JPH09170383A - 防火ガラス戸用不燃性バックアップ材 - Google Patents

防火ガラス戸用不燃性バックアップ材

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JPH09170383A
JPH09170383A JP8188620A JP18862096A JPH09170383A JP H09170383 A JPH09170383 A JP H09170383A JP 8188620 A JP8188620 A JP 8188620A JP 18862096 A JP18862096 A JP 18862096A JP H09170383 A JPH09170383 A JP H09170383A
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JP
Japan
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fiber
resin
noncombustible
mat
combustible
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Application number
JP8188620A
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English (en)
Inventor
Toshiro Sawaki
登志朗 澤木
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NIPPON GURASUFUAIBAA KOGYO KK
Nippon Sheet Glass Co Ltd
Original Assignee
NIPPON GURASUFUAIBAA KOGYO KK
Nippon Glass Fiber Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 不燃性を有するだけでなく、弾力性に富み、
圧縮後の復元性が良く、適度な圧縮強度があり、形崩れ
やかゆみの問題も少ない防火ガラス戸用不燃性バックア
ップ材を提供する。 【解決手段】 不燃性バックアツプ材8は、不燃性の無
機繊維ニードルマット9の左右両面部に、水溶性アクリ
ル樹脂10を含浸させてなる。無機繊維ニードルマット
9の両面部のそれぞれにおける水溶性アクリル樹脂10
の含浸深さは、1mm以上である。無機繊維ニードルマ
ット9の厚さ方向中央部には水溶性アクリル樹脂の含浸
しない部分が残っている。不燃性バックアツプ材8は、
薄く圧縮された状態でサッシの内周溝に押し込まれ、内
周溝内で元の厚さに100%近く復元する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、防火ガラス戸のサ
ッシの内周溝に装填される不燃性バックアップ材に関す
るものである。
【0002】
【従来の技術】図10に示すように、一般的なアルミニ
ウムサッシ製のガラス戸41は、サッシ42の内周溝4
3にガラス45を嵌め込み、ガラス45と内周溝43の
開口縁43aとの間から内周溝43に発泡ポリエチレン
樹脂製のバックアップ材44を装填し、ガラス45と開
口縁43aとの間にシーリング材46を詰めて形成され
ている。47はガラス45の下端の2〜3点を支えるゴ
ム製のセッティングブロックである。内周溝43の開口
縁43aは内側へ折曲して開口を窄めているため、バッ
クアップ材44は薄く圧縮して開口縁43aに押し込
み、内周溝43内で元の厚さに弾性的に復元させてい
る。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】この一般的なガラス戸
41は、火災に遭うと、シーリング材46及びバックア
ップ材44が焼失して、炎が内周溝43を通過するとい
う問題があった。そこで、シーリング材として耐熱性の
高いものを使用するとともに、バックアップ材としてガ
ラス繊維をニードルパンチ加工してなるガラス繊維ニー
ドルマットを使用し、防火ガラス戸とすることが検討さ
れている。
【0004】ところが、ガラス繊維ニードルマットより
なるバックアップ材(図示略)は、前記発泡ポリエチレ
ン樹脂製のバックアップ材44ほどの弾力性を有してい
ないため、前記開口縁43aを通すために薄く圧縮する
と、内周溝43内で元の厚さにまで復元せず、隙間がで
きてしまうという問題があった。さらに、バックアップ
材として圧縮強度がやや低い(柔らかすぎる)とか、ガ
ラス繊維がほつれやすいため形崩れするとか、ガラス繊
維の毛羽立ちによりかゆみが生じるとかという問題もあ
った。
【0005】本発明の目的は、上記課題を解決し、不燃
性を有するだけでなく、弾力性に富み、圧縮後の復元性
が良く、適度な圧縮強度があり、形崩れやかゆみの問題
も少ない防火ガラス戸用不燃性バックアップ材を提供す
ることにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明の防火ガラス戸用不燃性バックアップ材は、
無機繊維を含む繊維材料をフェルト化加工してなる不燃
性マットの少なくとも両面部に繊維間結合材を含浸させ
て構成したことを特徴としている。繊維材料としては、
下に例示する各種繊維が例えば綿(わた)状に集合した
ものを使用できる。
【0007】ここで、「繊維材料」としては、次の態様
(1)〜(4) 等を例示できる。 (1)無機繊維のみ
【0008】(2)無機繊維と有機繊維との組み合わせ
…次の2種を例示できる。 (2−1)無機繊維と有機繊維とを混合 (2−2)無機繊維と有機繊維とを積層
【0009】(3)無機繊維と熱融着性繊維(加熱する
と他の繊維と融着する性質を有する繊維をいう。以下同
じ。)との組み合わせ …次の2種を例示できる。 (3−1)無機繊維と熱融着性繊維とを混合 (3−2)無機繊維と熱融着性繊維とを積層
【0010】(4)無機繊維と有機繊維と熱融着性繊維
との組み合わせ …次の5種を例示できる。 (4−1)無機繊維と有機繊維と熱融着性繊維との混合 (4−2)無機繊維と有機繊維との混合に熱融着性繊維
を積層 (4−3)無機繊維と熱融着性繊維との混合に有機繊維
を積層 (4−4)有機繊維と熱融着性繊維との混合に無機繊維
を積層 (4−5)無機繊維と有機繊維と熱融着性繊維との積層
【0011】これらの繊維はそれぞれ特定のものに限定
されず、次の(イ)〜(ハ)等を例示できる。 (イ)無機繊維 ガラス繊維、セラミック繊維、ロックウール、シリカ繊
維、スラグウール等、又はこれらの混合。また、長繊維
でも短繊維でもよい。無機繊維のフィラメント径は、特
に限定されないが、復元力が高いという点で、3〜13
μmのものが好ましい。
【0012】(ロ)有機繊維 ポリエステル繊維、ポリアミド繊維、PVA繊維、ポリ
アクリル繊維、レーヨン繊維、綿花等、又はこれらの混
合。
【0013】(ハ)熱融着性繊維 ビニロン繊維、ナイロン繊維、ポリエチレン繊維、低融
点ポリエステル繊維等、又はこれらの混合。これらに
は、単一成分のものと、融点の低い成分を鞘にして融点
の高い成分を芯にした複合繊維とがある。
【0014】「フェルト化加工」としては、次の(A)
〜(C)等を例示できる。 (A)ニードルパンチ加工 ニードルパンチ加工の針数は特に限定されないが、マッ
ト1平方cm当り5〜30本が好ましい。同加工の場
合、加工後の不燃性マットに繊維間結合材を含浸させ
る。
【0015】(B)有機バインダを加えて行なう圧縮及
び焼成加工
【0016】(C)抄造 液体中に繊維材料をバインダーと共に分散させ、該繊維
材料を紙を抄くように掬い上げ、これを乾燥させて繊維
間をバインダーにより接着する方法である。バインダー
としては、澱粉系、シリコン系、ゴム系等の有機バイン
ダーや、該有機バインダーにシリカ系等の無機バインダ
ーを混合したものを例示できる。
【0017】「繊維間結合材」としては、次の(a)〜
(d)等を例示できる。 (a)熱硬化性樹脂 フェノール・ホルムアルデヒド樹脂、メラミン・ホルム
アルデヒド樹脂、尿素・ホルムアルデヒド樹脂、フラン
樹脂、エポキシ樹脂、不飽和ポリエステル樹脂、アルキ
ド樹脂、キシレン樹脂、ビスジエン樹脂、BTレジン、
ジアリルフタレート樹脂、ウレタン樹脂、シリコーン樹
脂等。
【0018】(b)熱可塑性樹脂 ポリエチレン樹脂、ポリプロピレン樹脂、ポリイソブチ
レン樹脂、ポリカーボネート樹脂、飽和ポリエステル樹
脂、ポリ塩化ビニル樹脂、ポリ塩化ビニリデン樹脂、ポ
リ酢酸ビニル樹脂、ポリビニルアルコール樹脂、ポリビ
ニルアセタール樹脂、ポリメタクリル酸メチル樹脂(特
に水溶性アクリル樹脂が好ましい)、ポリアクリロニト
リル樹脂、ポリアミド樹脂、ポリイミド樹脂、セルロー
ス系樹脂、酢酸セルロース樹脂、ふっ素樹脂、塩素化ポ
リエーテル樹脂、ポリスチレン樹脂、ポリメチルベンゼ
ン樹脂、ポリエチレンオキサイド樹脂、クロマン・イン
デン樹脂、ポリビニルピロリドン樹脂、エチレン・ビニ
ルアルコール共重合体樹脂、ポリグルタミン酸樹脂、ポ
リヒドロキシオレフィン樹脂、ポリサルフォン樹脂、石
油樹脂等。
【0019】(c)ゴム又はエラストマー 天然ゴム、クロロプレンゴム、スチレンゴム、ニトリル
ゴム、アクリロニトリル・ブタジエン・スチレン共重合
体ゴム、ブチルゴム、ポリサルファイドゴム、シリコー
ンゴム、ブタジエンゴム、エチレンプロピレンゴム、四
ふっ化エチレンプロピレンゴム、クロロスルフォネート
ポリエチレン、ウレタンエラストマー、ふっ素系エラス
トマー、エチレン・酢酸ビニル共重合物、ハロゲン化ブ
チルゴム、イソプレンゴム、エビクロロヒドリンゴム、
エチレンプロピレンゴム、フルオロシリコーンゴム、エ
チレンプロピレンジエンゴム等。
【0020】(d)無機バインダ コロイダルシリカ、コロイダルアルミナ等に代表される
金属酸化物のコロイド状製品。ベントナイト、モンモリ
ロナイト等に代表される粘土鉱物。
【0021】不燃性マットの両面部のそれぞれにおける
繊維間結合材の含浸深さは、特に限定されないが、弾力
性を高めるためには、次の(α)又は(β)とすること
が好ましい。 (α) 繊維間結合材が樹脂、ゴム又はエラストマーで
ある場合、不燃性マットの両面部のそれぞれにおける繊
維間結合材の含浸深さは1mm以上が好ましく、さらに
好ましくは2mm以上である。 (β) 繊維間結合材が無機バインダーである場合、不
燃性マットの両面部のそれぞれにおける繊維間結合材の
含浸深さは0.1mm〜1mmが好ましい。
【0022】また、この含浸深さは、不燃性マットの厚
さに応じても適宜選択される。不燃性マットの厚さは、
特に限定されないが、3〜20mmの場合が多い。
【0023】また、この含浸深さが、不燃性マットの厚
さ方向中央部にまで至るかどうかで、次の(I)又は
(II)の態様がある。 (I) 不燃性マットの両面部のみに繊維間結合材を含
浸させ、不燃性マットの厚さ方向中央部に繊維間結合材
の含浸しない部分を残した態様。圧縮強度が高くなり過
ぎないように調整できる点で好ましい。 (II) 不燃性マットの両面部から厚さ方向中央部に
まで(要するに内部全体に)繊維間結合材を含浸させた
態様。
【0024】以上のように、不燃性マットの両面部に繊
維間結合材を含浸させることによって、弾力性に富み、
圧縮後の復元性が良い防火ガラス戸用不燃性バックアッ
プ材が得られる。これは、含浸した繊維間結合材が、両
面部の繊維を互いに結合させることによって、両面部に
張りを持たせるためであると考えられる。
【0025】
【発明の実施の形態】以下、本発明を実施した不燃性バ
ックアップ材とそれを使用した防火ガラス戸の形態例に
ついて、図面を参照して説明する。
【0026】図1〜図6に示す第一実施形態の不燃性バ
ックアツプ材8は、図1に示すように、不燃性の無機繊
維ニードルマット9の左右両面部に、繊維間結合材とし
ての水溶性アクリル樹脂10を含浸させてなるものであ
る。図1の無機繊維ニードルマット9内に引かれた2本
の縦線が、水溶性アクリル樹脂10の含浸深さを示して
いる。
【0027】無機繊維ニードルマット9は、ガラス繊維
とセラミック繊維とを混合した綿状体に多数本の鉤付針
を刺し込んでニードルパンチ加工し、その刺し込んだ部
位で繊維を厚さ方向に絡み合わせることにより、安定し
たマットとしたものである。繊維のフィラメント径は約
9μmであり、ニードルパンチ加工の針数はマット1平
方cm当り約25本である。無機繊維ニードルマット9
の厚さは約8mmであり、同加工後のマット幅は数百m
mと幅広である。
【0028】この無機繊維ニードルマット9を、図2に
示すように、一定速度で送りながら、槽11に貯溜した
水溶性アクリル樹脂の水溶液12に浸漬させた後、回転
する一対のロール13間に挟ませ、続いてホットプレス
機14でホットプレスすることにより、前記水溶性アク
リル樹脂10の含浸を行なった。無機繊維ニードルマッ
ト9の両面部のそれぞれにおける水溶性アクリル樹脂1
0の含浸深さは、約2.5mmである。無機繊維ニード
ルマット9の厚さ方向中央部には水溶性アクリル樹脂の
含浸しない約3mmの部分が残っている。この無機繊維
ニードルマット9を幅20mm毎に切断して、不燃性バ
ックアツプ材8とした。
【0029】以上のように構成した不燃性バックアップ
材8は、主材料が無機繊維ニードルマット9であって不
燃性を有するだけでなく、両面部に水溶性アクリル樹脂
10を含浸したことで弾力性が増したため、圧縮後の復
元性が良い。図3(a)(b)に示すように、不燃性バ
ックアップ材8を約半分の厚さに圧縮した後、直ちに圧
縮を解いたところ、同図(c)に示すように、数秒後に
は元の厚さに100%近く復元した。
【0030】また、水溶性アクリル樹脂10の含浸によ
って、無機繊維ニードルマット9の両面部がやや硬くな
ったため、バックアップ材として適度な圧縮強度を有す
る。また、同含浸によって無機繊維がほつれにくくなっ
たため、形崩れしにくい。さらに、同含浸によって無機
繊維の毛羽立ちが抑えられたため、触ってもかゆみが生
じにくい。
【0031】図5及び図6は、上記不燃性バックアツプ
材8を装填した防火ガラス戸1を示している。防火ガラ
ス戸1は四角枠状のアルミニウム製サッシ2を有し、そ
の内周には断面矩形の内周溝3が形成されている。内周
溝3の両開口縁3aは内側へ折曲して、その開口を窄め
ている。下辺の内周溝3には2〜3個のセッティングブ
ロック4が置かれている。内周溝3には金網5入りのガ
ラス6が嵌め込まれ、該ガラス6の下端はセッティング
ブロック4の上に載せられている。また、内周溝3内の
ガラス6の両側には不燃性バックアツプ材8が装填さ
れ、ガラス6と開口縁3aとの間には耐熱性の高いシリ
コーン系やポリサルファイド系等のシーリング材7が詰
められている。
【0032】不燃性バックアツプ材8は、図4に示すよ
うに、薄く圧縮された状態で開口縁3aから押し込まれ
るが、前述の通り、内周溝3内で元の厚さに100%近
く復元するため、隙間はできない。また、この押込時に
不燃性バックアツプ材8が形崩れしたり、作業者がかゆ
みを感じたりすることもほとんど無い。装填された不燃
性バックアップ材8は、火災に遭っても焼失しないの
で、炎が内周溝3を通過することはない。また、金網5
入りのガラス6はたとえ割れても崩れない。
【0033】次に、図7に示す第二実施形態の不燃性バ
ックアツプ材20は、無機繊維ニードルマット9の片面
にポリエステル繊維よりなる不織布21が積層されると
ともに同時ニードルパンチ加工により一体化された点に
おいてのみ、第一実施形態と相違するものである。同時
ニードルパンチ加工は、ガラス繊維とセラミック繊維と
を混合した綿状体の片面に不織布21を層状に重ね、不
織布21側から鉤付きのニードルを打ち込むことにより
行われている。不燃性バックアツプ材20の左右両面部
には、繊維間結合材としての水溶性アクリル樹脂10が
含浸されている。
【0034】また、図8に示す第三実施形態の不燃性バ
ックアツプ材22は、無機繊維ニードルマット9の左右
両面にポリエステル繊維よりなる不織布21が積層され
るとともに同時ニードルパンチ加工により一体化された
点においてのみ、第一実施形態と相違するものである。
同時ニードルパンチ加工は、ガラス繊維とセラミック繊
維とを混合した綿状体の左右両面に不織布21を層状に
重ね、両面側から鉤付きのニードルを打ち込むことによ
り行われている。不燃性バックアツプ材22の左右両面
部には、繊維間結合材としての水溶性アクリル樹脂10
が含浸されている。
【0035】また、図9に示す第四実施形態の不燃性バ
ックアツプ材23は、無機繊維ニードルマット9の内部
にポリエステル繊維よりなる不織布21がサンドイッチ
状に積層されるとともに同時ニードルパンチ加工により
一体化された点においてのみ、第一実施形態と相違する
ものである。同時ニードルパンチ加工は、ガラス繊維と
セラミック繊維とを混合した綿状体の内部に不織布21
を層状に重ね、両面側から鉤付きのニードルを打ち込む
ことにより行われている。不燃性バックアツプ材23の
左右両面部には、繊維間結合材としての水溶性アクリル
樹脂10が含浸されている。
【0036】これら第二〜第四実施形態においては、無
機繊維ニードルマット9のガラス繊維及びセラミック繊
維と不織布21のポリエステル繊維とが、ニードルを打
ち込んだ部分で絡み合っている。そして、ポリエステル
繊維はガラス繊維やセラミック繊維よりもニードルパン
チ加工により絡んだときに折れたり切れたりしにくいた
め、ガラス繊維だけをニードルパンチ加工したときより
も厚さ方向の結合力が増加し、同方向の引張りに強くな
っている。
【0037】なお、本発明は前記実施形態の構成に限定
されず、例えば次のように発明の趣旨から逸脱しない範
囲で適宜変更して具体化することもできる。 (1) 第一〜第四実施形態における無機繊維ニードルマッ
ト9を、有機バインダを加えて行なう圧縮及び焼成加工
でフェルト化したマットや、抄造でフェルト化したマッ
トに置き換えること。 (2) 第一〜第四実施形態における各部の材料を、[課題
を解決するための手段]で例示した材料等に変更するこ
と。 (3) 不燃性バックアップ材の寸法形状を変更すること。
【0038】
【発明の効果】以上詳述した通り、本発明の防火ガラス
戸用不燃性バックアップ材は、不燃性を有するだけでな
く、弾力性に富み、圧縮後の復元性が良く、適度な圧縮
強度があり、形崩れやかゆみの問題も少ないという優れ
た効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第一実施形態の不燃性バックアップ材
を示し、(a)は斜視図、(b)は断面図である。
【図2】同不燃性バックアップ材に水溶性アクリル樹脂
を含浸させる方法を示す概略図である。
【図3】同不燃性バックアップ材の圧縮及び復元を示す
端面図である。
【図4】同不燃性バックアップ材をサッシの内周溝に押
し込むときの断面図である。
【図5】完成した防火ガラス戸の断面図である。
【図6】同防火ガラス戸の正面図である。
【図7】第二実施形態の不燃性バックアップ材を示す断
面図である。
【図8】第三実施形態の不燃性バックアップ材を示す断
面図である。
【図9】第四実施形態の不燃性バックアップ材を示す断
面図である。
【図10】従来の一般的なバックアップ材を適用したガ
ラス戸の断面図である。
【符号の説明】
1 防火ガラス戸 2 サッシ 3 内周溝 3a 開口縁 8 不燃性バックアップ材 9 無機繊維ニードルマット 10 水溶性アクリル樹脂 20 不燃性バックアツプ材 21 不織布 22 不燃性バックアツプ材 23 不燃性バックアツプ材

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 防火ガラス戸のサッシの内周溝に装填さ
    れる不燃性バックアップ材において、無機繊維を含む繊
    維材料をフェルト化加工してなる不燃性マットの少なく
    とも両面部に繊維間結合材を含浸させて構成したことを
    特徴とする防火ガラス戸用不燃性バックアップ材。
  2. 【請求項2】 前記不燃性マットの両面部のみに繊維間
    結合材を含浸させ、不燃性マットの厚さ方向中央部に繊
    維間結合材の含浸しない部分を残した請求項1記載の防
    火ガラス戸用不燃性バックアップ材。
JP8188620A 1995-07-27 1996-06-28 防火ガラス戸用不燃性バックアップ材 Pending JPH09170383A (ja)

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JP8188620A JPH09170383A (ja) 1995-07-27 1996-06-28 防火ガラス戸用不燃性バックアップ材

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JP21262195 1995-07-27
JP7-212621 1995-10-20
JP7-297829 1995-10-20
JP29782995 1995-10-20
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