JPH09163328A - テレライティングシステム - Google Patents

テレライティングシステム

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JPH09163328A
JPH09163328A JP7324108A JP32410895A JPH09163328A JP H09163328 A JPH09163328 A JP H09163328A JP 7324108 A JP7324108 A JP 7324108A JP 32410895 A JP32410895 A JP 32410895A JP H09163328 A JPH09163328 A JP H09163328A
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telewriting
image
display
terminal device
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JP7324108A
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Koji Oka
浩二 岡
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Ricoh Co Ltd
Original Assignee
Ricoh Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 本発明は、通信回線を介してテレライティン
グ情報を相互通信し端末装置に表示する表示画像を個々
に修正可能なテレライティングシステムに関し、その端
末装置間で制御権をやりとりすることなく指示情報の順
位に従って表示画像の修正を行なうことにより、各端末
装置において自由で短時間の表示画像の修正を可能にし
て、操作性および便宜性の向上を図ることを目的とす
る。 【解決手段】 複数のクライアント装置20の間に回線L
を介してサーバ装置10を介装し、そのサーバ装置10は、
テレライティング情報を受信したとき、その受信順位に
従って送信元を含むクライアント装置20すべてに配送す
る。そして、クライアント装置20は、そのテレライティ
ング情報に基づいて表示部27に表示中の画情報を更新す
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ISDN網、電話
網、専用線網等の通信回線を介して文字情報や描画情報
等の情報を相互通信してテレライティング端末装置の個
々に備える表示部の表示画像を処理するテレライティン
グシステムに関し、例えば、画情報および音声情報を相
互通信する会議システムに適用可能なテレライティング
システムに関する。
【0002】
【従来の技術】従来より、通信回線を介して連結された
複数のテレライティング端末装置のうちの一つが表示部
に表示する画像の修正(処理)を指示するときには、他
のテレライティング端末装置(以降、端末装置ともい
う)との間でテレライティング情報を送受信しテレライ
ティング処理することによって表示画像を共通にするテ
レライティングシステムが知られている。
【0003】この種のテレライティングシステムは、2
つ以上の端末装置による修正指示、例えば一方による加
筆および他方による削除の指示が重なったときに共通で
なければならない表示画像に内容不一致が生じてしまう
という不具合を回避するため、表示画像を修正する権利
(制御権)を端末装置の間でやりとりする操作を行い、
この制御権を持つ端末装置のみが表示画像の修正を許可
されるように構築するのが一般的である(以降、第1従
来例という)。
【0004】又、その他のテレライティングシステムと
しては、例えば、特開平3−150989号公報に記載
されたもの(以降、第2従来例という)があり、この第
2従来例は制御権を持たない端末装置でも制御権を持つ
端末装置に指示を送ることができるように構成するとと
もに、制御権を持つ端末装置は自己による表示画像の修
正を行なうとともに受信した指示の可否を判断して修正
が許容可能のときにその指示を実行する。
【0005】また、特開平2−230437号公報に
は、書込み可能な表示器を備える複数の端末装置をマル
チポイント接続した後、会議で使用する資料(画情報)
を配送し、原本資料と会議中にそれぞれから送出された
修正情報(指示情報)を一元管理する装置を配置した電
子会議システム(以降、第3従来例という)が記載され
ている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、第1従
来例にあっては、制御権を持つ端末装置のみが表示画像
の修正を許可されるため、例えば議論が白熱したときな
どの場合、制御権をやりとりする操作が非常に煩わしい
という問題があった。また、第2従来例にあっては、制
御権を持つ端末装置は、複数の制御権を持たない端末装
置による表示画像の修正指示を許可/不許可するための
判断を自己による表示画像の修正に加えて行なわなけれ
ばならないので、制御が複雑になるという問題があっ
た。
【0007】この問題を解消するため、特開平4−24
1054号公報には、削除と加筆が競合した場合には加
筆情報を一旦蓄積しておき、削除処理の後に再度加筆処
理を実行して競合時の表示画像の内容不一致を防止する
ようにして制御権のやりとりを不要にしたシステムが記
載されているが、一対一の端末装置の間でテレライティ
ングを行なうには適しているが、一対多数(マルチポイ
ント接続)では接続する端末装置が一台増加する毎に処
理が複雑になり、実用の点で問題がある。
【0008】また、第3従来例にあっては、修正情報の
配送は行なわないため、会議で一般的に行なわれている
ように議題に対する出席者全員の討論や意見の流れの中
で資料へ共通の修正を加えることはできないので、資料
の修正を共通にすることができず、例えば、一方では原
本に補足説明を加え、他方ではその該当箇所を削除する
修正が行なわれると、会議が終了した後の資料内容に矛
盾が生じるという問題があった。
【0009】なお、特開昭61−9073号公報には、
会議出席者全員に共通の大型ディスプレイを配置すると
ともに、各出席者毎には手書き情報を入力するための入
力装置を備える表示器を会議机の適所に配置し、必要に
応じてハードコピーできるように構築された電子会議シ
ステムが記載されている。しかし、このシステムにあっ
ても制御権を持った入力装置だけがディスプレイの表示
画像の修正を許可されるため、例えば議論が白熱した場
合のような即効性が必要なときに制御権をやりとりする
操作が非常に煩わしくなるといった問題があった。
【0010】そこで、上記問題を解消するために、受信
順位に従って表示画像を処理することが考えられ、その
処理の方法としては処理前後の画情報の差分を抽出して
その差分情報を各端末装置に配送することによって、端
末装置のそれぞれによる自由で短時間の表示画像の修正
を可能にし操作性を向上させることもできる。しかし、
この方法では差分の画情報を迅速に配送するために符号
化/復号化を行なう負荷があるため、この負荷の影響あ
る能力しかない装置では問題となってしまう。
【0011】このため、本発明では、迅速に表示画像を
処理可能な指示情報を送信元を含むテレライティング端
末装置にその受信順位に従って配送し処理することによ
り、制御権をやりとりする操作をなくすとともに、端末
装置間で表示画像に食い違いを発生させることなく、自
由に、かつ、短時間に処理できるようにして、マルチポ
イント接続であっても操作性の向上を図ることを可能に
することを目的とする。さらに、制御権の有無に応じて
表示画像の処理を許可/禁止する所謂、トークン制御処
理方式をも併せて実行可能に構成して、利用性の向上を
図ることを目的とする。
【0012】
【課題を解決するための手段】上記目的達成のため、請
求項1記載の発明は、複数のテレライティング端末装置
の間が所定の回線を介して連結され、該端末装置が備え
る表示部の表示画像を該回線を介して送受信する指示情
報に基づいて処理するテレライティングシステムであっ
て、前記テレライティング端末装置毎に接続した少なく
とも1つ以上の前記回線との接続を断接する接続手段
と、テレライティング端末装置との情報の送受信を実行
する通信手段と、受信した指示情報を蓄積する指示情報
蓄積手段と、蓄積した指示情報をその受信順位に従って
該指示情報の送信元を含むすべてのテレライティング端
末装置に配送する配送手段と、を有するテレライティン
グ用のサーバ機能を有する装置を備え、該サーバ装置を
介して複数のテレライティング端末装置を連結したこと
を特徴とするものである。
【0013】請求項2記載の発明は、複数のテレライテ
ィング端末装置の間が所定の回線を介して連結され、該
端末装置が備える表示部の表示画像を該回線を介して送
受信する指示情報に基づいて処理するテレライティング
システムであって、前記テレライティング端末装置の少
なくとも一つ以上に、他のテレライティング端末装置毎
に接続した少なくとも1つ以上の前記回線との接続を断
接する接続手段と、他のテレライティング端末装置との
情報の送受信を実行する通信手段と、受信した指示情報
を蓄積する指示情報蓄積手段と、蓄積した指示情報をそ
の受信順位に従って該指示情報の送信元を含むすべての
テレライティング端末装置に配送する配送手段と、から
構成されたテレライティング用のサーバ機能を設けると
ともに、自己が指示情報の送信元となる場合に自己との
間で該指示情報を送受信する自己通信機能を設け、該サ
ーバ機能を有するテレライティング端末装置を介して他
のテレライティング端末装置を連結したことを特徴とす
るものである。
【0014】この請求項1、2記載の発明では、複数の
端末装置はテレライティング時にはサーバ機能の接続手
段を介して連結される。そして、表示画像を修正する指
示情報(例えば、所謂、テレライティング情報)はサー
バ機能に蓄積された後に受信順位に従って送信元を含む
すべての端末装置に配送される。このとき、自己が送信
元の場合には自己との間で指示情報が送受信される。し
たがって、各端末装置の表示画像は同一順位の指示情報
に基づいて加筆/削除などの修正や領域コピー/領域移
動などの処理が施され、表示画像は端末装置間で異なる
処理が施されることもなく、内容に不一致が生じること
がない。また、端末装置へ配送されるのは指示情報なの
で、端末装置が複数であっても迅速に配送しかつ処理す
ることができる。
【0015】請求項3記載の発明は、請求項1または2
に記載の発明の構成に加え、前記サーバ機能を有しない
テレライティング端末装置に、相手先の有する機能を認
識する機能認識手段と、該認識情報に基づいてサーバ機
能を有しない他のテレライティング端末装置との接続を
禁止する接続禁止手段を設けたことを特徴とするもので
ある。
【0016】この請求項3記載の発明では、サーバ機能
を有しない端末装置は、相手先の有する機能を例えば、
その相手先との間での能力交換や予め設定されている設
定情報等により認識し、サーバ機能を有しない相手先と
の接続が禁止される。したがって、サーバ機能を介さな
いで指示情報が一部の端末装置に送られてしまうことが
なく、指示情報の受信順位がずれて表示画像に不一致が
発生することもない。
【0017】請求項4記載の発明は、請求項1〜3の何
れかに記載の発明の構成に加え、前記テレライティング
端末装置が、表示画像に加える処理を入力する入力手段
と、表示部に表示している表示画像の画情報を蓄積する
表示情報蓄積手段と、他のテレライティング端末装置と
共通の画情報を蓄積する共通情報蓄積手段と、入力手段
からの処理情報に基づいて表示情報蓄積手段内の画情報
を処理するとともに受信した指示情報に基づいて該表示
情報蓄積手段内の画情報および共通情報蓄積手段内の画
情報の双方を処理する処理手段と、を有することを特徴
とするものである。
【0018】この請求項4記載の発明では、自己の表示
部に表示している表示画像の画情報および他の端末装置
と共通の画情報は受信した指示情報により共通の処理が
施されるとともに、表示画像の画情報は入力した入力情
報により処理される。したがって、入力した処理は表示
画像に随時反映される。また、表示画像の画情報および
他の端末装置と共通の画情報は自己の入力情報(指示情
報)および他の端末装置からの指示情報の順位に従って
処理され、各端末装置の表示画像に不一致が生じること
がない。
【0019】請求項5記載の発明は、請求項4記載の発
明の構成に加え、前記テレライティング端末装置に、表
示部に表示する表示画像を原稿情報蓄積手段内の画情報
に一致させる更新命令を受けたときに該原稿情報蓄積手
段内の画情報を表示情報蓄積手段に送って更新する更新
手段を設けたことを特徴とするものである。この請求項
5記載の発明では、表示情報蓄積手段内の画情報は、例
えば、表示画像に異常があったときの入力手段からの入
力、または、表示画像の画情報への処理に異常があった
ときの自動的に発生させた更新命令により原稿情報蓄積
手段内の画情報に更新される。したがって、異常があっ
たとしても表示画像を他の端末装置と共通にすることが
できる。なお、一定の時間間隔で更新命令を発生させて
もよい。
【0020】請求項6記載の発明は、請求項4記載の発
明の構成に加え、前記テレライティング端末装置の処理
手段を、表示画像の少なくとも一部の画情報に他の領域
の画情報をコピーまたは移動する指示情報を受信したと
きには、原稿情報蓄積手段内の画情報を受信した指示情
報に基づいて処理した後に、該原稿情報蓄積手段内の処
理を施した領域の画情報を表示情報蓄積手段の画情報に
コピーするように構成したことを特徴とするものであ
る。
【0021】この請求項6記載の発明では、表示画像の
一部に他の領域の画情報をコピーまたは移動する指示情
報を受信したときには他の端末装置と共通の画情報を処
理した後にその領域の画情報を表示画像の画情報にコピ
ーされる。したがって、表示画像の画情報は共通の画情
報に合わせるように処理され、それぞれで処理が行なわ
れるよりも確実に表示画像に他の端末装置と同様な処理
を施すことができる。
【0022】請求項7記載の発明は、請求項1または2
に記載の発明の構成に加え、前記サーバ機能に、テレラ
イティング端末装置に配送する指示情報に管理情報を付
して管理する管理手段を設けたことを特徴とするもので
ある。この請求項7記載の発明では、端末装置に配送さ
れる指示情報は管理情報が付されてサーバ機能に管理さ
れる。したがって、サーバ機能で指示情報の受信(配
送)順位などを容易に認識することができ、蓄積する指
示情報を有効利用することができる。
【0023】請求項8記載の発明は、請求項1または2
に記載の発明の構成に加え、前記テレライティング端末
装置に、エラーが発生したときにエラー発生情報をサー
バ機能に通知するエラー発生通知手段と、該エラーが解
除されたときにエラー解除情報をサーバ機能に通知する
エラー解除通知手段と、を設け、前記サーバ機能に、エ
ラー発生中のテレライティング端末装置以外の端末装置
との間でテレライティング処理を継続する継続手段を設
けたことを特徴とするものである。
【0024】この請求項8記載の発明では、端末装置に
エラーが発生しエラー発生情報がサーバ機能に通知され
たときには、エラーの発生していない端末装置との間で
テレライティング処理が継続される。そして、エラーの
あった端末装置からエラー解除情報が通知されたときに
はテレライティング処理が再開される。したがって、一
部の端末装置でテレライティング処理が不能になったと
しても他の端末装置との間でテレライティング処理を継
続することができる。
【0025】請求項9記載の発明は、請求項8記載の発
明の構成に加え、前記サーバ機能に、テレライティング
端末装置に配送する指示情報に管理情報を付して管理す
る管理手段を設け、前記テレライティング端末装置を、
サーバ機能に通知するエラー発生情報あるいはエラー解
除情報にエラー発生時に受信していた管理情報を付加し
て通知するように構成するとともに、前記サーバ機能の
配送手段を、テレライティング端末装置からエラー解除
情報が通知されてきたときに受信した管理情報に基づい
てテレライティング端末装置で未処理の指示情報を順次
送信するように構成したこと特徴とするものである。
【0026】この請求項9記載の発明では、端末装置に
配送される指示情報は管理情報が付されてサーバ機能に
管理され、エラーのあった端末装置からのエラー発生情
報あるいはエラー解除情報とともにエラー発生時の管理
情報が通知される。そして、エラーのあった端末装置か
らエラー解除情報が通知されたときには、エラー発生時
に受信していた管理情報に基づいてその端末装置で未処
理の指示情報がサーバ装置から順次送信されテレライテ
ィング処理が再開される。したがって、エラーのあった
端末装置の表示画像を他の端末装置の表示画像に一致さ
せることができる。
【0027】請求項10記載の発明は、請求項1または
2に記載の発明の構成に加え、前記表示部に表示する表
示画像を処理する権利の有無に応じて該処理を許可また
は禁止し、該権利を有さないテレライティング端末装置
は表示画像を該権利を有するテレライティング端末装置
からの指示情報に基づいて処理するトークン制御処理方
式を実行可能に構成したことを特徴とするものである。
【0028】この請求項10記載の発明では、所謂、ト
ークン制御をも実行可能に構成され、表示部に表示する
表示画像を処理する権利(制御権)の有無により表示画
像の処理が許可または禁止される。そして、制御権のな
い端末装置は制御権を有する端末装置からの指示情報に
基づいて表示画像を処理する。したがって、制御権の有
無に拘らず各端末で自由に表示画像を処理可能なテレラ
イティング処理、あるいは、制御権の有無に応じて表示
画像を処理するテレライティング処理の何れかを選択し
て実行することができ、例えば会議システムに適用した
場合には表示画像を処理する端末装置を一つにして会議
を進行する形式とすることもできる。
【0029】
【発明の実施の形態】以下、本発明を図面に基づいて説
明する。図1〜図24は本発明に係るテレライティングシ
ステムの一実施形態をテレビ会議システムに適用した一
例を示すものであり、サーバ機能としてCCITT勧告
H231に従った会議コントローラ(MCU)を設ける
ことによりCCITT勧告H221に従い各端末装置の
間でビデオやマルチメディア通信を行なうテレビ会議シ
ステムを構成している。なお、本実施形態ではテレライ
ティングシステムにおいて一般に用いられるテレライテ
ィング情報を指示情報として用いている。
【0030】まず、構成を説明する。図1〜図3におい
て、10はサーバ機能を有するサーバ装置、20はテレライ
ティング端末装置を構成する各クライアント装置(端末
A〜D)であり、サーバ装置10はクライアント装置20の
間にISDN回線、一般公衆回線(電話回線)、あるい
は専用回線等の所定の回線Lを介して接続されており、
テレライティング時に各クライアント装置20間で送受信
する原稿の文書(画情報など)やその処理を指示するテ
レライティング情報(指示情報など)を中継する。
【0031】サーバ装置10は、装置本体と複数の回線L
とのインターフェースを司り各クライアント装置20との
接続を制御する複数回線制御部(接続手段)11と、G4
ファクシミリ通信のプロトコルに従って画情報の送受信
を制御するとともに画情報の符号化および復号化を行な
うG4プロトコル制御部(通信手段)12と、画情報を原
稿の文書毎に蓄積する画像メモリ部(蓄積手段)13と、
サーバ装置10における本発明を実行するプログラムや指
示モードなどの各種情報を記憶するとともに各クライア
ント装置20から送られてきたテレライティング情報を蓄
積する外部のまたは内蔵するハードディスクなどの記憶
部(指示情報蓄積手段)14と、記憶部14内のプログラム
に従って各部を制御する全体制御部15とを備えている。
【0032】一方、各クライアント装置20は、サーバ装
置10と同様な回線制御部21、G4プロトコル制御部22、
画像メモリ部23、記憶部24、および全体制御部25を備え
ており、さらに、原稿から画情報を読み込むスキャナ部
26と、画像メモリ部23内の画情報を受け取って各クライ
アント装置20で共通する表示画像を表示するとともにテ
レライティング時の制御情報等を表示する表示部27と、
例えばタッチペン等の入力装置を有し表示部27の表示画
像に加筆/削除等を加える描画情報を入力する描画入力
部(入力手段)28と、テレライティングを行なうための
制御情報を入力する制御情報入力部(入力手段)29と、
各部26〜29の描画情報や制御情報等の入出力を制御する
入出力制御部30とを具備している。なお、図4に示すよ
うに、サーバ装置10の画像メモリ部13およびクライアン
ト装置20の画像メモリ部23は各クライアント装置20で会
議用資料として用いる原稿の画情報を文書毎に蓄積する
メモリ領域を確保されており、画像メモリ部13には原稿
蓄積用画像メモリ13aを、画像メモリ部23には原稿蓄積
用画像メモリ23aおよび表示部出力用画像メモリ23bを
設けられている。なお、以降、原稿蓄積用画像メモリ23
aは単に原稿用メモリ23aと、表示部出力用画像メモリ
23bは単に原稿用メモリ23aという。
【0033】そして、サーバ装置10は、図5に示すよう
に、クライアント装置20からCCITT勧告H243に
従う手順による発呼を受けて応答し着呼することによっ
てマルチポイント接続を完了させ、LSD(Low Speed
Data)情報もしくはMLP(Multilayer Protocol )情
報にてプロトコルを確立しテレライティング時のデータ
通信を可能に準備する。
【0034】このサーバ装置10の全体制御部15は、テレ
ライティングを実行する前にクライアント装置20との間
で互いの能力交換を行ないテレライティング時に使用可
能なモードを確認した後にそのクライアント装置20に特
有の端末番号、例えば、端末Aには端末番号「1」、端
末Bには端末番号「2」、端末Cには端末番号「3」、
端末Dには端末番号「4」を送信するようになってお
り、クライアント装置20が配送されてきた情報(テレラ
イティング情報など)が自己から送ったものであるか否
かを確認できるようにする。また、表示部27に表示する
資料(表示画像)として一つのクライアント装置20(例
えば、端末A)から他に配布する文書原稿の画情報を受
信したときにはその画情報を特定する文書番号や共通画
面番号を付加して画像メモリ部13内の原稿蓄積用画像メ
モリ13aに蓄積した後にクライアント装置20(端末B〜
D)に配布(送信)するようになっており、クライアン
ト装置20において、例えば図6および図7に示すように
複数の文書がある場合に文書1、2のように文書番号に
より識別することを可能にして表示部27への表示を共通
にすることができるようにするとともに、複数の文書
(文書1、2など)を同時に表示可能な所謂、マルチウ
ィンドウの場合には共通画面番号によりテレライティン
グ処理で指示された文書を特定できるようにする。
【0035】また、この全体制御部15は、原稿の配布の
後に、一つのクライアント装置20(例えば、端末A)か
ら他に表示画像の処理を指示するテレライティング情報
を受信したときには、図8(a)に示すように、そのテ
レライティング情報を特定する通し番号(管理情報)例
えば、「I1」を付加して記憶部14内に蓄積した後に送
信元も含む各クライアント装置20(端末A〜D)に配送
(送信)し、またそのテレライティング情報が競合した
場合(処理が終了する前に次の受信があった場合)に
は、図8(b)に示すように、それぞれのテレライティ
ング情報に受信順位に従う通し番号「I2」、「I
3」、「I4」を付加して記憶部14内に蓄積した後にそ
の順位で順次各クライアント装置20(端末A〜D)に配
送(送信)し、各クライアント装置20で同一の処理が行
なわれ表示画像に不一致が生じないようにする。すなわ
ち、全体制御部15は配送手段および管理手段を構成して
いる。
【0036】一方、クライアント装置20の全体制御部25
は、サーバ装置10とは能力交換の後に回線Lを介して接
続することになるが、サーバ機能を有しない装置からの
発呼であると認識したときにはその相手先との接続を拒
否(禁止)するようになっており、テレライティングシ
ステム内に関係のない装置が連結してしまうことを防止
する。そして、サーバ装置10から送られてきた端末番号
を記憶部24内に格納した後に、表示部27に表示する資料
として文書を他のクライアント装置20(例えば、端末A
から端末B〜D)に配布する際には、スキャナ部26で読
み取った原稿の画情報を画像メモリ部23内の原稿用メモ
リ23aに蓄積した後にサーバ装置10へ送信し、そのサー
バ装置10から自己の端末番号を付された文書番号や共通
画面番号が返送されてきたときにそれら番号と関連付け
して原稿用メモリ23a内での蓄積を確定する。また、サ
ーバ装置10から他の端末番号が付された文書原稿の画情
報が送られてきたときには共に受信する文書番号や共通
画面番号と関連付けして記憶部24内に蓄積する。
【0037】この全体制御部25は、原稿の送受信の後
に、各クライアント装置20の間でテレライティングする
共通の文書が送信した原稿文書に決定されたときにはそ
の画情報を原稿用メモリ23a内から読み出して表示用メ
モリ23bに転送コピーして表示部27に表示するようにな
っており、記憶部24内に蓄積した原稿文書に決定された
ときには原稿用メモリ23a内の画情報に文書番号などと
関連付けして蓄積した後に決定入力された文書番号に基
づいて記憶部24から読み出した画情報を原稿用メモリ23
aおよび表示用メモリ23bの双方に展開することにな
る。また、複数の文書番号が指示された場合には、図7
に示すように、例えば文書1、2のときにはその画情報
を共通画面番号に対応させて表示部27に同時に表示す
る。
【0038】また、全体制御部25は、表示部27に表示す
る表示画像に加筆/削除等が加えられたときには、その
描画情報に基づいて表示用メモリ23b内の画情報にその
処理を施し表示部27の表示画像に反映するようになって
おり、その処理を他のクライアント装置20に指示する場
合(例えば、端末Aから端末B〜D)には、図8(a)
に示すように、その描画情報に基づくテレライティング
情報をサーバ装置10に送ることにより特定する通し番号
を付されたそのテレライティング情報が他のクライアン
ト装置20(端末B〜D)と同様に返送されてきたときに
原稿用メモリ23a内の画情報を処理する。したがって、
このときに他のクライアント装置20(端末B、D)から
のテレライティング情報と競合した場合には、図8
(b)に示すように、それぞれのテレライティング情報
の受信順位に従って原稿用メモリ23aおよび表示用メモ
リ23b内の双方の画情報に同一の処理を施すことにな
る。これによって、例えば、図9に示すように、クライ
アント装置20の端末Aでの削除指示と端末Bでの加筆操
作が同時に発生して競合した場合に、端末Aでの共通画
面への削除処理後に加筆処理を施したときの共通画面表
示と、端末Bでの共通画面への加筆処理後に削除処理を
施したときの共通画面表示と、のように表示画像に不一
致が発生してしまうを防止する。
【0039】また、この全体制御部25は、テレライティ
ング情報が表示部27に表示する表示画像の一部の領域
に、その表示画像の他の領域あるいは他のページの一部
をコピーまたは移動する指示情報であるときには原稿用
メモリ23a内の画情報を処理した後にその修正後の領域
の画情報を表示用メモリ23bに転送コピーするようにな
っており、原稿用メモリ23aおよび表示用メモリ23b内
の画情報を個々で処理するよりも確実に同一の画情報と
する。すなわち、表示用メモリ23bが表示情報蓄積手段
を、原稿用メモリ23aが共通情報蓄積手段を構成し、全
体制御部25が機能認識手段、接続禁止手段、および処理
手段を構成している。
【0040】さらに、全体制御部25は、表示部27に表示
する表示画像を他のクライアント装置20と共通の画情報
に合わせる更新命令が制御情報入力部29から入力された
ときには原稿用メモリ23a内の画情報を表示用メモリ23
bに転送コピーするようになっており、例えば未送信の
描画情報をキャンセルしたり、表示画像に異常が発生し
たときに共通の表示画像にする。すなわち、全体制御部
25は、更新手段をも構成している。
【0041】また、クライアント装置20の全体制御部25
は、何等かのエラーが発生したときにはそのエラー発生
情報とともにエラーが発生した時点までに受信したテレ
ライティング情報の通し番号を付加してサーバ装置10に
通知するようになっており、サーバ装置10の全体制御部
15はエラー発生情報を送ってきた端末番号とともに通し
番号を格納し他のクライアント装置20との間でテレライ
ティング処理を継続する。この後に、エラーの発生した
クライアント装置20の全体制御部25は、そのエラーが解
除した場合にエラー解除情報をサーバ装置10に通知する
が、サーバ装置10の全体制御部15はエラー解除情報を受
信したときには先に格納しておいた通し番号に基づいて
他のクライアント装置20と表示画像を共通にしてテレラ
イティング処理を再開できるように記憶部14内からその
通し番号のテレライティング情報から順次読み出してそ
のクライアント装置20に送信する。すなわち、全体制御
部25はエラー発生通知手段およびエラー解除通知手段を
構成し、全体制御部15は継続手段を構成している。な
お、テレライティング情報の通し番号の通知は、エラー
解除情報とともにサーバ装置10に通知するようにしても
よい。
【0042】さらに、サーバ装置10およびクライアント
装置20は、表示部27に表示する表示画像を、所謂、制御
権の有無に応じて処理を許可または禁止する、ITU
(国際電気通信連合)のT.120関連で標準化されて
いるトークン制御方式によりテレライティングを行なう
ことを制御情報入力部29から選択入力することができる
ようになっており、詳細には説明しないが制御権を固定
して進行役(議長役)のクライアント装置20でのみ表示
部27の表示画像に修正を加える会議形式を選択したり、
各クライアント装置20で表示部27の表示画像に自由に修
正が加えられることを制限し制御権を受け取った端末A
〜Dのいずれかでのみテレライティング処理を許可する
形式を選択できるようになっている。
【0043】なお、サーバ装置10およびクライアント装
置20は、表示部27に表示する表示画像の画情報および表
示部27の表示画像を修正するテレライティング情報を送
受信するので、画情報の場合にはG4ファクシミリ通信
を、テレライティング情報の場合にはテレライティング
通信を行なうが、一つの通信路(回線L)で複数のデー
タ通信を混在させるためにはITUで標準化されている
Q922勧告(LAPF)を用いることによって実現す
る。また、テレライティング通信時に送受信する制御情
報にG4ファクシミリ通信の実行を通知する情報を新規
で追加して相手装置に送信し、相手装置はその通知情報
を受信したときにG4ファクシミリデータの受信待機モ
ードに切り替えてG4ファクシミリ通信終了後にテレラ
イティング通信モードに戻るようにしてもよく、すなわ
ち通常ではテレライティング通信モードで待機し、G4
ファクシミリの通信要求が発生したときにだけG4ファ
クシミリ通信モードに切り替えるようにしてもよい。
【0044】また、本実施形態では、サーバ機能を有す
るサーバ装置10を各クライアント装置20の間に介装して
テレライティングシステムを構築するように構成してい
るが、これに限らず、サーバ機能をクライアント装置20
に持たせて、能力交換時にサーバ機能の有無を確認しサ
ーバ機能のないクライアント装置20間が接続されるのを
禁止すればよい。この場合には、図10に示すように、上
述した全体制御部25のプログラム上にサーバ機能制御タ
スク31を追加すればよく、クライアント装置20は、例え
ば、サーバ機能を動作させる端末Aとして設定するとき
にそのサーバ機能制御タスク31をテレライティング情報
送受信制御タスク32およびテレライティング情報編集/
解析実行タスク33の間に位置させ、他の端末B〜Dとし
て働くときにはそのサーバ機能制御タスク31を無効とす
る。なお、図10中、テレライティング情報送受信制御タ
スク32は、回線制御部21の一部を制御するタスクであ
り、テレライティング情報の送受信を担当する。また、
テレライティング情報編集/解析実行タスク33は、受信
したテレライティング情報を解析し表示部27上に反映さ
せるためにそのテレライティング情報を表示出力制御タ
スク34に通知する機能と描画出力制御タスク35にて検出
された入力情報(描画情報など)をテレライティング情
報に編集し相手先に送信するためにその入力情報をテレ
ライティング情報送受信制御タスク32に通知する機能を
備えている。
【0045】次に、図11〜図24を用いてテレライティン
グの一例を作用とともに説明する。このテレライティン
グの一例では、クライアント装置20およびサーバ装置10
のマルチポイント接続が完了した後に、予めテレライテ
ィング用の資料として文書原稿の画情報をクライアント
装置20(端末A〜D)で共有しテレライティングを行な
う場合を各処理毎に説明する。なお、特にテレライティ
ング用の原稿がなく、白紙の状態からテレライティング
を行なう場合には後述するステップS10〜S48の処理は
不要となる。 ○文書原稿の配送○ <クライアント装置20の原稿送信:図11、図12>まず、
クライアント装置20(例えば、端末A)では、制御情報
入力部29からの入力を待ち(ステップS10)、原稿を他
のクライアント装置20(端末B〜D)へ配送する送信要
求の入力を確認すると(ステップS11)、図16(a)に
示すコマンドコード内に要求内容を格納した文書番号通
知開始要求をサーバ装置10へ送信し(ステップS12)、
そのサーバ装置10から返送されてきた図16(b)に示す
自己の端末番号と共に新たな文書に付与する文書番号を
格納する文書番号通知開始要求を受信することにより
(ステップS13)、セットされている原稿の画情報をス
キャナ部26により読み込み画像メモリ部23内の原稿用メ
モリ23aに蓄積する(ステップS14)。このとき、自己
の端末番号と異なる文書番号通知開始要求である場合に
は、後述する他からの画情報の受信処理を実行する。こ
れによって、複数のクライアント装置20から原稿の送信
要求が競合して画情報の送信がほぼ同時にあったときに
混乱することなく対処することができる。そして、読み
込んだ画情報をG4プロトコル制御部22にて符号化した
後に回線制御部21を経由してG4ファクシミリのプロト
コルの手順に従ってサーバ装置10に送信するとともに
(ステップS15)、その符号化情報を記憶部24に蓄積し
た後に(ステップS16)、未処理の原稿がスキャナ部26
に残っているか確認し(ステップS17)、残っている場
合にはステップS14に戻って同様な処理を繰り返す。
【0046】次いで、すべての原稿をサーバ装置10へ送
信した後には、G4ファクシミリのプロトコルの終了手
順に従う処理を行ない、図17(a)に示す正常(異常)
終了のフラグを立てた文書番号通知終了要求をサーバ装
置10へ送信し(ステップS18)、原稿用メモリ23a内に
蓄積した送信原稿を管理できるように文書番号と関連付
けしてこの送信処理を終了する(ステップS19)。
【0047】この後に、図17(a)に示す文書番号通知
終了要求は他のクライアント装置20からもサーバ装置10
へ送信され、サーバ装置10により図17(b)に示す文書
番号通知終了要求が送信元のクライアント装置20(端末
A)へも返送され受信されるが(ステップS20)、すべ
てが正常終了のフラグである場合にはそのまま終了する
が、そのうちのいずれかが異常終了していた場合には
(ステップS21)、原稿用メモリ23a内に蓄積した送信
原稿と文書番号との関連付けを解除する(ステップS2
2)。
【0048】なお、文書番号に関連付けされた原稿用メ
モリ23a内の画情報は、表示用メモリ23b(以下、表示
用メモリ23bという)にコピー(蓄積)して表示部27に
画情報をそのまま表示させる。
【0049】<サーバ装置10の原稿受信:図13>一方、
サーバ装置10では、複数回線制御部11を介しての原稿の
画情報の受信を待ち(ステップS30)、画情報の受信が
確認されると(ステップS31)、その画情報はG4プロ
トコル制御部12で受信して符号化情報のまま記憶部14に
蓄積し(ステップS32)、次ページの画情報がある場合
には続けて受信・蓄積処理を繰り返し(ステップS3
3)、この画情報の受信終了後には、送信元以外のクラ
イアント装置20(端末B〜D)すべてにその画情報を配
送(送信)する(ステップS34、P35)。このとき、サ
ーバ装置10は、クライアント装置20(端末A)から図16
(a)に示す文書番号通知開始要求を受けたときには文
書番号および通し番号を付加した図16(b)に示す文書
番号通知開始要求を送信元を含むすべてのクライアント
装置20(端末A〜D)に配送し、図17(a)に示す文書
番号通知終了要求をクライアント装置20(端末A〜D)
のそれぞれから受けたときには単に通し番号を付加した
図17(b)に示す文書番号通知終了要求のそれぞれを送
信元を含むすべてのクライアント装置20(端末A〜D)
に配送するのみである。 <クライアント装置の原稿受信:図14、図15>そして、
クライアント装置20(端末B〜D)では、サーバ装置10
からの図16(b)に示す文書番号通知開始要求の受信を
確認すると(ステップS40)、そのサーバ装置10から送
られてくる画情報の受信を待ち(ステップS41)、その
受信を確認した場合にはその画情報を符号化された状態
のまま記憶部24に蓄積保持し(ステップS42)、次ペー
ジの画情報を受信したか確認し(ステップS43)、受信
した場合にはステップS42を繰り返してその画情報をペ
ージ毎に記憶部24に蓄積する。
【0050】次いで、この画情報の受信が終了すると、
記憶部24内に蓄積した受信原稿を管理できるように図16
(b)に示す文書番号通知開始要求内の文書番号と関連
付けした後に(ステップS44)、図17(a)に示す正常
/異常終了のフラグを立てた文書番号通知終了要求をサ
ーバ装置10へ送信してこの受信処理を終了する(ステッ
プS45)。
【0051】この後に、図17(b)に示す文書番号通知
終了要求がサーバ装置10から返送され受信するが(ステ
ップS46)、すべてが正常終了のフラグである場合には
そのまま終了するが、そのうちのいずれかが異常終了し
ていた場合には(ステップS47)、記憶部24内に蓄積し
た受信原稿と文書番号との関連付けを解除する(ステッ
プS48)。
【0052】このクライアント装置20(端末B〜D)が
受信した画情報は、テレライティング時に、例えば、端
末Aからの画情報に関連付けされた文書番号が指定され
ることにより記憶部24内から読み出され復号化された後
に原稿用メモリ23aおよび表示用メモリ23bに展開され
ることによって、端末Aの表示画像と同一の表示画像を
表示部27に表示することができる。
【0053】このように、本実施形態では、テレライテ
ィング処理する資料として文章原稿をクライアント装置
20のすべてに配送したときに、一つのクライアント装置
20で異常が発生した場合でもその文書番号との関連付け
を解除して破棄する形式を採用しているが、サーバ装置
10およびクライアント装置20間でリカバリー処理、例え
ばサーバ装置10(またはクライアント装置20)からの再
送処理を行なうようにしてテレライティングを継続でき
るようにしてもよい。また、複数の資料を異なる文書と
して用いる場合には、図17(a)に示す文書番号通知終
了要求に次の原稿があることを通知するフラグを追加設
定し別文書を続けて送信するようにしてもよく、ステッ
プS18で次の原稿の送信を通知するフラグを追加した文
書番号通知終了要求を送信した後にステップS12に戻っ
て画情報の送信処理を継続する。また、サーバ装置10か
らの画情報の配送処理は、ステップS34において1、2
ページ分の画情報の送信後から他のクライアント装置20
への送信を開始して平行処理を実行することによって、
原稿の配送に掛かる時間を短縮するようにしてもよく、
これは全体制御部15のCPUなどの処理能力などに応じ
て行ない得るようにすればよい。 ○テレライティング情報の配送○ <クライアント装置20での表示画像の修正およびテレラ
イティング情報の配送:図18>まず、各クライアント装
置20(端末A〜D)の何れかからの後述する表示画像の
同一にする指示によりそれぞれの原稿用メモリ23aおよ
び表示用メモリ23bの画情報が共通にされた後に(但
し、一つのクライアント装置20からの資料の配布のみで
あった場合にはそのままその画情報を原稿用メモリ23a
および表示用メモリ23bに展開させるようにしてもよ
い)、各クライアント装置20では、制御情報入力部29か
ら自由描画や削除等のライティングの動作モードの入力
があると(ステップS50)、描画入力部28のタッチペン
などの入力装置により入力された描画情報から表示部27
に表示する表示画像のどの位置に加筆/削除等の修正を
加えるのか決定し(ステップS51)、その描画情報に基
づいて表示用メモリ23b内の画情報を更新する(ステッ
プS52)。したがって、表示用メモリ23b内の画情報は
逐次修正されて修正中の画像が表示部27にリアルタイム
で表示される。そのため、修正後の画像を確認しながら
修正作業を行なうことができる。
【0054】次いで、制御情報入力部29から修正指示が
入力されると、その描画情報がテレライティング情報に
編集され(ステップS53)、そのテレライティング情報
が回線制御部21を介してサーバ装置10に送信される(ス
テップS54)。 <サーバ装置10のテレライティング情報受信:図19>次
いで、サーバ装置10では、複数回線制御部11を介してク
ライアント装置20からのテレライティング情報の受信を
待ち(ステップS60)、テレライティング情報の受信が
確認されると(ステップS61)、そのテレライティング
情報はクライアント装置20からのエラー発生通知のよう
なエラー関連の情報であるか確認し(ステップS62)、
エラー関連情報である場合には図20に示すに進むが、
そのようなエラー関連情報でない場合には受信したテレ
ライティング情報に管理情報として通し番号(「0」か
ら受信毎に「1」づつインクリメントする番号)を付加
するテレライティング情報の再編集を行なった後に(ス
テップS63)、そのテレライティング情報を記憶部14に
蓄積する(ステップS64)。このとき、記憶部14に確保
された記憶エリアのサイズは有限であるためいずれ満杯
になってしまうが、満杯になった場合には古いデータよ
り削除し上書きする。このテレライティング情報を通し
番号を付して蓄積するのはクライアント装置20の端末A
〜Dの何れかでエラーが発生した場合にその端末に対し
て復旧後に再送するためである。なお、その端末での復
旧が遅くなり再送すべきテレライティング情報が消滅し
ている可能性もあるので、これを防止するために記憶部
14の記憶エリアの容量を十分に大きくしておいてもよい
が、このような場合に最新の各クライアント装置20で共
通となっている原稿用メモリ23aと同一の画情報を原稿
用メモリ13a内に格納しておいてその画情報を送信した
り、エラーの発生していないクライアント装置20の何れ
かに原稿用メモリ23a内の画情報の送信要求を通知し送
られてきた画情報を復旧したクライアント装置20に転送
するようにしてもよい(なお、この場合はテレライティ
ング情報に最新画情報送信要求コマンドを追加する)。
【0055】次いで、再編集したテレライティング情報
を接続されている送信元を含むすべてのクライアント装
置20に順次配送する(ステップS65、S66)。このと
き、エラー発生情報を通知してきたクライアント装置20
には送信せずに、エラー解除情報受信して復旧したこと
が通知されて表示画像が他の端末と共通にした後にテレ
ライティング情報の配送を再開する。
【0056】一方、ステップS62で受信したテレライテ
ィング情報がエラー関連情報であることが確認された場
合には、それが後述するエラー発生通知情報の受信であ
るか確認し(ステップS67)、エラー発生通知情報の場
合には付されている通し番号および端末番号を格納する
とともにその端末番号に該当するクライアント装置20を
テレライティング情報を配送する対象から一時的に外し
(ステップS68)、この処理を終了する。また、エラー
解除通知情報の場合にはその端末番号とともに格納され
ている通し番号からのテレライティング情報を記憶部14
から順次読み出し(ステップS69)、復旧したクライア
ント装置20へ通し番号順に送信し(ステップS70)、こ
のテレライティング情報のすべての送信が完了した後に
テレライティング情報を配送する対象に組み込んで(ス
テップS71)、この処理を終了する。 <クライアント装置20のテレライティング情報受信:図
21>次いで、クライアント装置20では、回線制御部21を
介しての情報の受信を待ち(ステップS80)、受信情報
がテレライティング情報であるか否か確認し(ステップ
S81)、トーク制御によりテレライティングを行なう指
示などのトークン制御関連の情報の受信であることが確
認された場合には(ステップS82)、詳細には説明しな
いが制御権の有無に応じて表示画像に修正を加えること
を許可または禁止するトークン制御方式によるテレライ
ティング処理を実行する(ステップS83)。
【0057】また、ステップS82でテレライティング情
報の受信であることが確認された場合には、そのテレラ
イティング情報により原稿用メモリ23aと表示用メモリ
23b内の画情報に修正を加え表示画像を更新する(ステ
ップS84)。したがって、自己の表示画像の修正操作時
には操作上のレスポンスを考慮して表示用メモリ23b内
の画情報のみを更新したが、その描画情報に基づくテレ
ライティング情報を受信したときに原稿用メモリ23a内
の画情報を含めて更新を行うことになり、各クライアン
ト装置20全ての表示画像に不一致が発生することがな
い。
【0058】この後に、原稿用メモリ23aおよび表示用
メモリ23bの画情報の更新が正常に終了したか確認し
(ステップS85)、正常に終了した場合にはこのままこ
の処理を終了するが、更新処理に異常が発生したときは
テレライティング情報に付されていた通し番号とともに
エラー発生情報をサーバ装置10に送信する(ステップS
86)。そして、記憶部24内の不要な画情報などの蓄積情
報を削除するなどの操作によってその空き容量を確保す
るなどしてエラーを解除して復旧したときにはエラー解
除情報をサーバ装置10に送信することにより、この後に
送られてくるテレライティング情報に基づき原稿用メモ
リ23aおよび表示用メモリ23bの画情報の更新を順次行
なうことによって、他の端末と表示画像が一致されテレ
ライティングが再開される。 ○クライアント装置20の表示切替○ 次に、上述した文書原稿やテレライティング情報の配送
処理を行なった後のクライアント装置20の表示画像の切
替を以降に説明する。 <クライアント装置20の表示送信:図22>まず、クライ
アント装置20(例えば、端末A)では、制御情報入力部
29からの入力を待ち(ステップS90)、制御情報入力部
29から入力された表示部27に表示する画情報の改ページ
要求が確認されると(ステップS91)、図24(a)に示
すコマンドコード内に要求内容を格納するとともに、文
書番号、共通画面番号、ページ番号を指定するページ表
示要求をサーバ装置10へ送信し(ステップS92)、この
処理を終了する。このページ表示要求を受信したサーバ
装置10は、図24(b)に示すように、そのページ表示要
求に通し番号を付与した後に送信元を含むすべてのクラ
イアント装置20に配送する。 <クライアント装置20の表示受信:図23>次いで、クラ
イアント装置(端末A〜D)20では、サーバ装置10から
の図24(b)に示すページ表示要求の受信を確認すると
(ステップS100)、原稿用メモリ23a内の画情報を符
号化した後に記憶部24に蓄積し(ステップS101)、こ
の後にページ表示要求内の指示に基づいて新しく表示す
るページの符号化され蓄積されている画情報を記憶部24
より取り出して復号化した後に、原稿用メモリ23bおよ
び表示用メモリ23b内に蓄積(設定)し(ステップS10
2)、表示部27に表示する表示画像を更新する。したが
って、各クライアント装置20では同時に同一の画情報が
表示部27に表示され表示画像に不一致が生じることがな
い。なお、表示部27が白紙の状態では初期時に表示する
白紙の画情報上に上書きする。
【0059】この後に、ステップS101、S102の表示画
像の切替が、例えば記憶部24の空き容量不足などによっ
て異常終了したか確認し(ステップS103)、異常終了
していないときにはこのままこの処理を終了するが、異
常終了した場合にはエラー発生情報をサーバ装置10へ送
信し(ステップS104)、テレライティング処理を中止
する。このエラー発生情報を受信したサーバ装置10は、
その端末番号のクライアント装置20をテレライティング
情報を配送する対象から一時的に外してテレライティン
グ処理を継続し、そのクライアント装置20からエラー解
除情報が送信されてきたに上述した表示画像を一致させ
る処理を行なった後にテレライティングを再開する。
【0060】このとき、ページ表示要求と描画コマンド
や削除コマンドのテレライティング情報とが競合するこ
ともあり、ページ表示要求により表示画像の切替を行な
った後に、切替前の表示画像に対する描画コマンドや削
除コマンドのテレライティング情報を受信することも考
えられるが、サーバ装置10の受信順位はページ表示要求
が先であるので、このような場合には無条件にテレライ
ティング情報を無視して捨て、切替後の表示画像と異な
るページや文書の表示画像にテレライティング処理は施
さない。なお、予備用メモリ(原稿用メモリ)を画像メ
モリ部23内に追加して確保しておき、切替前の表示画像
の画情報をその予備用メモリ内に待避させ管理すること
によって、ページ表示要求の後に受信したテレライティ
ング情報に基づいてその画情報を処理することができ
る。また、予備用メモリを特に設けなくても原稿用メモ
リ23aを現在表示中の画情報(表示画像)のエリアおよ
び切替前に表示していた画情報を管理するエリアとして
用い、同様に処理することもできる。しかし、表示中の
表示画像の画情報および切替前の表示画像の画情報の双
方についてテレライティング情報に基づく更新処理およ
び記憶部24との間での蓄積/取出の処理を行なわなけれ
ばならないため、予備用メモリを別に確保するのがよ
い。このように、ページ表示要求とテレライティング情
報の競合時に対する処理は2通り挙げられるが、表示画
像の不一致を防止するためには何れか一方に統一するこ
とが必要であるため、何れを採用するかは予備用メモリ
を特別に追加することが可能か否かで決定し、破棄して
処理する方法を必須能力とし、破棄しないで処理する方
法をオプションとして全てのクライアント装置20におい
て共通に設けるのが好適である。また、双方実施可能な
場合には能力交換において選択すればよく、このときに
は破棄する方法を通常とし、破棄しないで処理する方法
を選択モードとすればよい。
【0061】このように本実施形態においては、複数の
クライアント装置20の間にサーバ装置10を介装し、この
サーバ装置10はクライアント装置20の表示部27に表示す
る表示画像を修正するテレライティング情報を受信順位
に従って送信元を含むクライアント装置20のすべてに配
送するので、クライアント装置20では表示部27の表示画
像に同一の修正を加えて更新することができ、内容に不
一致が生じることがない。したがって、制御権のやりと
りを行なわなくてもクライアント装置20のそれぞれで自
由に表示画像の修正を行なうことができる。また、表示
画像を修正した描画情報はテレライティング情報にして
送信するので、画情報を圧縮/伸長する負荷のない指示
情報を自己を含む相手先に送信することができる。この
結果、複数のクライアント装置20での自由なテレライテ
ィングを短時間の通信および操作で行ない、その修正を
表示画像に不一致を発生させることなく反映させること
ができる。
【0062】また、自己の表示部27に表示している表示
画像の画情報は表示用メモリ23b内に蓄積し他の端末と
共通の画情報は原稿用メモリ23a内に蓄積することによ
り別個に管理して、受信したテレライティング情報では
その双方に共通の処理を施すとともに入力した描画情報
では表示用メモリ23b内の画情報にのみを修正を施すの
で、入力操作する描画情報を自己の表示画像に随時反映
させつつその操作を行なうことができ、入力操作の操作
性を向上させることができる。また、自己からも含むテ
レライティング情報を受信したときに原稿用メモリ23a
および表示用メモリ23b内の画情報を処理するので、各
クライアント装置20の表示画像が共通の画情報から遊離
してしまうことがなく、表示画像の信頼性を向上させる
ことができる。
【0063】さらに、サーバ装置10は何れかのクライア
ント装置20でエラーが発生したときには他の端末装置の
間でテレライティング処理を継続することができ、サー
バ装置10では各クライアント装置20に配送するテレライ
ティング情報に通し番号を付して蓄積管理しエラーの発
生したクライアント装置20がエラー発生情報とともにそ
の通し番号をサーバ装置10に通知しておくことによっ
て、そのエラーが解除されたときに、サーバ装置10から
エラー発生時の通し番号に基づいてそのクライアント装
置20で未処理のテレライティング情報を順次送信するこ
とができる。そのため、何れかのクライアント装置20で
テレライティング処理が不能になったとしても他の端末
装置との間でテレライティング処理を継続し、エラーの
あったクライアント装置20の表示画像を他の端末装置の
表示画像に一致させた後にテレライティング処理を再開
することができる。したがって、便宜性を向上させるこ
とができる。
【0064】また、サーバ装置10を介装することなくク
ライアント装置20を接続したテレライティングシステム
を構築する場合でも、各クライアント装置20の間で能力
交換を行なってサーバ機能を有しない端末装置間の接続
は禁止するので、テレライティング情報の受信順位がず
れてしまい、そのずれによる表示画像の不一致が発生す
ることもない。したがって、この場合にも信頼性を確保
することができる。
【0065】さらに、表示部27に表示する表示画像は、
表示用メモリ23b内に他のクライアント装置20と共通の
原稿用メモリ23a内の画情報に転送コピーして更新する
ことができるので、表示画像に一致させる修正を施すこ
となく共通の表示画像にすることができる。また、表示
画像を他のクライアント装置20と同一にできない場合に
は、他の端末装置の原稿用メモリ23a内あるいはサーバ
装置10の原稿用メモリ13a内の画情報を送信してもらい
共通の画情報に更新することができるので、エラー発生
時などにも表示画像の不一致を解消することができる。
したがって、便宜性を向上させることができる。
【0066】また、表示部27に表示する表示画像に一部
の領域あるいは他のページの一部の領域をコピーまたは
移動するテレライティング情報であるときには原稿用メ
モリ23a内の画情報を処理した後にその処理後の領域の
画情報を表示用メモリ23bに転送コピーして修正を施す
ので、蓄積する共通の画情報に確実に一致する表示画像
とすることができ、信頼性を向上させることができる。
【0067】さらに、本実施形態では、トークン制御方
式によるテレライティング処理も選択可能であるので、
制御権の有無により表示画像の処理を許可または禁止し
て、例えば表示画像を処理するクライアント装置20を一
つとした会議形式としたり、制御権をやりとりすること
によって各クライアント装置20で表示画像を修正するこ
とができるがその表示画像を一致させた状態のまま会議
を進行させる形式とすることもでき、利用性を向上させ
ることができる。
【0068】また、表示部27に表示する表示画像を切り
替える際には、原稿用メモリ23a内の画情報を文書番号
などとともに記憶部24に符号化した後に蓄積し、再度の
表示要求時にはその文書番号などに基づいて読み出し表
示画像を切り替えることができるので、複数ページの文
書原稿やクライアント装置20毎に送られてきた文書原稿
を保持することができ、複数の資料を予め蓄積保持して
おくことにより、その都度、画情報を配送するなどの煩
雑な作業を行なうことなく、続けて異なる表示画像を不
一致を生じさせることなく表示してテレライティング処
理を行なうことができる。
【0069】
【発明の効果】請求項1、2記載の発明によれば、複数
の端末装置をサーバ機能を介して連結して表示画像を修
正する指示情報を受信順位に従って送信元を含むすべて
の端末装置に配送するので、各端末装置の表示画像に同
一順位で同一の処理を施すことができる。したがって、
制御権をやりとりすることなく、各端末装置で指示情報
を作成し送受信するだけで表示画像の内容に不一致が生
じることのないテレライティング処理を、自由に、か
つ、短時間に行なうことができ、操作性を向上させるこ
とができる。
【0070】請求項3記載の発明によれば、サーバ機能
を有しない端末装置間の接続を禁止するので、指示情報
の受信順位のずれによる表示画像の不一致が発生するこ
とがなく、信頼性を向上させることができる。請求項4
記載の発明によれば、自己の表示部に表示している表示
画像の画情報と他の端末装置と共通の画情報とを別個に
蓄積して、受信した指示情報では双方に共通の処理を施
すとともに、入力した入力情報では表示画像の画情報の
みを処理するので、入力処理を自己の表示画像に随時反
映させつつその入力処理を行なうことができ、入力処理
の操作性を向上させることができる。また、表示画像の
画情報および共通の画情報を自己の入力情報を含む指示
情報により処理するので、各端末装置の表示画像が共通
の画情報から遊離してしまうことがなく、表示画像の信
頼性を向上させることができる。
【0071】請求項5記載の発明によれば、表示画像の
画情報を共通の画情報に更新することができるので、表
示部に表示する表示画像を他の端末装置と共通にするこ
とができ、便宜性を向上させることができる。請求項6
記載の発明によれば、表示画像の一部に他の領域の画情
報をコピーまたは移動する指示情報の場合には、共通の
画情報を処理した後にその領域の画情報を表示画像の画
情報にコピーするので、処理する領域の表示画像および
共通の画情報を確実に同一の画情報とすることができ、
信頼性を向上させることができる。
【0072】請求項7記載の発明によれば、サーバ機能
は端末装置に配送する指示情報を管理情報を付して管理
するので、蓄積する指示情報を受信(配送)順位などに
より有効利用することができ、便宜性を向上させること
ができる。請求項8記載の発明によれば、端末装置にエ
ラーが発生したときには、エラーの発生していない端末
装置の間でテレライティング処理を継続し、エラーのあ
った端末装置とはエラーが解除された後にテレライティ
ング処理を再開するので、一部の端末装置でテレライテ
ィング処理が不能になったとしても他の端末装置との間
でテレライティング処理を継続することができ、便宜性
を向上させることができる。
【0073】請求項9記載の発明によれば、サーバ機能
は端末装置に配送する指示情報を管理情報を付して管理
し、エラーのあった端末装置からエラー解除情報が通知
されたときには、受信したエラー発生時の管理情報に基
づいてその端末装置で未処理の指示情報を順次送信する
ので、エラーのあった端末装置の表示画像を他の端末装
置の表示画像に一致させることができ、便宜性を向上さ
せることができる。
【0074】請求項10記載の発明によれば、所謂、ト
ークン制御をも実行可能に構成し、制御権の有無により
表示画像の処理を許可または禁止して制御権を有する端
末装置からの指示情報により表示画像を処理するので、
トークン制御によるテレライティング処理を選択して、
例えば表示画像を処理する端末装置を一つにして会議を
進行する形式とすることもでき、利用性を向上させるこ
とができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係るテレライティングシステムの第1
実施形態を示す図であり、その端末装置およびサーバ装
置の接続を示す接続図である。
【図2】そのサーバ装置の概略構成を示すブロック図で
ある。
【図3】その端末装置の概略構成を示すブロック図であ
る。
【図4】そのサーバ装置または端末装置の蓄積手段の内
部構成を示す概念図である。
【図5】そのサーバ装置および端末装置の接続を説明す
る説明図である。
【図6】その蓄積画情報を説明する概念図である。
【図7】その画情報の表示を説明する概念図である。
【図8】その情報の配送を説明する図であり、(a)は
一つの情報の配送の説明図、(b)は競合時の情報の配
送の説明図である。
【図9】その配送により防止される不具合を説明する説
明図である。
【図10】そのサーバ装置を用いない場合の他の態様を説
明する図であり、その情報の流れに対応するブロック図
である。
【図11】その端末装置の原稿送信を説明するフローチャ
ートである。
【図12】図11に続くフローチャートである。
【図13】そのサーバ装置の原稿受信および配送を説明す
るフローチャートである。
【図14】その端末装置の原稿受信を説明するフローチャ
ートである。
【図15】図14に続くフローチャートである。
【図16】そのサーバ装置および端末装置間で送受信され
る情報の送信開始時に付されるデータフォーマットの一
例を説明する図である。
【図17】図16と異なる情報の送信終了時に付されるデー
タフォーマットの一例を説明する図である。
【図18】その端末装置の指示情報の送信を説明するフロ
ーチャートである。
【図19】そのサーバ装置の指示情報の配送を説明するフ
ローチャートである。
【図20】図19に続くフローチャートである。
【図21】その端末装置のテレライティングを説明する説
明図である。
【図22】その端末装置の表示画像切替要求の送信を説明
するフローチャートである。
【図23】その端末装置の表示画像切替を説明するフロー
チャートである。
【図24】そのサーバ装置および端末装置間で表示画像の
切替時に送受信されるデータフォーマットの一例を説明
する図である。
【符号の説明】
10 サーバ装置 11 複数回線制御部(接続手段) 12 G4プロトコル制御部(通信手段) 13、23 画像メモリ部 14 記憶部(指示情報蓄積手段) 15 全体制御部(配送手段、機能認識手段、接続禁止
手段、管理手段、継続手段) 20 クライアント装置(テレライティング端末装置) 21 回線制御部(接続手段) 22 G4プロトコル制御部(通信手段) 23a 原稿蓄積用画像メモリ(原稿情報蓄積手段) 23b 表示部出力用画像メモリ(表示情報蓄積手段) 24 記憶部 25 全体制御部(処理手段、更新手段、エラー発生通
知手段、エラー解除通知手段) 26 スキャナ部 27 表示部 28 描画入力部(入力手段) 29 制御情報入力部 L 回線

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】複数のテレライティング端末装置の間が所
    定の回線を介して連結され、該端末装置が備える表示部
    の表示画像を該回線を介して送受信する指示情報に基づ
    いて処理するテレライティングシステムであって、 前記テレライティング端末装置毎に接続した少なくとも
    1つ以上の前記回線との接続を断接する接続手段と、テ
    レライティング端末装置との情報の送受信を実行する通
    信手段と、受信した指示情報を蓄積する指示情報蓄積手
    段と、蓄積した指示情報をその受信順位に従って該指示
    情報の送信元を含むすべてのテレライティング端末装置
    に配送する配送手段と、を有するテレライティング用の
    サーバ機能を有する装置を備え、 該サーバ装置を介して複数のテレライティング端末装置
    を連結したことを特徴とするテレライティングシステ
    ム。
  2. 【請求項2】複数のテレライティング端末装置の間が所
    定の回線を介して連結され、該端末装置が備える表示部
    の表示画像を該回線を介して送受信する指示情報に基づ
    いて処理するテレライティングシステムであって、 前記テレライティング端末装置の少なくとも一つ以上
    に、他のテレライティング端末装置毎に接続した少なく
    とも1つ以上の前記回線との接続を断接する接続手段
    と、他のテレライティング端末装置との情報の送受信を
    実行する通信手段と、受信した指示情報を蓄積する指示
    情報蓄積手段と、蓄積した指示情報をその受信順位に従
    って該指示情報の送信元を含むすべてのテレライティン
    グ端末装置に配送する配送手段と、から構成されたテレ
    ライティング用のサーバ機能を設けるとともに、 自己が指示情報の送信元となる場合に自己との間で該指
    示情報を送受信する自己通信機能を設け、 該サーバ機能を有するテレライティング端末装置を介し
    て他のテレライティング端末装置を連結したことを特徴
    とするテレライティングシステム。
  3. 【請求項3】前記サーバ機能を有しないテレライティン
    グ端末装置に、相手先の有する機能を認識する機能認識
    手段と、該認識情報に基づいてサーバ機能を有しない他
    のテレライティング端末装置との接続を禁止する接続禁
    止手段を設けたことを特徴とする請求項1または2に記
    載のテレライティングシステム。
  4. 【請求項4】前記テレライティング端末装置が、表示画
    像に加える処理を入力する入力手段と、表示部に表示し
    ている表示画像の画情報を蓄積する表示情報蓄積手段
    と、他のテレライティング端末装置と共通の画情報を蓄
    積する共通情報蓄積手段と、入力手段からの処理情報に
    基づいて表示情報蓄積手段内の画情報を処理するととも
    に受信した指示情報に基づいて該表示情報蓄積手段内の
    画情報および共通情報蓄積手段内の画情報の双方を処理
    する処理手段と、を有することを特徴とする請求項1〜
    3の何れかに記載のテレライティングシステム。
  5. 【請求項5】前記テレライティング端末装置に、表示部
    に表示する表示画像を原稿情報蓄積手段内の画情報に一
    致させる更新命令を受けたときに該原稿情報蓄積手段内
    の画情報を表示情報蓄積手段に送って更新する更新手段
    を設けたことを特徴とする請求項4記載のテレライティ
    ングシステム。
  6. 【請求項6】前記テレライティング端末装置の処理手段
    を、表示画像の少なくとも一部の画情報に他の領域の画
    情報をコピーまたは移動する指示情報を受信したときに
    は、原稿情報蓄積手段内の画情報を受信した指示情報に
    基づいて処理した後に、該原稿情報蓄積手段内の処理を
    施した領域の画情報を表示情報蓄積手段の画情報にコピ
    ーするように構成したことを特徴とする請求項4記載の
    テレライティングシステム。
  7. 【請求項7】前記サーバ機能に、テレライティング端末
    装置に配送する指示情報に管理情報を付して管理する管
    理手段を設けたことを特徴とする請求項1または2に記
    載のテレライティングシステム。
  8. 【請求項8】前記テレライティング端末装置に、エラー
    が発生したときにエラー発生情報をサーバ機能に通知す
    るエラー発生通知手段と、該エラーが解除されたときに
    エラー解除情報をサーバ機能に通知するエラー解除通知
    手段と、を設け、 前記サーバ機能に、エラー発生中のテレライティング端
    末装置以外の端末装置との間でテレライティング処理を
    継続する継続手段を設けたことを特徴とする請求項1ま
    たは2に記載のテレライティングシステム。
  9. 【請求項9】前記サーバ機能に、テレライティング端末
    装置に配送する指示情報に管理情報を付して管理する管
    理手段を設け、 前記テレライティング端末装置を、サーバ機能に通知す
    るエラー発生情報あるいはエラー解除情報にエラー発生
    時に受信していた管理情報を付加して通知するように構
    成するとともに、 前記サーバ機能の配送手段を、テレライティング端末装
    置からエラー解除情報が通知されてきたときに受信した
    管理情報に基づいてテレライティング端末装置で未処理
    の指示情報を順次送信するように構成したこと特徴とす
    る請求項8記載のテレライティングシステム。
  10. 【請求項10】前記表示部に表示する表示画像を処理す
    る権利の有無に応じて該処理を許可または禁止し、該権
    利を有さないテレライティング端末装置は表示画像を該
    権利を有するテレライティング端末装置からの指示情報
    に基づいて処理するトークン制御方式を実行可能に構成
    したことを特徴とする請求項1または2に記載のテレラ
    イティングシステム。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2003536123A (ja) * 1999-07-19 2003-12-02 グルーブ・ネットワークス・インコーポレイテッド 通信マネージャを備えたコンピュータ・システムによるアクティビティに基づいたコラボレーションのための方法及びその装置
US9386279B2 (en) 2012-12-10 2016-07-05 Ricoh Company, Ltd. Information processing apparatus, information processing method, and information processing system

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