や欠けが出やすいものとなり、金型ローラそのものの形
状に欠陥が発生しやすい。また、成形直後にはレンチキ
ュラーレンズシートを金型ローラから剥離させてゆくが
、サグ部分が大きいとその部分で剥離しにくくなるとい
う問題も生じる。さらに、サグSが大きくなるとレンチ
キュラーレンズシートに割れが入りやすく、強度の点で
も弊害が生じてくる。
このような背景から、これまでのレンチキュラーレンズ
シートで得られる最大放射角θWAXO値は50°程度
となっているのが実情である。したがって、例えスクリ
ーンの中心に正対して画像観察を行った場合でも、スク
リーンの端部側に対する視角が50°を越えてしまうと
、端部側の画像の輝度が著しく低下するという欠点があ
った。もちろん、レンチキュラーレンズシートの媒質内
に混入する拡散剤の量を増やすことによって、スクリー
ン端部側の輝度不足を拡散により補うことはできるが、
このような手段ではレンチキュラーレンズシートのゲイ
ンを全体的に低下させることになり、あまり得策ではな
い。
また、第11図のように設計されたレンチキュラーレン
ズシート10では、光軸0の近くで画像を観察する際に
は中央部も両端部も輝度ムラなく観察できるという利点
はあるが、第12図に示したように、スクリーン7を斜
めに見込むような視点位置Eから観察したときには、視
点位置Eに近い側の端部A3からの輝度が低下するとい
う欠点がある。すなわち、スクリーン7の中央部AI。
両端部A2.A3からは方向性をもって光束が出射され
るから、これらの各部からの拡散光は、それぞれ楕円で
示したような配光特性をもつようになる。
そこで、スクリーン7の中心部AIと視点位置Eとの距
離をり、中心部AIに対する視角をφ1、スクリーンの
横幅をWとすると、視点位置Eから遠い側の端部A2に
おける視角φ2.近い側の端部A3における視角φ、(
φ2〉φ、〉φ3)は、 と表すことができる。ここで、スクリーン中央部AIに
おける視角φ1を拡散光の輝度が急激に低下する角度、
すなわちカットオフ角に一致させたとすると、スクリー
ンサイズを50インチ(対角線寸法)、アスペクト比(
縦横比)を3:4に設定した場合には、両端部A2.A
3における視角φ2.φ3の値は、距離りに関して下表
のように算出される。
このように視角φが異なってくる各部At、A2、A3
について、従来では視点位置Eから遠い側の端部A2で
は光線が内側に向かって放射されるため輝度の低下が少
ないのに対し、視点位置Eから近い側の端部A3では、
同様に拡散光を内側に向けているため輝度の低下が大き
くなる。この結果、第13図に示したように、視点位置
Eを変えてスクリーン中央に対する視角φが大きくなっ
た場合には、視点位置Eから近い方の端部側の輝度が大
きく低下するという傾向が表れ、見苦しい画面となって
しまう。
上述のように、これまでの背面透過型スクリーン用のレ
ンズシートでは、水平方向の実用的な最大放射角θ、8
が50〜60°程度と狭く、特に水平方向の端部付近の
輝度が不足しがちになるという欠点があった。さらに、
スクリーンの中心部を斜めに見込むように視点位置を決
めたときには、水平方向における輝度分布が大きく変化
してしまい、実用上の視角範囲が狭いという問題があっ
た。
〔発明の目的] 本発明は以上のような従来技術のもつ問題点を解決する
ためになされたもので、広い放射角が得られるとともに
、スクリーンの周辺においても極端な輝度の低下を生ず
ることがないようにした背面透過型スクリーン用レンズ
シートを提供することを目的とする。
〔課題を解決するための手段〕
本発明は上記目的を達成するために、入射側レンズ単位
要素を楕円シリンドリカルレンズとし、この楕円形状の
長径を2a、短径をzb、乱心率をe(=   −a 
  )、t=a(1+e)としたとき、入射面側レンズ
単位要素とこれに対応する出射面側レンズ単位要素との
頂点間厚みDを、 0、6t  ≦  D ≦  0.95tとするととも
に、レンズ媒質の屈折率をnとしたとき、乱心率eの値
を 0.8 n の範囲に設定したものである。
さらに、前記頂点間厚みDを、前記楕円シリンドリカル
レンズの配列方向に関し、その端部側はど薄くなるよう
にしたものである。
〔作用〕
入射面側レンズ単位要素の楕円形状について、その長径
を2a、離心率をe、t=a (1+e)としたとき、
入射面側レンズ単位要素と射出面側レンズ単位要素の各
々の頂点間厚みDが、0.6t≦D≦0.95t の範囲となるように出射面を入射面側に寄せることによ
って、入射面側のレンズ単位要素の楕円形状を極端に偏
平なものにしなくても、広い拡散角を得ることができる
ようになる。なお、Dの値が上式の上限を越えてしまう
と放射角があまり広がらず、逆に下限に満たないときに
は、詳しくは後述するように、入射面側のレンズ単位要
素からの光束が充分に集光されないうちに出射面側のレ
ンズ単位要素に達し、カラーシフトの調整等が困難にな
る。
また、レンズ媒質の屈折率をnとしたとき、入射面側の
レンズ単位要素のもつ楕円形状の離心率eを、 に設定すると、その頂点から落ち込み部までのサグの値
を小さく抑えることができるため、楕円形状を金型成形
で得やすいものに収めることができる。また、離心率e
の下限値を上記範囲内に制限することによって、球面収
差の発生も実用上問題かない程度に抑えることができる
上記に加え、さらに楕円シリンドリカルレンズの配列方
向において、その端部側に向かってレンズシートの厚み
を中央部に対して徐々に低減させてゆくと、端部側での
光の放射角が徐々に広がる傾向となり、スクリーンを斜
めから観察した場合でも、スクリーン全面にわたって輝
度分布をほぼ一様にすることが可能となる。なお、レン
ズシートの厚みを低減させるにあたっては、入射面側。
出射面側の各々のレンズ単位要素の頂点間厚みDを小さ
くすることで対処するため、各々のレンズ単位要素の形
状は一律のものでよい。
以下、本発明の実施例について図面を参照しながら説明
する。
〔実施例〕
本発明を適用したレンズシート20を概念的に示した第
1図において、レンズシート20の入射面側には水平方
向に一定のピッチでレンズ単位要素21が配列されてい
る。このレンズ単位要素21の曲面形状は、光軸0上の
点P2に光学的な焦点をもつ楕円形状となっており、垂
直方向では同形状を延長した楕円柱となっている。
レンズシート20の出射面側には、入射面側のレンズ単
位要素21と同一ピッチでレンズ単位要素22が水平方
向に配列されている。このレンズ単位要素22も、やは
り水平断面では曲線形状となり、その形状は楕円2円、
放物線、さらには光学設計で得られた非球面で決まる曲
線形状等、カラーシフトを抑えるように設計された曲線
形状である。そして、レンズ単位要素22の曲面形状は
、水平断面における前記形状を垂直方向に延長して得ら
れるシリンドリカルレンズとなっている。また、観察さ
れる画像のコントラストを上げるために、出射面側のレ
ンズ単位要素22の相互間に凸条13及びブラックスト
ライプ13aが形成されていることは従来のものと同様
である。
レンズ単位要素22の頂点は、図示したようにレンズ単
位要素21の楕円曲面を規定している第2焦点P2の位
置よりも入射面側にずれている。
このため、レンズ単位要素21に光軸Oと平行に入射し
てきた緑色光G、及び緑色光Gに対して集中角±εだけ
傾いて入射してきた青色光B、赤色光Rは、それぞれ集
光されてゆく途中で出射面側のレンズ単位要素22の界
面に達する。したがって、レンズ単位要素22から出射
する緑色光G。
青色光B、赤色光Rは、広い放射角θで出射されるよう
になる。
次表は第1図に示したレンズシート20の具体例のデー
タを従来例のデータとともに表したもので、al、bl
は入射面側のレンズ単位要素21の楕円曲面を規定する
半長径、半短径を示し、a2、b2は出射面側のレンズ
単位要素22の楕円曲面を規定する半長径、半短径を示
している。なお、レンズ単位要素21は長袖方向が光軸
Oに一致し、レンズ単位要素22は短径方向が光軸Oに
一致する向きとなっている。そして頂点間厚みDは、レ
ンズ単位要素21の頂点から第2焦点P2までの距離t
(ただし、t=al (1+e))に対する比で表して
いる。また、これらの具体例及び従来例では、レンズ単
位要素21.22の配列ピッチを1mmにしたこと、光
拡散剤としてガラスピーズを5重量%混入させたことは
共通である。
また、上記各側におけるレンズシート素材には、屈折率
nが1.494のPMMA樹脂が用いられ、レンズ単位
要素21の離心率eは次表のとおりである。
第2図は、上記の各側について視角φと輝度との特性を
示したもので、従来例で視角φがOoのときの輝度を5
0 (nit)として表している。この特性図から明ら
かなように、頂点間厚みDを薄くすることによって輝度
分布の裾が広がり、最大放射角が大きくなることがわか
る。すなわち、従来例では実用的な最大放射角が50°
程度であるのに対し、具体例1ではこれが70°以上に
広がっている。また、具体例2の特性から分るように、
レンズ単位要素21の離心率eを大きくした場合には水
平半値角(輝度が最大輝度の50%になる視角φ)が小
さくなり、周辺部で輝度が低下する。
なお、参考例は頂点間厚みDを極端に薄くした例を示し
ている。この例では、最大放射角は太き(なってはいる
が、光の利用効率の点でかなり不利となっている。
上記参考例のように、頂点間厚みDを極端に薄くした場
合には、第3図に示し゛たように、光軸0と平行にレン
ズ単位要素21に入射した緑色光Gの周辺光束の一部が
、出射面側のレンズ単位要素22の界面で全反射され、
結果的に光景侑失が発生してしまう。また、集中角εを
もって入射した赤色光R1青色光Bについては、第4図
に示したように、各々光軸Oの片側で全反射しやすくな
り、カラーバランスがくずれてしまうようになる。さら
に、レンズ単位要素21で屈折した緑色光G。
赤色光R2青色光Bが出射面側のレンズ単位要素22の
内面に入射する際に、大部分電なり合ってくるため、こ
のレンズ単位要素22の曲面を色光ごとに調節して色ズ
レを矯正することが困難になり、光f撰失だけでなくカ
ラーシフトも出やすくなってくる。
こうした弊害を考慮すると、頂点間厚みDの範囲として
は、 0.6t≦D≦0.95む とするのが実用的である。また、入射面側のレンズ単位
要素21の楕円形状の離心率eとしては、の範囲が好適
である。この範囲内の離心率eであれば、球面収差の劣
化が実用上問題がな(、しかもサグSの値を小さくして
レンズシート20の成形適性を良好に維持できるように
なる。
第5図は、楕円シリンドリカルレンズからなるレンズ単
位要素31の頂点の包絡線31aを凸状に湾曲させ、レ
ンズシート30が端部側はど薄(なるようにした実施例
を示している。そして、第11図の例と同様に、出射面
側のレンズ単位要素32の頂点位置は、端部側程中心側
に寄せられ、光の集光効率が高められている。
この実施例においては、レンズ単位要素31の形状は入
射面側で同一に維持され、出射面側のレンズ単位要素3
2.凸条33の形状も同一に維持されている。そして、
レンズシート30を端部側に向かって徐々に薄くするた
めに、各々のレンズ単位要素31.32について、対応
する頂点間の間隔、すなわち前述した頂点間厚みDだけ
が徐々に薄くなっている。
このように、レンズシート30の端部側はど頂点間厚み
Dを薄(してゆくと、すでに説明したように端部側に近
づくほど最大放射角が大きくなり、第6図に示したよう
に、レンズシート30の中央部A1よりも端部A2.A
3の方が拡散性が強いものになる。したがって、視点E
のようにレンズシート30を斜めに見込んだ場合であっ
ても、中央部A1から両端部A2.A3に向かって輝度
がなだらかに変化し、画面全体にわたって違和感のない
画像観察ができるようになる。なお、第7図は中央部A
1の視角φ、を変化させたときのAI。
A2.A3各部の輝度変化を示し、第13図に示した従
来例と比較して輝度勾配がゆるやかになっていることが
分る。
また、端部側で拡散性を強めてゆくと、第7図に示した
ように、端部A2.A3での輝度が中央部A1に対して
「δ」だけ低下する。この低下分「δ」が大きくなり過
ぎると、レンズシート30の中央部AIに正対(視角φ
が0°)して画像観察を行った場合に周辺が暗くなり、
あまり好ましいものとは言えない。したがって、端部側
の拡散性を適度に抑えるために、レンズシート30の中
央部A1の頂点間厚みをdc、端部A2.A3での頂点
間厚みをd、とじたとき、 0、 92dc ≦  dl ≦  0. 96dCと
するのが実用上、有効である。なお、レンズシート30
の端部側を薄くするには、上記実施例のようにレンズ単
位要素31の頂点の包絡線31aを凸状に湾曲させる他
、出射側のレンズ単位要素32の頂点の包絡線を第5図
中で下向きの凸形状にしてもよい。また、この凸形状と
しても、曲線状だけに限らず、直線的なものにしてもよ
い。
ところで、レンズシート30の放射角を端部側はど広く
するには、上記実施例のように、入射側のレンズ単位要
素31.出射側のレンズ単位要素32を各々一定形状に
したまま頂点間厚みを端部側はど薄(してゆ(他に、端
部側に近づくにつれて入射面側のレンズ単位要素31の
曲率半径を中央部分に対して小さくし、これにより中央
部に対して端部側の厚みを徐々に薄くしてゆく手法もあ
る(例えば実開昭59−60643号公報で提案されて
いる)。
しかしながら、後者の手法を採る場合には、転写成形用
の金型ロールに形成する抜き型を徐々に変えなくてはな
らない。一般に金型ロールの製造には、総型バイト利用
の精密NC旋盤が用いられるが、金型ロールの型形状を
変えるということは切削途中でバイト交換が不可欠とな
り、その作業は極めて煩雑なものになる。しかも、バイ
ト交換の前後で隣接し合う抜き型の継ぎ目を精度良く合
わせることは至難の技で、現実的には実用性に欠けるも
のである。
この点、本発明のように入射面側のレンズ単位要素31
の、形状、及び出射面側のレンズ単位要素32、凸条3
3の形状を一定にしておけば、金型ロールの製作が単純
化され、その製造コスト面でも非常に有利である。また
、レンズシート30の製造時には押し出しロール法によ
るバンク成形手法が用いられる。そして、所定の間隙を
おいて設置された一対の金型ロールは、成形工程時に線
圧で150kg以上の反発力を受けるようになる。した
がって、金型ロールを剛性の強いものにし、その両端の
軸受部の間隔を厳格に規制したとしても、金型ロールの
中央部分の撓みを防ぐことができず、これによって転写
成形されるレンズシート30は中高となってしまう。
ところが、このような成形特性は上記実施例のレンズシ
ート30を製造する上では利点となる。
すなわち、成形工程時の金型ロールの撓みを利用してレ
ンズシート30の端部側の頂点間厚みを中央部に対して
徐々に薄くすることができるようになる。したがって、
金型ロールの型形状を複雑化させることなく、金型ロー
ル両端の位置規制並びに成形時のバンク量制御を行うだ
けで、中高のレンズシート30が簡単に得られるように
なる。
〔発明の効果〕
以上に説明してきたように、本発明のレンズシートによ
れば、入射面側のレンズ単位要素を楕円シリンドリカル
レンズとし、その楕円形状によって決まる第2焦点位置
よりも、出射側のレンズ単位要素の頂点を所定の範囲内
で入射面側に寄せるようにしている。こうして各々のレ
ンズ単位要素の頂点間厚みを従来のものよりも薄くする
ことによって、入射面側のレンズ構成要素の曲面を鋭く
せずに光の放射角を広げることが可能となる。さらに、
このようなレンズシートを前記シリンドリカルレンズの
配列方向について、その端部に向かって徐々に肉薄にし
てゆくことによって、端部側での放射角を中央部の放射
角よりも太き(することができるようになり、特にスク
リーンを斜めから見込んだときに、スクリーンの端部側
で輝度低下が太き(なるというこれまでの欠点を解決す
ることができる。
また、本発明を適用するにあたっては、レンズシートを
押し出し成形するための金型ロールの構造をなんら複雑
化させることがなく、しかも成形時にも煩雑な調整作業
等を必要としない。したがって、本発明の適用によりレ
ンズシートの製造コストを引き上げることがな(、そし
て品質を安定に維持することも容易で、製造適性にも優
れた背面透過型スクリーン用レンズシートが得られるよ
うになる。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明の一実施例を示す要部断面図である。 第2図は従来例及び本発明の具体的な実施例の輝度分布
を表した特性図である。 第3図及び第4図は頂点間厚みDを薄くし過ぎた場合の
作用説明図である。 第5図は本発明の他の実施例を示す概略断面図である。 第6図は第5図に示した実施例の作用説明図である。 第7図は第5図の実施例の輝度分布を表した特性図であ
る。 第8図は背面投写型テレビジョンの原理構成図である。 第9図は従来のレンチキュラーレンズシートの要部を拡
大した外観斜視図である。 第10図は従来のレンチキュラーレンズシートの要部断
面図である。 第11図は従来の背面透過型スクリーンの概略断面図で
ある。 第12図は第11図に示したスクリーンの作用説明図で
ある。 第13図は第12図に示したスクリーンの輝度分布を示
す特性図である。 7・・・スクリーン 9・・・フレネルレンズシート 10・・レンチキュラーレンズシート 15.21.31・・レンズ単位要素(入射面側)16
.22.32・・レンズ単位要素(出射面側)20.3
0・・レンズシート 13.33・・凸条 13a・・ブラックストライプ。

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. (1)一定ピッチで入射側レンズ単位要素が配列され、
    異なった色光の画像が投影される入射面と、一定ピッチ
    で出射側レンズ単位要素を配列し、前記入射面に投写さ
    れた色光を合成してカラー画像を出射させる出射面とを
    備えた背面透過型スクリーン用レンズシートにおいて、 前記入射側レンズ単位要素を楕円シリンドリカルレンズ
    とし、この楕円の長径を2a、短径を2b、離心率をe
    、t=a(1+e)としたとき、入射側レンズ単位要素
    と出射側レンズ単位要素との頂点間厚みDが、 0.6t≦D≦0.95t を満足するとともに、レンズ媒質の屈折率をnとしたと
    き、前記離心率e(=√[1−(b/a)^2])の値
    を 1/0.8n≧e≧1/n の範囲に設定したことを特徴とする背面透過型スクリー
    ン用レンズシート。
  2. (2)前記入射側及び射出側レンズ単位要素の形状を一
    律にしたまま、前記頂点間厚みDのみを前記シリンドリ
    カルレンズの配列方向の両端部側に近づくに従って徐々
    に薄くしたことを特徴とする特許請求の範囲第1項記載
    の背面透過型スクリーン用レンズシート。
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