JPH09161217A - 磁気ヘッドの製造方法および磁気ヘッド - Google Patents

磁気ヘッドの製造方法および磁気ヘッド

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JPH09161217A
JPH09161217A JP34618095A JP34618095A JPH09161217A JP H09161217 A JPH09161217 A JP H09161217A JP 34618095 A JP34618095 A JP 34618095A JP 34618095 A JP34618095 A JP 34618095A JP H09161217 A JPH09161217 A JP H09161217A
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JP
Japan
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gap
glass
magnetic head
cores
films
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JP34618095A
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English (en)
Inventor
Shigenobu Goto
茂信 後藤
Katsunobu Endo
勝信 遠藤
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Sony Corp
Original Assignee
Sony Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 コアのギャップ形成面からの膜剥がれを防止
でき、ギャップ精度が安定し、コア割れを防止でき、補
強ガラスにひびが発生することを防止でき、ギャップ形
成部分の信頼性、電磁変換特性、磁気ヘッドの歩留りを
向上できるようにする。 【解決手段】 磁気ヘッドの製造工程では、コア10,
20の各ギャップ形成面10a,20aに、スパッタに
よって順にガラス膜11,21、SiO2 よりなるギャ
ップ材膜12,22、ガラス膜13,23を形成し、こ
れら各膜が形成された面同士を突き合わせ、加圧しなが
ら所定の温度下にて、コア10,20とガラス膜11,
21の間、および各膜間をそれぞれ固相接合によって接
合して、コア10,20間にギャップを形成する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、コアとコアとの間
にギャップ材を用いてギャップを形成する磁気ヘッドの
製造方法およびこの製造方法によって製造される磁気ヘ
ッドに関する。
【0002】
【従来の技術】従来、磁気ヘッドとして、例えばフェラ
イトによって形成された2つのコアの間に、ギャップ材
としてのSiO2 を用いてギャップを形成したものがあ
る。従来、このような磁気ヘッドの製造方法としては、
各コアのギャップ形成面にSiO2 、ガラスの順にスパ
ッタして2層膜を形成し、そのスパッタした面同士を突
き合わせ、加圧しながら所定の温度下にて固相接合しな
がら、ギャップを形成する方法があった。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上述の
磁気ヘッドの製造方法では、コアのギャップ形成面から
膜(SiO2 )が剥がれてしまい、ギャップの精度が安
定しないという問題点があった。また、膜剥がれによ
り、コアが割れてしまったり、補強ガラスにひびが発生
するという問題点があった。また、ギャップ形成部分の
信頼性が低く、電磁変換特性が悪くなるという問題点が
あった。更に、以上のような問題点により、磁気ヘッド
の歩留りが低くなるという問題点があった。
【0004】本発明はかかる問題点に鑑みてなされたも
ので、その課題は、コアのギャップ形成面からの膜剥が
れを防止でき、その結果、ギャップ精度が安定し、コア
割れを防止でき、補強ガラスにひびが発生することを防
止でき、ギャップ形成部分の信頼性、電磁変換特性、磁
気ヘッドの歩留りを向上できるようにした磁気ヘッドの
製造方法および磁気ヘッドを提供することにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】請求項1記載の磁気ヘッ
ドの製造方法は、コアとコアとの間にギャップ材を用い
てギャップを形成する磁気ヘッドの製造方法であって、
各コアのギャップ形成面に、スパッタによって順にガラ
ス膜、ギャップ材膜、ガラス膜を形成し、これら各膜が
形成された面同士を突き合わせ、加圧しながら所定の温
度条件下にて、コア、ガラス膜、ギャップ材膜の各間を
それぞれ固相接合して、コア間にギャップを形成するも
のである。
【0006】請求項2記載の磁気ヘッドは、一方のコア
のギャップ形成面と他方のコアのギャップ形成面との間
に、ガラス層、ギャップ材層、ガラス層、ギャップ材
層、ガラス層の順に配列された各層からなり、コアとガ
ラス層との間および各層間が固相接合によって接合され
たギャップが形成されているものである。
【0007】請求項1記載の磁気ヘッドの製造方法で
は、コア、ガラス膜、ギャップ材膜の各間がそれぞれ固
相接合によって接合されるので、コアのギャップ形成面
からの膜剥がれが防止される。
【0008】請求項2記載の磁気ヘッドでは、コアとギ
ャップのガラス層との間およびギャップの各層間がそれ
ぞれ固相接合によって接合されているので、コアのギャ
ップ形成面からの膜剥がれが防止される。
【0009】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態につい
て図面を参照して詳細に説明する。
【0010】本発明の一実施の形態に係る磁気ヘッドの
製造方法では、図1に示すように、互いに接合する2つ
のコア10,20のそれぞれについて、ギャップを形成
する側の面であるギャップ形成面10a,20aを研磨
して鏡面加工する。なお、コア10,20の材料として
は例えばフェライトが用いられる。次に、各ギャップ形
成面10a,20aに、スパッタ装置によりガラスをス
パッタして、200〜1500オングストロームの厚み
のガラス膜11,21を形成する。次に、ガラス膜1
1,21の上に、スパッタ装置によりギャップ材として
のSiO2 をスパッタして、2000〜4000オング
ストロームの厚みのギャップ材膜12,22を形成す
る。次に、ギャップ材膜12,22の上に、スパッタ装
置によりガラスをスパッタして、200〜1500オン
グストロームの厚みのガラス膜13,23を形成する。
図2は、以上の工程によって形成された各膜11〜1
3,21〜23を示すために、図1におけるA部を拡大
して示したものである。
【0011】ガラス膜11,21,13,23を形成す
るガラスの組成は、例えば以下の通りである。 SiO2 … 60〜80重量% Al2 3 … 1〜20重量% Fe2 3 …0.01〜1重量% TiO2 …0.01〜1重量% CaO … 1〜20重量% MgO …0.01〜1重量% Ma2 O … 1〜20重量% K2 O … 1〜20重量% SO3 …0.01〜1重量% ZrO2 …0.01〜1重量%
【0012】上記組成のガラスの特性は以下の通りであ
る。 転移点(Tg)…460〜560℃ 軟化点(Te)…560〜660℃ 熱膨張係数 …85〜105×10-7/℃ (0〜400℃) 比重 …2.0〜2.8g/cm3 屈折率 …1.0〜2.0
【0013】次に、図3に示すように、上記各膜11〜
13,21〜23が形成された面同士を突き合わせて、
コア10,20を専用の治具にセットして、加圧しなが
ら所定の温度条件下、例えば680〜780℃の温度で
加熱して、ガラス膜13,23を融合させると共に、コ
ア10,20とガラス膜11,21の間、ガラス膜1
1,21とギャップ材膜12,22の間、ギャップ材膜
12,22とガラス膜13,23の間をそれぞれ固相接
合(固体内へのイオンの拡散による接合)して、コア1
0,20間にギャップ30を形成する。図4は、図3に
おけるB部を拡大して示したものである。なお、固相接
合を行う場合の加熱方法としては例えばバッチ式炉やト
ンネル式炉を用いることができ、加熱の際の雰囲気はN
2 を用い、加熱時間は30〜60分程度とする。
【0014】図5は、上述の固相接合を行う場合の専用
の治具を示したものである。この治具40は、対向する
2つの側部41a,41bを有するコ字状の枠体41
と、枠体41の一方の側部41aの内壁との間でコア1
0,20を挟むための押さえブロック42と、他方の側
部41bに外側から螺入され、その先端部で押さえブロ
ック42を押圧する締め付けねじ43とを備えている。
上述の固相接合を行う場合は、図5に示したように、枠
体41の一方の側部41aの内壁と押さえブロック42
との間に、各膜11〜13,21〜23が形成された面
同士を突き合わせたコア10,20を挟み、締め付けね
じ43を締め付けて、例えば1.5〜2.5kg重の圧
縮力をコア10,20に加える。この状態で、例えば6
80〜780℃の温度で加熱すると、コア10,20の
膨張によりコア10,20には10〜20トン重の圧縮
力が加えられ、この圧縮力によって加圧された状態で固
相接合が行われる。
【0015】以上の各工程の後、ギャップ30の両側に
形成された図示しない凹部に補強ガラスを流し込んで溶
着して、図3に示したようにコア10,20間にギャッ
プ30が形成された本実施の形態に係る磁気ヘッドが製
造される。この磁気ヘッドでは、図4に示したように、
2つのコア10,20のギャップ形成面10a,20a
の間に、ガラス層11a、ギャップ材層12a、ガラス
層13a,23a、ギャップ材層22a、ガラス層21
aの順に配列された各層からなり、コア10,20とガ
ラス層11a,21aとの間および各層間が固相接合に
よって接合されたギャップ30が形成されている。な
お、ガラス層11a、ギャップ材層12a、ガラス層1
3a,23a、ギャップ材層22a、ガラス層21a
は、それぞれ、ガラス膜11、ギャップ材膜12、ガラ
ス膜13,23、ギャップ材膜22、ガラス膜21に対
応したものである。
【0016】このように、本実施の形態に係る磁気ヘッ
ドの製造方法および磁気ヘッドでは、コア10,20と
ガラス膜11,21(ガラス層11a,21a)の間、
ガラス膜11,21(ガラス層11a,21a)とギャ
ップ材膜12,22(ギャップ材層12a,22a)の
間、ギャップ材膜12,22(ギャップ材層12a,2
2a)とガラス膜13,23(ガラス層13a,23
a)の間がそれぞれ固相接合によって接合されるので、
コア10,20のギャップ形成面10a,20aからの
膜剥がれを防止でき、その結果、ギャップ精度が安定
し、コア割れを防止でき、補強ガラスにひびが発生する
ことを防止でき、ギャップ形成部分の信頼性、電磁変換
特性を向上することができる。また、磁気ヘッドの歩留
りが向上するため、磁気ヘッドの製造コストを低減する
ことができる。
【0017】なお、本発明は上記実施の形態に限定され
ず、例えば、ギャップ30の各膜11〜13,21〜2
3(各層11a〜13a,21a〜23a)の厚みや、
ガラス膜11,21,13,23(ガラス層11a,2
1a,13a,23a)を形成するガラスの組成や、固
相接合を行う際の条件等について上記実施の形態で挙げ
たものは一例であり、これに限定されるものではない。
【0018】
【発明の効果】以上説明したように請求項1記載の磁気
ヘッドの製造方法または請求項2記載の磁気ヘッドによ
れば、コアとギャップのガラス膜またはガラス層との間
およびギャップの各膜または各層間がそれぞれ固相接合
によって接合されるので、コアのギャップ形成面からの
膜剥がれを防止でき、その結果、ギャップ精度が安定
し、コア割れを防止でき、補強ガラスにひびが発生する
ことを防止でき、ギャップ形成部分の信頼性、電磁変換
特性および磁気ヘッドの歩留りが向上するという効果を
奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施の形態に係る磁気ヘッドの製造
方法を説明するためのコアの断面図である。
【図2】図1におけるA部を拡大して示す断面図であ
る。
【図3】本発明の一実施の形態に係る磁気ヘッドの製造
方法を説明するためのコアの断面図である。
【図4】図3におけるB部を拡大して示す断面図であ
る。
【図5】本発明の一実施の形態に係る磁気ヘッドの製造
方法で使用する治具にコアをセットした状態を示す断面
図である。
【符号の説明】
10,20 コア 10a,20a ギャップ形成面 11,21 ガラス膜 11a,21a ガラス層 12,22 ギャップ材膜 12a,22a ギャップ材層 13,23 ガラス膜 13a,23a ガラス層 30 ギャップ 40 治具

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 コアとコアとの間にギャップ材を用いて
    ギャップを形成する磁気ヘッドの製造方法であって、 各コアのギャップ形成面に、スパッタによって順にガラ
    ス膜、ギャップ材膜、ガラス膜を形成し、 これら各膜が形成された面同士を突き合わせ、加圧しな
    がら所定の温度条件下にて、コア、ガラス膜、ギャップ
    材膜の各間をそれぞれ固相接合して、コア間にギャップ
    を形成することを特徴とする磁気ヘッドの製造方法。
  2. 【請求項2】 一方のコアのギャップ形成面と他方のコ
    アのギャップ形成面との間に、ガラス層、ギャップ材
    層、ガラス層、ギャップ材層、ガラス層の順に配列され
    た各層からなり、コアとガラス層との間および各層間が
    固相接合によって接合されたギャップが形成されている
    ことを特徴とする磁気ヘッド。
JP34618095A 1995-12-12 1995-12-12 磁気ヘッドの製造方法および磁気ヘッド Pending JPH09161217A (ja)

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