JPH09162261A - 基板搬送装置 - Google Patents

基板搬送装置

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JPH09162261A
JPH09162261A JP32295995A JP32295995A JPH09162261A JP H09162261 A JPH09162261 A JP H09162261A JP 32295995 A JP32295995 A JP 32295995A JP 32295995 A JP32295995 A JP 32295995A JP H09162261 A JPH09162261 A JP H09162261A
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acceleration
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bending stress
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Tsutomu Kamiyama
勉 上山
Yukio Matsuda
幸雄 松田
Yoshiyuki Nakagawa
良幸 中川
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Dainippon Screen Manufacturing Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 基板の品質を適切に確保しながら処理効率を
高める。 【解決手段】 搬送ユニット24にハンド部材34を設
け、ハンド部材34の一対の支持片35a,35bで基
板Bの両端縁部を支持して搬送するようにした。搬送ユ
ニット24は、X軸移動モータ23及びZ軸移動モータ
25の駆動により移動させるようにし、これらのモータ
23,25をコントローラ40の主制御手段44で制御
するようにした。また、コントローラ40に、基板Bの
撓みによる破壊時の最大曲げ応力値(σa)を記憶する
記憶手段46と、最大曲げ応力値(σa)に基づいて許
容曲げ応力値(σb)を求め、求めた許容曲げ応力が基
板Bに生じるような搬送ユニット24の加速度(α)を
求める加速度演算手段48を設けた。そして、求めた加
速度(α)で搬送ユニット24を上昇させるべく主制御
手段44によりZ軸移動モータ25を制御するようにし
た。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、半導体製造装置や
液晶表示基板製造装置等の基板処理装置において、半導
体ウエハや液晶用ガラス基板等の基板を複数の処理部の
間で搬送するように構成された基板搬送装置に関するも
のである。
【0002】
【従来の技術】従来、液晶表示基板や半導体ウエハなど
の精密電子基板の製造プロセスにおいては、例えば、洗
浄処理部や熱処理部といった複数の処理部が配置され、
基板搬送装置により基板が各処理部の間で搬送されつつ
各処理部に対して出し入れされることにより基板に所定
の処理が施されるようになっている。
【0003】上述のような基板搬送装置としては、例え
ば、各処理部に亘って移動可能な搬送ユニットに可動式
のハンド部材が搭載され、このハンド部材によって基板
を保持して搬送するようになっている。ハンド部材は、
一般に互いに平行な一対の支持片を具備したU字状に形
成されており、液晶用の角型ガラス基板であれば、上記
支持片で基板の両端縁部を支持して基板を水平に保持す
るようになっている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上述のよう
にハンド部材により基板の両端部を支持して搬送する装
置では、搬送ユニットの昇降時の加速(加減速)によっ
て基板が撓む傾向にあり、この撓みが大きい場合には、
基板を破損したり、あるいは内部応力の蓄積により基板
自体を脆くしたりする等、基板品質を低下させる原因と
なる。近年、処理効率向上の為に基板のサイズが大型化
しており、特に、液晶用の基板においては薄板化、かつ
大サイズ化に伴い、基板の撓みが無視できない状況とな
っている。
【0005】そのため、基板品質と処理効率との関係か
ら搬送ユニットの移動時の加速度を如何に設定するかが
問題となるが、一般には、搬送ユニットの昇動作に限り
処理効率を犠牲にし、搬送ユニットの加速度を充分に低
く設定して基板品質を確実に確保し得るようにしてい
る。
【0006】しかし、処理部を上下方向に多数備えた基
板処理装置では、頻繁に基板を上下方向に搬送する必要
があるため、上述のように搬送ユニットを作動させて基
板を搬送するのでは基板の処理効率を高めることが難
く、この点において改善の余地がある。
【0007】本発明は、上記問題を解決するためになさ
れたものであり、基板の品質を適切に確保しながら処理
効率を高めることができる基板搬送装置を提供すること
を目的としている。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明に係る基板搬送装
置は、複数の処理部に亘って移動可能な基板支持用のハ
ンド部材を有し、このハンド部材に設けられた一対の支
持片で基板の両端縁部を支持して搬送する基板搬送装置
において、上記ハンド部材を各処理部に亘って移動させ
る駆動手段と、上記ハンド部材に昇降動作を行わせるべ
く上記駆動手段を制御する制御手段とを有し、この制御
手段は、ハンド部材の上昇動作又は下降動作の少なくと
も一方の動作において、上記基板の撓みによる破壊時の
曲げ応力値に基づいて定められる所定の許容曲げ応力値
を基板に生じさせる加速度でハンド部材を移動させるよ
うに構成されてなるものである。
【0009】この装置によれば、基板の品質に影響が生
じる虞のない範囲の高い加速度でハンド部材が上下方向
に移動させられるため、基板の上下方向の搬送において
基板品質を適切に保ちつつ、迅速な基板の搬送を行うこ
とが可能となる。なお、請求項の記載において「加速
度」とは、いわゆる減速度(負方向の加速度)も含む趣
旨である。
【0010】
【発明の実施の形態】本発明の実施の形態について図面
を用いて説明する。
【0011】図1及び図2は、本発明にかかる基板搬送
装置の一例が適用される基板処理装置を概略的に示し、
図1は正面図で、図2は平面図である。同図に示す基板
処理装置10は、角型ガラス基板(以下、基板と略す)
に所定の処理を施す装置であって、基板の搬入出部12
と、一連の処理を基板に施すための処理ユニット部20
と、搬入出部12と処理ユニット部20との間で基板を
搬送する基板搬送部22とを備えている。
【0012】上記搬入出部12には、カセット載置台1
6が設けられ、このカセット載置台16上に多数の基板
Bを収納した2つのカセット14a,14bが設置され
るとともに、カセット14a,14bと基板搬送部22
の所定の基板受渡し位置との間で基板Bを搬送するイン
デクサロボット18が設けられ、これが上記カセット載
置台16に対向して配置されている。
【0013】上記インデクサロボット18は、詳しく図
示していないが、一軸方向(Y軸方向)に延びるレール
17上に移動可能に装着される本体と、この本体の上部
に装備される基板保持用のヘッドとを備えている。この
ヘッドは、本体に対してX軸方向(上記一軸方向と水平
面上で直交する方向)及びZ軸方向(上下方向)の移動
が可能であるとともにR軸周り(鉛直軸周りの)の回転
が可能となっている。
【0014】上記処理ユニット20には、基板Bに所定
の処理を施すための複数の処理部が本実施形態において
は上下2段に配置されている。
【0015】具体的には、基板Bを洗浄するためのスピ
ンスクラバーSSと、洗浄された基板Bにフォトレジス
ト液を塗布するスピンコーターSCとが処理ユニット2
0の下段に配置される一方、スピンスクラバーSSで洗
浄された基板Bを脱水ベークするホットプレートHP1
と、フォトレジスト液が塗布された基板Bをプリベーク
するホットプレートHP2と、各ホットプレートHP
1,HP2で加熱された基板Bを冷却するクールプレー
トCP1,CP2とが処理ユニット20の上段に配置さ
れている。
【0016】上記基板搬送部22には、基板搬送用の搬
送ユニット24が上記処理ユニット部20の各処理部に
亘って移動可能に設けられている。
【0017】すなわち、基板搬送部22には、X軸方向
に延びる固定レール26と、X軸移動モータ23(図4
に示す)の駆動によりこの固定レール26に沿って移動
する搬送ユニット支持部材28(以下、支持部材28と
略す)とが設けられ、この支持部材28に、Z軸移動モ
ータ25(図4に示す)の駆動により作動する垂直多関
節型のアーム29を介して搬送ユニット24がZ軸方向
に移動可能に支持されている。そして、上記支持部材2
8がX軸方向に移動されつつ、上記アーム29が作動さ
れることにより、上記搬送ユニット24がX軸方向及び
Z軸方向に移動し、これによって搬送ユニット24が各
処理部に対向する基板受渡し可能な位置に移動させられ
るようになっている。
【0018】なお、アーム29は、詳しく図示していな
いが、上記支持部材28を構成する一対の固定フレーム
28aの上端にそれぞれX軸回りに回転可能に取付けら
れる第1リンク29aと、この第1リンク29aの先端
に回転可能に連結される第2リンク29bとから構成さ
れており、各第2リンク29bの先端間に上記搬送ユニ
ット24を移動可能に水平状態で支持している。そし
て、上記Z軸移動モータ25の駆動により上記第1リン
ク29a及び第2リンク29bが連動して回転させられ
ることによって搬送ユニット24を水平に保持したまま
Z軸方向に移動させるように構成されている。
【0019】図3は、上記搬送ユニット24の構造を示
している。
【0020】この図に示すように、搬送ユニット24は
処理ユニット部20に向かって開口する箱型のユニット
本体30を有し、このユニット本体30に基板Bの搬送
及び受渡しの一連の動作において基板Bを支持するハン
ド部材34を備えている。
【0021】ハンド部材34は、互いに平行で、かつ間
隔が基板Bに対応した一対の支持片35a,35bを有
するU字形の部材で、各支持片35a,35bの表面に
は、それぞれ長手方向に所定の間隔で複数の突起36を
備えている。そして、基板Bの搬送時には、同図の一点
鎖線に示すように、基板Bの両端縁部を支持片35a,
35bの各突起36で受けた状態で基板Bを支持するよ
うになっている。なお、本願実施形態では、同図に示す
ように基板Bは長方形であり、その長辺側縁部が各支持
片35a,35bにより支持されるようになっている。
【0022】上記ハンド部材34は、ユニット本体30
に装備されたアーム38の先端に水平面内で回動自在に
連結されている。
【0023】このアーム38は、リンク39a,39b
からなり、アーム作動モータ27(図4に示す)の駆動
により作動する水平関節型のアームで、上記ハンド部材
34をユニット本体30前方の受渡し位置(同図の実線
で示す位置)とユニット本体30内部の収納位置とに亘
ってY軸方向に進退させ得るように構成されている。そ
して、各処理部間での基板Bの搬送時には、ハンド部材
34が基板Bを支持した状態で上記収納位置に退避させ
られることによって基板Bをユニット本体30内に収納
するようになっている。
【0024】次に、上記搬送ユニット24を制御するた
めの制御系について図4のブロック図を用いて説明す
る。
【0025】上記基板処理装置10には、同図に示すよ
うなコントローラ40が搭載されており、上記基板搬送
部22において搬送ユニット24を作動させる上記X軸
移動モータ23、Z軸移動モータ25及びアーム作動モ
ータ27はすべてこのコントローラ40に接続され、こ
のコントローラ40によって統括制御されるようになっ
ている。より詳しくは、基板処理装置10の動作を統括
制御するための主制御手段44と、この主制御手段44
によって制御されるドライバ42a〜42cとがコント
ローラ40に設けられ、上記各モータ23,25,27
はこれらのドライバ42a〜42cにそれぞれ接続され
ている。そして、基板処理装置10の作動時には、搬入
出部12と処理ユニット部20との間及び処理ユニット
部20の各処理部の間で基板Bを搬送すべく上記X軸移
動モータ23がドライバ42cを介して、Z軸移動モー
タ25がドライバ42bを介して、アーム作動モータ2
7がドライバ42aを介してそれぞれ主制御手段44に
よって制御されるようになっている。
【0026】上記コントローラ40には、さらに記憶手
段46及び加速度演算手段48が設けられており、これ
らが上記主制御手段44に接続されている。
【0027】上記主制御手段44は、搬送すべき基板B
に応じ、基板Bの種類に対応して予め記憶されている基
板Bの撓みによる最大曲げ応力値(σa)を読み出し、
搬送時に基板Bの品質に影響が生じない曲げ応力の最大
値、すなわち許容曲げ応力値(σb)を演算し、さらに
この演算結果に基づいて搬送ユニット24の上昇時の加
速度(α)を演算するようになっている。
【0028】すなわち、上記記憶手段46には、基板B
の材質やサイズ(厚み等)により分類される複数種類の
基板Bに対応する上記最大曲げ応力値(σa)がテーブ
ルとして記憶されており、後述するデータ入力手段50
による基板Bの種類に関するデータの入力に応じて記憶
された最大曲げ応力値(σa)が加速度演算手段48に
読みだされるようになっている。
【0029】最大曲げ応力値(σa)は、ハンド部材3
4上に支持した基板Bに荷重を与えて基板Bを撓ませて
破壊したときの荷重による基板Bの曲げモーメント(M
0)を実験的に求め、この実験値と、理論的に求められ
る基板Bの自重(W0)による基板Bの曲げモーメント
(M1)に基づいて、以下の式から求められている。
【0030】
【数1】σa=(M0+M1)/Z=M/Z M=(M0+M1);合成モーメント Z;基板の断面係数 Z=ly2/6 ly;基板の長辺寸法(図3に示す) t ;基板の厚み 加速度演算手段48では、上述のように読み出した最大
曲げ応力値(σa)から、搬送ユニット24の上昇動作
時の加速度(α)を演算するが、具体的には、以下のよ
うにして加速度(α)を演算するようになっている。
【0031】先ず、読み出した最大曲げ応力値(σa
から、以下の式に基づいて許容曲げ応力値(σb)を演
算する。
【0032】
【数2】σb=kσa k;係数 ここで、上記係数kは、基板Bの材質等によって異なる
値で、搬送対象がガラス基板である本実施形態では、基
板Bの引張応力が圧縮応力の1/10程度であり、撓み
による基板Bの破壊が基板Bの引張応力に起因すること
が実験的に確認されたことから、係数k=1/10とし
て、最大曲げ応力値(σa)の1/10の値を許容曲げ
応力値(σb)としている。
【0033】許容曲げ応力値(σb)が求まると、当該
許容曲げ応力を基板Bに生じさせるのに必要な荷重
(W)を演算する。
【0034】ここで、基板Bの両端縁部を支持する場合
の基板Bの曲げモーメントは、
【0035】
【数3】M=Wlx 2/8 lx;基板の支持間隔(図3に示す) なので、この数3の式と上記数1の式から導かれる以下
の式に基づいて基板Bにかける荷重(W)が求められ
る。
【0036】
【数4】σb=M/Z=3Wlx 2/4ly2 これを変形して、 W=4ly2σb/3lx 2 こうして基板Bにかける荷重(W)が求まると、この荷
重(W)を基板Bにかけるための搬送ユニット24の上
昇時の加速度(α)を演算する。
【0037】ここで、搬送ユニット24の加速時の荷重
(W)は、
【0038】
【数4】W=W0+αR R;基板の質量 であり、基板Bの自重(W0)は、
【0039】
【数5】W0=RG G;重力加速度 であるため、数4の式と数5の式から導かれる以下の式
に基づいて搬送ユニット24の上昇時の加速度(α)が
求められる。
【0040】
【数6】W=W0+αW0/G これを変形して α=(W/W0−1)G このようにして加速度(α)が求まると、加速度演算手
段48から当該加速度(α)を示すデータが上記主制御
手段44に出力され、搬送動作中の搬送ユニット24の
上昇動作に関しては、上記加速度(α)、もしくはこの
加速度(α)よりも低い値であって加速度(α)に近い
値の加速度でもって搬送ユニット24を移動させるよう
に上記Z軸移動モータ25がドライバ42bを介して主
制御手段44により駆動制御されるようになっている。
Z軸移動モータ25の加速制御は、Z軸移動モータ25
の種類により異なるが、Z軸移動モータ25がDCモー
タの場合には、パルスデューティを順次大きくする方法
や駆動電圧を上昇させる方法により、またZ軸移動モー
タ25がACモータの場合には、周波数を順次大きくす
る方法により行われる。
【0041】なお、求められた加速度(α)は、記憶手
段46に記憶されるようになっており、被処理基板の変
更によって新たな加速度(α)が求められることにより
更新記憶されるようになっている。
【0042】上記コントローラ40には、さらにキーボ
ード等からなるデータ入力手段50が付設されており、
このデータ入力手段50が上記主制御手段44に接続さ
れている。
【0043】データ入力手段50は、コントローラ40
に対して基板処理装置10の制御に必要なデータの入
力、あるいはデータの修正を行うもので、処理基板の切
換え時に上記加速度(α)を設定するための基板Bの種
類に関するデータの入力や、上記記憶手段46へのデー
タ入力や記憶データの修正等がオペレータによりこのデ
ータ入力手段50を介して行われるようになっている。
【0044】以上のように構成された基板処理装置10
において、上記カセット載置台16にカセット14a,
14bがセットされて処理動作が開始されると、上記イ
ンデクサロボット18によってカセット14a,14b
から基板Bが一枚ずつ取出されて基板搬送部22の搬送
ユニット24に渡される。
【0045】基板Bを受け取る際には、ハンド部材34
がユニット本体30前方の受渡し位置に保持されてお
り、この状態で上記インデクサロボット18によって基
板Bがハンド部材34の各支持片35a,35b上に亘
って載置される。そして、基板Bが載置されると、ハン
ド部材34がユニット本体30内部に退避させられ、こ
れによって基板Bがユニット本体30内に収納される。
【0046】こうして基板Bの受渡しが完了すると、搬
送ユニット24がX軸及びZ軸方向に移動させられて処
理ユニット部20の所定の処理部に対向した位置に配置
されるとともに、ハンド部材34がユニット本体30の
前方の受渡し位置に移動させられ、これにより基板Bが
当該処理部内に挿入させられる。そして、搬送ユニット
24が若干下降させられ、次いでハンド部材34がユニ
ット本体30内に退避することにより基板Bが処理部内
の所定の基板載置個所に載置されて当該処理部に対する
基板Bの受渡しが完了する。
【0047】そして、以後、各処理部の間で搬送ユニッ
ト24による基板Bの搬送が同様に行われながら、基板
Bに対する各処理部での処理が施され、全ての処理が完
了すると、搬送ユニット24から上記インデクサロボッ
ト18に基板Bが渡される。そして、基板Bがカセット
14a,14bに収納されることによって基板処理装置
10による当該基板Bの処理が完了する。
【0048】このような基板Bの一連の処理動作におい
て、上記実施形態の基板処理装置10によれば、搬送ユ
ニット24の上昇動作における加速度が、基板Bの撓み
により生じる基板Bの曲げ応力が許容曲げ応力値
(σb)となるような加速度に設定されているため、基
板Bの品質を損なわない範囲の最も高い加速度で基板B
を上方へ搬送することができる。
【0049】そのため、搬送効率を無視して搬送ユニッ
トの上昇時の加速度を充分に低く設定して基板を搬送し
ていた従来のこの種の装置に比べると、搬送効率をより
良く高めることができ、これによって基板Bの処理効率
を向上させることができる。しかも、従来装置同様に、
確実に基板品質を確保することができる。
【0050】その上、上記実施形態の基板処理装置10
では、基板Bの種類に応じた最大曲げ応力値(σa)が
記憶手段46に予め記憶され、データ入力手段50によ
る基板Bの種類に関するデータの入力に応じて当該基板
Bに対応する最大曲げ応力値(σa)が加速度演算手段
48に読み出されて上記加速度(α)が求められるよう
になっているので、基板Bの種類に応じた最適な加速
度、すなわち、高い搬送効率と品質確保を達成できる加
速度でもって基板Bを搬送させることができる。そのた
め、基板処理装置10において基板Bの種類の変更等が
頻繁に行われるような場合であっても、基板Bの種類に
拘らず、基板品質を適切に確保しながら高効率な処理を
行うことができる。
【0051】なお、上記実施形態の基板処理装置10
は、本発明の基板搬送装置が適用される基板処理装置の
一例であって、基板処理装置10や基板搬送装置の具体
的な構成は、本発明の要旨を逸脱しない範囲で適宜変更
可能である。
【0052】例えば、上記実施形態の基板処理装置10
では、上記数2の式において、係数k=1/10とし、
最大曲げ応力値(σa)の1/10の値を許容曲げ応力
値(σb)とするようにしているが、係数kは基板Bの
材質、厚み、あるいは基板Bの支持間隔(lx)等に応
じて異なるため、搬送する基板Bの種類等に応じて適宜
選定するようにすればよい。この場合、データ入力手段
50による基板Bの種類に関するデータの入力の際に係
数kの値を合わせ入力するようにしてもよいが、例え
ば、処理する基板Bの種類が多く、基板B毎に係数kを
変更する必要がある場合には、係数kを最大曲げ応力値
(σa)と対にして上記記憶手段46に記憶するように
すればよい。
【0053】また、上記実施形態では、データ入力手段
50による基板Bの種類に関するデータの入力に応じて
加速度演算手段48において加速度(α)を演算するよ
うに構成されているが、予め基板Bの種類毎に加速度
(α)を求め、これをテーブルとして記憶しておくよう
にし、データ入力手段50による基板Bの種類に関する
データの入力に応じて当該基板Bに対応する加速度
(α)を主制御手段44に読み出すようにコントローラ
40を構成してもよい。
【0054】さらに、上記実施形態では、搬送ユニット
24の上昇時の加速度(α)を求めるようにしている
が、搬送ユニット24が下降後、停止するときにも基板
Bが撓む傾向にあるため、搬送ユニット24の下降時の
減速度(負方向の加速度)についても、基板Bの品質を
損なわない範囲で迅速に停止させ得るような減速度を求
めてZ軸移動モータ25を制御するようにしてもよい。
【0055】
【発明の効果】以上説明したように、本発明の基板搬送
装置は、ハンド部材に設けられた一対の支持片で被処理
基板の両端縁部を支持して搬送する基板搬送装置におい
て、ハンド部材の上昇動作又は下降動作の少なくとも一
方の動作時に、基板の撓みによる破壊時の曲げ応力値に
基づいて定められる所定の許容曲げ応力が基板に生じる
ような加速時でハンド部材を移動させるようにしたの
で、基板の品質を損なわない範囲の高い加速度で基板を
上下方向へ搬送することができる。そのため、搬送効率
を犠牲して搬送ユニットの昇降時の加速度を充分に低く
設定して基板を搬送していた従来のこの種の装置に比
べ、基板品質を適切に確保しつつ、搬送効率をより良く
高めることができ、これによって基板の処理効率を向上
させることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る基板搬送装置の一例が適用される
基板処理装置を示す正面概略図である。
【図2】上記基板処理装置を示す平面概略図である。
【図3】搬送ユニットの構成を示す斜視概略図である。
【図4】搬送ユニットの動作制御するための制御系を示
すブロック図である。
【符号の説明】
10 基板処理装置 12 搬入出部 18 インデクサロボット 20 処理ユニット部 22 基板搬送部 23 X軸移動モータ 24 搬送ユニット 25 Z軸移動モータ 26 固定レール 27 アーム作動モータ 28 搬送ユニット支持部材 29 アーム 34 ハンド部材 35a,35b 支持片 40 コントローラ 42a〜42c ドライバ 44 主制御手段 46 記憶手段 48 加速度演算手段 50 データ入力手段 B 基板

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 複数の処理部に亘って移動可能な基板支
    持用のハンド部材を有し、このハンド部材に設けられた
    一対の支持片で基板の両端縁部を支持して搬送する基板
    搬送装置において、上記ハンド部材を各処理部に亘って
    移動させる駆動手段と、上記ハンド部材に昇降動作を行
    わせるべく上記駆動手段を制御する制御手段とを有し、
    この制御手段は、ハンド部材の上昇動作又は下降動作の
    少なくとも一方の動作において、上記基板の撓みによる
    破壊時の曲げ応力値に基づいて定められる所定の許容曲
    げ応力値を基板に生じさせる加速度でハンド部材を移動
    させるように構成されてなることを特徴とする基板搬送
    装置。
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