JP3535917B2 - 腕装着型携帯装置および腕装着型脈波計測装置 - Google Patents

腕装着型携帯装置および腕装着型脈波計測装置

Info

Publication number
JP3535917B2
JP3535917B2 JP11496495A JP11496495A JP3535917B2 JP 3535917 B2 JP3535917 B2 JP 3535917B2 JP 11496495 A JP11496495 A JP 11496495A JP 11496495 A JP11496495 A JP 11496495A JP 3535917 B2 JP3535917 B2 JP 3535917B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
connector
wrist
light
connector member
pulse wave
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Lifetime
Application number
JP11496495A
Other languages
English (en)
Other versions
JPH08299291A (ja
Inventor
尚昭 安川
正幸 河田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Seiko Epson Corp
Original Assignee
Seiko Epson Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Seiko Epson Corp filed Critical Seiko Epson Corp
Priority to JP11496495A priority Critical patent/JP3535917B2/ja
Priority to US08/612,145 priority patent/US5781511A/en
Priority to DE69629143T priority patent/DE69629143T2/de
Priority to FI961095A priority patent/FI961095A/fi
Priority to EP96301614A priority patent/EP0732076B1/en
Publication of JPH08299291A publication Critical patent/JPH08299291A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3535917B2 publication Critical patent/JP3535917B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Lifetime legal-status Critical Current

Links

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、少なくとも時刻情報を
表示可能であるとともに、外部からケーブルを介して情
報が入力される腕装着型携帯装置に関するものであり、
更に詳しくは、通常の腕時計としても使用可能な腕装着
型携帯装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】脈波数などの脈波情報を計測する装置と
しては、血液の量の変化を光学的に検出し、その検出結
果に基づいて脈波情報を表示するものがある。かかる光
学式の脈波計測装置では、LED(発光ダイオード)な
どの発光素子と、フォトトランジスタなどの受光素子と
を備えるセンサユニットを指などに取り付け、LEDか
ら照射した光のうち指など(血管)から反射してきた光
をフォトトランジスタで受光することにより、血量変化
を受光量の変化として検出し、その検出結果に基づいて
脈拍数などを求めるようになっている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】このような脈波計測装
置として、近年は、ジョギングやマラソン中の脈拍数な
どを計測できるものが望まれている。ここに、本願発明
者は、センサユニットと装置本体とをケーブルで接続す
ることによって、装置本体をリストバンドによって腕に
装着する一方、センサユニットを指に装着する腕装着型
脈波計測装置を提案するものである。さらに、本願発明
者は、装置本体に計時機能を付与して、ジョギングやマ
ラソン中のラップタイムなどを計測可能にすることを提
案する。
【0004】しかしながら、かかる腕装着型携帯装置で
は、折角、計時機能を付け加えても、装置本体からケー
ブルが延びているものでは、日常生活で通常の腕時計と
して使いにくいという問題点がある。
【0005】そこで、装置本体の腕時計における3時の
方向にケーブルを着脱するためのコネクタ機構を設けた
腕装着型携帯装置が考えられるが、このような構造の腕
装着型携帯装置では、コネクタ機構を設けた分だけ装置
本体が手先(腕時計における3時の方向)に向けて張り
出す構造になるため、手首を曲げるたびにコネクタ機構
が腕に当たってしまう。このため、装着感が悪いととも
に、ケーブルが外れやすいという問題点がある。
【0006】かかる問題点に鑑みて、本発明の課題は、
センサユニットから延びるケーブルを装置本体に簡単に
着脱でき、かつ、ケーブルが不用意に外れないコネクタ
機構を邪魔にならない位置に設けることによって、腕に
装着した状態のままでケーブルを介して情報を入出力で
きるとともに、通常の腕時計としても用いることのでき
る腕装着型携帯装置および腕装着型脈波計測装置を提供
することである。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記の課題を解決するた
めに、本発明に係る腕装着型携帯装置では、内蔵の計時
手段により求めた時刻情報を表示可能な表示部を備える
装置本体と、この装置本体を腕に装着するためのリスト
バンドと、所定の情報を装置本体に入力するためのケー
ブルと、ケーブルを装置本体に対して着脱自在とするコ
ネクタ手段とを設けるとともに、コネクタ手段に、装置
本体の端部のうち、腕時計における6時または12時の
方向に位置する端部の表面に第1の端子群を備えるコネ
クタ部と、ケーブルの端部に形成され、コネクタ部を覆
うようにこのコネクタ部上に装着されたときに第1の端
子群にそれぞれ電気的接続する第2の端子群を備えるコ
ネクタ部材と、このコネクタ部材をコネクタ部上でスラ
イドさせたときに係合してこのコネクタ部上にコネクタ
部材が装着された状態を保持するとともに、この状態か
らコネクタ部材を逆の方向にスライドさせたときに係合
状態が解除される係合機構とを設け、さらに、係合機構
に、コネクタ部から腕時計における3時および9時の方
向に向けて少なくとも2個ずつ張り出す第1の係合用突
起群と、コネクタ部材の側において、コネクタ部材をコ
ネクタ部に装着するときに第1の係合用突起群の外側に
位置するようにコネクタ部材の両側から下方に向けて張
り出す1対の突出部と、この突出部から内側に向けてそ
れぞれ突出し、コネクタ部材をコネクタ部に被せる第1
の動作によって第1の係合用突起群の間を通り抜け、コ
ネクタ部材をコネクタ部上で装着方向にスライドさせる
第2の動作によって第1の係合用突起群の各下方位置に
それぞれ潜り込んでコネクタ部材の下面部との間に第1
の係合用突起群をそれぞれ保持する第2の係合用突起群
とを設けることを特徴とする。
【0008】本発明において、腕時計における何時方向
とは、あくまで装置本体の方向を意味しており、装置本
体上での表示が指針式であることを意味するものでな
い。
【0009】本発明において、コネクタ部は、装置本体
の端部のうち、腕時計における6時の方向に位置する端
部の表面に構成し、コネクタ部材は、このコネクタ部材
をコネクタ部上で腕時計における6時の方向から12時
の方向に向けてスライドさせたときに係合機構が係合し
てコネクタ部上に装着された状態になることが好まし
い。
【0010】本発明において、第1の端子群は、コネク
タ部材のスライド方向に沿って複数列に配置されている
とともに、各端子間における位置がスライド方向に対し
て直交する方向にずれるように形成され、第1の端子群
の形成位置に対応して、第2の端子群も、各端子間にお
ける位置がコネクタ部材のスライド方向に対して直交す
る方向にずれるように形成することが好ましい。
【0011】
【0012】係合機構に、第1の係合用突起群と、1対
の突出部と、第2の係合用突起群とを設ける場合に、コ
ネクタ手段には、第2の動作を行なったときにコネクタ
部材の側とコネクタ部の側とを干渉させることにより、
コネクタ部材をコネクタ部上の装着位置で停止させる第
1のストッパー機構と、コネクタ部材をコネクタ部から
外すときに行なう第2の動作とは逆方向へのスライド動
作時にコネクタ部材の側とコネクタ部の側とを干渉させ
ることにより、コネクタ部材をコネクタ部上に被せたと
きの位置で停止させて、第1の動作と逆の動作により第
2の係合用突起群を第1の係合用突起群の間を通り抜け
可能とする第2のストッパー機構とを設けることが好ま
しい。
【0013】本発明においては、コネクタ部材に代え
コネクタカバーを設け、このコネクタカバーには、
コネクタカバーの側において、コネクタカバーをコネク
タ部に装着するときに第1の係合用突起群の外側に位置
するようにコネクタカバーの両側から下方に向けて張り
出す1対の突出部と、この突出部から内側に向けてそれ
ぞれ突出し、コネクタカバーをコネクタ部に被せる第1
の動作によって第1の係合用突起群の間を通り抜け、コ
ネクタカバーをコネクタ部上で装着方向にスライドさせ
る第2の動作によって第1の係合用突起群の各下方位置
にそれぞれ潜り込んでコネクタカバーの下面部との間に
第1の係合用突起群をそれぞれ保持する第2の係合用突
起群とを設けて、係合機構と同一の機構により、コネク
タ部表面を覆う状態にこのコネクタ部上に装着されるよ
うにしても良い。
【0014】本発明において、コネクタ手段には、コネ
クタ部材の下面部またはコネクタ部の上面部で開口する
孔と、この孔から先端を突出させた状態になるように孔
内部を進退可能な進退ピンと、この進退ピンを孔から突
出する方向に向けて付勢するばねとを設けることによっ
て、進退ピンからなる端子を構成できる。
【0015】この場合には、第1および第2の端子群の
うち、進退ピンと電気的接続する側の端子には、その形
成位置の周囲に凸条部を設けることによって、コネクタ
部上にコネクタ部材を装着したときに、進退ピンが凸条
部を乗り上げるクリック機構を構成できる。
【0016】本発明において、コネクタ部材は、その下
面部で開口する孔と、この孔から先端を突出させた状態
になるように孔内部を進退可能な作動ピンと、この作動
ピンを接合面から突出する方向に向けて付勢するばねと
を設けた場合には、作動ピンの孔内部における進退動作
に基づいて接点が開閉するスイッチ機構を構成すること
ができる。
【0017】このような構成の腕装着型携帯装置は、ケ
ーブルの先端部に、発光部および受光部を指表面に向け
た状態とされるセンサユニットを設け、このセンサユニ
ットからケーブルを介して受光部での受光結果を装置本
体に入力するように構成することにより、腕装着型脈波
計測装置を構成することができる。
【0018】この場合に、コネクタ部材には、その下面
部で開口する孔と、この孔から先端を突出させた状態に
なるように孔内部を進退可能な作動ピンと、この作動ピ
ンを接合面から突出する方向に向けて付勢するばねと、
作動ピンの孔内部における進退動作に基づいて接点が開
閉するスイッチ機構と、発光部を構成する発光素子の端
子間または受光部を構成する受光素子の端子間に介挿さ
れて発光素子または受光素子を静電気から保護する容量
素子とを設け、スイッチ機構を利用して、コネクタ部材
をコネクタ部から外した状態では容量素子を端子間に電
気的接続する状態とし、この状態から、コネクタ部材を
コネクタ部に装着したときには容量素子の端子間への電
気的接続を解除することが好ましい。
【0019】
【作用】本発明に係る腕装着型携帯装置において、それ
を腕装着型脈波計測装置として構成した場合には、LE
Dなどの発光部から指に光を照射し、血管からの反射光
をフォトトランジスタなどの受光部で検知することによ
り、血液の脈波によって生じる血量変化を受光量の変化
として検出し、これにより得られる脈波信号に基づいて
脈拍数や脈波の変化を表示する。ここで、装置本体とケ
ーブルとの間には、ケーブルを装置本体に対して着脱自
在とするコネクタ手段が構成されているため、本発明に
係る腕装着型脈波計測装置は、指にセンサユニットを取
り付けることにより、ランニング中でも脈波を計測でき
るとともに、日常生活では、ケーブルをコネクタ手段に
よって装置本体から外すだけで、通常の腕時計として用
いることができる。また、このコネクタ手段は、装置本
体の端部のうち、腕時計における6時または12時の方
向に位置する端部の表面に構成されている。すなわち、
装置本体に対してリストバンドが接続する側の端部の表
面に構成されている。従って、コネクタ手段は、装置本
体から腕時計における3時の方向に張り出さないので、
利用者は、ランニング中に手首を自由に動かすことがで
きる。また、コネクタ手段は、装置本体から腕時計にお
ける3時および9時の方向に張り出さないため、利用者
がランニング中に転んでも、手がコネクタ手段にぶつか
らない。従って、利用者にとって、安全であるととも
に、コネクタ手段が破損しない。さらに、コネクタ部と
コネクタ部材とが係合機構によって結合した状態にある
ので、ランニング中にケーブルが不用意に外れることが
ない。
【0020】コネクタ部を腕時計における6時の方向に
構成した場合には、装置本体を腕に装着したとき、コネ
クタ手段は、利用者からみると手前側に位置するので、
その操作が簡単である。
【0021】第1および第2の端子群がコネクタ部材の
スライド方向に沿って複数列に配置され、かつ、このス
ライド方向に直交する方向に、各端子間で位置がずれて
いる場合には、コネクタ部材をコネクタ部上をスライド
させても、対応しない端子同士が接触してしまうことが
ない。また、コネクタ部の形成面積を狭くしても、端子
同士を離れた位置に配置できるので、コネクタ部材とコ
ネクタ部との間に水が侵入しても、水によって端子間が
ショートしない。
【0022】本発明において、コネクタ手段として、コ
ネクタ部材の第2の係合用突起群がコネクタ部の第1の
係合用突起群の下方位置に潜り込んで第1の係合用突起
群をコネクタ部材の下面部との間でそれぞれ保持する構
成とした場合には、少ない部品だけで、係合が確実で、
しかも、簡単に着脱できる係合機構を構成できる。
【0023】この場合には、コネクタ部材の装着位置を
規制する第1のストッパー機構、およびそれを外すとき
のスライド位置を規定する第2のストッパー機構を構成
した場合には、利用者は、コネクタ部に対してコネクタ
部材を手探りでも着脱することができる。
【0024】また、コネクタ部材に代えて、係合機構と
同一の機構により、コネクタ部表面を覆う状態にこのコ
ネクタ部上に装着されるカバーを設けた場合には、日常
生活においてコネクタ部材を外して腕時計として用いる
ときに、第1の端子群を保護できるとともに、見栄えが
よい。
【0025】第1または第2の端子群を孔から先端を突
出させる進退ピンで構成し、この進退ピンを孔から突出
する方向に向けてばねによって付勢した場合には、第1
の端子群と第2の端子群との電気的接続が確実である。
この場合に、進退ピンと電気的接続する側の端子の周囲
に凸条部を形成した場合には、コネクタ部上にコネクタ
部材を装着したときに、進退ピンが凸条部を乗り上げる
ことによって、クリック機構を簡単に構成できる。
【0026】本発明において、コネクタ部材の下面部で
開口する孔の内部にばねで付勢された作動ピン設けた場
合には、コネクタ部へのコネクタ部材の装着動作に連動
するスイッチ機構を簡単に構成できるとともに、その動
作が確実である。
【0027】かかるスイッチ機構を利用すれば、コネク
タ部材をコネクタ部から外したときに容量素子が発光素
子または受光素子に電気的に並列接続して静電気から発
光素子や受光素子を保護する一方、コネクタ部材をコネ
クタ部に装着したときには、容量素子の端子間への電気
的接続を自動的に解除することができる。また、容量素
子の接続状態を待機モードおよび脈波計測モードに自動
的に切り換えることができる。また、コネクタ部材をコ
ネクタ部に装着したとき、それまで容量素子に蓄積され
た電荷は、容量素子から装置本体に対して放電されない
ので、装置本体側の回路を保護できる。
【0028】
【実施例】図面に基づいて、本発明の一実施例を説明す
る。
【0029】(全体構成)図1は、本例の腕装着型脈波
計測装置(腕装着型携帯装置)の使用状態を示す説明図
である。
【0030】(全体構成)図1において、本例の腕装着
型脈波計測装置1は、腕時計構造を有する装置本体10
(装置本体)と、この装置本体10に接続されるケーブ
ル20と、このケーブル20の先端側に設けられたセン
サユニット30とから大略構成されている。装置本体1
0には、腕時計における12時方向から腕に巻きついて
その6時方向で固定されるリストバンド12が設けら
れ、このリストバンド12によって、装置本体10は、
腕に着脱自在である。センサユニット30は、幅が約1
0mmのセンサ固定用バンド40を備えており、このセ
ンサ固定用バンド40によって、人差し指の根元から指
関節までの間に装着されている。
【0031】(装置本体の構成)図2は、本例の腕装着
型脈波計測装置の装置本体を、リストバンドやケーブル
などを外した状態で示す平面図、図3は、この装置本体
の側面図である。
【0032】図2において、装置本体10は、樹脂製の
時計ケース11を備えており、この時計ケース11の表
面側には、現在時刻や日付に加えて、脈拍数などの脈波
情報などをデジタル表示する液晶表示装置13(表示
部)が構成されている。時計ケース11の内部には、セ
ンサユニット30による検出結果(脈波信号)に基づい
て脈拍数の変化などを表示するために、検出信号に対す
る信号処理などを行なうデータ処理回路50が内蔵さ
れ、このデータ処理回路50および液晶表示装置13に
よって、情報表示手段60が構成されている。また、デ
ータ処理回路50には、計時回路も構成されているた
め、情報表示手段60は、通常時刻、ラップタイム、ス
プリットタイムなども液晶表示装置13に表示可能であ
る。なお、時計ケース11の外周部には、時刻合わせや
表示モードの切り換えなどを行なうためのボタンスイッ
チ111〜115が構成されている。また、時計ケース
11の表面には、ボタンスイッチ116、117が構成
されている。腕装着型脈波計測装置1の電源は、時計ケ
ース11に内蔵されている電池59であり、ケーブル2
0は、電池59からセンサユニット30に電力を供給す
るとともに、センサユニット30の検出結果を時計ケー
ス11内のデータ処理回路50に入力している。なお、
電池59に対して腕時計における9時の方向に配置され
ているのは、報知音を発生させるための圧電素子58で
ある。
【0033】図3において、装置本体10は、時計ケー
ス11の外周部うち、腕時計における12時の方向に
は、リストバンド12の端部に取り付けられた止め軸1
21を保持するための連結部105が形成されている。
一方、時計ケース11の外周部うち、腕時計における6
時の方向には、腕に巻かれたリストバンド12が長さ方
向の途中位置で折り返されるとともに、このリストバン
ド12の途中位置を保持するための留め具122が取り
付けられる受け部106が形成されている。
【0034】装置本体10の腕時計における6時方向に
おいて、電池蓋118などが取り付けられている平坦な
裏面部119の縁から受け部106に至る部分は、約1
15°の角度で曲がる回転止め部108になっている。
すなわち、リストバンド12によって、装置本体10を
腕に装着したとき、装置本体10の裏面部119は、腕
の上部に密着する一方、装置本体10の回転止め部10
8は、腕の手前側の側面部に当接した状態になるので、
装置本体10は、腕の周りを矢印Aおよび矢印Bのいず
れの方向にもずれない。
【0035】(センサユニットの構成)図4(a)は、
本例の腕装着型脈波計測装置に用いたセンサユニットの
光学ユニットの平面図、図4(b)は、この腕装着型脈
波計測装置に用いたセンサユニットのセンサ固定用バン
ドを展開した状態を示す平面図、図4(c)は、別のセ
ンサユニットの構造を示す説明図、図5は、指の根元に
センサユニットを装着した状態を示す説明図である。
【0036】再び、図1において、センサユニット30
は、センサ固定用バンド40と光学ユニット300とか
ら構成されている。センサ固定用バンド40は、可撓性
をもつ肉厚の樹脂成形品から構成されており、丸くくる
まっている状態から、それを広げて指の根元に巻付けた
後、そのまま手を離すと、それ自身の形状復帰力によ
り、指の根元に巻きついた状態となる。
【0037】センサ固定用バンド40の略中央部分は、
さらに肉厚になっているともに、そこには、光学ユニッ
ト300を収納できる穴41が形成されている。
【0038】図4(a)において、光学ユニット300
は、両側に一対の突起部分311、312をもつ角形形
状に樹脂により外装されており、この光学ユニット30
0の内部からケーブル20が引き出されている。
【0039】一方、図4(b)において、センサ固定用
バンド40の穴41は、光学ユニット300を嵌め込む
ことのできる形状および大きさであり、かつ、そこに光
学ユニット300を嵌め込んだとき、突起部分311、
312が嵌まる凹部411、412が脱落防止用に形成
されている。なお、センサ固定用バンド40には、それ
を指に装着しやすいように縊れ部分410が4ヵ所に形
成されている。
【0040】センサユニット30については、指の根元
に装着しても手を軽く握ることができればよいという観
点から、センサ固定用バンド40の幅は、約20mm位
でも支障がない。また、図4(c)に示すように、セン
サ固定用バンド40のうち、光学ユニット300を取り
付ける部分の幅のみがやや広めになっている構造でもよ
い。
【0041】図5において、光学ユニット300では、
そのケース体としてのセンサ枠301に裏蓋302が被
されてその内部が部品収納空間になっている。センサ枠
301の上面部分には、ガラス板304(フィルタ)で
光透過窓が形成され、このガラス板304に対向するよ
うに回路基板305がセンサ枠301の内部に固定され
ている。回路基板305には、LED31、フォトトラ
ンジスタ32、およびトランジスタ(図示せず。)など
の電子部品が実装されており、LED31およびフォト
トランジスタ32は、それぞれ発光面および受光面をガ
ラス板304の方に向けている。
【0042】本例では、LED31として、InGaN
系(インジウム−ガリウム−窒素系)の青色LEDを用
いてあり、その発光スペクトルは、図6に示すように、
450nmに発光ピークを有し、その発光波長領域は、
350nmから600nmまでの範囲にある。かかる発
光特性を有するLED31に対応させて、本例では、フ
ォトトランジスタ32として、GaAsP系(ガリウム
−砒素−リン系)のフォトトランジスタを用いてあり、
その素子自身の受光波長領域は、図7に示すように、主
要感度領域が300nmから600nmまでの範囲にあ
って、300nm以下にも感度領域がある。ここで、フ
ォトトランジスタ32として、素子にフィルタを付加し
たセンサユニットを用いることもあり、このようなセン
サユニットの受光波長領域の一例は、図8に示すよう
に、主要感度領域が400nmから550nmまでの範
囲にある。これらのLED31およびフォトトランジス
タ32は、消費電力が比較的小さいので、本例の腕装着
型脈波計測装置1のように、計時機能と脈波計測機能を
1つの小型電池で駆動する場合でも、連続稼働時間が長
い。
【0043】なお、図5に示すように、光学ユニット3
00は、センサ固定用バンド40に対し、ガラス板30
4が内側に向くように取り付けられているため、センサ
固定用バンド40を指の根元に装着すると、LED31
およびフォトトランジスタ32は、それぞれの発光面お
よび受光面を指の表面に向いた状態になる。従って、L
ED31から指に向けて光を照射すると、生体(血管)
から反射してきた光をフォトトランジスタ32が受光
し、その受光結果(脈波信号)を、光学ユニット300
がケーブル20を介して装置本体10に入力すると、装
置本体10では、脈波信号から脈拍数が求められる。
【0044】(データ処理回路の構成)すなわち、図9
には、時計ケースの内部に構成されたデータ処理回路の
機能の一部をブロック図で示すように、データ処理回路
50において、脈波信号変換部51は、センサユニット
30からケーブル20を介して入力された信号をデジタ
ル信号に変換して脈波信号記憶部52に出力するように
なっている。脈波信号記憶部52は、デジタル信号に変
換された脈波データを記憶しておくRAMである。脈波
信号演算部53は、脈波信号記憶部52に記憶されてい
る信号を読み出してそれに周波数分析を行ない、その結
果を脈波成分抽出部54に入力するようになっている。
脈波成分抽出部54は、脈波信号演算部53からの入力
信号から脈波成分を抽出して脈拍数演算部55に出力
し、この脈拍数演算部55は、入力された脈波の周波数
成分により脈拍数を演算し、その結果を液晶表示装置1
3に出力するようになっている。
【0045】(コネクタ手段の構成)図10は、コネク
タ部にコネクタピースを装着した状態を腕時計における
3時の方向から見た拡大図、図11は、コネクタピース
側におけるセンサ回路の電極部、およびこのセンサ回路
と信号の入出力を行なうためのコネクタ部側の端子の組
合せを示す説明図である。
【0046】本例の腕装着型脈波計測装置1を日常生活
において通常の腕時計と同様に扱えるように、図1に示
すように、ケーブル20およびセンサユニット30は、
装置本体10の腕時計における6時の方向に位置する端
部の表面側で着脱できるようになっている。すなわち、
図10において、装置本体10の端部のうち、腕時計に
おける6時の方向において、回転止め部108として延
設されている部分の表面側には、コネクタ部70が構成
され、そこには、ケーブル20の端部に構成されたコネ
クタピース80(コネクタ部材)を装着できるようにな
っている。
【0047】このコククタ部70およびコネクタピース
80を利用したコネクタ手段において、コネクタ部70
とコネクタピース80との間で行なわれる電気的な接続
は、図11に示すとおりである。
【0048】図11において、装置本体10の側に構成
されているコネクタ部70には、端子751〜756
(第1の端子群)が構成されており、これらの端子75
1〜756に対応して、コネクタピース80には、電極
部831〜836(第2の端子群)が構成されている。
そのうち、端子752は、電極部832を介してLED
31に第2の駆動電圧VDDの供給するためのプラス端
子、端子753は、電極部833を介してLED31の
マイナス電位とされる端子、端子754は、電極部83
4を介してフォトトランジスタ32のコレクタ端子に駆
動用の定電圧VREGを供給するための端子、端子75
1は、電極部831を介してフォトトランジスタ32の
エミッタ端子からの信号が入力される端子、端子755
は、電極部835を介してコネクタピース80をコネク
タ部70に装着したか否かを検出するための信号が入力
される端子である。電極部836は、センサユニット3
0において人体にアースを落としており、端子756と
電極部836とが電気的に接続したとき、VDDをグラ
ンド線とすることによって、電極部831〜電極部83
6をシールドするようになっている。
【0049】コネクタピース80では、LED31の端
子間(電極部832、833の間)に対して、第1のキ
ャパシタC1、および第1のスイッチSW1が介挿され
ている。このスイッチSW1は、コネクタピース80を
コネクタ部70から外したときに閉状態になって、LE
D31に対して第1のキャパシタC1を並列接続させ、
コネクタピース80をコネクタ部70に装着したときに
開状態になる。同様に、フォトトランジスタ32の端子
間(電極部831、834)に対しては、第2のキャパ
シタC2、および第2のスイッチSW2が介挿されてい
る。このスイッチSW2は、コネクタピース80をコネ
クタ部70から外したときに閉状態になって、フォトト
ランジスタ32に対して第2のキャパシタC2を並列接
続させ、コネクタピース80をコネクタ部70に装着し
たときに開状態になる。
【0050】このような構成のコネクタ部70にコネク
タピース80を着脱するコネクタ手段の構成を、さら
に、図12〜図15も参照して説明する。
【0051】図12は、ケーブルの端部に構成されたコ
ネクタピースの構成を示す拡大図、図13は、装置本体
側のコネクタ部の拡大図、図14は、コネクタ部に対し
てコネクタピースを結合させた状態を示す縦断面図、図
15は、コネクタピース側における各電極部の配置、お
よび回路パターンを示す説明図である。
【0052】図12において、コネクタピース80の下
面部801には、その両側で下方に向けて張り出す一対
の突出部81、82が形成されている。これらの突出部
81、82の下端部では、その内側に向かって4個の係
合片811、812、821、822(第2の係合用突
起群)が突き出ている。
【0053】コネクタピース80の下面部801には、
6つの電極部831、832、833、834、83
5、836(第2の端子群)が形成されており、その周
囲には環状の凸条部841、842、843、844、
845、846が形成されている。ここで、コネクタピ
ース80をコネクタ部70に装着する際には、後述する
とおり、コネクタピース80をコネクタ部70に被せた
後、矢印Qの方向にコネクタピース80をスライドさせ
るが、かかるスライド方向(矢印Qの方向)に沿って、
電極部831〜836は、電極部831、832、83
3と、電極部834、835、836との2列に形成さ
れている。また、いずれの列でも、各電極部831〜8
36は、コネクタピース80のスライド方向(矢印Qの
方向)に対して直交する方向にずれるように斜めに配置
されている。
【0054】さらに、コネクタピース80の底面部に
は、装置本体10にケーブル20を接続したときの静電
気の影響を防止するための回路をスイッチングする2本
の作動ピン837、838が形成されている。これらの
作動ピン837、838は、その取付け構造については
図14を参照して後述するとおり、コネクタ部70から
コネクタピース80を外した状態で先端がコネクタピー
スの下面部801から突出した状態にある。
【0055】一方、図13に示すように、装置本体10
のコネクタ部70には、その側面部に、外側に張り出す
係合部71、72、73、74(第1の係合用突起群)
が形成されている。従って、コネクタピース80の突出
部81、82がコネクタ部70の係合部71、72、7
3、74の外側に位置し、かつ、係合部71と係合部7
2との間、および係合部73と係合部74との間に、コ
ネクタピース80の係合片811、821が位置するよ
うに、コネクタピース80をコネクタ部70に被せた
後、係合片811、821が係合部71と係合部72と
の間、および係合部73と係合部74との間をそれぞれ
通り抜けるように、コネクタピース80をコネクタ部7
0に向けて押し付け(コネクタピース80をコネクタ部
70に装着するための第1の動作)、しかる後に、矢印
Qの方向(コネクタピース80の装着方向、装置本体1
0の6時の方向から12時の方向)にコネクタピース8
0をスライドさせると(コネクタピース80をコネクタ
部70に装着するための第2の動作)、係合部71、7
3の下に係合片811、821が潜り込む。また、係合
部72、74の下に係合片812、822が潜り込む。
その結果、係合片811、821、812、822は、
コネクタピース80の下面部801との間に係合部7
1、72、73、74をそれぞれ保持する状態になり、
コネクタピース80は、コネクタ部70に簡単に、か
つ、確実に装着される。
【0056】ここで、各端子751〜756は、電極部
831〜836と同様、コネクタピース80のスライド
方向(矢印Qの方向)に沿って、端子751、752、
753と、端子754、755、756の2列に形成さ
れている。また、いずれの列でも、各端子751〜75
6は、電極部831〜836と同様、コネクタピース8
0のスライド方向(矢印Qの方向)に対して直交する方
向にずれるように斜め配置されている。従って、コネク
タピース80をコネクタ部70に装着すると、6つの電
極部831〜836に対して、6つの端子751〜75
6がそれぞれ電気的に接続して、センサユニット30で
の計測結果をケーブル20を介して装置本体10に入力
することが可能となる。
【0057】逆に、コネクタピース80をコネクタ部7
0から外すときには、コネクタピース80を逆に矢印R
の方向にスライドさせる。その結果、係合片811、8
21は、係合部71と係合部72との間、および係合部
73と係合部74との間に位置するまで戻る。従って、
そのまま、コネクタピース80を持ち上げれば、コネク
タピース80は、コネクタ部70から簡単に、かつ、確
実に外れる。
【0058】このようにして、コネクタピース80をコ
ネクタ部70上でスライドさせたときに係合してコネク
タ部70上にコネクタ部材80が装着された状態を保持
するとともに、この状態からコネクタピース80を逆の
方向(矢印Rの方向)にスライドさせたときに係合状態
が解除される係合機構700が構成されており、かかる
構成の係合機構は、少ない部品でありながら、係合が確
実である。
【0059】(ストッパー機構の構成) 図13からわかるように、係合部71〜74には、側面
から見ると、矢印Qの方向の側に垂直壁711、72
1、731、741が連続して形成されている。従っ
て、コネクタピース80をコネクタ部70に装着すると
きに、コネクタピース80を矢印Qの方向にスライドさ
せると(第2の動作)、係合片811、812、82
1、822は、垂直壁711、721、731、741
にそれぞれ当接し、コネクタピース80をコネクタ部7
0の装着位置で停止させる。従って、垂直壁711、7
21、731、741は、コネクタピース80に対する
第1のストッパーとして機能するようになっている。
【0060】逆に、コネクタピース80をコネクタ部7
0から外すために矢印Rの方向にスライドさせると、係
合片811、821は、それぞれ係合部72、74の垂
直壁721、741の裏側に当接し、コネクタピース8
0をコネクタ部70の元の位置で停止させる。従って、
垂直壁721、741の裏側は、コネクタピース80に
対する第2のストッパーとして機能するようになってい
る。
【0061】それ故、利用者は、コネクタ部70に対し
てコネクタピース80を手探りでも簡単に着脱すること
ができる。また、利用者は、誤って過大な力をかけるこ
とがないので、コネクタ部70などが破損しない。
【0062】(端子および電極部の構造)コネクタ部7
0において、端子751〜756は、いずれも、コネク
タ部70に形成された孔761、762、763、76
4、765、766の内部に配置されており、そのうち
の端子753、756、作動ピン838、および電極部
833、836の形成位置を通る位置で切断したときの
断面が、図14に表れている。
【0063】図14において、コネクタピース80は、
内部に回路基板85を収容可能な外装ケース805に蓋
材806を被せた構造になっている。蓋材806には、
孔863、866が形成され、その下方側の開口縁に沿
って環状の凸条部843、846が形成されている。孔
863、866の内部には、電極部833、836が配
置されている。電極部833は、ねじ881によって固
定され、電極部836は、回路基板85と蓋材806と
に挟まれて固定されている。電極部833、836に対
しては防水パッキン873、876が装着されている。
電極部833、836は、コネクタピース80の内部に
配置された回路基板85の回路パターン上に電気的接続
されている。かかる電極構造は、電極部833、836
以外の電極部831、832、834、835も同様で
ある。なお、回路基板85の回路パターン上には、ケー
ブル20の芯線もハンダ付けにより電気的接続されてい
る。
【0064】(クリック機構の構成)コネクタ部70で
は、その凹部に蓋材706を被せた構造になっている。
蓋材706には孔763、766が形成されている。こ
れらの孔763、766の内部において、端子753、
756は、先端を孔763、766から突出させた状態
となるように進退可能な進退ピンとして配置されてい
る。各端子753、756の基部側に形成された鍔部7
83、786に対しては、コイルばね773、776が
配置されており、これらのコイルばね773、776に
よって、端子753、756は、孔763、766から
突出する方向に向けて付勢されている。但し、鍔78
3、786の外径は、孔763、766の内径よりも大
きいので、端子753、756が孔763、766から
抜け出てしまうことはない。かかる端子構造は、端子7
53、756以外の端子751、752、754、75
5も同様である。
【0065】このように構成した端子構造において、コ
ネクタピース80をコネクタ部70とを装着するときに
は、コネクタピース80をコネクタ部70上でスライド
させるため、端子753、756は、コネクタピース8
0の環状の凸条部843、846をコイルばね773、
776に付勢されながら乗り越えて、電極部833、8
36に対して確実に接続する。また、かかる凸条部84
3、846、端子753、756、およびコイルばね7
73、776をそのまま利用して、クリック機構が構成
されているので、コネクタピース80をコネクタ部70
に確実に装着できる。なお、かかるクリック機構を構成
するには、本例とは逆に、コネクタピース80の側に進
退ピンを利用した端子を設け、コネクタ部70の側に凸
条部を設けてもよい。
【0066】(スイッチ機構の構成) さらに、コネクタピース80の蓋材806には、孔86
8が形成されており、この孔868には、作動ピン83
8が配置されている。この作動ピン838は、先端を孔
868から突出させた状態となるように孔868の内部
で進退可能な状態にある。作動ピン838の基部に形成
された鍔部898に対しては、板ばね状のスイッチばね
88が配置されている。スイッチばね88は、その先端
部885によって作動ピン838を孔868から突出す
る方向に向けて付勢している。但し、鍔898の外径
は、孔868の内径よりも大きいので、作動ピン838
は、孔868から抜け出ることがない。スイッチばね8
8は、その基部が電極部833の上端面にねじ881に
よって止められ、電極部833に電気的接続している。
【0067】図15において、スイッチばね88の先端
部885は、作動ピン838の基部に接する当接部88
6と、そこから側方に張り出した部分に形成された接点
887とを備えている。この接点887は、回路基板8
5の回路パターン852に電気的接続している。この回
路パターン852は、その図示を省略するが、第1のキ
ャパシタC1と電極部833との間に介挿されている。
【0068】従って、作動ピン838は、コネクタピー
ス80をコネクタ部70に装着しない状態では、図14
に実線で示すように、スイッチばね88に押されて先端
が孔868から突出し、この状態では、スイッチばね8
8の接点887は、回路基板85の回路パターン852
に電気的接続した状態になる。すなわち、図11におい
て、矢印で表す作動ピン838の動きに連動して、第1
のスイッチSW1が閉じて、第1のコンデンサC1は、
LED31に並列に電気的接続している状態にある。従
って、静電気によって高い電位にあるものが電極部83
2、833に触れても、その電荷は、第1のコンデンサ
C1に蓄積されるので、LED31は、破損しない。
【0069】これに対して、コネクタピース80をコネ
クタ部70に装着すると、作動ピン838は、図14に
二点鎖線で示すように、孔868の内部に引っ込む方向
に移動してスイッチばね88を二点鎖線で示すように変
形させる。このようにスイッチばね88が変形したと
き、その接点887は、回路基板85の回路パターン8
52から浮き上がり、電気的接続が絶たれた状態とな
る。すなわち、図11において、コネクタピース80を
コネクタ部70に装着したとき、第1のスイッチSW1
は、開いた状態になるので、脈波を計測可能な回路構成
になる。しかも、第1のコンデンサC1に電荷が蓄積さ
れていても、この電荷は、電極部832、833、およ
び端子752、753を介して放電しないので、コネク
タ部70および装置本体10に内蔵されている各回路
は、破損しない。
【0070】また、かかるスイッチ機構は、簡単な構成
でありながら、コネクタ部70へのコネクタピース80
の装着動作に確実に連動する。
【0071】なお、このような構成のスイッチ機構は、
図11に示すように、フォトトランジスタ32に対して
も構成されているが、その構成は、図15からわかるよ
うに、LED31に対するスイッチ機構と同様、作動ピ
ン837およびスイッチばね89を利用したものである
ため、その説明を省略する。
【0072】(コネクタカバーの構成)図16は、腕装
着型脈波計測装置1からケーブル20およびセンサユニ
ット30を外して、それを通常の腕時計として用いると
き、コネクタピース80に代えてコネクタ部70に装着
するコネクタカバー90の構成を示す説明図である。こ
のコネクタカバー90は、コネクタピース80と異な
り、電極部、センサー回路、およびケーブルが不要であ
るため、全体に薄く、コネクタ部70に装着したときの
見栄えを損なわない形状になっている。但し、コネクタ
部70に対する装着構造は、コネクタピース80と同じ
構成になっている。すなわち、コネクタカバー90の下
面部901では、その両側で下方に向けて張り出す一対
の突出部91、92が形成されている。これらの突出部
91、92の下端部では、その内側に向かって4個の係
合片911、912、921、922(第2の係合用突
起群)が突き出ている。また、コネクタカバー90の下
面部901には、コネクタ部70の端子751〜756
が配置されている位置に対応して、端子751〜756
とクリック機構を構成する凸条部941〜946が形成
されている。
【0073】コネクタカバー90をコネクタ部70に装
着する際には、コネクタピース80と同様、係合部71
と係合部72との間、および係合部73と係合部74と
の間に、コネクタカバー90の係合片911、921が
位置するように、コネクタカバー90をコネクタ部70
に被せた後、係合片911、921が係合部71と係合
部72との間、および係合部73と係合部74との間を
それぞれ通り抜けるように、コネクタカバー90をコネ
クタ部70に向けて押し付け、しかる後に、矢印Qの方
向(装置本体10の6時の方向から12時の方向)にコ
ネクタカバー90をスライドさせると、係合部71、7
3の下に係合片911、921が潜り込む。また、係合
部72、74の下に係合片912、922が潜り込む。
その結果、係合片911、921、912、922は、
コネクタカバー90の下面部901との間に係合部7
1、72、73、74をそれぞれ保持する状態になると
ともに、コネクタ部70の端子751〜756は、凸条
部941〜946を乗り越えてクリック力を発揮する。
このようにして、コネクタカバー90は、コネクタ部7
0に装着された状態となる。
【0074】(動作)このように構成した腕装着型脈波
計測装置1の動作を、図1および図5を参照して簡単に
説明する。
【0075】まず、図1において、腕装着型脈波計測装
置1を通常の腕時計として用いる場合には、ケーブル2
0およびセンサユニット30を装置本体10のコネクタ
部70で外した状態で、装置本体10をリストバンド1
2で腕に装着する。このとき、コネクタ部70には、図
16に示したコネクタカバー90を装着し、その見栄え
を高めるとともに、コネクタ部70を保護する。
【0076】一方、腕装着型脈波計測装置1を用いてラ
ンニング中の脈拍数を計測する場合には、コネクタピー
ス80をコネクタ部70に装着して、ケーブル20を装
置本体10に接続した後、装置本体10をリストバンド
12で腕に装着する。また、センサユニット30(光学
ユニット300のガラス板304)をセンサ固定用バン
ド40によって指に密着させた後、ランニングを行な
う。
【0077】この状態で、図5に示すように、LED3
1から指に向けて光を照射すると、この光が血管に届い
て血液中のヘモグロビンによって一部が吸収され、一部
が反射する。指(血管)から反射してきた光は、フォト
トランジスタ32によって受光され、その受光量変化
は、血液の脈波によって生じる血量変化に対応する。す
なわち、血量が多いときには、反射光が弱くなる一方、
血量が少なくなると、反射光が強くなるので、反射光強
度の変化をフォトトランジスタ32で監視すれば、脈拍
などを検出できる。かかる検出を行なうために、図9に
示したデータ処理回路50では、フォトトランジスタ3
2(センサユニット30)から入力された信号をデジタ
ル信号に変換し、このデジタル信号に周波数分析などを
行なって脈拍数を演算する。そして、演算により求めた
脈拍数を液晶表示装置13に表示させる。すなわち、腕
装着型脈波計測装置1は、脈拍計として機能する。
【0078】再び、図5において、LED31から発せ
られた光は、その一部が矢印Cで示すように指を通って
血管にまで到達し、血液中のヘモグロビンからの反射光
が矢印Dで示すようにフォトトランジスタ32に届く。
この経路で受光された光量が生体反射量である。また、
LED31から発せられた光は、その一部が矢印Eで示
すように指表面で反射してフォトトランジスタ32に届
く。この経路で受光された光量が皮膚反射量である。さ
らに、LED31から発せられた光、および血管から反
射した光の一部は、矢印F、Gで示すように、指内で吸
収、または分散して、フォトトランジスタ32に届かな
い。
【0079】また、センサユニット30では、発光波長
領域が350nmから600nmまでの範囲にあるLE
D31と、受光波長領域が300nmから600nmま
での範囲のフォトトランジスタ32とを用いてあり、そ
の重なり領域である約300nmから約600nmまで
の波長領域における検出結果に基づいて生体情報を表示
する。かかるセンサユニット30を用いれば、外光に含
まれる光のうち、波長領域が700nm以下の光は、指
を導光体としてフォトトランジスタ32(受光部)にま
で到達しない一方、300nm以下の光は、皮膚表面で
ほとんど吸収される。従って、検出結果は、外光の影響
を受けることなく、発光部の光のみに基づく約300n
mから約600nmまでの波長領域の検出結果から生体
情報を計測することができる。なお、外光の影響を受け
ることなく、脈波情報を得るという観点からすれば、L
ED31として、発光波長領域が300nmから700
nmまでの範囲のものを用い、フォトトランジスタ32
として、受光波長領域が700nm以下のものを用いて
もよい。
【0080】(実施例の効果)以上のとおり、本例の腕
装着型脈波計測装置1では、センサユニット30から延
びるケーブル20に対しては、このケーブル20を装置
本体10に接続した状態および装置本体10から外した
状態に切換可能なコネクタ手段(コネクタ部70および
コネクタピース80)を設けてある。このため、センサ
ユニット30およびケーブル20を装置本体10から外
せば、通常の腕時計として用いることができるので、便
利である。ここで、コネクタ部70は、装置本体10の
端部のうち、腕時計における6時の方向に位置する端部
の表面に構成されている。すなわち、装置本体10に対
してリストバンド12が接続する側の端部の表面に構成
されている。従って、コネクタ部70は、装置本体10
から腕時計における3時の方向に張り出さないので、手
首を自由に動かすことができる。また、コネクタ部70
は、装置本体10から腕時計における3時および9時の
方向に張り出さないため、利用者が転んだときでも手が
コネクタ部70にぶつからない。このため、利用者にと
って、安全であるとともに、コネクタ部70が破損しな
い。さらに、コネクタ部70とコネクタピース80と
は、係合部71、72、73、74、および係合片81
1、812、821、822を利用した係合機構によっ
て結合した状態にあるので、ランニング中にケーブル2
0が外れることがない。よって、本例の腕装着型脈波計
測装置1は、ランニング中の脈波を安心して計測できる
ともに、通常の時計としても用いることができので、便
利である。
【0081】かかる効果は、コネクタ部70を腕時計の
12時の方向に構成しても奏するが、本例では、コネク
タ部70を腕時計における6時の方向に構成してあるの
で、装置本体10を腕に装着したとき、コネクタ部70
は、手前側に位置するので、ケーブル20を簡単に着脱
できる。
【0082】また、端子751〜756、および電極部
831〜836は、コネクタピース80のスライド方向
に沿って2列に配置され、かつ、このスライド方向に直
交する方向に、各端子間および各電極間の位置が斜めに
ずれているので、コネクタピース80をコネクタ部70
の上でスライドさせても、対応しない端子751〜75
6と電極部831〜836とが接触するということがな
い。しかも、コネクタ部70の形成面積を狭くしても、
端子同士および電極部同士を離れた位置に配置できるの
で、コネクタピース80とコネクタ部70との間に水が
侵入した場合でも、端子間および電極間がショートしに
くい。また、駆動電圧がかかる端子752、754、7
56、および電極部832、834、836について
は、特に、離れるように配置してあるため、コネクタピ
ース80とコネクタ部70との間にたとえ水が侵入して
も、異なる電位の端子同士および電極部同士の間では、
特にトラッキングが発生しない。このため、LED31
やフォトトランジスタ32に過電圧がかかることがな
い。
【0083】さらに、本例の腕装着型脈波計測装置1で
は、LED31の発光波長領域が350nmから600
nmまでの範囲にあり、フォトトランジスタ32の受光
波長領域は、主要感度領域が300nmから600nm
までの範囲にある。一方、フォトトランジスタ32とし
て、素子とフィルタとを組み合わせたユニットを用いた
ときの受光波長領域は、400nmから550nmまで
の範囲にある。従って、図1に示す簡単な遮光状態で脈
波を計測しても、外光に含まれる光のうち、波長領域が
700nm以下の光は、指を導光体としてフォトトラン
ジスタ32(受光部)にまで到達せず、検出には影響を
与えない波長領域の光だけが、指を導光体として通って
くることから、本例では、指の露出部分に外光があたっ
ても、脈波の検出結果には外光の影響が及ばないので、
幅の狭いセンサ固定用バンド40で検出部を遮光するセ
ンサユニット30を用いることができる。それ故、本例
のような小さなセンサユニット30であれば、指の根元
に装着した状態で手を握ることができるので、ランニン
グに支障がない。また、センサユニット30を指の根元
に装着すると、ケーブル20が短くて済むので、ケーブ
ル20は、ランニング中に邪魔にならない。それ故、本
例の腕装着型脈波計測装置1は、ランニング中の脈拍数
などを計測するのに適している。
【0084】また、掌から指先までの体温の分布を計測
すると、寒いときには、指先の温度が著しく低下するの
に対し、指の根元の温度は比較的低下しない。すなわ
ち、寒いときでも、指の根元では、血流が著しく低下し
ない。従って、指の根元にセンサユニット30を装着す
れば、寒い日に屋外でランニングしたときでも、脈拍数
などを正確に計測できる。
【0085】さらに、約300nmから約700nmま
での波長領域の光を利用して、脈波情報を得ているの
で、血量変化に基づく脈波信号のS/N比が高い。
【0086】これらの理由を以下に説明する。
【0087】まず、外光の影響を受けにくい理由を、図
17(a)を参照して説明する。図17(a)には、光
の波長と、皮膚の光透過度との関係を示してある。ここ
で、折れ線aは、波長が200nmの光における透過特
性、折れ線bは、波長が300nmの光における透過特
性、折れ線cは、波長が500nmの光における透過特
性、折れ線dは、波長が700nmの光における透過特
性、折れ線eは、波長が1μmの光における透過特性を
示す。この図から明らかなように、外光に含まれる光の
うち、波長領域が700nm以下の光は、指を透過しに
くい傾向にあるため、外光がセンサ固定用バンド40で
覆われていない指の部分に照射されても、図5に点線X
で示すように、指を通ってフォトトランジスタ32まで
届かない。それ故、本例のように、700nm以下の光
を検出光として用いれば、指を大掛かりに覆わなくても
必要最小限の範囲を覆うだけで、外光の影響を抑えるこ
とができるので、本例の腕装着型脈波計測装置1は、屋
外での使用が可能である。なお、300nmより低波長
領域の光は、皮膚表面でほとんど吸収されるので、受光
波長領域を700nm以下としても、実質的な受光波長
領域は、300nm〜700nmとなる。
【0088】これに対し、880nm付近に発光ピーク
を有するLEDと、シリコン系のフォトトランジスタと
を用いると、その受光波長範囲は、図18に示すよう
に、350nmから1200nmまでの範囲に及ぶ。従
って、従来の光学系(検出装置)では、外光のうち、図
5に矢印Yで示すように、指を導光体として受光部にま
で容易に届いてしまう1μmの波長の光、すなわち、図
17(a)の折れ線eで示す光による検出結果に基づい
て脈波を検出しているので、外光の変動に起因する誤検
出が起こりやすい。
【0089】次に、本例の腕装着型脈波計測装置1で
は、脈波信号のS/N比が高い理由を、図17(b)を
参照して説明する。図17(b)は、光の波長と各種の
ヘモグロビンの吸光特性との関係を示す説明図である。
【0090】図17(b)には、酸素と未結合のヘモグ
ロビンの吸光特性を曲線Hbで示してあり、酸素と結合
しているヘモグロビンの吸光特性を曲線HbO2 で示し
てある。これらの曲線が示すように、血液中のヘモグロ
ビンは、波長が300nmから700nmまでの光に対
する吸光係数が大きく、従来の検出光である波長が88
0nmの光に対する吸光係数に比して数倍〜約100倍
以上大きい。従って、本例のように、ヘモグロビンの吸
光特性に合わせて、吸光係数が大きい波長領域(300
nmから700nm)の光を検出光として用いると、そ
の検出値は、血量変化に感度よく変化するので、血量変
化に基づく脈波の検出率(S/N比)が高い。
【0091】なお、光学ユニットとしては、図19に示
すように、540nmから570nmまでの範囲に主要
発光領域を有するGaP系のLEDと、受光感度特性を
図20に示すように、200nmから700nm近くま
での範囲に感度領域を有するGaP系のフォトトランジ
スタを用いてもよい。
【0092】
【発明の効果】以上説明したように、本発明に係る腕装
着型携帯装置では、ケーブルを装置本体に対して着脱自
在とするコネクタ手段が腕時計の6時または12時の方
向に構成されていることに特徴を有する。従って、本発
明によれば、日常生活では、ケーブルをコネクタ手段に
よって装置本体から外すだけで、腕装着型携帯装置を通
常の腕時計として用いることができる。また、このコネ
クタ手段は、装置本体の端部のうち、腕時計における6
時または12時の方向に位置する端部の表面に構成され
ている。すなわち、装置本体に対してリストバンドが接
続する側の端部の表面に構成されている。従って、コネ
クタ手段は、装置本体から腕時計における3時の方向に
張り出さないので、手首を自由に動かすことができる。
また、コネクタ手段は、装置本体から腕時計における3
時および9時の方向に張り出さないため、利用者が転ん
だときでも手がコネクタ手段にぶつからない。従って、
利用者にとって、安全であるとともに、コネクタ手段が
破損しない。さらに、コネクタ部とコネクタ部材とが係
合機構によって結合した状態にあるので、ランニング中
にケーブルが不用意に外れることがない。よって、本発
明に係る腕装着型携帯装置は、たとえば脈拍計として用
いれば、ランニング中の脈波を安心して計測できるとも
に、通常の時計としても用いることができので、便利で
ある。
【0093】コネクタ部を腕時計における6時の方向に
構成した場合には、装置本体を腕に装着するとき、コネ
クタ手段は、手前側に位置するので、簡単に着脱でき
る。
【0094】第1の端子群、および第2の端子群がコネ
クタ部材のスライド方向に沿って複数列に配置され、か
つ、このスライド方向に直交する方向に、各端子間で位
置がずれている場合には、コネクタ部材をコネクタ部上
をスライドさせても、対応しない端子同士が接触すると
いうことがない。また、コネクタ部の形成面積を狭くし
ても、端子同士を離すことができるので、コネクタ部材
とコネクタ部との間に水が侵入した場合でも、端子間が
ショートしない。
【0095】コネクタ手段において、コネクタ部材の第
2の係合用突起群がコネクタ部の第1の係合用突起分の
下方位置に潜り込んでそれらを保持する構成とした場合
には、少ない部品でありながら、係合が確実で、しかも
簡単に着脱できる。ここで、コネクタ部材の装着位置を
規制する第1のストッパー機構、およびそれを外すとき
のスライド位置を規定する第2のストッパー機構を構成
した場合には、利用者は、コネクタ部に対してコネクタ
部材を手探りでも着脱することができる。
【0096】また、係合機構と同一の機構により、コネ
クタ部材に代わってコネクタ部表面を覆うコネクタカバ
ーを設けた場合には、日常生活においてコネクタ部材を
外して腕時計として用いるときに、第1の端子群を保護
できるとともに、見栄えがよい。
【0097】第1または第2の端子群を進退ピンで構成
し、この進退ピンを孔から突出する方向に向けてばねに
よって付勢した場合には、第1の端子群と第2の端子群
との電気的接続が確実である。また、進退ピンと電気的
接続する側の端子には、その周囲に凸条部を形成した場
合には、コネクタ部上にコネクタ部材を装着したとき
に、進退ピンが凸条部を乗り上げるので、クリック機構
を簡単に構成できる。
【0098】本発明に係る腕装着型脈波計測装置におい
て、コネクタ部材の孔の内部にばねで付勢された作動ピ
ン設けた場合には、コネクタ部へのコネクタ部材の装着
動作に連動するスイッチ機構を簡単に構成できるととも
に、動作が確実である。また、かかるスイッチ機構を利
用して、コネクタ部材をコネクタ部から外したときに容
量素子が発光素子または受光素子に電気的に並列接続す
る一方、コネクタ部材をコネクタ部に装着したときに
は、端子間への容量素子の電気的接続を自動的に解除
し、容量素子の接続状態を待機モードおよび脈波計測モ
ードに自動的に切り換えることができる。また、コネク
タ部材をコネクタ部に装着したとき、それまで容量素子
に蓄積された電荷は、容量素子から装置本体に放電され
ないので、装置本体側の回路を保護できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例に係る腕装着型脈波計測装置
の使用状態を示す説明図である。
【図2】図1に示す腕装着型脈波計測装置の装置本体の
平面図である。
【図3】図1に示す腕装着型脈波計測装置の装置本体を
腕時計の3時の方向からみたときの側面図である。
【図4】(a)は、図1に示す腕装着型脈波計測装置に
用いたセンサユニットの光学ユニットの平面図、(b)
は、この腕装着型脈波計測装置に用いたセンサユニット
のセンサ固定用バンドを展開した状態を示す平面図、
(c)は、別のセンサユニットの構造を示す説明図であ
る。
【図5】図1に示す腕装着型脈波計測装置において、セ
ンサユニットを指に装着した状態を示す説明図である。
【図6】図1に示す腕装着型脈波計測装置に用いたIn
GaN系青色LEDの発光スペクトルを示す説明図であ
る。
【図7】図1に示す腕装着型脈波計測装置に用いたIn
GaP系フォトトランジスタの受光特性を示す説明図で
ある。
【図8】図1に示す腕装着型脈波計測装置に用いたフィ
ルタ付きのフォトトランジスタユニットの受光特性を示
す説明図である。
【図9】図1に示す腕装着型脈波計測装置のデータ処理
回路の機能を示すブロック図である。
【図10】図1に示す腕装着型脈波計測装置のコネクタ
部を腕時計における3時の方向からみたときの拡大図で
ある。
【図11】図1に示す腕装着型脈波計測装置のコネクタ
部における電気的な接続関係を示す説明図である。
【図12】図10に示すコネクタ手段に用いたコネクタ
ピースの構造を示す説明図である。
【図13】図10に示すコネクタ手段に用いたコネクタ
部の構造を示す説明図である。
【図14】図12に示すコネクタピースを図13に示す
コネクタ部に装着した状態を示す断面図である。
【図15】図12に示すコネクタピースにおける各電極
の配置を示す平面図である。
【図16】図1に示す腕装着型脈波計測装置において、
コネクタピース代えてコネクタ部を覆うコネクタカバー
の構成を示す説明図である。
【図17】(a)は、光の波長と皮膚の光透過度との関
係を示すグラフ図、(b)は、光の波長と各種のヘモグ
ロビンの吸光特性との関係を示す説明図である。
【図18】従来の腕装着型脈波計測装置に用いたシリコ
ン系のフォトトランジスタの受光特性を示す説明図であ
る。
【図19】図1に示す腕装着型脈波計測装置に用いたG
aP系のLEDの発光スペクトルを示す説明図である。
【図20】図1に示す腕装着型脈波計測装置に用いたG
aAsP系フォトトランジスタの受光特性を示す説明図
である。
【符号の説明】
1・・・腕装着型脈波計測装置 10・・・装置本体 11・・・時計ケース 12・・・リストバンド 13・・・液晶表示装置 20・・・ケーブル 30・・・検出装置 31・・・LED(発光部) 32・・・フォトトランジスタ(受光部) 40・・・センサ固定用バンド 70・・・コネクタ部 80・・・コネクタ部材(コネクタピース) 88、89・・・スイッチばね 300・・・光学ユニット 700・・・係合機構 751〜756・・・端子(第1の電極群) 831〜836・・・電極部(第2の端子群) 837、838・・・作動ピン
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 昭59−116081(JP,A) 特開 平6−45031(JP,A) 特開 昭60−102589(JP,A) 特開 平6−153042(JP,A) 実開 昭59−98391(JP,U) 実開 昭63−122405(JP,U) 実開 平3−127789(JP,U) 実開 昭56−90203(JP,U) 実開 昭55−161296(JP,U) 実開 昭58−182180(JP,U) 実開 平3−8792(JP,U) 特公 平6−28195(JP,B2) 米国特許4305401(US,A) 米国特許4407295(US,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) A61B 5/0245 G04G 1/00 315

Claims (10)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 内蔵の計時手段により求めた時刻情報を
    表示可能な表示部を備える装置本体と、 該装置本体を腕に装着するためのリストバンドと、 所定の情報を前記装置本体に入力するためのケーブル
    と、 前記ケーブルを前記装置本体に対して着脱自在とするコ
    ネクタ手段とを有し、 該コネクタ手段は、 前記装置本体の端部のうち、腕時計における6時または
    12時の方向に位置する端部の表面に第1の端子群を備
    えるコネクタ部と、 前記ケーブルの端部に形成され、前記コネクタ部を覆う
    ように該コネクタ部上に装着されたときに前記第1の端
    子群にそれぞれ電気的接続する第2の端子群を備えるコ
    ネクタ部材と、 該コネクタ部材を前記コネクタ部上でスライドさせたと
    きに係合して該コネクタ部上に前記コネクタ部材が装着
    された状態を保持するとともに、この状態から前記コネ
    クタ部材を逆の方向にスライドさせたときに係合状態が
    解除される係合機構と を有し、 前記係合機構は、 前記コネクタ部から腕時計における3時および9時の方
    向に向けて少なくとも2個ずつ張り出す第1の係合用突
    起群と、 前記コネクタ部材の側において、前記コネクタ部材を前
    記コネクタ部に装着するときに前記第1の係合用突起群
    の外側に位置するように前記コネクタ部材の両側から下
    方に向けて張り出す1対の突出部と、 該突出部から内側に向けてそれぞれ突出し、前記コネク
    タ部材を前記コネクタ部に被せる第1の動作によって前
    記第1の係合用突起群の間を通り抜け、前記コネクタ部
    材を前記コネクタ部上で装着方向にスライドさせる第2
    の動作によって前記第1の係合用突起群の各下方位置に
    それぞれ潜り込んで前記コネクタ部材の下面部との間に
    前記第1の係合用突起群をそれぞれ保持する第2の係合
    用突起群とを有する ことを特徴とする腕装着型携帯装
    置。
  2. 【請求項2】 請求項1において、 前記コネクタ部は、 前記装置本体の端部のうち、腕時計における6時の方向
    に位置する端部の表面に構成され、 前記コネクタ部材は、 前記コネクタ部上で腕時計における6時の方向から12
    時の方向に向けてスライドさせたときに前記係合機構が
    係合して前記コネクタ部上に装着された状態になること
    を特徴とする腕装着型携帯装置。
  3. 【請求項3】 請求項1または2において、 前記第1の端子群は、 前記コネクタ部材のスライド方向に沿って複数列に配置
    されているとともに、各端子間において位置が当該スラ
    イド方向に対して直交する方向にずれるように形成さ
    れ、前記第1の端子群の形成位置に対応して、前記第2
    の端子群も、各端子間において位置が前記コネクタ部材
    のスライド方向に対して直交する方向にずれるように形
    成されていることを特徴とする腕装着型携帯装置。
  4. 【請求項4】 請求項1ないし3のいずれかの項におい
    て、 前記コネクタ手段は、 前記第2の動作を行なったときに前記コネクタ部材の側
    と前記コネクタ部の側とを干渉させることにより、前記
    コネクタ部材を前記コネクタ部上の装着位置で停止させ
    る第1のストッパー機構と、 前記コネクタ部材を前記コネクタ部から外すときに行な
    う前記第2の動作とは逆方向へのスライド動作時に前記
    コネクタ部材の側と前記コネクタ部の側とを干渉させる
    ことにより、前記コネクタ部材を前記コネクタ部上に被
    せたときの位置で停止させて、前記第1の動作と逆の動
    作を行なうときに前記第2の係合用突起群が前記第1の
    係合用突起群の間を通り抜けることを可能とする第2の
    ストッパー機構とを有することを特徴とする腕装着型携
    帯装置。
  5. 【請求項5】 請求項1ないしのいずれかの項におい
    て、 前記コネクタ部材に代えて、コネクタカバーを有し、 前記コネクタカバーは、前記コネクタカバーの側において、前記コネクタカバー
    を前記コネクタ部に装着するときに前記第1の係合用突
    起群の外側に位置するように前記コネクタカバーの両側
    から下方に向けて張り出す1対の突出部と、 該突出部から内側に向けてそれぞれ突出し、前記コネク
    タカバーを前記コネクタ部に被せる第1の動作によって
    前記第1の係合用突起群の間を通り抜け、前記コネクタ
    カバーを前記コネクタ部上で装着方向にスライドさせる
    第2の動作によって前記第1の係合用突起群の各下方位
    置にそれぞれ潜り込んで前記コネクタカバーの下面部と
    の間に前記第1の係合用突起群をそれぞれ保持する第2
    の係合用突起群とを有し、 前記係合機構と同一の機構により、前記コネクタ部表面
    を覆う状態に該コネクタ部上に装着されことを特徴と
    する腕装着型携帯装置。
  6. 【請求項6】 請求項1ないしのいずれかの項におい
    て、 前記コネクタ手段は、 前記コネクタ部材の下面部および前記コネクタ部の上面
    部のうちのいずれか一方側の面で開口する孔と、 該孔から先端を突出させた状態となるように前記孔内部
    を進退可能な進退ピンと、 該進退ピンを前記孔から突出する方向に向けて付勢する
    ばねとを有し、前記進退ピンによって構成された端子が
    前記第1または第2の端子群に含まれていることを特徴
    とする腕装着型携帯装置。
  7. 【請求項7】 請求項において、 前記第1および第2の端子群のうち、前記進退ピンと電
    気的接続する側の端子は、その形成位置の周囲に環状の
    凸条部を備え、 前記コネクタ手段は、前記コネクタ部上に前記コネクタ
    部材を装着したときに、前記進退ピンが前記凸条部を乗
    り上げるクリック機構を備えていることを特徴とする腕
    装着型携帯装置。
  8. 【請求項8】 請求項1ないしのいずれかの項におい
    て、 前記コネクタ部材は、 その下面部で開口する孔と、 該孔から先端を突出させた状態となるように前記孔内部
    を進退可能な作動ピンと、 該作動ピンを前記接合面から突出する方向に向けて付勢
    するばねと、 前記作動ピンの前記孔内部における進退動作に基づいて
    接点が開閉するスイッチ機構とを有することを特徴とす
    る腕装着型携帯装置。
  9. 【請求項9】 請求項1ないしのいずれかの項に規定
    する腕装着型携帯装置からなる腕装着型脈波計測装置で
    あって、 前記ケーブルの先端部に、発光部および受光部を指表面
    に向けた状態とされるセンサユニットを有し、 該センサユニットは、前記ケーブルを介して前記受光部
    での受光結果を前記装置本体に入力することを特徴とす
    る腕装着型脈波計測装置。
  10. 【請求項10】 請求項1ないしのいずれかの項に規
    定する腕装着型携帯装置からなる腕装着型脈波計測装置
    であって、 前記ケーブルの先端部に、発光部および受光部を指表面
    に向けた状態とされるセンサユニットを有し、該センサ
    ユニットは、前記ケーブルを介して前記受光部での受光
    結果を前記装置本体に入力し、 前記コネクタ部材は、その下面部で開口する孔と、該孔
    から先端を突出させた状態となるように前記孔内部を進
    退可能な作動ピンと、該作動ピンを前記接合面から突出
    する方向に向けて付勢するばねと、前記作動ピンの前記
    孔内部における進退動作に基づいて接点が開閉するスイ
    ッチ機構と、前記発光部を構成する発光素子の端子間お
    よび前記受光部を構成する受光素子の端子間のうちの少
    なくとも一方の端子間に介挿されて前記発光素子または
    前記受光素子を静電気から保護する容量素子とを備え、 前記スイッチ機構は、前記コネクタ部材を前記コネクタ
    部から外した状態では前記容量素子を前記端子間に電気
    的接続する状態とし、この状態から、前記コネクタ部材
    を前記コネクタ部に装着したときには前記容量素子の前
    記端子間への電気的接続を解除することを特徴とする腕
    装着型脈波計測装置。
JP11496495A 1995-03-09 1995-05-12 腕装着型携帯装置および腕装着型脈波計測装置 Expired - Lifetime JP3535917B2 (ja)

Priority Applications (5)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP11496495A JP3535917B2 (ja) 1995-05-12 1995-05-12 腕装着型携帯装置および腕装着型脈波計測装置
US08/612,145 US5781511A (en) 1995-03-09 1996-03-07 Wrist-worn portable electronic device
DE69629143T DE69629143T2 (de) 1995-03-09 1996-03-08 Am Handgelenk tragbare elektronische Vorrichtung
FI961095A FI961095A (fi) 1995-03-09 1996-03-08 Ranteessa pidettävä kannettava elektroninen laite
EP96301614A EP0732076B1 (en) 1995-03-09 1996-03-08 Wrist worn portable electronic device

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP11496495A JP3535917B2 (ja) 1995-05-12 1995-05-12 腕装着型携帯装置および腕装着型脈波計測装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH08299291A JPH08299291A (ja) 1996-11-19
JP3535917B2 true JP3535917B2 (ja) 2004-06-07

Family

ID=14650998

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP11496495A Expired - Lifetime JP3535917B2 (ja) 1995-03-09 1995-05-12 腕装着型携帯装置および腕装着型脈波計測装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP3535917B2 (ja)

Families Citing this family (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2008272085A (ja) * 2007-04-26 2008-11-13 Nippon Telegr & Teleph Corp <Ntt> 血流センサ

Citations (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US4305401A (en) 1979-05-16 1981-12-15 Hughes Aircraft Company Digital watch/infrared plethysmograph having a quick release remote pulse sensor having a finger cuff
US4407295A (en) 1980-10-16 1983-10-04 Dna Medical, Inc. Miniature physiological monitor with interchangeable sensors

Patent Citations (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US4305401A (en) 1979-05-16 1981-12-15 Hughes Aircraft Company Digital watch/infrared plethysmograph having a quick release remote pulse sensor having a finger cuff
US4407295A (en) 1980-10-16 1983-10-04 Dna Medical, Inc. Miniature physiological monitor with interchangeable sensors

Also Published As

Publication number Publication date
JPH08299291A (ja) 1996-11-19

Similar Documents

Publication Publication Date Title
EP0741993B1 (en) Wrist-worn portable device and a wrist-worn pulse wave measuring device
JP3492086B2 (ja) 腕装着型脈波計測機器および脈波情報処理装置
US5781511A (en) Wrist-worn portable electronic device
JP3564207B2 (ja) 携帯用電子機器
JP3475427B2 (ja) 生体情報計測装置
EP0729726B1 (en) Pulse rate meter
JP2002165768A (ja) 腕装着型測定装置
JP3535917B2 (ja) 腕装着型携帯装置および腕装着型脈波計測装置
JP3535916B2 (ja) 腕装着型脈波計測装置
JPH09168413A (ja) 腕装着型携帯機器およびそのバンド長さ調整方法
JP2001276001A (ja) 生体情報計測装置
JP3803351B2 (ja) 脈波情報計測装置
JP3554085B2 (ja) 脈波情報計測装置
JPH08299289A (ja) 腕装着型携帯機器および腕装着型脈波計測装置
JPH0910183A (ja) 携帯装置および腕装着型脈波計測装置
JP2001057965A (ja) 携帯型脈波測定装置
JP3349620B2 (ja) コネクタ構造およびそれを備えた腕装着型脈波計測装置
JPH08266493A (ja) 腕装着型脈波計測装置
JPH0928686A (ja) 脈波情報計測装置
JP3594730B2 (ja) 腕装着型携帯用電子機器
JPH09108192A (ja) 脈波計測装置
JP2001276000A (ja) 生体情報計測装置
CN213209256U (zh) 一种方便单手操作的照度计
JPH09108191A (ja) 脈波計測装置
JP3564206B2 (ja) 携帯用電子機器

Legal Events

Date Code Title Description
A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20031202

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20040129

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20040224

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20040315

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

S533 Written request for registration of change of name

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313533

R350 Written notification of registration of transfer

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20090319

Year of fee payment: 5

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100319

Year of fee payment: 6

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100319

Year of fee payment: 6

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110319

Year of fee payment: 7

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120319

Year of fee payment: 8

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130319

Year of fee payment: 9

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20140319

Year of fee payment: 10

EXPY Cancellation because of completion of term