JPH09167219A - 情報記録媒体及びその真偽判定方法 - Google Patents

情報記録媒体及びその真偽判定方法

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JPH09167219A
JPH09167219A JP7328976A JP32897695A JPH09167219A JP H09167219 A JPH09167219 A JP H09167219A JP 7328976 A JP7328976 A JP 7328976A JP 32897695 A JP32897695 A JP 32897695A JP H09167219 A JPH09167219 A JP H09167219A
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JP7328976A
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English (en)
Inventor
Yoshie Arai
美江 新井
Masao Kuroiwa
政夫 黒岩
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Toppan Inc
Original Assignee
Toppan Printing Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 本発明は、低コストで生産でき、加工性、部
分印刷性、固有情報となるパターンのランダム性に優
れ、高い読取り精度と高再現性とを有し、偽造・改竄の
防止性の向上を図る。 【解決手段】 磁気記録層上の所定領域に形成され、不
均一に分散された複数の磁性粒子を含有するインキによ
り形成された磁気固有情報パターン(13)を備え、且
つ、磁気固有情報パターンが自己認識情報を有し、磁気
固有情報パターンとは磁気的に重ならないように磁気記
録層に形成され、自己認識情報の内容と同一内容を示す
デジタル情報を有するデジタル情報記録部(12)を備
えた情報記録媒体及びその真偽判定方法。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、クレジットカー
ド、キャッシュカード、プリペイドカード、磁気通帳、
磁気切符、定期券等の情報記録媒体及びその真偽判定方
法に係わり、特に、自己認識情報とそのデジタル情報と
を設けたことにより、偽造・改竄防止性を向上し得る情
報記録媒体及びその真偽判定方法に関する。
【0002】
【従来の技術】近年、クレジットカード、キャッシュカ
ード、プリペイドカード等の如き、高い付加価値をもつ
情報記録媒体が広く用いられている。この種の情報記録
媒体は、磁気的に読取りや書込みの可能な磁気記録層や
光学的に読取り可能な記録層からなる情報記録部を有し
ており、この情報記録部には用途に対応して、ID情
報、保持者情報あるいは金銭に関する情報等が書込まれ
ている。
【0003】また、この種の情報記録媒体は、高い付加
価値をもつことから偽造・改竄の可能性があるため、偽
造・改竄の防止対策が施されている。ここで、偽造・改
竄の防止対策としては、特殊な磁気ヘッドにて読取り/
書込みされる高保磁力磁気記録層や磁気シールド層等の
使用により、容易に入手されるリーダライタによる読取
り/書込みを不可とする方式がある。また、図柄やバー
コード等の情報をもつホログラムあるいは赤外線吸収剤
や蛍光発色などの特殊インキによる印刷パターンを用い
て光学的に真偽を判別する方式がある。
【0004】しかしながら、これらの防止対策は、現時
点では効果の小さいものとなっている。特に、真偽判定
用の情報が一通りのみで、且つ発行される情報記録媒体
全てに使用される場合、真偽判定用の情報を解読又は真
似されて再入力される恐れがあり、偽造・改竄・変造の
可能性が高い。このため、情報記録媒体内の情報を再入
力する不正行為を確実に防止する方式が求められてい
る。
【0005】係る再入力の防止方式は、例えば特表昭6
3−501250号公報に開示されている。この方式に
おいては、ランダムな分布のステンレスファイバをチェ
ック書類中に有し、且つこのステンレスファイバの分布
に対応したデジタルマークが当該チェック書類に記録さ
れている。なお、デジタルマークは、導電性のステンレ
スファイバへのギガヘルツ帯のマイクロ波の入射による
応答マイクロ波束から一定のルールにより決定される。
【0006】すなわち、真正か否かの判定の際には、チ
ェック書類にマイクロ波を入射し、その応答マイクロ波
束から生成されるデジタルマークと予め記録されたデジ
タルマークとを比較照合し、両者が一致する場合を真正
物と判定する。
【0007】しかしながら、係る方式では、導電性のス
テンレスファイバを情報記録媒体に分散させる加工が困
難であるため、コストが高い。また、ギガヘルツ帯のマ
イクロ波は制御困難であり、読取り誤差が大きい。
【0008】また、読取りの際には、マイクロ波をステ
ンレスファイバのランダムパターンに透過又は反射さ
せ、パターン固有のデジタルデータを得ると共に、この
デジタルデータと予め記録されたデジタルデータとの相
関係数を算出し、算出結果が所定の相関係数を越えたか
否かを判定することにより、一致/不一致の別を判断し
ている。
【0009】このとき、所定の相関係数の値を適切な値
に設定することが極めて困難であるため、精度が低く、
実用性に乏しい問題がある。さらに、マイクロ波の読取
り装置が大型化、複雑化する問題がある。
【0010】一方、磁気材料のランダムパターンによ
り、前述した特表昭63−501250号公報に開示さ
れた技術と同様の真偽判定方法が考えられている。この
種の磁気ランダムパターンは次の(A)〜(D)の方法
から適宜作成可能である。 (A)磁性金属ファイバを分散させる方法である。 (B)磁性材料を高分子繊維中に充填し、高分子磁気フ
ァイバとして分散させる方法である。 (C)磁性インキからなる不規則なパターンを印刷、転
写、印字(インキジェット、静電印刷)等により形成す
る方法である。 (D)バインダ中に不均一に分散された一定粒径の磁性
粒子を含む磁気インキあるいは磁性粒子の他に一定粒径
の非磁性粒子を含む磁気インキを用い、この磁気インキ
を塗布した層又は領域にはランダムな磁気ムラを発生さ
せる方法である。この方式ではこの磁気ムラを磁気ラン
ダムパターンとして取扱う。
【0011】
【発明が解決しようとする課題】ところで、情報記録媒
体に固有情報を保持させる場合、その固有情報の非類似
性、すなわち固有情報が各媒体間でランダム的に相互に
異なることが要求され、また、情報記録媒体への加工
性、形成箇所設定の自由度、さらに固有情報の読取り再
現性といった特性がより優れていることが望まれてい
る。
【0012】本発明は上記実情を考慮してなされたもの
で、低コストで生産でき、加工性、部分印刷性、固有情
報となるパターンのランダム性に優れ、高い読取り精度
と高再現性とを有し、偽造・改竄の防止性を向上し得る
情報記録媒体及びその真偽判定方法を提供することを目
的とする。
【0013】
【課題を解決するための手段】請求項1に対応する発明
は、支持体上に磁気記録層を有する情報記録媒体におい
て、前記磁気記録層上の所定領域に形成され、不均一に
分散された複数の磁性粒子を含有するインキにより形成
された磁気固有情報パターンを備えた情報記録媒体であ
る。
【0014】また、請求項2に対応する発明は、支持体
上に磁気記録層を有する情報記録媒体において、前記磁
気記録層とは磁気的に重ならないように前記支持体に形
成され、不均一に分散された複数の磁性粒子を含有する
インキにより形成された磁気固有情報パターンを備えた
情報記録媒体である。
【0015】さらに、請求項3に対応する発明は、請求
項1又は請求項2に対応する情報記録媒体において、前
記磁気固有情報パターンは自己認識情報を有し、前記磁
気固有情報パターンとは磁気的に重ならないように前記
磁気記録層に形成され、前記自己認識情報の内容と同一
内容を示すデジタル情報を有するデジタル情報記録部を
備えた情報記録媒体である。
【0016】ここで、「磁気的に重ならない」とは、図
1に示すように、磁気記録層1のデータ記録部分やデジ
タル情報記録部2と、磁気固有情報パターン3とが個別
に読取り可能であることを意味し、具体的には情報記録
媒体の断面図で両者が厚さ方向にて重ならない(同一Z
軸上にない)構造のことである。
【0017】また、請求項4に対応する発明は、請求項
1乃至請求項3のいずれか1項に対応する各磁性粒子と
しては、鱗片形状であり、2〜100[μm]の範囲に
ある平均粒径と2[μm]以下の厚さとを有し、且つ6
0[Oe]以下の保持力を有するものである。
【0018】さらに、請求項5に対応する発明は、請求
項1乃至請求項4のいずれか1項に対応する情報記録媒
体において、前記磁気固有情報パターンとしては、平均
粒径を有する前記各磁性粒子及び前記各磁性粒子の平均
粒径よりも大きい平均粒径を有する複数の非磁性粒子に
より形成され、前記各磁性粒子の平均粒径が10[μ
m]以下であり、前記各非磁性粒子の平均粒径が2〜4
0[μm]の範囲にあるものである。
【0019】また、請求項6に対応する発明は、請求項
3に対応する情報記録媒体の真偽判定方法において、情
報記録媒体本体を取り込む工程と、前記取込まれた情報
記録媒体本体の磁気固有情報パターンを読出すと共に、
当該磁気固有情報パターンをデジタル化して自己認識情
報を生成する工程と、前記取込まれた情報記録媒体本体
のデジタル情報記録部からデジタル情報を読出す工程
と、前記生成された自己認識情報と前記読出されたデジ
タル情報とに基づいて前記情報記録媒体本体の真偽を判
定し、この判定の結果、当該情報記録媒体本体が真正で
あるとき、所定の処理を実行許可する工程と、前記処理
の実行された後に、前記情報記録媒体本体を排出する工
程とを含んでいる情報記録媒体の真偽判定方法である。
【0020】次に、本発明に係る情報記録媒体に適用さ
れる材料について説明する。ここで、情報記録媒体とし
ては、カード式の場合、約10〜100μmの距離毎の
磁気ムラをもつことが好ましく、さらには、20〜50
μm以上毎の磁気ムラをもつことが磁気固有情報を構成
する磁気出力レベルの組合せを容易にランダム化し得る
観点から好ましい。これは、現状では一般的な磁気セン
サを用い、約100μmの幅をもつバーコードパターン
を読取るため、この種のパターンの磁気出力レベルを不
均一化するためには約100μmの読取り幅でランダム
化させる必要があるからである。
【0021】磁気固有情報パターンとしては、20〜5
0μm毎の磁気ムラを磁性粒子のみで形成する場合、個
々の磁性粒子が2μm以上の粒径を有することが好まし
い。磁性粒子の粒径が2μm未満の場合、20〜50μ
m毎の磁気ムラの形成が困難となる傾向がある。
【0022】磁性粒子の平均粒径は、2〜40μmの範
囲にあることが好ましい。磁性粒子の粒径が40μmを
越えると、印刷塗膜にしたときに突起となり、積層性や
走行性、滑り性といった情報記録媒体の機械特性を低下
させる傾向がある。なお、磁性粒子が燐片状(フレーク
状)の形状を有する場合、平均粒径が40μm以上であ
っても利用可能であるが、その厚さが印刷塗膜の膜厚を
越えないことが好ましい。
【0023】磁性粒子の材料としては、例えば、各種の
酸化鉄、結晶質単体金属、結晶質合金、非結晶質合金な
どがある。また、磁性粒子は、60[Oe]以下の保持
力をもつソフト材、61〜200[Oe]の保持力をも
つセミハード材、201[Oe]以上の保持力をもつハ
ード材のいずれもが使用可能である。なお、磁性粒子
は、60[Oe]以下の保持力の場合、着磁が必要な
く、低バイアス磁界にて認識可能となる利点を有する。
【0024】また、磁気固有情報パターンとしては、互
いに異なる保持力をもつ複数の種類の磁性粒子を混合さ
せる場合、特殊な材料系となって極めてセキュリティ性
を向上し得る利点をもっている。なお、磁性粒子を含ん
だ磁性インキ中には、他に非磁性粒子が混入されていて
もよい。
【0025】非磁性粒子の材料としては、例えば酸化
物、金属塩、金属石鹸、カーボン、有機物質などが使用
可能であり、非磁性であれば特に限定されない。磁気固
有情報パターンは、磁性粒子と非磁性粒子を混合させて
形成する場合、20〜50μmの磁気ムラを形成する観
点から、磁性粒子が10μm以下の平均粒径を有し、非
磁性粒子が2μm以上の粒径をもつことが好ましい。
【0026】磁性粒子又は非磁性粒子の形状は、鱗片状
の他、針状、球状、不定形、船状又はこれらの組合せ等
があり、特に限定されずに任意のものが使用可能であ
る。特に、厚さが薄く、形状の大きい鱗片状が、印刷塗
膜を薄膜化し得る観点から好ましい。
【0027】磁性粒子の平均粒径は0.5〜10μmの
範囲にあり、非磁性粒子の平均粒径は2〜40μmの範
囲にあることが好ましい。磁性粒子の平均粒径が0.5
μm未満であると、粒子が凝集し易く、均一分散が困難
であり、印刷塗工適性に乏しく、また、磁性塗膜として
の物性が悪化する傾向がある。また、非磁性粒子の粒径
は、磁性粒子の粒径よりも10μm以上大きいことが好
ましい。10μm以上の粒径の差があると、磁気センサ
として読取り可能な磁気ムラを容易に形成可能な利点を
有する。しかしながら10μm未満の粒径の差である
と、磁性粒子の均一性が低下し、磁気ムラの形成が困難
となる傾向がある。
【0028】磁性粒子又は非磁性粒子の充填量は、任意
であって特に限定されず、磁気ムラができる範囲で高充
填でも低充填でもよい。しかしながら、高充填の場合、
粒子の粒径が微細であると、磁気ムラの形成が困難とな
る傾向があるため、前述した通り、磁性粒子の粒径が
0.5μm以上あることが好ましく、非磁性粒子の粒径
が2μm以上あることが好ましい。
【0029】磁性粒子又は非磁性粒子の不均一分散方法
としては、大きい粒度分布を有する磁性粒子を用いるこ
と、10μm以下の平均粒径で小さい粒度分布を有する
磁性粒子の場合は一次粒子まで分散せずに分散を故意に
甘くして、10μm以上の凝集体を残存させる方法ある
いは10μm以上の粒径をもつ磁性粒子を混在させる方
法等が考えられる。
【0030】次に、この種の磁気ムラの形成方法として
は、磁性粒子又はそれと非磁性粒子とを組合せたものを
含んだ磁性インキを用いて図1に示すようにバーコード
などの磁気パターンを支持体に直接印刷する方法か、あ
るいは、転写箔やシール等の機能性媒体に印刷した後に
当該機能性媒体を支持体に接着して実現する方法があ
る。これらの方法によると、比較的安価で加工性に優
れ、且つ高いランダム性を有するものを実現可能であ
る。なお、高いランダム性は、偽造者にとっては、磁気
ムラ及び個々のパターンの磁気出力レベルの相違のう
ち、どの部分を真偽判定に用いるかが認識し難く、偽造
が困難であることを意味している。
【0031】また、磁気インキ自体が磁気ムラをもつた
め、同一の版を用いて複数回印刷しても、図2(a)〜
(b)に示すように、互いに異なるランダムな磁気出力
パターンをもつ情報記録媒体が作成される。すなわち、
同一の版を用いて情報記憶媒体毎に固有の情報を持たせ
た磁気パターンが形成可能となっている。
【0032】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態につい
て図面を参照しながら説明する。図3は本発明の第1の
実施の形態に係る情報記録媒体の構成を模式的に示す平
面図であり、図4は図3のIV−IV線矢視断面図であっ
て、図5は図3のV−V線矢視断面図である。この情報
記録媒体は、支持体11上にデジタル情報記録部12が
グラビア全面コーティングにより形成され、デジタル情
報記録部12上に所定の読取り幅をもつ磁気固有情報パ
ターン13がスクリーン印刷により支持体11の長手方
向に沿って選択的に形成され、磁気固有情報パターン1
3及びデジタル情報記録部12上に隠蔽層兼保護層14
がグラビア全面コーティングにより形成されている。
【0033】ここで、支持体11としては、カードリー
ダライタにより読取り又は書込みが実行されるため、例
えば機械的に強靭で柔軟性や可とう性を有するポリエチ
レンフィルム、プラスチック製シート、紙などが使用可
能となっている。ここでは、次に示すポリエチレンテレ
フタレート(PET)フィルムが使用される。 PET(ポリエチレンテレフタレート)東レE24 デジタル情報記録部12は、情報記録媒体の種類に応じ
て、例えば通常の取引情報が読取り/書込み可能にデジ
タル情報として記録されるものである。通常の取引情報
は、情報記録媒体の種類により、取引日付、クレジット
残高、預金残高、プリペイド残高、有効期限等があり、
本発明に係る真偽判定方法による真偽判定の後、それぞ
れ所定の処理が実行される。また、デジタル情報の記録
形式としては、磁気テープ等の磁気記録方式、ICメモ
リ等の電気記録方式、光メモリ等の光学記録方式が使用
可能であるが、ここでは磁気記録方式が使用され、次の
組成の磁気インキを用いて塗布量30g/m2 にて形成
される。 バリウムフェライト BaO・6Fe23 バインダー系 塩化ビニルコポリマー/ウレタン 充填量 バリウムフェライト/バインダー系=10/1
(重量比) 磁気固有情報パターン13は、真偽判定用の情報記録媒
体10の固有情報(自己認識情報)を示す複雑な磁気パ
ターンを発生させるものであり、具体的にはその幅及び
間隔が任意の規則で配置された線状、バー状、斜線状、
曲線状、文字、記号等のいずれか又はこれらの組合せで
表されてなる符号が使用可能であって、この符号により
磁気固有情報を示している。ここでは、磁気固有情報パ
ターンはバー状であり、ピーク値の違いを読取り可能な
程度にやや広めの幅をもつバーコードが適用され、高分
子材料中に磁性粒子を分散させてなる次の組成の磁性イ
ンキを約4μmの厚さに塗布して形成される。 ニッケル Ni(鱗片状、平均粒径(長軸)15μm、
保持力50[Oe]) バインダー系 塩酢ビ/アクリル系 充填量 ニッケル/バインダー系=5/1(重量比) 隠蔽層兼保護層14は、磁気ヘッド等からの摩擦から磁
気固有情報パターン13及びデジタル情報記録部12を
保護するものであり、ここでは次の組成の塗料を約2μ
mの厚さに塗布して形成される。 Alペースト 東洋アルミニウム製#2000 バインダー系 塩酢ビニル 充填量 Alペースト/バインダー系=3/2(重量
比) 次に、このような情報記録媒体の真偽を判定するための
真偽判定装置について説明する。図6はこの真偽判定装
置の構成を示すブロック図である。この真偽判定装置
は、磁気センサ21、A/D変換器22、暗号コード作
成装置23、デジタル情報記録装置24、デジタル情報
読取装置25、暗号コード読解装置26、照合装置27
及び表示装置28を備えている。
【0034】ここで、磁気センサ21は、情報記録媒体
が取り込まれたとき、情報記録媒体の磁気固有情報パタ
ーン13に対応してアナログ電圧を発生し、このアナロ
グ電圧信号をA/D変換器22に与えるものであり、例
えば磁気ヘッド又は磁気抵抗センサが使用可能となって
いる。
【0035】A/D変換器22は、磁気センサ21から
受けるアナログ電圧信号をパルス読取り信号にA/D変
換し、このパルス読取り信号を照合装置27及び暗号コ
ード作成装置23に与えるものである。
【0036】暗号コード作成装置23は、A/D変換器
22から受けるパルス読取り信号を特定のルールに従い
暗号化して暗号コードを生成し、この暗号コードをデジ
タル情報記録装置24に与えるものである。
【0037】デジタル情報記録装置24は、暗号コード
作成装置23から受ける暗号コードを情報記録媒体のデ
ジタル情報記録部12の所定領域に書込むものであり、
ここでは磁気ヘッドが使用される。なお、デジタル情報
記録装置24は、情報記録媒体のデジタル情報記録方式
に基づいて、ICメモリ、光メモリ等から暗号コードを
読取るものとしてもよい。
【0038】一方、デジタル情報読取装置25は、情報
記録媒体が取り込まれたとき、情報記録媒体のデジタル
情報記録部12から暗号コード及び通常の取引情報を読
み取ると共に、この暗号コードを暗号コード読解装置2
6に与えるものであり、ここでは磁気ヘッド又は磁気抵
抗センサが使用される。
【0039】なお、デジタル情報読取装置25は、情報
記録媒体のデジタル情報記録方式に基づいて、光学バー
コード、OCR(optical character reader)、MIC
R(magnetic ink character reader )、ICメモリ、
光メモリ等から暗号コードを読取るものとしてもよい。
【0040】暗号コード読解装置26は、デジタル情報
読取装置25から受ける暗号コードを解読して照合用コ
ードを作成し、この照合用コードを照合装置27に与え
るものである。
【0041】照合装置27は、暗号コード読解装置26
から受ける照合用コードと、A/D変換器22から受け
るパルス読取り信号とを照合して両者の相関係数を算出
すると共に、この相関係数に基づいて両者の一致/不一
致の別を判定し、両者が一致したときには情報記録媒体
を本物であると判定し、両者が不一致のときには情報記
録媒体を偽物と判定し、この本物/偽物を示す判定結果
とその相関係数とを表示装置28に与えるものである。
【0042】表示装置28は、照合装置27から受ける
判定結果及び相関係数を表示するものである。次に、こ
のような情報記録媒体及び真偽判定装置を用いる情報記
録媒体の真偽判定方法について図7及び図8のフローチ
ャートを用いて説明する。なお、この情報記録媒体は、
以下に説明する登録処理を済ませることにより使用可能
となる。 (登録処理)登録前の情報記録媒体が真偽判定装置に取
り込まれる(ST1)。
【0043】真偽判定装置においては、磁気センサ21
が情報記録媒体の磁気固有情報パターン13を走査し
(ST2)、図9(a)に示すように、磁気固有情報パ
ターンに対応するアナログ電圧を発生し(ST3)、こ
のアナログ電圧信号をA/D変換器22に与える。
【0044】A/D変換器22は、このアナログ電圧信
号をパルス読取り信号にA/D変換し(ST4)、図9
(b)に示す内容のパルス読取り信号を暗号コード作成
装置23に与える。
【0045】暗号コード作成装置23は、パルス読取り
信号を特定のルールに従い暗号化して暗号コードを生成
し(ST5)、この暗号コードをデジタル情報記録装置
24に与える。
【0046】デジタル情報記録装置24は、この暗号コ
ードを情報記録媒体のデジタル情報記録部12の所定領
域に書込む(ST6)。これにより、使用の際の照合処
理が可能となる。 (照合処理)いま、情報記録媒体が真偽判定装置に取り
込まれたとする(ST11)。
【0047】真偽判定装置では、前述同様に、磁気固有
情報パターン13が磁気センサ21にて走査され(ST
12)、図9(a)に示すようにアナログ電圧信号とし
て読み取られ(ST13)、このアナログ電圧信号がA
/D変換器にてパルス読取り信号に変換されて(ST1
4)照合装置27に与えられる(ST15)。
【0048】一方、真偽判定装置内のデジタル情報読取
装置25は、これらステップST11〜15に並行し
て、情報記録媒体のデジタル情報記録部12の記録内容
に対応して図9(c)に示すようにアナログ電圧を発生
してこのアナログ信号をA/D変換して暗号コードを読
み取ると共に(ST16)、通常の取引情報を読取り、
暗号コードを暗号コード読解装置26に与える。
【0049】暗号コード読解装置26は、デジタル情報
読取装置25から受ける暗号コードを解読して図9
(d)に示す内容の照合用コードを作成し(ST1
7)、この照合用コードを照合装置27に与える。
【0050】照合装置27は、この照合用コードと、パ
ルス読取り信号とを照合し(ST18)、図9(e)に
示すように両者の相関係数“9%”を算出すると共に、
この相関係数と所定の相関基準値(例えば90%)との
大小関係に基づいて両者の一致/不一致の別を判定す
る。
【0051】これにより、例えば、デジタル情報記録部
12のデジタル磁気記録を改竄した場合や他の情報記録
媒体のデジタル情報記録部のデジタル磁気記録をデッド
コピーした場合に、パルス読み取り信号と照合用コード
との相関係数が低くなるため、偽物と判定することがで
きる。
【0052】いま、照合装置27は、パルス読み取り信
号と照合用コードとを一致と判定したときには情報記録
媒体を本物であると判定するが(ST19)、相関係数
が相関基準値を下回るために両者を不一致と判定したた
め、図9(f)に示すように情報記録媒体を偽物と判定
し(ST20)、偽物を示す判定結果とその相関係数
“9%”とを表示装置28に与える。
【0053】表示装置28は、照合装置27から受ける
判定結果“偽物”及び相関係数“9%”を表示する。ま
た、表示装置28は判定結果が“偽物”の場合、警報等
を出力してもよい。
【0054】なお、真偽判定装置にて、真偽判定結果が
“本物”を示すときの例を図10(aOK)〜(fOK)に
示す。また、真偽判定装置においては、ステップST1
8の照合の結果、情報記録媒体が本物であるとき、現金
引き出し等の所定の処理を実行許可する(ST21)。
なお、本物を示す判定結果とその相関係数とを表示装置
にて表示してもよい。また、所定の処理の実行された
後、情報記録媒体を排出する(ST22)。
【0055】上述したように第1の実施の形態によれ
ば、デジタル情報記録部12上の所定領域に形成され、
不均一に分散された複数の磁性粒子を含有する磁気イン
キにより形成された磁気固有情報パターン13を備えて
いるので、低コストで生産でき、加工性、部分印刷性、
固有情報となるパターンのランダム性に優れ、高い読取
り精度と高再現性とを有し、偽造・改竄の防止性を向上
させることができる。
【0056】また、本実施の形態によれば、磁気固有情
報パターン13とは磁気的に重ならないようにデジタル
情報記録部12に形成され、磁気固有情報パターン13
の示す磁気固有情報の内容と同一内容を示す暗号コード
を有するデジタル情報記録部12を備えているので、真
偽判定の際に、磁気固有情報パターン13から得られる
パルス読取り信号と、デジタル情報記録部12から得ら
れる照合用コードとを照合することにより、例えば磁気
固有情報パターン13又はデジタル情報記録部12が偽
造・改竄されたものであると、パルス読取り信号と照合
用コードとが不一致となって偽物と判定されるので、さ
らに偽造・改竄の防止性を向上させることができる。
【0057】さらに、各磁性粒子としては、鱗片形状で
あり、2〜100[μm]の範囲にある平均粒径と2
[μm]以下の厚さとを有し、且つ60[Oe]以下の
保持力を有するものに該当するように前述したNiを用
いたので、磁気固有情報パターン13をランダム化し易
くできると共に、積層性、走行性、滑り性といった情報
記録媒体の機械特性を良好にすることができる。
【0058】また、本実施の形態によれば、磁気固有情
報パターン13におけるバーコードの1つめのバーを読
み始めとして検出でき、個々のバーのアナログ電圧(す
なわち磁気出力)レベルを夫々ピーク値として検出する
ので、走行速度や搬送タイミングにズレがあっても磁気
固有情報を正確に読み取ることができ、高い再現性をも
って照合処理を実行することができる。
【0059】また、本実施の形態によれば、バインダー
中に不均一に分散された所定の平均粒径の磁性粒子を含
む磁気インキ、もしくは磁性粒子の他に所定の平均粒径
の非磁性粒子を含む磁気インキにより磁気固有情報パタ
ーンが形成され、バーコードの個々のバーが異なった磁
気ムラと磁気出力レベルとをもつため、磁気センサ12
による検出波形の各バーのピーク値を異なるものとする
ことができる。
【0060】さらに、本実施の形態によれば、複数の情
報記録媒体間で磁気固有情報パターン13を検出した場
合、磁気ムラにより生じる磁気出力レベルのパターンが
個々の磁気固有情報パターンで異なるので、他の情報記
録媒体との違いを容易且つ正確に判定することができ
る。
【0061】また、本実施の形態によれば、個々の磁気
出力レベルの違いとは独立して磁気固有情報パターン1
3の模様自体にも固有情報を持たせることができるの
で、より一層、他の情報記憶媒体との判別を正確且つ容
易に行うことができる。例えば、従来の真偽判定方法
(D)では、カード全面又はある領域全体に磁気インキ
が塗布されたので個々の磁気出力レベルの相対的な小さ
い違いしか検出できない。一方、本実施の形態では、磁
気インキをある領域内で選択的に塗布して磁気固有情報
パターン13を形成するので、磁気センサ12の走査方
向に沿って磁気の有無を示すバーコードパターンが検出
され、さらに、磁気有りの個々のバー間にて各ピーク値
が絶対値として大きく異なって検出される。
【0062】よって、本実施の形態によれば、磁気固有
情報パターン13の模様自体に対応する磁気の有無のみ
に基づいて固有情報を示す変形形態が考えられ、また、
磁気の有無のみの固有情報パターンを適宜間引きして選
択的に用いることも考えられる。
【0063】しかしながら本実施の形態のように、磁気
無しの零値と、磁気有りの各ピーク値とを組合せてなる
磁気固有情報パターンを(全部又は間引きして選択的
に)用いた方が、各ピーク値を組合せる分だけ、より複
雑な磁気固有情報を真偽判定用に設定することができ
る。
【0064】また、本実施の形態では、磁気インキをあ
る領域内で選択的に塗布して磁気固有情報パターン13
を形成するので、従来とは異なり、読取り処理や照合処
理に用いる情報量を各段に低減させることができる。
【0065】さらに、本実施の形態によれば、前述した
図2に示すように、同一の版であっても情報記憶媒体毎
に異なる固有情報を示す磁気固有情報パターン13が形
成可能であるため、複数の版を用いることなく、高効率
で情報記憶媒体を生産することができる。
【0066】例えば比較のために、均一に磁気を有する
従来の磁気インキを用いて本発明の如きランダムな磁気
出力パターンの作成を試みた場合を説明する。従来の磁
気インキを用いた場合、図11に示すように、均一にピ
ーク値をもつ磁気パターンが得られるが、この種の磁気
パターンは認識し易いために、偽造される可能性が高い
問題がある。また、情報記録媒体毎に版が必要であり、
極めて生産効率が低い。一方、従来の磁気インキを複数
の版で調整して磁気出力パターンを変化させた場合、図
12に示すように、不均一にピーク値をもつ磁気出力パ
ターンが得られるが、情報記録媒体の数に比例して版が
必要であり、図11の場合と同様に、極めて生産効率が
低い。
【0067】これに対し、本実施の形態に係る情報記録
媒体は、同一の版にて情報記憶媒体毎に固有の磁気情報
パターンを形成できるため、異なる版を用いることのな
い、生産効率の高いものとなっている。
【0068】次に、本発明の第2の実施の形態に係る情
報記録媒体について説明する。図13はこの情報記録媒
体の構成を模式的に示す上面図であり、図14はこの情
報記録媒体の構成を模式的に示す底面図であって、図1
5は図14のXV−XV線矢視断面図であり、図16は図1
4の XVI−XVI 線矢視断面図である。この情報記録媒体
は、オーバーシート31上に磁気固有情報パターン32
が形成され、この磁気固有情報パターン32を挟むよう
にオーバーシート31とセンターコア33とが接着さ
れ、しかる後、このセンターコア33と、他のオーバー
シート34と、磁気記録層(デジタル情報記録部を含
む)としての磁気テープ35とを順次重ねて120℃、
30分間の条件で熱ラミネート処理され、カード表面が
面一に加工されている。さらに、磁気テープ35を持た
ない方のオーバーシート31の全面に隠蔽層36がスク
リーン印刷され、熱ラミネート処理されて面一に加工さ
れている。
【0069】ここで、支持体としてのオーバーシート3
1,34及びセンターコア32は、次の通りの材料が使
用される。 オーバーシート 透明硬質塩ビ樹脂(住友ベークライ
ト、100μm厚) センターコア 白色硬質塩化ビニル樹脂(住友ベークラ
イト、560μm厚) 磁気固有情報パターン32は、次の組成の磁気インキが
オーバーシート31上に約4μm厚に塗布形成される。 MnZnフェライト(不定形、平均粒子径2μm、保持
力30[Oe]) 非磁性粒子 Al(鱗片状、0.5μm厚、平均粒径1
0μm、東洋アルミ) MnZnフェライト/Al=10/1(重量比) バインダー系 塩酢ビ/アクリル系 充填量 (MnZnフェライト/Al)/バインダー系
=5/1(重量比) 隠蔽層36は、次の組成のインキがオーバーシート31
上に約2μm厚に塗布形成される。 Alペースト 東洋アルミニウム製#2000 …1
00部 バインダー系 塩酢ビニル−酢酸ビニル共重合体/アク
リル樹脂 充填量 Alペースト/バインダー系=3/2 このような構成としても、第1の実施の形態と同様の作
用を奏して同様の効果を得ることができ、さらに、磁気
テープ35が表面上に視認される型のため、現行のクレ
ジットカード又はキャッシュカード等に比較的容易に適
用させることができる。
【0070】また、磁気固有情報パターン32として
は、平均粒径を有する各磁性粒子及びこれら各磁性粒子
の平均粒径よりも大きい平均粒径を有する複数の非磁性
粒子により形成され、各磁性粒子の平均粒径が10[μ
m]以下であり、各非磁性粒子の平均粒径が2〜40
[μm]の範囲にあるものに該当するように前述したM
nZnフェライトを磁性粒子として用いると共にAlを
非磁性粒子として用いたので、より一層、磁気パターン
をランダム化し易くできると共に、情報記録媒体の機械
特性を良好にすることができる。
【0071】なお、上記第2の実施の形態では、磁気固
有情報パターン32をセンターコア33とオーバーシー
ト31との間に形成した場合を説明したが、これに限ら
ず、磁気固有情報パターン32をオーバーシート31と
隠蔽層36との間に形成しても、本発明を同様に実施し
て同様の効果を得ることができる。その他、本発明はそ
の要旨を逸脱しない範囲で種々変形して実施できる。
【0072】
【発明の効果】以上説明したように請求項1の発明によ
れば、磁気記録層上の所定領域に形成され、不均一に分
散された複数の磁性粒子を含有するインキにより形成さ
れた磁気固有情報パターンを備えているので、低コスト
で生産でき、加工性、部分印刷性、固有情報となるパタ
ーンのランダム性に優れ、高い読取り精度と高再現性と
を有し、偽造・改竄の防止性を向上できる情報記録媒体
を提供できる。
【0073】また、請求項2の発明によれば、磁気記録
層とは磁気的に重ならないように支持体に形成され、不
均一に分散された複数の磁性粒子を含有するインキによ
り形成された磁気固有情報パターンを備えているので、
請求項1と同様の効果を奏する情報記録媒体を提供でき
る。
【0074】また、請求項3の発明によれば、磁気固有
情報パターンが自己認識情報を有し、磁気固有情報パタ
ーンとは磁気的に重ならないように磁気記録層に形成さ
れ、自己認識情報の内容と同一内容を示すデジタル情報
を有するデジタル情報記録部を備えているので、真偽判
定の際に、磁気固有情報パターンの示す自己認識情報
と、デジタル情報記録部の示すデジタル情報とを照合す
ることにより、例えば磁気固有情報部又はデジタル情報
記録部が偽造・改竄されたものであると、自己認識情報
とデジタル情報とが不一致となって偽物と判定されるの
で、請求項1又は請求項2の効果に加え、さらに偽造・
改竄の防止性を向上できる情報記録媒体を提供できる。
【0075】さらに、請求項4の発明によれば、各磁性
粒子としては、鱗片形状であり、2〜100[μm]の
範囲にある平均粒径と2[μm]以下の厚さとを有し、
且つ60[Oe]以下の保持力を有するので、請求項1
乃至請求項3のいずれかの効果に加え、磁気パターンを
ランダム化し易くできると共に、積層性、走行性、滑り
性といった情報記録媒体の機械特性を良好にできる情報
記録媒体を提供できる。
【0076】また、請求項5の発明によれば、磁気固有
情報パターンとしては、平均粒径を有する各磁性粒子及
びこれら各磁性粒子の平均粒径よりも大きい平均粒径を
有する複数の非磁性粒子により形成され、各磁性粒子の
平均粒径が10[μm]以下であり、各非磁性粒子の平
均粒径が2〜40[μm]の範囲にあるので、請求項1
乃至請求項4のいずれかの効果に加え、より一層、磁気
パターンをランダム化し易くできると共に、積層性、走
行性、滑り性といった情報記録媒体の機械特性を良好に
できる情報記録媒体を提供できる。
【0077】さらに、請求項6の発明によれば、情報記
録媒体本体を取り込み、取込まれた情報記録媒体本体の
磁気固有情報パターンを読出すと共に、磁気固有情報パ
ターンをデジタル化して自己認識情報を生成し、取込ま
れた情報記録媒体本体のデジタル情報記録部からデジタ
ル情報を読出し、生成された自己認識情報と読出された
デジタル情報とに基づいて情報記録媒体本体の真偽を判
定し、この判定の結果、情報記録媒体本体が真正である
とき、所定の処理を実行許可し、処理の実行された後
に、情報記録媒体本体を排出するので、請求項3と同様
の効果を奏する情報記録媒体の真偽判定方法を提供でき
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る情報記録媒体の構成を模式的に示
す平面図、
【図2】本発明に係る情報記録媒体の磁気パターンを説
明するための波形図、
【図3】本発明の第1の実施の形態に係る情報記録媒体
の構成を模式的に示す平面図、
【図4】同実施の形態における図3のIV−IV線矢視断面
図、
【図5】同実施の形態における図3のV−V線矢視断面
図、
【図6】同実施の形態における真偽判定装置の構成を示
すブロック図、
【図7】同実施の形態における真偽判定方法を説明する
ためのフローチャート、
【図8】同実施の形態における真偽判定方法を説明する
ためのフローチャート、
【図9】同実施の形態における真偽判定方法を説明する
ための図、
【図10】同実施の形態における真偽判定方法を説明す
るための図、
【図11】同実施の形態と比較説明される従来の磁気イ
ンキによる磁気パターンの波形図、
【図12】同実施の形態と比較説明される従来の磁気イ
ンキによる磁気パターンの波形図、
【図13】本発明の第2の実施の形態に係る情報記録媒
体の構成を模式的に示す上面図、
【図14】同実施の形態における情報記録媒体の構成を
模式的に示す底面図、
【図15】同実施の形態における図14のXV−XV線矢視
断面図、
【図16】同実施の形態における図14の XVI−XVI 線
矢視断面図。
【符号の説明】
1…磁気記録層、2,12…デジタル情報記録部、3…
磁気固有情報部、11…支持体、13,32…磁気固有
情報パターン、14…隠蔽層兼保護層、21…磁気セン
サ、22…A/D変換器、23…暗号コード作成装置、
24…デジタル情報記録装置、25…デジタル情報読取
装置、26…暗号コード読解装置、27…照合装置、2
8…表示装置、31,34…オーバーシート、33…セ
ンターコア、35…磁気テープ、36…隠蔽層。

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 支持体上に磁気記録層を有する情報記録
    媒体において、 前記磁気記録層上の所定領域に形成され、不均一に分散
    された複数の磁性粒子を含有するインキにより形成され
    た磁気固有情報パターンを備えたことを特徴とする情報
    記録媒体。
  2. 【請求項2】 支持体上に磁気記録層を有する情報記録
    媒体において、 前記磁気記録層とは磁気的に重ならないように前記支持
    体に形成され、不均一に分散された複数の磁性粒子を含
    有するインキにより形成された磁気固有情報パターンを
    備えたことを特徴とする情報記録媒体。
  3. 【請求項3】 請求項1又は請求項2に記載の情報記録
    媒体において、 前記磁気固有情報パターンは自己認識情報を有し、 前記磁気固有情報パターンとは磁気的に重ならないよう
    に前記磁気記録層に形成され、前記自己認識情報の内容
    と同一内容を示すデジタル情報を有するデジタル情報記
    録部を備えたことを特徴とする情報記録媒体。
  4. 【請求項4】 請求項1乃至請求項3のいずれか1項に
    記載の情報記録媒体において、 前記各磁性粒子は、鱗片形状であり、2〜100[μ
    m]の範囲にある平均粒径と2[μm]以下の厚さとを
    有し、且つ60[Oe]以下の保持力を有することを特
    徴とする情報記録媒体。
  5. 【請求項5】 請求項1乃至請求項4のいずれか1項に
    記載の情報記録媒体において、 前記磁気固有情報パターンは、平均粒径を有する前記各
    磁性粒子及び前記各磁性粒子の平均粒径よりも大きい平
    均粒径を有する複数の非磁性粒子により形成され、前記
    各磁性粒子の平均粒径が10[μm]以下であり、前記
    各非磁性粒子の平均粒径が2〜40[μm]の範囲にあ
    ることを特徴とする情報記録媒体。
  6. 【請求項6】 請求項3に記載の情報記録媒体の真偽判
    定方法において、 情報記録媒体本体を取り込む工程と、 前記取込まれた情報記録媒体本体の磁気固有情報パター
    ンを読出すと共に、当該磁気固有情報パターンをデジタ
    ル化して自己認識情報を生成する工程と、 前記取込まれた情報記録媒体本体のデジタル情報記録部
    からデジタル情報を読出す工程と、 前記生成された自己認識情報と前記読出されたデジタル
    情報とに基づいて前記情報記録媒体本体の真偽を判定
    し、この判定の結果、当該情報記録媒体本体が真正であ
    るとき、所定の処理を実行許可する工程と、 前記処理の実行された後に、前記情報記録媒体本体を排
    出する工程とを含んでいることを特徴とする情報記録媒
    体の真偽判定方法。
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