JPH09169440A - 給紙装置 - Google Patents

給紙装置

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JPH09169440A
JPH09169440A JP35060195A JP35060195A JPH09169440A JP H09169440 A JPH09169440 A JP H09169440A JP 35060195 A JP35060195 A JP 35060195A JP 35060195 A JP35060195 A JP 35060195A JP H09169440 A JPH09169440 A JP H09169440A
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JP
Japan
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gear
paper
paper feed
roller
feed roller
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Pending
Application number
JP35060195A
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English (en)
Inventor
Hiroyuki Kato
浩幸 加藤
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Brother Industries Ltd
Original Assignee
Brother Industries Ltd
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Publication date
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Priority to US08/769,277 priority patent/US5947465A/en
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 駆動源が逆回転から正回転に切り換わるのに
伴い第2遊星歯車が給紙歯車との連係から解除されると
き、第1遊星歯車と給紙歯車との連係が円滑になされる
給紙装置を提供する。 【解決手段】 駆動ギヤ23が逆回転方向に駆動される
とき、第2遊星ギヤ30が補助ギヤ32を介して給紙ロ
ーラギヤ31に連係して、給紙ローラ4の回転により用
紙を送り出す。続いて正回転方向に駆動されるとき、第
1遊星ギヤ29が給紙ローラギヤ31に連係し、搬送ロ
ーラと共に用紙をさらに送る。この回転方向が切り換わ
るのに伴い第2遊星ギヤ30が給紙ローラギヤ31との
連係が解除されるとき、給紙ローラ4が、駆動源からの
動力を受けなくなっても、バネ部材35によって用紙の
送り出し方向に付勢されているため、用紙の剛性によっ
て逆回転することなく、同方向に強制回転し、搬送ロー
ラに対し用紙の位置決めや斜行がなされる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、用紙を積層収容し
たホッパから給紙ローラにより前記用紙を1枚づつ送り
出す給紙装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、複数枚の用紙を積層収納したホッ
パから給紙ローラにより搬送ローラに向けて前記用紙を
1枚づつ送り出す給紙装置として、例えば特開平7ー8
1786号公報に記載されるように、搬送ローラ(プラ
テンローラ)を、前記用紙が下流方向に搬送される正回
転方向と上流方向に搬送される逆回転方向とに選択的に
駆動するステップモータ(回転式の駆動源)と、該ステ
ップモータによって駆動される太陽歯車と、前記給紙ロ
ーラに連結された給紙歯車と、前記太陽歯車に噛み合い
つつ前記太陽歯車の周囲で揺動可能で、ステップモータ
が正回転するとき前記給紙歯車と噛み合う第1遊星歯車
及び逆回転するとき前記給紙歯車と噛み合う第2の遊星
歯車とを備え、給紙に際して、ステップモータの回転方
向が逆回転方向から正回転回転に変更されるものが知ら
れている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上述し
たような給紙装置は、駆動源であるステップモータの回
転方向の切換えが用紙の給紙の途中において行われるた
め、できるだけ時間的な遅れなく速やかに行いたいとい
う要求がある。即ち、その回転方向が逆回転方向から正
回転方向に切換わるのに伴い、第2遊星歯車が給紙歯車
との連係から解除され、第1遊星歯車が給紙歯車と連係
することになるが、給紙歯車の第2遊星歯車との連係か
ら第1遊星歯車との連係への切換えの間に時間差が生じ
ることとなり、その結果、給紙歯車(従って給紙ロー
ラ)が一定の時間回転されず、給紙がうまく行われない
場合がある。
【0004】さらに詳述すれば、このような切換えが行
われるときは、給紙の途中であり、給紙ローラにより送
り出した用紙の先端を搬送ローラにつき当てて用紙を湾
曲させ、用紙の位置決めを行ったり、斜行を防止する場
合、第2遊星歯車の連係が外れたとき、用紙の剛性が強
いものでは、その剛性の反力により給紙ローラが逆回転
させられて、用紙の湾曲が戻ってしまい、位置決めや斜
行がうまくできないことがある。
【0005】本発明は、かかる点に鑑みてなされたもの
で、給紙の途中に、駆動源の回転方向が逆回転方向から
正回転方向に切換わるものにおいて、円滑に給紙するこ
とができる給紙装置を提供することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】請求項1の発明は、積載
されている複数枚の用紙から該用紙を1枚づつ送り出す
給紙ローラと、該給紙ローラの給紙方向の下流側に配設
された搬送ローラと、正逆回転可能に構成された回転式
の駆動源と、該駆動源によって駆動される太陽歯車と、
前記給紙ローラに連結された給紙歯車と、前記太陽歯車
に噛み合いつつ前記太陽歯車の周囲について揺動可能
で、駆動源が正回転方向に駆動されるとき前記給紙歯車
と連係する第1遊星歯車及び逆回転方向に駆動されると
き前記給紙歯車と連係する第2の遊星歯車とを備える給
紙装置を前提とし、前記駆動源の回転方向が逆回転方向
から正回転方向に切換えられるのに伴い前記第2遊星歯
車が給紙歯車との連係が解除されるとき、前記給紙ロー
ラを用紙の送り出し方向に付勢する付勢手段を備える構
成とする。
【0007】請求項1の発明によれば、駆動源が逆回転
方向に駆動されるとき、第2遊星歯車が給紙歯車に連係
されて、給紙ローラの回転により用紙が送り出され、続
いて正回転方向に駆動されるとき、第1遊星歯車が給紙
歯車に連係され、搬送ローラと共に用紙がさらに送られ
る。この回転方向が切り換わるのに伴い第2遊星歯車が
給紙歯車との連係が解除されるとき、給紙ローラが、駆
動源からの動力を受けなくなっても、付勢手段によって
用紙の送り出し方向に付勢されているため、用紙の剛性
によって逆回転させれられることがなく、搬送ローラに
対し、用紙の位置決めや斜行がなされる。
【0008】請求項2の発明は、請求項1の給紙装置に
おいて、前記第2の遊星歯車と給紙歯車との間には、第
1の遊星歯車と給紙歯車との間よりも奇数個多い中間歯
車が介設されている。
【0009】請求項2の発明によれば、第2の遊星歯車
と給紙歯車との間に、第1の遊星歯車と給紙歯車との間
よりも奇数個多い中間歯車が介在しており、給紙歯車が
いずれの遊星歯車と連係されても、給紙歯車によって、
給紙ローラは用紙を送り出す方向に回転される。
【0010】請求項3の発明は、請求項1又は2の給紙
装置において、前記給紙ローラが、用紙と接する給紙部
と、接しない非給紙部を有し、前記給紙歯車が、前記給
紙ローラの非給紙部が用紙側にあるとき、周方向におい
て一部の歯部が切除され前記第1遊星歯車が対向する欠
歯部を有する。
【0011】請求項3の発明によれば、上記のように、
第1遊星歯車が給紙歯車に連係されて、給紙歯車がさら
に回転し、給紙ローラの非給紙部が用紙側にくると、給
紙歯車の欠歯部に第1遊星歯車が対向し、それによっ
て、給紙歯車と第1遊星歯車との連係が解除され、給紙
ローラが停止する。付勢手段による強制回転で給紙歯車
に対し第1遊星歯車がいかなる位置から連係をはじめて
も、給紙歯車の欠歯部により、給紙ローラは所定位置で
停止する。
【0012】請求項4の発明は、請求項1〜3のいずれ
かの給紙装置において、前記付勢手段が、給紙ローラを
支承するフレームと給紙歯車とを連結するバネ部材で、
該バネ部材の中心線が、前記第2遊星歯車が給紙歯車と
の連係が解除される前に、給紙ローラの中心を越えて位
置するように構成されている。
【0013】請求項4の発明によれば、給紙歯車が第2
遊星歯車によって回転されているとき、バネ部材の中心
線が給紙ローラの中心を越え、駆動源の回転方向が逆回
転から正回転に切り換わるのに伴い、第2遊星歯車が給
紙歯車との連係が解除されるとき、バネ部材によって給
紙ローラが回転方向に付勢される。
【0014】請求項5の発明は、請求項1〜4のいずれ
かの給紙装置において、前記搬送ローラの用紙搬送方向
の下流側に用紙に印字動作を行う印字ヘッドを備える。
【0015】請求項5の発明によれば、搬送ローラの用
紙搬送方向の下流側において、斜行することなく搬送さ
れた用紙に、印字ヘッドによって所定位置から印字され
る。請求項6の発明は、請求項5の給紙装置において、
前記印字ヘッドが、インク液滴を用紙に向けて噴射する
インクジェット式ヘッドである。
【0016】請求項6の発明によれば、インク液滴を用
紙に向けて噴射して印字される。
【0017】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図面
に基づいて説明する。
【0018】インクジェットプリンタの概略構成を示す
図1において、インクジェットプリンタ1は、複数枚の
記録用紙2が積載されているホッパ3から給紙ローラ4
により前記記録用紙2を1枚づつ、給紙方向の下流側に
配設されている搬送ローラ5に向けて送り出す給紙装置
6を備える。
【0019】前記ホッパ3は、プリンタフレーム8の係
合凹部8aに着脱可能に装着された給紙カセット7とし
て形成されている。給紙カセット7は、ケーシング7a
内に上端部が回転可能に軸支された押上板7bが設けら
れ、該押上板7bとケーシング7aとの間にスプリング
7cが介装され、該スプリング7cによって押上板7b
が、その上に積層した記録用紙2を上側に押し上げるよ
うに常時付勢されている。
【0020】前記給紙ローラ4は、記録用紙2に接する
円弧面4aを有する断面ほぼ扇形状の給紙ローラ部4A
と、記録用紙2に接しない平面4b,4bを有する断面
ほぼ三角形状の非給紙部4Bとを有し、該給紙ローラ部
4Aが記録用紙2の上面に接触して記録用紙2を1枚づ
つ搬送ローラ5に向けて給紙するように構成されてい
る。尚、給紙ローラ部4Aの円弧面4aの円弧長さは、
記録用紙2をホッパ3から搬送ローラ5まで到達させる
のに十分な長さに形成されている。
【0021】また、前記給紙ローラ4と同軸上に、記録
用紙2が非給紙部4B(平面4b,4b)に接触しない
ように記録用紙2と非給紙部4Bとの間隔を保持すると
共に、記録用紙2が搬送ローラ2によって引き出される
ときそれを補助するカラー部材17が自由回転可能なる
ように設けられている。
【0022】前記給紙ローラ4は、プリンタフレーム8
の左右の側板部9,9間に回転軸4cを介して回転可能
に軸支され、前記給紙ローラ4の下側に、前記搬送ロー
ラ5が、記録用紙2がスライドする用紙案内面8bより
一部が突出するように回転可能に枢支され、さらに、そ
の下側に排出ローラ(図示せず)が回転可能に軸支さ
れ、後述の印字ヘッド15による印字終了後の記録用紙
2を排出するようになっている。
【0023】また、前記搬送ローラ5に対応して、その
上側に位置するように従動ローラ10が回転可能に設け
られ、該従動ローラ10は、複数のくの字形状のアーム
部11aを有する支持部材11の該アーム部11aの先
端部に回転可能に軸支されている。前記各アーム部11
aの基端部は、プリンタフレーム8のスプリング受部8
cとの間に介装されたスプリング12によって、搬送ロ
ーラ5側に常時付勢され、それによって従動ローラ10
が、搬送ローラ5側に押し付けられるようになってい
る。
【0024】そして、前記搬送ローラ5の用紙搬送方向
の下流側において、ガイドレール13に沿ってキャリッ
ジ14が往復移動可能に設けられ、該キャリッジ14に
は、インクジェット式の印字ヘッド15と共に、該印字
ヘッド15に供給するためのインクを収容した複数のイ
ンクカートリッジ16が着脱可能に搭載されている。
尚、前記キャリッジ14は、例えばタイミングベルトを
介してキャリッジモータ(図示せず)等の駆動手段にて
駆動されるようになっている。
【0025】また、前記側板部9,9のうちの一方の側
板部9の内側に、搬送ローラ5を、記録用紙2が用紙搬
送方向の下流側に搬送する正回転方向と上流側に搬送す
る逆回転方向とに択一的に駆動する、正逆回転可能な回
転式の駆動源としての搬送モータ(図示せず)が取付固
定されると共に、外側に、図2(a)(b)に示すよう
に、前記搬送モータの回転駆動力を、前記ローラ4,5
に伝達し又はその伝達を遮断する動力伝達手段22が配
設されている。尚、前記動力伝達手段22は、前記搬送
モータが正逆いずれの方向に回転しても、給紙ローラ4
を正回転し、記録用紙2を所定の給紙方向に給紙するよ
うになっている。
【0026】具体的には、前記搬送モータ(モータ軸)
に連結された駆動ギヤ23が、小径アイドルギヤ24が
同軸状に一体に設けられた大径アイドルギヤ25に噛み
合っている。そして、小径アイドルギヤ24が、搬送ロ
ーラ5に一体的に設けられた搬送ローラギヤ26(搬送
歯車)に噛み合っている。これによって、搬送ローラ5
が駆動ギヤ23(搬送モータ)によって常時回転駆動さ
れる。
【0027】また、前記搬送ローラギヤ26は、大径の
中間ギヤ27(太陽歯車)に噛み合い、該中間ギヤ27
には、略くの字形状のベースプレート28に回転可能に
設けられた第1及び第2遊星ギヤ29,30(第1及び
第2遊星歯車)が噛み合い、該第1及び第2遊星ギヤ2
9,30が中間ギヤ27と噛み合いつつその周囲を回転
軸27aを中心に遊星回転(公転)するようになってい
る。
【0028】そして、前記第1及び第2遊星ギヤ29,
30が、中間ギヤ27の回転によって、いずれかの回転
方向に遊星回転して、給紙ローラ4にローラ軸4cに連
結された給紙ローラギヤ31に択一的に連係され、給紙
ローラ4を給紙方向に回転するように構成されている。
即ち、搬送ローラギヤ26を用紙搬送方向と逆方向に回
転駆動する駆動ギヤ23の回転により、第1遊星ギヤ2
9が直接に給紙ローラギヤ31と噛み合って連係される
か、又は、搬送ローラギヤ26を用紙搬送方向に回転駆
動する駆動ギヤ23の回転により、第2遊星ギヤ30
が、側板部9側に回転可能に枢支されている補助ギヤ3
2と噛み合い、給紙ローラギヤ31に連係されるように
なっている。尚、前記補助ギヤ32は給紙ローラギヤ3
1に常時噛み合っている。
【0029】前記給紙ローラギヤ31には、周方向にお
いて一部の歯部が切除されてなる欠歯部31aが形成さ
れており、給紙ローラ4の非給紙部4Bが記録用紙2側
にある状態のとき(初期状態)に第1遊星ギヤ29が前
記欠歯部31aに対向するようになってており、そして
給紙ローラ4がその状態から一回転したとき、最終的に
第1遊星ギヤ29が欠歯部31aに対向して、給紙ロー
ラ4の回転が停止せしめられ、初期状態に戻されるよう
になっている。
【0030】そして、前記プリンタフレーム8の側板部
9において、バネ係止部33が突設される一方、給紙ロ
ーラギヤ31の、側板部9とは反対側の面においてバネ
係止部34が突設され、前記両バネ係止部33,34の
間にバネ部材35(引張りコイルスプリング)が介設さ
れている。前記バネ部材35の中心線は、給紙ローラギ
ヤ31の回転に伴い、その給紙ローラギヤ31の中心を
横切って揺動運動し、搬送モータの回転方向が逆回転か
ら正回転に切り換わるのに伴い、第2遊星ギヤ30が給
紙ローラギヤ31との連係から解除される前に、給紙ロ
ーラギヤ31の中心を越えて位置するように構成されて
いる。
【0031】初期状態において、給紙ローラ4は非給紙
部4Bを用紙側へ向け、第2遊星歯車30が補助ギヤ3
2から離れ、第1遊星歯車29が給紙ローラギヤ31の
欠歯部31aと対向している。このとき、バネ部材35
は、給紙ローラギヤ31の中心、バネ係止部33,34
が一直線上に並んでいるため、給紙ローラギヤ31を回
転方向に付勢していない。
【0032】ところで、印字のために記録用紙2を送る
には、駆動ギヤ23(搬送モータ)を図示しない制御手
段によって駆動制御することにより行われる。具体的に
は、例えば、駆動ギヤ23が逆回転され、それによって
大径アイドルギヤ25及び小径アイドルギヤ24を介し
て搬送ローラギヤ26が回転駆動され、搬送ローラ5が
記録用紙2を印字ヘッド15へ向けて搬送する用紙搬送
方向とは逆方向に回転され、さらに、搬送ローラギヤ2
6及び中間ギヤ27を介してベースプレート28が時計
方向に回転され、その回転の結果、第2遊星ギヤ30が
補助ギヤ32に噛み合わされることとなり(図3参
照)、該補助ギヤ32に噛み合う給紙ローラギヤ31つ
まり給紙ローラ4が正方向(反時計方向)に回転せしめ
られる。このとき、バネ部材35は、その弾性に抗して
引き伸ばされる。
【0033】前記給紙ローラ4が所定角度回転すると、
記録用紙2はその先端が搬送ローラ5と従動ローラ10
の接点につき当てられて給紙ローラ4と搬送ローラ5の
間で湾曲し(図4及び図5参照)、周知のように先端が
位置決めされると共に斜行が防止される。この状態で、
バネ係止部34が給紙ローラギヤ31の中心とバネ係止
部33を結ぶ線分の延長線を越える。即ち、バネ部材3
5の中心線が給紙ローラギヤ31の中心を越え、給紙ロ
ーラギヤ31はバネ部材35の縮む力によって反時計方
向に付勢される。その後、駆動ギヤ23(搬送モータ)
が正回転され、搬送ローラ5が記録用紙2を搬送する方
向に回転されると共に、上述した場合とは逆に、ベース
プレート28が反時計方向に回転される。それによっ
て、第2遊星ギヤ30と補助ギヤ32との噛み合いが解
除され(図6参照)、第1遊星ギヤ29が給紙ローラギ
ヤ31に直接に噛み合うことになる(図7参照)。尚、
この第2遊星ギヤ30と補助ギヤ32との噛み合いが解
除され、第1遊星ギヤ29が給紙ローラギヤ31に噛み
合うまでの間、バネ部材35によって給紙ローラギヤ3
1が記録用紙2の送り出し方向に付勢されていることか
ら、給紙ローラ4は回転し続け、給紙ローラ4による給
紙は継続される。
【0034】そして、前記第1遊星ギヤ29との噛み合
いにより給紙ローラギヤ31(給紙ローラ4)がさらに
回転され、その結果、給紙ローラ4が、最終的に一回転
されて、第1遊星ギヤ29が給紙ローラギヤ31の欠歯
部31aに対向して停止し、次の記録用紙2を給紙可能
な初期状態に戻される(図2(a)参照)。尚、第1遊
星ギヤ29が給紙ローラギヤ31の欠歯部31aに対向
する状態を初期状態としているので、バネ部材35によ
る回転で第1遊星ギヤ29が給紙ローラギヤ31といか
なる位置から噛み合いをはじめても、給紙ローラギヤ3
1つまり給紙ローラ4は常に一定の初期状態において停
止する。
【0035】このようにして、記録用紙2が給紙カセッ
ト7から一枚づつ連続給紙され、それから、搬送ローラ
5によって、印字のための一定のピッチでもって記録用
紙2が搬送される。
【0036】上記のように構成すれば、駆動ギヤ23の
回転方向が逆回転方向から正回転方向に切り換わるのに
伴い第2遊星ギヤ30が給紙ローラギヤ31との連係が
解除され第2遊星ギヤ30による駆動が終了した後、給
紙ローラギヤ31に第1遊星ギヤ29が噛み合い、該第
1遊星ギヤ29によって給紙ローラギヤ31つまり給紙
ローラ4が回転駆動されるまでの間、給紙ローラギヤ3
1には駆動ギヤ23よりの回転駆動力は作用していない
が、バネ部材35によって給紙ローラギヤ31が記録用
紙2の送り出し方向に付勢されていることから、給紙ロ
ーラ4が強制的に回転せしめられ、給紙ローラによる給
紙が継続される。このように、給紙ローラ4を回転させ
るので、記録用紙2が薄い場合は勿論、剛性が大きい厚
い場合であっても、その剛性の反力で給紙ローラ4が逆
回転されることなく給紙が行われる。よって、上述した
ところの、給紙の途中に駆動源の回転方向が逆回転方向
から正回転方向に切換わるものにおいて、給紙を円滑に
行うことが可能となる。
【0037】また、その場合において、バネ部材35の
中心線が、給紙ローラ4の中心を越えて移動するように
バネ部材35を設けるという簡単な構造で、駆動ギヤ2
3(搬送モータ)の回転方向が逆回転方向から正回転方
向に切り換えられるのに伴い第2遊星ギヤ30が給紙ロ
ーラギヤ31との連係から解除されるとき、給紙ローラ
4の、記録用紙2の送り出し方向への回転を継続させる
ことができる。
【0038】前記実施の形態においては、第2遊星ギヤ
30と給紙ローラギヤ31との間に介設される中間歯車
(補助ギヤ32)は、第1遊星ギヤ29と給紙ローラギ
ヤ31との間に介設される中間歯車がない即ち0個であ
るのに対し、1個であるが、そのような中間歯車の数は
それに限定されるものではなく、給紙ローラ4が常に正
回転されるように、第2遊星ギヤ30と給紙ローラギヤ
31との間の中間歯車の数が、第1遊星ギヤ29と給紙
ローラギヤ31との間の中間歯車の数よりも奇数個多け
ればよい。
【0039】
【発明の効果】請求項1の発明は、上記のように、回転
式の駆動源の回転方向が逆回転方向から正回転方向に切
り換えられるのに伴い第2遊星歯車が給紙歯車との連係
から解除されるとき、給紙ローラを、付勢手段によって
用紙の送り出し方向に付勢するようにしているので、駆
動源の回転方向が逆回転方向から正回転方向に切換わる
のに伴い第2遊星歯車が給紙歯車との連係が解除される
とき、付勢手段によって給紙ローラを用紙の送り出し方
向に強制的に回転させることができ、給紙歯車が第1遊
星歯車と連係されるまでの間においても、給紙ローラに
よる給紙を中断することなく、継続することができる。
このように給紙ローラの回転を継続するようにしている
ので、給紙される用紙の厚さが薄い場合は勿論、剛性の
大きい厚い場合であっても、上述した切換えによって給
紙が妨げられることなく、給紙を円滑に行うことができ
る。
【0040】請求項2の発明は、第2の遊星歯車と給紙
歯車との間に、第1の遊星歯車と給紙歯車との間よりも
奇数個多い中間歯車を介設するようにしているので、い
ずれの遊星歯車と給紙歯車とが連係されても、給紙歯車
が、用紙を送り出す方向に回転し、給紙を損なうことが
ない。
【0041】請求項3の発明は、付勢手段による強制回
転で給紙歯車に対し第1遊星歯車がいかなる位置から連
係をはじめても、給紙ローラの非給紙部が用紙側に対向
することにより、給紙歯車の欠歯部に第1遊星歯車が対
向し、給紙ローラを所定位置に停止させることができ
る。
【0042】請求項4の発明は、給紙歯車が第2遊星歯
車によって回転されているとき、バネ部材の中心線が給
紙ローラの中心を越えるようにしているので、バネ部材
を設けるという簡単な構造でもって、駆動源の回転方向
が逆回転方向から正回転方向に切換わるのに伴い第2遊
星歯車が給紙歯車との連係が解除されるとき、給紙ロー
ラを用紙の送り出し方向に強制的に回転させることがで
きる。
【0043】請求項5の発明は、搬送ローラの用紙搬送
方向の下流側において、印字ヘッドによって用紙に印字
するようにしているので、搬送ローラによって斜行こと
なく搬送された用紙に所定位置から印字することができ
る。
【0044】請求項6の発明は、インクジェット式ヘッ
ドを用いているので、インク液滴を用紙に向けて噴射し
て印字することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係るインクジェットプリンタの概略構
成図である。
【図2】本発明に係る動力伝達手段の説明図で、(a)
は同正面図、(b)はバネ部材付近の側面断面図であ
る。
【図3】本発明に係る紙送り動作の説明図である。
【図4】本発明に係る紙送り動作の説明図である。
【図5】本発明に係る紙送り動作の説明図である。
【図6】本発明に係る紙送り動作の説明図である。
【図7】本発明に係る紙送り動作の説明図である。
【符号の説明】
1 インクジェットプリンタ 2 記録用紙 3 ホッパ 4 給紙ローラ 4A 給紙ローラ部(給紙部) 4B 非給紙部 5 搬送ローラ(搬送手段) 6 給紙装置 8 プリンタフレーム 15 印字ヘッド 23 駆動ギヤ(駆動源) 26 搬送ローラギヤ 27 中間ギヤ(太陽歯車) 29 第1遊星ギヤ 30 第2遊星ギヤ 31 給紙ローラギヤ 31a 欠歯部 31b 係合凹部 35 バネ部材(バネ手段)

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 積載されている複数枚の用紙から該用紙
    を1枚づつ送り出す給紙ローラと、該給紙ローラの給紙
    方向の下流側に配設された搬送ローラと、正逆回転可能
    に構成された回転式の駆動源と、該駆動源によって駆動
    される太陽歯車と、前記給紙ローラに連結された給紙歯
    車と、前記太陽歯車に噛み合いつつ前記太陽歯車の周囲
    について揺動可能で、駆動源が正回転方向に駆動される
    とき前記給紙歯車と連係する第1遊星歯車及び逆回転方
    向に駆動されるとき前記給紙歯車と連係する第2の遊星
    歯車とを備える給紙装置において、 前記駆動源の回転方向が逆回転方向から正回転方向に切
    換えられるのに伴い前記第2遊星歯車が給紙歯車との連
    係が解除されるとき、前記給紙ローラを用紙の送り出し
    方向に付勢する付勢手段を備えることを特徴とする給紙
    装置。
  2. 【請求項2】 前記第2の遊星歯車と給紙歯車との間に
    は、第1の遊星歯車と給紙歯車との間よりも奇数個多い
    中間歯車が介設されているところの請求項1記載の給紙
    装置。
  3. 【請求項3】 前記給紙ローラは、用紙と接する給紙部
    と、接しない非給紙部を有し、 前記給紙歯車は、前記給紙ローラの非給紙部が用紙側に
    あるとき、周方向において一部の歯部が切除され前記第
    1遊星歯車が対向する欠歯部を有するところの請求項1
    又は2記載の給紙装置。
  4. 【請求項4】 前記付勢手段は、給紙ローラを支承する
    フレームと給紙歯車とを連結するバネ部材で、該バネ部
    材の中心線が、前記第2遊星歯車が給紙歯車との連係が
    解除される前に、給紙ローラの中心を越えて位置してい
    るところの請求項1〜3のいずれかに記載の給紙装置。
  5. 【請求項5】 前記搬送ローラの用紙搬送方向の下流側
    に用紙に印字動作を行う印字ヘッドを備えるところの請
    求項1〜4のいずれかに記載の給紙装置。
  6. 【請求項6】 前記印字ヘッドは、インク液滴を用紙に
    向けて噴射するインクジェット式ヘッドであるところの
    請求項5記載の給紙装置。
JP35060195A 1995-12-20 1995-12-22 給紙装置 Pending JPH09169440A (ja)

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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
EP1053961A2 (en) * 1999-05-14 2000-11-22 Canon Kabushiki Kaisha Sheet feeding apparatus and image forming apparatus

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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EP1053961A2 (en) * 1999-05-14 2000-11-22 Canon Kabushiki Kaisha Sheet feeding apparatus and image forming apparatus
EP1053961A3 (en) * 1999-05-14 2002-07-17 Canon Kabushiki Kaisha Sheet feeding apparatus and image forming apparatus

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