JPH09168413A - 腕装着型携帯機器およびそのバンド長さ調整方法 - Google Patents

腕装着型携帯機器およびそのバンド長さ調整方法

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JPH09168413A
JPH09168413A JP16127296A JP16127296A JPH09168413A JP H09168413 A JPH09168413 A JP H09168413A JP 16127296 A JP16127296 A JP 16127296A JP 16127296 A JP16127296 A JP 16127296A JP H09168413 A JPH09168413 A JP H09168413A
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wrist
wristband
arm
pulse wave
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Application number
JP16127296A
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English (en)
Inventor
Hisaaki Yasukawa
尚昭 安川
Kenji Yamazaki
健二 山崎
Yutaka Suzuki
裕 鈴木
Yoshito Uzawa
淑人 鵜沢
Hiroyuki Odagiri
博之 小田切
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Seiko Epson Corp
Seiko Instruments Inc
Original Assignee
Seiko Epson Corp
Seiko Instruments Inc
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    • GPHYSICS
    • G04HOROLOGY
    • G04GELECTRONIC TIME-PIECES
    • G04G21/00Input or output devices integrated in time-pieces
    • G04G21/02Detectors of external physical values, e.g. temperature
    • G04G21/025Detectors of external physical values, e.g. temperature for measuring physiological data
    • GPHYSICS
    • G04HOROLOGY
    • G04BMECHANICALLY-DRIVEN CLOCKS OR WATCHES; MECHANICAL PARTS OF CLOCKS OR WATCHES IN GENERAL; TIME PIECES USING THE POSITION OF THE SUN, MOON OR STARS
    • G04B37/00Cases
    • G04B37/14Suspending devices, supports or stands for time-pieces insofar as they form part of the case
    • G04B37/1486Arrangements for fixing to a bracelet

Abstract

(57)【要約】 【課題】 装置本体を腕に確実に、かつ、手早く装着で
き、さらには、装置本体からリストバンドを簡単に着脱
できる腕装着型携帯装置および腕装着型脈波計測装置を
提供すること。 【解決手段】 腕装着型脈波計測装置1において、リス
トバンド12は、装置本体10の12時の方向に対し
て、その保持孔171内に着脱可能なバンド連結軸14
を介して連結されている。装置本体10の6時の方向に
はバンド留め具60が取り付けられ、このバンド留め具
60は、そこで折り返したリストバンド12の途中部分
を保持している。バンド先端部121には、その先端面
を覆う抜け止め片123が接着剤によって張られ、段差
127が構成されている。従って、リストバンド12の
段差127がバンド留め具60のバンド通路611に引
っ掛かるので、バンド先端部121はバンド留め具60
から不用意に抜けない。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、時刻情報などを表
示可能な腕装着型携帯機器、および脈拍数などの脈波情
報を表示可能な腕装着型脈波計測装置に関するものであ
る。さらに詳しくは、リストバンドによって腕に装着さ
れるタイプの携帯機器において、リストバンドの腕への
固定構造に関するものである。また、本発明は、このよ
うな携帯機器におけるバンド長さ調整方法に関するもの
である。
【0002】
【従来の技術】各種の情報を表示可能な腕装着型携帯機
器としては、腕時計、ストップウォッチ機能付きのラン
ナー用腕時計、時計機能付きの腕装着型携帯無線機など
の他にも、血液の量の変化を光学的に検出し、その検出
結果に基づいて脈拍数などの脈波情報を表示する機器が
ある。このような光学式の脈波計測装置では、LED
(発光ダイオード)などの発光素子と、フォトトランジ
スタなどの受光素子とを備えるセンサユニットを指など
といった生体表面に取り付け、LEDから照射した光の
うち指など(血管)から反射してきた光をフォトトラン
ジスタで受光することにより、血量変化を受光量の変化
として検出し、その検出結果に基づいて脈拍数などを表
示するようになっている。いずれの腕装着型携帯機器に
おいても、装置本体を腕に装着するには、従来、通常の
腕時計と同様、所定の間隔に孔を空けた第1のバンド
と、この孔に嵌まるピンを備える留め具が取り付けられ
た第2のバンドとが用いられている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】このような腕装着型携
帯機器では、各種の情報をわかり易く伝えるには、グラ
フィックエリアを追加する等、表示部を大型化する必要
があるため、装置本体が重くなる。また、機能を増大さ
せようとすれば、装置本体に内蔵する部品も増えるた
め、装置本体は、大型化し、重くなる。従って、腕装着
型携帯機器は、装置本体が重くなった分だけ、自重によ
り腕の周りを回りやすくなる。また、腕装着型携帯機器
では、機能が増えた分だけ用途が広がり、たとえば、ラ
ンニング中のラップタイムや脈波などを計測するのに用
いる場合もある。このような場合には、腕装着型携帯機
器は、ランニングに支障がないように腕に完全に固定さ
れている必要がある。
【0004】しかしながら、従来の腕時計用のバンド固
定構造では、バンドに形成された孔のピッチ毎に締め付
け度合いを調整できるだけであるため、腕の太さに十分
合った状態にバンドを締めることができない。それ故、
装置本体が重いと、腕に完全に固定することができず、
使い勝手が悪いという問題点がある。
【0005】また、従来の腕時計のバンド固定構造で
は、装置本体を腕の上に載せた後、腕の下面側でバンド
同士を連結する必要があり、このようなとき、装置本体
は、大きくて重い分だけ腕からずり落ちやすい。このた
め、装置本体を一旦テーブルなどの上に置いて、そこに
腕を合わせてリストバンドを締める必要があるなど、腕
への装着に手間がかかるという問題点がある。
【0006】さらに、腕装着型携帯機器では、アウトド
アでの使用が多くなるため、リストバンドが汚れやす
く、損傷もしやすい。しかしながら、従来の腕時計で
は、リストバンドを交換するには、通常の家庭には常備
されていない小さなドライバーが必要であるため、不便
であるという問題点がある。
【0007】以上の問題点に鑑みて、本発明の課題は、
装置本体を腕に確実に、かつ、手早く装着可能なリスト
バンドの固定構造を用いた腕装着型携帯装置および腕装
着型脈波計測装置を提供することにある。
【0008】また、本発明の課題は、装置本体からリス
トバンドを簡単に着脱でき、リストバンドの交換などが
簡単な腕装着型携帯装置および腕装着型脈波計測装置を
提供することにある。
【0009】さらに、本発明の課題は、このような腕装
着型携帯装置および装着型脈波計測装置において、リス
トバンドの長さを見栄えよく調節可能な構成、およびバ
ンド長さ調整方法を実現することにある。
【0010】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に、本発明に係る腕装着型携帯機器(腕装着型脈波計測
装置)では、各種の情報を表示するための表示部を備え
る装置本体と、装置本体の腕時計における6時の方向の
側端部および12時の方向の側端部のうち一方側の側端
部にバンド基端側が連結された1本の帯状のリストバン
ドと、側端部のうち他方側の側端部において、腕に巻か
れたリストバンドの長手方向の途中部分を挟んで保持す
るためのバンド留め具と、バンド留め具によって保持さ
れたリストバンドの途中部分からリストバンド自身に重
なるように折り返されたバンド先端側をリストバンド上
に重ねた状態に保持しておくバンド保持具とを有するこ
とを特徴とする。
【0011】本発明において、腕時計における何時の方
向とは、あくまで装置本体における方向を意味し、表示
が指針式であることを意味するものでない。
【0012】本発明に係る腕装着型携帯機器では、1本
の帯状のリストバンドを、その途中部分をバンド留め具
によって挟んで保持することによって、装置本体を腕に
固定する。すなわち、フリーアジャスタータイプのバン
ド留め具を用いているので、装置本体を腕に完全に固定
することができる。また、リストバンドは、バンド基端
側が装置本体の腕時計における12時(または6時)の
方向の側端部に連結され、そこから、腕を巻いて、装置
本体の腕時計における6時(または12時)の方向でバ
ンド留め具によって固定される。従って、1本のリスト
バンドを扱えばよいので、リストバンドを簡単に固定す
ることができる。しかも、従来の腕時計のバンド構造で
あれば、装置本体を腕の上に載せた後、腕の下側におい
て2本のリストバンドを連結する必要があるが、本発明
では、装置本体を腕の上に載せた後、リストバンドを装
置本体の腕時計における12時(または6時)の方向か
ら6時(または12時)の方向に回し、しかる後に、そ
こでバンド留め具によって固定するので、装置本体の近
くでリストバンドを操作することになる。それ故、左手
首の上に載せた装置本体をそのまま右手で支えながら、
リストバンドを締めることができ、装置本体を手間をか
けずに確実に腕に装着することができる。
【0013】本発明において、バンド基端側は、装置本
体の側端部のうち腕時計における12時の方向の側端部
に連結され、バンド留め具は、装置本体の腕時計におけ
る6時の方向の側端部に取り付けられていることが好ま
しい。このように構成すると、左手首に装置本体を装着
する際に手前側(6時の側)でリストバンドを折り返す
ことになるので、リストバンドを扱いやすい。
【0014】本発明において、バンド基端側には、偏平
なバンド連結軸が取り付けられ、装置本体には、バンド
連結軸の両軸端がそれぞれ差し込まれる一対の保持孔
と、この保持孔から装置本体の裏面部で開口するまで延
び、保持孔にバンド連結軸の両軸端を出入りさせるため
の案内溝と、保持孔と案内溝との接続部分における一方
の内壁において、この接続部分の開口幅が連結軸の両軸
端の厚さ寸法よりも広く、かつ、連結軸の両軸端の幅寸
法よりも狭くなるように突出することにより、保持孔内
から連結軸の両軸端が案内溝を通って抜け出ることを防
止する突出部とが構成されていることが好ましい。この
ように構成すると、バンド連結軸の両軸端は、その向き
を合わせれば簡単に保持孔から外せるが、逆に、その向
きが合わない限り、保持孔から抜け出ない。それ故、リ
ストバンドを簡単に交換できる一方、リストバンドは、
装置本体から不必要に外れることがない。
【0015】本発明において、前記バンド留め具として
は、腕に巻かれた前記リストバンドの先端側を下方側か
ら上方側に向けて通すバンド通路を具備し、該バンド通
路内にある前記リストバンドの途中部分を挟んで保持す
るように構成されているものを用いることができる。
【0016】たとえば、前記バンド留め具として、前記
バンド通路を備えるバックル枠と、バックル枠の上面側
において装置本体に対する取付け部分を中心に回転可能
なバックル押さえ板とを有するものを用いることができ
る。この場合には、バックル押さえ板に、バンド通路を
通したリストバンドに当接するバンド押さえ部を設け、
バックル押さえ板は、バンド押さえ部とリストバンドと
の間の摩擦力によって装置本体に対する取り付け部分を
中心に回転して、リストバンドが緩む方向にずれるとき
にバンド押さえ部がバンド通路内に深く入り込んでバン
ト通路内に位置するリストバンドの途中部分をバックル
枠に向けて押し付けるバンド保持姿勢、およびリストバ
ンドが締まる方向にずれるときにバンド保持姿勢を解除
するバンド解放姿勢に切り換わるように構成する。この
ように構成すると、リストバンドが緩む方向にずれると
きにバンド押さえ部がバンド通路内に深く入り込んでバ
ント通路内に位置するリストバンドの途中部分をバック
ル枠に向けて押し付けるので、リストバンドは不用意に
緩まない。また、リストバンドが締まる方向にずれると
きには、このような状態が自動的に解除されるので、リ
ストバンドを簡単に締めることができる。
【0017】この場合には、バックル枠には、バンド通
路の内面のうちバンド押さえ部がリストバンドを押し付
ける側の内面に滑り止め用の突起を形成しておくことが
好ましい。このように構成すると、リストバンドが緩む
ことをより確実に防止できる。
【0018】本発明において、前記リストバンドには、
バンド表面およびバンド裏面に段差を構成しながらバン
ド先端面を覆った状態にバンド先端部に取り付けられる
ことにより、前記バンド保持具から外れたバンド先端側
が前記バンド通路から抜けることを防止する抜け止め片
を設けることを特徴とする。このように構成した場合に
は、バンド先端側をバンド保持具から外した後、誤って
バンド先端部から手を放したとしても、段差がバンド留
め具に引っ掛かるので、装置本体は、腕から脱落するこ
とがない。しかも、バンド長さを調整したときに、切断
面(バンド先端面)が見苦しくても、この部分は、新た
に取り付けた抜け止め片によって覆われるので、ユーザ
ー自身でバンド長さを調整しても、バンド先端部を見栄
えよく整えることができる。
【0019】本発明において、前記抜け止め片は、裏面
に塗布されている接着剤によって前記バンド先端部に張
りつけられるシートであり、該シートは、その厚さによ
って前記段差を構成することが好ましい。
【0020】このように構成したリストバンドでは、バ
ンド長さを調整するときには、前記リストバンドの先端
側を所定の長さ分だけ切断した後、バンド表面およびバ
ンド裏面に段差を構成するように、かつバンド先端面を
覆うように前記シートをバンド先端側に接着剤によって
張りつける。
【0021】このような構成の腕装着型携帯機器は、た
とえば、発光部および受光部を指表面に向けた状態とさ
れるセンサユニットと、センサユニットから延びて受光
部の受光結果を装置本体に入力するためのケーブルと、
装置本体に内蔵され、受光部の受光結果に基づいて表示
部に表示すべき脈波情報を求めるデータ処理部とを設け
ることによって、腕装着型脈波計測装置として用いるこ
とができる。
【0022】
【発明の実施の形態】図面に基づいて、本発明の実施の
形態を説明する。
【0023】(全体構成)図1は、本例の腕装着型脈波
計測装置の使用状態を示す説明図である。
【0024】図1において、本例の腕装着型脈波計測装
置1(腕装着型携帯機器)は、腕時計構造を有する装置
本体10(装置本体)と、この装置本体10に接続され
るケーブル20と、このケーブル20の先端側に設けら
れたセンサユニット30とから大略構成されている。装
置本体10には、腕時計における12時方向から腕に巻
きついてその6時方向で折り返された天然皮革、合成皮
革、合成繊維シート、天然繊維シートなどからなる帯状
のリストバンド12が設けられ、この1本のリストバン
ド12によって、装置本体10は、腕に着脱自在であ
る。センサユニット30は、サポータ状のセンサ固定用
バンド40によって人差し指の根元(生体)に装着され
ている。
【0025】(装置本体の構成)図2は、本例の腕装着
型脈波計測装置の装置本体を、リストバンドやケーブル
などを外した状態で示す平面図、図3は、この装置本体
の底面図、図4は、この装置本体を腕時計における6時
の方向からみた説明図、図5は、この装置本体を腕時計
における3時の方向からみた説明図である。
【0026】図2および図3において、装置本体10は
合成樹脂製の時計ケース11(本体ケース)を備えてお
り、この時計ケース11の表面側には、現在時刻や日付
に加えて、脈拍数などの脈波情報などをデジタル表示す
る液晶表示装置13(表示部)が構成されている。セン
サユニット30による検出結果(脈波信号)に基づいて
脈拍数の変化などを表示することを目的に、時計ケース
11の内部には、センサユニット30の検出結果に信号
処理などを行なうデータ処理部50が構成されている。
このデータ処理部50および液晶表示装置13によっ
て、情報表示手段5が構成されている。また、データ処
理部50には、計時回路も構成されているため、情報表
示手段5は、通常時刻、ラップタイム、スプリットタイ
ムなどの情報も液晶表示装置13に表示可能である。
【0027】時計ケース11の外周部には、時刻合わせ
や表示モードの切り換えなどを行なうためのボタンスイ
ッチ111〜115が構成されている。また、時計ケー
ス11の表面には、ボタンスイッチ116、117が構
成されている。腕装着型脈波計測装置1の電源は、時計
ケース11に内蔵されているボタン形の電池59であ
る。ケーブル20は、電池59からセンサユニット30
に電力を供給するとともに、センサユニット30の検出
結果を時計ケース11内のデータ処理部50に入力して
いる。
【0028】腕装着型脈波計測装置1では、その機能を
増やすにともなって装置本体10を大型化する必要があ
るが、装置本体10には、腕に装着されるという制約が
あるため、装置本体10を腕時計における6時および1
2時の方向に向けては拡大できない。そこで、装置本体
10には、3時および9時の方向における長さ寸法が6
時および12時の方向における長さ寸法よりも長い横長
の時計ケース11を用いてある。
【0029】時計ケース11に対し、リストバンド12
は、時計ケース11の3時および9時の方向における中
心位置Cよりも3時の方向側に偏った位置で接続してい
る。従って、リストバンド12からみると、装置本体1
0は、腕時計における9時の方向に大きな張出部分10
1を有するが、このような大きな張出部分は3時の方向
にはない。それ故、横長の時計ケース11を用いたわり
には手首を自由に曲げることができるなど、装着感がよ
い。しかも、3時の方向には大きな張出部分がないの
で、転んだときでも手の甲を時計ケース11にぶつける
ことがない。また、9時の方向に位置する大きな張出部
分101は、肘側の腕表面に密着した状態で支持されて
いるため、腕装着型脈波計測装置1は安定した状態にあ
る。従って、横長の時計ケース11を用いても、不必要
に幅の広いリストバンド12を用いる必要がない。
【0030】図3および図4において、時計ケース11
の内部には、電源としての偏平な電池59と、ブザー用
の偏平な圧電素子58とが面方向(腕時計における3時
および9時の方向)に並んで配置されているため、装置
本体10を薄型化できるとともに、その裏面部119に
電池蓋118を設けることによって、ユーザーが電池5
9を簡単に交換可能な構造になっている。
【0031】電池59は中心位置Cに対して3時の方向
に偏った位置に配置されているのに対して、圧電素子5
8は中心位置Cに対して9時の方向に偏った位置に配置
されている。ここで、電池59は圧電素子58に比較し
て重いため、装置本体10の3時および9時の方向にお
ける重心位置Gは、中心位置Cに対して3時の方向に偏
った位置にある。従って、この重心が偏っている側にリ
ストバンド12が接続している状態にあるので、装置本
体10を腕に安定した状態で装着できる。
【0032】なお、図4からわかるように、圧電素子5
8および電池59の表面側には、データ処理部50が構
成されたアナログ回路用基板501およびデジタル回路
用基板502が重なるように配置され、その表面側に液
晶表示装置13が重なるように配置されている。さら
に、液晶表示装置13の表面側にはカバーガラス131
が被せられている。
【0033】(装置本体の回り止め防止構造)図5にお
いて、時計ケース11の側端部のうち、12時の方向に
は連結部17が形成され、この連結部17には、バンド
基端側122に取り付けられたバンド連結軸14が保持
されている。一方、時計ケース11の外周部うち、6時
の方向には受け部18が形成され、受け部18にはバン
ド留め具60が取り付けられている。このバンド留め具
60では、腕に巻かれたリストバンド12が長さ方向の
途中位置で折り返されるとともに、このリストバンド1
2の途中位置が保持されている。
【0034】装置本体10の6時の方向において、電池
蓋118などが取り付けられている平坦な裏面部119
の縁から受け部18に至る部分は、時計ケース11と一
体に成形されて裏面部119に対して約115°の角度
をなす回転止め部108になっている。従って、本例の
腕装着型脈波計測装置1をリストバンド12によって装
置本体10が左の手首L(腕)の上面部L1(手の甲の
側)に位置するように装着したとき、時計ケース11の
裏面部119は、手首Lの上面部L1に密着する一方、
回転止め部108は、腕の橈骨Rの側の側面部L2に当
接した状態になる。この状態で、装置本体10の裏面部
119は、皮膚を介して腕の橈骨Rと尺骨Uを跨ぐ感じ
にある一方、回転止め部108と裏面部119との屈曲
部分109から回転止め部108にかけては、皮膚を介
して腕の橈骨Rに当接する感じである。
【0035】このように、回転止め部108と裏面部1
19とは、約115°という解剖学的に理想的な角度を
なしているため、装置本体10を矢印Aの方向に、すな
わち、装置本体10を手首Lの周りに手前側から向こう
側に回そうとしても、回転止め部12は、手首Lの側面
部L2に接した状態のまま、それ以上ずれない。逆に、
装置本体10を矢印Bの方向に、すなわち、装置本体1
0を手首Lの周りに手前側に回そうとしても、装置本体
10の裏面部119は、手首Lの上面部L1に接した状
態のまま、それ以上ずれない。また、装置本体10は、
手首Lの周りに完全に密着した状態になく、手首Lの表
面との間に部分的な隙間があるので、回転止め部108
を設けても、装着感が損なわれることがない。さらに、
裏面部119および回転止め部108によって腕の回り
の片側2ヵ所で回転を規制するだけである。このため、
腕が細くても、裏面部119および回転止め部108は
確実に腕に接するので、回転止め効果が確実に得られる
一方、腕が太くても窮屈な感じがない。
【0036】なお、裏面部119と回転止め部108と
がなす角度は、約105°から約125°の範囲に設定
すれば、装置本体10が腕の周りを回ることを防止でき
ることが確認できている。また、腕装着型脈波計測装置
1は、装置本体10が手首Lの下面部L3(掌の側)に
位置するように装着してもよく、この場合には、装置本
体10の回転止め部108は、腕の尺骨Uの側の側面部
L4に当接した状態になる。この状態でも、装置本体1
0は、矢印Aまたは矢印Bのいずれの方向に力を加えて
も不必要に回転しない。
【0037】(リストバンドの構造)図6(a)は、本
例の腕装着型脈波計測装置に用いたリストバンドの平面
図、図6(b)は、それを構成するバンド本体と抜け止
め片の分解図、図6(c)は、バンド本体に抜け止め片
を取り付ける方法を示す説明図、図6(d)は、バンド
本体に抜け止め片を取り付けた後のリストバンドの側面
図である。
【0038】図6(a)、(b)、(c)からわかるよ
うに、リストバンド12は、1枚のバンド本体120
と、バンド先端部121に接着剤によって張りつけられ
た抜け止め片123とから構成されている。抜け止め片
123の表面には、見栄えをよくするための浅い溝12
6が形成されている。図6(b)に示すように、抜け止
め片123は、バンド本体120とは別体の厚手のシー
トから構成され、バンド先端部121に張りつける前の
状態では、その裏面に接着剤125を介して剥離紙12
4が張られている。このため、抜け止め片123から剥
離紙124を剥がした後、図6(c)に示すように折り
曲げ、先端面129を覆うように接着剤125によって
バンド先端部121に張りつけるだけで、図6(d)に
示すように、バンド先端部121には、抜け止め片12
3の厚さ分だけ、表面および裏面の双方に段差127が
構成される。この段差127は、後述するように、図5
に示したバンド留め具60から、バンド先端部121が
不用意にすり抜けてしまうことを防止するためのもので
ある。
【0039】(装置本体の腕への装着構造)図7(a)
は、リストバンドの基端部に取り付けたバンド連結軸の
端面図、図7(b)は、バンド連結軸の受け部の断面図
である。図8は、装置本体の6時の方向に設けたバンド
留め具の平面図である。図9(a)は、バンド留め具を
構成するバックル枠の平面図、図9(b)は、その側面
図である。図10(a)は、ボンド留め具のバックル押
さえ板の側面図、図10(b)は、その平面図である。
【0040】本例の腕装着型脈波計測装置1では、装置
本体10を1本の帯状のリストバンド12によって腕に
装着するようになっている。
【0041】図6(a)からわかるように、バンド基端
側122には、バンド連結軸14が取り付けられてい
る。このバンド基端側122は、リストバンド12の端
部を折り返すことによって構成され、その内側にバンド
連結軸14を入れてある。ここで、リストバンド12の
折り返し幅は、バンド連結軸14の寸法と略同じである
ため、バンド連結軸14は、バンド基端側122から引
き抜くことが可能であるが不用意に回転しないようにな
っている。
【0042】図7(a)に示すように、バンド連結軸1
4は偏平な軸から構成されており、バンド連結軸14の
両軸端141は、図5および図7(b)に示すように、
装置本体10の受け部17に形成されている保持孔17
1に差し込まれている。
【0043】図7(b)に示すように、装置本体10の
受け部17には、保持孔171から装置本体10の裏面
部119で開口するまで延びるバンド連結軸14の出入
り用の案内溝172が形成されている。この案内溝17
2の開口幅は、バンド連結軸14の幅寸法Wより狭く、
その厚さ寸法Yよりは広くなっている。また、案内溝1
72と保持孔171との接続部分には、その一方の側面
壁から保持孔171内に向けて突出して、この接続部分
における開口幅をバンド連結軸14の厚さ寸法Yよりは
広いが、バンド連結軸14の幅寸法Wよりさらに狭める
ことによって、保持孔171内のバンド連結軸14の両
軸端141が案内溝172を通って抜け出ることを防止
する突出部173が形成されている。従って、図7
(b)に一点鎖線Sで示すように、バンド連結軸14の
両軸端141を横向きにして矢印Z1の方向にスライド
させれば、両軸端141は、案内溝172を通って保持
孔171に入る。保持孔171では、突出部173の頂
点と、それと対面する部分との幅Hは、バンド連結軸1
4の幅寸法Wより狭いので、両軸端141を保持孔17
1に入れた後、矢印Z2の方向にバンド連結軸14を回
転させると、両軸端141は、突出部173に引っ掛か
って回転が止まり、一点鎖線Tで示す姿勢となる。それ
故、両軸端141は、突出部173に引っ掛かったま
ま、保持孔171から不用意に抜け出ない。
【0044】このようにして、装置本体10の腕時計に
おける12時の方向に固定されたリストバンド12は、
図5に示したように、装置本体10の腕時計における6
時の方向に位置する側端部において折り返され、かつ、
この状態で保持される。
【0045】すなわち、図8に示すように、装置本体1
0の腕時計における6時の方向では、リストバンド12
を途中部分で折り返すとともに、この折り返し部分を保
持するためのバンド留め具60が受け部18に取り付け
られている。受け部18では、装置本体10の側端部に
1対の孔181が形成されており、これらの孔181に
は、バンド留め具60を固定する留め具固定軸182の
両軸端が差し込まれている。
【0046】バンド留め具60は、リストバンド12の
バンド先端部121を下方側から上方側に向けて通すた
めのバンド通路611を備えるバックル枠61と、この
バックル枠61の上面側において、留め具固定軸182
を中心に回転可能なバックル押さえ板62とから構成さ
れている。
【0047】これらの部材のうち、バックル枠61は、
図9(a)に示すように、概ねコの字状の折り曲げされ
た金属板から構成され、その内側がバンド通路611に
なっている。バックル枠61では、バンド通路611の
内面616にリストバンド12の滑り止め用の突起61
7が2つ形成されている。また、図9(b)に示すよう
に、バックル枠61の基部610には一対の孔612が
形成されており、これらの孔612に対して留め具固定
軸182が通ることによって、バックル枠61は、留め
具固定軸182を中心に回転可能な状態で装置本体10
に取り付けられている。バックル枠61の基部610
は、上側に張り出すストッパー部619を有する形状に
なっており、このストッパー部619は、後述するよう
に、時計ケース11の端部と干渉してバックル枠61が
留め具固定軸182を中心に回転できる範囲を規制して
いる。
【0048】図10(a)に示すように、バックル押さ
え板62は一枚の金属板を概ねZ字状に折り曲げ加工し
たものであり、その基端部620は、留め具固定軸18
2を通すための輪621に加工されている。このため、
バックル押さえ板62も、留め具固定軸182を中心に
回転可能な状態で装置本体10に取り付けられる。図1
0(b)に示すように、バックル押さえ板62の先端部
分623には、リストバンド12の先端側12を通すた
めのスリット624が形成されている。さらに、バック
ル押さえ板62の下面部には、Z字状に折り曲げられた
角部分によってバンド押さえ部625が形成されてい
る。
【0049】このように構成されたバックル押さえ板6
2は、図11(a)に示すように、バックル枠61と同
じく、留め具固定軸182を介して装置本体10の受け
部18に取り付けられ、この状態では、バックル枠61
の上面部に重なった状態となる。この状態で、バックル
枠61のバンド通路611と、バックル押さえ板62の
スリット624とは、重なった状態にあるが、バックル
押さえ板62のバンド押さえ部625がバンド通路61
1の内部に深く入り込んでいるため、バンド通路611
は、狭くなっており、リストバンド12を通すことがで
きない。
【0050】但し、バックル押さえ板62は、図11
(b)に示すように、留め具固定軸182を中心に矢印
Jおよび矢印Kの方向に回転することが可能である。こ
れに対して、バックル枠61は、図12に示すように、
ストッパー部619が時計ケース11の端部と干渉する
ため、矢印Kの方向にはこれ以上回転しない。このた
め、バックル押さえ板62のみを矢印Kの方向に回転さ
せて、バックル押さえ板62をバックル枠61から十分
に引き離すことができる。このようにすると、バックル
押さえ板62のバンド押さえ部625は、バックル枠5
1のバンド通路611から抜け出る。それ故、図12に
点線で示すように、バンド先端部121をバンド通路6
11およびスリット624に楽に通すことができる。
【0051】また、バンド通路611およびスリット6
25を通したバンド先端部121を引っ張ると、バンド
押さえ部625とリストバンド12との間の摩擦力によ
って、バックル押さえ板62は、矢印Kの方向にさらに
回転する。従って、バンド先端部121を引っ張ればリ
ストバンド12を腕の周りに適度な強さで締めることが
できる。
【0052】これに対して、図13に示すように、バン
ド通路611およびスリット625に通したバンド先端
部121を手から離すと、リストバンド12には、矢印
Pで示すように、バンド基端側122の方へ引き戻され
る力がはたらく。その結果、バンド押さえ部625とリ
ストバンド12との間の摩擦力によって、バックル押さ
え板52は、矢印Jの方向に回転する。その結果、バン
ド押さえ部625は、バンド通路63の内部に入り込ん
でバンド通路611の内部でリストバンド12を押し付
ける。
【0053】この状態で、リストバンド12は、バンド
押さえ部625に押された状態にあるので、バンド通路
611の下側の縁部分618とバンド押さえ部625と
の間に挟まれた状態となる。この状態では、リストバン
ド12とバックル枠61との間に働く摩擦力が大きいの
で、リストバンド12は、矢印Pの方向にそれ以上ずれ
ず、緩まない(バンドを保持した状態)。また、バンド
通路611の内面には、バンド押さえ部625に対峙す
る位置に滑り止め用の突起617が形成されているの
で、リストバンド12は、確実に保持され、緩まない。
【0054】なお、この状態で、リストバンド12をさ
らに強めたいときには、バンド先端部121を引っ張る
だけでよい。すなわち、バンド先端部121を引っ張る
と、バンド押さえ部625とリストバンド12との間の
摩擦力によって、バックル押さえ板62が矢印Kの方向
に回転する。その結果、バンド通路611からバンド押
さえ部625が出てくるので、リストバンド12は、バ
ックル枠61に向けて押された状態から解除される(バ
ンドの保持が解除された状態)。
【0055】従って、バンド先端部121を必要な分だ
け引っ張った後、それを離せば、再び、バンド基端側1
22の方へ引き戻される力が働く。それ故、バックル押
さえ板52は、前記のとおり矢印Jの方向に回転し、バ
ンド押さえ部625は、バンド通路63の内部に入り込
んでバンド通路611の内部でリストバンド12を押し
付ける状態となる。
【0056】しかる後に、バンド先端側をリストバンド
自身に重なるように折り返し、この状態で、バンド先端
側をバンド保持具16に保持させる。
【0057】このバンド保持具16は、図14(a)、
(b)に示すように、1枚の薄い金属板を折り曲げ加工
したもので、まず、基端部161と中間部分162とに
よって構成されている隙間163にリストバンド12を
通しておくことによって、バンド保持具16は、リスト
バンド12上の所定の位置に固定される。ここで、中間
部分162の内側には、滑り止め用の小さな突起164
が形成されている。また、バンド保持具16の先端部1
65は、板ばね状として機能するように深く折り曲げら
れており、基端部162との隙間169においてバンド
先端側を挟んで保持することが可能である。なお、先端
部165には、補強および外観を考慮してスリット16
7が形成されている。
【0058】これに対して、腕装着型脈波計測装置1を
腕から外すときには、バンド先端側をバンド保持具16
から外した後、図12に示すように、バックル押さえ板
62の先端部分623を右手で摘み上げれば、バックル
押さえ板62は、矢印Kの方向に回転して、バンド通路
611からバンド押さえ部625が出てくる。その結
果、バンド先端部121は、スリット624およびバン
ド通路611をすり抜けるので、腕装着型脈波計測装置
1を腕から外すことができる。
【0059】但し、バンド先端部121には、そこに張
られた抜け止め片123によってその厚み分に相当する
段差127が構成されている。このため、たとえば、腕
装着型脈波計測装置1を腕から外すときに、バンド先端
側をバンド保持具16から外した後、誤ってバンド先端
部121から手を放したとしても、抜け止め片123に
よって構成されている段差127は、バックル押さえ板
62に形成されているスリット624の縁部分、または
バックル枠61のバンド通路611の縁部分に引っ掛か
る。従って、装置本体10は、腕から脱落することがな
い。
【0060】このように、本発明を適用した腕装着型脈
波計測装置1では、1本の帯状のリストバンド12を、
その途中部分をバンド留め具60によって挟んで保持す
ることによって、装置本体10を腕に固定する。すなわ
ち、フリーアジャスタータイプのバンド留め具60を用
いているので、装置本体10を腕に完全に固定すること
ができる。それ故、装置本体10は、重くても腕の上で
ずれない。また、1本のリストバンド12を扱えばよい
ので、都合がよい。しかも、従来の腕時計であれば、装
置本体10を腕の上に載せた後、腕の下側において2本
のリストバンドを連結する必要があるが、本例では、リ
ストバンド12を装置本体10の12時の方向から6時
の方向に回してくるため、装置本体10に近い位置でリ
ストバンド12を操作する。それ故、左手首の上に載せ
た装置本体10を右手で支えながら、そのままリストバ
ンド12を締めることができ、装置本体10を手間をか
けずに、確実に腕に装着することができる。
【0061】また、腕装着型脈波計測装置1では、バン
ド連結軸14の両軸端141が偏平になっている一方、
装置本体10では、保持孔171と案内溝172との接
続部分においてその開口幅を狭くする突出部173が構
成されているので、バンド連結軸14の両軸端141
は、その向きを合わせれば簡単に保持孔171から外せ
るが、逆に、その向きが合わない限り、保持孔171か
ら抜け出ない。それ故、リストバンド12を簡単に交換
できる一方、リストバンド12は装置本体10から不必
要に外れることがない。
【0062】さらに、腕装着型脈波計測装置1では、バ
ックル枠61と、リストバンド12がずれるときに回転
可能なバックル押さえ板62とを有するバンド留め具6
0を用いているので、リストバンド12が緩む方向にず
れるときにバンド押さえ部625がバンド通路611内
に自動的に入り込んでバント通路611内に位置するリ
ストバンド12の途中部分をバックル枠61に向けて押
し付ける。また、リストバンド12が締まる方向にずれ
るときには、このような状態が自動的に解除される。従
って、リストバンド12を簡単に締めることができると
ともに、リストバンド12が勝手に緩むことがない。
【0063】また、リストバンド12には抜け止め片1
23によって段差127が構成されているため、バンド
先端側121をバンド保持具16から外した後、誤って
バンド先端部121から手を放したとしても、段差12
7がバンド留め具60に引っ掛かるので、装置本体10
は腕から脱落することがない。
【0064】なお、装置本体10を腕に装着するときに
腕の手前側で操作できる方がリストバンド12を扱いや
すいという観点から、バンド留め具60を6時の方向に
設けてあるが、それとは逆に、バンド留め具60を12
時の方向に設けてよい。
【0065】(バンド長さの調節方法)腕装着型脈波計
測装置1では、リストバンド12を手首にまいたとき、
リストバンド12が長すぎると、邪魔になる。このよう
な場合には、バンド保持具16をずらしてリストバンド
12のより先端側を固定すればよいが、それでも長すぎ
るときには、リストバンド12を所定の位置で切断し、
しかる後に、図6(b)〜図6(d)に示すように、別
の抜け止め片123をバンド先端部121に張りつけ
る。その結果、新たなに張りつけた抜け止め片123に
よって、段差127が再び構成される。
【0066】また、このような方法によってバンド長さ
を調整すれば、ユーザーがリストバンド12をいずれの
位置で切断しても、その切断面(先端面129)は、抜
け止め片123によって覆われる。従って、切断の仕方
が悪くてリストバンド12の切断面(先端面129)が
見苦しい場合やバンド材質によってほつれが生じた場合
でも、この部分は抜け止め片123によって覆われるこ
とになる。それ故、ユーザー自身でバンド長さを調整し
ても、バンド先端部121を見栄えよく整えることがで
きる。
【0067】(センサユニットの構成)図15は、指の
根元にセンサユニットを装着した状態を示す説明図であ
る。
【0068】図15において、センサユニット30の光
学ユニット300では、そのケース体としてのセンサ枠
301に裏蓋302が被されてその内部が部品収納空間
になっている。センサ枠301の上面部分には、ガラス
板304(フィルタ)で光透過窓が形成され、このガラ
ス板304に対向するように回路基板305がセンサ枠
301の内部に固定されている。回路基板305には、
LED31、フォトトランジスタ32、およびトランジ
スタ(図示せず。)などの電子部品が実装されている。
LED31およびフォトトランジスタ32は、それぞれ
発光面および受光面をガラス板304の方に向けてい
る。
【0069】本例では、LED31として、InGaN
系(インジウム−ガリウム−窒素系)の青色LEDを用
いてあり、その発光スペクトルは、図16に示すよう
に、450nmに発光ピークを有し、その発光波長領域
は、350nmから600nmまでの範囲にある。この
ような発光特性を有するLED31に対応させて、本例
では、フォトトランジスタ32として、GaAsP系
(ガリウム−砒素−リン系)のフォトトランジスタを用
いてあり、その素子自身の受光波長領域は、図17に示
すように、主要感度領域が300nmから600nmま
での範囲にあって、300nm以下にも感度領域があ
る。ここで、フォトトランジスタ32として、素子にフ
ィルタを付加したセンサユニットを用いることもあり、
このようなセンサユニットの受光波長領域は、たとえ
ば、主要感度領域が400nmから550nmまでの範
囲にある。
【0070】なお、図15に示すように、光学ユニット
300は、センサ固定用バンド40に対し、ガラス板3
04が内側に向くように取り付けられているため、セン
サ固定用バンド40を指の根元に装着すると、LED3
1およびフォトトランジスタ32は、それぞれの発光面
および受光面を指の表面に向いた状態になる。従って、
LED31から指に向けて光を照射すると、生体(血
管)から反射してきた光をフォトトランジスタ32が受
光し、その受光結果(脈波信号)を、光学ユニット30
0がケーブル20を介して装置本体10に入力すると、
装置本体10では、脈波信号から脈拍数が求められる。
【0071】(データ処理部の構成)すなわち、図18
に、時計ケースの内部に構成されたデータ処理部の機能
の一部をブロック図で示すように、データ処理部50に
おいて、脈波信号変換部51は、センサユニット30か
らケーブル20を介して入力された信号をデジタル信号
に変換して脈波信号記憶部52に出力するようになって
いる。脈波信号記憶部52は、デジタル信号に変換され
た脈波データを記憶しておくRAMである。脈波信号演
算部53は、脈波信号記憶部52に記憶されている信号
を読み出してそれに周波数分析(高速フーリエ変換)を
行ない、その結果を脈波成分抽出部54に入力するよう
になっている。脈波成分抽出部54は、脈波信号演算部
53からの入力信号から脈波成分を抽出して脈拍数演算
部55に出力し、この脈拍数演算部55は、入力された
脈波の周波数成分により脈拍数を演算し、その結果を液
晶表示装置13に出力するようになっている。
【0072】(コネクタ部分の構成)図19は、コネク
タ部にコネクタピースを装着した状態を腕時計における
3時の方向から見た拡大図、図20は、コネクタピース
側におけるセンサ回路の電極部、およびこのセンサ回路
と信号の入出力を行なうためのコネクタ部側の端子の組
合せを示す説明図である。
【0073】腕装着型脈波計測装置1では、それを日常
生活では通常の腕時計と同様に扱えるように、図1に示
すように、ケーブル20およびセンサユニット30は、
装置本体10の6時の方向に位置する端部の表面側で着
脱できるようになっている。すなわち、図19におい
て、装置本体10の端部のうち、6時の方向において、
回転止め部108として延設されている部分の表面側に
は、コネクタ部70が構成され、そこには、ケーブル2
0の端部に構成されたコネクタピース80(コネクタ部
材)を装着できるようになっている。従って、センサユ
ニット30およびケーブル20を装置本体10から外せ
ば、通常の腕時計として用いることができるので、便利
である。
【0074】また、コネクタ部70を回転止め部108
に相当する部分の表面部に形成してあるので、回転止め
部108を設けるために延設した部分をそのままコネク
タ部70として利用できる。しかも、コネクタ部70
は、6時の方向に位置するので、装置本体10を腕に装
着したとき、コネクタ部70は、利用者からみると手前
側にあり、操作が簡単である。また、コネクタ部70
は、装置本体10から3時の方向に張り出さないので、
利用者はランニング中に手首を自由に動かすことができ
るとともに、利用者がランニング中に転んでも、手の甲
がコネクタ部70にぶつからない。
【0075】このコネクタ部70およびコネクタピース
80(コネクタ手段)において行なわれる電気的な接続
は、図20に示すとおりである。
【0076】図20において、装置本体10の側に構成
されているコネクタ部70には、端子751〜756
(第1の端子群)が構成されており、これらの端子75
1〜756に対応して、コネクタピース80には、電極
部831〜836(第2の端子群)が構成されている。
そのうち、端子752は、電極部832を介してLED
31に第2の駆動電圧VDDの供給するためのプラス端
子、端子753は、電極部833を介してLED31の
マイナス電位とされる端子、端子754は、電極部83
4を介してフォトトランジスタ32のコレクタ端子に駆
動用の定電圧VREGを供給するための端子、端子75
1は、電極部831を介してフォトトランジスタ32の
エミッタ端子からの信号が入力される端子、端子755
は、電極部835を介してコネクタピース80をコネク
タ部70に装着したか否かを検出するための信号が入力
される端子である。電極部836は、センサユニット3
0において人体にアースを落としており、端子756と
電極部836とが電気的に接続したとき、VDDをグラ
ンド線とすることによって、電極部831〜836をシ
ールドするようになっている。
【0077】また、コネクタピース80では、LED3
1の端子間(電極部832、833の間)に対して、第
1のキャパシタC1、および第1のスイッチSW1が介
挿されている。スイッチSW1は、コネクタピース80
をコネクタ部70から外したときに閉状態になって、L
ED31に対して第1のキャパシタC1を並列接続さ
せ、コネクタピース80をコネクタ部70に装着したと
きに開状態になる。同様に、フォトトランジスタ32の
端子間(電極部831、834)に対しては、第2のキ
ャパシタC2、および第2のスイッチSW2が介挿され
ている。スイッチSW2は、コネクタピース80をコネ
クタ部70から外したときに閉状態になって、フォトト
ランジスタ32に対して第2のキャパシタC2を並列接
続させ、コネクタピース80をコネクタ部70に装着し
たときに開状態になる。
【0078】さらに、コネクタ部70およびコネクタピ
ース80の構造を、図21〜図24を参照して詳述す
る。
【0079】図21は、ケーブルの端部に構成されたコ
ネクタピースの構成を示す拡大図、図22は、装置本体
側のコネクタ部の拡大図、図23は、コネクタ部に対し
てコネクタピースを結合させた状態を示す縦断面図、図
24は、コネクタピース側における各電極部の配置、お
よび回路パターンを示す説明図である。
【0080】図21において、コネクタピース80の下
面部801には、その両側で下方に向けて張り出す一対
の突出部81、82が形成されている。これらの突出部
81、82の下端部では、その内側に向かって4個の係
合片811、812、821、822が突き出ている。
【0081】コネクタピース80の下面部801には、
6つの電極部831、832、833、834、83
5、836が形成されており、その周囲には環状の凸条
部841、842、843、844、845、846が
形成されている。ここで、コネクタピース80をコネク
タ部70に装着する際には、後述するとおり、コネクタ
ピース80をコネクタ部70に被せた後、矢印Qの方向
にコネクタピース80をスライドさせるが、このときの
スライド方向(矢印Qの方向)に沿って、電極部831
〜836は、電極部831、832、833と、電極部
834、835、836との2列に形成されている。ま
た、いずれの列でも、各電極部831〜836は、コネ
クタピース80のスライド方向(矢印Qの方向)に対し
て直交する方向にずれるように斜めに配置されている。
【0082】さらに、コネクタピース80の底面部に
は、装置本体10にケーブル20を接続したときの静電
気の影響を防止するための回路をスイッチングする2本
の作動ピン837、838が形成されている。これらの
作動ピン837、838は、コネクタピース80をコネ
クタ部70から外した状態では、先端がコネクタピース
80の下面部801から突出した状態にある。
【0083】一方、図22に示すように、コネクタ部7
0には、外側に張り出す係合部71、72、73、74
が形成されている。従って、コクネタピース80の突出
部81、82がコネクタ部70の係合部71、72、7
3、74が外側に位置し、かつ、係合部71と係合部7
2との間、および係合部73と係合部74との間に、コ
ネクタピース80の係合片811、821が位置するよ
うに、コネクタピース80をコネクタ部70に被せた
後、係合片811、821が係合部71と係合部72と
の間、および係合部73と係合部74との間をそれぞれ
通り抜けるように、コネクタピース80をコネクタ部7
0に向けて押し付け(コネクタピース80をコネクタ部
70に装着するための第1の動作)、しかる後に、矢印
Qの方向(コネクタピース80の装着方向、装置本体1
0の6時の方向から12時の方向)にコネクタピース8
0をスライドさせると(コネクタピース80をコネクタ
部70に装着するための第2の動作)、係合部71、7
3の下に係合片811、821が潜り込む。また、係合
部72、74の下に係合片812、822が潜り込む。
その結果、係合片811、821、812、822は、
コネクタピース80の下面部801との間に係合部7
1、72、73、74をそれぞれ保持する状態になり、
コネクタピース80は、コネクタ部70に簡単に、か
つ、確実に装着される。
【0084】ここで、各端子751〜756は、電極部
831〜836と同様、コネクタピース80のスライド
方向(矢印Qの方向)に沿って、端子751、752、
753と、端子754、755、756の2列に形成さ
れている。また、いずれの列でも、各端子751〜75
6は、電極部831〜836と同様、コネクタピース8
0のスライド方向(矢印Qの方向)に対して直交する方
向にずれるように斜め配置されている。従って、コネク
タピース80をコネクタ部70に装着すると、6つの電
極部831〜836に対して、6つの端子751〜75
6がそれぞれ電気的に接続して、センサユニット30で
の計測結果をケーブル20を介して装置本体10に入力
することが可能となる。
【0085】なお、端子751〜756、および電極部
831〜836は、コネクタピース80のスライド方向
に沿って2列に配置され、かつ、このスライド方向に直
交する方向に、各端子間および各電極間の位置が斜めに
ずれているので、コネクタピース80をコネクタ部70
の上でスライドさせても、対応しない端子751〜75
6と電極部831〜836とが接触するということがな
い。また、コネクタ部70の形成面積を狭くしても、端
子同士および電極部同士を離れた位置に配置できるの
で、コネクタピース80とコネクタ部70との間に水が
侵入した場合でも、端子間および電極間がショートしに
くい。また、駆動電圧がかかる端子752、754、7
56、および電極部832、834、836について
は、特に、離れるように配置してあるため、異なる電位
の端子同士および電極部同士の間では、トラッキングが
発生しない。
【0086】コネクタピース80をコネクタ部70から
外すときには、コネクタピース80を逆に矢印Rの方向
にスライドさせる。その結果、係合片811、821
は、係合部71と係合部72との間、および係合部73
と係合部74との間に位置するまで戻る。従って、その
まま、コネクタピース80を持ち上げれば、コネクタピ
ース80は、コネクタ部70から簡単に、かつ、確実に
外れる。
【0087】このようにして、コネクタピース80をコ
ネクタ部70上で矢印Qの方向にスライドさせたときに
係合するとともに、この状態からコネクタピース80を
逆の方向(矢印Rの方向)にスライドさせたときに係合
状態が解除される係合機構700が構成されている。
【0088】また、コネクタピース80をコネクタ部7
0上で6時の方向から12時の方向に向けてスライドさ
せたとき、装置本体10に加わる力は、回転止め部10
8によって、装置本体10がより回転にくい向きであ
る。従って、コネクタピース80を装着するときも、装
置本体10は、手首の周りを回転しないので、装着が簡
単である。
【0089】(ストッパー機構の構成)図22からわか
るように、係合部71〜74には、矢印Qの方向の側に
垂直壁711、721、731、741が形成されてい
る。従って、コネクタピース80をコネクタ部70に装
着するときに、コネクタピース80を矢印Rの方向にス
ライドさせると、係合片811、812、821、82
2は、垂直壁711、721、731、741にそれぞ
れ当接し、コネクタピース80をコネクタ部70の装着
位置で停止させる。すなわち、垂直壁711、721、
731、741は、コネクタピース80に対する第1の
ストッパーとして機能する。
【0090】逆に、コネクタピース80をコネクタ部7
0から外すために矢印Rの方向にスライドさせると、係
合片811、821は、それぞれ係合部72、74の垂
直壁721、741の裏側に当接し、コネクタピース8
0をコネクタ部70を元の位置で停止させる。すなわ
ち、垂直壁721、741の裏側は、コネクタピース8
0に対する第2のストッパーとして機能する。
【0091】(端子および電極部の構造)コネクタ部7
0において、端子751〜756は、いずれも、コネク
タ部70に形成された孔761、762、763、76
4、765、766の内部に配置されており、そのうち
の端子753、756、作動ピン838、および電極部
833、836の形成位置を通る位置で切断したときの
断面が、図23に表れている。
【0092】図23において、コネクタピース80は、
内部に回路基板85を収容可能な外装ケース805に蓋
材806を被せた構造になっている。蓋材806には、
孔863、866が形成され、その下方側の開口縁に沿
って環状の凸条部843、846が形成されている。孔
863、866の内部には、電極部833、836が配
置されている。電極部833は、ねじ881によって固
定され、電極部836は、回路基板85と蓋材806と
に挟まれて固定されている。電極部833、836に対
しては、防水パッキン873、876が装着されてい
る。電極部833、836は、コネクタピース80の内
部に配置された回路基板85の回路パターン上に電気的
接続されている。このような電極構造は、電極部83
3、836以外の電極部831、832、834、83
5も同様である。なお、回路基板85の回路パターン上
には、ケーブル20の芯線もハンダ付けにより電気的接
続されている。
【0093】(クリック機構の構成)コネクタ部70で
は、その凹部に蓋材706を被せた構造になっている。
蓋材706には孔763、766が形成されている。こ
れらの孔763、766の内部において、端子753、
756は、先端を孔763、766から突出させた状態
となるように進退可能な進退ピンとして配置されてい
る。各端子753、756の基部側に形成された鍔部7
83、786に対しては、コイルばね773、776が
配置されており、これらのコイルばね773、776に
よって、端子753、756は、孔763、766から
突出する方向に向けて付勢されている。但し、鍔78
3、786の外径は、孔763、766の内径よりも大
きいので、端子753、756が孔763、766から
抜け出てしまうことはない。このような端子構造は、端
子753、756以外の端子751、752、754、
755も同様である。
【0094】コネクタピース80をコネクタ部70上に
装着するときには、コネクタピース80をコネクタ部7
0上でスライドさせるため、端子753、756は、コ
ネクタピース80の環状の凸条部843、846をコイ
ルばね773、776に付勢されながら乗り越えて、電
極部833、836に対して確実に接続する。また、こ
のような凸条部843、846、端子753、756、
およびコイルばね773、776をそのまま利用して、
クリック機構が構成されているので、コネクタピース8
0をコネクタ部70に確実に装着できる。なお、このよ
うなクリック機構を構成するには、本例とは逆に、コネ
クタピース80の側に進退ピンを利用した端子を設け、
コネクタ部70の側に凸条部を設けてもよい。
【0095】(スイッチ機構の構成)コネクタピース8
0の蓋材806には、孔868が形成されており、この
孔838には、作動ピン838が配置されている。この
作動ピン838は、先端を孔868から突出させた状態
となるように孔868の内部で進退可能な状態にある。
作動ピン838の基部に形成された鍔部898に対して
は、板ばね状のスイッチばね88が配置されている。ス
イッチばね88は、その先端部885によって作動ピン
838を孔868から突出する方向に向けて付勢してい
る。但し、鍔898の外径は、孔868の内径よりも大
きいので、作動ピン838は、孔868から抜け出るこ
とがない。スイッチばね88は、その基部が電極部83
3の上端面にねじ881によって止められ、電極部83
3に電気的接続している。
【0096】図24において、スイッチばね88の先端
部885には、作動ピン838の基部に接する当接部8
86と、そこから側方に張り出した部分に形成された接
点887とが形成されている。この接点887は、回路
基板85の回路パターン852に電気的接続している。
この回路パターン852は、その図示を省略するが、第
1のキャパシタC1と電極部833との間に介挿されて
いる。
【0097】従って、コネクタピース80をコネクタ部
70に装着しない状態では、図23に実線で示すよう
に、作動ピン838は、スイッチばね88に押されて先
端が孔868から突出し、この状態では、スイッチばね
88の接点887は、回路基板85の回路パターン85
2に電気的接続した状態になる。すなわち、図20にお
いて、矢印で表す作動ピン838の動きに連動して、第
1のスイッチSW1が閉じて、第1のコンデンサC1
は、LED31に並列に電気的接続している状態にあ
る。従って、静電気によって高い電位にあるものが電極
部832、833に触れても、その電荷は第1のコンデ
ンサC1に蓄積されるので、LED31は破損しない。
【0098】これに対して、コネクタピース80をコネ
クタ部70に装着すると、作動ピン838は、図23に
二点鎖線で示すように、孔868の内部に引っ込む方向
に移動してスイッチばね88を二点鎖線で示すように変
形させる。このようにスイッチばね88が変形したと
き、その接点887は、回路基板85の回路パターン8
52から浮き上がり、電気的接続が絶たれた状態とな
る。すなわち、図20において、コネクタピース80を
コネクタ部70に装着したとき、第1のスイッチSW1
は、開いた状態になるので、脈波を計測可能な回路構成
になる。しかも、第1のコンデンサC1に電荷が蓄積さ
れていても、この電荷は電極部832、833、および
端子752、753を介して放電しないので、コネクタ
部70および装置本体10に内蔵されている各回路は破
損しない。
【0099】また、このようなスイッチ機構は、簡単な
構成でありながら、コネクタ部70へのコネクタピース
80の装着動作に確実に連動する。
【0100】なお、このような構成のスイッチ機構は、
図20に示すように、フォトトランジスタ32に対して
も構成されているが、その構成は、図24からわかるよ
うに、LED31に対するスイッチ機構と同様、作動ピ
ン837およびスイッチばね89を利用したものである
ため、その説明を省略する。
【0101】(コネクタカバーの構成)図25は、腕装
着型脈波計測装置1からケーブル20およびセンサユニ
ット30を外して、腕装着型脈波計測装置1を通常の腕
時計として用いるとき、コネクタピース80に代えて、
コネクタ部70に装着するコネクタカバー90の構成を
示す説明図である。
【0102】このコネクタカバー90は、コネクタピー
ス80と異なり、電極部、センサー回路、およびケーブ
ルが不要であるため、全体に薄く、コネクタ部70に装
着したときの見栄えを損なわない形状になっている。但
し、コネクタ部70に対する装着構造は、コネクタピー
ス80と同じ構成になっている。すなわち、コネクタカ
バー90の下面部901では、その両側で下方に向けて
張り出す一対の突出部91、92が形成されている。こ
れらの突出部91、92の下端部では、その内側に向か
って4個の係合片911、912、921、922(第
2の係合用突起群)が突き出ている。また、コネクタカ
バー90の下面部901には、コネクタ部70の端子7
51〜756が配置されている位置に対応して、端子7
51〜756とクリック機構を構成する凸条部941〜
946が形成されている。
【0103】コネクタカバー90をコネクタ部70に装
着する際には、コネクタピース80と同様、係合部71
と係合部72との間、および係合部73と係合部74と
の間に、コネクタカバー90の係合片911、921が
位置するように、コネクタカバー90をコネクタ部70
に被せた後、係合片911、921が係合部71と係合
部72との間、および係合部73と係合部74との間を
それぞれ通り抜けるように、コネクタカバー90をコネ
クタ部70に向けて押し付け、しかる後に、矢印Qの方
向(装置本体10の6時の方向から12時の方向)にコ
ネクタカバー90をスライドさせると、係合部71、7
3の下に係合片911、921が潜り込む。また、係合
部72、74の下に係合片912、922が潜り込む。
その結果、係合片911、921、912、922は、
コネクタカバー90の下面部901との間に係合部7
1、72、73、74をそれぞれ保持する状態になると
ともに、コネクタ部70の端子751〜756は、凸条
部941〜946を乗り越えてクリック力を発揮する。
このようにして、コネクタカバー90はコネクタ部70
に装着された状態となる。
【0104】(腕装着型脈波計測装置の全体的な動作)
このように構成した腕装着型脈波計測装置1の動作を、
図1および図8を参照して簡単に説明する。
【0105】まず、図1において、腕装着型脈波計測装
置1を通常の腕時計として用いる場合には、ケーブル2
0およびセンサユニット30を装置本体10のコネクタ
部70で外した状態で、装置本体10をリストバンド1
2で腕に装着する。このとき、コネクタ部70には、図
25に示したコネクタカバー90を装着し、その見栄え
を高めるとともに、コネクタ部70を保護する。
【0106】一方、腕装着型脈波計測装置1を用いてラ
ンニング中の脈拍数を計測する場合には、コネクタピー
ス80をコネクタ部70に装着して、ケーブル20を装
置本体10に接続した後、装置本体10をリストバンド
12で腕に装着する。また、センサユニット30(光学
ユニット300のガラス板304)をセンサ固定用バン
ド40によって指に密着させた後、ランニングを行な
う。
【0107】この状態で、図15に示すように、LED
31から指に向けて光を照射すると、この光が血管に届
いて血液中のヘモグロビンによって一部が吸収され、一
部が反射する。指(血管)から反射してきた光は、フォ
トトランジスタ32によって受光され、その受光量変化
は、血液の脈波によって生じる血量変化に対応する。す
なわち、血量が多いときには、反射光が弱くなる一方、
血量が少なくなると、反射光が強くなるので、反射光強
度の変化をフォトトランジスタ32で監視すれば、脈拍
などを検出できる。このような検出を行なうために、図
18に示したデータ処理部50では、フォトトランジス
タ32(センサユニット30)から入力された信号をデ
ジタル信号に変換し、このデジタル信号に周波数分析な
どを行なって脈拍数を演算する。そして、演算により求
めた脈拍数を液晶表示装置13に表示させる。すなわ
ち、腕装着型脈波計測装置1は脈拍計として機能する。
【0108】なお、図15において、脈波計測用LED
31から発せられた光は、その一部が矢印Cで示すよう
に指を通って血管にまで到達し、血液中のヘモグロビン
からの反射光が矢印Dで示すように脈波計測用フォトト
ランジスタ32に届く。この経路で受光された光量が生
体反射量である。また、脈波計測用LED31から発せ
られた光は、その一部が矢印Eで示すように指表面で反
射して脈波計測用フォトトランジスタ32に届く。この
経路で受光された光量が皮膚反射量である。さらに、脈
波計測用LED31から発せられた光、および血管から
反射した光の一部は、矢印F、Gで示すように、指内で
吸収、または分散して、脈波計測用フォトトランジスタ
32に届かない。ここで、センサユニット30には、発
光波長領域が350nmから600nmまでの範囲にあ
る脈波計測用LED31と、受光波長領域が300nm
から600nmまでの範囲の脈波計測用フォトトランジ
スタ32とを用いてあり、その重なり領域である約30
0nmから約600nmまでの波長領域における検出結
果に基づいて生体情報を表示する。外光に含まれる光の
うち、波長領域が700nm以下の光は、指を透過しに
くい傾向にあるため、外光がセンサ固定用バンド40で
覆われていない指の部分に照射されても、図15に点線
Xで示すように、指を導光体として脈波計測用フォトト
ランジスタ32(脈波計測用受光部)にまで到達せず、
検出には影響を与えない波長領域の光だけが、指を導光
体として通ってくる。また、300nmより低波長領域
の光は、皮膚表面でほとんど吸収されるので、受光波長
領域を700nm以下としても、実質的な受光波長領域
は、300nm〜700nmとなる。従って、指を大掛
かりに覆わなくても必要最小限の範囲を覆うだけで、外
光の影響を抑えることができるとともに、本例のような
小さなセンサユニット30であれば、指の根元に装着し
た状態で手を握ることができ、ランニングに支障がな
い。また、センサユニット30を指の根元に装着する
と、ケーブル20が短くて済むので、ケーブル20は、
ランニング中に邪魔にならない。さらに、寒いときで
も、指の根元では、指の根元の温度は比較的低下しない
ことからわかるように、血流が著しく低下しないので、
寒い日に屋外でランニングしたときでも、脈拍数などを
正確に計測できる。それ故、本例の腕装着型脈波計測機
器1は、ジョギングやマラソン中の脈拍数などを計測す
るのに適している。
【0109】これに対し、880nm付近に発光ピーク
を有するLEDと、シリコン系の脈波計測用フォトトラ
ンジスタとを用いると、その受光波長範囲は、350n
mから1200nmまでの範囲に及ぶ。従って、従来の
光学系(検出装置)では、外光のうち、図15に矢印Y
で示すように、指を導光体として脈波計測用受光部にま
で容易に届いてしまう1μmの波長の光の検出結果に基
づいて脈波を検出しているので、外光の変動に起因する
誤検出が起こりやすい。
【0110】さらに、約300nmから約700nmま
での波長領域の光を利用して脈波情報を得ているので、
血量変化に基づく脈波信号のS/N比が高い。すなわ
ち、光の波長と各種のヘモグロビンの吸光特性との関係
において、血液中のヘモグロビンは、波長が300nm
から700nmまでの光に対する吸光係数が大きく、波
長が880nmの光に対する吸光係数に比して数倍〜約
100倍以上大きいからである。
【0111】なお、外光の影響を受けることなく、脈波
情報を得るという観点からすれば、540nmから57
0nmまでの範囲に主要発光領域を有するGaP系の脈
波計測用LED31と、200nmから700nm近く
までの範囲に感度領域を有するGaP系の脈波計測用フ
ォトトランジスタ32を用いてもよい。
【0112】(装置本体の腕への別の装着構造)腕装着
型脈波計測装置1の装置本体10を1本の帯状のリスト
バンド12によって腕に装着するにあたっては、図26
〜図28に示す構造のバンド留め具を用いてもよい。な
お、以下に説明するバンド留め具において、先に説明し
たバンド留め具と共通する機能を有する部分については
同一の符号を付してある。
【0113】図26は、別のバンド留め具を用いた腕装
着型脈波計測装置の使用状態を示す説明図である。図2
7(a)は、図26に示すバンド留め具を構成するバッ
クル枠の平面図、図27(b)は、その側面図である。
図28(a)は、図26に示すバンド留め具を構成する
バックル押さえ板の側面図、図28(b)は、その平面
図である。
【0114】図26に示す構造でも、先に説明したもの
と同様、装置本体10の腕時計における6時の方向にお
いてリストバンド12を途中部分で折り返し、この折り
返し部分をバンド留め具60で保持している。このバン
ド留め具60も、リストバンド12のバンド先端部12
1を下方側から上方側に向けて通すためのバンド通路6
11を備えるバックル枠61と、このバックル枠61の
上面側において、留め具固定軸182を中心に回転可能
なバックル押さえ板62とから構成されている。
【0115】これらの部材のうち、バックル枠61は、
図27(a)に示すように、概ねコの字状の折り曲げさ
れた金属板から構成され、その内側がバンド通路611
になっている。バックル枠61では、バンド通路611
の内面616にはリストバンド12の滑り止め用の突起
617が2つ形成されている。また、図27(b)に示
すように、バックル枠61の基部610には一対の孔6
12が形成されており、これらの孔612に対して留め
具固定軸182を通すことによって、バックル枠61を
留め具固定軸182を中心に回転可能な状態で装置本体
10に取り付けることができる。
【0116】バックル枠61の基部610には、2つの
傾斜部分619A,619Bからなるストッパー部61
9Cが形成され、このストッパー部619Cは、時計ケ
ース11の端部と干渉してバックル枠61が留め具固定
軸182を中心に回転できる範囲を規制している。
【0117】バックル押さえ板62は、図28(a)、
28(b)に示すように、一枚の金属板を概ねZ字状に
折り曲げ加工したものであり、その基端部620は、留
め具固定軸182を通すための輪621に加工されてい
る。このため、バックル押さえ板62も、留め具固定軸
182を中心に回転可能な状態で装置本体10に取り付
けられる。バックル押さえ板62の下面部には、Z字状
に折り曲げられた角部分によってバンド押さえ部625
が形成されている。
【0118】但し、バックル押さえ板62の先端部分6
23には、先に説明したバックル押さえ板と違い、リス
トバンド12を通すためのスリットは形成されていな
い。
【0119】このように構成されたバックル押さえ板6
2は、図29(a),(b)に示すように、バックル枠
61と同じく、留め具固定軸182を介して装置本体1
0に取り付けられ、この状態で、バックル枠61の上面
部に重なった状態となる。この状態では、バックル押さ
え板62のバンド押さえ部625がバンド通路611の
内部に深く入り込んでいるため、バンド通路611にリ
ストバンド12を通すことができない。但し、バックル
押さえ板62は、図29(b)に示すように、留め具固
定軸182を中心に矢印Jおよび矢印Kの方向に回転す
ることが可能である。従って、バックル押さえ板62の
みを矢印Kの方向に回転させて、バックル押さえ板62
をバックル枠61から引き離すと、バックル押さえ板6
2のバンド押さえ部625は、バックル枠51のバンド
通路611から抜け出る。従って、図30に点線で示す
ように、バンド先端部121をバンド通路611に楽に
通すとともに、バンド先端部121をバックル押さえ板
62とバックル枠61との間を通して引き出すことがで
きる。それ故、リストバンド12を適当な分だけ引き出
した後、バックル押さえ板62を矢印Jの方向に軽く押
せば、バンド押さえ部625はバンド通路63の内部に
入り込んで、バンド通路611の内部でリストバンド1
2を押し付ける。
【0120】このようにして装置本体10を腕に装着し
た後、リストバンド12の先端側をバンド保持具16に
保持させる。なお、リストバンド12を緩めるときは、
バンド先端部121をバンド保持具16から外した後、
そのまま引き上げれば、バックル押さえ板62が矢印K
の方向に回転し、バンド押さえ部625はバックル枠5
1のバンド通路611から抜け出てくる。
【0121】バンド保持具16としては、図31
(a)、(b)に示すものを用いることもできる。この
バンド保持具16も、1枚の薄い金属板を折り曲げ加工
したもので、基端部161と中間部分162とによって
構成されている隙間163にリストバンド12を通せ
ば、バンド保持具16をリストバンド12上の所定の位
置に固定できる。基端部161や中間部分162には滑
り止め用の小さな突起164が形成されている。バンド
保持具16の先端部165は、板ばね状として機能する
ように折り曲げられており、基端部162との隙間16
9においてバンド先端側を挟んで保持することが可能で
ある。
【0122】ここで、基端部161の一部は分岐し、こ
の分岐部分は側端部においてストッパ160として起立
している。このように構成したバンド保持具16では、
バンド先端側をバンド保持具16に保持させるときに
は、矢印Mで示すように、先端部165とストッパ16
0との間から隙間169にリストバンド12を差し込
む。しかる後には、リストバンド12は隙間169から
抜け出ようとしても、リストバンド12の側端部がスト
ッパ160に突き当たるので、リストバンド12はバン
ド保持具16から不用意に外れることがない。
【0123】(センサユニットの別の構成)図32は、
別のセンサ固定用バンドを用いたときの腕装着型脈波計
測装置の使用状態を示す説明図である。図33(a)
は、図32に示すセンサ固定用バンドを用いたときの光
学ユニットの平面図、図33(b)は、図32に示すセ
ンサ固定用バンドを展開した状態を示す平面図、図33
(c)は、さらに別のセンサ固定用バンドの構造を示す
説明図である。
【0124】図32に示すように、腕装着型脈波計測装
置1では、可撓性をもつ肉厚の樹脂成形品から構成した
センサ固定用バンド40Aを用いてセンサユニット30
を指に装着してもよい。このセンサ固定用バンド40A
は、丸くくるまっている状態からそれを広げて指の根元
に巻付けた後、そのまま手を離すと、それ自身の形状復
帰力により、指の根元に巻きついた状態となる。
【0125】センサ固定用バンド40Aの略中央部分
は、さらに肉厚になっているともに、そこには、センサ
ユニット30の光学ユニット300Aを収納できる穴4
1Aが形成されている。
【0126】図33(a)において、光学ユニット30
0Aは、両側に一対の突起部分311A、312Aをも
つ角形形状に樹脂により外装されており、この光学ユニ
ット300Aの内部からケーブル20が引き出されてい
る。
【0127】図33(b)において、センサ固定用バン
ド40Aの穴41Aは、光学ユニット300Aを嵌め込
むことのできる形状および大きさであり、かつ、そこに
光学ユニット300Aを嵌め込んだとき、突起部分31
1A、312Aが嵌まる脱落防止用の凹部411A、4
12Aが形成されている。なお、センサ固定用バンド4
0Aには、それを指に装着しやすいように縊れ部分41
0Aが4ヵ所に形成されている。
【0128】このように構成したセンサ固定用バンド4
0Aを用いてもセンサユニット30を指に装着でき、脈
波信号を検出できる。
【0129】なお、図33(c)に示すように、センサ
固定用バンド40Aのうち、光学ユニット300Aを取
り付ける部分の幅のみがやや広めになっているものを用
いてもよい。
【0130】
【発明の効果】以上説明したように、本発明に係る腕装
着型携帯機器(腕装着型脈波計測装置)では、1本の帯
状のリストバンドをその途中部分を、腕時計における6
時または12時の方向においてバンド留め具によって挟
んで保持することによって、装置本体を腕に固定するこ
とに特徴を有する。従って、本発明によれば、フリーア
ジャスタータイプのバンド留め具を用いているので、装
置本体を腕に完全に固定することができる。また、1本
のリストバンドを扱えばよいので、リストバンドの扱い
が簡単である。しかも、本発明では、リストバンドを装
置本体の腕時計における12時(または6時)の方向か
ら6時(または12時)の方向に回し、そこでバンド留
め具によって固定するので、装置本体の近くでリストバ
ンドを操作することになる。それ故、左手首の上に載せ
た装置本体をそのまま右手で支えながら、リストバンド
を締めることができ、装置本体を手間をかけずに、確実
に腕に装着することができる。
【0131】バンド連結軸が偏平になっている一方、保
持孔と案内溝との接続部分には、その開口幅を狭くする
突出部が構成されている場合には、バンド連結軸の両軸
端は、その向きを合わせれば簡単に保持孔から外せる
が、逆に、その向きが合わない限り、保持孔から抜け出
ない。それ故、リストバンドを簡単に交換できる一方、
リストバンドは、不必要に外れることがない。
【0132】バンド先端部に取り付けられた抜け止め片
によって段差が構成されている場合には、バンド先端側
をバンド保持具から外した後、誤ってバンド先端部から
手を放したとしても、段差がバンド留め具のバンド通路
に引っ掛かるので、装置本体は、腕から脱落することが
ない。しかも、バンド長さを調整したときに、切断面
(バンド先端面)が見苦しくても、この部分は、新たに
取り付けた抜け止め片によって覆われるので、ユーザー
自身でバンド長さを調整しても、バンド先端部を見栄え
よく整えることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明を適用した腕装着型脈波計測装置の使用
状態を示す説明図である。
【図2】図1に示す腕装着型脈波計測装置の装置本体の
平面図である。
【図3】図1に示す腕装着型脈波計測装置の装置本体の
底面図である。
【図4】図1に示す腕装着型脈波計測装置の装置本体を
腕時計の6時の方向からみたときの説明図である。
【図5】図1に示す腕装着型脈波計測装置を腕に装着し
たときの状態を腕時計の3時の方向からみたときの説明
図である。
【図6】(a)は、図1に示す腕装着型脈波計測装置に
用いたリストバンドの平面図、(b)は、それを構成す
るバンド本体と抜け止め片の分解図、(c)は、バンド
本体に抜け止め片を取り付ける操作を示す説明図、
(d)は、バンド本体に抜け止め片を取り付けた後のリ
ストバンドの側面図である。
【図7】(a)は、図6に示すリストバンドの基端部に
取り付けたバンド連結軸の端面図、(c)は、バンド連
結軸の受け部の断面図である。
【図8】図1に示す腕装着型脈波計測装置において、装
置本体の6時の方向に設けた留め具の平面図である。
【図9】(a)は、図7に示す留め具を構成するバック
ル枠の平面図、(b)は、その側面図である。
【図10】(a)は、図7に示す留め具を構成するバッ
クル押さえ板の側面図、図9(b)は、その平面図であ
る。
【図11】(a)は、図9に示すバックル枠に図10に
示すバックル押さえ板を重ねた状態を示す平面図、
(b)は、その側面図である。
【図12】図1に示す腕装着型脈波計測装置において、
リストバンドを締めるときの動作を示す説明図である。
【図13】図1に示す腕装着型脈波計測装置において、
図12に示す状態から、リストバンドの先端部を離した
状態を示す説明図である。
【図14】(a)は、図1に示す腕装着型脈波計測装置
において、折り返したリストバンドの先端部を保持する
バンド保持具の平面図、(b)は、その側面図である。
【図15】図1に示す腕装着型脈波計測装置において、
センサユニットを指に装着した状態を示す説明図であ
る。
【図16】図1に示す腕装着型脈波計測装置に用いたI
nGaN系青色LEDの発光スペクトルを示す説明図で
ある。
【図17】図1に示す腕装着型脈波計測装置に用いたI
nGaP系フォトトランジスタの受光特性を示す説明図
である。
【図18】図1に示す腕装着型脈波計測装置のデータ処
理部の機能を示すブロック図である。
【図19】図1に示す腕装着型脈波計測装置のコネクタ
部を腕時計における3時の方向からみたときの拡大図で
ある。
【図20】図1に示す腕装着型脈波計測装置のコネクタ
部における電気的な接続関係を示す説明図である。
【図21】図19に示すコネクタ手段に用いたコネクタ
ピースの構造を示す説明図である。
【図22】図19に示すコネクタ手段に用いたコネクタ
部の構造を示す説明図である。
【図23】図21に示すコネクタピースを図22に示す
コネクタ部に装着した状態を示す断面図である。
【図24】図21に示すコネクタピースにおける各電極
の配置を示す平面図である。
【図25】図1に示す腕装着型脈波計測装置において、
コネクタピース代えてコネクタ部を覆うコネクタカバー
の構成を示す説明図である。
【図26】本発明を適用した腕装着型脈波計測装置にお
いて、図8に示したバンド留め具とは別のバンド留め具
を用いて腕装着型脈波計測装置を腕に装着したときの状
態を腕時計の3時の方向からみたときの説明図である。
【図27】(a)は、図26に示す留め具を構成するバ
ックル枠の平面図、(b)は、その側面図である。
【図28】(a)は、図26に示す留め具を構成するバ
ックル押さえ板の側面図、図9(b)は、その平面図で
ある。
【図29】(a)は、図27に示すバックル枠に図28
に示すバックル押さえ板を重ねた状態を示す平面図、
(b)は、その側面図である。
【図30】図26に示す腕装着型脈波計測装置におい
て、リストバンドを締めるときの動作を示す説明図であ
る。
【図31】(a)は、図26に示す腕装着型脈波計測装
置において、折り返したリストバンドの先端部を保持す
るバンド保持具の平面図、(b)は、その側面図であ
る。
【図32】本発明を適用した腕装着型脈波計測装置にお
いて別のセンサ固定用バンドを用いてセンサユニットを
指に装着した状態を示す説明図である。
【図33】(a)は、図32に示す腕装着型脈波計測装
置に用いたセンサユニットの光学ユニットの平面図、
(b)は、この腕装着型脈波計測装置に用いたセンサユ
ニットのセンサ固定用バンドを展開した状態を示す平面
図、(c)は、別のセンサユニットの構造を示す説明図
である。
【符号の説明】
1・・・腕装着型脈波計測装置(腕装着型携帯機器) 10・・・装置本体 11・・・時計ケース(本体ケース) 12・・・リストバンド 13・・・液晶表示装置 14・・・バンド連結軸 16・・・バンド保持具 31・・・LED(発光部) 32・・・フォトトランジスタ(受光部) 40・・・センサ固定用バンド 60・・・バンド留め具 61・・・バックル枠 62・・・バックル押さえ板 70・・・コネクタ部 80・・・コネクタ部材(コネクタピース) 120・・・バンド本体 121・・・バンド先端部 122・・・バンド基端側 123・・・抜け止め片 124・・・接着剤 127・・・段差 129・・・バンド先端面 171・・・保持孔 172・・・案内溝 173・・・突出部 611・・・バンド通路 617・・・滑り止め用の突起 625・・・バンド押さえ板
フロントページの続き (72)発明者 鈴木 裕 長野県諏訪市大和3丁目3番5号 セイコ ーエプソン株式会社内 (72)発明者 鵜沢 淑人 長野県諏訪市大和3丁目3番5号 セイコ ーエプソン株式会社内 (72)発明者 小田切 博之 千葉県千葉市美浜区中瀬1丁目8番地 セ イコー電子工業株式会社内

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 各種の情報を表示するための表示部を備
    える装置本体と、 該装置本体の腕時計における6時の方向の側端部および
    12時の方向の側端部のうち一方側の側端部にバンド基
    端側が連結された1本の帯状のリストバンドと、 前記側端部のうち他方側の側端部において、腕に巻かれ
    た前記リストバンドの長手方向の途中部分を挟んで保持
    するためのバンド留め具と、 該バンド留め具によって保持された前記リストバンドの
    前記途中部分から該リストバンド自身に重なるように折
    り返されたバンド先端側を該リストバンド上に重ねた状
    態に保持するバンド保持具とを有することを特徴とする
    腕装着型携帯機器。
  2. 【請求項2】 請求項1において、前記バンド基端側
    は、前記装置本体の側端部のうち腕時計における12時
    の方向の側端部に連結され、前記バンド留め具は、前記
    装置本体の腕時計における6時の方向の側端部に取り付
    けられていることを特徴とする腕装着型携帯機器。
  3. 【請求項3】 請求項1において、前記バンド基端側に
    は、偏平なバンド連結軸が取り付けられ、 前記装置本体は、前記バンド連結軸の両軸端がそれぞれ
    差し込まれる一対の保持孔と、該保持孔から前記装置本
    体の裏面部で開口するまで延び、前記保持孔に前記バン
    ド連結軸の両軸端を出入りさせるための案内溝と、前記
    保持孔と前記案内溝との接続部分における一方の側面壁
    において、該接続部分の開口幅が前記連結軸の両軸端の
    厚さ寸法よりも広く、かつ、前記連結軸の両軸端の幅寸
    法よりも狭くなるように突出することにより、前記保持
    孔内から前記連結軸の両軸端が前記案内溝を通って抜け
    出ることを防止する突出部とを備えていることを特徴と
    する腕装着型携帯機器。
  4. 【請求項4】 請求項1において、前記バンド留め具
    は、腕に巻かれた前記リストバンドの先端側を下方側か
    ら上方側に向けて通すバンド通路を具備し、該バンド通
    路内にある前記リストバンドの途中部分を挟んで保持す
    るように構成されていることを特徴とする腕装着型携帯
    機器。
  5. 【請求項5】 請求項4において、前記バンド留め具
    は、前記バンド通路を備えるバックル枠と、該バックル
    枠の上面側において前記装置本体に対する取付け部分を
    中心に回転可能なバックル押さえ板とを有し、 前記バックル押さえ板は、前記バンド通路を通した前記
    リストバンドの表面に当接するバンド押さえ部を備え、
    該バンド押さえ部と前記リストバンドとの間の摩擦力に
    よって前記装置本体に対する取り付け部分を中心に回転
    して、前記リストバンドが緩む方向にずれるときには前
    記バンド押さえ部が前記バンド通路内に深く入り込んで
    該バント通路内に位置する前記リストバンドの途中部分
    を前記バックル枠に向けて押し付けるバンド保持姿勢、
    および前記リストバンドが締まる方向にずれるときには
    前記バンド保持姿勢を解除するバンド解放姿勢に切り換
    わることを特徴とする腕装着型携帯機器。
  6. 【請求項6】 請求項4において、前記バックル枠は、
    前記バンド通路の内面のうち前記バンド押さえ部が前記
    リストバンドを押し付ける側の内面に滑り止め用の突起
    を備えていることを特徴とする腕装着型携帯機器。
  7. 【請求項7】 請求項4において、前記リストバンド
    は、バンド表面およびバンド裏面に段差を構成しながら
    バンド先端面を覆った状態にバンド先端部に取り付けら
    れることにより、前記バンド保持具から外れたバンド先
    端側が前記バンド通路から抜けることを防止する抜け止
    め片を備えていることを特徴とする腕装着型携帯機器。
  8. 【請求項8】 請求項7において、前記抜け止め片は、
    裏面に塗布されている接着剤によって前記バンド先端部
    に張りつけられるシートであり、該シートは、その厚さ
    によって前記段差を構成することを特徴とする腕装着型
    携帯機器。
  9. 【請求項9】 請求項1ないし8のいずれかの項に規定
    する腕装着型携帯機器から構成され、前記表示部に脈拍
    数などの脈波情報を表示可能な腕装着型脈波計測装置で
    あって、 発光部および受光部を生体表面に向けた状態とされるセ
    ンサユニットと、 該センサユニットから延びて前記受光部の受光結果を前
    記装置本体に入力するためのケーブルと、 前記装置本体に内蔵され、前記受光部の受光結果に基づ
    いて前記表示部に表示すべき脈波情報を求めるデータ処
    理部とを有することを特徴とする腕装着型脈波計測装
    置。
  10. 【請求項10】 請求項7に規定する腕装着型携帯機器
    におけるバンド長さ調整方法において、前記リストバン
    ドの先端側を所定の長さ分だけ切断した後、バンド表面
    およびバンド裏面に段差を構成するように、かつ、バン
    ド先端面を覆うように前記シートをバンド先端側に接着
    剤によって張りつけることを特徴とする腕装着型携帯機
    器におけるバンド長さ調整方法。
JP16127296A 1995-07-18 1996-06-21 腕装着型携帯機器およびそのバンド長さ調整方法 Withdrawn JPH09168413A (ja)

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JP18196595 1995-07-18
JP7-273242 1995-10-20
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