JPH09166366A - 吸収式ヒートポンプ装置 - Google Patents

吸収式ヒートポンプ装置

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JPH09166366A
JPH09166366A JP7327576A JP32757695A JPH09166366A JP H09166366 A JPH09166366 A JP H09166366A JP 7327576 A JP7327576 A JP 7327576A JP 32757695 A JP32757695 A JP 32757695A JP H09166366 A JPH09166366 A JP H09166366A
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Yoshitsugu Nishiyama
吉継 西山
Satoshi Matsumoto
松本  聡
Yoshiaki Yamamoto
義明 山本
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    • Y02B30/62Absorption based systems

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Abstract

(57)【要約】 【課題】 希溶液流量が減少した時、分離器から吸収器
に向かう希溶液流路に冷媒蒸気が流入するため能力及び
効率が低下し、また希溶液流量が増加した時、分離器の
液面が上昇しサイクルの冷媒量のバランスから崩れ、溶
液ポンプでキャビテーションが発生し、効率低下を招
き、ポンプの寿命が短くなる吸収式ヒートポンプ装置に
おいて、冷暖房の負荷や室内外温度が変化しても高効率
で安定した安価な吸収式ヒートポンプ装置を提供する。 【解決手段】 従来の吸収式ヒートポンプ装置におい
て、発生器12により加熱された濃溶液から発生した冷
媒蒸気により生じる冷媒濃度の低い希溶液が、吸収器1
5に向かう流路の途中に設けられたキャピラリー20
と、その入口と出口との間の圧力差を計測する差圧計2
2と、その圧力差に基づいて、溶液ポンプ11の吐出量
を調節する回転数調節手段25とを備えた吸収式ヒート
ポンプ装置。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、熱を利用して冷熱
を得る吸収式ヒートポンプ装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来の吸収式ヒートポンプ装置の構成を
図5に示す。この吸収式ヒートポンプは溶液ポンプ1
と、発生器2と、凝縮器3と、蒸発器4と、吸収器5
と、溶液熱交換器6と、分離器7、膨張弁8と、減圧弁
9と溶液タンク10より構成されている。以上のような
吸収式ヒートポンプ装置について、以下その動作につい
て説明する。
【0003】溶液ポンプ1により冷媒濃度の高い濃溶液
は高圧となり、溶液熱交換器6を経て発生器2へ送られ
る。発生器2で外部より加熱された濃溶液は、冷媒蒸気
を発生し、分離器7内で密度差によって冷媒蒸気と冷媒
濃度の低い希溶液に分離される。高圧の冷媒蒸気は凝縮
器3で液化し、膨張弁8で減圧された冷媒は蒸発器4で
外部より熱を受け蒸発し、吸収器5へ戻る。一方、高圧
の希溶液は溶液熱交換器6で濃溶液に熱を与え、減圧弁
9を通って低圧となり、吸収器5で低圧冷媒蒸気を吸収
し濃溶液となる。濃溶液は吸収器5から濃溶液タンク1
0を経て、再び溶液ポンプ1で加圧され発生器2へと送
られる。
【0004】ここで、減圧弁9を通って吸収器5へ戻る
希溶液の流量は、分離器7内に生じる希溶液の界面を計
測し、その界面が一定の高さを保つように、減圧弁9を
調節して制御されている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、このよ
うな従来の吸収式ヒートポンプ装置では、気液界面を一
定に保つように制御する方法では、構造が複雑でコスト
が高いことや、大きな負荷変動に対して気液界面を一定
に保つための減圧弁の制御が追従できない場合が生じ、
以下の課題があった。 (1)希溶液流量が減少したときに、分離器から吸収器
へと向かう希溶液流路に冷媒蒸気が流入し、能力及び効
率が低下する。 (2)希溶液流量が増加したときに、分離器の液面が上
昇しサイクルの冷媒量のバランスから崩れ、溶液ポンプ
でキャビテーションが発生し、効率低下を招くばかりで
なく、ポンプの寿命が著しく短くなる。
【0006】本発明は、従来の吸収式ヒートポンプ装置
のこのような課題を考慮し、従来に比べて一層効率が高
く、安価な吸収式ヒートポンプ装置を提供することを目
的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】この課題を解決するため
の本発明は、少なくとも発生器と、凝縮器と、蒸発器
と、吸収器と、溶液ポンプとを備え、少なくとも冷媒を
作動媒体とする吸収式ヒートポンプ装置において、前記
発生器により加熱された前記作動媒体の内の冷媒濃度の
高い濃溶液から発生した冷媒蒸気により生じる冷媒濃度
の低い希溶液が、前記吸収器に向かう流路の途中に設け
られた減圧手段と、その減圧手段の入口と出口との間の
圧力差を計測する圧力計測手段と、その計測された圧力
差に基づいて、前記溶液ポンプの吐出量を調節する調節
手段とを備えたことを特徴とする吸収式ヒートポンプ装
置である。
【0008】なお、前記調節手段は、前記圧力差が所定
の値より大きい場合、前記溶液ポンプの吐出量を増や
し、前記圧力差が所定の値より小さい場合、前記溶液ポ
ンプの吐出量を減らすとしてもよい。
【0009】請求項3に記載の本発明は、少なくとも発
生器と、凝縮器と、蒸発器と、吸収器と、溶液ポンプと
を備え、少なくとも冷媒を作動媒体とする吸収式ヒート
ポンプ装置において、前記発生器により加熱された前記
作動媒体の内の冷媒濃度の高い濃溶液から発生した冷媒
蒸気により生じる冷媒濃度の低い希溶液が、前記吸収器
に向かう流路の途中に設けられた減圧手段と、前記発生
器により加熱された濃溶液の温度と前記減圧手段の出口
に関する温度との差を計測する温度計測手段と、その計
測された温度差に基づいて、前記溶液ポンプの吐出量を
調節する調節手段とを備えたことを特徴とする吸収式ヒ
ートポンプ装置である。
【0010】なお、前記調節手段は、前記温度差が所定
の値より大きい場合、前記溶液ポンプの吐出量を増や
し、前記温度差が所定の値より小さい場合、前記溶液ポ
ンプの吐出量を減らすとしてもよい。
【0011】請求項5に記載の本発明は、少なくとも発
生器と、精溜器と、凝縮器と、蒸発器と、吸収器と、溶
液ポンプとを備え、少なくとも冷媒を作動媒体とする吸
収式ヒートポンプ装置において、前記精溜器から吸収器
に向かう冷媒蒸気を発生させることにより生じる冷媒濃
度の低い希溶液の流路の途中に設けられた減圧手段と、
その減圧手段の入口と出口との間の温度差を計測する温
度計測手段と、その計測された温度差に基づいて、前記
溶液ポンプの吐出量を調節する調節手段とを備えたこと
を特徴とする吸収式ヒートポンプ装置である。
【0012】なお、前記調節手段は、前記温度差が所定
の値より大きい場合、前記溶液ポンプの吐出量を増や
し、前記温度差が所定の値より小さい場合、前記溶液ポ
ンプの吐出量を減らすとしてもよい。
【0013】上記のような構成において、例えば、発生
蒸気量が増加し、希溶液流量が減少した場合、減圧手段
に冷媒蒸気が流入する。これにより、減圧手段の内部は
二相状態となり、圧力損失は液単相状態に比較して大き
い。この圧力損失が所定の圧力損失よりも大きれば、吐
出量を増やして、つまり濃溶液流量を増加させて希溶液
流量を増加させると、減圧手段への蒸気流入量が減る。
【0014】また、例えば、発生蒸気量が増加し、希溶
液流量が減少した場合、減圧手段に冷媒蒸気が流入す
る。これにより、減圧手段の内部は二相状態となり、圧
力損失は液単相状態に比較して大きく、その圧力損失の
大きさは減圧前後の温度差に比例する。この温度差をも
とに所定の温度差よりも高ければ、吐出量を増やして、
つまり濃溶液流量を増やして希溶液流量を増加させる
と、減圧手段への蒸気流入量が減る。
【0015】また、例えば、精溜器内で発生蒸気量が増
加し、希溶液流量が減少した場合、減圧手段に冷媒蒸気
が流入する。これにより、減圧手段の内部は二相状態と
なり、圧力損失は液単相状態に比較して大きく、その圧
力損失の大きさは減圧前後の温度差に比例する。この温
度差をもとに所定の温度差よりも高ければ、吐出量を増
やして、つまり濃溶液流量を増やして希溶液流量を増加
させると、減圧手段への蒸気流入量が減る。
【0016】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態につい
て図面を参照しながら説明する。
【0017】(第1の実施の形態)図1は、本発明によ
る第1の実施の形態の吸収式ヒートポンプ装置の構成図
である。この吸収式ヒートポンプ装置は、溶液ポンプ1
1、発生器12、凝縮器13、蒸発器14、吸収器1
5、溶液熱交換器16、分離器17、膨張弁18、濃溶
液タンク19、キャピラリー20、21、差圧計22を
設置した構成となっている。差圧計22は、キャピラリ
ー20の入口と出口との間の圧力差を計測する計測器で
ある。回転数調節手段25は、差圧計22により計測さ
れた圧力差に基づいて、溶液ポンプ11の吐出量を調節
するために、溶液ポンプ11の回転数を増減するための
制御装置である。
【0018】なお、キャピラリー20は、本発明の請求
項1の減圧手段に対応する。また、差圧計22は、同発
明の圧力計測手段に対応する。さらに、回転数調節手段
25は、同発明の調節手段に対応する。
【0019】以上のように構成された吸収式ヒートポン
プ装置について、以下その動作を説明する。溶液ポンプ
11で、高圧に加圧された冷媒濃度の高い濃溶液は、溶
液熱交換器16で希溶液から熱を受け昇温し、発生器1
2へ送られる。発生器12において濃溶液は加熱により
冷媒蒸気を発生し、分離器17において冷媒蒸気と冷媒
濃度の低い希溶液に分けられる。希溶液は、キャピラリ
ー20、溶液熱交換器16、キャピラリー21の順に流
れ、その過程で、減圧と濃溶液への熱の放出が行われ
る。冷媒蒸気は、凝縮器13へ流出し液化され、膨張弁
18から蒸発器14を通り吸収器15へ流入する。
【0020】ここで、分離器17における発生蒸気と希
溶液の分離について説明する。原理的には、発生器12
から流入する希溶液に等しい量がキャピラリー20に流
出することにより分離が行われる。これにより、分離器
17内に生じる気液界面が一定の高さに調節され、発生
した蒸気が凝縮器13へ供給され、安定した希溶液流量
制御が行われる。
【0021】運転条件が変化して、発生器12内で発生
する蒸気量が増え、希溶液流量が減少するか、または、
サイクルの高低圧差が大きくなりキャピラリー20を流
れる希溶液流量が増加して、分離器17内の気液液面が
下がった場合について説明する。分離器17内での気液
界面が下がると、希溶液流路のキャピラリー20に冷媒
蒸気が流入する。蒸気が流入するとキャピラリー20内
部は二相状態となるので、圧力損失は蒸気流入無しの状
態より増加し、その増加量は蒸気流入量に比例する。冷
媒蒸気が希溶液流路に流入すると、能力低下とサイクル
の不安定性につながるため、これを抑制する必要があ
る。
【0022】そこで、溶液ポンプ11の回転数を上げて
吐出量を増やして、つまり濃溶液流量を増やすと、発生
器12における希溶液流量が増加し、分離器17内の気
液界面は上昇し、キャピラリー20への蒸気流入量は抑
制される。また、このときのキャピラリー20による圧
力損失は蒸気流入量が減るために低下する。
【0023】即ち、キャピラリー20へ冷媒蒸気が流入
するとキャピラリー20の前後における圧力損失が増加
することを利用して、圧力損失を差圧計22で計測し、
計測した値が所定の値以上にならないように、溶液ポン
プ11の回転数を調節して濃溶液流量を制御することに
よって、冷媒蒸気のキャピラリー20への流入を抑える
ことができる。この制御を行うのが回転数調節手段25
である。
【0024】次に、発生する蒸気量が減り、希溶液流量
が増加するか、または、サイクルの高低圧差が小さくな
って、キャピラリー20を通って吸収器15へ流れる希
溶液の流量が減少し、分離器17内の気液界面が上昇し
た場合について説明する。このときの希溶液の流量は、
サイクルの高低圧差と、キャピラリー20、21によっ
て決定されるから、この流量以上に発生器12から分離
器17に希溶液が流入すると、分離器17内部に希溶液
が溜まることになる。分離器17内に希溶液が溜まる
と、サイクル内の冷媒量のバランスから、最終的に濃溶
液タンクが空となり、溶液ポンプ11がキャビテーショ
ンを起こす。
【0025】そこで、溶液ポンプ11の回転数を下げ
て、濃溶液流量を減らすと、分離器17への希溶液流入
量が減り、結果的に気液界面が下がり、溶液ポンプ11
のキャビテーションが抑えるられる。希溶液のみがキャ
ピラリー20に流入するとき、キャピラリー20での圧
力損失は、蒸気が流入するときより小さい。このことを
利用して、キャピラリー20での圧力損失が所定の値以
下を示すときは、希溶液の戻り量は限界であり、これ以
上、現状の濃溶液流量では分離器17内の液面が上昇
し、キャビテーションの可能性があると判断し、溶液ポ
ンプ11の回転数を下げる。この制御を行う回転数調節
手段25による回転数により、溶液ポンプ11のキャビ
テーションは抑えられる。
【0026】以上のように、キャピラリー20における
希溶液の圧力損失を差圧計22で計測して、回転数調節
手段25により溶液ポンプ11の回転数を調節して濃溶
液流量を制御すれば、運転条件が変化しても、効率が高
く安定したヒートポンプサイクルが形成される。また、
構造的にも従来よりも簡素化され、コスト的にもかなり
有利な吸収式ヒートポンプ装置が提供される。
【0027】なお、本実施の形態では、圧力差を測る手
段として差圧計を用いたが、圧力センサー等を用いても
よい。
【0028】また、本実施の形態では、減圧手段を簡素
化、低コスト化のためにキャピラリー20、21を用い
たが、一般的な減圧弁を用いてもよい。
【0029】なお、本実施の形態では、差圧計22と回
転数調節手段25とを具備する構成であるとしたが、希
溶液がキャピラリー20により減圧される時に生じる温
度降下に関して、希溶液の圧力損失と温度降下との関係
を予め求めておけば、図2に示すように、差圧計22と
回転数調節手段25の代わりに、発生器12の出口の温
度を計測する温度センサー23と、キャピラリー20の
出口の温度を計測する温度センサー24と、その温度セ
ンサー23及び24の計測に基づいて、溶液ポンプ11
の回転数を増減させる回転数調節手段26とを具備する
構成にしてもよい。これにより、圧力損失を計測する代
わりに温度差を計測し、その温度差によって濃溶液流量
を制御することが可能である。さらに、圧力差を測る手
段より温度センサーの方が安価でもある。
【0030】また、図2では、温度センサー23は発生
器12の出口に設置したが、加熱後の希溶液の温度はキ
ャピラリー20で減圧される前までは同じ温度であり、
温度センサー23は希溶液が減圧される前までであれ
ば、場所は問わない。
【0031】更に、図2では、発生器12と分離器17
は、それぞれ単体としているが、発生器12の下部に分
離器17を設置して一体型としたときにおいても、本実
施の形態の効果は得られる。
【0032】以上のように、本実施の形態によれば、運
転条件が変化しても安定した効率と能力が保証された安
価な吸収式ヒートポンプ装置が提供される。
【0033】(第2の実施の形態)図3は、本発明によ
る第2の実施の形態の吸収式ヒートポンプ装置の構成図
である。この吸収式ヒートポンプ装置は、精溜器30、
溶液ポンプ31、発生器32、凝縮器33、蒸発器3
4、吸収器35、溶液熱交換器36、膨張弁38、濃溶
液タンク39、キャピラリー40及び41、温度センサ
ー42及び43を設置した構成となっている。
【0034】温度センサー42は、キャピラリー40の
入口の温度を計測する温度センサーである。温度センサ
ー43は、キャピラリー40の出口の温度を計測する温
度センサーである。回転数調節手段45は、温度センサ
ー42及び43により計測された温度差に基づいて、溶
液ポンプ31の吐出量を調節するために、溶液ポンプ3
1の回転数を増減するための制御装置である。
【0035】なお、キャピラリー40は、本発明の請求
項5の減圧手段に対応する。また、温度センサー42及
び43は、同発明の温度計測手段に対応する。更に、回
転数調節手段45は、同発明の調節手段に対応する。
【0036】本実施の形態は、第1の実施の形態の発生
器12の後に冷媒蒸気濃度を高めるための精溜器30を
設置した場合の例であり、第1の実施の形態の分離器1
7は分離部として精溜器30の下部に設置されている。
【0037】本実施の形態は、安定した希溶液流量の制
御を行い、キャピラリー40の前後における温度差を基
に冷媒蒸気の流入の抑制することと、溶液ポンプ31の
キャビテーションを防止することを目的とする。
【0038】本実施の形態では、計測温度差の位置をキ
ャピラリー40の前後とし、計測温度差が所定の温度差
より大きれば、溶液ポンプ31の回転数を上げて濃溶液
流量を増やし、所定の温度差より低ければ、溶液ポンプ
31の回転数を下げて濃溶液流量を減らす。この制御を
行う回転数調節手段45により、キャピラリー40へ冷
媒蒸気の流入を抑制することと、溶液ポンプ31のキャ
ビテーションを防止することができる。
【0039】図3のように、精溜器30を出た後のキャ
ピラリー40の出入口の温度差により制御する理由とし
て、以下のことが挙げられる。
【0040】精溜器30を設置しているため、精溜器3
0内での分離後の希溶液は、冷媒蒸気の濃度を上げると
きに生成される分縮液と混合されるので、希溶液の温度
は発生器32から流入したときよりも下がる。その温度
降下は、精溜器30の負荷に左右される。このため、精
溜器30を設置した場合には、図2のように発生器12
の出口温度23とキャピラリー20の後の温度24との
差を計測するよりも、図3のように、温度降下後の希溶
液の温度42とキャピラリー40の後の温度43との差
を計測した方が精溜器30の負荷の影響を受けにくい。
【0041】即ち、精溜器30を必要とする吸収式サイ
クルにおいては、キャピラリー40の出入口の温度差を
基に溶液ポンプ31の制御を行う方が良い。
【0042】なお、発生器32と精溜器30は、それぞ
れ単体としているが、発生器32の上部に精溜器30を
設置して一体型としたときにおいても、本実施の形態の
効果は得られる。
【0043】なお、本実施の形態では、温度センサー4
2、43と回転数調節手段45とを具備する構成である
としたが、図4のように、温度センサー42と回転数調
節手段45の代わりに、発生器32の出口の温度を計測
する温度センサーと、その温度センサー43及び44の
計測に基づいて、溶液ポンプ31の回転数を増減させる
回転数調節手段46とを具備する構成にしてもよい。こ
れにより、発生器32からキャピラリー40に至るまで
の希溶液流路の構成は、図2と同一となり、同様の効果
が得られる。
【0044】また、図4のように、発生器32の燃焼量
の制御に発生器32の出口の温度44が必要な場合で、
発生器32の出口の温度44とキャピラリー40の出口
の温度43との温度差で溶液ポンプ31を制御すると
き、図3の構成よりも制御の精度は劣るものの、コスト
ダウンが図れる。
【0045】以上のように、本実施の形態によれば、運
転条件が変化しても安定した効率と能力が保証された安
価な吸収式ヒートポンプ装置が提供される。
【0046】
【発明の効果】以上のことから明らかなように、本発明
によれば、冷暖房時の負荷が変化しても吸収式ヒートポ
ンプサイクルを高効率な状態に維持しながら、安定した
冷暖房を行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施の形態の吸収式ヒートポン
プ装置の構成図である。
【図2】第1の実施の形態における別の吸収式ヒートポ
ンプ装置の構成図である。
【図3】本発明の第2の実施の形態の吸収式ヒートポン
プ装置の構成図である。
【図4】第2の実施の形態における別の吸収式ヒートポ
ンプ装置の構成図である。
【図5】従来の吸収式ヒートポンプ装置の構成図であ
る。
【符号の説明】
1、11、31 溶液ポンプ 2、12、32 発生器 3、13、33 凝縮器 4、14、34 蒸発器 5、15、35 吸収器 6、16、36 溶液熱交換器 7、17 分離器 8、18、38 膨張弁 9 減圧弁 10、19、39 濃溶液タンク 20、21、40、41 キャピラリー 22 差圧計 23、24、42、43、44 温度センサー 25、26、45、46 回転数調節手段 30 精溜器

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 少なくとも発生器と、凝縮器と、蒸発器
    と、吸収器と、溶液ポンプとを備え、少なくとも冷媒を
    作動媒体とする吸収式ヒートポンプ装置において、 前記発生器により加熱された前記作動媒体の内の冷媒濃
    度の高い濃溶液から発生した冷媒蒸気により生じる冷媒
    濃度の低い希溶液が、前記吸収器に向かう流路の途中に
    設けられた減圧手段と、 その減圧手段の入口と出口との間の圧力差を計測する圧
    力計測手段と、 その計測された圧力差に基づいて、前記溶液ポンプの吐
    出量を調節する調節手段とを備えたことを特徴とする吸
    収式ヒートポンプ装置。
  2. 【請求項2】 前記調節手段は、 前記圧力差が所定の値より大きい場合、前記溶液ポンプ
    の吐出量を増やし、 前記圧力差が所定の値より小さい場合、前記溶液ポンプ
    の吐出量を減らすことを特徴とする請求項1記載の吸収
    式ヒートポンプ装置。
  3. 【請求項3】 少なくとも発生器と、凝縮器と、蒸発器
    と、吸収器と、溶液ポンプとを備え、少なくとも冷媒を
    作動媒体とする吸収式ヒートポンプ装置において、 前記発生器により加熱された前記作動媒体の内の冷媒濃
    度の高い濃溶液から発生した冷媒蒸気により生じる冷媒
    濃度の低い希溶液が、前記吸収器に向かう流路の途中に
    設けられた減圧手段と、 前記発生器により加熱された濃溶液の温度と前記減圧手
    段の出口に関する温度との差を計測する温度計測手段
    と、 その計測された温度差に基づいて、前記溶液ポンプの吐
    出量を調節する調節手段とを備えたことを特徴とする吸
    収式ヒートポンプ装置。
  4. 【請求項4】 前記調節手段は、 前記温度差が所定の値より大きい場合、前記溶液ポンプ
    の吐出量を増やし、 前記温度差が所定の値より小さい場合、前記溶液ポンプ
    の吐出量を減らすことを特徴とする請求項3記載の吸収
    式ヒートポンプ装置。
  5. 【請求項5】 少なくとも発生器と、精溜器と、凝縮器
    と、蒸発器と、吸収器と、溶液ポンプとを備え、少なく
    とも冷媒を作動媒体とする吸収式ヒートポンプ装置にお
    いて、 前記精溜器から吸収器に向かう冷媒蒸気を発生させるこ
    とにより生じる冷媒濃度の低い希溶液の流路の途中に設
    けられた減圧手段と、 その減圧手段の入口と出口との間の温度差を計測する温
    度計測手段と、 その計測された温度差に基づいて、前記溶液ポンプの吐
    出量を調節する調節手段とを備えたことを特徴とする吸
    収式ヒートポンプ装置。
  6. 【請求項6】 前記調節手段は、 前記温度差が所定の値より大きい場合、前記溶液ポンプ
    の吐出量を増やし、 前記温度差が所定の値より小さい場合、前記溶液ポンプ
    の吐出量を減らすことを特徴とする請求項5記載の吸収
    式ヒートポンプ装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2012202562A (ja) * 2011-03-23 2012-10-22 Osaka Gas Co Ltd 吸収式冷凍機及び吸収式冷凍機の製造方法

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