JPH09164532A - 成形品の飛散防止方法 - Google Patents

成形品の飛散防止方法

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JPH09164532A JP30791096A JP30791096A JPH09164532A JP H09164532 A JPH09164532 A JP H09164532A JP 30791096 A JP30791096 A JP 30791096A JP 30791096 A JP30791096 A JP 30791096A JP H09164532 A JPH09164532 A JP H09164532A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】成形品が飛散するのを防止することができ、確
実に、しかも短時間で成形品を突き落とすことができる
ようにする。 【解決手段】突出し部材を前進させ、成形品の少なくと
も一部を金型装置に密着させた状態で、前記突出し部材
に微小突出し及び微小戻しから成る微小振動を発生させ
ることによって離型を行い、離型が終了した後、前記突
出し部材を後退させる。この場合、突出し部材に微小突
出し及び微小戻しから成る微小振動が発生させられるの
で、微小突出しによって成形品が大きく変形することが
なくなる。したがって、成形品の変形が小さい分だけ変
形復帰力を小さくすることができるので、成形品が各方
向に飛散するのを防止することができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、成形品の飛散防止
方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、射出成形機においては、加熱シリ
ンダ内で加熱され溶融させられた樹脂を、高圧で金型装
置のキャビティ空間内に充填(てん)し冷却して成形品
を成形し、続いて金型装置を開いて成形品を取り出すよ
うにしている。この場合、冷却工程が完了すると、成形
品を可動側に残した状態で金型装置が開かれ、エジェク
タピンによって金型装置から成形品が突き落とされるよ
うになっている。
【0003】そのために、エジェクタピンの前端を前記
キャビティ空間に臨ませて配設し、後端をエジェクタプ
レートに固定し、かつ、該エジェクタプレートの後端に
エジェクタロッドを介してエジェクタシリンダを連結す
るようにしている。そして、該エジェクタシリンダを作
動させてエジェクタプレートを前進させることによっ
て、エジェクタピンが前進させられて突き出され、金型
装置から成形品が突き落とされる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、前記従
来の射出成形機においては、エジェクタピンを前進させ
る際に速度制御が行われ、突出し速度が高速、中速及び
低速に変更されるようになっているので、短時間で成形
品を突き落とすことができない。図2は従来のエジェク
タ装置における成形品の突出し状態を示す図である。
【0005】図において、31は成形品、32は可動金
型、33はエジェクタピンである。この場合、該エジェ
クタピン33を矢印方向に突き出すと、可動金型32か
ら成形品31が離型されるが、離型が始まるときは、図
の実線で示すように成形品31は弓形に大きく変形し、
その変形が復帰した後、破線で示すように反対方向に変
形してしまう。したがって、変形復帰力によって成形品
31が各方向に飛散してしまう。
【0006】そこで、前記成形品31が飛散するのを防
止するために、前記エジェクタピン33を速度制御して
突出しの途中で突出し速度を切り換え、低速で前進させ
るようにしている。ところが、突出し速度を切り換える
ための最適な位置を突出しストロークにおいて設定する
ことが困難であり、サイクルロスが大きく、短時間で成
形品31を突き落とすことができず、成形品31のコス
トが高くなってしまう。
【0007】また、可動金型32から成形品31を確実
に突き落とすために、エジェクタピン33を前進させた
後、突出しストロークの途中まで、又は突出しストロー
クの原点まで後退させ、かつ、このような進退動作を数
回繰り返すようにしている。ところが、エジェクタピン
33の突出し速度及び突出し圧力を、前進時及び後退時
について設定する必要があり、作業が煩わしいだけでな
く、サイクルロスが大きく、短時間で成形品31を突き
落とすことができなくなってしまう。
【0008】本発明は、前記従来の射出成形機の問題点
を解決して、成形品が飛散するのを防止することがで
き、確実に、しかも短時間で成形品を突き落とすことが
でき、作業を簡素化することができる成形品の飛散防止
方法を提供することを目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】そのために、本発明の成
形品の飛散防止方法においては、突出し部材を前進さ
せ、成形品の少なくとも一部を金型装置に密着させた状
態で、前記突出し部材に微小突出し及び微小戻しから成
る微小振動を発生させることによって離型を行い、離型
が終了した後、前記突出し部材を後退させる。
【0010】本発明の他の成形品の飛散防止方法におい
ては、さらに、前記微小振動は、突出し開始位置より前
方のゆり戻し位置において発生させられる。本発明の更
に他の成形品の飛散防止方法においては、さらに、前記
突出し開始位置とゆり戻し位置との間に、成形品の離型
が開始される離型開始位置が設定される。
【0011】本発明の更に他の成形品の飛散防止方法に
おいては、さらに、1回のゆり戻しは0.05秒以下の
所定時間で行われる。
【0012】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態につい
て図面を参照しながら詳細に説明する。図1は本発明の
実施の形態における金型装置の断面図である。図におい
て、1は固定金型、2は該固定金型1に対向させて接離
自在に配設された可動金型、3は該可動金型2を補強す
る受け板、4は可動プラテン、6は上側エジェクタプレ
ート、7は下側エジェクタプレート、8は前記固定金型
1を図示しない固定プラテンに取り付けるための固定金
型取付板、9は前記可動金型2を前記可動プラテン4に
取り付けるための可動金型取付板である。前記固定金型
1及び可動金型2によって金型装置が構成される。
【0013】また、10はスプルー、11は前記固定プ
ラテンへの固定金型1の取付けを容易にするとともに、
ノズルタッチを容易に行うためのロケートリング、12
は図示しない射出ノズルから射出された樹脂を案内する
スプルーブッシュ、13は前記可動金型2に取り付けら
れ、前記固定金型1を案内するガイドピン、14はガイ
ドピンブシュ、16はスプルーロックピン、17は突出
し部材としてのエジェクタピン、18はリターンピン、
19は該リターンピン18を包囲するとともに、上側エ
ジェクタプレート6を後退させるリターンスプリング、
21は前記エジェクタピン17の突出しを円滑に行うた
めのエジェクタガイドピン、22はエジェクタガイドピ
ンブシュ、23は前記固定金型1と可動金型2との間に
形成されたキャビティ空間、23aはランナ、23bは
ゲートである。なお、P.L.は前記固定金型1と可動
金型2とのパーティングラインである。
【0014】成形品を成形する場合、まず、型閉工程に
おいて、前記可動プラテン4が前進(図における右方に
移動) させられ、可動金型2が固定金型1に押し付けら
れる。そして、型締工程において、図示しない型締装置
によって可動プラテン4に型締力が加えられる。
【0015】次に、図示しない射出装置を移動させて、
前記射出ノズルを前記スプルーブッシュ12に当接さ
せ、射出ノズルから樹脂を射出すると、該樹脂はスプル
ー10、ランナ23a及びゲート23bを通ってキャビ
ティ空間23に充填される。そして、射出が終了する
と、樹脂の収縮に伴ってキャビティ空間23内の樹脂を
補給するため保圧が行われる。
【0016】その後、キャビティ空間23内の樹脂が冷
却されて成形品になると、型開工程において、前記可動
金型2が後退(図における左方に移動)させられ、固定
金型1から離れる。このとき、前記エジェクタピン17
が前進させられ、成形品を可動金型2から突き落とす。
そのために、前記下側エジェクタプレート7の後端にエ
ジェクタロッド25が接離自在に配設され、該エジェク
タロッド25は、図示しないエジェクタシリンダに油を
給排することによって進退させられる。
【0017】なお、Arは前記エジェクタロッド25の
後退限位置である。この場合、エジェクタロッド25を
手動で操作することもできるようになっていて、例え
ば、可動金型2を可動金型取付板9に取り付ける際に、
前記エジェクタロッド25を後退限位置Arまで後退さ
せることができる。したがって、エジェクタロッド25
と可動金型取付板9とが干渉して両者が破損することが
ない。
【0018】また、27は下側エジェクタプレート7と
可動金型取付板9との間に配設され、上側エジェクタプ
レート6及び下側エジェクタプレート7の後退が終了し
たことを検出する後退確認スイッチである。通常、射出
成形機においては、自動モード、半自動モード及び手動
モードがあるが、自動モード又は半自動モードから手動
モードに切り換えたとき、及び突出し開始位置までエジ
ェクタピン17が後退したときに、前記後退確認スイッ
チ27はオフになる。
【0019】本実施の形態において、突出しストローク
におけるエジェクタピン17の位置(以下「エジェクタ
ピン位置」という。)とエジェクタシリンダによって発
生させられる突出し圧力との関係は図3に示すように設
定される。また、エジェクタピン位置と時間との関係は
図4に示すように設定される。図3は本発明の実施の形
態におけるエジェクタピン位置と突出し圧力との関係
図、図4は本発明の実施の形態におけるエジェクタピン
位置と時間との関係図である。なお、図3において、横
軸にエジェクタピン位置を、縦軸に突出し圧力を、図4
において、横軸にエジェクタピン位置を、縦軸に時間を
それぞれ採ってある。
【0020】図3及び4において、Aはエジェクタピン
17(図1)の後退限位置、Bは突出し開始位置、Cは
離型開始位置、Dはゆり戻し位置としての最大エジェク
タピン位置である。なお、前記エジェクタピン17は、
前の突出しが終了して、各リターンスプリング19によ
って上側エジェクタプレート6及び下側エジェクタプレ
ート7が後退させられたときに突出し開始位置Bに置か
れる。また、前記最大エジェクタピン位置Dは、エジェ
クタピン17の前進限位置である。
【0021】まず、タイミングt1において、エジェク
タピン17は後退限位置Aから突出し開始位置Bに移動
させられ、該突出し開始位置Bにおいて突出し圧力が高
くされ、突出しが開始される。そして、前記エジェクタ
ピン17は、圧力制御によって低速で前進させられ、そ
の間、図示しない負荷検出手段は、エジェクタピン17
に加わる負荷を、図示しないエジェクタシリンダの油
圧、電動機に供給される電流又はトルク等によって検出
し、図示しない制御装置は、前記負荷が減小したときの
エジェクタピン17の位置を離型開始位置Cとして検出
する。
【0022】また、タイミングt2において、エジェク
タピン17が離型開始位置Cに移動すると、成形品と可
動金型2との間の付着力が小さくなり、両者間に剥(は
く)離が生じ、成形品の離型が開始される。なお、離型
開始位置Cにおいて、突出し圧力が低くされる。続い
て、前記エジェクタピン17は、速度制御によって高速
で前進させられ、タイミングt3において最大エジェク
タピン位置Dに移動する。そして、該最大エジェクタピ
ン位置Dにおいて、エジェクタピン17の微小振動、す
なわち、ゆり戻しが開始され、成形品に微小振動が発生
させられる。
【0023】該ゆり戻しは微小突出し及び微小戻しから
成り、本実施の形態においては、エジェクタシリンダに
油を供給して微小突出しを行い、リターンスプリング1
9のばね力によって微小戻しを行うようにしている。な
お、エジェクタシリンダに油を給排することによって微
小突出しと微小戻しとを交互に行うこともできる。次
に、ゆり戻しが設定された回数だけ繰り返されると、タ
イミングt4においてゆり戻しが終了され、エジェクタ
ピン17は後退を開始する。このとき、成形品が可動金
型2から完全に離れ、離型が終了する。なお、前記タイ
ミングt3からタイミングt4までの間、エジェクタピ
ン17は最大エジェクタピン位置Dに置かれる。
【0024】続いて、タイミングt5において、突出し
が終了し、前記エジェクタピン17は突出し開始位置B
に戻る。このとき、前記エジェクタピン17は、リター
ンスプリング19のばね力によって後退させられるの
で、突出し開始位置Bにおいて、下側エジェクタプレー
ト7が可動金型取付板9に衝突するときの衝撃音を、1
0〔dB〕以上小さくすることができる。
【0025】なお、本実施の形態において、前記圧力制
御、速度制御、ゆり戻し等は、制御装置のメモリに格納
されたコンピュータプログラムに従って行われる。この
ように、突出し開始位置Bから離型開始位置Cまで、エ
ジェクタピン17は低速で前進されるようになっている
ので、突出しに伴うエジェクタピン17の成形品への食
込みを少なくすることができる。
【0026】また、前記最大エジェクタピン位置Dにお
いて、エジェクタピン17のゆり戻しが行われるが、該
ゆり戻しが微小突出し及び微小戻しから成るので、ゆり
戻しによって成形品が大きく変形することはない。した
がって、その変形が小さい分だけ成形品の変形復帰力を
小さくすることができる。その結果、成形品が各方向に
飛散したり、成形品にクラック等の破損が発生したりす
るのを防止することができる。
【0027】なお、ゆり戻しが行われている間、成形品
に食い込んだエジェクタピン17が微小戻しによって後
退させられるのに対し、微小突出しによって発生した慣
性力により成形品は更に前進しようとする。したがっ
て、突出し開始位置Bから離型開始位置Cを介して最大
エジェクタピン位置Dに移動するまでに成形品に食い込
んだエジェクタピン17を、成形品から容易に引き剥
(は)がすことができる。
【0028】また、本実施の形態においては、負荷が減
小したことによって前記離型開始位置Cを検出するよう
にしているが、エジェクタピン17の突出しストローク
における所定の位置を離型開始位置Cとして設定した
り、突出しが開始された後、所定の時間が経過したとき
にエジェクタピン17が置かれている位置を離型開始位
置Cとして設定することもできる。
【0029】ところで、前記ゆり戻しにおいては、微小
時間内に必要な速度で微小突出し及び微小戻しを行う必
要があるが、各微小突出しを行う時間(以下「微小突出
し時間」という。)、各微小戻しを行う時間(以下「微
小戻し時間」という。)、各微小突出しを行う速度(以
下「微小突出し速度」という。)、及び各微小戻しを行
う速度(以下「微小戻し速度」という。)の各値は、成
形品からエジェクタピン17を引き剥がすことができる
だけの値であれば十分であり、一旦(いったん)設定さ
れた後は変更する必要はなく、特別な場合だけ図示しな
い制御盤で設定することができるようになっている。し
たがって、オペレータは、制御盤の設定パネル面の操作
キー等を操作することによって、ゆり戻しを繰り返す回
数を設定するだけでよいので、作業を簡素化することが
できるだけでなく、サイクルロスを小さくすることがで
き、短時間で成形品を突き落とすことができ、成形品の
コストを低くすることができる。
【0030】なお、ゆり戻しは、0.05秒以下の所定
時間、好ましくは0.01〜0.02秒で行われる。次
に、成形品の飛散防止方法について説明する。図5は本
発明の実施の形態におけるエジェクタピンの突出し速度
及び突出し圧力のタイムチャートである。なお、図にお
いて横軸に突出し速度を、縦軸に時間を採ってある。
【0031】図に示すように、まず、エジェクタ装置の
作動を開始するに当たり、タイマによって時間T1 を設
定するとともに突出し圧力の設定値P0 を設定する。そ
して、前記時間T1 が経過するまでの間、エジェクタピ
ン17(図1)は圧力制御によって前進させられる。ま
た、前記エジェクタピン17が離型開始位置C(図4)
に移動すると、成形品の離型が開始され、可動金型2と
成形品との間の付着力がなくなると、負荷が減小し、エ
ジェクタピン17の突出し速度が急激に高くなる。した
がって、突出し速度の上限速度V1 が設定される。
【0032】次に、時間T2 の間、エジェクタピン17
が最大エジェクタピン位置Dに移動するまで速度制御が
行われ、エジェクタピン17は設定速度V2 で前進させ
られる。この間、負荷は減小したままになる。続いて、
前記最大エジェクタピン位置Dにおいて、ゆり戻しを開
始し、微小突出し及び微小戻しを繰り返す。この場合、
微小戻し時間T3 、T5 で各微小戻しが微小突出し時間
4 、T6 で各微小突出しがそれぞれ行われ、本実施の
形態においては、前記各微小戻し時間T3 、T5 は0.
01秒に、各微小突出し時間T 4 、T6 は0.02秒に
それぞれ設定され、微小戻し速度及び微小突出し速度は
中・高速に設定され、ゆり戻しを繰り返す回数は2回に
設定される。
【0033】このような設定によって、成形品をほぼ完
全に突き落とすことができる。そして、前記ゆり戻しが
終了すると、上側エジェクタプレート6及び下側エジェ
クタプレート7がリターンスプリング19によって後退
させられ、エジェクタピン17も後退させられる。次
に、前記上側エジェクタプレート6及び下側エジェクタ
プレート7の後退が終了すると、後退確認スイッチ27
が作動する。また、前記時間T2 が経過した時点で、タ
イマに時間T7 が設定される。
【0034】したがって、前記後退確認スイッチ27が
作動し、かつ、時間T7 が経過すると、次の型閉工程が
開始される。本実施の形態においては、各動作を切り換
えるためにタイマを使用しているが、タイマの代わりに
位置検出器を使用することもできる。なお、本発明は前
記実施の形態に限定されるものではなく、本発明の趣旨
に基づいて種々変形させることが可能であり、それらを
本発明の範囲から排除するものではない。
【0035】
【発明の効果】以上詳細に説明したように、本発明の成
形品の飛散防止方法においては、突出し部材を前進さ
せ、成形品の少なくとも一部を金型装置に密着させた状
態で、前記突出し部材に微小突出し及び微小戻しから成
る微小振動を発生させることによって離型を行い、離型
が終了した後、前記突出し部材を後退させる。
【0036】この場合、突出し部材に微小突出し及び微
小戻しから成る微小振動が発生させられるので、微小突
出しによって成形品が大きく変形することがなくなる。
したがって、成形品の変形が小さい分だけ変形復帰力を
小さくすることができるので、成形品が各方向に飛散す
るのを防止することができる。また、微小振動が発生さ
せられている間、成形品に食い込んだ突出し部材が微小
戻しによって後退させられるのに対し、微小突出しによ
って発生した慣性力により成形品は更に前進しようとす
る。したがって、微小振動に伴って成形品に食い込んだ
突出し部材を、成形品から容易に引き剥がすことができ
る。
【0037】さらに、オペレータは、制御盤の設定パネ
ル面の操作キー等を操作することによって、ゆり戻しを
繰り返す回数を設定するだけでよいので、作業を簡素化
することができるだけでなく、サイクルロスを小さくす
ることができ、短時間で成形品を突き落とすことができ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態における金型装置の断面図
である。
【図2】従来のエジェクタ装置における成形品の突出し
状態を示す図である。
【図3】本発明の実施の形態におけるエジェクタピン位
置と突出し圧力との関係図である。
【図4】本発明の実施の形態におけるエジェクタピン位
置と時間との関係図である。
【図5】本発明の実施の形態におけるエジェクタピンの
突出し速度及び突出し圧力のタイムチャートである。
【符号の説明】
17 エジェクタピン B 突出し開始位置 C 離型開始位置 D 最大エジェクタピン位置

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 (a)突出し部材を前進させ、(b)成
    形品の少なくとも一部を金型装置に密着させた状態で、
    前記突出し部材に微小突出し及び微小戻しから成る微小
    振動を発生させることによって離型を行い、(c)離型
    が終了した後、前記突出し部材を後退させることを特徴
    とする成形品の飛散防止方法。
  2. 【請求項2】 前記微小振動は、突出し開始位置より前
    方のゆり戻し位置において発生させられる請求項1に記
    載の成形品の飛散防止方法。
  3. 【請求項3】 前記突出し開始位置とゆり戻し位置との
    間に、成形品の離型が開始される離型開始位置が設定さ
    れる請求項2に記載の成形品の飛散防止方法。
  4. 【請求項4】 1回のゆり戻しは0.05秒以下の所定
    時間で行われる請求項1〜3のいずれか1項に記載の成
    形品の飛散防止方法。
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Cited By (1)

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