JPH09169364A - 鮮度保持保冷段ボール容器 - Google Patents

鮮度保持保冷段ボール容器

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JPH09169364A
JPH09169364A JP33288095A JP33288095A JPH09169364A JP H09169364 A JPH09169364 A JP H09169364A JP 33288095 A JP33288095 A JP 33288095A JP 33288095 A JP33288095 A JP 33288095A JP H09169364 A JPH09169364 A JP H09169364A
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JP
Japan
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synthetic resin
paper
layer
corrugated board
resin layer
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JP33288095A
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English (en)
Inventor
Masahiro Kumabe
正博 隈部
Tadaoki Iryo
忠興 井料
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New Oji Paper Co Ltd
Original Assignee
Oji Paper Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】内容物の保冷効果が良く、使用済み後の箱の再
生を容易にし、かつ中間樹脂層の存在と性能が、青果物
市場等において容易に簡易に判断できる様な段ボール箱
を提供する。 【解決手段】合成樹脂エマルジョンによって形成された
合成樹脂層を介して2枚の紙層を貼り合わせた3層構造
の重層紙を、少なくとも一方のライナに用いて形成した
段ボールシートからつくられた段ボール容器であって、
合成樹脂層が着色層である段ボール容器。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は青果物等の輸送に当
たり、内容物の保冷効果を高めて内容物の鮮度を保持
し、かつ使用済み後は水への離解性が容易で再生可能と
される段ボールに関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、段ボール製の保冷箱としては、箱
の表面にアルミニウム箔及びアルミニウム蒸着フイルム
をラミネートしたものがよく知られている。この技術は
保冷効果は高いが、段ボール表面での吸水性がほとんど
ないため、段ボール箱製造時に、フレキソインキによる
印刷と酢ビ系接着剤によるグルージョイントの接合が困
難であった。
【0003】この問題を解決するため、本発明者らは実
公平5−36676において、ライナとして中間にエマ
ルジョンによって形成された合成樹脂防湿層を有する重
層紙を使用し、かつ重層紙の表面にアルミニュウム粉末
及び/又は白色顔料の塗工層を設けた段ボール容器を提
案した。この技術は内容物の保冷効果も良く、かつフレ
キソインキによる印刷及び酢ビ系接着剤での接合も容易
であるうえ、離解性も優れている。
【0004】しかしながら表面にアルミ箔やアルミ蒸着
フィルムがなく、重層紙の中間層に防湿層を兼ねた合成
樹脂層を設けたものは、見た目に防湿層の存在が不明で
あり、流通関係者が不安をもよおし、その存在を確認し
たいという要求がある。そこで、流通関係者に安心感を
持たせるため、箱に使用される段ボールシートが防湿性
の高い合成樹脂の防湿層を有する重層紙か否かを簡便に
識別できる方法が要求されるが、このような場合、単に
段ボールシートのライナをはいでみても、合成樹脂層が
あるかを判別することは非常にしにくかった。このため
中間層の存在及び性能については、段ボールに内容の記
載の無い場合には精密な測定を行うしか方法がなかつ
た。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】本発明が解決しようと
する課題は、内容物の保冷効果が良く、使用済み後の箱
の再生を容易にし、かつ中間層である合成樹脂層の存在
と性能が、青果物市場等において容易に簡易に判断でき
る様にするものである。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明は、合成樹脂エマ
ルジョンによって形成された合成樹脂層を介して2枚の
紙層を貼り合わせた3層構造の重層紙を、少なくとも一
方のライナに用いて形成した段ボールシートからつくら
れた段ボール容器であって、合成樹脂層が着色層である
段ボール容器に関するものである。また本発明は、合成
樹脂エマルジョンによって形成された合成樹脂層を介し
て2枚の紙層を貼り合わせた3層構造の重層紙を、少な
くとも一方のライナに用いて形成した段ボールシートか
らつくられた段ボール容器であって、紙層の合成樹脂層
側の面に染色層を存在させた段ボール容器に関するもの
である。本発明にあっては、重層紙の表面であって、段
ボールシートにしたときにシートの外表面になる面に、
アルミニュウム粉末及び/又は白色顔料の塗工層を設け
ることが望ましい。
【0007】
【発明の実施の形態】本発明の段ボール容器に使用され
る段ボールシートは、重層紙の中間層が合成樹脂エマル
ジョンからなるものであるため、Tダイ等で成形される
プラスチックフイルムの中間層と異なり、エマルジョン
粒子間の結合が弱く、パルパーでの水離解が容易で、段
ボールとして使用後は再生が容易であり、かつ中間層で
の水蒸気バリヤー性はプラスチックフイルムの層と同様
に有する。従って段ボール箱として使用の場合、箱の内
外が高湿度の状態であっても、湿気は中間層でくい止め
られ、段ボールシートの熱伝導率は低いまま維持され、
段ボール箱としての保冷効果は高いものである。(段ボ
ールシートは水分が高まると、熱伝導率が高まり、段ボ
ール箱としての保冷効果が低下する)
【0008】更に、本発明はプラスチックフイルムとの
区別のために、また防湿性の程度を青果物市場等におい
て簡易に認識するために、中間層である合成樹脂層を着
色層にするかあるいは紙層の合成樹脂層側の面に染色層
を存在させるものである。この結果、本発明の段ボール
箱は、青果物市場等において、段ボールシートの防湿層
の存在を容易に認識することが可能となる。更に、本発
明は、必要がある場合、段ボールシートの表面に熱放射
率の低い物質を塗工することにより、輻射熱の吸収を少
なくし、保冷効果を更に高することもできる。
【0009】本発明において、重層紙の紙層に用いる紙
は、段ボール用として一般的に使用されているライナと
中芯であるが、これに類する紙であればいずれも使用す
ることができる。又、段ボール貼合糊には、段ボール用
として一般的に使用される澱粉糊、耐水澱粉糊透を使用
する。本発明の重層紙の中間層を形成する合成樹脂エマ
ルジョンには、スチレンブタジェン樹脂、アクリル樹
脂、塩化ビニリデン樹脂、ワックス、石油樹脂等の合成
樹脂を単独或いは複数を混合して使用する。本発明の染
色用の染料には、ニトロソ染料、ニトロ染料、アゾ染
料、アジン染料、アントラキノン染料等を用いる。
【0010】本発明において、重層紙表面の塗工層を構
成する成分は、アルミニウム粉末及び/又は白色顔料を
主成分とし、接着成分、分散剤その他の補助成分が適宜
加えられる。白色顔料としては、チタン酸カリウム、カ
オリン等を使用する。
【0011】図1は本発明の段ボール箱に使用する重層
紙の構成を示す。重層紙1は着色された合成樹脂層8を
介して紙層6が両面に貼り合わされた構造になってい
る。図2は本発明の段ボール箱に使用する重層紙の別の
構成を示す。重層紙2は紙層6の裏面にインキ塗工層9
を設け、インキ塗工面に合成樹脂層7を設けてさらに別
の紙層6が貼り合わされた構造になっている。図3は本
発明の段ボール箱に使用する重層紙のさらに別の構成を
示す。重層紙3は着色された合成樹脂層8を介して2枚
の紙層6を貼り合わせ、さらに表面にアルミ粉末の塗工
層10を設けた構造になっている。図4は本発明の段ボ
ール箱に使用する重層紙のさらに別の構成を示す。重層
紙4は紙層6の裏面にインキ塗工層9を設け、インキ塗
工面に合成樹脂層7を設けてさらに別の紙層6を貼り合
わせ、表面にはアルミ粉末の塗工層10を設けた構造に
なっている。図5は比較例の重層紙であり、重層紙5は
ポリエチレンフィルム層12を介して2枚の紙層6が貼
り合わされた構造になっている。
【0012】
【実施例】次に本発明の実施例を示す。
【0013】実施例1 坪量160g/m2ライナ(本州RK160)の裏面
に、スチレンブタジェン共重合体95:ワックス3:フ
レキソインキ(赤)2の混合エマルジョンを固形分当た
り15g/m2塗工し、次に坪量120g/m2中芯(三
興中芯)と貼り合わせ、坪量295g/m2重層紙を作
成する。次に、この重層紙をライナとして使用し、坪量
160g/m2中芯(三興中芯)と貼合し、Aフルート
の段ボールシートを得る。次に、この段ボールシートを
使用して、内寸法340*230*200mmの段ボー
ル箱をつくり、表に示す試験をした。
【0014】実施例2 坪量160g/m2ライナ(本州RK160)の裏面
に、フレキソインキ(赤)を固形分当たり1g/m2
工したのち直ちに、スチレンブタジェン共重合体95:
ワックス5の混合エマルジョンを、フレキソインキ塗面
に固形分当たり15g/m2塗工し、次に坪量120g
/m2中芯(三興中芯)と貼り合わせ、坪量295g/
2重層紙を作成した。次に、この重層紙をライナとし
て使用し、坪量160g/m2中芯(三興中芯)と貼合
し、Aフルートの段ボールシートを得る。次に、この段
ボールシートを使用して、内寸法340*230*20
0mmの段ボール箱をつくり、表に示す試験をした。
【0015】実施例3 坪量160g/m2ライナ(本州RK160)の表面
(合成樹脂層と反対面)にアルミニウム粉末と合成ワニ
スを1:1に混合した塗料を2g/m2塗工する以外は
実施例1と同様にして重層紙を作成し、同様にしてAフ
ルートの段ボールシートを得た。次に、この段ボールシ
ートをアルミ粉末塗工面を外側にして使用し、内寸法3
40*230*200mmの段ボール箱をつくり、表に
示す試験をした。
【0016】実施例4 坪量160g/m2ライナ(本州RK160)の表面
(合成樹脂層と反対面)にアルミニウム粉末と合成ワニ
スを1:1に混合した塗料を2g/m2塗工する以外は
実施例1と同様にして重層紙を作成し、同様にしてAフ
ルートの段ボールシートを得た。次に、この段ボールシ
ートをアルミ粉末塗工面を外側にして使用し、内寸法3
40*230*200mmの段ボール箱をつくり、表に
示す試験をした。
【0017】比較例1 坪量280g/m2ライナ(本州RK280)と坪量1
60g/m2中芯(三興中芯)と貼合し、Aフルートの
段ボールシートを得た。次に、この段ボールシートを使
用して、内寸法340*230*200mmの段ボール
箱をつくり、表に示す試験をした。
【0018】比較例2 坪量160g/m2ライナ(本州RK160)の裏面
と、坪量120g/m2中芯(三興中芯)とを、Tダイ
にて押しだした30μのポリエチレンフイルムで貼り合
わせ、坪量310g/m2重層紙を作成した。次に、こ
の重層紙をライナとして使用し、坪量160g/m2
芯(三興中芯)と貼合し、Aフルートの段ボールシート
を得た。次に、この段ボールシートを使用して、内寸法
340*230*200mmの段ボール箱をつくり、表
に示す試験をした。 表1 実施例1 実施例2 実施例3 実施例4 比較例1 比較例2 離解性 ○ ○ ○ ○ ○ × 市場評価 ○ ○ ○ ○ × × 保冷効果 ○ ○ ◎ ◎ × ○ *1)離解性(使用済み後の再利用可能性の目安) 段ボールシートを2.5*2.5cmにカットした後、
60gを採取し、水1500mlと共に、デイスインテ
グレーターに入れ、10分間撹拌する。次に、80g/
2を目標に手抄し、未離解分のほとんどないものを
○、未離解分が若干あるものを△、未離解分が多いもの
を×とする。 *2)市場評価(防湿層の存在確認の容易さ) 段ボールシートのライナを破いた場合、中間防湿層の確
認が容易にできるものを○、確認が容易でないものを×
とする。 *3)保冷効果 上記段ボール箱に、テストパッケージ(JISB861
1)1kgを6個入れた後、テープで封緘し、5℃に冷
却した後、外気温度を35℃にする。この場合、テスト
パッケージの温度が15℃昇温する時間を測定し、47
0分以上を◎、450〜470分を○、350〜450
分を△、350分以下を×とした。
【0019】
【発明の効果】本発明によれば、段ボール箱としての保
冷効果は大で、使用済み後は再生が可能であり、かつ青
果物市場等において、防湿性の中間層の存在が容易に確
認できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の段ボール箱に使用する重層紙の構成を
示す断面図である。
【図2】本発明の段ボール箱に使用する重層紙の別の構
成を示す断面図である。
【図3】本発明の段ボール箱に使用する重層紙のさらに
別の構成を示す断面図である。
【図4】本発明の段ボール箱に使用する重層紙のさらに
別の構成を示す断面図である。
【図5】実施例の重層紙の構成を示す断面図である。
【符号の説明】
1、2、3、4…重層紙 5…比較例の重層紙 6…紙層 7…エマルジョンによる合成樹脂層 8…エマルジョンによる着色した合成樹脂層 9…インキの塗工層 10…アルミニウム粉末の塗工層 12…ポリエチレンフイルム層

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 合成樹脂エマルジョンによって形成され
    た合成樹脂層を介して2枚の紙層を貼り合わせた3層構
    造の重層紙を、少なくとも一方のライナに用いて形成し
    た段ボールシートからつくられた段ボール容器であっ
    て、合成樹脂層が着色層である段ボール容器。
  2. 【請求項2】 重層紙の表面にアルミニュウム粉末及び
    /又は白色顔料の塗工層が存在する請求項1に記載の段
    ボール容器。
  3. 【請求項3】 合成樹脂エマルジョンによって形成され
    た合成樹脂層を介して2枚の紙層を貼り合わせた3層構
    造の重層紙を、少なくとも一方のライナに用いて形成し
    た段ボールシートからつくられた段ボール容器であっ
    て、紙層の合成樹脂層側の面に染色層を存在させた段ボ
    ール容器。
  4. 【請求項4】 重層紙の表面にアルミニュウム粉末及び
    /又は白色顔料の塗工層が存在する請求項3に記載の段
    ボール容器。
JP33288095A 1995-12-21 1995-12-21 鮮度保持保冷段ボール容器 Pending JPH09169364A (ja)

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