JPH09162946A - シリアル伝送装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【課題】従来のシリアル伝送装置では、データのメンテ
ナンスが困難であるという問題点があったが、本発明で
は、伝送するデータのメンテナンスを容易にすることが
できるシリアル伝送装置を提供する。 【解決手段】 制御部が、設定テーブルを参照してデー
タテーブル１にポイントする制御テーブル２を作成し、
伝送すべきデータの組合せが選択されると制御テーブル
２を参照してデータの組合せに対応するポインタが示す
順にデータテーブル１に格納されているデータを伝送す
るシリアル伝送装置である。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【発明の属する技術分野】本発明は、コンピュータ等に
おいてシリアル通信を行うシリアル伝送装置に係り、特
にデータのメンテナンスを容易にできるシリアル伝送装
置に関する。

【０００２】

【従来の技術】従来のシリアル伝送装置について説明す
る。従来のシリアル伝送装置は、伝送するデータを有す
る複数のデータテーブルと、該データテーブルに登録す
べきデータを選択するための複数のフラグと、該フラグ
を参照してデータテーブルにデータを登録するデータテ
ーブル更新手段と、該データテーブルを伝送する伝送手
段と、あらかじめ設定されているプログラムに従って全
体を制御する制御部とから構成されている。

【０００３】従来のシリアル伝送装置の動作について、
説明を簡単にするために、データテーブルを二面（第１
のデータテーブルと第２のデータテーブル）有する場合
を例にとって説明する。制御部が、第１，２のデータテ
ーブルにデータを登録するために、データテーブル更新
手段を用いて、フラグを参照しながら、第１，２のデー
タテーブルにデータを格納する。

【０００４】具体的には、第１，２のデータテーブル上
の各データには、それぞれフラグが一対一に対応してお
り、初期化状態では、フラグは「０」にセットされてい
る。そして、処理中に伝送すべきデータが更新される
と、当該データに対応するフラグが「１」となる。

【０００５】データテーブル更新手段は、フラグを走査
して、フラグが「１」になっているものがあれば、その
データを第１，２のデータテーブルに格納し、フラグを
「０」にリセットする。もし、フラグが「０」であるな
らば、第１，２のデータテーブルを更新しない。

【０００６】そして、制御部が伝送手段を用いてまず第
１のデータテーブルを伝送する。その後、制御部が別の
処理を行うことがあるが、ここでの処理に誤り（バグ）
があると、第２のデータテーブルに格納されているデー
タの伝送がなされない等の伝送誤りが発生する場合があ
った。

【０００７】

【発明が解決しようとする課題】すなわち、上記従来の
シリアル伝送装置では、データテーブルに格納されてい
るデータが集中して処理されてないため、伝送障害等に
対してデータのメンテナンスが困難であるという問題点
があった。

【０００８】本発明は上記実情に鑑みて為されたもの
で、伝送するデータのメンテナンスを容易にすることが
できるシリアル伝送装置を提供することを目的とする。

【０００９】

【課題を解決するための手段】上記従来例の問題点を解
決するための本発明は、シリアル伝送装置において、伝
送すべきデータを格納するデータテーブルと、伝送すべ
きデータの組合せ毎に前記データテーブルへのポインタ
を伝送順に格納する制御テーブルと、伝送すべきデータ
の組合せが選択されると、前記制御テーブルを参照して
前記選択されたデータの組合せに対応するポインタに従
って前記データテーブルに格納されているデータの伝送
を行う制御部とを有することを特徴としており、制御テ
ーブルでデータを統括して管理でき、データのメンテナ
ンスを容易にできる。

【００１０】

【発明の実施の形態】本発明の実施の形態を図面を参照
しながら説明する。本発明に係るシリアル伝送装置（本
装置）は、伝送するデータを格納する複数のデータテー
ブルを統括して管理する制御テーブルを設け、伝送する
データの組合せが選択されると制御テーブルを参照して
その組合せに対応するポインタから順にデータテーブル
内のデータを伝送することにより、データ伝送を制御テ
ーブルで統括して管理することができ、伝送するデータ
のメンテナンスを容易にするものである。

【００１１】本装置を図１〜図５を使って説明する。図
１は、本発明の実施の形態に係るシリアル伝送装置の概
略構成図であり、図２は、データテーブル１の構造の例
を示した説明図であり、図３は、制御テーブル２の構造
の例を示した説明図であり、図４は、本発明に係るシリ
アル伝送装置のテーブル間の関係を示した説明図であ
り、図５は、ディスプレイの表示の例を表す説明図であ
る。

【００１２】本装置は、図１に示すように、複数のデー
タテーブル１と、制御テーブル２と、ディスプレイ３
と、キー４と、制御部５と、伝送手段６とから構成され
ている。尚、伝送手段６は、従来の伝送手段と同じもの
であるので、以下での説明を省略する。

【００１３】次に、各部を具体的に説明する。データテ
ーブル１は、図２におけるように、データＩＤと、デー
タ数と、データ本体とを格納しているものであり、デー
タ本体は、表示データと、伝送コードとから構成されて
いる。図２の例では、データＩＤが「Ｃ」であるデータ
が、「ｃ１」と、「ｃ２」と、「ｃ３」との３つある場
合を示している。

【００１４】ユーザは、後述するように、データＩＤが
「Ｃ」であるデータとして、上記のいずれかを選択して
伝送できるようになっている。

【００１５】本発明の特徴部分である制御テーブル２
は、図３に示すように、制御ＩＤと、データ組合せ数
と、複数のデータへのポインタとを格納しているもので
あり、ポインタは、データＩＤと、データ位置とを組に
したものである。具体的には、図４に示すように、制御
テーブル２のポインタは、そのデータＩＤが「Ａ」であ
り、データ位置が「１」であるとすると、データＩＤが
「Ａ」であるデータテーブル１のうち、第１番目である
「ａ１」をポイントしている。

【００１６】ディスプレイ３は、制御部５の指示によっ
て、表示データを表示するものである。具体的には、図
５（ａ），（ｂ），（ｃ）に示すような表示を行うもの
である。キー４は、それぞれ「上」、「下」、「左」、
「右」の矢印キーと「確定」の文字キーとが設けられ、
ユーザがどのキー４を押下したかを制御部５に伝達する
ものである。

【００１７】制御部５は、制御テーブル２のポインタが
ポイントしているデータテーブル１上の表示データをデ
ィスプレイ３に出力するものである。また、制御部５
は、あらかじめ設定されている順序にポインタを格納し
て制御テーブル２を初期化する処理を行うものである。

【００１８】具体的には、制御部５は、図６に示すよう
な設定テーブルを有し、この設定テーブルに従って、初
期化の処理を行うようになっている。図６は、制御テー
ブル２の初期化動作における設定の例を表す説明図であ
る。

【００１９】すなわち、例えば、図６に示す設定テーブ
ルのデータ番号が「１」である行には、データＩＤ
「Ａ，Ｂ，Ｃ」について「１，１，１」のデータが格納
され、データ番号が「２」である行には、データＩＤ
「Ａ，Ｂ，Ｃ」について「１，２，２」のデータが格納
され、このようにして、データ番号が「６」である行に
は、データＩＤ「Ａ，Ｂ，Ｃ」について「１，２，３」
のデータが格納されている。

【００２０】また、制御部５は、制御テーブル２に、デ
ータの組合せ数として、設定テーブルのデータ番号の最
大値である「６」を、そして、例えば、データ番号
「１」のデータとして、データＩＤが「Ａ」のものがデ
ータ位置「１」、データＩＤが「Ｂ」のものがデータ位
置「１」、データＩＤが「Ｃ」のものがデータ位置
「１」であるとして格納する。

【００２１】そして、制御部５は、伝送するデータをユ
ーザの指示によって選択する処理を行うものである。具
体的には、図５（ａ）に示すように、データＩＤが
「Ｃ」の「ｃ３」のデータ上にカーソルがあるときに、
左矢印キーが押下されると、データＩＤが「Ｃ」のデー
タテーブル１を参照して、図５（ｂ）に示すように、表
示データ「ｃ３」の一つ手前の表示データである「ｃ
２」をディスプレイ３に表示させるものである。

【００２２】また、制御部５は、図５（ａ）に示すよう
に、データＩＤが「Ｃ」の「ｃ３」のデータ上にカーソ
ルがあるときに、上矢印キーが押下されると、図６の設
定テーブルを参照して、図５（ｃ）に示すように、デー
タＩＤが「Ｃ」の一つ手前のデータＩＤであるデータＩ
Ｄが「Ｂ」のデータにカーソルを移動するものである。

【００２３】さらに、制御部５は、図５（ａ），
（ｂ），（ｃ）に示すような表示がされているときに、
「確定」のキーが押下されると、表示されているデータ
の組合せを図６の設定テーブルから検索し、該当するデ
ータ番号を取得して、制御テーブル２の当該データ番号
に該当するデータＩＤとデータ位置との組合せを参照
し、その順に伝送手段６に出力するものである。

【００２４】次に、本装置の動作を説明する。尚、本装
置の制御部５には、あらかじめ図６に示す設定テーブル
が格納されているものとする。本装置の電源が投入され
ると、制御部５が初期化処理として、設定テーブルを参
照して、図３に示す制御テーブル２を生成する。

【００２５】次に、制御部５が各データＩＤのデータテ
ーブル１の各伝送コードに格納されているデータを書き
換えてデータのセットを行う。そして、制御部５によっ
て、ディスプレイ３に図５に示すような画面が表示され
るようになり、ユーザはキー４を押下して伝送するデー
タを選択し、最後に「確定」のキーを押下する。そのと
き、例えば、図５（ａ）にあるような表示がされている
とする。

【００２６】すると、それが「ａ１」と、「ｂ２」と、
「ｃ３」との組合せであるので、図６の設定テーブル上
のデータ番号「６」に該当していることから、制御部５
は、設定テーブルのデータ番号「６」に基づいて、制御
テーブル２がポイントするデータＩＤ「Ａ」のデータテ
ーブル１上でデータ位置「１」の箇所、すなわち表示デ
ータが「ａ１」に対応する伝送コード「ａ１」を伝送手
段６に出力し、同様に「ｂ２」と「ｃ３」とをこの順に
出力する。そして、伝送手段６が入力されたデータを伝
送する。

【００２７】本実施の形態のシリアル伝送装置によれ
ば、設定テーブルに基づいて制御テーブル２を形成し、
制御テーブル２を用いて複数のデータテーブル１のデー
タにポイントするようにし、伝送するデータの組合せが
選択されると、制御テーブル２を参照してデータの組合
せに対応するポインタに従って順にデータテーブル１内
のデータを伝送するようにしているので、装置における
障害が発生しても、制御テーブル２によって伝送するデ
ータを統括して管理することができ、データのメンテナ
ンスを容易にすることができる効果がある。

【００２８】

【発明の効果】本発明によれば、データの組合せ毎にデ
ータテーブルへのポインタを伝送順に格納する制御テー
ブルを有し、データを伝送する際にデータの組合せが選
択され、制御部が制御テーブルを参照し、データの組合
せに対応するポインタに従ってデータテーブルに格納さ
れているデータを伝送するシリアル伝送装置としている
ので、制御テーブルでデータを統括して管理でき、デー
タのメンテナンスを容易にできる効果がある。

【図面の簡単な説明】

【図１】本発明の実施の形態に係るシリアル伝送装置の
概略構成図である。

【図２】データテーブルの構造の例を示した説明図であ
る。

【図３】制御テーブルの構造の例を示した説明図であ
る。

【図４】本発明に係るシリアル伝送装置のテーブル間の
関係を示した説明図である。

【図５】ディスプレイの表示の例を表す説明図である。

【図６】制御テーブルの初期化動作における設定の例を
表す説明図である。

【符号の説明】

１…データテーブル、 ２…制御テーブル、 ３…ディ
スプレイ、 ４…キー、 ５…制御部、 ６…伝送手段

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】 伝送すべきデータを格納するデータテー
   ブルと、伝送すべきデータの組合せ毎に前記データテー
   ブルへのポインタを伝送順に格納する制御テーブルと、
   伝送すべきデータの組合せが選択されると、前記制御テ
   ーブルを参照して前記選択されたデータの組合せに対応
   するポインタに従って前記データテーブルに格納されて
   いるデータの伝送を行う制御部とを有することを特徴と
   するシリアル伝送装置。