JPH09166403A - 相対変位量検出装置 - Google Patents

相対変位量検出装置

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JPH09166403A
JPH09166403A JP32924095A JP32924095A JPH09166403A JP H09166403 A JPH09166403 A JP H09166403A JP 32924095 A JP32924095 A JP 32924095A JP 32924095 A JP32924095 A JP 32924095A JP H09166403 A JPH09166403 A JP H09166403A
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  • Length Measuring Devices Characterised By Use Of Acoustic Means (AREA)
  • Transmission And Conversion Of Sensor Element Output (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 近頃のショックアブソーバでは減衰力の切り
換えを切り換え幅を小さくして連続して行っているた
め、電磁アクチュエータの作動時の伝搬時間採用しない
ことにすると、相対変位量、つまり車高値がほとんど得
られなくなるという問題があった。 【解決手段】 磁気検出手段26で検出された磁気情報
の伝搬時間を検出する伝搬時間検出手段18と、伝搬時
間から第1部材と第2部材との相対変位量を算出する相
対変位検出手段20と、磁気情報に基づいて異常である
か否かを判定し、異常と判定したとき伝搬時間が相対変
位量の算出に採用されるのを禁止する判定手段19を有
する。このため、電磁アクチュエータの発生磁界等の影
響を受けずに正常である磁気情報の伝搬時間から信頼性
の高い相対変位量を算出でき、信頼性の高い磁気情報を
積極的に利用できる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、相対変位量検出装
置に係り、特に、磁歪線に沿って移動可能に設けられた
磁石の変位を検出する検出装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来より、例えば特開平7−18100
3号公報に開示される如く、磁歪線と、その磁歪線に沿
って移動可能な磁石と、磁歪線にパルス信号を供給する
と共に磁歪線内で生ずる歪み信号を受信して処理する信
号処理部等からなる相対変位量検出装置が知られてい
る。
【0003】すなわち、上述した信号処理部から磁歪線
に対してパルス状の信号を供給すると、磁歪線の周囲に
はパルス信号の流通に伴って円周方向の磁界が発生す
る。一方、磁歪線には、磁石が発する磁界がその軸方向
に作用している。従って、磁歪線に供給されたパルス信
号が磁石の近傍を流通する際には、磁石の発する磁界と
パルス信号が発する磁界とが重畳して磁歪線に作用する
ことになる。
【0004】磁歪線に対してかかる重畳磁界が作用する
と、磁歪線の当該部位にはいわゆるビーデマン効果によ
る捩じり歪みが発生し、超音波振動からなる歪み信号が
発生する。この歪み信号は、磁歪線上の磁石に近接する
部位で発生し、その後磁歪線の両端に向かって所定の伝
搬速度で伝搬する。
【0005】従って、上記従来の装置において、磁歪線
に対してパルス信号が供給された後磁歪線上の所定の部
位に歪み信号が伝搬されるまでに要する時間を検出すれ
ば、歪み信号の伝搬速度との関係で、磁石の存在位置と
歪み信号を検出する位置との距離を算出することが可能
となり、また、その距離が算出できれば、磁石の変位を
検出することが可能となる。
【0006】ところで、このような相対変位量検出装置
を車高測定用に利用する場合は検出装置をショックアブ
ソーバ内に配置させることが考えられるが、ショックア
ブソーバの減衰力切り換えを電磁アクチュエータで行う
場合にはこの電磁アクチュエータの発生する磁界により
磁歪線の磁界が影響を受け、相対変位量つまり車高値の
検出精度が低下する。
【0007】このため、上記公報記載の相対変位量検出
装置は、電磁アクチュエータの作動時に検出した歪み信
号の伝搬時間を相対変位量の演算に採用させないこと
で、相対変位量の検出精度の低下を防止している。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】しかるに、電磁アクチ
ュエータの非作動時においては問題ないが、近頃のショ
ックアブソーバでは減衰力の切り換えを切り換え幅を小
さくして連続して行っているため、電磁アクチュエータ
の作動時の伝搬時間を全て採用しないことにすると、電
磁アクチュエータ作動中は相対変位量、つまり車高値が
ほとんど得られなくなるという問題があった。
【0009】更には路面凍結防止用のロードヒーティン
グの電流による磁界や本体部品の磁化による磁界によっ
ても歪み信号の伝搬時間が影響を受ける。本発明は上記
の点に鑑みなされたもので、前記磁気情報が外部磁界の
影響を受けた場合においても、前記磁気情報からその影
響度合いを判断し、前記磁気情報の採否を制御すること
により、信頼性の高い相対変位量を求めることができる
相対変位量検出装置を提供することを目的とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】請求項1に記載の発明
は、相対移動可能な第1部材と第2部材との相対位置の
変位に応じて伝搬時間が変化する磁気情報を検出する磁
気検出手段と、上記磁気検出手段で検出された磁気情報
の伝搬時間を検出する伝搬時間検出手段と、上記伝搬時
間から上記第1部材と第2部材との相対変位量を算出す
る相対変位検出手段とを有する相対変位量検出装置にお
いて、前記磁気情報に基づいて、異常であるか否かを判
定し、異常と判定したとき上記伝搬時間が相対変位量の
算出に採用されるのを禁止する判定手段を有する。
【0011】このため、ショックアブソーバの電磁アク
チュエータの作動時であっても、電磁アクチュエータの
発生磁界等の影響を受けずに正常である磁気情報の伝搬
時間から信頼性の高い相対変位量を算出でき、信頼性の
高い磁気情報を積極的に利用できる。
【0012】請求項2に記載の発明は、請求項1記載の
相対変位量検出装置において、前記判定手段は、磁気情
報の波形に基づいて異常であるか否かを判定する。この
ため、磁気情報が電磁アクチュエータの発生磁界等の影
響を受け異常であるかどうかを精度良く判定できる。
【0013】請求項3に記載の発明は、請求項2記載の
相対変位量検出装置において、前記判定手段は、前記磁
気情報の波形が所定のレベル範囲にある時間を検出し、
この検出時間が所定時間範囲外である場合に異常と判定
する。このため、磁気情報の外部磁界による影響度合い
を簡単かつ正確に判定することができる。
【0014】
【発明の実施の形態】図1は、本発明の一実施例である
相対変位検出装置の全体構成図を示す。同図において磁
歪線10は、周囲の磁界強度に応じて歪みを生ずる磁歪
材料で構成された線状部材である。第1部材としての磁
歪線10には、その軸方向に移動可能に、第2部材とし
ての環状の永久磁石12が嵌挿されている。
【0015】また、磁歪線10の所定部位(以下、検出
部と言う)10aには磁気検出手段としての環状のコイ
ル26が嵌挿固定されている。磁歪線10の永久磁石1
2とは反対側の検出部10aに隣接する位置(以下、固
定部と言う)10bには固定部材11が嵌挿固定されて
いる。この固定部材11は磁歪線10上の歪の伝搬を反
射させる働きをするものである。
【0016】また、磁歪線10は、その一端が接地され
ていると共に、他端がパルス発生回路14に接続されて
いる。パルス発生回路14は、磁歪線10、及び受信回
路16に、それぞれ所定のパルス信号を同一のタイミン
グで供給する回路である。受信回路16は、パルス発生
回路14から供給されるパルス信号、及び後述の如く磁
歪線10の検出部10aにおいて検出コイル26で検出
した歪み信号を受信して波形整形すると共に、伝搬時間
検出回路18及び判定回路19に供給する回路である。
【0017】伝搬時間検出手段である伝搬時間検出回路
18は、受信回路16がパルス発生回路14から発せら
れるパルス信号を受信した後、磁歪線10の検出部10
aから供給される歪み信号を受信するまでに要する時間
(以下、伝搬時間と称す)を検出し、後述の判定回路1
9より禁止信号が供給されていないとき、伝搬時間を変
位検出回路20に出力する回路である。
【0018】判定手段である判定回路19は、歪み信号
がショックアブソーバの電磁アクチュエータ等が発生す
る磁界の影響を受けて変形しているかどうかを判定し、
変形している場合には禁止信号を上記伝搬時間検出回路
18に供給する。そして、相対変位検出手段である変位
検出回路20は、伝搬時間検出回路18において検出さ
れた伝搬時間に基づいて、磁歪線10上に設定した検出
部10aと、永久磁石12が存在する位置との距離Lを
検出し、そのLに基づいて永久磁石12の変位を検出す
る回路である。
【0019】ところで、上述したように、磁歪線10は
外部磁界の影響を受けて歪みを生ずる部材である。これ
に対して、磁歪線10には、当初から永久磁石12が発
する磁界が軸方向に作用していると共に、パルス発生回
路14からパルス信号が供給された際には、そのパルス
信号の流通に伴って磁歪線10の円周方向にも磁界が作
用する。
【0020】このため、パルス信号が永久磁石12の近
傍を流通する場合、磁歪線10の永久磁石12の近傍に
は、磁歪線10の円周方向に発生する磁界とその軸方向
に発生する磁界とが重畳して作用する。そして、その結
果、磁歪線10の当該部位には一時的な捩れ歪みが発生
する。
【0021】この捩れ歪みは、磁歪線10の永久磁石1
2近傍に瞬間的に発生し、超音波振動状の信号、すなわ
ち上述した歪み信号を発生させる。そして、この歪み信
号は、磁歪線10の特性に応じた伝搬速度でその両端に
向かって進行し、以後上記の如く受信回路16によって
受信される。
【0022】ここで、図2(A)に示す磁歪線10上に
おける永久磁石12の磁界分布は同図(B)に示す如き
形状となる。図1において固定部材11を設けない状態
でパルス発生回路14から磁歪線10にパルス信号を供
給したとき、受信回路16で受信される信号波形は図3
(A)に示す如くなる。図3(A)において、パルス信
号の磁歪線10への供給と同時にパルス信号21が受信
され、その後所定時間経過後に歪み信号22が受信され
る。歪み信号22を拡大したものを同図(B)に示す
が、歪み信号22は図2(B)に示す磁界分布と相似し
た波形であり、正極性のピークを持つ信号である。
【0023】これに対して、固定部材11を設けた状態
で、パルス発生回路14から磁歪線10にパルス信号を
供給したとき、受信回路16で受信される信号波形は図
4(A)に示す如くなる。図中、パルス信号の磁歪線1
0への供給と同時にパルス信号23が受信され、その所
定時間後に歪み信号24が受信される。磁気情報として
の歪み信号24は歪みが永久磁石12位置から検出部1
0a位置まで伝搬したときに検出される正極性のピーク
24aと、この歪みが固定部10bで反射され、永久磁
石12側に伝搬して検出部10aにおいて検出される負
極性のピーク24bが合成されたものである。
【0024】固定部材11を設けた場合の図3に示す受
信信号波形では、歪み信号24の正極性のピーク24a
と負極性のピーク24bとの中点24cの発生時期はピ
ーク24a,24bのレベルが変化した場合においても
変化することはなく、略一定の位置に検出される。
【0025】ショックアブソーバの電磁アクチュエータ
の非作動時には図4(A)に示す如く歪み信号24の波
形が変形することはないが、上記電磁アクチュエータの
作動時には、例えば同図(B)に示す如く歪み信号24
の正極性のピーク24aが電磁アクチュエータの発生す
る磁界の影響を受けて変形する場合がある。図4(A)
に示すような歪み信号24の変形のない正常時に受信信
号を閾値Vthと比較して得られる磁歪伝搬時間Δt1
対して、同図(B)に示すような歪み信号24が変形し
た異常時に得られる磁歪伝搬時間Δt2 は長くなり、正
確な磁歪伝搬時間を計測できない。
【0026】上記の中点24cは伝搬した歪みが固定部
10bで反射された時点に相当する。パルス信号23が
検出されてから歪み信号24の中点24cが検出される
までの時間は永久磁石12位置で発生した歪み信号が磁
歪線10を伝搬して固定部10bに達する伝搬時間tで
ある。
【0027】磁歪線10を歪み信号が伝搬する速度は磁
歪線10の物性に応じて一義的に決定される速度であ
る。従って伝搬速度をVとすれば永久磁石12と固定部
10bとの距離Lを、L=t・Vで求めることができ
る。図5は受信回路16の回路図を示す。同図におい
て、コイル26は、検出部10aの周囲において磁歪線
10に生ずる磁束変化を検出するピックアップコイルで
ある。コイル26には、LCR並列共振回路を構成すべ
くコンデンサ28、及び抵抗30が並列接続されてい
る。また、このLCR並列共振回路には、アンプ32が
接続されている。
【0028】ここで、LCR並列共振回路の共振周波数
は、パルス信号が磁歪線の検出部10a近傍を流通する
際、及び歪み信号が検出部10aに到達した際にコイル
26で検出される磁束変化の周波数に設定されている。
従って、アンプ32には、その周波数の磁束変化に起因
する信号のみが供給されることになる。
【0029】アンプ32の出力端子は、コンパレータ3
4の正極端子、及びコンパレータ36の負極端子に接続
されている。すなわち、図6(C)は、LCR共振回路
が上記図3に示す受信信号VINを受信した際にアンプ3
2の出力する信号波形を示したものであるが、コンパレ
ータ34,36には、図6(C)に示す如く、パルス信
号23と歪み信号24とを増幅してなる信号が供給され
ることになる。尚、以下の説明においては、簡単のため
これら増幅後の信号も、単にパルス信号23、又は歪み
信号24と称することにする。
【0030】コンパレータ34の負極端子には、抵抗3
8を用いて形成した所定電圧がしきい値THB として供
給されている。このしきい値THB は、図6(C)に示
す如く、歪み信号24の正極性のピーク値24aより低
い値に設定されている。また、コンパレータ34の出力
端子は、プルアップ抵抗40を介して電源電圧に接続さ
れている。従って、コンパレータ34出力は、図6
(D)に示す如く、パルス信号22及び正極性のピーク
24aが現れた場合にローレベルからハイレベルとなる
信号が現れることになる。
【0031】一方、コンパレータ36の正極端子には、
抵抗42を用いて、図6(C)に示す如く、歪み信号2
4の負極性のピーク値24bより高い値に設定した電圧
が、しきい値THC として供給されている。そして、コ
ンパレータ36の出力端子は、プルアップ抵抗40を介
して電源電圧に接続されている。
【0032】従って、コンパレータ36出力は、図6
(F)に示す如く、パルス信号22の立上りが現れた場
合、及び歪み信号24の負極性のピークが現れた場合に
ローレベルからハイレベルに反転する信号が現れる。上
記コンパレータ34,36夫々の出力端子は、それぞれ
コンデンサ46、48を介してインバータ50、52の
入力端子に接続されている。また、コンデンサ46とイ
ンバータ50との中間部は、抵抗54、及びダイオード
56を介して電源電圧に接続されている。尚、ダイオー
ド56は、電源電圧側へ向かう流れのみを許容する向き
で配設されている。
【0033】この場合、コンパレータ34出力がローレ
ベルで安定していれば、コンデンサ46が充電された状
態となり、抵抗54による電圧降下が生じないため、イ
ンバータ50の入力端子にはハイレベルの信号が供給さ
れた状態となる。また、上記の状態からコンパレータ3
4出力がハイレベルになると、コンデンサ46に充電さ
れていた電荷が、ダイード56を通って電源電圧側に放
電される。この場合、抵抗54にはほぼ電流が流通しな
いため、インバータ50の入力端子には、やはり電源電
圧が印加された状態となる。
【0034】このようにしてコンデンサ46が放電状態
となった後、再度コンパレータ34出力がローレベルと
なると、コンデンサ46の充電が完了するまで、抵抗5
4には電流が流通する。このため、インバータ50の入
力端子には、コンデンサ46の充電が完了するまでの
間、抵抗54を流通する電流値に応じて降下した電圧が
供給されることになる。
【0035】すなわち、インバータ50の入力端子に
は、C端子がハイレベルからローレベルに反転した後、
所定期間だけ過渡的に電圧が降下する信号が供給される
ことになる。従って、インパータ50の出力端子には、
図6(E)に示す如く、コンパレータ34出力の立下り
エッジを捕らえて一時的にハイレベルとなる信号が現れ
る。
【0036】また、コンデンサ48とインバータ52と
の中間部は、抵抗58、及びダイオード60を介して接
地されている。尚、ダイオード60は、接地側からコン
デンサ48とインバータ52との中間部へ向かう流れの
みを許容する向きに配設されている。
【0037】従って、コンパレータ36出力がローレベ
ルで安定していれば、コンデンサ48の両端に電位差が
生じず、コンデンサ48は放電状態となる。そして、そ
の状態からコンパレータ36出力がハイレベルになる
と、コンデンサ48への充電が開始される。
【0038】この際、ダイオード60は、充電に伴う電
荷の流れを阻止すべく機能するため、充電電流は全て抵
抗58を流れる。このため、インバータ52の入力端子
の電圧は、コンデンサ48の充電が完了するまでの間一
時的にハイレベルに上昇する。
【0039】このようにしてコンデンサ48の充電が完
了した後、再度コンパレータ36出力がローレベルとな
ると、コンデンサ48の放電が開始される。この場合、
接地側からコンデンサ48に向けて電流が流通すること
になるが、その電流は主にダイオード60を流通する。
このため、抵抗58の両端に電位差が生ずることはな
く、インバータ52の入力端子には、やはり接地レベル
の電圧が供給されることになる。
【0040】このように、インバータ52の入力端子に
は、コンパレータ36出力がローレベルからハイレベル
に反転した後、所定期間だけ過渡的にハイレベルの信号
が供給される。従って、インパータ52の出力端子に
は、図6(G)に示す如く、コンパレータ36出力の立
上りエッジを捕らえて一時的にハイレベルとなる信号が
現れる。
【0041】ところで、端子61にパルス発生回路14
から供給される図6(A)に示すパルス信号は単安定マ
ルチバイブレータ(モノマルチ)63によって図6
(B)に示す如く所定パルス幅の負極性パルスとされ
て、SRフリップフロップ62,64夫々のセット端子
に供給される。
【0042】ここで、フリップフロップ62、64は、
セット端子に立上りエッジが検出されると、出力Qをロ
ーレベルからハイレベルに反転させると共に、セット端
子がローレベルである場合にリセット端子に立上りエッ
ジが検出されると、出力Qをハイレベルからローレベル
に反転させる機能を有している。
【0043】従って、フリップフロップ62の出力端子
には、図6(H)に示す如く、パルス信号22の立上り
から所定期間後にローレベルからハイレベルに反転し、
その後歪み信号24の正極性ピーク24aがしきい値T
B を下回るまでハイレベルを維持する信号が現れるこ
とになる。
【0044】また、フリップフロップ64の出力端子に
は、図6(I)に示す如く、パルス信号22の立上りか
ら所定期間後にローレベルからハイレベルに反転し、そ
の後歪み信号24の負極性ピーク24bがしきい値TH
C (THC =−THB )を下回るまでハイレベルを維持
する信号が現れることになる。
【0045】従って、モノマルチ63のパルス幅は一定
であるため、以後、例えばフリップフロップ62の出力
Qに現れるパルス信号がハイレベルを維持した時間と、
フリップフロップ64の出力Qに現れるパルス信号がハ
イレベルを維持した時間との平均を求めれば、ほぼ正確
に、パルス信号23が立ち上がった後、歪み信号24の
中点24cが検出されるまでの時間を求めることができ
る。
【0046】更に、図6(D)に示すコンパレータ34
出力はSRフリップフロップ66のセット端子に供給さ
れ、図6(F)に示すコンパレータ36出力はフリップ
フロップ66のリセット端子に供給される。このフリッ
プフロップ66はセット端子に立上りエッジが検出され
ると出力Qをローレベルからハイレベルに反転させ、セ
ット端子がローレベルの場合にリセット端子に立下りエ
ッジが検出されると出力Qをハイレベルからローレベル
に反転させる機能を有している。
【0047】従って、フリップフロップ66はコンパレ
ータ34出力が立上ったときハイレベルとなり、コンパ
レータ36出力が立下ったときローレベルとなる図6
(J)に示すパルス信号を生成して出力する。図1に戻
って説明するに受信回路16フリップフロップ62,6
4夫々の出力するパルス信号は伝搬時間検出回路18に
供給される。伝搬時間検出回路18はフリップフロップ
62の出力するパルス信号がハイレベルを維持した時間
と、フリップフロップ64の出力するパルス信号がハイ
レベルを維持した時間との平均を求め、これによりパル
ス信号23が立上った後、歪み信号24の中点24cが
検出されるまでの伝搬時間を求める。
【0048】また、受信回路16のフリップフロップ6
6の出力するパルス信号は判定回路19に供給される。
判定回路20は図6(J)に示すパルス信号のパルス幅
τ1が次式を満足し所定時間範囲内であるかどうかを判
別する。 τ0 −α0 <τ1 <τ0 +α0 ここでτ0 は、正常時に歪み信号24がしきい値THB
に達してからしきい値THC を越えるまでの時間であ
り、α0 は微小値の余裕時間である。つまり、パルス幅
τ1 がτ0 ±α0 の範囲内にあれば歪み信号24に変形
がなく正常であるとみなし、パルス幅τ1 がτ0 ±α0
の範囲外であれば歪み信号24が電磁アクチュエータ等
の発生する外部磁界の影響を受けて変形し異常であると
みなしている。
【0049】判定回路19は上記の判定結果により、パ
ルス幅τ1 がτ0 ±αの範囲外であるときに禁止信号を
伝搬時間検出回路18に供給する。伝搬時間検出回路1
8は判定回路19より禁止信号が供給されてないときに
のみ、磁歪伝搬時間を変位検出回路20に供給し、禁止
信号を供給されると求めた伝搬時間の変位検出回路20
への供給を停止する。
【0050】これによって、変位検出回路20は歪み信
号22が外部磁界の影響を受けて変形している場合を除
外して供給される伝搬時間に基づいて、磁歪線10上に
設定した検出部10aと永久磁石12が存在する位置と
の距離Lを誤りなく検出する。
【0051】このように、ショックアブソーバの電磁ア
クチュエータの非作動時はもちろん作動時であっても、
電磁アクチュエータの発生磁界等の影響を受けずに正常
である歪み信号の伝搬時間から信頼性の高い相対変位量
を算出でき、信頼性の高い磁気情報を積極的に利用でき
る。
【0052】上記実施例では歪み信号24がしきい値T
B からTHc のレベル範囲にある時間をフリップフロ
ップ66の出力するパルス信号のパルス幅として現わ
し、このパルス幅τ1 が所定時間範囲τ0 ±α0 内にあ
るかどうかを判定することで、歪み信号24の波形が変
形しているか否か、つまり正常か異常かを簡単かつ正確
に判定している。ここで表わすしきい値THB ,THC
及び所定時間範囲τ0 ±α0 は、外部磁界の影響を受け
ない条件下において、予め求めた上、設定される値であ
り、検出精度の要求に応じて種々変更可能である。しか
し、これに限らず、しきい値THB 又はTHC のレベル
に達するか否か、又は、歪み信号の正極性パルス24
a、負極性パルス24b夫々の波形の面積が所定範囲に
あるかどうかから判定しても良く、上記実施例に限定さ
れない。
【0053】
【発明の効果】上述の如く、請求項1に記載の発明は、
相対移動可能な第1部材と第2部材との相対位置の変位
に応じて伝搬時間が変化する磁気情報を検出する磁気検
出手段と、上記磁気検出手段で検出された磁気情報の伝
搬時間を検出する伝搬時間検出手段と、上記伝搬時間か
ら上記第1部材と第2部材との相対変位量を算出する相
対変位検出手段とを有する相対変位量検出装置におい
て、前記磁気情報に基づいて、異常であるか否かを判定
し、異常と判定したとき上記伝搬時間が相対変位量の算
出に採用されるのを禁止する判定手段を有する。
【0054】このため、ショックアブソーバの電磁アク
チュエータの作動時であっても、電磁アクチュエータの
発生磁界等の影響を受けずに正常である磁気情報の伝搬
時間から信頼性の高い相対変位量を算出でき、信頼性の
高い磁気情報を積極的に利用できる。
【0055】また、請求項2に記載の発明は、請求項1
記載の相対変位量検出装置において、前記判定手段は、
磁気情報の波形に基づいて異常であるか否かを判定す
る。このため、磁気情報が電磁アクチュエータの発生磁
界等の影響を受け異常であるかどうかを精度良く判定で
きる。
【0056】また、請求項3に記載の発明は、請求項2
記載の相対変位量検出装置において、前記判定手段は、
前記磁気情報の波形が所定のレベル範囲にある時間を検
出し、この検出時間が所定時間範囲外である場合に異常
と判定する。このため、磁気情報の外部磁界による影響
度合いを簡単かつ正確に判定することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例のである変位検出装置の構成
概念図である。
【図2】歪み信号を説明するための図である。
【図3】歪み信号を説明するための図である。
【図4】本発明の歪み信号を説明するための図である。
【図5】本実施例の変位検出装置の一部の回路図であ
る。
【図6】本実施例の変位検出装置の動作を説明するため
のタイムチャートである。
【符号の説明】
10 磁歪線 10a 検出部 10b 固定部 11 固定部材 12 永久磁石 14 パルス発生回路 16 受信回路 18 伝搬時間検出回路 19 判定回路 20 変位検出回路 26 コイル

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 相対移動可能な第1部材と第2部材との
    相対位置の変位に応じて伝搬時間が変化する磁気情報を
    検出する磁気検出手段と、 上記磁気検出手段で検出された磁気情報の伝搬時間を検
    出する伝搬時間検出手段と、 上記伝搬時間から上記第1部材と第2部材との相対変位
    量を算出する相対変位検出手段とを有する相対変位量検
    出装置において、 前記磁気情報に基づいて、異常であるか否かを判定し、
    異常と判定したとき上記伝搬時間が相対変位量の算出に
    採用されるのを禁止する判定手段を有することを特徴と
    する相対変位量検出装置。
  2. 【請求項2】 請求項1記載の相対変位量検出装置にお
    いて、 前記判定手段は、磁気情報の波形に基づいて異常である
    か否かを判定することを特徴とする相対変位量検出装
    置。
  3. 【請求項3】 請求項2記載の相対変位量検出装置にお
    いて、 前記判定手段は、前記磁気情報の波形が所定のレベル範
    囲にある時間を検出し、この検出時間が所定時間範囲外
    である場合に異常と判定することを特徴とする相対変位
    量検出装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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