JPH11233437A - 露光装置用光学系および露光装置 - Google Patents

露光装置用光学系および露光装置

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JPH11233437A
JPH11233437A JP10337591A JP33759198A JPH11233437A JP H11233437 A JPH11233437 A JP H11233437A JP 10337591 A JP10337591 A JP 10337591A JP 33759198 A JP33759198 A JP 33759198A JP H11233437 A JPH11233437 A JP H11233437A
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gas
room
exposure apparatus
optical system
housing
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JP10337591A
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Haruo Ozawa
治夫 小沢
Masayuki Murayama
正幸 村山
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Original Assignee
Nikon Corp
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    • GPHYSICS
    • G03PHOTOGRAPHY; CINEMATOGRAPHY; ANALOGOUS TECHNIQUES USING WAVES OTHER THAN OPTICAL WAVES; ELECTROGRAPHY; HOLOGRAPHY
    • G03FPHOTOMECHANICAL PRODUCTION OF TEXTURED OR PATTERNED SURFACES, e.g. FOR PRINTING, FOR PROCESSING OF SEMICONDUCTOR DEVICES; MATERIALS THEREFOR; ORIGINALS THEREFOR; APPARATUS SPECIALLY ADAPTED THEREFOR
    • G03F7/00Photomechanical, e.g. photolithographic, production of textured or patterned surfaces, e.g. printing surfaces; Materials therefor, e.g. comprising photoresists; Apparatus specially adapted therefor
    • G03F7/70Microphotolithographic exposure; Apparatus therefor
    • G03F7/70058Mask illumination systems

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  • Physics & Mathematics (AREA)
  • General Physics & Mathematics (AREA)
  • Exposure And Positioning Against Photoresist Photosensitive Materials (AREA)
  • Exposure Of Semiconductors, Excluding Electron Or Ion Beam Exposure (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 筐体内をガス置換時間を短縮することがで
き、また、簡単に置換作業を行うことができる露光装置
用光学系の提供。 【解決手段】 筐体41に複数の独立した部屋42a〜
42gを形成するとともに、部屋42a〜42gの各々
に蓋44a〜44gと、配管L1a〜L1hと、配管L2a〜
L2gと、バルブ45a〜45g,46a〜46gと、酸
素濃度センサ47a〜47gの値に応じて開閉するバル
ブ48a〜48gとを設け、ビーム整形レンズ2,ミラ
ー3,ビームエキスパンダーレンズ4,ミラー5,フラ
イアイレンズ6,第1リレーレンズ7とレチクルブライ
ンド8と第2リレーレンズ9との一群,ミラー10とメ
インコンデンサレンズ11との一群とに分けられた7つ
の光学部品群毎に、筐体41の異なる部屋42a〜42
gに収納した。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、半導体製造等のリ
ソグラフィ工程に用いられる露光装置の光学系および露
光装置に関する。
【0002】
【従来の技術】半導体素子または液晶基板を製造するた
めのリソグラフィ工程において、レチクル(フォトマス
ク等)のパターン像を投影光学系を介して感光基板上に
露光する露光装置が使用されている。近年、半導体集積
回路は微細化の方向で開発が進み、リソグラフィ工程に
おいては、より微細化を求める手段としてリソグラフィ
光源の露光波長を短波長化する方法が考えられている。
【0003】現在、波長248nmのKrFエキシマレ
ーザを光源として採用した露光装置がすでに開発されて
いる。また、波長220nm近傍または184nmの水
銀ランプや、波長193nmのArFエキシマレーザ等
が短波長光源の候補として注目されている。
【0004】従来のg線(波長=436nm)、i線
(波長=365nm)、KrFエキシマレーザあるいは
波長250nm近傍の光を射出する水銀ランプを光源と
した露光装置では、これらの光の波長は酸素の吸収スペ
クトル領域とは重ならず、光路中の酸素分子に吸収され
ることによる光利用効率の低下や、酸素分子の光吸収に
伴うオゾンの発生による不都合がなかった。
【0005】しかし、ArFエキシマレーザのような光
源では発光スペクトルが酸素の吸収スペクトル領域と重
なるために、上述したような酸素分子の光吸収による光
利用率の低下やオゾンの発生という不都合が生じる。例
えば、真空中または窒素,ヘリウムのような不活性ガス
中でのArFエキシマレーザ光の透過率を100%/m
とすれば、フリーラン状態(自然発光状態)すなわちA
rF広域レーザでは約90%/mであり、酸素の吸収線
を避けてスペクトル幅を狭めたArF狭帯レーザを使用
した場合でも約98%/mと透過率が低下する。
【0006】透過率の低下は、酸素分子による光の吸収
および発生したオゾンの影響によるものと考えられる。
オゾンの発生は透過率(光利用効率)に悪影響を及ぼす
ばかりでなく、光学材料表面や他の部品との反応による
装置性能の劣化等を引き起こす。
【0007】そのため、このような露光装置では、光路
中の酸素濃度を下げて光の透過率の低下やオゾンの発生
を回避するために、光路全体を不活性ガス等で満たす必
要があることは良く知られている(例えば、特開平6−
260385号公報)。
【0008】図8は露光装置の概略構成を示す図で、主
に照明および結像に関係する光学系を示したものであ
り、その他の部分は省略した。ArFエキシマレーザ光
源ユニット1からの光はビーム整形レンズ2により所定
の形状に整形された後、ミラー3で反射されてビームエ
キスパンダーレンズ4に入射する。ビームエキスパンダ
ーレンズ4に入射した光束は所定の大きさに拡大された
後、ミラー5により反射されてオプチカルインテグレー
タとしてのフライアイレンズ6に導かれ、照度が均一化
されるとともに照明範囲が決定される。フライアイレン
ズ6からの光は第1リレーレンズ7によりレチクル共役
面に結像される。そのレチクル共役面には、露光範囲を
制限するためのレチクルブラインド8が配設される。レ
チクルブラインド8を通過した光は第2リレーレンズ
9,ミラー10およびメインコンデンサレンズ11を介
してレチクル12に照射される。レチクル12を透過し
た光は投影レンズ13によりウェハ14に照射され、レ
チクル12の像がウェハ14上に結像される。
【0009】図9は露光装置の照明光学系の構造を示す
断面図であり、ArFエキシマレーザ光源ユニット1か
らメインコンデンサレンズ11までを示したものであ
る。21はビーム整形レンズ2等の照明光学系を構成す
る光学部品が収納される筐体であり、蛇腹23を介して
ArFエキシマレーザ光源ユニット1が取り付けられ
る。24は窒素ガス供給源であり、窒素ガスは配管L1a
を介して筐体21の一方の側から(図9ではレーザ光源
ユニット1の取り付け側から)供給され、筐体21の他
方の側から排気装置25により排出される。
【0010】図9では各光学部品を簡略化して示してい
るが、実際には図10(詳細は後述する)に示す例のよ
うに複数のレンズ等により構成され、それらは支持ブロ
ック37によって筐体21に一体に固定される。図9で
は、反射ミラー10およびメインコンデンサレンズ11
は同一の支持ブロック37hを用いて筐体21に固定さ
れるが、その他の光学部品については各々個別の支持ブ
ロック37a〜37gにて固定されている。
【0011】筐体21に固定される各光学部品は支持ブ
ロック37a〜37h毎に一つの光学ブロックを形成し
ており、メンテナンス等の際には光学ブロック単位に交
換等が行われる。22a,22b,22cはそれぞれ筐
体21に設けられた開口(筐体21内に各光学ブロック
を着脱する際に、それらを搬入・搬出するための開口)
を塞ぐための蓋であり、蓋22a,22b,22cによ
り筐体21内は密封される。なお、図示していないが、
筐体21と蓋22a,22b,22cとの間にはOリン
グやパッキンを挿入して密封度を向上させている。
【0012】図10は光学部品の一例を示したものであ
るが、鏡筒31内にレンズ32a,32b,32cを順
に挿入し、押え環34にて固定する。なお、33aおよ
び33bはレンズ間隔を所定の値に保つための分離環で
ある。鏡筒31および分離環33a,33bに設けられ
た通気孔35a,35b,36a,36bはレンズ間に
不活性ガスを導入するための孔であり、筐体21内部に
窒素ガスが供給されるとこれらの通気孔35a,35
b,36a,36bを通って窒素ガスが鏡筒31内部に
も流入し、レンズ間の空気が窒素ガスに置換される。鏡
筒31はセットビス38により支持ブロック37に固定
される。
【0013】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、図9に
示した露光装置の照明光学系では、筐体21内の部品の
一部をメンテナンスする場合でも筐体21内全体が大気
に暴露されることになる。そのため、筐体21内を満た
していた大量の窒素ガスが筐体21外へ漏れ出てしま
い、メンテナンス終了後に筐体21内の空気を窒素ガス
で置換するのに長時間を要する、という欠点があった。
また、筐体21内の窒素ガス置換が露光に影響が無い程
度まで十分に行われたか否か、見極めが難しかった。
【0014】本発明の目的は、メンテナンス等において
筐体内を不活性ガス置換する際の置換時間を短縮するこ
とができ、また、簡単に置換作業を行うことができる露
光装置用光学系および露光装置を提供することにある。
【0015】
【課題を解決するための手段】発明の実施の形態を示す
図1,図4,図6および図7に対応付けて説明する。 (1)図1に対応付けて説明すると、請求項1の発明
は、複数の光学部品群(2,3,4,5,6,10と1
1および7〜9)を筐体41に収納した露光装置用光学
系に適用され、筐体41に複数の部屋42a〜42gを
形成し、光学部品群を筐体41の異なる部屋に各々収納
するとともに、各部屋42a〜42gのガスをそれぞれ
置換するガス置換手段24,48a〜48g,L2a〜L
2gを設けたことにより上述の目的を達成する。 (2)請求項2の発明は、複数の光学部品群(2,3,
4,5,6,10と11および7〜9)を筐体41に収
納した露光装置用光学系に適用され、接続通路L1b〜L
1gを介して接続された複数の部屋42a〜42gを筐体
41に形成し、光学部品群を筐体41の異なる部屋42
a〜42gに各々収納するとともに、接続された複数の
部屋42a〜42gの一端に位置する部屋41aに特定
ガスを供給するガス供給手段24,L1aと、接続された
複数の部屋42a〜42gの他端に位置する部屋42g
のガスを排出するための排出通路L1hとを設け、かつ、
部屋42a〜42gの少なくとも一つに、部屋42a〜
42gを開閉する蓋44a〜44gと、その蓋44a〜
44gが開状態の場合には接続通路L1b〜L1gを介した
隣の部屋との通気を遮断し、蓋44a〜44gが閉状態
の場合には通気を許すバルブ45a〜45g,46a〜
46gとを設けたことにより上述の目的を達成する。 (3)請求項3の発明は、請求項2に記載の露光装置用
光学系において、蓋44a〜44gが設けられた部屋4
2a〜42g内の酸素濃度をそれぞれ検出する酸素濃度
センサ47a〜47gと、酸素濃度センサ47a〜47
gにより検出された酸素濃度が所定値以下の場合には他
端に位置する部屋側の接続通路L1b〜L1gを介した隣の
部屋へのガス排気を許し、酸素濃度が所定値より大きい
場合には部屋42a〜42g内のガスを筐体41外へ排
出する排出切換手段(48a,L2a),(48b,L2
b),(48c,L2c),(48d,L2d),(48
e,L2e),(48f,L2f),(48g,L2g)と、
を設けた。 (4)請求項4の発明は、請求項3に記載の露光装置用
光学系を用いる露光装置であって、排出通路L1hから排
出されるガスの流量を検出する流量センサ49と、流量
センサ49により検出される流量が所定値以下の場合に
は露光装置の光源がオフとなるように制御する制御装置
とを備えて上述の目的を達成する。 (5)図4に対応付けて説明すると、請求項5の発明
は、複数の光学部品群(6,7〜9,10および11)
を筐体41に収納した露光装置用光学系に適用され、筐
体41に複数の部屋42e〜42gを形成し、光学部品
群(6,7〜9,10および11)を筐体41の異なる
部屋に各々収納するとともに、各部屋42e〜42gに
特定ガスをそれぞれ供給するガス供給手段24,L4
と、各部屋42e〜42g内のガスを部屋外へ排出する
第1の排出手段25,L3とを設け、かつ、部屋42e
〜42gの少なくとも一つに、部屋42e〜42gを開
閉する蓋44e〜44gと、部屋42e〜42g内のガ
スを部屋42e〜42g外へ排出するための第2の排出
手段L2e〜L2gと、蓋44e〜44gが開状態の場合に
はガス供給手段24,L4からの特定ガス供給を遮断
し、蓋44e〜44gが閉状態の場合にはガス供給手段
24,L4からの特定ガス供給を許すバルブ45e〜4
5gと、部屋42e〜42g内の酸素濃度を検出する酸
素濃度センサ47e〜47gと、酸素濃度センサ47e
〜47gにより検出された酸素濃度が所定値以下の場合
には第1の排出手段25,L3によるガスの排出を許
し、酸素濃度が所定値より大きい場合には第2の排出手
段L2e〜L2gによるガスの排出を許す切換手段48e〜
48gとを設けたことにより上述の目的を達成する。 (6)請求項6の発明による露光装置は、請求項1〜3
および請求項5のいずれか一つの露光装置用光学系を備
える。 (7)図6に対応付けて説明すると、請求項7の発明
は、請求項4または請求項6に記載の露光装置におい
て、複数の部屋の一つである部屋42aに接続され、露
光光を出射する光源が1aが収容される光源ユニット1
と、露光光の光路上に設けられ、光源ユニット1が接続
された部屋42aの空間と光源ユニット1内の空間S2
とを分離し、かつ、光源1aの露光光を透過する窓部材
54とを設けた。 (8)図1および図6に対応付けて説明すると、請求項
8の発明による露光装置は、複数の光学部品(2,3,
4,5,6,10と11および7〜9)を特定ガスで満
たされた筐体41内に収納して成る光学系と、光学系に
露光光を出射する光源1aとを備える露光装置に適用さ
れ、筐体41に接続され、光源1aを収容する光源ユニ
ット1と、露光光の光路上に設けられ、筐体41内の空
間と光源ユニット1内の空間S2とを分離し、かつ、光
源1aの露光光を透過する窓部材54とを設けたことに
より上述の目的を達成する。 (9)図7に対応付けて説明すると、請求項9の発明
は、請求項7または請求項8に記載の露光装置におい
て、窓部材54は光源1aからの露光光を光学系に導く
伝送光学系の一部であり、窓部材54の面を伝送光学系
の光軸Xに垂直な面に対して傾けて配設したことを特徴
とする露光装置。
【0016】なお、本発明の構成を説明する上記課題を
解決するための手段の項では、本発明を分かり易くする
ために発明の実施の形態の図を用いたが、これにより本
発明が発明の実施の形態に限定されるものではない。
【0017】
【発明の実施の形態】以下、図1〜図7を参照して本発
明の実施の形態を説明する。 −第1の実施の形態− 図1は本発明による露光装置の第1の実施の形態を示す
図であり、照明光学系の構造を詳細に示す断面図であ
る。なお、照明光学系を構成する光学部品は図9に示し
た露光装置と同様であり、図9と同一の部分には同一の
符号を付した。また、12,13,14は図8と同様に
レチクル,投影レンズ,ウェハである。各光学部品は光
学ブロック毎に筐体41内部に取り付けられる。筐体4
1内は7つの部屋42a〜42gに分れており、部屋と
部屋との間に設けられた仕切りの光路部分には光学部品
からなる窓43a〜43fが設けられている。なお、照
明光学系を設計する際には、これらの窓43a〜43f
の特性も考慮して設計する。各部屋42a〜42gに
は、部屋の開口部を覆ってそれらをそれぞれ密封する蓋
44a〜44gが着脱可能に設けられている。なお、図
示していないが、筐体41と蓋44a〜44gとの間に
はOリングやパッキンを挿入して密封度を向上させてい
る。
【0018】L1a〜L1gは窒素ガス供給源24からの窒
素ガスを各部屋42a〜42gへ供給するための配管で
あり、各配管L1a〜L1gにはバルブ45a〜45gが設
けられている。また、L2a〜L2gは各部屋42a〜42
g内のガスを筐体41外へ排出するための配管であり、
バルブ48a〜48gにより各部屋42a〜42g内の
ガスを配管L1b〜L1gにより隣の部屋に通気するか配管
L2a〜L2gにより筐体外へ排気するかを切り換えること
ができる。バルブ48a〜48gの入口側にはバルブ4
6a〜46gが設けられる。各バルブ48a〜48g
は、各部屋42a〜42g内の酸素濃度を検出する酸素
濃度センサ47a〜47gの信号に基づいて通気を切り
換える。49は部屋42gおよび排気装置25間の配管
L1hに設けられる流量センサである。なお、配管L2a〜
L2gは露光装置本体を収容するチャンバ(不図示)外に
ガスを排出する。また、窒素ガス供給源24および排気
装置25は各部屋毎に設けても良い。
【0019】バルブ45a〜45gおよび46a〜46
gは、蓋44a〜44gが閉じられると開状態となり、
逆に蓋44a〜44gが開かれると閉状態となる。蓋4
4a〜44gの開閉に連動してオンオフするスイッチを
設けてバルブ制御をしたり、あるいは、機械的にバルブ
制御をしても良い。また、バルブ48a〜48gの切り
換えは、一例として、次のように行われる。酸素濃度セ
ンサ47a〜47gが所定の酸素濃度(露光光の吸収や
オゾン発生を起こさない程度の酸素濃度、例えば、1
%)より大きい場合には配管L2a〜L2gへ通気して酸素
濃度を低くし、所定酸素濃度以下となったならば配管L
1a〜L1gへ通気する。図1では全ての蓋44a〜44g
が閉じられ、各部屋42a〜42gの酸素濃度が所定値
以下の場合を示したものであり、図中の矢印は窒素ガス
の流れを示している。
【0020】以下では、各部屋42a〜42g内のガス
置換作業に伴う上述したバルブや酸素濃度センサの動作
を、以下の2つの場合を例に説明する。 照明光学系組立時のガス置換 メンテンナンス時のガス置換
【0021】−照明光学系組立時− 図2(a)は図1の部屋42aおよび42bの部分の断
面図であって、筐体41内に光学部品を全て取り付け終
った状態を示しており、部屋42a,42bの蓋44
a,44bは開状態にある(図2(a)では、蓋44
a,44bを省略して示した)。蓋44a,44bが開
状態の場合には、上述したようにバルブ45a,45
b,46a,46bは閉状態である。また、酸素濃度セ
ンサ47a,47bで検出される酸素濃度は所定値を越
えるため、バルブ48aの通気方向は配管L2aとなり、
バルブ48bの通気方向は配管L2bとなる。図2(a)
〜において、バルブ45a〜45c,46a,46bの
矢印はバルブが開状態であることを表し、バルブ48
a,48bに示した矢印はバルブ48a,48bの通気
方向を表している。その他の矢印は窒素ガスの流れを示
している。また、酸素濃度センサ47a,47bに示し
た矢印は検出された酸素濃度が所定値より高いか否かを
表しており、所定値より高い場合には矢印が右斜上を指
示し、所定値より低い場合には左斜上を指示する。
【0022】全ての部屋42a〜42gの蓋44a〜4
4gが閉じられると、バルブ45a〜45g,46a〜
46gは開状態になり、図2(b)のように配管L1aを
通して窒素ガスが部屋42a内に供給される。このと
き、部屋42a内の酸素濃度が所定値になるまではバル
ブ48aの通気方向は配管L2aであるため、部屋42a
内に窒素ガスが供給されるとともに配管L2aから部屋4
2a内の空気が筐体41外へ排出される。その結果、部
屋42a内は徐々に窒素ガスに置換され、それに伴って
酸素濃度が減少する。
【0023】部屋42a内の酸素濃度が減少して所定値
以下になると、図2(c)に示すようにバルブ48の通
気方向が配管L2aから配管L1bへ切り換わり、部屋42
b内に窒素ガスが供給される。そして、部屋42aの場
合と同様に、酸素濃度が所定値以下となるまでは部屋4
2b内のガスは配管L2bから筐体41外へ排出され、酸
素濃度が所定値以下となったならばバルブ48bの通気
方向が配管L2bから配管L1cへ切り換わり部屋42c内
に窒素ガスが供給される。同様にして、図1に示した部
屋42c〜42g内の空気が順に窒素ガスに置換される
ことになる。
【0024】ところで、部屋42g内の酸素濃度が所定
値より大きい場合にはバルブ48gの通気方向は配管L
2gであるため、流量センサ49(図1)はガスの流れを
検出しない。一方、部屋42g内の酸素濃度が所定値以
下になるとバルブ48gの通気方向が配管L2gから配管
L1hに切り換わるため、部屋42g内のガスは排気装置
25へ流れて流量センサ49により検出される。そのた
め、流量センサ49の出力を利用することにより組み付
け後のガス置換が終了したことを知ることができる。
【0025】−メンテナンス時− 次にメンテナンスの場合、例えば、レチクルブラインド
8やレチクルブラインド8を駆動するモータのメンテナ
ンス等を行う場合について、図3を用いて説明する。な
お、図3では部屋42fおよびその前後の部屋を示し、
他の部屋は省略した。まず、図3(a)のようにレチク
ルブラインド8が固定されている部屋42fの蓋44f
を開けると、バルブ45f,46fが閉状態となる。こ
のとき、部屋42f内は大気開放となるため酸素濃度が
所定値以上となり、バルブ48fの通気方向は配管L2f
方向となる。その結果、部屋42fおよび42e間、部
屋42fおよび42g間の通気は遮断され、部屋42f
以外の部屋は窒素ガスで満たされたままになる。ただ
し、部屋42gは排気装置25によって排気されるた
め、大気圧より低い圧力に保たれることになる。そのた
め、部屋42gの圧力がほぼ一定になるまでは流量セン
サ49で検出される流量は非常に小さく、圧力がほぼ一
定にになった後には、流量センサ49は流量を検出しな
い。なお、流量センサ49の矢印は流量の大小を表して
おり、図1に示すような状態では右斜上を指示する矢印
で窒素ガスが定常的に流れていることを表し、図3のよ
うに部屋42fがメンテナンス中で窒素ガスがほとんど
流れていない場合には左斜上の矢印でその状態を表し
た。
【0026】メンテナンス作業が終了して図3(b)の
ように蓋44fを閉じると、バルブ45f,46fが開
状態になって部屋42eから部屋42fへ窒素ガスが流
れ込む。ただし、蓋44fを閉じた直後は部屋42f内
の酸素濃度は所定値より大きいため、バルブ48fの通
気方向は配管L2f方向のままで、部屋42fのガスは配
管L2fから筐体41外へ排出される。その後、部屋42
f内の酸素濃度が所定値以下となったならばバルブ48
fの通気方向が配管L1g方向となり、部屋42fの窒素
ガスが部屋42gに流れ込むとともに排気装置25によ
り排気される。
【0027】排気装置25によって窒素ガスが排気され
ると流量センサ49によりその流れが検出されるので、
流量センサ49の出力を利用することによりメンテナン
ス終了を知ることができる。また、ArFエキシマレー
ザ光源ユニット1のインターロックにこの出力を用いる
ような場合、メンテナンス中やメンテナンス終了後の窒
素置換が不十分な状態のときには、レーザ発光を止める
ように露光装置の制御回路で制御することができる。さ
らに、窒素ガス供給源24の供給停止や流量低下が起こ
った場合も、それらを検知することができ、その場合に
もレーザ発光を止めるようにすれば良い。
【0028】上述した本実施の形態では、次のような利
点がある。 (1)照明系の筐体41を光学ブロック毎の部屋に分割
しているので、メンテナンス時にはメンテナンスが必要
な光学ブロックの部屋だけ大気開放すればよく、メンテ
ナンス時のガスの漏れ量を低減することができるととも
に、メンテナンス後の窒素ガス置換に要する時間の短縮
も図ることができる。 (2)蓋44a〜44gの開閉に連動して開閉動作を行
うバルブ45a〜45g,46a〜46gと、部屋42
a〜42g内の酸素濃度に応じて通気方向が切り換わる
ようにしたバルブ48a〜48gとを設けることによっ
て、蓋44a〜44gの開閉に応じて部屋42a〜4
2gへの窒素ガスの供給・停止、および、部屋42a
〜42g内のガス置換が自動的に行われる。そのため、
メンテナンス作業の簡易化および時間短縮を図ることが
できる。 (3)流量センサ49を用いて排気されるガスの流量を
モニタすることにより、メンテナンス終了を自動的に判
定したり、ArFエキシマレーザ光源ユニット1のイン
ターロックに用いることができる。そのため、窒素ガス
置換終了以前に誤ってレーザ光が照射されるということ
を防止することができる。
【0029】なお、上述したようにインターロック等に
流量センサ49の信号を用いる代りに、酸素濃度センサ
47a〜47gの信号を用いてもよい。すなわち、全て
の酸素濃度センサ47a〜47gのいずれかが所定値よ
り大きい酸素濃度を検出している場合にはメンテナンス
中と判定し、全てが所定値以下を検出した場合にはメン
テナンス終了と判定する。ただし、この場合には、流量
センサ49を用いる場合のように窒素ガス流量の変化を
検出するようなことはできない。
【0030】(変形例)図4は図1に示した装置の変形
例であり、各部屋への窒素ガス供給を並列に行う場合を
示した。なお、図4は装置の一部分(部屋42e,42
f,42gに関する部分)を示したものであり、図1と
同一部分には同一符号を付し、異なる部分を中心に説明
する。光学部品が設けられた各部屋42e,42f,4
2gには、それぞれ配管L4を介して窒素ガス供給装置
24から窒素ガスが供給される。一方、各部屋42e,
42f,42g内のガスは、配管L3を介して排気装置
25により直に排気される。そのため、蓋44e〜44
gを開いた際に、開いた部屋から隣の部屋に大気が流れ
込むおそれがないので、図1の装置で用いたバルブ46
a〜46gは省略した。なお、この変形例の装置では、
蓋44e〜44gが閉じている部屋は常に窒素ガスパー
ジされることになる。
【0031】次に、レチクルブラインド8をメンテナン
スする場合の各バルブ動作について説明する。図5
(a)のように蓋44fを開いて部屋42fを大気開放
すると、バルブ45fが閉状態となるとともに、部屋4
2f内の酸素濃度が所定値より大となってバルブ48f
の通気方向が配管L3から配管L2fへ切り換わる。この
とき、他の部屋42e,42gの窒素ガスパージは引続
き行われている。メンテナンス作業が終了して図5
(b)のように蓋44fが閉じられると、バルブ45f
が開状態となって部屋42f内に窒素ガスが供給され
る。しかし、蓋44fが閉じられた直後は部屋42f内
の酸素濃度はまだ所定値より大きいためバルブ48fの
通気方向が配管L2f方向となり、部屋42f内のガスは
配管L2fから排出される。
【0032】その後、部屋42f内のガス置換が進行し
て酸素濃度が所定値以下となったならば、バルブ48f
の通気方向が配管L2fから配管L3に切り換わり、部屋
42f内のガスは排気装置25によって排気される。こ
の変形例の装置では、メンテナンス終了の判定は酸素濃
度センサ47e〜47gの信号に基づいて行われる。す
なわち、全ての酸素濃度センサ47a〜47gのいずれ
かが所定値より大きな濃度を検出している場合にはメン
テナンス中と判定し、全てが所定値以下を検出した場合
にはメンテナンス終了と判定する。
【0033】ところで、図1に示した装置では、図3
(a)のように部屋42f内の酸素濃度が所定値より大
きくてバルブ48fの通気方向が配管L2fとなっている
場合には、ガスパージに関して部屋42fより下流にあ
る部屋42gは、上述したようにその圧力が大気圧より
低くなることがある。そのため外からの大気圧に耐えら
れる程度の強度に各部屋を設計する必要がある。しか
し、変形例の装置では蓋の開いていない部屋は常にガス
パージが行われるため、図1の装置ほど強度を必要とし
ないという長所を持っている。
【0034】なお、上述した実施の形態において、部屋
に光学部品群を収納するとは、部屋と部屋との境界に光
学部品群を配置することも含まれる。すなわち、部屋と
部屋との仕切りの光路部分に設けられる窓の代りに、光
学部品群を配置してもよい。
【0035】−第2の実施の形態− 図6は本発明による露光装置の第2の実施の形態を説明
する図であり、照明光学系のArFエキシマレーザ光源
ユニット1側の部屋42aとレーザ光源ユニット1の部
分を詳細に示す図である。一般的に、レーザ光源ユニッ
ト1の内部には2つの空間S1,S2が形成されてお
り、空間S1側にレーザ光発生部1aが収納されてい
る。空間S1にはガス供給装置50および排気装置51
が接続されており、ガス供給装置50から空間S1内に
供給されたガス(一般的には不活性ガス)は空間S1内
を循環して排気装置51により排出される。一方、空間
S2は図のように蛇腹23で形成される空間S3に連通
しており、空間S2内には配管L10を介してガス供給源
50からガスが供給される。なお、52はハーフミラー
であり、ハーフミラー52からの反射光を検出器53で
検出してレーザ光の強度を検出する。
【0036】一般的に、空間S1内の圧力は、空間S2
内の圧力および大気圧よりも低く設定されている。その
ため、矢印Aのように空間S2内から空間S1内へのガ
スの流れが生じるとともに、大気側から空間S1内へ空
気が侵入することはあっても、空間S1内から大気側へ
ガスが漏れることはない。レーザ光源ユニット1がこの
ような構造となっている理由は、レーザ発生部1aに用
いられているArFガスが漏洩した場合でも、露光装置
が設置されている部屋内がArFガスにより汚染されな
いようにするためである。例えば、空間S1内にArF
ガスが漏洩した場合、そのArFガスは空間S1から大
気側へ漏れること無く全て排気装置51により排気され
る。一方、空間S2内にArFガスが漏洩した場合に
は、そのArFガスは空間S2から空間S1へと流れ込
んで排気装置51によって排気されるので、この場合も
ArFガスが大気側へ漏れることがない。。
【0037】ところで、上述した第1の実施の形態で
は、ビーム整形レンズ2が収納される部屋42aと蛇腹
23とは連通していたが、本実施の形態では部屋42a
と蛇腹23で形成される空間S3とを仕切る窓(仕切部
材)54(材料としては、石英もしくは蛍石が用いられ
る)を設けた。これにより、レーザ光源ユニット1の空
間S2と部屋42aとが窓54によって分離され、第1
の実施の形態の効果に加えて次のような効果が得られ
る。 光学部品が収納されている筐体41内の置換ガスがレ
ーザ光源ユニット1側へ流れ込むのを防止する。上述し
たように筐体41内の圧力はレーザ光源ユニット1の空
間S1内の圧力より高いため、図6の窓54が無い場合
には筐体41→空間S3→空間S2→空間S1というガ
スの流れが生じるが、本実施の形態の場合には窓54に
よってこれを防止することができる。その結果、筐体4
1側の置換ガスがレーザ光源ユニット1側の置換領域
(空間S1およびS2)に流れることが無く、レーザ光
源ユニット1側の置換領域が保護される。 また、ビーム整形レンズ2のメンテナンスの際に部屋
42aを大気開放した場合に、レーザ光源ユニット1の
空間S2が大気開放されるのを防止することができる。 事故等によってArFガスの漏洩が蛇腹23側に流れ
込んだ場合でも、漏洩したArFガスが蛇腹23側から
筐体41内に侵入することが無いので、筐体41内の光
学部品が保護される。
【0038】図7は図6の装置の変形例を説明する図で
ある。この変形例では、窓54の面を光軸Xに垂直な軸
Yに対してθだけ傾けて配設した。その他の構成につい
ては図6の装置と同様である。図7において、Bは窓5
4の面を光軸Xに対して垂直に配設した場合に窓54の
表面で反射されるレーザ光の光路を示したものである。
反射光Bはハーフミラー52により図示下方向反射さ
れ、レーザ光源ユニット1の内壁1dで反射されて再び
ハーフミラー52に入射し、ハーフミラー52を透過し
たレーザ光が検出器53に入射する。そのため、レーザ
光の強度測定に悪影響を及ぼす。
【0039】それに対して、図7に示す装置のように窓
54の面を軸Yに対してθだけ傾けた場合には、レーザ
光は反射光Cのように右下方向に反射されるため、反射
光Bのよな検出器53への入射を防止することができ
る。このときの角度θは反射光が検出器53に入射しな
い程度の角度に設定され、10(deg)程度にすれば良
い。なお、窓54が照明光学系の光学部品を兼用してい
ても良い。
【0040】本実施の形態では、筐体41の部屋42a
とレーザ光源ユニット1とを蛇腹23で直接接続した構
成としたが、部屋42aとレーザ光源ユニット1との間
に伝送光学系を備える構成にしてもよい。この伝送光学
系は、光軸上に沿って配置されたミラー、プリズム、レ
ンズ等の光学素子と、これら光学素子を密封するカバー
とから構成される。本実施の形態で、このような伝送光
学系を備える場合、伝送光学系のカバーの一端部と前記
部屋42aとを接続すると共に、伝送光学系のカバーの
他端部とレーザ光源ユニット1に取り付けられた蛇腹2
3とを接続すればよい。
【0041】また、本実施の形態では、筐体41側の部
屋42aと蛇腹23で形成された空間S3との間に仕切
り窓54を設ける構成としたが、レーザ光源ユニット1
側の空間S2と蛇腹23で形成された空間S3との間を
仕切るように窓54を設けても良い。さらに、筐体41
側の部屋42aと蛇腹23で形成された空間S3との
間、およびレーザ光源ユニット1側の空間S2と蛇腹2
3で形成された空間S3との間の両方に窓54を設けて
も良い。窓54は、上記伝送光学系を構成する光学素子
の一つで構成しても良い。また、窓54が露光光の照射
により汚染(曇りが生じる)される可能性があるので、
両方の窓54を交換可能に構成することが望ましい。
【0042】以上説明した実施の形態では、いずれの場
合も筐体41内にパージされる特定ガスとして窒素ガス
を用いる場合について説明したが、他のガス、例えばヘ
リウム,ネオン,アルゴン,クリプトン,キセノン,ラ
ドン等の不活性ガスを用いても良い。また、ArFエキ
シマレーザ光源が用いられて酸素分子による光吸収等が
問題となる露光装置に本発明を適用したが、光源にYa
gレーザの高調波,KrFエキシマレーザ,i線および
g線水銀ランプ等を用いる露光装置で光学部品の曇り防
止対策として不活性ガスパージを行う装置にも適用する
ことができる。また、F2レーザ(波長157nm)を
用いた場合には、ヘリウムガスを用いればよい。さら
に、光の波長が190nm以下の場合、ヘリウム,ネオ
ン,アルゴン,クリプトン等の不活性ガスを用いること
が好ましい。さらにまた、KrFエキシマレーザを用い
る場合、各部屋にパージするガスとして化学的にクリー
ンなドライエア(レンズの曇りの原因となる物質、例え
ばクリーンルーム内を浮遊するアンモニウムイオン等が
除去されたエア)を用いてもよい。
【0043】また、DFB半導体レーザやファイバーレ
ーザから発振される赤外域または可視域の単一波長レー
ザを、例えばエルビウム(またはエルビウムとイットリ
ビウムの両方)がドープされたファイバーアンプで増幅
し、非線形光学結晶を用いて紫外光に波長変換した高調
波を用いても良い。例えば、単一波長レーザの発振波長
を1.51〜1.59μmの範囲内とすると、発生波長
が189〜199nmの範囲内である8倍高調波、または
発生波長が151〜159nmの範囲内である10倍高調
波が出力される。特に、発振波長を1.544〜1.5
53μmの範囲内とすると、193〜194nmの範囲内
の8倍高調波、すなわちArFエキシマレーザとほぼ同
一波長となる紫外光が得られ、発振波長を1.57〜
1.58μmの範囲内とすると、157〜158nmの範
囲内の10倍高調波、すなわちF2レーザとほぼ同一波
長となる紫外光が得られる。また、発振波長を1.03
〜1.12μmの範囲内とすると、発生波長が147〜
160nmの範囲内である7倍高調波が出力され、特に発
振波長を1.099〜1.106μmの範囲内とする
と、発生波長が157〜158nmの範囲内の7倍高調
波、すなわちF2レーザとほぼ同一波長となる紫外光が
得られる。なお、単一波長発振レーザとしてはイットリ
ビウム・ドープ・ファイバーレーザを用いる。
【0044】F2レーザを光源とする場合は、上記実施
の形態のように投影光学系として反射屈折光学系が採用
されるとともに、照明光学系や投影光学系に使われる屈
折光学部材(レンズエレメント)は全て蛍石となり、か
つF2レーザ光源、照明光学系および投影光学系内の空
気はヘリウムガスで置換されるとともに、照明光学系と
投影光学系との間、および投影光学系とウエハとの間な
どもヘリウムガスで満たされる。また、F2レーザを用
いる露光装置では、蛍石、フッ素がドープされた合成石
英、フッ化マグネシウムおよび水晶などのいずれか一つ
で作られたレチクルが使用される。なお、投影光学系に
用いられる屈折光学部材としては、蛍石のみならず、フ
ッ素がドープされた合成石英、フッ化マグネシウムおよ
び水晶のうち少なくとも一種類の材料を用いることがで
きる。
【0045】ところで、投影光学系は縮小系だけでなく
等倍系、または拡大系(例えば、液晶ディスプレイ製造
用露光装置など)を用いても良い。さらに、半導体素子
の製造に用いられる露光装置だけでなく、液晶表示素子
などを含むディスプレイの製造に用いられるデバイスパ
ターンをガラスプレート上に転写する露光装置、薄膜磁
気ヘッドの製造に用いられるデバイスパターンをセラミ
ックウエハ上に転写する露光装置、撮像素子(CCDな
ど)の製造に用いられる露光装置などにも本発明を適用
することができる。また、レチクルまたはマスクを製造
するために、ガラス基板またはシリコンウエハなどに回
路パターンを転写する露光装置にも本発明を適用でき
る。
【0046】複数のレンズから構成される照明光学系、
投影光学系を露光装置本体に組み込み光学調整するとと
もに、多数の機械部品からなるレチクルステージやウエ
ハステージを露光装置本体に取り付けて配線や配管を接
続し、さらに総合調整(電気調整、動作確認等)をする
ことにより本実施の形態の露光装置を製造することがで
きる。なお、露光装置の製造は温度およびクリーン度等
が管理されたクリーンルームで行うことが望ましい。
【0047】半導体デバイスは、デバイスの機能・性能
設計を行うステップ、この設計ステップに基づいたレチ
クルを製作するステップ、シリコン材料からウエハを製
作するステップ、前述した実施の形態の露光装置により
レチクルのパターンをウエハに露光するステップ、デバ
イス組立ステップ(ダイシング行程、ボンディング行
程、パッケージング行程を含む)、検査ステップ等を経
て製造される。以上の通り、本発明は上述の実施の形態
に限定されず、本発明の要旨を逸脱しない範囲内で種々
の構成を取り得ることは勿論である。
【0048】以上説明した実施の形態と特許請求の範囲
の要素との対応において、(バルブ48a,通路L2a)
〜(バルブ48g,通路L2g)のそれぞれの組が排出切
換手段を、ガス供給装置24,バルブ48a〜48gお
よび配管L2a〜L2gがガス置換手段を、配管L1hが排出
通路を、ガス供給装置24および配管L1aが請求項2の
ガス供給手段を、ガス供給装置24および配管L4が請
求項5のガス供給手段を、排気装置25および配管L3
が第1の排出手段を、配管L2a〜L2gが第2の排出手段
を、レーザ発生部1aが請求項7〜9の光源を、バルブ
48a〜48gが切替手段をそれぞれ構成し、ミラー1
0とメインコンデンサレンズ11の組、第1リレーレン
ズ7とレチクルブラインド8と第2リレーレンズ9との
組、およびビーム整形レンズ2,ミラー3,ビームエキ
スパンダーレンズ4,ミラー5,フライアイレンズ6が
7つの光学部品群を構成する。
【0049】
【発明の効果】(1)以上説明したように、請求項1〜
7の発明によれば、独立した部屋毎に光学部品群を収納
するようにしたので、例えばメンテナンス時には、メン
テナンスが必要な部屋だけを大気開放すれば良く、不活
性ガスの無駄を減らすことができメンテナンスの立上げ
時間の短縮を図ることができる。 (2)請求項2の発明によれば、蓋の開閉に応じて各部
屋内への不活性ガスの供給および停止が自動的に行われ
るので、メンテナンス作業の簡素化を図ることができ
る。 (3)請求項3の発明によれば、蓋を開けて大気開放し
た部屋のみのガス置換を自動的に、かつ、確実に行うこ
とができる。 (4)請求項4の発明によれば、部屋の蓋が閉じられて
部屋内の酸素濃度が所定値以下となって流量センサが流
量を検出するまで露光装置の光源はオフとなるようにさ
れるため、メンテナンス中や部屋内のガス置換が不十分
な状態のときに誤って光源がオンとなるようなことがな
い。 (5)請求項5の発明によれば、蓋の開閉に応じた各部
屋内への不活性ガスの供給,停止およびガス置換が自動
的に行われるので、メンテナンス作業の簡素化を図るこ
とができる。 (6)請求項7および請求項8の発明では、光源が接続
される筐体や部屋の気相空間と光源側の気相空間とを窓
部材で分離したので、筐体や部屋側が大気汚染された場
合の光源側への影響や、逆に、光源側に光源用ガスの漏
洩があった場合の筐体や部屋側への影響を防止すること
ができる。 (7)また、請求項9の発明のように、窓部材の面を光
軸に垂直な面に対して傾けることにより、窓部材によっ
て反射された光源光の光源側への悪影響(例えば、光源
側に設けられた光量検出器による光量測定への影響)を
防止することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明による露光装置の一実施の形態を示す図
であり、照明光学系の断面図。
【図2】照明光学系組立時のガス置換を説明する図であ
り、(a)は光学部品の取り付け完了時を示す図、
(b)は部屋42aのガス置換を示す図、(c)は部屋
42bのガス置換を示す図。
【図3】メンテナンス時のガス置換を説明する図であ
り、(a)は部屋42fの蓋44fが開いている状態を
示す図、(b)は蓋44fが閉じられた後の部屋42f
のガス置換を示す図。
【図4】変形例を説明する図。
【図5】図4の装置のメンテナンス時のガス置換を説明
する図であり、(a)は部屋42fの蓋44fを開けた
ときの図、(b)は蓋44fが閉じられた後の部屋42
fのガス置換を示す図。
【図6】第2の実施の形態を説明する図。
【図7】窓部材54の面を傾けた場合を説明する図。
【図8】露光装置の概略構成を示す図。
【図9】図8に示す露光装置の照明光学系の構造を示す
断面図。
【図10】光学部品の一例を示す図。
【符号の説明】
1 ArFエキシマレーザ光源ユニット 1a レーザ光発生部 24 窒素ガス供給源 25 排気装置 41 筐体 42a〜42g 部屋 44a〜44g 蓋 45a〜45g,46a〜46g,48a〜48g バ
ルブ 47a〜47g 酸素濃度センサ 49 流量センサ 54 窓部材 L1a〜L1h,L2a〜L2g,L3,L4 配管

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 複数の光学部品群を筐体に収納した露光
    装置用光学系において、 前記筐体に複数の部屋を形成し、前記光学部品群を前記
    筐体の異なる部屋に各々収納するとともに、前記各部屋
    のガスをそれぞれ置換するガス置換手段を設けたことを
    特徴とする露光装置用光学系。
  2. 【請求項2】 複数の光学部品群を筐体に収納した露光
    装置用光学系において、 接続通路を介して接続された複数の部屋を前記筐体に形
    成し、前記光学部品群を前記筐体の異なる部屋に各々収
    納するとともに、 前記接続された複数の部屋の一端に位置する部屋に特定
    ガスを供給するガス供給手段と、前記接続された複数の
    部屋の他端に位置する部屋のガスを排出するための排出
    通路とを設け、 かつ、前記複数の部屋の少なくとも一つに、前記部屋を
    開閉する蓋と、その蓋が開状態の場合には前記接続通路
    を介した隣の部屋との通気を遮断し、前記蓋が閉状態の
    場合には前記通気を許すバルブとを設けたことを特徴と
    する露光装置用光学系。
  3. 【請求項3】 請求項2に記載の露光装置用光学系にお
    いて、 前記蓋が設けられた部屋内の酸素濃度を検出する酸素濃
    度センサと、 前記酸素濃度センサにより検出された酸素濃度が所定値
    以下の場合には前記他端に位置する部屋側の接続通路を
    介した隣の部屋へのガス排気を許し、酸素濃度が所定値
    より大きい場合には前記蓋が設けられた部屋内のガスを
    前記筐体外へ排出する排出切換手段と、を設けたことを
    特徴とする露光装置用光学系。
  4. 【請求項4】 請求項3に記載の露光装置用光学系を用
    いる露光装置であって、 前記排出通路から排出されるガスの流量を検出する流量
    センサと、 前記流量センサにより検出される流量が所定値以下の場
    合には露光装置の光源がオフとなるように制御する制御
    装置とを備えることを特徴とする露光装置。
  5. 【請求項5】 複数の光学部品群を筐体に収納した露光
    装置用光学系において、 前記筐体に複数の部屋を形成し、前記光学部品群を前記
    筐体の異なる部屋に各々収納するとともに、 前記各部屋に特定ガスをそれぞれ供給するガス供給手段
    と、前記各部屋内のガスを部屋外へ排出する第1の排出
    手段とを設け、 かつ、前記複数の部屋の少なくとも一つに、前記部屋を
    開閉する蓋と、前記部屋内のガスを前記部屋外へ排出す
    るための第2の排出手段と、前記蓋が開状態の場合には
    前記ガス供給手段からの特定ガス供給を遮断し、前記蓋
    が閉状態の場合には前記ガス供給手段からの特定ガス供
    給を許すバルブと、前記部屋内の酸素濃度を検出する酸
    素濃度センサと、前記酸素濃度センサにより検出された
    酸素濃度が所定値以下の場合には前記第1の排出手段に
    よるガスの排出を許し、前記酸素濃度が所定値より大き
    い場合には前記第2の排出手段によるガスの排出を許す
    切換手段とを設けたことを特徴とする露光装置用光学
    系。
  6. 【請求項6】 請求項1〜3および請求項5のいずれか
    一つの露光装置用光学系を備える露光装置。
  7. 【請求項7】 請求項4または請求項6に記載の露光装
    置において、 前記複数の部屋のいずれか一つに接続され、露光光を出
    射する光源が収容される光源ユニットと、 前記露光光の光路上に設けられ、前記光源ユニットが接
    続された部屋の空間と前記光源ユニット内の空間とを分
    離し、かつ、前記光源の露光光を透過する窓部材とを設
    けたことを特徴とする露光装置。
  8. 【請求項8】 複数の光学部品を特定ガスで満たされた
    筐体内に収納して成る光学系と、前記光学系に露光光を
    出射する光源とを備える露光装置において、 前記筐体に接続され、前記光源を収容する光源ユニット
    と、 前記露光光の光路上に設けられ、前記筐体内の空間と前
    記光源ユニット内の空間とを分離し、かつ、前記光源の
    露光光を透過する窓部材とを設けたことを特徴とする露
    光装置。
  9. 【請求項9】 請求項7または請求項8に記載の露光装
    置において、 前記窓部材は前記光源からの露光光を前記光学系に導く
    伝送光学系の一部であり、 前記窓部材の面を前記伝送光学系の光軸に垂直な面に対
    して傾けて配設したことを特徴とする露光装置。
JP10337591A 1995-04-07 1998-11-27 露光装置用光学系および露光装置 Pending JPH11233437A (ja)

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