JPH09162201A - 半導体装置の製造方法および製造装置 - Google Patents

半導体装置の製造方法および製造装置

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JPH09162201A
JPH09162201A JP7321390A JP32139095A JPH09162201A JP H09162201 A JPH09162201 A JP H09162201A JP 7321390 A JP7321390 A JP 7321390A JP 32139095 A JP32139095 A JP 32139095A JP H09162201 A JPH09162201 A JP H09162201A
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JP
Japan
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oxide film
substrate
hydrogen
semiconductor
group
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Application number
JP7321390A
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English (en)
Inventor
Shigeo Hayashi
茂生 林
Teru Nishitani
輝 西谷
Takao Toda
隆夫 任田
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Panasonic Holdings Corp
Original Assignee
Matsushita Electric Industrial Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 II−VI族成長室とは別の真空処理室(成
長室)を設けずに、高品質のII−VI族化合物半導体
の結晶成長を達成することを目的とする。 【解決手段】 11a−cは水素ガスを熱解離させて原
子状水素を発生させる密閉型クラッキングセルである。
12a−14aはII−VI族分子線源である。GaA
s基板15aを500℃にし、水素のガスクラッキング
セル11aを1400℃に加熱して30分間原子状水素
を基板に照射して酸化膜を除去し、そのまま続いてII
−VI族半導体をMBE成長する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、青から緑色の発光
ダイオードや半導体レーザなどに用いられる半導体基板
上のII−VI化合物半導体の結晶成長に使用する分子
線エピタキシャル成長(molecular beam
epitaxy ;MBE)法における、半導体基板
の酸化膜除去方法及び上記の方法を用いた製造装置に関
するものである。
【0002】
【従来の技術】従来のII−VI族化合物半導体のMB
E成長は、ジャーナル・オブ・クリスタル・グロース第
117巻(1992年)125〜128頁(Journ
alof Crystal Growth 117
(1992)p.125〜128)に記載されているよ
うに、GaAsやInPなどのIII−V族化合物半導
体基板上に形成されている自然酸化膜及び加工歪層を硫
酸系の溶液などを用いた化学エッチングにより取り除い
た後、純水中で清浄な薄い純水酸化膜を再度形成し、そ
の後、成長直前に成長室内の真空中で加熱して上記の純
水酸化膜を除去する方法がとられてきた。しかしなが
ら、上記の方法では、真空中で加熱を行うために、蒸気
圧の高いV族元素の砒素や燐原子が基板表面から脱離し
てしまい、III族元素であるガリウムやインジウムのド
ロップレットが基板表面に形成され、結晶性や界面特性
の十分でないものしか得ることができないという問題点
が生じる。
【0003】上記の問題点の解決策として、最近、アプ
ライド・フィジックス・レター第60巻(1992年)
2045〜2047頁(Applied Physic
sLetter 59 (1991) p.1272〜
1274)に記載されているように、基板と同じIII
−V族半導体をバッファ層として用いることにより、真
空中の酸化膜除去工程をなくし、高品質なII−VI族
半導体薄膜を得る試みがなされている。この場合、酸化
膜除去工程として基板にV族元素(砒素や燐など)を供
給しながら加熱することによりV族元素の離脱を抑える
という方法をとっている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、基板に
V族元素(砒素や燐など)を供給しながら加熱して酸化
膜除去を行なう場合は、V族元素がII−VI族半導体
に対してアクセプタ不純物となるために、II−VI族
成長室とは別の真空処理室(成長室)を設け、この別の
真空処理室内でV族元素を供給しながら加熱して酸化膜
除去を行なう必要性があり、成長装置が巨大になること
や、工数が多いという新たな問題点が生じる。
【0005】また、従来例のところでも述べたように、
真空中で加熱するだけの酸化膜除去法では、基板からの
V族元素の脱離がおこり、高品質なII−VI族半導体
が形成できないといった課題があった。
【0006】本発明はかかる点に鑑み、II−VI族成
長室とは別の真空処理室(成長室)を設けずに、高品質
のII−VI族化合物半導体の結晶成長を行うことを目
的とするものである。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記問題点を解決するた
めに、第1の発明は、自然酸化膜を有する半導体基板を
加熱しながら化学的に活性な水素を少なくとも照射して
酸化膜を除去した後にII−VI族化合物半導体を形成
するものである。この構成により、酸化膜がアモルファ
ス状であるGaAsやInAs、AlAs、GaP、I
nP、AlPなどのIII−V族化合物半導体におい
て、その酸化膜に対して、加熱しながら化学的に活性な
水素を照射することにより、基板表面の酸素と選択的に
結びつき、OH基やH2Oとして、酸素のみを選択的に
除去することができる。
【0008】また、基板温度は真空中で酸化膜を除去す
るよりも低温でよく、酸化膜除去中あるいは除去後に基
板から脱離する基板構成元素の量を少なくすることがで
きる。従って、半導体基板が砒素化物の場合は加熱温度
が550℃以下であることが好ましく、また、半導体基
板が燐化物の場合は加熱温度が500℃以下であること
が好ましい。
【0009】また、水素ガスをRF放電させた場合、水
素分子が準安定状態に励起されるという作用がある。ま
た、水素分子が解離して原子状水素になったり、さらに
その原子状水素が準安定状態に励起することができる。
上記の準安定状態の水素分子あるいは原子は高いエネル
ギーを持っており、化学的に活性なものとなる。
【0010】また、上記構成においては、化学的に活性
な水素が原子状水素、あるいは準安定状態の水素原子か
水素分子であることが好ましい。
【0011】さらに、上記構成においては、化学的に活
性な水素を作製するために、水素を1300℃以上に加
熱することが好ましい。この場合、水素分子が熱解離し
て原子状水素を発生することになり、そうすれば、原子
状水素は未結合手を1つもっているために、化学的に非
常に活性な水素を得ることができる。
【0012】また、上記構成においては、化学的に活性
な水素を作製するために、純水素ガスあるいは水素と希
ガスや窒素との混合ガスを放電させることが好ましい。
この場合、水素と希ガスや窒素との混合ガスは、純水素
ガスよりも放電条件が緩いくなる。上記の作用により基
板構成元素の脱離が抑えられた基板上に形成したII−
VI族半導体においては、結晶性や界面特性の劣化を抑
制することができる。
【0013】また、上記構成においては、II−VI族
化合物半導体がII族としてCd、Mg、Mn、Znの
うちいづれかかその組合せからなり、VI族としてS、
Se、Teのうちいづれかかその組合せからなることが
好ましい。
【0014】第2の発明は、第1の発明の半導体の製造
方法を達成するための製造装置の一つであり、真空容器
に半導体基板を加熱する装備と水素ガスを加熱して供給
する装備とII−VI族化合物半導体を形成する装備が
備わっていることである。この場合、真空容器に半導体
基板を加熱する装備と水素ガスを加熱して供給する装備
とII−VI族化合物半導体を形成する装備を備えるこ
とにより、III−V族基板を加熱して活性な水素を照
射することができ、結晶性や界面特性のよいII−VI
族半導体を形成することができる。
【0015】第3の発明は、第1の発明の半導体の製造
方法を達成するための製造装置の一つであり、真空容器
に半導体基板を加熱する装備と水素の高周波プラズマを
供給する装備とII−VI族化合物半導体を形成する装
備を備えたことである。この場合、真空容器に半導体基
板を加熱する装備と水素の高周波プラズマを供給する装
備とII−VI族化合物半導体を形成する装備を備える
ことにより、III−V族基板を加熱して活性な水素を
照射することができるために、結晶性や界面特性のよい
II−VI族半導体を形成することができる。
【0016】第4の発明は、第1の発明の半導体の製造
方法を達成するための製造装置の一つであり、真空容器
に半導体基板を加熱する装備と水素のエレクトロンサイ
クロトロン共鳴プラズマを供給する装備とII−VI族
化合物半導体を形成する装備を備えたことである。この
場合、水素ガスを有磁場マイクロ波放電させると、RF
放電よりも更に準安定状態の水素分子や、原子状水素、
準安定状態の水素原子が形成されるという作用がある。
また、水素イオンも多く発生することができ、先にも述
べたように、準安定状態の水素分子あるいは原子は高い
エネルギーを持っており、化学的に活性である。そこ
で、真空容器にECRプラズマを供給する装備とII−
VI族化合物半導体を形成する装備を備えることによ
り、III−V族基板を加熱して活性な水素を照射する
ことができるために、結晶性や界面特性のよいII−V
I族半導体を形成することができる。
【0017】上記第3あるいは第4の発明の構成におい
ては、基板とプラズマ供給源の間に電界をかける装備を
有することが好ましい。
【0018】ここで、プラズマ中に含まれるイオン種
は、基板表面に対してダメージを与えるが、基板とプラ
ズマ供給源との間に電界をかけることにより、イオン種
の基板への到達を抑制することができるという作用があ
る。
【0019】
【発明の実施の形態】
(第1の発明の実施の形態)以下では、本発明第1の発
明の実施の形態における半導体装置の製造方法について
図面を参照しながら説明する。
【0020】図1は本発明の第1の実施の形態における
半導体装置の製造方法を行う半導体製造装置の構造を示
す概略図である。同図において11aはガスクラッキン
グセル用の密閉型のるつぼあり、11bはオリフィス穴
11bである。11cはるつぼ全体を加熱するヒーター
であり1500℃まで加熱可能である。また、11dは
水素のガスボンベでありルツボに水素ガスを供給できる
ように構成されている。
【0021】上記のように構成された半導体製造装置に
おいて、12a、13a、14aは通常のルツボであ
り、各々のルツボには金属亜鉛、金属セレン、硫化亜鉛
が入っている。そして上記の金属亜鉛、金属セレン及び
硫化亜鉛を加熱蒸発させて亜鉛分子線12b、セレン分
子線13b、硫化亜鉛分子線14bを得る。
【0022】成長手順としては、まず、表面に酸化膜が
形成されている(酸化膜は自然酸化膜でも純水酸化膜で
もよい)GaAs基板15aを真空容器16a内の基板
ホルダー15bに装着し、0.1μPa程度の超高真空
まで排気する。次に水素のガスクラッキングセル11a
を1400℃に加熱して(化学的に活性な)熱解離させ
た水素を得る。この時の水素の流量は0.1sccmと
した。なお、水素が熱解離するためには、ガスクラッキ
ンセル11aの密閉度をよくして効率よくルツボの熱を
水素分子に伝える必要があった。
【0023】また、ガスクラッキングセルは厚さ1mm
の窒化ホウ素製であり、オリフィス11b(出射ビーム
用の穴)の径は0.1mmであり、水素ガスはルツボの
中にほぼ閉じ込められる。具体的には真空装置の圧力が
約0.1mPaであるのに対し計算上はルツボの中の圧
力は0.1Paであった。
【0024】このように原子状水素を基板に照射しなが
ら基板温度500℃で30分間保持して表面酸化膜を除
去した。酸化膜除去の確認には反射高速電子線回折(R
HEED)像観察を行なった。本発明の実施の形態の場
合、RHEED像は4×3(あるいは2×1)構造を示
した。その後基板15aを300℃に下げて安定させ、
亜鉛分子線12b、セレン分子線13b、硫化亜鉛分子
線14bを同時に基板15a上に照射して基板に格子整
合する硫化セレン化亜鉛(ZnS0.06Se0.94)薄膜
(以後簡単にZnSSeと記す。)を1μm形成した。
【0025】ここで、亜鉛のるつぼ12aの温度は30
0℃、セレンのるつぼ13aの温度は200℃、硫化亜
鉛14aのルツボ温度は900℃(いずれも温度調節器
の表示温度)とし、成長時間は2時間であった。
【0026】以上のような方法で形成した硫化セレン化
亜鉛は、同じZnSSe膜を2つの成長容器からなるM
BE装置で作製するのに比べて時間的に1時間以上節約
できた。また、作成された結晶の結晶性に関しては図2
に示すように、基板に対してコヒーレントに形成された
1μm厚のZnSSeのX線回折(XRD)の回折半値
幅が19秒と理論回折幅に近く、また、バッファ層を有
するZnSSe膜の半値幅18秒に対して、ほぼ同じ特
性を示した。透過型電子顕微鏡(TEM)観察において
も界面の凹凸が1原子層以下の非常に平坦な膜が得られ
た。二次イオン質量分析(SIMS)や電子線プローブ
質量分析(EPMA)においても基板界面の残留酸素原
子の量は検出限界以下であった。
【0027】ここで、GaAs酸化膜除去温度を500
℃としたが、基板温度が400℃以上の時に酸化膜の除
去が確認できた。しかしながら、550℃以上では、酸
化膜除去後に基板からのAs原子の脱離が起こり、格子
欠陥の発生など、結晶性の劣化がみられるとともに、界
面の凹凸も1原子層を越えた。550℃以上の場合は、
成長を行なう真空容器に付属している四重極質量分析器
(QMA)における若干の水素化砒素基(AsH−)の
信号の増加からも示唆される。
【0028】また、水素のガスセルの温度を1400℃
としたが、1300℃以上の温度で、低温での酸化膜除
去の効果がみられた。しかしながら1300℃近くでは
酸化膜除去に3時間程度かかり、除去速度が1400℃
に比べて5倍程度長くなった。
【0029】さらに、II−VI族半導体としてZnS
0.06Se0.94を用いたが、この他、Zn0.42Cd0.58S
やZn0.9Mg0.10.2Se0.8などのII族がCd,M
g,Mn,ZnからなりVI族がS,Se,Teからな
るあらゆるII−VI族半導体(混晶)を用いても同様
の効果がみられた。特に基板に格子整合する混晶薄膜の
場合にその効果が大きかった。具体的には格子不整合度
(Δa/a)が0.1%以下の場合に非常に平坦な薄膜
が得られた。
【0030】なお、本実施の形態ではMBE法を用いて
成長を行なったが、原料としてジメチル亜鉛((C
32Zn)、メチルメルカプタン(CH3SH)とジ
エチル亜鉛((C252Zn)を用いた有機金属MB
E法を用いた場合も同様の効果がみられた。
【0031】ここで、基板としてGaAsを用いたが、
この他、InAs基板上のCdSe薄膜やAlAs基板
上のZnSe薄膜の形成にこの方法を用いた場合も、同
様に400℃から550℃のあいだで酸化膜の除去が可
能であり、結晶性を損なうことなくII−VI族半導体
の形成が可能であった。
【0032】また、基板としてInPを用いて、基板に
ほぼ格子整合する厚さ1μmのZn 0.48Cd0.52Seや
CdS0.83Se0.17やMg0.9Zn0.1Seや、MgS
0.08Se0.92、ZnS0.34Te0.66、ZnSe0.54Te
0.46などのII族がCd,Mg,Mn,ZnからなりV
I族がS,Se,TeからなるあらゆるII−VI族半
導体(混晶)を形成した場合、いずれもX線回折半値幅
が真空中で加熱するという通常の酸化膜除去工程のもの
に比べて良く、20秒前後と理論半値幅に近いものが得ら
れた。
【0033】さらに、基板としてGaPを用いて、基板に
格子整合する厚さ1μmのZnS0.8Se0.2やZn0.3
Mg0.7SやZn0.9Cd0.1SなどのII族がCd,M
g,Mn,ZnからなりVI族がS,Se,Teからな
るあらゆるII−VI族半導体(混晶)を形成した場
合、500℃以下の酸化膜除去温度のばあい、いずれも
X線回折半値幅が真空中で加熱するという通常の酸化膜
除去工程のものに比べて良く、25秒前後と理論半値幅
に近いものが得られた。
【0034】(発明の実施の形態2)次に、以下では、
本発明第2の発明の実施の形態における半導体装置の製
造方法について図面を参照しながら説明する。
【0035】図3は本発明第2の発明の実施の形態にお
ける半導体装置の製造方法を行う半導体製造装置の構造
を示す概略図である。同図において31aはRFプラズ
マを起こす密閉型のるつぼであり、31bはオリフィス
穴である。31cはRFコイルであり、RF電源31d
により13.56MHzの高周波を引加する。31eは
水素のガスボンベでありルツボに水素ガスを供給できる
ようになっている。
【0036】32a、33a、34aは通常のルツボで
あり、各々のルツボ内には、金属亜鉛、金属セレン及び
硫化亜鉛が入っている。そして上記の金属亜鉛、金属セ
レン及び硫化亜鉛を加熱蒸発させて亜鉛分子線32b、
セレン分子線33b、硫化亜鉛分子線34bを得る。
【0037】成長手順としては上記の第1の発明の実施
の形態と同様に、まず、表面に酸化膜が形成されている
GaAs基板35aを真空容器36a内の基板ホルダー
35bに装着し、0.1μPa程度の超高真空まで排気
する。水素のRFプラズマセル31a−cに300Wの
高周波を引加してRF放電させ、準安定状態の水素を得
る。この時の水素の流量は0.1sccmであり、真空
容器の圧力は0.1mPaであった。RFプラズマセル
はオックスフォード社製MPD21であり、厚さ1mm
の窒化ホウ素製ルツボを有し、オリフィス31b(出射
ビーム用の穴)の径は0.2mmである。このRFプラ
ズマセルは放電状態をモニターすることができ、放電ス
ペクトルは基底状態の水素分子のスペクトルに準安定状
態の水素分子のスペクトルと基底状態の水素原子のスペ
クトルが混ざったものであった。
【0038】このようにRFプラズマ水素を基板に照射
しながら基板温度500℃で30分間保持して表面酸化
膜を除去した。酸化膜除去の確認にはRHEED像観察
を行なった。本発明の実施の形態の場合、RHEED像
は4×3(あるいは2×1)構造を示した。その後基板
35aを300℃に下げて安定させ、亜鉛分子線32
b、セレン分子線33b、硫化亜鉛分子線34bを同時
に基板35a上に照射して基板に格子整合するZnS
0.06Se0.94薄膜を1μm形成した。
【0039】ここで、亜鉛のるつぼ32aの温度は30
0℃、セレンのるつぼ33aの温度は200℃、硫化亜
鉛のルツボ34aの温度は900℃(いずれも温度調節
器の表示温度)とし、成長時間は2時間であった。
【0040】以上のような方法で形成した硫化セレン化
亜鉛は、同じZnSSe膜を2つの成長容器からなるM
BE装置で作製するのに比べて時間的に1時間以上節約
できた。また、結晶性に関しては基板に対してコヒーレ
ントに形成された1μm厚のZnSSeのXRDの回折
半値幅が20秒と理論回折幅に近く、また、バッファ層
を有するZnSSe膜の半値幅18秒に対してもほぼ同
じ特性を示した。TEM観察においても界面の凹凸が1
原子層以下の非常に平坦な膜が得られた。SIMSやE
PMAにおいても基板界面の残留酸素原子の量は検出限
界以下であった。
【0041】ここで、GaAs酸化膜除去温度を500
℃としたが、基板温度が400℃以上の時に酸化膜の除
去が確認できた。しかしながら、550℃以上では、酸
化膜除去後に基板からのAs原子の脱離が起こり、格子
欠陥の発生など、結晶性の劣化がみられるとともに、界
面の凹凸も1原子層を越えた。
【0042】また、II−VI族半導体としてZnS
0.06Se0.94を用いたが、この他、Zn0.42Cd
0.58S、Zn0.9Mg0.10.2Se0.8などのII族がC
d,Mg,Mn,ZnからなりVI族がS,Se,Te
からなるあらゆるII−VI族半導体(混晶)を用いて
も同様の効果がみられた。特に基板に格子整合する混晶
薄膜の場合にその効果が大きかった。具体的には格子不
整合度(Δa/a)が0.1%以下の場合に非常に平坦
な薄膜が得られた。
【0043】なお、ここではMBE法を用いて成長を行
なったが、原料として(CH32Zn、CH3SHと
(C252Seを用いた有機金属MBE法を用いた場
合も同様の効果がみられた。
【0044】また、基板としてGaAsを用いたが、こ
の他、InAs基板上のCdSe薄膜やAlAs基板上
のZnSe薄膜の形成にこの方法を用いた場合も、同様
に400℃から550℃のあいだで、結晶性を損なうこ
となくII−VI族半導体の形成が可能であった。
【0045】さらに、基板としてInPを用いて、基板
にほぼ格子整合する厚さ1μmのZn0.48Cd0.52Se
やCdS0.83Se0.17やMg0.9Zn0.1Seや、MgS
0.08Se0.92、ZnS0.34Te0.66、ZnSe0.54Te
0.46などのII族がCd,Mg,Mn,ZnからなりV
I族がS,Se,TeからなるあらゆるII−VI族半
導体(混晶)を形成した場合、いずれもX線回折半値幅
が真空中で加熱するという通常の酸化膜除去工程のもの
に比べて良く、20秒前後と理論半値幅に近いものが得ら
れた。
【0046】また、基板としてGaPを用いて、基板に
格子整合する厚さ1μmのZnS0. 8Se0.2やZn0.3
Mg0.7SやZn0.9Cd0.1SなどのII族がCd,M
g,Mn,ZnからなりVI族がS,Se,Teからな
るあらゆるII−VI族半導体(混晶)を形成した場
合、いずれもX線回折半値幅が真空中で加熱するという
通常の酸化膜除去工程のものに比べて良く、25秒前後
と理論半値幅に近いものが得られた。
【0047】ここで、水素のRFプラズマセルの入射パ
ワーを300Wとしたが、入射パワーが大きいほど酸化
膜除去の効果が大きかった。実質的には100W以上
で、実用上の効果が見られたが、100Wでは酸化膜除
去に2時間程度かかり、除去速度が300Wに比べて4
倍程度長くなった。
【0048】また、水素の流量を0.1sccmとした
が、放電の起こる範囲では水素流量が少ないほど酸化膜
除去の速度が大きかった。実際は0.08〜10scc
mで実用上の酸化膜除去効果がみられた。また、このよ
うに水素の流量を変えると条件によっては水素原子ある
いは分子のイオンが発生した。具体的には流量が0.1
sccm以下の圧力の低い条件下でイオンが多く発生
し、基板表面の元素のスパッタリングと思われる現象が
観測され、表面の平滑性が悪くなった。このイオンはエ
ネルギーが大きいためにGaAs基板との反応が大き
く、基板原子の脱離現象を起こさせる効果を示す。この
対策として、基板にプラスの電位をかけるか、RFプラ
ズマ源と基板との間に電界あるいは磁界をかけると、こ
の影響は減少した。
【0049】さらに、水素の代わりに、アルゴンガスで
希釈した水素を使用した場合にも同様の効果がみられ
た。実際に用いた希釈度は水素濃度10%のものであ
る。この場合、上記発明の実施の形態と同じ0.1sc
cmの流量、引加パワー300W、基板温度500℃の
場合、30分で酸化膜の除去ができた。また、この場
合、RF放電可能領域が0.04〜10sccmと、水
素のみを用いた場合に比べてやや広いという利点があっ
た他、形成されたII−VI族半導体薄膜の特性は、上
記発明の実施の形態とほとんど同じであった。
【0050】(第3の発明の実施の形態)以下では、本
発明第3の発明の実施の形態における半導体装置の製造
方法について図面を参照しながら説明する。
【0051】図4は本発明の実施の形態における半導体
の製造装置の構造を示す概略図である。同図において4
1aはマイクロ波と磁場を利用した有磁場マイクロ波放
電セルであり、内部に磁石41bが装備されている。4
1cはマイクロ波発生器であり、セル41aに2450
MHzのマイクロ波を送ることができるようになってい
る。41dは水素のガスボンベであり放電セルに水素ガ
スを供給できるようになっている。45aは基板で、真
空容器とは電気的に絶縁されており、真空容器に対して
バイアス電圧をかけられるようになっている。
【0052】42a、43a、44aは通常のルツボで
あり、各々のルツボ内には、金属亜鉛、金属セレン及び
硫化亜鉛が入っている。そして、上記の金属亜鉛、金属
セレン及び硫化亜鉛を加熱蒸発させて亜鉛分子線42
b、セレン分子線43b、硫化亜鉛分子線44bを得
る。
【0053】成長手順としては上記の第1の発明の実施
の形態と同様に、まず、表面に酸化膜が形成されている
GaAs基板45aを真空容器46a内の基板ホルダー
45bに装着し、0.1μPa程度の超高真空まで排気
する。基板45aには+10Vのバイアス電圧をかけて
おく。水素の有磁場マイクロ波放電プラズマセル41a
に80Wのマイクロ波を引加して有磁場マイクロ波放電
させ、水素イオンと準安定状態の水素を得る。この時の
水素の流量は0.05sccmであり、真空容器46a
の圧力は0.05mPaであった。この有磁場マイクロ
波放電セルは放電状態をモニターすることができ、放電
スペクトルは基底状態の水素分子と水素イオンのスペク
トルに準安定状態の水素分子のスペクトルと基底状態の
水素原子のスペクトルが混ざったものであった。
【0054】このように有磁場マイクロ波放電させた水
素を基板に照射しながら基板温度500℃で20分間保
持して表面酸化膜を除去した。酸化膜除去の確認にはR
HEED像観察を行なった。本発明の実施の形態の場
合、RHEED像は4×3(あるいは2×1)構造を示
した。その後基板45aを300℃に下げて安定させ、
亜鉛分子線42b、セレン分子線43b、硫化亜鉛分子
線44bを同時に基板45a上に照射して基板に格子整
合するZnS0.06Se0.94薄膜を1μm形成した。
【0055】ここで、亜鉛のるつぼ42aの温度は30
0℃、セレンのるつぼ43aの温度は200℃、硫化亜
鉛のルツボ44aの温度は900℃(いずれも温度調節
器の表示温度)とし、成長時間を2時間とした。
【0056】以上のような方法で形成した硫化セレン化
亜鉛は、同じZnSSe膜を2つの成長容器からなるM
BE装置で作製するのに比べて時間的に1時間以上節約
できた。また、結晶性に関しては基板に対してコヒーレ
ントに形成された1μm厚のZnSSeのXRDの回折
半値幅が19秒と理論回折幅に近く、また、バッファ層
を有するZnSSe膜の半値幅18秒に対してもほぼ同
じ特性を示した。TEM観察においても界面の凹凸が1
原子層以下の非常に平坦な膜が得られた。SIMSやE
PMAにおいても基板界面の残留酸素原子の量は検出限
界以下であった。
【0057】ここで、GaAs酸化膜除去温度を500
℃としたが、基板温度が400℃以上の時に酸化膜の除
去が確認できた。しかしながら、550℃以上では、酸
化膜除去後に基板からのAs原子の脱離が起こり、格子
欠陥の発生など、結晶性の劣化がみられるとともに、界
面の凹凸も1原子層を越えた。
【0058】また、II−VI族半導体としてZnS
0.06Se0.94を用いたが、この他、Zn0.42Cd
0.58S、Zn0.9Mg0.10.2Se0.8などのII族がC
d,Mg,Mn,ZnからなりVI族がS,Se,Te
からなるあらゆるII−VI族半導体(混晶)を用いて
も同様の効果がみられた。特に基板に格子整合する混晶
薄膜の場合にその効果が大きかった。具体的には格子不
整合度(Δa/a)が0.1%以下の場合に非常に平坦
な薄膜が得られた。
【0059】なお、ここではMBE法を用いて成長を行
なったが、原料として(CH32Zn、CH3SHと
(C252Seを用いた有機金属MBE法を用いた場
合も同様の効果がみられた。
【0060】ここで、基板としてGaAsを用いたが、
この他、InAs基板上のCdSe薄膜やAlAs基板
上のZnSe薄膜の形成にこの方法を用いた場合も、同
様に400℃から550℃のあいだで、結晶性を損なう
ことなくII−VI族半導体の形成が可能であった。
【0061】また、基板としてInPを用いて、基板に
格子整合する厚さ1μmのZn0.48Cd0.52SeやCd
0.83Se0.17やMg0.9Zn0.1Seや、MgS0.08
0.9 2、ZnS0.34Te0.66、ZnSe0.54Te0.46など
のII族がCd,Mg,Mn,ZnからなりVI族が
S,Se,TeからなるあらゆるII−VI族半導体
(混晶)を形成した場合、いずれもX線回折半値幅が真
空中で加熱するという通常の酸化膜除去工程のものに比
べて良く、20秒前後と理論半値幅に近いものが得られ
た。
【0062】さらに、基板としてGaPを用いて、基板
に格子整合する厚さ1μmのZnS 0.8Se0.2やZn
0.3Mg0.7SやZn0.9Cd0.1SなどのII族がCd,
Mg,Mn,ZnからなりVI族がS,Se,Teから
なるあらゆるII−VI族半導体(混晶)を形成した場
合、いずれもX線回折半値幅が真空中で加熱するという
通常の酸化膜除去工程のものに比べて良く、25秒前後
と理論半値幅に近いものが得られた。
【0063】ここで、水素の有磁場マイクロ波放電セル
の入射マイクロ波パワーを80Wとしたが、入射パワー
が大きいほど酸化膜除去の効果が大きかった。実質的に
は50W以上で、実用上の効果が見られたが、50Wで
は酸化膜除去に2時間程度かかり、除去速度が80Wに
比べて4倍程度長くなった。
【0064】また、水素の流量を0.05sccmとし
たが、放電の起こる範囲では水素流量が少ないほど酸化
膜除去の速度が大きかった。実際は0.03〜5scc
mで実用上の酸化膜除去効果がみられた。有磁場マイク
ロ波放電プラズマ放電では水素イオンが多く発生し、基
板表面の元素のスパッタリングと思われる現象が観測さ
れ、表面の平滑性が悪くなった。このイオンはエネルギ
ーが大きいためにGaAs基板との反応が大きく、基板
原子の脱離現象を起こさせる効果を示す。この対策とし
て、本発明の実施の形態のように基板にプラスの電位を
かけるか、有磁場マイクロ波放電源と基板との間に電
界、あるいは磁界をかけると、この影響は減少した。こ
こでは、基板にかけるバイアス電圧を+10Vとした
が、電位差は大きいほどイオンの到達が抑制されたため
か、イオンダメージによる基板表面の劣化に伴うII−
VI族半導体の結晶性の劣化は減少した。
【0065】さらに、水素の代わりに、アルゴンガスで
希釈した水素を使用した場合にも同様の効果がみられ
た。実際に用いた希釈度は水素10%のものである。こ
の場合、上記発明の実施の形態と同じ0.05sccm
の流量、引加パワー80W、基板温度500℃の場合、
20分で酸化膜の除去ができた。また、この場合、RF
放電可能領域が0.01〜5sccmと、水素のみを用
いた場合に比べてやや広いという利点があった他、形成
されたII−VI族半導体薄膜の特性は、上記発明の実
施の形態とほとんど同じであった。
【0066】
【発明の効果】以上説明したように、本発明は以下のよ
うな効果を得ることができるものである。
【0067】まず第1に本発明は、自然酸化膜を有する
半導体基板を加熱しながら化学的に活性な水素原子ある
いは分子を少なくとも照射して酸化膜を除去することに
より、II−VI族成長室とは別の真空処理室(成長
室)を設けずに、低温で酸化膜を除去できるという効果
があり、その上に形成したII−VI族化合物半導体の
結晶性と界面平坦性を向上させることができるという効
果がある。
【0068】ここで、半導体基板が砒素化物で加熱温度
が550℃以下であるか、前記半導体基板が燐化物で加
熱温度が500℃以下である場合にその効果が大きい。
【0069】また、化学的に活性な水素が原子状水素、
あるいは準安定状態の水素原子か水素分子である場合に
その効果が大きい。
【0070】第2に本発明は、真空容器に半導体基板を
加熱する装備と水素ガスを加熱して供給する装備とII
−VI族化合物半導体を形成する装備が備わっているこ
とにより、II−VI族成長室とは別の真空処理室(成
長室)を設けずに、低温で酸化膜を除去できるという効
果があり、その上に形成したII−VI族化合物半導体
の結晶性と界面平坦性を向上させることができるという
効果がある。
【0071】ここで、水素の加熱温度が1300℃以上
である場合にその効果が大きい。また、II−VI族化
合物半導体がII族としてCd、Mg、Mn、Znのう
ちいづれかかその組合せからなり、VI族としてS、S
e、Teのうちいづれかかその組合せからなる場合にそ
の効果が大きい。
【0072】第3に本発明は、真空容器に半導体基板を
加熱する装備と水素の高周波プラズマを供給する装備と
II−VI族化合物半導体を形成する装備が備わってい
ることにより、II−VI族成長室とは別の真空処理室
(成長室)を設けずに、低温で酸化膜を除去できるとい
う効果があり、その上に形成したII−VI族化合物半
導体の結晶性と界面平坦性を向上させることができると
いう効果がある。
【0073】ここで、水素の高周波プラズマがアルゴン
または窒素に希釈された水素ガスを原料とする場合にそ
の効果が大きい。
【0074】第4に本発明は、真空容器に半導体基板を
加熱する装備と水素のエレクトロンサイクロトロン共鳴
プラズマを供給する装備とII−VI族化合物半導体を
形成する装備を備えたことにより、II−VI族成長室
とは別の真空処理室(成長室)を設けずに、低温で酸化
膜を除去できるという効果があり、その上に形成したI
I−VI族化合物半導体の結晶性と界面平坦性を向上さ
せることができるという効果がある。
【0075】ここで、基板とプラズマ供給源の間に電界
をかける装備を有する場合にその効果が大きい。
【0076】以上のように、本発明は、青から緑色の発
光ダイオードや半導体レーザなどに用いられるII−V
I族半導体のMBE成長に際し、基板の酸化膜除去工程
の低温化を達成し、高い結晶性と界面平坦性をもったI
I−VI半導体を達成できるという点で実用的に非常に
有用である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明第1および第2の発明の発明の実施の形
態におけるMBE成長装置を示す概略図
【図2】本発明第1および第2の発明の発明の実施の形
態におけるGaAs基板上のZnSSe薄膜のX線回折スペクト
ルを示す図
【図3】本発明第3の発明の発明の実施の形態における
MBE成長装置を示す概略図
【図4】本発明第4の発明の発明の実施の形態における
MBE成長装置を示す概略図
【符号の説明】
11a ガスクラッキングるつぼ 11b オリフィス 11c ヒーター 11d 水素ガスボンベ 12a 金属亜鉛の入ったルツボ 12b 亜鉛分子線 13a 金属セレンの入ったルツボ 13b セレン分子線 14a 硫化亜鉛の入ったルツボ 14b 硫化亜鉛分子線 15a 基板 15b 基板ホルダー 16a 真空容器 16b 真空ポンプ 31a RFプラズマるつぼ 31b オリフィス 31c RFコイル 31d RF電源 31e 水素ガスボンベ 32a 金属亜鉛の入ったルツボ 32b 亜鉛分子線 33a 金属セレンの入ったルツボ 33b セレン分子線 34a 硫化亜鉛の入ったルツボ 34b 硫化亜鉛分子線 35a 基板 35b 基板ホルダー 36a 真空容器 36b 真空ポンプ 41a 有磁場マイクロ波放電プラズマセル 41b 磁石 41c マイクロ波発生器 41d 水素ガスボンベ 42a 金属亜鉛の入ったルツボ 42b 亜鉛分子線 43a 金属セレンの入ったルツボ 43b セレン分子線 44a 硫化亜鉛の入ったルツボ 44b 硫化亜鉛分子線 45a 基板 45b 基板ホルダー 46a 真空容器 46b 真空ポンプ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 H01S 3/18 H01L 21/88 B

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】表面に自然酸化膜を有する半導体基板を真
    空容器内に設置する工程と、前記半導体基板を加熱する
    とともに表面に自然酸化膜を有する前記半導体基板に化
    学的に活性な水素を照射して前記自然酸化膜を除去する
    工程と、前記自然酸化膜の除去された前記半導体基板上
    に膜を形成する工程とを有する半導体装置の製造方法。
  2. 【請求項2】自然酸化膜がIII−IV族化合物半導体
    の酸化膜であることを特徴とする請求項1に記載の半導
    体装置の製造方法。
  3. 【請求項3】半導体基板上に形成される膜がII−VI
    族化合物半導体であり、かつ、II族元素がCd、M
    g、Mn、Znのうちの少なくとも1つであり、VI族
    元素がS、Se、Teのうちの少なくとも1つであるこ
    とを特徴とする請求項1に記載の半導体装置の製造方
    法。
  4. 【請求項4】自然酸化膜が砒素化物の酸化膜であり、か
    つ、前記自然酸化膜を除去する工程において、表面に前
    記自然酸化膜の形成された半導体基板の加熱温度を55
    0℃以下とすることを特徴とする請求項1〜3いずれか
    に記載の半導体の製造方法。
  5. 【請求項5】自然酸化膜が燐化物の酸化膜であり、か
    つ、前記自然酸化膜を除去する工程において、表面に前
    記自然酸化膜の形成された半導体基板の加熱温度を50
    0℃以下とすることを特徴とする請求項1〜3いずれか
    に記載の半導体の製造方法。
  6. 【請求項6】水素ガスを1300℃以上に加熱すること
    により化学的に活性な水素を形成して半導体基板に照射
    することを特徴とする請求項1〜3いずれかに記載の半
    導体の製造方法。
  7. 【請求項7】水素ガスに高周波または有磁場マイクロ波
    を印加することにより化学的に活性な水素を形成して半
    導体基板に照射することを特徴とする請求項1〜3いず
    れかに記載の半導体の製造方法。
  8. 【請求項8】純水素ガス、または水素と希ガスや窒素ガ
    スとの混合ガスを放電させることにより化学的に活性な
    水素を形成して半導体基板に照射することを特徴とする
    請求項1〜3いずれかに記載の半導体の製造方法。
  9. 【請求項9】真空容器と、前記真空容器内に設置され半
    導体基板を設置する基板ホルダーと、前記基板ホルダー
    上に設置された前記半導体基板に化学的に活性な水素を
    照射する手段とを有する半導体製造装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2010034425A (ja) * 2008-07-31 2010-02-12 Epiquest:Kk 局所加圧分子線エピタキシー装置と分子線エピタキシー装置の運転方法
JP2014502042A (ja) * 2010-11-11 2014-01-23 ツルン ユリオピスト 基板を処理する方法および基板

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