JP2003348679A - 小型スピーカ装置 - Google Patents

小型スピーカ装置

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JP2003348679A
JP2003348679A JP2002157095A JP2002157095A JP2003348679A JP 2003348679 A JP2003348679 A JP 2003348679A JP 2002157095 A JP2002157095 A JP 2002157095A JP 2002157095 A JP2002157095 A JP 2002157095A JP 2003348679 A JP2003348679 A JP 2003348679A
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frame
side wall
small
speaker device
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JP2002157095A
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English (en)
Inventor
Masanori Ito
正規 伊藤
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Tohoku Pioneer Corp
Pioneer Corp
Original Assignee
Tohoku Pioneer Corp
Pioneer Electronic Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】フレームの背面に別部材のボックスを設ける必
要のない小型スピーカ装置を提供する。 【解決手段】振動板20に取り付けられたボイスコイル
21と、軟磁性部材16,18および磁石17で構成さ
れ磁気ギャップを有する磁気回路部19と、振動板20
の周縁および磁気回路部19を支持するフレーム10
と、ボイスコイル21の端末22と電気的に接続される
リード端子25と、を備え、フレーム10と一体にフレ
ーム10の外周近傍から少なくとも磁気回路部19側に
延びる側壁部14を形成し、側壁部14内を密閉手段2
4にて密閉してキャビネット空間とした。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、携帯電話機、携帯
情報端末(PDA)などの携帯用電子機器などに用いら
れる小型スピーカ装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、この種の小型スピーカ装置は、図
6(A)〜(C)に示すようなものがある。図6(A)
〜(C)に示すような従来の小型スピーカ装置を組み立
てる場合には、側面視逆凸字形状に形成されたフレーム
1にヨーク2をインサート成形して両者を一体に成形し
た後、ヨーク2の凹部2aに磁石3およびプレート4を
載置する。次いで、振動板5にボイスコイル6を取り付
け、これらをフレーム1の段部1aに嵌合して振動板5
の周縁を接着剤にて固着する。さらに、ボイスコイル6
の端末7をフレーム1の背面に形成されたリード基板8
に電気的に接続した後、フレーム1に多数の通気孔9a
が穿設されたケースキャップ9を被着する。なお、フレ
ーム1の背面には、振動板5の振動に対して空気の背圧
を調整するための背面孔1bがリード基板8を形成した
部位を除いて周方向に一定間隔をおいて複数穿設されて
いる。
【0003】ところで、上記従来の小型スピーカ装置
は、フレーム1が側面視逆凸字形状に形成されているた
め、携帯用電子機器に取り付ける際、別部材のボックス
(キャビネット)を設けて使用されている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上述し
た従来の小型スピーカ装置では、ボックス型のスピーカ
装置とする場合、フレーム1が側面視逆凸字形状に形成
されていることにより、フレーム1の背面に別部材のボ
ックスを設ける必要がある。そのため、ボックスの取付
工数および部品点数が増加するとともに、ボックスを製
作する手間もかかり、スピーカ装置としての組立効率が
低いという課題がある。
【0005】また、従来の小型スピーカ装置では、フレ
ーム1の背面にリード基板8が直接形成されているた
め、振動板5に対して空気の背圧を調整するための背面
孔1bを、リード基板8を形成した部位を除いた周方向
にしか穿設することができない。その結果、振動板5に
対して空気の背圧の不均衡が発生し、振動板5が正常に
振動しないことから生ずるローリングなどの原因の一つ
となり、安定した性能のスピーカ装置を提供することが
できないという課題があった。
【0006】本発明は、上記事情を考慮してなされたも
ので、フレームの背面に別部材のボックスを設ける必要
のない小型スピーカ装置を提供することを目的とする。
【0007】また、本発明の他の目的とするところは、
安定した性能の小型スピーカ装置を提供することを目的
とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するた
め、請求項1に記載の発明は、振動板に取り付けられた
ボイスコイルと、軟磁性部材および磁石で構成され磁気
ギャップを有する磁気回路部と、前記振動板の周縁およ
び前記磁気回路部を支持するフレームと、前記ボイスコ
イルの端末と電気的に接続されるリード端子と、を備
え、前記フレームと一体に少なくとも前記フレームの外
周近傍から前記磁気回路部側に延びる側壁部を形成し、
前記側壁部内を密閉手段にて密閉してキャビネット空間
としたことを特徴とする。
【0009】請求項1に記載の発明によれば、フレーム
と一体に少なくともフレームの外周近傍から磁気回路部
側に延びる側壁部を形成し、この側壁部内を密閉手段に
て密閉してキャビネット空間としたことにより、フレー
ムの背面に別部材のボックスを設ける必要がなくなり、
スピーカ装置としての組立効率を大幅に向上させること
ができる。
【0010】請求項2に記載の発明は、請求項1記載の
小型スピーカ装置において、前記密閉手段は、密閉用カ
バーであることを特徴とする。
【0011】請求項2に記載の発明によれば、密閉手段
を密閉用カバーとしたことにより、フレームの側壁部内
を容易にキャビネット空間とすることができる。
【0012】請求項3に記載の発明は、請求項1記載の
小型スピーカ装置において、密閉手段は、スピーカ装置
本体が取り付けられる筐体および本体基板のいずれかで
あることを特徴とする。
【0013】請求項3に記載の発明によれば、密閉手段
をスピーカ装置本体が取り付けられる筐体および本体基
板のいずれかとしたことにより、新たに密閉手段を設け
ることなく、フレームの側壁部内をキャビネット空間と
することができる。
【0014】請求項4に記載の発明は、請求項1または
2記載の小型スピーカ装置において、前記リード端子
は、前記密閉用カバーの背面に形成されたリード基板で
あることを特徴とする。
【0015】請求項4に記載の発明によれば、リード端
子を密閉用カバーの背面に形成されたリード基板とした
ことにより、フレームの背面にリード基板を形成するこ
とがなくなり、振動板に対して空気の背圧を調整するた
めの背面孔を周方向に均等に配置することができ、ロー
リングなどの原因を低減させることができる。
【0016】請求項5に記載の発明は、請求項1記載の
小型スピーカ装置において、前記リード端子は、前記フ
レームの側壁部に設けられたことを特徴とする。
【0017】請求項5に記載の発明によれば、リード端
子をフレームの側壁部に設けたことにより、請求項4記
載の発明と同様にフレームの背面にリード基板を形成す
る必要がなくなり、振動板に対して空気の背圧を調整す
るための背面孔を周方向に均等に配置することができ、
ローリングなどの原因を低減させることができる。
【0018】請求項6に記載の発明は、請求項1または
2記載の小型スピーカ装置において、前記リード端子
は、前記フレームの側壁部から当該フレームの背面に対
して離間し内周方向に延びて設けられたことを特徴とす
る。
【0019】請求項6に記載の発明によれば、リード端
子をフレームの側壁部からフレームの背面に対して離間
し内周方向に延びて設けたことにより、請求項4記載の
発明と同様にフレームの背面にリード基板を形成するこ
とがなくなり、振動板に対して空気の背圧を調整するた
めの背面孔を周方向に均等に配置することができ、ロー
リングなどの原因を低減させることができる。
【0020】請求項7に記載の発明は、請求項1記載の
小型スピーカ装置において、前記磁気回路部は、内磁型
および外磁型のいずれかであることを特徴とする。
【0021】請求項7に記載の発明によれば、磁気回路
部を内磁型および外磁型のいずれかとしたことにより、
内磁型および外磁型のいずれかの磁気回路部でも適用す
ることができ、汎用性の高い小型スピーカ装置を提供す
ることができる。
【0022】請求項8に記載の発明は、請求項1記載の
小型スピーカ装置において、キャビネット空間により密
封型あるいはバスレフ型などのボックス型スピーカとし
たことを特徴とする。
【0023】請求項8に記載の発明によれば、キャビネ
ット空間により密封型あるいはバスレフ型などのボック
ス型スピーカとしたことにより、スピーカ装置としての
組立効率を大幅に向上させることができる。
【0024】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施形態を図面に
基づいて説明する。
【0025】(第1実施形態)図1(A)〜(C)は本
発明に係る小型スピーカ装置の第1実施形態を示す平面
図,断面図,背面図である。
【0026】図1(A)〜(C)に示すように、本実施
形態の小型スピーカ装置はフレーム10を有し、このフ
レーム10は平面円形にプラスチックにより一体に形成
され、中央に孔を有する内壁部11と、この内壁部11
に対して平坦部12および段部13を介して連設され、
かつフレーム10の外周縁に形成された側壁部14と、
この側壁部14の前面側に突出形成された突出部14a
と、側壁部14の背面側に形成された段付部14bと、
平坦部12に周方向に一定間隔をおいて多数穿設された
背面孔15とを備えている。これらの背面孔15には、
不織布からなる図示しないトーン・チューニングクロス
が接着され、このチューニングクロスによって後述する
振動板内の圧力が調整される。
【0027】また、フレーム10には、軟磁性部材を絞
り加工により皿型形状に形成されたヨーク16がインサ
ート成形により一体に形成され、このヨーク16の凹部
16a上には永久磁石17と、軟磁性部材をプレス抜き
した円板状のプレート18とが順次載置されている。こ
こで、ヨーク16、永久磁石17およびプレート18に
より磁気回路部19が構成され、プレート18の側面と
ヨーク16の立ち上り部によって磁気ギャップを構成し
ている。
【0028】さらに、フレーム10の段部13には、例
えばポリエステルシート材を加熱し所望の形状に成形さ
れた振動板20の周縁が載置されてその接触面が接着剤
にて固着され、この振動板20には平面円形のU溝20
aが形成され、このU溝20a内には中空円筒状に巻回
され固着処理を施し固形一体化されたボイスコイル21
が接着剤により固着される。そして、フレーム10の側
壁部14の一部には、ボイスコイル21の巻線の端末2
2を通すための切欠溝23が形成されている。
【0029】また、側壁部14の背面側に形成された段
付部14bには、密閉手段としての密閉用カバー24が
嵌合して側壁部14が密閉され、この密閉用カバー24
の背面にはボイスコイル21の巻線の端末22と電気的
に接続されるリード端子としての2つのリード基板25
が離間して形成されている。このリード基板25は、図
示しない本体基板などに電気的に接続される。
【0030】一方、側壁部14の前面側に突出形成され
た突出部14aには、多数の通気孔26aが穿設された
ケースキャップ26が被着され、このケースキャップ2
6と側壁部14の突出部14aとの接触面は接着剤によ
り接着される。
【0031】このように本実施形態では、フレーム10
と一体に、フレーム10の外周から磁気回路部19側に
延びる側壁部14が形成され、この側壁部14内が密閉
用カバー24にて密閉されてキャビネット空間を形成し
ている。
【0032】次に、上記のように構成された本実施形態
の小型スピーカ装置の組立順序を説明する。
【0033】まず、フレーム10にヨーク16がインサ
ート成形により一体に形成され、このヨーク16の凹部
16a上に永久磁石17およびプレート18が順次載置
されて固着される。次いで、フレーム10の段部13に
振動板20の周縁が嵌合されてその接触面が接着剤にて
固着された後、振動板20のU溝20a内に固形一体化
されたボイスコイル21が接着剤により固着される。
【0034】さらに、フレーム10の側壁部14の背面
側に形成された段付部14bに密閉用カバー24が嵌合
して密閉される。そして、ボイスコイル21の巻線の端
末22は、ボイスコイル21の取付位置から振動板20
の形状に沿って外周方向に導かれた後、フレーム10の
側壁部14に形成された切欠溝23を経てリード基板2
5に電気的に接続される。
【0035】次に、側壁部14の前面側に突出形成され
た突出部14aにケースキャップ26が被着され、この
ケースキャップ26と側壁部14の突出部14aとの接
触面が接着剤により接着される。
【0036】このように本実施形態によれば、フレーム
10と一体に、フレーム10の外周から磁気回路部19
側に延びる側壁部14が形成され、側壁部14内が密閉
用カバー24にて密閉されてキャビネット空間を形成し
たことにより、フレーム10の背面に別部材のボックス
を設ける必要がなくなる。その結果、ボックスの取付工
数および部品点数を削減し、スピーカ装置としての組立
効率を大幅に向上させることができる。
【0037】また、本実施形態では密閉用カバー24を
用いたことにより、フレーム10の側壁部14内を容易
にキャビネット空間とすることができ、密閉型またはバ
スレフレックスキャビネット(以下、バスレフと略称
し、通気孔付きバフルなどとも呼ばれている)型のボッ
クススピーカとすることができる。
【0038】さらに、本実施形態ではリード端子を密閉
用カバー24の背面に形成されたリード基板25とした
ことにより、フレーム10の背面にリード基板を形成す
ることがなくなり、振動板19に対して空気の背圧を調
整するための背面孔15を周方向に均等に配置すること
ができ、ローリングなどの原因を低減させることができ
る。
【0039】なお、本実施形態では、フレーム10の外
周縁に側壁部14を形成したが、背面孔15を回避した
少なくともフレーム10の外周近傍に側壁部14を形成
するようにしてもよい。
【0040】(第2実施形態)図2(A)〜(C)は本
発明に係る小型スピーカ装置の第2実施形態を示す平面
図,断面図,背面図である。なお、前記第1実施形態と
同一または対応する部分には、図1と同一の符号を用い
て前記第1実施形態と異なる構成のみを説明する。その
他の実施形態も同様である。
【0041】図2(A)〜(C)に示すように、本実施
形態の小型スピーカ装置は、前記第1実施形態の小型ス
ピーカ装置と異なり、フレーム10の側壁部14の背面
側が角形に形成されているとともに、密閉手段としての
密閉用カバー24も角形に形成されている。その他の構
成および作用は、前記第1実施形態と同様であるので、
その説明を省略する。
【0042】このように本実施形態によれば、フレーム
10の側壁部14の背面側を角形に形成したことによ
り、スピーカ装置本体を本体基板などに実装する場合、
デッドスペースを削減させることができる。
【0043】(第3実施形態)図3(A)〜(C)は本
発明に係る小型スピーカ装置の第3実施形態を示す平面
図,断面図,背面図である。
【0044】図3(A)〜(C)に示すように、本実施
形態の小型スピーカ装置は、前記第1実施形態の小型ス
ピーカ装置と異なり、フレーム10の側壁部14の前面
外周側に段付部27が形成されるとともに、その一部を
内周側に大きく切り欠いた切欠溝28が形成されてい
る。また、段付部27の内周側には、側壁部14の前面
側に突出形成された突出部14aが設けられ、この突出
部14aに多数の通気孔26aが穿設されたケースキャ
ップ26が被着される。その他の構成および作用は、前
記第1実施形態と同様であるので、その説明を省略す
る。
【0045】このように本実施形態によれば、フレーム
10の側壁部14の一部を内周側に大きく切り欠いた切
欠溝28を形成したことにより、ボイスコイル20の巻
線の端末21をリード基板25に導く作業が容易にな
る。
【0046】また、本実施形態によれば、ケースキャッ
プ26が被着される突出部14aを、側壁部14の前面
外周側に形成した段付部27の内周側に設けたことによ
り、被着したケースキャップ26の周縁が他の部材と干
渉しにくくなり、ケースキャップ26が不意に外れるの
を防止することができる。
【0047】(第4実施形態)図4(A)〜(C)は本
発明に係る小型スピーカ装置の第4実施形態を示す平面
図,断面図,背面図である。
【0048】図4(A)〜(C)に示すように、本実施
形態の小型スピーカ装置は、前記第1実施形態の小型ス
ピーカ装置と異なり、側壁部14を密閉用カバー24で
密閉せず、スピーカ装置本体が図示しない密閉手段とし
ての筐体や本体基板に直接取り付けられてキャビネット
空間が形成される。
【0049】また、フレーム10の側壁部14に形成さ
れた切欠溝23内には、リード端子29が設けられ、こ
のリード端子29にボイスコイル21の巻線の端末22
が電気的に接続される。そして、リード端子29は、本
体基板の配線パターンに直接電気的に接続されるか、あ
るいはリード端子29にリード線を接続してそのリード
線を通して本体基板または筐体の配線パターンに電気的
に接続される。その他の構成および作用は、前記第1実
施形態と同様であるので、その説明を省略する。
【0050】このように本実施形態によれば、フレーム
10の側壁部14を密閉する密閉手段をスピーカ装置本
体が取り付けられる筐体および本体基板のいずれかとし
たことにより、新たに密閉手段を設けることなく、フレ
ーム10の側壁部14内をキャビネット空間とすること
ができ、密閉型またはバスレフ型のボックススピーカと
することができる。
【0051】また、本実施形態によれば、フレーム10
の側壁部14にリード端子29を設けたことにより、フ
レーム10の背面にリード基板を形成する必要がなくな
り、振動板20に対して空気の背圧を調整するための背
面孔15を周方向に均等に配置することができ、ローリ
ングなどの原因を低減させることができる。
【0052】(第5実施形態)図5(A)〜(C)は本
発明に係る小型スピーカ装置の第5実施形態を示す平面
図,断面図,背面図である。
【0053】図5(A)〜(C)に示すように、本実施
形態の小型スピーカ装置は、前記第4実施形態の小型ス
ピーカ装置と同様に、側壁部14を密閉用カバー24で
密閉せず、スピーカ装置本体が図示しない密閉手段とし
ての筐体や本体基板に直接取り付けられてキャビネット
空間が形成される。
【0054】また、本実施形態では、フレーム10の側
壁部14の切欠溝23にボイスコイル21の巻線の端末
22が導かれ、この端末22はフレーム10の側壁部1
4からフレーム10の背面に対して離間し内周方向に延
びて設けられた2本の金属製のリード端子30と接続さ
れる。そして、これらのリード端子30は、スピーカ装
置本体を図示しない本体基板に取り付けた際、その本体
基板の配線パターンに直接電気的に接続される。その他
の構成および作用は、前記第4実施形態と同様であるの
で、その説明を省略する。
【0055】このように本実施形態によれば、リード端
子30をフレーム10の側壁部14からフレーム10の
背面に対して離間し内周方向に延びて設けたことによ
り、第4実施形態と同様にフレーム10の背面にリード
基板を形成することがなくなり、振動板20に対して空
気の背圧を調整するための背面孔15を周方向に均等に
配置することができ、ローリングなどの原因を低減させ
ることができる。
【0056】また、本実施形態によれば、フレーム10
の側壁部14を密閉する密閉手段をスピーカ装置本体が
取り付けられる筐体および本体基板のいずれかとしたこ
とにより、第4実施形態と同様に新たに密閉手段を設け
ることなく、フレーム10の側壁部14内をキャビネッ
ト空間とすることができ、密閉型またはバスレフ型のボ
ックススピーカとすることができる。
【0057】なお、本発明は、上記各実施形態に限定さ
れることなく、種々の変更が可能である。例えば、上記
各実施形態では磁気回路部19を内磁型としたが、これ
以外にヨーク16の形状を変えて外磁型としてもよい。
これにより、本発明では、内磁型および外磁型のいずれ
かの磁気回路部でも適用することができ、汎用性の高い
小型スピーカ装置を提供することができる。
【0058】
【発明の効果】以上説明したように、請求項1に記載の
発明によれば、フレームと一体に少なくともフレームの
外周近傍から磁気回路部側に延びる側壁部を形成し、こ
の側壁部内を密閉手段にて密閉してキャビネット空間と
したことにより、フレームの背面に別部材のボックスを
設ける必要がなくなり、スピーカ装置としての組立効率
を大幅に向上させることができる。
【0059】請求項2に記載の発明によれば、請求項1
記載の発明の効果に加えて、密閉手段を密閉用カバーと
したことにより、フレームの側壁部内を容易にキャビネ
ット空間とすることができる。
【0060】請求項3に記載の発明によれば、請求項1
記載の発明の効果に加えて、密閉手段をスピーカ装置本
体が取り付けられる筐体および本体基板のいずれかとし
たことにより、新たに密閉手段を設けることなく、フレ
ームの側壁部内をキャビネット空間とすることができ
る。
【0061】請求項4に記載の発明によれば、請求項1
または2記載の発明の効果に加えて、リード端子を密閉
用カバーの背面に形成されたリード基板としたことによ
り、フレームの背面にリード基板を形成することがなく
なり、振動板に対して空気の背圧を調整するための背面
孔を周方向に均等に配置することができ、ローリングな
どの原因を低減させることができる。その結果、安定し
た性能の小型スピーカ装置を提供することができる。
【0062】請求項5に記載の発明によれば、請求項1
記載の発明の効果に加えて、リード端子をフレームの側
壁部に設けたことにより、請求項4記載の発明と同様に
フレームの背面にリード基板を形成する必要がなくな
り、振動板に対して空気の背圧を調整するための背面孔
を周方向に均等に配置することができ、ローリングなど
の原因を低減させることができる。その結果、安定した
性能の小型スピーカ装置を提供することができる。
【0063】請求項6に記載の発明によれば、請求項1
または2記載の発明の効果に加えて、リード端子をフレ
ームの側壁部からフレームの背面に対して離間し内周方
向に延びて設けたことにより、請求項4記載の発明と同
様にフレームの背面にリード基板を形成することがなく
なり、振動板に対して空気の背圧を調整するための背面
孔を周方向に均等に配置することができ、ローリングな
どの原因を低減させることができる。その結果、安定し
た性能の小型スピーカ装置を提供することができる。
【0064】請求項7に記載の発明によれば、請求項1
記載の発明の効果に加えて、磁気回路部を内磁型および
外磁型のいずれかとしたことにより、内磁型および外磁
型のいずれかの磁気回路部でも適用することができ、汎
用性の高い小型スピーカ装置を提供することができる。
【0065】請求項8に記載の発明によれば、請求項1
記載の発明と同様に、キャビネット空間により密封型あ
るいはバスレフ型などのボックス型スピーカとしたこと
により、スピーカ装置としての組立効率を大幅に向上さ
せることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】(A)〜(C)は本発明に係る小型スピーカ装
置の第1実施形態を示す平面図,断面図,背面図であ
る。
【図2】(A)〜(C)は本発明に係る小型スピーカ装
置の第2実施形態を示す平面図,断面図,背面図であ
る。
【図3】(A)〜(C)は本発明に係る小型スピーカ装
置の第3実施形態を示す平面図,断面図,背面図であ
る。
【図4】(A)〜(C)は本発明に係る小型スピーカ装
置の第4実施形態を示す平面図,断面図,背面図であ
る。
【図5】(A)〜(C)は本発明に係る小型スピーカ装
置の第5実施形態を示す平面図,断面図,背面図であ
る。
【図6】(A)〜(C)は従来の小型スピーカ装置を示
す平面図,断面図,背面図である。
【符号の説明】
10 フレーム 11 内壁部 12 平坦部 13 段部 14 側壁部 14a 突出部 14b 段付部 15 背面孔 16 ヨーク(軟磁性部材) 16a 凹部 17 永久磁石 18 プレート(軟磁性部材) 19 磁気回路部 20 振動板 20a U溝 21 ボイスコイル 22 端末 23 切欠溝 24 密閉用カバー(密閉手段) 25 リード基板(リード端子) 26 ケースキャップ 27 段付部 28 切欠溝 29 リード端子 30 リード端子

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 振動板に取り付けられたボイスコイル
    と、 軟磁性部材および磁石で構成され磁気ギャップを有する
    磁気回路部と、 前記振動板の周縁および前記磁気回路部を支持するフレ
    ームと、 前記ボイスコイルの端末と電気的に接続されるリード端
    子と、を備え、 前記フレームと一体に少なくとも前記フレームの外周近
    傍から前記磁気回路部側に延びる側壁部を形成し、 前記側壁部内を密閉手段にて密閉してキャビネット空間
    としたことを特徴とする小型スピーカ装置。
  2. 【請求項2】 前記密閉手段は、密閉用カバーであるこ
    とを特徴とする請求項1記載の小型スピーカ装置。
  3. 【請求項3】 前記密閉手段は、スピーカ装置本体が取
    り付けられる筐体および本体基板のいずれかであること
    を特徴とする請求項1記載の小型スピーカ装置。
  4. 【請求項4】 前記リード端子は、前記密閉用カバーの
    背面に形成されたリード基板であることを特徴とする請
    求項1または2記載の小型スピーカ装置。
  5. 【請求項5】 前記リード端子は、前記フレームの側壁
    部に設けられたことを特徴とする請求項1記載の小型ス
    ピーカ装置。
  6. 【請求項6】 前記リード端子は、前記フレームの側壁
    部から当該フレームの背面に対して離間し内周方向に延
    びて設けられたことを特徴とする請求項1または2記載
    の小型スピーカ装置。
  7. 【請求項7】 前記磁気回路部は、内磁型および外磁型
    のいずれかであることを特徴とする請求項1記載の小型
    スピーカ装置。
  8. 【請求項8】 前記キャビネット空間により密封型ある
    いはバスレフ型などのボックス型スピーカとしたことを
    特徴とする請求項1記載の小型スピーカ装置。
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