JPH09162373A - 不揮発性記憶装置 - Google Patents

不揮発性記憶装置

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JPH09162373A
JPH09162373A JP31506895A JP31506895A JPH09162373A JP H09162373 A JPH09162373 A JP H09162373A JP 31506895 A JP31506895 A JP 31506895A JP 31506895 A JP31506895 A JP 31506895A JP H09162373 A JPH09162373 A JP H09162373A
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Japan
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gate
memory cell
block
well
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JP31506895A
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English (en)
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Shunichi Saeki
俊一 佐伯
Takayuki Kawahara
尊之 河原
Yusuke Kino
雄介 城野
Naoki Miyamoto
直樹 宮本
Masataka Kato
正高 加藤
Katsutaka Kimura
勝高 木村
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Hitachi Ltd
Hitachi Consumer Electronics Co Ltd
Japan Display Inc
Original Assignee
Hitachi Device Engineering Co Ltd
Hitachi Ltd
Hitachi Consumer Electronics Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】消去ディスターブを緩和し大容量化に適したフ
ラッシュメモリを得る。 【解決手段】フラッシュメモリにおいて、メモリセルア
レイ20のウェルをワード線WL1〜WLxの配列方向
にk個に分割し、選択メモリセルのアドレスに対応した
ウェル22を選択するウェルデコーダ24を設ける。消
去時には、ウェルデコーダによって選択された1/kの
メモリセルアレイのウェルにのみ負電圧を印加する。こ
れにより、消去非選択にもかかわらずウェルに負電圧が
印加されるメモリセルの数を従来に比べて1/k個に低
減できるので、大容量化に伴い深刻となる消去ディスタ
ーブを緩和することができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明はフラッシュメモリな
どの不揮発性記憶装置に係り、特にメモリセルアレイの
ウェルを複数に分割して選択されたメモリセルの属する
ウェルにだけ消去電圧を印加することにより、消去ディ
スターブを緩和することを可能にした不揮発性記憶装置
に関する。
【0002】
【従来の技術】電気的に書込みおよび消去が可能な不揮
発性記憶装置の一種であるフラッシュメモリは、そのメ
モリセルが制御ゲートと浮遊ゲートからなる単純な構成
を有する。このため、同一微細加工技術を用いた場合に
は通常のダイナミック型ランダムアクセスメモリ(DR
AM)よりも小さなメモリセル面積で構成することがで
き、その結果高密度化が可能であることから、最近活発
にフラッシュメモリの研究開発がなされている。
【0003】この種のフラッシュメモリの従来例とし
て、1994 シンポジウム オンブイエルエスアイ
サーキッツ、ダイジェスト オブ テクニカル ペーパ
ーズ、第61〜62頁(1994 Symposium on VLSI Circu
its, Digest of Technical Papers, pp.61〜62)に記載
された図2に示すようないわゆるAND型のメモリセル
アレイ構成が知られている。メモリセルアレイは多数の
ブロックに分割されており、ここでは2ブロック分のブ
ロック0およびブロック1の一部を示してある。なお、
以下に述べる構成および動作は、図示しない他のブロッ
クにおいても同様である。以下の説明において、端子名
を表す記号は同時に配線名、信号名も兼ね、電源の場合
はその電圧値も兼ねるものとする。
【0004】図2において、参照符号C00〜C1mは
メモリセルを、W00〜W1mはワード線を、DL0〜
DLyはグローバルデータ線をそれぞれ示す。ブロック
0とブロック1内は複数のデータ線から成るサブアレイ
26で構成されている。ここでは、グローバルデータ線
DL0に接続されたデータ線のメモリセルについて説明
するが、他のデータ線についても同様である。サブアレ
イ26にはそれぞれ1データ線上にm個のメモリセルC
00〜C0m,C10〜C1mが存在している。サブア
レイ26内における各メモリセルのソースを共通接続す
るソース線S00,S10および各メモリセルのドレイ
ンを共通接続するドレイン線D00,D10は、それぞ
れ拡散層を用いている。このソース線S00,S10
は、信号線S0S,S1Sでそれぞれ制御されるブロッ
ク選択MOSトランジスタST00S,ST10Sを介
して共通ソース線SL0に接続されている。また、ドレ
イン線D00,D10は信号線S0D,S1Dでそれぞ
れ制御されるブロック選択MOSトランジスタST00
D,ST10Dを介してグローバルデータ線DL0に接
続されている。ソース線及びドレイン線は拡散層配線を
使用することにより、金属配線への接続はm個のメモリ
セルで1個のコンタクト孔を共有できるので、メモリセ
ル面積の微細化が可能である。
【0005】また、ワードデコーダ回路は高速化を図る
ために、ブロックを選択するブロックデコーダ10と、
選択されたブロック内の特定のワード線を選択するため
のゲートデコーダ12と、サブデコーダ14とに階層化
されている。サブデコーダ14は、図3に示すような相
補型MOS(CMOS)の複数のインバータからなり、
その各出力がワード線に接続されている。以下、サブデ
コーダ14を構成する各インバータをサブデコーダ素子
と称する。
【0006】ここで、G00〜G0mは各サブデコーダ
素子へ入力されるワード線選択用のゲート信号、B0P
とB1Pは各サブデコーダ素子のpチャネル形MOSト
ランジスタ(以下、PMOSという)への電源線、B0
NとB1Nは各サブデコーダ素子のnチャネル形MOS
トランジスタ(以下、NMOSという)への電源線であ
る。このサブデコーダ素子のゲート信号、およびPMO
Sの電源信号とNMOSの電源信号は、階層化されたゲ
ートデコーダ12およびブロックデコーダ10によって
各々独立に制御することができる。
【0007】このような構成を有する従来技術のフラッ
シュメモリにおいて、メモリセルアレイのウェルは全て
のメモリセルで共有化されていた。従って消去動作時に
は、メモリセルの選択ゲートに正の高電圧、ドレインと
ソースに負電圧を印加し、ウェルには選択メモリセルと
非選択メモリセルとに拘らず、全てのメモリセルのウェ
ルに負電圧が印加されていた。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、前述し
た従来技術の不揮発性記憶装置によれば、メモリセルア
レイのウェルは全てのメモリセルで共有化されているた
め、消去動作時には選択メモリセルと非選択メモリセル
とに拘らず、全てのメモリセルのウェルに消去用の負電
圧が印加される。このため、不揮発性記憶装置の大容量
化が進むにつれて次のような問題が生じてくる。
【0009】大容量化に伴い非選択ワード線の数も増え
るので、非選択状態の時間が長くなるが、それにも拘ら
ず消去非選択メモリセルのウェルには常に負電圧が印加
されている。このため、消去非選択メモリセルは弱い電
子注入モード状態の時間が長くなる。このように消去非
選択状態の時間が長くなると、消去非選択メモリセルの
しきい値が変動して書込みデータが失われてしまう危険
のある状態が高くなる問題、すなわち消去ディスターブ
の問題が深刻となってきた。
【0010】そこで、本発明の目的は、上述した問題を
解決し、大容量化に適合した消去ディスターブを緩和で
きる不揮発性記憶装置を提供することにある。
【0011】
【課題を解決するための手段】本発明に係る不揮発性記
憶装置は、上記目的を達成するために、制御ゲートと浮
遊ゲートを有する複数のメモリセルと、該メモリセルと
接続したワード線と該ワード線を駆動する複数のデコー
ダ素子からなるデコーダ回路とを有する半導体記憶装置
において、1本当りm個のメモリセルと接続された複数
のデータ線と交差するワード線n本分のメモリセルアレ
イを1ブロックとする複数のブロック毎に、電気的に分
離されたメモリセルアレイのウェルを設け、該ウェルに
選択的に電圧を印加する手段を更に備えたことを特徴と
するものである。すなわち、メモリセルアレイのウェル
を複数に分割して、デコードすること(アドレス信号に
対応して選択すること)によって、消去非選択にも拘ら
ずウェルに負電圧が印加されるメモリセル数を低減する
ことで、消去ディスターブを緩和するように構成したも
のである。
【0012】或いは、本発明に係る不揮発性記憶装置
は、制御ゲートと浮遊ゲートを有する複数のメモリセル
と、該メモリセルと接続したワード線と該ワード線を駆
動する複数のデコーダ素子からなるデコーダ回路とを有
する半導体記憶装置において、前記複数のメモリセル
は、同じデータ線に接続されるm個のメモリセルの各ソ
ースとドレインが埋込み拡散層によって接続されると共
に、ソースの拡散層は第1の選択トランジスタを介して
共通ソース線に、ドレインの拡散層は第2の選択トラン
ジスタを介してグローバルデータ線にそれぞれ接続さ
れ、かつ、前記共通ソース線はワード線n本分のメモリ
セルアレイを1ブロックとする複数ブロック毎に分割さ
れたメモリセルアレイのウェル単位で分割されると共
に、同じ複数ブロック内の、共通ソース線とメモリセル
アレイのウェルとが接続されるように構成されてなり、
メモリセルの浮遊ゲートへウェルから電子を注入する動
作の際に、選択メモリセルにはゲートに正電圧、ウェル
とソースに負電圧を印加し、ドレインをフローティング
にすると共に、前記選択メモリセルの属さないウェルの
非選択メモリセルのウェルとソースに対しては前記選択
メモリセルとは異なる電圧を印加する手段を備えたこと
を特徴とするものである。
【0013】前記不揮発性記憶装置において、選択メモ
リセルとは異なる電圧を印加する手段は、メモリセルの
浮遊ゲートからウェルへ電子を放出する動作の際には、
選択メモリセルにはゲートに負電圧、ウェルとソースに
正電圧を印加し、ドレインをフローティングにすると共
に、前記選択メモリセルの属さないウェルの非選択メモ
リセルのウェルとソースに対しては前記選択メモリセル
とは異なる電圧を印加するように動作すれば好適であ
る。
【0014】また、本発明に係る不揮発性記憶装置は、
制御ゲートと浮遊ゲートを有する複数のメモリセルと、
該メモリセルと接続したワード線と該ワード線を駆動す
る複数のデコーダ素子からなるデコーダ回路とを有する
半導体記憶装置において、1本当りm個のメモリセルと
接続された複数のデータ線と交差するワード線n本分の
メモリセルアレイを1ブロックとする複数のブロック毎
に、電気的に分離されたメモリセルアレイのウェルを設
け、前記ワード線を駆動するデコーダ回路が、所要のウ
ェルに選択的に電圧を印加する手段と、前記複数ブロッ
クの中から所要のブロックを選択するブロック選択手段
と、選択されたブロック内のワード線を選択するゲート
選択手段とから構成することができる。
【0015】前記ワード線を駆動するデコーダ回路の各
々のデコーダ素子がコンプリメンタリ形MOSからなる
インバータから構成されると共に、該インバータの、ゲ
ート信号と高電位側電源信号と低電位側電源信号とをそ
れぞれ独立に制御する手段、すなわち、図4で言えばゲ
ートデコーダ12とサブデコーダ14からなるゲート信
号制御手段と、ブロックデコーダ10からなる高電位側
電源信号B0P,B1Pおよび低電位側電源信号B0
N,B1Nを制御する手段を更に設ければ好適である。
【0016】また、前記デコーダ素子を共有するように
各ワード線に第1のスイッチング手段、すなわち図22
で示したように、サブデコーダ14の出力を切り換える
NMOSを各ワード線に設けてもよい。これにより、サ
ブデコーダ14の中のサブデコーダ素子の数及びゲート
デコーダ12の出力信号線を半減することができる。
【0017】更に、メモリセルの浮遊ゲートへ電子を注
入または放出する動作の際に非選択メモリセルに接続す
るワード線全てに所定の非選択ワード電圧を印加する第
2のスイッチング手段、すなわち図22で示したよう
に、各ワード線に書込みディスターブ阻止電圧SWD
0,SWD1を供給するためのNMOSを設けてもよ
い。
【0018】また、前記メモリセルアレイがワード線方
向にkバイト毎のメモリサブアレイに分割して配置され
ると共に、kバイト単位での動作を行なうように前記デ
コーダ素子であるインバータのゲート信号をkバイト毎
に独立にデコードする手段、すなわちkバイト毎に独立
に制御できるサブデコーダとゲートデコーダを備えれば
好適である。
【0019】また、前記ウェルに選択的に電圧を印加す
る手段を構成するMOSトランジスタのゲートは、図2
1に示すように、データ線方向へくし型に折返して配置
すれば、ワード線方向へのレイアウト面積を低減できる
ので好適である。
【0020】また、インバータから構成される前記デコ
ーダ素子のゲート信号を制御する手段はゲートデコーダ
とサブデコーダであり、前記デコーダ素子の電源信号を
制御する手段はブロックデコーダであり、メモリセルア
レイの前記ウェルを選択して駆動する手段はウェルデコ
ーダであって、図6に示したように、前記ブロックデコ
ーダ10とウェルデコーダ24のアドレス信号は上位の
アドレス信号を共有するように構成してもよいし、或い
は図7に示すようにブロックデコーダ10とウェルデコ
ーダ24のアドレス信号は各々独立の信号であるように
構成してもよい。これにより、上位のアドレス信号を共
有した場合にはアドレス発生回路を低減できるし、各々
独立にした場合にはアドレス発生回路からデコーダまで
の配線距離を低減することができる。
【0021】また、インバータから構成される前記デコ
ーダ素子すなわちサブデコーダ素子を、図12に示すよ
うにkバイト毎に分割された全てのメモリサブアレイの
両側に配置しても良いし、或いは前記第1および第2の
スイッチ手段を設けた場合には図29に示すようにkバ
イト毎に分割されたいずれか1つのメモリサブアレイの
両側に配置すると共にその他のメモリサブアレイと共有
するように配置しても良い。
【0022】また、前記インバータのnチャネル形MO
Sトランジスタは、低電位側電源信号側の拡散層を共通
にしてゲートがワード線と直交するようにレイアウトす
れば好適であり、前記インバータのpチャネル形MOS
トランジスタは、高電位側電源信号側の拡散層を共通に
してゲートがワード線と直交するようにレイアウトすれ
ば好適である。
【0023】また、前記第1のスイッチング手段は、各
ワード線につきnチャネル形MOSトランジスタ1個で
構成され、ワード線を駆動する共通のデコーダ素子に接
続される複数の第1のスイッチ手段のnチャネル形MO
Sトランジスタの、デコーダ素子と接続する側の拡散層
を共通にしてゲートがワード線と直交するようにレイア
ウトすれば好適であり、前記第2のスイッチング手段
は、各ワード線につきnチャネル形MOSトランジスタ
1個で構成され、複数の第2のスイッチ手段のnチャネ
ルMOSトランジスタの書込み非選択ワード電圧が直接
印加される側の拡散層を共通にしてゲートがワード線と
直交するようにレイアウトすれば好適である。
【0024】更に、デコーダ素子を構成する負電圧動作
用のnチャネル形MOSトランジスタの隣にVCC電源
を持つpチャネル形MOSトランジスタを配置し、負電
圧動作用のnチャネル形MOSトランジスタのn−ウェ
ルに給電するVCC電源と、pチャネル形MOSトラン
ジスタのVCC電源とを共有することによってレイアウ
ト面積を縮小すれば好適である。
【0025】
【発明の実施の形態】本発明に係る不揮発性記憶装置の
好適な実施形態は、図1に示すようなメモリセルアレイ
のウェルを分割した構成である。図1において、参照符
号20は不揮発性記憶装置内のメモリセルアレイ部を示
し、このメモリセルアレイ20のウェル22はワード線
WL1〜WLxの配列方向にk個に分割されている。消
去動作時に、各ウエル22は新たに設けたウェルデコー
ダ24によって選択されたウェルだけに負電圧が印加さ
れる。これにより、メモリセルアレイ20のウェルを分
割していなかった従来例に比べて、消去非選択にも拘ら
ずウェル22に負電圧が印加されるメモリセルの数を従
来の1/k個に低減することができるので、消去ディス
ターブ時間を1/kに緩和することができる。また、メ
モリセルアレイ20のウェルを分割するのに有する領域
(ウェル間の分離に要する距離)は約15μm程度であ
る。従って、メモリセルアレイ部20のウェルをk個に
分割することによって増大するメモリアレイの寸法は、
15μm×k個となる。尚、DL0〜DLyはデータ
線、WD0〜WDkはウェルデコーダ24の出力であ
る。
【0026】
【実施例】次に、本発明に係る不揮発性記憶装置の更に
具体的な実施例につき、添付図面を参照しながら以下詳
細に説明する。
【0027】<実施例1>図4は、本発明に係る不揮発
性記憶装置の第1の実施例を示すブロック図である。
尚、図4において図2に示した従来例と同一の構成部分
については、同一の参照符号を付して説明する。本実施
例においても、従来例と同様に、複数のサブアレイの各
データ線上にはそれぞれm個のメモリセルを有するが、
ここでは説明を簡単にするために、1データ線上に各々
4個のメモリセルを有するサブアレイ26を示してあ
る。また、本実施例のメモリセルアレイも従来例と同様
に多数のブロックに分割されているが、2個のブロック
0とブロック1だけを示している。尚、図12を用いて
レイアウトについて後述するように、本実施例のウェル
は従来例と異なり、消去ディスターブ緩和のために1K
ワード毎にウェルを分離している。そのため、新たにウ
ェルデコーダ24が設けられている。
【0028】図4において、それぞれC00〜C03,
C04〜C07,C10〜C13,C14〜C17はメ
モリセル、W00〜W17はワード線、S00〜S11
はメモリセルのソース線、D00〜D11はメモリセル
のドレイン線、DL0,DL1はグローバルデータ線、
ST00S〜ST11Sはソース側ブロック選択MOS
トランジスタ、ST00D〜ST11Dはドレイン側ブ
ロック選択MOSトランジスタ、S0S,S1Sはソー
ス側ブロック選択MOSトランジスタのゲート信号線、
S0D,S1Dはドレイン側ブロック選択MOSトラン
ジスタのゲート信号線、B0P,B1Pはサブデコーダ
素子を構成するPMOSトランジスタの電源線、B0
N,B1Nはサブデコーダ素子を構成するNMOSトラ
ンジスタの電源線、G00〜G07はサブデコーダ素子
のゲート信号線、WD0はウェルデコーダの出力信号で
ある。
【0029】第1の実施例におけるワードデコーダは、
消去ディスターブの緩和および高速動作を実現するため
に、ウェルデコーダ24とブロックデコーダ10とゲー
トデコーダ12およびサブデコーダ14とに階層化され
ている。ウェルデコーダ24は、ある複数ブロック内に
存在するメモリセルアレイのウェルを選択するためのデ
コーダである。ブロックデコーダ10は、その複数ブロ
ックの中の任意のブロックを選択するためのデコーダで
ある。ゲートデコーダ12およびサブデコーダ14は、
選択されたブロック内の特定のワード線を選択するため
のデコーダである。
【0030】ここで、図5を用いてワードデコーダの階
層化構造を説明する。図5はメモリセルアレイ20内を
仮に2個のウェル22に分離し、ウェルデコーダ24
と、ブロックデコーダ10と、ゲートデコーダ12と、
4個のサブデコーダ14とからなる階層化構造を説明す
るためのブロック図であり、実際には多数の、ウェル、
ブロックデコーダ、ゲートデコーダ、サブデコーダ、及
びウェルデコーダがあるる。上記したようにウェルデコ
ーダ24は、ある複数ブロック内に存在するメモリセル
アレイのウェルを選択するためのデコーダであり、ブロ
ックデコーダはその中の任意のブロックを選択するため
のデコーダであるから、ウェルデコーダ24のアドレス
は、ブロックデコーダ10のアドレスより上位アドレス
となる。このウェルデコーダ24とブロックデコーダ1
0のアドレス選択の回路構成として、以下の2通りがあ
る。
【0031】図6に、ウェルデコーダ24とブロックデ
コーダ10の第1のアドレス選択回路の構成を示す。図
6において、アドレス発生回路30〜34は論理回路な
どの図示しないいわゆる間接周辺回路部にあり、ここで
はアドレス発生回路32が上位アドレス信号を発生し、
これよりも他のアドレス発生回路30,31,33,3
4は下位のアドレス信号を発生するものとする。この構
成は、ウェルデコーダ24とブロックデコーダ10がア
ドレス発生回路32からの上位アドレス信号を共有する
ことにより、アドレス発生回路の数を減らすことができ
る。しかし、その反面共有するアドレス信号を1つのア
ドレス発生回路32からウェルデコーダ24とブロック
デコーダ10の両方に配線しなければならない。
【0032】次に、図7にウェルデコーダ24とブロッ
クデコーダ10の第2のアドレス選択の回路構成を示
す。図7において、アドレス発生回路32と35は上位
アドレス信号を発生し、これよりも他のアドレス発生回
路30,31,33,34は下位のアドレス信号を発生
するものとする。この構成は、ウェルデコーダ24とブ
ロックデコーダ10のアドレス信号を独立に発生するた
め、アドレス発生回路からデコーダまでの配線距離を低
減できる。しかし、その反面アドレス発生回路の数が増
大する。従って、図6または図7に示した第1及び第2
のアドレス選択の回路構成を、場合に応じて適宜使用す
ればよい。
【0033】上記したウェルデコーダ24は、消去ディ
スターブを緩和するために新たに設けられたデコーダで
ある。すなわち、消去動作の際に全メモリセルアレイの
ウェルに負電圧を印加するのではなく、ウェルデコーダ
24によって選択されたある複数ブロック内に存在する
メモリセルアレイのウェルにのみ負電圧を印加する。こ
れにより、消去非選択にも拘らずウェルに負電圧が印加
されるメモリセル数を低減することができ、消去ディス
ターブ時間を短縮することが可能となる。
【0034】以下、図4を用いて第1の実施例における
(1)書込みおよび書込みベリファイ動作、(2)消去
および消去ベリファイ動作、(3)読出し動作を詳細に
説明する。ここで、書込み動作とはしきい値電圧の低い
状態にメモリセルを持っていく動作を言い、消去動作と
はしきい値電圧の高い状態にメモリセルを持っていく動
作を言う。なお、本説明では選択されるメモリセルはC
00と仮定する。また、外部電源の電圧VCCは3Vと
する。
【0035】(1) 書込みおよび書込みベリファイ動作 まず、書込み動作を説明する。書込み動作時のメモリセ
ルC00〜C07およびC10〜C17とブロック選択
MOSトランジスタST00S,ST01S,ST10
S,ST11S,ST00D,ST01D,ST10
D,ST11Dのウェルは全て接地電圧VSS(0V)
にする。ブロックデコーダ10により選択されたブロッ
ク(以下、選択ブロックという)0内におけるサブデコ
ーダ素子のPMOSの電源線B0Pを4.5V、NMO
Sの電源線B0Nを−9Vにする。選択されたワード線
(以下、選択ワード線という)W00に接続されるサブ
デコーダ素子のゲート信号線G00は4.5V、その他
のゲート信号線G01〜G07は−9Vにする。これに
より、選択ブロック0においては、選択ワード線W00
だけに書込みゲート電圧−9Vが印加され、非選択のワ
ード線(以下、非選択ワード線という)W01〜W07
にはディスターブ阻止電圧4.5Vが印加される。
【0036】非選択のブロック(以下、非選択ブロック
という)1内におけるサブデコーダ素子のPMOSの電
源線B1Pと、NMOSの電源線B1Nは接地電圧VS
Sにする。サブデコーダ素子のゲート信号線G00は
4.5V、その他のゲート信号線G01〜G07は−9
Vであるため、非選択ブロック1内のワード線W10〜
W17は全て接地電圧VSSとなる。共通ソース線SL
0は複数ブロック毎に分割されたメモリアレイのウェル
に接続されているため、ウェルと同じ接地電圧VSSと
なる。
【0037】この時、ソース側のブロック選択MOSト
ランジスタST00S,ST01S,ST10S,ST
11Sのゲート信号線S0SとS1Sを接地電圧VSS
にすることにより、メモリセルのソース線S00,S0
1,S10,S11はフローティング状態となる。
【0038】グローバルデータ線DL0は4.5V、D
L1は接地電圧VSSにし、ドレイン側のブロック選択
MOSトランジスタST00D,ST01D,ST10
D,ST11Dのゲート信号線S0DとS1Dは、各々
7Vと接地電圧VSSにする。その結果、選択ブロック
0のメモリセルのドレイン線D00は4.5V、ドレイ
ン線D01は接地電圧VSSとなり、非選択ブロック1
のメモリセルのドレイン線D10とD11はフローティ
ング状態となる。以上の動作により、メモリセルC00
が選択されて書込みが行なわれる。
【0039】次に、書込みベリファイ動作を説明する。
書込みベリファイ動作時のメモリセルC00〜C07お
よびC10〜C17とブロック選択MOSトランジスタ
ST00S,ST01S,ST10S,ST11S,S
T00D,ST01D,ST10D,ST11Dのウェ
ルは、全て接地電圧VSSにする。選択ブロック0内に
おけるサブデコーダ素子のPMOSの電源線B0Pを接
地電圧VSS、NMOSの電源線B0Nを1.5Vにす
る。選択ワード線W00に接続するサブデコーダ素子の
ゲート信号線G00は5V、その他のゲート信号線G0
1〜G07は−9Vにする。これにより、選択ブロック
0においては、選択ワード線W00だけに書込みベリフ
ァイゲート電圧1.5Vが印加され、非選択ワード線W
01〜W07は接地電圧VSSとなる。
【0040】非選択ブロック1内におけるサブデコーダ
素子のPMOSの電源線B1PとNMOSの電源線B1
Nは接地電圧VSSにする。サブデコーダ素子のゲート
信号線G00は5V、その他のゲート信号線G01〜G
07は−9Vであるため、非選択ブロック1内のワード
線W10〜W17は全て接地電圧VSSとなる。共通ソ
ース線SL0は複数ブロック毎に分割されたメモリセル
アレイのウェルに接続されているため、ウェルと同じ接
地電圧VSSとなる。
【0041】この時、ソース側のブロック選択MOSト
ランジスタST00S,ST01S,ST10S,ST
11Sのゲート信号線S0SとS1Sを電圧VCCにす
ることにより、メモリセルのソース線S00,S01,
S10,S11は接地電圧VSSとなる。
【0042】グローバルデータ線DL0は1V、DL1
は接地電圧VSSにし、ドレイン側のブロック選択MO
SトランジスタST00D,ST01D,ST10D,
ST11Dのゲート信号線S0Dは電圧VCC、ゲート
信号線S1Dは接地電圧VSSにする。その結果、選択
ブロック0のメモリセルのドレイン線D00は1V、ド
レイン線D01は接地電圧VSSとなり、非選択ブロッ
ク1のメモリセルのドレイン線D10とD11はフロー
ティング状態となる。以上の動作により、メモリセルC
00が選択されて書込みベリファイが行なわれる。
【0043】(2) 消去および消去ベリファイ動作 消去動作を説明する。ウェルデコーダ24によって選択
された複数のブロック(図4の場合ブロック0とブロッ
ク1)内のメモリセルC00〜C07およびC10〜C
17とブロック選択MOSトランジスタST00S,S
T01S,ST10S,ST11S,ST00D,ST
01D,ST10D,ST11Dのウェル、すなわちウ
ェルデコーダ24の出力信号線WD0に接続されたウェ
ルは−4Vにする。なお、共通ソース線SL0は複数ブ
ロック毎に分割されたメモリセルアレイのウェルに接続
されているので、ウェルと同じ−4Vである。選択ブロ
ック0内におけるサブデコーダ素子のPMOSの電源線
B0Pを12V、NMOSの電源線B0Nを接地電圧V
SSにする。選択ワード線W00に接続するサブデコー
ダ素子のゲート信号線G00は接地電圧VSS、その他
のゲート信号線G01〜G07は12Vにする。これに
より、選択ブロック0においては、選択ワード線W00
だけに消去ゲート電圧12Vが印加され、非選択ワード
線W01〜W07は接地電圧VSSとなる。
【0044】非選択ブロック1内におけるサブデコーダ
素子のPMOSの電源線B1P、NMOSの電源線B1
Nは接地電圧VSSにする。サブデコーダ素子のゲート
信号線G00は接地電圧VSSであり、その他のゲート
信号線G01〜G07は12Vであるため、非選択ブロ
ック1内のワード線W10がフローティング状態、その
他のワード線W11〜W17は全て接地電圧VSSとな
る。
【0045】この時、ソース側のブロック選択MOSト
ランジスタST00S,ST01S,ST10S,ST
11Sのゲート信号線S0SとS1Sを接地電圧VSS
にすることにより、メモリセルのソース線S00,S0
1,S10,S11は−4Vとなる。
【0046】グローバルデータ線DL0,DL1は接地
電圧VSSにし、ドレイン側のブロック選択MOSトラ
ンジスタST00D,ST01D,ST10D,ST1
1Dのゲート信号線S0DとS1Dは−4Vにする。そ
の結果、選択ブロック0のメモリセルのドレイン線D0
0とD01、および非選択ブロック1のメモリセルのド
レイン線D10とD11は、フローティング状態とな
る。
【0047】以上の動作により、メモリセルC00と同
じワード線W00に接続されたメモリセルが全て選択さ
れ、ワード線単位で消去が行なわれる。また、ウェルデ
コーダ24によって非選択となった複数のブロック内の
メモリセルとブロック選択MOSトランジスタのウェ
ル、および共通ソース線は接地電圧VSSにする。この
ようにすることにより、非選択ブロックにもかかわらず
ウェルに−4Vが印加されるメモリセルがなくなり、消
去ディスターブを緩和することができる。
【0048】図8は消去動作における従来例と本実施例
の比較を示す説明図であり、(a)は従来例のウェル配
置図、(b)は従来例のメモリセルに対する消去時の電
位関係を示す回路図、(c)は本実施例のウェル配置
図、(d)は本実施例のメモリセルに対する消去時の電
位関係を示す回路図である。従来例はメモリセルアレイ
のウェルを分離していなかったため、メモリセルアレイ
とY系直接周辺回路の一部のウェル(斜線部)を共通に
し、選択メモリセルC00のワード線W00に12V、
ウェルとドレインとソースには−4Vを印加して消去を
行なっていた。これに対して、本実施例はメモリセルア
レイのウエルは複数のワード線毎に分離すると共に、Y
系直接周辺回路のウェルとも分離している。そして選択
メモリセルC00のワード線W00に12V、ウェルと
ソースには−4Vを印加し、ドレインはフローティング
状態にして消去を行なう。従来例ではY系直接周辺回路
の一部はウェルがメモリセルアレイと一部共通であるた
め、消去時には負電圧動作部と正電圧動作部がありY系
制御回路の構成が複雑になるのに対して、本実施例では
メモリセルアレイとY系直接周辺回路のウェルを分離し
たため、消去時でもY系直接周辺回路は正電圧動作とな
りY系の制御回路が簡略化できる利点がある。
【0049】次に、消去ベリファイ動作を説明する。消
去ベリファイ動作時のメモリセルC00〜C07および
C10〜C17と、ブロック選択MOSトランジスタS
T00S,ST01S,ST10S,ST11S,ST
00D,ST01D,ST10D,ST11Dのウェル
は全て接地電圧VSSにする。選択ブロック0内におけ
るサブデコーダ素子のPMOSの電源線B0Pを5V、
NMOSの電源線B0Nを接地電圧VSSにする。選択
ワード線W00に接続するサブデコーダ素子のゲート信
号線G00は接地電圧VSS、その他のゲート信号線G
01〜G07は12Vにする。これにより、選択ブロッ
ク0においては、選択ワード線W00だけに消去ベリフ
ァイゲート電圧5Vが印加され、非選択ワード線W01
〜W07は接地電圧VSSとなる。
【0050】非選択ブロック1内におけるサブデコーダ
素子のPMOSの電源線B1P、NMOSの電源線B1
Nは接地電圧VSSにする。サブデコーダ素子のゲート
信号線G00は接地電圧VSS、その他のゲート信号線
G01〜G07は12Vであるため、非選択ブロック1
内のワード線W10がフローティング状態、その他のワ
ード線W11〜W17は全て接地電圧VSSとなる。共
通ソース線SL0は複数ブロック毎に分割されたメモリ
セルアレイのウェルに接続されているため、ウェルと同
じ接地電圧VSSとなる。
【0051】この時、ソース側のブロック選択MOSト
ランジスタST00S,ST01S,ST10S,ST
11Sのゲート信号線S0SとS1Sを電圧VCCにす
ることにより、メモリセルのソース線S00,S01,
S10と,S11は接地電圧VSSとなる。
【0052】グローバルデータ線DL0は1V、DL1
は接地電圧VSSにし、ドレイン側のブロック選択MO
SトランジスタST00D,ST01D,ST10D,
ST11Dのゲート信号線S0Dは電圧VCC、ゲート
信号線S1Dは接地電圧VSSにする。その結果、選択
ブロックのメモリセルのドレイン線D00は1V、ドレ
イン線D01は接地電圧VSS、非選択ブロック1のメ
モリセルのドレイン線D10とD11はフローティング
状態となる。以上の動作により、メモリセルC00が選
択されて消去ベリファイが行なわれる。
【0053】(3) 読出し動作 読出し動作を説明する。読出し動作時のメモリセルC0
0〜C07およびC10〜C17と、ブロック選択MO
SトランジスタST00S,ST01S,ST10S,
ST11S,ST00D,ST01D,ST10D,S
T11Dのウェルは全て接地電圧VSSにする。選択ブ
ロック0内におけるサブデコーダ素子のPMOSの電源
線B0Pを電圧VCC、NMOSの電源線B0Nを接地
電圧VSSにする。選択ワード線W00に接続するサブ
デコーダ素子のゲート信号線G00は接地電圧VSS、
その他のゲート信号線G01〜G07は電圧VCCにす
る。これにより、選択ブロック0においては、選択ワー
ド線W00だけに読出しゲート電圧3Vすなわち電圧V
CCが印加され、非選択ワード線W01〜W07は接地
電圧VSSとなる。
【0054】非選択ブロック1内におけるサブデコーダ
素子のPMOSの電源線B1Pと、NMOSの電源線B
1Nは接地電圧VSSにする。サブデコーダ素子のゲー
ト信号線G00は接地電圧VSS、その他のゲート信号
線G01〜G07は電圧VCCであるため、非選択ブロ
ック1内のワード線W10がフローティング状態、その
他のワード線W11〜W17は全て接地電圧VSSとな
る。共通ソース線SL0は複数ブロック毎に分割された
メモリアレイのウェルに接続されているため、ウェルと
同じ接地電圧VSSとなる。
【0055】この時、ソース側のブロック選択MOSト
ランジスタST00S,ST01S,ST10S,ST
11Sのゲート信号線S0SとS1Sを電圧VCCにす
ることにより、メモリセルのソース線S00,S01,
S10,S11は接地電圧VSSとなる。
【0056】グローバルデータ線DL0は1V、DL1
は接地電圧VSSにし、ドレイン側のブロック選択MO
SトランジスタST00D,ST01D,ST10D,
ST11Dのゲート信号線S0Dは電圧VCCに、信号
線S1Dは接地電圧VSSにする。その結果、選択ブロ
ック0のメモリセルのドレイン線D00は1V、D01
は接地電圧VSS、非選択ブロック1のメモリセルのド
レイン線D10とD11はフローティング状態となる。
以上の動作により、メモリセルC00が選択されて読出
しが行なわれる。
【0057】以下、図9〜図11を用いてワードデコー
ダ回路について説明する。前述したように、本実施例の
ワードデコーダは、消去ディスターブの緩和および高速
動作を実現するために、ウェルデコーダ24とブロック
デコーダ10とゲートデコーダ12およびサブデコーダ
14とに階層化されている。図9(a)は本実施例で用
いるウェルデコーダ24とブロックデコーダ10の要部
回路図であり、同図(b)は隣接するブロックデコーダ
10同士の出力信号SiSを共有していることを説明す
るための図、図10は本実施例で用いるゲートデコーダ
12の要部回路図、図11は本実施例で用いるサブデコ
ーダ14の要部回路図である。書込み、消去、および読
出し等の各動作において、ウェルデコーダ24とブロッ
クデコーダ10とゲートデコーダ12のアドレス入力信
号が、全て接地電圧VSSとなったところのワード線が
選択される。
【0058】図9(a)に示すウェルデコーダ24の出
力信号WDk(ここで、kは複数に分割されたウェルの
うちの選択されているk番目のウェルを表す)は、図1
1に示すメモリセルのウェルWD0(k=0の場合)に
接続される。ブロックデコーダ10の出力信号SiD
(ここで、iはブロック番号を表す)は、図11に示す
メモリセルのドレイン側選択MOSトランジスタのゲー
ト信号線S0D(ブロック0の場合),S1D(ブロッ
ク1の場合)に接続される。ブロックデコーダ10の出
力信号SiSは、図11に示すメモリセルのソース側選
択MOSトランジスタのゲート信号線S0S(ブロック
0の場合)に接続される。ブロックデコーダ10の出力
信号BiPは、図11に示すサブデコーダ14のPMO
Sの電源線B0P(ブロック0の場合),B1P(ブロ
ック1の場合)に接続される。ブロックデコーダ10の
出力信号BiNは、図11に示すサブデコーダ14のN
MOSの電源線B0N(ブロック0の場合),B1N
(ブロック1の場合)に接続される。また、図10に示
すゲートデコーダ12の出力信号Gjiは、図11に示
すサブデコーダ14のゲート信号線G00〜G07(j
=0,i=0〜7の場合)に接続される。
【0059】以下、各デコーダの(1)書込みおよび書
込みベリファイ動作、(2)消去および消去ベリファイ
動作、(3)読出し動作について説明する。 (1) 各デコーダの書込みおよび書込みベリファイ動作 初めに、書込み動作時の各デコーダ回路の動作を説明す
る。まず、ウェルデコーダについて説明する。図9
(a)に示すウェルデコーダ24において、電源電圧V
MMおよび制御信号CMMは接地電圧VSSにする。従
って、ウェルデコーダの出力信号WDkは、アドレス入
力信号にかかわらず全て接地電圧VSSとなり、全ての
メモリセルアレイのウェルが接地電圧VSSとなる。な
お、NiSOは後述する図17に示したn−アイソレー
ション拡散層に接続される電源電圧線を示し、電圧VC
Cが印加される。
【0060】次に、ブロックデコーダの出力信号SiD
について説明する。図9(a)に示すブロックデコーダ
10において、電源電圧VDPは7V、電源電圧VMM
は接地電圧VSSにし、制御信号SSiDは電圧VCC
にする。これにより、メモリセルのドレイン側選択MO
Sトランジスタのゲート信号となる出力信号SiDには
アドレス入力信号が全て接地電圧VSSとなって選択さ
れたところだけに7Vが出力され、非選択のところには
接地電圧VSSが出力される。
【0061】次に、ブロックデコーダの出力信号SiS
について説明する。図9(a)に示すブロックデコーダ
10において、制御信号SEEBは電圧VCC、制御信
号SSiSは接地電圧VSSにする。これにより、メモ
リセルのソース側選択MOSトランジスタのゲート信号
となる出力信号SiSには、アドレス入力信号にかかわ
らず全て接地電圧VSSが出力される。ここで、出力信
号SiSは2ブロック毎に共有して、配線数を1/2に
低減している。すなわち、図9(b)に示すように、信
号線MBDiとMBDnは隣接するブロック同士で交互
に配線されている。これにより、2ブロックのうちどち
らか一方の出力信号SiSが選択されると両方のブロッ
クの出力信号SiSが選択される。このため、出力信号
SiSは、ブロックデコーダ10からソース側選択MO
Sトランジスタまでの配線を1/2に低減することがで
きる。
【0062】次に、ブロックデコーダの出力信号BiP
について説明する。図9(a)に示すブロックデコーダ
10において、電源電圧VBPは4.5Vにし、制御信
号SBiPおよび制御信号WVBは電圧VCCにする。
これにより、サブデコーダ14のPMOSの電源となる
出力信号BiPには、アドレス入力信号が全て接地電圧
VSSとなって選択されたところだけに4.5Vが出力
され、非選択のところには接地電圧VSSが出力され
る。
【0063】次に、ブロックデコーダの出力信号BiN
について説明する。図9(a)に示すブロックデコーダ
10において、電源電圧VBPPは1.5V、電源電圧
VNNは−9V、電源電圧VFFは−4Vにする。ま
た、制御信号WWVおよび制御信号WVBは電圧VC
C、制御信号WWBは接地電圧VSSにする。これによ
り、サブデコーダ14のNMOSの電源となる出力信号
BiNには、アドレス入力信号が全て接地電圧VSSと
なって選択されたところだけに−9Vが出力され、非選
択のところには接地電圧VSSが出力される。
【0064】次に、ゲートデコーダの出力信号Gjiに
ついて説明する。図10に示すゲートデコーダ12にお
いて、電源電圧VGPは4.5V、電源電圧VNNは−
9Vにする。また、制御信号WWVおよび制御信号GJ
Eは電圧VCC、制御信号WWVBは接地電圧VSSに
する。これにより、サブデコーダ14のゲート信号とな
る出力信号Gjiには、アドレス入力信号が全て接地電
圧VSSとなって選択されたところだけに4.5Vが出
力され、非選択のところには−9Vが出力される。以上
の回路動作により、書込み選択メモリセルはゲートが−
9V、ウェルが接地電圧VSS、ドレインが4.5V、
ソースがフローティング状態となり書込みが行なわれ
る。
【0065】次に、書込みベリファイ動作時の各デコー
ダ回路の動作を説明する。まず、ウェルデコーダについ
て説明する。図9(a)に示すウェルデコーダ24にお
いて、電源電圧VMMおよび制御信号CMMは接地電圧
VSSにする。従って、ウェルデコーダの出力信号WD
kは、アドレス入力信号にかかわらず全て接地電圧VS
Sとなり、全てのメモリセルアレイのウェルが接地電圧
VSSとなる。
【0066】次に、ブロックデコーダの出力信号SiD
について説明する。図9(a)に示すブロックデコーダ
10において、電源電圧VDPは電圧VCC、電源電圧
VMMは接地電圧VSSにし、制御信号SSiDは電圧
VCCにする。これにより、メモリセルのドレイン側選
択MOSトランジスタのゲート信号となる出力信号Si
Dにはアドレス入力信号が全て接地電圧VSSとなって
選択されたところだけに電圧VCCが出力され、非選択
のところには接地電圧VSSが出力される。
【0067】次に、ブロックデコーダの出力信号SiS
について説明する。図9(a)に示すブロックデコーダ
10において、制御信号SEEBおよび制御信号SSi
Sは電圧VCCにする。これにより、メモリセルのソー
ス側選択MOSトランジスタのゲート信号となる出力信
号SiSには、アドレス入力信号が全て接地電圧VSS
となって選択されたところだけに電圧VCCが出力さ
れ、非選択のところには接地電圧VSSが出力される。
【0068】次に、ブロックデコーダの出力信号BiP
について説明する。図9(a)に示すブロックデコーダ
において、電源電圧VBPおよび制御信号SBiPは電
圧VCCにし、制御信号WVBは接地電圧VSSにす
る。これにより、サブデコーダ14のPMOSの電源と
なる出力信号BiPには、アドレス入力信号にかかわら
ず接地電圧VSSが出力される。
【0069】次に、ブロックデコーダの出力信号BiN
について説明する。図9(a)に示すブロックデコーダ
10において、電源電圧VBPPは1.5V、電源電圧
VNNは−9V、電源電圧VFFは−4Vにする。ま
た、制御信号WWVおよび制御信号WWBは電圧VC
C、制御信号WVBは接地電圧VSSにする。これによ
り、サブデコーダ14のNMOSの電源となる出力信号
BiNには、アドレス入力信号が全て接地電圧VSSと
なって選択されたところだけに1.5Vが出力され、非
選択のところには接地電圧VSSが出力される。
【0070】次に、ゲートデコーダの出力信号Gjiに
ついて説明する。図10に示すゲートデコーダ12にお
いて、電源電圧VGPは5V、電源電圧VNNは−9V
にする。また、制御信号WWVおよび制御信号GJEは
電圧VCC、制御信号WWVBは接地電圧VSSにす
る。これにより、サブデコーダ14のゲート信号となる
出力信号Gjiには、アドレス入力信号が全て接地電圧
VSSとなって選択されたところだけに5Vが出力さ
れ、非選択のところには−9Vが出力される。以上の回
路動作により、書込みベリファイ選択メモリセルはゲー
トが1.5V、ウェルが接地電圧VSS、ドレインが1
V、ソースが接地電圧VSSとなり書込みベリファイが
行なわれる。
【0071】(2) 各デコーダの消去および消去ベリフ
ァイ動作 次に、消去動作時の各デコーダ回路の動作を説明する。
まず、ウェルデコーダについて説明する。図9(a)に
示すウェルデコーダ24において、電源電圧VMMは−
4Vにし、制御信号CMMは電圧VCCにする。従っ
て、ウェルデコーダの出力信号WDkは、アドレス入力
信号が全て接地電圧VSSとなって選択されたところだ
けに−4Vが出力され、非選択のところには接地電圧V
SSが出力される。
【0072】次に、ブロックデコーダの出力信号SiD
について説明する。図9(a)に示すブロックデコーダ
10において、電源電圧VDPは電圧VCC、電源電圧
VMMは−4Vにし、制御信号SSiDは接地電圧VS
Sにする。これにより、メモリセルのドレイン側選択M
OSトランジスタのゲート信号となる出力信号SiDに
は、アドレス入力信号にかかわらず全て−4Vが出力さ
れる。
【0073】次に、ブロックデコーダの出力信号SiS
について説明する。図9(a)に示すブロックデコーダ
10において、制御信号SEEBは接地電圧VSS、制
御信号SSiSは電圧VCCにする。これにより、メモ
リセルのソース側選択MOSトランジスタのゲート信号
となる出力信号SiSには、アドレス入力信号にかかわ
らず全て電圧VCCが出力される。
【0074】次に、ブロックデコーダの出力信号BiP
について説明する。図9(a)に示すブロックデコーダ
10において、電源電圧VBPは12Vにし、制御信号
SBiPおよび制御信号WVBは電圧VCCにする。こ
れにより、サブデコーダ14のPMOSの電源となる出
力信号BiPには、アドレス入力信号が全て接地電圧V
SSとなって選択されたところだけに12Vが出力さ
れ、非選択のところには接地電圧VSSが出力される。
【0075】次に、ブロックデコーダの出力信号BiN
について説明する。図9(a)に示すブロックデコーダ
10において、電源電圧VBPPは電圧VCCにし、電
源電圧VNNおよび電源電圧VFFは接地電圧VSSに
する。また、制御信号WWVは接地電圧VSSにし、制
御信号WWBおよび制御信号WVBは電圧VCCにす
る。これにより、サブデコーダ14のNMOSの電源と
なる出力信号BiNには、アドレス入力信号にかかわら
ず全て接地電圧VSSが出力される。
【0076】次に、ゲートデコーダの出力信号Gjiに
ついて説明する。図10に示すゲートデコーダ12にお
いて、電源電圧VGPは12V、電源電圧VNNは接地
電圧VSSにする。また、制御信号WWVは接地電圧V
SSにし、制御信号GJEおよび制御信号WWVBは電
圧VCCにする。これにより、サブデコーダ14のゲー
ト信号となる出力信号Gjiには、アドレス入力信号が
全て接地電圧VSSとなって選択されたところだけに接
地電圧VSSが出力され、非選択のところには12Vが
出力される。以上の回路動作により、消去選択メモリセ
ルはゲートが12V、ウェルが−4V、ドレインがフロ
ーティング状態、ソースが−4Vとなり消去が行なわれ
る。
【0077】次に、消去ベリファイ動作時の各デコーダ
回路の動作を説明する。まず、ウェルデコーダについて
説明する。図9(a)に示すウェルデコーダ24におい
て、電源電圧VMMおよび制御信号CMMは接地電圧V
SSにする。従って、ウェルデコーダの出力信号WDk
は、アドレス入力信号にかかわらず全て接地電圧VSS
となる。
【0078】次に、ブロックデコーダの出力信号SiD
について説明する。図9(a)に示すブロックデコーダ
10において、電源電圧VDPおよび制御信号SSiD
は電圧VCCにし、電源電圧VMMは接地電圧VSSに
する。これにより、メモリセルのドレイン側選択MOS
トランジスタのゲート信号となる出力信号SiDには、
アドレス入力信号が全て接地電圧VSSとなって選択さ
れたところだけに電圧VCCが出力され、非選択のとこ
ろには接地電圧VSSが出力される。
【0079】次に、ブロックデコーダの出力信号SiS
について説明する。図9(a)に示すブロックデコーダ
10において、制御信号SEEBおよび制御信号SSi
Sは電圧VCCにする。これにより、メモリセルのソー
ス側選択MOSトランジスタのゲート信号となる出力信
号SiSには、アドレス入力信号が全て接地電圧VSS
となって選択されたところだけに電圧VCCが出力さ
れ、非選択のところには接地電圧VSSが出力される。
【0080】次に、ブロックデコーダの出力信号BiP
について説明する。図9(a)に示すブロックデコーダ
10において、電源電圧VBPは5Vにし、制御信号S
BiPおよび制御信号WVBは電圧VCCにする。これ
により、サブデコーダ14のPMOSの電源となる出力
信号BiPには、アドレス入力信号が全て接地電圧VS
Sとなって選択されたところだけに5Vが出力され、非
選択のところには接地電圧VSSが出力される。
【0081】次に、ブロックデコーダの出力信号BiN
について説明する。図9(a)に示すブロックデコーダ
10において、電源電圧VBPPは電圧VCC、電源電
圧VNNおよび電源電圧VFFは接地電圧VSSにす
る。また、制御信号WWVは接地電圧VSSにし、制御
信号WWBおよび制御信号WVBは電圧VCCにする。
これにより、サブデコーダのNMOSの電源となる出力
信号BiNには、アドレス入力信号にかかわらず全て接
地電圧VSSが出力される。
【0082】次に、ゲートデコーダの出力信号Gjiに
ついて説明する。図10に示すゲートデコーダ12にお
いて、電源電圧VGPは5V、電源電圧VNNは接地電
圧VSSにする。また、制御信号WWVは接地電圧VS
Sにし、制御信号GJEおよび制御信号WWVBは電圧
VCCにする。これにより、サブデコーダのゲート信号
となる出力信号Gjiには、アドレス入力信号が全て接
地電圧VSSとなって選択されたところだけに接地電圧
VSSが出力され、非選択のところには5Vが出力され
る。以上の回路動作により、消去ベリファイ選択メモリ
セルはゲートが5V、ウェルが接地電圧VSS、ドレイ
ンが1V、ソースが接地電圧VSSとなり消去ベリファ
イが行なわれる。
【0083】(3) 各デコーダの読出し動作 次に、読出し動作時の各デコーダ回路の動作を説明す
る。まず、ウェルデコーダについて説明する。図9
(a)に示すウェルデコーダ24において、電源電圧V
MMおよび制御信号CMMは接地電圧VSSにする。従
って、ウェルデコーダの出力信号WDkは、アドレス入
力信号にかかわらず全て接地電圧VSSとなる。
【0084】次に、ブロックデコーダの出力信号SiD
について説明する。図9(a)に示すブロックデコーダ
10において、電源電圧VDPおよび制御信号SSiD
は電圧VCCにし、電源電圧VMMは接地電圧VSSに
する。これにより、メモリセルのドレイン側選択MOS
トランジスタのゲート信号となる出力信号SiDには、
アドレス入力信号が全て接地電圧VSSとなって選択さ
れたところだけに電圧VCCが出力され、非選択のとこ
ろには接地電圧VSSが出力される。
【0085】次に、ブロックデコーダの出力信号SiS
について説明する。図9(a)に示すブロックデコーダ
において、制御信号SEEBおよび制御信号SSiSは
電圧VCCにする。これにより、メモリセルのソース側
選択MOSトランジスタのゲート信号となる出力信号S
iSには、アドレス入力信号が全て接地電圧VSSとな
って選択されたところだけに電圧VCCが出力され、非
選択のところには接地電圧VSSが出力される。
【0086】次に、ブロックデコーダの出力信号BiP
について説明する。図9(a)に示すブロックデコーダ
10において、電源電圧VBP、制御信号SBiP、お
よび制御信号WVBは電圧VCCにする。これにより、
サブデコーダのPMOSの電源となる出力信号BiPに
は、アドレス入力信号が全て接地電圧VSSとなって選
択されたところだけに電圧VCCが出力され、非選択の
ところには接地電圧VSSが出力される。
【0087】次に、ブロックデコーダの出力信号BiN
について説明する。図9(a)に示すブロックデコーダ
10において、電源電圧VBPPは電圧VCCにし、電
源電圧VNNおよび電源電圧VFFは接地電圧VSSに
する。また、制御信号WWVは接地電圧VSS、制御信
号WWBおよび制御信号WVBは電圧VCCにする。こ
れにより、サブデコーダのNMOSの電源となる出力信
号BiNには、アドレス入力信号にかかわらず全て接地
電圧VSSが出力される。
【0088】次に、ゲートデコーダの出力信号Gjiに
ついて説明する。図10に示すゲートデコーダ12にお
いて、電源電圧VGPは電圧VCC、電源電圧VNNお
よび制御信号WWVは接地電圧VSSにする。また、制
御信号GJEおよび制御信号WWVBは電圧VCCにす
る。これにより、サブデコーダのゲート信号となる出力
信号Gjiには、アドレス入力信号が全て接地電圧VS
Sとなって選択されたところだけに接地電圧VSSが出
力され、非選択のところには電圧VCCが出力される。
以上の回路動作により、読出し選択メモリセルはゲート
が電圧VCC、ウェルが接地電圧VSS、ドレインが1
V、ソースが接地電圧VSSとなり、読出しが行なわれ
る。
【0089】次に、第1の実施例のレイアウトについて
説明する。第1の実施例では、データ線の総数は8Kビ
ット、ワード線の総数は16Kワード、消去ディスター
ブ緩和のためのウェル分離は1Kワード毎、1ブロック
内のワード線数は64ワードを想定している。また、配
線はメタル3層を使用する。図12は、本実施例のワー
ドデコーダのレイアウト概略図であり、1Kワード分を
示している。メモリセルアレイは、512バイト動作を
実現するために2つ(512バイト毎)のメモリサブア
レイ26,26に分割して配置している。各ワード線毎
に1つ設けられるサブデコーダ素子からなるサブデコー
ダ14は、メモリサブアレイ(512バイト分)26の
両側に置き、例えばメモリサブアレイの左に配置したサ
ブデコーダ14は奇数ワード線、メモリサブアレイの右
に配置したサブデコーダ14は偶数ワード線を駆動する
ように配線する。ここで、メモリサブアレイ26の左に
配置したサブデコーダ14が偶数ワード線、メモリサブ
アレイ26の右に配置したサブデコーダ14が奇数ワー
ド線を駆動するように配線してもよい。これにより、サ
ブデコーダ14はワード線2ピッチ分を利用してレイア
ウトすることができ、ワード線の狭ピッチに対応可能に
なる。
【0090】サブデコーダ14の電源BiPとBiN、
および選択MOSトランジスタのゲート信号SiDとS
iSを発生するブロックデコーダ10は、上記したメモ
リサブアレイ26とサブデコーダ14の左に配置し、サ
ブデコーダ14の電源線BiPとBiNは第2層目の金
属でワード線方向に配線し、選択MOSトランジスタの
ゲート信号線SiDとSiSは第3層目の金属でワード
線方向に配線する。また、ブロックデコーダ10の電源
は、データ線方向に第3層目の金属で配線する。サブデ
コーダ14のゲート信号Gjiを発生するゲートデコー
ダ12は、ブロックデコーダ10の左に配置し、サブデ
コーダ14のゲート信号Gjiは第2層目の金属で配線
する。また、ゲートデコーダ12の電源は、データ線方
向に第3層目の金属で配線する。消去ディスターブを緩
和するために設けたウェルデコーダ24は、上記したメ
モリサブアレイ26とサブデコーダ14の右に配置し、
その出力は1Kワード分のメモリセルアレイを囲むよう
に第3層目の金属46で配線し、図12に×印(コンタ
クト孔を表す)で示したようにメモリサブアレイ26の
両側からウェルに給電する。なお、上記したブロックデ
コーダ10およびゲートデコーダ12とウェルデコーダ
24の位置関係は、メモリサブアレイ26とサブデコー
ダ14を挾んで逆に配置してもよい。
【0091】次に、サブデコーダ14、ブロックデコー
ダ10、ゲートデコーダ12、ウェルデコーダ24のレ
イアウトについて各部分別に説明する。まず初めに、サ
ブデコーダ14のレイアウトについて説明する。図13
は、第1の実施例におけるサブデコーダ素子のレイアウ
ト構成例である。図13において、参照符号40は拡散
層、41はゲート、42はワード線、43はコンタクト
孔、44は第2層目の金属配線、45はゲート信号線用
第1層目の金属配線のそれぞれレイアウトパターンを示
す。サブデコーダ素子は各ワード線42毎に1つ設けら
れ、各サブデコーダ素子を構成するインバータのPMO
SとNMOSは、ワード線方向に直列接続するように並
べてレイアウトされている。このため、ワード線42以
外にインバータの電源となるB0P,B0N,B1P,
B1Nの配線、およびPMOSとNMOSのゲート41
同士を結ぶ配線44あるいはドレイン同士を結ぶ配線
は、ワード線方向に配線されている。上記したインバー
タのPMOSあるいはNMOSの電源は、ワード線方向
に隣接するPMOSあるいはNMOSの拡散層を共有す
ることによってレイアウト面積を小さくする。また、P
MOSとNMOSはレイアウトが可能な限りまとめて配
置し、PMOSとNMOSのウェル分割領域を低減して
いる。更に、ワード線42と直交するインバータのゲー
ト信号線45は、上記したウェル分割領域を利用してウ
ェル分割領域上に各々16本ずつ配線することによりレ
イアウト面積の縮小化を図っている。
【0092】次に、本実施例におけるブロックデコーダ
10のレイアウトについて説明する。図14は、ブロッ
クデコーダ10の電源配線図である。このブロックデコ
ーダ10を構成するMOSトランジスタの種類は、大別
して正電圧動作用のNMOS、正電圧動作用のPMO
S、負電圧動作用のNMOSの3種類である。ここで、
それぞれのMOSトランジスタの基本的な構造について
説明する。図15は正電圧動作用のNMOSの(a)平
面図および(b)断面図、図16は正電圧動作用のPM
OSの(a)平面図および(b)断面図、図17は負電
圧動作用のNMOSの(a)平面図および(b)断面図
である。図15に示すように、正電圧動作用のNMOS
はp基板60に設けたp−ウェル51内に形成され、n
+ソース/ドレイン拡散層55の少なくとも一方に正電
圧が印加され、p−ウェル給電用のp+拡散層56を介
してp−ウェル51へ接地電圧VSSが印加されてい
る。また、図16に示すように、正電圧動作用のPMO
Sはp基板60に設けたn−ウェル53内に形成され、
+ソース/ドレイン拡散層56の少なくとも一方に正
電圧が印加され、n−ウェル給電用のn+拡散層55を
介してn−ウェル53へ正電圧が印加されている。ま
た、図17に示すように、負電圧動作用のNMOSはp
基板60に設けたn−アイソレーション57中の深いp
−ウェル58に形成され、n−アイソレーション57と
接続するn−ウェル53中に形成されたn+拡散層55
を介して電圧VCCがn−アイソレーション57に印加
され、p+拡散層56を介して深いp−ウェル58へ負
電圧が印加され、n+ソース/ドレイン拡散層55少な
くとも一方に負電圧が印加されている。
【0093】従って、図14に示すように、電源電圧V
FFの負電源を用いる負電圧動作用のNMOS領域50
の隣には、電圧VCC系のPMOS領域52を配置して
電源配線を共有することによって、レイアウト面積の縮
小化を図ることができる。また、アドレスおよび制御信
号線54は、図面上で左端に配置したNMOS領域50
とPMOS領域52間のウェル分離領域を利用して配線
し、レイアウト面積の縮小化を図る。更に、図面上で右
端には電源電圧VNNの負電圧を用いるNMOS領域5
0を配置し、隣接するサブデコーダの電源電圧VNNの
負電圧と共有してレイアウト面積の縮小化を図る。
【0094】ところで、上記した正電圧動作用のNMO
Sと正電圧動作用のPMOSは、更に標準MOSと高耐
圧MOSトランジスタとがある。回路動作上、電圧VC
Cより高い高電圧あるいは接地電圧VSSより低い負電
圧を印加する場合には、ドレイン側あるいはソース側に
耐圧を持たせた高耐圧MOSトランジスタが必要とな
る。以下、NMOSを例にとり高耐圧MOSトランジス
タの構造について説明する。なお、回路図における高耐
圧MOSトランジスタは、高耐圧が必要となるドレイン
あるいはソース側に(┛)のマークを付けて表わす。図
18は、ドレインオフセット型高耐圧NMOSの(a)
平面図、(b)断面図および(c)回路記号である。ド
レインオフセット型高耐圧NMOSは、ドレイン側n+
拡散層55をゲート41からある程度距離を置いて形成
したオフセット領域にn型の不純物イオンを打ち込み、
-領域59を形成することによって高耐圧が実現でき
る。図19は、ドレインインプラ型高耐圧NMOSの
(a)平面図、(b)断面図および(c)回路記号であ
る。ドレインインプラ型高耐圧NMOSは、ドレイン側
にn型不純物イオンを打ち込むことによって、n+拡散
層55に接するゲート直下のドレイン側にn-領域59
を形成して高耐圧が実現できる。高耐圧MOSとして
は、ドレインオフセット型高耐圧NMOS或いはドレイ
ンインプラ型高耐圧NMOSのどちらを用いてもよい。
ドレインオフセット型高耐圧NMOSの長所は、n-
オン打ち込み用のマスクが必要とならない点である。一
方、ドレインインプラ型高耐圧NMOSの長所は、ドレ
インオフセット型高耐圧NMOSに比べてレイアウト面
積を低減できる点である。なお、高耐圧PMOSについ
ては、図18,19における全ての導電型を逆にすれば
よい。
【0095】次に、本実施例におけるゲートデコーダ1
2のレイアウトについて説明する。図20は、ゲートデ
コーダ12の電源配線図である。ゲートデコーダもブロ
ックデコーダ10と同様に、負電圧動作用のNMOS領
域(図20では電源電圧VNNの負電圧を用いるNMO
S領域)50の隣には、電圧VCC系のPMOS領域5
2を配置して電源線を共有し、レイアウト面積の縮小化
を図る。また、アドレスおよび制御信号線54は、図面
上で左端に配置したNMOS領域50とPMOS領域5
2間のウェル分離領域を利用して配線し、レイアウト面
積の縮小化を図る。図面上で右端の接地電圧VSSの配
線は隣接するブロックデコーダの接地電圧VSSの配線
と共有してレイアウト面積の縮小化を図る。更に、回路
動作上電圧VCCより高い高電圧、あるいはVSSより
低い負電圧を印加する場合には、ドレイン側あるいはソ
ース側に耐圧を持たせた高耐圧MOSを用いる。
【0096】次に、本実施例におけるウェルデコーダ2
4のレイアウトについて説明する。図21は、ウェルデ
コーダ24の電源配線図である。ウェルデコーダもゲー
トデコーダ12およびブロックデコーダ10と同様に、
負電圧動作用のNMOS領域(図21では電源電圧VM
Mの負電圧を用いるNMOS領域)50の隣には、電圧
VCC系のPMOS領域52を配置して電源線を共有
し、レイアウト面積の縮小化を図る。また、アドレスお
よび制御信号線54は、図面上右端に配置したNMOS
領域50とPMOS領域52間のウェル分離領域を利用
して配線し、レイアウト面積の縮小化を図る。図面上左
端の電圧VCCの配線、これは図17で示したn−アイ
ソレーションへの給電用電源線であるが、この配線は隣
接するサブデコーダの電圧VCCの配線と共有してレイ
アウト面積の縮小化を図る。前述したように、本実施例
では消去ディスターブ緩和のためのウェル分離は、1K
ワード毎に行っているため、ウェルデコーダ24は1K
ワード毎に1つ設ければよい。従って、ウェルデコーダ
24はデータ線方向に長くし、ワード線方向へはできる
だけ大きくならないようにレイアウトする。このため、
ウェルデコーダ内のMOSトランジスタのゲート41
は、図21に示すようにデータ線方向へくし型に折り返
して構成する。更に、回路動作上電圧VCCより高い高
電圧、あるいは接地電圧VSSより低い負電圧を印加す
る場合には、ドレイン側あるいはソース側に耐圧を持た
せた高耐圧MOSトランジスタを用いる。なお、上記し
た本実施例におけるレイアウト構成および使用するMO
Sトランジスタは、後述する第2の実施例から第5の実
施例までの全てに適用できる。
【0097】<実施例2>図22は、本発明に係る不揮
発性記憶装置の第2の実施例を示すブロック図である。
尚、図22において図4に示した第1の実施例と同一の
構成部分については、説明の便宜上、同一の参照符号を
付してその詳細な説明は省略する。すなわち、本実施例
ではサブデコーダ14とメモリサブアレイ26との間に
ワード線を切り換えるNMOSで構成したスイッチを設
けている点が第1の実施例と相違する。これにより、サ
ブデコーダ14を構成する1個のサブデコーダ素子を例
えば2本のワード線で共有することができ、ワード線2
本分のピッチでサブデコーダ素子をレイアウトすること
が可能になる。また、このNMOSで構成したスイッチ
をサブデコーダ14とメモリサブアレイ26との間に、
更にもう1つ設けることにより、非選択ワード線全てに
書込みディスターブ阻止電圧を印加することができる。
【0098】図22において、1ブロック内のメモリサ
ブアレイ26には1データ線上にm個のメモリセルが存
在するが、ここでは説明を簡単にするために第1の実施
例と同様に、1データ線上に各々4個のメモリセルを有
するサブアレイを示してある。NMOSで構成したスイ
ッチは、選択ワード線切り換え用のスイッチと、書込み
ディスターブ阻止電圧切り換えスイッチとからなる。こ
れらの新たにNMOS構成のスイッチを設けたことによ
り、スイッチ用として信号線SWG00〜SWG07、
信号線SWDG00〜SWDG07が追加され、ブロッ
クデコーダ10には信号線SWD0,SWD1が追加さ
れている。また、ゲートデコーダ12のゲート信号線が
半減してG00〜G03の4本となり、サブデコーダ1
4を構成するサブデコーダ素子も半減している。ここ
で、信号線SWG00〜SWG07は選択ワード線切換
えMOSのゲート信号線であり、信号線SWDG00〜
SWDG07は書込みディスターブ阻止電圧切換えMO
Sのゲート信号線であり、信号線SWD0とSWD1は
書込みディスターブ阻止電圧供給線である。
【0099】以下、図22を用いて第2の実施例におけ
る(1)書込みおよび書込みベリファイ動作、(2)消
去および消去ベリファイ動作、(3)読出し動作を順次
説明する。なお、本説明では選択されるメモリセルはC
00と仮定する。また、ここでは図4を用いて説明した
第1の実施例の各動作のための設定条件と異なる部分を
説明し、第1の実施例と同じ設定条件の部分の説明は省
略する。
【0100】(1) 書込みおよび書込みベリファイ動作 まず、書込み動作を説明する。選択ブロック0内におい
ては、サブデコーダ素子のPMOSの電源線B0Pの電
圧を4.5Vにし、選択ワード線W00に接続されるサ
ブデコーダ素子のゲート信号線G00の電圧を4.5V
にし、この時、書込みディスターブ阻止電圧供給線SW
D0の電圧を4.5V、選択ワード線切換えMOSのゲ
ート信号線SWG00の電圧を7V、信号線SWG01
〜SWG07の電圧を−9V、信号線SWDG00の電
圧を−9V、信号線SWDG01〜SWDG07を7V
にしている点が第1の実施例と異なるだけである。この
ようにしても、第1の実施例と同様に選択ブロック0に
おいては、選択ワード線W00だけに書込みゲート電圧
−9Vが印加され、非選択ワード線W01〜W07には
書込みディスターブ阻止電圧4.5Vが印加される。
【0101】また、非選択ブロック1内においては、サ
ブデコーダ素子のPMOSの電源線B1PとNMOSの
電源線B1Nの他に、更に書込みディスターブ阻止電圧
供給線SWD1を接地電圧VSSにしている点が第1の
実施例と異なるだけである。この場合も、第1の実施例
と同様にサブデコーダ素子のゲート信号G00の電圧は
4.5V、その他のゲート信号線G01〜G03は−9
Vであるため、非選択ブロック1内のワード線W10〜
W17は全て接地電圧VSSとなる。上記のように設定
することにより、第1の実施例と同様にメモリセルC0
0が選択され書込みが行なわれる。
【0102】次に、書込みベリファイ動作を説明する。
選択ブロック0における書込みディスターブ阻止電圧供
給線SWD0を接地電圧VSSにし、選択ワード線切換
えMOSのゲート信号線SWG00を電圧VCC、信号
線SWG01〜SWG07を−9V、信号線SWDG0
0を−9V、信号線SWDG01〜SWDG07を電圧
VCCにしている点が第1の実施例と異なるだけであ
る。このようにしても、第1の実施例と同様に選択ブロ
ック0においては、選択ワード線W00だけに書込みベ
リファイゲート電圧1.5Vが印加され、非選択ワード
線W01〜W07は接地電圧VSSとなる。
【0103】また、非選択ブロック1内におけるサブデ
コーダ素子のPMOSの電源線B1PとNMOSの電源
線B1Nは接地電圧VSSにする他に、書込みディスタ
ーブ阻止電圧供給線SWD1も接地電圧VSSにしてい
る点が第1の実施例と異なるだけである。このように設
定することにより、第1の実施例と同様にメモリセルC
00が選択され書込みベリファイが行なわれる。
【0104】(2) 消去および消去ベリファイ動作 消去動作を説明する。選択ブロック0における書込みデ
ィスターブ阻止電圧供給線SWD0を接地電圧VSSに
し、選択ワード線切換えMOSのゲート信号線SWG0
0を15V、信号線SWG01〜SWG07を接地電圧
VSS、信号線SWDG00を接地電圧VSS、信号線
SWDG01〜SWDG07を電圧VCCにしている点
が第1の実施例と異なるだけである。このようにして
も、選択ブロック0においては、選択ワード線W00だ
けに消去ゲート電圧12Vが印加され、非選択ワード線
W01〜W07は接地電圧VSSとなる。
【0105】また、非選択ブロック1内におけるサブデ
コーダ素子のPMOSの電源線B1PとNMOSの電源
線B1Nを接地電圧VSSにし、更に書込みディスター
ブ阻止電圧供給線SWD1を接地電圧VSSにしている
点が第1の実施例と異なる。
【0106】このように設定することにより、第1の実
施例と同様にメモリセルC00と同じワード線に接続さ
れたメモリセルが全て選択され、ワード線単位で消去が
行なわれる。また、ウェルデコーダ24によって非選択
となった複数のブロック内のメモリセルとブロック選択
MOSトランジスタのウェルは接地電圧VSSにする。
従って、第1の実施例と同様に非選択ブロックにもかか
わらずウェルに−4Vが印加されるメモリセルがなくな
り、消去ディスターブを緩和することができる。
【0107】次に、消去ベリファイ動作を説明する。選
択ブロック0内における書込みディスターブ阻止電圧供
給線SWD0を接地電圧VSSにし、選択ワード線切換
えMOSのゲート信号線SWG00を7V、信号線SW
G01〜SWG07を接地電圧VSS、信号線SWDG
00を接地電圧VSS、信号線SWDG01〜SWDG
07を電圧VCCにしている点が第1の実施例と異なる
だけである。このようにしても、第1の実施例と同様に
選択ブロック0においては、選択ワード線W00だけに
消去ベリファイゲート電圧5Vが印加され、非選択ワー
ド線W01〜W07は接地電圧VSSとなる。
【0108】非選択ブロック1内におけるサブデコーダ
素子のPMOSの電源線B1Pと、NMOSの電源線B
1Nを接地電圧VSSにすると共に、書込みディスター
ブ阻止電圧供給線SWD1を接地電圧VSSにしている
点が第1の実施例と異なるだけである。このように設定
することにより、第1の実施例と同様にメモリセルC0
0が選択され消去ベリファイが行なわれる。
【0109】(3) 読出し動作 読出し動作を説明する。選択ブロック0では書込みディ
スターブ阻止電圧供給線SWD0を接地電圧VSSに
し、選択ワード線切換えMOSのゲート信号線SWG0
0を5V、信号線SWG01〜SWG07を接地電圧V
SS、信号線SWDG00を接地電圧VSS、信号線S
WDG01〜SWDG07を電圧VCCにしている点が
第1の実施例と異なるだけである。このようにしても、
第1の実施例と同様に選択ブロック0においては、選択
ワード線W00だけに読出しゲート電圧3Vすなわち電
圧VCCが印加され、非選択ワード線W01〜W07は
接地電圧VSSとなる。
【0110】また、非選択ブロック1では、サブデコー
ダ素子のPMOSの電源線B1PとNMOSの電源線B
1Nを接地電圧VSSにし、更に書込みディスターブ阻
止電圧供給線SWD1を接地電圧VSSにしている点が
第1の実施例と異なるだけである。このように設定する
ことにより、第1の実施例と同様にメモリセルC00が
選択され読出しが行なわれる。
【0111】以下、図23〜図25を用いて、第2の実
施例のワードデコーダ回路について説明する。図23
(a)は本実施例のウェルデコーダ24とブロックデコ
ーダ10の要部回路図であり、同図(b)は隣接するブ
ロックデコーダ10同士が出力信号SiSを共有してい
ることを説明するための図、図24は本実施例で用いる
ゲートデコーダ12の要部回路図、図25は本実施例で
用いるサブデコーダ14の要部回路図である。書き込
み、消去、および読出し等の各動作において、ウェルデ
コーダ24とブロックデコーダ10とゲートデコーダ1
2のアドレス入力信号が、全て接地電圧VSSとなった
ところのワード線が選択される。
【0112】図23(a)に示すウェルデコーダ24の
出力信号WDkは、図25に示すメモリセルのウェルW
D0(k=0)に接続される。ブロックデコーダ10の
出力信号SiDは、図25に示すメモリセルのドレイン
側選択MOSトランジスタのゲート信号線S0D(ブロ
ック0の場合),S1D(ブロック1の場合)に接続さ
れる。ブロックデコーダ10の出力信号SiSは、図2
5に示すメモリセルのソース側選択MOSトランジスタ
のゲート信号線S0S(ブロック0の場合)に接続され
る。ブロックデコーダ10の出力信号BiPは、図25
に示すサブデコーダ14のPMOSの電源線B0P(ブ
ロック0の場合),B1P(ブロック1の場合)に接続
される。ブロックデコーダ10の出力信号BiNは、図
25に示すサブデコーダ14のNMOSの電源線B0N
(ブロック0の場合),B1N(ブロック1の場合)に
接続される。また、図23に示すブロックデコーダ10
の出力信号SWDiは、図25に示す書込みディスター
ブ阻止電圧を供給するためのNMOSのソース線SWD
0(ブロック0の場合),SWD1(ブロック1の場
合)に接続され、書込みディスターブ阻止電圧となる。
図24に示すゲートデコーダ12の出力信号Gjiは、
図25に示すサブデコーダ14のゲート信号線に接続さ
れる。ゲートデコーダ12の出力信号SWGjiは、図
25に示す選択ワード線切換えMOSのゲート信号線S
WG00〜SWG07(j=0,i=7の場合)に接続
される。また、ゲートデコーダ12の出力信号SWDG
jiは、図25に示す書込みディスターブ阻止電圧を供
給するためのNMOSのゲートに接続される。
【0113】以下、各デコーダの(1)書込みおよび書
込みベリファイ動作、(2)消去および消去ベリファイ
動作、(3)読出し動作について説明する。尚、ここで
は図9〜図11を用いて説明した第1の実施例の各デコ
ーダの動作のための設定条件と異なる部分を説明し、第
1の実施例と同じ設定条件の部分の説明は省略する。
【0114】(1) 各デコーダの書込みおよび書込みベ
リファイ動作 初めに、書込み動作時の各デコーダ回路の動作を説明す
る。図23(a)に示すウェルデコーダ24の出力信号
WDk、ブロックデコーダ10の出力信号SiD,Si
SおよびBiP,BiNについては第1の実施例と同じ
であり、出力信号SiSを2ブロック毎に共有して、配
線数を1/2に低減している点も同じである。すなわ
ち、図23(b)に示すように、信号線MBDiとMB
Dnは隣接するブロック同士で交互に配線している。
【0115】次に、ブロックデコーダの出力信号SWD
iについて説明する。図23(a)に示すブロックデコ
ーダ10において、電源電圧VSWDは4.5Vにし、
制御信号WWは電圧VCCにする。これにより、書込み
ディスターブ阻止電圧を供給するためのNMOSの電源
となる出力信号SWDiには、アドレス入力信号が全て
接地電圧VSSとなって選択されたところだけに4.5
Vが出力され、非選択のところには接地電圧VSSが出
力される。
【0116】次に、図24に示すゲートデコーダ12に
おいて、出力信号Gjiは第1の実施例と同じである。
次に、ゲートデコーダの出力信号SWGjiについて説
明する。図24に示すゲートデコーダ12において、電
源電圧VSWGの電圧を7V、電源電圧VNNを−9V
にし、制御信号GJEを電圧VCCにしている点が第1
の実施例と異なる。これにより、選択ワード線切換えM
OSのゲート信号となるSWGjiには、アドレス入力
信号が全て接地電圧VSSとなって選択されたところだ
けに7Vが出力され、非選択のところには−9Vが出力
される。
【0117】次に、ゲートデコーダの出力信号SWDG
jiについて説明する。図24に示すゲートデコーダ1
2において、電源電圧VSWDGは7V、電源電圧VN
Nは−9Vにする。また、制御信号GJEは電圧VCC
にする。これにより、書込みディスターブ阻止電圧を供
給するためのNMOSのゲート信号となるSWDGji
には、アドレス入力信号が全て接地電圧VSSとなって
選択されたところだけに−9Vが出力され、非選択のと
ころには7Vが出力される。
【0118】以上の回路動作により、書込み選択メモリ
セルはゲートが−9V、ウェルが接地電圧VSS、ドレ
インが4.5V、ソースがフローティング状態となり書
込みが行なわれる。
【0119】次に、書込みベリファイ動作時の各デコー
ダ回路の動作を説明する。図23(a)に示すウェルデ
コーダ24、ブロックデコーダ10の出力信号SiD,
SiS,BiP,BiN、および図24に示すゲートデ
コーダ12の出力信号Gjiの動作は第1の実施例と同
じである。次に、ブロックデコーダの出力信号SWDi
について説明する。図23(a)に示すブロックデコー
ダ10において、電源電圧VSWDは電圧VCC、制御
信号WWは接地電圧VSSにする。これにより、書込み
ディスターブ阻止電圧を供給するためのNMOSの電源
となる出力信号SWDiには、アドレス入力信号にかか
わらず全て接地電圧VSSが出力される。
【0120】次に、ゲートデコーダの出力信号SWGj
iについて説明する。図24に示すゲートデコーダ12
において、電源電圧VSWGは電圧VCC、電源電圧V
NNは−9Vにし、制御信号GJEを電圧VCCにす
る。これにより、選択ワード線切換えMOSのゲート信
号線SWGjiには、アドレス入力信号が全て接地電圧
VSSとなって選択されたところだけに電圧VCCが出
力され、非選択のところには−9Vが出力される。
【0121】次に、ゲートデコーダの出力信号SWDG
jiについて説明する。図24に示すゲートデコーダ1
2において、電源電圧VSWDGは電圧VCC、電源電
圧VNNは−9Vにし、制御信号GJEは電圧VCCに
する。これにより、書込みディスターブ阻止電圧を供給
するためのNMOSのゲート信号線SWDGjiには、
アドレス入力信号が全て接地電圧VSSとなって選択さ
れたところだけに−9Vが出力され、非選択のところに
は電圧VCCが出力される。
【0122】以上の回路動作により、第1の実施例と同
様に書込みベリファイ選択メモリセルはゲートが1.5
V、ウェルが接地電圧VSS、ドレインが1V、ソース
が接地電圧VSSとなり書込みベリファイが行なわれ
る。
【0123】(2) 各デコーダの消去および消去ベリフ
ァイ動作 消去動作時の各デコーダ回路の動作を説明する。まず、
図23(a)に示すウェルデコーダ24、ブロックデコ
ーダ10の出力信号SiD,SiS,BiP,BiN、
および図24に示すゲートデコーダ12の出力信号Gj
iは第1の実施例と同じである。
【0124】次に、ブロックデコーダの出力信号SWD
iについて説明する。図23(a)に示すブロックデコ
ーダ10において、電源電圧VSWDは電圧VCC、制
御信号WWは接地電圧VSSにする。これにより、書込
みディスターブ阻止電圧を供給するためのNMOSの電
源となる出力信号SWDiには、アドレス入力信号にか
かわらず全て接地電圧VSSが出力される。
【0125】次に、ゲートデコーダの出力信号SWGj
iについて説明する。図24に示すゲートデコーダ12
において、電源電圧VSWGは15V、電源電圧VNN
は接地電圧VSSにし、制御信号GJEは電圧VCCに
する。これにより、選択ワード線切換えMOSのゲート
信号となるSWGjiには、アドレス入力信号が全て接
地電圧VSSとなって選択されたところだけに15Vが
出力され、非選択のところには接地電圧VSSが出力さ
れる。
【0126】次に、ゲートデコーダの出力信号SWDG
jiについて説明する。図24に示すゲートデコーダ1
2において、電源電圧VSWDGおよび制御信号GJE
は電圧VCCにし、電源電圧VNNは接地電圧VSSに
する。これにより、書込みディスターブ阻止電圧を供給
するためのNMOSのゲート信号となるSWDGjiに
は、アドレス入力信号が全て接地電圧VSSとなって選
択されたところだけに接地電圧VSSが出力され、非選
択のところには電圧VCCが出力される。
【0127】以上の回路動作により、第1の実施例と同
様に、消去選択メモリセルはゲートが12V、ウェルが
−4V、ドレインがフローティング状態、ソースが−4
Vとなり消去が行なわれる。
【0128】次に、消去ベリファイ動作時の各デコーダ
回路の動作を説明する。図23(a)に示すウェルデコ
ーダ24、ブロックデコーダ10の出力信号SiD,S
iS,BiP,BiN、および図24に示すゲートデコ
ーダ12の出力信号Gjiは第1の実施例と同じであ
る。
【0129】ブロックデコーダの出力信号SWDiにつ
いて説明する。図23(a)に示すブロックデコーダ1
0において、電源電圧VSWDは電圧VCC、制御信号
WWは接地電圧VSSにする。これにより、書込みディ
スターブ阻止電圧を供給するためのNMOSの電源とな
る出力信号SWDiには、アドレス入力信号にかかわら
ず全て接地電圧VSSが出力される。
【0130】次に、ゲートデコーダの出力信号SWGj
iについて説明する。図24に示すゲートデコーダ12
において、電源電圧VSWGは7V、電源電圧VNNは
接地電圧VSSにし、制御信号GJEは電圧VCCにす
る。これにより、選択ワード線切換えMOSのゲート信
号となるSWGjiには、アドレス入力信号が全て接地
電圧VSSとなって選択されたところだけに7Vが出力
され、非選択のところには接地電圧VSSが出力され
る。
【0131】次に、ゲートデコーダの出力信号SWDG
jiについて説明する。図24に示すゲートデコーダ1
2において、電源電圧VSWDGおよび制御信号GJE
は電圧VCC、電源電圧VNNは接地電圧VSSにす
る。これにより、書込みディスターブ阻止電圧を供給す
るためのNMOSのゲート信号となるSWDGjiに
は、アドレス入力信号が全て接地電圧VSSとなって選
択されたところだけに接地電圧VSSが出力され、非選
択のところには電圧VCCが出力される。
【0132】以上の回路動作により、第1の実施例と同
様に消去ベリファイ選択メモリセルはゲートが5V、ウ
ェルが接地電圧VSS、ドレインが1V、ソースが接地
電圧VSSとなり消去ベリファイが行なわれる。
【0133】(3) 各デコーダの読出し動作 次に、読出し動作時の各デコーダ回路の動作を説明す
る。図23(a)に示すウェルデコーダ24、ブロック
デコーダ10の出力信号SiD,SiS,BiP,Bi
N、および図24に示すゲートデコーダ12の出力信号
Gjiは第1の実施例と同じである。
【0134】ブロックデコーダの出力信号SWDiにつ
いて説明する。図23(a)に示す示すブロックデコー
ダ10において、電源電圧VSWDは電圧VCC、制御
信号WWは接地電圧VSSにする。これにより、書込み
ディスターブ阻止電圧を供給するためのNMOSの電源
となる出力信号SWDiには、アドレス入力信号にかか
わらず全て接地電圧VSSが出力される。
【0135】次に、ゲートデコーダの出力信号SWGj
iについて説明する。図24に示すゲートデコーダ12
において、電源電圧VSWGは5V、電源電圧VNNは
接地電圧VSSにし、制御信号GJEはVCCにする。
これにより、選択ワード線切換えMOSのゲート信号と
なるSWGjiには、アドレス入力信号が全て接地電圧
VSSとなって選択されたところだけに5Vが出力さ
れ、非選択のところには接地電圧VSSが出力される。
【0136】次に、ゲートデコーダの出力信号SWDG
jiについて説明する。図24に示すゲートデコーダ1
2において、電源電圧VSWDGおよび制御信号GJE
は電圧VCC、電源電圧VNNは接地電圧VSSにす
る。これにより、書込みディスターブ阻止電圧を供給す
るためのNMOSのゲート信号線SWDGjiには、ア
ドレス入力信号が全て接地電圧VSSとなって選択され
たところだけに接地電圧VSSが出力され、非選択のと
ころには電圧VCCが出力される。
【0137】以上の回路動作により、第1の実施例と同
様に読出し選択メモリセルはゲートが電圧VCC、ウェ
ルが接地電圧VSS、ドレインが1V、ソースが接地電
圧VSSとなり読出しが行なわれる。
【0138】次に、第2の実施例のレイアウトについて
説明する。第2の実施例でも第1の実施例と同様に、デ
ータ線の総数は8Kビット、ワード線の総数は16Kワ
ード、消去ディスターブ緩和のためのウェル分離は1K
ワード毎、1ブロック内のワード線数は64ワードを想
定している。また、配線はメタル3層を使用する。図2
6は、本実施例のワードデコーダのレイアウト概略図で
あり、1Kワード分を示している。メモリセルアレイ
は、512バイト動作を実現するために2つ(512バ
イト毎)のメモリサブアレイ26,26に分割して配置
している。各ワード線毎に1つ設けられるサブデコーダ
素子からなるサブデコーダ15は、メモリサブアレイ
(512バイト分)26の両側に置き、例えばメモリサ
ブアレイの左に配置したサブデコーダ15は奇数ワード
線、メモリサブアレイの右に配置したサブデコーダ15
は偶数ワード線を駆動するように配線する。なお、サブ
デコーダ15は選択ワード線切換えMOSと書込みディ
スターブ阻止電圧切換えMOSを含んでいる。ここで、
メモリサブアレイ26の左に配置したサブデコーダ15
が偶数ワード線、メモリサブアレイ26の右に配置した
サブデコーダ15が奇数ワード線を駆動するように配線
してもよい。また、選択ワード線切換えMOSと書込み
ディスターブ阻止電圧を供給するためのNMOSは、サ
ブデコーダ15のNMOS領域に配置する。選択ワード
線切換えMOSを設けることにより、サブデコーダ15
はワード線4ピッチ分以上の領域を利用してレイアウト
することができ、ワード線の狭ピッチに対応可能にな
る。
【0139】サブデコーダ15の電源BiPとBiN、
および選択MOSトランジスタのゲート信号SiDとS
iSを発生するブロックデコーダ10は、上記したメモ
リサブアレイ26とサブデコーダ15の左に配置し、サ
ブデコーダ15の電源線BiPとBiNは第2層目の金
属でワード線方向に配線し、選択MOSトランジスタの
ゲート信号SiDとSiSは第3層目の金属でワード線
方向に配線し、書込みディスターブ阻止電圧を供給する
ためのNMOSの電源となる信号線SWDiは第2層目
の金属で配線する。また、ブロックデコーダ10の電源
は、データ線方向に第3層目の金属で配線する。サブデ
コーダ15のゲート信号Gjiを発生するゲートデコー
ダ12は、ブロックデコーダ10の左に配置し、サブデ
コーダ15のゲート信号Gjiは第2層目の金属で配線
する。また、ゲートデコーダ12の電源は、データ線方
向に第3層目の金属で配線する。消去ディスターブを緩
和するために設けたウェルデコーダ24は、上記したメ
モリサブアレイ26とサブデコーダ15の右に配置し、
その出力は1Kワード分のメモリセルアレイを囲むよう
に第3層目の金属で配線し、図26に×印(コンタクト
孔)で示したようにメモリサブアレイ26の両側からウ
ェルに給電する。なお、上記したブロックデコーダ10
およびゲートデコーダ12とウェルデコーダ24の位置
関係は、メモリサブアレイ26とサブデコーダ15を挾
んで逆に配置してもよい。なお、本実施例におけるサブ
デコーダ15、ブロックデコーダ10、ゲートデコーダ
12およびウェルデコーダ24内部のレイアウト概念
は、第1の実施例と同様である。
【0140】<実施例3>図27は、本発明に係る不揮
発性記憶装置の第3の実施例を示すブロック図である。
本実施例は、第2の実施例において書込みディスターブ
阻止電圧を一部印加しない例である。従って、メモリセ
ルの膜厚を厚くしたり膜質を変えて書込みディスターブ
を緩和し、書込みディスターブのマージンが充分にある
場合には有効である。すなわち、書込みディスターブ阻
止電圧を全ての非選択ワード線へ印加するために必要と
なるNMOSを削除し、レイアウト面積を低減すること
ができる実施例である。
【0141】なお、図27において図22に示した第2
の実施例と同一の構成部分については、説明の便宜上、
同一の参照符号を付してその詳細な説明は省略する。す
なわち、本実施例ではサブデコーダ14とメモリサブア
レイ26との間にワード線を切換えるNMOSで構成し
たスイッチを設けているが、各ワード線に書込みディス
ターブ阻止電圧切換えのためのNMOSスイッチを設け
ていない点が第2の実施例と異なる。
【0142】図27において、1ブロック内のメモリサ
ブアレイ26には1データ線上に各々m個のメモリセル
が存在するが、ここでは説明を簡単にするために1デー
タ線上に各々4個のメモリセルを有するメモリサブアレ
イを示してある。NMOS構成のスイッチのうち、書込
みディスターブ阻止電圧切換えスイッチを省略したこと
により、スイッチ用の信号線SWDG00〜SWDG0
7と、ブロックデコーダ10の信号線SWD0,SWD
1がなくなっている点が第2の実施例と異なっている。
従って、第1の実施例と比べると、新たに選択ワード線
切換え用のスイッチとこれらのゲートを駆動する信号線
SWG00からSWG07が追加されているだけであ
る。
【0143】以下、図27を用いて第3の実施例におけ
る(1)書込みおよび書込みベリファイ動作、(2)消
去および消去ベリファイ動作、(3)読出し動作を順次
説明する。なお、本説明では選択されるメモリセルはC
00と仮定する。また、ここでは図4を用いて説明した
第1の実施例の各動作のための設定条件と異なる部分を
主として説明し、第1の実施例と同じ設定条件の部分の
説明は省略する。
【0144】(1) 書込みおよび書込みベリファイ動作 まず、書込み動作を説明する。選択ブロック0内におけ
る選択ワード線切換えMOSのゲート信号線SWG00
を7V、信号線SWG01を−9V、信号線SWG02
〜SWG07を7Vにする点が第1の実施例と異なるだ
けである。このようにしても、第1の実施例と同様に選
択ブロック0においては、選択ワード線W00だけに書
込みゲート電圧−9Vが印加され、非選択ワード線W0
1はフローティング状態、非選択ワード線W02〜W0
7には書込みディスターブ阻止電圧4.5Vが印加され
る。
【0145】また、非選択ブロック1内におけるサブデ
コーダ素子のPMOSの電源線B1Pと、NMOSの電
源線B1Nは接地電圧VSSにし、サブデコーダ素子の
ゲート信号線G00を4.5V、その他のゲート信号線
G01,G02,G03は−9Vに設定し、非選択ブロ
ック1内のワード線W10およびW12〜W17が接地
電圧VSSとなるのは第1の実施例と同様であるが、ワ
ード線W11がフローティング状態となる点が第1の実
施例と異なる。その他は第1の実施例と同じであり、以
上の動作により、第1の実施例と同様にメモリセルC0
0が選択されて書込みが行なわれる。
【0146】次に、書込みベリファイ動作を説明する。
書込みベリファイ動作時のメモリセルとブロック選択M
OSトランジスタのウェルを全て接地電圧VSSにし、
選択ブロック0内におけるサブデコーダ素子のPMOS
の電源線B0Pを接地電圧VSS、NMOSの電源線B
0Nを1.5Vにし、選択ワード線W00に接続するサ
ブデコーダ素子のゲート信号線G00を5V、その他の
ゲート信号線G01〜G03を−9Vに設定する点は第
1の実施例と同じである。この時、選択ワード線切換え
MOSのゲート信号線SWG00を電圧VCC、信号線
SWG01を−9V、信号線SWG02〜SWG07を
電圧VCCにする点が第1の実施例と異なる。これによ
り、選択ブロック0においては、選択ワード線W00だ
けに書込みベリファイゲート電圧1.5Vが印加され、
非選択ワード線W01はフローティング状態、W02〜
W07は接地電圧VSSとなる。
【0147】非選択ブロック1内におけるサブデコーダ
素子のPMOSの電源線B1PとNMOSの電源線B1
Nは接地電圧VSSにし、サブデコーダ素子のゲート信
号G00は5V、その他のゲート信号G01〜G03は
−9Vであるため、非選択ブロック1内のワード線W1
0およびW12〜W17は接地電圧VSSとなる点は第
1の実施例と同じであるが、非選択ブロック1内のワー
ド線W11がフローティング状態となる点が第1の実施
例と異なる。その他は第1の実施例と同じであり、以上
の動作により、メモリセルC00が選択されて書込みベ
リファイが行なわれる。
【0148】(2) 消去および消去ベリファイ動作 消去動作を説明する。ウェルデコーダ24によって選択
された複数のブロック(図27の場合ブロック0とブロ
ック1)内のメモリセルとブロック選択MOSトランジ
スタのウェルWD0を−4Vにし、選択ブロック0内に
おけるサブデコーダ素子のPMOSの電源線B0Pを1
2V、NMOSの電源B0Nを接地電圧VSSにし、選
択ワード線W00に接続するサブデコーダ素子のゲート
信号線G00を接地電圧VSS、その他のゲート信号線
G01〜G03を12Vにする点は第1の実施例と同じ
である。この時、選択ワード線切換えMOSのゲート信
号線SWG00を15V、信号線SWG01を接地電圧
VSS、信号線SWG02〜SWG07を15Vにする
点が第1の実施例と異なる。これにより、選択ブロック
0においては、選択ワード線W00だけに消去ゲート電
圧12Vが印加され、非選択ワード線W01はフローテ
ィング状態、非選択ワード線W02〜W07は接地電圧
VSSとなる。
【0149】非選択ブロック1内におけるサブデコーダ
素子のPMOSの電源線B1Pと、NMOSの電源線B
1N、およびサブデコーダ素子のゲート信号線G00を
接地電圧VSSにし、その他のゲート信号線G01〜G
03は12Vにする結果、非選択ブロック1内のワード
線W10がフローティング状態となり、ワード線W12
〜W17は全て接地電圧VSSとなる点は第1の実施例
と同じであるが、非選択ブロック1内のワード線W11
もフローティング状態となる点が第1の実施例と異な
る。その他は第1の実施例と同様である。
【0150】以上の動作により、メモリセルC00と同
じワード線に接続されたメモリセルが全て選択され、ワ
ード線単位で消去が行なわれる。また、ウェルデコーダ
24によって非選択となった複数のブロック内のメモリ
セルとブロック選択MOSのウェルは接地電圧VSSに
する。このようにすることにより、非選択ブロックにも
かかわらずウェルに−4Vが印加されるメモリセルがな
くなり、消去ディスターブを緩和することができる。
【0151】次に、消去ベリファイ動作を説明する。消
去ベリファイ動作時のメモリセルおよびブロック選択M
OSトランジスタのウェルを全て接地電圧VSSにし、
選択ブロック0内におけるサブデコーダ素子のPMOS
の電源線B0Pを5V、NMOSの電源線B0Nを接地
電圧VSSにし、選択ワード線W00に接続するサブデ
コーダ素子のゲート信号線G00を接地電圧VSS、そ
の他のゲート信号線G01〜G03を12Vにする点は
第1の実施例と同じであるが、この時、選択ワード線切
換えMOSのゲート信号線SWG00を7V、信号線S
WG01を接地電圧VSS、信号線SWG02〜SWG
07を7Vにする点が第1の実施例と異なる。これによ
り、選択ブロック0においては選択ワード線W00だけ
に消去ベリファイゲート電圧5Vが印加され、非選択ワ
ード線W01はフローティング状態となり、非選択ワー
ド線W02〜W07は接地電圧VSSとなる。
【0152】非選択ブロック1内におけるサブデコーダ
素子のPMOSの電源線B1Pと、NMOSの電源線B
1Nおよびサブデコーダ素子のゲート信号線G00が接
地電圧VSS、その他のゲート信号線G01〜G03は
12Vであり、非選択ブロック1内のワード線W10が
フローティング状態、その他のワード線W12〜W17
が接地電圧VSSとなる点は第1の実施例と同じである
が、非選択ブロック1内のワード線W11もフローティ
ング状態となる点が第1の実施例と異なる。その他は第
1の実施例と同じである。このように設定することによ
り、第1の実施例と同様にメモリセルC00が選択され
て消去ベリファイが行なわれる。
【0153】(3) 読出し動作 読出し動作を説明する。読出し動作時のメモリセルおよ
びブロック選択MOSトランジスタのウェルは全てVS
Sにし、選択ブロック0内におけるサブデコーダ素子の
PMOSの電源線B0Pを電圧VCC、NMOSの電源
線B0Nを接地電圧VSSにし、選択ワード線W00に
接続するサブデコーダ素子のゲート信号線G00を接地
電圧VSSにし、その他のゲート信号線G01〜G03
を電圧VCCにする点は第1の実施例と同じであるが、
この時、選択ワード線切換えMOSのゲート信号SWG
00を5V、信号線SWG01を接地電圧VSS、信号
線SWG02〜SWG07を5Vにする点が第1の実施
例と異なる。これにより、選択ブロック0においては、
選択ワード線W00だけに読出しゲート電圧VCCが印
加され、非選択ワード線W01はフローティング状態、
非選択ワード線W02〜W07は接地電圧VSSとな
る。
【0154】非選択ブロック1内におけるサブデコーダ
素子のPMOSの電源線B1Pと、NMOSの電源線B
1Nおよびサブデコーダ素子のゲート信号線G00が接
地電圧VSS、その他のゲート信号線G01〜G03は
電圧VCCであり、非選択ブロック1内のワード線はW
10がフローティング状態、その他のワード線W12〜
W17が接地電圧VSSとなる点は第1の実施例と同じ
であるが、非選択ブロック1内のワード線W11もフロ
ーティング状態となる点が第1の実施例と異なる。その
他は第1の実施例と同じである。このように設定するこ
とにより、メモリセルC00が選択されて読出しが行な
われる。
【0155】なお、第3の実施例のレイアウトは、第2
の実施例で述べた書込み阻止電圧を印加するためのNM
OSを削除する以外は第2の実施例と同様であるので、
説明は省略する。
【0156】<実施例4>図28は、本発明に係る不揮
発性記憶装置の第4の実施例を示すブロック図である。
尚、図28において、図22に示した第2の実施例と同
一の構成部分については、説明の便宜上、同一の参照符
号を付してその詳細な説明は省略する。すなわち、本実
施例では512バイトのサブアレイごとに設けていたサ
ブデコーダ14を1箇所のみにしている点が第2の実施
例と相違する。このように構成することにより、第2の
実施例に比べてワード線駆動能力が低下するけれども、
サブデコーダの数を減らしてレイアウト面積を低減する
ことができる。ゲートデコーダ12の数も低減する。
【0157】以下、図28を用いて第4の実施例におけ
る(1)書込みおよび書込みベリファイ動作、(2)消
去および消去ベリファイ動作、(3)読出し動作を順次
説明する。なお、本説明では選択されるメモリセルはC
00と仮定する。また、ここでは図4を用いて説明した
第1の実施例の各動作のための設定条件と異なる部分を
主として説明し、第1の実施例と同じ設定条件の部分の
説明は省略する。
【0158】(1) 書込みおよび書込みベリファイ動作 まず、書込み動作を説明する。選択ブロック0内におい
ては、サブデコーダ素子のPMOSの電源線B0Pの電
圧を4.5Vにし、NMOSの電源線B0Nを−9V、
選択ワード線W00に接続するサブデコーダ素子のゲー
ト信号線G00の電圧を4.5V、ゲート信号線G01
は−9V、この時、書込みディスターブ阻止電圧供給線
SWD0を4.5Vにし、選択ワード線切換えMOSの
ゲート信号線SWG00の電圧を7V、信号線SWG0
1〜SWG07を−9V、信号線SWDG00を−9
V、信号線SWDG01〜SWDG07を7Vにしてい
る点が第1の実施例と異なるだけである。このようにし
ても、第1の実施例と同様に選択ブロック0において
は、選択ワード線W00だけに書込みゲート電圧−9V
が印加され、非選択ワード線W01〜W07には書込み
ディスターブ阻止電圧4.5Vが印加される。
【0159】また、非選択ブロック1内においては、サ
ブデコーダ素子のPMOSの電源線B1PとNMOSの
電源線B1Nの他に、更に書込みディスターブ阻止電圧
供給線SWD1を接地電圧VSSにしている点が第1の
実施例と異なるだけである。この場合も、第1の実施例
と同様にサブデコーダ素子のゲート信号線G00の電圧
は4.5V、ゲート信号線G01は−9Vであるため、
非選択ブロック1内のワード線W10〜W17は全て接
地電圧VSSとなる。上記のように設定することによ
り、メモリセルC00が選択されて書込みが行なわれ
る。
【0160】次に、書込みベリファイ動作を説明する。
選択ブロック0における書込みディスターブ阻止電圧供
給線SWD0を接地電圧VSSにし、選択ワード線切換
えMOSのゲート信号線SWG00を電圧VCC、信号
線SWG01〜SWG07を−9V、信号線SWDG0
0を−9V、信号線SWDG01〜SWDG07を電圧
VCCにしている点が第1の実施例と異なるだけであ
る。このようにしても、第1の実施例と同様に選択ブロ
ック0においては、選択ワード線W00だけに書込みベ
リファイゲート電圧1.5Vが印加され、非選択ワード
線W01〜W07は接地電圧VSSとなる。
【0161】また、非選択ブロック1内におけるサブデ
コーダ素子のPMOSの電源線B1PとNMOSの電源
線B1Nは接地電圧VSSにする他に、書込みディスタ
ーブ阻止電圧供給線SWD1も接地電圧VSSにしてい
る点が第1の実施例と異なるだけである。このように設
定することにより、第1の実施例と同様にメモリセルC
00が選択されて書込みベリファイが行なわれる。
【0162】(2) 消去および消去ベリファイ動作 消去動作を説明する。選択ブロック0における書込みデ
ィスターブ阻止電圧供給線SWD0を接地電圧VSSに
し、選択ワード線切換えMOSのゲート信号線SWG0
0を15V、信号線SWG01〜SWG07および信号
線SWDG00を接地電圧VSS、信号線SWDG01
〜SWDG07を電圧VCCにしている点が第1の実施
例と異なるだけである。このようにしても、選択ブロッ
ク0においては、選択ワード線W00だけに消去ゲート
電圧12Vが印加され、非選択ワード線W01〜W07
は接地電圧VSSとなる。
【0163】また、非選択ブロック1内におけるサブデ
コーダ素子のPMOSの電源線B1PとNMOSの電源
線B1Nを接地電圧VSSにし、更に書込みディスター
ブ阻止電圧供給線SWD1は接地電圧VSSにしている
点が第1の実施例と異なる。
【0164】このように設定することにより、第1の実
施例と同様にメモリセルC00と同じワード線に接続さ
れたメモリセルが全て選択され、ワード線単位で消去が
行なわれる。また、ウェルデコーダ24によって非選択
となった複数のブロック内のメモリセルとブロック選択
MOSのウェルは接地電圧VSSにする。従って、第1
の実施例と同様に非選択ブロックにもかかわらずウェル
に−4Vが印加されるメモリセルがなくなり、消去ディ
スターブを緩和することができる。
【0165】次に、消去ベリファイ動作を説明する。選
択ブロック0内における書込みディスターブ阻止電圧供
給線SWD0を接地電圧VSSにし、選択ワード線切換
えMOSのゲート信号線SWG00を7V、信号線SW
G01〜SWG07および信号線SWDG00を接地電
圧VSS、信号線SWDG01〜SWDG07を電圧V
CCにしている点が第1の実施例と異なる。このように
しても、第1の実施例と同様に選択ブロック0において
は、選択ワード線W00だけに消去ベリファイゲート電
圧5Vが印加され、非選択ワード線W01〜W07は接
地電圧VSSとなる。
【0166】非選択ブロック1内におけるサブデコーダ
素子のPMOSの電源線B1PとNMOSの電源線B1
Nを接地電圧VSSにすると共に、書込みディスターブ
阻止電圧供給線SWD1を接地電圧VSSにしている点
が第1の実施例と異なるだけである。このように設定す
ることにより、第1の実施例と同様にメモリセルC00
が選択されて消去ベリファイが行なわれる。
【0167】(3) 読出し動作 読出し動作を説明する。選択ブロック0では、書込みデ
ィスターブ阻止電圧供給線SWD0を接地電圧VSSに
し、選択ワード線切換えMOSのゲート信号線SWG0
0を5V、信号線SWG01〜SWG07および信号線
SWDG00を接地電圧VSS、信号線SWDG01〜
SWDG07を電圧VCCにしている点が第1の実施例
と異なるだけである。このようにしても、第1の実施例
と同様に選択ブロック0においては、選択ワード線W0
0だけに読出しゲート電圧VCCが印加され、非選択ワ
ード線W01〜W07は接地電圧VSSとなる。
【0168】また、非選択ブロック1では、サブデコー
ダ素子のPMOSの電源線B1PとNMOSの電源線B
1Nを接地電圧VSSにし、更に書込みディスターブ阻
止電圧供給線SWD1を接地電圧VSSにしている点が
第1の実施例と異なるだけである。このように設定する
ことにより、第1の実施例と同様にメモリセルC00が
選択されて読出しが行なわれる。
【0169】次に、第4の実施例のレイアウトについて
説明する。第4の実施例では、データ線の総数は8Kビ
ット、ワード線の総数は16Kワード、消去ディスター
ブ緩和のためのウェル分離は1Kワード毎、1ブロック
内のワード線数は64ワードを想定している。また、配
線はメタル3層を使用する。図29は、本実施例のワー
ドデコーダのレイアウト概略図であり、1Kワード分を
示している。本実施例では、第2の実施例において51
2バイト毎に設けてあったサブデコーダ15が図面上の
左側のメモリサブアレイのみに存在し、このサブデコー
ダ15の出力が左右のメモリサブアレイ26,26のワ
ード線で共有されている。図面上の右側のメモリサブア
レイ26の両側には、選択ワード線切り換えMOSと書
込みディスターブ阻止電圧切り換えMOSの領域17が
配置されている。それ以外のレイアウト構成は、第2の
実施例と同様である。
【0170】<実施例5>図30は、本発明に係る不揮
発性記憶装置の第5の実施例を示すブロック図である。
尚、図30において図22に示した第2の実施例と同一
の構成部分については、説明の便宜上、同一の参照符号
を付してその詳細な説明は省略する。すなわち、本実施
例では512バイトのサブアレイ毎に設けていたサブデ
コーダ14を1箇所のみにすると共に、書込みディスタ
ーブ阻止電圧を一部印加しない点が第2の実施例と相違
する。このように構成することにより、第2の実施例に
比べてワード線駆動能力を低下するけれども、サブデコ
ーダの数を減らしてレイアウト面積を低減することがで
きる。また、本実施例はメモリセルの膜厚を厚くしたり
膜質を変えて書込みディスターブのマージンが充分にあ
る場合に有効であり、書込みディスターブ阻止電圧を全
ての非選択ワード線へ印加するために必要となるNMO
Sを削除し、レイアウト面積を低減することができる。
【0171】以下、図30を用いて第5の実施例におけ
る(1)書込みおよび書込みベリファイ動作、(2)消
去および消去ベリファイ動作、(3)読出し動作を順次
説明する。なお、本説明では選択されるメモリセルはC
00と仮定する。また、ここでは図4を用いて説明した
第1の実施例の各動作のための設定条件と異なる部分を
主として説明し、第1の実施例と同じ設定条件の部分の
説明は省略する。
【0172】(1) 書込みおよび書込みベリファイ動作 まず、書込み動作を説明する。選択ブロック0内におけ
る選択ワード線切換えMOSのゲート信号線SWG00
を7V、信号線SWG01を−9V、信号線SWG02
とSWG03を7V、信号線SWG04とSWG05を
−9V、信号線SWG06とSWG07を7Vにする点
が第1の実施例と異なるだけである。これにより、選択
ブロック0においては、選択ワード線W00だけに書込
みゲート電圧−9Vが印加され、非選択ワード線W0
1,W04,W05はフローティング状態、非選択ワー
ド線W02,W03,W06,W07には書込みディス
ターブ阻止電圧4.5Vが印加される。
【0173】また、非選択ブロック1内におけるサブデ
コーダ素子のPMOSの電源線B1PとNMOSの電源
B1Nを接地電圧VSSにし、サブデコーダ素子のゲー
ト信号線G00を4.5V、ゲート信号G01を−9V
に設定し、非選択ブロック1内のワード線W10,W1
2,W13,W16,W17が接地電圧VSSとなるの
は第1の実施例と同じであるが、ワード線W11,W1
4,W15がフローティング状態となる点が第1の実施
例と異なる。その他は第1の実施例と同じであり、以上
の動作により、第1の実施例と同様にメモリセルC00
が選択されて書込みが行なわれる。
【0174】次に、書込みベリファイ動作を説明する。
書込みベリファイ動作時のメモリセルとブロック選択M
OSトランジスタのウェルを全て接地電圧VSSにし、
選択ブロック0内におけるサブデコーダ素子のPMOS
の電源線B0Pを接地電圧VSS、NMOSの電源線B
0Nを1.5Vにし、選択ワード線W00に接続するサ
ブデコーダ素子のゲート信号G00を5V、ゲート信号
G01を−9Vに設定する点は第1の実施例と同じであ
る。この時、選択ワード線切換えMOSのゲート信号線
SWG00,SWG02,SWG03,SWG06,S
WG07を電圧VCC、信号線SWG01,SWG0
4,SWG05を−9Vにする点が第1の実施例と異な
る。これにより、選択ブロック0においては、選択ワー
ド線W00だけに書込みベリファイゲート電圧1.5V
が印加され、非選択ワード線W01,W04,W05は
フローティング状態、非選択ワード線W02,W03,
W06,W07は接地電圧VSSとなる。
【0175】非選択ブロック1内におけるサブデコーダ
素子のPMOSの電源線B1Pと、NMOSの電源線B
1Nは接地電圧VSSにし、サブデコーダ素子のゲート
信号線G00は5V、ゲート信号線G01は−9Vであ
るため、非選択ブロック1内のワード線W10,W1
2,W13,W16,W17は接地電圧VSSとなる点
は第1の実施例と同じであるが、非選択ブロック1内の
ワード線W11,W14,W15がフローティング状態
となる点が第1の実施例と異なる。その他は第1の実施
例と同じであり、以上の動作により、メモリセルC00
が選択されて書込みベリファイが行なわれる。
【0176】(2) 消去および消去ベリファイ動作 消去動作を説明する。ウェルデコーダ24によって選択
された複数のブロック(図30の場合ブロック0とブロ
ック1)内のメモリセルとブロック選択MOSトランジ
スタのウェルWD0を−4Vにし、選択ブロック0内に
おけるサブデコーダ素子のPMOSの電源線B0Pを1
2V、NMOSの電源線B0Nを接地電圧VSSにし、
選択ワード線W00に接続するサブデコーダ素子のゲー
ト信号線G00を接地電圧VSS、ゲート信号線G01
を12Vにする点は第1の実施例と同じである。この
時、選択ワード線切換えMOSのゲート信号線SWG0
0を15V、信号線SWG01を接地電圧VSS、信号
線SWG02,SWG03,SWG06,SWG07を
15V、信号線SWG04とSWG05を接地電圧VS
Sにする点が第1の実施例と異なる。これにより、選択
ブロック0においては、選択ワード線W00だけに消去
ゲート電圧12Vが印加され、非選択ワード線W01,
W04,W05はフローティング状態、非選択ワード線
W02,W03,W06,W07は接地電圧VSSとな
る。
【0177】非選択ブロック1内におけるサブデコーダ
素子のPMOSの電源線B1Pと、NMOSの電源線B
1Nおよびサブデコーダ素子のゲート信号線G00は接
地電圧VSSにし、ゲート信号線G01は12Vにする
結果、非選択ブロック1内のワード線W10がフローテ
ィング状態となり、非選択ブロック1内のワード線W1
2,W13,W16,W17は接地電圧VSSとなる点
は実施例と同じであるが、更に非選択ブロック1内のワ
ード線W11,W14,W15もフローティング状態と
なる点が第1の実施例と異なる。その他は第1の実施例
と同様である。
【0178】以上の動作により、メモリセルC00と同
じワード線に接続されたメモリセルが全て選択され、ワ
ード線単位で消去が行なわれる。また、ウェルデコーダ
24によって非選択となった複数のブロック内のメモリ
セルとブロック選択MOSのウェルは接地電圧VSSに
する。このようにすることにより、非選択ブロックにも
かかわらずウェルに−4Vが印加されるメモリセルがな
くなり、消去ディスターブを緩和することができる。
【0179】次に、消去ベリファイ動作を説明する。消
去ベリファイ動作時のメモリセルおよびブロック選択M
OSトランジスタのウェルは全て接地電圧VSSにし、
選択ブロック0内におけるサブデコーダ素子のPMOS
の電源線B0Pを5V、NMOSの電源線B0Nを接地
電圧VSSにし、選択ワード線W00に接続するサブデ
コーダ素子のゲート信号線G00を接地電圧VSS、ゲ
ート信号線G01を12Vにする点は第1の実施例と同
じであるが、この時、選択ワード線切換えMOSのゲー
ト信号線SWG00を7V、信号線SWG01を接地電
圧VSS、信号線SWG02とSWG03を7V、信号
線SWG04とSWG05を接地電圧VSS、信号線S
WG06とSWG07を7Vにする点が第1の実施例と
異なる。これにより、選択ブロック0においては、選択
ワード線W00だけに消去ベリファイゲート電圧5Vが
印加され、非選択ワード線W01,W04,W05はフ
ローティング状態、非選択ワード線W02,W03,W
06,W07は接地電圧VSSとなる。
【0180】非選択ブロック1内におけるサブデコーダ
素子のPMOSの電源線B1Pと、NMOSの電源線B
1Nおよびサブデコーダ素子のゲート信号線G00が接
地電圧VSS、ゲート信号線G01は12Vであり、非
選択ブロック1内のワード線W10がフローティング状
態、ワード線W12,W13,W16,W17が接地電
圧VSSとなる点は第1の実施例と同じであるが、非選
択ブロック1内のワード線W11,W14,W15もフ
ローティング状態となる点が第1の実施例と異なる。そ
の他は第1の実施例と同じである。このように設定する
ことにより、第1の実施例と同様にメモリセルC00が
選択されて消去ベリファイが行なわれる。
【0181】(3) 読出し動作 読出し動作を説明する。読出し動作時のメモリセルおよ
びブロック選択MOSトランジスタのウェルは全て接地
電圧VSSにし、選択ブロック0内におけるサブデコー
ダ素子のPMOSの電源線B0Pを電圧VCC、NMO
Sの電源線B0Nを接地電圧VSSにし、選択ワード線
W00に接続するサブデコーダ素子のゲート信号線G0
0を接地電圧VSSにし、ゲート信号線G01を電圧V
CCにする点は第1の実施例と同じであるが、この時、
選択ワード線切換えMOSのゲート信号線SWG00,
SWG02,SWG03,SWG06,SWG07を5
V、信号線SWG01,SWG04,SWG05を接地
電圧VSSにする点が第1の実施例と異なる。これによ
り、選択ブロック0においては、選択ワード線W00だ
けに読出しゲート電圧VCCが印加され、非選択ワード
線W01,W04,W05はフローティング状態、非選
択ワード線W02,W03,W06,W07は接地電圧
VSSとなる。
【0182】非選択ブロック1内におけるサブデコーダ
素子のPMOSの電源線B1Pと、NMOSの電源線B
1Nおよびサブデコーダ素子のゲート信号線G00が接
地電圧VSS、ゲート信号線G01が電圧VCCであ
り、非選択ブロック1内のワード線W10がフローティ
ング状態、ワード線W12,W13,W16,W17が
接地電圧VSSとなる点は第1の実施例と同じである
が、非選択ブロック1内のワード線W11,W14,W
15もフローティング状態となる点が第1の実施例と異
なる。その他は第1の実施例と同じである。このように
設定することにより、第1の実施例と同様にメモリセル
C00が選択されて読出しが行なわれる。なお、第5の
実施例のレイアウトは、第4の実施例で述べた書込み阻
止電圧を印加するためのNMOSを削除する以外は、第
4の実施例と同様であるので説明を省略する。
【0183】
【発明の効果】前述した実施形態および実施例から明ら
かなように、本発明に係る不揮発性記憶装置は、メモリ
セルアレイのウェルをワード線配列方向にk個に分割
し、消去時にはウェルデコーダによって選択された1/
kのメモリセルアレイのウェルにのみ負電圧を印加する
ように構成している。これにより、消去時に非選択にも
かかわらずウェルに負電圧が印加されるメモリセルを1
/k個に低減でき、消去ディスターブを緩和することが
できる。
【0184】以上、本発明の好適な実施形態および実施
例について説明したが、本発明は前記形態および実施例
に限定されることなく、例えば、AND型フラッシュメ
モリセル構成ばかりでなく、NOR型やNAND型フラ
ッシュメモリセル構成でもウェルに電圧を印加して動作
させる場合には適用でき、本発明の精神を逸脱しない範
囲内において種々の設計変更をなし得ることは勿論であ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る不揮発性記憶装置におけるメモリ
セルアレイのウェル分割を示す概略図である。
【図2】従来の不揮発性記憶装置の構成を示す概略ブロ
ック図である。
【図3】CMOSからなるサブデコーダ素子の構成例を
示す回路図である。
【図4】本発明に係る不揮発性記憶装置の第1の実施例
を示すブロック図である。
【図5】第1の実施例の不揮発性記憶装置で用いるワー
ドデコーダの階層化構造を示すブロック図である。
【図6】第1の実施例の不揮発性記憶装置で用いるウェ
ルデコーダとブロックデコーダの第1のアドレス選択方
法を示す説明図である。
【図7】第1の実施例の不揮発性記憶装置で用いるウェ
ルデコーダとブロックデコーダの第2のアドレス選択方
法を示す説明図である。
【図8】不揮発性記憶装置の消去動作における従来例と
第1の実施例との比較を示す説明図である。
【図9】第1の実施例の不揮発性記憶装置で用いる
(a)ウェルデコーダとブロックデコーダの回路図と、
(b)ブロックデコーダの出力信号SiSの共有を示す
ための説明図である。
【図10】第1の実施例の不揮発性記憶装置で用いるゲ
ートデコーダの回路図である。
【図11】第1の実施例の不揮発性記憶装置で用いるサ
ブデコーダの回路図である。
【図12】第1の実施例の不揮発性記憶装置で用いるワ
ードデコーダのレイアウト概略図である。
【図13】第1の実施例の不揮発性記憶装置で用いるサ
ブデコーダ素子のレイアウト構成例を示す概略図であ
る。
【図14】第1の実施例の不揮発性記憶装置で用いるブ
ロックデコーダの概略電源配線図である。
【図15】第1の実施例の不揮発性記憶装置で用いる正
電圧動作用のNMOSの(a)平面図および(b)断面
図である。
【図16】第1の実施例の不揮発性記憶装置で用いる正
電圧動作用のPMOSの(a)平面図および(b)断面
図である。
【図17】第1の実施例の不揮発性記憶装置で用いる負
電圧動作用のNMOSの(a)平面図および(b)断面
図である。
【図18】第1の実施例の不揮発性記憶装置で用いるド
レインオフセット型高耐圧NMOSの(a)平面図、
(b)断面図、および(c)回路記号図である。
【図19】第1の実施例の不揮発性記憶装置で用いるド
レインインプラ型高耐圧NMOSの(a)平面図、
(b)断面図、および(c)回路記号図である。
【図20】第1の実施例の不揮発性記憶装置で用いるゲ
ートデコーダの概略電源配線図である。
【図21】第1の実施例の不揮発性記憶装置で用いるウ
ェルデコーダの概略電源配線図である。
【図22】本発明に係る不揮発性記憶装置の第2の実施
例を示すブロック図である。
【図23】第2の実施例の不揮発性記憶装置で用いる
(a)ウェルデコーダとブロックデコーダの回路図と、
(b)ブロックデコーダの出力信号SiSの共有を示す
ための説明図である。
【図24】第2の実施例の不揮発性記憶装置で用いるゲ
ートデコーダの回路図である。
【図25】第2の実施例の不揮発性記憶装置で用いるサ
ブデコーダの回路図である。
【図26】第2の実施例の不揮発性記憶装置で用いるワ
ードデコーダのレイアウト概略図である。
【図27】本発明に係る不揮発性記憶装置の第3の実施
例を示すブロック図である。
【図28】本発明に係る不揮発性記憶装置の第4の実施
例を示すブロック図である。
【図29】第4の実施例の不揮発性記憶装置で用いるワ
ードデコーダのレイアウト概略図である。
【図30】本発明に係る不揮発性記憶装置の第5の実施
例を示すブロック図である。
【符号の説明】
10…ブロックデコーダ、12…ゲートデコーダ、14
…サブデコーダ、15…サブデコーダ、20…メモリセ
ルアレイ、22…ウェル、24…ウェルデコーダ、26
…メモリサブアレイ、30〜35…アドレス発生回路、
40…拡散層、41…ゲート、42…ワード線、43…
コンタクト孔、44…第2層目の金属配線、45…第1
層目の金属配線、46…第3層目の金属配線、50…N
MOS領域、51…p−ウェル、52…PMOS領域、
53…n−ウェル、54…アドレスおよび制御信号線、
55…n+ソース/ドレイン拡散層、56…p+拡散層、
57…n−アイソレーション、58…深いp−ウェル、
60…p基板、C00〜C1m…メモリセル、W00〜
W1m…ワード線、SL0…共通ソース線、DL0〜D
Ly…グローバルデータ線、ST00S〜ST11S…
ソース側ブロック選択MOSトランジスタ、ST00D
〜ST11D…ドレイン側ブロック選択MOSトランジ
スタ、SiS…ソース側ブロック選択MOSのゲート信
号線、SiD…ドレイン側ブロック選択MOSのゲート
信号線、BiP…サブデコーダ回路PMOSの電源線、
BiN…サブデコーダ回路NMOSの電源線、D00〜
D11…メモリセルのドレイン線、S00〜S11…メ
モリセルのソース線、Gji:サブデコーダ回路のゲー
ト信号線、WDk…ウェルデコーダの出力信号(ウェ
ル)、SWDi…書込みディスターブ阻止電圧供給線、
SWDGji…書込みディスターブ阻止電圧切換えMO
Sのゲート信号線、SWGji…選択ワード線切換えM
OSのゲート信号線、VCC…正電源、VSS…接地電
圧、VNN…負電源、VMM…負電源、VFF…負電
源、VGP…正電源、VDP…正電源、VBP…正電
源、VBPP…正電源、VSWD…正電源、VSWDG
…正電源、VSWG…正電源、CMM…制御信号線、S
SiD:制御信号線、SEEB…制御信号線、SSiS
…制御信号線、SBiP…制御信号線、WVB…制御信
号線、WWB…制御信号線、WWV…制御信号線、WW
VB…制御信号線、GJE…制御信号線、CMM…制御
信号線。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 城野 雄介 東京都小平市上水本町五丁目20番1号 株 式会社日立製作所半導体事業部内 (72)発明者 宮本 直樹 千葉県茂原市早野3681番地 日立デバイス エンジニアリング株式会社内 (72)発明者 加藤 正高 東京都小平市上水本町五丁目20番1号 株 式会社日立製作所半導体事業部内 (72)発明者 木村 勝高 東京都国分寺市東恋ケ窪1丁目280番地 株式会社日立製作所中央研究所内

Claims (18)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】制御ゲートと浮遊ゲートを有する複数のメ
    モリセルと、該メモリセルと接続したワード線と該ワー
    ド線を駆動する複数のデコーダ素子からなるデコーダ回
    路とを有する半導体記憶装置において、 1本当りm個のメモリセルと接続された複数のデータ線
    と交差するワード線n本分のメモリセルアレイを1ブロ
    ックとする複数のブロック毎に、電気的に分離されたメ
    モリセルアレイのウェルを設け、 該ウェルに選択的に電圧を印加する手段を更に備えたこ
    とを特徴とする不揮発性記憶装置。
  2. 【請求項2】制御ゲートと浮遊ゲートを有する複数のメ
    モリセルと、該メモリセルと接続したワード線と該ワー
    ド線を駆動する複数のデコーダ素子からなるデコーダ回
    路とを有する半導体記憶装置において、 前記複数のメモリセルは、同じデータ線に接続されるm
    個のメモリセルの各ソースとドレインが埋込み拡散層に
    よって接続されると共に、ソースの拡散層は第1の選択
    トランジスタを介して共通ソース線に、ドレインの拡散
    層は第2の選択トランジスタを介してグローバルデータ
    線にそれぞれ接続され、かつ、 前記共通ソース線はワード線n本分のメモリセルアレイ
    を1ブロックとする複数ブロック毎に分割されたメモリ
    セルアレイのウェル単位で分割されると共に、同じ複数
    ブロック内の、共通ソース線とメモリセルアレイのウェ
    ルとが接続されるように構成されてなり、 メモリセルの浮遊ゲートへウェルから電子を注入する動
    作の際に、選択メモリセルにはゲートに正電圧、ウェル
    とソースに負電圧を印加し、ドレインをフローティング
    にすると共に、前記選択メモリセルの属さないウェルの
    非選択メモリセルのウェルとソースに対しては前記選択
    メモリセルとは異なる電圧を印加する手段を備えたこと
    を特徴とする不揮発性記憶装置。
  3. 【請求項3】前記選択メモリセルとは異なる電圧を印加
    する手段は、メモリセルの浮遊ゲートからウェルへ電子
    を放出する動作の際には、選択メモリセルにはゲートに
    負電圧、ウェルとソースに正電圧を印加し、ドレインを
    フローティングにすると共に、前記選択メモリセルの属
    さないウェルの非選択メモリセルのウェルとソースに対
    しては前記選択メモリセルとは異なる電圧を印加するよ
    うに動作する請求項2記載の不揮発性記憶装置。
  4. 【請求項4】制御ゲートと浮遊ゲートを有する複数のメ
    モリセルと、該メモリセルと接続したワード線と該ワー
    ド線を駆動する複数のデコーダ素子からなるデコーダ回
    路とを有する半導体記憶装置において、 1本当りm個のメモリセルと接続された複数のデータ線
    と交差するワード線n本分のメモリセルアレイを1ブロ
    ックとする複数のブロック毎に、電気的に分離されたメ
    モリセルアレイのウェルを設け、 前記ワード線を駆動するデコーダ回路が、 所要のウェルに選択的に電圧を印加する手段と、 前記複数ブロックの中から所要のブロックを選択するブ
    ロック選択手段と、 選択されたブロック内のワード線を選択するゲート選択
    手段とから構成されたことを特徴とする不揮発性記憶装
    置。
  5. 【請求項5】前記ワード線を駆動するデコーダ回路の各
    々のデコーダ素子がコンプリメンタリ形MOSからなる
    インバータから構成されると共に、 該インバータの、ゲート信号と高電位側電源信号と低電
    位側電源信号とをそれぞれ独立に制御する手段を更に設
    けて成る請求項1〜4のいずれか1項に記載の不揮発性
    記憶装置。
  6. 【請求項6】前記デコーダ素子を共有するように各ワー
    ド線に第1のスイッチング手段を設けて成る請求項5記
    載の不揮発性記憶装置。
  7. 【請求項7】メモリセルの浮遊ゲートへ電子を注入また
    は放出する動作の際に非選択メモリセルに接続するワー
    ド線全てに所定の非選択ワード電圧を印加する第2のス
    イッチング手段を更に設けて成る請求項6記載の不揮発
    性記憶装置。
  8. 【請求項8】前記メモリセルアレイがワード線方向にk
    バイト毎のメモリサブアレイに分割して配置されると共
    に、kバイト単位での動作を行なうように前記デコーダ
    素子であるインバータのゲート信号をkバイト毎に独立
    にデコードする手段を備えて成る請求項5〜7のいずれ
    か1項に記載の不揮発性記憶装置。
  9. 【請求項9】前記ウェルに選択的に電圧を印加する手段
    を構成するMOSトランジスタのゲートは、データ線方
    向へくし型に折返して配置して成る請求項1または請求
    項4に記載の不揮発性記憶装置。
  10. 【請求項10】インバータから構成される前記デコーダ
    素子のゲート信号を制御する手段はゲートデコーダとサ
    ブデコーダであり、前記デコーダ素子の電源信号を制御
    する手段はブロックデコーダであり、メモリセルアレイ
    の前記ウェルを選択して駆動する手段はウェルデコーダ
    であって、前記ブロックデコーダとウェルデコーダのア
    ドレス信号は上位のアドレス信号を共有するように構成
    して成る請求項5に記載の不揮発性記憶装置。
  11. 【請求項11】インバータから構成される前記デコーダ
    素子の電源信号を制御する手段はブロックデコーダであ
    り、メモリセルアレイの前記ウェルを選択して駆動する
    手段はウェルデコーダであって、前記ブロックデコーダ
    とウェルデコーダのアドレス信号は各々独立の信号であ
    るように構成して成る請求項5に記載の不揮発性記憶装
    置。
  12. 【請求項12】インバータから構成される前記デコーダ
    素子は、kバイト毎に分割された全てのメモリサブアレ
    イの両側に配置して成る請求項5〜請求項11のいずれ
    か1項に記載の不揮発性記憶装置。
  13. 【請求項13】インバータから構成される前記デコーダ
    素子は、kバイト毎に分割されたいずれか1つのメモリ
    サブアレイの両側に配置すると共に、その他のメモリサ
    ブアレイと共有して成る請求項6または請求項7に記載
    の不揮発性記憶装置。
  14. 【請求項14】前記インバータのnチャネル形MOSト
    ランジスタは、低電位側電源信号側の拡散層を共通にし
    てゲートがワード線と直交するようにレイアウトして成
    る請求項5〜13のいずれか1項に記載の不揮発性記憶
    装置。
  15. 【請求項15】前記インバータのpチャネル形MOSト
    ランジスタは、高電位側電源信号側の拡散層を共通にし
    てゲートがワード線と直交するようにレイアウトして成
    る請求項5〜14のいずれか1項に記載の不揮発性記憶
    装置。
  16. 【請求項16】前記第1のスイッチング手段は、各ワー
    ド線につきnチャネル形MOSトランジスタ1個で構成
    され、ワード線を駆動する共通のデコーダ素子に接続さ
    れる複数の第1のスイッチ手段のnチャネル形MOSト
    ランジスタの、デコーダ素子と接続する側の拡散層を共
    通にしてゲートがワード線と直交するようにレイアウト
    して成る請求項6,7,13のいずれか1項に記載の不
    揮発性記憶装置。
  17. 【請求項17】前記第2のスイッチング手段は、各ワー
    ド線につきnチャネル形MOSトランジスタ1個で構成
    され、複数の第2のスイッチ手段のnチャネルMOSト
    ランジスタの書込み非選択ワード電圧が直接印加される
    側の拡散層を共通にしてゲートがワード線と直交するよ
    うにレイアウトして成る請求項7または請求項13に記
    載の不揮発性記憶装置。
  18. 【請求項18】デコーダ素子を構成する負電圧動作用の
    nチャネル形MOSトランジスタの隣にVCC電源を持
    つpチャネル形MOSトランジスタを配置し、負電圧動
    作用のnチャネル形MOSトランジスタのn−ウェルに
    給電するVCC電源と、pチャネル形MOSトランジス
    タのVCC電源とを共有することによってレイアウト面
    積を縮小して成る請求項5〜8のいずれか1項に記載の
    不揮発性記憶装置。
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