JP3659520B2 - 基板搬送装置 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、半導体製造装置や液晶板製造装置等の基板処理装置において、半導体ウエハや液晶用ガラス基板等の基板を複数の処理部の間で搬送するように構成された基板搬送装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来、液晶表示基板や半導体ウエハなどの精密電子基板の製造プロセスにおいては、例えば、洗浄処理部や熱処理部といった複数の処理部が配置され、基板搬送装置により被処理基板が各処理部の間で搬送されつつ各処理部に対して出し入れされることによって基板に所定の処理が施されるようになっている。
【0003】
上述のような基板搬送装置としては、例えば、移動可能な搬送ユニットに基板保持用のハンド部材が搭載され、このハンド部材がモータ駆動される多関節型のアーム部材に連結されたものが知られている。
【0004】
この装置では、上記アーム部材の作動に応じてハンド部材が搬送ユニットに対して水平方向に進退可能となっており、基板の受渡し時にはハンド部材が搬送ユニット前方の突出位置に移動させられる一方、基板の搬送時には、ハンド部材が搬送ユニット内部の退避位置に移動させられることにより基板を搬送ユニット内部に収納するようになっている。
【0005】
この種の装置において、上記ハンド部材は、一般に互いに平行な一対の支持片を具備したU字状に形成されており、液晶用角型ガラス基板であれば、上記支持片で基板の両端縁部を支持した状態で基板を保持するようになっている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、上述のようにハンド部材により基板の両端部を支持して搬送する装置では、支持した基板が自重、あるいは搬送ユニットの加減速動作によって撓む傾向にあり、特に、大型、かつ薄型の基板の場合には、そのような基板の撓みが適切な処理動作を阻害する原因となっている。また、基板の撓みに起因した基板の損傷等も懸念され、これを回避すべく基板の搬送動作に制限が課せられるため、これが処理効率を高める上でのマイナス要素となっている。
【0007】
すなわち、自重により撓んだ状態で支持されている基板を搬送する場合には、搬送ユニットの加減速時における慣性によって基板の撓み量が増大し、これにより基板に生じる内部応力が所定の許容応力を越えて基板を破損する虞がある。また、大型、かつ薄型の基板では、搬送ユニット停止時に慣性による振動が生じ易く、しかもこの振動が収束するまで次の動作に移ることができない。そのため、搬送ユニットの加減速度や移動速度を低く設定したり、あるいは基板に生じた振動の減衰時間を考慮して搬送後一時的に待機状態を設けることが要求される等し、これがタクトタイム短縮化の妨げとなっている。
【0008】
また、通常の基板搬送装置では、搬送中に、搬送ユニット内に収納された基板の位置補正を行うべく、例えば、基板端部と位置決め部材等とを相対的に当接させることが行われるが、ハンド部材上に撓んだ状態で支持されている基板に対しては、位置決め方向の力が単に基板を撓ませる力として作用するだけで適切な位置決めが行われ難い。そのため、位置補正が適切に行われず、各処理部に対する基板の受渡しに支障が生じる等、適切な処理動作が阻害される場合がある。
【0009】
近年では、小型液晶モニター等の需要増大に伴い、小型基板を効率良く生産すべく小型基板を複数枚採り得る大型、かつ薄型の基板を処理することが要求されており、上述のような課題の早期解決が望まれる。
【0010】
本発明は、上記問題を解決するためになされたものであり、精密電子基板の生産において、適切な処理動作を確保しながら処理効率を高めることができる基板搬送装置を提供することを目的としている。
【0011】
【課題を解決するための手段】
請求項1に係る基板搬送装置は、複数の処理部に亘って移動可能な搬送ユニットに、被処理基板の両端縁部を支持する一対の支持片をもつU字型のハンド部材が設けられるとともに、このハンド部材が上記搬送ユニットのユニット本体から進出する受け渡し位置とユニット本体側に退避する退避位置とに変位可能に設けられ、上記ハンド部材により被処理基板を支持し、かつ上記退避位置にハンド部材を退避させた状態で被処理基板を搬送する基板搬送装置において、上記搬送ユニットのユニット本体に、上記退避位置に配置されたハンド部材に支持されている被処理基板裏面の非有効面の少なくとも一個所に当接可能に設けられ、かつ上記非有効面への当接状態において上記各支持片の間で被処理基板を支持する補助部材と、この補助部材と上記被処理基板を上下方向に相対的に接離移動させる作動手段とを備えてなるものである。
【0012】
この搬送装置によれば、補助部材と被処理基板とが離間した状態で基板の受渡しが行われ、搬送時には、被処理基板の裏面に補助部材が当接させられることにより、被処理基板が各支持片の間において補助部材により支持される。
【0013】
このように補助部材によって基板が支持されることで被処理基板の支持間隔が狭くなり、基板の支持剛性が高められる。そのため、搬送時の慣性による基板の過度な撓みや振動が効果的に防止され、また、基板の位置補正においては、位置決め方向の力が基板に有効に作用するようになる。
【0014】
請求項2に係る基板搬送装置は、請求項1記載の基板搬送装置において、上記作動手段は、補助部材が被処理基板に対して非接触状態となる離間位置と補助部材により被処理基板が所定量押上げられる当接位置とに亘って補助部材と被処理基板を相対的に接離移動させる接離機構と、この接離機構の作動を制御する制御手段とを有するものであって、この制御手段が、補助部材と被処理基板との接近動作中に、被処理基板の下面に接する位置に補助部材を一時的に保持すべく上記接離機構を制御するように構成されてなるものである。
【0015】
請求項3に係る基板搬送装置は、請求項1記載の基板搬送装置において、上記作動手段が、補助部材が被処理基板に対して非接触状態となる離間位置と補助部材により被処理基板が所定量押上げられる当接位置とに亘って補助部材と被処理基板を相対的に接離移動させる接離機構と、この接離機構の作動を制御する制御手段とを有するものであって、この制御手段が、補助部材と被処理基板との離間動作中に、補助部材と被処理基板との離間時の慣性による被処理基板の撓みを抑制する位置に補助部材を一時的に保持すべく上記接離機構を制御するように構成されてなるものである。
【0016】
請求項2及び3に記載の搬送装置によれば、補助部材と被処理基板が接離機構によって相対的に接離移動され、補助部材と被処理基板が当接位置に保持された状態で被処理基板が補助部材により支持される。
【0017】
そして、このような補助部材と被処理基板の接離動作において、補助部材が被処理基板の下面に略接する位置に一時的に保持された後に当接位置に至るように接離機構が制御されると、補助部材と被処理基板の当接時の衝撃が緩和される。一方、補助部材と被処理基板の離間時の慣性による被処理基板の撓み、つまり自然状態での自重による撓み以上の撓みを抑制する高さ位置に補助部材が一時的に保持された後に離間位置に至るように制御されると、補助部材と被処理基板が互いに離れる際の基板の振動が効果的に防止され、または振動が生じても早期に収束する。
【0018】
【発明の実施の形態】
本発明の実施の形態について図面を用いて説明する。
【0019】
図1及び図2は、本発明にかかる基板搬送装置の一例が適用される基板処理装置を概略的に示し、図1は正面図で、図2は平面図である。同図に示す基板処理装置10は、比較的大型の角型ガラス基板(以下、基板と略す)に所定の処理を施す装置であって、基板の搬入出部12と、一連の処理を基板に施すための処理ユニット部20と、搬入出部12と処理ユニット部20との間で基板を搬送する基板搬送部22とを備えている。
【0020】
上記搬入出部12には、カセット載置台16が設けられ、このカセット載置台16上に多数の基板Bを収納した2つのカセット14a,14bが設置されるとともに、カセット14a,14bと基板搬送部22の所定の基板受渡し位置との間で基板Bを搬送するインデクサロボット18が設けられ、これが上記カセット載置台16に対向して配置されている。
【0021】
上記インデクサロボット18は、詳しく図示していないが、一軸方向(Y軸方向)に延びるレール17上に移動可能に装着される本体と、この本体の上部に装備される基板保持用のヘッドとを備えている。ヘッドは、本体に対してX軸方向(上記一軸方向と水平面上で直交する方向)及びZ軸方向(上下方向)の移動が可能であるとともにR軸周り(鉛直軸周りの)の回転が可能となっている。
【0022】
上記処理ユニット20には、基板Bに所定の処理を施すための複数の処理部が本実施形態においては上下2段に配置されている。
【0023】
具体的には、基板Bを洗浄するためのスピンスクラバーSSと、洗浄された基板Bにフォトレジスト液を塗布するスピンコーターSCとが処理ユニット20の下段に配置される一方、スピンスクラバーSSで洗浄された基板Bを脱水ベークするホットプレートHP1と、フォトレジスト液が塗布された基板BをプリベークするホットプレートHP2と、各ホットプレートHP1,HP2で加熱された基板Bを冷却するクールプレートCP1,CP2とが処理ユニット20の上段に配置されている。
【0024】
上記基板搬送部22には、基板搬送用の搬送ユニット24が上記処理ユニット部20の各処理部に亘って移動可能に設けられている。
【0025】
すなわち、基板搬送部22には、X軸方向に延びる固定レール26と、モータ駆動によりこの固定レール26に沿って移動する搬送ユニット支持部材28(以下、支持部材28と略す)とが設けられ、この支持部材28に、モータ駆動により作動する垂直多関節型のアーム29を介して搬送ユニット24がZ軸方向に移動可能に支持されている。そして、上記支持部材28がX軸方向に移動されつつ、上記アーム29が作動されることにより、上記搬送ユニット24がX軸方向及びZ軸方向に移動し、これによって搬送ユニット24が各処理部に対向する基板受渡し可能な位置に移動させられるようになっている。
【0026】
図3は、上記搬送ユニット24の具体的な構造を示している。
【0027】
この図に示すように、搬送ユニット24は、処理ユニット部20に向かって開口する箱型のユニット本体30を有し、このユニット本体30に、基板Bの搬送及び受渡しの一連の動作において基板Bを支持する基板支持機構32と、基板搬送時にのみ基板Bを補助的に支持する補助機構40とを装備している。
【0028】
上記基板支持機構32は、互いに平行で、間隔が基板Bに対応している一対の支持片35a,35bを備えたU字形のハンド部材34を有しており、このハンド部材34で基板Bを支持するようになっている。支持片35a,35bには、それぞれ長手方向に所定の間隔で複数の突起36が設けられており、同図に示すように、基板Bが、その両端縁部を支持片35a,35bの各突起36で受けられた状態で支持されるようになっている。
【0029】
また、上記基板支持機構32には、上記ハンド部材34をユニット本体30に対して進退させるためのアーム38が設けられ、上記ハンド部材34はこのアーム38の先端に水平面内で回動自在に連結されている。
【0030】
このアーム38は、単位アーム39a,39bからなり、図外のモータ駆動により作動する水平関節型のアームで、上記ハンド部材34をユニット本体30前方の受渡し位置(同図の実線で示す位置)とユニット本体30内部の収納位置とに亘ってY軸方向に進退させ得るように構成されている。そして、各処理部間での基板Bの搬送時には、ハンド部材34が基板Bを支持した状態で上記収納位置に退避させられることによって基板Bをユニット本体30内に収納するようになっている。
【0031】
上記補助機構40は、上記ユニット本体30内部に収納されたハンド部材34の下方に設置されている。
【0032】
補助機構40は、図4に示すように、ユニット本体30内に収納された基板Bを下方から支持するための支持軸42を有している。この支持軸42は、例えば、樹脂材料から形成された先端が略球状(図8に示す)の先細りの軸体で、図5に示すように、ユニット本体30に収納された基板Bの中心に対応して設けられている。なお、本実施形態では、最終的に、基板Bの中心を通る縦横の分割線(図5の一点鎖線に示す)で基板Bを分割し、これより4枚の基板Ba〜基板Bdを得るようになっており、この分割線の交点が基板Bの中心に一致している。
【0033】
上記支持軸42は、ハウジング48に装着されており、このハウジング48が、取付部材44を介してユニット本体30に固定されたZ軸方向のガイド46にスライド自在に装着されるとともに、エアシリンダ58により作動されるリンク52に連結されている。
【0034】
リンク52は、水平部52aと鉛直部52bを有したL字形で、その折曲部分においてユニット本体30内部に立設された取付部材50に垂直面内で回動自在に軸支されるとともに、水平部52aの先端がベアリング56を介して上記ハウジング48のガイド孔49に挿入されることによりハウジング48に連結されている。また、上記鉛直部52bの先端(下端)がユニット本体30に取付けられたエアシリンダ58の出力軸59に垂直面内で回動自在に連結されている。
【0035】
すなわち、上記エアシリンダ58の作動によりリンク52がその折曲部分である支点回りに回動されることによってリンク52の水平部52aが上下に揺動し、この揺動に伴いハウジング48がガイド46に沿って移動させられることにより支持軸42が上下動するようになっている。
【0036】
上記エアシリンダ58は、図3に示すように、切換バルブ60を介してエア供給源61に接続されており、上記切換バルブ60によるエア圧の給排切換えにより出力軸59を突出位置と引込み位置とに進退させて上記リンク52を揺動させるようになっている。そして、上記エアシリンダ58の出力軸59を引込んだ補助機構40のON状態で、支持軸42を、その先端がハンド部材34の突起36と同程度、あるいは若干低い高さに達する上昇端位置(図4の一点鎖線に示す)に保持する一方、エアシリンダ58の出力軸59を突出させた補助機構40のOFF状態で、支持軸42をハンド部材34の下方に退避する下降端位置(同図の実線に示す)に保持するようになっている。
【0037】
上記切換バルブ60は、上記基板処理装置10に装備されたコントローラ62(図3に示す)に接続されており、このコントローラ62よりエア圧の給排が切換制御されるようになっている。そして、このコントローラ62による切換バルブ60の制御では、エア圧の給排切換後、所定のタイミングで一時的にエア圧の給排を切換える、すなわち補助機構40の駆動を切換えるようになっており、こうすることで支持軸42の昇降動作を断続的に行わせるようにしている。
【0038】
具体的には、補助機構40がOFFからONへ切換えられる際には、図6(a)に示すように、ONへの切換え(t1時点)後、所定時間経過するとOFFに切換えられ(t2時点)、微小時間経過すると再度ONに切換えられる(t3時点)。また、補助機構40がONからOFFへ切換えられる際にも、図7(a)に示すように、OFFへの切換え(T1時点)後、所定時間経過するとONに切換えられ(T2時点)、微小時間経過後OFFに切換えられる(T3時点)ようになっている。
【0039】
このように制御することで、補助機構40のOFFからONへの切換え時には、図6(b)に示すように、支持軸42が所定の高さ位置まで上昇して一時的に停止した後に上昇端位置に達り、逆に、補助機構40のONからOFFへの切換え時には、図7(b)に示すように、支持軸42が所定の高さ位置まで下降して一時的に停止した後に下降端位置に達するようになっている。なお、支持軸42の停止位置は支持軸42の上昇時及び下降時で同一の高さ位置に設定されており、具体的には、図8に示すように、ハンド部材34に載置された基板Bの撓みを考慮した上で、支持軸42がハンド部材34に載置された基板Bの下面に接する程度の高さ位置に設定されている。
【0040】
次に、上述のように構成された基板搬送装置の作用効果について説明する。
【0041】
上記の基板処理装置10において、上記カセット載置台16にカセット14a,14bがセットされて処理動作が開始されると、上記インデクサロボット18によってカセット14a,14bから基板Bが一枚ずつ取出されて基板搬送部22の搬送ユニット24に渡される。
【0042】
基板Bを受け取る際には、図3に示すように、ハンド部材34がユニット本体30前方の受渡し位置に保持されており、この状態で上記インデクサロボット18によって基板Bがハンド部材34の各支持片35a,35b上に載置される。そして、基板Bが載置されると、ハンド部材34がユニット本体30内部に退避させられ、これによって基板Bがユニット本体30内に収納される。このとき、補助機構40はOFF、すなわち支持軸42が下降端位置にある状態に保持されている。
【0043】
基板Bがユニット本体30内に収納されると、所定のタイミングで補助機構40がONに切換られる。これにより支持軸42が上昇し、ハンド部材34に載置されて自重で撓んでいる基板Bの中心部が押上げられ、支持軸42が上昇端位置に達した状態で、基板がその中心部を支持軸42によって支持されて略平坦な状態に保持される。なお、このような支持軸42の上昇動作においては、上述のように支持軸42が基板Bに接する高さ位置で一時的に停止され、その後上昇端位置に達するため、支持軸42と基板Bとが当接するときの衝撃が緩和され、基板Bに損傷等が生じることがない。
【0044】
こうして基板Bの受渡しが完了すると、基板Bがその中心部で補助機構40により支持された状態で、搬送ユニット24がX軸及びZ軸方向に移動させられて処理ユニット部20の所定の処理部に対向した位置に配置される。
【0045】
そして、先ず補助機構40がOFFに切換えられる。このとき、支持軸42の下降動作においては、支持軸42が基板Bに接する高さ位置で一時的に停止され、その後下降端位置に達するため、基板Bから支持軸42が離れる際の慣性により、基板Bが自然状態での自重による撓み量以上に勢い良く撓んで振動するといったことがない。
【0046】
こうして補助機構40がOFFに切換えられると、ハンド部材34がユニット本体30の前方の受渡し位置に移動させられ、これにより基板Bが当該処理部内に挿入させられる。そして、搬送ユニット24が若干下降させられ、次いでハンド部材34がユニット本体30内に退避することにより基板Bが処理部内の所定の基板載置個所に載置されて当該処理部に対する基板Bの受渡しが完了する。
【0047】
そして、以後、各処理部の間で搬送ユニット24による基板Bの搬送が同様に行われながら、基板Bに対する各処理部での処理が施され、全ての処理が完了すると、搬送ユニット24から上記インデクサロボット18に基板Bが渡される。そして、基板Bがカセット14a,14bに収納されることによって基板処理装置10による当該基板Bの処理が完了する。
【0048】
このような基板Bの処理動作において、上記実施形態の装置によれば、搬送ユニット24による基板Bの搬送時には、補助機構40の作動により基板Bの中心部が支持軸42によって支持された状態で基板Bの搬送が行われるため、基板の両端縁部のみを支持して搬送していた従来のこの種の搬送装置のように、搬送ユニットの加減速時における慣性により基板の撓み量を増大させて基板を破損したり、あるいは搬送ユニットの停止時等に慣性により基板Bを振動させるといった事態の発生が効果的に防止される。
【0049】
従って、基板Bが大型、かつ薄型で比較的撓み易い基板であっても、搬送ユニットの加減速度や移動速度を比較的高く設定することが可能になるとともに、基板に生じた振動の減衰時間を考慮して搬送ユニットを待機させる必要がなくなる。そのため、基板Bの搬送時間の短縮化を効果的に図ることができ、その結果、基板処理装置10による基板Bの処理効率を効果的に高めることができる。
【0050】
また、補助機構40のON状態では、上述のように撓みが修正されて基板Bが略平坦にされることで、搬送ユニット24での基板Bの位置補正の際には、基板Bに対する位置決め部材による位置決め方向の力、具体的には、X軸方向の力が位置決めのために有効に作用する。そのため、搬送ユニット24による基板Bの位置決めを適切に行うことができるという利点がある。特に、処理ユニット部20の多数の処理部間で基板Bの受渡しが要求される上記基板処理装置10では、各処理部での受渡し毎に基板Bの適切な位置補正が行われないと、このずれの蓄積により、いずれかの処理部で基板Bの受渡しが不能となったり、あるいは処理部での処理に支障がでる等の虞があるが、上記実施形態の装置によれば、そのような虞がない。
【0051】
なお、上記実施形態の基板処理装置10は、本発明の基板搬送装置が適用される基板処理装置の一例であって、基板処理装置10や基板搬送装置の具体的な構成は、本発明の要旨を逸脱しない範囲で適宜変更可能である。
【0052】
例えば、上記実施形態では、基板Bの中心部一個所で基板Bを支持するようにしているが、基板Bの支持位置やその数は、基板Bの形状や重量に応じ、より適切に基板Bを支持できるように選定すればよい。この場合、基板Bを支持する位置は、基板Bの非有効面である必要がある。非有効面は基板Bの種類によって異なるが一般には基板Bの裏面全体がこれに該当するため、基板裏面全体を対象として支持位置を選定することができる。但し、一枚の基板Bを分割して複数の基板を得る場合には、前述の実施形態のように、その分割線上を支持するようにすれば有効面、あるいは非有効面に拘らず基板Bを適切に支持しながらも基板Bに悪影響を及ぼす虞が全くないので有利である。
【0053】
また、支持軸42の材質や形状も上記実施形態のものに限られず、基板Bを支持する数や基板Bの重量等に応じて選定すればよい。但し、支持軸42の先端を球状、楕円球状、あるいは円柱状等の曲面形状にすれば、支持軸42との接触面積を確保して単位面積当たりの面圧を小さくできる上、エッジ等により基板Bを傷付ける虞がないという利点がある。
【0054】
さらに、上記実施形態では、エアシリンダ58の作動によりリンク52を揺動させ、これにより支持軸42を上下動させるように補助機構40が構成されているが、例えば、ボールねじ機構やその他の運動機構により支持軸42を上下動させるように補助機構40を構成しても構わない。
【0055】
また、上記実施形態では、ハンド部材34上に載置された基板Bに対して支持軸42を進退させるようにしているが、例えば、支持軸42をユニット本体30内に固定的に設け、ユニット本体30内で基板Bとハンド部材34を一体に上下動させるように搬送ユニット24を構成しても構わない。
【0056】
さらに、上記実施形態では、補助機構40のONからOFFへの切換制御において、支持軸42を基板Bの下面に接する高さ位置に一時的に保持し、これにより基板Bの自重による自然状態での撓み以上の撓みを阻止して基板Bの振動の発生を抑えるようにしているが、この制御において、例えば、基板Bの下面に接する位置よりも適度に低い位置に支持軸42を保持するようにしてもよい。この場合、支持軸42が基板Bから離れる際の慣性により基板Bが多少振動するものの、支持軸42により基板Bの撓みが制限されるために振動は早期に収束する。
【0057】
すなわち、この制御は、支持軸42が基板Bから離れる際に基板Bが勢い良く撓んで振動し、この振動が持続するのを防止するためであって厳密に振動の発生を阻止する必要は必ずしもない。従って、基板Bの振動の発生を阻止し、又は発生しても早期に収束するように、基板Bの慣性による撓み、つまり自重による自然状態での撓み以上の撓みを効果的に抑えることができる位置に支持軸42を保持するようにすればよい。
【0058】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明は、複数の処理部に亘って移動可能な搬送ユニットのユニット本体に、退避位置に配置されたハンド部材に支持されている被処理基板をハンド部材の各支持片間において支持する補助部材を設け、基板搬送時には、補助部材によって被処理基板を支持して搬送するようにしたので、これにより被処理基板の支持剛性が高められて搬送時の被処理基板の過度の撓みや振動を効果的に防止することができる。従って、搬送ユニットの加減速度や移動速度を比較的高く設定することが可能となり、また、被処理基板に生じた振動の減衰時間を考慮して搬送ユニットを待機させる必要がなくなる。そのため、被処理基板の搬送時間の短縮化を効果的に図ることができ、これによって被処理基板の処理効率を効果的に高めることができる。
【0059】
また、被処理基板の位置補正においては、位置決め方向の力を有効に被処理基板の位置決め方向の力として作用させることが可能となるので、これにより被処理基板の適切な位置決めを達成して適切な処理動作を確保することができる。
【0060】
特に、補助部材と被処理基板を、被処理基板に対して非接触状態となる離間位置と被処理基板を所定量押上げる当接位置とに亘って接離移動させ、接近動作中に、被処理基板の下面に略接する位置に補助部材を一時的に保持するようにすれば、補助部材と被処理基板の当接時の衝撃を効果的に緩和することができる。また、離間動作中に、補助部材と被処理基板の離間時の慣性による被処理基板の撓みを抑制する高さ位置に補助部材を一時的に保持するようにすれば、補助部材が被処理基板から離れる際の被処理基板の振動発生を効果的に防止することができ、また発生しても振動を早期に収束させることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る基板搬送装置の一例が適用される基板処理装置を示す正面概略図である。
【図2】上記基板処理装置を示す平面概略図である。
【図3】搬送ユニットの構成を示す斜視概略図である。
【図4】補助機構を示す搬送ユニットの断面図である。
【図5】補助機構の支持軸とハンド部材に支持された基板との位置関係を示す平面略図である。
【図6】(a)は補助機構をONに切換える際の補助機構の制御例を示すタイミングチャートで、(b)は(a)の制御による支持軸の動作を示す説明図である。
【図7】(a)は補助機構をOFFに切換える際の補助機構の制御例を示すタイミングチャートで、(b)は(a)の制御による支持軸の動作を示す説明図である。
【図8】支持軸の動作を説明する支持軸と基板の当接部分を示す概略図である。
【符号の説明】
10 基板処理装置
24 搬送ユニット
30 ユニット本体
32 基板支持機構
34 ハンド部材
35a,35b 支持片
36 突起
38 アーム
39a,39b 単位アーム
40 補助機構
42 支持軸
46 ガイド
48 ハウジング
52 リンク
60 切換バルブ
61 エア圧供給源
62 コントローラ
B 基板

Claims (3)

  1. 複数の処理部に亘って移動可能な搬送ユニットに、被処理基板の両端縁部を支持する一対の支持片をもつU字型のハンド部材が設けられるとともに、このハンド部材が上記搬送ユニットのユニット本体から進出する受け渡し位置とユニット本体側に退避する退避位置とに変位可能に設けられ、上記ハンド部材により被処理基板を支持し、かつ上記退避位置にハンド部材を退避させた状態で被処理基板を搬送する基板搬送装置において、
    上記搬送ユニットのユニット本体に、上記退避位置に配置されたハンド部材に支持されている被処理基板裏面の非有効面の少なくとも一個所に当接可能に設けられ、かつ上記非有効面への当接状態において上記各支持片の間で被処理基板を支持する補助部材と、この補助部材と上記被処理基板を上下方向に相対的に接離移動させる作動手段とを備えてなることを特徴とする基板搬送装置。
  2. 上記作動手段は、補助部材が被処理基板に対して非接触状態となる離間位置と補助部材により被処理基板が所定量押上げられる当接位置とに亘って補助部材と被処理基板を相対的に接離移動させる接離機構と、この接離機構の作動を制御する制御手段とを有するものであって、この制御手段が、補助部材と被処理基板との接近動作中に、被処理基板の下面に接する位置に補助部材を一時的に保持すべく上記接離機構を制御するように構成されてなることを特徴とする請求項1記載の基板搬送装置。
  3. 上記作動手段は、補助部材が被処理基板に対して非接触状態となる離間位置と補助部材により被処理基板が所定量押上げられる当接位置とに亘って補助部材と被処理基板を相対的に接離移動させる接離機構と、この接離機構の作動を制御する制御手段とを有するものであって、この制御手段が、補助部材と被処理基板との離間動作中に、補助部材と被処理基板との離間時の慣性による被処理基板の撓みを抑制する位置に補助部材を一時的に保持すべく上記接離機構を制御するように構成されてなることを特徴とする請求項1記載の基板搬送装置。
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