JPH09166206A - 無段変速機の変速制御装置 - Google Patents

無段変速機の変速制御装置

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JPH09166206A
JPH09166206A JP32740495A JP32740495A JPH09166206A JP H09166206 A JPH09166206 A JP H09166206A JP 32740495 A JP32740495 A JP 32740495A JP 32740495 A JP32740495 A JP 32740495A JP H09166206 A JPH09166206 A JP H09166206A
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speed
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accelerator pedal
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vehicle
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浩一 黒田
Hiroshi Takahashi
高橋  宏
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 山岳路等でアクセルペダルを離したときの空
走感及び加速力の低下を解消する。 【解決手段】 無段変速機50の変速比を変更する変速
比変更手段51と、アクセルペダルの開度を検出する開
度検出手段53と、車両の速度を検出する車速検出手段
54と、車速とアクセルペダルの開度に応じて予め設定
した変速マップから無段変速機50の入力軸の目標入力
回転数を演算する目標入力回転数演算手段55と、入力
軸回転数が目標入力回転数に一致するように変速比変更
手段51を制御する変速制御手段52と、アクセルペダ
ル開度の変化速度からアクセルペダルの操作頻度を演算
する操作頻度演算手段56と、この操作頻度に応じて目
標入力回転数の下限値を変更する目標入力回転数下限値
設定手段57とを備える。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、車両に搭載される
無段変速機の変速制御装置の改良に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来から自動車などの車両に用いられる
無段変速機としては、ベルト式やトロイダル式(摩擦車
式)などが知られており、例えば、ベルト式の無段変速
機では、図14に示すように、入力軸40及び出力軸4
3に設けた入力プーリ41及び出力プーリ43は間隔を
変更可能に支持されており、これらプーリをスチールベ
ルト44で連結したもので、入力プーリ41に設けた油
圧アクチュエータ45を駆動することで、スチールベル
ト44が巻き付く有効半径が変更される。出力プーリ4
3の間隔を広く、入力プーリ41の間隔を狭くすると変
速比は大きくなり、この逆の場合には変速比が小さく設
定され、任意の変速比へ連続的に変更することができる
のである。
【0003】このような無段変速機の変速制御装置で
は、アクセルペダルの開度(またはエンジンのスロット
ル開度、以下同様)と、車速に基づいて無段変速機に入
力される回転数の目標値を設定して、この目標回転数に
応じた変速比となるように連続的に制御しており、例え
ば、図15に示すような変速マップを用いて上記のよう
な油圧アクチュエータ45の駆動を行っている。
【0004】この変速マップでは、最も変速比の大きく
なる最Low線と、最も変速比が小さくなる最High
線との間で、検出した車速VSPとアクセルペダルの開
度TVOから無段変速機の入力軸40の目標入力回転数
を求めて、無段変速機の入力軸回転数がこの目標入力回
転数となるように、油圧アクチュエータ45を駆動して
無段変速機の変速比を変更している。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記従
来の無段変速機の変速制御装置では、加速終了後にアク
セルペダルを戻すと、無段変速機の変速比は、図15に
示す最High線付近へ向けて変更されてしまい、例え
ば、アクセルペダルの操作が大きなカーブが連続する山
岳路や、市街地近辺の高速道路等のように交通量が多
く、車速の比較的大きな交通状況で前車との車間距離を
維持するため、頻繁にアクセルペダルの操作を行うよう
な運転状況では、アクセルペダルを戻したときに変速比
が最High線付近に設定されるため、変速比の減少が
過大となってエンジンブレーキ力が不足し、運転者に空
走感を与えて違和感を与えるという問題があり、また、
カーブの通過後や前車に追従するために再加速を行う場
合などでは、無段変速機の変速比を最High線付近か
ら最Low線側へ増大させる必要があり、この変速比の
変更に伴う応答遅れによって加速の応答性が低下すると
いう問題があった。
【0006】そこで本発明は、上記問題点に鑑みてなさ
れたもので、運転者のアクセルペダルの操作状況や車両
の運転状態に応じて、最小変速比の過大な減少を抑制し
て山岳路や市街地近辺の過密な交通状況で、加減速を円
滑に行うことが可能な無段変速機の変速制御装置を提供
することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】第1の発明は、図16に
示すように、無段変速機50の変速比を変更する変速比
変更手段51と、アクセルペダルの開度を検出する開度
検出手段53と、車両の速度を検出する車速検出手段5
4と、前記車速とアクセルペダルの開度に応じて予め設
定した変速マップから無段変速機50の入力軸の目標入
力回転数を演算する目標入力回転数演算手段55と、前
記入力軸回転数が目標入力回転数に一致するように前記
変速比変更手段51を制御する変速制御手段52とを備
えた無段変速機の変速制御装置において、前記アクセル
ペダルの開度の変化速度に基づいてアクセルペダルの操
作頻度を演算する操作頻度演算手段56と、この操作頻
度に応じて前記目標入力回転数の下限値を変更する目標
入力回転数下限値設定手段57とを備える。
【0008】また、第2の発明は、前記第1の発明にお
いて、前記目標入力回転数演算手段は、車速に応じた第
1の最小目標入力回転数と、この第1最小目標入力回転
数以上の第2の最小目標入力回転数を車速に応じて予め
設定し、前記目標入力回転数下限値設定手段は、前記ア
クセルペダルの操作頻度に応じて第1最小目標入力回転
数以上かつ第2最小目標入力回転数以下で目標入力回転
数の下限値を連続的に変更する。
【0009】また、第3の発明は、前記第2の発明にお
いて、前記第2の最小目標入力回転数は、所定の車速以
上では前記第1最小目標入力回転数に等しく設定され
る。
【0010】また、第4の発明は、前記第1の発明にお
いて、前記目標入力回転数演算手段は、車速に応じた目
標入力回転数下限線を変速マップに備え、前記目標入力
回転数下限値設定手段は、前記アクセルペダルの操作頻
度に応じて目標入力回転数下限線を変更する。
【0011】また、第5の発明は、前記第4の発明にお
いて、前記目標入力回転数下限値設定手段は、前記アク
セルペダルの操作頻度に応じて目標入力回転数下限線の
傾きを変更する。
【0012】また、第6の発明は、前記第1ないし第5
の発明のいずれかひとつにおいて、図16に示すよう
に、前記操作頻度演算手段56は、アクセルペダルの開
度の変化速度が所定値以下の場合には、前記下限値また
は目標入力回転数下限線の変更を禁止する変更禁止手段
58を備える。
【0013】また、第7の発明は、前記第1の発明にお
いて、前記操作頻度演算手段は、アクセルペダルの開速
度または閉速度の平均値を演算するとともに、この平均
値をアクセルペダルの操作頻度として推定する。
【0014】また、第8の発明は、前記第1の発明にお
いて、前記操作頻度演算手段は、アクセルペダルの開閉
速度の絶対値の平均値を演算するとともに、この絶対値
の平均値をアクセルペダルの操作頻度として推定する。
【0015】また、第9の発明は、前記第7または第8
の発明において、前記操作頻度演算手段は、所定期間内
に検出したアクセルペダルの開度に基づいて前記平均値
の演算を行う。
【0016】また、第10の発明は、図17に示すよう
に、無段変速機50の変速比を変更する変速比変更手段
51と、アクセルペダルの開度を検出する開度検出手段
53と、車両の速度を検出する車速検出手段54と、前
記車速とアクセルペダルの開度に応じて予め設定した変
速マップから無段変速機50の入力軸の目標入力回転数
を演算する目標入力回転数演算手段55と、前記入力軸
回転数が目標入力回転数に一致するように前記変速比変
更手段51を制御する変速制御手段52とを備えた無段
変速機の変速制御装置において、車両の位置を測定する
ナビゲーション手段61と、前記ナビゲーション手段6
1が測定した位置に基づいてアクセルペダルの操作頻度
を推定する操作頻度演算手段56と、この操作頻度に応
じて前記目標入力回転数の下限値を変更する目標入力回
転数下限値設定手段57とを備える。
【0017】また、第11の発明は、図17に示すよう
に、無段変速機50の変速比を変更する変速比変更手段
51と、アクセルペダルの開度を検出する開度検出手段
53と、車両の速度を検出する車速検出手段54と、前
記車速とアクセルペダルの開度に応じて予め設定した変
速マップから無段変速機50の入力軸の目標入力回転数
を演算する目標入力回転数演算手段55と、前記入力軸
回転数が目標入力回転数に一致するように前記変速比変
更手段51を制御する変速制御手段52とを備えた無段
変速機の変速制御装置において、前車との距離を測定す
る車間距離測定手段62と、前記測定した車間距離に基
づいてアクセルペダルの操作頻度を推定する操作頻度演
算手段56と、この操作頻度に応じて前記目標入力回転
数の下限値を変更する目標入力回転数下限値設定手段5
7とを備える。
【0018】
【作用】したがって、第1の発明は、車両の速度とアク
セルペダルの開度に応じて変速マップから求めた目標入
力回転数に入力軸回転数が一致するように、無段変速機
の変速比が変更されるが、アクセルペダルの開度の変化
速度に基づくアクセルペダルの操作頻度に応じて、目標
入力回転数の下限値を変更することができ、例えば、ア
クセルペダルの操作頻度の増大に応じて目標入力回転数
の下限値を増大させれば、アクセルペダルを離したとき
に変速比の減少が過大となるのを防ぎ、目標入力回転数
を通常走行時よりも高く設定することで、屈曲した山岳
路や市街地などの過密な交通状況下でエンジンブレーキ
を増大させ、また、再度アクセルペダルを踏み込んだと
きの加速力を確保して、車両の運転状態に応じた最小変
速比を得ることができる。
【0019】また、第2の発明は、目標入力回転数の下
限値は、車速に応じて予め設定された第1最小目標入力
回転数以上、第2最小目標入力回転数以下の範囲で、ア
クセルペダルの操作頻度に応じて変更されるため、例え
ば、アクセルペダルの操作頻度の増大に応じて目標入力
回転数の下限値を第2最小目標入力回転数へ向けて増大
させれば、アクセルペダルを離したときに変速比の減少
が過大となるのを防ぐことができ、目標入力回転数を第
1最小目標入力回転数よりも高く設定することで、屈曲
した山岳路や市街地などの過密な交通状況下でエンジン
ブレーキを増大させ、また、再度アクセルペダルを踏み
込んだときの加速力を確保して、車両の運転状態に応じ
た最小変速比を得ることができ、第1及び第2最小目標
入力回転数の範囲で連続的に変化させることで、運転者
に違和感を与えることなく滑らかに目標入力回転数の下
限値を変更することができる。
【0020】また、第3の発明は、前記第2最小目標入
力回転数は、所定の車速以上では前記第1最小目標入力
回転数に等しく設定されため、所定車速を高速域に設定
すれば、高速走行時にアクセルペダルを緩めても目標入
力回転数の下限値が変化することはなく、エンジンブレ
ーキの過剰な増大を防いで、運転者に違和感を与えるこ
とがない。
【0021】また、第4の発明は、目標入力回転数演算
手段は車速に応じた目標入力回転数下限線を変速マップ
に備えており、アクセルペダルの操作頻度に応じてこの
目標入力回転数下限線を変更することで、運転状態に応
じた最小変速比を得ることができ、例えば、アクセルペ
ダルの操作頻度の増大に応じて目標入力回転数の下限線
を増大させれば、アクセルペダルを離したときに変速比
の減少が過大となるのを防ぐことができ、屈曲した山岳
路や市街地などの過密な交通状況下で運転者の意図に応
じた加減速を確実に行うことができる。
【0022】また、第5の発明は、前記目標入力回転数
下限値設定手段は、アクセルペダルの操作頻度に応じて
目標入力回転数下限線の傾きを変更することで、アクセ
ルペダルを離したときの目標入力回転数の最小値を車速
に応じて変更することができ、例えば、アクセルペダル
の操作頻度の増大に応じて目標入力回転数下限線の傾き
を増大させれば、アクセルペダルを離したときに変速比
の減少が過大となるのを防ぐことができ、屈曲した山岳
路や市街地などの過密な交通状況下で運転者の意図に応
じた加減速を確実に行うことができる。
【0023】また、第6の発明は、アクセルペダルの開
度の変化速度が所定値以下の場合には、目標入力回転数
の下限値または目標入力回転数下限線の変更が禁止され
るため、アクセルペダルの開度の変化速度が小さい場
合、例えば、開度が一定となっている間に目標入力回転
数の下限値が変動するのを防ぎ、再びアクセルペダルの
開閉操作を行ったときに運転者へ違和感を与えることが
ない。
【0024】また、第7の発明は、アクセルペダルの開
速度または閉速度の平均値を操作頻度として推定するた
め、アクセルペダルの開度検出手段のみで操作頻度の検
出を行うことができ、装置の構成を簡素にすることがで
きる。
【0025】また、第8の発明は、アクセルペダルの開
閉速度の絶対値の平均値をアクセルペダルの操作頻度と
して推定するため、アクセルペダルの開方向及び閉じ方
向の速度の両者から操作頻度を推定するため、アクセル
ペダル操作頻度をより正確に推定でき、また、アクセル
ペダルの開度検出手段のみで操作頻度の検出を行うこと
ができるため、装置の構成を簡素にすることができる。
【0026】また、第9の発明は、操作頻度演算手段に
よる操作頻度の演算は、所定期間内に検出したアクセル
ペダルの開度の平均値に基づいて行われるため、瞬間的
な開度の急変によって目標入力回転数の下限値の変動が
過大になるのを防止しながら、運転者のアクセルペダル
操作状況に基づいて操作頻度の推定を確実に行うことが
できる。
【0027】また、第10の発明は、車両の速度とアク
セルペダルの開度に応じて変速マップから求めた目標入
力回転数に入力軸回転数が一致するように、無段変速機
の変速比が変更されるが、ナビゲーション手段が測定し
た車両の位置に基づいてアクセルペダルの操作頻度が推
定され、車両の位置に応じた操作頻度によって目標入力
回転数の下限値を変更することができ、例えば、車両の
位置が山岳路や市街地等であれば、アクセルペダルの操
作頻度を増大させることで目標入力回転数の下限値を増
大でき、アクセルペダルを離したときに変速比の減少が
過大となるのを防ぎ、目標入力回転数を通常走行時より
も高く設定することで、屈曲した山岳路や市街地などの
過密な交通状況下でエンジンブレーキを増大させ、ま
た、再度アクセルペダルを踏み込んだときの加速力を確
保して、車両の運転状態に応じた最小変速比を得ること
ができる。
【0028】また、第11の発明は、車両の速度とアク
セルペダルの開度に応じて変速マップから求めた目標入
力回転数に入力軸回転数が一致するように、無段変速機
の変速比が変更されるが、前車との車間距離に応じてア
クセルペダルの操作頻度が推定され、例えば、車間距離
が減少した場合にはアクセルペダルの操作頻度を増大さ
せることで目標入力回転数の下限値を増大でき、アクセ
ルペダルを離したときに変速比の減少が過大となるのを
防ぎ、目標入力回転数を通常走行時よりも高く設定する
ことで、エンジンブレーキを増大させ、また、再度アク
セルペダルを踏み込んだときの加速力を確保して、周囲
の交通状況に応じた最小変速比を得ることができる。
【0029】
【発明の実施の形態】以下、本発明の一実施形態を添付
図面に基づいて説明する。
【0030】図1に示すように、無段変速機10は変速
制御コントローラ1に制御される図示しない変速比変更
手段によって、車両の運転状態に応じた所定の変速比に
設定されるもので、無段変速機10は、例えば、前記従
来例と同様のベルト式等で構成される。
【0031】この無段変速機10を制御する変速制御コ
ントローラ1は、車速VSPを検出する車速センサ12
と、アクセル開度センサ11からのアクセル開度TVO
を入力として、予め設定した変速マップに基づいて無段
変速機10の目標入力回転数NpBを演算する目標入力
回転数演算部14と、アクセル開度TVOを微分するこ
とで、アクセルペダルの開度の変化率であるアクセル開
速度dTVOを演算するアクセル開速度演算部13と、
このアクセル開度の変化率dTVOとアクセル開度TV
Oとから後述するように、目標入力回転数NpBを補正
して補正目標入力回転数Npを演算する目標入力回転数
補正部15と、補正目標入力回転数Npから無段変速機
10の目標変速比RTOを演算して上記変速比変更手段
を駆動する駆動制御部16から構成される。なお、駆動
制御部16は、例えば、前記従来例に示した変速比変更
手段としての油圧アクチュエータ45を制御する油圧制
御手段などで構成される。
【0032】上記変速制御コントローラ1はマイクロプ
ロセッサ等を主体に構成されており、車速VSPやアク
セル開度TVO等から車両の運転状態を検出して、これ
ら運転状態に応じた補正目標入力回転数Npを演算する
と共に、アクチュエータなどから構成された変速比変更
手段へ、無段変速機10の入力軸回転数が補正目標入力
回転数Npに一致するように目標変速比RTOを指令
し、前記従来例の図14に示した、出力軸43へエンジ
ンからの駆動力を所定の変速比で伝達する。
【0033】このような変速制御コントローラ1で行わ
れる制御の一例を、図2、図3のフローチャートに示
し、これらフローチャートを参照しながら制御内容につ
いて詳述する。
【0034】図2は、所定時間毎に実行される変速制御
のメインルーチンを示し、図3は、アクセル開度TVO
の変化率dTVOの平均値μに応じて、目標入力回転数
の補正を行うサブルーチンを示す。
【0035】図2のメインルーチンでは、まず、ステッ
プS1で上記したような各センサ等から車両の運転状態
並びにアクセルペダルの操作状況を読み込み、ステップ
S2では、ステップS1で読み込んだアクセル開度TV
O及び車速VSPに基づいて、図4のように設定した変
速マップから無段変速機10の入力軸回転数の目標値で
ある目標入力回転数NpBを演算する。
【0036】この演算に用いる変速マップは、図4に示
すように、アクセル開度TVOをパラメータとして、車
速VSPに応じた目標入力回転数NpBを予め設定したも
ので、変速制御コントローラ1の図示しないROM等の
記憶手段に格納されている。
【0037】ステップS3では、後述するステップS1
01以降のサブルーチンで、アクセル開度TVOの変化
率であるアクセル開速度dTVOの平均値μに応じて、
加減速時等の目標入力回転数NpBを補正し、制御目標値
である補正目標入力回転数Npを演算する。
【0038】そして、ステップS4では、アクセル開速
度dTVOの平均値μに応じて補正された補正目標入力
回転数Npに、無段変速機10の入力軸回転数が一致す
るような目標変速比RTOを演算して、ステップS5
で、無段変速機10の変速比変更手段へ制御信号を出力
して、無段変速機10の変速比を所定の値に制御する。
【0039】図3のフローチャートは、上記ステップS
3で行われるアクセル開速度dTVOの平均値μに応じ
た補正制御のサブルーチンの詳細を示し、まず、ステッ
プS101では、検出したアクセル開度TVOより、ア
クセルペダルの開度の変化率であるアクセル開速度dT
VOを次式より求める。
【0040】dTVO=TVO−TVOold …(1) ただし、TVOold:1サイクル前のアクセル開度TV
O次に、ステップS102では、アクセル開速度dTV
Oの平均値μを次式により演算する。
【0041】
【数1】
【0042】ただし、dTVOi<0のときは、dTV
Oi=0として演算する。
【0043】ここで、dTVOiは、iサイクル前のア
クセル開速度dTVOを、nは所定期間Lにおけるサン
プル数を示し、この所定期間Lは、例えば、約1分程度
に設定される。
【0044】そして、ステップS103では、図4及び
図5に示した変速マップに基づいて、予め設定した目標
入力回転数下限線と目標入力回転数NpBを求めた現在の
車速VSPから、目標入力回転数下限値NpAを求める。
【0045】ここで、図4及び図5に示した変速マップ
には、前記従来例の図15に示した変速マップに加え
て、最High線よりも目標入力回転数が大きい目標入
力回転数下限線が設定される。
【0046】この目標入力回転数下限線は目標入力回転
数の下限値を車速VSPに応じて規制するよう予め設定
したもので、最High線よりも変速比が大きく(目標
入力回転数が大きく)なるように設定されて、本実施形
態では、所定の高車速域である約120Km/h程度まで
は、最High線よりも変速比が大きくなるように目標
入力回転数下限線を設定する一方、所定の高車速を越え
る領域では、目標入力回転数下限線が最High線と等
しくなるように設定される。
【0047】次に、ステップS104では、この目標入
力回転数下限値NpAと、上記ステップS2で求めた目標
入力回転数NpBとを比較して、目標入力回転数NpBが目
標入力回転数下限値NpA未満であれば、補正目標入力回
転数Npを目標入力回転数下限値NpAへ向けて緩やかに
増大させるため、ステップS105の処理へ進む一方、
変速マップに応じた目標入力回転数NpBが下限値NpA
上であれば、ステップS110へ進んで、目標入力回転
数下限値NpAをそのまま補正目標入力回転数Npとして
設定する。
【0048】ここで、目標入力回転数NpBが目標入力回
転数下限値NpA未満の場合では、図5に示すように、変
速マップに基づく目標入力回転数NpBが、目標入力回転
数下限線と最High線の間にあるときであり、この場
合には補正目標入力回転数Npを目標入力回転数下限値
NpAへ向けて滑らかに変化させるべく、ステップS10
5で補間処理を行う。
【0049】ステップS105では、まず、上記ステッ
プS102で求めたアクセル開速度dTVOの平均値μ
に基づいて、図6に示すグラフから補正係数dを求め
る。
【0050】図6に示す、アクセル開速度平均値μに応
じた補正係数dは、アクセル開速度平均値μの大きさに
応じて、0≦d≦1となるように予め設定されたもの
で、ここでは、アクセル開速度平均値μが所定値を超え
ると補正係数dは所定の傾きでd=1まで増大する関数
f(μ)として設定する。
【0051】こうして、アクセル開速度平均値μから求
めた補正係数dによって、次式から補正目標入力回転数
Npを演算する。
【0052】 Np = NpB+(NpA−NpB)×d …(3) こうして、アクセル開速度平均値μに基づく補正係数d
と、変速マップに基づく目標入力回転数NpBと、車速V
SPに応じた目標入力回転数下限値NpAから補正目標入
力回転数Npが求められる。
【0053】次に、ステップS106では、アクセル開
度TVOが所定値α未満であるか否かを判定し、アクセ
ル開度TVOが所定値α以上であれば、ステップS10
7へ進む一方、所定値α未満であればステップS109
へ進む。
【0054】ステップS107では、補正目標入力回転
数Npの前回値NpOldとステップS105で求めた今回
の補正目標入力回転数Npとを比較して、今回の補正目
標入力回転数Npが前回値NpOld未満となった場合には
ステップS108へ進む一方、今回の補正目標入力回転
数Npが前回値NpOld以上であれば、ステップS109
へ進む。
【0055】ステップS108では、アクセル開度TV
Oがほぼ一定のときや、アクセルペダルを踏み込んだと
き等で、アクセル開速度平均値μが低下して補正目標入
力回転数Npが減少するのを防止するため、前回値Np
Oldを今回の補正目標入力回転数Npとして代用する。
【0056】ステップS109では、上記ステップS1
05、107、110のいずれかひとつで決定された補
正目標入力回転数Npを前回値NpOldとして更新し、次
回の処理に備えてから上記メインルーチンへ復帰する。
【0057】以上のように、ステップS1〜S5及びS
101〜S110の処理を行うことにより、加減速の頻
度を示すアクセルペダルのアクセル開速度平均値μから
補正係数dを求め、この補正係数dによって、補正目標
入力回転数Npは目標入力回転数下限線に応じた目標入
力回転数下限値NpAへ増大されるため、山岳路や市街地
周辺の過密な交通状況等で、加減速を頻繁に繰り返す運
転状況では、アクセルペダルを緩めても補正目標入力回
転数Npは最High線まで減少することがなくなり、
前記従来例のように、アクセルペダルを緩める度に変速
比RTOの減少が過大になるのを抑制して、補正目標入
力回転数Npを最High線よりも高めに維持すること
ができ、アクセルペダルを緩めたときには運転者の期待
に応じたエンジンブレーキ力を得ることができ、さらに
アクセルペダルを再度踏み込むと、最High線よりも
大きい変速比RTOによって、応答性を損なうことなく
円滑な加速を行うことができ、屈曲した山岳路や過密な
交通状況下での加減速を、運転者の期待に応じて迅速か
つ円滑に行うことができ、前記従来例に比して無段変速
機を備えた車両の運転性を大幅に向上させる事が可能と
なり、補正目標入力回転数Npはアクセル開速度平均値
μが増大するにつれて増大するため、加減速が頻繁にな
るほど補正目標入力回転数Npを目標入力回転数下限値
NpAへ向けて滑らかに増大できるため、山岳路や過密な
交通状況などによる運転状況の変化に応じて運転者に違
和感を与えることなく、補正目標入力回転数Npを最H
igh線より大きく設定し、運転者の期待に応じたエン
ジンブレーキ力及び加速力を得ることができるのであ
る。
【0058】また、補正目標入力回転数Npは、上記ス
テップS105の補間によって、補正目標入力回転数N
pの下限値は、変速マップの最High線から目標入力
回転数下限線へ急激に変動することはなく、アクセル開
速度平均値μの大きさに応じ補正係数dによって、連続
的に補間することができるため、補正目標入力回転数N
pを滑らかに変化させることが可能となり、運転者に違
和感や不快感を与える事なくアクセルペダルを解放した
ときの最小変速比を、加減速の頻度に応じて変更するこ
とができる。
【0059】そして、加減速の頻度を示すアクセル開速
度平均値μは、上記したように所定期間Lのアクセル開
速度dTVOの平均値としたため、アクセルペダルの開
度センサ11のみで運転状態の加減速の頻度を推定する
ことができ、装置の構成を簡易にして製造コストの上昇
を抑制することができるのである。
【0060】さらに、目標入力回転数下限線は、所定の
高車速(例えば、120Km/h)以上で最High線と等
しくなるように設定されるため、高速走行時にアクセル
ペダルを解放した場合のエンジンブレーキの過大な増大
を防いで、円滑な高速走行を行うことができ、また、上
記ステップS106〜108のように、アクセル開速度
dTVOが所定値α未満のときのみ、アクセル開速度平
均値μに基づく変速マップに応じた目標入力回転数NpB
の補正を行い、アクセル開度TVOが所定値α以上の場
合には、アクセル開度TVOがほぼ一定の場合や、アク
セルペダルを踏み込んだとき等でアクセル開速度平均値
μが低下しても、補正目標入力回転数Npの前回値Np
Oldを今回の補正目標入力回転数Npとして代用するた
め、補正目標入力回転数Npはアクセル開速度平均値μ
と目標入力回転数下限線に応じた値を維持することがで
き、アクセルペダルを離したときの補正目標入力回転数
Npの過大な変動、とくに補正目標入力回転数Npの低下
を防止して、山岳路や過密な交通状況下でのエンジンブ
レーキ力や加速応答性を確保して、運転者の意図に応じ
た変速比を設定することができ、無段変速機を備えた車
両の運転性を大幅に向上させることができるのである。
【0061】なお、上記実施形態において、加減速の頻
度をアクセル開速度dTVOの平均値μに基づいて推定
したが、アクセルペダルの閉じ速度で行ってもよく、ま
た、目標入力回転数NpBを補正する補正係数dは関数F
(μ)としたが、これに限定されることはなく、単調増
加(または減少)関数やマップ等で代用しても同様であ
る。
【0062】図7〜図11は第2の実施形態を示し、前
記第1実施形態の変速制御コントローラ1を、加減速の
頻度に応じて目標入力回転数下限線(最High線)を
変更可能な変速制御コントローラ1Aに置き換えたもの
である。
【0063】変速制御コントローラ1Aは、前記第1実
施形態と同様に、車速VSPを検出する車速センサ12
と、アクセル開度センサ11からのアクセル開度TVO
を入力として、アクセルペダルの開閉速度の絶対値dT
Hを求め、このアクセル開閉速度絶対値dTHの平均値
μdを演算するアクセル操作頻度演算部23と、アクセ
ル開閉速度平均値μdに基づいて最High線としての
目標入力回転数下限線を設定する目標入力回転数下限線
設定部25と、予め設定した最Low線とこの目標入力
回転数下限線との間で、車速VSPとアクセル開度TV
Oに応じて目標入力回転数Npを演算する目標入力回転
数演算部14と、目標入力回転数Npから無段変速機1
0の目標変速比RTOを演算して、前記第1実施形態と
同様に、上記変速比変更手段を駆動する駆動制御部16
から構成される。なお、駆動制御部16は、例えば、前
記従来例に示した変速比変更手段としての油圧アクチュ
エータ45を制御する油圧制御手段などで構成される。
【0064】この変速制御コントローラ1Aで行われる
制御の一例を、図8、図9のフローチャートに示し、こ
れらフローチャートを参照しながら制御内容について詳
述する。
【0065】図8は、所定時間毎に実行される変速制御
のメインルーチンを示し、図9は、アクセル開度TVO
の開閉速度絶対値dTHの平均値μdに応じて、最Hi
gh線としての目標入力回転数下限線を設定するサブル
ーチンを示す。
【0066】図8のメインルーチンでは、まず、ステッ
プS10で前記第1実施形態のステップS1と同様にし
て、各センサ等から車両の運転状態並びにアクセルペダ
ルの操作状況を読み込み、ステップS11では、ステッ
プS10で読み込んだアクセル開度TVOから、後述す
るステップS201以降で、アクセル開閉速度絶対値d
THの平均値μdに応じて目標入力回転数下限線を設定
する。
【0067】そして、ステップS12では、目標入力回
転数下限線と予め設定した最Low線との間で、車速V
SPとアクセル開度TVOに応じた目標入力回転数Np
をする。
【0068】この演算に用いる変速マップは、図10に
示すように、アクセル開度TVOをパラメータとして、
車速VSPに応じた目標入力回転数Npを演算するた
め、予め設定した最Low線と、アクセル開閉速度平均
値μdに応じて変更される目標入力回転数下限線から構
成され、図示はしないが、アクセル開度TVO=1/8
〜7/8の間では、前記第1実施形態の図4と同様に、
アクセル開度TVOをパラメータとして車速VSPに応
じた、目標入力回転数Npが予め設定される。
【0069】そして、ステップS13以降は、前記第1
実施形態のステップS4以降と同様に、目標入力回転数
Npに、無段変速機10の入力軸回転数が一致するよう
な目標変速比RTOを演算し、ステップS14で、無段
変速機10の変速比変更手段へ制御信号を出力して、無
段変速機10の変速比を所定の値に制御する。
【0070】次に、目標入力回転数下限線の設定を行う
図9のフローチャートについて詳述する。
【0071】まず、ステップS201では、検出したア
クセル開度TVOより、アクセルペダルの開閉速度の絶
対値dTHを次式より求める。
【0072】 dTH=|TVO−TVOold| …(4) ただし、TVOold:1サイクル前のアクセル開度TV
Oそして、ステップS202では、このアクセル開閉速
度絶対値dTHと所定値αを比較して、アクセル開閉速
度絶対値dTHが所定値α以上であれば、ステップS2
03以降の目標入力回転数下限線の設定処理を行う一
方、アクセル開閉速度絶対値dTHが所定値α未満の場
合には、目標入力回転数下限線を変更することなく、図
8のメインルーチンへ復帰する。
【0073】ステップS203では、次式よりアクセル
開閉速度絶対値dTHの平均値μdの演算を行う。
【0074】
【数2】
【0075】ただし、dTHiはiサイクル前のアクセ
ル開閉速度絶対値dTH、nは所定期間LにおけるdT
Hのサンプル数で、所定期間Lは前記第1実施形態と同
様に、約1分程度の所定値に設定される。
【0076】次に、ステップS204では、目標入力回
転数下限線の傾きθを決定するため、図11に示すグラ
フから、アクセル開閉速度平均値μdに応じて補正車速
Vhを求める。
【0077】図11に示す、アクセル開閉速度平均値μ
dμに応じた補正車速Vhは、アクセル開閉速度平均値
μd大きさに応じて、Va≦Vh≦Vbとなるように予
め設定されたもので、ここで、車速Va、Vbは、図1
0に示すように、Va>Vbの所定値に設定されて、そ
れぞれ所定の目標入力回転数(例えば、3000rpm)
と目標入力回転数下限線との交点を予め設定したもの
で、車速Vaと所定の目標入力回転数の交点を通る目標
入力回転数下限線の傾きは最小値θminを示し、同様に
Vbと所定の目標入力回転数の交点を通る目標入力回転
数下限線の傾きは最大値θmaxを示す。
【0078】なお、目標入力回転数下限線の起点は、図
10の車速VSP=0Km/h、目標入力回転数=0rpmの
場合を示し、目標入力回転数下限線の傾きθは、この起
点から補正車速Vhと所定の目標入力回転数=3000
rpmの交点を通過する線の傾きを示す。
【0079】したがって、目標入力回転数下限線の傾き
θは、図11のグラフに基づいて、予め設定された最大
値θmaxと最小値θminとの間でアクセル開閉速度平均値
μdの大きさに応じて設定される。なお、図11のグラ
フは、アクセル開閉速度平均値μdが所定値を超えるま
ではVh=Va、すなわち、傾きの最小値θminに設定
され、所定値を超えるとVhは傾きの最大値θmax側の
車速Vbへ向けて所定の割合で減少するように予め設定
され、車速Vh=Vbとなるまで減少する。
【0080】こうして、目標入力回転数Npの下限値を
規制する最High線としての目標入力回転数下限線
が、アクセルペダルの操作頻度に呼応するアクセル開閉
速度平均値μdによって決定されると、上記図8のメイ
ンルーチンへ復帰し、ステップS12では、アクセル開
閉速度平均値μdに応じた傾きθの目標入力回転数下限
線と予め設定された最Low線との間で、アクセル開度
TVOをパラメータとして車速VSPに応じた目標入力
回転数Npが演算されるのである。
【0081】以上のように、ステップS10〜S14及
びS201〜S205の処理を行うことにより、加減速
の頻度を示すアクセル開閉速度平均値μdから補正車速
Vhを求め、この補正車速Vhによって、目標入力回転
数下限線の傾きθを設定するため、山岳路や大都市周辺
の過密な交通状況等で、加減速を頻繁に繰り返す運転状
況では、アクセル開閉速度平均値μdが増大するため、
目標入力回転数下限線の傾きθもθminからθmaxへ向け
て増大し、アクセルペダルを緩めても最High線側の
目標入力回転数Npは増大した目標入力回転数下限線に
よって決定されるため、前記従来例のように、アクセル
ペダルを緩める度に変速比RTOの減少が過大になるの
を抑制して、目標入力回転数Npを通常走行時の最小値
θminの目標入力回転数下限線よりも高めに維持するこ
とができ、アクセルペダルを緩めたときには運転者の期
待に応じたエンジンブレーキ力を得ることができ、さら
にアクセルペダルを再度踏み込むと、最High線より
も大きい変速比RTOによって、応答性を損なうことな
く円滑な加速を行うことができ、屈曲した山岳路や過密
な交通状況下での加減速を、運転者の期待に応じて行う
ことができ、前記従来例に比して無段変速機を備えた車
両の運転性を大幅に向上させる事が可能となるのであ
り、目標入力回転数下限線の傾きθはアクセル開閉速度
平均値μの増大するにつれて滑らかに変化するため、運
転者に違和感や不快感を与える事なくアクセルペダルを
解放したときの最High線側である目標入力回転数下
限線を運転状況に応じて変更することができる。
【0082】そして、目標入力回転数下限線の傾きθの
決定は、補正車速Vhの演算のみを行えばよく、前記第
1実施形態に比して演算処理を簡易にすることができ、
変速制御コントローラ1Aの負荷を低減することがで
き、また、アクセル開閉速度の絶対値dTHが所定値α
未満の場合には、傾きθの変更を防止するため、アクセ
ル開度TVOが一定の定速走行中等での目標入力回転数
Npの変動を防いで、無段変速機を備えた車両の運転性
をさらに向上させることができるのである。
【0083】なお、上記実施形態において、目標入力回
転数下限線の傾きθの決定を図11のグラフにより求め
たが、単調減少関数や、マップ等で代用しても同様であ
る。図12は第3の実施形態を示し、無段変速機10の
変速比RTOを制御する変速制御コントローラ20は、
自車の位置を測定するナビゲーション装置21からの自
車位置情報を、前記第1、第2実施形態における加減速
頻度に置き換えたもので、制御内容は前記と同様であ
る。
【0084】ナビゲーション装置21からの自車位置情
報が、山岳路あるいは市街地にある場合には、前記第1
または第2実施形態の加減速頻度が増大した場合と同じ
く、補正目標入力回転数Npまたは目標入力回転数下限
線の傾きθを増大させて、目標入力回転数Npの下限値
を高めに設定し、アクセルペダルの操作に応じた加減速
を迅速かつ円滑に行うもので、地形あるいは交通量に応
じた目標入力回転数の下限値の変更が可能となり、無段
変速機を備えた車両の運転性をさらに向上させる。こと
が可能となる。
【0085】なお、ナビゲーション装置21としては、
地球周回軌道上の衛星からの時刻情報に基づいて、自車
の位置を測定するとともにCD−ROM等の記憶手段に
予め設定した地図情報へ自車位置を反映させるGPS
(Groval Positioning System)や、慣性航法装置ある
いは地磁気による航法装置などで構成することができ
る。
【0086】図13は第4の実施形態を示し、無段変速
機10の変速比RTOを制御する変速制御コントローラ
30は、前車との車間距離を検出する車間距離検出装置
31からの車間距離情報を、前記第1、第2実施形態に
おける加減速頻度に置き換えたもので、制御内容は前記
と同様である。
【0087】車間距離検出装置31からの車間距離が、
所定値以下になると、前記第1または第2実施形態の加
減速頻度が増大した場合と同じく、補正目標入力回転数
Npまたは目標入力回転数下限線の傾きθを増大させ
て、目標入力回転数Npの下限値を高めに設定し、アク
セルペダルを緩めた場合には迅速にエンジンブレーキを
積極的に効かせて前車への接近を防止することができ、
また、再度アクセルペダルを踏み込んだ場合には、高め
に維持した目標入力回転数の下限値によって、アクセル
ペダルの操作に応じた加速力を確保して、前車への追従
を容易に行うことができ、車間距離に応じて最小目標入
力回転数を変更することで、周囲の交通状況に応じた最
小目標入力回転数を維持することが可能となり、無段変
速機を備えた車両の運転性をさらに向上させることがで
きる。
【0088】なお、車間距離検出装置31としては、レ
ーザーあるいはレーダ−や超音波等の非接触式測距手段
で構成すればよく、あるいは、カメラ等の撮像手段から
の画像情報に基づいて前車との距離を演算するものであ
ってもよい。
【0089】
【発明の効果】以上説明したように第1の発明は、車両
の速度VSPとアクセルペダルの開度TVOに応じて変
速マップから求めた目標入力回転数Npに入力軸回転数
が一致するように、無段変速機の変速比が変更される
が、アクセルペダルの開度の変化速度に基づくアクセル
ペダルの操作頻度に応じて、目標入力回転数の下限値を
変更することができ、例えば、アクセルペダルの操作頻
度の増大に応じて目標入力回転数の下限値を増大させれ
ば、アクセルペダルを離したときに変速比の減少が過大
となるのを防ぎ、目標入力回転数を通常走行時よりも高
く設定することで、屈曲した山岳路や市街地などの過密
な交通状況下でエンジンブレーキを増大させ、また、再
度アクセルペダルを踏み込んだときの加速力を確保し
て、車両の運転状態に応じた最小変速比を得ることがで
き、前記従来例のように屈曲した山岳路のカーブ入口で
最High線側への変速比の過大な減少が抑制されるた
め、アクセルペダルを離したときに、運転者に空走感等
の違和感や不快感を与えることがなくなって、運転状況
に応じた加減速を行うことが可能となって、無段変速機
を備えた車両の運転性を大幅に向上させることができる
のである。
【0090】また、第2の発明は、目標入力回転数の下
限値は、車速に応じて予め設定された第1最小目標入力
回転数以上、第2最小目標入力回転数以下の範囲で、ア
クセルペダルの操作頻度に応じて変更されるため、例え
ば、アクセルペダルの操作頻度の増大に応じて目標入力
回転数の下限値を第2最小目標入力回転数へ向けて増大
させれば、アクセルペダルを離したときに変速比の減少
が過大となるのを防ぐことができ、目標入力回転数を第
1最小目標入力回転数よりも高く設定することで、屈曲
した山岳路や市街地などの過密な交通状況下でエンジン
ブレーキを増大させ、また、再度アクセルペダルを踏み
込んだときの加速力を確保して、車両の運転状態に応じ
た最小変速比を得ることができ、第1及び第2最小目標
入力回転数の範囲で連続的に変化させることで、運転者
に違和感を与えることなく滑らかに目標入力回転数の下
限値を変更することができ、無段変速機を備えた車両の
運転性を大幅に向上させることができるのである。
【0091】また、第3の発明は、前記第2最小目標入
力回転数は、所定の車速以上では前記第1最小目標入力
回転数にほぼ等しく設定されため、所定車速を高速域に
設定すれば、高速走行時にアクセルペダルを緩めても目
標入力回転数の下限値が変化することはなく、高速走行
中のエンジンブレーキの過剰な増大を防いで、運転者に
違和感や不快感を与えることがなく、無段変速機を備え
た車両の運転性をさらに向上させることができる。
【0092】また、第4の発明は、目標入力回転数演算
手段は車速に応じた目標入力回転数下限線を変速マップ
に備えており、アクセルペダルの操作頻度に応じてこの
目標入力回転数下限線を変更することで、運転状態に応
じた最小変速比を得ることができ、例えば、アクセルペ
ダルの操作頻度の増大に応じて目標入力回転数の下限線
を増大させれば、アクセルペダルを離したときに変速比
の減少が過大となるのを防ぐことができ、屈曲した山岳
路や市街地などの過密な交通状況下で、運転者の操作意
図に応じた加減速を確実に行うことができ、無段変速機
を備えた車両の運転性をさらに向上させることができ
る。
【0093】また、第5の発明は、前記目標入力回転数
下限値設定手段は、アクセルペダルの操作頻度に応じて
目標入力回転数下限線の傾きを変更することで、アクセ
ルペダルを離したときの目標入力回転数の最小値を車速
に応じて変更することができ、例えば、アクセルペダル
の操作頻度の増大に応じて目標入力回転数下限線の傾き
を増大させれば、アクセルペダルを離したときに変速比
の減少が過大となるのを防ぐことができ、屈曲した山岳
路や市街地などの過密な交通状況下で運転者の意図に応
じた加減速を確実に行うことが可能となり、無段変速機
を備えた車両の運転性をさらに向上させることができ
る。
【0094】また、第6の発明は、アクセルペダルの開
度の変化速度が所定値以下の場合には、目標入力回転数
の下限値または目標入力回転数下限線の変更が禁止され
るため、アクセルペダルの開度が一定となっている間に
目標入力回転数の下限値が変動するのを防ぎ、再びアク
セルペダルの開閉操作を行ったときに運転者へ違和感を
与えることがなく、不要な目標入力回転数下限値の変動
を防いで、さらに運転性を向上させることができる。
【0095】また、第7の発明は、アクセルペダルの開
速度または閉速度の平均値を操作頻度として推定するた
め、アクセルペダルの開度検出手段のみで操作頻度の検
出を行うことができ、装置の構成を簡素にして製造コス
トの増大を抑制することができる。
【0096】また、第8の発明は、アクセルペダルの開
閉速度の絶対値の平均値をアクセルペダルの操作頻度と
して推定するため、アクセルペダルの開方向及び閉じ方
向の速度の両者から操作頻度を推定するため、アクセル
ペダル操作頻度をより正確に推定でき、また、アクセル
ペダルの開度検出手段のみで操作頻度の検出を行うこと
ができるため、装置の構成を簡素にして製造コストの増
大を抑制することができる。
【0097】また、第9の発明は、操作頻度演算手段に
よる操作頻度の演算は、所定期間内に検出したアクセル
ペダルの開度の平均値に基づいて行われるため、瞬間的
な開度の急変によって目標入力回転数の下限値の変動が
過大になるのを防止しながら、運転者のアクセルペダル
操作状況に基づいて操作頻度の推定を確実に行うことが
でき、無段変速機を備えた車両の運転性をさらに向上さ
せることができる。
【0098】また、第10の発明は、車両の速度VSP
とアクセルペダルの開度TVOに応じて変速マップから
求めた目標入力回転数Npに入力軸回転数が一致するよ
うに、無段変速機の変速比が変更されるが、ナビゲーシ
ョン手段が測定した車両の位置に基づいてアクセルペダ
ルの操作頻度が推定され、車両の位置に応じた操作頻度
によって目標入力回転数の下限値を変更することがで
き、例えば、車両の位置が山岳路や市街地等であれば、
アクセルペダルの操作頻度を増大させることで目標入力
回転数の下限値を増大でき、アクセルペダルを離したと
きに変速比の減少が過大となるのを防ぎ、目標入力回転
数を通常走行時よりも高く設定することで、屈曲した山
岳路や市街地などの過密な交通状況下でエンジンブレー
キを増大させ、また、再度アクセルペダルを踏み込んだ
ときの加速力を確保して、車両の走行位置に応じた最小
変速比を得ることができ、無段変速機を備えた車両の運
転性をさらに向上させることができる。
【0099】また、第11の発明は、車両の速度VSP
とアクセルペダルの開度TVOに応じて変速マップから
求めた目標入力回転数Npに入力軸回転数が一致するよ
うに、無段変速機の変速比が変更されるが、前車との車
間距離に応じてアクセルペダルの操作頻度が推定され、
例えば、車間距離が減少した場合にはアクセルペダルの
操作頻度を増大させることで目標入力回転数の下限値を
増大でき、アクセルペダルを離したときに変速比の減少
が過大となるのを防ぎ、目標入力回転数を通常走行時よ
りも高く設定することで、エンジンブレーキを増大さ
せ、また、再度アクセルペダルを踏み込んだときの加速
力を確保して、周囲の交通状況に応じた最小変速比を得
ることができ、特に、過密な交通状況下での運転性を大
幅に向上させることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態を示す変速制御コントロー
ラのブロック図。
【図2】変速制御コントローラで行われる制御のメイン
ルーチンを示すフローチャート。
【図3】目標入力回転数補正制御のサブルーチンを示す
フローチャート。
【図4】アクセルペダルの開度TVOをパラメータとし
て車速VSPに応じた目標入力回転数を設定する変速マ
ップを示す。
【図5】目標入力回転数下限線を備えた変速マップを示
し、車速VSPとアクセル開度TVOに応じた目標入力
回転数の関係及び目標入力回転数下限線と最High線
の関係を示す。
【図6】アクセル開速度dTVOの平均値μと補正係数
dの関係を示すグラフである。
【図7】第2実施形態を示す、変速制御コントローラの
ブロック図。
【図8】同じく変速制御コントローラで行われる制御の
メインルーチンを示すフローチャート。
【図9】同じく、目標入力回転数下限線設定のサブルー
チンを示すフローチャート。
【図10】傾きθが可変の目標入力回転数下限線を備え
た変速マップを示し、車速VSPとアクセル開度TVO
に応じた目標入力回転数の関係を示す。
【図11】アクセル開閉速度絶対値dTHの平均値μd
と補正車速Vhの関係を示すグラフである。
【図12】第3の実施形態を示す変速制御コントローラ
のブロック図。
【図13】第4の実施形態を示す変速制御コントローラ
のブロック図。
【図14】ベルト式無段変速機の要部を示す概略図。
【図15】従来の変速マップを示し、アクセル開度TV
Oをパラメータとして車速VSPに応じた目標入力回転
数の関係を示すグラフである。
【図16】第1ないし第9の発明のいずれかひとつに対
応するクレーム対応図。
【図17】第10または第11の発明に対応するクレー
ム対応図。
【符号の説明】
1 変速制御コントローラ 1A、20,30 変速制御コントローラ 10 無段変速機 11 アクセル開度センサ 12 車速センサ 13 アクセル開速度演算部 14 目標入力回転数演算部 15 目標入力回転数補正部 16 駆動制御部 23 アクセル操作頻度演算部 25 目標入力回転数下限線設定部 21 ナビゲーション装置 31 車間距離検出装置 40 入力軸 41 入力軸プーリ 42 出力軸 43 出力軸プーリ 44 スチールベルト 45 油圧アクチュエータ 50 無段変速機 51 変速比変更手段 52 変速制御手段 53 開度検出手段 54 車速検出手段 55 目標入力回転数演算手段 56 操作頻度演算手段 57 目標入力回転数下限値設定手段 58 変更禁止手段 61 ナビゲーション手段 62 車間距離測定手段

Claims (11)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】無段変速機の変速比を変更する変速比変更
    手段と、 アクセルペダルの開度を検出する開度検出手段と、 車両の速度を検出する車速検出手段と、 前記車速とアクセルペダルの開度に応じて予め設定した
    変速マップから無段変速機の入力軸の目標入力回転数を
    演算する目標入力回転数演算手段と、 前記入力軸回転数が目標入力回転数に一致するように前
    記変速比変更手段を制御する変速制御手段とを備えた無
    段変速機の変速制御装置において、 前記アクセルペダルの開度の変化速度に基づいてアクセ
    ルペダルの操作頻度を演算する操作頻度演算手段と、 この操作頻度に応じて前記目標入力回転数の下限値を変
    更する目標入力回転数下限値設定手段とを備えたことを
    特徴とする無段変速機の変速制御装置。
  2. 【請求項2】前記目標入力回転数演算手段は、車速に応
    じた第1の最小目標入力回転数と、この第1最小目標入
    力回転数以上の第2の最小目標入力回転数を車速に応じ
    て予め設定し、 前記目標入力回転数下限値設定手段は、前記アクセルペ
    ダルの操作頻度に応じて第1最小目標入力回転数以上か
    つ第2最小目標入力回転数以下で目標入力回転数の下限
    値を連続的に変更することを特徴とする請求項1に記載
    の無段変速機の変速制御装置。
  3. 【請求項3】前記第2の最小目標入力回転数は、所定の
    車速以上では前記第1最小目標入力回転数に等しく設定
    されたことを特徴とする請求項2に記載の無段変速機の
    変速制御装置。
  4. 【請求項4】前記目標入力回転数演算手段は、車速に応
    じた目標入力回転数下限線を変速マップに備え、 前記目標入力回転数下限値設定手段は、前記アクセルペ
    ダルの操作頻度に応じて目標入力回転数下限線を変更す
    ることを特徴とする請求項1に記載の無段変速機の変速
    制御装置。
  5. 【請求項5】前記目標入力回転数下限値設定手段は、前
    記アクセルペダルの操作頻度に応じて目標入力回転数下
    限線の傾きを変更することを特徴とする請求項4に記載
    の無段変速機の変速制御装置。
  6. 【請求項6】前記操作頻度演算手段は、アクセルペダル
    の開度の変化速度が所定値以下の場合には、前記下限値
    または目標入力回転数下限線の変更を禁止する変更禁止
    手段を備えたことを特徴とする請求項1ないし請求項5
    のいずれかひとつに記載の無段変速機の変速制御装置。
  7. 【請求項7】前記操作頻度演算手段は、アクセルペダル
    の開速度または閉速度の平均値を演算するとともに、こ
    の平均値をアクセルペダルの操作頻度として推定するこ
    とを特徴とする請求項1に記載の無段変速機の変速制御
    装置。
  8. 【請求項8】前記操作頻度演算手段は、アクセルペダル
    の開閉速度の絶対値の平均値を演算するとともに、この
    絶対値の平均値をアクセルペダルの操作頻度として推定
    することを特徴とする請求項1に記載の無段変速機の変
    速制御装置。
  9. 【請求項9】前記操作頻度演算手段は、所定期間内に検
    出したアクセルペダルの開度に基づいて前記平均値の演
    算を行うことを特徴とする請求項7または請求項8に記
    載の無段変速機の変速制御装置。
  10. 【請求項10】無段変速機の変速比を変更する変速比変
    更手段と、 アクセルペダルの開度を検出する開度検出手段と、 車両の速度を検出する車速検出手段と、 前記車速とアクセルペダルの開度に応じて予め設定した
    変速マップから無段変速機の入力軸の目標入力回転数を
    演算する目標入力回転数演算手段と、 前記入力軸回転数が目標入力回転数に一致するように前
    記変速比変更手段を制御する変速制御手段とを備えた無
    段変速機の変速制御装置において、 車両の位置を測定するナビゲーション手段と、 前記ナビゲーション手段が測定した位置に基づいてアク
    セルペダルの操作頻度を推定する操作頻度演算手段と、 この操作頻度に応じて前記目標入力回転数の下限値を変
    更する目標入力回転数下限値設定手段とを備えたことを
    特徴とする無段変速機の変速制御装置。
  11. 【請求項11】無段変速機の変速比を変更する変速比変
    更手段と、 アクセルペダルの開度を検出する開度検出手段と、 車両の速度を検出する車速検出手段と、 前記車速とアクセルペダルの開度に応じて予め設定した
    変速マップから無段変速機の入力軸の目標入力回転数を
    演算する目標入力回転数演算手段と、 前記入力軸回転数が目標入力回転数に一致するように前
    記変速比変更手段を制御する変速制御手段とを備えた無
    段変速機の変速制御装置において、 前車との距離を測定する車間距離測定手段と、 前記測定した車間距離に基づいてアクセルペダルの操作
    頻度を推定する操作頻度演算手段と、 この操作頻度に応じて前記目標入力回転数の下限値を変
    更する目標入力回転数下限値設定手段とを備えたことを
    特徴とする無段変速機の変速制御装置。
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JP2005155863A (ja) * 2003-11-28 2005-06-16 Fuji Heavy Ind Ltd 無段変速機の変速制御装置
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