JPH09166427A - 円盤状記録媒体の検査装置及び検査方法 - Google Patents

円盤状記録媒体の検査装置及び検査方法

Info

Publication number
JPH09166427A
JPH09166427A JP32577195A JP32577195A JPH09166427A JP H09166427 A JPH09166427 A JP H09166427A JP 32577195 A JP32577195 A JP 32577195A JP 32577195 A JP32577195 A JP 32577195A JP H09166427 A JPH09166427 A JP H09166427A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
recording medium
shaped recording
optical pickup
amount
disc
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Withdrawn
Application number
JP32577195A
Other languages
English (en)
Inventor
Kiyoyuki Kikuchi
清幸 菊地
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Sony Corp
Original Assignee
Sony Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Sony Corp filed Critical Sony Corp
Priority to JP32577195A priority Critical patent/JPH09166427A/ja
Publication of JPH09166427A publication Critical patent/JPH09166427A/ja
Withdrawn legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Length Measuring Devices By Optical Means (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 円盤状記録媒体の記録面の変位量やトラック
エッジの変位量を高分解能で測定可能であり、且つ測定
時のダイナミックレンジを広くとることが可能な円盤状
記録媒体の検査装置及び検査方法を提供する。 【解決手段】 本発明の検査装置は、光学ピックアップ
と、光学ピックアップを円盤状記録媒体の主面に対して
垂直方向に移動させる第1の移動用ステージと、光学ピ
ックアップを円盤状記録媒体の径方向に移動させる第2
の移動用ステージと、第1の移動用ステージの移動量を
測定する第1の移動量測定機と、第2の移動用ステージ
の移動量を測定する第2の移動量測定機とを備える。そ
して、記録面の変位量やトラックエッジの変位量を測定
する際には、光学ピックアップ全体を移動させ、光学ピ
ックアップ全体の移動量に基づいて上記変位量を測定す

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、光磁気ディスク等
のような円盤状記録媒体の表面状態の検査を行う検査装
置及び検査方法に関するものであり、詳細には、円盤状
記録媒体の記録面の変位量やトラックエッジの変位量を
高分解能で測定可能であり、且つ測定時のダイナミック
レンジを広くとることが可能な円盤状記録媒体の検査装
置及び検査方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】光磁気ディスク等のような円盤状記録媒
体において、良好に記録再生を行うためには、記録面に
異常な凹凸が無く、記録面が十分に平坦に形成されてい
ることが必要である。すなわち、記録面が十分に平坦に
形成されていないと、例えば、記録再生時にフォーカス
制御にエラーが生じて、記録再生を正常に行うことが出
来なくなってしまう。そこで、一般に、円盤状記録媒体
は、作製された後、記録面が十分に平坦に形成されてい
るか、その表面状態の検査が行われる。
【0003】また、トラッキング用の溝であるグルーブ
が形成されたタイプの円盤状記録媒体において、良好に
記録再生を行うためには、グルーブが十分に精度良く形
成されていることが必要である。すなわち、グルーブが
十分に精度良く形成されていないと、例えば、記録再生
時にトラッキング制御にエラーが生じて、記録再生を正
常に行うことが出来なくなってしまう。そこで、一般
に、トラッキング用の溝であるグルーブが形成されたタ
イプの円盤状記録媒体は、作製された後、グルーブが十
分に精度良く形成されているか、その表面状態の検査が
行われる。
【0004】そして、このような表面状態の検査は、一
般に、非検査対象の円盤状記録媒体の径方向、及び非検
査対象の円盤状記録媒体の主面に対して垂直方向に対物
レンズを動かすことが可能な2軸アクチュエータが設け
られた光学ピックアップを備えた検査装置を用いて、以
下のように行われている。
【0005】すなわち、円盤状記録媒体の記録面が十分
に平坦に形成されているかを検査する際は、2軸アクチ
ュエータを用いて対物レンズを動かして、レーザ光が円
盤状記録媒体の記録面に集束するようにフォーカス制御
を行いながら、円盤状記録媒体の表面を光学ピックアッ
プで走査し、このときの2軸アクチュエータによる対物
レンズの移動量を静電容量センサ等を用いて測定する。
ここで、フォーカス制御時の対物レンズの移動量は、レ
ーザ光のフォーカス面、すなわち円盤状記録媒体の記録
面の変位量となる。したがって、静電容量センサ等で測
定された対物レンズの移動量から、円盤状記録媒体の記
録面の変位量が分かり、これにより、円盤状記録媒体の
表面が十分に平坦に形成されているかが分かることとな
る。
【0006】また、円盤状記録媒体のグルーブが十分に
精度良く形成されているかを検査する際は、対物レンズ
を2軸アクチュエータを用いて動かして、レーザ光が円
盤状記録媒体のグルーブのエッジ、すなわちトラックエ
ッジを追随するようにトラッキング制御を行いながら、
円盤状記録媒体の表面を光学ピックアップで走査し、こ
のときの2軸アクチュエータによる対物レンズの移動量
を静電容量センサ等を用いて測定する。ここで、トラッ
キング制御時の対物レンズの移動量は、トラックエッジ
の変位量となる。したがって、静電容量センサ等で測定
された対物レンズの移動量から、円盤状記録媒体のトラ
ックエッジの変位量が分かり、これにより、円盤状記録
媒体のグルーブが十分に精度良く形成されているかが分
かることとなる。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上述のよう
な検査方法において、測定時の分解能を上げて、円盤状
記録媒体の記録面の変位量やトラックエッジの変位量を
精度良く測定しようとするには、2軸アクチュエータに
よる対物レンズ移動時の精度を上げ、且つ静電容量セン
サ等による対物レンズの移動量の測定精度を上げる必要
がある。しかし、このように、2軸アクチュエータによ
る対物レンズ移動時の精度を上げ、且つ静電容量センサ
等による対物レンズの移動量の測定精度を上げると、変
位量を測定できる範囲が狭くなってしまう。したがっ
て、従来の検査方法では、分解能を上げようとすると、
変位量の測定が可能な範囲、すなわち測定時のダイナミ
ックレンジが小さくなってしまうという問題があった。
【0008】また、従来の検査方法としては、対物レン
ズを2軸アクチュエータを用いて動かして、フォーカス
制御やトラッキング制御を行いながら、円盤状記録媒体
の表面を光学ピックアップで走査し、このときに対物レ
ンズを移動させるために2軸アクチュエータに印加され
た電流の大きさや、光学ピックアップで検出されたフォ
ーカスエラー信号やトラッキングエラー信号に基づい
て、円盤状記録媒体の記録面の変位量やトラックエッジ
の変位量を測定する方法もある。しかし、この方法は、
測定精度が悪く、また、測定値に対して非直線性の補正
を行う必要があり、円盤状記録媒体の表面状態の高精度
な検査には適していなかった。
【0009】そこで本発明は、このような従来の実情に
鑑みて提案されたものであり、円盤状記録媒体の記録面
の変位量やトラックエッジの変位量を高分解能で測定可
能であり、且つ測定時のダイナミックレンジを広くとる
ことが可能な検査装置及び検査方法を提供することを目
的としている。
【0010】
【課題を解決するための手段】上述の目的を達成するた
めに完成された本発明に係る円盤状記録媒体の検査装置
は、非検査対象の円盤状記録媒体にレーザ光を照射し、
その反射光を検出する光学ピックアップと、上記光学ピ
ックアップを上記円盤状記録媒体の主面に対して垂直方
向に移動させる第1の移動用ステージと、上記光学ピッ
クアップを上記円盤状記録媒体の径方向に移動させる第
2の移動用ステージと、上記第1の移動用ステージによ
る光学ピックアップの移動量を測定する第1の移動量測
定機と、上記第2の移動用ステージによる光学ピックア
ップの移動量を測定する第2の移動量測定機とを備える
ことを特徴とするものである。ここで、上記第1の移動
用ステージは、粗動用ステージと微動用ステージとを備
えていることが好ましく、同様に、上記第2の移動用ス
テージも、粗動用ステージと微動用ステージとを備えて
いることが好ましい。
【0011】以上のような本発明に係る検査装置では、
円盤状記録媒体の検査を行うために記録面の変位量やト
ラックエッジの変位量を測定する際に、光学ピックアッ
プ全体を動かすことが可能であり、光学ピックアップの
対物レンズを動かす必要がない。したがって、この検査
装置では、分解能を上げても、測定時のダイナミックレ
ンジが小さくなってしまうようなことがない。
【0012】一方、本発明に係る円盤状記録媒体の検査
方法は、非検査対象の円盤状記録媒体の記録面の変位量
を光学ピックアップを用いて測定し、上記変位量に基づ
いて検査を行う円盤状記録媒体の検査方法であって、上
記変位量を測定する際に、光学ピックアップ全体を移動
させ、上記光学ピックアップ全体の移動量に基づいて上
記変位量を測定することを特徴とするものである。
【0013】この検査方法において、円盤状記録媒体の
記録面の変位量を測定する際は、例えば、光学ピックア
ップにより、非検査対象の円盤状記録媒体にレーザ光を
照射し、その反射光からフォーカスエラー信号を検出
し、上記フォーカスエラー信号に基づいてレーザ光が常
に円盤状記録媒体の記録面に焦点を結ぶように光学ピッ
クアップ全体を移動させながら、円盤状記録媒体を回転
させ、上記光学ピックアップ全体の移動量から、円盤状
記録媒体の記録面の変位量を測定する。或いは、例え
ば、非検査対象の円盤状記録媒体を回転させながら、フ
ォーカスエラー信号が円盤状記録媒体の記録面の変位量
に対して直線的に変化する範囲から外れるときには、上
記フォーカスエラー信号が上記変位量に対して直線的に
変化する範囲内となるように光学ピックアップ全体を移
動させた上で、光学ピックアップによってフォーカスエ
ラー信号を検出し、上記フォーカスエラー信号と、上記
光学ピックアップ全体の移動量とから、円盤状記録媒体
の記録面の変位量を測定する。
【0014】また、本発明に係る他の円盤状記録媒体の
検査方法は、非検査対象の円盤状記録媒体に形成された
トラックのエッジ部分であるトラックエッジの変位量を
光学ピックアップを用いて測定し、上記変位量に基づい
て検査を行う円盤状記録媒体の検査方法であって、上記
変位量を測定する際に、光学ピックアップ全体を移動さ
せ、上記光学ピックアップ全体の移動量に基づいて上記
変位量を測定することを特徴とするものである。
【0015】この検査方法において、円盤状記録媒体の
トラックエッジの変位量を測定する際は、例えば、光学
ピックアップにより、非検査対象の円盤状記録媒体にレ
ーザ光を照射し、その反射光からトラッキングエラー信
号を検出し、上記トラッキングエラー信号に基づいて、
常にレーザ光がトラックエッジに入射するように光学ピ
ックアップ全体を移動させながら、円盤状記録媒体を回
転させ、上記光学ピックアップ全体の移動量から、円盤
状記録媒体のトラックエッジの変位量を測定する。或い
は、例えば、非検査対象の円盤状記録媒体を回転させな
がら、トラッキングエラー信号がトラックエッジの変位
量に対して直線的に変化する範囲から外れるときには、
上記トラッキングエラー信号が上記変位量に対して直線
的に変化する範囲内となるように光学ピックアップ全体
を移動させた上で、光学ピックアップによってトラッキ
ングエラー信号を検出し、上記トラッキングエラー信号
と、上記光学ピックアップ全体の移動量とから、円盤状
記録媒体のトラックエッジの変位量を測定する。
【0016】以上のような本発明に係る検査方法では、
円盤状記録媒体の検査を行うために記録面の変位量やト
ラックエッジの変位量を測定する際に、光学ピックアッ
プの対物レンズを動かすのでなく、光学ピックアップ全
体を動かしている。したがって、この検査方法では、分
解能を上げても、測定時のダイナミックレンジが小さく
なってしまうようなことがない。
【0017】
【発明の実施の形態】以下、本発明を適用した具体的な
実施の形態について、図面を参照しながら詳細に説明す
る。なお、本発明は以下の例に限定されるものではな
く、本発明の要旨を逸脱しない範囲で任意に変更可能で
あることは言うまでもない。
【0018】まず、本発明を適用した円盤状記録媒体の
検査装置の一例について説明する。
【0019】この検査装置は、図1に示すように、非検
査対象の円盤状記録媒体1にレーザ光Lを照射し、その
反射光を検出する光学ピックアップ2と、光学ピックア
ップ2を円盤状記録媒体1の主面に対して垂直方向に移
動させる第1の移動用ステージ3と、光学ピックアップ
2を円盤状記録媒体1の径方向に移動させる第2の移動
用ステージ4と、第1の移動用ステージ3による光学ピ
ックアップ2の移動量を測定する第1の移動量測定機5
と、第2の移動用ステージ4による光学ピックアップ2
の移動量を測定する第2の移動量測定機6とを備えてい
る。
【0020】ここで、第1の移動用ステージ3は、光学
ピックアップ2を円盤状記録媒体1の主面に対して垂直
方向に1μm程度の大きなステップで移動させることが
可能な、モータによって駆動される粗動用ステージ3a
と、光学ピックアップ2を円盤状記録媒体1の主面に対
して垂直方向に1nm程度の小さなステップで移動させ
ることが可能な、圧電素子を用いた静電アクチュエータ
によって駆動される微動用ステージ3bとを備えてい
る。このように粗動用ステージ3aと微動用ステージ3
bを組み合わせた第1の移動用ステージ3は、粗動用ス
テージ3aを備えているので可動範囲を広くとることが
可能であり、且つ、微動用ステージ3bを備えているの
で微少な移動を行うことが可能である。
【0021】同様に、第2の移動用ステージ4は、光学
ピックアップ2を円盤状記録媒体1の径方向に1μm程
度の大きなステップで移動させることが可能な、モータ
によって駆動される粗動用ステージ4aと、光学ピック
アップ2を円盤状記録媒体1の径方向に1nm程度の小
さなステップで移動させることが可能な、圧電素子を用
いた静電アクチュエータによって駆動される微動用ステ
ージ4bとを備えている。このように粗動用ステージ4
aと微動用ステージ4bを組み合わせた第2の移動用ス
テージ4は、第1の移動用ステージ3と同様に、粗動用
ステージ4aを備えているので可動範囲を広くとること
が可能であり、且つ、微動用ステージ4bを備えている
ので微少な移動を行うことが可能である。
【0022】また、第1の移動量測定機5は、第1の移
動用ステージ3の移動量、すなわち円盤状記録媒体1の
主面に対して垂直方向の光学ピックアップ2の移動量
を、高精度に測定するためのものであり、具体的には、
最小分解能が10nm程度のレーザスケール等を用い
る。同様に、第2の移動量測定機6は、第2の移動用ス
テージ4の移動量、すなわち円盤状記録媒体1の径方向
の光学ピックアップ2の移動量を、高精度に測定するた
めのものであり、具体的には、最小分解能が10nm程
度のレーザスケール等を用いる。
【0023】一方、光学ピックアップ2は、図2に示す
ように、円盤状記録媒体1に向かってレーザ光Lを出射
するレーザ光源21と、レーザ光源21からのレーザ光
Lの光軸上に配されたコリメータレンズ22、ビームス
プリッタ23及び対物レンズ24と、ビームスプリッタ
23からの反射光の光軸上に配されたシリンドリカルレ
ンズ25及び4分割光センサ26とを備えており、フォ
ーカスエラー信号Fe及びトラッキングエラー信号Te
が検出可能となっている。
【0024】この光学ピックアップ2において、レーザ
光源21から出射されたレーザ光Lは、コリメータレン
ズ22によって平行光とされ、この平行光は、ビームス
プリッタ23を透過して対物レンズ24に入射し、対物
レンズ24によって集束された上で円盤状記録媒体1に
入射する。また、このように円盤状記録媒体1に入射し
たレーザ光Lは、円盤状記録媒体1によって反射され、
この反射光は、対物レンズ24によって平行光とされ、
この平行光は、ビームスプリッタ23によって反射され
てシリンドリカルレンズ25に入射し、シリンドリカル
レンズ25によって集束された上で4分割光センサ26
に入射する。
【0025】このような光学ピックアップ2の4分割光
センサ26の受光部は、図3に示すように、第1の受光
部26a、第2の受光部26b、第3の受光部26c及
び第4の受光部26dに分割されている。そして、第1
の受光部26aによって検出される信号をA、第2の受
光部26bによって検出される信号をB、第3の受光部
26cによって検出される信号をC、第4の受光部26
dによって検出される信号をDとすると、フォーカスエ
ラー信号Feは、下記式(1)で表される信号として検
出され、トラッキングエラー信号Teは、下記式(2)
で表される信号として検出される。
【0026】 Fe=(A+C)−(B+D) ・・・(1) Te=(A+D)−(B+C) ・・・(2) ところで、上記式(1)で表されるフォーカスエラー信
号Feと、フォーカスエラー量との関係を図示すると、
図4に示すように、円盤状記録媒体1の記録面上にレー
ザ光Lの焦点が合った位置を中心としたS字状の曲線と
なる。ここで、フォーカスエラー量は、レーザ光Lの焦
点と記録面との距離を表しており、したがって、フォー
カスエラー量の変位量は、対物レンズ24を固定してフ
ォーカス状態を一定とした場合には、記録面の変位量を
表すこととなる。
【0027】また、上記式(2)で表されるトラッキン
グエラー信号Teと、トラッキングエラー量との関係を
図示すると、図5に示すように、円盤状記録媒体1の記
録層の表面1aに形成されたグルーブ1bのエッジの部
分、すなわちトラックエッジ1cを中心としたS字状の
曲線となる。ここで、トラッキングエラー量は、レーザ
光Lの光軸とトラックエッジ1cとの距離を表してお
り、したがって、トラッキングエラー量の変位量は、ト
ラックエッジ1cの変位量を表すこととなる。
【0028】ここで、このようなフォーカスエラー信号
Feとフォーカスエラー量との関係を示すS字状の曲
線、及びトラッキングエラー信号Teとトラッキングエ
ラー量との関係を示すS字状の曲線は、一般にS字曲線
と呼ばれており、また、フォーカスエラー信号Feがゼ
ロとなるS字曲線の中心の点、及びトラッキングエラー
信号TeがゼロとなるS字曲線の中心の点は、一般にS
字曲線のゼロクロス点Pと呼ばれている。
【0029】なお、以上のような光学ピックアップ2
は、特別なものである必要はなく、一般に広く使用され
ている光学ピックアップと同様な光学ピックアップを用
いればよい。ただし、通常の光学ピックアップには、対
物レンズだけを動かすことが出来るように、対物レンズ
に2軸アクチュエータが取り付けられているが、この光
学ピックアップ2では、対物レンズ24だけを動かす必
要はないので、このような2軸アクチュエータは不要で
ある。
【0030】つぎに、以上のような検査装置を用いた円
盤状記録媒体1の検査方法について説明する。
【0031】円盤状記録媒体1の検査では、円盤状記録
媒体1の記録面の変位量やトラックエッジ1cの変位量
を測定し、これらの値に基づいて円盤状記録媒体1の良
否を検査する。そこで、以下、円盤状記録媒体1の記録
面の変位量の測定方法について、移動量測定機を用いて
変位量を直接読みとる第1の測定方法と、フォーカスエ
ラー信号FeのS字曲線を利用して変位量を求める第2
の測定方法とを説明し、その後、円盤状記録媒体1のト
ラックエッジ1cの変位量の測定方法について、移動量
測定機を用いて変位量を直接読みとる第3の測定方法
と、トラッキングエラー信号TeのS字曲線を利用して
変位量を求める第4の測定方法とを説明する。
【0032】なお、以下の説明において検査の対象とな
る円盤状記録媒体1としては、例えば、光磁気ディス
ク、光ディスク、ハードディスク又はフレキシブルディ
スク等が挙げられる。ここで、記録面の変位量に基づく
検査は、以上のような円盤状記録媒体全てが検査の対象
となり得るが、トラックエッジ1cの変位量に基づく検
査の対象となるのは、当然の事ながら、トラッキング用
の溝であるグルーブ1bが形成されたタイプの円盤状記
録媒体だけである。
【0033】まず、移動量測定機を用いて記録面の変位
量を直接読みとる第1の測定方法について説明する。
【0034】この第1の測定方法では、先ず、非検査対
象の円盤状記録媒体1を、光学ピックアップ2からのレ
ーザ光Lが円盤状記録媒体1の主面に対して垂直に入射
するようにセットする。なお、光学ピックアップ2が対
物レンズ24を移動させるための2軸アクチュエータを
備えている場合には、以下の工程を通じて2軸アクチュ
エータは固定しておき、2軸アクチュエータによる対物
レンズ24の移動は行わないようにする。
【0035】次に、光学ピックアップ2により、非検査
対象の円盤状記録媒体1にレーザ光Lを照射し、その反
射光からフォーカスエラー信号Feを検出する。そし
て、このフォーカスエラー信号Feをモニタ等で観測し
ながら、第1の移動用ステージ3を用いて、円盤状記録
媒体1の主面に対して垂直方向に光学ピックアップ2を
移動させる。そして、フォーカスエラー信号Feが、S
字曲線のゼロクロス点Pの値となる位置で、光学ピック
アップ2の移動を止め、その位置で光学ピックアップ2
を保持する。
【0036】次に、円盤状記録媒体1の主面に対して垂
直方向における光学ピックアップ2の位置を、第1の移
動量測定機5を用いて測定し、この位置を円盤状記録媒
体1の記録面の変位量の0点とする。
【0037】次に、レーザ光Lが常に円盤状記録媒体1
の記録面に焦点を結ぶように、フォーカスエラー信号F
eのゼロクロス点Pをサーチしながら、円盤状記録媒体
1を回転させる。すなわち、フォーカスエラー信号Fe
が常にS字曲線のゼロクロス点Pの値となるように、第
1の移動用ステージ3を用いて円盤状記録媒体1の主面
に対して垂直方向に光学ピックアップ2を移動させなが
ら、円盤状記録媒体1を回転させる。また、このとき、
円盤状記録媒体1の主面に対して垂直方向における光学
ピックアップ2の変位量を、第1の移動量測定機5を用
いて測定する。ここで、光学ピックアップ2の変位量
は、レーザ光Lのフォーカス面の変位量、すなわち円盤
状記録媒体1の記録面の変位量となるので、以上の工程
により、円盤状記録媒体1の記録面の変位量が測定され
たこととなる。
【0038】以上のような第1の測定方法では、記録面
の変位量を測定する際に、光学ピックアップ2の対物レ
ンズ24を動かして、その移動量を測定するのではな
く、第1の移動用ステージ3を用いて光学ピックアップ
2全体を動かして、その移動量を第1の移動量測定機5
を用いて測定している。したがって、この測定方法で
は、分解能を上げても、測定時のダイナミックレンジが
小さくなってしまうようなことがない。
【0039】つぎに、フォーカスエラー信号FeのS字
曲線を利用して記録面の変位量を求める第2の測定方法
について説明する。
【0040】この第2の測定方法では、先ず、非検査対
象の円盤状記録媒体1を、光学ピックアップ2からのレ
ーザ光Lが円盤状記録媒体1の主面に対して垂直に入射
するようにセットする。なお、光学ピックアップ2が対
物レンズ24を移動させるための2軸アクチュエータを
備えている場合には、以下の工程を通じて2軸アクチュ
エータは固定しておき、2軸アクチュエータによる対物
レンズ24の移動は行わないようにする。
【0041】次に、光学ピックアップ2により、非検査
対象の円盤状記録媒体1にレーザ光Lを照射し、その反
射光からフォーカスエラー信号Feを検出する。そし
て、このフォーカスエラー信号Feをモニタ等で観測し
ながら、第1の移動用ステージ3を用いて円盤状記録媒
体1の主面に対して垂直方向に光学ピックアップ2を移
動させ、このときの光学ピックアップ2の位置を第1の
移動量測定機5を用いて測定する。
【0042】そして、この測定により、図6に示すよう
なフォーカスエラー信号Feとフォーカスエラー量との
関係、すなわちフォーカスエラー信号FeのS字曲線を
求めておく。ここで、フォーカスエラー信号Feは、例
えば、図6に示すように、フォーカスエラー量がおよそ
+10μmのときに極大値となり、フォーカスエラー量
がおよそ−10μmのときに極小値となる。そして、記
録面の変位量の測定では、このようなS字曲線のうち、
円盤状記録媒体1の記録面の変位量に対してフォーカス
エラー信号Feが直線的に変化する範囲、すなわち図6
中のFEで示すように、フォーカスエラー量に対してフ
ォーカスエラー信号Feが直線的に変化する範囲を用い
る。
【0043】次に、フォーカスエラー信号Feの値がS
字曲線のゼロクロス点Pの値となるように、すなわちレ
ーザ光Lが円盤状記録媒体1の記録面に焦点を結ぶよう
に、第1の移動用ステージ3を用いて円盤状記録媒体1
の主面に対して垂直方向に光学ピックアップ2を移動さ
せる。そして、このときの光学ピックアップ2の位置を
第1の移動量測定機5を用いて測定し、これを測定前に
おける測定機読取値として記録しておく。
【0044】次に、フォーカスエラー信号Feを検出し
ながら、円盤状記録媒体1を回転させる。このとき、フ
ォーカスエラー信号Feが、記録面の変位量に対して直
線的に変化する範囲から外れた場合には、フォーカスエ
ラー信号Feが記録面の変位量に対して直線的に変化す
る範囲内となるように、第1の移動用ステージ3を用い
て光学ピックアップ2を移動させる。また、このように
光学ピックアップ2を移動させたときには、その移動量
を第1の移動量測定機5を用いて測定し、これを移動後
における測定機読取値として記録しておく。
【0045】次に、以上のように測定されたフォーカス
エラー信号Feを、予め求めておいたフォーカスエラー
信号Feとフォーカスエラー量との関係に基づいて、フ
ォーカスエラー量に変換する。
【0046】そして、以上のように得られた、フォーカ
スエラー信号Feから変換されたフォーカスエラー量
と、測定前における測定機読取値と、移動後における測
定機読取値とに基づいて、記録面の変位量を算出する。
ここで、記録面の変位量は、例えば、フォーカスエラー
信号Feから変換されたフォーカスエラー量と、測定前
における測定機読取値と、移動後における測定機読取値
との合計の値として得られる。
【0047】以上のような第2の測定方法では、トラッ
クエッジ1cの変位量を測定する際に、フォーカスエラ
ー信号Feが、記録面の変位量に対して直線的に変化す
る範囲から外れた場合には、フォーカスエラー信号Fe
が記録面の変位量に対して直線的に変化する範囲内とな
るように、第1の移動用ステージ3を用いて光学ピック
アップ2を移動させるので、測定時のダイナミックレン
ジを広く取ることが可能である。
【0048】そして、円盤状記録媒体1の検査では、例
えば、以上のような第1の測定方法又は第2の測定方法
で測定された記録面の変位量の値が所定の値以上のと
き、当該円盤状記録媒体1を不良な円盤状記録媒体とし
て検出する。
【0049】なお、以上のような第1の測定方法又は第
2の測定方法によって測定された記録面の変位量のデー
タからは、記録面の異常な凹凸等の大きさについては直
接分かるが、記録面の異常な凹凸等の部分における記録
面の傾きの状態については直接は分からない。そこで、
以上のように測定された記録面の変位量のデータを2回
微分することにより、記録面の傾きを示す加速度成分を
求め、この加速度成分を検査時の評価対象に加えるよう
にしてもよい。
【0050】つぎに、移動量測定機を用いてトラックエ
ッジ1cの変位量を直接読みとる第3の測定方法につい
て説明する。
【0051】この第3の測定方法では、先ず、非検査対
象の円盤状記録媒体1を、光学ピックアップ2からのレ
ーザ光Lが円盤状記録媒体1の主面に対して垂直に入射
するようにセットする。なお、光学ピックアップ2が対
物レンズ24を移動させるための2軸アクチュエータを
備えている場合には、以下の工程を通じて2軸アクチュ
エータは固定しておき、2軸アクチュエータによる対物
レンズ24の移動は行わないようにする。
【0052】次に、光学ピックアップ2により、非検査
対象の円盤状記録媒体1にレーザ光Lを照射し、その反
射光からフォーカスエラー信号Feを検出する。そし
て、このフォーカスエラー信号Feに基づいて、第1の
移動用ステージ3を用いて円盤状記録媒体1の主面に対
して垂直方向に光学ピックアップ2を移動させて、円盤
状記録媒体1の記録面上にレーザ光Lが集束するよう
に、フォーカス制御を行う。
【0053】次に、光学ピックアップ2により、非検査
対象の円盤状記録媒体1にレーザ光Lを照射し、その反
射光からトラッキングエラー信号Teを検出する。そし
て、このトラッキングエラー信号Teをモニタ等で観測
しながら、第2の移動用ステージ4を用いて、円盤状記
録媒体1の径方向に光学ピックアップ2を移動させる。
そして、トラッキングエラー信号Teが、S字曲線のゼ
ロクロス点Pの値となる位置で、光学ピックアップ2の
移動を止め、その位置で光学ピックアップ2を保持す
る。
【0054】次に、円盤状記録媒体1の径方向における
光学ピックアップ2の位置を、第2の移動量測定機6を
用いて測定し、この位置を円盤状記録媒体1のトラック
エッジ1cの変位量の0点とする。
【0055】次に、レーザ光Lの光軸が常にトラックエ
ッジ1c上に来るように、トラッキングエラー信号Te
のゼロクロス点Pをサーチしながら、円盤状記録媒体1
を回転させる。すなわち、トラッキングエラー信号Te
が常にS字曲線のゼロクロス点Pの値となるように、第
2の移動用ステージ4を用いて円盤状記録媒体1の径方
向に光学ピックアップ2を移動させながら、円盤状記録
媒体1を回転させる。また、このとき、円盤状記録媒体
1の径方向における光学ピックアップ2の変位量を、第
2の移動量測定機6を用いて測定する。ここで、光学ピ
ックアップ2の変位量は、円盤状記録媒体1のトラック
エッジ1cの変位量となるので、以上の工程により、円
盤状記録媒体1のトラックエッジ1cの変位量が測定さ
れたこととなる。
【0056】そして、このようなトラックエッジ1cの
変位量の測定を、任意の測定ポイントにおいて円盤状記
録媒体1の1回転分測定することにより、トラック1周
分の偏心量や残差成分が分かることとなる。
【0057】以上のような第3の測定方法では、トラッ
クエッジ1cの変位量を測定する際に、光学ピックアッ
プ2の対物レンズ24を動かして、その移動量を測定す
るのではなく、第2の移動用ステージ4を用いて光学ピ
ックアップ2全体を動かして、その移動量を第2の移動
量測定機6を用いて測定している。したがって、この測
定方法では、分解能を上げても、測定時のダイナミック
レンジが小さくなってしまうようなことがない。
【0058】つぎに、トラッキングエラー信号TeのS
字曲線を利用してトラックエッジ1cの変位量を求める
第4の測定方法について説明する。
【0059】この第4の測定方法では、先ず、非検査対
象の円盤状記録媒体1を、光学ピックアップ2からのレ
ーザ光Lが円盤状記録媒体1の主面に対して垂直に入射
するようにセットする。なお、光学ピックアップ2が対
物レンズ24を移動させるための2軸アクチュエータを
備えている場合には、以下の工程を通じて2軸アクチュ
エータは固定しておき、2軸アクチュエータによる対物
レンズ24の移動は行わないようにする。
【0060】次に、光学ピックアップ2により、非検査
対象の円盤状記録媒体1にレーザ光Lを照射し、その反
射光からトラッキングエラー信号Teを検出する。そし
て、このトラッキングエラー信号Teをモニタ等で観測
しながら、第2の移動用ステージ4を用いて円盤状記録
媒体1の径方向に光学ピックアップ2を移動させ、この
ときの光学ピックアップ2の位置を第2の移動量測定機
6を用いて測定する。
【0061】そして、この測定により、図7に示すよう
なトラッキングエラー信号Teとトラッキングエラー量
との関係、すなわちトラッキングエラー信号TeのS字
曲線を求めておく。ここで、トラッキングエラー信号T
eは、例えば、図7に示すように、トラッキングエラー
量がおよそ+1μmのときに極大値となり、トラッキン
グエラー量がおよそ−1μmのときに極小値となる。そ
して、トラックエッジ1cの変位量の測定では、このよ
うなS字曲線のうち、円盤状記録媒体1のトラックエッ
ジ1cの変位量に対してトラッキングエラー信号Teが
直線的に変化する範囲、すなわち図7中のTEで示すよ
うに、トラッキングエラー量に対してトラッキングエラ
ー信号Teが直線的に変化する範囲を用いる。
【0062】次に、トラッキングエラー信号Teの値が
S字曲線のゼロクロス点Pの値となるように、すなわち
レーザ光Lの光軸が円盤状記録媒体1のトラックエッジ
1c上となるように、第2の移動用ステージ4を用いて
円盤状記録媒体1の径方向に光学ピックアップ2を移動
させる。そして、このときの光学ピックアップ2の位置
を第2の移動量測定機6を用いて測定し、これを測定前
における測定機読取値として記録しておく。
【0063】次に、トラッキングエラー信号Teを検出
しながら、円盤状記録媒体1を回転させる。このとき、
トラッキングエラー信号Teが、トラックエッジ1cの
変位量に対して直線的に変化する範囲から外れた場合に
は、トラッキングエラー信号Teがトラックエッジ1c
の変位量に対して直線的に変化する範囲内となるよう
に、第2の移動用ステージ4を用いて光学ピックアップ
2を移動させる。また、このように光学ピックアップ2
を移動させたときには、その移動量を第2の移動量測定
機6を用いて測定し、これを移動後における測定機読取
値として記録しておく。
【0064】次に、以上のように測定されたトラッキン
グエラー信号Teを、予め求めておいたトラッキングエ
ラー信号Teとトラッキングエラー量との関係に基づい
て、トラッキングエラー量に変換する。
【0065】次に、トラッキングエラー信号Teから変
換されたトラッキングエラー量と、測定前における測定
機読取値と、移動後における測定機読取値とに基づい
て、トラックエッジ1cの変位量を算出する。ここで、
トラックエッジ1cの変位量は、例えば、トラッキング
エラー信号Teから変換されたトラッキングエラー量
と、測定前における測定機読取値と、移動後における測
定機読取値との合計の値として得られる。
【0066】そして、このようなトラックエッジ1cの
変位量の測定を、任意の測定ポイントにおいて円盤状記
録媒体1の1回転分測定することにより、トラック1周
分の偏心量や残差成分が分かることとなる。
【0067】以上のような第4の測定方法では、トラッ
クエッジ1cの変位量を測定する際に、トラッキングエ
ラー信号Teが、記録面の変位量に対して直線的に変化
する範囲から外れた場合には、トラッキングエラー信号
Teが記録面の変位量に対して直線的に変化する範囲内
となるように、第2の移動用ステージ4を用いて光学ピ
ックアップ2を移動させるので、測定時のダイナミック
レンジを広く取ることが可能である。
【0068】そして、円盤状記録媒体1の検査では、例
えば、以上のような第3の測定方法又は第4の測定方法
で測定されたトラックエッジ1cの変位量の値や、トラ
ックエッジ1cの変位量から求められたトラックの偏心
量や残差成分の値が所定の値以上のとき、当該円盤状記
録媒体1を不良な円盤状記録媒体として検出する。
【0069】なお、以上のような第3の測定方法又は第
4の測定方法によって測定されたトラックエッジ1cの
変位量のデータからは、トラックエッジ1cの異常な曲
がり等の大きさについては直接分かるが、トラックエッ
ジ1cの異常な曲がり等の部分におけるトラックエッジ
1cの傾きの状態については直接は分からない。そこ
で、以上のように測定されたトラックエッジ1cの変位
量のデータを2回微分することにより、トラックエッジ
1cの傾きを示す加速度成分を求め、この加速度成分を
検査時の評価対象に加えるようにしてもよい。
【0070】
【発明の効果】以上の説明から明らかなように、本発明
によれば、円盤状記録媒体の記録面の変位量やトラック
エッジの変位量を、測定時のダイナミックレンジを広く
とった上で、高精度に測定することが可能となる。
【0071】すなわち、本発明によれば、円盤状記録媒
体の記録面の大きな変位やトラックエッジの大きな変位
も含めて、円盤状記録媒体の表面状態を高精度に測定で
き、円盤状記録媒体の検査を極めて高精度に行うことが
可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明を適用した円盤状記録媒体の検査装置の
一構成例を示す模式図である。
【図2】図1に示した検査装置の光学ピックアップの一
構成例を示す模式図である。
【図3】図2に示した光学ピックアップの4分割光セン
サの受光面の一例を示す平面図である。
【図4】フォーカスエラー信号のS字曲線の一例を示す
図である。
【図5】トラッキングエラー信号のS字曲線の一例を示
す図である。
【図6】フォーカスエラー信号とフォーカスエラー量と
の関係の一例を示す図である。
【図7】トラッキングエラー信号とトラッキングエラー
量との関係の一例を示す図である。
【符号の説明】
1 円盤状記録媒体 2 光学ピックアップ 3 第1の移動用ステージ 4 第2の移動用ステージ 5 第1の移動量測定機 6 第2の移動量測定機

Claims (11)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 非検査対象の円盤状記録媒体にレーザ光
    を照射し、その反射光を検出する光学ピックアップと、 上記光学ピックアップを上記円盤状記録媒体の主面に対
    して垂直方向に移動させる第1の移動用ステージと、 上記光学ピックアップを上記円盤状記録媒体の径方向に
    移動させる第2の移動用ステージと、 上記第1の移動用ステージによる光学ピックアップの移
    動量を測定する第1の移動量測定機と、 上記第2の移動用ステージによる光学ピックアップの移
    動量を測定する第2の移動量測定機と、 を備えることを特徴とする円盤状記録媒体の検査装置。
  2. 【請求項2】 前記第1の移動用ステージが、粗動用ス
    テージと微動用ステージとを備えていることを特徴とす
    る請求項1記載の円盤状記録媒体の検査装置。
  3. 【請求項3】 前記第2の移動用ステージが、粗動用ス
    テージと微動用ステージとを備えていることを特徴とす
    る請求項1記載の円盤状記録媒体の検査装置。
  4. 【請求項4】 非検査対象の円盤状記録媒体の記録面の
    変位量を光学ピックアップを用いて測定し、上記変位量
    に基づいて検査を行う円盤状記録媒体の検査方法におい
    て、 上記変位量を測定する際に、光学ピックアップ全体を移
    動させ、上記光学ピックアップ全体の移動量に基づいて
    上記変位量を測定することを特徴とする円盤状記録媒体
    の検査方法。
  5. 【請求項5】 光学ピックアップにより、非検査対象の
    円盤状記録媒体にレーザ光を照射し、その反射光からフ
    ォーカスエラー信号を検出し、 上記フォーカスエラー信号に基づいてレーザ光が常に円
    盤状記録媒体の記録面に焦点を結ぶように光学ピックア
    ップ全体を移動させながら、円盤状記録媒体を回転さ
    せ、 上記光学ピックアップ全体の移動量から、円盤状記録媒
    体の記録面の変位量を測定することを特徴とする請求項
    4記載の円盤状記録媒体の検査方法。
  6. 【請求項6】 非検査対象の円盤状記録媒体を回転させ
    ながら、フォーカスエラー信号が円盤状記録媒体の記録
    面の変位量に対して直線的に変化する範囲から外れると
    きには、上記フォーカスエラー信号が上記変位量に対し
    て直線的に変化する範囲内となるように光学ピックアッ
    プ全体を移動させた上で、光学ピックアップによってフ
    ォーカスエラー信号を検出し、 上記フォーカスエラー信号と、上記光学ピックアップ全
    体の移動量とから、円盤状記録媒体の記録面の変位量を
    測定することを特徴とする請求項4記載の円盤状記録媒
    体の検査方法。
  7. 【請求項7】 前記測定された記録面の変位量のデータ
    を2回微分して、記録面の傾きを示す加速度成分を求め
    ることを特徴とする請求項4記載の円盤状記録媒体の検
    査方法。
  8. 【請求項8】 非検査対象の円盤状記録媒体に形成され
    たトラックのエッジ部分であるトラックエッジの変位量
    を光学ピックアップを用いて測定し、上記変位量に基づ
    いて検査を行う円盤状記録媒体の検査方法において、 上記変位量を測定する際に、光学ピックアップ全体を移
    動させ、上記光学ピックアップ全体の移動量に基づいて
    上記変位量を測定することを特徴とする円盤状記録媒体
    の検査方法。
  9. 【請求項9】 光学ピックアップにより、非検査対象の
    円盤状記録媒体にレーザ光を照射し、その反射光からト
    ラッキングエラー信号を検出し、 上記トラッキングエラー信号に基づいて、常にレーザ光
    がトラックエッジに入射するように光学ピックアップ全
    体を移動させながら、円盤状記録媒体を回転させ、 上記光学ピックアップ全体の移動量から、円盤状記録媒
    体のトラックエッジの変位量を測定することを特徴とす
    る請求項8記載の円盤状記録媒体の検査方法。
  10. 【請求項10】 非検査対象の円盤状記録媒体を回転さ
    せながら、トラッキングエラー信号がトラックエッジの
    変位量に対して直線的に変化する範囲から外れるときに
    は、上記トラッキングエラー信号が上記変位量に対して
    直線的に変化する範囲内となるように光学ピックアップ
    全体を移動させた上で、光学ピックアップによってトラ
    ッキングエラー信号を検出し、 上記トラッキングエラー信号と、上記光学ピックアップ
    全体の移動量とから、円盤状記録媒体のトラックエッジ
    の変位量を測定することを特徴とする請求項8記載の円
    盤状記録媒体の検査方法。
  11. 【請求項11】 前記測定されたトラックエッジの変位
    量のデータを2回微分して、トラックエッジの傾きを示
    す加速度成分を求めることを特徴とする請求項8記載の
    円盤状記録媒体の検査方法。
JP32577195A 1995-12-14 1995-12-14 円盤状記録媒体の検査装置及び検査方法 Withdrawn JPH09166427A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP32577195A JPH09166427A (ja) 1995-12-14 1995-12-14 円盤状記録媒体の検査装置及び検査方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP32577195A JPH09166427A (ja) 1995-12-14 1995-12-14 円盤状記録媒体の検査装置及び検査方法

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH09166427A true JPH09166427A (ja) 1997-06-24

Family

ID=18180444

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP32577195A Withdrawn JPH09166427A (ja) 1995-12-14 1995-12-14 円盤状記録媒体の検査装置及び検査方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH09166427A (ja)

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP4258058B2 (ja) 円盤状記録媒体の検査装置及び検査方法
JP2635608B2 (ja) 光学的情報記憶媒体検査装置
JP3988859B2 (ja) 光ディスク検査装置
JPH10500524A (ja) 光学フォーカシング調整デバイス
JPH09166427A (ja) 円盤状記録媒体の検査装置及び検査方法
US6462349B1 (en) Measuring spacing between two surfaces via evanescent coupling
US20090109825A1 (en) Optical scanning device
JP2869589B2 (ja) 光磁気信号を用いた集光ビ−ム径測定方法及びそれを利用した光ディスク装置の光学系検査方法
CN100435224C (zh) 光盘垂直偏差的检测方法
JPH11232768A (ja) ディスク判別方法及びその装置
JP2003141761A (ja) 光ディスク装置および記録/再生方法
JPH0556572B2 (ja)
JP2671437B2 (ja) トラックピッチむらの測定方法
JPS60210733A (ja) レンズ光軸検査装置
JPH0869638A (ja) 記録媒体のピット形状評価装置と記録媒体の記録再生装置
JPH03292647A (ja) 光ディスク検査装置
JPH04238120A (ja) 焦点位置制御装置
JP2000065553A (ja) 磁気ディスクの表面欠陥検出装置及び摩擦試験装置
JP4946838B2 (ja) 光ディスク再生装置
JPH1083580A (ja) 光ディスク測定装置
JPH01267403A (ja) ディスクのそり形状測定装置
JPS6398843A (ja) 面振れ測定装置
JPH01262445A (ja) 表面検査装置
JPH10320805A (ja) 光ピックアップ装置の検査方法
JPH10206340A (ja) ハードディスク検査装置

Legal Events

Date Code Title Description
A300 Withdrawal of application because of no request for examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A300

Effective date: 20030304