JPH09168907A - 枝管推進装置及びその推進工法 - Google Patents

枝管推進装置及びその推進工法

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JPH09168907A
JPH09168907A JP7347649A JP34764995A JPH09168907A JP H09168907 A JPH09168907 A JP H09168907A JP 7347649 A JP7347649 A JP 7347649A JP 34764995 A JP34764995 A JP 34764995A JP H09168907 A JPH09168907 A JP H09168907A
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JP
Japan
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pipe
cutter
branch pipe
extension
hole
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Application number
JP7347649A
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English (en)
Inventor
Yutaka Kato
豊 加藤
Takao Ino
崇雄 伊能
Tadayuki Hanamoto
忠幸 花本
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Komatsu Ltd
Original Assignee
Komatsu Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【課題】 本管側の枝管接続用の孔を目標位置に確実に
穿孔できると共に、この穿孔位置に対応する枝管埋設用
の孔を本管側の位置がずれることなく掘削できる枝管推
進装置及びその推進工法を提供する。 【解決手段】 走行手段によって本管5内の所定位置に
走行し、かつ、カッタ2を所定の穿孔方向に回動し、カ
ッタ2を回転させながら本管5の目標位置に枝管接続の
ガイド孔68を穿孔すると共に、カッタ2を回転させる
延長管11を漸次挿入接続しながら本管5のガイド孔6
8から地表へ向けて掘削した後に、延長した延長管11
が、枝管を挿入するための、又は枝管埋設用の孔93を
掘削するためのガイドとされる穿孔装置1と、穿孔装置
1に、カッタ2を回転させる延長管11を供給する管供
給装置10とを備える。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、下水道等の本管か
ら各家庭まで延びる枝管を埋設する孔を掘削し、本管に
枝管を取り付けるための枝管推進装置及びその推進工法
に関するものであり、特には枝管埋設用の孔、又は、枝
管埋設用の孔を掘削するためのガイドとなる孔を、地表
からの掘削を行なわずに本管内側から穿孔及び掘削する
枝管推進装置及びその推進工法に関する。
【0002】
【従来の技術】下水道等の本管は、地下2mから5mぐ
らいの深さに埋設されており、その外径は200mmから
350mm程度の大きさが一般的である。このような小口
径埋設管に各家庭への枝管を接続する工法として、従来
から様々なものが提案されている。
【0003】例えば、図34〜図36に示すような工法
があり、以下同図に従って説明する。図34において、
枝管推進装置91は地面G.L.に設置され、地表から
本管5に向かって枝管埋設用の孔93を掘削するもので
ある。枝管推進装置91は掘削水を噴射しながら、先端
部にカッタビット92aを有するオーガ92を回転させ
て掘削し、このとき掘り出される土砂が泥水となって泥
水処理装置によって吸引されて地表に排土される。地表
から掘削を開始する前に、本管5の位置を地図等により
確認し、本管5への枝管埋設用の孔93の地表側の位置
Pを計測すると共に、位置Pから本管5へ掘削する角度
を決め、これに合うように枝管推進装置91の位置及び
オーガ92の角度を設定して掘削を行なう。オーガ92
が本管5に到達したら掘削を停止し、オーガ92を地表
に回収する。
【0004】次に、図35のように、地表から本管5を
穿孔した後、例えば塩化ビニール管(以後、塩ビ管と呼
ぶ)等より成る枝管21を上記掘削した孔に沿って地表
より挿入する。そして、図36のように、本管5と枝管
21との接合部に地表からチューブ94を介してシール
を注入して接続するようにしている。
【0005】また、特公平4−15041号公報では、
図37〜図39に示すような小口径埋設管における枝管
推進工法を提案している。図37はこの枝管推進装置を
表し、図38及び図39はそれぞれ本管の孔開け及び枝
管接続の様子を表しており、以下同図によって説明す
る。小口径の本管5内に挿入可能な外径を有する管状本
体99は、自走手段で本管5内を移動可能となってお
り、穿孔装置96と管接続装置98とを備えている。穿
孔装置96は油圧シリンダによって昇降可能なドリルカ
ッター95を有しており、ドリルカッター95を回転さ
せながら本管5を穿孔する。管接続装置98は油圧シリ
ンダによって昇降可能な受具98aを備えており、受具
98aには管接続用スリーブ97が配設されている。
【0006】このような枝管推進装置によると、まず、
図38のように穿孔装置96が目標の穿孔位置に来るよ
うに管状本体99を本管5内の所定の位置まで自走移動
させる。穿孔装置96のドリルカッター95を上昇させ
ながら回転させ、本管5に孔5aを穿孔する。次に、図
39に示すように、管状本体99を所定距離だけ自走移
動し、上記穿孔位置に管接続装置98が来るようにす
る。そして、上記穿孔位置に対応する地表に小径の孔9
3を掘削し、枝管21をこの孔93に挿入すると共に、
管接続装置98の受具98aを上昇させてスリーブ97
を穿設した孔5aに嵌装する。さらに、スリーブ97内
に枝管21を圧入して枝管21を本管5に接続する。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】一般的に、本管5側に
穿設される孔位置の精度は高いものが要求されており、
反対に地表側に掘削される孔位置の精度はあまり高くな
くてもよい。しかしながら、上記のような従来の枝管推
進装置においては、地表から本管5に向かって枝管埋設
用の孔93を掘削したときに、本管側の目標の位置に到
達できない場合がある。すなわち、掘削開始時には枝管
推進装置91を所定の位置及び掘削角度に設置しても、
土質等の変化によってオーガ92の推進方向に狂いが生
じ、掘削した孔93が本管5側の目標位置から外れた位
置に到達することがある。また、枝管推進装置91によ
っては、推進方向の修正機能を有するものがあるが、こ
の修正機能を用いても推進途中から本管5に到達するま
での間に方向ずれの修正が完了できない場合もある。
【0008】また、特公平4−15041号公報による
枝管推進装置では、本管5側の目標とする所定の位置に
孔5aを穿設することは可能である。しかしながら、こ
の穿孔した孔5aに到達するような枝管埋設用の孔93
を地表から掘削することは、上記と同様の理由によって
本管5側の位置がずれることがあるので非常に困難とな
る。
【0009】本発明は、上記の問題点に着目してなされ
たものであり、本管側の枝管接続用の孔を目標位置に確
実に穿孔できると共に、この穿孔位置に対応する枝管埋
設用の孔を本管側の位置がずれることなく掘削できる枝
管推進装置及びその推進工法を提供することを目的とし
ている。
【0010】
【課題を解決するための手段、作用及び効果】上記の目
的を達成するために、請求項1に記載の発明は、本管5
から地表まで延びる枝管21を埋設する孔93を掘削す
る枝管推進装置において、走行手段によって本管5内の
所定位置に走行し、かつ、先端部に有するカッタ2を所
定の穿孔方向に回動し、カッタ2を回転させながら本管
5の目標位置に枝管接続のガイドとなるガイド孔68を
穿孔すると共に、カッタ2を回転させる延長管11を漸
次挿入接続しながら本管5のガイド孔68から地表へ向
けて掘削した後に、延長した延長管11が、枝管を挿入
するための、又は枝管埋設用の孔93を掘削するための
ガイドとされる穿孔装置1と、穿孔装置1に、カッタ2
を回転させる延長管11を供給する管供給装置10とを
備えた構成としている。
【0011】請求項1に記載の発明によると、本管の目
標とする所定位置で、かつ、所定の穿孔方向に枝管接続
のガイドとなるガイド孔を穿孔した後、このガイド孔か
ら地表に向けて掘削する。そして、カッタの下部に漸次
挿入接続されてカッタを回転させる延長管をガイドとし
て、延長管の内側又は外側に枝管を挿入する。あるい
は、上記延長管をガイドとして地表から本管に向けて枝
管埋設用の孔及び枝管接続用の本管の孔を掘削及び穿孔
し、この枝管埋設用の孔に枝管を挿入する。これによっ
て、枝管埋設用の孔及び枝管接続用の本管の孔を目標と
する位置に精度良く掘削及び穿孔できる。したがって、
枝管埋設作業を効率良く行うことが可能となる。
【0012】請求項2に記載の発明は、本管5から地表
まで延びる枝管21を埋設する孔93を掘削する枝管推
進装置において、走行手段によって本管5内の所定位置
に走行し、かつ、先端部に有するカッタ2を所定の穿孔
方向に回動し、カッタ2を回転させながら本管5の目標
位置に枝管接続用の孔5aを穿孔すると共に、カッタ2
を回転させる延長管11を漸次挿入接続しながら本管5
の孔5aから地表へ向けて掘削する穿孔装置1と、穿孔
装置1に、カッタ2を回転させる延長管11を枝管21
として供給する管供給装置10とを備えた構成としてい
る。
【0013】請求項2に記載の発明によると、本管内の
目標とする所定位置で、かつ、所定の穿孔方向へ地表に
向けて穿孔及び掘削し、このときにカッタの下部に漸次
挿入接続されてカッタを回転させる延長管には枝管を使
用し、枝管接続用の本管の孔及び枝管埋設用の孔を直接
穿孔及び掘削する。これによって、枝管接続用の本管の
孔及び枝管埋設用の孔を目標とする位置に精度良く穿孔
及び掘削できる。したがって、枝管埋設作業を効率良く
行うことが可能となる。
【0014】請求項3に記載の発明は、上記枝管推進装
置において、前記穿孔装置1は、先端部に有するカッタ
2と、カッタ2の下部に、直接、又は漸次挿入接続され
た新たな延長管11を介して接続可能な管受け具9と、
カッタ2、延長管11及び管受け具9をその軸心を中心
として回転させる回転駆動部8と、カッタ2の回転軸方
向を掘削方向に回動させる回動装置4と、カッタ2、延
長管11及び管受け具9を掘削方向に昇降する昇降手段
とを備えた構成としている。
【0015】請求項3に記載の発明によると、カッタの
下部に、直接、又は延長管を介して接続可能な管受け具
を設け、カッタ、延長管及び管受け具を回転駆動部によ
って軸心を中心として回転させながら、本管側から地表
へ向けた掘削方向に上記一体となったカッタ、延長管及
び管受け具を昇降手段によって昇降させる。このとき、
カッタが上昇完了位置に来たら、カッタと管受け具との
間に管供給装置から延長管を供給して接続した後に、再
びカッタを回転及び上昇させて掘削を繰り返す。このよ
うにして、カッタを回転させる延長管を漸次挿入接続し
ながら、本管側の所定位置から地表に到達するまで掘削
推進することが可能となる。枝管となるような塩ビ管等
で延長管を構成すると、枝管接続用の本管の孔及び枝管
埋設用の孔を目標とする位置に精度良く穿孔及び掘削で
きる。あるいは、ガイドとなるような管又は中実軸で延
長管を構成すると、本管内の目標とする所定位置に枝管
接続のガイドとなるガイド孔を穿孔した後、このガイド
孔から地表に向けて掘削し、このときにカッタの下部に
漸次挿入接続された延長管をガイドとして、地表から本
管に向けて枝管埋設用の孔及び枝管接続用の本管の孔を
掘削及び穿孔する。よって、枝管埋設用の孔及び枝管接
続用の本管の孔を目標とする位置に精度良く掘削及び穿
孔できる。
【0016】請求項4に記載の発明は、本管5から地表
まで延びる枝管21を埋設する孔93を掘削する枝管推
進工法において、 1)本管5内の管受け具9及び管受け具9に接続されたカ
ッタ2を回転させながら上昇させて本管5に孔を穿孔
し、 2)カッタ2が上昇完了位置に来たら、カッタ2と管受け
具9との間に延長管11を漸次挿入接続し、 3)管受け具9、接続した延長管11及びカッタ2を回転
させながら上昇させて、本管5側から地表に向けて地中
を掘削し、 4)上記2)、3)を繰り返すことによって、カッタ2を回転
させる延長管11を漸次挿入接続しながら地表に向けて
地中を掘削推進し、 5)カッタ2が地表に到達したら、連続的に接続された延
長管11をガイドにして延長管11の外側又は内側に枝
管21を挿入し、又は、上記延長管11をガイドにして
掘削した枝管埋設用の孔93に枝管21を挿入し、枝管
21を本管5に接続する方法としている。
【0017】請求項4に記載の発明によると、本管内の
目標とする所定位置でカッタ及び管受け具の回動軸を所
定の掘削方向に回動し、カッタ及び管受け具を回転させ
ながら上昇させて本管に枝管接続のガイドとなるガイド
孔を穿孔した後、このガイド孔から地表に向けて掘削す
る。このとき、カッタ及び延長管を上昇完了位置に保持
すると共に、カッタと管受け具との間に延長管を漸次挿
入接続し、この後掘削推進を繰り返す。カッタが地表に
到達したら、連続的に接続された延長管をガイドにして
延長管の外側又は内側に地表から本管に向けて枝管を挿
入して枝管を本管に接続できる。あるいは、上記延長管
をガイドにして地表から本管に向けて掘削した枝管埋設
用の孔に枝管を挿入し、枝管を本管に接続できる。この
結果、枝管埋設用の孔及び枝管接続用の本管の孔を目標
とする位置に精度良く掘削及び穿孔できる。したがっ
て、枝管埋設作業を効率良く行うことが可能となる。
【0018】請求項5に記載の発明は、請求項4に記載
の枝管推進工法において、前記延長管11を枝管21に
より構成すると共に、最終工程でカッタ2が地表に到達
したら、最後の延長管11(枝管21)を本管5に接続
する方法としている。
【0019】請求項5に記載の発明によると、延長管を
枝管となる例えば塩ビ管等により構成し、本管内の目標
とする所定位置でカッタ及び管受け具の回動軸を所定の
掘削方向に回動し、カッタ及び管受け具を回転させなが
ら上昇させて本管に枝管接続用の孔を穿孔した後、この
孔から地表に向けて掘削する。このとき、カッタ及び延
長管を上昇完了位置に保持すると共に、カッタと管受け
具との間に延長管を漸次挿入接続し、この後掘削推進を
繰り返す。カッタが地表に到達したら、最後の延長管
(枝管)を本管に接続する。この結果、枝管接続用の本
管の孔及び枝管埋設用の孔を目標とする位置に精度良く
掘削及び穿孔できる。したがって、枝管埋設作業を効率
良く行うことが可能となる。
【0020】
【発明の実施の形態】以下に、図面を参照しながら発明
の実施の形態を詳細に説明する。図1〜図18に基づい
て、第一実施例を説明する。図1は、本発明の構成を表
している。本発明に係わる枝管推進装置は穿孔装置1と
管供給装置10と接続装置20とを備えており、各装置
は分割可能になっている。また、地面GL上には、上記
枝管推進装置を制御するためのコントローラ31と油圧
源32が配設されている。
【0021】穿孔装置1は、走行手段によって本管5内
の所定位置に移動可能となっている。この走行手段は、
穿孔装置1の少なくとも前後2箇所の左右に有する車輪
3と、穿孔装置1の内部に配設された走行駆動部とを備
えている。この走行駆動部は、コントローラ31からの
遠隔制御信号によって駆動される。図2は走行駆動部の
詳細を表すA−A断面図であり、同図のように、走行駆
動モータ18は走行ギア部19を介して車輪3を回転駆
動する。なお、走行ギア部19は図2のようなウォーム
ギアとウォームホィールとの組み合わせに限定されず、
その他回転軸の方向を変換するものであればよい。
【0022】穿孔装置1の先端部には、カッタ2を昇降
する昇降手段及び把持装置40が回動装置4を介して配
設されている。この昇降手段は、リンク7及び昇降シリ
ンダ6を備えている。リンク7は左右の平行リンクで構
成されており、各平行リンクの対向する短いリンクの一
方はそれぞれ回動装置4の下部左右に回動自在に取着さ
れ、他方(リンク7の先端部)は管受け具9に回動自在
に取着されている。左右の平行リンク7の長いリンクの
一方に昇降シリンダ6のロッド側が回動自在に取着さ
れ、また回動装置4には昇降シリンダ6のチューブ側が
回動自在に取着されており、昇降シリンダ6の伸縮によ
ってリンク7の先端部の管受け具9を昇降させるように
なっている。さらに、管受け具9の上部にはカッタ2が
ネジ込み式によって接続されている。
【0023】また、カッタ2及び管受け具9はリンク7
に支持された回転駆動部8によってその軸心回りに回転
可能となっている。図3は管受け具9及び回転駆動部8
の詳細を表しており、同図のように回転駆動部8は回転
駆動モータ8aと回転ギア部8bとからなっている。回
転駆動モータ8aを回転することにより、管受け具9及
びカッタ2を一体にして回転するようになっている。本
実施例では、回転ギア部8bはベベルギアで構成されて
いるが、これに限定されず、回転駆動モータ8aの回転
軸方向をカッタ2の回転軸方法に変換するものであれば
よい。
【0024】また、回動装置4の上部で、かつ、リンク
7の上方には把持装置40が配設されている。図4には
把持装置40の詳細を示しており、同図において、回動
装置4の上部に把持シリンダ41の一端が取着され、把
持シリンダ41の他端側には把持ブラケット42の基端
部が取着されている。また、回動装置4には支持ブラケ
ット43が突出して設けられており、支持ブラケット4
3の先端部の左右には前記把持ブラケット42を長手方
向に移動自在なように支持する支持部材44が設けられ
ている。把持ブラケット42は先端部に幅L2の先端開
口部46を有し、また、その先端開口部46の基端部側
にはさらに幅L1の支持開口部45を有している。把持
装置40は、推進掘削でリンク7が上昇完了したとき
に、カッタ2、又はカッタ2の下部に漸次挿入接続され
る延長管11を把持するためのものであり、カッタ2及
び延長管11の側面には図5のように対向する把持用溝
47がカットされている。そして、上記の幅L1及び幅
L2はそれぞれ対向する把持用溝47のカット面距離及
びカッタ2及び延長管11の直径と等しくなっている。
【0025】回動装置4は、穿孔装置1の本体部に対し
て本管5の周方向に回動可能となっている。穿孔装置1
の本体部にグリッパ4aを設けていて、回動装置4によ
り回動するときは、例えば図示しないシリンダ等によっ
て本管5の内壁に向けてグリッパ4aを張り出して本体
部を固定する。図6は、図1のカッタ2部のD−D断面
図において、回動装置4を回動したときの様子を示して
いる。同図のように、回動装置4を回動することによっ
て、カッタ2及び管受け具9の向きを周方向に変更して
穿孔方向を制御できる。カッタ2及び管受け具9と共に
把持装置40も回動するので、把持装置40によって把
持が容易に可能となっている。
【0026】管供給装置10は、カッタ2の下部に漸次
挿入接続されてカッタ2を回転させる延長管11を穿孔
装置1の管受け具9に供給するものであり、フレーム1
6上に所定個数の延長管11を搭載している。フレーム
16は、本管5の長手方向に所定間隔で左右の車輪3を
有している。この管供給装置10は穿孔装置1に連結さ
れていて、穿孔装置1の移動に伴って所定の距離間隔を
保ちながら車輪3で移動すると共に、穿孔装置1の回動
装置4の回動に伴って回動するようになっている。各延
長管11はそれぞれ中空の円筒形状をしていて、その軸
心方向は本管5の長手方向と一致するように整列されて
いる。図7は図1のC−C断面図を示しているが、同図
のように延長管11は軸心方向に延びた4本の格納用部
材22によって延長管11の外周部を支持されている。
【0027】また、管供給装置10上の穿孔装置1に近
い側には左右に供給アーム13が配設されており、左右
の供給アーム13には図示しない管把持シリンダが取着
されており、この管把持シリンダによって延長管11を
把持する。また、左右の供給アーム13には供給シリン
ダ12が取着され、供給シリンダ12の伸縮によって管
受け具9に上記把持した延長管11が供給される。さら
に、フレーム16上の供給アーム13と反対側には、格
納された延長管11を供給アーム13側に押し出すため
の供給用モータ17と、供給用モータ17によって回転
するウォームギア15aと、ウォームギア15aと噛み
合って回動するウォームホィール15bと、ウォームホ
ィール15bに噛み合い、かつ、フレーム16上に設け
られたラック16aとを備えている。ウォームホィール
15bは、ラック16aと噛み合って回転することによ
り、延長管11の最後部にあるプレート67を押して延
長管11を管受け具9側に押し出す。
【0028】図8は図1のB−B断面図であり、供給ア
ーム13の把持部詳細を表している。また、図9は、図
8のE−E断面図である。図8及び図9に基づいて、供
給アーム13部を詳細に説明する。左右の供給アーム1
3はそれぞれ、アーム13aと、アーム13aの先端部
内側に支持された円筒状のパッド13bとからなってい
る。円筒状のパッド13bは、延長管11の軸心に垂直
な方向を中心にして回動自在に支持されており、また円
筒形外周の一部にはギア部13cを有している。供給シ
リンダ12が伸長して供給アーム13が管受け具9の方
へ伸びたとき、パッド13bのギア部13cがラック1
4に噛み合い、パッド13bが回転する。そして、供給
シリンダ12の伸長が完了したときに、パッド13bが
90度回転するようになっている。これによって、供給
される延長管11が90度回転し、延長管11の軸心が
所定の方向を向く。
【0029】接続装置20は昇降自在な治具23を有し
ていて、治具23上には接着剤等が塗布されたライニン
グ材24が保持されている。穿孔装置1により本管5を
穿孔した位置に治具23が来るように、接続装置20は
地表のコントローラ31からの遠隔制御によって車輪3
で移動する。また、治具23は回動装置25上に配設さ
れていて、回動装置25は同じくコントローラ31から
の遠隔制御によって接続装置20の本体部に対して本管
5の周方向に回動する。枝管21が穿孔位置に挿入さ
れ、その接続部にライニング材24を押し付けたとき
に、地表のコントローラ31に接続されたカメラ33を
枝管21の中を通して接合部をモニタできるようになっ
ている。
【0030】コントローラ31は、例えばマイクロコン
ピュータシステムで構成されており、ケーブル35等を
介して枝管推進装置を遠隔制御する。すなわち、穿孔装
置1、管供給装置10及び接続装置20に移動指令を出
力して所定位置まで移動させたり、回動装置4に回動指
令を出力して穿孔方向を設定する。また、昇降指令によ
りリンク7を昇降させると共に、穿孔指令によってカッ
タ2を回転させたり、供給シリンダ12や供給用モータ
17の駆動指令、及び接続装置20の治具23の昇降指
令等を出力する。また、油圧源32は、図示しない配管
等を介して各シリンダや油圧モータ等に圧油を供給する
油圧ポンプを有するものであり、メータ等で油圧を確認
できる。油圧ポンプとして、油圧ショベル等の建設機械
が有するものを使用してもよいし、専用の油圧源を使用
してもよい。
【0031】次に、このような構成による推進工法を図
10から図18に基づいて説明する。まず、図10のよ
うにして、枝管推進装置を本管5内に挿入する。本発明
の枝管推進装置は穿孔装置1、管供給装置10及び接続
装置20に分割可能となっており、例えばクレーン36
等で分割された各装置を吊り上げてマンホール34から
本管5内に設置する。
【0032】図11は、各装置が本管5内に設置された
状態を表す。コントローラ31による地表からの遠隔制
御により穿孔装置1及び管供給装置10を目標とする穿
孔位置まで移動させる。回動装置4を駆動させてカッタ
2の方向を設定する。回転駆動部8の回転駆動モータ8
aを駆動して管受け具9及びカッタ2を回転させなが
ら、昇降シリンダ6の伸長によりリンク7を上昇させて
カッタ2で本管5に孔5aを穿孔する。この孔5aは、
枝管が接続される孔である。
【0033】図12は、リンク7が上昇完了して穿孔が
完了した状態を示している。このとき、回転駆動モータ
8aを駆動停止させ、把持シリンダ41を伸長して把持
ブラケット42をカッタ2の側面の把持用溝47に挿入
させる。これにより、把持ブラケット42の支持開口部
45が把持用溝47に挿入される。この後、回転駆動部
8により管受け具9を回転させると、カッタ2は把持ブ
ラケット42によって回転しないので、管受け具9とカ
ッタ2とを接続しているネジ部が緩んで分離される。こ
の状態で昇降シリンダ6を縮小してリンク7を下降させ
ると、管受け具9のみが下降し、カッタ2と管受け具9
との間に空間が生じる。
【0034】図13は、カッタ2と管受け具9との間に
生じた空間に、管供給装置10によって延長管11を供
給している様子を示している。供給アーム13の図示し
ない管把持シリンダを伸長して延長管11の側面を把持
し、さらに供給シリンダ12を伸長して把持した延長管
11を上記管受け具9上に供給する。このとき、供給ア
ーム13のパッド13bのギア部13cとラック14が
噛み合ってパッド13bが90度回転するので、延長管
11が90度回転して供給される。これにより、延長管
11の軸心と管受け具9の軸心とが一致する。この状態
で回転駆動部8によって管受け具9を回転させると、管
受け具9の上部に上記供給された延長管11が接続され
る。
【0035】この後、管把持シリンダ及び供給シリンダ
12を縮小して供給アーム13を元に戻すと共に、昇降
シリンダ6を伸長してリンク7を上昇させながら回転駆
動部8により管受け具9及び上記供給された延長管11
を回転させる。延長管11上部のネジがカッタ2下部の
ネジと噛み合い、よって管受け具9、供給された延長管
11及びカッタ2が接続される。さらに、把持シリンダ
41を縮小して把持ブラケット42をカッタ2から外
す。そして、前述同様にして、回転駆動部8により管受
け具9、延長管11及びカッタ2を回転させながらリン
ク7を上昇させると、カッタ2はさらに上方へ掘削する
ようになる。このようにして、カッタ2を回転させる延
長管11を漸次挿入接続しながら掘削することにより、
本管5の穿孔位置から地表に向けて孔を掘削してゆく。
【0036】図14は、延長管11を順次供給して掘削
し、カッタ2が地表に到達した状態を示している。この
後、図15のように、カッタ2が取り外され、連続的に
接続された延長管11の外部に地表側から枝管21とな
る例えば塩ビ管等が被せられる。そして、枝管21は延
長管11によってガイドされ、図16のように本管5の
孔5aに到達する。本管5に到達したら、把持装置40
によって最下段の延長管11を把持すると共に、回転駆
動部8によって管受け具9との接続を外す方向に回転さ
せながら、昇降シリンダ6を縮小してリンク7を下降さ
せ、延長管11の接続を外す。さらに、枝管21が動か
ぬように地表側から処置しながら、一体となった延長管
11を抜き取る。ここで、図16は、延長管11を抜き
取った状態を表している。次に、本管5内の穿孔装置1
及び管供給装置10を本管5から回収する。
【0037】最後に、図17のように、遠隔制御によっ
て接続装置20を走行させ、治具23が本管5の前記孔
5aの位置に来たら接続装置20を停止させる。そし
て、治具23を上昇させて枝管21と本管5との接合部
にライニング材24を押し付ける。これにより、図18
のように接合部はエポキシ接着剤等が塗付されたライニ
ング材24により強固に接合される。接合後、接続装置
20を本管5内から回収し、接合完了となる。
【0038】なお、本実施例では、連続的に接続された
延長管11をガイドにして、延長管11の外側に地表か
ら枝管21を挿入する例を示しているが、同様に延長管
11の内側に枝管21を挿入する方法でもよい。すなわ
ち、例えば延長管11の外径と同一の径を有するカッタ
2と、枝管21を挿入可能な内径を有する中空の延長管
11とによって、本管5側から地表に向けて穿孔掘削す
る。穿孔完了後にカッタ2を取り外し、延長管11の内
側に枝管21を挿入することにより、確実に枝管21を
本管5に接続することが可能となる。
【0039】また、延長管11自体を枝管21となる塩
ビ管等で構成することも可能である。この場合には、上
述した地表から枝管21を挿入する最後の工程が省略で
きるので、工程の簡略化による作業性の向上が図れる。
また、カッタ2の回動によって本管側から地表まで掘削
しているが、圧入手段によっても掘削が可能である。す
なわち、延長管11の上端部にカッタ2の代わりに圧入
用カッタを装着し、シリンダ等の圧入手段によってこの
圧入用カッタ及び延長管11を本管5側から地表に向け
て押し出しながら掘削して行くことができる。
【0040】次に、図19〜図26を参照して第二実施
例を説明する。第二実施例は、前記延長管11を中実の
細い軸にした例を示しており、図19及び図20はそれ
ぞれその枝管推進装置の平面図及び縦断面図を表してい
る。同図において、第一実施例と同じ構成のものには同
一符号を付して以下での説明を省く。本実施例の延長管
11は中実になっていて、管供給装置10のフレーム1
6上に格納され、供給アーム13によって穿孔装置1の
管受け具9に供給される。延長管11を細い軸にしたの
で、フレーム16上の格納部分、供給アーム13、及び
管受け具9や回動装置4等を小型にできる。また、延長
管11はその軸心方向をカッタ2及び管受け具9の軸心
方向と一致させて格納されているので、管受け具9への
供給時に延長管11の軸心を回転させる必要がなく、供
給アーム13先端の回転用のパッド13bやラック14
等が不要となる。よって、管供給装置10の小型、コン
パクト化を図ることが可能となる。
【0041】本実施例は、掘削完了して地表に到達した
延長管11をガイドとして、地表から本管5に向けて延
長管11の径より大きな枝管埋設用の孔を掘削する工法
を示している。図21はこの拡径のための掘削装置50
を表しており、同図に基づいて詳細に説明する。テーブ
ル51は掘削装置50の本体を支持し、かつ、推進させ
るものであり、第1テーブル51aと第2テーブル51
bとからなっている。第2テーブル51bには掘削装置
50の本体が取着されており、また掘削推進シリンダ6
3のロッド側の一端が取着されている。第1テーブル5
1aは第2テーブル51bを長手方向に移動可能に支持
し、かつ、地面に傾斜自在に固定されており、また掘削
推進シリンダ63のチューブ側の一端が取着されてい
る。
【0042】掘削装置50の本体の上部には第2テーブ
ル51bに取着された支持フレーム64を設け、支持フ
レーム64の外周部には下方に折れ曲がった環状壁64
aを設けている。支持フレーム64の下部で、かつ、環
状壁64aの内側には、枝管21として使用される塩ビ
管が下方に向かって長手方向に所定個数連結して取着さ
れている。枝管21は、環状壁64aの内側にねじ込み
又は嵌合挿入によって取着される。支持フレーム64及
び枝管21の長手方向軸心部には中空円筒形のシャフト
54が配設されており、シャフト54の上端部は支持フ
レーム64の上方に突出している。シャフト54はベア
リング等の回動支持部材59を介して支持フレーム64
に回動自在に支持されており、またシャフト54の長手
方向には所定個数の同様の回動支持部材59を設け、こ
れらの回動支持部材59を介して支持リング59aに回
動自在に支持されている。支持リング59aの外周部と
枝管21の内面とは所定の隙間を有しており、シャフト
54の長手方向に摺動可能となっている。
【0043】支持フレーム64にはモータ52が取着さ
れていて、モータ52の出力軸とシャフト54の上端部
とは駆動伝達手段によって連結されている。なお、本実
施例では駆動伝達手段としてローラチェーン53を示し
ているが、これに限定されずに他のギア伝達、ベルト伝
達、チェーン伝達等でも可能である。
【0044】シャフト54の先端部側面には、第1カッ
タ55a及び第2カッタ55bが設けられている。第2
カッタ55bは、シャフト54の先端外周部に固着され
る。また、第1カッタ55aの先端側はカッタ部を有し
ていて、第1カッタ55aの基端側はシャフト54の側
面に長手方向に回動自在に取着されている。さらに、第
1カッタ55aの中間部はリンク56を介してヨーク5
7に回動自在に取着され、ヨーク57はカッタ開閉シリ
ンダ58のロッド側に取着されると共に、シャフト54
の外周側面を長手方向に摺動自在になっている。カッタ
開閉シリンダ58のチューブ側は、シャフト54の外周
側面に取着されている。カッタ開閉シリンダ58の伸縮
によってリンク56を介して第1カッタ55aを開閉で
き、第1カッタ55aを閉じたときの先端カッタ部の最
大直径は枝管21の内径よりも小さくなるようにしてい
る。
【0045】また、枝管21とシャフト54の間には、
掘削水を第1カッタ55a及び第2カッタ55bの上部
に送給するための送水チューブ60及び送水管60a
と、掘削されて泥水となった土砂を掘削装置50の外部
に排土するための排土チューブ61及び排土管61aと
を備えている。なお、送水管60a及び排土管61aに
よって、支持リング59aがシャフト54の回動時に連
れ回るのが防止されている。
【0046】図22〜図26は本実施例による推進方法
を表した工程図であり、以下に同図に基づいて説明す
る。まず、本実施例の枝管推進装置の穿孔装置1及び管
供給装置10により本管5内から地表に向けて所定方向
に本管5の穿孔及び地中の掘削を行なう。図22はこの
穿孔及び掘削が完了した状態を示しており、本管5には
枝管接続のガイドとなるガイド孔68が穿孔され、ガイ
ド孔68から地表へ向けて掘削されている。このときの
推進工法、すなわちカッタ2の回転及び昇降による穿
孔、カッタ2と管受け具9との間への延長管11の挿入
による延長、延長時の把持装置40によるカッタ2及び
延長管11の把持等は、第一実施例と同様の方法で行う
ことができる。ただし、上述のように延長管11を管受
け具9に供給するときに延長管11を回転させなくても
よい。
【0047】次に、図23のように、カッタ2を取り外
し、地表に突き出ている延長管11の上端部に掘削装置
50のシャフト54先端を挿入する。掘削装置50の掘
削方向を延長管11の方向に合わせた後、モータ52に
よってシャフト54を回転させながら掘削推進シリンダ
63を縮小して掘削推進する。送水チューブ60の先端
から掘削水を噴射して掘削し易くすると同時に、掘削さ
れて泥水となった土砂は排土チューブ61から吸い上げ
て排土される。このとき、連続して接続された延長管1
1がガイドになり、第1カッタ55a及び第2カッタ5
5bにより掘削して行く。図24には、掘削推進シリン
ダ63が最縮小状態まで掘削した様子を示している。こ
こで、モータ52の回転を停止して掘削を中断し、掘削
推進シリンダ63を最伸長状態にする。このとき、支持
フレーム64を枝管21の上端部から外し、新たに枝管
21及びシャフト54をその上端部に延長した後に、支
持フレーム64を新たな枝管21の上端部にはめ込む。
そして、第1カッタ55aが本管5に到達するまで前述
のような掘削推進を繰り返して孔93を掘削する。
【0048】図25は、掘削装置50の第2カッタ55
bが本管5に到達した状態を示している。この後、第1
カッタ55aによって本管5を穿孔するまで推進掘削
し、枝管21を接続するための孔を穿孔する。図26
は、本管5の穿孔が完了した状態を示しており、本管5
には枝管21を接続するための孔5aが穿孔されてい
る。穿孔完了後、これまでと同様の方法で下端の延長管
11と管受け具9とを分離し、分離した延長管11は地
表側からシャフト54の内部より取り出される。さら
に、本管5内の穿孔装置1及び管供給装置10は地表に
回収される。そして、カッタ開閉シリンダ58を縮小し
て第1カッタ55aの先端部を閉じ、シャフト54を地
表側から取り出すと共に、枝管21を本管5の孔5aに
挿入する。最後に、第1実施例と同様にして、接続装置
20によって本管5と枝管21の接続部にライニング材
24を接着して接合し、作業が完了する。
【0049】次に、第三実施例を図27〜図32に基づ
いて説明する。本実施例は、第二実施例と同様に中実な
延長管11をガイドにして地表から枝管埋設用の孔93
を掘削し、掘削に伴って延長管11を本管5内に取り込
んで回収する方法を示している。穿孔装置1、管供給装
置10及び接続装置20は、第二実施例と同様(図1、
図19及び図20を参照)とする。
【0050】図27は本実施例の掘削装置50を表して
おり、同図において第二実施例の図21と同様の掘削装
置50の構成には同じ符号を付し、ここでの説明は省
く。シャフト54の先端部にはスイベル65の上部が軸
心回りに回動自在に取着されており、スイベル65の下
部には延長管11との接続用のネジ孔が設けられてい
る。シャフト54の内部にはロッド62が挿入されてお
り、ロッド62の下端はリンク56の一端側が回動自在
に取着され、またロッド62の上端はシャフト54の上
端部から上方に突出している。リンク56の他端側は第
1カッタ55aの中間部に回動自在に取着され、第1カ
ッタ55aの基端部はシャフト54の外周側面に固着さ
れたヨーク57に軸心方向に回動自在に取着されてい
る。ロッド62の上記突出部を軸心方向下方に押し込む
と、リンク56を介して第1カッタ55aが閉じ、第1
カッタ55a先端部の軸心回りの最大直径は枝管21の
内径より小さくなるようになっている。第1カッタ55
aによる掘削時にはロッド62は上方に引き上げられて
おり、このときのロッド62の位置は例えばロッド62
の上部のネジに固定部材(例えば、ナット等)62aを
締め込むことにより固定されるようになっている。
【0051】図28〜図31は本実施例による推進方法
を表した工程図であり、以下に同図に基づいて説明す
る。まず、本実施例の穿孔装置1及び管供給装置10に
より本管5内から地表に向けて所定方向に本管5の穿孔
及び地中の掘削を行なう。図28は穿孔及び掘削が完了
した状態を示しており、本管5には枝管接続のガイドと
なるガイド孔68が穿孔され、ガイド孔68から地表へ
向けて掘削されている。このときの推進工法は、第二実
施例と同様の方法で行うことができることは言うまでも
ない。
【0052】次に、図29のように、カッタ2を取り外
し、掘削装置50のシャフト54先端部のスイベル65
を延長管11の上端部の接続用ネジにねじ込んで接続す
る。掘削装置50の掘削方向を延長管11の方向に合わ
せた後、モータ52によってシャフト54を回転させな
がら掘削推進シリンダ63を縮小して掘削推進する。送
水チューブ60から掘削水を噴射し、掘削されて泥水と
なった土砂を排土チューブ61から吸い上げて排土す
る。このとき、連続して接続された延長管11がガイド
になり、第1カッタ55aにより掘削して行く。
【0053】掘削推進シリンダ63の縮小に伴って延長
管11は本管5側に押し込まれるので、この下降速度と
同期して穿孔装置1のリンク7を下降させて行く。リン
ク7が下降端に来たら、掘削推進シリンダ63の縮小及
びモータ52の回転を一端停止させる。把持装置40の
把持シリンダ41を伸長して最下端より一つ上部の延長
管11を把持し、回動装置4によって最下端部の延長管
11を他の延長管11から分離する。この後、管供給装
置10の供給アーム13によって最下端部の延長管11
を把持した状態で、回動装置4によって管受け具9を回
動して最下端部の延長管11を管受け具9から分離し、
供給アーム13によって最下端部の延長管11を管供給
装置10のフレーム16上に格納する。そして、管受け
具9を上昇させ、把持シリンダ41により把持された上
記延長管11と管受け具9を接続する。このようにし
て、順次延長管11を本管5側に格納してゆく。これと
同時に、掘削推進シリンダ63の最縮小状態まで掘削し
た後、掘削推進シリンダ63を最伸長状態にして新たに
枝管21及びシャフト54を延長し、前述のような掘削
推進を繰り返して本管5に到達するまで掘削する。
【0054】図30は、掘削装置50の第1カッタ55
aが本管5に到達した状態を示している。第1カッタ5
5aによって、本管5に枝管21を接続するための孔5
aを穿孔する。延長管11は、全て本管5側に回収され
ている。また、本管5内の穿孔装置1及び管供給装置1
0は地表に回収される。図31は、本管5の穿孔が完了
した状態を示している。固定部材62aを緩めた後、ロ
ッド62を下方に押し込んで第1カッタ55aの先端部
を閉じ、シャフト54を地表側から取り出すと共に、枝
管21を本管5の孔5aに挿入する。最後に、第1実施
例と同様にして、接続装置20によって本管5と枝管2
1の接続部にライニング材24を接着して接合し、作業
が完了する。
【0055】次に、図32〜図33に基づいて第四実施
例を説明する。本実施例は、延長管11をガイドとして
地表から枝管埋設用の孔93を掘削してさや管を本管5
に到達させ、このさや管内に枝管21を挿入する工法を
示している。図32及び図33は、本実施例の工法を説
明する工程図である。ここで、穿孔装置1、管供給装置
10、接続装置20及び掘削装置50は前述までの実施
例と同じ装置が使用される。
【0056】まず、穿孔装置1及び管供給装置10によ
って、本管5内から地表に向けて所定方向に本管5の穿
孔及び地中の掘削を行なう。(図28を参照)本管5に
は枝管接続のガイドとなるガイド孔68が穿孔され、ガ
イド孔68から地表へ向けて掘削されている。このとき
の推進工法は、第二実施例と同様の方法で行う。次に、
図23又は図29と同様に、カッタ2を取り外し、掘削
装置50のシャフト54先端部に延長管11の上端部を
挿入又は接続する。このとき、掘削装置50には枝管2
1の代わりに、さや管66を装着する。前述同様にし
て、掘削装置50によって延長管11をガイドにして本
管5に向かって掘削推進する。また、掘削水を噴射し、
掘削されて泥水となった土砂を吸い上げて排土する。
【0057】図32は第三実施例と同様の掘削装置50
による掘削推進の例を表しており、第1カッタ55aが
本管5に到達した状態を示している。掘削推進時の延長
管11の回収方法は、第2実施例又は第3実施例と同様
に行う。すなわち、掘削完了後に地表側から延長管11
を取り出す方法、又は掘削推進しながら本管5側の穿孔
装置1及び管供給装置10によって延長管11を回収す
る方法でもよい。掘削推進シリンダ63の伸縮、そして
新たなさや管66及びシャフト54の延長等を繰り返し
て本管5に到達するまで掘削する。
【0058】第1カッタ55aによって、本管5に枝管
21を接続するための孔5aを穿孔する。この後、本管
5内の穿孔装置1及び管供給装置10は地表に回収され
る。固定部材62aを緩めた後ロッド62を下方に押し
込んで(あるいは、カッタ開閉シリンダ58を伸長し
て)第1カッタ55aの先端部を閉じ、シャフト54を
地表側から取り出すと共に、さや管66を本管5の外周
側面に押し当てる。
【0059】この後、さや管66を本管5の外周側面に
押し当てた状態で、図33のように地表からさや管66
の内側に枝管21を挿入し、枝管21を本管5の孔5a
に挿入する。最後に、第1実施例と同様にして、接続装
置20によって本管5と枝管21の接続部にライニング
材24を接着して接合し、作業が完了する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第一実施例の枝管推進装置の構成図で
ある。
【図2】図1のA−A断面図(走行駆動部の詳細図)で
ある。
【図3】本発明の第一実施例の管受け具及び回転駆動部
の詳細図である。
【図4】本発明の第一実施例の把持装置の詳細図であ
る。
【図5】本発明の第一実施例の延長管及びカッタの把持
用溝説明図である。
【図6】図1のD−D断面図(カッタ部の詳細図)であ
る。
【図7】図1のC−C断面図(延長管格納状態詳細図)
である。
【図8】図1のB−B断面図(供給アームの把持部詳細
図)である。
【図9】図8のE−E断面図(供給アームの把持部詳細
図)である。
【図10】本発明の枝管推進装置の本管への設置図であ
る。
【図11】本発明の枝管推進装置の掘削開始前設置状態
を表す。
【図12】本発明の枝管推進装置のリンク上昇完了状態
を表す。
【図13】本発明の第一実施例の延長管の供給の様子を
表す。
【図14】本発明の枝管推進装置のカッタが地表に到達
した様子を表す。
【図15】本発明の第一実施例の塩ビ管を挿入する様子
を表す。
【図16】本発明の第一実施例の塩ビ管を挿入後、延長
管を抜き取った様子を表す。
【図17】本発明の接続装置の本管と枝管を接合する様
子を表す。
【図18】本発明の接続装置の本管と枝管を接合する様
子を表す。
【図19】本発明の第二実施例の枝管推進装置の平面図
を表す。
【図20】本発明の第二実施例の枝管推進装置の縦断面
図を表す。
【図21】本発明の第二実施例の掘削装置の側面図を表
す。
【図22】本発明の第二実施例の本管側からの穿孔が完
了した状態を表す。
【図23】本発明の第二実施例の掘削装置を延長管に挿
入した状態を表す。
【図24】本発明の第二実施例の掘削装置の掘削の様子
を表す。
【図25】本発明の第二実施例の掘削装置の第2カッタ
が本管に到達した状態を表す。
【図26】本発明の第二実施例の枝管埋設用孔の穿孔完
了状態を表す。
【図27】本発明の第三実施例の掘削装置の側面図を表
す。
【図28】本発明の第三実施例の本管側からの穿孔が完
了した状態を表す。
【図29】本発明の第三実施例の掘削装置を延長管に接
続した状態を表す。
【図30】本発明の第三実施例の枝管埋設用孔の穿孔完
了状態を表す。
【図31】本発明の第三実施例の掘削装置シャフトを取
り出す様子を表す。
【図32】本発明の第四実施例の枝管埋設用孔の穿孔完
了状態を表す。
【図33】本発明の第四実施例のさや管内側に枝管を挿
入する様子を表す。
【図34】従来の枝管推進装置の掘削状態を表す。
【図35】従来の枝管推進装置の掘削孔に枝管を挿入す
る様子を表す。
【図36】従来の枝管推進装置の本管と枝管の接合の様
子を表す。
【図37】従来の他の枝管推進装置の側面図である。
【図38】従来の他の枝管推進装置の本管の孔開けの様
子を表す。
【図39】従来の他の枝管推進装置の本管の枝管接続の
様子を表す。
【符号の説明】
1…穿孔装置、2…カッタ、3…車輪、4…回動装置、
4a…グリッパ、5…本管、5a…孔、6…昇降シリン
ダ、7…リンク、8…回転駆動部、9…管受け具、10
…管供給装置、11…延長管、12…供給シリンダ、1
3…供給アーム、14…ラック、15a…ウォームギ
ア、17…供給用モータ、20…接続装置、21…枝
管、25…回動装置、31…コントローラ、40…把持
装置、41…把持シリンダ、42…把持ブラケット、4
3…支持ブラケット、45…支持開口部、50…掘削装
置、52…モータ、54…シャフト、55a…第1カッ
タ、55b…第2カッタ、58…カッタ開閉シリンダ、
59…回動支持部材、62…ロッド、63…掘削推進シ
リンダ、64…支持フレーム、65…スイベル、66…
さや管、68…ガイド孔、91…枝管推進装置、92…
オーガ、93…孔、95…ドリルカッター、96…穿孔
装置、98…管接続装置、99…管状本体。

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 本管(5) から地表まで延びる枝管(21)を
    埋設する孔(93)を掘削する枝管推進装置において、 走行手段によって本管(5) 内の所定位置に走行し、か
    つ、先端部に有するカッタ(2) を所定の穿孔方向に回動
    し、カッタ(2) を回転させながら本管(5) の目標位置に
    枝管接続のガイドとなるガイド孔(68)を穿孔すると共
    に、カッタ(2) を回転させる延長管(11)を漸次挿入接続
    しながら本管(5) のガイド孔(68)から地表へ向けて掘削
    した後に、延長した延長管(11)が、枝管を挿入するため
    の、又は枝管埋設用の孔(93)を掘削するためのガイドと
    される穿孔装置(1) と、 穿孔装置(1) に、カッタ(2) を回転させる延長管(11)を
    供給する管供給装置(10)とを備えたことを特徴とする枝
    管推進装置。
  2. 【請求項2】 本管(5) から地表まで延びる枝管(21)を
    埋設する孔(93)を掘削する枝管推進装置において、 走行手段によって本管(5) 内の所定位置に走行し、か
    つ、先端部に有するカッタ(2) を所定の穿孔方向に回動
    し、カッタ(2) を回転させながら本管(5) の目標位置に
    枝管接続用の孔(5a)を穿孔すると共に、カッタ(2) を回
    転させる延長管(11)を漸次挿入接続しながら本管(5) の
    孔(5a)から地表へ向けて掘削する穿孔装置(1) と、 穿孔装置(1) に、カッタ(2) を回転させる延長管(11)を
    枝管(21)として供給する管供給装置(10)とを備えたこと
    を特徴とする枝管推進装置。
  3. 【請求項3】 前記穿孔装置(1) は、 先端部に有するカッタ(2) と、 カッタ(2) の下部に、直接、又は漸次挿入接続された新
    たな延長管(11)を介して接続可能な管受け具(9) と、 カッタ(2) 、延長管(11)及び管受け具(9) をその軸心を
    中心として回転させる回転駆動部(8) と、 カッタ(2) の回転軸方向を掘削方向に回動させる回動装
    置(4) と、 カッタ(2) 、延長管(11)及び管受け具(9) を掘削方向に
    昇降する昇降手段とを備えたことを特徴とする請求項1
    又は2に記載の枝管推進装置。
  4. 【請求項4】 本管(5) から地表まで延びる枝管(21)を
    埋設する孔(93)を掘削する枝管推進工法において、 1)本管(5) 内の管受け具(9) 及び管受け具(9) に接続さ
    れたカッタ(2) を回転させながら上昇させて本管(5) に
    孔を穿孔し、 2)カッタ(2) が上昇完了位置に来たら、カッタ(2) と管
    受け具(9) との間に延長管(11)を漸次挿入接続し、 3)管受け具(9) 、接続した延長管(11)及びカッタ(2) を
    回転させながら上昇させて、本管(5) 側から地表に向け
    て地中を掘削し、 4)上記2)、3)を繰り返すことによって、カッタ(2) を回
    転させる延長管(11)を漸次挿入接続しながら地表に向け
    て地中を掘削推進し、 5)カッタ(2) が地表に到達したら、連続的に接続された
    延長管(11)をガイドにして延長管(11)の外側又は内側に
    枝管(21)を挿入し、又は、上記延長管(11)をガイドにし
    て掘削した枝管埋設用の孔(93)に枝管(21)を挿入し、枝
    管(21)を本管(5) に接続することを特徴とする枝管推進
    工法。
  5. 【請求項5】 請求項4に記載の枝管推進工法におい
    て、 前記延長管(11)を枝管(21)により構成すると共に、最終
    工程でカッタ(2) が地表に到達したら、最後の延長管(1
    1)(枝管(21))を本管(5) に接続することを特徴とする
    枝管推進工法。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2011045992A (ja) * 2009-08-26 2011-03-10 General Electric Co <Ge> 圧縮機用装置及び工具

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