JPH09169795A - イヌ免疫グロブリンeペプチド断片、それをコードするdna、そのdnaを含む組換えベクター、その組換えベクターを含む形質転換体及び抗イヌ免疫グロブリンe抗体の製造法 - Google Patents

イヌ免疫グロブリンeペプチド断片、それをコードするdna、そのdnaを含む組換えベクター、その組換えベクターを含む形質転換体及び抗イヌ免疫グロブリンe抗体の製造法

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JPH09169795A
JPH09169795A JP33438195A JP33438195A JPH09169795A JP H09169795 A JPH09169795 A JP H09169795A JP 33438195 A JP33438195 A JP 33438195A JP 33438195 A JP33438195 A JP 33438195A JP H09169795 A JPH09169795 A JP H09169795A
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peptide
dna
canine
seq
amino acid
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Tetsuo Torii
哲夫 鳥居
Mitsuo Yamaki
光男 山木
Yasuyuki Kuroiwa
保幸 黒岩
Riyouji Azuma
亮侍 吾妻
Kazuhiko Obara
和彦 小原
Atsuhiko Hasegawa
篤彦 長谷川
Hajime Tsujimoto
元 辻本
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Hitachi Chemical Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 イヌのアレルギーの診断に利用できる抗イヌ
免疫グロブリンE抗体の製造に好適なイヌ免疫グロブリ
ンEペプチド断片、イヌ免疫グロブリンEペプチド断片
の製造に有用なDNA、組換えベクター及び形質転換体
並びにイヌのアレルギーの診断に有用な抗イヌ免疫グロ
ブリンE抗体の製造法を提供する。 【解決手段】 配列番号1で示されるペプチドの中の連
続した少なくとも5個のアミノ酸配列を含むイヌ免疫グ
ロブリンEペプチド断片、このペプチド断片をコードす
るDNA若しくはそれに相補的なDNA、このDNAを
含む組換えベクター、この組換えベクターを含む形質転
換体及び前記ペプチド断片を抗原として使用することを
特徴とする、抗イヌ免疫グロブリンE抗体の製造法。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明はイヌ免疫グロブリン
Eペプチド断片、それをコードするDNA、そのDNA
を含む組換えベクター、その組換えベクターを含む形質
転換体及び抗イヌ免疫グロブリンE抗体の製造法に関す
る。
【0002】
【従来の技術】イヌ等のペットにおいて、種々のアレル
ゲンに対するアレルギーの診断が広く行われるようにな
ってきた。現在のところ、アレルギーの診断の方法とし
ては皮内試験が広く行われている。しかしながら、この
試験方法は、判定にあたって長年の経験が必要であり、
また、試験の際にペットの刈毛が必要となる点で問題が
ある。近年、アレルギーの診断の方法として、特定のア
レルゲンに対する免疫グロブリンE(IgE)の濃度又
は総IgEの濃度を測定する方法が開発され、アレルゲ
ン特異的イヌIgEを測定する酵素免疫測定法やイヌI
gEの精製と酵素免疫測定法によるその測定が報告され
ている(ペングら、アメリカン・ジャーナル・オブ・ベ
テリナリー・リサーチ、54巻、2号、239〜243頁(1993
年))(Peng et al., Am. J. Vet. Res., Vol.54, No.2
p.239-243(1993))(クレインベックら、アメリカン・ジ
ャーナル・オブ・ベテリナリー・リサーチ、50巻、11
号、1831〜1839頁(1989年))(Kleinbeck et al., Am.
J. Vet. Res., Vol.50, No.11 p.1831-1839(1989))。
【0003】酵素免疫測定法ではイヌIgEに対する抗
血清や抗体が必要とされる。しかしながら、イヌの血液
から取得できるイヌIgEの量は極めて少なく、それゆ
え、抗イヌIgE抗体の作製は困難であった。また、イ
ヌIgEのペプチド断片やそのペプチド断片を抗原とし
た抗体の作製については報告されていない。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】請求項1記載の発明
は、イヌのアレルギーの診断に利用できる抗イヌ免疫グ
ロブリンE抗体の製造に好適なイヌ免疫グロブリンEペ
プチド断片を提供するものである。請求項2記載の発明
は、請求項1記載の発明の効果に加え、抗原性が高いイ
ヌ免疫グロブリンEペプチド断片を提供するものであ
る。請求項3記載の発明は、イヌ免疫グロブリンEペプ
チド断片の製造に有用なDNAを提供するものである。
請求項4記載の発明は、請求項3記載の発明の効果に加
え、抗原性が高いイヌ免疫グロブリンEペプチド断片の
製造に好適なDNAを提供するものである。請求項5記
載の発明は、イヌ免疫グロブリンEペプチド断片の製造
に有用な組換えベクターを提供するものである。
【0005】請求項6記載の発明は、請求項5記載の発
明の効果に加え、抗原性が高いイヌ免疫グロブリンEペ
プチド断片の製造に好適な組換えベクターを提供するも
のである。請求項7記載の発明は、イヌ免疫グロブリン
Eペプチド断片の製造に有用な形質転換体を提供するも
のである。請求項8記載の発明は、請求項7記載の発明
の効果に加え、抗原性が高いイヌ免疫グロブリンEペプ
チド断片の製造に好適な形質転換体を提供するものであ
る。請求項9記載の発明は、イヌのアレルギーの診断に
有用な抗イヌ免疫グロブリンE抗体の製造法を提供する
ものである。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明は、配列番号1で
示されるペプチドのアミノ酸配列の中から選択される連
続した少なくとも5個のアミノ酸配列を含むイヌ免疫グ
ロブリンEペプチド断片に関する。また、本発明は、配
列番号1〜10のいずれかのアミノ酸配列で示されるペ
プチドである、上記ペプチド断片にも関する。また、本
発明は、上記のいずれかのペプチド断片をコードするD
NA若しくはそれに相補的なDNAにも関する。また、
本発明は、配列番号11〜20のいずれかの塩基配列で
示されるDNAである、上記DNAにも関する。また、
本発明は、上記のいずれかのDNAを含む組換えベクタ
ーにも関する。
【0007】また、本発明は、プラスミドpDE34e
xである上記組換えベクターにも関する。また、本発明
は、上記のいずれかの組換えベクターを含む形質転換体
にも関する。また、本発明は、FERM P−1533
9として寄託されている上記形質転換体にも関する。ま
た、本発明は、上記のいずれかのペプチド断片を抗原と
して使用することを特徴とする、抗イヌ免疫グロブリン
E抗体の製造法にも関する。
【0008】
【発明の実施の形態】以下、本発明を詳細に説明する。
なお、配列表において、アミノ酸配列は、アミノ基末端
のアミノ酸を1番とし、塩基配列は、5′末端の塩基を
1番としている。 1.イヌ免疫グロブリンE(IgE)ペプチド断片 本発明のイヌIgEペプチド断片は、ペプチドが抗原性
を有する最小の大きさの観点から、配列番号1で示され
るペプチドの中の連続した少なくとも5個のアミノ酸配
列を有するペプチド(以下、ペプチドAという)からな
るものである。アミノ酸配列が長いほうが高感度の抗原
抗体反応を期待することができることから、ペプチドA
としては、好ましくは14個以上、より好ましくは20
個以上のアミノ酸配列からなるものがよい。
【0009】また、イヌIgEとしての抗原性を保って
いる限り、ペプチドAは、配列番号1のペプチドからア
ミノ酸(例えば1〜119個)が欠落しているものであ
ってもよい。欠落するアミノ酸の個数が多すぎると、ペ
プチドAのイヌIgEとしての抗原性が損なわれる傾向
がある。欠落するアミノ酸の個数が多い場合(例えば5
個以上)、イヌIgEとしての抗原性が低下しやすいの
で、この低下をできるだけ小さくするためには、配列番
号1のペプチドから欠落するアミノ酸は連続しているも
の(例えば5個以上)であることが好ましい。
【0010】また、イヌIgEとしての抗原性を保って
いる限り、ペプチドAは、配列番号1のペプチドの中の
アミノ酸(例えば1〜119個)が他のアミノ酸で置換
されているものであってもよいし、あるいは、配列番号
1のペプチドの中にアミノ酸(例えば1〜119個)が
挿入されているものであってもよい。置換又は挿入され
るアミノ酸の個数が多い場合(例えば5個以上)、イヌ
IgEとしての抗原性が低下しやすいので、この低下を
できるだけ小さくするためには、配列番号1のペプチド
の中において置換又は挿入されるアミノ酸は連続してい
るもの(例えば5個以上)であることが好ましい。置換
されるアミノ酸は類似の性質を有するものであることが
好ましく、例えば、グリシンとアラニンの置換が挙げら
れる。
【0011】また、イヌIgEとしての抗原性を保って
いる限り、ペプチドAは、配列番号1で示されるペプチ
ドの中の連続した少なくとも5個のアミノ酸配列に、直
接又は介在アミノ酸配列を介して、アミノ酸若しくは他
のペプチドが結合したペプチドであってもよい。結合す
る他のペプチドに含まれるアミノ酸の個数が多すぎる場
合(例えば1,000個以上)、イヌIgEとしての抗
原性が低下しやすいので、この低下をできるだけ小さく
するためには、結合する他のペプチドは1,000個未
満のアミノ酸配列からなるものであることが好ましく、
500個以下のアミノ酸配列からなるものであることが
より好ましく、200個以下のアミノ酸配列からなるも
のであることがさらに好ましい。このようなアミノ酸若
しくは他のペプチドとしては、例えば、ロイシン、ロイ
シン−メチオニン、β−ガラクトシダーゼ等が挙げられ
る。介在アミノ酸配列は特に限定されるものではない
が、例えば、ロイシン、ロイシン−メチオニンのアミノ
酸配列等が挙げられる。
【0012】ペプチドAの具体例としては、例えば、配
列番号1〜10のペプチドが挙げられる。配列番号1の
ペプチドは、イヌIgEペプチドのCε3ドメインから
Cε4ドメインまでのアミノ酸配列のうち、Cε3ドメ
インのアミノ酸配列の中でヒト、マウス、ラット及びヒ
ツジにおいて保存されている配列番号26のアミノ酸配
列から、Cε4ドメインのアミノ酸配列の中でヒト、マ
ウス、ラット及びヒツジにおいて保存されている配列番
号27のアミノ酸配列までの124個のアミノ酸配列か
らなるペプチドであり、抗原性を有する。配列番号2の
ペプチドは、配列番号1のペプチドの11〜30番目ま
での20個のアミノ酸配列からなるペプチドであり、抗
原性を有する。配列番号3のペプチドは、配列番号1の
ペプチドの21〜40番目までの20個のアミノ酸配列
からなるペプチドであり、抗原性を有する。
【0013】配列番号4のペプチドは、配列番号1のペ
プチドの31〜50番目までの20個のアミノ酸配列か
らなるペプチドであり、抗原性を有する。配列番号5の
ペプチドは、配列番号1のペプチドの41〜60番目ま
での20個のアミノ酸配列からなるペプチドであり、抗
原性を有する。配列番号6のペプチドは、配列番号1の
ペプチドの61〜80番目までの20個のアミノ酸配列
からなるペプチドであり、抗原性を有する。配列番号7
のペプチドは、配列番号1のペプチドの71〜90番目
までの20個のアミノ酸配列からなるペプチドであり、
抗原性を有する。配列番号8のペプチドは、配列番号1
のペプチドの81〜100番目までの20個のアミノ酸
配列からなるペプチドであり、抗原性を有する。配列番
号9のペプチドは、配列番号1のペプチドの91〜11
0番目までの20個のアミノ酸配列からなるペプチドで
あり、抗原性を有する。配列番号10のペプチドは、配
列番号1のペプチドの111〜124番目までの14個
のアミノ酸配列からなるペプチドであり、抗原性を有す
る。
【0014】2.イヌIgEペプチド断片の製造法 本発明のイヌIgEペプチド断片を製造する方法として
は、化学合成法や遺伝子組換え法がある。化学合成法と
しては、例えば、マップ(Multiple Antigen Peptide、
MAP)法があり、30個以下のアミノ酸配列からなる
ペプチドの合成に適しており、市販のペプチド合成機を
使用して合成することができる。ペプチドはマップ法に
より繰り返す形で合成することができる。遺伝子組換え
法としては、例えば、本発明のイヌIgEペプチド断片
をコードするDNAをベクターに挿入して組換えベクタ
ーを構築し、それを宿主に挿入して形質転換体を作製
し、その形質転換体から目的のペプチドを精製する方法
がある。
【0015】本発明のイヌIgEペプチド断片をコード
するDNAについては後述する。ベクターとしては、例
えば、プラスミドやファージ等がある。宿主としては、
例えば、大腸菌、枯草菌、酵母等がある。以下、形質転
換体の作製法と、その形質転換体を用いた目的のペプチ
ドの精製法について詳しく説明する。
【0016】本発明のDNAを含む組換えベクターは、
イヌIgEペプチド断片をコードするDNA(後述)を
常法で既存のプラスミドベクターやファージベクター等
に挿入して作製することができる。その際、必要に応
じ、リンカーを使用する。挿入されたDNAを発現させ
る場合は、DNAの挿入箇所はプロモーター領域の下流
であることが必要とされる。既存のプラスミドベクター
としては、例えばpBR322、pUC18、pUC1
9、pCRII等を使用することができる。pBR32
2、pUC18、pUC19、pCRIIは市販されて
いる。また、ファージベクターとしてはλgt11ファー
ジ、λgt10ファージ等が利用できる。いずれも、用いた
親ベクターに対応する組換えベクターが得られる。本発
明のDNAを含む組換えベクターとしては、後述するよ
うにpDE34ex等が挙げられる。
【0017】得られた組換えベクターを宿主に入れ、形
質転換体を作製する。大腸菌由来のプラスミドやλファ
ージを使用する場合は宿主としては大腸菌を使用するこ
とができ、例えば、大腸菌HB101株を使用すること
ができる。宿主は、通常、コンピテントセルとなるよう
に処理されて使用される。大腸菌HB101株を処理し
て得たコンピテントセルは宝酒造(株)等から販売されて
いる。大腸菌を使用して形質転換体を作製する方法とし
ては、例えば、対数増殖期前半の大腸菌を、氷冷下、2
0mM程度の塩化カルシウム溶液で洗浄し、大腸菌を2
0mM程度の塩化カルシウム溶液に懸濁し、これに組換
えベクターを添加し、42℃、1〜2分間保温する方法
を採用することができる。
【0018】組換えベクターの作製及び形質転換体の作
製は市販のキットを利用しても行うことができ、このよ
うなキットとしては、米国インビトロゲン社のTA−ク
ローニングキットや米国キュアゲン(Qiagen)社のキュ
アゲン・プラスミド・キットがある。組換えベクターを
利用して形質転換体を作製する一般的手法は、「サムブ
ロック他編集、モレキュラー・クローニング 第2版
(コールド・スプリング・ハーバー・ラボラトリー)(1
989年)」(J.Samblook et al., Molecular Cloning 2nd
ed., Cold Spring Harbor Laboratory Press (198
9)、以下、本文献を文献″モレキュラー・クローニン
グ″という)に記載されている。
【0019】形質転換体を培養はする方法としては、例
えば、その形質転換体が成長しうる培地でイヌIgEペ
プチド断片が形質転換体内に十分蓄積されるまで適温で
培養器を振とうする方法を採用することができる。培地
としては、例えば、LB培地、TB培地、2×TY培地
等を使用することができる。培養温度は、例えば、宿主
として大腸菌を使用する場合、35〜42℃を採用する
ことができる。組換えベクターが抗生物質耐性遺伝子を
発現しうるものであれば、組換えベクターを保有しない
形質転換体の増殖を抑制する点から、培地にその抗生物
質を添加しておくことが好ましい。このような抗生物質
としては、例えば、アンピシリンがある。培養時間は、
宿主の種類、培養装置、培養温度、培養開始時における
培養液中の形質転換体の濃度等によって異なるが、LB
培地を用いて37℃で振とう培養する場合、通常、一晩
である。LB培地、TB培地、2×TY培地等の調製方
法や培養方法の一般的手法は、文献″モレキュラー・ク
ローニング″に記載されている。
【0020】培養した形質転換体を破砕する方法として
は、例えば、遠心分離で形質転換体を集め、これを緩衝
液に懸濁して懸濁液を作製し、この懸濁液に物理的な衝
撃を与える方法を採用することができる。緩衝液として
は、例えば、TE緩衝液を使用することができる。上記
懸濁液に物理的な衝撃を与える方法としては、例えば、
上記懸濁液に超音波を照射する方法を使用することがで
きる。形質転換体が大腸菌の場合は、上記懸濁液に物理
的な衝撃を与える代わりに、例えば、上記懸濁液にリゾ
チームを加え、ドデシル硫酸ナトリウム(SDS)を含
むTE緩衝液を加えて撹拌することよって形質転換体を
溶解させる方法を採用することもできる。
【0021】形質転換体を破砕又は溶解した後、遠心分
離して細胞残渣を除去し、上清を取得する。なお、目的
のペプチドが、そのアミノ末端側にシグナルペプチドが
結合した融合タンパク質となっている(すなわち、目的
のペプチドを細胞外に分泌させることが可能である)場
合は、培養液を遠心分離して上清を取得する方法を使用
することができる。
【0022】ペプチドの精製法としては、例えば、スト
レプトマイシン硫酸塩を添加する核酸の除去及び硫酸ア
ンモニウムを添加する蛋白質の取得の各工程を使用する
ことができる。ストレプトマイシン硫酸塩を添加して核
酸を除去する工程としては、例えば、上記のいずれかの
上清にストレプトマイシン硫酸塩を添加し、しばらく撹
拌し、遠心分離することによって、核酸を沈殿物として
除去し、上清を取得する操作を使用することができる。
硫酸アンモニウムを添加して蛋白質を取得する工程とし
ては、例えば、この上清に硫酸アンモニウムを添加し、
撹拌し、遠心分離する操作を使用することができる。通
常、沈殿を取得するが、目的のペプチドが上清に含まれ
ていることもあり、サンプリングして、目的のペプチド
の有無を確認しておくことが好ましい。
【0023】続いて、イヌIgEペプチド断片を含む画
分を取得する工程を行う。この工程としては、例えば、
上記沈殿を少量の緩衝液に溶解したものか又は上記上清
を液体クロマトグラフィーによって分画し、各画分に含
まれるペプチドについて、イヌIgEで免疫された動物
から取得した抗血清又は抗イヌIgE抗体(後述)を用
い、ウェスタン・ブロット法を行い、イヌIgEペプチ
ド断片を含む画分を同定する方法を使用することができ
る。細胞膜等の残渣の除去、ストレプトマイシン硫酸塩
を添加する核酸の除去、硫酸アンモニウムを添加する蛋
白質の取得及びウェスタン・ブロット法の具体的方法
は、文献″モレキュラー・クローニング″に記載されて
いる。なお、形質転換体に含有されているベクターが、
挿入されたDNAにコードされているペプチドを他のペ
プチドとの融合タンパク質として産生できるものである
場合は、この「他のペプチド」の性質を利用することに
よってイヌIgEペプチド断片を精製することができ
る。
【0024】3.イヌIgEペプチド断片をコードする
DNA 本発明において、配列番号1〜10のペプチドをコード
するDNAとは、配列番号1〜10のペプチドをトリプ
レット暗号表(それぞれのアミノ酸に対して、1〜6通
りのヌクレオチド配列が割り当てられている)に従って
アミノ酸をヌクレオチド配列に読み替えたときのDNA
群(この中には、それぞれ、配列番号11〜20のDN
Aも含まれる)から選ばれるDNAのことである。イヌ
IgEペプチド断片をコードするDNAとは、ペプチド
AをコードするDNAであり、このDNAは、ペプチド
Aのアミノ酸配列をトリプレット暗号表に従ってアミノ
酸をヌクレオチド配列に読み替えたときのDNA群から
選ばれるDNAのことである。ペプチドAとしては、前
記イヌIgEペプチド断片の項で説明したものが挙げら
れ、ペプチドAをコードするDNAも、これらのペプチ
ドのアミノ酸配列に対応したヌクレオチド配列のものが
挙げられる。
【0025】ペプチドAをコードするDNAは、化学合
成法か遺伝子組換え法で作製することができる。化学合
成法としては、例えば、ホスホアミダイド法があり、全
長が100塩基以下の塩基配列からなるDNAの合成に
適しており、市販のDNA合成機で化学合成することが
できる。全長が100塩基よりも長いDNAを作製する
ためには、後述の遺伝子組換え法を利用することもでき
るが、次のようにしても作製することができる。即ち、
塩基配列を100個未満の塩基に区切り、それぞれの塩
基配列からなるDNA断片を上記のように化学合成し、
これらのDNA断片を混合し、T4−DNAリガーゼを
用いてこれらのDNA断片を連結する。その際、相補鎖
のDNA断片も合成し、DNA断片同士を対合させたと
きに突出末端が生じるようにすると、突出末端が粘着末
端の役割を果たし、目的のDNAが得られやすい。
【0026】遺伝子組換え法としては、例えば、後述す
るようにイヌの肝細胞からゲノムDNAを取得し、他の
生物種のIgEの遺伝子で保存されている塩基配列を元
にして作製したプライマーを利用してポリメラーゼ・チ
ェイン・リアクション(PCR)法を行い、イヌIgE
をコードするゲノムDNA断片を取得し、このDNAの
塩基配列を求め、そのDNAからイントロン部分を除去
し、イヌIgEをコードするDNA断片を取得する方法
が挙げられる。遺伝子組換え法は100塩基以上の長い
DNAの作製も可能である。DNAの塩基配列は常法に
従って決定することができる。塩基配列の決定方法とし
ては、例えば、ジデオキシターミネーション法があり、
市販のキットを使用することができる。このようなキッ
トは米国ファルマシア社等から販売されている。
【0027】次に、イヌの肝細胞からイヌIgEをコー
ドするDNA断片を取得する方法について詳しく説明す
る。イヌの肝細胞の破砕は、例えば、液体窒素中で細胞
に物理的な衝撃を与え、続いて、破砕された細胞を溶解
緩衝液に懸濁し、保温し、細胞溶解液中にDNAを遊離
させる方法を使用することができる。溶解緩衝液として
は、例えば、プロテイネースK(20μg/ml)、エチレ
ンジアミン四酢酸(EDTA、1mM)、ドデシル硫酸
ナトリウム(SDS、0.5%)及びRNaseA(1
0μg/ml)を含有するトリス−塩酸(10mM、pH7.
4)が挙げられる。次に、細胞溶解液からゲノムDNA
を分離する。この分離操作には、例えば、フェノール/
クロロホルム処理とエタノール沈殿処理等を利用するこ
とができる。細胞の破砕、フェノール/クロロホルム処
理、エタノール沈殿処理の一般的手法は文献″モレキュ
ラー・クローニング″に記載されている。
【0028】ゲノムDNAの取得後、イヌIgEをコー
ドするゲノムDNA断片を取得する。この取得には、上
述したPCR法を使用することができる。そして、この
DNAの塩基配列を求め、エキソン部分とイントロン部
分を決定する。続いて、取得したゲノムDNA断片から
イントロン部分を除去し、イヌIgEをコードするDN
A断片を取得する。ゲノムDNA断片からイントロン部
分を除去する方法としては、例えば、イントロン部分の
前後に位置する制限酵素部位を捜し、ゲノムDNA断片
をその制限酵素で消化し、イントロン部分を含有するD
NAを除去し、残存DNAを連結する方法を使用するこ
とができる。その際に一部のエキソン部分も除去された
場合は、例えば、そのエキソン部分に相当するDNAを
化学合成し、前記残存DNAと連結して修復する方法を
使用することができる。
【0029】なお、取得したゲノムDNA断片が完全長
の遺伝子を含んでいない場合は、ゲノムウォーキングに
よって完全長の遺伝子を含むDNAを取得することがで
きる。ゲノムウォーキングは市販のキットを利用するこ
ともできる。一旦、イヌIgEをコードするDNA断片
が取得されると、遺伝子組換え法や前述したPCR法を
利用することによって、そのDNAを複製させることが
できるので、イヌの肝細胞からイヌIgEをコードする
DNA断片を再度取得する操作は不要である。
【0030】遺伝子組換え法を用いる方法は、例えば、
次のようにして行うことができる。まず、取得されたイ
ヌIgEをコードするDNA断片を上述したように既存
のプラスミドベクターやファージベクター等に挿入して
組換えベクターを作製し、その組換えベクターを宿主に
入れて形質転換体を作製し、その形質転換体を培養す
る。この培養により形質転換体内で組換えベクターが増
幅されるので、その形質転換体から増幅された組換えベ
クターを取得し、制限酵素を用いてイヌIgEをコード
するDNA断片を切り出す。形質転換体から増幅された
組換えベクターを取得する操作は、例えば、次のように
して行うことができる。組換えベクターがプラスミドで
ある場合、その形質転換体を破砕し、フェノール/クロ
ロホルム処理とエタノール沈殿処理を行い、DNAを取
得する。臭化エチジウム含有塩化セシウムを用い、取得
したDNAを超遠心分離し、組換えベクターをプラスミ
ドDNAとして取得する。一方、組換えベクターがファ
ージである場合、その形質転換体を破砕し、ファージ粒
子を取得し、ファージ粒子を溶解し、組換えベクターを
ファージDNAとして取得する。
【0031】PCR法を利用する方法としては、例え
ば、増幅させようとするDNAの両末端の塩基配列を基
にして化学合成法によりプライマーDNAを作製し、イ
ヌIgEをコードするDNAを鋳型DNAとしてPCR
を行う方法を使用することができる。遺伝子組換え法や
PCR法を用いてDNAを複製させる方法の一般的手法
は文献″モレキュラー・クローニング″に記載されてい
る。
【0032】4.抗イヌIgE抗体の製造法 本発明に係る抗イヌIgE抗体は、例えば、本発明のイ
ヌIgEペプチド断片を抗原として得られる抗血清及び
単離された抗イヌIgE抗体として得ることができる。
抗血清を製造する方法としては、例えば、本発明のイヌ
IgEペプチド断片を抗原としてウサギやマウス等の動
物を免疫し、その血清を取得する方法が使用できる。ま
た、抗イヌIgE抗体を単離製造する方法としては、例
えば、本発明のイヌIgEペプチド断片を抗原としてウ
サギやマウスを免疫し、その脾臓細胞を骨髄腫細胞と融
合させてハイブリドーマを作製し、その中から前述した
イヌIgEペプチド断片を認識するハイブリドーマを選
択し、これを培養し、その培養上清を取得する方法が使
用できる。抗原性を高めるため、必要に応じ、本発明の
イヌIgEペプチド断片に適当なキャリアタンパク質を
結合させて免疫原としてもよい。
【0033】免疫時に使用するアジュバントは種々のも
のが利用できるが、フロイントの完全アジュバント(F
CA)やフロイントの不完全アジュバント(FIA)が
好ましい。骨髄腫細胞としては、例えば、P3X63A
g8.653(ATCC(American Type Culture Coll
ection) CRL−1580)やP3/NSI/1−A
g4−1(ATCC TIB−18)を使用することが
できる。
【0034】抗原を免疫する動物としては、ウサギ、マ
ウス、ラット、ウシ、ヒツジ、ヤギ、ニワトリ等が使用
できるが、ここに例示された動物種に限定されるもので
はない。抗原として本発明のイヌIgEペプチド断片を
使用すること以外は、動物を免疫して抗体を得る公知の
一般的手法に従い、抗イヌIgE抗体を製造することが
できる。抗体としてはポリクローナル抗体及びモノクロ
ーナル抗体がある。抗血清及び単離された抗イヌIgE
抗体は、血中、体液、尿中などのイヌIgEの濃度を測
定するのに使用でき、それによりイヌのアレルギーの診
断をすることができる。製造された抗血清や抗イヌIg
E抗体は、各種酵素、コロイド等で修飾されてもよい。
【0035】
【実施例】以下、実施例により本発明を詳細に説明す
る。 実施例1 イヌ肝細胞のゲノムDNAの取得 アレルギーを煩ったイヌの肝細胞を液体窒素中で破砕
し、破砕された細胞を溶解緩衝液(プロテイネースK
(20μg/ml)、エチレンジアミン四酢酸(EDTA、
1mM)、ドデシル硫酸ナトリウム(SDS、0.5
%)及びRNaseA(10μg/ml)を含有するトリス
−塩酸(10mM、pH7.4))に懸濁し、37℃で保
温し、細胞溶解液を取得した。この細胞溶解液に、フェ
ノールとクロロホルムの等量混合液を添加して撹拌し、
遠心分離して水層を取得した。この水層にエタノールを
添加し、遠心分離し、ゲノムDNAを沈殿として取得し
た。このゲノムDNAを、EDTA(1mM)を含むト
リス−塩酸(10mM、pH7.4))緩衝液に溶解し
た。
【0036】実施例2 PCR法によるイヌ免疫グロブ
リンEのゲノムDNAの増幅及び塩基配列の解析 DNA合成機(アプライド バイオシステムズ社製、商
品名:model 391 PCR-MATE EP DNA synthesizer)を用
い、配列番号21の塩基配列を有するDNAを合成し、
CH3Sと命名した。同様に、配列番号22及び23の
塩基配列を有するDNAをそれぞれ合成し、混合し、こ
れをCH4Rと命名した。配列番号21の塩基配列は、
ヒト、マウス、ラット及びヒツジのCε3ドメインのア
ミノ酸配列の中で、これらの哺乳動物で保存されている
領域(8個のアミノ酸配列)に対応する塩基配列であ
り、配列番号22及び23の塩基配列は、ヒト、マウ
ス、ラット及びヒツジのCε4ドメインのアミノ酸配列
の中で、これらの哺乳動物で保存されている領域(8個
のアミノ酸配列)に対応する塩基配列(2種類)に相補
的な塩基配列である。
【0037】実施例1で取得したゲノムDNAに、CH
3S 1μg、CH4R 1μg、タックポリメラーゼ
0.75ユニット及びデオキシリボヌクレオチド類を
加え、50μlの液量でPCR法によるDNA増幅を行
った。増幅操作としては、加熱(94℃、1分)による
変性、冷却(55℃、2分)によるアニーリング、及び
保温(72℃、2分)によるポリメライゼーション、の
各工程のサイクルを30回繰り返した。増幅操作後、反
応液を臭化エチジウム含有3%アガロース電気泳動にか
け、反応液中のDNAを分子量の差で分離し、増幅され
たDNAが含まれる画分を取得した。
【0038】TA−クローニングキット(TA-Cloning K
it)(インビトロゲン社(アメリカ)商品名)を用い、
取得したDNAをキットに同封されているプラスミドベ
クターpCRIIと連結し、連結混合物を得た。大腸菌
(DH5α(BRL社(アメリカ)商品名))を宿主と
し、この大腸菌の懸濁液と前記連結混合物を混合した。
この混合液を、アンピシリン(50μg/ml)、5−ブロ
モ−4−クロロ−3−インドリル−β−D−ガラクトシ
ド(36μg/ml)及びイソプロピル−β−D−チオガラ
クトシド(40μg/ml)を含む2×TYアガープレート
に播種し、培養した。そして、DNAの挿入のある組換
えベクターが含有されている大腸菌を白色のコロニーと
して選別し、コロニーを取得し、さらに、キュアゲン・
プラスミド・キット(キュアゲン社(アメリカ)商品
名)を用いてプラスミドDNAを取得した。オート・リ
ード・シークエンシング・キット(ファルマシア社(ス
ウェーデン)商品名)及びA.L.F.DNAシークエ
ンサー(ファルマシア・LKB・バイオテクノロジー社
(スウェーデン)商品名)を用い、組換えベクターに挿
入されたDNAの塩基配列を解析した。
【0039】実施例3 イントロン部分を除去したDN
Aの取得 実施例2で得られたプラスミドDNAを制限酵素Hin
dIIIとXhoIで消化し、約550bpのDNA断
片を取得した。このDNA断片と、予め制限酵素Hin
dIIIとSalIで消化しておいたプラスミドベクタ
ーpUC19をT4−DNAリガーゼを用いて連結し、
組換えベクターpDE34Sを作製した。この組換えベ
クターを制限酵素BstPI及びPmaCIで消化し、
約210bpのDNA断片を除去し、残存DNAを取得
した。一方、DNA合成機とT4−DNAリガーゼを用
い、配列番号24の塩基配列を有するDNAと配列番号
25の塩基配列を有するDNAが対合した二本鎖DNA
を作製した。T4−DNAリガーゼを用い、この二本鎖
DNAと前記残存DNAを連結し、組換えベクターpD
E34exを作製した。
【0040】組換えベクターpDE34exには、イヌ
IgEペプチド断片をコードするDNAが含有されてお
り、このコード部分は配列番号11の塩基配列を有して
いた。配列番号11の塩基配列から推定されるアミノ酸
配列は配列番号1の配列となっていた。この組換えプラ
スミドベクターを大腸菌HB101株に入れ、形質転換
体を作製した。得られた形質転換体は、受託番号FER
M P−15339として、工業技術院生命工学工業技
術研究所に寄託されている。
【0041】実施例4 イヌ免疫グロブリンEペプチド
断片の合成及び該ペプチド断片を抗原とする抗血清の調
製 配列番号1のアミノ酸配列の中でイヌ免疫グロブリンE
としての抗原性を有する箇所を探索するため、配列番号
1のアミノ酸配列のアミノ基末端から順に、連続した2
0個又は14個のアミノ酸配列を定め、配列番号2〜1
0のアミノ酸配列を得た。ペプチド合成機(島津製作所
(株)製、商品名:PSSM−8)を使用したマップ法に
よりこれらのアミノ酸配列からなるペプチドを合成し
た。合成された各ペプチドについて、以下のようにして
抗血清を調製した。まず、ペプチドを生理食塩液に溶解
し、等量のフロイントの完全アジュバント(FCA)と
混合し、エマルジョンを調製した。
【0042】次にウサギ(日本白色種メス)一羽に対
し、ペプチド1mgを含むエマルジョンを皮下投与した
(初回免疫)。さらに、フロイントの不完全アジュバン
ト(FIA)とペプチドを用い、上記と同様にエマルジ
ョンを調製し、初回免疫から2週間後、4週間後、6週
間後に、このエマルジョンを皮下投与した。一つのペプ
チドあたり二羽のウサギに免疫を行った。最後の免疫か
ら1週間後に全採血を行い、各ペプチドに対して約10
0mlの抗血清(全9種類)を得た。
【0043】実施例5 ウエスタンブロット法による抗
血清の評価 アレルギーを煩ったイヌの血清を、10−20%グラジ
エントゲルを用いたドデシル硫酸ナトリウム−ポリアク
リルアミドゲル電気泳動にかけ、血清中のタンパク質を
分子量の違いによってゲル中で分離した。泳動バッファ
としては、グリシン(192mM)及びSDS(0.1
%)を含むトリス緩衝液(25mM)を、サンプルバッ
ファとしては、グリセロール(2.5%)、SDS
(0.2%)及びブロモフェノールブルー(0.01
%)を含むトリス−塩酸緩衝液(12mM、pH6.8)
を、それぞれ用い、20mAの電流を流して泳動した。
【0044】泳動終了後、ゲル上にニトロセルロースフ
ィルターを重ね、さらにこれらの両側にろ紙を重ね、こ
れを緩衝液に浸し、電圧をかけ、ゲル中のタンパク質を
フィルターに移動させた。この操作は、市販のキット
(バイオラッド社製、商品名:ミニトランスブロット)
を用い、緩衝液としては、リン酸緩衝液(日水製薬(株)
製、商品名:ダルベッコPBS(−)粉末「ニッス
イ」、の水溶液(以下、PBS(−)と略す))に粉ミ
ルク(5%)及びTween−20(0.05%)を添
加した溶液を使用し、100Vの電圧を1時間かけて行
った。続いて、このフィルターを、グリシン(192m
M)及びメタノール(20%)を含むトリス緩衝液(2
5mM)に浸し、4℃で一晩放置した。
【0045】実施例4で取得した抗血清を緩衝液(リン
酸緩衝液(PBS(−))に粉ミルク(5%)を添加し
た水溶液)で希釈した液を調製し、これに上記フィルタ
ーを浸し、室温で1時間放置した。そして、フィルター
を洗浄液(リン酸緩衝液(PBS(−))にTween
−20(0.05%)を添加した溶液)で洗浄した。さ
らに、パーオキシダーゼ標識抗ウサギIg抗体(カペル
社製商品名)を希釈液(リン酸緩衝液(PBS(−))
に粉ミルク(5%)及びTween−20(0.05
%)を添加した溶液)で希釈した液を調製し、この液に
フィルターを浸し、室温で4時間放置し、フィルターを
洗浄液で洗浄した。このフィルターを発色液(4−クロ
ロ−1−ナフトールのメタノール溶液(3mg/ml)及び
30%過酸化水素水を含むリン酸緩衝液(PBS
(−)))に浸し、室温で15分間放置し、フィルター
上の青色のバンドの有無を観察した。
【0046】一方、実施例4で取得した抗血清とパーオ
キシダーゼ標識抗ウサギIg抗体を使用する代わりに、
抗イヌ免疫グロブリンM抗体、抗イヌ免疫グロブリンG
抗体、又は抗イヌ免疫グロブリンA抗体(いずれもベッ
チル社商品名)を用い、上記と同様の操作を行った。そ
の結果、実施例4で取得した抗血清を用いた場合、いず
れのフィルターにも、分子量約230,000のバンド
が見られた。これらのバンドは、いずれも、抗イヌ免疫
グロブリンM抗体、抗イヌ免疫グロブリンG抗体、又は
抗イヌ免疫グロブリンA抗体を用いた場合に見られるバ
ンドとは異なった位置にあった。このことから、実施例
4で取得した9種類の抗血清には、いずれもイヌ免疫グ
ロブリンEと免疫反応する抗体(抗イヌ免疫グロブリン
E抗体)が含まれていることがわかった。
【0047】
【発明の効果】請求項1記載のイヌ免疫グロブリンEペ
プチド断片は、イヌのアレルギーの診断に利用できる抗
イヌ免疫グロブリンE抗体の製造に好適である。請求項
2記載のイヌ免疫グロブリンEペプチド断片は、請求項
1記載のイヌ免疫グロブリンEペプチド断片の効果を奏
し、さらに、抗原性が高い。請求項3記載のDNAは、
イヌ免疫グロブリンEペプチド断片の製造に有用であ
る。請求項4記載のDNAは、請求項3記載のDNAの
効果を奏し、さらに、抗原性が高いイヌ免疫グロブリン
Eペプチド断片の製造に好適である。請求項5記載の組
換えベクターは、イヌ免疫グロブリンEペプチド断片の
製造に有用である。
【0048】請求項6記載の組換えベクターは、請求項
5記載の組換えベクターの効果を奏し、さらに、抗原性
が高いイヌ免疫グロブリンEペプチド断片の製造に好適
である。請求項7記載の形質転換体は、イヌ免疫グロブ
リンEペプチド断片の製造に有用である。請求項8記載
の形質転換体は、請求項7記載の形質転換体の効果を奏
し、さらに、抗原性が高いイヌ免疫グロブリンEペプチ
ド断片の製造に好適である。請求項9記載の抗イヌ免疫
グロブリンE抗体の製造法は、イヌのアレルギーの診断
に有用な抗イヌ免疫グロブリンE抗体の製造に好適であ
る。
【0049】
【配列表】
配列番号:1 配列の長さ:124 配列の型:アミノ酸 配列の種類:ペプチド 配列 Ile Thr Cys Leu Val Val Asp Leu Ala Thr Met Glu Gly Met Asn Leu 1 5 10 15 Thr Trp Tyr Arg Glu Ser Lys Glu Pro Val Asn Pro Gly Pro Leu Asn 20 25 30 Lys Lys Asp His Phe Asn Gly Thr Ile Thr Val Thr Ser Thr Leu Pro 35 40 45 Val Asn Thr Asn Asp Trp Ile Glu Gly Glu Thr Tyr Tyr Cys Arg Val 50 55 60 Thr His Pro His Leu Pro Lys Asp Ile Val Arg Ser Ile Ala Lys Ala 65 70 75 80 Pro Gly Lys Arg Ala Pro Pro Asp Val Tyr Leu Phe Leu Pro Pro Glu 85 90 95 Glu Glu Gln Gly Thr Lys Asp Arg Val Thr Leu Thr Cys Leu Ile Gln 100 105 110 Asn Phe Phe Pro Glu Asp Ile Ser Val Gln Trp Leu 115 120 124
【0050】配列番号:2 配列の長さ:20 配列の型:アミノ酸 配列の種類:ペプチド 配列 Met Glu Gly Met Asn Leu Thr Trp Tyr Arg Glu Ser Lys Glu Pro Val 1 5 10 15 Asn Pro Gly Pro 20
【0051】配列番号:3 配列の長さ:20 配列の型:アミノ酸 配列の種類:ペプチド 配列 Glu Ser Lys Glu Pro Val Asn Pro Gly Pro Leu Asn Lys Lys Asp His 1 5 10 15 Phe Asn Gly Thr 20
【0052】配列番号:4 配列の長さ:20 配列の型:アミノ酸 配列の種類:ペプチド 配列 Leu Asn Lys Lys Asp His Phe Asn Gly Thr Ile Thr Val Thr Ser Thr 1 5 10 15 Leu Pro Val Asn 20
【0053】配列番号:5 配列の長さ:20 配列の型:アミノ酸 配列の種類:ペプチド 配列 Ile Thr Val Thr Ser Thr Leu Pro Val Asn Thr Asn Asp Trp Ile Glu 1 5 10 15 Gly Glu Thr Tyr 20
【0054】配列番号:6 配列の長さ:20 配列の型:アミノ酸 配列の種類:ペプチド 配列 Tyr Cys Arg Val Thr His Pro His Leu Pro Lys Asp Ile Val Arg Ser 1 5 10 15 Ile Ala Lys Ala 20
【0055】配列番号:7 配列の長さ:20 配列の型:アミノ酸 配列の種類:ペプチド 配列 Lys Asp Ile Val Arg Ser Ile Ala Lys Ala Pro Gly Lys Arg Ala Pro 1 5 10 15 Pro Asp Val Tyr 20
【0056】配列番号:8 配列の長さ:20 配列の型:アミノ酸 配列の種類:ペプチド 配列 Pro Gly Lys Arg Ala Pro Pro Asp Val Tyr Leu Phe Leu Pro Pro Glu 1 5 10 15 Glu Glu Gln Gly 20
【0057】配列番号:9 配列の長さ:20 配列の型:アミノ酸 配列の種類:ペプチド 配列 Leu Phe Leu Pro Pro Glu Glu Glu Gln Gly Thr Lys Asp Arg Val Thr 1 5 10 15 Leu Thr Cys Leu 20
【0058】配列番号:10 配列の長さ:14 配列の型:アミノ酸 配列の種類:ペプチド 配列 Ile Gln Asn Phe Phe Pro Glu Asp Ile Ser Val Gln Trp Leu 1 5 10 14
【0059】配列番号:11 配列の長さ:372 配列の型:核酸 鎖の数:二本鎖 配列の種類:cDNA 配列 ATCACCTGTC TGGTTGTGGA TCTGGCCACC ATGGAAGGCA TGAACCTGAC CTGGTACCGG 60 GAGAGCAAAG AACCCGTGAA CCCGGGCCCT TTGAACAAGA AGGATCACTT CAATGGGACG 120 ATCACAGTCA CGTCTACCCT GCCAGTGAAC ACCAATGACT GGATCGAGGG CGAGACCTAC 180 TATTGCAGGG TGACCCACCC GCACCTGCCC AAGGACATCG TGCGCTCCAT TGCCAAGGCC 240 CCTGGCAAGC GTGCCCCCCC GGATGTGTAC TTGTTCCTGC CACCGGAGGA GGAGCAGGGG 300 ACCAAGGACA GAGTCACCCT CACGTGCCTG ATCCAGAACT TCTTCCCCGA GGACATTTCT 360 GTGCAGTGGC TG 372
【0060】配列番号:12 配列の長さ:60 配列の型:核酸 鎖の数:二本鎖 配列の種類:cDNA 配列 ATGGAAGGCA TGAACCTGAC CTGGTACCGG GAGAGCAAAG AACCCGTGAA CCCGGGCCCT 60
【0061】配列番号:13 配列の長さ:60 配列の型:核酸 鎖の数:二本鎖 配列の種類:cDNA 配列 GAGAGCAAAG AACCCGTGAA CCCGGGCCCT TTGAACAAGA AGGATCACTT CAATGGGACG 60
【0062】配列番号:14 配列の長さ:60 配列の型:核酸 鎖の数:二本鎖 配列の種類:cDNA 配列 TTGAACAAGA AGGATCACTT CAATGGGACG ATCACAGTCA CGTCTACCCT GCCAGTGAAC 60
【0063】配列番号:15 配列の長さ:60 配列の型:核酸 鎖の数:二本鎖 配列の種類:cDNA 配列 ATCACAGTCA CGTCTACCCT GCCAGTGAAC ACCAATGACT GGATCGAGGG CGAGACCTAC 60
【0064】配列番号:16 配列の長さ:60 配列の型:核酸 鎖の数:二本鎖 配列の種類:cDNA 配列 TATTGCAGGG TGACCCACCC GCACCTGCCC AAGGACATCG TGCGCTCCAT TGCCAAGGCC 60
【0065】配列番号:17 配列の長さ:60 配列の型:核酸 鎖の数:二本鎖 配列の種類:cDNA 配列 AAGGACATCG TGCGCTCCAT TGCCAAGGCC CCTGGCAAGC GTGCCCCCCC GGATGTGTAC 60
【0066】配列番号:18 配列の長さ:60 配列の型:核酸 鎖の数:二本鎖 配列の種類:cDNA 配列 CCTGGCAAGC GTGCCCCCCC GGATGTGTAC TTGTTCCTGC CACCGGAGGA GGAGCAGGGG 60
【0067】配列番号:19 配列の長さ:60 配列の型:核酸 鎖の数:二本鎖 配列の種類:cDNA 配列 TTGTTCCTGC CACCGGAGGA GGAGCAGGGG ACCAAGGACA GAGTCACCCT CACGTGCCTG 60
【0068】配列番号:20 配列の長さ:42 配列の型:核酸 鎖の数:二本鎖 配列の種類:cDNA 配列 ATCCAGAACT TCTTCCCCGA GGACATTTCT GTGCAGTGGC TG 42
【0069】配列番号:21 配列の長さ:24 配列の型:核酸 鎖の数:一本鎖 配列の種類:他の核酸 合成DNA 配列 ATCACCTGTC TGGTTGTGGA TCTG 24
【0070】配列番号:22 配列の長さ:24 配列の型:核酸 鎖の数:一本鎖 配列の種類:他の核酸 合成DNA 配列 CAGCCACTGC ACCGAGATGT CCTC 24
【0071】配列番号:23 配列の長さ:24 配列の型:核酸 鎖の数:一本鎖 配列の種類:他の核酸 合成DNA 配列 CAGCCACTGC ACCGAGATAT CCTC 24
【0072】配列番号:24 配列の長さ:134 配列の型:核酸 鎖の数:一本鎖 配列の種類:他の核酸 合成DNA 配列 GTGACCCACC CGCACCTGCC CAAGGACATC GTGCGCTCCA TTGCCAAGGC CCCTGGCAAG 60 CGTGCCCCCC CGGATGTGTA CTTGTTCCTG CCACCGGAGG AGGAGCAGGG GACCAAGGAC 120 AGAGTCACCC TCAC 134
【0073】配列番号:25 配列の長さ:129 配列の型:核酸 鎖の数:一本鎖 配列の種類:他の核酸 合成DNA 配列 GTGAGGGTGA CTCTGTCCTT GGTCCCCTGC TCCTCCTCCG GTGGCAGGAA CAAGTACACA 60 TCCGGGGGGG CACGCTTGCC AGGGGCCTTG GCAATGGAGC GCACGATGTC CTTGGGCAGG 120 TGCGGGTGG 129
【0074】配列番号:26 配列の長さ:8 配列の型:アミノ酸 配列の種類:ペプチド
【0075】配列番号:27 配列の長さ:8 配列の型:アミノ酸 配列の種類:ペプチド
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 //(C12P 21/02 C12R 1:19) (72)発明者 吾妻 亮侍 東京都新宿区西新宿二丁目1番1号 日立 化成工業株式会社内 (72)発明者 小原 和彦 茨城県日立市東町四丁目13番1号 日立化 成工業株式会社医薬品研究所内 (72)発明者 長谷川 篤彦 東京都武蔵野市吉祥寺北町4−7−16 (72)発明者 辻本 元 東京都杉並区成田東5−4−24

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 配列番号1で示されるペプチドの中の連
    続した少なくとも5個のアミノ酸配列を含むイヌ免疫グ
    ロブリンEペプチド断片。
  2. 【請求項2】 配列番号1〜10のいずれかのアミノ酸
    配列で示されるペプチドである、請求項1記載のペプチ
    ド断片。
  3. 【請求項3】 請求項1又は2に記載のペプチド断片を
    コードするDNA若しくはそれに相補的なDNA。
  4. 【請求項4】 配列番号11〜20のいずれかの塩基配
    列で示されるDNAである、請求項3記載のDNA。
  5. 【請求項5】 請求項3又は4に記載のDNAを含む組
    換えベクター。
  6. 【請求項6】 プラスミドpDE34exである請求項
    5記載の組換えベクター。
  7. 【請求項7】 請求項5又は6に記載の組換えベクター
    を含む形質転換体。
  8. 【請求項8】 FERM P−15339として寄託さ
    れている請求項7記載の形質転換体。
  9. 【請求項9】 請求項1又は2に記載のペプチド断片を
    抗原として使用することを特徴とする、抗イヌ免疫グロ
    ブリンE抗体の製造法。
JP33438195A 1995-12-22 1995-12-22 イヌ免疫グロブリンeペプチド断片、それをコードするdna、そのdnaを含む組換えベクター、その組換えベクターを含む形質転換体及び抗イヌ免疫グロブリンe抗体の製造法 Pending JPH09169795A (ja)

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