JPH09168723A - 排ガスフィルタ - Google Patents

排ガスフィルタ

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JPH09168723A
JPH09168723A JP7330822A JP33082295A JPH09168723A JP H09168723 A JPH09168723 A JP H09168723A JP 7330822 A JP7330822 A JP 7330822A JP 33082295 A JP33082295 A JP 33082295A JP H09168723 A JPH09168723 A JP H09168723A
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JP
Japan
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filter
exhaust gas
outer peripheral
catalyst layer
noble metal
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Application number
JP7330822A
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English (en)
Inventor
Kenichi Nakamura
健一 中村
Kunio Kimura
邦夫 木村
Kimimichi Tokuda
公通 徳田
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Panasonic Holdings Corp
Original Assignee
Matsushita Electric Industrial Co Ltd
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  • Processes For Solid Components From Exhaust (AREA)
  • Filtering Of Dispersed Particles In Gases (AREA)
  • Exhaust Gas Treatment By Means Of Catalyst (AREA)
  • Catalysts (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 ディーゼルエンジン等から排出される微粒子
を捕集し、捕集した微粒子を燃焼させて再生される排ガ
スフィルタの信頼性を向上させる。 【解決手段】 筒状で内部を多数のセルに区画する多孔
質の隔壁を有するセラミックス製のハニカムフィルタ本
体の外周部に貴金属触媒層を設けるか、または、中央部
側にジルコニアを触媒担体とした貴金属触媒層、外周側
に活性アルミナを触媒担体とした貴金属触媒層の2層を
設けることにより、外周側の触媒層の活性を中央部側の
触媒層のそれよりも高くする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ディーゼルエンジ
ン等の内燃機関や燃焼機器より発生する浮遊粒子状物質
(以下、微粒子と言う)を除去する排ガスフィルタに関
するものである。
【0002】
【従来の技術】近年、大都市圏における大気汚染の悪化
が進んでいる。このうち大気中に浮遊する微粒子につい
ては、ディーゼル車から排出される黒煙が全体の20〜
30%を占めると言われており、しかもその中には多環
芳香族炭化水素等の変異原性や発ガン性のある成分が含
まれている。この黒煙対策のうち最も効果が期待される
ものとして、排気系中で微粒子をトラップした後、自己
再生を行う排ガス浄化装置がある。この排ガス浄化装置
は、排気系中に設けられるもので、主に排ガス中の微粒
子を捕集するフィルタ(以下、排ガスフィルタという)
と、捕集された微粒子を燃焼させる再生装置から構成さ
れている。従来、この再生装置は、加熱手段として電気
ヒータや軽油バーナ等を用い、微粒子を直接燃焼させる
ものが用いられていた。上記の方法を用いた場合、微粒
子捕集量が大きくなると再生時にフィルタ内の温度が1
000℃を超える高温となり、フィルタが溶損すること
があった。そこで、触媒をフィルタ全面に担持させ、捕
集した微粒子を触媒燃焼させることにより、フィルタ内
の温度の低減が図られていた。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】フィルタを再生する際
に、フィルタの中央部は熱がこもりやすく、外周部は熱
が逃げやすいため、フィルタ内に温度格差が生じる。ま
た、従来の排ガスフィルタは、外周部は温度が低いた
め、微粒子の燃え残りが生じやすく、中央部と外周部の
温度格差はいっそう大きくなものとなり、温度格差によ
り生じる熱応力によってクラックが発生する危険性があ
った。上記のようにフィルタ全面に触媒を担持させた場
合にも、フィルタ内の温度格差により、クラックが発生
していた。本発明は、フィルタ内の温度格差を緩和し、
クラックの発生を防止することにより、信頼性の高い排
ガスフィルタを提供することを目的とする。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明の排ガスフィルタ
は、筒状で内部を多数のセルに区画する多孔質の隔壁を
有するセラミックス製のハニカム状フィルタ本体と、そ
の軸心を含む中央部を除く外周部側の隔壁の表面に形成
した貴金属触媒層を備えたものである。また、前記貴金
属触媒層の触媒担体が、ジルコニアであることが好まし
い。本発明の他の排ガスフィルタは、筒状で内部を多数
のセルに区画する多孔質の隔壁を有するセラミックス製
のハニカム状フィルタ本体、その軸心を含む中央部側の
隔壁の表面に形成した貴金属を担持した活性アルミナか
らなる中央部側触媒層、および前記フィルタ本体の外周
部側の隔壁の表面に形成した貴金属を担持したジルコニ
アからなる外周側触媒層を備えたものである。また、筒
状で内部を多数のセルに区画する多孔質の隔壁を有する
セラミックス製のハニカム状フィルタ本体、その軸心を
含む中央部側の隔壁の表面に形成した貴金属を担持した
活性アルミナからなる中央部側触媒層、および前記フィ
ルタ本体の外周部側の隔壁の表面に形成した貴金属を担
持したジルコニアで被覆された活性アルミナからなる外
周側触媒層を備えたものである。さらに、前記貴金属
が、パラジウムを含むものであることが好ましい。ま
た、前記ジルコニアが、正方晶系ジルコニアであること
が好ましい。
【0005】
【発明の実施の形態】本発明の排ガスフィルタの一例を
図1に示す。この排ガスフィルタは、円筒状のウォール
フロー型排ガス浄化フィルタの中央部側と外周側にそれ
ぞれ触媒層を形成したものであり、外周側の触媒層16
の活性を中央部側の触媒層15よりも高くしたものであ
る。ウォールフロー型排ガス浄化フィルタは、図2に示
すように、長さ方向に対し平行に並ぶセル1a、1bを
もつハニカム構造となっており、隣り合うセル1a、1
bのうち、セル1bは、入口側の端部が流入側プラグ2
や芯材4で目詰めされ、セル1aは出口側の端部が流出
側プラグ3で目詰めされている。従って、微粒子を含む
排ガスは、矢印で示すように、流出側プラグ3で目詰め
されているセル1aに流入する。そして、セル1a内に
流入した排ガスは、セル1aとセル1bを仕切る多孔質
の隔壁を通過し、隣接するセル1bに押しやられる。こ
のとき排ガス中の微粒子は、多孔壁を通過できないた
め、フィルタ中に捕捉され、濾過される。
【0006】中央部側触媒層15が、貴金属を担持した
活性アルミナからなり、外周側触媒層16が、貴金属を
担持したジルコニアからなることが好ましい。また、外
周側触媒層16の担体には、中央部側触媒層15と同様
の活性アルミナの表面にジルコニアで被覆されたものを
用いてもよい。また、外周側のみに触媒層16を形成し
たものでもよく、この場合、触媒層の触媒担体がジルコ
ニアであることが好ましい。このような構成により、フ
ィルタ外周側の活性が中央部側より高くなるため、捕集
した微粒子を燃焼除去する際に、外周側での燃焼が中央
部側より促進され外周側の温度が高くなるため、フィル
タ内の温度勾配が小さくなる。そのため、フィルタ内の
温度格差により生じる熱応力は小さくなり、クラックの
発生を防止することができ、フィルタの信頼性が向上す
る。
【0007】本発明の排ガスフィルタの触媒担体に用い
る無機酸化物について説明する。触媒を担体に担持させ
てからフィルタ材に付けることによって、フィルタ中に
高分散化され、高活性が得られる。この時、無機酸化物
の量が多くなるほどフィルタの圧力損失が大きくなりエ
ンジンに負担をかけるので、触媒担体に用いる無機酸化
物の量は少ない方が望ましく、比表面積の大きい無機酸
化物を用いることが好ましい。中央部側の触媒担体とし
ては、比表面積の大きい、活性アルミナ、ゼオライト、
シリカゲル等の無機酸化物を用いることができる。炭素
質である微粒子の燃焼によりかなりの高温にさらされる
ため、耐熱性に優れた活性アルミナが最も望ましい。ま
た、活性アルミナとは、β-、γ-、δ-、θ-、η-、ρ
-、あるいはχ-アルミナ等の比表面積の大きな準安定ア
ルミナのことを指すが、これらの活性アルミナは高温に
さらすと安定かつ比表面積の小さいα-アルミナに転移
するため、使用温度等により結晶形態を選択する必要が
ある。また、外周側の触媒担体にジルコニアを用いるこ
とが好ましく、特に添加物として酸化バリウムを加える
と、高温において比較的比表面積の大きいものが得られ
る。ジルコニアの結晶形態にはいろいろあるが、正方晶
系のジルコニアが最も酸素イオンを放出しやすいので最
適である。通常、ジルコニアは低温では単斜晶系である
が、マグネシア、カルシア、希土類酸化物を固溶させる
と正方晶系で安定化する。ジルコニアを触媒担体に用い
ると、貴金属触媒であるパラジウムと接触することによ
り、パラジウム表面に酸素イオンをいったん吸着させ、
パラジウム表面上で微粒子と酸素イオンが反応すると考
えられる。したがって、活性アルミナ表面に正方晶系ジ
ルコニア層を設けても同様の効果が得られる。
【0008】本発明の排ガスフィルタに用いる触媒に
は、炭素及び炭化水素の酸化能がある触媒であればどの
触媒種でも使用可能であるが、ディーゼル排ガス中には
SOxなど触媒毒となりやすい成分が含まれているた
め、貴金属触媒が好ましい。微粒子の燃焼中は触媒近傍
が高温下で還元雰囲気にさらされるため、白金を用いた
場合にはPtがPtCとなり昇華する懸念がある。そこ
で、特に、還元雰囲気下でも安定なパラジウムを用いる
ことが好ましい。但し、パラジウムを主成分とし、白
金、ロジウム等を添加しても良い。
【0009】フィルタの材料には、高耐熱性、高耐熱衝
撃性が要求される。そのため、フィルタの材料として、
コーディエライトセラミックス、ムライト質繊維セラミ
ックス、シリコンカーバイド等を用いることができる。
本発明の排ガスフィルタでは、特に限定されるものでは
ないが、ムライト質繊維セラミックスのように多孔度の
高いものの方が圧力損失を小さくするためには有利とな
る。
【0010】
【実施例】以下に本発明のより詳細な実施例を示す。 [実施例1]BaOを2.5wt%、CeO2を10w
t%加え、900℃1時間熱処理したγ−アルミナ粉末
1000gに、Pd換算で0.104wt%のジニトロ
ジアンミンパラジウム水溶液1500gと水1500g
を加えて混合し、触媒スラリーを調製した。次に、直径
5.66インチで長さ6インチである円筒形ハニカム状
のムライト質繊維セラミックス製のウォールフロー型排
ガス浄化フィルタを用いて、この入口面及び出口面の外
周より1.5インチ分(以下、外周部とする)と側壁部
にビニールテープを貼り、外周部の隔壁および側壁部に
液体が浸透しないように被覆した後、前記触媒スラリー
にディップした。これを熱風乾燥させた後、500℃で
1時間熱処理した。この作業を、ディップ部の体積1リ
ットル当たりのパラジウム担持量が1gになるまで繰り
返し、中央部側触媒層15を形成した。一方、オキシ硝
酸ジルコニウム2000gに硝酸セリウム100gとク
エン酸2000gを加え、これらを4リットルの水に溶
かした。この溶液を700℃で熱処理し、多孔質で正方
晶系のジルコニア粉末を作製した。このジルコニア粉末
1000gにPd換算で0.104wt%のジニトロジ
アンミンパラジウム水溶液1500gを加えて混合し、
触媒スラリーを調製した。次に、中央部側触媒層15を
形成した排ガス浄化フィルタの入口面及び出口面の触媒
の担持されている部分(以下、中央部とする)にビニー
ルテープを貼り、中央部の隔壁に液体が浸透しないよう
に被覆した後、前記触媒スラリーにディップした。これ
を熱風乾燥させた後、500℃で1時間熱処理した。こ
の作業を、ディップ部の体積1リットル当たりのパラジ
ウム担持量が1gになるまで繰り返し、フィルタの外周
部に外周側触媒層16を形成した。このようにして、図
1に示すような触媒付排ガスフィルタ(以下、実施例1
の排ガスフィルタとする)を作製した。
【0011】[実施例2]BaOを2.5wt%、Ce
2を10wt%加え900℃で1時間熱処理したγ−
アルミナ1000gに、Pd換算で0.104%のジニ
トロジアンミンパラジウム水溶液1500gと水150
0gを加えて混合し、触媒スラリーを調製した。次に、
実施例1と同様のウォールフロー型排ガス浄化フィルタ
を、入口面及び出口面の外周部と側壁部にビニールテー
プを貼り、外周部の隔壁および側壁部に液体が浸透しな
いように被覆した後、前記触媒スラリーにディップし
た。これを熱風乾燥させた後、500℃で1時間熱処理
した。この作業を、ディップ部の体積1リットル当たり
のパラジウム担持量が1gになるまで繰り返した。一
方、γ−アルミナ粉末1000gにBaOを2.5wt
%、ZrO2を10wt%、CeO2を0.5wt%加
え、900℃で1時間熱処理し、アルミナ表面に正方晶
系のジルコニア層を形成した。このアルミナ粉末100
0gにPd換算で0.104%のジニトロジアンミンパ
ラジウム水溶液1500gと水1500gを加えて混合
し、触媒スラリーを調製した。先程中央部に触媒を担持
した排ガス浄化フィルタの入口面及び出口面の中央部に
ビニールテープを貼り、中央部の隔壁に液体が浸透しな
いように被覆した後、前記触媒スラリーにディップし
た。これを熱風乾燥させた後、500℃で1時間熱処理
した。この作業を、ディップ部の体積1リットル当たり
のパラジウム担持量が1gになるまで繰り返した。この
ようにして、実施例1と同様に外周部に正方晶系のジル
コニアを含む触媒付排ガスフィルタ(以下、実施例2の
排ガスフィルタとする)を作製した。
【0012】[実施例3]BaOを2.5wt%、Ce
2を10wt%加え、900℃で1時間熱処理したγ
−アルミナ粉末1000gに水1500gを加えた活性
アルミナスラリーを調製した。次に、実施例1と同様の
ウォールフロー型排ガス浄化フィルタを、前記スラリー
に活性アルミナ担持量が85gになるまでディップし
た。一方、オキシ硝酸ジルコニウム2000gに対し1
00gの硝酸セリウムを加え、4リットルの水に溶かし
たジルコニウム溶液を調製した。そして、活性アルミナ
をディップしてあるフィルタの入口面及び出口面の中央
部にビニールテープを貼り、内周部の隔壁に液体が浸透
しないように被覆し、前記ジルコニウム溶液にディップ
した後、700℃で1時間熱処理した。次に、Pd換算
で4wt%のジニトロジアンミンパラジウム水溶液に前
記フィルタをディップし、500℃で1時間熱処理し
た。この作業を、フィルタに担持されたパラジウムの重
量が2.5gとなるまで繰り返した。このようにして、
外周部の触媒担体としてアルミナ表面にジルコニア被覆
層を形成したものを用いた触媒付排ガスフィルタ(以
下、実施例3の排ガスフィルタとする)を作製した。
【0013】[実施例4]オキシ硝酸ジルコニウム20
00gに硝酸セリウム100gとクエン酸2000gを
加え、これらを4リットルの水に溶かした。この溶液を
700℃で熱処理し、多孔質で正方晶系のジルコニア粉
末を作製した。このジルコニア粉末1000gにPd換
算で0.104wt%のジニトロジアンミンパラジウム
水溶液1500gを加えて混合し、触媒スラリーを調製
した。次に、実施例1と同様のウォールフロー型排ガス
浄化フィルタの入口面及び出口面の中央部にビニールテ
ープを貼り、中央部の隔壁に液体が浸透しないように被
覆した後、前記触媒スラリーにディップした。これを熱
風乾燥させた後、500℃で1時間熱処理した。この作
業を、ディップ部の体積1リットル当たりのパラジウム
担持量が1gになるまで繰り返し、フィルタの外周部に
外周側触媒層16を形成した。このようにして、外周部
のみに触媒層を形成した排ガスフィルタ(以下、実施例
4の排ガスフィルタとする)を作製した。
【0014】[比較例]また、比較例として、BaOを
2.5wt%、CeO2を10wt%加え900℃で1
時間熱処理したγ−アルミナ粉末1000gに、Pd換
算で0.104wt%のジニトロジアンミンパラジウム
水溶液1500gと水1500gを加えて混合し、触媒
スラリーを調製した。これに実施例1と同様のウォール
フロー型排ガス浄化フィルタをディップし、実施例1と
同様の方法で乾燥、熱処理し、全体のパラジウム担持量
を2.5gとした。このようにして、全面に均一な触媒
層を備えた排ガスフィルタ(以下、比較例の排ガスフィ
ルタとする)を作製した。
【0015】前記の如く作製された触媒付排ガスフィル
タを、図3に示す排ガス浄化装置に取り付けた。本実施
例の排ガス浄化装置においては、排ガスフィルタ5を熱
膨張性セラミック繊維からなる断熱クッション材6で固
定してケース13に収納する。微粒子捕集中は、バルブ
10を排ガスフィルタ5側に切り換えることにより、エ
ンジン8から排出された排ガスは、排ガス導入管9を通
り排ガスフィルタ5へと送られる。排ガス中の微粒子は
排ガスフィルタ5に捕集され、微粒子を除去された排ガ
スが排ガス排出管14を通り車外もしくはターボチャー
ジャーへと送られる。排ガスフィルタに捕集された微粒
子の量が一定値を超えると、バルブ10をバイパス12
側に切り替え、排ガスフィルタ5の再生を行う。フィル
タの再生は以下の手法で行う。ヒータ7に通電し、排ガ
スフィルタ5を加熱させ、排ガスフィルタ5中の流入口
近くの微粒子に点火させる。微粒子に点火したら、ヒー
タ7の通電を止め、エアポンプ11より空気を送り込む
ことによって火炎を流出口方向に伝播させ、微粒子の燃
焼を促進させる。微粒子の燃焼が終了したら、バルブ1
0を排ガスフィルタ5側に切り換え、再び微粒子の捕集
を開始する。この様な方法で1000サイクルの繰り返
し再生試験を行った。フィルタ内の中央部から1イン
チ、3.2インチ、5.5インチ、前方から0.5イン
チ、3インチ、5.5インチのところに合計9個の熱電
対を設置し、再生時の温度をモニタリングした。排ガス
が目視において黒っぽく見えたら、フィルタが破壊した
ものとして測定をストップした。表1は、実施例1〜4
のフィルタと比較例である従来のフィルタのクラックの
有無、および再生中に各熱電対の示した最高温度と最低
温度を示したものである。
【0016】
【表1】
【0017】このように、実施例の排ガスフィルタは、
いずれも比較例の排ガスフィルタと比べ、フィルタ内の
最低温度(すなわち、外周部の温度)が高くなり、フィ
ルタ内の温度勾配が緩和されることにより、フィルタの
クラック発生を防止することができる。特に、中央部と
外周部の双方に触媒層(それぞれ15および16)を設
けた実施例1〜3の排ガスフィルタは、比較例の排ガス
フィルタと比べるとフィルタ内の温度格差は半減され
る。外周部にのみ触媒層を形成した実施例4の排ガスフ
ィルタは、中央部に触媒層を有しないため、他の実施例
の排ガスフィルタや比較例の排ガスフィルタと比べて最
高温度が若干高くなったものの、最低温度は他の実施例
の排ガスフィルタと同レベルに達し、比較例の排ガスフ
ィルタと比べると、フィルタ内の温度格差は大きく改善
される。
【0018】
【発明の効果】本発明によると、再生時のフィルタ内の
温度格差を低減してフィルタのクラックの発生を防止で
き、信頼性の高い排ガスフィルタを提供することができ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例の排ガスフィルタの斜視図で
ある。
【図2】同排ガスフィルタの縦断面図である。
【図3】本発明のフィルタの再生実験に用いた排ガス浄
化装置を示す縦断面図である。
【符号の説明】
1a,1b セル 2 流入側プラグ 3 流出側プラグ 4 芯材 5 排ガスフィルタ 6 断熱クッション材 7 ヒータ 8 エンジン 9 排ガス導入管 10 バルブ 11 エアポンプ 12 バイパス 13 ケース 14 排ガス排出管 15 中央部側触媒層 16 外周側触媒層
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 F01N 3/02 301 F01N 3/02 301E 3/28 301H 3/28 301 B01D 53/36 ZAB

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 筒状で内部を多数のセルに区画する多孔
    質の隔壁を有するセラミックス製のハニカム状フィルタ
    本体と、その軸心を含む中央部を除く外周部側の隔壁の
    表面に形成した貴金属触媒層を備えた排ガスフィルタ。
  2. 【請求項2】 前記貴金属触媒層の触媒担体が、ジルコ
    ニアである請求項1記載の排ガスフィルタ。
  3. 【請求項3】 筒状で内部を多数のセルに区画する多孔
    質の隔壁を有するセラミックス製のハニカム状フィルタ
    本体、その軸心を含む中央部側の隔壁の表面に形成した
    貴金属を担持した活性アルミナからなる中央部側触媒
    層、および前記フィルタ本体の外周部側の隔壁の表面に
    形成した貴金属を担持したジルコニアからなる外周側触
    媒層を備えた排ガスフィルタ。
  4. 【請求項4】 筒状で内部を多数のセルに区画する多孔
    質の隔壁を有するセラミックス製のハニカム状フィルタ
    本体、その軸心を含む中央部側の隔壁の表面に形成した
    貴金属を担持した活性アルミナからなる中央部側触媒
    層、および前記フィルタ本体の外周部側の隔壁の表面に
    形成した貴金属を担持したジルコニアで被覆された活性
    アルミナからなる外周側触媒層を備えた排ガスフィル
    タ。
  5. 【請求項5】 前記貴金属が、パラジウムを含むもので
    ある請求項1、3または4に記載の排ガスフィルタ。
  6. 【請求項6】 前記ジルコニアが、正方晶系ジルコニア
    である請求項2、3または4に記載の排ガスフィルタ。
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