JPH09162117A - 露光装置 - Google Patents

露光装置

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JPH09162117A
JPH09162117A JP7344590A JP34459095A JPH09162117A JP H09162117 A JPH09162117 A JP H09162117A JP 7344590 A JP7344590 A JP 7344590A JP 34459095 A JP34459095 A JP 34459095A JP H09162117 A JPH09162117 A JP H09162117A
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lens
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    • G03F7/00Photomechanical, e.g. photolithographic, production of textured or patterned surfaces, e.g. printing surfaces; Materials therefor, e.g. comprising photoresists; Apparatus specially adapted therefor
    • G03F7/70Microphotolithographic exposure; Apparatus therefor
    • G03F7/70216Mask projection systems
    • G03F7/70241Optical aspects of refractive lens systems, i.e. comprising only refractive elements
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    • G03F7/708Construction of apparatus, e.g. environment aspects, hygiene aspects or materials
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  • Exposure Of Semiconductors, Excluding Electron Or Ion Beam Exposure (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 露光光が短波長となっても、光化学反応によ
る曇り物質及びオゾンの発生を効果的に防止する。 【解決手段】 照明光学系の一部を構成する筺体38の
内部に、図示の点線矢印で示されるガスの流通経路が形
成されている。この流通経路を介して鏡筒68、70、
72の内部空間の空気を窒素ガスに置換している。ま
た、開閉装置92Fの吹き出し口から窒素ガスが筺体3
8の内部空間にも供給されている。従って、筺体38内
及び鏡筒68、70、72内の空間の酸素濃度が低く維
持され、光化学反応の過程における酸化反応を防止する
ことができ、後に続く生成物(曇り物質)の発生がなく
防曇を行うことができるとともに露光光が酸素を反応さ
せることによるオゾンの発生をも効果的に防止(あるい
は抑制)することができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、露光装置に係り、
更に詳しくはマスク(又はレチクル、以下適宜「レチク
ル」と総称する)に形成されたパターンを投影光学系を
介して感光基板上に投影露光する露光装置に関する。本
発明は、露光光として紫外線を用いる露光装置に適用し
て好適なものである。
【0002】
【従来の技術】従来、この種の露光装置では、各種の波
長帯域の光を露光光として基板上に照射している。露光
光にはe線(波長λ=546nm)、g線(λ=436
nm)、h線(λ=405nm)、i線(λ=365n
m)、KrFエキシマレーザー(λ=248nm)等が
用いられている。これら単波長の露光光は、例えば光源
としての水銀ランプから出る広範囲の波長帯域の中から
所望の波長だけを透過するフィルタ又は波長選択性薄膜
(レンズやミラーの表面に蒸着して所望の波長だけを透
過又は反射する光学薄膜)を用いて取り出している。光
源から放射された露光光は、レチクルを照明する照明光
学系及びレチクルに形成された微細パターンを感光基板
上に結像させる投影光学系(投影レンズ)により前記微
細パターンを感光基板上に転写・露光している。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】上記のような従来の露
光装置において、パターン線幅の微細化に伴い、スルー
プット及び解像度の向上が要求されるようになり、これ
に伴って露光光としてはますますハイパワーなものが要
求されると同時に、露光光の波長帯域の短波長化が進ん
でいる。
【0004】しかし、i線(波長λ=365nm)を露
光光とする露光装置及びi線より短波長の露光光を用い
る露光装置においては、短波長化により、露光光が空気
中の不純物を酸素と光化学反応させることが知られてお
り、かかる反応による生成物(曇り物質)がガラス部材
に付着し、ガラス部材に不透明な「曇り」が生じるとい
う不都合があった。ここで、曇り物質としては、例えば
亜硫酸SO2 が光のエネルギーを吸収し励起状態となる
と、空気中の酸素と反応(酸化)することによって生じ
る硫酸アンモニウム(NH42SO4 が代表的に挙げら
れる。この硫酸アンモニウムは白色を帯びており、レン
ズやミラー等の光学部材の表面に付着すると前記「曇
り」状態となる。そして、露光光は硫酸アンモニウムで
散乱、吸収される結果前記光学系の透過率が減少するこ
とになる。
【0005】特に、KrFエキシマレーザのように露光
光がi線より波長が短い248nm以下になる短波長領
域では、露光光がより強い光化学反応を起こさせ、前記
「曇り」を生じるばかりでなく、同時に露光光がさらに
空気中の酸素を反応させてオゾンを発生、残存酸素と生
成オゾンがともに露光光を吸収してしまう現象がある。
そのため露光光の感光基板に到達するまでの光量(透過
率)が少なくなりスループットが小さくなるという不都
合も生じていた。このような場合、前記曇り物質(付着
物)は水溶性であり拭き取ることも可能ではあるが、照
明光学系や投影光学系は、鏡筒に複数のレンズ、ミラー
等の光学要素を保持させた状態で固定されているため、
清掃のためにはこれを分解しなければならず、極めて作
業性が悪かった。
【0006】本発明は、かかる従来例の有する不都合に
鑑みてなされたもので、その目的は露光光が短波長とな
っても、光化学反応による曇り物質及びオゾンの発生を
効果的に防止することができる露光装置を提供すること
にある。
【0007】
【課題を解決するための手段】請求項1に記載の発明
は、露光光源からの露光光により照明光学系を介してマ
スクを照明し、前記マスクに形成されたパターンを投影
光学系を介して感光基板上に投影露光する露光装置であ
って、前記露光光源から前記マスクに至る露光光の光路
上に配置される光学系が複数ブロックに分割され、前記
複数ブロックの内、1又は2以上の特定ブロックが、筺
体とこの筺体内に収納された1又は2以上の鏡筒と、各
鏡筒に保持された光学要素とを備え、当該各特定ブロッ
クを構成する前記筺体内及び鏡筒内の空間の酸素濃度が
低く維持されていることを特徴とする。
【0008】これによれば、特定ブロックにおいては、
筺体内及び鏡筒内の空間の酸素濃度が低く維持されてい
ることから、光化学反応の過程における酸化反応を防止
することができ、後に続く生成物(曇り物質)の発生が
なく防曇を行うことができるとともに露光光が酸素を反
応させることによるオゾンの発生をも効果的に防止(あ
るいは抑制)することができる。従って、露光光源から
マスクに至る露光光の光路上に配置される光学系の全ブ
ロックが特定ブロックとされている場合には、曇り物質
の発生、オゾンの発生をほぼ完全に防止することがで
き、露光光の散乱、吸収を一層効果的に防止することが
できる。
【0009】請求項2に記載の発明は、請求項1に記載
の露光装置において、前記特定ブロックを構成する筺体
に、当該筺体の一端から当該筺体内の各鏡筒を順次連通
すると共に各鏡筒内の光学要素相互間の空間を順次くま
なく経由して前記筺体の他端に至るガスの流通経路が形
成されていることを特徴とする。
【0010】これによれば、特定ブロックを構成する筺
体に形成されたガスの流通経路を介して当該筺体内の各
鏡筒内の光学要素相互間の空間の空気を不活性ガスに置
換したり、ガスの流通経路を介して各鏡筒内の光学要素
相互間の空間の空気を排気することにより真空状態にし
たりすることができる。
【0011】請求項3に記載の発明は、請求項2に記載
の露光装置において、前記流通経路を介して各鏡筒内の
空間の空気が外部に排出され、当該空間が真空に維持さ
れていることを特徴とする。
【0012】これによれば、各鏡筒内の空間の酸素濃度
を長期間に渡って極めて低く抑さえることができ、これ
により長期間に渡って光化学反応の過程における酸化反
応を防止することができる。
【0013】請求項4に記載の発明は、請求項2に記載
の露光装置において、前記流通経路を介して各鏡筒内の
空間に不活性ガスが充填され、この状態が維持されてい
ることを特徴とする。これによれば、各鏡筒内の空間の
空気が不活性ガスに置換された状態が維持されるので、
各鏡筒内の空間の酸素濃度を長期間に渡って極めて低く
抑さえることができる。この場合において、ガスの流通
経路内に不活性ガスを連続的に循環させてもよく、ある
いは間欠的に流通経路内に不活性ガスを供給してもよ
い。
【0014】請求項5に記載の発明は、請求項1ないし
4のいずれか一項に記載の露光装置において、前記特定
ブロックの筺体内空間が真空に維持されていることを特
徴とする。
【0015】請求項6に記載の発明は、請求項1又は3
に記載の露光装置において、前記特定ブロックの筺体内
空間に不活性ガスが充填され、この状態が維持されてい
ることを特徴とする。
【0016】この場合において、特定ブロックの筺体内
空間に不活性ガスが充填された状態が維持され、各鏡筒
内の空間が真空に維持されている場合には、不活性ガス
が各鏡筒内空間に流入しても空気や空気中の不純物がな
いので、光化学反応の過程における酸化反応を防止する
ことができ、各鏡筒の密閉度がそれほど高くなくてもよ
いので、シール構造を簡易化できる。
【0017】請求項7に記載の発明は、請求項1ないし
6のいずれか一項に記載の露光装置において、前記特定
ブロックを構成する筺体の露光光の光路上前方及び後方
に、着脱自在の窓ガラスが設けられていることを特徴と
する。
【0018】これによれば、各筺体の露光光の光路上前
方及び後方の筺体外の空気と触れる部分には、曇り物質
の附着の可能性があるが、この部分に着脱自在の窓ガラ
スが設けられているので、これらの窓ガラスを取り外し
て清掃したり、取り替えたりすることを簡単に行なうこ
とができる。
【0019】上記のいずれの場合であっても、露光光が
特に短波長である場合や、パワーが大きい場合には、投
影光学系のレンズ鏡筒の内部空間を真空又は不活性ガス
環境にすることが、光化学反応の過程における酸化反応
を抑制するという意味では望ましく、同様の意味合いか
ら露光装置本体を収納する密閉構造のチャンバ内部を真
空環境又は不活性ガス環境下に置き、これを維持するよ
うにしても良い。
【0020】
【実施例】
《第1実施例》以下、本発明の第1実施例を図1ないし
図3に基づいて説明する。
【0021】図1には、第1実施例に係る露光装置10
の構成が示されている。この露光装置10は、露光光源
12と、照明光学系と、投影光学系PLと、マスクとし
てのレチクルRと、感光基板としてのウエハWが搭載さ
れた基板ステージ14と、基板ステージ14が搭載され
た除振台16とを備えている。これらの構成各部の内、
露光光源12を除く、露光本体部は一定温度に制御され
たチャンバ18内に収納されている。
【0022】露光光源12としては、KrF(波長24
8nm)又はArF(波長193nm)等の紫外域のパ
ルス光を発するエキシマレーザが用いられている。な
お、エキシマレーザに代えて水銀ランプを露光光源とし
て用い、i線(波長365nm)を露光光として使用し
てもよい。
【0023】前記照明光学系は、多数のレンズ、ミラー
等の光学要素を含んで構成され、露光光源12からの露
光光によりレチクルR上の照明領域を均一な照度で照明
する。この照明光学系は、複数(ここでは4つ)のブロ
ック、即ち第1ブロック13Aから第4ブロック13D
に分割されている。
【0024】これを更に詳述すると、第1ブロック13
Aは、照明系リレーレンズ20と折曲げミラー22とビ
ーム整形光学系24とこれらの光学要素20、22、2
4が収納された筺体26とを備えている。また、第2ブ
ロック13Bは、ズーム光学系(拡大系)28と折曲げ
ミラー30とオプチカルインテグレータとしてのフライ
アイレンズ32とこのフライアイレンズ32の出口に設
けられた照明系開口絞り33とこれらの光学要素28、
30、32及び開口絞り33が収納された筺体34とを
備えている。第3ブロック13Cは、第1リレーレンズ
系36とこれを収納する筺体38とを備えている。第4
ブロック13Dは、第2リレーレンズ系40と折曲げミ
ラー42とコンデンサレンズ44とこれらの光学要素4
0、42、44が収納された筺体46とを備えている。
なお、前記第3ブロック13Cと第4ブロック13Dと
の間には、レチクルR上の照明領域の形状を規定するブ
ラインド48が介装されている。第1ないし第4ブロッ
クを構成する筺体26、34、38、46の露光光(照
明光)の光路上の部分には、透明のガラス窓が設けられ
ている。
【0025】次に、照明光学系の上記構成各部について
その作用とともに説明する。露光光源12から発せられ
た露光光は、照明系リレーレンズ20を介して折曲げミ
ラー22に至り、当該折曲げミラー22で反射されて9
0度方向変換された後ビーム整形光学系24を透過する
ことによりその形状が長方形から正方形に整形され、ズ
ーム光学系(拡大系)28に入射する。このズーム光学
系28によって必要な大きさに拡大された露光光は折曲
げミラー30で反射されて90度方向変換され、フライ
アイレンズ32に入射する。
【0026】フライアイレンズ32の射出側面は、光源
12と共役な位置関係となっており、二次光源面を構成
している。各二次光源(各エレメント)を発した光は開
口絞り33の開口を介して第1リレーレンズ系36及び
第2リレーレンズ系40を通り、この際にブラインド4
8によってレチクルR上の照明領域が制限される。第2
リレーレンズ系40を通過した照明光は、折曲げミラー
42で反射されて90度方向変換された後コンデンサレ
ンズ44で集光され、前記2次光源面とフーリエ変換の
位置関係におかれたレチクルRを照明する。ここで、フ
ライアイレンズ32の個々のエレメントが第1リレーレ
ンズ系36、第2リレーレンズ系40及びコンデンサレ
ンズ44を介してレチクルRを照明することにより、オ
プチカルインテグレータの役割を果たし、これによりレ
チクルR上のパターン領域内が均一に照明されるように
なっている。
【0027】投影光学系PLは、レンズ鏡筒50とこれ
に保持された複数のレンズエレメントとを有し(この投
影光学系PLの具体的構成については、後に詳述す
る)、この投影光学系PLの瞳面は、前記二次光源面と
互いに共役な位置関係で且つレチクル面とフーリエ変換
の位置関係になっている。レチクルR上のパターンによ
り回折された照明光が投影光学系PLに入射し、この投
影光学系PLの瞳面に配置された不図示の開口絞りを通
過した回折光がレチクルRと共役な位置に置かれたウエ
ハW上にレチクルRのパターンを投影する。
【0028】ウエハWを保持する前記基板ステージ14
は、除振台16上で不図示の駆動系によって2次元方向
に移動可能に構成されている。従って、この基板ステー
ジ14をステッピングさせつつ、露光を行なうことによ
り、ウエハW上の各ショット領域にレチクルRのパター
ンが順次転写されるようになっている。
【0029】更に、本実施例では、照明光学系の各ブロ
ック(13A〜13D)を構成する筺体26、34、3
8、46及び投影投影光学系PLを構成するレンズ鏡筒
50のそれぞれに、不活性ガスの一種である窒素ガス
(N2 )を供給する窒素供給源52が配管を介してそれ
ぞれ接続されると共に内部の空気又はガスを排気する排
気手段54が配管を介してそれぞれ接続されている。
【0030】従って、窒素供給源52と排気手段54と
によって、筺体26、34、38、46内部及びレンズ
鏡筒50内部の空気を窒素ガスに置換し、各筺体及びレ
ンズ鏡筒50内を酸素が殆ど存在しない環境に設定でき
るようになっている。
【0031】図2には、一例として第3ブロック13C
を構成する筺体38の内部構造が拡大して示されてい
る。この図2において、筺体38は、基台56とカバー
58とから構成され、この筺体38の内部には、第1リ
レーレンズ系36を構成する第1レンズ群(58、6
0、62)と第2レンズ群(64、66)とが収納され
ている。第1レンズ群を構成するレンズ58、60は第
1鏡筒(支持筒)68に保持され、この第1鏡筒68が
レンズ62と共に基台56上に固定された第2鏡筒(支
持筒)70に保持されている。また、第2レンズ群を構
成するレンズ64、66は基台56上に固定された第3
鏡筒72に保持されている。基台56の外部と第1鏡筒
68とは配管74によって接続され、第2鏡筒70と第
3の鏡筒72とは配管76によって接続され、更にカバ
ー58の外部と第3のレンズ鏡筒72とは配管78によ
って接続されている。
【0032】これを更に詳述すると、第1鏡筒68に
は、レンズ60、分離環80、レンズ58が順次組み込
まれ、これらが第1鏡筒68の内周面に螺合された押え
環82によって固定されている。第1鏡筒68には、入
口側のガス流通孔84、出口側のガス流通孔90が半径
方向に穿設され、同様に分離環80には、入口側のガス
流通孔86、出口側のガス流通孔88が半径方向に穿設
されている。そして、入口側のガス流通孔84、86同
士、出口側のガス流通孔90、88同士がそれぞれ一致
する状態で分離環80が第1鏡筒68内に組み込まれて
いる。これにより、ガス流通孔84、86とガス流通孔
90、88によって第1鏡筒68の外周面と分離環80
の内周面とがそれぞれ連通されている。第1鏡筒68の
入口側のガス流通孔84には、配管用継ぎ手を兼ねた開
閉装置92Aを介して前述した配管74の一端が接続さ
れている。この配管74の他端は基台56の外面に設け
られた開閉装置92Bを介して窒素ガスの供給用の配管
(図2では図示せず)に接続されている。第1鏡筒68
には、出口側のガス流通孔90と第2鏡筒70内部とを
連通する軸方向のガス流通孔94が穿設されている。第
1鏡筒68は第2鏡筒70の内周部にその一部が挿入さ
れ、固定ねじ96によって第2鏡筒70に固定されてい
る。
【0033】レンズ62は、第2鏡筒70内に組み込ま
れ、第2鏡筒70の内周面に螺合された押え環98によ
って固定されている。第2鏡筒70には内部と外部とを
連通するガス流通孔100が半径方向に穿設されてお
り、このガス流通孔100に配管用継ぎ手を兼ねた開閉
装置92Cを介して前述した配管76の一端が接続され
ている。
【0034】第2レンズ群を構成するレンズ64、66
もレンズ58、60と同様に、押さえ環102、104
及び分離環106で第3の鏡筒72に固定されている。
第3の鏡筒72と分離環106には第3の鏡筒72の外
部と分離環106の内周面の内側とを連通する入口側の
ガス流通孔108、110及び出口側のガス流通孔11
2、114とが穿設されている。第3の鏡筒72の入口
側のガス流通孔108には、配管継ぎ手を兼ねた開閉装
置92Dを介して配管76の他端が接続されている。ま
た、出口側のガス流通孔112は配管継ぎ手を兼ねた開
閉装置92Eを介して配管78の一端に接続され、この
配管78の他端はカバー58の露光光の光路前方側の壁
58Aに固定された配管継ぎ手を兼ねた開閉装置92F
に接続され、この開閉装置92Fは壁58Aの外側に設
けられた別の開閉装置92Gを介して排気用の配管(図
2では図示せず)に接続されている。また、開閉装置9
2Fには筺体38内への窒素ガスの吹き出し口も設けら
れている。
【0035】このようにして、本実施例では、筺体38
に、当該筺体38の一端から第1鏡筒68、第2鏡筒7
0、第3鏡筒72を順次連通すると共に各鏡筒内の光学
要素(レンズ58、60、62、64、66)相互間の
空間を順次くまなく経由して筺体38の他端に至る窒素
ガスの流通経路(点線矢印参照)が形成されている。な
お、この流通経路を構成する流通孔は、ガス流通の効果
を考慮し、その位置、大きさ、数等を定めることが望ま
しい。
【0036】また、基台56には、感知部(センサヘッ
ド)が筺体38の内部に臨み、本体部が筺体38の外部
に露出した状態で、筺体38内の酸素濃度を測定する濃
度センサ150が設けられており、この濃度センサ15
0の出力が不図示の制御装置に入力されるようになって
いる。この制御装置は、この濃度センサ150の測定値
に基づいて窒素ガスによる空気の置換の程度を検知し、
この結果に基づいて供給手段52から供給される窒素ガ
スの強給時間、流量、圧力等を制御すると共に開閉装置
92A〜92Gの開閉を制御するようになっている。
【0037】更に、本実施例では、カバー58の露光光
の光路前方側の壁58A、光路後方側の壁58Bに、着
脱自在の窓ガラス122、120がそれぞれ設けられて
いる。一方の窓ガラス120は、光路後方側の壁58B
の中央部に形成された円形の窓用開口124と、この開
口124の周縁部の外側に外方に向かって突設された窓
枠126と、この窓枠126の内部に挿入されたガラス
板128と、窓枠126の外周面に螺合されると共にガ
ラス板128を固定する押え環130とから構成されて
いる。押え環130は窓枠126に対して着脱自在の構
造になっているので、ガラス板128も容易に着脱する
ことができる。他方の窓ガラス122もこれと同様にし
て構成されている。
【0038】次に上述のように構成された図2の第3ブ
ロック13Cの作用について説明する。
【0039】まず、窒素ガスの供給源52の供給弁(図
示省略)と全ての開閉装置92Dを開き、排気手段54
を作動させると、窒素供給源52からの窒素ガスが、開
閉装置92Bを介して配管74内に供給される。配管7
4を経た窒素ガスは開閉装置92A、ガス流通孔84、
86を順次経由して分離環80内部のレンズ58とレン
ズ60との間の空間に流入する。そして、この空間内に
は流入した窒素ガスが次第に充満し、この窒素ガスによ
り内部の空気が流通孔88、90、94を介して第2鏡
筒70の内部に向けて追い出されるようになる。分離環
80内部のレンズ58とレンズ60との間の空間に窒素
ガスが充満し、更に窒素ガスが供給されると、窒素ガス
が流通孔88、90、94を順次経由して第2鏡筒70
の内部空間に流入する。そして、この空間内には流入し
た窒素ガスが次第に充満し、この窒素ガスにより内部の
空気がガス流通孔100を介して配管76内に追い出さ
れるようになる。この追い出された空気は、開閉装置9
2Dを介して第3鏡筒72内部のレンズ64とレンズ6
6との間の空間に流入し、当該空間内の空気を流通孔1
14、112、開閉装置92F、92Gを介して排気用
配管内に追い出す。
【0040】第2鏡筒70の内部空間に窒素ガスが充満
し、更に窒素ガスが供給されると、窒素ガスがガス流通
孔100、配管76、開閉装置92Dを介して第3の鏡
筒内部のレンズ64とレンズ66との間の空間に流入
し、当該空間内の空気を流通孔114、112、開閉装
置92F、92Gを介して排気用配管内に追い出す。こ
のようにしてレンズ58、60、62、64、66の表
面に窒素ガスが隈なく接する。
【0041】この状態で、更に窒素ガスが供給され続け
ると、遂には第3の鏡筒72内の空間に充満した窒素ガ
スが開閉装置92F、92Gを介して排気用配管内に追
い出されると共に開閉装置92Fの吹き出し口から筺体
38の内部空間に吹き出されるようになる。更に、所定
時間経過すると、筺体38内に窒素ガスが次第に充満
し、内圧の増加により内部の空気がカバー58の隙間
(通常、カバーには、開閉装置の取り付け孔、濃度セン
サの取り付け孔等の他、多数の隙間が存在する)から筺
体38の外部に漏れ始め、このようにして筺体38内の
空気が窒素ガスに置換される。このとき、前述の如く、
筺体38内部の酸素の濃度を測定する濃度センサ150
の測定値が不図示の制御装置によりモニタされている。
そして、制御装置では、濃度センサ150の測定値に基
づいて内部の空気がほぼ完全に窒素ガスに置換されたこ
とを検知すると、排気用配管からのガスの流出を防止す
べく、開閉装置92Gを「閉」にする。その後は、制御
装置では濃度センサ150の測定値に応じて供給手段5
2から供給される窒素ガスの強給時間、流量、圧力等を
制御すると共に開閉装置92A〜92Fの開閉を制御す
る。
【0042】これによれば、筺体38の内部空間、鏡筒
68、70、72の内部空間に殆ど酸素の存在しない環
境が維持される。従って、この筺体38内では、KrF
エキシマレーザのように紫外域の露光光を使用しても露
光光が光化学反応を起こすことがなく、いわゆる「曇
り」現象の発生を防止することができ、露光光が空気中
の酸素を反応させてオゾンを発生するのを防止すること
ができ、オゾン及び残存酸素の露光光の吸収をも防止す
ることができる。なお、カバー58に殆ど、隙間が存在
しない場合には、筺体38内部の空気を一旦窒素ガスへ
置換した後は、各開閉装置を「閉」にして筺体38及び
各鏡筒(支持筒)内に窒素ガスを封止するようにしても
よく、あるいは完結的に供給するようにしても良い。要
は、筺体38及び各鏡筒(支持筒)内の酸素濃度を極く
低レベルに安定に保持できれば良い。
【0043】ところが、筺体38(カバー58)の最外
側のガラス窓120、122を構成するガラス板128
の外側はチャンバ18内の空気に触れているので、露光
時間の経過により曇り物質の附着が生じてしまう。かか
る場合に、本実施例のように窓ガラス120、122を
着脱自在の構造にしておけば、ガラス板128を簡単に
取り外して清掃することができる。
【0044】本実施例では、その他のブロック13A、
13B、13Dも、上述した第3ブロック13Aと同様
の構成の窒素ガスの流通経路がそれぞれの筺体内に設け
られ、同様にしてその内部を酸素の殆ど存在しない環境
に維持できるようになっている。
【0045】なお、チャンバ18の内部の空気を窒素ガ
スにより置換することも可能であり、かかる場合には、
大量の窒素ガスを必要とするが、 ガラス窓120、1
22を構成するガラス板128への曇り物質の附着その
ものを防止することが可能になる。
【0046】図3には、投影光学系PLの構成の一例が
示されている。この図において、投影光学系PLは、レ
ンズ鏡筒(支持筒)50と、このレンズ鏡筒50内に光
軸AX方向に順次積層された複数(ここでは5つ)のレ
ンズ枠1521 、1522 、1523 、1524 、15
5 と、各レンズ枠152に各1つ保持された5つのレ
ンズエレメント154と、レンズ枠1521 、15
2 、1523 、1524、1525 を上方からレンズ
鏡筒50に押圧する押え環156とを備えている。レン
ズ鏡筒50には、下端部近傍にフランジ部50Aが設け
られている。また、レンズ鏡筒50の中央やや上方部に
は、入口側のガス流通孔158が半径方向に穿設され、
フランジ部50Aの下方部には、出口側のガス流通孔1
60が半径方向に穿設されている。第2段目のレンズ枠
1522 のガス流通孔158に対向する部位には、入口
側のガス流通孔162が半径方向に穿設されている。第
5段目のレンズ枠1525 のガス流通孔160に対向す
る部位には、出口側のガス流通孔164が半径方向に穿
設されている。さらに、第2段目〜第4段目のレンズ枠
1522 、1523 、1524 には、各1つの軸方向の
ガス流通孔168、170、172が穿設されている。
レンズ鏡筒50の入口側のガス流通孔158は配管継ぎ
手を兼ねた開閉装置92Hを介して窒素ガスの供給用配
管174(これは供給源52に接続されている)に接続
されている。また、レンズ鏡筒50の出口側のガス流通
孔160は配管継ぎ手を兼ねた開閉装置92Iを介して
排気用配管(図3では図示せず)に接続されている。こ
のようにして、図3中点線矢印で示されるガスの流通経
路が構成され、この流通経路を介して隣接するレンズエ
レメント154相互間の空間の空気が、前述と同様にし
て、順次窒素ガスに置換され、レンズエレメント154
の表面に曇り物質が附着するのが防止されるようになっ
ている。
【0047】レンズ鏡筒50の内部は、密閉度が高いの
で、一旦内部の空気を窒素ガスに置換した後は、開閉装
置92H、92Iを「閉」にして窒素ガスを封止するこ
とにより内部に酸素が殆ど存在しない環境を保持できる
ので、窒素ガスの強制的循環を行う必要はない。
【0048】ところで、この場合も最上段のレンズエレ
メント154の上面と最下段のレンズエレメント154
の下面には、チャンバ18内の空気が接しているので、
曇り物質の附着の可能性があるが、前記の如く、チャン
バ18内の空気を窒素ガスにより置換する場合には、こ
のような不都合をも防止することができる。
【0049】以上説明したように、本第1実施例による
と、照明光学系を構成する第1ブロック13A〜第4ブ
ロック13Dをそれぞれ構成する各筺体の内部、投影光
学系PLのレンズ鏡筒50の内部及び各筺体内の各鏡筒
の内部にガスの流通経路が設けられているので、当該流
通経路を介して窒素ガスをレンズ群から他レンズ群へ、
筐体から他筐体へ強制的に循環させることができ、レン
ズ、ミラー等の光学要素間の細部にまで窒素ガスがいき
わたり、内部の不純物を含む空気が不活性な窒素ガスに
置換された化学的に清浄な環境下に照明光学系及び投影
光学系を構成する各光学要素を置くことができる。ま
た、各筺体内部の酸素濃度に応じて窒素ガスの供給時
間、流量、圧力等を制御すると共に開閉装置92A〜9
2Gの開閉を制御するので長期間にわたり化学的に清浄
な環境を効率よく維持することができる。従って、露光
光である紫外線が空気中の不純物と酸素とを光化学反応
させたり、酸素を光化学反応させたりすることを防止す
ることができ、これにより前記硫酸アンモニウム及びオ
ゾンの発生を防止することができ、レンズ、ミラー等に
生じる前記「曇り」の発生や露光光の散乱、吸収を防止
することができ、ウエハW上に達する露光量が増えるこ
とにより、より短い時間で露光・転写が可能となり、ス
ループット向上が期待できる。
【0050】また、露光装置本体を収納するチャンバ1
8内部にまで窒素ガスを充満させる場合には、照明光学
系、投影光学系を構成する全ての光学要素を完全に化学
的に清浄な環境下におくことができるので、より一層確
実に露光光の散乱、吸収を防止することができる。
【0051】《第2実施例》次に、本発明の第2実施例
を図4に基づいて説明する。ここで、前述した第1実施
例と同一又は同等の構成部分については、同一の符号を
付すと共にその説明を省略するものとする。
【0052】この第2実施例は、前述した第1実施例
が、照明光学系の第1ないし第4ブロックを構成する筺
体内に、それぞれ直接に窒素ガスの供給手段、及び排気
手段を接続するいわば並列接続構造とされていたのと異
なり、窒素供給源52に第1ブロック13Aを構成する
筺体26のみを接続し、この筺体26に第2ブロック1
3Bを構成する筺体34を配管を介して接続し、更に第
3ブロック13Cを構成する筺体38、第4ブロック1
3Dを構成する筺体46、投影光学系PLのレンズ鏡筒
50を順次配管により接続して、このレンズ鏡筒50に
排気用配管を介して排気手段54を接続するいわば直列
接続構造とされている点に特徴を有する。その他の構成
は第1実施例と同一である。
【0053】これによれば、窒素ガスの供給を開始する
と、筺体26、筺体34、筺体38、筺体46、レンズ
鏡筒50の順に内部の空気が窒素ガスに置換されるよう
になるが、各筺体からは窒素ガスが漏れる(リークす
る)ので、筺体26内の窒素濃度が最も高く、筺体3
4、筺体38、筺体46、レンズ鏡筒50の順に窒素濃
度が低く、換言すれば、露光光源12に最も近い筺体2
6内が最も酸素濃度が低く、筺体34、筺体38、筺体
46、レンズ鏡筒50の順に露光光源12からの距離が
遠くなるにつれ酸素濃度が徐々に高くなる。
【0054】しかるに、一般に、露光光である紫外線の
エネルギ密度が大きい程、光化学反応は活発になると考
えられるので、露光光源12に最も近い筺体26内が最
も酸素濃度が低く、露光光源12からの距離が遠くなる
につれ筺体内の酸素濃度が徐々に高くなるような構成の
本第2実施例によると、紫外線が空気中の不純物と酸素
とを光化学反応させたり、酸素を光化学反応させたりす
ることを効率よく防止することができ、前記硫酸アンモ
ニウム及びオゾンの発生を防止でき、これにより照明光
学系、投影光学系を構成する各光学要素の曇りの発生及
び露光光の吸収を効果的に抑制することができる。
【0055】実際問題として、フライアイレンズ32ま
では露光光のエネルギ密度が大きいので、筺体34、筺
体26内の酸素濃度は低くする必要があるが、フライア
イレンズ32以降はエネルギ密度が低下するので、露光
光による光化学反応の発生度合いは低く、必ずしも空気
を窒素ガスに置換しなくとも大きな問題は生じない。
【0056】なお、上記第1、第2実施例では、不活性
ガスとして窒素ガスを使用する場合を例示したが、本発
明がこれに限定されるものではなく、他の不活性ガス、
例えばヘリウム、ネオン、アルゴン、クリプトン、キセ
ノン、ラドン等を使用しても良い。但し、上記実施例の
ように窒素ガスを使用すれば、入手し易く爆発の恐れの
ない扱い易さがある。
【0057】また、上記第1、第2実施例においては、
照明光学系の各ブロックを構成する筺体内、各筺体内の
各鏡筒内、投影光学系PLのレンズ鏡筒50の内部の空
気を窒素ガスに置換することにより照明光学系、投影光
学系PLの各光学要素を酸素濃度の低い環境下に置く場
合を例示したが、本発明がこれに限定されるものではな
く、前記各光学要素を真空環境下に置くことによって
も、紫外線が空気中の不純物と酸素を光化学反応させた
り、酸素を光化学反応させたりすることを防ぎ、前記硫
酸アンモニウム及びオゾンの発生を防止できる。かかる
真空環境下に、例えば、第3ブロック13Cを構成する
レンズ58、60、62、64、66を置く場合には、
前記窒素ガスの流通経路を排気経路に置き換え、その排
気経路を真空排気装置に接続し鏡筒68、70、72と
筐体38の内部の空気を排気する。また、酸素濃度を測
定するためのセンサ150の代わりに真空計を設け、真
空度を検知することにより真空ポンプの排気速度を制御
できるように、真空計の計測値を真空排気装置の制御系
へフィードバックするようにすればよい。
【0058】あるいは、前記各鏡筒(支持筒)の内部を
真空とし筐体の内部に不活性ガスを循環させるようにし
てもよい。例えば、第3ブロック13Cの構造をこのよ
うにする場合には、前記窒素ガスの流通経路を排気経路
に置き換え、その排気経路を真空排気装置に接続し、前
記各鏡筒(68、70、72)内部の空気を排気する。
その際、この排気経路と筺体38内の不活性ガスの流通
経路とを独立した経路とするため、開閉装置92Fの筐
体内吹き出し口(分岐口)を封止するとともに、筐体3
8には図示しない不活性ガス循環用の流通孔、開閉装置
及び配管材を接続し、筐体38の内部に窒素ガス等の不
活性ガスを循環させる。かかる各鏡筒内を真空にし筺体
内を不活性ガスで満たす構成では、たとえ真空の各鏡筒
内に不活性ガスが漏れ入っても空気や空気中の不純物が
ないので、上記第1実施例と同等の効果を得ることがで
きるとともに、シール構造にOリングや高価で複雑な密
閉構造を作る必要もないので、真空構造を容易に作れる
という利点もある。
【0059】なお、上記実施例中の説明では、チャンバ
18内の空気を窒素ガスで置換する場合に言及したが、
チャンバ18に真空排気装置を接続し、チャンバ18内
の空気を排気して露光装置本体を真空環境下におくよう
にしても良い。
【0060】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
露光光が短波長となっても、光化学反応による曇り物質
及びオゾンの発生を効果的に防止することができ、これ
により曇り物質による露光光の散乱、オゾンによる露光
光の吸収等を抑制し、スループットの向上を図ることが
できるという従来にない優れた効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】第1実施例の露光装置の全体構成を概略的に示
す図である。
【図2】図1の第3ブロックの具体的構成の一例を示す
断面図である。
【図3】図1の投影光学系の具体的構成の一例を示す断
面図である。
【図4】第2実施例の露光装置の全体構成を概略的に示
す図である。
【符号の説明】
10 露光装置 12 露光光源 13A 第1ブロック 13B 第2ブロック 13C 第3ブロック 13D 第4ブロック 38 筺体 58、60、62、64、66 レンズ(光学要素) 68 第1鏡筒 70 第2鏡筒 72 第3鏡筒 74、76、78 配管(流通経路の一部) 84、86、88 ガス流通孔(流通経路の一部) 90、94、100 ガス流通孔(流通経路の一部) 108、110、112、114 ガス流通孔(流通
経路の一部) 120、122 窓ガラス R レチクル(マスク) PL 投影光学系 W ウエハ(感光基板)

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 露光光源からの露光光により照明光学系
    を介してマスクを照明し、前記マスクに形成されたパタ
    ーンを投影光学系を介して感光基板上に投影露光する露
    光装置であって、 前記露光光源から前記マスクに至る露光光の光路上に配
    置される光学系が複数ブロックに分割され、 前記複数ブロックの内、1又は2以上の特定ブロック
    が、筺体とこの筺体内に収納された1又は2以上の鏡筒
    と、各鏡筒に保持された光学要素とを備え、当該各特定
    ブロックを構成する前記筺体内及び鏡筒内の空間の酸素
    濃度が低く維持されている露光装置。
  2. 【請求項2】 前記特定ブロックを構成する筺体に、当
    該筺体の一端から当該筺体内の各鏡筒を順次連通すると
    共に各鏡筒内の光学要素相互間の空間を順次くまなく経
    由して前記筺体の他端に至るガスの流通経路が形成され
    ていることを特徴とする請求項1に記載の露光装置。
  3. 【請求項3】 前記流通経路を介して各鏡筒内の空間の
    空気が外部に排出され、当該空間が真空に維持されてい
    ることを特徴とする請求項2に記載の露光装置。
  4. 【請求項4】 前記流通経路を介して各鏡筒内の空間に
    不活性ガスが充填され、この状態が維持されていること
    を特徴とする請求項2に記載の露光装置。
  5. 【請求項5】 前記特定ブロックの筺体内空間が真空に
    維持されていることを特徴とする請求項1ないし4のい
    ずれか一項に記載の露光装置。
  6. 【請求項6】 前記特定ブロックの筺体内空間に不活性
    ガスが充填され、この状態が維持されていることを特徴
    とする請求項1又は3に記載の露光装置。
  7. 【請求項7】 前記特定ブロックを構成する筺体の露光
    光の光路上前方及び後方に、着脱自在の窓ガラスが設け
    られていることを特徴とする請求項1ないし6のいずれ
    か一項に記載の露光装置。
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