JPH09169729A - 非ペプチド型インターロイキン8拮抗剤 - Google Patents

非ペプチド型インターロイキン8拮抗剤

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JPH09169729A
JPH09169729A JP34937195A JP34937195A JPH09169729A JP H09169729 A JPH09169729 A JP H09169729A JP 34937195 A JP34937195 A JP 34937195A JP 34937195 A JP34937195 A JP 34937195A JP H09169729 A JPH09169729 A JP H09169729A
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compound
group
phenylindole
tert
methyl
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JP34937195A
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English (en)
Inventor
Tadahiro Takemoto
忠弘 竹本
Hiroshi Sakashita
弘 坂下
Shinji Takeda
晋二 武田
Masahiro Takeuchi
昌弘 竹内
Tomokazu Goto
智一 後藤
Kazuki Murakami
和樹 村上
Akiyoshi Ueno
明美 上野
Takao Kondo
隆雄 近藤
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Mitsubishi Tanabe Pharma Corp
Original Assignee
Green Cross Corp Japan
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【解決手段】 一般式〔1〕 [式中、Aはアルキレン基またはC=O、Bはアルキレ
ン基、Oまたは直接結合、Dは置換されていてもよい分
岐状アルキル基、Xは (式中、RはH、ハロゲン、置換されていてもよいア
ルキル基などを表す)またはN、RおよびRは同一
または異なって、H、ハロゲン、置換されていていても
よいアルキル基、置換されていてもよいアリール基な
ど、RはH、ハロゲン、置換されていてもよいアルキ
ル基、アルコキシル基など、RはH、ハロゲン、置換
されていてもよいアルキル基またはアルコキシル基を示
す〕で表される化合物を有効成分として含有する非ペプ
チド型インターロイキン8拮抗剤。 【効果】 非ペプチド型インターロイキン8拮抗剤を提
供できる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は非ペプチド型インタ
ーロイキン8拮抗剤に関する。
【0002】
【従来技術】外傷や感染、虚血後灌流、アレルギー、自
己免疫疾患等では、組織傷害に伴う生体反応として炎症
が惹起されるが、炎症局所では種々の炎症因子が産生さ
れ、血管拡張とともに血管透過性が亢進し、末梢血白血
球の浸潤が観察される。白血球の炎症局所への浸潤は、
1)白血球の血管内皮細胞への付着、2)血管内皮細胞
間隙の通過、3)基底膜の破壊、4)血管外遊出、5)
組織での遊走などの過程を経るが、これら白血球の動き
を引き起こす因子として、炎症局所から産生されるロイ
コトリエンB4 (LTB4 )、捕体成分のC5a、血小
板活性化因子(PAF)、細菌由来物質であるフォルミ
ルペプチド(FMLP)等の白血球走化性因子(leukoc
yte chemotactic factor: LCF)が中心的な役割を果
たしていると考えられており、これらLCFを制御する
ことによる炎症性疾患の処置について種々のアプローチ
がなされている。近年エンドトキシン(LPS)で刺激
した単球の培養上清からインターロイキン8(以下、I
L−8という)が新たな白血球走化性因子として単離、
精製され、さらにそのcDNAのクローニングがなされ
た(松島ら、Medical Immunology, 18, 9-16 1989 )。
IL−8は、99アミノ酸からなり、シグナルペプチド
を含むN末端部分が切除された後、72アミノ酸からな
る成熟型IL−8となって産生される(松島ら、J.Exp.
Med.,167,1883-1893, 1988)。IL−8の好中球に対す
る作用は、in vitroでは、走化作用の他に、lysosome酵
素の放出(Schroeder et al., J. Immunol.,139,3474,19
87) 、LTB4 の産生誘導(Schroeder et al., J.Exp.
Med.,170, 847, 1989)などが、またin vivo において
も、局所投与では好中球浸潤(Larsen, et al., Scienc
e,243, 1464, 1989)、腹腔内および静脈内投与ではneut
rophiliaを引き起こすことが知られている(Van Damme e
t al.,J.Exp.Med., 167, 1364, 1988)。また、リウマチ
関節炎、虚血性灌流傷害、ARDS(成人呼吸窮迫症候
群)、腎炎等の炎症性疾患の際には、IL−8の血中濃
度が上昇することが報告されている(松島ら,Medical
Immunology, 22, 699-708,1991)。かかる事実に基づ
き、IL−8を制御することにより好中球浸潤を抑制
し、好中球による組織傷害を防御するという試みがなさ
れており、その1つとしてIL−8が好中球等に存在す
るその受容体に結合するのを阻害するIL−8拮抗剤が
既に報告されている(林ら,J. Immunol., 154 , p814-
824, 1995 )。しかし、この報告におけるIL−8拮抗
剤はペプチド型であり、投与経路等に制限がある。一
方、特開平3−44370号公報及び特開平3−271
288号公報には本発明における一般式〔1〕で表され
る化合物の一部が記載されている。しかし、特開平3−
44370号公報においては、皮膚障害治療の為の局所
用薬剤として開示されているに過ぎず、特開平3−27
1288号公報においては、循環器系疾患の治療に有用
な化合物を合成するための中間体として開示されている
に過ぎない。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、経口投与可
能な非ペプチド型IL−8拮抗薬の開発を目的とする。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明の非ペプチド型I
L−8拮抗剤は、一般式〔1〕
【0005】
【化4】 [式中、Aはアルキレン基またはC=Oを、Bはアルキ
レン基、Oまたは直接結合を、Dは置換されていてもよ
い分岐状アルキル基を、Xは
【0006】
【化5】 (式中、R5 はH、ハロゲン、置換されていてもよいア
ルキル基、ホルミル基またはアシル基を表す)またはN
を、R1 およびR2 は同一または異なって、それぞれ
H、ハロゲン、置換されていてもよいアルキル基、置換
されていてもよいアリール基、置換されていてもよいア
ラルキル基、アルコキシル基またはCF3 を、R3
H、ハロゲン、置換されていてもよいアルキル基、アル
コキシル基、ニトロ基、カルボキシル基、シアノ基、ア
ルコキシカルボニル基、−NR6 7 〔式中、R6 およ
びR7 は同一または異なって、それぞれH、置換されて
いてもよいアルキル基または
【0007】
【化6】 (式中、R8 は置換されていてもよいアルキル基または
置換されていてもよいアリール基を表す)を表す〕、ま
たはグアニジル基を、R4 はH、ハロゲン、置換されて
いてもよいアルキル基またはアルコキシル基を表す]で
表される化合物またはその薬理学上許容される塩を有効
成分として含有することを特徴とする。
【0008】また、本発明はIL−8拮抗剤として用い
られ得る新規化合物に関し、すなわち、1-tert- ブチル
オキシカルボニル-5- メチル-2- フェニルインドール、
3-ブロモ-1-tert-ブチルオキシカルボニル-5- メチル-2
- フェニルインドール、 1-tert-ブチルオキシカルボニ
ル-2-(4-ニトロフェニル) インドール、1-(3,3- ジメチ
ルブチリル)-2-フェニルインドール、3-ブロモ-1-(3,3-
ジメチルブチリル)-5-メチル-2- フェニルインドールお
よび3-アセチル-(3,3-ジメチルブチリル)-2-フェニルイ
ンドールまたはその薬理学上許容される塩に関する。
【0009】
【発明の実施の形態】本明細書中で使用されている記号
について以下に説明する。アルキレン基としては、メチ
レン、エチレン、プロピレン、2−メチルプロピレン等
の炭素数1〜4の直鎖または分岐状のものが挙げられ
る。
【0010】分岐状アルキル基としては、イソプロピ
ル、イソブチル、t−ブチル、2−メチルプロピル、
1,1−ジメチルプロピル、1,2,2−トリメチルプ
ロピル等の炭素数3〜6の分岐状のアルキル基が挙げら
れる。当該分岐状アルキル基は水酸基、アミノ基、ハロ
ゲン等で置換されていてもよい。
【0011】アルキル基としてはメチル、エチル、ブチ
ル、イソブチル、t−ブチル、n−ヘキシル等の炭素数
1〜6の直鎖または分岐状のものが挙げられる。当該ア
ルキル基は水酸基、アミノ基、ハロゲン等で置換されて
いてもよい。
【0012】アシル基としては、アセチル、プロピオニ
ル、ブチリル、イソブチリル、バレリル、ピバロイル、
ヘキサノイル等の炭素数2〜6の直鎖または分岐状のも
のが挙げられる。
【0013】アリール基としては、フェニル、ナフチ
ル、またはオルト融合した二環式の基で8〜10個の環
原子を有し、少なくとも1つの環が芳香環であるもの
(例えばインデニル)等が挙げられる。当該アリール基
は水酸基、アミノ基、ハロゲン等で置換されていてもよ
い。
【0014】アラルキル基としては、そのアリール部は
上記と同様であり、そのアルキル部は炭素数1〜3の直
鎖でも分岐状でもよく、ベンジル、フェネチル、3−フ
ェニルプロピル、1−ナフチルメチル、3−(2−ナフ
チル)プロピル等が挙げられる。当該アラルキル基は水
酸基、アミノ基、ハロゲン等で置換されていてもよい。
【0015】アルコキシル基としては、メトキシ、エト
キシ、プロポキシ、ブトキシ、イソブトキシ、t−ブト
キシ等の炭素数1〜4の直鎖または分岐状のものが挙げ
られる。
【0016】アルコキシカルボニル基としては、メトキ
シカルボニル、エトキシカルボニル、プロポキシカルボ
ニル、ブトキシカルボニル、t−ブトキシカルボニル等
アルコキシ部分の炭素数が1〜4の直鎖または分岐状の
ものが挙げられる。
【0017】ハロゲンとしては、塩素、臭素、フッ素、
ヨウ素が挙げられる。
【0018】以下に列挙する化合物またはその薬理学上
許容される塩は、本発明における非ペプチド型IL−8
拮抗剤の有効成分として特に好ましいものであり、かつ
新規な化合物である。当該新規化合物としては、1-tert
- ブチルオキシカルボニル-5- メチル-2- フェニルイン
ドール、3-ブロモ-1-tert-ブチルオキシカルボニル-5-
メチル-2- フェニルインドール、 1-tert-ブチルオキシ
カルボニル-2-(4-ニトロフェニル) インドール、1-(3,3
- ジメチルブチリル)-2-フェニルインドール、3-ブロモ
-1-(3,3-ジメチルブチリル)-5-メチル-2- フェニルイン
ドールおよび3-アセチル-(3,3-ジメチルブチリル)-2-フ
ェニルインドールが挙げられる。
【0019】本発明においては、一般式〔1〕で表され
る化合物〔以下、化合物〔1〕ともいう〕が有する不斉
炭素に基づく全ての光学異性体をも含む。これらは自体
公知の手法により個々に分離することができる。
【0020】化合物〔1〕の薬理学上許容されうる塩と
しては、アルカリ金属塩(例えば、リチウム、ナトリウ
ム、カリウムとの塩)、アルカリ土類金属塩(例えば、
カルシウム、マグネシウム等との塩)、アルミニウム
塩、アンモニウム塩、有機塩基との塩(例えば、トリエ
チルアミン、モルホリン、ピペリジン、トリエタノール
アミン等との塩)、無機酸付加塩(例えば、塩酸、臭化
水素酸、ヨウ化水素酸、硫酸、リン酸との塩)、有機酸
付加塩(例えば、p−トルエンスルホン酸、メタンスル
ホン酸、ベンゼンスルホン酸、ギ酸、酢酸、トリフルオ
ロ酢酸、シュウ酸、クエン酸、マロン酸、フマル酸、グ
ルタル酸、アジピン酸、マレイン酸、酒石酸、コハク
酸、マンデル酸、リンゴ酸等との塩)、アミノ酸との塩
(例えば、グルタミン酸、アスパラギン酸等との塩)等
が挙げられる。
【0021】本発明の非ペプチド型IL−8拮抗剤に含
有される一般式〔1〕で表される化合物は、以下の製法
により製造することができる。 製法1 インドール化合物の合成 [一般式〔1〕において、Xが、
【0022】
【化7】
【0023】(式中R5 は前記と同義)である化合物]
【0024】工程1 2−フェニルインドール骨格の合
【0025】
【化8】
【0026】(式中の各記号は前記と同義)
【0027】式〔5〕で表される2−フェニルインドー
ル骨格は、公知であるフィッシャーインドール合成法に
より合成することができる。すなわち、式〔2〕で表さ
れるフェニルヒドラジン誘導体(またはその塩)を式
〔3〕で表されるアセトフェノン誘導体と反応させ、得
られるフェニルヒドラゾン〔4〕を環化することにより
合成することができる。尚、R3 が−NR6
7 (R6 、R7 は前記と同義)またはグアニジル基であ
る化合物は、後述の如く、R3 が当該置換基に置換し得
る基(例えばニトロ基)の状態で2−フェニルインドー
ル骨格〔5〕を形成し、その後当該置換基に置換するこ
とが好ましい。フェニルヒドラジン誘導体〔2〕(また
はその塩)と、アセトフェノン誘導体〔3〕との反応
は、通常適当な溶媒中で、例えばメタノール、エタノー
ルのようなアルコール類、テトラヒドロフラン(TH
F)、ジオキサンのようなエーテル類、ベンゼン、トル
エンのような炭化水素類の中で行うことができる。
【0028】反応温度は、一般には室温から反応混合物
の還流が可能な温度(120℃程度)であり、反応は通
常数分から24時間程度で終わらせることができる。ま
た、上記反応は、硫酸等の酸触媒の存在下で行なうこと
もできる。また、上記反応は、必要に応じてDean−
Stark脱水装置を用い、生成する水を除去しながら
行ってもよい。
【0029】上記反応において生成したフェニルヒドラ
ゾン誘導体〔4〕は、そのまま、あるいは常法に従って
一旦反応混合物から分離した後、環化反応に付し、2−
フェニルインドール誘導体〔5〕を得ることができる。
フェニルヒドラゾン誘導体〔4〕の環化は、無溶媒で、
または適当な溶媒、例えば塩化メチレン、クロロホルム
のようなハロゲン化炭化水素、あるいは酢酸等(環化反
応に用いられる溶媒は、用いられる酸触媒の種類によっ
て適宜選択されるが、好ましくは無水溶媒が用いられ
る)の中で、フェニルヒドラゾン誘導体〔4〕をポリリ
ン酸またはその有機エステル、または四塩化錫、塩化亜
鉛等のルイス酸で処理するか、あるいは酸性アルコール
溶媒で処理することにより行うことができる。フェニル
ヒドラゾン誘導体〔4〕の環化における反応温度は一般
には室温から反応混合物の還流が可能な温度(200℃
程度)であり、反応は通常数分から24時間程度で終わ
らせることができる。
【0030】工程2 2−フェニルインドール骨格への
5 の導入反応
【0031】
【化9】
【0032】(式中の各記号は前記と同義)
【0033】工程2−1 有機金属化合物を用いる方法
(R5 が置換されていてもよいアルキル基またはアシル
基の場合) 2−フェニルインドール誘導体〔5〕へのR5 の導入
は、2−フェニルインドール誘導体〔5〕に塩基を作用
させることにより生成するアニオンを利用して行うこと
ができる。塩基としては、ブチルリチウムのようなアル
キルリチウム類、臭化メチルマグネシウムのようなグリ
ニャール試薬類等の有機金属化合物が用いられる。これ
らの試薬により生成したアニオンにアルキル化試薬また
はアシル化試薬を反応させることにより、化合物〔6〕
(R5 は置換されていてもよいアルキル基またはアシル
基)を得ることができる。
【0034】具体的には、2−フェニルインドール誘導
体〔5〕を、適当な溶媒、例えば、THFのようなエー
テル類、ベンゼンのような炭化水素類等(好ましくは無
水溶媒が用いられる)の中で、ブチルリチウムのような
アルキルリチウム類、臭化メチルマグネシウムのような
グリニャール試薬等の有機金属化合物で処理することに
より、2−フェニルインドール誘導体〔5〕のアニオン
を生成することができる。反応温度は、−78℃から反
応混合物の還流が可能な温度(120℃程度)であり、
反応は通常数時間から24時間程度で終わらせることが
できる。
【0035】上記反応により、2−フェニルインドール
誘導体〔5〕のアニオンが生成し、通常、それを単離す
ることなく、R5 の導入反応に付す。すなわち、適当な
溶媒中で生成した2−フェニルインドール誘導体〔5〕
のアニオンの溶液に、ヨウ化メチル、ヨウ化エチルのよ
うなハロゲン化アルキル類、メタンスルホン酸メチル、
p-トルエンスルホン酸エチルのようなスルホン酸エステ
ル類等のアルキル化試薬、あるいは、塩化アセチル、塩
化プロピオニルのようなハロゲン化アシル等のアシル化
試薬を作用させることにより、化合物〔6〕を得る。反
応温度は、一般には−20℃から反応混合物の還流が可
能な温度(120℃程度)であり、反応時間は通常数分
から24時間程度である。
【0036】工程2−2 ビルスマイヤー反応による方
法(R5 がホルミル基またはアシル基の場合) 2−フェニルインドール誘導体〔5〕へのR5 の導入
は、N,N−ジメチルホルムアミド、N,N−ジメチル
アセトアミドのような三級アミド化合物と、オキシ塩化
リンのようなリン化合物との反応により生成するビルス
マイヤー試薬を、作用させることにより、行うことがで
きる。
【0037】具体的には、N,N−ジメチルホルムアミ
ド、N,N−ジメチルアセトアミドのような三級アミド
化合物とオキシ塩化リン等のリン化合物とを、無溶媒、
あるいは、適当な溶媒中で、例えば塩化メチレン、クロ
ロホルムのようなハロゲン化炭化水素類、エーテル、T
HFのようなエーテル類、ベンゼン、トルエン等の炭化
水素類等(好ましくは無水溶媒)の中で、一般に0℃か
ら反応混合物の還流が可能な温度(120℃程度)で、
数分から数時間反応させた後、反応混合物中に2−フェ
ニルインドール誘導体〔5〕を加え、さらに数分から数
時間反応させる。反応終了後、反応溶液を水酸化ナトリ
ウム水溶液等でアルカリ処理することにより、化合物
〔6〕(R5 はホルミル基またはアシル基)を得ること
ができる。
【0038】工程2−3 R5 がハロゲンの場合 R5 がハロゲンである場合は、2−フェニルインドール
誘導体〔5〕に、N−クロロスクシンイミド、塩化スル
フリル、次亜塩素酸ナトリウム、塩素等の塩素化剤、あ
るいは、N−ブロモスクシンイミド、臭素等の臭素化剤
を、四塩化炭素、塩化メチレン等の適当な溶媒中で作用
させることにより、化合物〔6〕を得ることができる。
反応温度は一般に0℃から反応混合物の還流が可能な温
度(120℃程度)で、反応時間は数分から48時間程
度である。
【0039】工程3 2−フェニルインドール骨格のN
原子への置換基(−A−B−D)の導入 工程3−1 AがCO、BがOの化合物
【0040】
【化10】
【0041】(式中の各記号は前記と同義)
【0042】工程2で得られた化合物〔6〕のN原子へ
の置換基の導入は、化合物〔6〕に塩基を作用させるこ
とにより生成するアニオンを利用して行うことができ
る。塩基としては、水素化ナトリウム、ナトリウムアミ
ド、カリウムアミド等が用いられる。これらの試薬によ
り生成したアニオンに、二炭酸ジ−tert−ブチル等のア
ルコキシカルボニル化剤を反応させることにより、化合
物〔7〕を得ることができる。
【0043】具体的には、化合物〔6〕を、例えばTH
F、N,N−ジメチルホルムアミド等の非プロトン性極
性溶媒中で、水素化ナトリウム等の塩基で処理すること
により、化合物〔6〕のアニオンを生成することができ
る。反応温度は0℃から100℃であり、反応時間は数
分から数時間である。
【0044】上記反応により、化合物〔6〕のアニオン
が生成し、通常これを単離することなく、置換基導入反
応に付す。すなわち、適当な溶媒中で、生成した化合物
〔6〕のアニオンの溶液に、二炭酸ジ−tert−ブチル、
クロロ炭酸イソプロピルのようなアルコキシカルボニル
化剤を反応させることにより、化合物〔7〕が得られ
る。反応温度は一般には0℃から反応混合物の還流が可
能な温度(120℃程度)であり、反応時間は通常数分
から24時間である。
【0045】上記反応は、N,N−ジメチルアミノピリ
ジン(DMAP)等の触媒を添加して行うこともでき
る。その場合、化合物〔6〕のアニオンを生成させるこ
となく、直接化合物〔6〕をアルコキシカルボニル化剤
で処理して、化合物〔7〕を得ることもできる。
【0046】工程3−2 AがCO、Bがアルキレン基
の化合物、またはAがCO、Bが直接結合の化合物
【0047】
【化11】
【0048】(式中の各記号は前記と同義)
【0049】工程3−1におけるアルコキシカルボニル
化剤の代わりに、3,3−ジメチルブチリルクロリド、
ピバロイルクロリド、イソバレリルクロリドのようなハ
ロゲン化アシル等のアシル化剤を用いることにより、化
合物〔6〕から化合物〔8〕または
〔9〕が得られる。
反応条件等は工程3−1と同様である。
【0050】工程3−3 AおよびBがアルキレン基の
化合物、またはAがアルキレン基、Bが直接結合の化合
物 まず、化合物〔6〕から該化合物を得るために必要な下
記化合物、X1 −A−B−D〔11〕およびX1 −A−
D〔13〕を得る方法について説明する。
【0051】
【化12】
【0052】(式中、X1 は脱離基を表し、その他の記
号は前記と同義)
【0053】X1 で表される脱離基としては、塩素、臭
素、ヨウ素のようなハロゲン原子、p-トルエンスルホニ
ルオキシ基、メタンスルホニルオキシ基等が挙げられ
る。X1 がハロゲン原子である化合物〔11〕あるいは
〔13〕は、常法に従って、アルコール〔10〕あるい
は〔12〕を、ハロゲン化リン、ホスホン酸トリフェニ
ル−ハロゲン化アルキル、スルホニルハロゲニド、ハロ
ゲン化チオニルのようなハロゲン化剤で処理することに
より得られる。また、X1 がp-トルエンスルホニルオキ
シ基、メタンスルホニルオキシ基である化合物〔11〕
あるいは〔13〕は、アルコール〔10〕、〔12〕
を、ブチルリチウムのような塩基を用いて前処理を行う
か、あるいはピリジン、トリエチルアミンのような塩基
の共存下で、p-トルエンスルホン酸クロリド、メタンス
ルホン酸クロリドのようなスルホン酸クロリドで、常法
に従い処理することにより得られる。得られた化合物
〔11〕、〔13〕を用いて、下記化合物〔14〕、
〔15〕を得る。
【0054】
【化13】
【0055】(式中の各記号は前記と同義)
【0056】工程3−1におけるアルコキシカルボニル
化剤の代わりに、上記反応で得たハロゲン化合物あるい
はスルホン酸エステル化合物〔11〕、〔13〕を用い
る。反応条件等は、工程3−1と同様である。
【0057】工程3−4 Aがアルキレン基、BがOの
化合物 まず、化合物〔6〕から該化合物を得るために必要な下
記化合物:X2 −A−O−D〔17〕を得る方法につい
て説明する。
【0058】
【化14】
【0059】(式中、X2 はハロゲンを表し、他の記号
は前記と同義)
【0060】化合物〔17〕のAがメチレン基である場
合は、常法に従いアルコール〔16〕をホルムアルデヒ
ドとハロゲン化水素で処理することにより得られる。化
合物〔17〕のAが(CH2 n (nは2以上の整数)
である化合物も、常法に従いアルコール〔16〕を金属
ナトリウム等で処理し、アルコキシドにした後、あるい
はトリエチルアミン等の存在下で、過剰量の1,2−ジ
ブロモエタン、1,3−ジブロモプロパン等のα,ω−
ジハロゲノアルカンX2 −A−X2 と反応させることに
より得られる。次いで、得られた化合物〔17〕を化合
物〔6〕と反応させる。
【0061】
【化15】
【0062】(式中の各記号は前記と同義)
【0063】工程3−1におけるアルコキシカルボニル
化剤の代わりに、上記反応で得たハロゲノアルキルエー
テル化合物〔17〕を用いることにより、化合物〔6〕
から化合物〔18〕が得られる。反応条件等は、工程3
−1と同様である。
【0064】なお、工程2と工程3とはそれぞれ独立で
あり、上述の如く工程2によりR5を導入した後、工程
3により−A−B−Dを導入してもよく、あるいは、工
程3により−A−B−Dの導入をした後工程2によりR
5 を導入してもよく、さらにR5 と−A−B−Dが同一
の場合には、R5 と−A−B−Dとを同時に導入するこ
ともできる。
【0065】工程4 R3 が−NR6 7 (R6 、R7
は前記と同義)またはグアニジル基の場合
【0066】
【化16】
【0067】(式中の各記号は前記と同義)
【0068】R3 が−NR6 7 (R6 、R7 は前記と
同義)またはグアニジル基である化合物は、R3 がニト
ロ基である化合物〔19〕から、以下に例示されるよう
な手法で、目的とする基に変換することができる。
【0069】工程4−1 R3 が−NR6 7 (R6
7 の双方がH)である化合物〔20〕 まず、ニトロ基をアミノ基に変換する。これはニトロ化
合物〔19〕を、メタノール、エタノール等の溶媒中で
あるいはこれらの混合溶媒中で、1〜50wt%の10%
パラジウム炭素等を触媒として、水素雰囲気下、0℃か
ら室温で数分〜48時間程度反応させることにより行う
ことができる。
【0070】工程4−2 R3 が−NR6 7 (R6
7 の一方または双方が置換されていてもよいアルキル
基)である化合物〔21〕および〔75〕 R3 が−NR6 7 (R6 、R7 の一方または双方が置
換されていてもよいアルキル基)である化合物〔21〕
および〔75〕は、以下のようにして合成することがで
きる。
【0071】i)R6 が置換されていてもよいアルキル
基、R7 がHである化合物〔21〕は、上記工程4−1
で得られたアミノ化合物〔20〕をメタノール等の溶媒
中で、ナトリウムシアノボロヒドリドNaBH3 CN等
の還元剤の存在下で、あるいはパラジウム炭素、ラネー
ニッケル等を触媒として水素雰囲気下で、アルデヒドY
6 CHO(Y6 はR6 より炭素数が1少ない置換されて
いてもよいアルキル基を表す。R6 の炭素数が1の場
合、Y6 はHである。)と反応させることにより得るこ
とができる。反応温度は0℃〜150℃程度であり、反
応時間は1時間〜48時間程度である。
【0072】ii)R6 およびR7 が置換されていてもよ
いアルキル基である化合物〔75〕は、上記i)で得ら
れた化合物〔21〕と、アルデヒドY7 CHO(Y7
7より炭素数が1少ない置換されていてもよいアルキ
ル基を表す。R7 の炭素数が1の場合、Y7 はHであ
る。)とを上記i)と同様に反応させることにより合成
することができる。
【0073】工程4−3 R3 が6−(4−アミノキノ
リル)ウレイドである化合物〔22〕 R3 が6−(4−アミノキノリル)ウレイドである化合
物〔22〕は、以下のようにして合成することができ
る。まず、工程4−1で得られたアミノ化合物〔20〕
と、トリホスゲン、N,N−カルボニルジイミダゾール
等のカルボニル化剤とを、塩化メチレン等の溶媒中で、
必要であればトリエチルアミン等の塩基の存在下で、0
℃から反応混合物の還流が可能な温度(160℃程度)
にて数分から24時間程度反応させる。その後、そのま
ま、あるいは常法に従って反応混合物からイソシアネー
ト体を分離したのち、該イソシアネート体と、4,6−
ジアミノキノリン化合物(Pratt et al., J. Amer.Che
m. Soc., 1948, 70, 4065.)とを、酢酸、N,N−ジメ
チルホルムアミド等の溶媒中で、0℃から反応混合物の
還流が可能な温度( 160℃程度) にて数分から24時
間程度反応させることにより得ることができる。
【0074】工程4−4 R3 がグアニジル基である化
合物〔23〕 R3 がグアニジル基である化合物〔23〕は、工程4−
1で得られたアミノ化合物〔20〕を、メタノール、
N,N−ジメチルホルムアミド等の溶媒中で、シアナミ
ド、3,5−ジメチルピラゾール−1−カルボキサミジ
ン硝酸塩等のグアニジル化剤と、必要であればトリエチ
ルアミン等の塩基の存在下で反応させることにより、得
ることができる。反応温度は0℃〜120℃程度であ
り、反応時間は1時間〜48時間程度である。
【0075】なお、アルキル基等への各種置換基の導入
は適当な工程段階において、常法に従って(例えばN−
ブロモスクシンイミドのようなハロゲン化剤を用いてハ
ロゲン化した後、各種置換基に変換する方法)行うこと
ができる。
【0076】製法2 ベンゾイミダゾール化合物の合成
(一般式〔1〕において、XがNである化合物)
【0077】工程1 2−フェニルベンゾイミダゾール
骨格の合成
【0078】
【化17】
【0079】(式中の各記号は前記と同義)
【0080】2−フェニルベンゾイミダゾール骨格〔2
7〕は、オルトフェニレンジアミン化合物〔24〕とベ
ンズアルデヒド化合物〔25〕とを反応させ、得られる
シッフ塩基化合物〔26〕を環化させることによって合
成される。尚、R3 が−NR6 7 (R6 、R7 は前記
と同義)、グアニジル基である化合物は、後述の如く、
3 が当該置換基に置換しうる基(例えばニトロ基)の
状態で2−フェニルベンゾイミダゾール骨格〔27〕を
形成し、その後当該置換基に変換することが好ましい。
【0081】オルトフェニレンジアミン化合物〔24〕
(又はその塩)と、ベンズアルデヒド化合物〔25〕と
の反応は、通常適当な溶媒中で、例えばメタノール、エ
タノールのようなアルコール類、THF、ジオキサンの
ようなエーテル類、ベンゼントルエンのような炭化水素
類の中で行うことができる。反応温度は、一般には室温
から反応混合物の還流が可能な温度(120℃程度)で
あり、反応は通常数分から24時間程度で終わらせるこ
とができる。
【0082】また上記反応は、硫酸等の酸触媒の存在下
に行うこともできる。また上記反応は、必要に応じ、De
an-Stark脱水装置を用い、生成する水を除去しながら、
行うこともできる。
【0083】上記反応により、シッフ塩基化合物〔2
6〕が生成し、該化合物を環化反応に付すことができ
る。シッフ塩基化合物〔26〕の環化は、クロロホルム
等の溶媒中で四酢酸鉛等の酸化剤で処理することにより
行うことができる。反応温度は、一般には0℃から反応
混合物の還流が可能な温度(120℃程度)であり、反
応時間は通常数分から48時間程度である。
【0084】工程2 2−フェニルベンゾイミダゾール
骨格のN原子への置換基(−A−B−D)の導入
【0085】
【化18】
【0086】(式中の各記号は前記と同義である)
【0087】本工程は、製法1のインドール化合物の合
成工程3の項に記述した方法において、化合物〔6〕の
代わりにベンゾイミダゾール化合物〔27〕を用いて行
えばよい。
【0088】位置異性体〔28〕、〔29〕の混合物が
得られる場合には、常法に従い、例えば、シリカゲルカ
ラムクロマトグラフィー、HPLC等を用いてそれぞれ
分離精製することができる。
【0089】工程3 R3 が−NR6 7 (R6 、R7
は前記と同義)またはグアニジル基の場合
【0090】
【化19】
【0091】(式中の各記号は前記と同義)
【0092】本工程においては、製法1のインドール化
合物の合成工程4の項に記載した方法において、化合物
〔19〕の代わりに化合物〔30〕を用いて行うことに
より、R3 が−NR6 7 (R6 、R7 の双方がH)で
ある化合物〔31〕、R3 が−NR6 7 (R6 、R7
の一方が置換されていてもよいアルキル基)である化合
物〔32〕、R3 が−NR6 7 (R6 、R7 の双方が
置換されていてもよいアルキル基)である化合物〔7
6〕、R3 が6−(4−アミノキノリル)ウレイドであ
る化合物〔33〕およびR3 がグアニジル基である化合
物〔34〕を得ることができる。
【0093】なお、アルキル基等への各種置換基の導入
は適当な工程段階において、常法に従って(例えばN−
ブロモスクシンイミドのようなハロゲン化剤を用いてハ
ロゲン化した後、各種置換基に変換する方法)行うこと
ができる。
【0094】かくして合成される化合物〔1〕は、公知
の分離精製手段、例えば、濃縮、抽出、クロマトグラフ
ィー、再沈殿、再結晶等の手段によって任意の純度のも
のとして採取することができる。
【0095】また、前記化合物〔1〕およびその薬理学
上許容される塩は、公知の方法により製造することがで
きる。さらに、化合物〔1〕の各種異性体等も公知の方
法によって製造することができる。
【0096】化合物〔1〕およびその薬理学上許容され
る塩は、優れたIL−8拮抗作用を有する。それ故、例
えば、リウマチ関節炎、虚血性灌流傷害、ARDS、腎
炎等の炎症性疾患の予防および/または治療剤として期
待される。
【0097】本発明の非ペプチド型IL−8拮抗剤は、
化合物〔1〕またはそれらの薬理学上許容される塩を有
効成分とするものであり、治療または予防のための投与
には、化合物〔1〕またはその薬理学上許容される塩を
活性成分とし、経口投与、非経口投与あるいは外用に適
した、有機あるいは無機固体または液体賦形剤等の医薬
として許容しうる担体との混合物として、該化合物を含
有する慣用的医薬製剤の形で用いる。医薬製剤は、錠
剤、顆粒、散剤、カプセル剤の固形状であってもよく、
液体、懸濁液、シロップ、乳剤、レモナーデ剤の液状で
あってもよい。必要ならば、上記製剤に補助剤、安定化
剤、湿潤剤、その他の常用添加剤、たとえば乳糖、クエ
ン酸、酒石酸、ステアリン酸、ステアリン酸マグネシウ
ム、白土、庶糖、トウモロコシ澱粉、タルク、ゼラチ
ン、寒天、ペクチン、落花生油、オリーブ油、カカオ
油、エチレングリコール等を配合してもよい。
【0098】化合物〔1〕またはその薬理学上許容され
る塩の用量は、患者の年齢、疾患または病状の種類、適
用せんとする化合物〔1〕またはその薬理学上許容され
る塩の種類等によっても変動するが、一般には1日当た
り0.01mg〜500mgの範囲の量を、あるいはさ
らに多量を患者に投与すればよい。諸疾患の処置に当た
って、化合物〔1〕またはその薬理学上許容される塩の
平均1回量を0.05mg、0.1mg、0.25m
g、0.5mg、1mg、20mg、50mg、100
mg等として用いればよい。
【0099】
【発明の効果】本発明によれば、経口投与可能な、非ペ
プチド型の新規IL−8拮抗剤を提供することができ
る。また、本発明によれば、IL−8拮抗剤の有効成分
として極めて好適に用いることのできる新規化合物を提
供することができる。本発明の非ペプチド型IL−8拮
抗剤は、例えば、リウマチ関節炎、虚血性灌流傷害、A
RDS、腎炎等の炎症性疾患に対する新しいタイプの医
薬品となることが期待される。
【0100】
【実施例】以下、本発明を詳細に説明するため実施例お
よび実験例を挙げるが、本発明はこれらによって何ら限
定されるものではない。
【0101】実施例1 1-tert- ブチルオキシカルボニ
ル-2- フェニルインドール 実施例1の化合物の合成工程を以下に示す。
【0102】
【化20】
【0103】THF(30mL) に60%水素化ナトリウム 558
mgと2-フェニルインドール〔35〕(2.24 g)を順次加
え、室温で1.5 時間撹拌後、室温下で二炭酸ジ-tert-ブ
チル(3.28g) のTHF(5mL)溶液を滴下し、室温で1 時間攪
拌した。その後、水(0.1L) を加え、エーテル(200mL
)で抽出後、有機層を硫酸マグネシウムで乾燥し、減
圧下で溶媒留去後、粗生成物を得た。これを、シリカゲ
ルカラムクロマトグラフィー(ヘキサン:酢酸エチル=
50:1 )により精製した後に、1-tert- ブチルオキシカ
ルボニル-2- フェニルインドール〔36〕(3.4g, 収率
100 %)を得た。これをヘキサンから再結晶し淡黄色結
晶の1-tert- ブチルオキシカルボニル-2- フェニルイン
ドール〔36〕(2.46g, 収率72%)を得た。以下にそ
の物性を示す。 mp 75-76℃ IR (KBr) : 3400, 2950, 1720, 1600, 1555 cm-1 1 H-NMR (CDCl3 ) δ:1.30 (9H, s), 6.55 (1H, s),
7.16-7.49 (7H, m), 7.55 (1H, d, J=8.1Hz), 8.21 (1
H, d, J=8.2Hz) .
【0104】実施例2および、後述の実施例3〜実施例
4に示す化合物の合成工程を合わせて以下に示す。
【0105】
【化21】
【0106】実施例2 1-tert- ブチルオキシカルボニ
ル-5- メチル-2- フェニルインドール工程1 5-メチル
-2- フェニルインドールの合成 p-トリルヒドラジン塩酸塩(49.0 g)を、室温で2 規定
水酸化ナトリウム水溶液(500 mL)に加え、10分間撹拌
したのち、水溶液をクロロホルムで抽出した。有機層の
溶媒を減圧下留去して、無色溶液のp-トリルヒドラジン
〔37〕(36.8g, 収率98% )を得た。これをベンゼン
(300 mL)に溶解しアセトフェノン(36.3 g)を加え、
水を共沸留去しながら還流した。1.5 時間還流したのち
ベンゼンを減圧下留去し、残留物をエタノールから再結
晶させることにより黄土色結晶のアセトフェノンp-トリ
ルヒドラゾン(56.8 g, 収率84% )を得た。次いでアセ
トフェノンp-トリルヒドラゾン(55.5 g)の酢酸(800
mL)溶液に、塩化亜鉛(101g)を加え2時間還流した。
反応液を氷水中に加え、析出した固体を濾取し、これを
エーテル- ヘキサンから再結晶させることにより深緑色
結晶の5-メチル-2-フェニルインドール〔38〕(15.0
g, 収率29% )を得た。以下にその物性を示す。 mp. 205 ℃ (分解) IR (KBr):3380, 1594, 1441, 1308, 1292, 792, 755, 7
35cm-1 1 H-NMR (CDCl3 ) δ: 2.44 (3H, s), 6.73 (1H, d,
J=1.4 Hz), 7.01 (1H,dd, J=8.3, 1.2 Hz), 7.22-7.50
(5H, m), 7.64 (1H, brs).
【0107】工程2 1-tert- ブチルオキシカルボニル
-5- メチル-2- フェニルインドールの合成 60% 水素化ナトリウム(3.60 g)のTHF (100 mL)懸濁
液に、上記工程1で得られた5-メチル-2- フェニルイン
ドール〔38〕(15.0 g)のTHF (100 mL)溶液を氷冷
下で加え、徐々に室温まで昇温した。室温にて1 時間撹
拌したのち、二炭酸ジ−tert−ブチル(15.1 g)のTHF
(100 mL)溶液とジメチルアミノピリジン(0.893 g )
を加えた。これを室温にて1.5 時間撹拌し、さらに1.5
時間還流した。反応溶液を氷水中に入れ、クロロホルム
で抽出した。有機層の溶媒を減圧下留去し、残留物をシ
リカゲルカラムクロマトグラフィー(ヘキサン:酢酸エ
チル=50:1 )にて精製し、さらにヘキサンから再結晶
させることにより白色粉末の1-tert- ブチルオキシカル
ボニル-5- メチル-2- フェニルインドール〔39〕(1
0.8 g, 収率 48%)を得た。以下にその物性を示す。 mp 55-56 ℃ IR(KBr): 1735, 1345, 1285, 1215, 1150, 1130 cm-1 1 H-NMR (CDCl3 ) δ: 1.30 (9H, s), 2.45 (3H, s),
6.47 (1H, s), 7.14 (1H, dd, J=8.5 , 1.1 Hz), 7.22-
7.51 (6H, m), 8.07 (1H, d, J=8.5 Hz).
【0108】実施例3 3-ブロモ-1-tert-ブチルオキシ
カルボニル-5- メチル-2- フェニルインドール 実施例2の工程2で得られた1-tert- ブチルオキシカル
ボニル-5- メチル-2-フェニルインドール〔39〕(10.
8 g)の四塩化炭素(170 mL)溶液に、N-ブロモスクシ
ンイミド(13.0 g)を加え、室温にて37時間撹拌した。
不溶の白色固体を濾去し濾液の溶媒を減圧下留去した。
残留物をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(ヘキサ
ン:酢酸エチル=50:1 )にて精製し、さらにエタノー
ルから再結晶させることにより白色結晶の3-ブロモ-1-t
ert-ブチルオキシカルボニル-5-メチル-2- フェニルイ
ンドール〔40〕(9.70 g, 収率71% )を得た。以下に
その物性を示す。 mp 101.0-102.5℃1 H-NMR (DMSO-d6 ) δ: 1.18 (9H, s), 2.46 (3H,
s), 7.16-7.60 (7H, m),8.05 (1H, d, J=8.4 Hz).
【0109】実施例4 3-ブロモ-5- ブロモメチル-1-t
ert-ブチルオキシカルボニル-2- フェニルインドール 3-ブロモ-1-tert-ブチルオキシカルボニル-5- メチル-2
- フェニルインドール〔40〕(9.70g) の四塩化炭素(1
30mL) 溶液に、N-ブロモスクシンイミド(4.60g) 、アゾ
ビス- イソ- ブチロニトリル(0.213g)を加え、9 時間還
流した。不溶の白色固体を濾去し、濾液の溶媒を減圧下
留去した。残留物をシリカゲルカラムクロマトグラフィ
ー( ヘキサン:酢酸エチル=50:1)にて精製し、さらに
塩化メチレン−エタノールから再結晶させることにより
白色結晶の3-ブロモ-5- ブロモメチル-1-tert-ブチルオ
キシカルボニル-2- フェニルインドール〔41〕(7.90
g,収率67% )を得た。以下にその物性を示す。1 H-NMR (DMSO-d6 ) δ: 1.18 (9H, s), 4.92 (2H,
s), 7.35-7.82 (7H, m),8.15 (1H, d,J=8.7Hz).
【0110】実施例5 1-tert- ブチルオキシカルボニ
ル−3-ホルミル-2- フェニルインドール 実施例5の化合物の合成工程を以下に示す。
【0111】
【化22】
【0112】工程1 3-ホルミル-2- フェニルインドー
ルの合成 ジメチルホルムアミド(5mL) にオキシ塩化リン(1.1mL)
を5分かけて滴下し、室温で15分攪拌後、2−フェニル
インドール〔35〕(2.0g)のジメチルホルムアミド(2m
L) 溶液を滴下した。室温で2時間攪拌後、0.22規定水
酸化ナトリウム水溶液(5mL)を加え、析出してきた灰
色結晶の3-ホルミル-2- フェニルインドール〔42〕(
1.80g,収率79% )を濾取した。以下にその物性を示す。 mp 253-255℃ IR (KBr) : 3400, 3050, 1620, 1570 cm-1 1 H-NMR (DMSO-d6 ) δ:7.16-7.37 (2H, m), 7.43-
7.87 (6H, m), 8.11-8.30 (1H, m), 9.97 (1H, s), 12.
40 (1H, brs).
【0113】工程2 1-tert- ブチルオキシカルボニル
-3- ホルミル-2- フェニルインドールの合成 THF(10mL) 、60% 水素化ナトリウム(300mg) 、工程1で
合成した3-ホルミル-2- フェニルインドール〔42〕
(1.0g)と二炭酸ジ-tert-ブチル(986mg)のTHF(5mL)溶液
を用いて、実施例1と同様に合成し、さらにヘキサンか
ら再結晶して1-tert- ブチルオキシカルボニル-3- ホル
ミル-2- フェニルインドール〔43〕(430mg,収率29
%)を得た。以下にその物性を示す。 mp 176- 178 ℃ IR (KBr) : 3400, 2800, 1730, 1660 cm-1 1 H-NMR (DMSO-d6 ) δ:1.22 (9H, s), 7.30-7.68 (7
H, m), 8.08-8.20 (1H,m), 8.20-8.31 (1H, m), 9.61
(1H, s) .
【0114】実施例6および、後述の実施例7および実
施例8に示す化合物の合成工程を合わせて以下に示す。
【0115】
【化23】
【0116】実施例6 1-tert- ブチルオキシカルボニ
ル-2-(4-ニトロフェニル)インドール 工程1 2-(4-ニトロフェニル) インドールの合成 フェニルヒドラジン〔37〕 (27.1 g) とp-ニトロアセ
トフェノン (41.5 g)を用いて、実施例2の工程1と同
様に行ない、赤茶色粉末の2-(4- ニトロフェニル) イン
ドール〔44〕 (18.3 g,収率31% ) を得た。以下にそ
の物性を示す。 mp 248-251℃ IR (KBr):1590,1495,1325 cm-1 1 H-NMR (DMSO-d6 ) δ: 7.05 (1H, dt, J = 7.8, 0.
6 Hz), 7.20 (1H, dt,J = 8.5 Hz),7.46 (1H, d, J =
8.2 Hz), 7.61 (1H, d, J = 7.9 Hz), 8.12 (2H, d, J
= 9.0 Hz), 8.32 (2H, d, J = 8.9 Hz), 11.85 (1H, br
s).
【0117】工程2 1-tert-ブチルオキシカルボニル
-2-(4-ニトロフェニル) インドールの合成 上記工程1で得られた2-(4- ニトロフェニル) インドー
ル〔44〕 (12.9 g)と二炭酸ジ-tert-ブチル (11.8 g)
を用いて、実施例1と同様に行ない、黄色粉末の1-ter
t- ブチルオキシカルボニル -2-(4- ニトロフェニル)
インドール (3.83 g, 収率21%)〔45〕を得た。以下に
その物性を示す。 mp 134-136℃ IR (KBr): 1730, 1505, 1340, 1310cm-1 1 H-NMR (CDCl3 ) δ: 1.39 (9H, s), 6.69 (1H, s),
7.22-7.45 (2H, m), 7.60 (2H,d,J= 8.9 Hz), 8.21 (1
H, d, J = 8.0 Hz), 8.28 (2H, d, J = 8.8 Hz).
【0118】実施例7 2-(4- アミノフェニル)-1-tert
- ブチルオキシカルボニルインドール塩酸塩 実施例6の工程2で合成した1-tert- ブチルオキシカル
ボニル-2-(4-ニトロフェニル)インドール〔45〕(1.
00g)のメタノール(100mL)溶液に、氷冷下、パラジウム
炭素(10%) (157mg)を加えた後、水素雰囲気下、室温で
20時間撹拌した。反応混合物はセライト濾過を行い、濾
液を無水硫酸マグネシウムで乾燥後、減圧下で溶媒を留
去し粗生成物を得た。この粗生成物をシリカゲルカラム
クロマトグラフィー(ヘキサン:酢酸エチル=5 :1 )
を行った。得られたものをエタノールに溶解させ塩酸−
エタノール溶液を氷冷下で滴下し15分撹拌した。その
後、溶媒留去し白色固体を得た後にエーテル−エタノー
ルから再結晶し、白色結晶の2-(4- アミノフェニル)-1-
tert- ブチルオキシカルボニルインドール〔46〕の塩
酸塩(415 mg、収率41%)を得た。以下にその物性を示
す。1 H-NMR (DMSO-d6 ) δ:1.30 (9H, s), 6.70 (1H,
s), 7.10-7.40 (4H, m),7.47 (2H, d, J=8.5Hz), 7.53
-7.65 (1H, m), 8.06 (1H, d, J=8.1Hz)
【0119】実施例8 1- tert- ブチルオキシカルボ
ニル-2-(4-グアニジノフェニル) インドール塩酸塩 実施例7で得られた2-(4- アミノフェニル)-1-tert- ブ
チルオキシカルボニルインドール〔46〕の塩酸塩 (0.
200 g) のメタノール (4 mL) 溶液に、シアナミド (0.
096 g) を加え、8時間加熱還流した。反応終了後、溶
媒を留去し、残留物をシリカゲルカラムクロマトグラフ
ィー (クロロホルム:メタノール=10:1) にて精製し
て、淡黄色アメ状の1- tert-ブチルオキシカルボニル-2
-(4-グアニジノフェニル) インドール〔47〕の塩酸塩
(0.177 g, 収率79%)を得た。以下にその物性を示す。 IR (KBr) : 3300, 1740, 1620, 1445, 1320, 1155 cm-1 1 H-NMR (MeOH-d4 ) δ: 1.44 (9H, s), 6.65 (1H, s),
7.29-7.40 (4H, m), 7.50-7.64 (3H, m), 8.12 (1H,
d, J = 8.3 Hz).
【0120】実施例9および、後述の実施例10および
実施例11に示す化合物の合成工程を合わせて以下に示
す。
【0121】
【化24】
【0122】実施例9 1-tert- ブチルオキシカルボニ
ル-2-(4-クロロフェニル) インドール 工程1 2-(4-クロロフェニル) インドールの合成 フェニルヒドラジン〔37〕(3.79mL)、p-クロロアセト
フェノン〔48、R9=Cl〕(5.0mL)とベンゼン (40m
L) 、酢酸(100mL )と塩化亜鉛(9.78g )を用いて、
実施例2の工程1と同様に合成し、白色結晶の2-(4- ク
ロロフェニル)インドール〔49、R9 =Cl〕(1.64g
、収率25%)を得た。以下にその物性を示す。 mp 205-207℃ IR (KBr) : 3400,1630cm-1 1 H-NMR (DMSO-d6 ) δ:6.84-7.18 (3H, m), 7.40-7.4
4 (1H, m), 7.44-7.60(3H, m), 7.88 (2H, d, J=6.7H
z), 11.57 (1H, m, NH) .
【0123】工程2 1-tert- ブチルオキシカルボニル
-2-(4-クロロフェニル) インドールの合成 上記工程1で合成した2-(4- クロロフェニル) インドー
ル〔49、R9 =Cl〕(573mg) のTHF(15mL) 溶液に60
% 水素化ナトリウム(110mg) を加えた。室温で30分撹拌
後、二炭酸ジ-tert-ブチル(605mg, 2.77mmol)のTHF (2
mL) 溶液を滴下し、室温で30分撹拌後、4-ジメチルアミ
ノピリジン(31mg)を加えた。その後、室温で2.5 時間攪
拌後、反応液を水(50mL) に入れ、エーテル(100mL)で
抽出し、有機層を硫酸マグネシウムで乾燥後、溶媒を留
去し粗生成物を得た。これをシリカゲルカラムクロマト
グラフィー(ヘキサン:酢酸エチル=50:1)を行った
後に、ヘキサンから再結晶させ、淡黄色結晶1-tert- ブ
チルオキシカルボニル-2-(4-クロロフェニル) インドー
ル〔50、R9 =Cl〕(706mg 、収率85%)を得た。以
下にその物性を示す。 mp 86-87℃ IR (KBr) : 3400, 2990, 1720 cm-1 1 H-NMR (DMSO-d6 ) δ:1.30 (9H, s), 6.76 (1H, s),
7.17-7.41 (2H, m), 7.41-7.59 (4 H,m), 7.59-7.70
(1H, m), 8.02-8.19 (1H, m).
【0124】実施例10 1-tert-ブチルオキシカルボ
ニル-2-(4-メトキシフェニル) インドール 工程1 2-(4- メトキシフェニル) インドールの合成 フェニルヒドラジン〔37〕(2.0mL) とp-メトキシアセ
トフェノン〔48、R9 =OCH3 〕(3.0g) との混合
物にエタノール(30mL)と濃硫酸(1mL) を順次加え、加
熱還流で4時間、室温下で40時間、さらに加熱還流で24
時間攪拌した。その後、氷冷下にし、反応液から析出し
てきた結晶をろ取した。得られた結晶に酢酸(80mL) 、
塩化亜鉛(8.0g) を順次入れ、加熱還流で6時間攪拌
後、反応液を氷水に加え、析出してきた結晶をろ取し、
粗生成物を得た。これをシリカゲルカラムクロマトグラ
フィー(ヘキサン:酢酸エチル=5:1)を行うことに
より精製し、黄褐色固体の2-(4- メトキシフェニル) イ
ンドール〔49、R9 =OCH3 〕(250mg、収率5.6%)
を得た。以下にその物性を示す。 IR (KBr) : 3400, 1610, 1540, 1500 cm-1 1 H-NMR (DMSO-d6 ) δ:3.81 (3H, s), 6.70-6.80 (1
H, m), 6.90-7.10 (4H,m), 7.30-7.40 (1H, m), 7.41-
7.52 (1H, m), 7.79 (2H, d, J=8.8Hz), 11.32-11.42
(1H, m) .
【0125】工程2 1-tert-ブチルオキシカルボニル
-2-(4-メトキシフェニル) インドールの合成 上記工程1で合成した2-(4- メトキシフェニル) インド
ール〔49、R9 =OCH3 〕(200mg) 、THF(7mL)、60
% 水素化ナトリウム(120mg )、二炭酸ジ-tert-ブチル
(648mg )の THF(4mL) 溶液と4 - ジメチルアミノピリ
ジン(55mg)を用いて、実施例9と同様に合成し、白色結
晶の1-tert- ブチルオキシカルボニル-2-(4-メトキシフ
ェニル) インドール〔50、R9 =OCH3 〕(166mg、
収率57%)を得た。以下にその物性を示す。 IR (KBr) : 3400, 2990, 1740, 1725, 1650, 1560, 150
0 cm-1 1 H-NMR (DMSO-d6 ) δ:1.30 (9H, s), 3.80 (3H, s),
6.64 (1H, s), 7.01 (2H, d, J=8.7Hz), 7.17-7.42 (4
H, m), 7.51-7.64 (1H, m), 8.01-8.12 (1H, m).
【0126】実施例11 1-tert- ブチルオキシカルボ
ニル-2-(4-メチルフェニル) インドール 工程1 2-(4- メチルフェニル) インドールの合成 フェニルヒドラジン〔37〕 (24.2 g) と4'- メチルア
セトフェノン〔48、R9 =CH3 〕 (30.0 g) から、
実施例2の工程1と同様に行ない、黄緑色粉末の2-(4-
メチルフェニル) インドール〔49、R9 =CH3
(1.12 g,収率2.4%) を得た。以下にその物性を示す。 mp 204-209℃ IR(KBr): 3400, 1500, 1450, 1350, 1300, 820, 790, 7
50, 730, 510cm-1 1 H-NMR (DMSO-d6 ) δ: 2.34 (3H, s), 6.83 (1H,
s), 7.12-7.91 (2H, m),7.271 (2H, d, J = 8.0 Hz),
7.38 (1H, d, J = 8.1 Hz), 7.51 (1H, d, J = 7.5 H
z), 7.75 (2H, d, J = 8.2 Hz), 11.45 (1H, brs).
【0127】工程2 1- tert-ブチルオキシカルボニル
-2-(4- メチルフェニル) インドールの合成 上記工程1で得られた2-(4- メチルフェニル) インドー
ル〔49、R9 =CH3 〕 (0.500 g) と二炭酸ジ-ter
t-ブチル (0.526 g)を用いて、実施例1と同様に行な
い、黄色粉末の1- tert-ブチルオキシカルボニル -2-(4
- メチルフェニル) インドール〔50、R9 =CH3
(0.495 g,収率67% ) を得た。以下にその物性を示す。 mp 69.0-70.0℃ IR(KBr): 1725, 1450, 1365, 1320, 1220, 1155, 1135
cm-1 1 H-NMR (CDCl3 ) δ: 1.34 (9H, s), 2.40 (3H, s),
6.52 (1H, s), 7.15-7.39 (6H, m), 7.54 (1H, d, J =
8.5 Hz), 8.18 (1H, d, J = 8.3 Hz).
【0128】実施例12 2-{4-[N-(4-アミノ-2- メチ
ル-6- キノリル) ウレイド] フェニル}-1-tert-ブチル
オキシカルボニルインドール 実施例12の化合物の合成工程を以下に示す。
【0129】
【化25】
【0130】実施例7で得られた2-(4- アミノフェニ
ル)-1-tert- ブチルオキシカルボニルインドール〔4
6〕の塩酸塩(200mg )をクロロホルム(2mL) 中に懸濁
させ、0.5 規定水酸化ナトリウム(4mL) を加え、数分間
攪拌した。有機層を留去して、遊離塩基の〔46〕を得
た。トリホスゲン(64mg)の塩化メチレン(1mL) 溶液に、
氷冷下で遊離塩基〔46〕の塩化メチレン(5mL) 溶液を
滴下後、トリエチルアミン(0.18mL) を加え、氷冷下で
15分、室温下で15分撹拌した。この溶液を4,6-ジアミノ
-2- メチルキノリン(113mg) の酢酸(1mL)溶液に氷冷下
で滴下し、氷冷下で1 時間撹拌した。その後、この溶液
をそのままシリカゲルカラムクロマトグラフィー(クロ
ロホルム:メタノール=5 :1 )によって精製し、淡黄
色固体(204mg )を得た。これをクロロホルム(2mL)と
0.5N水酸化ナトリウム水溶液(2mL)との混合溶媒中に加
え、1時間撹拌した後、クロロホルム層を留去した。残
渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(クロロホル
ム:メタノール=10:1 )により精製し、メタノールか
ら再結晶させて黄色結晶を得た。この黄色結晶を水(2m
L)とヘキサン(2mL )との混合溶媒に入れ、5時間撹拌
した後に濾取し、黄色結晶の2-{4-[N-(4-アミノ-2- メ
チル-6- キノリル) ウレイド] フェニル}-1-tert-ブチ
ルオキシカルボニルインドール〔51〕(90mg, 収率27
%)を得た。以下にその物性を示す。 IR (KBr) : 3350, 1720, 1560 cm-1 1 H-NMR (DMSO-d6 ) δ:1.32 (9H, s), 2.44 (3H,
s), 6.47 (1H, s), 6.68(1H, s), 7.00 (2H, brs), 7.1
6-7.84 (9H, m), 7.97-8.22 (2H, m), 9.04 (1H, brs,
brs), 9.22 (1H, brs) .
【0131】実施例13および、後述の実施例14〜実
施例16に示す化合物の合成工程を合わせて以下に示
す。
【0132】
【化26】
【0133】実施例13 1-(3,3- ジメチルブチリル)-
2-フェニルインドール ジメチルホルムアミド(10mL)に60% 水素化ナトリウム(4
00mg )と2-フェニルインドール〔52、R10=H〕(1.5
1g) を順次加え、室温で30分撹拌後、室温下でtert- ブ
チルアセチルクロライド(1.4mL) を滴下し、室温で30分
攪拌した。その後、反応液を飽和重曹水(120mL) に加
え、エーテル(200mL )で抽出後、水洗(100mL)し、有
機層を硫酸マグネシウムで乾燥し、減圧下で溶媒留去
後、粗生成物を得た。これを、シリカゲルカラムクロマ
トグラフィー(ヘキサン:酢酸エチル=50:1 )により
精製し、1-(3,3- ジメチルブチリル)-2-フェニルインド
ール〔53、R10=H〕(2.07g, 収率85%)を得た。
以下にその物性を示す。 mp 122-123℃ IR (KBr) : 3400, 2950, 1720, 1600, 1555cm -1 1 H-NMR (DMSO-d6 ) δ: 0.69 (9H, s), 2.24 (2H,
s), 6.84 (1H, s), 7.19-7.40 (2H, m), 7.40-7.58 (5
H, m), 7.58-7.69 (1H, m), 8.06 (1H, d, J=8.0Hz) .
【0134】実施例14 1-(3,3- ジメチルブチリル)-
5-メチル-2- フェニルインドール 実施例2の工程1で得られた5-メチル-2- フェニルイン
ドール〔52、R10=CH3 〕 (2 g) と3,3-ジメチル
ブチリルクロリド (1.429 g)を用いて、実施例2の工程
2と同様に行ない、白色粉末の1-(3,3- ジメチルブチリ
ル)-5-メチル-2- フェニルインドール〔53、R10=C
3 〕 (1.441 g, 収率49 %) を得た。以下にその物性
を示す。1 H-NMR (DMSO-d6 ) δ: 0.67 (9H, s), 2.22 (2H,
s), 2.40 (3H, s), 6.76(1H, s), 7.16 (1H, dd, J=8.
4, 1.4 Hz), 7.41 (1H, s), 7.28-7.65 (5H, m),7.95
(1H, d, J=8.5 Hz).
【0135】実施例15 3-ブロモ-1-(3,3-ジメチルブ
チリル)-5-メチル-2- フェニルインドール 実施例14で得られた1-(3,3- ジメチルブチリル)-5-メ
チル-2- フェニルインドール〔53、R10=CH3
(1.100 g) とN-ブロモスクシンイミド (0.705 g)を用い
て、実施例3と同様に行ない、白色粉末の3-ブロモ- 1-
(3,3- ジメチルブチリル)-5-メチル-2- フェニルインド
ール (0.796 g, 収率57 %) 〔54、R10=CH3 〕を
得た。以下にその物性を示す。 mp 86.0-87.0℃1 H-NMR (DMSO-d6 ) δ: 0.72 (9H, s), 2.09 (2H,
s), 2.46 (3H, s), 7.35(1H, s), 7.47-7.70 (5H, m),
8.04 (1H, d, J=8.5 Hz).
【0136】実施例16 3-ブロモ-5- ブロモメチル-1
-(3,3-ジメチルブチリル)-2-フェニルインドール 実施例15で得られた3-ブロモ- 1-(3,3- ジメチルブチ
リル)-5-メチル-2- フェニルインドール〔54、R10
CH3 〕(0.50g) 、四塩化炭素(10mL) 、N−ブロモス
クシンイミド( 0.278g )、アゾビス−イソ−ブチロニ
トリル(0.011g)を用いて、実施例4と同様にして白色
結晶の3-ブロモ-5- ブロモメチル-1-(3,3-ジメチルブチ
リル)-2-フェニルインドール〔55〕(0.504g,収率84%)
を得た。以下にその物性を示す。1 H-NMR (DMSO-d6 ) δ: 0.73 (9H, s), 2.11(2H,
s), 4.92 (2H, s), 7.48-7.85(7H, m), 8.12 (1H, d, J
=8.6 Hz).
【0137】実施例17および後述の実施例18の化合
物の合成工程を合わせて以下に示す。
【0138】
【化27】
【0139】実施例17 3-アセチル-(3,3-ジメチルブ
チリル)-2-フェニルインドール 工程1 3-アセチル-2- フェニルインドールの合成 2ーフェニルインドール〔35〕(1.8g)にベンゼン(10
0mL)を加えた後に80℃に加熱し溶解後、40℃に戻した。
この溶液にメチルマグネシウムブロマイドのTHF 溶液
(9.2mL,濃度1.02mol/L ) を滴下し、加熱還流で2時間
撹拌した。その後室温に戻し、アセチルクロライド(0.7
mL) を滴下し加熱還流で14時間撹拌した。室温に戻した
後に、塩酸で反応溶液を中性にしエーテル(200mL )抽
出を行い、有機層を水洗(200mL)した。有機層を硫酸マ
グネシウムで乾燥後、減圧下で溶媒を留去し、粗生成物
を得た。これを、シリカゲルカラムクロマトグラフィー
(ヘキサン:酢酸エチル=10:1 )により精製し、黄色
固体の3-アセチル-2- フェニルインドール〔56、R11
=COCH3 〕( 158mg,収率7.2 %)を得た。以下にそ
の物性を示す。 IR (KBr) : 3400, 3150, 1610, 1575cm-1 1 H-NMR (DMSO-d6 ) δ:2.07 (3H, s), 7.11-7.30
(2H, m), 7.36-7.43 (1H, m), 7.51-7.70 (5H, m), 8.
11-8.25 (1H, m), 12.07 (1H, brs)
【0140】工程2 3-アセチル-(3,3-ジメチルブチリ
ル)-2-フェニルインドールの合成 上記工程1で合成した3-アセチル-2- フェニルインドー
ル〔56、R11=COCH3 〕(140mg) 、ジメチルホル
ムアミド(1mL) 、 60%水素化ナトリウム( 49mg)とtert
- ブチルアセチルクロライド(0.15mL) を用いて、実施
例13と同様に合成し、3-アセチル-(3,3-ジメチルブチ
リル)-2-フェニルインドール〔57、R11=COC
3 〕(107mg, 収率53%)を得た。さらに、これをヘ
キサンから結晶化し、白色結晶(70mg)を得た。以下に
その物性を示す。 mp 109-111℃ IR (KBr) : 3400, 3050, 2950, 1720, 1650, 1600, 154
0 cm-1 1 H-NMR (DMSO-d6 ) δ:0.76 (9H, s), 1.92 (3H, s),
2.07 (2H, s), 7.32-7.49 (2H, m), 7.51-7.62 (5H,
m), 7.90-8.03 (1H, m), 8.15-8.29 (1H, m).
【0141】実施例18 工程1 3-メチル-2- フェニルインドールの合成 ベンゼン(60mL)、2−フェニルインドール〔35〕(3.0
g)、メチルマグネシウムブロマイドTHF 溶液 (18mL, 濃
度0.9mol/L )とヨウ化メチル(7.0mL) を用いて、実施例
17の工程1と同様に合成し、黄色固体の3-メチル-2-
フェニルインドール〔56、R11=CH3 〕(1.67g,
収率52%)を得た。得られた黄色固体のうち1.09g をヘ
キサン- 酢酸エチルから再結晶して灰色結晶3-メチル-2
- フェニルインドール〔56、R11=CH3 〕(590mg
)を得た。以下にその物性を示す。 mp 77-80℃ IR (KBr) : 3400, 1635, 1600, 1530 cm-1 1 H-NMR (DMSO-d6 ) δ:2.42 (3H, s), 6.90-7.18 (2
H, m), 7.20-7.82 (7H,m), 11.14 (1H, brs)
【0142】工程2 1-(3,3- ジメチルブチリル)-3-メ
チル-2- フェニルインドールの合成 上記工程1で合成した3-メチル-2- フェニルインドール
〔56、R11=CH3〕(581mg )、ジメチルホルムアミ
ド( 3mL)、 60%水素化ナトリウム( 100mg) とtert- ブ
チルアセチルクロライド(0.35mL)を用いて、実施例1
3と同様に合成し黄褐色液体1-(3,3- ジメチルブチリ
ル)-3-メチル-2- フェニルインドール〔57、R11=C
3 〕(340mg, 収率40%)を得た。さらにヘキサン中
で冷却させることにより結晶化させて、淡黄色結晶を得
た。以下にその物性を示す。 mp 85-87℃ IR (KBr) : 2920, 1695 cm-1 1 H-NMR (DMSO-d6 ) δ:0.71 (9H, s ), 2.08 (2H,
s), 2.17 (3H, s), 7.25-7.41 (2H, m), 7.41-7.68 (6
H, m), 8.08-8.18 (1H, m).
【0143】実施例19および、後述の実施例20〜実
施例22の化合物の合成工程をまとめて以下に示す。
【0144】
【化28】
【0145】実施例19 1-(3,3- ジメチルブチル)-2-
フェニルインドール 工程1 p-トルエンスルホン酸3,3-ジメチルブチルの合
成 3,3-ジメチルブタノール (2 g)のTHF (50 mL) 溶液に、
-78℃でn-ブチルリチウム (1.72 N, in hexane, 12.5m
L)を加え、 -78℃にて20分間撹拌した。p-トルエンスル
ホン酸クロリド (3.73g) のTHF (30 mL) 溶液を加え、
-78℃にて20分間撹拌した後、徐々に0℃に戻した。0
℃にて1 時間撹拌したのち、反応液に食塩水 (100mL)
を加え、ヘキサンにて抽出した。有機層の溶媒を減圧下
留去して、無色透明油状のp-トルエンスルホン酸3,3-ジ
メチルブチル〔58、式中Tsはp-トルエンスルホニル
基を示す〕 (4.96g,収率99%)を得た。以下にその物性を
示す。 IR (neat) : 2950, 1600, 1470, 1360, 1170cm-1 1 H-NMR (DMSO-d6 ) δ:0.82 (9H, s), 1.50 (2H, t,
J = 7.20 Hz), 2.43 (3H, s), 4.07 (2H, t, J = 7.0
Hz), 7.49 (2H, d, J=8.3 Hz), 7.79 (2H, d, J= 8.3 H
z).
【0146】工程2 1-(3,3- ジメチルブチル)-2-フェ
ニルインドールの合成 2-フェニルインドール (2.2 g) と上記工程1で合成し
たp-トルエンスルホン酸3,3-ジメチルブチル〔58〕
(2.92g) を用いて、実施例1と同様の方法により、1-
(3,3- ジメチルブチル)-2-フェニルインドール〔59〕
(1.44g,収率46%)を得た。以下にその物性を示す。 mp 86.5-89.5℃1 H-NMR (CDCl3 ) δ: 0.83 (9H, s), 1.39-1.55 (2
H, m), 4.10-4.27 (2H,m), 6.52 (1H,s), 7.06 (1H, t,
J = 6.9 Hz), 7.19 (1H, t, J = 7.0 Hz), 7.41-7.68
(7H, m).
【0147】実施例20 3-ブロモ-1-(3,3-ジメチルブ
チル)-2-フェニルインドール 実施例19の工程2で合成した1-(3,3- ジメチルブチ
ル)-2-フェニルインドール〔59〕 (0.700 g)の四塩化
炭素 (10 mL) 溶液に、N-ブロモスクシンイミド(NBS,
0.494 g) を加え、室温にて2 時間撹拌した。反応終了
後、浮遊している粉末を濾去し濾液の溶媒を留去した。
残留物をシリカゲルカラムクロマトグラフィー (ヘキサ
ン) にて精製し、さらにヘキサンから再結晶して白色粉
末の3-ブロモ-1-(3,3-ジメチルブチル)-2-フェニルイン
ドール〔60、R12=Br〕 (0.26g,収率29%)を得た。
以下にその物性を示す。 mp 89.0-90.5℃1 H-NMR (CDCl3 ) δ: 0.83 (9H, s), 1.42-1.59 (2
H, m), 4.01-4.11 (2H,m), 7.15-7.40 (3H, m), 7.42-
7.55 (5H, m), 7.57-7.65 (1H, m).
【0148】実施例21 1-(3,3- ジメチルブチル)-3-
ホルミル-2- フェニルインドール N,N-ジメチルホルムアミド (DMF, 5 mL)に氷冷下オキシ
塩化リン (0.774 g)を加え、さらに実施例19の工程2
で合成した1-(3,3- ジメチルブチル)-2-フェニルインド
ール〔59〕 (0.700 g)のDMF(5 mL) 溶液を加えた。こ
の溶液を氷冷下5分間撹拌した後、反応液に10%炭酸カ
リウム水溶液 (40 mL)を加え、クロロホルムで抽出し
た。分取した有機層の溶媒を留去し、残留物をシリカゲ
ルカラムクロマトグラフィー (ヘキサン:酢酸エチル=
10:1)にて精製し、さらにヘキサンから再結晶して白色
粉末の1-(3,3- ジメチルブチル)-3-ホルミル-2- フェニ
ルインドール〔60、R12=CHO〕 (0.541 g,収率70
%)を得た。以下にその物性を示す。 mp 115.0-118.5℃1 H-NMR (CDCl3 ) δ: 0.86 (9H, s), 1.55-1.69 (2
H, m), 3.99-4.11 (2H,m), 7.28-7.60 (8H, m), 8.40-
8.50 (1H, m), 9.67 (1H, s).
【0149】実施例22 3-アセチル-1-(3,3-ジメチル
ブチル)-2-フェニルインドール N,N-ジメチルアセトアミド (2 mL) 、オキシ塩化リン
(0.061 g)と実施例19の工程2で合成した1-(3,3- ジ
メチルブチル)-2-フェニルインドール〔59〕 (0.100
g)を用いて、実施例5の工程1と同様に合成し、白色粉
末の3-アセチル-1-(3,3-ジメチルブチル)-2-フェニルイ
ンドール〔60、R12=COCH3 〕 (0.028 g, 24%)
を得た。以下にその物性を示す。 mp 121.0-122.5℃1 H-NMR (CDCl3 ) δ: 0.81 (9H, s), 1.49-1.62 (2
H, m), 1.95 (3H, s), 3.80-3.93 (2H, m), 7.27-7.60
(8H, m), 8.43-8.58 (1H, s).
【0150】実施例23 1-イソバレリル-2- フェニル
インドール 実施例23の化合物の合成工程を以下に示す。
【0151】
【化29】
【0152】ジメチルホルムアミド(10mL)に、60% 水
素化ナトリウム(240mg) と2-フェニルインドール〔3
5〕(1.30g) を順次入れ、室温下で30分攪拌後、室温下
でイソバレリルクロライド(0.35mL)を加え、1.5 時間攪
拌した。その後、反応液を飽和重曹水(50mL)に加え、エ
ーテル(100mL)で抽出後、水洗(50mL) した。有機層を
硫酸マグネシウムで乾燥後、溶媒留去し粗生成物を得
た。これをシリカゲルカラムクロマトグラフィー(ヘキ
サン:酢酸エチル=200 :1)にて精製した後に、再結
晶(ヘキサン)させることにより淡緑色結晶として1-イ
ソバレリル-2- フェニルインドール〔61〕(462mg,
収率58%)を得た。以下にその物性を示す。 mp 37-38℃ IR (KBr) : 3400, 3060, 2960, 1690 cm-1 1 H-NMR (DMSO-d6 ) δ:0.64 (6H,d, J=6.6Hz), 1.
79-2.04 (1H, m), 2.23(2H, d, J=6.9Hz), 6.81(1H, s)
, 7.20-7.39 (2H, m), 7.39-7.59 (5H, m), 7.59-7.70
(1H, m), 8.04-8.20 (1H, m).
【0153】実施例24および後述の実施例25の化合
物の合成工程を合わせて以下に示す。
【0154】
【化30】
【0155】実施例24 2-フェニル-1- ピバロイルイ
ンドール 60%水素化ナトリウム( 400mg)とTHF(15mL)との懸濁
溶液に2-フェニルインドール[〔62、R13=H〕、
〔35〕に同じ](1.53g )を加え、室温で30分撹拌
後、ピバロイルクロライド(1.25mL)をゆっくりと滴下
した。室温で45分撹拌後、反応混合物を飽和重曹水(10
0mL )に注ぎ、エーテル(150mL )抽出を行い、有機層
は水洗(100mL )、乾燥(硫酸マグネシウム)後、溶媒
を留去した。残渣はシリカゲルカラムクロマトグラフィ
ー(ヘキサン:酢酸エチル=50:1)により精製し、黄
色液体の2-フェニル-1- ピバロイルインドール〔63、
13=H〕(2.08g 、収率97%)を得た。以下にその物
性を示す。 IR (KBr) : 3040, 2950, 2850, 1710, 1600, 1580, 153
0 cm-1 1 H-NMR (DMSO-d6 ) δ:0.90 (9H, s), 6.86 (1H,
s), 7.10-7.58 (8H, m),7.60-7.70 (1H, m).
【0156】実施例25 3-メチル-2- フェニル-1- ピ
バロイルインドール 60%水素化ナトリウム( 58mg )、THF (5mL )、3-メ
チル-2- フェニルインドール〔62、R13=CH3
(300mg )とピバロイルクロライド(0.18mL)を用い
て、実施例17工程2と同様に合成し、3-メチル- 2-フ
ェニル-1- ピバロイルインドール〔63、R13=C
3 〕(72mg、収率17%)を得た。これをヘキサンから
再結晶させ、淡黄色結晶3-メチル- 2-フェニル-1- ピバ
ロイルインドール〔63、R13=CH3 〕(10mg)を得
た。以下にその物性を示す。 mp 75-77℃ IR (KBr) : 1700, 1600 cm-1 1 H-NMR (DMSO-d6 ) δ:0.86 (9H, s), 2.30 (3H,
s), 7.14-7.35 (3H, m),7.38-7.70 (6H, m).
【0157】実施例26 1- tert-ブチルオキシカルボ
ニル -7-メチル-2- フェニルインドール 実施例26の化合物の合成工程を以下に示す。
【0158】
【化31】
【0159】7-メチル-2- フェニルインドール〔64〕
(0.200g, 0.965mmol) のTHF(5mL)溶液に、二炭酸ジ-ter
t-ブチル( 0.211g,0.965mmol) のTHF(5mL)溶液とN,N-ジ
メチルアミノピリジン(0.059g, 0.482mmol) とを加え、
室温にて15時間攪拌した。さらに二炭酸ジ-tert-ブチル
(0.211g,0.965mmol)とN,N-ジメチルアミノピリジン(0.0
59g, 0.482mmol) を追加し、室温にて5 時間攪拌した。
反応終了後、反応液の溶媒を留去し、残留物をシリカゲ
ルカラムクロマトグラフィー( ヘキサン:酢酸エチル=
20:1)にて精製することにより白色粉末の1-tert- ブチ
ルオキシカルボニル-7- メチル-2- フェニルインドール
〔65〕(0.094g, 収率32%) を得た。 mp 88.5-89.5℃ IR (KBr) : 2950, 1730, 1225, 1145, 1120cm -1 1 H-NMR (CDCl3 ) δ: 1.24( 9H, s ), 2.54(3H,s), 6.
51(1H, s ), 7.09(1H,d), 7.15( 1H, t, J=7.3Hz ), 7.
55-7.30( 5H, m ).
【0160】実施例27 1,3-ビス-(3,3-ジメチルブチ
リル)-2-フェニルインドール 実施例27の化合物の合成工程を以下に示す。
【0161】
【化32】
【0162】2-フェニルインドール〔35〕 (3.00g)の
ベンゼン(120mL) 溶液に、メチルマグネシウムブロマイ
ドのTHF 溶液(34mL,濃度0.9mol/L) を滴下し、2時間還
流させた。次いで、反応液を室温にもどし、3,3-ジメチ
ルブチリルクロライド(4.3mL) を滴下し、16時間還流さ
せた。反応混合物は室温に冷却し、塩酸で中和し、酢酸
エチル(400mL) で抽出後、飽和食塩水(120mL×2)で洗浄
した。得られた有機層は乾燥後、溶媒を留去した。残渣
をシリカゲルカラムクロマトグラフィー( ヘキサン:酢
酸エチル=5:1)によって精製し、黄色固体の1,3-ビス-
(3,3-ジメチルブチリル)-2-フェニルインドール〔6
6〕( 153mg, 収率7.2 %)を得た。以下にその物性を示
す。 IR(KBr) : 3400, 3010, 2920, 1720, 1645, 1600, 157
0, 1540 cm-1 1 H-NMR (DMSO-d6 ) δ: 0.60-0.87(18H, m ), 2.09( 4
H, s ), 7.30-7.49( 2H, m ), 7.53-7.70( 5H, m), 7.9
2-8.10( 2H, m).
【0163】実施例28 1-tert- ブチルオキシカルボ
ニル-2- フェニルベンズイミダゾール 実施例28の化合物の合成工程を以下に示す。
【0164】
【化33】
【0165】2-フェニルベンズイミダゾール〔67〕
(1 g)、60%水素化ナトリウム (0.21 g) 、二炭酸ジ-
tert-ブチル (1.12 g) を用いて、実施例1と同様に行
ない、茶色粘性油状の1-tert- ブチルオキシカルボニル
-2- フェニルベンズイミダゾール〔68〕 (1.35 g, 89
%)を得た。以下にその物性を示す。 IR (KBr) : 1737, 775, 765, 748, 695 cm-1 1 H-NMR (CDCl3 ) δ:1.40 (9H, s), 7.32-7.42 (2
H, m), 7.42-7.53 (3H,m), 7.57-7.69(2H, m), 7.74-7.
84 (1H, m), 7.99-8.11 (1H, m).
【0166】実施例29 1-tert- ブチルオキシカルボ
ニル-5- メチル-2- フェニルベンゾ[d] イミダゾール及
び 1-tert-ブチルオキシカルボニル-6- メチル-2- フェ
ニルベンゾ[d] イミダゾール 実施例29の化合物の合成工程を以下に示す。
【0167】
【化34】
【0168】工程1 2-アミノ-4- メチル-N- ベンジリ
デンアニリン及び2-アミノ-5- メチル-N- ベンジリデン
アニリンの合成 ベンズアルデヒド( 6.367 g, 60 mmol )のエタノール(
120 mL )溶液にトリレン-3,4- ジアミン〔69〕( 7.33
0 g, 60 mmol )を加え、5 時間加熱還流した。反応終了
後、溶媒を留去することにより、赤褐色油状物の2-アミ
ノ-4- メチル-N- ベンジリデンアニリン〔70〕と2-ア
ミノ-5- メチル-N- ベンジリデンアニリン〔71〕とを
異性体の混合物として得た( 13.424 g )。以下にその物
性を示す。1 H-NMR (CDCl3 ) δ: 8.46( 1H, s ), 7.78-7.95( 2H,
m ), 7.2-7.6( 3H, m), 2.24( 3H , s ).
【0169】工程2 5(6)-メチル-2- フェニルベンゾ
[d] イミダゾールの合成 上記工程1で調製した2-アミノ-4- メチル-N- ベンジリ
デンアニリン〔70〕と2-アミノ-5- メチルベンジリデ
ンアニリン〔71〕との混合物(13.424g) のクロロホル
ム( 180 mL )溶液に氷冷下四酢酸鉛( 26.603 g, 60 mmo
l ) を加え、室温にて15時間攪拌した。反応終了後、不
溶物を濾去し、濾液に10%炭酸カリウム水溶液を加えク
ロロホルムで抽出した。有機層の溶媒を留去し、残留物
をシリカゲルカラムクロマトグラフィー( ヘキサン:酢
酸エチル=3 :1 )、さらに再結晶( メタノール- エー
テル- ヘキサン )にて精製して、淡黄色粉末の5(6)- メ
チル-2- フェニルベンゾ[d] イミダゾール〔72〕( 6.
615 g,化合物〔69〕からの通算収率 53 % ) を得た。
以下にその物性を示す。 mp. 230 ℃( 分解 ) IR(KBr) : 1450, 1400, 1308, 700cm-1 1 H-NMR (MeOH-d4 ) δ: 2.47( 3H, s ), 7.09( 1H, d
d, J=8.2, 1.0 Hz ),7.09( 1H, brs ),7.39( 1H, td, b
rs),7.35-7.62( 4H, m ),8.00-8.19( 2H, m ).
【0170】工程3 1-tert- ブチルオキシカルボニル
-5- メチル-2- フェニルベンゾ[d] イミダゾール及び 1
-tert-ブチルオキシカルボニル-6- メチル-2- フェニル
ベンゾ[d] イミダゾールの合成 60%水素化ナトリウム( 1.267 g, 31.691 mmol )のDM
F(80 mL)懸濁液に、上記工程2で調製した5(6)- メチル
-2- フェニルベンゾ[d] イミダゾール〔72〕( 6.0g,
28.810mmol )を加え、30分間攪拌した。これに二炭酸ジ
-tert-ブチル(6.917g, 31.691 mmol ) のDMF( 20 mL )
溶液を加え、室温にて2時間攪拌した。反応終了後、反
応液を氷水中に入れ、クロロホルムで抽出した。有機層
は溶媒を留去し残留物をシリカゲルカラムクロマトグラ
フィー( ヘキサン:酢酸エチル=4 :1 ) にて精製し
て、1-tert- ブチルオキシカルボニル-5- メチル-2- フ
ェニルベンゾ[d] イミダゾール〔73〕及び 1-tert-ブ
チルオキシカルボニル-6- メチル-2- フェニルベンゾ
[d] イミダゾール〔74〕との混合物( ca.1:1 mixtur
e, 8.724 g,収率98 %) を得た。以下にこの混合物のI
RおよびNMRを示す。 IR(KBr ): 2920, 1730, 1475, 1340, 1220, 1140, 1
055, 845, 810, 775, 695 cm-1 1 H-NMR (CDCl3 ) δ:1.38, 1.40( total 9H, each s
), 2.49, 2.53( total 3H, each s ) , 7.36-7.25( 1
H, m ), 7.40-7.53( 3H, m ), 7.55-7.65( 2.5H, m),
7.66( 0.5H, d, J= 8.5 Hz ), 7.88( 0.5H, s ), 7.90
( 0.5H, d, J=8.4 Hz).
【0171】実験例1 IL−8拮抗活性の測定 ヒト好中球と〔 125I 〕IL−8を用いた結合実験によ
り、本発明の化合物のIL−8受容体に対する親和性を
以下の方法によって検討した。ヒト末梢血より単離した
好中球を、0.1%ウシ血清アルブミンを含むPBS+
溶液で4×106 cell/mLに懸濁した。この好中
球懸濁液 100μLに、〔 125I 〕IL−8(終濃度:0.
25nM)と、下記表1に示した各実施例で得られた化合
物のDMSO溶液5μL(終濃度:30μM)とを混合
し、4℃にて1時間反応させた後、0.1%ウシ血清ア
ルブミンを含むPBS+ 溶液を750μL加えた。この
溶液を遠心分離して得られた沈殿の放射活性を測定する
ことにより、好中球に結合した〔 125I 〕IL−8の量
を測定した。なお、好中球に対する〔 125I 〕IL−8
の非特異的結合量(好中球のIL−8の受容体以外に結
合した〔 125I 〕IL−8の量)は、上記操作にて本発
明の化合物のかわりに1μM IL−8 10μLを好
中球懸濁液に加えることにより求めた。好中球に対する
125I 〕IL−8の特異的結合量は、全結合量から非
特異的結合量を差し引いて求めた。表1に、本発明の各
化合物の30μM用量での好中球とIL−8の特異的結
合に対する阻害率を示した。
【0172】
【表1】
【0173】また、Peveriら〔J.Exp.Med., 167, p1547
-1559 (1988) 〕の方法に従い、各化合物のヒト好中球
エラスターゼ遊離抑制作用について検討した結果、例え
ば実施例3の化合物等は3nM IL−8による好中球
エラスターゼ遊離作用を阻害した。従って、本発明の化
合物がIL−8受容体拮抗薬であることが確認された。
【0174】 製剤例1 錠剤 1)化合物〔1〕(またはその塩) 10.0mg 2)直打用微粒No.209(富士化学社製) 46.6mg メタケイ酸アルミン酸ナトリウム 20 wt% トウモロコシ澱粉 30 wt% 乳糖 50 wt% 3)結晶セルロース 24.0mg 4)カルボキシルメチルセルロース・カルシウム 4.0mg 5)ステアリン酸マグネシウム 0.4mg
【0175】1)、3)および4)はいずれも予め10
0メッシュの篩いに通した。1)、3)、4)および
2)をそれぞれ乾燥して一定含水率にまで下げた後、上
記の重合割合で混合機を用いて混合する。全質均等にし
た混合末に5)を添加して短時間(30秒間)混合し、
混合末を打錠(杵:6.3mmφ、6.0mmR)して
1錠8.5mgの錠剤とした。
【0176】この錠剤は必要に応じて通常用いられる胃
溶性フィルムコーティング剤(たとえばポリビニルアセ
タールジエチルアミノアセテート)や食用着色剤でコー
ティングしてもよい。
【0177】 製剤例2 カプセル剤 1)化合物〔1〕(またはその塩) 50g 2)乳糖 935g 3)ステアリン酸マグネシウム 15g 上記成分をそれぞれ秤量した後均一に混合し、混合粉体
をハードゼラチンカプセルに200mgずつ充填した。
【0178】 製剤例3 注射剤 1)化合物〔1〕(またはその塩) 5mg 2)庶糖 100mg 3)生理食塩水 10mL 上記の混合液をメンブランフィルターで濾過後、再度除
菌濾過を行い、その濾過液を無菌的にバイアルに分注
し、窒素ガスを充填した後、密封して静脈内注射剤とし
た。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 A61K 31/415 ABE A61K 31/415 ABE 31/47 ABG 31/47 ABG C07D 209/10 C07D 209/10 209/12 209/12 209/14 209/14 235/18 235/18 401/12 209 401/12 209 235 235 (72)発明者 竹内 昌弘 大阪府枚方市招提大谷2丁目25番1号 株 式会社ミドリ十字中央研究所内 (72)発明者 後藤 智一 大阪府枚方市招提大谷2丁目25番1号 株 式会社ミドリ十字中央研究所内 (72)発明者 村上 和樹 大阪府枚方市招提大谷2丁目25番1号 株 式会社ミドリ十字中央研究所内 (72)発明者 上野 明美 大阪府枚方市招提大谷2丁目25番1号 株 式会社ミドリ十字中央研究所内 (72)発明者 近藤 隆雄 大阪府枚方市招提大谷2丁目25番1号 株 式会社ミドリ十字中央研究所内

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 一般式〔1〕 【化1】 [式中、Aはアルキレン基またはC=Oを、Bはアルキ
    レン基、Oまたは直接結合を、Dは置換されていてもよ
    い分岐状アルキル基を、Xは 【化2】 (式中、R5 はH、ハロゲン、置換されていてもよいア
    ルキル基、ホルミル基またはアシル基を表す)またはN
    を、R1 およびR2 は同一または異なって、それぞれ
    H、ハロゲン、置換されていてもよいアルキル基、置換
    されていてもよいアリール基、置換されていてもよいア
    ラルキル基、アルコキシル基またはCF3 を、R3
    H、ハロゲン、置換されていてもよいアルキル基、アル
    コキシル基、ニトロ基、カルボキシル基、シアノ基、ア
    ルコキシカルボニル基、−NR6 7 〔式中、R6 およ
    びR7 は同一または異なって、それぞれH、置換されて
    いてもよいアルキル基または 【化3】 (式中、R8 は置換されていてもよいアルキル基または
    置換されていてもよいアリール基を表す)を表す〕、ま
    たはグアニジル基を、R4 はH、ハロゲン、置換されて
    いてもよいアルキル基またはアルコキシル基を表す]で
    表される化合物またはその薬理学上許容される塩を有効
    成分として含有する非ペプチド型インターロイキン8拮
    抗剤。
  2. 【請求項2】 1-tert- ブチルオキシカルボニル-5- メ
    チル-2- フェニルインドール、3-ブロモ-1-tert-ブチル
    オキシカルボニル-5- メチル-2- フェニルインドール、
    1-tert-ブチルオキシカルボニル-2-(4-ニトロフェニ
    ル) インドール、1-(3,3- ジメチルブチリル)-2-フェニ
    ルインドール、3-ブロモ-1-(3,3-ジメチルブチリル)-5-
    メチル-2- フェニルインドールおよび3-アセチル-(3,3-
    ジメチルブチリル)-2-フェニルインドールからなる群か
    ら選択される化合物またはその薬理学上許容される塩。
  3. 【請求項3】 請求項2記載の化合物またはその薬理学
    上許容される塩を有効成分として含有する非ペプチド型
    インターロイキン8拮抗剤。
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Publication number Priority date Publication date Assignee Title
EP0820990A3 (fr) * 1996-07-26 1998-07-29 Adir Et Compagnie Nouveaux dérivés de benzimidazole, de benzoxazole et de benzothiazole, utilisables comme inhibiteurs de l'interleukine 1bêta

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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EP0820990A3 (fr) * 1996-07-26 1998-07-29 Adir Et Compagnie Nouveaux dérivés de benzimidazole, de benzoxazole et de benzothiazole, utilisables comme inhibiteurs de l'interleukine 1bêta

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