JPH09163821A - 施肥装置付き田植機 - Google Patents

施肥装置付き田植機

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JPH09163821A
JPH09163821A JP8224224A JP22422496A JPH09163821A JP H09163821 A JPH09163821 A JP H09163821A JP 8224224 A JP8224224 A JP 8224224A JP 22422496 A JP22422496 A JP 22422496A JP H09163821 A JPH09163821 A JP H09163821A
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fertilizer
hopper
feeding
planting
seedling
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Isao Ishida
石田  伊佐男
Toshio Tamai
玉井  利男
Takahide Shiozaki
塩崎  孝秀
Masaru Nomura
野村  勝
Hiroyuki Niiyama
裕之 新山
Michinori Seike
清家  理伯
Hitoshi Yamazaki
仁史 山崎
Hisashi Kamiya
神谷  寿
Hideyuki Kusamoto
英之 草本
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Iseki and Co Ltd
Iseki Agricultural Machinery Mfg Co Ltd
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Iseki Agricultural Machinery Mfg Co Ltd
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    • Y02TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
    • Y02PCLIMATE CHANGE MITIGATION TECHNOLOGIES IN THE PRODUCTION OR PROCESSING OF GOODS
    • Y02P60/00Technologies relating to agriculture, livestock or agroalimentary industries
    • Y02P60/20Reduction of greenhouse gas [GHG] emissions in agriculture, e.g. CO2
    • Y02P60/21Dinitrogen oxide [N2O], e.g. using aquaponics, hydroponics or efficiency measures

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  • Fertilizing (AREA)
  • Transplanting Machines (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 側面視で前記苗載台21の前端部より前側で
前記走行車体2の操縦席9より後側に施肥装置5のホッ
パ−30と繰出部31…を配設して、肥料の減少による
前後バランスの変動が少ない構成とし、なおかつ、作業
が終了したときに、ホッパ−内に残った肥料をホッパ−
内から容易に取り出せるようにする。 【構成】 繰出部31…の前側にホッパ−30内の肥料
を取り出すための肥料取出し口を設け、該肥料取出し口
から排出される肥料が側面視で操縦席9の下部の後側で
繰出部31…の前側に形成される空間に排出される構成
とした。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、苗の植え付けを行な
うとともに施肥を行う施肥装置付き田植機に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、特開昭59−198909号公報
に示されるように、苗載台を前側が高く後側が低くなる
よう傾斜させて設けた植付部を走行車体の後側に装着し
た田植機に、肥料を収容するホッパ−と、該ホッパ−内
の肥料を繰り出す複数の繰出部と、該繰出部のそれぞれ
から繰り出された肥料を各苗植付個所の近傍の各施肥個
所に導く複数の施肥ホ−スを備えた施肥装置を取り付け
た施肥装置付き田植機において、前記複数の繰出部を前
記苗載台の前端部より前側で前記走行車体の操縦席より
後側に位置させて左右方向に一列に並んだ状態で配設
し、該複数の繰出部の上側に前記ホッパ−を設けた構成
のものがあった。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】上記従来機は、施肥装
置を植付部の後側に設けるタイプのものに比べ、前後バ
ランスの点で有利であり、また、繰出部を左右方向に一
列に並んだ状態で配設しているから、各施肥ホ−スを施
肥個所に向けて左右に大きく屈曲させないで設けられる
から、各施肥ホ−スを比較的に短く構成でき、その分肥
料詰まりも起こりにくくなる利点がある。しかし、苗載
台に苗を補給するときは、苗載台の手前に配置された施
肥装置のホッパ−や繰出部が苗補給の妨げになりやす
い。
【0004】よって、本件発明は、従来機にあっての前
後バランスが良好な点や肥料詰まりが生じにくい点を生
かしつつ、苗補給の面での改善を図ることを課題とす
る。
【0005】
【課題を解決するための手段】この発明は、上記課題を
解決するために、苗載台21を前側が高く後側が低くな
るよう傾斜させて設けた植付部4を走行車体2の後側に
装着した田植機に、肥料を収容するホッパ−30と、該
ホッパ−30内の肥料を繰り出す複数の繰出部31…
と、該繰出部31…のそれぞれから繰り出された肥料を
苗植付個所の近傍の各施肥個所に導く複数の施肥ホ−ス
32…を備えた施肥装置5を取り付けた施肥装置付き田
植機において、前記複数の繰出部31…を前記苗載台2
1の前端部より前側で前記走行車体2の操縦席9より後
側に位置させて左右方向に一列に並んだ状態で配設し、
該複数の繰出部31…の上側に前記ホッパ−30を設
け、該ホッパ−30を各繰出部31…に対応する肥料収
容部が一体的に連結した構成とし、該ホッパ−30の上
部に形成される肥料投入口30aの全部を開閉する蓋を
単一の蓋30cで構成し、該ホッパ−30の蓋30c
を、その左右両端部が前記苗載台21の左右両端の苗載
部21a・21aの前方に位置するよう設けたことを特
徴とする施肥装置付き田植機とした。
【0006】
【発明の作用及び効果】この発明の施肥装置付き田植機
は、植付部4により苗が植え付けられ、施肥装置5によ
り、ホッパ−30内の肥料が各繰出部31…で繰り出さ
れ、その繰り出された肥料が各施肥ホ−ス32…により
苗植付個所の近傍の各施肥個所に導かれて施肥される。
【0007】そして、複数の繰出部31…を苗載台21
の前端部より前側で走行車体2の操縦席9より後側に位
置させて左右方向に一列に並んだ状態で配設し、該複数
の繰出部31…の上側にホッパ−30を設けた構成とし
たので、前後バランスを大きく悪化させることなく施肥
装置が取り付けられ、また、各施肥ホ−ス32…を施肥
個所に向けて左右に大きく屈曲させないで比較的に短く
構成できて、そのぶん肥料詰まりも起こりにくくなる。
【0008】更に、ホッパ−30を各繰出部31…に対
応する肥料収容部が一体的に連結した構成とし、該ホッ
パ−30の上部に形成される肥料投入口30aの全部を
開閉する蓋を単一の蓋30cで構成し、該ホッパ−30
の蓋30cを、その左右両端部が苗載台21の左右両端
の苗載せ部21a・21aの前方に位置するよう設けた
ことにより、ホッパ−30の肥料の収容量が大きくでき
て作業能率の向上が図れ、しかも、苗載台21へ苗を補
給するときに、ホッパ−30の上面に苗を一旦載せ、そ
して、その苗を左右方向にホッパ−30上を移動させて
補給すべき苗載部の前方に位置させて苗を補給でき、従
って、苗載台21の手前に配置した施肥装置のホッパ−
30の上面を、苗補給する際の作業台として使用でき、
苗補給がしやすくなる。
【0009】以上より、本発明の施肥装置付き田植機
は、前後バランスが良好で、肥料詰まりが生じにくい施
肥装置の取付け構成としつつ、苗補給の面での改善が図
れ、しかも、ホッパ−の肥料の収容量も大きくできて作
業能率の向上が図れるものとなった。
【0010】
【実施例】図1に示す施肥装置付き田植機1は、動力車
両である走行車体2に昇降リンク装置3を介して植付部
4が装着されているとともに、走行車体2とこの植付部
4の間に施肥装置5が設けられている。図中の6は前
輪、7は後輪、8はエンジン、9は操縦席である。
【0011】昇降リンク装置3は、走行車体2のリンク
ベース10に昇降自在に取り付けられた上リンク11お
よび下リンク12、12を備え、これら上下リンクの後
端部に縦リンク13が連結されている。そして、縦リン
ク13の下端部から後方に突出するローリング軸14に
植付部4が進行方向に対して左右に回動自在に装着され
る。走行車体フレーム16に油圧シリンダ17の基部側
を取り付け、ピストンロッド18側を上リンク11の基
部から一体的に下向きに突設したスイングアーム15の
先端部にスプリングを介して連結し、油圧シリンダ17
を伸縮させることにより植付部4が昇降するようになっ
ている。この油圧シリング17は後記油圧バルブ28に
よって制御される。尚、この昇降リンク3は、植付作業
時などで植付部4を下げた状態で、走行車体2に対して
最も前後に離れた状態になり(このとき苗載台21の先
端部が施肥装置5のホッパ−30の後側に位置し互いに
接触することはない)、植付部4を上げたときは走行車
体2に近づく(このとき、苗載台21の先端部が施肥装
置5のホッパ−30の上側に位置して操縦席9側に接近
し、苗補給がしやすくなる)ようなリンク構成になって
いる。
【0012】植付部4は、平面視E字状の伝動ケース2
0が植付部4のフレームを兼ね、該伝動ケース20の上
側に、前側が高く後側が低くなるよう傾斜させて苗載台
21が設けられている。この苗載台21は伝動ケ−ス2
0内の左右往復移動機構と連結して左右に往復移動する
ようになっている。また、伝動ケース20の後端部に植
付条数分の植付装置22…を備え、苗載台21が左右に
往復動して台上の苗を該苗載台の下端側に設けた苗受け
枠21aの苗取出口21b…に順次供給しつつ、植付装
置22…の植付具23…が所定の軌跡を描きながら回転
して、前記苗取出口21b…に供給された苗を植付杆2
3の植付爪が挾持し、これを圃場に達したとき開放して
植え付けるようになっている。植付部4の下部にはセン
ターフロート25と左右一対のサイドフロート26、2
6が設けられており、機体の進行により圃場面を滑走し
て整地しつつ、植付部4の昇降動のダンパ−機能として
働く。これら各フロート25、26、26には、各条の
苗植付位置の近傍の圃場面に施肥用の溝を形成する作溝
器27…が取り付けられている。また、センターフロー
ト25は圃場面の凹凸を検出するセンサでもあり、この
センサーフロート25の上下動に応じて油圧バルブ28
が作動するようになっている。すなわち、センターフロ
ート25が上動すると油圧シリンダ17を伸ばす方向に
油圧バルブ28が作動され、逆にセンターフロート25
が下動すると油圧シリンダ17を縮める方向に油圧バル
ブ28が作動されるものである。尚、図2の符号21
a、21aは、苗載台21の左右両端の苗載部を示す。
【0013】施肥装置5は、植付苗の近傍に施肥する側
条施肥装置で、まず、肥料を収容するホッパ−30と該
ホッパ−30の下側に取り付けられる繰出部31…を、
前後方向に対して植付部4の前側で走行車体2の座席9
の後側に位置させ、且つ各植付条に対応した複数の繰出
部31…(ここでは6条植えに対応して6体の繰出部が
設けられる)が左右に一列、並ぶように設けている。そ
して、繰り出された肥料を作溝器27…に導く施肥ホ−
ス32…を各繰出部31…にそれぞれ連結する。更に、
ブロア33とそのブロアからの圧風を一時的に貯えて施
肥ホ−ス32…の上端部へ送るエア−チャンバ−34と
が備えられて、施肥ホ−ス32…内を圧風により肥料が
強制的に移送されるようになっている。
【0014】ホッパ−30は、繰出部31…が植付条と
同数の施肥条数分設けられているのに対し、左右に長く
一体的に設けられて肥料を大容量収容できるように構成
されている。この一体ホッパ−30は、単条分のホッパ
−30’…を施肥条数分左右に連結して構成できるの
で、施肥条数の異なるホッパ−30を単条分のホッパ−
30’…の組合せで構成できコストダウンが図れる。単
条分のホッパ−30’の本体部は、前後の側壁30’
a、30’aと左右の上側に開いて凹状に切り欠かれた
側壁30’b、30’bと、底部側の漏斗状の前後左右
の傾斜面30’c、30’c、30’d、30’e(3
0’dは急傾斜面、30’e緩傾斜面)からなり、上側
の開放部が肥料投入口30aに、下側の四角孔が肥料排
出口30bとなる。尚、肥料排出口30bの位置は、平
面視で左右に(急傾斜面30’d側に)ずれて設けられ
ている。この単条分のホッパ−30’…が、施肥条数
分、凹条に切り欠かれた左右側壁30’b、30’bが
互いにつき合うようにしてリベットで連結して一体的に
構成している。更に、ここでは、連結して左右に長くな
ったホッパ−30の前後の側壁30’a…、30’a…
の外側面に、左右が略同幅で上下が前記側壁上下幅より
広い前後外側板30’f、30’fを貼付け、左右端の
凹状に切り欠かれた側壁30’b、30’bの外側面に
前記凹状切り欠き部を塞ぐように左右外側板30’g、
30’gを貼り付ける。以上のようにして施肥条数分の
ホッパ−30’…が一体的に連結され、更に、この一体
ホッパ−30の上側の肥料投入口30aには蓋30cが
ホッパ−後側壁30’aに枢支されて開閉可能に設けら
れている。この一体ホッパ−30は、各単条分のホッパ
−30’…の連結部の左右側壁30’b…、30’b…
が凹状に切り欠かれているため各単条のホッパ−30’
…ごとに仕切りがない状態になっているから、ホッパ−
30内の肥料を全体的に手で均すこともできて、肥料補
給時の作業性が良いものとなる。
【0015】また、ホッパ−30の各施肥条数に応じた
一体連結構成は、図6(a)、(b)、図7(a)、
(b)に示すように、それぞれ単条分のホッパ−30’
…を連結構成する。図は、ホッパ−部が平面視の略図
で、そのホッパ−30(肥料排出口30b…の中心)の
位置と、植付位置P…、施肥位置(側条施肥のため植付
位置Pから左右にずれた位置になる)F…との位置関係
を対応させて示した図である。図6(a)は4条植えタ
イプの場合、図6(b)は5条植えタイプの場合、図7
(a)は6条植えタイプの場合、図7(b)は8条植え
タイプの場合である。各図において、各肥料排出口30
b…の中心から各条毎の施肥ホ−ス32…が導出される
ものとし、その施肥ホ−ス32…が施肥位置F…まで左
右にずれることなく配されるようにホッパ−30が構成
されている。また、急傾斜面30’dどうしができるだ
け互いに隣合うように、またその急傾斜面30’dどう
しの連結部ができるだけ機体の左右中心位置Cに配され
るように連結構成されている。30sは肥料減少センサ
−で、いずれも急傾斜面30’dに取り付けられてい
る。以上のように構成することで、ホッパ−30を座席
9の後側で植付部4の前側に配置した形態の施肥装置付
き田植機において、特に、5条植えと6条植えの場合の
ホッパ−連結構成で有効な点がある。即ち、中央側のホ
ッパ−内に残った肥料を取り出すときは、座席9がその
前にあって肥料取り出しスペ−スがないために左右側の
ホッパ−内に肥料をかき分け移動して左右側から取り出
すのであるが、この場合において、特に、5条植えと6
条植えの場合のホッパ−30は、肥料減少センサ−30
sが取付けられていない緩傾斜面30’e上を肥料をか
き分け移動させられるので、中央側の肥料取り出し作業
がしやすい構成になっている(急傾斜面30’d上を肥
料をかき分け移動することになると、傾斜が急で移動さ
せにくいし、その面に取り付けられている肥料減少セン
サ−30sにひっかかってやりずらい)。
【0016】また、各単条分のホッパ−30’…の底部
側に設けられた漏斗状の前後左右の傾斜面30’c、3
0’c、30’d、30’eにより、ホッパ−30内に
収容された肥料はホッパ−30の肥料排出口30bに連
設される繰出部31…の供給口31c…に向けて自然に
滑り落ちるようになっている。尚、蓋30cを開けて肥
料を投入するとき、蓋30c枢支部側に肥料が溜らない
ようにホッパ−内壁後側と蓋30cの内面枢支部側とに
わたって帯状の肥料溜り防止用のシ−ト30c’が貼付
られている。
【0017】また、前記前後外側板30’f、30’f
の下端位置が前記傾斜面30’c、30’c、30’
d、30’eの傾斜上位位置より下方まで位置するよう
上下幅が広くなっている。即ち、前記傾斜面の上位側か
らその傾斜面30eの傾斜とは並行せずに下方に垂れ下
がるスカ−ト部30d、30dが設けられている。これ
により、ホッパ−30の外側面に付着した水滴が前記傾
斜面30’c、30’c、30’d、30’eにつたっ
て繰出部31との連結部から繰出部内部にしみこむこと
がない。よって、繰出部31内で肥料が水分を吸収して
付着し肥料詰まりのトラブル発生が防止できる。
【0018】尚、各条ホッパ−30’の連結部となって
いる左右側壁30’g…、30’g…のスカ−ト部30
d、30dの内側でホッパ−30の外側の部分に左右に
貫通する孔30e…が設けられている。この孔30e…
は、各条ホッパ−30’の傾斜面(急傾斜側)30’d
…に設けられる肥料減少センサ−30s…のコ−ド30
s’等の電装系のコ−ドを通してコ−ドホルダ−として
用いられる。また、コ−ドはスカ−ト部30d、30d
の内側に配線されるので防水対策にもなる。
【0019】次に、繰出部31は、上下に開口した繰出
部ケ−ス31a内に所定量づつ肥料を上から下へ繰り出
す繰出ロ−ル31bが組み込まれて構成されている。各
条ごとの繰出部ケ−ス31a…は、その上側の供給口3
1c…が前記ホッパ−30の肥料排出口30b…が合わ
さって連通状態になるようにホッパ−30と連結し、下
側の繰出口31d…には繰り出された肥料を施肥ホ−ス
32…に導く漏斗36…が取付けられている。繰出ロ−
ル31bは、全周に軸方向に長さ調節可能な繰出溝31
e…が設けられていて、その溝31e…にホッパ−30
内の肥料を蓄えて回転し、下方で溝内の肥料を落下させ
るように作動する。回転途中、繰出ロ−ル31bの外周
面に接するように取付けられたブラシ31fによりそが
れて溝内の肥料が常に定量で繰り出されるようになって
いる。尚、ブラシ31fは、繰出部ケ−ス31aの前側
面に設けられた蓋31a’を開くと容易に取り出すこと
ができる。このとき、蓋31a’の開きとともに、肥料
取出しプレ−ト31a”が漏斗36への肥料の流下を妨
げない位置から漏斗36への肥料の流下を阻止する位置
に移動するので、施肥ホ−ス32側に肥料を流すことな
くホッパ−30内の肥料を蓋31a’が開いて開放され
た肥料取出し口から取り出すことができる。また、前記
繰出ロ−ル31bの繰出溝31e…は、ブロア33の取
付け位置とは左右反対側に設けられた全条繰出量調節ハ
ンドル40を回すことで、その繰出溝31e…の軸方向
の溝長を一斉に変更調節することができる。よって、繰
出ロ−ル31bの1回転当たりの肥料繰出量は、ハンド
ル40により全条を繰出部31…を一斉に同時に同量変
更調節することができ、また、各条ごとの繰出部31…
においても個々に独立して変更調節することができる。
【0020】また、繰出ロ−ル31bの回転は、走行車
体1のミッションケ−スから植付部4への伝動経路上に
設けられた植付施肥クラッチケ−ス37内から取り出さ
れた施肥駆動軸37aから伝動されて回転する。詳述す
ると、施肥駆動軸37aに取付けられた回転ア−ム37
bと、全条繰出伝動軸38に取付けられた伝動ア−ム3
8aとが、ロッド37cで連結する。更に伝動軸38に
固着の各条伝動ア−ム38b…と、隣合う繰出部31、
31…を2条一対としてその一対の繰出部の繰出ロ−ル
31b、31b…を一軸で軸支する繰出軸31g…にワ
ンウェイクラッチを介して取付けられた各条駆動ア−ム
31h…とが、ロッド38c…で連結する。よって、施
肥駆動軸37aの回転は各条駆動ア−ム31h…を揺動
させ、ワンウェイクラッチを介して連結する繰出軸31
g…を一方向に間欠的に回転駆動する。植付施肥クラッ
チケ−ス37の上部に基部側が取り付けられているレバ
−は、植付部4と施肥装置5への伝動を断続する作業ク
ラッチレバ−39である。
【0021】漏斗36は、その下側の口が施肥ホ−ス3
2が連結する筒状のホ−ス取付部36a内に入り込んで
漏斗36内と連通するように一体的に連結している。ホ
−ス取付部36aのホ−ス取付口36b側と反対側の口
はエア−吹込み口36cで、その圧風吹込み口36c…
側はエア−チャンバ−34のエア−吹出し口34b…に
各条ごとにそれぞれ対応して挿入連結して、圧風が施肥
ホ−ス32…に導かれるようになっている。なお、漏斗
36の壁部には掃除用の孔が開けられてキャップ36d
で蓋されている。
【0022】施肥ホ−ス32は、前記漏斗部36のホ−
ス取付部36aに可撓性のホ−ス32’が連結し、そし
てそのホ−ス32’が、作溝器27側に連結するホ−ス
状で所定の形態に成型した合成樹脂ホ−ス32”に連結
されて構成されている。可撓性のホ−ス32’は、塩化
ビニ−ル製で透明の軟質ホ−ス32’a(内面は凹凸が
なく滑らか)の外周に塩化ビニ−ル製で透明の硬質線材
32’bをらせん状に巻き付け溶着或は接着したもの
で、これにより植付部4が上昇して可撓性のホ−ス3
2’…が曲がる際に、ホ−ス屈曲部の半径がそのホ−ス
長で取りうる最大半径に近い半径をとって滑らかに屈曲
するようになり、局所的に折れ曲がってホ−スを痛める
ことはない。また、合成樹脂ホ−ス32”には、ホ−ス
内径の半分程度の孔32”c…が各ホ−ス32”…毎に
設けられている。作溝器27内に泥などが詰まってホ−
ス32”の肥料排出口(作溝器27側の口)が塞がれた
場合、この孔32”cがないと圧風が施肥ホ−ス32内
に吹き込まなくなり数秒間のうちに漏斗36のホ−ス取
付部36a内に肥料が詰まり繰出部31内の肥料詰まり
まで波及することになってしまうが、前記孔32”cが
設けられていることにより圧風がこの孔32”cから吹
き抜けるので、たちまちは前記ホ−ス取付部36aまで
肥料が詰まることにはならず、肥料詰まりに対する対処
が施肥ホ−ス32内の対処ですむ。更に、孔32”c…
には開閉回動自在な蓋32”d…が設けられ、この蓋3
2”d…が前述のように肥料詰まりによりホ−ス内に吹
き込まれた圧風のすべてが孔32”c…から抜け出てい
くときに大きく開いてスイッチ・オンとなる肥料詰まり
検出スイッチ32”e…が設けられ、そしてスイッチ3
2”e…がオンとなったときに点灯する警告装置が設け
られている。これにより、施肥ホ−ス32…の肥料排出
口(作溝器27側の口)側で肥料詰まりが発生したと
き、警告灯が点灯してどの条のホ−ス32が肥料詰まり
を起こしたを直ちに知ることができるようにもなってい
る。尚、この構成に替えて、孔32”c…にホ−ス内に
吹き込まれた圧風のすべてが孔32”c…から抜け出よ
うとすると鳴りだす笛をもうけても良い。また、施肥ホ
−ス32…が透明でしかも座席9側から容易に見える位
置にあることより、ホ−ス32…内の肥料搬送状態を操
縦者が容易に監視できるので、肥料がホ−ス32…内を
搬送されなくなったのを見れば繰出部31側で肥料詰ま
りが発生したことを知ることができる。
【0023】ブロア33は、電動モ−タ−で送風ファン
が駆動回転する構成で、その圧風吹き出し口33aをエ
ア−チャンバ−34の左右一端部の圧風吹込み口34a
に連結させて、エア−チェンバ−34の長手方向に圧風
が吹き込むように取付けられている。また、このブロア
33の圧風吹き出し口33a部のエア−チャンバ−34
との連結部は、エア−チェンバ−34に固定の上下の縦
軸34c回りに回動可能に構成されており、固定具33
cを解除してブロア33を回動すればエア−チェンバ−
34の圧風吹込み口34aを開放できるようになってい
る。
【0024】エア−チャンバ−34は、左右長い鉄パイ
プで構成されていて、その部材の中空部でブロア33か
らの圧風を一時的に貯えて、各条の施肥ホ−ス32…に
圧風を送る。このエア−チャンバ−34は、各条の繰出
部31…の取付フレ−ムとしても兼用されていて、リン
クベ−ス10の上側へ固着するブラケットに取り付けら
れている。また、漏斗36…の圧風吹込み口36c…部
がこのエア−チャンバ−34の側部に設けた孔に嵌め込
まれているが、エア−チャンバ−34内の圧風吹込み口
36c…部は、ブロア33側に近いほど内側に大きく入
り込んでおり、また、その圧風吹込み口36c…部のブ
ロア33側は切り欠かれている。これは、前記ブロア3
3の風圧が十分に大きくないことにより各条の圧風吹込
み口36c…に吹き込んでいく圧風の風圧に格差を生じ
るのを防止するためである。これをしないと、ブロア3
3に遠い(エア−チャンバ−34の塞がれた開口部側で
ブロア33の圧風が突き当たる側の)圧風吹込み口36
cに吹き込む圧風の風圧に比べてブロア33に近い圧風
吹込み口36cに吹き込む圧風の風圧が低くなる。よっ
て、前記構成によりブロア33が吹き出した圧風がエア
−チャンバ−34の長手方向にそって流れていく過程で
その圧風の流れの一部がブロア33に近い側から順に圧
風吹込み口36c…に分かれて流れ込んでいくようにな
って、ブロア33から遠い側と近い側の圧風の格差を解
消することができる。
【0025】また、エア−チェンバ−34の左右一端側
のブロア33が取り付けられる圧風吹込み口34a側と
は反対側の開口部34bは、蓋34dで塞がれている。
この蓋34dは締め付け固定具34e、34eで開口部
34bをすき間なく塞ぐように取り付けられるととも
に、その締め付け固定具34eを取り外すことで容易に
開口部34bを開放することができる。開口部34bを
開放してブロア33を作動させエア−チェンバ−34内
に風を送れば、エア−チェンバ−34内に入り込んだ肥
料を外に吹き出しすことができる。これにより、エア−
チェンバ−34内に入り込んだ肥料により、エア−チェ
ンバ−34が腐触し劣化するのを防止することができ
る。また、エア−チャンバ−34の左右両端側の前側部
にはサイドステップ51、51が取り付けられている。
このサイドステップ51、51は、走行車体2のステッ
プフロア50の後側高位部とほぼ同じ高さで連続するよ
うに設けられ、施肥装置5の左右両端の繰出部31、3
1の前側まで広がっている。これにより、施肥装置5の
ホッパ−30への肥料補給や植付部4の苗載台21へ苗
補給において左右両端側に補給するときそのサイドステ
ップ51、51に足を載せて身をのりだすことができ補
給作業が安全で容易になった。また、サイドステップ5
1、51は下方に折畳める構成にもなっている。52、
52はエア−チャンバ−34の下側に固着のブラケット
に固定したステップ支持フレ−ム、53はステップ部、
54はステップ部53の下側に固着のコ字状フレ−ム
で、このフレ−ムがステップ支持フレ−ム52、52に
係合し、ピン55、55で連結されている。このピンで
の連結部は、コ字状フレ−ム54側が長孔54a、54
aになっている。また、コ字状フレ−ム54側とエア−
チャンバ−34側とはスプリング56で連結されてい
る。よって、ステップ部53をスプリング56の引っ張
りに抗して長孔54a、54a部にそって引き出して下
方に折り曲げると、その折り曲げ姿勢もまたスプリング
56により保持される。左右両端側の繰出部31、31
から肥料取り出しするときに、このステップ部53、5
3が邪魔になるのであれば、又必要に応じて容易に下方
に折り畳むことができる。
【0026】よって、図面及び上記のように構成された
施肥装置付き田植機は、苗載台21を前側が高く後側が
低くなるよう傾斜させて設けた植付部4を走行車体2の
後側に装着した田植機に、肥料を収容するホッパ−30
と、該ホッパ−30内の肥料を繰り出す複数の繰出部3
1…と、該繰出部31…のそれぞれから繰り出された肥
料を苗植付個所の近傍の各施肥個所に導く複数の施肥ホ
−ス32…を備えた施肥装置5を取り付けた施肥装置付
き田植機において、前記複数の繰出部31…を前記苗載
台21の前端部より前側で前記走行車体2の操縦席9よ
り後側に位置させて左右方向に一列に並んだ状態で配設
し、該複数の繰出部31…の上側に前記ホッパ−30を
設け、該ホッパ−30を各繰出部31…に対応する肥料
収容部が一体的に連結した構成とし、該ホッパ−30の
上部に形成される肥料投入口30aの全部を開閉する蓋
を単一の蓋30cで構成し、該ホッパ−30の蓋30c
を、その左右両端部が前記苗載台21の左右両端の苗載
部21a・21aの前方に位置するよう設けた構成とな
っている。
【0027】このように構成された施肥装置付き田植機
は、植付部4により苗が植え付けられ、施肥装置5によ
り、ホッパ−30内の肥料が各繰出部31…で繰り出さ
れ、その繰り出された肥料が各施肥ホ−ス32…により
苗植付個所の近傍の各施肥個所に導かれて施肥される。
そして、複数の繰出部31…を苗載台21の前端部より
前側で走行車体2の操縦席9より後側に位置させて左右
方向に一列に並んだ状態で配設し、該複数の繰出部31
…の上側にホッパ−30を設けた構成としたので、前後
バランスを大きく悪化させることなく施肥装置が取り付
けられ、また、各施肥ホ−ス32…を施肥個所に向けて
左右に大きく屈曲させないで比較的に短く構成できて、
そのぶん肥料詰まりも起こりにくくなる。
【0028】更に、ホッパ−30を各繰出部31…に対
応する肥料収容部が一体的に連結した構成とし、該ホッ
パ−30の上部に形成される肥料投入口30aの全部を
開閉する蓋を単一の蓋30cで構成し、該ホッパ−30
の蓋30cを、その左右両端部が苗載台21の左右両端
の苗載せ部21a・21aの前方に位置するよう設けた
ことにより、ホッパ−30の肥料の収容量が大きくでき
て作業能率の向上が図れ、しかも、苗載台21へ苗を補
給するときに、ホッパ−30の上面に苗を一旦載せ、そ
して、その苗を左右方向にホッパ−30上を移動させて
補給すべき苗載部の前方に位置させて苗を補給でき、従
って、苗載台21の手前に配置した施肥装置のホッパ−
30の上面を、苗補給する際の作業台として使用でき、
苗補給がしやすくなる。
【0029】以上より、本発明の施肥装置付き田植機
は、前後バランスが良好で、肥料詰まりが生じにくい施
肥装置の取付け構成としつつ、苗補給の面での改善が図
れ、しかも、ホッパ−の肥料の収容量も大きくできて作
業能率の向上が図れるものとなった。
【図面の簡単な説明】
【図1】 施肥装置付き田植機の側面図。
【図2】 施肥装置付き田植機の平面図。
【図3】 施肥装置の一部を示す側方断面図。
【図4】 施肥装置の一部を示す一部断面背面図。
【図5】 施肥装置のホッパ−の構成を示す斜視図。
【図6】 施肥装置のホッパ−の構成と、そのホッパ−
と施肥位置、植付位置の位置関係を示す説明図。(a)
は4条植えタイプの場合。(b)は5条植えタイプの場
合。
【図7】 施肥装置のホッパ−の構成と、そのホッパ−
と施肥位置、植付位置の位置関係を示す説明図。(a)
は6条植えタイプの場合。(b)は8条植えタイプの場
合。
【図8】 施肥装置の一部を示す一部断面側面図。
【図9】 施肥装置の一部を示す断面平面図。
【図10】 施肥装置の一部を示す平面図。
【図11】 施肥装置の一部を示す側面図。
【符号の説明】 1:施肥装置付き田植機 2:走行車体 4:植付部 5:施肥装置 9:操縦席 21:苗載台 21a,21a:左右両端の苗載部 30:ホッパ− 30a:肥料投入口 30c:蓋 31:繰出部 32:施肥ホ−ス
─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成8年9月25日
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正内容】
【書類名】 明細書
【発明の名称】 施肥装置付き田植機
【特許請求の範囲】
【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、苗の植え付けを行な
うとともに施肥を行う施肥装置付き田植機に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、特開昭59−198909号公報
に示されるように、苗載台を前側が高く後側が低くなる
よう傾斜させて設けた植付部を走行車体の後側に装着
し、側面視で前記苗載台の前端部より前側で前記走行車
体の操縦席より後側に施肥装置のホッパ−と繰出部を配
設した施肥装置付き田植機があった。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】上記のような従来機に
おいて、施肥作業が終了したときホッパ−内に肥料が残
っていた場合、その残った肥料をホッパ−内から取り出
すのが容易に行うことができなかった。
【0004】
【課題を解決するための手段】この発明は、上記課題を
解決するために、苗載台21を前側が高く後側が低くな
るよう傾斜させて設けた植付部4を走行車体2の後側に
装着し、側面視で前記苗載台21の前端部より前側で前
記走行車体2の操縦席9より後側に施肥装置5のホッパ
−30と繰出部31…を配設した施肥装置付き田植機に
おいて、前記繰出部31…の前側にホッパ−30内の肥
料を取り出すための肥料取出し口を設け、該肥料取出し
口から排出される肥料が側面視で前記操縦席9の下部の
後側で繰出部31…の前側に形成される空間に排出され
る構成としたことを特徴とする施肥装置付き田植機とし
たものである。
【0005】
【発明の作用及び効果】この発明の施肥装置付き乗用型
田植機は、苗載台21を前側が高く後側が低くなるよう
傾斜させて設けた植付部4を走行車体2の後側に装着
し、側面視で前記苗載台21の前端部より前側で前記走
行車体2の操縦席9より後側に施肥装置5のホッパ−3
0と繰出部31…を配設して、肥料の減少による前後バ
ランスの変動が少ない構成とし、なおかつ、繰出部31
…の前側にホッパ−30内の肥料を取り出すための肥料
取出し口を設け、該肥料取出し口から排出される肥料が
側面視で前記操縦席9の下部の後側で繰出部31…の前
側に形成される空間に排出される構成としたから、ホッ
パ−内の肥料を容易に取り出せるものとなった。
【0006】
【実施例】図1に示す施肥装置付き田植機1は、動力車
両である走行車体2に昇降リンク装置3を介して植付部
4が装着されているとともに、走行車体2とこの植付部
4の間に施肥装置5が設けられている。図中の6は前
輪、7は後輪、8はエンジン、9は操縦席である。
【0007】昇降リンク装置3は、走行車体2のリンク
ベース10に昇降自在に取り付けられた上リンク11お
よび下リンク12、12を備え、これら上下リンクの後
端部に縦リンク13が連結されている。そして、縦リン
ク13の下端部から後方に突出するローリング軸14に
植付部4が進行方向に対して左右に回動自在に装着され
る。走行車体フレーム16に油圧シリンダ17の基部側
を取り付け、ピストンロッド18側を上リンク11の基
部から一体的に下向きに突設したスイングアーム15の
先端部にスプリングを介して連結し、油圧シリンダ17
を伸縮させることにより植付部4が昇降するようになっ
ている。この油圧シリング17は後記油圧バルブ28に
よって制御される。尚、この昇降リンク3は、植付作業
時などで植付部4を下げた状態で、走行車体2に対して
最も前後に離れた状態になり(このとき苗載台21の先
端部が施肥装置5のホッパ−30の後側に位置し互いに
接触することはない)、植付部4を上げたときは走行車
体2に近づく(このとき、苗載台21の先端部が施肥装
置5のホッパ−30の上側に位置して操縦席9側に接近
し、苗補給がしやすくなる)ようなリンク構成になって
いる。
【0008】植付部4は、平面視E字状の伝動ケース2
0が植付部4のフレームを兼ね、該伝動ケース20の上
側に、前側が高く後側が低くなるよう傾斜させて苗載台
21が設けられている。この苗載台21は伝動ケ−ス2
0内の左右往復移動機構と連結して左右に往復移動する
ようになっている。また、伝動ケース20の後端部に植
付条数分の植付装置22…を備え、苗載台21が左右に
往復動して台上の苗を該苗載台の下端側に設けた苗受け
枠21aの苗取出口21b…に順次供給しつつ、植付装
置22…の植付具23…が所定の軌跡を描きながら回転
して、前記苗取出口21b…に供給された苗を植付杆2
3の植付爪が挾持し、これを圃場に達したとき開放して
植え付けるようになっている。植付部4の下部にはセン
ターフロート25と左右一対のサイドフロート26、2
6が設けられており、機体の進行により圃場面を滑走し
て整地しつつ、植付部4の昇降動のダンパ−機能として
働く。これら各フロート25、26、26には、各条の
苗植付位置の近傍の圃場面に施肥用の溝を形成する作溝
器27…が取り付けられている。また、センターフロー
ト25は圃場面の凹凸を検出するセンサでもあり、この
センサーフロート25の上下動に応じて油圧バルブ28
が作動するようになっている。すなわち、センターフロ
ート25が上動すると油圧シリンダ17を伸ばす方向に
油圧バルブ28が作動され、逆にセンターフロート25
が下動すると油圧シリンダ17を縮める方向に油圧バル
ブ28が作動されるものである。尚、図2の符号21
a、21aは、苗載台21の左右両端の苗載部を示す。
【0009】施肥装置5は、植付苗の近傍に施肥する側
条施肥装置で、まず、肥料を収容するホッパ−30と該
ホッパ−30の下側に取り付けられる繰出部31…を、
前後方向に対して植付部4の前側で走行車体2の座席9
の後側に位置させ、且つ各植付条に対応した複数の繰出
部31…(ここでは6条植えに対応して6体の繰出部が
設けられる)が左右に一列、並ぶように設けている。そ
して、繰り出された肥料を作溝器27…に導く施肥ホ−
ス32…を各繰出部31…にそれぞれ連結する。更に、
ブロア33とそのブロアからの圧風を一時的に貯えて施
肥ホ−ス32…の上端部へ送るエア−チャンバ−34と
が備えられて、施肥ホ−ス32…内を圧風により肥料が
強制的に移送されるようになっている。
【0010】ホッパ−30は、繰出部31…が植付条と
同数の施肥条数分設けられているのに対し、左右に長く
一体的に設けられて肥料を大容量収容できるように構成
されている。この一体ホッパ−30は、単条分のホッパ
−30’…を施肥条数分左右に連結して構成できるの
で、施肥条数の異なるホッパ−30を単条分のホッパ−
30’…の組合せで構成できコストダウンが図れる。単
条分のホッパ−30’の本体部は、前後の側壁30’
a、30’aと左右の上側に開いて凹状に切り欠かれた
側壁30’b、30’bと、底部側の漏斗状の前後左右
の傾斜面30’c、30’c、30’d、30’e(3
0’dは急傾斜面、30’e緩傾斜面)からなり、上側
の開放部が肥料投入口30aに、下側の四角孔が肥料排
出口30bとなる。尚、肥料排出口30bの位置は、平
面視で左右に(急傾斜面30’d側に)ずれて設けられ
ている。この単条分のホッパ−30’…が、施肥条数
分、凹条に切り欠かれた左右側壁30’b、30’bが
互いにつき合うようにしてリベットで連結して一体的に
構成している。更に、ここでは、連結して左右に長くな
ったホッパ−30の前後の側壁30’a…、30’a…
の外側面に、左右が略同幅で上下が前記側壁上下幅より
広い前後外側板30’f、30’fを貼付け、左右端の
凹状に切り欠かれた側壁30’b、30’bの外側面に
前記凹状切り欠き部を塞ぐように左右外側板30’g、
30’gを貼り付ける。以上のようにして施肥条数分の
ホッパ−30’…が一体的に連結され、更に、この一体
ホッパ−30の上側の肥料投入口30aには蓋30cが
ホッパ−後側壁30’aに枢支されて開閉可能に設けら
れている。この一体ホッパ−30は、各単条分のホッパ
−30’…の連結部の左右側壁30’b…、30’b…
が凹状に切り欠かれているため各単条のホッパ−30’
…ごとに仕切りがない状態になっているから、ホッパ−
30内の肥料を全体的に手で均すこともできて、肥料補
給時の作業性が良いものとなる。
【0011】また、ホッパ−30の各施肥条数に応じた
一体連結構成は、図6(a)、(b)、図7(a)、
(b)に示すように、それぞれ単条分のホッパ−30’
…を連結構成する。図は、ホッパ−部が平面視の略図
で、そのホッパ−30(肥料排出口30b…の中心)の
位置と、植付位置P…、施肥位置(側条施肥のため植付
位置Pから左右にずれた位置になる)F…との位置関係
を対応させて示した図である。図6(a)は4条植えタ
イプの場合、図6(b)は5条植えタイプの場合、図7
(a)は6条植えタイプの場合、図7(b)は8条植え
タイプの場合である。各図において、各肥料排出口30
b…の中心から各条毎の施肥ホ−ス32…が導出される
ものとし、その施肥ホ−ス32…が施肥位置F…まで左
右にずれることなく配されるようにホッパ−30が構成
されている。また、急傾斜面30’dどうしができるだ
け互いに隣合うように、またその急傾斜面30’dどう
しの連結部ができるだけ機体の左右中心位置Cに配され
るように連結構成されている。30sは肥料減少センサ
−で、いずれも急傾斜面30’dに取り付けられてい
る。以上のように構成することで、ホッパ−30を座席
9の後側で植付部4の前側に配置した形態の施肥装置付
き田植機において、特に、5条植えと6条植えの場合の
ホッパ−連結構成で有効な点がある。即ち、中央側のホ
ッパ−内に残った肥料を取り出すときは、座席9がその
前にあって肥料取り出しスペ−スがないために左右側の
ホッパ−内に肥料をかき分け移動して左右側から取り出
すのであるが、この場合において、特に、5条植えと6
条植えの場合のホッパ−30は、肥料減少センサ−30
sが取付けられていない緩傾斜面30’e上を肥料をか
き分け移動させられるので、中央側の肥料取り出し作業
がしやすい構成になっている(急傾斜面30’d上を肥
料をかき分け移動することになると、傾斜が急で移動さ
せにくいし、その面に取り付けられている肥料減少セン
サ−30sにひっかかってやりずらい)。
【0012】また、各単条分のホッパ−30’…の底部
側に設けられた漏斗状の前後左右の傾斜面30’c、3
0’c、30’d、30’eにより、ホッパ−30内に
収容された肥料はホッパ−30の肥料排出口30bに連
設される繰出部31…の供給口31c…に向けて自然に
滑り落ちるようになっている。尚、蓋30cを開けて肥
料を投入するとき、蓋30c枢支部側に肥料が溜らない
ようにホッパ−内壁後側と蓋30cの内面枢支部側とに
わたって帯状の肥料溜り防止用のシ−ト30c’が貼付
られている。
【0013】また、前記前後外側板30’f、30’f
の下端位置が前記傾斜面30’c、30’c、30’
d、30’eの傾斜上位位置より下方まで位置するよう
上下幅が広くなっている。即ち、前記傾斜面の上位側か
らその傾斜面30eの傾斜とは並行せずに下方に垂れ下
がるスカ−ト部30d、30dが設けられている。これ
により、ホッパ−30の外側面に付着した水滴が前記傾
斜面30’c、30’c、30’d、30’eにつたっ
て繰出部31との連結部から繰出部内部にしみこむこと
がない。よって、繰出部31内で肥料が水分を吸収して
付着し肥料詰まりのトラブル発生が防止できる。
【0014】尚、各条ホッパ−30’の連結部となって
いる左右側壁30’g…、30’g…のスカ−ト部30
d、30dの内側でホッパ−30の外側の部分に左右に
貫通する孔30e…が設けられている。この孔30e…
は、各条ホッパ−30’の傾斜面(急傾斜側)30’d
…に設けられる肥料減少センサ−30s…のコ−ド30
s’等の電装系のコ−ドを通してコ−ドホルダ−として
用いられる。また、コ−ドはスカ−ト部30d、30d
の内側に配線されるので防水対策にもなる。
【0015】次に、繰出部31は、上下に開口した繰出
部ケ−ス31a内に所定量づつ肥料を上から下へ繰り出
す繰出ロ−ル31bが組み込まれて構成されている。各
条ごとの繰出部ケ−ス31a…は、その上側の供給口3
1c…が前記ホッパ−30の肥料排出口30b…が合わ
さって連通状態になるようにホッパ−30と連結し、下
側の繰出口31d…には繰り出された肥料を施肥ホ−ス
32…に導く漏斗36…が取付けられている。繰出ロ−
ル31bは、全周に軸方向に長さ調節可能な繰出溝31
e…が設けられていて、その溝31e…にホッパ−30
内の肥料を蓄えて回転し、下方で溝内の肥料を落下させ
るように作動する。回転途中、繰出ロ−ル31bの外周
面に接するように取付けられたブラシ31fによりそが
れて溝内の肥料が常に定量で繰り出されるようになって
いる。尚、ブラシ31fは、繰出部ケ−ス31aの前側
面に設けられた蓋31a’を開くと容易に取り出すこと
ができる。このとき、蓋31a’の開きとともに、肥料
取出しプレ−ト31a”が漏斗36への肥料の流下を妨
げない位置から漏斗36への肥料の流下を阻止する位置
に移動するので、施肥ホ−ス32側に肥料を流すことな
くホッパ−30内の肥料を蓋31a’が開いて開放され
た肥料取出し口から取り出すことができる。また、前記
繰出ロ−ル31bの繰出溝31e…は、ブロア33の取
付け位置とは左右反対側に設けられた全条繰出量調節ハ
ンドル40を回すことで、その繰出溝31e…の軸方向
の溝長を一斉に変更調節することができる。よって、繰
出ロ−ル31bの1回転当たりの肥料繰出量は、ハンド
ル40により全条を繰出部31…を一斉に同時に同量変
更調節することができ、また、各条ごとの繰出部31…
においても個々に独立して変更調節することができる。
【0016】また、繰出ロ−ル31bの回転は、走行車
体1のミッションケ−スから植付部4への伝動経路上に
設けられた植付施肥クラッチケ−ス37内から取り出さ
れた施肥駆動軸37aから伝動されて回転する。詳述す
ると、施肥駆動軸37aに取付けられた回転ア−ム37
bと、全条繰出伝動軸38に取付けられた伝動ア−ム3
8aとが、ロッド37cで連結する。更に伝動軸38に
固着の各条伝動ア−ム38b…と、隣合う繰出部31、
31…を2条一対としてその一対の繰出部の繰出ロ−ル
31b、31b…を一軸で軸支する繰出軸31g…にワ
ンウェイクラッチを介して取付けられた各条駆動ア−ム
31h…とが、ロッド38c…で連結する。よって、施
肥駆動軸37aの回転は各条駆動ア−ム31h…を揺動
させ、ワンウェイクラッチを介して連結する繰出軸31
g…を一方向に間欠的に回転駆動する。植付施肥クラッ
チケ−ス37の上部に基部側が取り付けられているレバ
−は、植付部4と施肥装置5への伝動を断続する作業ク
ラッチレバ−39である。
【0017】漏斗36は、その下側の口が施肥ホ−ス3
2が連結する筒状のホ−ス取付部36a内に入り込んで
漏斗36内と連通するように一体的に連結している。ホ
−ス取付部36aのホ−ス取付口36b側と反対側の口
はエア−吹込み口36cで、その圧風吹込み口36c…
側はエア−チャンバ−34のエア−吹出し口34b…に
各条ごとにそれぞれ対応して挿入連結して、圧風が施肥
ホ−ス32…に導かれるようになっている。なお、漏斗
36の壁部には掃除用の孔が開けられてキャップ36d
で蓋されている。
【0018】施肥ホ−ス32は、前記漏斗部36のホ−
ス取付部36aに可撓性のホ−ス32’が連結し、そし
てそのホ−ス32’が、作溝器27側に連結するホ−ス
状で所定の形態に成型した合成樹脂ホ−ス32”に連結
されて構成されている。可撓性のホ−ス32’は、塩化
ビニ−ル製で透明の軟質ホ−ス32’a(内面は凹凸が
なく滑らか)の外周に塩化ビニ−ル製で透明の硬質線材
32’bをらせん状に巻き付け溶着或は接着したもの
で、これにより植付部4が上昇して可撓性のホ−ス3
2’…が曲がる際に、ホ−ス屈曲部の半径がそのホ−ス
長で取りうる最大半径に近い半径をとって滑らかに屈曲
するようになり、局所的に折れ曲がってホ−スを痛める
ことはない。また、合成樹脂ホ−ス32”には、ホ−ス
内径の半分程度の孔32”c…が各ホ−ス32”…毎に
設けられている。作溝器27内に泥などが詰まってホ−
ス32”の肥料排出口(作溝器27側の口)が塞がれた
場合、この孔32”cがないと圧風が施肥ホ−ス32内
に吹き込まなくなり数秒間のうちに漏斗36のホ−ス取
付部36a内に肥料が詰まり繰出部31内の肥料詰まり
まで波及することになってしまうが、前記孔32”cが
設けられていることにより圧風がこの孔32”cから吹
き抜けるので、たちまちは前記ホ−ス取付部36aまで
肥料が詰まることにはならず、肥料詰まりに対する対処
が施肥ホ−ス32内の対処ですむ。更に、孔32”c…
には開閉回動自在な蓋32”d…が設けられ、この蓋3
2”d…が前述のように肥料詰まりによりホ−ス内に吹
き込まれた圧風のすべてが孔32”c…から抜け出てい
くときに大きく開いてスイッチ・オンとなる肥料詰まり
検出スイッチ32”e…が設けられ、そしてスイッチ3
2”e…がオンとなったときに点灯する警告装置が設け
られている。これにより、施肥ホ−ス32…の肥料排出
口(作溝器27側の口)側で肥料詰まりが発生したと
き、警告灯が点灯してどの条のホ−ス32が肥料詰まり
を起こしたを直ちに知ることができるようにもなってい
る。尚、この構成に替えて、孔32”c…にホ−ス内に
吹き込まれた圧風のすべてが孔32”c…から抜け出よ
うとすると鳴りだす笛をもうけても良い。また、施肥ホ
−ス32…が透明でしかも座席9側から容易に見える位
置にあることより、ホ−ス32…内の肥料搬送状態を操
縦者が容易に監視できるので、肥料がホ−ス32…内を
搬送されなくなったのを見れば繰出部31側で肥料詰ま
りが発生したことを知ることができる。
【0019】ブロア33は、電動モ−タ−で送風ファン
が駆動回転する構成で、その圧風吹き出し口33aをエ
ア−チャンバ−34の左右一端部の圧風吹込み口34a
に連結させて、エア−チェンバ−34の長手方向に圧風
が吹き込むように取付けられている。また、このブロア
33の圧風吹き出し口33a部のエア−チャンバ−34
との連結部は、エア−チェンバ−34に固定の上下の縦
軸34c回りに回動可能に構成されており、固定具33
cを解除してブロア33を回動すればエア−チェンバ−
34の圧風吹込み口34aを開放できるようになってい
る。
【0020】エア−チャンバ−34は、左右長い鉄パイ
プで構成されていて、その部材の中空部でブロア33か
らの圧風を一時的に貯えて、各条の施肥ホ−ス32…に
圧風を送る。このエア−チャンバ−34は、各条の繰出
部31…の取付フレ−ムとしても兼用されていて、リン
クベ−ス10の上側へ固着するブラケットに取り付けら
れている。また、漏斗36…の圧風吹込み口36c…部
がこのエア−チャンバ−34の側部に設けた孔に嵌め込
まれているが、エア−チャンバ−34内の圧風吹込み口
36c…部は、ブロア33側に近いほど内側に大きく入
り込んでおり、また、その圧風吹込み口36c…部のブ
ロア33側は切り欠かれている。これは、前記ブロア3
3の風圧が十分に大きくないことにより各条の圧風吹込
み口36c…に吹き込んでいく圧風の風圧に格差を生じ
るのを防止するためである。これをしないと、ブロア3
3に遠い(エア−チャンバ−34の塞がれた開口部側で
ブロア33の圧風が突き当たる側の)圧風吹込み口36
cに吹き込む圧風の風圧に比べてブロア33に近い圧風
吹込み口36cに吹き込む圧風の風圧が低くなる。よっ
て、前記構成によりブロア33が吹き出した圧風がエア
−チャンバ−34の長手方向にそって流れていく過程で
その圧風の流れの一部がブロア33に近い側から順に圧
風吹込み口36c…に分かれて流れ込んでいくようにな
って、ブロア33から遠い側と近い側の圧風の格差を解
消することができる。
【0021】また、エア−チェンバ−34の左右一端側
のブロア33が取り付けられる圧風吹込み口34a側と
は反対側の開口部34bは、蓋34dで塞がれている。
この蓋34dは締め付け固定具34e、34eで開口部
34bをすき間なく塞ぐように取り付けられるととも
に、その締め付け固定具34eを取り外すことで容易に
開口部34bを開放することができる。開口部34bを
開放してブロア33を作動させエア−チェンバ−34内
に風を送れば、エア−チェンバ−34内に入り込んだ肥
料を外に吹き出しすことができる。これにより、エア−
チェンバ−34内に入り込んだ肥料により、エア−チェ
ンバ−34が腐触し劣化するのを防止することができ
る。また、エア−チャンバ−34の左右両端側の前側部
にはサイドステップ51、51が取り付けられている。
このサイドステップ51、51は、走行車体2のステッ
プフロア50の後側高位部とほぼ同じ高さで連続するよ
うに設けられ、施肥装置5の左右両端の繰出部31、3
1の前側まで広がっている。これにより、施肥装置5の
ホッパ−30への肥料補給や植付部4の苗載台21へ苗
補給において左右両端側に補給するときそのサイドステ
ップ51、51に足を載せて身をのりだすことができ補
給作業が安全で容易になった。また、サイドステップ5
1、51は下方に折畳める構成にもなっている。52、
52はエア−チャンバ−34の下側に固着のブラケット
に固定したステップ支持フレ−ム、53はステップ部、
54はステップ部53の下側に固着のコ字状フレ−ム
で、このフレ−ムがステップ支持フレ−ム52、52に
係合し、ピン55、55で連結されている。このピンで
の連結部は、コ字状フレ−ム54側が長孔54a、54
aになっている。また、コ字状フレ−ム54側とエア−
チャンバ−34側とはスプリング56で連結されてい
る。よって、ステップ部53をスプリング56の引っ張
りに抗して長孔54a、54a部にそって引き出して下
方に折り曲げると、その折り曲げ姿勢もまたスプリング
56により保持される。左右両端側の繰出部31、31
から肥料取り出しするときに、このステップ部53、5
3が邪魔になるのであれば、又必要に応じて容易に下方
に折り畳むことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 施肥装置付き田植機の側面図。
【図2】 施肥装置付き田植機の平面図。
【図3】 施肥装置の一部を示す側方断面図。
【図4】 施肥装置の一部を示す一部断面背面図。
【図5】 施肥装置のホッパ−の構成を示す斜視図。
【図6】 施肥装置のホッパ−の構成と、そのホッパ−
と施肥位置、植付位置の位置関係を示す説明図。(a)
は4条植えタイプの場合。(b)は5条植えタイプの場
合。
【図7】 施肥装置のホッパ−の構成と、そのホッパ−
と施肥位置、植付位置の位置関係を示す説明図。(a)
は6条植えタイプの場合。(b)は8条植えタイプの場
合。
【図8】 施肥装置の一部を示す一部断面側面図。
【図9】 施肥装置の一部を示す断面平面図。
【図10】 施肥装置の一部を示す平面図。
【図11】 施肥装置の一部を示す側面図。
【符号の説明】 1:施肥装置付き田植機 2:走行車体 4:植付部 5:施肥装置 9:操縦席 21:苗載台 30:ホッパ− 31:繰出部 31a’:蓋 ─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成8年11月5日
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】図7
【補正方法】変更
【補正内容】
【図7】 施肥装置のホッパ−の構成と、そのホッパ−
と施肥位置、植付位置の位置関係を示す説明図。(c)
は6条植えタイプの場合。(d)は8条植えタイプの場
合。
フロントページの続き (72)発明者 野村 勝 愛媛県伊予郡砥部町八倉1番地 井関農機 株式会社技術部内 (72)発明者 新山 裕之 愛媛県伊予郡砥部町八倉1番地 井関農機 株式会社技術部内 (72)発明者 清家 理伯 愛媛県伊予郡砥部町八倉1番地 井関農機 株式会社技術部内 (72)発明者 山崎 仁史 愛媛県伊予郡砥部町八倉1番地 井関農機 株式会社技術部内 (72)発明者 神谷 寿 愛媛県伊予郡砥部町八倉1番地 井関農機 株式会社技術部内 (72)発明者 草本 英之 愛媛県伊予郡砥部町八倉1番地 井関農機 株式会社技術部内

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 苗載台21を前側が高く後側が低くなる
    よう傾斜させて設けた植付部4を走行車体2の後側に装
    着した田植機に、肥料を収容するホッパ−30と、該ホ
    ッパ−30内の肥料を繰り出す複数の繰出部31…と、
    該繰出部31…のそれぞれから繰り出された肥料を苗植
    付個所の近傍の各施肥個所に導く複数の施肥ホ−ス32
    …を備えた施肥装置5を取り付けた施肥装置付き田植機
    において、前記複数の繰出部31…を前記苗載台21の
    前端部より前側で前記走行車体2の操縦席9より後側に
    位置させて左右方向に一列に並んだ状態で配設し、該複
    数の繰出部31…の上側に前記ホッパ−30を設け、該
    ホッパ−30を各繰出部31…に対応する肥料収容部が
    一体的に連結した構成とし、該ホッパ−30の上部に形
    成される肥料投入口30aの全部を開閉する蓋を単一の
    蓋30cで構成し、該ホッパ−30の蓋30cを、その
    左右両端部が前記苗載台21の左右両端の苗載部21a
    ・21aの前方に位置するよう設けたことを特徴とする
    施肥装置付き田植機。
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