JPH09165782A - 建設機械の旋回ブレーキ制御回路 - Google Patents

建設機械の旋回ブレーキ制御回路

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JPH09165782A
JPH09165782A JP32926995A JP32926995A JPH09165782A JP H09165782 A JPH09165782 A JP H09165782A JP 32926995 A JP32926995 A JP 32926995A JP 32926995 A JP32926995 A JP 32926995A JP H09165782 A JPH09165782 A JP H09165782A
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JP
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pressure
swing
valve
brake
operated
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JP32926995A
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English (en)
Inventor
Toshio Honda
俊雄 本多
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Sumitomo SHI Construction Machinery Co Ltd
Original Assignee
Sumitomo SHI Construction Machinery Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【課題】 非旋回状態で重掘削作業を行う場合に、旋回
ブレーキ装置及び旋回減速装置に過大な負荷が掛かるの
を防止する。 【解決手段】 旋回レバー7の操作は第1の圧力スイッ
チ41にて検出され、走行用以外の他の方向制御弁24
〜26及び30〜32の操作は第2の圧力スイッチ45
にて検出される。コントローラ36は、旋回レバー7が
非操作時のときは、電磁開閉弁48の2次圧をカットし
て旋回ブレーキ装置5を作動状態にする。そして、旋回
レバー7が操作時のときは、電磁開閉弁48の2次圧を
最大値にして旋回ブレーキ装置5を解除状態にする。ま
た、旋回レバー7が非操作時に他の方向制御弁24,2
6及び30〜32を操作して第2の圧力スイッチ45が
オンとなったときは、メインポンプ21,27の吐出圧
に連動して電磁比例減圧弁47の2次圧を増減し、旋回
ブレーキ装置5のブレーキ作動力を減少させる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は建設機械の旋回ブレ
ーキ制御回路に関するものであり、特に、旋回レバーの
操作に連動してブレーキが解除される建設機械の旋回ブ
レーキ制御回路に関するものである。
【0002】
【従来の技術】建設機械の旋回系回路としては、図3に
示すような回路が一般的である。メインポンプ1から吐
出された作動油は、旋回用の方向制御弁2により方向と
流量が制御されて旋回駆動部3へ導出され、旋回モータ
4が回転して上部旋回体(図示せず)が旋回する。
【0003】旋回モータ4には旋回ブレーキ装置5が取
り付けられており、該旋回ブレーキ装置5はバネ力によ
りロッド5aが突出して旋回軸部6を制動し、ブレーキ
解除シリンダ5bにパイロット信号圧が導入されると、
ロッド5aが旋回軸部6から離反してブレーキ解除状態
になる。
【0004】ここで、旋回レバー7が操作されると、パ
イロット弁8から前記方向制御弁2のパイロットポート
9aまたは9bへパイロット信号圧が導出され、方向制
御弁2が切り替わって旋回モータ4が回転する。このパ
イロット信号圧はシャトル弁10を介して圧力スイッチ
11にて検出され、コントローラ12の指令信号により
電磁開閉弁13が切り替わる。
【0005】従って、油圧源14から前記ブレーキ解除
シリンダ5bにパイロット信号圧が導入され、旋回ブレ
ーキ装置5はブレーキ解除状態となり、上部旋回体の旋
回動作に支障を来さないようになっている。
【0006】そして、旋回レバー7を中立位置に復帰さ
せると、前記旋回モータ4への作動油がカットされて旋
回モータ4の回転が停止するとともに、パイロット信号
圧が圧力スイッチ11にて検出されなくなり、コントロ
ーラ12の指令信号により電磁開閉弁13が元の位置に
切り替わる。
【0007】従って、前記ブレーキ解除シリンダ5bへ
のパイロット信号圧がカットされ、旋回ブレーキ装置5
はブレーキ作動状態となる。即ち、当該建設機械の駐車
時や掘削作業時など旋回レバー7が非操作のときには、
旋回ブレーキ装置5を作動状態にして上部旋回体を保持
し、上部旋回体の不慮の旋回を防止する。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】従来の建設機械の旋回
ブレーキ装置は、旋回レバーが操作されたときはブレー
キ解除状態になり、旋回レバーが非操作時はブレーキ作
動状態となって上部旋回体を保持する。
【0009】然し、非旋回状態で旋回以外の操作を行う
とき、例えばブームやバケットなどを動かして掘削作業
をする場合に、硬い地盤のために掘削抵抗が大きかった
り、バケットの側面が土砂によって押圧されたりして、
上部旋回体に旋回力が作用することがある。
【0010】掛かる場合に、旋回ブレーキ装置はブレー
キ作動状態になっているので、旋回ブレーキ装置及び旋
回減速装置に過大な負荷が掛かり、これらの装置の寿命
を低下させることになる。
【0011】そこで、上部旋回体に旋回ブレーキ装置を
設けた建設機械に於いて、非旋回状態で重掘削作業を行
う場合に、上部旋回体に作用する旋回力を受けて旋回ブ
レーキ装置及び旋回減速装置に過大な負荷が掛かるのを
防止するために解決すべき技術的課題が生じてくるので
あり、本発明はこの課題を解決することを目的とする。
【0012】
【課題を解決するための手段】本発明は上記目的を達成
するために提案されたものであり、上部旋回体の旋回軸
部をバネ力にて制動する旋回ブレーキ装置であって、旋
回レバーが操作されたときはブレーキ解除シリンダへパ
イロット信号圧を導入してブレーキ解除状態になり、旋
回レバーが非操作のときは該パイロット信号圧をカット
してブレーキ作動状態になる建設機械の旋回ブレーキ制
御回路に於いて、各アクチュエータへ作動油を供給する
メインポンプの吐出圧を検出する手段を設け、旋回レバ
ーが非操作のときはメインポンプの吐出圧の増減に連動
して前記パイロット信号圧を増減し、且つ旋回レバーが
操作されたときは直ちに前記ブレーキ解除シリンダへパ
イロット信号圧を導入する制御手段を設けた建設機械の
旋回ブレーキ制御回路、及び、前記制御手段は、電磁開
閉弁を介して導出される2次圧と電磁比例減圧弁を介し
て導出される2次圧との何れかを高圧選択してブレーキ
解除シリンダへ供給するパイロット信号圧供給部と、旋
回レバーの操作を検出する第1の圧力スイッチと、アク
チュエータの操作を検出する第2の圧力スイッチと、前
記電磁開閉弁及び電磁比例減圧弁を制御するコントロー
ラとからなり、該コントローラは、第1の圧力スイッチ
がオフのときは前記電磁開閉弁の2次圧をカットし、該
第1の圧力スイッチがオンとなったときは直ちに前記電
磁開閉弁の2次圧を最大値にし、更に、該第1の圧力ス
イッチがオンからオフになったときは前記電磁開閉弁の
2次圧を所定時間だけ遅延してカットするとともに、第
2の圧力スイッチがオフのときは前記電磁比例減圧弁の
2次圧をカットし、該第2の圧力スイッチがオンとなっ
たときは前記メインポンプの吐出圧の増減に連動して前
記電磁比例減圧弁の2次圧を増減し、更に、該第2の圧
力スイッチがオンからオフになったときは直ちに前記電
磁比例減圧弁の2次圧をカットする一方、第1の圧力ス
イッチと第2の圧力スイッチの双方がオンのときは、直
ちに前記電磁開閉弁の2次圧を最大値にする建設機械の
旋回ブレーキ制御回路を提供するものである。
【0013】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図面
に従って詳述する。尚、説明の都合上、従来と同一構成
部分には同一符号を付してその説明を省略する。
【0014】図1は、建設機械の一例として油圧ショベ
ルの制御回路を示し、一方のメインポンプ21の吐出油
路22には、走行用の第1方向制御弁23、ブーム用の
第1方向制御弁24、旋回用の方向制御弁25、アーム
用の第1方向制御弁26が接続されている。また、他方
のメインポンプ27の吐出油路28には、走行用の第2
方向制御弁29、ブーム用の第2方向制御弁30、バケ
ット用の方向制御弁31、アーム用の第2方向制御弁3
2が接続されている。
【0015】各方向制御弁23〜26及び29〜32の
中立位置にはセンタバイパスが設けられており、メイン
ポンプ21及び27の吐出油は夫々各方向制御弁のセン
タバイパスを通過してタンク33へ戻る。
【0016】また、一方のメインポンプ21の吐出圧を
検出する手段として吐出油路22に圧力センサ34を設
け、他方のメインポンプ27の吐出圧を検出する手段と
して吐出油路28に圧力センサ35を設ける。これら圧
力センサ34,35の検出値はコントローラ36へ入力
される。
【0017】ここで、パイロット弁8にはパイロット油
路37及び38が接続され、これらパイロット油路3
7,38は旋回用の方向制御弁25のパイロットポート
39a,39bに接続される。従って、旋回レバー7が
操作されると、サブポンプ40から吐出されるパイロッ
ト信号圧が、パイロット油路37,38を介してパイロ
ットポート39a,39bに導出され、前記旋回用の方
向制御弁25が切り替わってメインポンプ21の吐出油
が旋回駆動部3へ供給され、旋回モータ4が任意の方向
及び任意の速度で回転する。
【0018】このとき、前記パイロット油路37または
38へ導出されたパイロット信号圧は、シャトル弁10
で高圧選択されて第1の圧力スイッチ41により検出さ
れ、この検出値はコントローラ36へ入力される。従っ
て、該第1の圧力スイッチ41がオンになれば、旋回レ
バー7が操作されたことをコントローラ36で認識でき
る。
【0019】また、サブポンプ40から吐出されるパイ
ロット信号圧は、絞り42を介して油路43へ分岐され
る。この油路43は走行用以外の方向制御弁24〜26
及び30〜32を通り、各方向制御弁24〜26及び3
0〜32が中立位置にあるときはタンク33に連通す
る。
【0020】そして、各方向制御弁24〜26及び30
〜32のうち1つでも切り替え操作されたときは、この
油路43にリリーフ弁44で設定された圧力が発生し、
この圧力は第2の圧力スイッチ45により検出され、こ
の検出値はコントローラ36へ入力される。従って、該
第2の圧力スイッチ45がオンになれば、前記方向制御
弁24〜26及び30〜32の何れか一つが切り替わっ
て、走行用以外のアクチュエータが操作されたことをコ
ントローラ36で認識できる。
【0021】一方、旋回ブレーキ装置5のブレーキ解除
シリンダ5bには、油路46を介してパイロット信号圧
供給部47を接続する。このパイロット信号圧供給部4
7は、油圧源14のパイロット油を電磁開閉弁48と電
磁比例減圧弁49とに分岐し、電磁開閉弁48を介して
導出される2次圧と、電磁比例減圧弁49を介して導出
される2次圧との何れかを、シャトル弁50にて高圧選
択してブレーキ解除シリンダ5bへ供給するように構成
されている。
【0022】パイロット信号圧供給部47からブレーキ
解除シリンダ5bへパイロット信号圧が供給されると、
ロッド5aが旋回軸部6から離反して前記旋回ブレーキ
装置5はブレーキ解除状態になる。
【0023】そして、前記コントローラ36と、第1の
圧力スイッチ41と、第2の圧力スイッチ45と、パイ
ロット信号圧供給部47とによって旋回ブレーキ装置5
の制御手段が構成される。
【0024】次に、図2のタイミングチャートに従っ
て、旋回ブレーキ装置5の制御方法について説明する。
先ず、時間t0 に於いて、前記旋回レバー7が操作され
ていないときは、(a)に示すように第1の圧力スイッ
チ41がオフであり、走行用以外のアクチュエータが操
作されていないときは、(b)に示すように第2の圧力
スイッチ45がオフである。このときは、走行用以外の
各方向制御弁24〜26及び30〜32が中立位置にあ
ってメインポンプ21,27の吐出圧が最小となるの
で、(c)に示すように圧力センサ34,35の検出値
が最低レベルになる。
【0025】第1の圧力スイッチ41がオフのときはコ
ントローラ36から電磁開閉弁48へ指令信号が送られ
ず、電磁開閉弁48の2次圧はカットされる。また、第
2の圧力スイッチ45がオフのときはコントローラ36
から電磁比例減圧弁49へ指令信号が送られず、電磁比
例減圧弁49の2次圧はカットされる。
【0026】従って、(d)に示すようにブレーキ解除
シリンダ5bへ供給されるパイロット信号圧は零であ
り、(e)に示すように旋回ブレーキ装置5はブレーキ
トルク100%でブレーキ作動状態となる。
【0027】即ち、旋回レバー7並びに走行用以外のア
クチュエータが何れも操作されていないときは、旋回ブ
レーキ装置5を作動状態にして上部旋回体を保持し、上
部旋回体の不慮の旋回を防止する。
【0028】ここで、時間t1 に於いて、旋回レバー7
が操作されたときは旋回用の方向制御弁25が切り替わ
り、メインポンプ21の吐出油が旋回駆動部3へ供給さ
れて旋回モータ4が回転する。
【0029】一般に、旋回用のアクチュエータを操作し
たときは、上部旋回体の負荷が大であるのでポンプの吐
出圧は瞬時にリリーフ圧まで上昇し、旋回速度の上昇に
伴ってポンプの吐出圧は下降する。従って、旋回レバー
7が操作されたときのメインポンプ21の吐出圧は、圧
力センサ34の検出により、(c)に示すような圧力波
形が得られる。
【0030】また、旋回レバー7が操作されたことによ
りパイロット弁8からパイロット油路37または38へ
パイロット油が導出され、(a)に示すように第1のス
イッチ41がオンとなり、これと同時に、旋回用の方向
制御弁25が切り替わることにより、(b)に示すよう
に第2の圧力スイッチ45がオンとなる。
【0031】ここで、第1のスイッチ41と第2の圧力
スイッチ45が同時にオンとなったときは、コントロー
ラ36では第1のスイッチ41の検出信号を優先し、コ
ントローラ36から電磁開閉弁48のみに指令信号が送
られて、直ちに電磁開閉弁48の2次圧が最大値まで上
昇する。
【0032】パイロット信号圧供給部47では、シャト
ル弁50により電磁開閉弁48の2次圧が高圧選択され
て油路46へ導出され、(d)に示すようにブレーキ解
除シリンダ5bへ供給されるパイロット信号圧が瞬時に
最大となり、(e)に示すように旋回ブレーキ装置5の
ブレーキトルクが0%となってブレーキ解除状態とな
る。
【0033】即ち、旋回操作レバー7が操作されて上部
旋回体が旋回しているときは、旋回ブレーキ装置5はブ
レーキ解除状態となり、上部旋回体の旋回動作に支障を
来さないようにしている。
【0034】尚、旋回レバー7が操作されているときに
走行以外のアクチュエータが操作された場合は、前述し
たように、旋回レバー7の操作と同時に既に第2の圧力
スイッチ45がオンになっているので、他のアクチュエ
ータの操作に拘わらずコントローラ36から電磁開閉弁
48のみに指令信号が送られ続け、旋回ブレーキ装置5
はブレーキ解除状態を継続する。
【0035】そして、時間t2 に於いて、旋回レバー7
の操作をやめたときは旋回用の方向制御弁25が中立位
置へ戻り、メインポンプ21の吐出油が旋回駆動部3へ
供給されなくなって旋回モータ4が停止する。このと
き、メインポンプ21,28の吐出圧が最小となるの
で、(c)に示すように圧力センサ34,35の検出値
が再び最低レベルになる。
【0036】また、旋回レバー7の操作をやめたことに
より、(a)に示すように第1のスイッチ41がオフに
なるとともに、(b)に示すように第2のスイッチ45
がオフとなるが、コントローラ36から電磁開閉弁48
への指令信号は所定時間(t 2 〜t3 )だけ遅延してカ
ットされるので、その間は電磁開閉弁48の2次圧が最
大値を保持する。
【0037】従って、(d)に示すようにブレーキ解除
シリンダ5bへ供給されるパイロット信号圧は時間t3
まで最大となり、(e)に示すように旋回ブレーキ装置
5は時間t3 までブレーキ解除状態を保持する。そし
て、時間t3 以降は、(d)に示すようにブレーキ解除
シリンダ5bへ供給されるパイロット信号圧は零とな
り、(e)に示すように旋回ブレーキ装置5は再びブレ
ーキトルク100%でブレーキ作動状態となる。
【0038】即ち、旋回レバー7の操作をやめて上部旋
回体の旋回を停止するときは、旋回ブレーキ装置5のブ
レーキ作動を遅らせて停止時のショックを低減するよう
に制御する。
【0039】一方、時間t4 に於いて、旋回レバー7が
非操作時に走行及び旋回用以外のアクチュエータが操作
された場合は、走行及び旋回用以外の方向制御弁24,
26及び30〜32の何れかが切り替わり、メインポン
プ21または27の吐出油が該当のアクチュエータへ供
給される。
【0040】一般に、走行や旋回用のアクチュエータの
操作に比べて、ブームやバケットなど他のアクチュエー
タは、掘削開始時には負荷が小であるのでポンプの吐出
圧が低く、例えばバケットが土砂にくい込まれるなど、
掘削作業の進行に伴って負荷が大となり、ポンプの吐出
圧が高くなっていく。
【0041】従って、走行及び旋回用以外のアクチュエ
ータが操作されたときのメインポンプ21,27の吐出
圧は、アクチュエータの負荷の増加に応じて上昇してい
き、(c)に示すように圧力センサ34,35の検出値
がt4 からt5 まで漸増した後に最高レベルとなる。
【0042】また、走行用以外のアクチュエータが操作
されたことにより油路43が遮断され、この油路43に
リリーフ弁44で設定された圧力が発生して、(b)に
示すように第2の圧力スイッチ45がオンとなり、コン
トローラ36から電磁比例減圧弁49へ指令信号が送ら
れて、電磁比例減圧弁49の2次圧が上昇する。
【0043】第2の圧力スイッチ45がオンになると、
コントローラ36では圧力センサ34,35の検出値に
基づき、メインポンプ21,27の吐出圧の上昇に伴っ
て電磁比例減圧弁49の2次圧が上昇するように、電磁
比例減圧弁49へ指令信号が送られる。
【0044】このとき、(a)に示すように第1の圧力
スイッチ41はオフのままであり、コントローラ36か
ら電磁開閉弁48には指令信号が送られず、電磁開閉弁
48の2次圧はカットされた状態を維持する。
【0045】パイロット信号圧供給部47では、シャト
ル弁50により電磁比例減圧弁49の2次圧が高圧選択
されて油路47へ導出され、(d)に示すようにブレー
キ解除シリンダ5bへ供給されるパイロット信号圧がメ
インポンプ21,27の吐出圧の上昇に伴って漸増して
いく。
【0046】従って、(e)に示すように旋回ブレーキ
装置5のブレーキトルクが100%からメインポンプ2
1,27の吐出圧の上昇に伴って漸減し、旋回ブレーキ
装置5は徐々にブレーキ作動力が解除されていく。更
に、前記走行及び旋回用以外のアクチュエータの負荷が
最大となり、メインポンプ21,27の吐出圧が最大圧
に至ったとき(時間t5 )は、旋回ブレーキ装置5のブ
レーキトルクが0%となってブレーキ解除状態となる。
【0047】そして、時間t6 に於いて、前記走行及び
旋回用以外のアクチュエータの操作をやめたときは、走
行用以外の方向制御弁24〜26及び30〜32が中立
位置へ戻り、メインポンプ21または27の吐出油が減
少して、(c)に示すように圧力センサ34,35の検
出値が再び最低レベルになる。
【0048】また、(b)に示すように第2の圧力スイ
ッチ45がオフとなり、コントローラ36から電磁比例
減圧弁49へ指令信号が送られなくなって、直ちに電磁
比例減圧弁49の2次圧がカットされる。
【0049】従って、(d)に示すようにブレーキ解除
シリンダ5bへ供給されるパイロット信号圧が零とな
り、(e)に示すように旋回ブレーキ装置5は再びブレ
ーキトルク100%でブレーキ作動状態となる。
【0050】即ち、旋回レバー7の非操作時にブームや
バケットなどを動かして掘削作業をする場合は、圧力セ
ンサ34,35の検出値からアクチュエータの負荷の変
化を読み取り、上部旋回体に旋回力が作用したときに
は、負荷の大小に応じて旋回ブレーキ装置5のブレーキ
トルクを減少させるので、旋回ブレーキ装置5及び旋回
減速装置に過大な負荷が掛かるのを防止する。
【0051】そして、ブームやバケットなどのアクチュ
エータの操作をやめたときは、直ちに旋回ブレーキ装置
5のブレーキトルクを最大にし、上部旋回体を保持して
不慮の旋回を防止する。
【0052】ここで、ブームやバケットなどの走行及び
旋回用以外のアクチュエータを操作している途中で、旋
回レバー7を操作した場合について説明する。時間t7
に於いて、走行及び旋回用以外のアクチュエータが操作
された場合は、前述したように、アクチュエータの負荷
に応じてメインポンプ21,27の吐出圧が上昇してい
き、(c)に示すように圧力センサ34,35の検出値
がt7からt11まで漸増した後に最高レベルとなる。
【0053】また、第2の圧力スイッチ45がオンにな
り、コントローラ36では圧力センサ34,35の検出
値に基づき、メインポンプ21,27の吐出圧の上昇に
伴って電磁比例減圧弁49の2次圧が上昇するように制
御する。従って、(d)に示すようにブレーキ解除シリ
ンダ5bへ供給されるパイロット信号圧がメインポンプ
21,27の吐出圧の上昇に伴って漸増し、(e)に示
すように旋回ブレーキ装置5のブレーキトルクが100
%から漸減する。
【0054】ここで、時間t8 に於いて旋回レバー7が
操作されたときは、(a)に示すように第1のスイッチ
41がオンとなり、コントローラ36から電磁開閉弁4
8へ指令信号が送られて、直ちに電磁開閉弁48の2次
圧が最大値まで上昇する。
【0055】パイロット信号圧供給部47では、シャト
ル弁50により電磁開閉弁48の2次圧が高圧選択され
て油路47へ導出され、(d)に示すようにブレーキ解
除シリンダ5bへ供給されるパイロット信号圧が瞬時に
最大となり、(e)に示すように旋回ブレーキ装置5の
ブレーキトルクが0%となってブレーキ解除状態とな
る。
【0056】また、時間t9 に於いて、旋回レバー7の
操作をやめたときは、前述したように、コントローラ3
6から電磁開閉弁48への指令信号は所定時間(t9
10)だけ遅延してカットされ、(d)に示すようにブ
レーキ解除シリンダ5bへ供給されるパイロット信号圧
は時間t10まで最大となり、(e)に示すように旋回ブ
レーキ装置5は時間t10までブレーキ解除状態を保持す
る。
【0057】そして、時間t10以降は、(d)に示すよ
うにブレーキ解除シリンダ5bへ供給されるパイロット
信号圧は、再びメインポンプ21,27の吐出圧に応じ
て変化し、(e)に示すように旋回ブレーキ装置5のブ
レーキトルクが再びメインポンプ21,27の吐出圧の
上昇に伴って漸減し、旋回ブレーキ装置5は徐々にブレ
ーキ作動力が解除されていく。
【0058】更に、走行及び旋回用以外のアクチュエー
タの負荷が最大となったとき(時間t11)は、旋回ブレ
ーキ装置5のブレーキトルクが0%となってブレーキ解
除状態となる。そして、時間t12に於いて、走行及び旋
回用以外のアクチュエータの操作をやめたときは、前述
した時間t6 のときと同様にして、(d)に示すように
ブレーキ解除シリンダ5bへ供給されるパイロット信号
圧が零となり、(e)に示すように旋回ブレーキ装置5
は再びブレーキトルク100%でブレーキ作動状態とな
る。
【0059】即ち、走行及び旋回用以外のアクチュエー
タが操作中に旋回レバー7が操作されたときは、旋回ブ
レーキ装置5が直ちにブレーキ解除状態となり、上部旋
回体の旋回動作に支障を来さないようにしている。そし
て、旋回レバー7の操作をやめたときは、再び負荷の大
小に応じて旋回ブレーキ装置5のブレーキトルクを減少
させ、旋回ブレーキ装置5及び旋回減速装置に過大な負
荷が掛かるのを防止する。
【0060】尚,図1に示したように、油路43は走行
用以外の方向制御弁24〜26及び30〜32を通って
いるが、油路43が走行用を含むすべての方向制御弁2
3〜26及び29〜32を通過するように構成してもよ
い。
【0061】然るときは、例えば旋回レバー7の非操作
時に機体を前後へ走行させれば、前記第2の圧力スイッ
チ45がオンとなる。従って、このとき上部旋回体に旋
回力が作用した場合であっても、負荷の大小に応じて旋
回ブレーキ装置5のブレーキトルクが減少し、旋回ブー
レーキ装置5及び旋回減速装置の破損を防止することが
できる。
【0062】而して、本発明は、本発明の精神を逸脱し
ない限り種々の改変を為すことができ、そして、本発明
が該改変されたものに及ぶことは当然である。
【0063】
【発明の効果】以上説明したように、本発明では旋回レ
バーが非操作時にアクチュエータが操作されたときは、
メインポンプの吐出圧の増減に連動してブレーキ解除シ
リンダへのパイロット信号圧を増減させるので、アクチ
ュエータの負荷が大きくなるのに伴って旋回ブレーキ装
置のブレーキ作動力が減少する。
【0064】従って、例えばブームやバケットなどを動
かして重掘削作業をするときに、上部旋回体に旋回力が
作用した場合であっても、旋回ブレーキ装置のブレーキ
作動力を減少することによって、旋回ブレーキ装置及び
旋回減速装置に過大な負荷が掛かるのを防止でき、これ
らの装置の寿命を長くすることが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態を示し、油圧ショベルの制
御回路図。
【図2】旋回ブレーキ装置の制御方法を示すタイミング
チャート。
【図3】従来の油圧ショベルの旋回系の制御回路図。
【符号の説明】
3 旋回駆動部 4 旋回モータ 5 旋回ブレーキ装置 5a ブレーキ解除シリンダ 6 旋回軸部 7 旋回レバー 8 パイロット弁 21,27 メインポンプ 34,35 圧力センサ 36 コントローラ 41 第1の圧力スイッチ 45 第2の圧力スイッチ 47 パイロット信号圧供給部 48 電磁開閉弁 49 電磁比例減圧弁 50 シャトル弁

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 上部旋回体の旋回軸部をバネ力にて制動
    する旋回ブレーキ装置であって、旋回レバーが操作され
    たときはブレーキ解除シリンダへパイロット信号圧を導
    入してブレーキ解除状態になり、旋回レバーが非操作の
    ときは該パイロット信号圧をカットしてブレーキ作動状
    態になる建設機械の旋回ブレーキ制御回路に於いて、各
    アクチュエータへ作動油を供給するメインポンプの吐出
    圧を検出する手段を設け、旋回レバーが非操作のときは
    メインポンプの吐出圧の増減に連動して前記パイロット
    信号圧を増減し、且つ旋回レバーが操作されたときは直
    ちに前記ブレーキ解除シリンダへパイロット信号圧を導
    入する制御手段を設けたことを特徴とする建設機械の旋
    回ブレーキ制御回路。
  2. 【請求項2】 前記制御手段は、電磁開閉弁を介して導
    出される2次圧と電磁比例減圧弁を介して導出される2
    次圧との何れかを高圧選択してブレーキ解除シリンダへ
    供給するパイロット信号圧供給部と、旋回レバーの操作
    を検出する第1の圧力スイッチと、アクチュエータの操
    作を検出する第2の圧力スイッチと、前記電磁開閉弁及
    び電磁比例減圧弁を制御するコントローラとからなり、
    該コントローラは、第1の圧力スイッチがオフのときは
    前記電磁開閉弁の2次圧をカットし、該第1の圧力スイ
    ッチがオンとなったときは直ちに前記電磁開閉弁の2次
    圧を最大値にし、更に、該第1の圧力スイッチがオンか
    らオフになったときは前記電磁開閉弁の2次圧を所定時
    間だけ遅延してカットするとともに、第2の圧力スイッ
    チがオフのときは前記電磁比例減圧弁の2次圧をカット
    し、該第2の圧力スイッチがオンとなったときは前記メ
    インポンプの吐出圧の増減に連動して前記電磁比例減圧
    弁の2次圧を増減し、更に、該第2の圧力スイッチがオ
    ンからオフになったときは直ちに前記電磁比例減圧弁の
    2次圧をカットする一方、第1の圧力スイッチと第2の
    圧力スイッチの双方がオンのときは、直ちに前記電磁開
    閉弁の2次圧を最大値にすることを特徴とする請求項1
    記載の建設機械の旋回ブレーキ制御回路。
JP32926995A 1995-12-18 1995-12-18 建設機械の旋回ブレーキ制御回路 Pending JPH09165782A (ja)

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