JPH09167943A - ディジタルフィルタ - Google Patents

ディジタルフィルタ

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JPH09167943A
JPH09167943A JP32662495A JP32662495A JPH09167943A JP H09167943 A JPH09167943 A JP H09167943A JP 32662495 A JP32662495 A JP 32662495A JP 32662495 A JP32662495 A JP 32662495A JP H09167943 A JPH09167943 A JP H09167943A
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JP
Japan
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shift register
stage shift
output
coefficient
signal
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Application number
JP32662495A
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English (en)
Inventor
Hideaki Hatanaka
秀晃 畠中
Yasunori Tani
泰範 谷
Akira Sobashima
彰 傍島
Tetsuhiko Kaneaki
哲彦 金秋
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Panasonic Holdings Corp
Original Assignee
Matsushita Electric Industrial Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 マスタクロックの周波数に限定されることな
く、サンプリング周期内の畳み込み演算が処理できるデ
ィジタルフィルタを提供する。 【解決手段】 2(=m)個の256(=n)段シフト
レジスタ103,104と、2個の255(=n−1)
段シフトレジスタ101,102とを用いて、畳み込み
演算を並列に処理するとともに、2個の256段シフト
レジスタ103,104を用いて係数値分布を256個
づつ分割して、その係数値を最適値に再量子化すること
により、少ないビット数で、それぞれの係数ROM40
1,402を構成する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ディジタル的にフ
ィルタリング、特にデシメーションを行なうディジタル
フィルタに関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来から、入力信号に対してディジタル
的にフィルタリング、特にデシメーションを行なうため
に、特開昭63−314014号公報に開示されている
ように、シフトレジスタを用いたディジタルフィルタ
(以下、DFと呼ぶ)が利用されている。
【0003】従来のシフトレジスタを用いたDFについ
て、以下に説明する。図7は従来のDFの構成を表すブ
ロック図である。従来のDFは、図7に示すように、入
力されたデータを記憶し所定の順に出力するレジスタ回
路11と、レジスタ回路11の出力を入力とする双方向
シフトレジスタ14と、双方向シフトレジスタ14から
出力されるデータを記憶し所定の順に出力するレジスタ
回路12と、入力信号を1段遅延させて出力する1段シ
フトレジスタ13と、レジスタ回路11、12の出力を
加算する加算器16と、フィルタ係数を記憶しておく係
数メモリ(係数ROM)18と、加算器16の出力と係
数ROM18の出力とを乗ずる乗算器17と、乗算器1
7の出力を累積加算する累算器19とによって構成され
ている。
【0004】以上のように構成されたDFについて、そ
の動作を以下に説明する。図8は双方向シフトレジスタ
14の一構成例である。図8において、21(21a、
21b、・・、21n)はレジスタであり、クロックに
同期して入力を出力して保持する。22(22a、22
b、・・、22n)はセレクタであり、2入力データの
うち1データを選択して出力する。
【0005】次に、図8に示す双方向シフトレジスタ1
4の動作について説明する。図8において、セレクタ信
号の指示に従って各セレクタ22が上側の入力データを
選択しているとき、各レジスタ21は上から下の順に接
続され、最下部のレジスタ21nの出力信号が出力され
る。ここで、レジスタ21の個数だけのデータが入力さ
れたとき、セレクタ信号の指示に従って各セレクタ22
の入力データの選択を下側に切り換えると、各レジスタ
21の接続は下から上の順となるため、入力されたデー
タをその入力とは逆の順番で出力することできる。この
ようにして、双方向シフトレジスタ14は、入力された
データをレジスタ21の個数ずつそのデータを逆の順番
で出力する。
【0006】図7に示す従来のDF回路について、デー
タの流れの一例としてn=8の場合を図9に示して説明
する。ここでは、入力からレジスタ回路11、12の出
力までを示した。また、見やすくするために、レジスタ
回路11、12を半分ずつ縦に記している。なお、双方
向シフトレジスタ14は除いている。
【0007】図9に示す数字はデータを表し、数値の大
きいものが新しいデータである。図9(a)では、セレ
クタ15aによって新しいデータ17がレジスタ回路1
1に入力され、またセレクタ15bによって双方向シフ
トレジスタ14の出力データ11がレジスタ回路12に
入力されている。1クロック後には、これらの入力がレ
ジスタ回路11、12に取り込まれると同時に、セレク
タ15a、15bによって、レジスタ回路11、12は
それぞれループ状に接続される。この様子を図9(b)
に示す。
【0008】以後、このループが2クロックにわたって
維持され、図9(c)、(d)に示すようにシフトして
いく。図9(d)の1クロック後には、図9(e)に示
すように、再びセレクタ15aによって図9(a)と同
じ接続に切り替わり、新しいデータ18がレジスタ回路
11に入力され、またセレクタ15bによって双方向シ
フトレジスタ14の出力データ10がレジスタ回路12
に入力される。さらに1クロック後には、図9(f)に
示すように、これらの入力がレジスタ回路11、12に
取り込まれ、レジスタ回路11、12はループ状に接続
される。
【0009】以後、このループが2クロックにわたって
維持され、図9(g)、(h)に示すようにシフトして
いく。このようにして4クロック周期で新しいデータの
取り込みを繰り返す。図9(h)から1クロック後の様
子を図9(i)に、さらに4クロック後の様子を図9
(j)に示す。
【0010】ここで、レジスタ回路12の入力データに
注目すると、データ11、10、13、12・・・とな
っており、2データ周期で逆順に並んでいる。これらの
データのうち、例えば図9(i)、(j)のときのデー
タ13、12は、図9(b)、(f)のときのレジスタ
回路11の出力データ12、13を逆順に並べたもので
あるから、レジスタ回路11から出力されたこれらのデ
ータ12、13を双方向シフトレジスタ14に取り込ん
で、2データ周期で逆順に出力すればよい。
【0011】以上の動作におけるタイミングを示す波形
図を図10に示す。図10で波形H1はレジスタ回路1
1、12のクロック、波形H2はセレクタ15a,15
bを切り換えるセレクト信号、波形H3は双方向シフト
レジスタ14のクロック、波形H4は双方向シフトレジ
スタ14の各セレクタ22を切り換えるシフト方向信号
である。なお、波形H1、H3は、その立ち上がりのと
きに、それぞれに対応するレジスタを動作させるもので
ある。
【0012】さて、ここでレジスタ回路11、12から
出力される2個のデータは、図9から明らかなように、
図9(a)から図9(h)にわたる8通りの総てについ
て、中心対称な位置にある。従って、中心対称なフィル
タ係数の場合は、これら2データを加算器16で加算し
た後に、乗算器17で係数ROM18のフィルタ係数を
乗ずることができ、乗算回数を8回(=n)とすること
ができる。
【0013】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら上記のよ
うな従来のディジタルフィルタでは、サンプリング周期
内に演算できる畳み込み演算数が、シフトレジスタを動
作させるマスタクロックの周波数の2倍以内に限定され
てしまうという問題点を有していた。
【0014】本発明は、上記従来の問題点を解決するも
ので、サンプリング周期内の畳み込み演算を、その演算
数がシフトレジスタを動作させるマスタクロックの周波
数に限定されることなく、処理することができるディジ
タルフィルタを提供する。
【0015】
【課題を解決するための手段】上記の課題を解決するた
めに、本発明の請求項1に記載のディジタルフィルタ
は、mおよびnを整数として、入力されたディジタル信
号を、そのサンプリング周波数のn倍の周波数を持つク
ロックに同期して、(n−1)クロックの期間遅延して
得た(n−1)遅延信号を出力する第1から第mの(n
−1)段シフトレジスタと、入力されたディジタル信号
を、前記クロックに同期して、nクロックの期間遅延し
て得たn遅延信号を出力する第1から第mのn段シフト
レジスタと、第mの(n−1)段シフトレジスタから出
力された(n−1)遅延信号を、前記サンプリング周波
数に基づくサンプリング周期の期間に取り込むと同時
に、1つ前のサンプリング周期期間に取り込んだ(n−
1)遅延信号を、その取り込み時とは逆の順序にして第
mのn段シフトレジスタに対して出力する双方向シフト
レジスタと、1≦i≦mとして第iの(n−1)段シフ
トレジスタと第iのn段シフトレジスタとの各々から出
力された各遅延信号を加算する第iの加算器と、前記第
iの加算器の加算結果に乗算する係数を発生するため、
その係数を記憶する第iの係数メモリと、前記第iの加
算器の加算結果と前記第iの係数メモリの係数とを乗算
する第iの乗算器と、前記第iの乗算器の乗算結果を累
算し、その累算結果を所定の期間毎に出力する第iの累
算器と、前記第iの累算器の所定期間毎の累算結果の総
和を計算する加算器とを備え、ディジタル入力信号を第
1の(n−1)段シフトレジスタに入力し、第iの(n
−1)段シフトレジスタから出力した(n−1)遅延信
号を、第(i+1)の(n−1)段シフトレジスタへ入
力し、第iのn段シフトレジスタから出力したn遅延信
号を、第(i−1)のn段シフトレジスタへ入力し、前
記クロック毎に積和を行い、サンプリング周期内に最大
(n×m)タップの畳み込み演算を行なう構成とする。
【0016】請求項2に記載のディジタルフィルタは、
請求項1に記載の第iの係数メモリ内の係数値を、その
発生に必要な第iの係数メモリのビット数がより少ない
ビット数になるように、再量子化して記憶する構成とす
る。
【0017】そして、請求項1および請求項2の構成に
よると、m個のn段(nは整数)シフトレジスタと、m
個の(n−1)段シフトレジスタとを用いて、畳み込み
演算を並列に処理するとともに、m個のn段シフトレジ
スタを用いて係数値分布をn個づつ分割して、その係数
値を最適値に再量子化することにより、少ないビット数
で係数メモリを構成する。
【0018】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を示す
ディジタルフィルタについて、図面を参照しながら説明
する。
【0019】図1は本実施の形態のディジタルフィルタ
の構成を表すブロック図である。ここでは、n=256
の場合を例に挙げて説明する。図1において、101、
102は、(n−1)段シフトレジスタとしての255
段シフトレジスタであり、サンプリング周波数(以下、
fsと呼ぶ)の256(=n)倍の周波数を持つクロッ
ク(以下、256fsと呼ぶ)に同期して、(n−1)
クロック期間遅延して得た(n−1)遅延信号を、サン
プリング周期内に256個入出力する。
【0020】103、104は、n段シフトレジスタと
しての256段シフトレジスタであり、256fsに同
期して、nクロック期間遅延して得たn遅延信号を、サ
ンプリング周期内に256個入出力する。
【0021】100は、双方向シフトレジスタであり、
255段シフトレジスタ102の出力をfsの64倍の
周波数を持つクロック(以下、64fsと呼ぶ)の間隔
で取り込むと同時に、一周期前の64fsで取り込んだ
255段シフトレジスタ102の出力信号を、取り込ん
だ逆の順序にして出力し、256段シフトレジスタ10
3の入力信号とする。
【0022】201〜203は加算器であり、加算器2
01は255段シフトレジスタ101と256段シフト
レジスタ104との出力を加算し、加算器202は25
5段シフトレジスタ102と256段シフトレジスタ1
03との出力を加算する。401、402は係数メモリ
としての係数ROMであり、係数ROM401は加算器
201の出力に対し乗算する係数を記憶しており、係数
ROM402は加算器202の出力に対し乗算する係数
を記憶している。
【0023】301、302は乗算器であり、乗算器3
01は加算器201の出力と係数ROM401の出力と
を乗算し、乗算器302は加算器202の出力と係数R
OM402の出力とを乗算する。501、502は累算
器であり、累算器501は乗算器301の出力を累算
し、累算器502は乗算器302の出力を累算する。累
算器501、502は、サンプリング周期内で決められ
た間隔で信号の出力を行い、初期化される。加算器20
3は、累算器501、502の出力を加算し、その出力
信号をディジタルフィルタの出力とする。
【0024】以上のように構成されたディジタルフィル
タについて、その動作を以下に説明する。入力信号は6
4fsのディジタル信号とし、255段シフトレジスタ
101に入力される。255段シフトレジスタ101
は、256fsに同期して入力信号を遅延させ、その2
ヶ所から、サンプリング周期内に256個づつ信号を出
力し、それらの一方を加算器201に供給し、他方を2
55段シフトレジスタ102へ供給する。
【0025】255段シフトレジスタ102は、256
fsに同期して入力信号を遅延させ、サンプリング周期
内に256個の信号を、加算器202と双方向シフトレ
ジスタ100へ出力する。
【0026】双方向シフトレジスタ100は、64fs
に同期して、255段シフトレジスタ102が出力する
信号の4つに1つを取り込む。同時に、一周期前の64
fsで取り込んだ信号を、64fsに同期して取り込ん
だ時とは逆の順序で256段シフトレジスタ103に出
力する。
【0027】256段シフトレジスタ103は、256
fsに同期して入力信号を遅延させ、その2ヶ所から、
サンプリング周期内に256個づつ信号を出力し、その
一方を加算器202に供給し、他方を256段シフトレ
ジスタ104へ供給する。256段シフトレジスタ10
4は、256fsに同期して入力信号を遅延させ、サン
プリング周期内に256個の信号を加算器201へ出力
する。
【0028】255段シフトレジスタ101の出力と、
256段シフトレジスタ104の出力とは加算器201
で加算され、255段シフトレジスタ102の出力と、
256段シフトレジスタ103の出力とは加算器202
で加算される。
【0029】係数ROM401、402には、本実施の
形態におけるディジタルフィルタが達成しようとする特
性の係数値が記憶されており、必要に応じて係数が出力
される。乗算器301は、加算器201と係数ROM4
01との出力を乗算し、乗算器302は加算器202と
係数ROM402との出力を乗算する。
【0030】累算器501、502は、必要に応じて乗
算器301、302の出力を各々累算し出力する。累算
器501、502から出力された信号は、加算器203
により加算し出力される。以上のようにして、本実施の
形態におけるディジタルフィルタは畳み込み演算の処理
を行う。
【0031】次に、図1の255段シフトレジスタ10
1について説明する。図1の255段シフトレジスタ1
01の一構成例を図2に示す。図2において、1011
は、255段のシフトレジスタで構成されたシフトレジ
スタ群であり、256fsに同期して動作している。6
00は、セレクタであり、信号SELにより、セレクタ
600の出力信号として、255段シフトレジスタ10
1への入力信号を出力するか、シフトレジスタ群101
1からの出力信号bを出力するかを選択する。シフトレ
ジスタ群1011は、その出力の取り出し位置により、
出力信号aと出力信号bというように2種類の出力信号
を別々に出力し、出力信号aを255段シフトレジスタ
102の入力用とし、出力信号bを加算器201の入力
用とする。セレクタ600の一方の入力用としては出力
信号bを用いる。ここで、D000〜D254はデータ
に対応する信号を表し、数値の大きいものが新しいデー
タ信号である。
【0032】以上のように構成された255段シフトレ
ジスタ101について、その動作を以下に説明する。セ
レクタ600が、信号SELにより入力信号の64fs
周期に同期して、入力信号を選択した場合、その入力信
号がシフトレジスタ群1011に取り込まれ、シフトレ
ジスタ群1011の内部信号が更新される。この時、図
1の255段シフトレジスタ102内のセレクタも入力
信号を選択しており、255段シフトレジスタ102の
内部信号も更新される。一方、セレクタ600が、信号
SELにより、シフトレジスタ群1011の出力信号b
を選択した場合、シフトレジスタ群1011内の信号は
循環する。本実施の形態におけるディジタルフィルタで
は、ディジタルフィルタ自身が256fsで動作し入力
信号が64fsであり、セレクタ600の切り換えが2
56fsに同期して動作するので、4回のうちの3回が
この状態になる。
【0033】次に、図1の256段シフトレジスタ10
3について説明する。図1の256段シフトレジスタ1
03の一構成例を図3に示す。図3において、600は
セレクタであり、図2に示すものと同一の構成を有する
ので、同一の番号を付して詳細な説明は省略する。10
31は、256段のシフトレジスタで構成されたシフト
レジスタ群であり、256fsに同期して動作してい
る。700は、遅延素子であり、シフトレジスタ群10
31の出力信号cをラッチし256fsに同期して1ク
ロックだけ遅延させる。シフトレジスタ群1031は、
その出力の取り出し位置により、出力信号cと出力信号
dというように2種類の出力信号を別々に出力し、出力
信号cを256段シフトレジスタ104の入力用とし、
出力信号dを加算器202の入力用とする。遅延素子7
00の入力信号としては出力信号cを用いる。ここで、
D000〜D255はデータに対応する信号を表し、数
値の大きいものが新しい信号である。
【0034】以上のように構成された256段シフトレ
ジスタ103について、その動作を以下に説明する。セ
レクタ600が、信号SELにより入力信号の64fs
周期に同期して、入力信号を選択した場合、その入力信
号がシフトレジスタ群1031に取り込まれ、シフトレ
ジスタ群1031の内部信号が更新される。この時、図
1の256段シフトレジスタ104内のセレクタも入力
信号を選択しており、256段シフトレジスタ104の
内部信号も更新される。一方、セレクタ600が、信号
SELにより、シフトレジスタ群1031の出力信号c
を遅延素子700で遅延した信号を選択した場合、シフ
トレジスタ群1031内の信号は循環する。本実施の形
態におけるディジタルフィルタでは、ディジタルフィル
タ自身が256fsで動作し入力信号が64fsであ
り、セレクタ600の切り換えが256fsに同期して
動作するので、4回のうちの3回がこの状態になる。
【0035】次に、図1の双方向シフトレジスタ100
について説明する。図1の双方向シフトレジスタ100
の一構成例を図4に示す。図4において、双方向シフト
レジスタ100は、64段シフトレジスタSR1とスイ
ッチ1001、1002とで構成されている。64段シ
フトレジスタSR1は、64fsに同期してサンプリン
グ周期毎に、内部信号のシフト方向を方向aと方向bと
に切り換える。スイッチ1001、1002は、サンプ
リング周期毎に端子a、bを切り換え、選択した入力の
信号を次に出力する。
【0036】以上のように構成された双方向シフトレジ
スタ100について、その動作を以下に説明する。スイ
ッチ1001、1002が共に端子a側に切り換えられ
て、64段シフトレジスタSR1がその内部信号を方向
aに示すシフト方向に伝える場合、入力信号は方向aに
向かって流れ、サンプリング周期内に64個の信号が入
力される。この時、出力信号は、1サンプリング周期前
に64段シフトレジスタSR1に取り込まれた信号で、
1サンプリング周期前には、方向bに示すシフト方向に
信号を入力していたので、双方向シフトレジスタ100
は、取り込んだ時とは逆の順序で信号を出力する。
【0037】一方、スイッチ1001、1002が共に
端子b側に切り換えられて、64段シフトレジスタSR
1がその内部信号を方向bに示すシフト方向に伝える場
合、入力信号は方向bに向かって流れ、サンプリング周
期内に64個の信号が入力される。この時、出力信号
は、1サンプリング周期前に64段シフトレジスタSR
1に取り込まれた信号で、1サンプリング周期前には、
方向aに示すシフト方向に信号を入力していたので、双
方向シフトレジスタ100は、取り込んだ時とは逆の順
序で信号を出力する。
【0038】このようにして、双方向シフトレジスタ1
00は、サンプリング周期毎に、255段シフトレジス
タ102の出力信号を取り込み、順序を逆にして256
段シフトレジスタ103に信号を出力する。
【0039】このように、本実施の形態によれば、25
5段シフトレジスタ101、102から出力される信号
と、256段シフトレジスタ103、104から出力さ
れる信号とが、中心対称な関係となる。従って中心対称
なフィルタ係数となり、この場合はこれら2データを加
算した後にフィルタ係数を乗ずることにより、n=25
6、m=2、256fsのクロック内(サンプリング周
期内)に於いて、最大1024タップの畳み込み演算を
実現することができる。
【0040】なお、上記実施の形態におけるディジタル
フィルタでは、最大周波数を256fs、入力信号周波
数を64fs、n=256、m=2、最大畳み込み演算
数を1024タップのように設定して説明したが、所望
のディジタルフィルタの特性に応じてタップ数を変化さ
せることができるので、上記説明のような設定値に限っ
たものではない。
【0041】次に、他の実施の形態を示すディジタルフ
ィルタについて説明する。ディジタルフィルタをローパ
スフィルタとして動作させる場合、その係数値分布は、
一般に図5に示されるように、左右対象であり、中心値
から遠ざかるほど小さな値をとる(例えば、第i番目の
係数値をKiとする)。
【0042】よって、各係数値を全て同じビット数を用
いて表わそうとすると、このビット数としては、各係数
値のうちの中心値に対応するビット数が必要となり、こ
れを満足するように係数ROMを構成すると、係数RO
M内のビット配列の端になる程、未使用ビットの部分が
多くなり、無駄に回路規模が大きくなってしまい、コス
トアップにつながるという問題がある。このような問題
に対する解決策として考えられる係数ROM401、4
02における係数値の効率的な再量子化について、その
方法を以下に説明する。
【0043】図1の構成をみると、係数ROM401、
402は256個づつに分割してあることが解る。この
ような係数ROM401、402における分割に対応し
て、図6に示すように、係数値分布における全係数値を
256個毎にまとめてブロック構成とし、各ブロック内
で、上記の係数ROM401、402のビット数がより
少なくなるように、再量子化を行うことにより、係数R
OM全体としてのビット数が削減でき、その容量的なサ
イズを縮小化することができる。
【0044】再量子化の具体的な方法を以下に説明す
る。図6に示す各ブロック内での最大値を求め、その最
大値を越えない2のa乗の数を求める。aから必要ビッ
ト数bビット分だけ残し不必要なビット数だけ引き算を
行い、その範囲内の係数値を2(a−b)の倍数で表
し、再量子化を行う。そして、累算器502の出力を2
b倍して累算器501の出力と加算器203で加算する
ことで、ディジタルフィルタとしての出力を得る。
【0045】以上のように、係数値分布の特性とディジ
タルフィルタの構成の特徴とを用いて再量子化すること
により、従来に比べて容量的なサイズがより小さい係数
ROMを用いてディジタルフィルタが構成できる係数値
を決定することができ、また、従来において本実施の形
態における係数ROMと同じ容量サイズの係数ROMを
用いた場合と比較して、さらに良好なフィルタ特性が得
られる係数値を求めることができる。
【0046】なお、上記で説明した方法は、係数値の再
量子化のための一方法であり、勿論これに限ったもので
はない。
【0047】
【発明の効果】以上のように本発明によれば、m個のn
段(nは整数)シフトレジスタと、m個の(n−1)段
シフトレジスタとを用いて、畳み込み演算を並列に処理
することができる。
【0048】そのため、サンプリング周期内の畳み込み
演算を、その演算数がシフトレジスタを動作させるマス
タクロックの周波数に限定されることなく、処理するこ
とができる。
【0049】また、m個のn段シフトレジスタを用いて
係数値分布をn個づつ分割して、その係数値を最適値に
再量子化することができ、少ないビット数で係数メモリ
を構成することができる。
【0050】そのため、より小さい回路規模で、従来の
同じサイズのディジタルフィルタにくらべて、良好な特
性を得ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態のディジタルフィルタの構
成を示すブロック図
【図2】同実施の形態における255段シフトレジスタ
の一例を示すブロック図
【図3】同実施の形態における256段シフトレジスタ
の一例を示すブロック図
【図4】同実施の形態における双方向シフトレジスタの
一例を示すブロック図
【図5】ディジタルフィルタ係数値の一例を示す分布図
【図6】ディジタルフィルタ係数値の再量子化分割法の
一例を示す分布図
【図7】従来のディジタルフィルタの一例を示すブロッ
ク図
【図8】同従来例の双方向シフトレジスタを示すブロッ
ク図
【図9】同従来例の信号の流れを示す流れ図
【図10】同従来例の動作タイミングを示す波形図
【符号の説明】
100 双方向シフトレジスタ 101、102 255段シフトレジスタ 103、104 256段シフトレジスタ 201〜203 加算器 301、302 乗算器 401、402 係数ROM(係数メモリ) 501、502 累算器
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 金秋 哲彦 大阪府門真市大字門真1006番地 松下電器 産業株式会社内

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 mおよびnを整数として、入力されたデ
    ィジタル信号を、そのサンプリング周波数のn倍の周波
    数を持つクロックに同期して、(n−1)クロックの期
    間遅延して得た(n−1)遅延信号を出力する第1から
    第mの(n−1)段シフトレジスタと、入力されたディ
    ジタル信号を、前記クロックに同期して、nクロックの
    期間遅延して得たn遅延信号を出力する第1から第mの
    n段シフトレジスタと、第mの(n−1)段シフトレジ
    スタから出力された(n−1)遅延信号を、前記サンプ
    リング周波数に基づくサンプリング周期の期間に取り込
    むと同時に、1つ前のサンプリング周期期間に取り込ん
    だ(n−1)遅延信号を、その取り込み時とは逆の順序
    にして第mのn段シフトレジスタに対して出力する双方
    向シフトレジスタと、1≦i≦mとして第iの(n−
    1)段シフトレジスタと第iのn段シフトレジスタとの
    各々から出力された各遅延信号を加算する第iの加算器
    と、前記第iの加算器の加算結果に乗算する係数を発生
    するため、その係数を記憶する第iの係数メモリと、前
    記第iの加算器の加算結果と前記第iの係数メモリの係
    数とを乗算する第iの乗算器と、前記第iの乗算器の乗
    算結果を累算し、その累算結果を所定の期間毎に出力す
    る第iの累算器と、前記第iの累算器の所定期間毎の累
    算結果の総和を計算する加算器とを備え、ディジタル入
    力信号を第1の(n−1)段シフトレジスタに入力し、
    第iの(n−1)段シフトレジスタから出力した(n−
    1)遅延信号を、第(i+1)の(n−1)段シフトレ
    ジスタへ入力し、第iのn段シフトレジスタから出力し
    たn遅延信号を、第(i−1)のn段シフトレジスタへ
    入力し、前記クロック毎に積和を行い、サンプリング周
    期内に最大(n×m)タップの畳み込み演算を行なうデ
    ィジタルフィルタ。
  2. 【請求項2】 第iの係数メモリ内の係数値を、その発
    生に必要な第iの係数メモリのビット数がより少ないビ
    ット数になるように、再量子化して記憶する請求項1に
    記載のディジタルフィルタ。
JP32662495A 1995-12-15 1995-12-15 ディジタルフィルタ Pending JPH09167943A (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2003530642A (ja) * 2000-04-10 2003-10-14 トムソン ライセンシング ソシエテ アノニム 画像処理と、関連するモジュール、要素、およびプロセスのための線形フィルタの基本セル

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2003530642A (ja) * 2000-04-10 2003-10-14 トムソン ライセンシング ソシエテ アノニム 画像処理と、関連するモジュール、要素、およびプロセスのための線形フィルタの基本セル

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