JP2005213848A - 掘削工具および掘削装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】本発明は、例えば上記分岐供給管のような管体や電気配線など比較的小型の埋設物を埋設する地中孔を効率的に形成できる掘削工具を提供することを目的としている。
【解決手段】本発明は、軸心廻りに回転可能な掘削刃を備え所定の掘削経路に沿い地中を推進される掘削手段と、前記掘削手段推進方向において該掘削手段の前方に該掘削手段の前方に前記軸心の延長線上に向かって伸びた先導孔を形成する先導孔形成手段を有することを特徴とする掘削工具である。
【選択図】 図1

Description

本発明は、地中を掘削し地中孔を形成する掘削工具および掘削装置に関し、特に、ガスや水などの本支管から分岐する分岐供給管を埋設するための地中孔を非開削で掘削する非開削工法に適する掘削工具および掘削装置に関するものである。
ガスや上下水道など地中に埋設された本支管から住宅などにガスや水を供給する分岐供給管を敷設する場合、従来から本支管と分岐供給管を埋設する部分を地面から大きく開削するいわゆる開削工法が広く用いられてきた。この開削工法では、大量の土砂を取り除き、開削した部分は施工後土砂で埋め戻す必要がある。加えて、地面を大きく開削して大量の土砂を取り除くので重機などが必要となる。したがって、開削工法における作業は、作業者の負担が大きく工期が長くなり、それに伴い費用も高くなるという問題があった。
開削工法の問題を解決する工法として、分岐供給管を敷設する地中孔を地面を開削せずに形成する非開削工法が種々提案されている。非開削工法は、本支管に向けて地面から地中を掘削して地中孔を形成し、地中孔に分岐供給管を敷設する工法であり、開削工法で必要であった本支管および分岐供給管の埋設部分の土砂を全て取り除く作業を省略することができる。その結果、作業者の負担が低減して作業時間を短縮することができる。また、大掛かりな地面の開削を実施しないので、工事の際に交通整理等をする必要がないので、地域への影響も最小限に抑えることが可能である。
非開削工法において、地中孔を効率的に掘削する技術の一例が下記特許文献1〜3に開示されている。
本出願人の提案である特許文献1に開示された掘削装置は、案内手段を有し下孔を形成する下孔掘削工具と、前記案内手段に案内されつつ前記下孔を拡径する拡径ビットを有している。前記掘削装置によれば、地上から本支管に向かって下孔掘削工具を推進して下孔を掘削する。下孔掘削工具が本支管まで到達した後、案内手段に沿って拡径ビットで下孔を拡径掘削し地中孔が形成される。前記拡径ビットは、案内手段の軸心周りに回転可能な掘削刃と、土砂へ高圧水を噴射する高圧水噴射口を有している。この拡径ビットによれば、その外径付近に配設された噴射口から高圧水を土砂へ向かって掘削軸と並行に噴射して、高圧水が衝突した部分の土砂を緩和あるいは掘削しつつ掘削刃の回転接触により掘削するので、掘削刃のみで下孔を拡径するよりも、掘削刃の負荷を軽減することができる。
特許文献2に記載の推進工法拡径治具(以下、拡径治具と略称する。)は、砂質の土砂を掘削することに優れた攪拌翼と粘土質の土砂を掘削することに優れた圧密筒を有している。前記攪拌翼は掘削軸を中心に、放射上に複数個配置され、前記攪拌翼は、径方向の外側に向かって高圧水を噴射するように噴射ノズルを有する。各攪拌翼に設けられた噴射ノズルは、攪拌翼が前記掘削軸を中心に回転した際、異なった円周上を移動し、掘削面にほぼ均一に高圧水を噴射することができる。
特許文献3に記載の非開削敷設用拡孔リーマ(以下、拡孔リーマと略称する。)は、複数の切削刃を備えた支持アームを有し、前記支持アームは軸心周りに複数個配置されており、前記支持アームには掘削面に対し垂直に高圧水を噴射する噴射口を有している。前記支持アームは、軸心周りに回転し、掘削刃の接触および高圧水の噴射により、下孔を拡孔することができる。本拡孔リーマは各支持アームに設けた高圧水の噴射口の位置を、軸心からの距離が異なった位置にそれぞれ配置することによって、掘削時に各噴射口は、それぞれ異なった円周上を移動し、掘削面にほぼ均一に高圧水を噴射することができる。
特願2002−239650号(図1〜2) 特開2000−17989号公報(第2〜6頁 図1〜図5) 特開2000−248890号公報(第2〜11頁 図1〜2)
しかしながら、特許文献1に記載された拡径ビットは、高圧水を掘進方向と並行に噴射するので、高圧水の噴射により形成される先導孔は略円環状に形成され、高圧水が地中に吸収されやすい形状となる。そのため回収する泥水の粘度が高くなり、土砂を思うように回収できないことがあった。その場合、掘削した地中孔内部に残留した土砂が大きな抵抗となり掘進に要する推進力が増大する。また、拡径ビットは外周部近傍に高圧水の噴射口を有するので、高圧水により土砂を緩和する効果を有する部分が、掘削する地中孔の外周部に限定される。そのため地中孔の外周部以外の掘削は、掘削刃の回転接触によりのみで行わなければならない。以上の原因により、掘進抵抗が増大して所定の掘進深度まで到達するために要する時間が長くなる場合があった。さらに、所定の掘進深度まで到達できない場合もあった。
特許文献2に記載の拡径治具および特許文献3に記載の拡孔リーマは、掘削する地中孔の径方向の外側に向かって高圧水を噴射するので、必要以上に地中孔の径を拡径したり、必要以上に地中孔周りの土砂を緩和させ、地中孔が崩落する恐れがある。また、特許文献2に記載の拡径治具および特許文献3に記載の拡孔リーマは、掘削刃を有する攪拌翼、あるいは掘削刃を固定する支持アーム自身に噴射口が配置されるので、掘削した土砂によって噴射口が閉塞したり、噴射口が損傷を受け高圧水を噴射できなくなる恐れがある。
本発明の目的は、例えば上記分岐供給管のような管体や電気配線など比較的小型の埋設物を埋設する地中孔を効率的に形成できる掘削工具を提供することである。
本発明の掘削工具は、軸心廻りに回転可能な掘削刃を備え所定の掘削経路に沿い地中を推進される掘削手段と、前記掘削手段推進方向において該掘削手段の前方に該掘削手段の前方に前記軸心の延長線上に向かって伸びた先導孔を形成する先導孔形成手段を有することを特徴としている。なお、前記先導孔形成手段は、前記軸心の延長線上に向かって流体を噴射する噴射口と、前記噴射口に前記流体を供給する流路とを有する構成とすれば好ましい。
本発明の掘削装置は、前記掘削工具と、前記掘削工具を回転可能に支持するとともに前記掘削経路に沿い配設される案内手段とを有し、前記掘削工具は、前記案内手段に案内されつつ掘進することを特徴としている。なお、前記案内手段は、屈曲自在に構成されていることが望ましい。
本発明の掘削工具によれば、該掘削工具は、その軸心廻りに回転可能な掘削刃を備え所定の掘削経路に沿い地中を推進される掘削手段を有しており、したがって、該掘削手段は地中を推進するとともにその掘削刃により土砂を掘削し地中孔が形成される。その際に、掘削工具は、地中に前記掘削手段の掘進方向において該掘削手段の前方に前記軸心の延長線上に向かって伸びた先導孔を形成する先導孔形成手段を有しているので、掘削刃にかかる負荷が軽減され、掘削に要する掘進推進力を低減することができる。また、本発明の好ましい掘削工具によれば、軸心の延長線上に向かって高圧水を噴射することにより掘削工具の掘進方向におけるその前方のほぼ全面の土砂は確実に泥水化される。粘度の低い泥水は効率よく吸引回収され、さらに掘進推進力が低減される。もって、本発明により、掘削に要する時間が短縮され、効率的に地中孔を形成することが可能となる。
まず、以下で説明する掘削工具を用いて地中を掘削して地中孔を形成し、該地中孔に分岐供給管を敷設する非開削工法について図5を参照し説明する。図5(a)は、非開削工法において掘削工具が地中を推進するためのガイドとなる案内手段4を地中に配設する下孔掘削工程を示す。図5(b)は、案内手段4に沿って掘削工具1を掘進して地中孔9を形成する拡径掘削工程を示す。
図5(a)に示すように、下孔掘削工程で、例えばガスや水などの本支管0に向かい、案内手段4を後方に伴った下孔掘削体3を予定の掘削経路に沿いながら推進して下孔8を形成するとともに所定の掘削経路に沿い案内手段4を配設する。下孔掘削体3は、地上に設置した掘削装置5の推進力および回転力が案内手段4を介して伝えられ地中を推進する。ここで、案内手段4を屈曲可能な構造としておけば、湾曲した状態の掘削経路で案内手段4が配設される。
本支管0の近傍まで下孔掘削体3が到達したら、図5(b)に示すように、拡径掘削工程で、掘削工具1を、案内手段4の地上に露出した一方の端部から他方の端部まで案内手段4に沿って回転させながら推進させて下孔8を拡径する。また、掘削工具1は後方に可撓性を有する樹脂製の鞘管7を接続可能で、地中孔9を掘削すると同時に掘削した地中孔9に鞘管7を引き込み、地上から本支管0に通じる鞘管7を内挿した地中孔9を形成することができる。その後、鞘管7のみを地中に残留させて、下孔掘削体3と、案内手段4と、掘削工具1を取り除く。
その後、分岐供給管接続工程で、地中に残留した鞘管7の内部に地上から本支管0まで樹脂製の分岐供給管を挿入し、例えば回転融着工法によって、本支管0と分岐供給管を接続する。
穿孔工程で、樹脂製の分岐供給管から挿入したカッターにより本支管0に穿孔することにより供給管と連通させ、穿孔後検査工程でガス漏れが無いことを確認し、最後に埋戻し工程本支管0と供給管の周囲の埋戻しを行なう。
次に、本発明の第1態様の掘削工具について、図1および図2により説明する。図1は掘削工具の断面図、図2は図1おいて矢印C方向から見た正面図である。図1は、図2のB−B線に沿う断面を示している。なお、以下で説明する第1および第2態様の掘削工具は、上記図5に示す非開削工法において、案内手段4に沿って推進され案内手段4から回転力を伝達されて回転するものであるが、本発明の掘削工具はそれに限定されることなく、その他の推進機構および回転機構を採用することができ、例えば掘削工具自身に回転機構および推進機構を備えていてもよい。
掘削工具1は、掘削手段11と先導孔形成手段15を有している。
掘削手段11について説明する。掘削手段11は、掘進方向に複数の掘削刃121を有し、軸心廻りに回転する回転部12と、回転部12を軸支する小径部131を有する非回転部13と、回転部12と非回転部13に装着されるほぼ円筒形のカバー14からなる構成である。
回転部12は、回転部本体122と、掘進方向において回転部本体122の前面に配設された掘削刃121を有している。回転部本体122は、外周部がほぼ円柱形状で中心に貫通する中空部を有する中空部材である。回転部本体122の中空部には案内手段4が通過することが可能で、回転部本体122の中空部形状は案内手段4の断面形状と同様にコーナー部がアール形状の略正方形を有している。したがって、回転部本体122は案内手段4に対し周方向に係止され、案内手段4の回転とともに回転される。
非回転部13は、小径部131と小径部132からなる円筒形で、中空部は案内手段4が触れることなく挿通することができる。また非回転部13の大径部132の外周部には、泥水を回収する複数の回収口133を有している。非回転部13の小径部131は回転部材123を介し回転部12と回転自在に接続されている。本実施の形態では、回転部材123にボールベアリングを用いているが、非回転部13と回転部12が回転自在に接続されていればよく、例えば、回転部12自身に自己潤滑機能を有する材料を用いてもよい。
カバー14は略円筒形状の中空部材で、その内径形状は段つき形状の係止部141を有している。カバー14の内径側には、係止部141によって非回転部13の大径部132が軸方向に掘進方向に係止されるように非回転部13および回転部12が装着されている。カバー14の外周部には、掘進方向と反対の方向に可撓性を有する樹脂製の鞘管7を装着することができる。
先導孔形成手段15について説明する。先導孔形成手段15は、非回転部13の大径部132に設けられ掘進方向かつ軸心の延長線上に向かって高圧水を噴射する第1の噴射口154と、非回転部13の小径部131に設けられ掘進方向に高圧水を噴射する第2の噴射口155と、第1の噴射口154および第2の噴射口155に高圧水を供給する流路とを備えている。
第1の噴射口154は、非回転部13の大径部132の外周部付近に等角ピッチで複数個配設されている。その第1の噴射口154は、非回転部13の内部に形成された第1の流路151に通じており、第1の流路151は環状空間157に通じている。環状空間157には、外部から高圧水が供給される高圧水供給口(図示せず)が符号Aの位置に接続されている。したがって、高圧水は、高圧水供給口〜環状空間157〜第1の流路151を通じて第1の噴射口154へ供給され、噴射される。ここで、第1の噴射口154は、回転する掘削刃121に対し固定的に配設されているので、噴射された高圧水は回転する掘削刃121により遮られ間歇的に土砂に衝突する。
第2の噴射口155は、非回転部13の小径部131の前面に等角ピッチで複数個配設されている。その第2の噴射口155は、非回転部13の内部に形成された第2の流路152に通じており、第2の流路152は環状空間157に通じている。したがって、高圧水は、高圧水供給口〜環状空間157〜第2の流路152を介して第2の噴射口155へ供給され、噴射する。ここで高圧水は回転部12のスライド部124および回転部の第3の流路153に供給される。高圧水をスライド部に供給することによって、掘削工具1が案内手段4に沿って推進する際にスライド部124に進入する土砂を除去することができる。
さらに、回転部12には、前記第2の噴射口155に対応し第3の流路153が形成されている。したがって、第2の噴射口155から噴射された高圧水は第3の流路153を通じて土砂に向けて噴射される。ここで、回転部12の回転により高圧水は遮られるので回転部12の前面から間歇的に噴射される。
なお、先導孔形成手段15は、回転部12および非回転部13の両方から高圧水を噴射するが、掘削する土砂の性質によってはいずれか一方より高圧水を噴射してもよい。また、噴射する流体は水に限らず、圧縮空気や研磨材を混ぜ合わせた水などを用いてもよい。さらに、先導孔形成手段15は、その噴射口や流路を掘削手段11に内蔵せず、別に設ける構成としてもよい。
次に、本発明の第2態様の掘削工具について図3および図4を参照し説明する。図3は、第2態様の掘削工具の断面図、図4は図3において矢印E方向から見た正面図である。図3は、図4のD−D線に沿う断面を示している。なお、図3、4において、図1、2で説明した第1態様の掘削工具と同様な構成については同一符号を付し、その詳細な説明を省略する。
拡径工具2の先導孔形成手段25は、非回転部13の大径部132に設けられ掘進方向かつ軸心の延長線上に向かって高圧水を噴射する第1の噴射口255と、非回転部13の小径部131に設けられ掘進方向に高圧水を噴射する第2の噴射口256と、回転部12に設けられ掘進方向かつ軸心の延長線上に向かって高圧水を噴射する第3の噴射口257と、第1の噴射口255、第2の噴射口256および第3の噴射口257に高圧水を供給する流路とを備えている。
第1の噴射口255は、非回転部13の大径部132の外周部に等角ピッチで複数個配設されている。その第1の噴射口255には、非回転部13の内部に形成された第1の流路251が接続され、該第1の流路251は環状空間258が接続され、環状空間258には図中Aの位置に図示しない高圧水供給口が接続されている。したがって、高圧水は、高圧水供給口〜環状空間258〜第1の流路251を通じて第1の噴射口255へ供給され、噴射される。ここで、第1の噴射口255は、回転する掘削刃121に対し固定的に配設されているので、噴射された高圧水は回転する掘削刃121により遮られ間歇的に土砂に衝突する。
第2の噴射口256は、非回転部13の小径部131の外周部に等角ピッチで複数個配設されている。その第2の噴射口256には、非回転部13の内部に形成された第2の流路152が接続され、第2の流路252は環状空間258が接続されている。したがって、高圧水は、高圧水供給口〜環状空間258〜第2の流路252を通じて第2の噴射口256へ供給され、噴射する。ここで高圧水は回転部12のスライド部124に供給される。高圧水をスライド部124に供給することによって、掘削工具が推進する際にスライド部に進入する土砂を除去することができる。
第3の噴射口257は、回転部12の掘進方向の面に等角ピッチで複数個配設されている。その第3の噴射口257は、回転部12の第4の流路254に通じている。第4の流路254は、環状の密閉空間259を介して第2の流路252から非回転部13の小径部131の外周面に貫通する第3の流路253と常に通じている。ここで環状の密閉空間259は、非回転部13の小径部131と回転部12の内周部の間に一対の回転シール部材250により形成されている。したがって、高圧水は、高圧水供給口〜環状空間258〜第2の流路252〜第3の流路253〜密閉空間259〜第4の流路254を通じて第3の噴射口257へ供給され、連続的に噴射される。本実施の形態によれば、非回転部13の第3の流路253と回転部12の第4の流路254が常に連通するので、回転部12が回転している時も連続して流体を噴射することができる。
次に、本発明の実施の形態に係る掘削工具による、地中の掘削方法の詳細を、図6および図7を用いて説明する。ここで、掘削工具には、図3および図4で示した第2態様の掘削工具2を用いて説明する。図6は拡径工程の先導孔形成過程を示す地中断面図である。図7は拡径工程の詳細を示す地中断面図である。
一方の端部から、掘削工具2のスライド部155に案内部材4が通過するように装着する。地上に設置した掘削装置5(図5(b))と案内部材4は連結され、掘削装置5により案内部材4は回転する。案内部材4の回転は案内部材4と共に回転するように連結された掘削工具2の回転部12に伝達され、回転部12は回転する。また、掘削工具2は、推進力伝達部材6を介して掘削装置5の推進部51(図5(b))と連結されており、掘削装置51による推進力を受けて案内部材4に沿って推進する。
回転部12は掘進方向の面に掘削刃121を有しており、掘削する土砂に掘削刃121を回転接触させ、土砂を掘削する。また、掘削工具2の非回転部13および回転部12に有する複数の噴射孔から高圧水を噴射して、流体を土砂に衝突させることによって土砂を緩和あるいは掘削する。
図6に示すように、掘削工具2は非回転部13の第1の噴射孔255から、掘進方向かつ軸心の延長線上に向かって伸びた先導孔101を形成するように高圧水を噴射しつつ掘進する。先導孔101は、掘削工具2と共に案内部材4に沿って移動するので、高圧水の軸方向投影面を底面とする空間102を掘削工具の掘進方向前方に形成する。さらに、掘削工具2は、回転部12の第3の噴射孔257から、回転しながら連続的に掘進方向に向かって高圧水を噴射して、掘進方向前方の土砂のほぼ全面を緩和あるいは掘削する。それにより、空間102は、掘削工具2の断面積とほぼ同等の底面を有する広い空間となる。その結果、掘削刃121により掘削される土砂が減少して掘削刃の掘削負荷が減少して、掘進に要する推進力が低減される。また、空間102が広く形成されると、掘削した土砂は空間102の内部で高圧水と効率よく混ざり合い、低粘度の泥水となる。低粘度の泥水は、容易に吸引口133から回収されるので、掘進の抵抗となる坑道9に残留する土砂を減少させることができる。本実施の形態では第3の噴射孔257から軸心と平行に高圧水を噴射するが、掘削する土砂のより広い範囲に高圧水を噴射するためには、第1の噴射孔255と同様に、軸心の延長線上に向かって噴射することがより望ましい。
本発明に係る第1態様の掘削工具の断面図である。 図1の掘削工具の正面図である。 本発明に係る第2態様の掘削工具の断面図である。 図5の掘削工具の正面図である。 非開削工法の工程を説明する図である。 図5の部分拡大図である。 図5の部分拡大図である。
符号の説明
0 本支管
1 掘削工具
11 掘削手段
12 回転部、121 掘削刃、122 回転部本体、123 回転部材
124 スライド部
13 非回転部、131 小径部、132 大径部、133 吸引口
14 カバー、141 係止部
15 先導孔形成手段、151 第1の流路、152 第2の流路
153 第3の流路、154 第1の噴射口
155 第2の噴射口、156 第3の噴射口
157 環状空間
2 掘削工具
21 掘削手段
25 先導孔形成手段、251 第1の流路、252 第2の流路
253 第3の流路、254 第4の流路
255 第1の噴射口、256 第2の噴射口
257 第3の噴射口、258 環状空間
259 密閉空間、250 回転シール部材
3 下孔掘削体
4 案内手段
5 掘削装置、51 推進部
6 推進力伝達部材
7 鞘管
8 下孔
9 地中孔
10 地面、101 先導孔

Claims (4)

  1. 軸心廻りに回転可能な掘削刃を備え所定の掘削経路に沿い地中を推進される掘削手段と、
    前記掘削手段の推進方向において該掘削手段の前方に前記軸心の延長線上に向かって伸びた先導孔を形成する先導孔形成手段とを有することを特徴とする掘削工具。
  2. 前記先導孔形成手段は、前記軸心の延長線上に向かって流体を噴射する噴射口と、前記噴射口に前記流体を供給する流路とを有することを特徴とする請求項1に記載の掘削工具。
  3. 請求項1または請求項2のいずれかに記載の掘削工具と、
    前記掘削工具を回転可能に支持するとともに所定の掘削経路に沿い配設された案内手段とを有し、
    前記掘削工具は、前記案内手段に案内されつつ推進されることを特徴とする掘削装置。
  4. 請求項3に記載の掘削装置において
    前記案内手段は、屈曲自在であることを特徴とする掘削装置。
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