JPH09163805A

JPH09163805A - ロ−タリ耕耘装置

Info

Publication number: JPH09163805A
Application number: JP23842396A
Authority: JP
Inventors: Minoru Nakayama; 山実中
Original assignee: Seirei Industry Co Ltd
Current assignee: Yanmar Agribusiness Co Ltd
Priority date: 1996-08-20
Filing date: 1996-08-20
Publication date: 1997-06-24
Anticipated expiration: 2014-04-05
Also published as: JP2878200B2

Abstract

(57)【要約】（修正有）［目的］逆転伝動機構への動力伝達を安定よく行わせ
るものでありながら、伝動ケ−スの下部をコンパクトに
して、伝動ケ−ス直下部の残耕処理を有利に行えるよう
にする。［構成］チエン伝動機構の下部スプロケットと、チエ
ン伝動機構のチエンに噛合する逆転伝動機構の入力スプ
ロケットと、入力スプロケットへの巻き掛り部の近くで
チエンに関与するテンションアイドラ−を、伝動ケ−ス
下部の幅狭部内に位置させ、側面視で伝動ケ−スの長手
方向に沿って縦一列に配設している。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【発明の属する技術分野】本発明は、伝動ケ−スの下部
に装設する副爪軸ホルダに外装支持する副爪軸筒と、前
記副爪軸ホルダに内挿支持した回転軸に嵌着する主爪軸
筒とで耕耘ロ−タリを構成し、この耕耘ロ−タリの前記
主爪軸筒と副爪軸筒を、伝動ケ−ス内のチエン伝動機構
と同機構のチエンに噛合するスプロケットを入力部とす
る逆転伝動機構とで互いに反対方向に回転駆動するロ−
タリ耕耘装置に関する。

【０００２】

【従来の技術】この種のロ−タリ耕耘装置は、例えば、
特公昭４６−３９０４１号公報によって既に知られてい
る。

【０００３】

【発明が解決しようとする課題】従来のロ−タリ耕耘装
置においては、逆転伝動機構の入力部であるスプロケッ
トへのチエンの巻き掛り角を大きくする手段がとられて
いなかったから、チエンの脈動により逆転伝動機構への
動力伝達が不安定になるという問題点があった。また、
伝動ケ−ス下部が左右に膨出されその膨出部の外側に副
爪軸ホルダが装設されて伝動ケ−ス下部の横幅が著しく
広くなるうえ、伝動ケ−スの前後幅を狭くする配慮もさ
れていなかったから、伝動ケ−スの下部が大きくなって
その直下部の残耕処理に不利が生ずるという問題点があ
った。

【０００４】

【課題を解決するための手段】本発明は、逆転伝動機構
の入力部であるスプロケットへのチエンの巻き掛り角を
大にして逆転伝動機構への動力伝達を安定して行わせる
ことができなから、伝動ケ−ス下部をコンパクトにし
て、伝動ケ−ス直下部の残耕処理を有利に行うことがで
きるようにしている。

【０００５】

【発明の実施の形態】実施例について図面を参照して説
明すると、図３において、耕耘機(Ｔ)は、ミッシヨンケ
−スから前延するフレ−ムに搭載したエンジン(９)から
ミッションケ−ス内の伝動装置を経てミッションケ−ス
下部の車軸に動力伝達し、車軸に嵌着する車輪(１０)を
回転駆動して走行するように構成され、運転操作をミッ
ションケ−スから後延する操縦ハンドル(１１)の把手部
において行うように構成されている。そして、ミッショ
ンケ−スの後部にロ−タリ耕耘装置(Ｒ)を着脱自在に装
備できるようになっている。

【０００６】ロ−タリ耕耘装置(Ｒ)は、ミッションケ−
スの動力取出部に連動連結して装着される伝動ケ−ス
(１)と、伝動ケ−ス(１)の下部に支承横設される耕耘ロ
−タリ(Ｒ１)と、伝動ケ−ス(１)の上部から後延するビ
−ムの後尾部に設置する耕深設定用尾輪装置(１２)と、
耕耘カバ−(１３)等によって構成されており、耕耘ロ−
タリ(Ｒ１)は、後記に説明する主爪軸筒(４)(４)と副爪
軸筒(５)(５)とで構成されている。

【０００７】図１にみられるように、前記伝動ケ−ス
(１)の下方部分は、同ケ−スの上方部分に対比して左右
幅が薄い幅狭部(１ａ)に形成され、その幅狭部(１ａ)の
左右両側に副爪軸ホルダ(１７)(１７)がそれぞれ装設さ
れる。

【０００８】副爪軸ホルダ(１７)(１７)は、それぞれの
内端の孔周縁(１７ａ)(１７ａ)が伝動ケ−ス(１)の左右
壁に開設されている孔に合致する状態で取付けられ、そ
れ等と伝動ケ−ス(１)とで形成される内部空間に、前記
主爪軸筒(４)(４)に動力伝達するチエン伝動機構(２)の
下方部分と、それに連動する逆転伝動機構(８)(８)とを
収容するものとなっている。

【０００９】各々の副爪軸ホルダ(１７)(１７)には、水
平軸芯に対して一定角度に外低傾斜する外径部を備えた
支持筒部が一体に設けられており、各々の外径部に副爪
軸筒(５)(５)をそれぞれ回転自在に外装支持し、また、
前記支持筒部の内孔に貫挿支持して左右に延出する回転
軸(３)に主爪軸筒(４)(４)をそれぞれ取付けて、前記耕
耘ロ−タリ(Ｒ１)が構成される。

【００１０】チエン伝動機構(２)は、伝動ケ−ス(１)の
上部に軸支される駆動スプロケット(１４)と、前記回転
軸(３)の中央部に楔着する下部スプロケット(１５)とに
チエン(６)を掛回して構成され、回転軸(３)に取付けら
れた主爪軸筒(４)(４)を反時計方向(Ａ)に回転させて、
各々の主爪軸筒(４)(４)に所定の配列で装備される耕耘
爪(１６)をダウンカット回転(Ｄ)で土中に打ち込ませる
ようになっている。なお、(２４)は主爪軸筒に止着され
た耕耘爪の先端回動軌跡を示している。

【００１１】また、逆転伝動機構(８)(８)はつぎのよう
に構成されている。つまり、下部スプロケット(１５)よ
り上位の幅狭部(１ａ)内に前記回転軸(３)に平行する中
間軸(１９)を横設し、その中間軸(１９)の中央部分に入
力スプロケット(７)を楔着して、該入力スプケット(７)
を前記チエン(６)の弛み側の掛回内周に噛合させ、さら
に、前記入力スプロケット(７)の左右両脇の中間軸(１
９)にギア(２０)(２０)を楔着し、それぞれのギア(２
０)(２０)を、前記回転軸(３)に回転自在に外嵌し且つ
副爪軸ホルダ(１７)(１７)の内孔に内挿支持した被動ギ
ア(２１)(２１)に噛合させてチエン伝動機構(２)に対す
る連動部を組成し、この連動部によって中間軸(１９)の
反時計方向(Ａ)の回転動力を時計方向(Ｂ)の回転動力に
変更して被動ギア(２１)(２１)に伝達するように構成さ
れている。

【００１２】そして、被動ギア(２１)(２１)のボス部の
外方延長端部にそれぞれギア(２２)(２２)が設けられ、
各々のギア(２２)(２２)を副爪軸筒(５)(５)の内径部に
形設されている受ギア部(２３)(２３)に噛合させて屈折
伝動部が構成され、その屈折伝動部(２２)(２３)、(２
２)(２３)を経て伝達される動力で副爪軸筒(５)(５)を
水平軸芯に対して一定角度に外低傾斜する軸芯の周りに
主爪軸筒(４)(４)とは逆の方向(Ｂ)に回転駆動して、各
々の副爪軸筒(５)(５)に装着された耕耘爪(１８)をアッ
プカット回転(Ｕ)で伝動ケ−ス(１)直下の土中に斜めに
打ち込ませるように構成されている。なお、(２５)は副
爪軸筒に止着された耕耘爪の先端回動軌跡を示してい
る。

【００１３】さらに、入力スプロケット(７)への巻掛り
部分の近傍上部においてチエン(６)の弛み側に掛回外方
から関与するテンションアイドラ−(２７)を備えたチエ
ン緊張機構(２６)が設けられるが、テンションアイドラ
−(２７)は、前述した下部スプロケット(１５)、入力ス
プロケット(７)と共に伝動ケ−ス(１)の幅狭部(１ａ)内
に配置して、これ等のテンションアイドラ−(２７)と下
部スプロケット(１５)と入力スプロケット(７)を、図２
にみられるように、側面視において伝動ケ−ス(１)の長
手方向に沿って略一直線上に縦列させて設けている。

【００１４】なお、図示のチエン緊張機構(２６)は、先
端部にテンションアイドラ−(２７)を枢支した枢支軸
(２８)を、伝動ケ−ス(１)に設けられている支持筒(２
９)に進退自在に内嵌し、その支軸(２８)を、テンショ
ンアイドラ−(２７)がチエン(６)に押し付けられる方向
にスプリング(３０)で弾圧付勢した自動張り構造に構成
しているが、自動張り構造は、図示ものに限られるもの
ではなく他に種々の変形構造を採用することができ、ま
た、チエン緊張機構は、自動張り構造ではなく必要に応
じて緊張弛緩調節できる操作調節構造にして設けること
もできる。

【００１５】

【発明の効果】本発明は、以上に説明したような形態で
実施され、以下に記載されるような効果を奏する。

【００１６】逆転伝動機構(２)の入力スプロケット(７)
が噛合するチエン(６)を、前記入力スプロケット(７)の
近傍上位に配置するテンションアイドラ−(２７)で押圧
緊張することによって、入力スプロケット(７)へのチエ
ン(６)の巻き掛け角が大きくなり、逆転伝動機構(２)へ
の動力伝達が安定よく行われる。

【００１７】また、テンションアイドラ−(２７)を備え
ながら、そのテンションアイドラ−(２７)が前記入力ス
プロケット(７)、下部スプロケット(１５)と共に伝動ケ
−スの幅狭部(１ａ)内に位置し、側面視において伝動ケ
−ス(１)の長手方向に沿って略一直線上に縦列するよう
に設けられるから、伝動ケ−ス(１)下部の横幅並びに前
後幅が共に小になって同部分が全体コンパクトになり、
伝動ケ−ス(１)直下部の残耕処理を有利に行うことがで
きる。

【図面の簡単な説明】

【図１】本発明装置の要部構造を示す伝動断面展開図で
ある。

【図２】本発明装置の伝動構造の側面概略図である。

【図３】本発明装置が実施された耕耘機の全体側面図で
ある。

【符号の説明】

１伝動ケ−ス２チエン伝動機構４主爪軸筒５副爪軸筒６チエン７入力スプロケット８逆転伝動機構２７テンションアイドラ− Ｒ１耕耘ロ−タリ

Claims

【特許請求の範囲】

【請求項１】伝動ケ−ス(１)下部の幅狭部(１ａ)の左
右両側に装設する副爪軸ホルダ(１７)(１７)の支持筒部
外周に副爪軸筒(５)(５)を各々回転自在に支承すると共
に、前記支持筒部の中心孔に貫挿支持して左右に延出す
る回転軸(３)に主爪軸筒(４)(４)を取付けて耕耘ロ−タ
リ(Ｒ１)を構成し、主爪軸筒(４)(４)と副爪軸筒(５)
(５)を、伝動ケ−ス(１)内のチエン伝動機構(２)と同機
構(２)のチエン(６)に噛合するスプロケット(７)を入力
部とする逆転伝動機構(８)(８)とで背反に回転駆動する
ロ−タリ耕耘装置において、前記逆転伝動機構(８)(８)
の入力スプロケット(７)を、回転軸(３)に嵌着されるチ
エン伝動機構(２)の下部スプロケット(１５)に隣接する
上位部に配置すると共に、そのスプロケット(７)の近傍
上位部に前記チエン(６)を緊張方向に押圧するテンショ
ンアイドラ−(２７)を配置し、これ等のテンションアイ
ドラ−(２７)と下部スプロケット(１５)とスプロケット
(７)が共に伝動ケ−ス(１)の幅狭部(１ａ)内に位置し、
側面視において伝動ケ−ス(１)の長手方向に沿って略一
直線上に縦列するように構成してあるロ−タリ耕耘装
置。