JPH09166630A - 周波数測定装置 - Google Patents
周波数測定装置Info
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- JPH09166630A JPH09166630A JP32702495A JP32702495A JPH09166630A JP H09166630 A JPH09166630 A JP H09166630A JP 32702495 A JP32702495 A JP 32702495A JP 32702495 A JP32702495 A JP 32702495A JP H09166630 A JPH09166630 A JP H09166630A
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- Japan
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- zero
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- frequency
- points
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 アナログフィルタを特に設けることなく、ま
た入力信号のレベルにヒステリシスをもたせて二値化す
る必要をなくして、しかも高調波成分やノイズ成分が比
較的多くても正しく周波数測定を行う。 【解決手段】 入力信号を一定周期でサンプリングし、
これをデジタルデータに変換し、ゼロクロス点を挟む複
数点のデータに基づいて各々のゼロクロス点のタイミン
グを求め、隣接するゼロクロス点間の時間を入力信号の
基本波周波数の1周期として検出し、これから入力信号
の周波数を求める。
た入力信号のレベルにヒステリシスをもたせて二値化す
る必要をなくして、しかも高調波成分やノイズ成分が比
較的多くても正しく周波数測定を行う。 【解決手段】 入力信号を一定周期でサンプリングし、
これをデジタルデータに変換し、ゼロクロス点を挟む複
数点のデータに基づいて各々のゼロクロス点のタイミン
グを求め、隣接するゼロクロス点間の時間を入力信号の
基本波周波数の1周期として検出し、これから入力信号
の周波数を求める。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、電力系統の周波
数などを測定する周波数測定装置に関する。
数などを測定する周波数測定装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来より、例えば発電所や変電所などに
おいて母線電圧などの系統周波数の監視を行うためにテ
レメータ盤(TM盤)や系統現象観測装置などによって
系統の周波数測定が行われている。
おいて母線電圧などの系統周波数の監視を行うためにテ
レメータ盤(TM盤)や系統現象観測装置などによって
系統の周波数測定が行われている。
【0003】電力系統の周波数を測定する場合、従来は
入力信号を二値化し、矩形波信号を生成し、その矩形波
信号の周期を基準クロック信号で計数することによって
周波数を算出するようにしている。図9はその例を示す
波形図であり、(A)は入力信号の波形、(B)はこれ
を二値化して得た矩形波信号の波形である。入力信号を
二値化する際、入力信号に含まれている高調波成分やノ
イズによる影響を受けて、例えば基本波周波数の1周期
内に多数のゼロクロス点が存在する場合でも、これを例
えば(C)のように誤って二値化しないように、入力信
号のゼロクロス点を中心として一定のレベルを不感帯と
し、立ち上がり時の基準レベルと立ち下がり時の基準レ
ベルに差をもたせて、すなわちヒステリシスをもたせて
二値化を行っている。また、その他に、高調波やノイズ
による影響を受けないように、基本波周波数の高調波成
分をカットするアナログフィルタを設け、フィルタリン
グを行った信号について二値化を行う方法が採られてい
る。
入力信号を二値化し、矩形波信号を生成し、その矩形波
信号の周期を基準クロック信号で計数することによって
周波数を算出するようにしている。図9はその例を示す
波形図であり、(A)は入力信号の波形、(B)はこれ
を二値化して得た矩形波信号の波形である。入力信号を
二値化する際、入力信号に含まれている高調波成分やノ
イズによる影響を受けて、例えば基本波周波数の1周期
内に多数のゼロクロス点が存在する場合でも、これを例
えば(C)のように誤って二値化しないように、入力信
号のゼロクロス点を中心として一定のレベルを不感帯と
し、立ち上がり時の基準レベルと立ち下がり時の基準レ
ベルに差をもたせて、すなわちヒステリシスをもたせて
二値化を行っている。また、その他に、高調波やノイズ
による影響を受けないように、基本波周波数の高調波成
分をカットするアナログフィルタを設け、フィルタリン
グを行った信号について二値化を行う方法が採られてい
る。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところが、信号レベル
にヒステリシスをもたせて二値化する方法では、不感帯
の幅により測定可能な波形のレベルが制限されるため、
例えば事故発生時の波形などを扱う装置には適さないと
いう問題があった。また、上述のアナログフィルタを用
いて高調波やノイズによる影響を抑制する方法では、コ
ストが嵩むだけでなくその設置スペースを確保しなけれ
ばならなかった。尚、入力信号を一定周期でサンプリン
グし、AD変換して求めたデータ列からゼロクロス点を
検出する方法もあるが、波形の傾き(下降方向にあるの
か、上昇方向にあるのか)の判定とそれぞれに応じた二
値化のためのしきい値の設定処理が煩雑になる。
にヒステリシスをもたせて二値化する方法では、不感帯
の幅により測定可能な波形のレベルが制限されるため、
例えば事故発生時の波形などを扱う装置には適さないと
いう問題があった。また、上述のアナログフィルタを用
いて高調波やノイズによる影響を抑制する方法では、コ
ストが嵩むだけでなくその設置スペースを確保しなけれ
ばならなかった。尚、入力信号を一定周期でサンプリン
グし、AD変換して求めたデータ列からゼロクロス点を
検出する方法もあるが、波形の傾き(下降方向にあるの
か、上昇方向にあるのか)の判定とそれぞれに応じた二
値化のためのしきい値の設定処理が煩雑になる。
【0005】この発明の目的は上述したアナログフィル
タを特に設けることなく、また入力信号のレベルにヒス
テリシスをもたせて二値化する必要をなくして、それら
による上述の欠点を解消した周波数測定装置を提供する
ことにある。
タを特に設けることなく、また入力信号のレベルにヒス
テリシスをもたせて二値化する必要をなくして、それら
による上述の欠点を解消した周波数測定装置を提供する
ことにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】この発明の周波数測定装
置は、入力信号のレベルにヒステリシスをもたせて二値
化することなく、しかも高調波やノイズによる影響を受
けずに高精度に周波数測定を行えるようにするため、請
求項1に記載のとおり、入力信号を一定周期でサンプリ
ングし、これをディジタルデータに変換してデータ列を
求める手段と、前記データ列からそれぞれゼロクロス点
を挟む前後の複数点のデータに基づいて各々のゼロクロ
ス点のタイミングを求める手段と、ゼロレベルをそれぞ
れ同一方向にクロスする隣接する2つのゼロクロス点間
の時間を入力信号の基本波周波数の一周期として検出し
て当該入力信号の基本波周波数を求める手段とを備え
る。
置は、入力信号のレベルにヒステリシスをもたせて二値
化することなく、しかも高調波やノイズによる影響を受
けずに高精度に周波数測定を行えるようにするため、請
求項1に記載のとおり、入力信号を一定周期でサンプリ
ングし、これをディジタルデータに変換してデータ列を
求める手段と、前記データ列からそれぞれゼロクロス点
を挟む前後の複数点のデータに基づいて各々のゼロクロ
ス点のタイミングを求める手段と、ゼロレベルをそれぞ
れ同一方向にクロスする隣接する2つのゼロクロス点間
の時間を入力信号の基本波周波数の一周期として検出し
て当該入力信号の基本波周波数を求める手段とを備え
る。
【0007】また、この発明は入力信号を一定周期でサ
ンプリングし、これをディジタルデータに変換してデー
タ列を求める手段と、前記データ列からゼロレベルをそ
れぞれ同一方向にクロスするゼロクロス点を検出するゼ
ロクロス点検出手段と、隣接するゼロクロス点間の時間
を入力信号の基本波周波数の一周期として検出して当該
入力信号の基本波周波数を求める手段とを備えた周波数
測定装置であって、入力信号の基本波周波数の周期によ
る1周期を誤りなく検出して周波数測定を行うために、
請求項2に記載のとおり、予め設定されている入力信号
の予測基本波周波数における1周期の中央部およびその
近傍での前記ゼロクロス点検出手段によるゼロクロス点
の検出を無効にする手段を設ける。
ンプリングし、これをディジタルデータに変換してデー
タ列を求める手段と、前記データ列からゼロレベルをそ
れぞれ同一方向にクロスするゼロクロス点を検出するゼ
ロクロス点検出手段と、隣接するゼロクロス点間の時間
を入力信号の基本波周波数の一周期として検出して当該
入力信号の基本波周波数を求める手段とを備えた周波数
測定装置であって、入力信号の基本波周波数の周期によ
る1周期を誤りなく検出して周波数測定を行うために、
請求項2に記載のとおり、予め設定されている入力信号
の予測基本波周波数における1周期の中央部およびその
近傍での前記ゼロクロス点検出手段によるゼロクロス点
の検出を無効にする手段を設ける。
【0008】請求項1に係る周波数測定装置では入力信
号が一定周期でサンプリングされ、これがデジタルデー
タに変換されてデータ列が求められ、このデータ列から
それぞれゼロクロス点を挟む複数点のデータに基づいて
各々のゼロクロス点のタイミングが求められる。図1は
この場合の例について示している。図1において(A)
は入力信号の波形、(B)はその2つのゼロクロス点付
近の拡大波形図である。図1の(A)に示すように、t
1,t2,t3・・・のように一定周期で入力信号をサ
ンプリングし、Y0,Y1,Y3・・・のデジタルデー
タ列を求める。これらのデータ列から0レベルをクロス
するゼロクロス点を挟む2点のデータY0,Y1を求め
る。ここでサンプリング周期をΔtとして、Y0,Y1
から直線補間によってゼロクロスタイミングを求めれ
ば、このゼロクロス点のタイミングは図1の(B)に示
すように、
号が一定周期でサンプリングされ、これがデジタルデー
タに変換されてデータ列が求められ、このデータ列から
それぞれゼロクロス点を挟む複数点のデータに基づいて
各々のゼロクロス点のタイミングが求められる。図1は
この場合の例について示している。図1において(A)
は入力信号の波形、(B)はその2つのゼロクロス点付
近の拡大波形図である。図1の(A)に示すように、t
1,t2,t3・・・のように一定周期で入力信号をサ
ンプリングし、Y0,Y1,Y3・・・のデジタルデー
タ列を求める。これらのデータ列から0レベルをクロス
するゼロクロス点を挟む2点のデータY0,Y1を求め
る。ここでサンプリング周期をΔtとして、Y0,Y1
から直線補間によってゼロクロスタイミングを求めれ
ば、このゼロクロス点のタイミングは図1の(B)に示
すように、
【0009】
【数1】
【0010】で求められる。また、このゼロクロス点に
続く次のゼロクロス点を挟む2点のデータYN,YN+1 を
基に、次のゼロクロス点のタイミングは同様に、
続く次のゼロクロス点を挟む2点のデータYN,YN+1 を
基に、次のゼロクロス点のタイミングは同様に、
【0011】
【数2】
【0012】で求められる。ここでNはN番目にサンプ
リングされたことを示す値である。従ってこの2つのゼ
ロクロス点間の時間
リングされたことを示す値である。従ってこの2つのゼ
ロクロス点間の時間
【0013】
【数3】
【0014】が入力信号の基本波周波数の1周期として
求められ、
求められ、
【0015】
【数4】
【0016】として入力信号の基本波周波数が求められ
る。
る。
【0017】請求項2に係る周波数測定装置では、入力
信号が一定周期でサンプリングされ、そのデジタルデー
タのデータ列からゼロレベルをそれぞれ同一方向にクロ
スするゼロクロス点が検出され、隣接する2つのゼロク
ロス点間の時間が入力信号の基本波周波数の1周期とし
て検出されて、当該入力信号の基本波周波数が求められ
るが、ゼロクロス点が検出されてから、予測される周波
数すなわち入力信号の予測基本波周波数として予め設定
されている周波数における1周期の中央部およびその近
傍でのゼロクロス点の検出が無効にされる。例えば図2
に示すように、予測される1周期をTすれば、T/2の
タイミングであるtb付近におけるゼロクロス点が無視
される。もし、入力信号に高調波やノイズが多く含まれ
ていれば、図2に示すように半周期付近のtbにおいて
ゼロレベルを負から正方向にクロスするゼロクロス点が
擬似的に生じ易くなるが、この部分におけるゼロクロス
点は無視され、それ以降のta′に生じるゼロクロス点
が検出される。このことは、いわば1周期の中央部付近
を時間軸上の不感帯としたことに等しい。これにより高
調波成分やノイズ成分が比較的多くても、正しく周波数
測定が行われる。
信号が一定周期でサンプリングされ、そのデジタルデー
タのデータ列からゼロレベルをそれぞれ同一方向にクロ
スするゼロクロス点が検出され、隣接する2つのゼロク
ロス点間の時間が入力信号の基本波周波数の1周期とし
て検出されて、当該入力信号の基本波周波数が求められ
るが、ゼロクロス点が検出されてから、予測される周波
数すなわち入力信号の予測基本波周波数として予め設定
されている周波数における1周期の中央部およびその近
傍でのゼロクロス点の検出が無効にされる。例えば図2
に示すように、予測される1周期をTすれば、T/2の
タイミングであるtb付近におけるゼロクロス点が無視
される。もし、入力信号に高調波やノイズが多く含まれ
ていれば、図2に示すように半周期付近のtbにおいて
ゼロレベルを負から正方向にクロスするゼロクロス点が
擬似的に生じ易くなるが、この部分におけるゼロクロス
点は無視され、それ以降のta′に生じるゼロクロス点
が検出される。このことは、いわば1周期の中央部付近
を時間軸上の不感帯としたことに等しい。これにより高
調波成分やノイズ成分が比較的多くても、正しく周波数
測定が行われる。
【0018】
【発明の実施の形態】この発明の実施形態である周波数
測定装置の構成をブロック図として図3に示す。図3に
おいて入力回路1a,1b・・・1cは、測定対象の母
線などに設けられているPTおよびCTの出力信号を入
力する補助PTおよび補助CTである。サンプルホール
ド回路2a,2b・・・2cは入力回路1a,1b・・
・1cの出力信号をサンプルホールドする。マルチプレ
クサ3はサンプルホールド回路2a,2b・・・2cの
内いずれか1つの信号を選択してADコンバータ4へ与
える。ADコンバータ4はこれをデジタルデータに変換
する。CPU6はROM9に予め書き込んだプログラム
を実行してサンプリングされたデータを順次RAM10
の所定エリアに格納するとともに後述する処理によって
周波数測定を行う。CPU6はI/Oポート5を介して
ADコンバータ4、マルチプレクサ3および各サンプル
ホールド回路2a,2b・・・2cに対しタイミング信
号を与えるとともに、ADコンバータ4により変換され
たデータを読み取る。伝送インタフェース11は求めた
周波数データなどをホスト装置へ伝送する場合などのデ
ータの伝送制御を行う。クロックジェネレータ7はCP
U6などに対し基準クロック信号を与える。分周器8は
クロック信号を分周して、例えば50.0Hzの1周期を32
点サンプリングするのに相当する周期(0.625 ms)でC
PU6に対して割り込み信号を与える。後述するよう
に、この割り込み信号に応答して、CPU6はサンプリ
ングデータをRAM10の所定エリアに蓄積記憶する。
測定装置の構成をブロック図として図3に示す。図3に
おいて入力回路1a,1b・・・1cは、測定対象の母
線などに設けられているPTおよびCTの出力信号を入
力する補助PTおよび補助CTである。サンプルホール
ド回路2a,2b・・・2cは入力回路1a,1b・・
・1cの出力信号をサンプルホールドする。マルチプレ
クサ3はサンプルホールド回路2a,2b・・・2cの
内いずれか1つの信号を選択してADコンバータ4へ与
える。ADコンバータ4はこれをデジタルデータに変換
する。CPU6はROM9に予め書き込んだプログラム
を実行してサンプリングされたデータを順次RAM10
の所定エリアに格納するとともに後述する処理によって
周波数測定を行う。CPU6はI/Oポート5を介して
ADコンバータ4、マルチプレクサ3および各サンプル
ホールド回路2a,2b・・・2cに対しタイミング信
号を与えるとともに、ADコンバータ4により変換され
たデータを読み取る。伝送インタフェース11は求めた
周波数データなどをホスト装置へ伝送する場合などのデ
ータの伝送制御を行う。クロックジェネレータ7はCP
U6などに対し基準クロック信号を与える。分周器8は
クロック信号を分周して、例えば50.0Hzの1周期を32
点サンプリングするのに相当する周期(0.625 ms)でC
PU6に対して割り込み信号を与える。後述するよう
に、この割り込み信号に応答して、CPU6はサンプリ
ングデータをRAM10の所定エリアに蓄積記憶する。
【0019】図4はゼロクロス点のタイミングを求める
方法を示す図であり、この例では、Ya,Yb,Yc,
Ydの4点のデータを基に、まずYa,Yb,Ycの3
点の平均値Yb′を求め、またYb,Yc,Ydの3点
の平均値Yc′を求め、この2つの平均値Yb′,Y
c′の線分と0レベルとの交差点をゼロクロス点として
求める。このことは、連続する3つのデータについて移
動平均を行って、ゼロクロス点を挟む2点の平均化され
たデータに基づいてゼロクロス点のタイミングを求める
のに等しい。
方法を示す図であり、この例では、Ya,Yb,Yc,
Ydの4点のデータを基に、まずYa,Yb,Ycの3
点の平均値Yb′を求め、またYb,Yc,Ydの3点
の平均値Yc′を求め、この2つの平均値Yb′,Y
c′の線分と0レベルとの交差点をゼロクロス点として
求める。このことは、連続する3つのデータについて移
動平均を行って、ゼロクロス点を挟む2点の平均化され
たデータに基づいてゼロクロス点のタイミングを求める
のに等しい。
【0020】図5はサンプリングタイミング毎に行われ
る割り込み処理の手順を示すフローチャートである。ま
ず現在のサンプリングが何番目のサンプリングに相当す
るかをカウントし、各チャンネルの入力信号をサンプリ
ングし、チャンネル毎にAD変換を行い、その値をRA
M10の所定エリアに蓄積する。
る割り込み処理の手順を示すフローチャートである。ま
ず現在のサンプリングが何番目のサンプリングに相当す
るかをカウントし、各チャンネルの入力信号をサンプリ
ングし、チャンネル毎にAD変換を行い、その値をRA
M10の所定エリアに蓄積する。
【0021】図6は周波数測定のための処理手順を示す
フローチャートである。まずRAM10の所定エリアに
蓄積記憶されているデータのうち電圧信号を入力するチ
ャンネルのデータを読み出し、最新のデータと1点前の
データおよび2点前のデータの計3点のデータの平均値
を求め、これを1点前の平均化データとして求める処理
を行う(n1→n2)。このような移動平均化処理を行
うとともに、平均値の値が0レベルを超えたか否かを判
定し、超えるまで上記の処理を繰り返す(n3→n1→
・・・)。例えば図4の例では、Ycのデータを読み出
し、すでに読み出しているデータYb,Yaとともにこ
れらの3点のデータの平均値Yb′を求める。次のルー
プでYdを読み出し、Yd,Yc,Ybの平均値Yc′
を求める。このYc′の極性がYb′に比較して反転し
たなら、ゼロクロス点を通過したものと見なし、Y
b′,Yc′をY0,Y1として記憶する(n4)。続
いて、予め設定されている入力信号の予測基本波周波数
の略3/4波長後の点を次回のゼロクロス検出開始点と
して定める(n5)。そして、ゼロクロス検出開始点を
通過するまで同様にしてデータの読み出しおよび移動平
均化を行う(n6→n7→n8→n6・・・)。このよ
うにして予測基本波周波数における1周期の中央部およ
びその近傍ではゼロクロス点を検出しない。ゼロクロス
検出開始点を通過すれば、ステップn1〜n3に示した
処理と同様にして、ゼロクロス点を通過するまでデータ
の読み出しおよび移動平均化の処理を繰り返し行う(n
9→n10→n11→n9・・・)。ゼロクロス点を通
過したことを検出すれば、そのゼロクロス点を挟む2点
の平均化されたデータをYN ,YN+1 として記憶する
(n12)。その後、Y0,Y1,YN ,YN+1 の4点
のデータに基づき基本波周波数の周期Tを算出し、その
逆数を周波数f′として算出する(n13)。すなわ
ち、図1に示したように、Y0とY1で挟まれるゼロク
ロス点のタイミングは〔数1〕で示され、YN とYN+1
で挟まれるゼロクロス点のタイミングは〔数2〕で示さ
れ、周期Tは〔数3〕で示される。従って、周波数f′
は〔数4〕で求める。続いてf′の例えば6周期分(6
回分)の平均値fを算出し、これを周波数の測定結果と
して出力する(n14)。この周波数f′の平均化は、
複数回分(例えば6回分)毎に繰り返し求めてもよい
し、毎回移動平均を行ってもよい。その後、ステップn
12で求めたYN ,YN+1 をY0,Y1として記憶し、
基本波周波数の3/4波長後の点を次回のゼロクロス検
出開始点として決定する(n16)。その後は、ステッ
プn6へ戻り、以降同様の処理を繰り返す。このように
して予測基本波周波数における1周期の中央部およびそ
の近傍ではゼロクロス点を検出しない。尚、ステップn
5での次回ゼロクロス検出開始点は予め設定されている
入力信号の予測基本波周波数(60.0Hzまたは50.0Hz)の
3/4波長後の点として決定するが、ステップn16で
は、ステップn13で実際に求めた周期Tの3/4波長
後の点を次回ゼロクロス検出開始点として決定する。
フローチャートである。まずRAM10の所定エリアに
蓄積記憶されているデータのうち電圧信号を入力するチ
ャンネルのデータを読み出し、最新のデータと1点前の
データおよび2点前のデータの計3点のデータの平均値
を求め、これを1点前の平均化データとして求める処理
を行う(n1→n2)。このような移動平均化処理を行
うとともに、平均値の値が0レベルを超えたか否かを判
定し、超えるまで上記の処理を繰り返す(n3→n1→
・・・)。例えば図4の例では、Ycのデータを読み出
し、すでに読み出しているデータYb,Yaとともにこ
れらの3点のデータの平均値Yb′を求める。次のルー
プでYdを読み出し、Yd,Yc,Ybの平均値Yc′
を求める。このYc′の極性がYb′に比較して反転し
たなら、ゼロクロス点を通過したものと見なし、Y
b′,Yc′をY0,Y1として記憶する(n4)。続
いて、予め設定されている入力信号の予測基本波周波数
の略3/4波長後の点を次回のゼロクロス検出開始点と
して定める(n5)。そして、ゼロクロス検出開始点を
通過するまで同様にしてデータの読み出しおよび移動平
均化を行う(n6→n7→n8→n6・・・)。このよ
うにして予測基本波周波数における1周期の中央部およ
びその近傍ではゼロクロス点を検出しない。ゼロクロス
検出開始点を通過すれば、ステップn1〜n3に示した
処理と同様にして、ゼロクロス点を通過するまでデータ
の読み出しおよび移動平均化の処理を繰り返し行う(n
9→n10→n11→n9・・・)。ゼロクロス点を通
過したことを検出すれば、そのゼロクロス点を挟む2点
の平均化されたデータをYN ,YN+1 として記憶する
(n12)。その後、Y0,Y1,YN ,YN+1 の4点
のデータに基づき基本波周波数の周期Tを算出し、その
逆数を周波数f′として算出する(n13)。すなわ
ち、図1に示したように、Y0とY1で挟まれるゼロク
ロス点のタイミングは〔数1〕で示され、YN とYN+1
で挟まれるゼロクロス点のタイミングは〔数2〕で示さ
れ、周期Tは〔数3〕で示される。従って、周波数f′
は〔数4〕で求める。続いてf′の例えば6周期分(6
回分)の平均値fを算出し、これを周波数の測定結果と
して出力する(n14)。この周波数f′の平均化は、
複数回分(例えば6回分)毎に繰り返し求めてもよい
し、毎回移動平均を行ってもよい。その後、ステップn
12で求めたYN ,YN+1 をY0,Y1として記憶し、
基本波周波数の3/4波長後の点を次回のゼロクロス検
出開始点として決定する(n16)。その後は、ステッ
プn6へ戻り、以降同様の処理を繰り返す。このように
して予測基本波周波数における1周期の中央部およびそ
の近傍ではゼロクロス点を検出しない。尚、ステップn
5での次回ゼロクロス検出開始点は予め設定されている
入力信号の予測基本波周波数(60.0Hzまたは50.0Hz)の
3/4波長後の点として決定するが、ステップn16で
は、ステップn13で実際に求めた周期Tの3/4波長
後の点を次回ゼロクロス検出開始点として決定する。
【0022】尚、上記実施形態ではサンプリングタイミ
ングとは別に並行して周波数測定を行う例を示したが、
サンプリングタイミング毎に、すなわち新たなサンプリ
ングを行う毎に図6に示した処理を行ってリアルタイム
で周波数を求めることもできるし、図5に示した処理を
繰り返して一定時間分のサンプリングデータを蓄積して
から、図6に示した処理によって周波数を求めることも
できる。
ングとは別に並行して周波数測定を行う例を示したが、
サンプリングタイミング毎に、すなわち新たなサンプリ
ングを行う毎に図6に示した処理を行ってリアルタイム
で周波数を求めることもできるし、図5に示した処理を
繰り返して一定時間分のサンプリングデータを蓄積して
から、図6に示した処理によって周波数を求めることも
できる。
【0023】また、上述した例では隣接する3点のデー
タについて移動平均化処理を行い、ゼロクロス点を挟む
2点の平均化されたデータに基づいてゼロクロス点のタ
イミングを求めるようにしたが、他の方法によって、ゼ
ロクロス点を挟む複数点のデータに基づいてゼロクロス
点のタイミングを求めるようにした周波数測定装置の例
を図7および図8を基に次に説明する。
タについて移動平均化処理を行い、ゼロクロス点を挟む
2点の平均化されたデータに基づいてゼロクロス点のタ
イミングを求めるようにしたが、他の方法によって、ゼ
ロクロス点を挟む複数点のデータに基づいてゼロクロス
点のタイミングを求めるようにした周波数測定装置の例
を図7および図8を基に次に説明する。
【0024】その一つの方法は、図7に示すように、ゼ
ロクロス点を挟む4点のデータYa,Yb,Yc,Yd
に基づいて近似直線を最小二乗法により求め、その近似
直線と0レベルとの交点をゼロクロスタイミングとして
求める。また、もう一つの方法は、図8に示すように、
ゼロクロス点を挟む内側の2点Yb,Ycを結ぶ直線と
0レベルとの交点のタイミングtbを求め、ゼロクロス
点を挟むYc,Ybより外側の2点Yd,Yaを結ぶ直
線と0レベルとの交点のタイミングtaを求め、taと
tbの中間点を真のゼロクロスタイミングとして求め
る。
ロクロス点を挟む4点のデータYa,Yb,Yc,Yd
に基づいて近似直線を最小二乗法により求め、その近似
直線と0レベルとの交点をゼロクロスタイミングとして
求める。また、もう一つの方法は、図8に示すように、
ゼロクロス点を挟む内側の2点Yb,Ycを結ぶ直線と
0レベルとの交点のタイミングtbを求め、ゼロクロス
点を挟むYc,Ybより外側の2点Yd,Yaを結ぶ直
線と0レベルとの交点のタイミングtaを求め、taと
tbの中間点を真のゼロクロスタイミングとして求め
る。
【0025】以上に示した幾つかの平均化処理によれ
ば、入力信号に高レベルのノイズや高調波成分が含まれ
ていても、また、サンプリング信号のAD変換時に生じ
るノーミッシングコード(量子化ステップ近傍での変換
時のコードデータのばらつき)による影響が除かれて、
高精度な周波数測定が可能となる。
ば、入力信号に高レベルのノイズや高調波成分が含まれ
ていても、また、サンプリング信号のAD変換時に生じ
るノーミッシングコード(量子化ステップ近傍での変換
時のコードデータのばらつき)による影響が除かれて、
高精度な周波数測定が可能となる。
【0026】
【発明の効果】請求項1に係る発明によれば、入力信号
が一定周期でサンプリングされ、これがデジタルデータ
に変換されてデータ列が求められ、このデータ列からそ
れぞれゼロクロス点を挟む複数点のデータに基づいて各
々のゼロクロス点のタイミングが求められ、この隣接す
るゼロクロス点間の時間を入力信号の基本波周波数の一
周期として基本波周波数が求められるため、入力信号の
レベルにヒステリシスをもたせて二値化する必要がな
く、且つ高調波やノイズによる影響を受けずに高精度に
周波数測定を行える。
が一定周期でサンプリングされ、これがデジタルデータ
に変換されてデータ列が求められ、このデータ列からそ
れぞれゼロクロス点を挟む複数点のデータに基づいて各
々のゼロクロス点のタイミングが求められ、この隣接す
るゼロクロス点間の時間を入力信号の基本波周波数の一
周期として基本波周波数が求められるため、入力信号の
レベルにヒステリシスをもたせて二値化する必要がな
く、且つ高調波やノイズによる影響を受けずに高精度に
周波数測定を行える。
【0027】また、請求項2に係る発明によれば、入力
信号が一定周期でサンプリングされ、そのデジタルデー
タのデータ列からゼロクロス点が検出され、隣接するゼ
ロクロス点間の時間が入力信号の基本波周波数の1周期
として検出されて、当該入力信号の基本波周波数が求め
られるが、予め設定されている入力信号の予測基本波周
波数における1周期の中央部およびその近傍でのゼロク
ロス点の検出が無効にされるため、入力信号に高調波や
ノイズが含まれていて、半周期付近に生じる擬似的なゼ
ロクロス点が周波数測定に用いられず、高調波成分やノ
イズ成分が比較的多くても、正しく周波数測定が行われ
る。
信号が一定周期でサンプリングされ、そのデジタルデー
タのデータ列からゼロクロス点が検出され、隣接するゼ
ロクロス点間の時間が入力信号の基本波周波数の1周期
として検出されて、当該入力信号の基本波周波数が求め
られるが、予め設定されている入力信号の予測基本波周
波数における1周期の中央部およびその近傍でのゼロク
ロス点の検出が無効にされるため、入力信号に高調波や
ノイズが含まれていて、半周期付近に生じる擬似的なゼ
ロクロス点が周波数測定に用いられず、高調波成分やノ
イズ成分が比較的多くても、正しく周波数測定が行われ
る。
【図1】入力信号とサンプリングタイミングおよびゼロ
クロスタイミングとの関係を示す図である。
クロスタイミングとの関係を示す図である。
【図2】ゼロクロス点の検出期間を示す図である。
【図3】この発明の実施形態に係る周波数測定装置の構
成を示すブロック図である。
成を示すブロック図である。
【図4】ゼロクロス点のタイミングを求める方法を示す
図である。
図である。
【図5】サンプリングタイミング毎に行われる割り込み
処理の手順を示すフローチャートである。
処理の手順を示すフローチャートである。
【図6】周波数測定の手順を示すフローチャートであ
る。
る。
【図7】他のゼロクロスタイミングの検出方法を示す図
である。
である。
【図8】他のゼロクロスタイミングの検出方法を示す図
である。
である。
【図9】従来の周波数測定装置における波形を示す図で
ある。
ある。
Claims (2)
- 【請求項1】 入力信号を一定周期でサンプリングし、
これをディジタルデータに変換してデータ列を求める手
段と、前記データ列からそれぞれゼロクロス点を挟む前
後の複数点のデータに基づいて各々のゼロクロス点のタ
イミングを求める手段と、ゼロレベルをそれぞれ同一方
向にクロスする隣接する2つのゼロクロス点間の時間を
入力信号の基本波周波数の一周期として検出して当該入
力信号の基本波周波数を求める手段とを備えた周波数測
定装置。 - 【請求項2】 入力信号を一定周期でサンプリングし、
これをディジタルデータに変換してデータ列を求める手
段と、前記データ列からゼロレベルをそれぞれ同一方向
にクロスするゼロクロス点を検出するゼロクロス点検出
手段と、隣接する2つのゼロクロス点間の時間を入力信
号の基本波周波数の一周期として検出して当該入力信号
の基本波周波数を求める手段とを備えた周波数測定装置
であって、 予め設定されている入力信号の予測基本波周波数におけ
る1周期の中央部およびその近傍での前記ゼロクロス点
検出手段によるゼロクロス点の検出を無効にする手段を
設けた周波数測定装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP32702495A JPH09166630A (ja) | 1995-12-15 | 1995-12-15 | 周波数測定装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP32702495A JPH09166630A (ja) | 1995-12-15 | 1995-12-15 | 周波数測定装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH09166630A true JPH09166630A (ja) | 1997-06-24 |
Family
ID=18194463
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP32702495A Pending JPH09166630A (ja) | 1995-12-15 | 1995-12-15 | 周波数測定装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH09166630A (ja) |
Cited By (6)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US6985824B2 (en) | 2003-06-02 | 2006-01-10 | Tmt & D Corporation | Frequency measuring device |
JP2007085933A (ja) * | 2005-09-22 | 2007-04-05 | Agilent Technol Inc | 周波数測定方法および周波数測定装置 |
JP2007532898A (ja) * | 2004-04-18 | 2007-11-15 | エルスペック・リミテッド | 電力品質のモニタリング |
CN102033161A (zh) * | 2010-12-17 | 2011-04-27 | 南京邮电大学 | 一种交流电信号的频率测量方法 |
CN104407213A (zh) * | 2014-12-16 | 2015-03-11 | 电子科技大学 | 电网信号基波频率测量方法 |
CN109490629A (zh) * | 2018-11-15 | 2019-03-19 | 紫光测控有限公司 | 一种软件测频方法和测频系统 |
-
1995
- 1995-12-15 JP JP32702495A patent/JPH09166630A/ja active Pending
Cited By (6)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US6985824B2 (en) | 2003-06-02 | 2006-01-10 | Tmt & D Corporation | Frequency measuring device |
JP2007532898A (ja) * | 2004-04-18 | 2007-11-15 | エルスペック・リミテッド | 電力品質のモニタリング |
JP2007085933A (ja) * | 2005-09-22 | 2007-04-05 | Agilent Technol Inc | 周波数測定方法および周波数測定装置 |
CN102033161A (zh) * | 2010-12-17 | 2011-04-27 | 南京邮电大学 | 一种交流电信号的频率测量方法 |
CN104407213A (zh) * | 2014-12-16 | 2015-03-11 | 电子科技大学 | 电网信号基波频率测量方法 |
CN109490629A (zh) * | 2018-11-15 | 2019-03-19 | 紫光测控有限公司 | 一种软件测频方法和测频系统 |
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Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A02 | Decision of refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02 Effective date: 20040330 |