JPH09163488A - スピーカ用振動板 - Google Patents
スピーカ用振動板Info
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- JPH09163488A JPH09163488A JP34552995A JP34552995A JPH09163488A JP H09163488 A JPH09163488 A JP H09163488A JP 34552995 A JP34552995 A JP 34552995A JP 34552995 A JP34552995 A JP 34552995A JP H09163488 A JPH09163488 A JP H09163488A
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Abstract
カとしての物性を向上させることができ、しかも組み立
て工程上の接着強度において信頼性を有し、さらに多様
な文字や絵柄などを有する外観で形成することのできる
スピーカ用振動板を提供することを目的とする。 【解決手段】 ポリプロピレンを主体とする基体からな
るスピーカ用振動板において、基体表面の一部または全
部に、金属又は金属化合物を蒸着せしめた蒸着層を積層
したことを特徴とする。
Description
する。
カが知られている。かかるスピーカにおいては、円板状
のバックプレート101の中央部には円筒状のポールピ
ース102が取り付けられて、その周縁部にポールピー
ス102と同軸に取り付けられた環状のマグネット10
3および環状のプレート104によって所定の幅のリン
グ状の開孔部からなる磁気ギャップを備えた磁気回路を
形成する。
を巻回して形成されるボイスコイル105を固着するボ
イスコイルボビン106が、ダンパ107によって、ポ
ールピース102の軸方向に摺動自在に空間支持されて
いる。また、ボイスコイルボビン106にはコーン形振
動板108がその中央部において結合し、さらに端部に
センターキャップ109が冠着されている。コーン形振
動板108の外周縁部はエッジ110を介してプレート
104に固着しているフレーム111に支持される。エ
ッジ110は、ガスケット112により、その外周端が
フレーム111に固定される。尚、ボイスコイル105
のコイル両端部分を形成するリード線105aは、導電
性材料からなる一対の錦糸線113にそれぞれ接続され
フレーム111の側面に設けられた端子114に接続さ
れる。
8、センターキャップ109及びボイスコイルボビン1
06は振動体であり、動電型スピーカに於いてボイスコ
イル105への入力信号を音響出力に変換する部分であ
るので、これら振動体は、ボイスコイル105の入力信
号により発生する駆動力を忠実に変換させるためには、
再生周波数帯域内においては、一体となって理想的にピ
ストン運動をして、しかも不要なピークを生ずることな
くスムーズな再生音圧周波数特性にする必要がある。こ
のことは、振動部分の内、特に音響出力を発生させるた
めに設けられるコーン形振動板、およびセンターキャッ
プが剛性を有すると同時に、適度な内部損失を有するよ
うにそれぞれの材料物性を設定する必要がある。
され、振動板においても上記の材料物性を満たしつつ、
その外観がデザイン的に優れたスピーカ用振動板が市場
から強く要望されている。また、車載用スピーカにおい
ては特にドア用として搭載した場合に、信頼性および性
能維持の観点から、外気と触れる部分、特に振動板が防
水性を有することが強く望まれている。
およびセンターキャップにプラスチックの振動板、特に
その音質やf特性からポリプロピレンの振動板が多く使
われ始めた。ポリプロピレン(以下PPと記す。)の振
動板は、振動板として要求されている特性はバランスが
良く、防水性も兼ね備えているものの、その性質上、製
造工程においては問題が無い訳ではない。即ち、PPの
分子構造上極性が無いため、接着には難点がある。これ
を補う為に一般にはプライマー処理などの前処理が行わ
れ、また稀にはコロナ放電処理などが行われ、表面の接
着性を向上させている。このため、振動板をプラスチッ
クや紙、又はガラス繊維、金属などで形成される、ボイ
スコイルまたはセンターキャップと接着させる場合に、
プライマー処理などの前処理が必要となり、したがっ
て、組み立て工数が多くなるので、量産性が悪くコスト
高となってしまう、といった問題があった。さらに、振
動板はプラスチック等を射出成形や加熱加圧成形するこ
とにより形成されるので、外観デザイン上の制約があ
り、多彩な外観を形成することが困難であった。
に鑑みなされたものであり、防水性を有し、剛性、内部
損失などのスピーカとしての物性を向上させることがで
き、しかも組み立て工程上の接着強度において信頼性を
有し、さらに多様な文字や絵柄などを有する外観で形成
することのできるスピーカ用振動板を提供することを目
的とする。
ポリプロピレンを主体とする基体からなるスピーカ用振
動板において、基体表面の一部または全部に、金属又は
金属化合物を蒸着せしめた蒸着層を積層したことを特徴
とする。
載のスピーカ用振動板において、少なくとも前記蒸着層
の表面にさらに樹脂層を設けたことを特徴とする。
記載の発明によれば、スピーカ用振動板を、ポリプロピ
レンを主体とするプラスチック材料で基体で形成し、基
体表面の一部または全部に、金属又は金属化合物を蒸着
して蒸着層を形成するようにしたので、コーン形振動板
やセンターキャップなどで構成される振動板上に、金属
又は金属化合物で多様な文字や絵柄などが表現できる。
層を形成するため、コーン形振動板やセンターキャップ
などで構成される振動板の剛性を高めると共に内部損失
を大きくすることができるので、スピーカとしての性能
を向上させることができる。
で形成されるため、防水性を維持することができるの
で、屋外や車載用のスピーカに用いることができる。
などをボイスコイルボビンに容易にしかも確実に接着さ
せることができるので、スピーカの組み立てが容易とな
り組み立て工数も大幅に減らすことができ、量産性が向
上する。
プロピレンを主体とするプラスチック材料を用いて形成
された基体表面の一部または全部に設けられた、金属又
は金属化合物からなる蒸着層の表面を覆うようにさらに
樹脂層を設けたので、蒸着層は剥離しにくく、さらに基
体上に多様な文字や絵柄などを有する外観で形成するこ
とができる。
いて以下に説明する。図1は、本発明の一実施例におけ
るスピーカ用振動板の概略断面図であり、図1(a)は
コーン形状の振動板1の断面図を示している。また図1
(b)は、図1(a)に示す振動板1の断面図を示す矢
印A部の拡大図であり、かかる振動板1は図1(b)に
示すように、振動板基体2の音波放出面側の全面にニッ
ケル−クロム合金からなる蒸着層3が積層されて構成さ
れる。
板の製造方法を以下に説明する。
を配合したPPペレットを、インジェクションマシンに
て、所定の口径を有するコーン胴体からなる振動板基体
2を形成する。
着装置によって、振動板基体2の音波放出面側にNi−
Cr合金を蒸着し、蒸着層3を形成する。蒸着層3は、
実際には音波放出面側のみならず裏面にも蒸着される。
このようにして、振動板基体2とボイスコイルボビンが
接着される部分に予め蒸着層3を形成することにより、
接着工程においてプライマー処理などの前処理を省いて
いる。また、さらに従来のプライマー処理を加えてもそ
の接着強度は低下しない。
カ用振動板の蒸着層を形成するために用いられる真空槽
の概略断面図である。振動板基体2を図示しない適当な
治具によって真空槽4内に固定し、振動板基体2の主と
して蒸着を施そうとする面に向かうように金属又は金属
化合物、又はこれらの合金からなる蒸着源5を配置す
る。又、蒸着源5の近傍に加熱用のヒータ6を配置す
る。
Mo、Nb、Pt、Ni、Cr、SiO、Zr、Ti、
Si、などの金属又は金属化合物、及びこれらの合金な
どがある。また、これらの金属又は金属化合物又は合金
をさらに2つ以上同時に用いて蒸着源5としても良く、
その場合は、振動板基体2の表面上においてそれらの合
金として蒸着させることができる。これらの合金によっ
て形成された蒸着層は、ボイスコイルボビンとプライマ
ー処理などの前処理がなくても容易に接着することがで
きる。
とにより、各種の化合物の形での蒸着もできる。例え
ば、O2 ガス中(10E−4〜10E−5Torr)で
Alを蒸発させると、振動板基体2の表面上にAl2 O
3 からなる蒸着層を形成することができる。同様に、C
2 H2 ガス中でSiの場合はSiCからなる蒸発層が、
NH3 ガス中でAlの場合は、AlNからなる蒸着層が
それぞれ形成される。
真空槽の真空圧力を10E−4Torrとし、400〜
500℃程度でNi−Crを加熱し蒸発させた。ここ
で、真空中での温度測定は困難である故に本実施例では
ヒータ容量、電流及び電圧から算出している。Ni−C
r蒸着層の膜厚については同じ槽内にスライドガラスを
入れて、これを測定し、1〜2μm程度に設定してい
る。
スピーカ用振動板の蒸着層を形成するために用いられる
真空蒸着装置の断面図であり、図3の真空槽を用いて形
成され、以下の操作により、蒸着時における真空槽4内
に所望の真空圧力を得ることができる。先ず、真空槽4
と連結されたパイプに設けられたバルブ7を閉じ、真空
槽4内の空間を大気と遮断する。
に残存する空気を低真空ポンプ9へ導いて抜く。低真空
ポンプ9としては、例えば油回転ポンプやソープション
ポンプなどが用いられる。真空槽4と低真空ポンプ9の
配管の途中には、低真空計15が設けられていて、低真
空ポンプ9によって吸引し、真空圧力が例えば760T
orrから1Torrとなったら、バルブ8を閉じ、閉
じられていたバルブ10およびバルブ11をを開放し、
高真空ポンプ12で更に吸引する。同図に示すように、
高真空ポンプ12の配管の途中には、高真空計13およ
び液体窒素トラップ14が設けられている。高真空ポン
プ12としては、例えば油拡散ポンプやスパッタイオン
ポンプなどが用いられる。
低真空ポンプおよび高真空ポンプを段階的に用いて吸引
することにより、蒸着に必要な所定の真空圧力を得るこ
とができる。なお低真空ポンプ9に油回転ポンプを用い
た場合は、得られる真空圧力は10E−2Torr〜1
0E−8Torrであるが、油回転ポンプの代わりにソ
ープションポンプを用いると10E−4Torrまで吸
引可能である。
て、振動板基体上に蒸着層を形成することができるが、
蒸着に用いる方法はこの限りではなく、例えばスパッタ
リング法によって形成しても良い。
フルレンジスピーカ用振動板を作成するに当たり蒸着処
理の前後の物性値を示す。
本実施例によるスピーカ用振動板は、蒸着処理前の振動
板基体に比して、蒸着層を設けることにより複層振動板
を形成してヤング率を上げ、しかも内部損失を向上させ
ていることがわかる。
件を同じにして作成されたスピーカの音圧周波数特性の
グラフであり、同図からわかるように、本実施例(破線
B)は内部損失が向上したために周波数特性の中低域に
おけるディップが蒸着層を施さない振動板基体からなる
振動板によるスピーカ例(実線C)に比して抑えられて
いることがわかる。
板は以上の方法で作成され構成するので、スピーカを作
成する場合に、ボイスコイルボビンを接着して取り付け
る振動板の中央部分に、予めプライマー処理を施す必要
がなく、しかも確実に接着させることができるので、ス
ピーカの組み立てが容易となる。
放出面側全面にNi−Cr合金を蒸着し、蒸着層3を形
成するように構成したが、振動板基体に適当なマスキン
グを施すことにより、部分的に蒸着させることもでき、
例えば、図5に示す本発明のその他実施例におけるスピ
ーカ用振動板に表されるように、振動板基体2および蒸
着層3によって多様な絵柄その他文字などを視覚的に表
現することもできる。
で、とかく物性面で限定して選択されることにより単一
色で外観で構成されるスピーカの振動板を、多彩な外観
に表現して形成することができる。なお、振動板基体2
および蒸着層3は防水性を有するので、防水性を維持す
ることができるので、屋外や車載用のスピーカに用いる
ことができる。
るスピーカ用振動板の概略断面図であり、図1(b)に
おける蒸着層3の表面に、さらにメタクリル樹脂やウレ
タン樹脂などを塗布することにより薄い被膜16を形成
したものである。したがって、被膜16は、防水性を有
し、さらにボイスコイルボビンとの接着は良好なので、
スピーカを作成する場合に、ボイスコイルボビンを接着
して取り付ける振動板の中央部分に形成されている場合
でも、予め被膜16上にプライマー処理を施す必要がな
く、しかも確実に接着させることができるので、スピー
カの組み立てが容易となる。
形成されるため、スピーカの蒸着層3が、振動板の音波
放射の際の振動や、外部からの摩擦や衝撃によって振動
板基体2から剥離するのを防止できる。このため、振動
板基体2上に微細な面積を有する蒸着層3を積層しても
剥離しにくく、さらに基体上に多様な文字や絵柄などを
有する外観で形成することができる。
の中央部において、蒸着層3とボイスコイルとを接着す
る場合を述べたが、振動板の周縁部において蒸着層3エ
ッジを貼り合わされる場合も同様であり、布や発泡ウレ
タン樹脂やプラスチック樹脂などを用いて形成されたエ
ッジと貼り合わせようとする蒸着層の部分に、予めプラ
イマ処理を施す必要がない。
えば導電性を有する金属又は金属化合物または合金を蒸
着源に用いて、図7に示すように、振動板基体上でマス
キングなどによって蒸着層17を部分的に形成し、ボイ
スコイルの引き出し用リード線として形成しても良く、
ボイスコイルリード線を振動板上に引き出して接着する
工数が不要となり、さらにスピーカの組み立てが容易と
なる。
例えば振動板基体にカーボンファイバなどの導電性の材
料を多く含むような場合は、金属酸化物によって蒸着層
を形成することにより、ボイスコイルリード線と錦糸線
を電気的に接続する目玉半田の絶縁被膜を形成すること
ができ、スピーカ組み立て時において、振動板基体と、
ボイスコイルリード線および錦糸線との絶縁処理が容易
に行われ、組み立て工数が少なくて済む。
ように、蒸着層を振動板基体がスピーカの振動板として
振動する際に生じる分割振動(図8(a)〜(b)中で
点線で示してある)の腹または節を抑える為に、半径方
向または円周方向に沿って部分的に形成するようにして
も良い。この場合、蒸着層は分割振動の補強構造となる
ので、分割振動によって生じる再生音圧周波数特性のピ
ークやディップを抑える事ができる。また、蒸着層は半
径方向または円周方向に沿った形状に限らず、様々な直
線または曲線状によって合成される種々のパターン形状
によって形成して、分割振動によって生じる再生音圧周
波数特性のピークやディップを抑えるようにしても良
い。
るスピーカの振動板をコーン形状の振動板として説明し
たが、センターキャップ上に蒸着層を形成しても良く、
その効果は同様なものとなる。
形状や矩形状、平板形状など種々の形状を有していても
良く、さらに、動電形スピーカに限らず、静電形、圧電
形、電磁形などさまざまなスピーカに適用できる。
求項1記載の発明によれば、スピーカ用振動板を、ポリ
プロピレンを主体とするプラスチック材料で基体で形成
し、基体表面の一部または全部に、金属又は金属化合物
を蒸着して蒸着層を形成するようにしたので、コーン形
振動板やセンターキャップなどで構成される振動板上
に、金属又は金属化合物で多様な文字や絵柄などが表現
できる。
層を形成するため、コーン形振動板やセンターキャップ
などで構成される振動板の剛性を高めると共に内部損失
を大きくすることができるので、スピーカとしての性能
を向上させることができる。また振動板は防水性を有す
る基体と蒸着層で形成されるため、防水性を維持するこ
とができるので、屋外や車載用のスピーカに用いること
ができる。
などをボイスコイルボビンに容易にしかも確実に接着さ
せることができるので、スピーカの組み立てが容易とな
り組み立て工数も大幅に減らすことができ、量産性が向
上する。
プロピレンを主体とするプラスチック材料を用いて形成
された基体表面の一部または全部に設けられた、金属又
は金属化合物からなる蒸着層の表面を覆うようにさらに
樹脂層を設けたので、蒸着層は剥離しにくく、さらに基
体上に多様な文字や絵柄などを有する外観で形成するこ
とができる。
概略断面図である。
蒸着層を形成するために用いられる真空槽の概略断面図
である。
蒸着層を形成するために用いられる真空蒸着装置の断面
図である。
用いたスピーカの音圧周波数特性のグラフである。
動板を音圧放出放射面側から見た図である。
板の概略断面図である。
動板を音圧放出放射面側から見た図である。
動板を音圧放出放射面側から見た図である。
る。
する。
カが知られている。かかるスピーカにおいては、円板状
のバックプレート101の中央部には円筒状のポールピ
ース102が取り付けられて、その周縁部にポールピー
ス102と同軸に取り付けられた環状のマグネット10
3および環状のプレート104によって所定の幅のリン
グ状の開孔部からなる磁気ギャップを備えた磁気回路を
形成する。
を巻回して形成されるボイスコイル105を固着するボ
イスコイルボビン106が、ダンパ107によって、ポ
ールピース102の軸方向に摺動自在に空間支持されて
いる。また、ボイスコイルボビン106にはコーン形振
動板108がその中央部において結合し、さらに端部に
センターキャップ109が冠着されている。コーン形振
動板108の外周縁部はエッジ110を介してプレート
104に固着しているフレーム111に支持される。エ
ッジ110は、ガスケット112により、その外周端が
フレーム111に固定される。尚、ボイスコイル105
のコイル両端部分を形成するリード線105aは、導電
性材料からなる一対の錦糸線113にそれぞれ接続され
フレーム111の側面に設けられた端子114に接続さ
れる。
8、センターキャップ109及びボイスコイルボビン1
06は振動体であり、動電型スピーカに於いてボイスコ
イル105への入力信号を音響出力に変換する部分であ
るので、これら振動体は、ボイスコイル105の入力信
号により発生する駆動力を忠実に変換させるためには、
再生周波数帯域内においては、一体となって理想的にピ
ストン運動をして、しかも不要なピークを生ずることな
くスムーズな再生音圧周波数特性にする必要がある。こ
のことは、振動部分の内、特に音響出力を発生させるた
めに設けられるコーン形振動板、およびセンターキャッ
プが剛性を有すると同時に、適度な内部損失を有するよ
うにそれぞれの材料物性を設定する必要がある。
され、振動板においても上記の材料物性を満たしつつ、
その外観がデザイン的に優れたスピーカ用振動板が市場
から強く要望されている。また、車載用スピーカにおい
ては特にドア用として搭載した場合に、信頼性および性
能維持の観点から、外気と触れる部分、特に振動板が防
水性を有することが強く望まれている。
およびセンターキャップにプラスチックの振動板、特に
その音質やf特性からポリプロピレンの振動板が多く使
われ始めた。ポリプロピレン(以下PPと記す。)の振
動板は、振動板として要求されている特性はバランスが
良く、防水性も兼ね備えているものの、その性質上、製
造工程においては問題が無い訳ではない。即ち、PPの
分子構造上極性が無いため、接着には難点がある。これ
を補う為に一般にはプライマー処理などの前処理が行わ
れ、また稀にはコロナ放電処理などが行われ、表面の接
着性を向上させている。このため、振動板をプラスチッ
クや紙、又はガラス繊維、金属などで形成される、ボイ
スコイルまたはセンターキャップと接着させる場合に、
プライマー処理などの前処理が必要となり、したがっ
て、組み立て工数が多くなるので、量産性が悪くコスト
高となってしまう、といった問題があった。さらに、振
動板はプラスチック等を射出成形や加熱加圧成形するこ
とにより形成されるので、外観デザイン上の制約があ
り、多彩な外観を形成することが困難であった。
に鑑みなされたものであり、防水性を有し、剛性、内部
損失などのスピーカとしての物性を向上させることがで
き、しかも組み立て工程上の接着強度において信頼性を
有し、さらに多様な文字や絵柄などを有する外観で形成
することのできるスピーカ用振動板を提供することを目
的とする。
ポリプロピレンを主体とする基体からなるスピーカ用振
動板において、基体表面の一部または全部に、金属又は
金属化合物を蒸着せしめた蒸着層を積層したことを特徴
とする。
載のスピーカ用振動板において、少なくとも前記蒸着層
の表面にさらに樹脂層を設けたことを特徴とする。
記載の発明によれば、スピーカ用振動板を、ポリプロピ
レンを主体とするプラスチック材料で基体で形成し、基
体表面の一部または全部に、金属又は金属化合物を蒸着
して蒸着層を形成するようにしたので、コーン形振動板
やセンターキャップなどで構成される振動板上に、金属
又は金属化合物で多様な文字や絵柄などが表現できる。
また、振動板は、基体と蒸着層によって複層を形成する
ため、コーン形振動板やセンターキャップなどで構成さ
れる振動板の剛性を高めると共に内部損失を大きくする
ことができるので、スピーカとしての性能を向上させる
ことができる。
で形成されるため、防水性を維持することができるの
で、屋外や車載用のスピーカに用いることができる。ま
た、コーン形振動板やセンターキャップなどをボイスコ
イルボビンに容易にしかも確実に接着させることができ
るので、スピーカの組み立てが容易となり組み立て工数
も大幅に減らすことができ、量産性が向上する。
プロピレンを主体とするプラスチック材料を用いて形成
された基体表面の一部または全部に設けられた、金属又
は金属化合物からなる蒸着層の表面を覆うようにさらに
樹脂層を設けたので、蒸着層は剥離しにくく、さらに基
体上に多様な文字や絵柄などを有する外観で形成するこ
とができる。
いて以下に説明する。図1は、本発明の一実施例におけ
るスピーカ用振動板の概略断面図であり、図1(a)は
コーン形状の振動板1の断面図を示している。また図1
(b)は、図1(a)に示す振動板1の断面図を示す矢
印A部の拡大図であり、かかる振動板1は図1(b)に
示すように、振動板基体2の音波放出面側の全面にニッ
ケル−クロム合金からなる蒸着層3が積層されて構成さ
れる。
板の製造方法を以下に説明する。先ず、マイカ3%、カ
ーボンファイバ7%を配合したPPペレットを、インジ
ェクションマシンにて、所定の口径を有するコーン胴体
からなる振動板基体2を形成する。
着装置によって、振動板基体2の音波放出面側にNi−
Cr合金を蒸着し、蒸着層3を形成する。蒸着層3は、
実際には音波放出面側のみならず裏面にも蒸着される。
このようにして、振動板基体2とボイスコイルボビンが
接着される部分に予め蒸着層3を形成することにより、
接着工程においてプライマー処理などの前処理を省いて
いる。また、さらに従来のプライマー処理を加えてもそ
の接着強度は低下しない。
カ用振動板の蒸着層を形成するために用いられる真空槽
の概略断面図である。振動板基体2を図示しない適当な
治具によって真空槽4内に固定し、振動板基体2の主と
して蒸着を施そうとする面に向かうように金属又は金属
化合物、又はこれらの合金からなる蒸着源5を配置す
る。又、蒸着源5の近傍に加熱用のヒータ6を配置す
る。
Mo、Nb、pt、Ni、Cr、SiO、Zr、Ti、
Si、などの金属又は金属化合物、及びこれらの合金な
どがある。また、これらの金属又は金属化合物又は合金
をさらに2つ以上同時に用いて蒸着源5としても良く、
その場合は、振動板基体2の表面上においてそれらの合
金として蒸着させることができる。これらの合金によっ
て形成された蒸着層は、ボイスコイルボビンとプライマ
ー処理などの前処理がなくても容易に接着することがで
きる。
とにより、各種の化合物の形での蒸着もできる。例え
ば、O2ガス中(10E−4〜10E−5Torr)で
Alを蒸発させると、振動板基体2の表面上にAl2O
3からなる蒸着層を形成することができる。同様に、C
2H2ガス中でSiの場合はSiCからなる蒸発層が、
NH3ガス中でAlの場合は、AlNからなる蒸着層が
それぞれ形成される。
真空槽の真空圧力を10E−4Torrとし、400〜
500℃程度でNi−Crを加熱し蒸発させた。ここ
で、真空中での温度測定は困難である故に本実施例では
ヒータ容量、電流及び電圧から算出している。Ni−C
r蒸着層の膜厚については同じ槽内にスライドガラスを
入れて、これを測定し、1〜2μm程度に設定してい
る。
スピーカ用振動板の蒸着層を形成するために用いられる
真空蒸着装置の断面図であり、図3の真空槽を用いて形
成され、以下の操作により、蒸着時における真空槽4内
に所望の真空圧力を得ることができる。先ず、真空槽4
と連結されたパイプに設けられたバルブ7を閉じ、真空
槽4内の空間を大気と遮断する。
に残存する空気を低真空ポンプ9へ導いて抜く。低真空
ポンプ9としては、例えば油回転ポンプやソープション
ポンプなどが用いられる。真空槽4と低真空ポンプ9の
配管の途中には、低真空計15が設けられていて、低真
空ポンプ9によって吸引し、真空圧力が例えば760T
orrから1Torrとなったら、バルブ8を閉じ、閉
じられていたバルブ10およびバルブ11をを開放し、
高真空ポンプ12で更に吸引する。同図に示すように、
高真空ポンプ12の配管の途中には、高真空計13およ
び液体窒素トラップ14が設けられている。高真空ポン
プ12としては、例えば油拡散ポンプやスパッタイオン
ポンプなどが用いられる。
低真空ポンプおよび高真空ポンプを段階的に用いて吸引
することにより、蒸着に必要な所定の真空圧力を得るこ
とができる。なお低真空ポンプ9に油回転ポンプを用い
た場合は、得られる真空圧力は10E−2Torr〜1
0E−8Torrであるが、油回転ポンプの代わりにソ
ープションポンプを用いると10E−4Torrまで吸
引可能である。以上説明したように、真空蒸着装置を用
いて、振動板基体上に蒸着層を形成することができる
が、蒸着に用いる方法はこの限りではなく、例えばスパ
ッタリング法によって形成しても良い。
フルレンジスピーカ用振動板を作成するに当たり蒸着処
理の前後の物性値を示す。
本実施例によるスピーカ用振動板は、蒸着処理前の振動
板基体に比して、蒸着層を設けることにより複層振動板
を形成してヤング率を上げ、しかも内部損失を向上させ
ていることがわかる。
件を同じにして作成されたスピーカの音圧周波数特性の
グラフであり、同図からわかるように、本実施例(破線
B)は内部損失が向上したために周波数特性の中低域に
おけるディップが蒸着層を施さない振動板基体からなる
振動板によるスピーカ例(実線C)に比して抑えられて
いることがわかる。
板は以上の方法で作成され構成するので、スピーカを作
成する場合に、ボイスコイルボビンを接着して取り付け
る振動板の中央部分に、予めプライマー処理を施す必要
がなく、しかも確実に接着させることができるので、ス
ピーカの組み立てが容易となる。
放出面側全面にNi−Cr合金を蒸着し、蒸着層3を形
成するように構成したが、振動板基体に適当なマスキン
グを施すことにより、部分的に蒸着させることもでき、
例えば、図5に示す本発明のその他実施例におけるスピ
ーカ用振動板に表されるように、振動板基体2および蒸
着層3によって多様な絵柄その他文字などを視覚的に表
現することもできる。
で、とかく物性面で限定して選択されることにより単一
色で外観で構成されるスピーカの振動板を、多彩な外観
に表現して形成することができる。なお、振動板基体2
および蒸着層3は防水性を有するので、防水性を維持す
ることができるので、屋外や車載用のスピーカに用いる
ことができる。
るスピーカ用振動板の概略断面図であり、図1(b)に
おける蒸着層3の表面に、さらにメタクリル樹脂やウレ
タン樹脂などを塗布することにより薄い被膜16を形成
したものである。したがって、被膜16は、防水性を有
し、さらにボイスコイルボビンとの接着は良好なので、
スピーカを作成する場合に、ボイスコイルボビンを接着
して取り付ける振動板の中央部分に形成されている場合
でも、予め被膜16上にプライマー処理を施す必要がな
く、しかも確実に接着させることができるので、スピー
カの組み立てが容易となる。
形成されるため、スピーカの蒸着層3が、振動板の音波
放射の際の振動や、外部からの摩擦や衝撃によって振動
板基体2から剥離するのを防止できる。このため、振動
板基体2上に微細な面積を有する蒸着層3を積層しても
剥離しにくく、さらに基体上に多様な文字や絵柄などを
有する外観で形成することができる。
の中央部において、蒸着層3とボイスコイルとを接着す
る場合を述べたが、振動板の周縁部において蒸着層3エ
ッジを貼り合わされる場合も同様であり、布や発泡ウレ
タン樹脂やプラスチック樹脂などを用いて形成されたエ
ッジと貼り合わせようとする蒸着層の部分に、予めプラ
イマ処理を施す必要がない。
えば導電性を有する金属又は金属化合物または合金を蒸
着源に用いて、図7に示すように、振動板基体上でマス
キングなどによって蒸着層17を部分的に形成し、ボイ
スコイルの引き出し用リード線として形成しても良く、
ボイスコイルリード線を振動板上に引き出して接着する
工数が不要となり、さらにスピーカの組み立てが容易と
なる。
例えば振動板基体にカーボンファイバなどの導電性の材
料を多く含むような場合は、金属酸化物によって蒸着層
を形成することにより、ボイスコイルリード線と錦糸線
を電気的に接続する目玉半田の絶縁被膜を形成すること
ができ、スピーカ組み立て時において、振動板基体と、
ボイスコイルリード線および錦糸線との絶縁処理が容易
に行われ、組み立て工数が少なくて済む。
ように、蒸着層を振動板基体がスピーカの振動板として
振動する際に生じる分割振動(図8(a)〜(b)中で
点線で示してある)の腹または節を抑える為に、半径方
向または円周方向に沿って部分的に形成するようにして
も良い。この場合、蒸着層は分割振動の補強構造となる
ので、分割振動によって生じる再生音圧周波数特性のピ
ークやディップを抑える事ができる。また、蒸着層は半
径方向または円周方向に沿った形状に限らず、様々な直
線または曲線状によって合成される種々のパターン形状
によって形成して、分割振動によって生じる再生音圧周
波数特性のピークやディップを抑えるようにしても良
い。
るスピーカの振動板をコーン形状の振動板として説明し
たが、センターキャップ上に蒸着層を形成しても良く、
その効果は同様なものとなる。さらにスピーカ用振動板
は、例えばドーム形状や矩形状、平板形状など種々の形
状を有していても良く、さらに、動電形スピーカに限ら
ず、静電形、圧電形、電磁形などさまざまなスピーカに
適用できる。
求項1記載の発明によれば、スピーカ用振動板を、ポリ
プロピレンを主体とするプラスチック材料で基体で形成
し、基体表面の一部または全部に、金属又は金属化合物
を蒸着して蒸着層を形成するようにしたので、コーン形
振動板やセンターキャップなどで構成される振動板上
に、金属又は金属化合物で多様な文字や絵柄などが表現
できる。
層を形成するため、コーン形振動板やセンターキャップ
などで構成される振動板の剛性を高めると共に内部損失
を大きくすることができるので、スピーカとしての性能
を向上させることができる。また振動板は防水性を有す
る基体と蒸着層で形成されるため、防水性を維持するこ
とができるので、屋外や車載用のスピーカに用いること
ができる。
などをボイスコイルボビンに容易にしかも確実に接着さ
せることができるので、スピーカの組み立てが容易とな
り組み立て工数も大幅に減らすことができ、量産性が向
上する。
プロピレンを主体とするプラスチック材料を用いて形成
された基体表面の一部または全部に設けられた、金属又
は金属化合物からなる蒸着層の表面を覆うようにさらに
樹脂層を設けたので、蒸着層は剥離しにくく、さらに基
体上に多様な文字や絵柄などを有する外観で形成するこ
とができる。
Claims (2)
- 【請求項1】 ポリプロピレンを主体とする基体からな
るスピーカ用振動板において、前記基体表面の一部また
は全部に、金属又は金属化合物を蒸着せしめた蒸着層を
積層したことを特徴とするスピーカ用振動板。 - 【請求項2】 請求項1記載のスピーカ用振動板におい
て、少なくとも前記蒸着層の表面にさらに樹脂層を設け
たことを特徴とするスピーカ用振動板。
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