JPH09164416A - 圧延によるディスケーリング方法及び装置 - Google Patents

圧延によるディスケーリング方法及び装置

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JPH09164416A
JPH09164416A JP8269227A JP26922796A JPH09164416A JP H09164416 A JPH09164416 A JP H09164416A JP 8269227 A JP8269227 A JP 8269227A JP 26922796 A JP26922796 A JP 26922796A JP H09164416 A JPH09164416 A JP H09164416A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 スケールが付着したままの熱延鋼帯を酸洗に
先立って高圧下冷延し、表面性状の良好な素材を得る。 【解決手段】 スケールが付着している熱延鋼帯1を冷
間圧延機4で高圧下圧延し、ブラッシング5及び必要に
応じてスプレー処理6を経て、酸洗槽8に搬入する。ブ
ラッシング5では、押下げ量を2〜3mmに設定したブ
ラシロールを使用すると、亀裂が入ったスケール層が効
率よく鋼帯表面から除去される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、熱延鋼帯を機械的にデ
ィスケーリングすることにより酸洗負荷を軽減したディ
スケーリング方法及び装置に関する。
【0002】
【従来の技術】熱間圧延された鋼帯は、酸化物を主体と
するスケールで表面が覆われている。この熱延鋼帯を、
そのまま冷延等の下工程に送ると、熱延スケールに起因
する表面疵やクラック等の欠陥が発生する原因となる。
そこで、通常、酸洗によって熱延スケールを除去し、熱
延鋼帯を下工程に搬送している。この方法では、酸洗設
備,廃酸処理,脱スケール能の調整等の点で問題があ
り、また酸洗時に発生する水素の侵入によって鋼材の特
性が劣化する虞れもある。
【0003】酸洗に起因する諸問題を解決するため、酸
洗工程に送り込まれる熱延鋼帯のスケールを除去する方
法が種々検討されている。たとえば、スケールが付着し
た熱延鋼帯を高圧下率で冷間圧延すること(以下、黒皮
圧延という)が特公昭54−133460号公報,特開
昭57−41821号公報,特開昭57−10917号
公報等で紹介されている。高圧下率の冷間圧延により、
スケールに亀裂が発生し、また鋼帯に対する付着力が低
下するので、ショットブラスト,高圧水噴射,ブラッシ
ング,砥粒研削等により冷間圧延後の鋼帯から容易に分
離される。その結果、酸洗槽に搬入される熱延鋼帯に付
着しているスケールが少なくなり、酸洗工程の負荷が軽
減する。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】熱延鋼帯を高圧下率で
黒皮圧延するとき、確かに酸洗工程の負荷が軽減される
ものの、鋼帯表面から剥離したスケールの破片が鋼帯表
面に付着・残存し易い。この場合のスケールは、熱延鋼
帯をテンションレベラーに通板したときに生じるスケー
ルと異なり、鋼帯表面に対する密着性が強い。そのた
め、酸洗槽に送り込まれるスケールが多く、予期したほ
どに酸洗負荷を軽減することができない。しかも、高圧
下圧延で熱延鋼帯から剥離したスケールの破片が鋼帯表
面に圧着され、或いは押し込まれ、酸洗工程での除去が
困難になり、後続する冷間圧延工程で表面疵等の欠陥を
発生させる原因となり易い。そのため、たとえば砥粒研
削等によってスケール破片を除去しているが、依然とし
て鋼帯表面に残留するものがある。
【0005】このようなことから、黒皮圧延は、酸洗負
荷の軽減に有効であるものの、高品質の表面肌が要求さ
れる冷延鋼帯の製造には適していないものとされてい
た。本発明は、このような問題を解消すべく案出された
ものであり、高圧下圧延で熱延鋼帯をディスケーリング
する際、熱延鋼帯からのスケール分離を促進させ、且つ
剥離されたスケールが再び鋼帯表面に押し付けられるこ
とを防止することにより、スケール付着量が大幅に軽減
された鋼帯を得、酸洗負荷を大幅に軽減することを目的
とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明のディスケーリン
グ方法は、その目的を達成するため、表面に熱延スケー
ルが付着している熱延鋼帯を高圧下圧延した後、ブラッ
シングを施し、次いで酸洗槽に搬入することを特徴とす
る。ブラシロールを使用するブラッシングでは、ブラシ
毛先端が鋼帯表面に接触する位置から2〜3mm鋼帯側
に2〜3mm接近した位置にブラシロールを配置し、鋼
帯走行方向と逆方向にブラシロールを回転させてブラッ
シングする。鋼帯に対するブラシロールの押下げ量は、
鋼帯表面のスケールが薄いほど大きく設定する。ブラッ
シング中又はブラッシング後に、スプレー処理しても良
い。スプレー処理では、80℃以上の保持された温水を
高圧で鋼帯表面に噴射させることが好ましい。
【0007】また、ディスケーリング装置は、表面に熱
延スケールが付着している熱延鋼帯を高圧下圧延する冷
間圧延機と、該冷間圧延機の出側にブラシロールを配置
し、該スプレータンクの下流側に酸洗槽を配置している
ことを特徴とする。ブラシロールと酸洗槽との間には、
スプレータンクを配置しても良い。熱延鋼帯を高圧下圧
延するとき、基地鋼の展延に追従できないスケールに亀
裂,層間剥離等が生じ、基地鋼に対する密着性が低下す
る。このような鋼帯をブラッシングするとき、スケール
層に発生している隙間にブラシ毛が入り込み、鋼帯表面
からスケールが除去される。このとき、砥粒入りのブラ
シを使用すると、スケールの除去が一層促進される。ブ
ラッシング後にも残留しているスケールは、たとえば1
0〜100kgf/cm2 程度の高圧水を吹き付けるこ
とにより、基地鋼を傷付けることなく除去される。高圧
水は、ブラシ毛を洗浄するためブラシロールの内部から
噴射させてもよい。
【0008】このようにして、ブラッシング及びスプレ
ーにより、大半のスケールが鋼帯表面から除去されるの
で、酸洗処理で取り除くべきスケールは極く僅かなもの
となる。そのため、酸洗負荷が大幅に軽減される。ま
た、ブラッシング後のスプレーで使用する高圧水とし
て、80〜95℃に保持された温水を使用するとき、高
圧下冷延に起因する加工熱で昇温した鋼帯を降温させる
ことなく酸洗槽に搬入できる。したがって、酸洗浴の温
度低下が抑制され、一定した酸洗条件下での処理が可能
になると共に、酸洗浴の温度補償に必要なエネルギーも
節減される。しかし、温水の温度が高くなりすぎると、
ブラシロールの損傷を促進させるので、温度80℃以下
の温水を使用することが好ましい。冷間圧延の圧下率が
加工熱に及ぼす影響を表1に示す。
【0009】
【0010】冷間圧延機としては、ポリッシャー,スプ
レーノズル又はスクレーパを周面に対向させたワークロ
ールを備えたものが好ましい。この場合、熱延鋼帯から
ワークロールの周面に転写された熱延スケールの粉砕物
は、圧延ロールの表面に対向配置したポリッシャー,ス
プレーノズル,スクレーパ等によってロール表面から除
去され、系外に排出される。ポリッシャー,スプレーノ
ズル,スクレーパ等は、回転方向に関して圧下点よりも
下流側の位置でワークロールの周面に対向配置すること
が好ましい。また、ワークロールに接して回転するバッ
クアップロールに対しても、同様なポリッシャー,スプ
レーノズル,スクレーパ等を設けてもよい。
【0011】本発明に従ったラインは、図1に示すよう
に構築される。熱延スケールが付着したままの熱延鋼帯
1は、ペイオフリール2から巻き戻され、ブライドルロ
ール3を経て冷間圧延機4で高圧下圧延される。熱延ス
ケールは、高圧下圧延によって亀裂,粉砕され、鋼帯1
から剥離される。鋼帯表面に残留しているスケール粉砕
物をブラシ5で除去した後、更にスプレー装置6に導入
され、スプレーノズル7から高圧水を吹き付けることに
よって鋼帯の表面が清浄化される。このように処理され
た鋼帯は、次いで酸洗槽8に送り込まれ、表面に僅かに
残っているスケールが酸洗除去され、巻取りリール9で
巻き取られる。図1では、ブラシ5を多段に配置してい
るが、この場合に下流側のブラシ5に洗浄機能を持たせ
ることができる。勿論、ブラシ5を一段配置することも
可能である。また、スプレー機能を備えたブラシ5を使
用するとき、スプレー装置6を省略することもできる。
【0012】冷間圧延機4は、好ましくは圧下率が30
%以上となるように調整される。このような高圧下率が
熱延鋼帯1のディスケーリングに有効である理由を、本
発明者等は次のように考察した。熱延鋼帯1の表面に形
成されているスケールは、主としてFe34 で構成さ
れるが、概念的には内部から表層に向かって酸素濃度が
順次高くなるFeO層,Fe34 層及びFe23
が基地鋼の表面に積層された構造をもつものと考えられ
る。実際、急冷した鋼帯ほどFeO層が厚くなる傾向が
みられる。スケール層は、弱脱酸鋼では9〜10μmと
比較的厚く、Ti脱酸鋼では6〜7μmと比較的薄くな
っている。
【0013】スケール層の大半を占めるFe34 層及
びFe23 層は硬質で脆く、比較的低い圧下力でもク
ラックが入り易い。たとえば、酸洗の前工程として組み
込まれている従来のテンションレベラー程度の圧下力
(約2%)や機械的な繰返し曲げ加工でも、クラックが
入り剥離する。硫酸酸洗でみられるような機械的な繰返
し曲げを与える装置でも、Fe23 層,Fe34
に亀裂を付けることができる。これに対し、基地鋼との
界面にあるFeO層は、展延性があり、低い圧下率では
基地鋼の伸びに従って変形する。そのため、テンション
レベラー程度の圧下力で下地鋼から剥離せず、酸洗槽に
持ち込まれる。しかし、圧下率を高く設定すると、基地
鋼とFeO層との変形量の差が大きくなり、基地鋼の伸
びに追従できなくなったFeO層にクラックが発生す
る。
【0014】実際、冷間圧延で熱延鋼帯表面から剥離し
たスケールの粉砕物を調査してみると、圧下率が低いと
きには剥離したスケールが粉粒状であるのに対し、圧下
率の上昇に伴って粉砕物のサイズが大きく鱗片状になっ
てくることが観察される。この圧下率に応じた剥離スケ
ールの状態変化は、高圧下率の圧延になるほどスケール
層の内部,換言すればFeO層まで入ったクラックを起
点としてスケール剥離が生じ、スケール剥離量が多くな
る原因であると推察される。その結果、圧延後の鋼帯表
面に残存するスケールが大幅に少なくなる。しかし、鱗
片状で剥離したスケール片は、鋼材表面に対する付着性
が強く、鋼帯から剥離されたものであっても、圧延ロー
ル表面に移し取られた後、再度鋼帯表面に圧着又は押し
込まれる場合もある。そこで、本発明者等は、冷間圧延
後の鋼帯表面をブラッシングすることにより鋼帯表面か
ら残存スケールを除去すると共に、圧延ロール表面に付
着しているスケール片を除去する方法を試みた。その結
果、予想以上にスケールの除去が行われ、酸洗槽8にお
ける酸洗条件が大幅に緩和されることを見い出した。
【0015】高圧下圧延,ブラッシングにより、スケー
ルが高効率で鋼帯表面から除去される理由は、次のよう
に推察される。高圧下圧延された熱延鋼帯の表面には、
亀裂や層間剥離を生じたスケールが存在している。本発
明者等の調査によると、図3に示すように、鋼帯1を圧
延ロール10で圧下する際、鋼帯1の塑性変形に追従し
きれなくなったスケール層11に亀裂12が発生する
が、この亀裂12は鋼帯走行方向Dに関して上向きに傾
斜した方向に延びている。上向き傾斜をもつ亀裂12が
形成されたスケール層11を掬い上げるようにブラシロ
ール5を走行方向Dと逆方向に回転させると、亀裂12
の発生箇所を起点としてスケール層11の内部まで万遍
なく剥離力が伝播する。その結果、スケール層11は、
下地鋼13から効率よく剥離される。
【0016】ブラシロール5としては、図4に示すよう
に筒状胴部14の円周面に多数のブラシ毛15を植設し
たシリカ系,アルミナ系等の砥粒入りナイロンブラシ
や、ノッチワイヤーブラシ等が使用される。筒状胴部1
4には多数の噴出孔16,16・・が穿設されており、
筒状胴部14の内部空洞17に送り込まれた高圧温水が
噴出孔16,16・・からブラシ毛15に沿って放射状
に噴出される。これにより、ブラシ毛15が常にスケー
ル付着のない状態に維持され、良好なスケール剥離作用
が持続する。また、図1に示すようにブラシロール5を
多段に配置する設計では、上段側ではブラッシング作用
を大きく、下段側では洗浄作用を大きくすることもでき
る。亀裂12を付けたスケール層11を効率よく鋼帯1
の表面から持ち去るためには、本発明者等の調査・研究
によるとき、ブラシロール5の押下げ量(ブラシ毛15
の先端が鋼帯表面に接触する位置からブラシロール5の
軸心を下方移動させる距離)を2〜3mmの範囲に設定
することが好ましい。この押下げ量により必要な剥離力
がスケール層11に伝えられ、スケールが下地鋼13か
ら剥離される。薄いスケール層11ではスケールが剥離
し難い状態になっているので、2〜3mmの範囲で比較
的高い値に押下げ量を設定する。
【0017】
【実施例】板厚2.7mmの熱延鋼帯を、図1に示すデ
ィスケーリングラインで酸洗に先立って圧下率50%で
冷間圧延した。熱延鋼帯としては、表2に示す成分・組
成を持ち、表面に平均厚み10〜15μmの熱延スケー
ルが付着したままの熱延鋼帯を使用した。ブラッシング
には、シリカ又はアルミナ砥粒の入った太さ0.3mm
のナイロンブラシを使用し、押下げ量を2〜3mmに設
定し、回転数1200rpmで回転させた。スプレーで
は、噴射圧力10kg/cm2 で80℃の温水をブラシ
ロール5の内部空洞17,噴出孔16を経て噴射させ
た。
【0018】
【0019】ブラッシング及びスプレーが残留スケール
に及ぼす影響を調査するため、以下に掲げた種々の処理
を高圧下冷延後の鋼帯に施し、酸洗槽に搬入し、各鋼帯
の酸洗状況を調査した。なお、酸液には10%HCl+
7%Fe2++1g/lFe3+の割合で調合した液を使用
し、この酸液を90℃に保持した状態で撹拌し、酸液に
各試験片を2〜20秒間浸漬した。この酸洗条件は、通
常の酸洗条件にほぼ同等なものである。
【0020】ケース1:ブラシロールの押下げ量を2m
mに設定し、前掲した条件のブラッシングのみを高圧下
冷延後の鋼帯に施した。 ケース2:ブラシロールの押下げ量を2.5mmに設定
し、前掲した条件のブラッシングのみを高圧下冷延後の
鋼帯に施した。 ケース3:ブラシロールの押下げ量を3mmに設定し、
前掲した条件のブラッシングのみを高圧下冷延後の鋼帯
に施した。 ケース4:ブラシロールの押下げ量を2.5mmに設定
し、前掲した条件のブラッシング及びスプレー処理を高
圧下冷延後の鋼帯に施した。 ケース5:ブラシロールの押下げ量を3mmに設定し、
前掲した条件のブラッシング及びスプレー処理を高圧下
冷延後の鋼帯に施した。 ケース6:ブラッシング及びスプレー何れの処理を施す
ことなく、高圧下冷延後の鋼帯をそのまま酸洗槽に搬入
した。
【0021】酸洗後の鋼帯表面を観察し、スケールに起
因した異物の個数を目視観察でカウントし、単位面積当
りの個数(個/m2 )を求めると共に、異物のサイズを
ノギス及び光学顕微鏡で測定した。調査結果を示す表3
にみられるように、高圧下圧延後の鋼帯をそのまま酸洗
したケース6では、多数の残存スケールがあり、基地鋼
に深く侵入しているスケール起因の異物も観察された。
ケース1では半分以上のスケールが酸洗前に除去されて
おり、ケース2,3のようにブラシロールの押下げ量を
大きくするとブラッシングによるスケール剥離性が向上
する。しかし、酸洗後の基地鋼に深く侵入しているスケ
ール起因の異物も若干観察された。これに対し、ブラッ
シング及びスプレー処理するケース4,5では、酸洗後
の基地鋼にスケール起因の異物が観察されなかった。
【0022】
【0023】表3に示した結果から、高圧下冷延後の鋼
帯にブラッシング及び必要に応じてスプレーを施すと
き、酸洗条件が大幅に緩和されることが確認された。し
たがって、酸洗負荷の軽減が可能になり、小型化された
酸洗槽を使用して短時間で酸洗仕上げすること,廃液処
理の負荷が軽減される低濃度の酸液を使用すること等の
種々の利点が得られることが判る。また、酸洗浴へのF
e分の持込みが激減するため、酸液自体の寿命も長くな
る。
【0024】
【発明の効果】以上に説明したように、本発明において
は、高圧下冷間圧延でスケールを機械的に除去した後の
熱延鋼帯をブラッシングすることにより、酸洗槽に搬入
される鋼帯のスケール付着量を大幅に軽減させている。
そのため、酸洗負荷が減少し、酸洗時間の短縮,酸洗設
備の小規模化や低濃度酸液の使用等が可能となり、また
酸洗に起因する欠陥が素材に持ち込まれることも抑制さ
れる。更には、酸洗浴の超寿命化も図られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明に従った熱延鋼帯のディスケーリング
ライン
【図2】 熱延鋼帯表面に形成されているスケールの層
構成
【図3】 高圧下圧延後のスケール層に発生した亀裂
【図4】 本発明で使用するブラシロールの一例
【符号の説明】
1:スケールが付着している熱延鋼帯 2:ペイオフ
リール 3:ブライドルロール 4:冷間圧延機 5:ブラ
シロール 6:スプレー装置 7:スプレーノズル
8:酸洗槽 9:巻取りリール 10:圧延ロール 11:スケール層 12:スケ
ール層に発生した亀裂 13:下地鋼 14:筒状胴部 15:ブラシ毛
16:噴出孔 17:内部空洞
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 C23G 1/08 C23G 1/08 3/02 3/02 (72)発明者 早川 淳也 大阪府堺市石津西町5番地 日新製鋼株式 会社堺製造所内

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 表面に熱延スケールが付着している熱延
    鋼帯を高圧下圧延した後、ブラッシングを施し、次いで
    酸洗槽に搬入することを特徴とする熱延鋼帯のディスケ
    ーリング方法。
  2. 【請求項2】 ブラシ毛先端が鋼帯表面に接触する位置
    から2〜3mm鋼帯側に2〜3mm接近した位置にブラ
    シロールを配置し、鋼帯走行方向と逆方向にブラシロー
    ルを回転させてブラッシングする請求項1記載の熱延鋼
    帯のディスケーリング方法。
  3. 【請求項3】 ブラッシング中又はブラッシング後、温
    度80℃以上に加熱保持された温水を高圧で鋼帯表面に
    吹き付けるスプレー処理を施す請求項1記載のディスケ
    ーリング方法。
  4. 【請求項4】 表面に熱延スケールが付着している熱延
    鋼帯を高圧下圧延する冷間圧延機と、該冷間圧延機の出
    側にブラシロールを配置し、該ブラシロールの下流側に
    酸洗槽を配置しているディスケーリング装置。
  5. 【請求項5】 ブラシロールと酸洗槽との間にスプレー
    タンクを配置している請求項4記載のディスケーリング
    装置。
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